JP6250980B2 - 家電機器の遠隔操作システム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、家電機器の遠隔操作システムに関する。
家庭(自宅)に設けられる例えば洗濯乾燥機等の家電機器がインターネットを介してサーバに接続されることで、ユーザが例えばタブレット端末や携帯電話機等の操作端末を操作して家電機器を遠隔操作するシステムが普及しつつある(例えば特許文献1参照)。
特開2006−255063号公報
上記したシステムで用いられる家電機器の中には、本体の電源がオフしているときには、待機中の消費電力を抑えるために通信部の通信機能もオフする仕様となっている機器もある。そのため、ユーザが操作端末を操作して家電機器に対する設定情報(例えば洗濯乾燥機であれば洗濯乾燥の運転コース等)を遠隔操作により設定しようとすると、本体の電源がオンしていれば、家電機器が設定情報を受信可能であるので、設定情報が家電機器に受信されると、設定情報が家電機器に設定される。一方、本体の電源がオンしていなければ、家電機器が設定情報を受信不可能であるので、設定情報が家電機器に設定されない。このような事情から、家電機器に対する設定情報を遠隔操作により設定しようとする際には、操作端末を操作する前に本体の電源をオンして通信部の通信機能をオンしておく必要があった。しかしながら、これでは操作手順が煩雑であり、使い勝手の点で改善する余地があった。
そこで、本実施形態は、家電機器に対する設定情報を遠隔操作により設定しようとする際の使い勝手を高めることができる家電機器の遠隔操作システムを提供する。
本実施形態の家電機器の遠隔操作システムは、サーバとの間で通信可能に構成され、ユーザからの家電機器に対する設定情報の入力操作を受付けて前記サーバに送信する操作端末と、前記操作端末から設定情報を受信するサーバと、前記サーバとの間で通信可能に構成され、前記サーバから設定情報を受信する家電機器と、を備え、前記サーバは、前記操作端末から設定情報を受信すると、その受信した設定情報を記憶すると共に、その受信した設定情報を前記家電機器に送信可能であるか否かを、当該家電機器の電源オンオフに基づく当該家電機器からの通信可能信号の受信又は未受信により判定し、前記家電機器の電源オフに基づく前記通信可能信号の未受信により設定情報を前記家電機器に送信不可能であると判定すると、その設定情報を記憶し続け、その後、前記家電機器の電源オンに基づく前記通信可能信号の受信により設定情報を前記家電機器に送信可能になったと判定すると、その記憶している設定情報を前記家電機器に送信し、前記設定情報の記憶を開始してから前記通信可能信号の未受信により前記家電機器への送信を待機し続けたまま設定情報を記憶し続けている期間が所定期間に達すると、その設定情報を消去することを特徴とする。
一実施形態に係る家電機器の遠隔操作システムの全体構成を示す図 一実施形態に係る洗濯乾燥機の外観を示す正面図 一実施形態に係る操作パネルの拡大正面図 一実施形態に係る洗濯乾燥機の電気的構成を概略的に示す機能ブロック図 一実施形態に係るシーケンス図(その1) 一実施形態に係るシーケンス図(その2) 一実施形態に係るシーケンス図(その3) 一実施形態に係るシーケンス図(その4) 一実施形態に係る「設定情報取得」の文字列及び設定情報の内容が表示された態様を示す図
以下、ドラム式の洗濯乾燥機を遠隔操作するシステムに適用した一実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、家電機器の遠隔操作システム1の全体構成を示している。家庭内(自宅内)には、ホームゲートウェイ2が設置されている。ホームゲートウェイ2は、近距離無線通信機能としてBluetooth(登録商標)の通信機能を有する。又、家庭内には、家電機器としてのドラム式の洗濯乾燥機3及び電子レンジ4が設置されていると共に、掃除機5が配備されている。これら洗濯乾燥機3、電子レンジ4、掃除機5は、それぞれBluetoothの通信機能を有しており、上記したホームゲートウェイ2との間でBluetooth通信可能に構成されている。又、ユーザが携帯しながら操作可能な操作端末としてのタブレット端末6も、Bluetoothの通信機能を有しており、上記したホームゲートウェイ2との間でBluetooth通信可能に構成されている。即ち、上記した構成では、ホームゲートウェイ2、洗濯乾燥機3、電子レンジ4、掃除機5、タブレット端末6により家庭内ネットワークが構成される。
洗濯乾燥機3、電子レンジ4、掃除機5及びタブレット端末6は、予めBluetoothの通信相手デバイスとしてホームゲートウェイ2の識別情報(識別コード、Bluetoothアドレス)が登録されることで、ホームゲートウェイ2との間でBluetooth通信可能となっている。即ち、ホームゲートウェイ2は、電源がオンしている状態では、自己を識別する識別情報を含む検索信号を間欠的に送信している。例えば洗濯乾燥機3は、後述する本体10の電源がオンすることに連動して後述する通信部(通信モジュール)13の通信機能がオンし、ホームゲートウェイ2からの検索信号を受信可能となり、検索信号を受信すると、その受信した検索信号に含まれる識別情報と予め登録されている識別情報とを照合する。洗濯乾燥機3は、両者が一致すると、ホームゲートウェイ2から受信した検索信号に対する応答信号を当該ホームゲートウェイ2に送信する。そして、洗濯乾燥機3は、ホームゲートウェイ2との間で相互認証を行い、相互認証の結果が正であると、Bluetooth回線を接続する。これ以降、洗濯乾燥機3は、Bluetooth回線上で所定のデータ通信プロファイル(例えばPAN:Personal Area Networking Profile)を接続することで、ホームゲートウェイ2との間でデータ通信が可能となる。電子レンジ4及び掃除機5も、本体の電源がオンすることに連動して通信部の通信機能がオンし、同様の手順を行うことで、ホームゲートウェイ2との間でデータ通信が可能となる。
ホームゲートウェイ2は、IP(Internet Protocol)アドレスが付与されており、インターネット7を介してサーバ(クラウドサーバ)8に接続可能である。サーバ8は、ホームゲートウェイ2から家庭内の消費電力を示す信号をインターネット7を介して受信することで、家庭内の消費電力を監視する機能を有する。又、ユーザが携帯しながら操作可能な操作端末としての携帯電話機9は、インターネット7を介してサーバ8に接続可能となっている。携帯電話機9は、例えばスマートフォンと称される多機能携帯電話機であっても良いし、簡易な(機能が比較的少ない)携帯電話機であっても良い。本実施形態では、ユーザが家庭内ではタブレット端末6を操作し、家庭外(外出先)では携帯電話機9を操作することを想定している。
次に、洗濯乾燥機3について、図2から図4を参照して説明する。洗濯乾燥機3のハードウェア構成については、周知であるので、詳しい図示等を省略して簡単に説明する。図2に示すように、洗濯乾燥機3は、略矩形箱状をなす本体10の内部に円筒状の水槽が設けられて構成されている。水槽内には衣類(洗濯物)を収容可能な収容室を構成する円筒状のドラムが回転可能に支持されている。ドラムの前面部には衣類が出し入れされる出入口が設けられており、本体10の前面部には当該出入口を開閉する扉11が設けられている。又、本体10には、扉11を閉塞状態にロックするためのロック機構12が設けられていると共に、ホームゲートウェイ2との間でBluetooth通信を行うための通信部13が設けられている。更に、本体10の前面上部には、操作パネル14が設けられている。
図3に示すように、操作パネル14には、操作ダイヤル15、水位キー16a、すすぎ回数キー16b、洗いキー16c、すすぎキー16d、脱水キー16e、乾燥キー16f、ふろ水キー16g、予約キー16h、洗濯キー16i、洗濯乾燥キー16j、乾燥キー16k、ドアロックキー16l、電源入キー16m、電源切キー16n、スタート/一時停止キー16oが設けられている。又、操作パネル14には、洗い時間を表示するための2つの7セグメントLEDからなる洗い時間表示部17a、すすぎ回数を表示するための1つの7セグメントLEDからなるすすぎ回数表示部17b、脱水時間を表示するための1つの7セグメントLEDからなる脱水時間表示部17c、乾燥時間を表示するための2つの7セグメントLEDからなる乾燥時間表示部17dが設けられている。更に、操作パネル14には、アンテナマークを表示するアンテナマーク表示部18、各種情報を表示する情報表示部19が設けられている。上記した各種キー16a〜16oは他のキーと機能が兼用されていても良く、各種キー16a〜16oや各種表示部17a〜17d、アンテナマーク表示部18、情報表示部19はどのような配置態様であっても良い。
図4は、洗濯乾燥機3の電気的な構成を機能ブロック図により示している。制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)を含むマイクロコンピュータを主体として構成されており、各種の入力信号や予め記憶されている制御プログラムに基づいて、洗濯乾燥機3の動作全般を制御する。制御装置20は、ドラムを回転駆動するドラム用モータ21、水槽内への給水を行うための電磁式の給水弁22、水槽内からの排水を行うための電磁式の排水弁23、ドラム内に温風を供給して洗濯物を乾燥させるためのファン用モータ24(送風ファン装置)や温風用ヒータ25、上記したロック機構12及び通信部13を接続している。尚、温風用ヒータ25に代えてヒートポンプ(冷却サイクル)が設けられ、除湿機能を付加した乾燥機構が設けられていても良い。又、制御装置20は、上記した操作ダイヤル15、各種キー16a〜16oを含む操作部26を接続していると共に、上記した各種表示部17a〜17d、アンテナマーク表示部18、情報表示部19を含む表示部27を接続している。更に、制御装置20は、ドラム用モータ21の回転速度や位置を検出するための回転センサ、ドラム内の水位を検出する水位センサ等を含む各種センサ28を接続している。
通信部13は、待機中の消費電力を抑えるために本体10の電源のオンオフに連動して通信機能がオンオフする構成となっている。即ち、ユーザが例えば電源入キー16mを操作して本体10の電源がオンすると、通信部13の通信機能がオンする。一方、ユーザが例えば電源切キー16nを操作したり運転を正常終了したりして本体10の電源がオフすると、通信部13の通信機能がオフする。
制御装置20は、ユーザが操作パネル14の操作部26にて設定する洗濯乾燥の運転コースに応じて、洗濯乾燥機3の各機構を制御し、洗い行程、すすぎ行程、脱水行程、更には乾燥行程を含む運転を自動で実行する。この場合、制御装置20は、自動の運転コースにおいては、運転開始時に布量や布質を検知し、その検知結果に基づいて運転の条件(例えば洗い水位、各行程の回数や時間、ドラムの回転速度等)を自動で設定する。又、制御装置20は、運転中にはロック機構12を作動させて扉11を閉塞状態にロックさせ、運転終了時にはロック機構12によるロックを解除させる。
さて、上記した構成では、ユーザがタブレット端末6や携帯電話機9を操作して洗濯乾燥の運転コースを遠隔操作により設定可能である。即ち、ユーザが家庭内にてタブレット端末6を操作し、洗濯乾燥の運転コースを設定する設定操作を行い、その設定した内容を送信させる送信操作を行うと、タブレット端末6は、そのユーザが設定した内容を設定情報としてホームゲートウェイ2に送信する。ホームゲートウェイ2は、タブレット端末6から設定情報を受信すると、その受信した設定情報をインターネット7を介してサーバ8に送信する。サーバ8は、ホームゲートウェイ2からインターネット7を介して設定情報を受信すると、その受信した設定情報を一旦記憶する。そして、サーバ8は、その記憶した設定情報をインターネット7を介してホームゲートウェイ2に送信する。ホームゲートウェイ2は、サーバ8からインターネット7を介して設定情報を受信すると、洗濯乾燥機3の本体10の電源がオンであり、洗濯乾燥機3との間でBluetooth回線を接続していれば、所定のデータ通信プロファイルを接続し、設定情報を洗濯乾燥機3に送信する。
又、ユーザが家庭外(外出先)にて携帯電話機9を操作し、洗濯乾燥の運転コースを設定する設定操作を行い、その設定した内容を送信させる送信操作を行うと、携帯電話機9は、そのユーザが設定した内容を設定情報としてインターネット7を介してサーバ8に送信する。サーバ8は、携帯電話機9からインターネット7を介して設定情報を受信すると、その受信した設定情報を一旦記憶する。そして、サーバ8は、その記憶した設定情報をインターネット7を介してホームゲートウェイ2に送信する。ホームゲートウェイ2は、サーバ8からインターネット7を介して設定情報を受信すると、この場合も、洗濯乾燥機3の本体10の電源がオンであり、洗濯乾燥機3との間でBluetooth回線を接続していれば、所定のデータ通信プロファイルを接続し、設定情報を洗濯乾燥機3に送信する。
洗濯乾燥機3は、ホームゲートウェイ2から設定情報を受信すると、その設定情報にしたがって洗濯乾燥の運転コースを設定する。このようにしてユーザは、タブレット端末6や携帯電話機9を操作することで、洗濯乾燥機3を遠隔操作することができ、操作パネル14の操作ダイヤル15や各種キー16a〜16oを操作しなくとも洗濯乾燥の運転コースを設定することができる。そして、ユーザは、洗濯乾燥の運転コースが設定されたことを確認した後に、スタート/一時停止キー16oを操作することで、その遠隔操作により設定した運転コースにしたがって運転を開始させることができる。
上記したように本体10の電源のオンオフに連動して通信部13の通信機能がオンオフする構成では、本体10の電源がオンしており、通信部13の通信機能がオンしていれば、洗濯乾燥機3が設定情報を受信可能であるので、設定情報が洗濯乾燥機3に受信されると、設定情報が洗濯乾燥機3に設定される。しかしながら、本体10の電源がオオンしておらず、通信部13の通信機能がオンしていなければ、洗濯乾燥機3が設定情報を受信不可能であるので、設定情報が洗濯乾燥機3に設定されない。この点を考慮し、サーバ8、ホームゲートウェイ2及び洗濯乾燥機3は、以下に示す処理を行う。
次に、上記した構成の作用として、図5から図9も参照して説明する。
まず、ユーザがタブレット端末6や携帯電話機9を操作して洗濯乾燥の運転コースを設定する設定操作を行い、その設定した内容を送信させる送信操作を行うと、タブレット端末6や携帯電話機9は、ユーザが設定した内容を設定情報としてサーバ8に送信する。この場合、タブレット端末6から送信された設定情報はホームゲートウェイ2を経由してサーバ8に受信され、携帯電話機9から送信された設定情報はサーバ8に直接受信される。
サーバ8は、タブレット端末6や携帯電話機9から設定情報を受信すると(ステップA1:YES)、その受信した設定情報を一旦記憶し(ステップA2)、設定情報を記憶した時点から記憶期間の計時を開始する(ステップA3)、そして、サーバ8は、その記憶した設定情報をインターネット7を介してホームゲートウェイ2に送信する。
ホームゲートウェイ2は、サーバ8からインターネット7を介して設定情報を受信すると、洗濯乾燥機3との間でBluetooth回線を接続しているか否かを判定し、設定情報を洗濯乾燥機3に送信可能であるか否かを判定する(ステップB1)。ここで、ホームゲートウェイ2は、洗濯乾燥機3の本体10の電源がオンしていなければ、ホームゲートウェイ2と洗濯乾燥機3との間でBluetooth回線を接続していないので、設定情報を洗濯乾燥機3に送信不可能であると判定し(ステップB1:NO)、送信不可能信号をインターネット7を介してサーバ8に送信する。サーバ8は、ホームゲートウェイ2からインターネット7を介して送信不可能信号を受信すると、設定情報を記憶し続ける。そして、サーバ8は、計時している記憶期間が所定期間に達したか否かを監視すると共に(ステップA4)、ホームゲートウェイ2からインターネット7を介して後述する通信可能信号を受信したか否かを監視する。ここで、所定期間はユーザが任意に設定可能な期間であり、分単位、時間単位、日単位の何れの期間でも良い。又、このようにサーバ8が設定情報を記憶しているときには、タブレット端末6や携帯電話機9は、そのサーバ8に記憶されている設定情報の内容を受信して報知可能(表示可能)となっている。
洗濯乾燥機3において、制御装置20は、ユーザが電源入キー16mを操作し、本体10の電源がオンしたことを検知すると、通信部13の通信機能をオンさせる(ステップC1、D1)。通信部13は、通信機能がオンし、ホームゲートウェイ2との間でBluetooth回線の接続手順を開始すると(ステップB2、C2)、接続手順を開始したことを通知すべく接続手順開始信号を制御装置20に出力する。制御装置20は、通信部13から接続手順開始信号を入力すると、Bluetooth回線の接続手順を開始した(実行中である)ことをユーザに報知するために、アンテナマーク表示部18にてアンテナマークを点滅させる(ステップD2)。これにより、ユーザは、洗濯乾燥機3の前に居れば、アンテナマークの点滅を確認することで、Bluetooth回線の接続手順が開始されたと確認することができる。
通信部13は、ホームゲートウェイ2との間で相互認証を正常に完了し、ホームゲートウェイ2との間でBluetooth回線の接続手順を正常に完了すると(ステップB3、C3)、接続手順を正常に完了したことを通知すべく接続手順完了信号を制御装置20に出力する。制御装置20は、通信部13から接続手順完了信号を入力すると、Bluetooth回線の接続手順を正常に完了したことをユーザに報知するために、アンテナマーク表示部18にてアンテナマークを点灯させる(ステップD3)(第1の報知情報を報知する)。これにより、ユーザは、洗濯乾燥機3の前に居れば、アンテナマークの点灯(点滅から点灯への切換)を確認することで、Bluetooth回線の接続手順が正常に完了されたと確認することができ、洗濯乾燥機3とサーバ8とが通信可能になったことを確認することができる。
次いで、制御装置20は、このようにして通信部13とホームゲートウェイ2との間でBluetooth回線が正常に接続されると、Bluetooth回線上で所定のデータ通信プロファイルの接続手順を開始させる。制御装置20は、Bluetooth回線上で所定のデータ通信プロファイルが正常に接続されると、データ通信可能となったことをサーバ8に通知すべく通信可能指令を通信部13に出力し、通信可能信号を通信部13からBluetooth回線を介してホームゲートウェイ2に送信させる。ホームゲートウェイ2は、洗濯乾燥機3からBluetooth回線を介して通信可能信号を受信すると、通信可能信号をインターネット7を介してサーバ8に送信する。
サーバ8は、計時している記憶期間が所定期間に達するよりも先に、ホームゲートウェイ2からインターネット7を介して通信可能信号を受信すると、洗濯乾燥機3との間でデータ通信可能となったことを特定し、その時点で設定情報を記憶しているか否かを判定する(ステップA5)。サーバ8は、設定情報を記憶していると判定すると(ステップA5:YES)、その記憶している設定情報をインターネット7を介してホームゲートウェイ2に送信する。ホームゲートウェイ2は、サーバ8からインターネット7を介して設定情報を受信すると、その受信した設定情報をBluetooth回線を介して洗濯乾燥機3に送信する。尚、サーバ8は、その記憶している設定情報をインターネット7を介してホームゲートウェイ2に送信すると、その送信した設定情報を消去する(ステップA6)。
洗濯乾燥機3において、制御装置20は、ホームゲートウェイ2からBluetooth回線を介して設定情報を通信部13により受信したと判定すると、図9に示すように、設定情報を受信したことを示すメッセージとして「設定情報取得」の文字列を情報表示部19に表示させる(ステップD4)(第2の報知情報を報知する)。これにより、ユーザは、洗濯乾燥機3の前に居れば、「設定情報取得」の文字列を確認することで、サーバ8から洗濯乾燥機3に設定情報が受信されたことを確認することができる。
次いで、制御装置20は、サーバ8からホームゲートウェイ2を経由して受信した設定情報を設定し(ステップD5)、図9に示すように、その設定した設定情報の内容、即ち、ユーザがタブレット端末6や携帯電話機9を操作して設定した洗濯乾燥の運転コースの内容を各種表示部17a〜17dに表示させる(ステップD6)。図9では、ユーザがタブレット端末6や携帯電話機9を操作し、洗い時間を「14分」と設定し、すすぎ回数を「2回」と設定し、脱水時間を「6分」と設定し、乾燥時間を「30分」と設定した場合を例示している。これにより、ユーザは、洗濯乾燥機3の前に居れば、各種表示部17a〜17dに表示された各行程の時間や回数を確認することで、洗濯乾燥の運転コースの内容を確認することができる。尚、制御装置20は、ユーザがタブレット端末6や携帯電話機9を操作して設定した洗濯乾燥の運転コースの内容を、本体10で設定した洗濯乾燥の運転コースの内容と区別するために点滅させる。そして、ユーザは、スタート/一時停止キー16oを操作することで、その遠隔操作により設定した運転コースにしたがって運転を開始させることができる。
尚、制御装置20は、サーバ8からホームゲートウェイ2を経由して受信した設定情報を設定し、その設定した設定情報の内容を各種表示部17a〜17dに表示させた後では、その設定情報の内容の変更操作を受付可能であり、ユーザがスタート/一時停止キー16oを操作するよりも先に、ユーザが操作パネル14にて設定情報の内容を変更し、スタート/一時停止キー16oを操作すると、そのユーザが設定変更した運転コースにしたがって運転を開始させる。
以上に説明した一連の処理により、ユーザが例えばタブレット端末6や携帯電話機9から設定情報を送信させる送信操作を行った時点で本体10の電源がオンしていなくとも、タブレット端末6や携帯電話機9から送信された設定情報をサーバ8が記憶し続け、本体10の電源がオンすると、サーバ8が当該記憶している設定情報を洗濯乾燥機3に送信する。これにより、ユーザは、タブレット端末6や携帯電話機9から設定情報を送信させる送信操作を行う前に、本体10の電源をオンしておく必要がなくなる。ユーザは、家庭内に居る場合には、洗濯乾燥機3の設置場所から離れた場所でタブレット端末6から設定情報を送信させる送信操作を行い、その後、洗濯乾燥機3の設置場所まで移動し、本体10の電源をオンし、スタート/一時停止キー16oを操作することで、その遠隔操作により設定した運転コースにしたがって運転を開始させることができる。又、ユーザは、家庭外に居る場合には、外出先で携帯電話機9から設定情報を送信させる送信操作を行い、その後、家庭内に居る家族に連絡して本体10の電源をオンしてもらい、スタート/一時停止キー16oを操作してもらうことで、その遠隔操作により設定した運転コースにしたがって運転を開始させることができる。
又、図6に示すように、ホームゲートウェイ2は、サーバ8から設定情報を受信したときに、洗濯乾燥機3の本体10の電源がオンしていれば、ホームゲートウェイ2と洗濯乾燥機3との間でBluetooth回線を接続しているので、設定情報を洗濯乾燥機3に送信可能であると判定し(ステップB1:YES)、受信した設定情報をBluetooth回線を介して洗濯乾燥機3に送信し、設定情報の送信を完了すると、送信完了信号をインターネット7を介してサーバ8に送信する。サーバ8は、ホームゲートウェイ2からインターネット7を介して送信完了信号を受信すると、その送信した設定情報を消去する(ステップA11)。
又、図7に示すように、洗濯乾燥機3において、制御装置20は、サーバ8からホームゲートウェイ2を経由して設定情報を受信したときに、本体10で設定情報が既に設定されているか否かを判定しても良い(ステップD11)。制御装置20は、本体10で設定情報が設定されていないと判定すると(ステップD11:NO)、図5に示したステップD5、D6を行い、一方、本体10で設定情報が既に設定されていると判定すると(ステップD11:YES)、受信した設定情報を破棄しても良い(ステップD12)。即ち、制御装置20は、ユーザが操作パネル14にて設定情報を設定した状態で、サーバ8からホームゲートウェイ2を経由して設定情報を受信すると、ユーザが操作パネル14にて設定した設定情報を優先しても良い。
又、図8に示すように、サーバ8は、記憶期間の計時を開始した後に、洗濯乾燥機3からホームゲートウェイ2を経由して通信可能信号を受信するよりも先に、計時している記憶期間が所定期間に達したと判定すると(ステップA4:YES)、その記憶している設定情報を消去する(ステップA21)。この場合、サーバ8は、これ以降に洗濯乾燥機3からホームゲートウェイ2を経由して通信可能信号を受信したとしても、設定情報を既に消去しているので、設定情報をホームゲートウェイ2を経由して洗濯乾燥機3に送信することはない。即ち、所定期間は、ユーザがタブレット端末6や携帯電話機9を操作して設定した設定情報を有効とする期間(有効期間)である。ユーザがタブレット端末6や携帯電話機9を操作して設定情報を設定してから直ぐに運転を開始させるような使用形態であれば、例えば30分等の分単位の時間であれば良い。換言すると、ユーザがタブレット端末6や携帯電話機9を操作して設定情報を設定してから運転を開始させるまでの実質的な時間を考慮して所定期間を設定すれば良い。
本実施形態の家電機器の遠隔操作システム1によれば、ユーザがタブレット端末6や携帯電話機9から設定情報を送信させる送信操作を行った時点で洗濯乾燥機3の本体10の電源がオンしていなくとも、タブレット端末6や携帯電話機9から送信された設定情報をサーバ8が記憶し続け、本体10の電源がオンすると、サーバ8が当該記憶している設定情報を洗濯乾燥機3に送信するようにした。これにより、ユーザは、タブレット端末6や携帯電話機9から設定情報を送信させる送信操作を行う前に、本体10の電源をオンしておく必要がなくなり、使い勝手を高めることができる。即ち、タブレット端末6や携帯電話機9を操作して設定情報を設定する操作と、本体10の電源をオンさせる操作との操作順序を問わず、その遠隔操作により設定した設定情報にしたがって運転を開始させることができ、操作手順の自由度を高めることができる。
又、サーバ8において、設定情報の洗濯乾燥機3への送信に成功すると、その送信に成功した設定情報を消去するようにした。これにより、サーバ8が同じ設定情報を複数回に亘って送信してしまうことを未然に防止することができる。
又、タブレット端末6や携帯電話機9において、サーバ8に記憶されている設定情報を受信して報知可能にした。これにより、ユーザは、サーバ8に記憶されている設定情報、即ち、これ以降に本体10の電源がオンしたときに洗濯乾燥機3に送信される設定情報を確認することができる。尚、サーバ8に記憶されている設定情報を確認するだけでなく、そのサーバ8に記憶されている設定情報を削除可能にしても良いし、設定情報の内容を変更可能にしても良い。
又、洗濯乾燥機3において、本体10で設定情報が既に設定されているときに、サーバ8から設定情報を受信すると、その受信した設定情報を破棄し、本体10で既に設定されている設定情報を優先し、スタート/一時停止キー16oを操作すると、本体10で既に設定されている設定情報にしたがって運転を開始させるようにした。これにより、ユーザが洗濯乾燥機3の操作パネル14にて設定した設定情報を、タブレット端末6や携帯電話機9にて設定した設定情報よりも優先させることができる。
又、洗濯乾燥機3において、本体10の電源がオンし、ホームゲートウェイ2との間でBluetooth回線の接続手順を開始すると、アンテナマークを点滅させ、ホームゲートウェイ2との間でBluetooth回線の接続手順を正常に完了し、サーバ8との間で通信可能になると、アンテナマークを点灯させるようにした。これにより、ユーザは、アンテナマークの点滅を確認することで、ホームゲートウェイ2との間でBluetooth回線の接続手順を実行中であることを確認することができ、アンテナマークの点灯を確認することで、洗濯乾燥機3がサーバ8から設定情報を受信可能であることを確認することができる。このように洗濯乾燥機3の通信状態の変化を逐一報知することで、使い勝手をより一層高めることができる。
又、洗濯乾燥機3において、サーバ8から設定情報を受信すると、設定情報を受信したことを示す「設定情報取得」の文字列を情報表示部19に表示し、サーバ8からホームゲートウェイ2を経由して受信した設定情報を設定すると、その設定した設定情報の内容を各種表示部17a〜17dに表示するようにした。これにより、ユーザは、「設定情報取得」の文字列を確認することで、サーバ8から設定情報を受信したことを確認することでき、設定情報の内容を確認することで、タブレット端末6や携帯電話機9にて設定した設定情報が本体10に反映されたことを確認することできる。
又、サーバ8において、洗濯乾燥機3への送信を待機したまま設定情報を記憶し続けている記憶期間が所定期間に達すると、その設定情報を消去するようにした。これにより、古い設定情報をサーバ8が洗濯乾燥機3に送信してしまうことを未然に防止することができる。
尚、上記した実施形態では、家電機器としてドラム式の洗濯乾燥機3に適用するようにしたが、いわゆる縦型式の洗濯乾燥機、乾燥機能を有しない洗濯機、乾燥機能のみを有する乾燥機等に適用しても良い。又、遠隔操作の対象を電子レンジ4とし、設定情報として調理コースを設定する場合に適用しても良いし、遠隔操作の対象を掃除機5とし、設定情報として運転モードを設定する場合に適用しても良い。更には、図示は省略したが遠隔操作の対象を冷蔵庫とし、設定情報として省電力モードを設定する場合に適用しても良い。
以上に説明した家電機器の遠隔操作システムは、ユーザが操作端末から設定情報を送信させる送信操作を行った時点で家電機器の本体の電源がオフしていたとしても、操作端末から送信された設定情報をサーバが記憶し続け、本体の電源がオンすると、サーバが当該記憶している設定情報を家電機器に送信するようにした。これにより、ユーザは、操作端末から設定情報を送信させる送信操作を行う前に、本体の電源をオンしておく必要がなくなり、使い勝手を高めることができる。
尚、上記した実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態およびその変形は、発明の範囲及び要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1は家電機器の遠隔操作システム、3は洗濯乾燥機(家電機器)、4は電子レンジ(家電機器)、5は掃除機(家電機器)、6はタブレット端末(操作端末)、8はサーバ、9は携帯電話機(操作端末)、10は本体を示す。

Claims (6)

  1. サーバとの間で通信可能に構成され、ユーザからの家電機器に対する設定情報の入力操作を受付けて前記サーバに送信する操作端末と、
    前記操作端末から設定情報を受信するサーバと、
    前記サーバとの間で通信可能に構成され、前記サーバから設定情報を受信する家電機器と、を備え、
    前記サーバは、前記操作端末から設定情報を受信すると、その受信した設定情報を記憶すると共に、その受信した設定情報を前記家電機器に送信可能であるか否かを、当該家電機器の電源オンオフに基づく当該家電機器からの通信可能信号の受信又は未受信により判定し、前記家電機器の電源オフに基づく前記通信可能信号の未受信により設定情報を前記家電機器に送信不可能であると判定すると、その設定情報を記憶し続け、その後、前記家電機器の電源オンに基づく前記通信可能信号の受信により設定情報を前記家電機器に送信可能になったと判定すると、その記憶している設定情報を前記家電機器に送信し、前記設定情報の記憶を開始してから前記通信可能信号の未受信により前記家電機器への送信を待機し続けたまま設定情報を記憶し続けている期間が所定期間に達すると、その設定情報を消去することを特徴とする家電機器の遠隔操作システム。
  2. 前記サーバは、設定情報の前記家電機器への送信に成功すると、その送信に成功した設定情報を消去することを特徴とする請求項1に記載した家電機器の遠隔操作システム。
  3. 前記操作端末は、前記サーバに記憶されている設定情報を報知可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載した家電機器の遠隔操作システム。
  4. 前記家電機器は、ユーザからの自身に対する設定情報の入力操作を本体で受付けて記憶し、その本体で受付けた設定情報を記憶している状態で前記サーバから設定情報を受信すると、その受信した設定情報を破棄することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載した家電機器の遠隔操作システム。
  5. 前記家電機器は、前記サーバとの間で通信可能であることを示す第1の報知情報を報知することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載した家電機器の遠隔操作システム。
  6. 前記家電機器は、前記サーバから設定情報を受信すると、設定情報を受信したことを示す第2の報知情報を報知することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載した家電機器の遠隔操作システム。
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