JP6251007B2 - カウンタ装置、駆動制御装置およびそれらの制御方法 - Google Patents

カウンタ装置、駆動制御装置およびそれらの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、周期的な周波数変調が施された変調クロックを計数するカウンタ装置、及びそのカウンタ装置を具備する駆動制御装置、およびそれらの制御方法に関する。
近年、電子機器においてその制御装置のクロック信号の高速化により処理能力向上が図られているが、これに伴いクロック信号の高調波成分に起因する放射電磁界干渉(EMI:Electro-Magnetic Interference)の影響が深刻化している。その反面、EMIノイズに関して、法律もしくは自主規制等が各国毎に設けられるなど規制が厳しくなってきている。代表的な規制としては、VCCI(日本自主規制)、FCC(米国)、CISPR(欧州)等が挙げられる。また、動作周波数の高速化に伴い、信号の波長が短くなり、接続回路または基板内部の配線長は高周波信号の波長とほぼ同じ程度になる。その結果、配線などの接続部はアンテナとして機能しやすくなり、周囲への電磁波輻射が急激に増加してしまう。
このような問題を解決するため、電磁波輻射が問題になる電子機器では、回路基板上にフェライトコアなどの電子部品実装や製品筐体を電磁波遮蔽物で覆うことにより、周囲への電磁波の漏れを低減させる対策が行われてきた。しかし、このような対策は、コストが高くなってしまうこと、および、実装品の増加に伴って装置サイズが大きくなってしまうこと、などが課題となっていた。
このような課題を解決する為に、特許文献1に開示されるようなスペクトラム拡散によるクロック発生回路(SSCG: Spread Spectrum Clock Generator)を使用する方法が提案されている。スペクトラム拡散とは、半導体装置の動作クロック周波数を微小に変動させることにより、周波数の拡散を行うことである。この周波数の拡散によって、特定周波数起因の電磁波輻射を低減することが可能となる。また、特許文献2に開示されるようなSSCGを具備する画像形成装置も提案されている。
特開平09−098152号公報 特開2010−160588号公報
一般に、半導体集積回路に機能毎の回路ブロックが設けられていた場合、全ての回路ブロックにスペクトラム拡散されたクロック信号が動作クロック信号として供給される。このため、スペクトラム拡散されたクロック信号が不適な回路ブロックにもスペクトラム拡散されたクロック信号が供給されることになる。そのような、動作クロック信号が不適な回路ブロックとは、たとえば、クロック信号のパルス数をカウントして時間を計測する回路ブロック、あるいはクロック信号のパルス数をカウントしてタイミング信号を生成する機能を有する回路ブロックが挙げられる。基準となるクロック信号の周波数、すなわち周期が変動することによって、計測した時間あるいは生成タイミングに誤差が生じるためである。このような現象がモータ制御装置で発生した場合、一定速度で駆動することができない、あるいは速度が正確に検出できないと言った不具合に繋がり、モータ制御の信頼性を著しく低下させることになる。
上記問題を解決する手段として、回路ブロックの機能に合わせてスペクトラム拡散されたクロック信号とスペクトラム拡散されていないクロック信号とを使いわける方法がある。しかしながらこの方法では、半導体集積回路内に多数の非同期回路が存在することになり、設計、検証工数、回路規模的が増大するため好ましくない。
また、特許文献2に示すようにスペクトラム拡散されたクロック信号とスペクトラム拡散されていないクロック信号とから、スペクトラム拡散の影響を補正する補正信号を生成し、スペクトラム拡散されたクロック信号が供給された回路ブロックの有するカウンタのカウント値を補正信号に基づき補正する手法がある。しかし、これも補正信号を生成するブロックが非同期回路となっている。
本発明は、上記事情を鑑みてこれを解決すべくなされたものであり、その目的は、非同期回路を用いずに、周波数変調されたクロック信号を計数することで生じる誤差を低減可能にすることにある。
上記の目的を達成するための本発明の一態様によるカウンタ装置は、以下の構成を備える。すなわち、
一定周波数の基準クロック信号に周期的な周波数変調を行って得られた変調クロック信号を、変調周期ごとに繰り返してカウントする第一のカウント手段と、
カウント期間の開始から終了までの間の前記変調クロック信号をカウントする第二のカウント手段と、
記カウント期間の開始と終了の前記第一のカウント手段によるカウント値に基づいて、前記第二のカウント手段による前記変調クロック信号のカウントを補正するための補正値を取得する取得手段と、を備える。
本発明によれば、非同期回路を用いずに、周波数変調されたクロック信号を計数することで生じる誤差を低減することができる。
モータ制御装置の構成例を示すブロック図。 エッジカウント部の構成例を示すブロック図。 速度一定のエンコーダ信号に対する速度検出を示す図。 補正値生成部の構成例を示す図。 補正値LUTの一例を示す図。 第二実施形態に係るクロックカウント回路の構成例を示す図。 一定のカウント値で出力される出力タイミング信号を示す図。 F/V変換回路を用いた変調周期タイミング信号生成の構成を示す図。 2相エンコーダ出力信号を示す図。 モータ制御装置の概略図。 エンコーダスケールの概略平面図。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[第一実施形態]
図10、図11を参照して、本実施形態による、駆動制御装置の一例としてのモータ制御装置の構成を説明する。図10はモータ制御装置100の概略図を、図11はエンコーダスケール102の概略平面図を示す。本実施形態のモータ制御装置100は、ステッピングモータ101の回転角(変位量)を検出するための光学式のエンコーダ13を有する。エンコーダ13は、回転スリット円板及び固定スリット円板を有するエンコーダスケール102と、発光素子(発光ダイオード)と受光素子(フォトダイオード)を有するセンサ部103とを備える。回転スリット円板は、ステッピングモータ101の回転軸とともに回転し、固定スリット円板及びセンサ部103は固定されている。エンコーダ13は、発光素子と受光素子の間に、回転スリット円板と固定スリット円板を配置した構成となっている。
図11に示されるように、エンコーダスケール102には、複数のスリット111が設けられている。エンコーダスケール102は、ステッピングモータ101の回転軸を中心として該回転軸とともに回転する。発光素子の光は、回転スリット円板が回転することにより、透過又は遮断される。また、固定スリット円板は、エンコーダの出力信号を2相にするため、固定スリットが2つに分かれている。センサ部103には2つの受光素子が設けられており、それぞれの受光素子は、スリット111を通過し、さらに固定スリットによってA相パターンとB相パターンの二種にわけられた光を検出することにより2相の電気信号パターンを形成する。この結果、図9に示すような互いに位相が90°異なるA相信号とB相信号が生成される。
以上の構成は2相エンコーダ信号を得る場合の構成であるが、複数相エンコーダ信号を得る場合には、固定スリット、受光素子がそれぞれ複数個用意される。なお、エンコーダの検出原理には、透過光を用いた光学式(透過式)の他に、反射光を用いた光学式、静電式、磁気式などが存在し、何れの方式が用いられてもよい。また、エンコーダ信号の内挿処理を行う場合もあり、ここに示すエンコーダ信号は一例で、これに限定されるものではない。
図10において、モータドライバ104は、エンコーダ13からの信号に基づいてステッピングモータ101の回転駆動を制御する。モータドライバ104は、ステッピングモータ101を駆動する駆動信号生成部(図1により後述)を備える。ここでステッピングモータ101は、電磁モータや超音波モータなど、他の種類のモータであってもよい。ただしモータ種類に応じた駆動信号生成部が用いられる必要がある。モータドライバ104は、目標値であるモータ変位量(あるいは速度)と実測値であるモータ検出変位(あるいは検出速度)とを比較して、実測値が目標値に等しくなるように、フィードバック制御する。
図1は、モータ制御装置100の制御構成を示すブロック図である。モータドライバ104内の駆動信号生成部11は、上位の制御部(不図示)からの駆動情報1、具体的には出力タイミングを決定するためのクロックカウント値に基づき、そのクロックカウント値間隔で駆動信号2を可動部12に供給する。以下では、上述したモータ制御装置100の例示に従って、可動部12の一例としてステッピングモータ101を用いた場合を説明する。可動部12は、駆動信号2が入力されることにより、所定量(すなわち所定回転角度)だけ変位する(変位量3)。このとき回転スピードは出力タイミング信号の周期、すなわち前述のクロックカウント数によって決定される。
可動部12に連動したエンコーダ13は、変位量3に応じて、図9に示すような90°位相の異なる2相の正弦波状のエンコーダ信号(A相信号4、及びB相信号5)を生成し、エッジカウント部14およびエッジ間カウント部15へ出力する。ここでエンコーダ13には、例えば上述のような光学式エンコーダが用いられるが、これに限定されるものではない。
モータドライバ104内のエッジカウント部14は、入力されるAB相信号を所定の閾値で2値化し、その変化点(エッジ)をカウントすることによって現在の変位を検出し、検出変位6として出力する。モータドライバ104内のエッジ間カウント部15は、入力されるA相信号を所定の閾値で2値化し、その変化点の間隔(エッジ間)の動作クロック数を時間としてカウントし、その動作クロック数を検出速度7として出力する。
以上のようにして、モータドライバ104では、エッジ間カウント部15によりエンコーダ信号のパルス間隔から回転速度を検出する。しかしながら、時間計測の基準となる動作クロックがスペクトラム拡散された動作クロック(変調クロック信号)である場合、動作クロックの周期が変動するために、モータドライバ104は正確な時間を計測することができない。その結果、モータドライバ104は可動部12の正確な速度を検出することができない。以下では、スペクトラム拡散された動作クロック信号を用いた場合においても誤差の少ない時間計測を可能とする、エッジ間カウント部15に適用可能なカウンタ装置を説明する。
(高精度な速度検出を実現する動作クロックカウント方法)
図2は、エッジ間カウント部15の構成例を示すブロック図である。カウント制御信号である開始/終了タイミング信号は外部デバイスとしてのエンコーダ13からのA相信号4であり、補正部24から出力される補正カウント値は検出速度となる。
クロック発生回路20は、一定周波数の基準クロック信号をスペクトラム拡散により変調して所定の変調周期を有する変調クロックを発生する。すなわち、スペクトラム拡散クロック発生部(SSCG部)21はSSCG制御部22より制御され、任意の変調強度、変調周波数で基準クロック信号を周波数変調し、周期的な変調クロック信号を生成し、出力する。クロックカウント回路26はこの変調クロック信号を動作クロックとして動作する。
クロックカウント回路26内のクロックパルスカウント部23は、開始/終了タイミング信号で与えられるカウント期間を時間計測の対象である計測期間とし、この計測期間における動作クロック数を計数する。しかしながら、計数される動作クロックは、周期が一定でない変調クロック信号であるため、計測期間の時間計測結果は誤差を含むことになる。図3にその誤差のイメージを示す。
モータ速度が一定である場合、開始/終了タイミングとするエンコーダの立ち上がりエッジは一定間隔で入力される。またこの場合、計数は連続して行っているので、全てのエッジが開始タイミングと終了タイミングを兼ねている。クロックパルスカウント部23はこのエッジ間(一定間隔)の動作クロック数を計数することになるが、図3の(1)〜(4)に示したように、カウント期間のタイミング(変調周期における位置)によってパルスカウント数が異なってくる。これが、変調クロック信号をカウントして速度を検出した場合の誤差に繋がる。本実施形態では、そのような誤差を解消するために、補正部24が補正値生成部25で生成された補正値を用いてパルスカウント数を補正する。
補正値生成部25の構成例を図4に示す。位相量検出部41は、上述したカウント期間の開始と終了の、変調クロック信号の変調周期における位置、すなわち位相量を検出する。本実施形態では、位相量検出部41は、SSCG制御部22から出力される変調情報である変調周期タイミング信号(変調周期に同期した信号)と、開始タイミング信号/終了タイミング信号との間の位相量を検出する。補正値LUT(ルックアップテーブル)参照部42は、位相量検出部41から入力される位相量から、あらかじめ用意された補正値テーブルを参照し、参照値を取得し、出力する。図5に基準クロック信号:50MHz、変調周期:5kHz、変調強度:0〜4%(三角波形状)の場合の補正値LUTの例を示す。補正値演算部43は終了タイミング時の参照値から開始タイミング時の参照値を引いた値を補正値として出力する。
なお、本実施形態では、位相量検出部41が変調周期タイミング信号を参照して変調周期ごとに変調クロック信号のカウントを繰り返し、カウント期間の開始と終了におけるカウント値を、カウント期間の開始と終了の変調周期における位置(位相量)とする。たとえば、図3に示すように変調周期が200μsで基準クロックが50MHzであった場合、図5に示すようにカウント値0〜9999の10000カウントが繰り返されることになる。そして、位相量は、0〜9999のカウント値により表されることになる。
開始タイミング時の位相量が2000カウント(動作クロック数でのカウント数)、終了タイミング時の位相量が6000カウントとした場合、それぞれの参照値として15カウントと50カウントが得られる。したがって、補正値演算部43は、50−15=35カウントを補正値として出力する。補正部24は、クロックパルスカウント部23が出力したカウント期間の終了タイミングにおけるパルスカウント数に対し、補正値演算部43が出力した補正値を加算し、補正カウント値として出力する。
なお、上記では、補正値生成部25が変調周期ごとに変調クロック信号をカウントしてカウント期間の経長周期における位相量を検出したが、クロックパルスカウント部23がそのようなカウントを実行するようにしてもよい。その場合、カウント期間(計測期間)のカウント値は、終了タイミング時のカウント値から開始タイミングのカウント値を差し引いた値を用いることになる。
また、位相量算出の基準となる変調周期タイミング信号をSSCG制御部22から得ているがこれに限られるものではない。たとえば、図8に示すようにエッジ間カウント部15を構成してもよい。すなわち、変調クロック信号を、F/V変換回路81によってF/V変換(周波数−電圧変換)して得られる電圧信号は、変調周期で変動する。したがって、この電圧信号を増幅し、それを元に変調周期タイミング信号を生成して補正値生成部25へ供給するようにしてもよい。
また、位相量から補正値を参照するために補正値LUT参照部42を用いているが、本発明はこれに限定するものではなく、位相量に対して図5のカーブの近似式による演算結果を用いても良い。図5のカーブに関して、たとえば、以下のような近似式(二乗の近似式)を用いることができる。
位相量をP[cnt]、参照値をM[cnt]とした場合に、
c1=255000
c2=257500
c3=262500
c4=280000
とすると、
0≦P<2500
M=P2/c1
2500≦P<5200
M=25002/c1+27002/c2−(P-5200) 2/c2
5200≦P<7750
M=25002/c1+27002/c2−(P-5200) 2/c3
7750≦P<10000
M=25002/c1+27002/c2−25502/c3−27502/c4+(10500-P) 2/c4
以上のとおり、第一実施形態によれば、スペクトラム拡散された変調クロック信号を動作クロック信号として用いた場合においても、誤差の少ない時間計測が可能となる。したがって、そのようなカウンタ装置を用いることにより、モータ制御装置100において高精度な速度検出を実現することができる。また、その際に、基準クロック信号を必要とせず、変調クロック信号(動作クロック信号)に同期した回路でカウンタ装置、モータ制御装置を構築することができる。
[第二実施形態]
上述したように駆動信号生成部11は、モータドライバ104内の上位の制御部(不図示)からの駆動情報(クロックカウント値)に基づき、可動部12を駆動するタイミング信号を生成している。このタイミング信号は、内部の動作クロックをカウントすることによって生成されるのだが、これもスペクトラム拡散された動作クロック信号を用いた場合、生成される出力タイミング信号の時間間隔に誤差が発生する。たとえば、80μs間隔のタイミング信号を出力したい場合、50MHzで一定周期の基準クロックの4000カウントごとにタイミング信号を出力すればよい。しかしながら、変調クロック信号をカウントした場合、4000カウントしても80μsとならない可能性がある。
第二実施形態では、このようなタイミング信号の生成時に発生する誤差を補正するものであり、駆動信号生成部11に、補正機能を持つカウンタ装置が適用される。なお、本実施形態では、第一実施形態と同様の構成については説明を省略し、第一実施形態と異なる点について説明する。
(高精度なタイミング信号生成を実現する動作クロックカウント方法)
図6は、駆動信号生成部11内に設けられるカウンタ装置の構成例を示すブロック図である。スタートパルスは、上位の制御部62から与えられるリセット信号、あるいはカウンタ装置から出力するタイミング信号である。時間間隔情報は、生成したいタイミング信号の時間間隔を示すクロックカウント値である。たとえば、上述のように50MHzの基準クロック信号を用いて80μsのタイミング信号を生成する場合、クロックカウント値として4000が設定される。
クロックカウント回路60において、クロックカウント回路60はスタートパルスによって計数を開始し、計数結果(パルスカウント数)を出力する。比較部61は入力されるパルスカウント数と駆動情報、つまりはタイミング時間間隔情報であるクロックカウント値を比較し、クロックカウント回路60が出力する計数結果がクロックカウント値を超えた場合にタイミング信号を出力する。すでに述べているように、スペクトラム拡散動作クロックを用いた場合、動作クロックの周期が一定でないため、カウント値に誤差が含まれ、結果、タイミング信号の発生タイミングに誤差が生じる。
図7により出力タイミング信号に含まれる誤差を説明する。図7に示されるように、生成タイミング信号の間隔を4000カウントの一定値としているが、変調クロック信号を計数することに起因して実際に生成されるタイミング信号の時間間隔に誤差が生じていることがわかる。すなわち、動作クロックを4000カウントする毎にタイミング信号を出力しても、(1)〜(4)に示されるように、タイミング信号の間隔がばらついてしまう。補正部24は、このような誤差を解消するため、パルスカウント数を補正する。
補正値生成部25及び補正部24の動作は第一実施形態と同様であるが、第二実施形態では補正値生成部25に与えるタイミング情報が異なる。開始タイミングはスタートパルス(リセット信号)によって与えられ、補正値生成部25は開始タイミングと変調周期タイミングとの位相量を算出する。一方終了タイミングは存在せず、終了タイミングと変調周期タイミングとの位相量は、前述の開始タイミングの位相量に時間間隔情報(クロックカウント値)を加算した値になる。たとえば、図5の補正LUTテーブルを用いた場合、開始位相量が2000カウントで、駆動情報が4000カウントの場合の補正値は、第一実施形態と同様の計算により35カウントとなる。
補正部24は、クロックパルスカウント部23によるカウント数をこの補正値を用いて補正し、補正カウント値として出力する。比較部61は、補正カウント値とクロックカウント値を比較し、その比較結果をタイミング信号として出力する。こうして変調クロック信号をカウントすることによる誤差が補正され、ばらつきのないタイミング信号を生成することが可能となる。
また、このタイミング信号は、次回のタイミング信号出力のためのスタートパルスとして入力し、クロックカウント値を一定にしておくことで、常に一定間隔のタイミング信号を出力し続けることが可能な構成となる。
なお、上記実施形態では、補正部24がクロックパルスカウント部23のカウント値を補正したがこれに限られるものではない。たとえば、補正値生成部25が出力した補正値により、比較部61が用いるクロックカウント値を補正するようにしてもよい。たとえば、上記の例で補正値が35カウントの場合、比較部61は、比較に用いるクロックカウント値を4000−35=3965に補正し、クロックパルスカウント部23のカウント値と比較するようにしてもよい。この場合、カウント期間の終了位置に対応するカウント値が変更され、カウント期間が正しい時間幅に対応したカウント期間へ補正されることになる。
以上のとおり、上記実施形態によれば、スペクトラム拡散された動作クロック信号を用いた場合においても、誤差の少ない、高精度なタイミング信号を生成することができる。また、その際に、基準クロック信号を用いる必要がなく、単一の動作クロック信号を用いた同期回路でカウンタ装置を構築することができる。
また、上記各実施形態におけるカウンタ装置を用いたモータ制御装置では、スペクトラム拡散された動作クロックを用いることで、EMIなどの低減が期待できる。さらに、非同期回路を必要としないために、動作回路の信頼性も高く、モータ制御装置としての品質を向上させることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について具体的に説明した。ただし、本発明は上記実施形態として記載された事項に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内で適宜変更が可能である。
例えば、上記各実施形態では、可動部としてステッピングモータを用いているが、これに代えてDCモータ等の他の電磁モータを用いても良いし、超音波モータを用いても良い。本発明のカウンタ装置は駆動信号生成部及びエッジ間カウント部の両方に具備されても良い。また、モータ制御装置の簡素化のために、エンコーダ及びエッジカウント部、エッジ間カウント部が省略される場合もある。その場合、カウンタ装置は駆動信号生成部11のみに具備される。また、上述したカウンタ装置の適用は、モータ制御装置に限られるものではない。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (12)

  1. 一定周波数の基準クロック信号に周期的な周波数変調を行って得られた変調クロック信号を、変調周期ごとに繰り返してカウントする第一のカウント手段と、
    カウント期間の開始から終了までの間の前記変調クロック信号をカウントする第二のカウント手段と、
    記カウント期間の開始と終了の前記第一のカウント手段によるカウント値に基づいて、前記第二のカウント手段による前記変調クロック信号のカウントを補正するための補正値を取得する取得手段と、を備えることを特徴とするカウンタ装置。
  2. 前記補正値により、前記第二のカウント手段による前記カウント期間のカウント値を補正する補正手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のカウンタ装置。
  3. 前記カウント期間は所定のカウント数に対応する期間であり、
    記補正値により前記第二のカウント手段が出力する前記カウント期間の開始からのカウント値を補正する補正手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のカウンタ装置。
  4. 前記カウント期間は所定のカウント数に対応する期間であり、
    前記補正値により前記カウント期間の終了に対応するカウント数を補正することにより、前記カウント期間の長さを補正する補正手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のカウンタ装置。
  5. 前記基準クロック信号をスペクトラム拡散により変調して前記変調クロック信号を発生する発生手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のカウンタ装置。
  6. 前記第一のカウント手段は、前記変調周期に同期した変調周期タイミング信号に基づいて、前記変調クロック信号のカウントを変調周期ごとに繰り返すことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のカウンタ装置。
  7. 前記第一のカウント手段は、前記変調クロック信号を周波数−電圧変換して得られた変調周期タイミング信号に基づいて、前記変調クロック信号のカウントを変調周期ごとに繰り返すことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のカウンタ装置。
  8. 可動部の駆動を制御する駆動制御装置であって、
    前記可動部の変位量を検出するエンコーダと、
    一定周波数の基準クロック信号に周期的な周波数変調を行って得られた変調クロック信号を、変調周期ごとに繰り返してカウントする第一のカウント手段と、
    前記エンコーダから出力されるエンコーダ信号により示されるカウント期間の開始から終了まで間の前記変調クロック信号をカウントする第二のカウント手段と、
    記カウント期間の開始と終了の前記第一のカウント手段によるカウント値に基づいて、前記第二のカウント手段による前記変調クロック信号のカウントを補正するための補正値を取得する取得手段と、
    前記補正値により、前記第二のカウント手段による前記カウント期間のカウント値を補正する補正手段と、
    前記補正手段により補正されたカウント値に基づいて、前記エンコーダ信号により示される前記可動部の変位を取得する取得手段とを備えることを特徴とする駆動制御装置。
  9. 可動部の駆動を制御する駆動制御装置であって、
    一定周波数の基準クロック信号に周期的な周波数変調を行って得られた変調クロック信号を、変調周期ごとに繰り返してカウントする第一のカウント手段と、
    所定のカウント数に対応するカウント期間の開始から終了まで間の前記変調クロック信号をカウントする第二のカウント手段と、
    記カウント期間の開始と終了の前記第一のカウント手段によるカウント値に基づいて、前記第二のカウント手段による前記変調クロック信号のカウントを補正するための補正値を取得する取得手段と、
    前記補正値により、前記第二のカウント手段による前記カウント期間のカウント値を補正する補正手段と、
    前記補正手段により補正されたカウント値に基づいて出力タイミング信号を生成し、生成された出力タイミング信号を用いて前記可動部を駆動する駆動手段とを備えることを特徴とする駆動制御装置。
  10. カウンタ装置の制御方法であって、
    一定周波数の基準クロック信号に周期的な周波数変調を行って得られた変調クロック信号を、変調周期ごとに繰り返してカウントする第一のカウント工程と、
    カウント期間の開始から終了までの間の前記変調クロック信号をカウントする第二のカウント工程と、
    記カウント期間の開始と終了の前記第一のカウント工程によるカウント値に基づいて、前記第二のカウント工程による前記変調クロック信号のカウントを補正するための補正値を取得する取得工程と、を備えることを特徴とするカウンタ装置の制御方法。
  11. 可動部の駆動を制御する駆動制御装置の制御方法であって、
    一定周波数の基準クロック信号に周期的な周波数変調を行って得られた変調クロック信号を、変調周期ごとに繰り返してカウントする第一のカウント工程と、
    前記可動部の変位量を検出するエンコーダから出力されるエンコーダ信号により示されるカウント期間の開始から終了まで間の前記変調クロック信号をカウントする第二のカウント工程と、
    記カウント期間の開始と終了の前記第一のカウント工程によるカウント値に基づいて、前記第二のカウント工程による前記変調クロック信号のカウントを補正するための補正値を取得する取得工程と、
    前記補正値により、前記第二のカウント工程による前記カウント期間のカウント値を補正する補正工程と、
    前記補正工程で補正されたカウント値に基づいて、前記エンコーダ信号により示される前記可動部の変位を取得する取得工程とを有することを特徴とする駆動制御装置の制御方法。
  12. 可動部の駆動を制御する駆動制御装置の制御方法であって、
    一定周波数の基準クロック信号に周期的な周波数変調を行って得られた変調クロック信号を、変調周期ごとに繰り返してカウントする第一のカウント工程と、
    所定のカウント数に対応するカウント期間の開始から終了まで間の前記変調クロック信号をカウントする第二のカウント工程と、
    記カウント期間の開始と終了の前記第一のカウント工程によるカウント値に基づいて、前記第二のカウント工程による前記変調クロック信号のカウントを補正するための補正値を取得する取得工程と、
    前記補正値により、前記第二のカウント工程による前記カウント期間のカウント値を補正する補正工程と、
    前記補正工程で補正されたカウント値に基づいて出力タイミング信号を生成し、生成された出力タイミング信号を用いて前記可動部を駆動する駆動工程とを有することを特徴とする駆動制御装置の制御方法。
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