JP4857575B2 - パルスレーダ装置 - Google Patents

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本発明は、電波を送受して、送波と物体による反射波との時間差で検知対象物までの距離を計測するパルスレーダ装置に関する。
従来、一般のパルスレーダ装置について説明する。図15は従来のパルスレーダ装置の構成図であり、図16は従来のパルスレーダ装置の動作を説明するための波形図である。このパルスレーダ装置は、図15に示すように、パルス信号を送出する送信手段101と、反射パルスを受信する受信手段102と、クロックパルスをカウントするカウンタ103と、クロックパルスを発生するクロック104とを備える。この構成において、パルスの送出から反射パルスの受信までの間、周波数fcのクロックパルスの発生回数を数えることにより対象物までの往復時間t1を得て、距離L=(c×t1)/2(cは電波、光、超音波等媒体の速度)を求めることができる。
このようなパルスレーダ装置よって得られる距離は、最悪の場合、往復ではクロックパルスの1周期分の誤差、片道では半周期分の誤差ΔL=(c/fc)/2を含む。電波の速度は光速であり、c≒3×10mである。そこで、例えば、fc=150MHzとすれば、距離の最大誤差ΔLは、ΔL=1mとなる。最大誤差を減らして距離精度を向上するには、クロックパルスの周波数fcを高める必要がある。例えば、距離精度を5cmに向上する場合、クロックパルス周波数fcは3GHzとなる。一般に、高周波回路は、周波数が高くなるとともに高価となるので、このような高速化による精度向上は経済的ではない。
また、近距離の測定精度向上等を目的として、例えば、特許文献1に示されるように、主発信器と可変周波数の従発信器とで構成したものが知られている。また、特許文献2に示されるように、反射波をサンプリングし、その結果をサンプリングタイミング毎に積分するといった処理を行うことが知られている。
特開平8−194062号公報 特開2003−222669号公報
しかしながら、上述した特許文献1,2に示されるような装置においては、検出精度の向上のために、構成が複雑となり高価なものとなっていた。
本発明は、上記課題を解消するものであって、比較的、構成が簡単で安価に、検知対象物までの距離を精度良く検知することができるパルスレーダ装置を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明は、電気パルス信号を送受して物体までの距離を算出するパルスレーダ装置において、第1のパルス信号を生成する第1パルス生成手段と、前記第1パルス生成手段により生成したパルスを送信する送信手段と、前記送信手段によって送信した電波が物体に反射した反射波を受信しその受信信号を出力する受信手段と、前記第1のパルス信号の周波数と異なる周波数を有する第2のパルス信号を生成する第2パルス生成手段と、前記第1及び第2のパルス信号の同期を検出するための、第1及び第2のフリップフロップ、並びに、同期検出手段と、前記同期検出手段による同期検出時点から、前記受信信号について第2のパルス信号のタイミングでサンプリングを開始し、該受信信号と第2のパルス信号の立ち上がりが一致するまでサンプリングするサンプリング手段と、前記一致した時点において前記サンプリング手段によるサンプリング結果から物体までの距離を算出する測距検出手段と、を備え、前記第1のフリップフロップには前記第1のパルス信号を当該フリップフロップのデータ端子に入力し、前記第2のパルス信号を当該フリップフロップのクロック端子に入力し、前記第2のフリップフロップには前記第1のパルス信号を当該フリップフロップのクロック端子に入力し、前記第2のパルス信号を当該フリップフロップのデータ端子に入力し、前記同期検出手段は、前記第1及び第2のフリップフロップの各出力信号の中間時点を前記第1のパルス信号と前記第2のパルス信号の一致点とするものである。
本発明によれば、比較的簡単な構成にて、検知対象物までの距離を精度良く検知することが可能になる。
以下、本発明の実施形態に係るパルスレーダ装置について、図面を参照して説明する。(実施形態1)
図1は、本実施形態1(請求項1)に係るパルスレーダ装置のブロック構成を示す。パルスレーダ装置は、電気パルス信号(電波)を出力する送信手段1と、同電波の物体による反射波を受信してその受信信号を出力する受信手段2と、送信手段1から送信出力される第1のパルス信号(以下、第1のパルスという)を生成する第1パルス生成手段3と、第1のパルスの周波数と異なる周波数を有する第2のパルス信号(以下、第2のパルスという)を生成する第2パルス生成手段4と、第1及び第2のパルスの同期を検出する同期検出手段5と、受信信号をサンプリングするサンプリング手段6と、このサンプリング手段6によるサンプリング結果から物体までの距離を算出する測距検出手段7と、を備える。ここに、第1パルス生成手段3で生成された第1のパルスと、第2パルス生成手段4で生成された第2のパルスを同期検出手段5で同期を検出した時、2番目以降の第1のパルスの発生時刻が第2のパルスに対し順次、Δtずつ進むように構成されている。また、同期検出手段5は、サンプリング手段6でのサンプリングを開始するためのものである。
図2は上記構成のパルスレーダ装置の動作を説明するための波形図である。送信手段1は、第1パルス生成手段3でパルス化された第1のパルスを送信出力する。この送信信号は検知対象物にあたり、その反射信号(受信波)を受信手段2で受信する。第2パルス生成手段4は、第1のパルス周波数と異なる(低い)周波数でなる第2のパルス(この2発目は、第1のパルスのそれよりΔtだけ遅い)を生成する。同期検出手段5は、第1のパルス生成手段3のパルス立ち上がりと第2のパルス生成手段4のパルス立ち上がりが一致する時刻(T1)を同期として検出する。サンプリング手段6は、同期検出手段5から出力される同期信号をトリガとして受信信号のサンプリングを第2のパルスのタイミングで開始し、次の同期信号が入力されるまで、つまり受信信号と第2のパルスの立ち上がりが一致する時刻(T2)まで行う。このサンプリング結果より測距検出手段7は距離を算出する。
このような測距方式において、サンプリング手段6では、第2のパルスのタイミングで受信波をサンプリングするため、第1のパルスの周波数をfc1、第2のパルスの周波数をfc2とすると、距離精度は、(1/fc2−1/fc1)×c/2となる。例えばfc1=4.004004…MHz、fc2=4MHz、媒体を光もしくは電波(c≒3.0×10m)とした場合、距離精度は3.75cm(=0.25ns)となる。距離は、測距検出手段7にてサンプリング信号のn番目にて対象物を検知できたとすると、
L=(1/fc2−1/fc1)×c×n/2
で求められる。
2つのパルス周波数の設定は、一方のパルスが他方のパルスとある周期毎に正確に同期する周波数を選択しなければならない。上記のような手法を用いることにより、従来の方法と比較し距離精度が向上する。
(実施形態2)
図3は、本実施形態2(請求項2)に係るパルスレーダ装置のブロック構成を示す。本実施形態2は、上記実施形態1における第2パルス生成手段4に代えて、第1のパルス信号を周波数シフトすることにより第2のパルス信号を得る周波数シフト手段8を備えている。その他の構成は上記実施形態1と同等である。周波数シフト手段8は、第1のパルス周波数と異なる周波数に変換されたパルスを生成する。同期検出手段5は、第1のパルス生成手段3で生成されたパルスと、周波数シフト手段8にて周波数変換されたパルスを第1のパルス生成手段3のパルス立ち上がりと周波数シフト手段8のパルス立ち上がりが一致する時刻を同期として検出する。サンプリング手段6は、上記と同様、同期検出手段5から出力される同期信号をトリガとして、受信手段2で得られる受信信号のサンプリングを次の同期信号が入力されるまで行い、測距検出手段7にて距離を算出する。
この手法を用いることにより、パルス生成手段が1つとなり、パルス生成手段が高価となる場合は、コストダウンを見込むことができる。
(実施形態3)
図4は、本実施形態3(請求項3)に係るパルスレーダ装置のブロック構成を示す。本実施形態3は、上記実施形態1における同期検出手段5に代えて、フリップフロップ9を備えている。そして、第1のパルス生成手段3で生成されたパルスと、第2のパルス生成手段4で生成されたパルスを、Dフリップフロップ8のデータ入力端子(D)とクロック入力端子(C)にそれぞれ入力し、フリップフロップ9は、第1のパルス生成手段3のパルス立ち上がりと第2のパルス生成手段4のパルス立ち上がりが一致する時刻を同期として検出する。その他の構成は、上述と同等である。
図5は、上記実施形態3のパルスレーダ装置のDフリップフロップ9の作動を説明するための波形図である。Dフリップフロップ9は、クロック入力端子(C)に入力された信号がLからHに変化した時に、データ入力端子(D)の入力状態を出力(Q)する。すなわち、Dフリップフロップ9の出力信号は両パルスの同期を出力することになる。
(実施形態4)
図6は、本実施形態4(請求項4)に係るパルスレーダ装置のブロック構成を示す。本実施形態4は、上記実施形態3におけるフリップフロップ9に代えて、同期検出のための第1及び第2のフリップフロップ10,11と、同期検出手段5を備えている。第1のパルス生成手段3で生成されたパルスと、第2のパルス生成手段4で生成されたパルスを、Dフリップフロップ10のデータ入力端子(D)とクロック入力端子(C)にそれぞれ入力し、別のDフリップフロップ11には、Dフリップフロップ10とは逆にデータ入力端子とクロック入力端子にそれぞれ入力する。Dフリップフロップ10とDフリップフロップ11の出力を同期検出手段5に入力し、同期検出手段5は、第1及び第2のフリップフロップ10,11の各出力信号の中間時点を第1のパルスと第2のパルスの一致点とし、同期検出を行う。その他の構成は、上述と同等である。
図7は、本実施形態4に係るパルスレーダ装置のDフリップフロップの作動を説明するための波形図である。フリップフロップはクロック入力がLからHへ変化する時、データ人力の状態を出力するが、通常のフリップフロップにはセットアップ時間、すなわちクロックがLからHへ変化する時のデータ入力の状態を出力するのではなく、一定時間前の状態を出力する特性がある(図7のtd)。
その対策として、第1のフリップフロップ10の入力には第1のパルスをデータ入力端子(D)、第2のパルスをクロック入力端子(C)に入力し、他方の第2のフリップフロップ11には逆のパターンを入力する。理想回路では第1のパルスと第2のパルスが重なる時に第1のフリップフロップ10はHからLへ、第2のフリップフロップ11はLからHへ変化するが、実際には、第1のフリップフロップ10がHからLへ変化するのは、n個分前のパルスの発生時であり、第2のフリップフロップ11がLからHへ変換するのはn個分後のパルスの発生時である。このため、第1のフリップフロップ10がHからLへ変化してから、第2のフリップフロップ11がLからHへ変換するまでの中間地点を同期点とし、同期信号を出力するようにすればよい。
同期検出の一例として、第1のフリップフロップ10の出力から第2のフリップフロップ11の出力までカウンタにて第2のパルスをカウントしておき、カウント数がM個の場合は第1のフリップフロップ10の出力からM/2個目で同期したとし、同期信号を出力すればよい。この手法を用いることにより、データセット時間が温度や電源電圧の変動により変化した場合でも、同期点を検出することが可能である。
(実施形態5)
図8は、本実施形態5(請求項5)に係るパルスレーダ装置のブロック構成を示す。本実施形態5は、上記実施形態4における第1及び第2のフリップフロップ10,11に代えて、第1及び第2のパルス信号が入力されるADコンバータ12を備えている。ADコンバータ12は、第1のパルス生成手段3で生成されたパルスを、第2のパルス生成手段4で生成された第2のパルスでサンプリングを行う。そして、同期検出手段5は、ADコンバータ12のサンプリング波形で第1のパルスを第2のパルスの一致点を得るものとし、同期信号を出力する。サンプリング手段6は、上記と同様、同期検出手段5から出力される同期信号をトリガとして、受信手段2で得られる受信信号のサンプリングを次の同期信号が入力されるまで行い、測距検出手段7にて距離を算出する。
図9は、本実施形態5のパルスレーダ装置の作動を説明するための波形図である。ADコンバータ12を第2のパルスのタイミングで第1のパルスのデータを取り込めば、それぞれのパルスが一致した点から出力がLからHに変化するため、このタイミングで同期信号を出力すればよい。本実施形態5においては、ADコンバータ12のデータセット時間が温度や電源電圧の変動により変化した場合でも、同期点を検出することが可能である。
(実施形態6)
図10は、本実施形態6(請求項6)に係るパルスレーダ装置のブロック構成を示す。本実施形態6は、上記実施形態5におけるADコンバータ12に代えて、同期検出のためにコンパレータ13を備えている。そして、第1のパルス生成手段3で生成されたパルスをコンパレータ13のプラス端子に、第2のパルス生成手段4で生成されたパルスをコンパレータ13のマイナス端子に入力する。同期検出手段5は、コンパレータ13の出力信号で第1のパルス信号と第2のパルス信号の一致点を得て、同期信号を出力する。サンプリング手段6は、上記と同様、同期検出手段5から出力される同期信号をトリガとして、受信手段2で得られる受信信号のサンプリングを次の同期信号が入力されるまで行い、測距検出手段7にて距離を算出する。
図11は、本実施形態6のパルスレーダ装置におけるコンパレータの作動を説明するための波形図である。コンパレータ13は、2つの入力値を比較した結果を出力するICであり、マイナス端子に入力された信号よりプラス端子に入力された信号の振幅値が大きければ、出力はHとなり、小さければ出力はLとなる。同レベルでは出力は不定となるため、マイナス端子には予めオフセット電圧を設けておく。これにより、コンパレータ13の出力は第1のパルスと第2のパルスの一致点の次の回のパルス発生時にコンパレータの出力がHとなる。それに応じて測距検出手段7は算出した距離を適宜換算する必要がある。
(実施形態7)
本実施形態7は、上述の図1を含むいずれかの図に示したパルスレーダ装置とその測距手法において、第1のパルス信号の周波数を可変としたものである(請求項7)。ここに、第1のパルスを第2のパルスと比べて周波数を高くすればする程、同期してから次に同期するまでの時間が短くなり、検知結果をより早く出力することが可能となる。また、周波数を低くして第2のパルス周波数に近づけていけば、パルスのON/OFFの単位回数が少なくなり、消費電力を抑えることが可能となる。
(実施形態8)
本実施形態8は、上述の図1を含むいずれかの図に示したパルスレーダ装置とその測距手法において、第2のパルス信号の周波数を可変としたものである(請求項8)。ここに、第2のパルスを第1のパルスと比べて周波数を低く(周波数差が大きくなる)すればする程、パルスのON/OFFの単位回数が少なくなり、消費電力を抑えることが可能となり、また、逆に第2のパルスの周波数を高くして第1のパルスの周波数に近づけて(周波数差が小さくなる)いけば、同期してから次に同期するまでの時間が短くなり、検知結果をより早く出力することが可能となり、また、距離精度も向上する。
(実施形態9)
本実施形態9は、上述の図1を含むいずれかの図に示したパルスレーダ装置とその測距手法において、第1のパルス信号及び第2のパルス信号の周波数を可変としたものである(請求項9)。ここに、距離精度をそのままに、両パルス信号の周波数を高くすれば、同期してから次に同期するまでの時間が短くなり、検知結果をより早く出力することが可能となり、また、周波数を低くしていけばパルスのON/OFFの単位回数が少なくなり、消費電力を抑えることが可能となる。
(参考例1)
以下に参考例を示す。上述の図1を含むいずれかの図に示したパルスレーダ装置とその測距手法において、サンプリング手段6は、同期検出手段5による同期検出後、一定数のみデータをサンプリングするものとしてもよい。特に、サンプリング手段6にて同期検出手段5から出力される同期信号をトリガとして、受信手段2で得られる受信信号のサンプリングを一定数のみ行い、測距検出手段7にて距離を算出する。この手法を用いることにより、同期してから次の同期までの全てのデータを取得するのと比べて、距離出力までの時間を短縮することができる。
(参考例2)
述の図1を含むいずれかの図に示したパルスレーダ装置とその測距手法において、測距検出手段7は、同期検出手段5において発生する立ち上がりタイミングの差を補正する手段を備えてもよい。特に、サンプリング手段6にて同期検出手段5から出力される同期信号をトリガとして、受信手段2で得られる受信信号のサンプリングを次の同期信号が入力されるまで行い、測距検出手段7にて距離を算出し、周波数ずれを補正した検知距離を算出する。
図12及び図13は、参考例2の作動を説明するための波形図である。第1のパルス生成手段3と第2のパルス生成手段4で生成された周波数(fc1、fc2)により、同期してから次に同期するまでは、(1/fc2)/(1/fc2−1/fc1)×(1/fc2)の周期で正確に同期を行う。しかし、現実には所望の距離精度すなわち周波数差から設定周波数を算出した場合、設定周波数が循環小数となる場合がある。例えば、所望の距離精度を0.25nsとして第1のパルス手段3から生成する周波数を4MHzとした場合、第2のパルス手段4から生成する周波数は4.004004‥‥‥MHzと循環小数になり、現実的でない。また、所望の第2のパルス手段4から生成する周波数をf0とし、完全に同期してから次の同期信号が発生する時に、第1のパルスの立ち上がりと第2のパルスの立ち上がりの時間差には、1/f0−1/f2の差が生じる。最初に同期してから同期信号がm回発生した時は、(1/f0−1/f2)×mの差が生じ、(1/f0−1/fc2)×mが1/fc2−1/fc1と等しくなる直前まで累積され(mの最大値は(1/fc2−1/fc1)/(1/f0−1/fc2)−1)、測距検出手段7にて検知距離を算出後の距離から累積分を差し引く必要がある。
この補正方法として、例えば、同期信号の発生回数をカウンタで数えておき、測距検出手段7にて算出した検知距離から、(1/f0−1/f2)×m×c/2を引くことにより正しい距離を算出することができる。また、距離精度は、1/fc2−1/fc1で計算する必要がある。この手法を用いることにより、周波数ずれがある場合でも、正しく対象物までの距離を算出できることが可能となる。
参考例3
述の図1を含むいずれかの図に示したパルスレーダ装置とその測距手法において、測距検出手段7が、パルス信号のジッタによるバラツキを補正する手段を備えてもよい。特に、サンプリング手段6にて同期検出手段5から出力される同期信号をトリガとして、受信手段2で得られる受信信号のサンプリングを次の同期信号が人力されるまで行い、測距検出手段7にて距離を算出し、周波数ばらつきずれを補正した検知距離を算出する。
図14は、参考例3の作動を説明するための波形図である。同期してから次の同期信号が算出されるまで、理想的には(1/fc2)/(1/fc2−1/fc1)個のデータがサンプリングされるが、パルス生成手段の周波数揺らぎ(ジッタ)等により、サンプリングデータに増減が現れる。この補正方法として、正しいサンプリングデータ数がT個の時で、測定データ数がTc個であった時、距離精度は、(1/fc2−1/fc1)×(T/Tc)として計算し、補正することにより、正しい距離を算出することが可能である。この手法を用いることにより、周波数ばらつきがある場合でも、正しく対象物までの距離を算出できることが可能となる。
なお、本発明は、上記構成に限られることなく種々の変形が可能である。例えば、距離測定を2回行うこととし、各測定でのパルス周波数を変えることもできる。すなわち、1回目は、距離の目安を得るために、第1のパルスと第2のパルスとの周波数差(時間差Δt)が大きく、精度の低い測定を短時間で行い、2回目は、同期を求める繰り返し受信の前半では、比較的大きなΔtで、また、同期の状態に近付く後半では、同期測定の精度を高めるために、小さなΔtを用いて同期を検出する。すなわち、測定中に受信信号との同期を取るサンプリング信号として第2のパルスの周波数を、次第に叉は数段階に分けて高い方に変える。これにより、測定精度を確保したまま、測定時間を短縮できる。
また、比較的に近くに測距対象物がある場合は、測定精度が要求されるが、遠くにある場合は、それ程、精度は要求されないのが一般的である。そこで、測距の途中でパルスの周波数を変えることも可能である。すなわち、第1のパルスと第2のパルスの同期直後では、測定精度を良くして、その後はある一定の割合で距離精度を落としていく。こうすることで、距離精度が、固定の周波数では一定の距離に固定されるのに対して、距離の割合になり、上記精度要求に応えることができる。
本発明の第1の実施形態に係るパルスレーダ装置の構成図。 同上の作動を示す波形図。 本発明の第2の実施形態に係るパルスレーダ装置の構成図。 本発明の第3の実施形態に係るパルスレーダ装置の構成図。 同上の作動を示す波形図。 本発明の第4の実施形態に係るパルスレーダ装置の構成図。 同上の作動を示す波形図。 本発明の第5の実施形態に係るパルスレーダ装置の構成図。 同上の作動を示す波形図。 本発明の第6の実施形態に係るパルスレーダ装置の構成図。 同上の作動を示す波形図。 本発明の参考例2の作動を説明するための波形図。 同上の波形図。 本発明の参考例3の作動を説明するための波形図。 従来のパルスレーダ装置の構成を示す構成図。 従来のパルスレーダ装置の作動を示す波形図。
符号の説明
1 送信手段
2 受信手段
3 第1のパルス生成手段
4 第2のパルス生成手段
5 同期検出手段
6 サンプリング手段
7 測距検出手段
8 周波数シフト手段
9 フリップフロップ
10,11 第1及び第2のフリップフロップ
12 ADコンバータ
13 コンパレータ

Claims (1)

  1. 電気パルス信号を送受して物体までの距離を算出するパルスレーダ装置において、
    第1のパルス信号を生成する第1パルス生成手段と、
    前記第1パルス生成手段により生成したパルスを送信する送信手段と、
    前記送信手段によって送信した電波が物体に反射した反射波を受信しその受信信号を出力する受信手段と、
    前記第1のパルス信号の周波数と異なる周波数を有する第2のパルス信号を生成する第2パルス生成手段と、
    前記第1及び第2のパルス信号の同期を検出するための、第1及び第2のフリップフロップ、並びに、同期検出手段と、
    前記同期検出手段による同期検出時点から、前記受信信号について第2のパルス信号のタイミングでサンプリングを開始し、該受信信号と第2のパルス信号の立ち上がりが一致するまでサンプリングするサンプリング手段と、
    前記一致した時点において前記サンプリング手段によるサンプリング結果から物体までの距離を算出する測距検出手段と、を備え
    前記第1のフリップフロップには前記第1のパルス信号を当該フリップフロップのデータ端子に入力し、前記第2のパルス信号を当該フリップフロップのクロック端子に入力し、前記第2のフリップフロップには前記第1のパルス信号を当該フリップフロップのクロック端子に入力し、前記第2のパルス信号を当該フリップフロップのデータ端子に入力し、
    前記同期検出手段は、前記第1及び第2のフリップフロップの各出力信号の中間時点を前記第1のパルス信号と前記第2のパルス信号の一致点とすることを特徴とするパルスレーダ装置。
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