JP2021094258A - 洗濯システム、サーバ、制御方法及びプログラム - Google Patents

洗濯システム、サーバ、制御方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2021094258A
JP2021094258A JP2019228150A JP2019228150A JP2021094258A JP 2021094258 A JP2021094258 A JP 2021094258A JP 2019228150 A JP2019228150 A JP 2019228150A JP 2019228150 A JP2019228150 A JP 2019228150A JP 2021094258 A JP2021094258 A JP 2021094258A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washing machine
information
server
washing
course
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019228150A
Other languages
English (en)
Inventor
弘暁 川口
Hiroaki Kawaguchi
弘暁 川口
涼 岡本
ryo Okamoto
涼 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Original Assignee
Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lifestyle Products and Services Corp filed Critical Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Priority to JP2019228150A priority Critical patent/JP2021094258A/ja
Priority to CN202011169767.9A priority patent/CN112981858B/zh
Publication of JP2021094258A publication Critical patent/JP2021094258A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F34/00Details of control systems for washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F34/04Signal transfer or data transmission arrangements
    • D06F34/05Signal transfer or data transmission arrangements for wireless communication between components, e.g. for remote monitoring or control
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F33/00Control of operations performed in washing machines or washer-dryers 
    • D06F33/50Control of washer-dryers characterised by the purpose or target of the control
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F33/00Control of operations performed in washing machines or washer-dryers 
    • D06F33/50Control of washer-dryers characterised by the purpose or target of the control
    • D06F33/52Control of the operational steps, e.g. optimisation or improvement of operational steps depending on the condition of the laundry
    • D06F33/57Control of the operational steps, e.g. optimisation or improvement of operational steps depending on the condition of the laundry of metering of detergents or additives
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F34/00Details of control systems for washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F34/14Arrangements for detecting or measuring specific parameters
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F34/00Details of control systems for washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F34/28Arrangements for program selection, e.g. control panels therefor; Arrangements for indicating program parameters, e.g. the selected program or its progress
    • D06F34/32Arrangements for program selection, e.g. control panels therefor; Arrangements for indicating program parameters, e.g. the selected program or its progress characterised by graphical features, e.g. touchscreens
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F2103/00Parameters monitored or detected for the control of domestic laundry washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F2103/44Current or voltage
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F2103/00Parameters monitored or detected for the control of domestic laundry washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F2103/68Operation mode; Program phase
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F2105/00Systems or parameters controlled or affected by the control systems of washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F2105/42Detergent or additive supply

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

【課題】洗濯機がネットワークに接続されていない期間に端末装置から送信された情報を、洗濯機で利用可能にする。【解決手段】洗濯機1は、ネットワークに接続可能に構成されている。サーバー2は、端末装置3からの情報を転送し、かつ前記転送に対する前記洗濯機1の応答を検出しなかった場合に、前記端末装置3から送信された前記情報を保持するように構成されている。前記洗濯機1は、所定の条件が満たされた場合に通信を開始させるように予め定められていて、前記洗濯機1が通信していない状態の下で前記所定の条件が満たされると前記サーバー2に対する通信を試みて、前記ネットワークに接続される。前記ネットワークに接続された前記洗濯機1は、前記サーバー2によって前記保持されていた前記情報が前記サーバー2から送信されると、前記サーバー2から送信された情報を受信して、前記受信した旨を表す挙動をする。【選択図】図7

Description

本発明の実施形態は、洗濯システム、サーバ、制御方法及びプログラムに関する。
洗濯システムには、ネットワークに接続可能な洗濯機に対する遠隔操作を、ネットワークに接続可能な携帯端末(端末装置)から行えるものがある。しかしながら、洗濯機の遠隔操作のための情報が携帯端末などから送信された場合に、洗濯機がネットワークに接続されて通信可能な状態になっていないと、洗濯機は、その情報を利用できない場合があった。
特開2019−150362号公報
本発明が解決しようとする課題は、洗濯機がネットワークに接続されていない期間に端末装置から送信された情報を、洗濯機で利用可能にする洗濯システム、サーバ、制御方法及びプログラムを提供することである。
実施形態の洗濯システムは、洗濯機を持つ。前記洗濯機は、ネットワークに接続可能に構成されている。ネットワークに接続されたサーバーは、端末装置からの情報を転送し、かつ前記転送に対する前記洗濯機の応答を検出しなかった場合に、前記端末装置から送信された前記情報を保持するように構成されている。前記洗濯機は、所定の条件が満たされた場合に通信を開始させるように予め定められていて、前記洗濯機が通信していない状態の下で前記所定の条件が満たされると前記サーバーに対する通信を試みて、前記ネットワークに接続される。前記ネットワークに接続された前記洗濯機は、前記サーバーによって前記保持されていた前記情報が前記サーバーから送信されると、前記サーバーから送信された情報を受信して、前記受信した旨を表す挙動をする。
実施形態の洗濯システムに係る洗濯機の俯瞰図。 図1中に示された洗濯機の断面図。 実施形態の洗濯システムの構成図。 実施形態の洗濯機の操作パネルに表示される画像について説明するための図。 実施形態の第1実施例における洗濯機の遠隔操作の手順を説明するための図。 実施形態の端末装置が遠隔操作情報を送信したときの処理の手順を説明するための図。 実施形態のサーバーに遠隔操作情報を再送信させるときの処理の手順を説明するための図。 実施形態の洗濯機がサーバーから情報を受け取ったときに表示する表示画面について説明するための図。 実施形態の第2実施例における自動投入設定画面を説明するための図。 実施形態の端末装置の表示部に表示する洗剤柔軟剤設定画面を説明するための図。 実施形態の洗濯機の操作パネルの表示画面について説明するための図。
以下、実施形態の洗濯システム、サーバ、制御方法及びプログラムについて図面を参照して説明する。以下の説明では、同一又は類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。本明細書で「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含む。また「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含む。「XX」は、任意の要素(例えば任意の情報)である。本明細書で「YY1またはYY2」とは、「YY1」のみが存在する場合、または「YY2」のみが存在する場合に限定されず、「YY1」および「YY2」の両方が存在する場合も含む。これは、「または」で繋がれる要素が3つ以上の場合も同様である。本明細書で「ZZ1とZZ2とのうち少なくとも一方」とは、「ZZ1」および「ZZ2」の両方が前提として存在する場合に限定されず、「ZZ1」のみしか存在しない場合、または「ZZ2」のみしか存在しない場合も含む。「XX」、「YY1」、「YY2」、「ZZ1」、および「ZZ2」は、それぞれ、任意の要素(例えば任意の情報、機能、または構成)である。
(実施形態)
[1.洗濯システムの全体構成]
図1から図8を参照し、実施形態の洗濯システム100について説明する。図1は、実施形態の洗濯システム100に係る洗濯機1の俯瞰図である。図2は、図1中に示された洗濯機1のF2−F2線に沿う断面図である。図3は、実施形態の洗濯システム100の構成図である。図3に示す洗濯システム100は、少なくとも洗濯機1を備える。なお、図2に示す断面図において、説明を簡略化するため断面を示すハッチングを省略する。
(洗濯機の構成)
図1に示すように、洗濯機1は、乾燥機能を備えたドラム式洗濯乾燥機である。洗濯機1は、ネットワークに接続可能に構成されている。図1に示す洗濯機1の台数は、1台であるがこれに制限されることなく、複数台であってもよい。
洗濯機1は、例えば、洗濯機本体1B、扉1D、制御装置40(図3)、電源部8(図3)及び操作パネル5を備えている。なお、洗濯機1において、扉1D側を洗濯機1の前側とし、扉1Dがある面の反対側を洗濯機1の後側とする。図1においてXYZ軸座標系を適用し、洗濯機1の前面に沿った水平方向に+X軸、奥行き方向に+Y軸、鉛直方向上向きに+Z軸を夫々規定する。XYZ軸座標系の説明は、以下の図においても同様である。
洗濯機本体1Bは、洗濯機1の外殻を構成するもので、前面が滑らかに傾斜した矩形の箱状に形成されている。洗濯機本体1Bの前面中央部分には、開口1Aが設けられている。開口1Aは、洗濯機本体1Bの内部に設けられた回転槽13(図2)に連通されている。洗濯物は、この開口1Aを通して回転槽13内に投入される。扉1Dは、開口1Aを開閉可能に設けられている。扉1Dは、開口1A近傍に設けられている扉レバー1DLが操作されることにより開放される。
洗濯機本体1Bの前面左上部には、前後方向にスライドさせて出し入れ可能な洗剤柔軟剤投入部26(図2)が設けられている。洗剤柔軟剤投入部26を洗濯機本体1Bの内部に収納すると、洗剤柔軟剤投入部26の蓋面26Fが、洗濯機本体1Bの前面の傾斜と同様の傾斜になるように形成されている。洗剤柔軟剤投入部26には、使用者が洗濯運転ごとに洗剤又は柔軟剤を投入するための洗剤ケース(不図示)が設けられている。使用者は、洗剤柔軟剤投入部26を引き出して使用者自らが計量した洗剤又は柔軟剤をこの洗剤ケースに注ぎ溜め置いた状態で、洗剤柔軟剤投入部26を洗濯機本体1B内に収納させておく。その後、洗濯機1が洗濯運転に入ると、洗剤ケースに注がれ溜め置かれていた洗剤又は柔軟剤が、洗濯運転制御実行中の所定のタイミングに水槽14(図2)内に投入される。
洗濯機本体1Bの上面には、給水口23と、開口17Aと、蓋34とが設けられている。給水口23は、図示しない給水ホースによって水源となる水道の蛇口に接続される。そして、水道の蛇口からの水は、給水ホース、給水口23及び後述する給水弁ユニット12を通って、洗濯機本体1B内に設けられた水槽14内へ供給される。
開口17Aには、開閉自在の蓋34が配置されている。例えば、図1に示す蓋34は、解放された状態を示す。開口17Aは、洗濯機本体1Bの内部に設けられた補充液貯蔵部17への洗濯処理剤の補充に利用される。洗剤、柔軟剤、漂白剤及びこれらの混合溶液は、洗濯処理剤の一例である。以下の説明では、第1洗濯処理剤として洗剤を用いて、第2洗濯処理剤として柔軟剤を用いる場合を例示する。これに制限されることなく、例えば同様の方法で、漂白剤又は混合溶液を上記に代えて又は加えて、用いるように構成してもよい。
例えば、補充液貯蔵部17は、ポンプ30(図2)と、タンク31と32とを備える。タンク31と32は、図示されない液体受け口が上部に設けられた容器である。タンク31と32は、液体受け口から内部に注がれた洗剤又は柔軟剤をタンクごとに分けて貯蔵する。タンク31と32内から水槽14までの液体流路にポンプ30が設けられている。ポンプ30が駆動すると、タンク31と32内の洗濯処理剤が水槽14内に注がれる。例えば、ポンプ30を駆動させるタイミングは、使用者によって選択された洗濯運転コースに従い制御装置40によって決定される。なお、タンク31と32を例示して2つのタンクの場合を説明したが、タンクの個数に制限はなく、1つでもよく、3つ以上であってもよい。
操作パネル5は、洗濯機1の運転に関する各種設定を受け付ける。例えば図1に示すように、操作パネル5は、洗濯機本体1Bの上面前側に設けられている。操作パネル5は、例えば、表示部6と、スイッチ4とを備える。表示部6は、例えば、いわゆるタッチ式の操作パネルとして形成されていて、静電容量式スイッチによって構成されるタッチセンサを含む。表示部6は、例えば液晶表示デバイスなどを備える。表示部6は、その表示面に洗濯運転制御に係る複数種類の表示画面を含む画像を表示させる。例えば、操作パネル5は、洗濯機1の洗濯運転制御の制御モードの切り替え(別の制御モードの開始)を指示する使用者の操作を受け付けるとともに、操作による設定内容や現在の運転状況を表示する。
スイッチ4は、洗濯機1の電源スイッチである。スイッチ4の電源側には、電源コードCBLが設けられていて、外部から交流電力が供給される。スイッチ4の負荷側には、例えば、電源部8の入力側が接続されている。
電源部8は、入力側に供給される交流電力を直流電力に変換して、安定化された電圧を、操作パネル5、制御装置40、各種センサ11などに供給する。例えば、電源部8は、図示しない直流電圧の検出部を含み、検出結果を制御装置40に供給する。例えば、電源部8から所定の閾値電圧に満たない直流電圧が出力されている状態にあると、電源部8は、制御装置40に対するリセット要求を出力する。スイッチ4によって電源が投入され、電源部8から所定の閾値電圧を超える直流電圧が出力されるようになると、電源部8は、検出結果を反転して、制御装置40に対するリセット要求を解除する。洗濯機1は、リセット要求が解除されてから、制御装置40による初期化処理が行われ、その後、通信制御と洗濯制御を含む各種制御が可能な状態になる。スイッチ4によって電源を投入する操作は、選択運転を開始させるための操作(洗濯運転開始操作)の一例である。洗濯機1は、洗濯運転開始操作を検出した後、洗濯運転を開始する。洗濯機1が洗濯運転開始操作を検出してから、実際に洗濯運転を開始するように、その順序が規定される。この両者の時間差に関する制限はない。
図3に示すように、制御装置40は、例えば、通信部410と、記憶部420と、処理部430と、インタフェース部440とを備える。通信部410と、記憶部420と、処理部430と、インタフェース部440とは、制御装置40内のバスなどで接続されている。通信部410と、記憶部420と、処理部430と、インタフェース部440の一部又は全部は、1又は複数の半導体装置に纏めて搭載されていてもよい。
インタフェース部440は、ドラムモータ7と、排水弁9と、給水弁ユニット12と、乾燥ユニット10と、ポンプ30(自動投入機構)とに接続されている。それぞれ詳細な説明は省略するが、ドラムモータ7は、洗濯機本体1B内に設けた回転槽13を回転させる。排水弁9は、水槽14内の水を機外へ排水する。給水弁ユニット12は、給水口23と水槽14内との連通を開閉し、水槽14内へ給水する。乾燥ユニット10は、図視されない圧縮機と、送風機とを含み、洗濯物の乾燥用のヒートポンプユニットを構成する。ポンプ30は、タンク31と32に予め蓄えられていた洗剤又は柔軟剤を、制御装置40の制御に基づいて駆動されるタイミングに投入する。インタフェース部440は、各部を駆動するためのドライブ回路を含む。ドラムモータ7と、排水弁9と、給水弁ユニット12と、乾燥ユニット10と、ポンプ30は、インタフェース部440を介して制御される。
インタフェース部440は、各種センサ11、及び操作パネル5に接続されている。各種センサ11には、温度センサ、水位センサ、回転センサ、扉スイッチなどが含まれる。それぞれ詳細な説明と図示とを省略するが、温度センサは、水槽14内の温度を検出する。水位センサは、水槽14内の水位を検出する。回転センサは、回転槽13の回転位置及び回転速度を検出する。扉スイッチは、扉1Dの開閉を検出する。後述の処理部430は、インタフェース部440を介して、各種センサ11の情報を取得し、操作パネル5と情報を交換する。
通信部410は、例えば、ネットワークNW1に接続可能に形成されている。例えば、通信部410は、ネットワークNW1とネットワークNWを経て、後述するサーバー2に接続される。ネットワークNW1とネットワークNWとについては後述する。
記憶部420は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrical Erasable ROM)などの半導体メモリを有する。EEPROMは、電気的に消去可能な不揮発性半導体メモリの一例であり、不揮発性の記憶領域として利用される。記憶部420は、使用者管理情報、遠隔操作情報、各種プログラム、及び各種プログラムの実行に用いる各種情報を格納する。使用者管理情報は、使用者又は使用者が利用する端末装置3を識別する第1識別情報、又は洗濯機1を識別するための第2識別情報を含む。例えば、使用者管理情報は、洗濯機1が受信した情報が端末装置3からの遠隔操作情報であるかの照合のために利用されたり、洗濯機1がサーバー2の通信を試みる際に利用される。遠隔操作情報は、洗濯機1がその洗濯制御するために利用する情報であり、この情報は、端末装置3から洗濯機1に提供される。遠隔操作情報には、例えば、洗濯コースを指定するコース情報、洗濯運転の予約時刻情報、洗剤又は柔軟剤の投入量を規定するための情報(洗剤又は柔軟剤の基準量)などを含む。
処理部430は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサを含む。処理部430の各処理は、プロセッサがプログラムを実行することにより実現される。なお、処理部430の各処理のうち一部又は全部は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアが実行してもよい。
処理部430は、操作パネル5又は後述する端末装置3が受け付けた使用者の操作に基づく制御情報に応じて、ドラムモータ7と、排水弁9と、給水弁ユニット12と、乾燥ユニット10と、ポンプ30とを制御する。処理部430は、上記の各部の制御を、各種センサ11によって検出された状態に基づいて実施するとよい。
なお、処理部430は、電源部8からリセット要求が供給されている間は、何れの処理も行えない状態にあり、他の装置との通信もできない状態になっている。そのため、制御装置40は、リセット要求が解除され、初期化処理を終えてから通信可能な状態になる。なお、スイッチ4の操作による電源の投入、リセット要求の解除、及び初期化処理の完了は、「通信を開始させるように定められた所定の条件」を満たすことの一例である。
このような処理部430を有する制御装置40は、通信を開始させるように定められた所定の条件が、他の装置と通信していない状態の下で満たされると、後述するサーバー2に対する通信を試みて、洗濯機1をネットワークに接続させるように構成されている。換言すれば、洗濯機1は、インターネットに接続されていない状態からインターネットに接続された状態に変化した後にサーバー2に対する通信を試みて、その後サーバー2から送信された遠隔操作情報を受信するように構成されている。
(サーバーの構成)
サーバー2は、例えば通信部250、記憶部270、及び制御部290を備える。
通信部250は、制御部290からの制御により、ネットワークNWを介して洗濯機1と端末装置3とそれぞれ通信する。通信部250は、洗濯機1と端末装置3とからの呼び出しに応じて、制御部290にその検出結果を通知する。
記憶部270は、RAM、ROMなどの半導体メモリと、HDD(hard disk drive)等のストレージ装置とを有する。記憶部270は、使用者管理情報、遠隔操作情報、各種プログラム、及び各種プログラムの実行に用いる各種情報を格納する。
制御部290は、CPUなどのプロセッサを含む。制御部29の各機能部は、プロセッサがプログラムを実行することにより実現される。なお、制御部290の機能部のうち一部又は全部は、LSI、ASIC、FPGA等のハードウェア機能部であってもよい。
例えば、制御部290は、使用者管理情報を他の装置から取得して、記憶部270に追加する。制御部290は、使用者管理情報に予め登録されている端末装置3との通信を許可して、端末装置3から取得した各種情報に基づいた処理を実行する。例えば、制御部290は、端末装置3から遠隔操作情報を取得すると、これを洗濯機1に転送する。制御部290は、洗濯機1と通信できない場合に、端末装置3から取得した遠隔操作情報を記憶部270に保持させることがある。上記の場合、制御部290は、使用者管理情報に予め登録されている洗濯機1からの通知に応じて、記憶部270に保持されている遠隔操作情報を、洗濯機1に送信するとよい。なお、制御部290は、洗濯機1と通信できる場合には、端末装置3から取得した遠隔操作情報を破棄してよい、あるいは一時的に記憶部270に書き込んだ情報を消去してよい。制御部290の処理の詳細については後述する。
(端末装置の構成)
端末装置3は、スマートフォンを含む携帯端末、タブレット装置、パーソナルコンピュータなどである。図3に示す端末装置3の台数は、1台であるがこれに制限されることなく、複数台であってもよい。
端末装置3は、例えば入出力部310、検出部330、通信部350、記憶部370、及び制御部390を含む。これらの構成要素は、端末装置3内のバス等を介して接続される。
入出力部310は、画像を表示する表示部(不図示)と、端末装置3の使用者の操作を受け付ける操作検出部(不図示)とを有する。例えば、入出力部310は、いわゆるタッチ式の操作パネル(単に「タッチパネル」という。)として形成されている。入出力部310は、例えば液晶表示デバイスなどを備える。入出力部310は、表示部に表示された画像に対し、使用者がタッチパネルに触れた位置を検出し、検出した位置を示す情報を出力する。なお、入出力部310は、表示部の一例である。
検出部330は、使用者による端末装置3の入出力部310以外の各種物理量を検出する一又は複数のセンサである。例えば、検出部330は、加速度センサ、GPSセンサ、カメラとして機能する撮像素子などであってもよい。検出部330により検出された物理量は、端末装置3を操作する使用者の行動を示す情報として利用してもよい。なお、検出部330に関する上記センサの一部又は全部を省略してもよい。
通信部350は、ネットワークNW等を介して他の装置と通信する。例えば、通信部350は、制御部390からの制御により、ネットワークNWを介してサーバー2と通信することにより、情報をサーバー2に送信し、また、サーバー2から情報を受信する。通信部350は、サーバー2からの呼び出しに応じて、制御部390にその検出結果を通知してもよい。
記憶部370は、例えばRAM、ROMなどの半導体メモリと、HDD等のストレージ装置とを有する。記憶部370は、使用者属性情報、オペレーションソフトウエア(OS)とアプリケーションソフトウエア(APL)とを含む各種プログラム、及び各種プログラムの実行に用いる各種情報を格納する。
制御部390は、OS及びAPLのプログラムを実行するCPUなどのプロセッサを備える。制御部390による各種処理は、CPUなどのプロセッサがプログラムを実行することにより実現される。なお、制御部390による各種処理のうち一部又は全部は、LSI、ASIC、FPGA等のハードウェアによって実行されてもよい。制御部390の各部の詳細については後述する。
(ネットワークと洗濯システムについて)
図3に示すように、洗濯機1と、サーバー2と、端末装置3は、ネットワークNWを介して通信可能に形成されている。
例えば、端末装置3は、ネットワークNW2とネットワークNWを経てサーバー2に接続される。前述の通り洗濯機1は、ネットワークNW1とネットワークNWを経てサーバー2に接続される。ネットワークNW1とネットワークNW2には、同一の通信方式が適用されていてもよく、互いに異なる通信方式が適用されていてもよい。例えば、ネットワークNW1とネットワークNW2は、有線通信と無線通信の何れが適用されてよく、互いに揃っていなくてもよい。無線通信の場合、ネットワークNW1とネットワークNW2は、セルラー方式の基地局を利用する通信網であってもよく、いわゆる無線LAN方式のアクセスポイントを利用する通信網であってもよい。
ネットワークNWは、いわゆるインターネットなどの広域網(WAN)であってもよく、洗濯機1が設けられた建物内の私設網(LAN)であってもよく、その両方であってもよい。以下の実施形態の説明では、ネットワークNWとして、いわゆるインターネットを適用する事例について説明する。例えば、サーバー2は、インターネット(ネットワークNW)に接続されていて、稼働状態に維持されているものとする。
<洗濯機の操作の遠隔操作について>
図4から図8を参照して、洗濯機の操作と遠隔操作とについて説明する。
まず、図4を参照して、実施形態の洗濯機1の操作について説明する。図4は、実施形態の洗濯機1の操作パネル5に表示される画像について説明するための図である。使用者は、操作パネル5に表示される画面を利用して、洗濯機1を操作する。
図4(a)に示す画面例は、洗濯機1の電源を入れたときに表示されるトップ画面である。図4(b)に示す画面例は、図4(a)のトップ画面に代えて表示される第1のコース選択画面である。図4(c)に示す画面例は、図4(b)の第1のコース選択画面に代えて表示される第2のコース選択画面である。第1のコース選択画面に表示されているコース種別と第2のコース選択画面に表示されているコース種別が互いに異なる。使用者は、第2のコース選択画面を用いて操作することで、後述するダウンロードコースを選択することができる。以下、これらについて順に説明する。
図4(a)に示すトップ画面には、中段に、洗濯運転(「洗濯:標準コース」)、洗濯乾燥運転(「洗濯・乾燥」)、乾燥運転(「乾燥」)をそれぞれ選択するためのアイコンと、さらに下段に、「コース」ボタン、「スタート」ボタンなどが表示されている。
制御装置40は、この画面に表示されているアイコンに対する操作を検出すると、この検出結果に応じた運転種別を選択する。ここで選択可能な運転種別は、洗濯運転(「洗濯:標準コース」)、洗濯乾燥運転(「洗濯・乾燥」)、乾燥運転(「乾燥」)の何れかである。
まず、使用者が表示画面中の「洗濯運転」のアイコンを操作して、操作パネル5によってその操作が検出されると、制御装置40は、「洗濯運転」(「洗濯:標準コース」)による運転制御コースを選択し、洗濯運転のコースを選ぶステップへと移行する。
アイコンの操作に代えて、制御装置40は、使用者によって図4(a)のトップ画面に表示された「コース」ボタンが押下されたことを検出すると、表示部6の表示を図4(b)の画面に遷移させる。この第1のコース選択画面は、中段に表示される複数種類の運転コースの中から所望の運転コースを選択するための画面の一例である。使用者は、操作により所望する運転コースを選択することができる。さらに図4Bの画面に表示されているコース数は5つであり、各コースに対応する「コース」ボタンには、コースの内容を示す「標準」、「つけおき」、「スピード」、「メモリー」、「とっても柔らか」が表示されている。
さらに、上記の5つのコースとは異なるコースを選択する場合には、使用者は、図4(b)に表示された「>」ボタンを押下する。制御装置40は、この操作を検出して、図4(c)の画面を表示部6に表示させる。使用者は、図4(c)の画面に表示されるコースの中から所望のコースを選ぶことができる。同様に、使用者は、図4(c)に表示された「>」ボタンを押下することにより、図4(b)の画面を表示部6に表示させることができる。なお、ここでは、2つの画面を切り替える場合について説明するが、これに制限されず、切り替えを行えるようにしなくてもよく、3画面以上の画面を切り替えられるようにしてもよい。
例えば、運転制御コースとして選択可能なコースには、下記のコースが含まれる。
標準コース:日常的な洗濯用の運転コース。
つけおきコース:汚れのひどい洗濯物を洗濯する運転コース。
スピードコース:軽い汚れの洗濯物、少量の洗濯物などを節水、節電しつつ洗濯時間を比較的短くして洗濯する運転コース。
メモリーコース:使用者が所望の行程を組み合わせて洗濯する運転コース。
とても柔らかコース:洗濯物を柔らかく仕上げる運転コース。
念入りコース:厚手の衣類等を洗濯する運転コース。
おやすみコース:運転音を抑制して洗濯する運転コース。
毛布コース:毛布等を洗濯する運転コース。
おしゃれ着コース:おしゃれ着等のデリケートな衣類の乾燥まで行う運転コース。
ダウンロードコース:サーバー2から所得(ダウンロード)した情報により規定される方法で洗濯する運転コース。サーバー2から所得(ダウンロード)した情報(遠隔操作情報)には、特定の洗濯運転に関わるコース情報が含まれる。
図4(b)と(c)に示した操作画面において、各コースのコース情報を、洗濯機1が選択できる複数のコースが並列に表示されている。制御装置40は、その中の1つに、サーバー2から所得したコース情報に対応するダウンロードコースを、他の複数のコースと並列に選択可能に表示部6に表示させる。
例えば、洗濯機1は、上記のダウンロードコース以外の各運転コースが、標準仕様の運転コースとして利用可能に構成されている。そのため、サーバー2から情報を所得しなくても、洗濯機1は、標準仕様の運転コースによって運転を制御できる。これに対して、このダウンロードコースは、使用者が所望の運転コースの情報(以下、コース情報という。)をサーバー2から所得して洗濯機1に登録することで選択可能になる。なお、サーバー2には、ダウンロードコースとして選択可能な各種運転コースが予め登録されている。使用者は、サーバー2に登録されている運転コースの中から、所望の運転コースを選択して、洗濯機1の洗濯制御に適用させることができる。
例えば、タオルを柔らく仕上げる「タオルコース」などは、ダウンロードコースに設定可能な運転コースの一例である。この「タオルコース」は、上記の「とても柔らかコース」に比べて、タオル地(パイル地)により適した運転条件で洗濯することを可能にする。
制御装置40は、このダウンロードコースとして、サーバー2を介して取得したコース情報を記憶部420に保持することで、次の洗濯運転時に利用することができる。また、取得したコース情報を記憶部420の不揮発性の記憶領域に保持することで、洗濯機1の電源を遮断して再投入した次回以降の洗濯運転時に、再びサーバー2から取得することなく利用すこのように、所望の運転コースのコース情報を洗濯機1に予め登録しておくことで、使用者の目的により近い運転方法で、洗濯物を洗濯することが可能になる。このダウンロードコースの設定は、端末装置3などの外部装置から行うことができる。
(第1実施例)
第1実施例では、洗濯機1に対する遠隔操作について2通りのシナリオを示し、洗濯機1にダウンロードコースを設定する事例について説明する。ここでは、洗濯機1に搭載されていない「タオルコース」のコース情報をダウンロードコースのコース情報として洗濯機1に登録する事例を例示するが、これに制限されず、ここで例示しない他の洗濯コースの場合も同様である。
シナリオ1:通信可能な状態の洗濯機1に対する遠隔操作
図5は、実施形態の第1実施例における洗濯機1の遠隔操作の手順を説明するための図である。図5に示すように、スイッチ4の操作によって洗濯機1の電源が投入されると、その後、洗濯機1(制御装置40)は、初期化処理を実行してサーバー2と通信可能な状態になる。図5に記載された「端末装置」、「サーバー」及び「洗濯機」からそれぞれ下方向に延伸する矢印の方向に時間が経過する。「洗濯機」からの矢印において破線で示す範囲は、洗濯機が通信できない状態にあることを示し、実線で示す範囲は、洗濯機が通信可能な状態にあることを示す。これについては、以下同様である。
洗濯機が通信可能な状態にあるときに、端末装置3からの遠隔操作によって、洗濯機1の設定を変更する場合がある。このシナリオ1の条件によれば、洗濯機1が通信可能な状態にあるため、下記の手順に従って、端末装置3から洗濯機1の設定を、適宜変更できる。
例えば、使用者は、洗濯機1に搭載されていない「タオルコース」で洗濯するために、端末装置3を操作する。端末装置3は、「タオルコース」を指定するタオルコース情報をサーバーへ向けて送信する(REQ1)。タオルコース情報は、コース情報の一例である。例えば、タオルコース情報には、タオルコースを運転する上で必要とされる下記の情報が含まれる。タオルコース情報は、例えば、コース名(「タオルコース」又はコース番号)、洗い時間、すすぎ回数、脱水時間、乾燥設定、温水設定情報、ふろ水設定情報などの情報を含む。サーバー2は、端末装置3から遠隔操作情報に含まれたタオルコース情報を受信すると、洗濯機1に対して、そのタオルコース情報を送信する(REQ2)。
洗濯機1は、タオルコース情報を受信して、受信したタオルコース情報を記憶部420の所定の記憶領域に書き込む。洗濯機1は、タオルコース情報の受信に応答して、応答パケット(ACK)をサーバー2に返信する。サーバー2は、タオルコース情報を送信してから所定時間T1が経過する前に内に応答パケット(ACK)の受信を検知して、端末装置3から送信されたタオルコース情報を中継する処理を終える。
上記の応答パケット(ACK)は、「応答」の一例である。実施形態の「応答」とは、洗濯機1が情報を受信して、この受信をサーバー2に通知するために送信する情報のことである。例えば、洗濯機1は、上記の「応答」をパケット化して送信する。この場合の「応答」は、例えば、サーバー2から受信した情報に対する返信メッセージであってもよい。
上記のように、タオルコース情報を受信した洗濯機1は、タオルコース情報を用いた洗濯運転コース(ダウンロードコースという。)による洗濯運転が可能になる。
なお、洗濯機1は、端末装置3からコース情報(例えば、タオルコース情報)を受け取ると、そのコース情報に関する情報を洗濯機1の記憶部420内の所定の記憶領域に書き込み、コース情報に関する情報を保持させる。例えば、コース情報が書き込まれる記憶領域は、記憶部420内の電気的に消去可能な不揮発性半導体メモリ(EEPROM)上に割り当てられていて、仮に洗濯機1の電源が遮断されても書き込まれた情報(タオルコース情報)が保持される。以下、同様である。
シナリオ2:通信可能な状態にない洗濯機1に対する遠隔操作
シナリオ2の場合、前述のシナリオ1とは異なり、洗濯機1が通信可能な状態にないことにより、端末装置3から洗濯機1の設定を変更する際に、直接的な遠隔操作が制限される。図6から図8を参照して、通信可能な状態にない洗濯機1の遠隔操作について説明する。図6は、実施形態の端末装置3が遠隔操作情報を送信したときの処理の手順を説明するための図である。
洗濯機1は、電源が遮断されたことにより制御装置40などが停止していて、通信できない状態(通信不可の状態)にある。洗濯機1がこのような状態にあるとしても、端末装置3から洗濯機1の設定を変更する要求が発せられることがある。
例えば、使用者は、洗濯機1に搭載されていない「タオルコース」で洗濯するために、端末装置3を操作して、端末装置3から「タオルコース」を指定するタオルコース情報をサーバーへ向けて送信する(REQ1)。サーバー2は、端末装置3からタオルコース情報を受信すると、洗濯機1へそのタオルコース情報を送信する(REQ2)。
ただし、洗濯機1は、上記の通り通信できない状況にあり、インターネットにも接続されていない。そのため、サーバー2から洗濯機1宛に情報(例えば上記の「REQ1])が送信されても、洗濯機1は、これに応答できない。サーバー2(制御部290)は、所定時間T1が経過しても「応答(ACK)」がなかったことを検知すると、端末装置3から送信されたタオルコース情報を、記憶部270に書き込んで保持する。換言すれば、サーバー2は、端末装置3から受信したタオルコース情報を、洗濯機1に受信させるように転送しても、その転送に対する洗濯機1の「応答(ACK)」を検出しなかった場合に、端末装置3から送信されたタオルコース情報を保持するように構成されている。これにより、サーバー2は、上記のタオルコース情報の再送に備えることができる。
図7を参照して、洗濯機1の状態が、通信可能でない状態(図6)から通信可能な状態に切り替わる場合について説明する。図7は、実施形態のサーバー2に遠隔操作情報を再送信させるための処理の手順を説明するための図である。図7に示す範囲の初期状態は、例えば図6に続く状態にある。
洗濯機1は、通信可能な状態になると、サーバー2への接続を試みる。例えば、洗濯機1は、その状態が通信不可の状態(OFF状態)から通信可能の状態(ON状態)に変化した際に、サーバー2に洗濯機1に対する遠隔操作情報の有無を問い合わせる情報(SETUP)を送信する。例えば、本実施形態における「遠隔操作情報」には、洗濯コースを指定するコース情報を含む。上記の情報(SETUP)を送るときの通知は、サーバー2との通信を確立させる要求を含めたものでよい。
前述の図6に示したように、サーバー2がコース情報としてタオルコース情報を保持している場合には、サーバー2は、洗濯機1からの問い合わせ(SETUP)を受けると、洗濯機1に対し、保持している情報としてのタオルコース情報を送信する(REQ3)。その後、洗濯機1はサーバー2から情報(REQ3)を受け取って、情報を受け取った旨をサーバー2へ通知するように応答する(ACK3)。
図8を参照して、洗濯機1がサーバー2から情報(REQ3)を受け取ったときの挙動について説明する。図8は、実施形態の洗濯機1がサーバー2から情報を受け取ったときに表示する表示画面について説明するための図である。
洗濯機1(制御装置40)は、サーバー2から情報(REQ3)を受け取ると、図8(a)に示す画像を表示部6に表示させる。これは、洗濯機1がサーバー2から情報(REQ3)を受け取ったときの挙動の一例である。図8(a)に示すように、前述のトップ画面を背景にした画像の中ほどにポップアップ状に開いたウインドウの中に、情報を受信した旨を示す案内表示が表示されている。例えば、この案内表示には、「ダウンロードコースを受け付けました。スタートしますか?」などの案内文が含まれる。さらに、上記のウインドウの中に、洗濯機1に実施させる処理を選択するための「閉じる」ボタンと、「スタート」ボタンとが表示されている。
使用者は、表示部6に表示された図8(a)に示す画像の表示を確認して、その画像の表示に基づいて、洗濯機1が情報を受信したことを把握する。使用者は、端末装置3から送信されたコースを選択する場合には(図7の例を踏襲したときは「タオルコース」。)、「スタート」ボタンを押下することで、選択したコースで洗濯運転を開始してもよい。例えば、制御装置40は、「スタート」ボタンが押されたことを検出すると、所定のコースの洗濯運転を開始したことを示す図8(b)の表示を表示部6に表示させる。例えば、この洗濯機1は、洗濯運転を開始した段階で、洗濯物の量を図る。なお、「スタート」ボタンが表示されている領域に対する操作は、「洗濯運転開始操作」の一例である。
これに代えて、使用者は、上記コースの運転開始を一旦保留してもよい。この場合、使用者は、図8(a)における「閉じる」ボタンを押下するとよい。制御装置40は、「閉じる」ボタンが押されたことを検出すると、図8(a)のポップアップ状のウインドウを閉じて、前述のトップ画面を表示部6に表示させる。
以上が、一連の遠隔操作の流れである。
上記の第1実施例によれば、洗濯機1は、通信していない状態の下で所定の条件が満たされるとサーバー2に対する通信を試みてインターネットに接続される。さらに、洗濯機1は、サーバー2によって保持されていた情報(コース情報を含む遠隔制御情報)を、サーバー2から受信して、受信した旨を表す挙動をする。これにより、洗濯機1がインターネットに接続されていない状態であったとしても、端末装置3から遠隔操作の指令が可能になる。
なお、比較例の場合、端末装置を洗濯機の前まで携行して、洗濯機の電源投入と端末装置の両方の操作が必要になる場合がなる。これに対して、洗濯システム100であれば、使用者は、遠隔操作の情報を登録するためだけに、洗濯機1のところまで行って洗濯機1の電源を投入する必要がない。使用者が選んだ任意の場所で端末装置3を用いて、洗濯機1を遠隔操作するための情報をサーバー2に登録させることができる。洗濯機1は、インターネットに接続されていない状態で行われた遠隔操作について、後程、電源が投入された段階で遠隔操作によって指令された洗濯運転に関わる機能を受け付けることができる。
これにより、端末装置3からコース情報が通知されたときに洗濯機1の電源が投入されているか否か、換言すれば、洗濯機1がインターネット経由で通信可能な状態か否かによらずに、洗濯機1は、端末装置3からコース情報によって指定されたコースの洗濯運転を実行することができる。
(第2実施例)
次に、図9から図11を参照して、第2実施例の洗濯機1が受け付ける遠隔操作の他の事例について説明する。第1実施例では、洗濯運転コースの種類を指定する遠隔操作の事例について説明したが、本実施例では洗濯運転コースのコース情報に付随する情報を変更する遠隔操作の事例について説明する。より具体的には、洗濯運転時に自動投入される洗剤と柔軟剤の量を変更する事例について説明する。
図9を参照して、コース情報に付随する情報を指定する操作について説明する。
図9は、実施形態の第2実施例における自動投入設定画面を説明するための図である。この自動投入設定画面は、洗濯機1の操作パネル5に表示される。
図9(a)に示す画像は、前述したトップ画面と同じである。図9(b)に示す画像は、洗剤又は柔軟剤の投入量を設定するための表示画面の一例である。図9(c)に示す画像は、使用者がタンク31、32に溜めて使用可能にしている洗剤又は柔軟剤の基準量を設定するための表示画面の一例である。
洗濯機1がインターネット経由で取得する遠隔操作情報には、コース情報以外に、洗剤・柔軟剤の自動投入に関わる情報が含まれていてもよい。洗剤・柔軟剤の自動投入に関わる情報は、コース情報に付随する情報の一例である。例えば、洗剤・柔軟剤の自動投入に関わる情報には、洗剤又は柔軟剤の自動投入の有無、標準設定時の基準量などを含む。
洗濯機1は、洗剤・柔軟剤の自動投入に関わる情報も、前述のコース情報と合わせて受け付ける。洗濯機1が洗剤・柔軟剤の自動投入に関わる情報を受け付けるタイミングは、洗濯機1がインターネット経由で通信可能な状態に遷移したときであってもよい。
使用者は、図9(a)に示すトップ画面の下部に配置された複数のアイコンのうち、向かって左から3つ目に位置する「自動投入設定」アイコンを選択して、これを押下する。洗濯機1は、この操作を検出して、図9(b)に示す画像を表示部6に表示させる。洗濯機1は、図9(b)に示す表示画面に基づいた操作を受け付けて、洗剤又は柔軟剤の投入量を設定してもよい。
例えば、図9(b)に示す表示画面の中段には、洗濯処理剤の量を設定するためのボタンが、洗剤と柔軟剤についてそれぞれ設けられ、それぞれ4個ずつの組にして、左右に分かれて1組ずつ配置されている。1組内の4個のボタンは、「なし」ボタン、「少なめ」ボタン、「標準」ボタン、及び「多め」ボタンである。4個のボタンの内、選択されている量に対応するボタンを、他のボタンと識別可能に表示する。ここでは、選択されている量に対応するボタンの枠を太線で示す。各組のボタンの下側に選択されている量に関する説明文が表示されている。「洗剤は自動投入されません。」はその一例である。
上記の「なし」ボタンは、使用者が手動で洗剤又は柔軟剤を洗濯機1へ投入するときなどに操作するボタンである。これが選択されると、洗濯機1は、ポンプ30(自動投入機構)を利用した洗剤及び柔軟剤の投入を実施しない。「少なめ」ボタン、「標準」ボタン、及び「多め」ボタンは、洗剤又は柔軟剤の投入量を設定するときに操作するボタンである。例えば、洗濯機1は、「標準」ボタンが操作された場合には、洗剤又は柔軟剤の投入量を、予め定められた基準量にして、あるいは、「少なめ」ボタンと「多め」ボタンの何れかが選択された場合には、洗剤又は柔軟剤の投入量を基準量から変更する。例えば、「少なめ」ボタンが選択されると、洗濯機1は、「標準」ボタンが選択されたときの基準量に対して0.8倍の量を投入させる。また、「多め」ボタンが選択されると、洗濯機1は、「標準」ボタンが選択されたときの基準量に対して1.2倍の量を投入させる。
さらに、図9(b)に示す表示画面の下段には、「閉じる」ボタンと、「決定」ボタンとが表示されている。制御装置40は、上記の量を指定する操作を検出したのちに、「決定」ボタンの操作を検出した場合には、基準量の値を、上記の操作で指定された量に更新する。一方、「決定」ボタンに代えて「閉じる」ボタンの操作を検出した場合には、基準量の値を更新することなく、維持する。より具体的には、制御装置40は、決定した量に対応する情報を記憶部420に書き込むことで、投入量の指定値を更新するとよい。
さらに、図9(b)の中段部内下側には、「基準量の設定」ボタンが配置されている。制御装置40は、「基準量の設定」ボタンが押下されたことを検出すると、表示部6に表示させる表示を図9(c)の表示画面に遷移させる。
図9(c)の表示画面には、洗剤又は柔軟剤の投入量に関する基準量を調整するための「Λ(逆V型)」ボタンと「V(V型)」ボタンと、現在の基準量の値が表示されている。「Λ(逆V型)」ボタンを操作すると液量が増加し、「V(V型)」ボタンを操作すると液量が減少する。
使用者は、図9(c)に表示された「Λ(逆V型)」ボタンと「V(V型)」ボタンを適宜操作して、例えば3から30ml(ミリリットル)の範囲内で、洗剤又は柔軟剤の投入量に関する基準量を指定することができる。
さらに、図9(c)に示す表示画面の下段には、「閉じる」ボタンと、「決定」ボタンとが表示されている。この「閉じる」ボタンと、「決定」ボタンは、前述の図9(b)と同様である。
以上の手順により、使用者は、洗濯機1の操作パネル5を用いて、洗濯機1におけるコース情報に付随する情報を指定することができる。
なお、上記の表示画面に示された自動投入設定に係る設定の結果は、洗剤の投入量の基準値を水30l(リットル)当たり20ml(ミリリットル)に、柔軟剤の投入量の基準値を水30l(リットル)当たり20ml(ミリリットル)に設定されている。ただし、自動投入設定として洗剤と柔軟剤についてそれぞれ「なし」が選択されていることにより、洗剤と柔軟剤の両方が自動投入を行わないように設定されている。
図10を参照して、端末装置3における洗剤・柔軟剤設定画面について説明する。図10は、実施形態の端末装置3の表示部に表示する洗剤・柔軟剤設定画面を説明するための図である。図10(a)から(c)に、使用者が端末装置3を用いて洗剤又は柔軟剤の銘柄を変更する際に、端末装置3の表示部(不図示)に表示される画面の一例を示す。
使用者は、端末装置3を操作して、所定のAPLを起動させる。端末装置3に制御部390は、所定のAPLを実行することによって、図10(a)から(c)に示す洗剤・柔軟剤設定画面を生成し、端末装置3の表示部に表示させる。
図10(a)は、洗剤銘柄又は柔軟剤銘柄を選択する際に表示される画面である。この画面には、「洗剤情報」として洗剤銘柄を設定するため「洗剤情報」ボタンと、「柔軟剤情報」として柔軟剤銘柄を設定するため「柔軟剤情報」ボタンと、上記に関する操作の説明などが表示されている。図10(a)に示された画面によれば、洗剤銘柄と柔軟剤銘柄の両方がともに設定されていない「未設定」と表示されている。
ここで、使用者は、「洗剤情報」ボタンをタップすると、所望の銘柄の洗剤を洗濯するための画像を表示するウインドウが開く(図10(b))。このウインドウ内に、使用者が入手容易な洗剤の銘柄の一覧の一部が表示されている。使用者は、このウインドウ内の表示を上下方向に適量スクロールさせて、所望の洗剤の銘柄を所定の位置に表示させる。ここでは、「ATK」、「ATK−NEO」などの銘柄が、一覧の一部として表示されている。例えば、使用者は「ATK」を選択して、「設定」ボタンを押下する。端末装置3は、これを検出して、「洗剤情報」ボタン内に表示されていた「未設定」の表示を、「ATK]に切り替える。切り替えた結果、端末装置3の画面の表示が、図10(c)に切り替わる。
このとき端末装置3は、例えば、その洗剤の銘柄名に対応付けられた基準量に関する情報を、サーバー2に対して送信する。なお、APLは、洗剤銘柄名、洗剤銘柄を特定可能な識別情報などを含めて送信するように形成されていてもよい。
サーバー2は、例えば、端末装置3から受信した洗剤銘柄に対応付けられた基準量に関する情報を洗濯機1に対して送信する。洗濯機1は、これを受信した後、その応答をサーバーに返信する。
使用者は、上記の手順で端末装置3を操作して、自身が使用している洗剤・柔軟剤銘柄を選択することができる。端末装置3は、その情報を、サーバー2を介して洗濯機1に送ることで、端末装置3からの遠隔操作によって洗濯機1の設定を変更することができる。
洗濯機1の制御装置40は、上記の情報を取得すると、取得した情報に応じて、自動投入設定の情報を用いて、操作パネル5からの操作に基づいて決定した結果から変更する。例えば、上記のように、洗剤の銘柄「ATK」に対応する遠隔制御情報が通知された場合には、制御装置40は、その通知された量の指定値に基づいて、洗剤の標準時の基準量を変更する。なお、洗剤銘柄名、洗剤銘柄を特定可能な識別情報などが端末装置3から通知される場合には、制御装置40は、洗剤銘柄名、洗剤銘柄を特定可能な識別情報などに基づいて、洗剤の標準時の基準量の設定値を変更してもよい。
図11を参照して、端末装置3から洗剤情報を設定したときの洗濯機1の操作パネル5の表示について説明する。図11は、実施形態の洗濯機1の操作パネル5の表示画面について説明するための図である。
洗濯機1(制御装置40)は、端末装置3から洗剤情報が通知されたことを検出すると、例えば図11の画像を操作パネル5に表示する。この表示により、使用者は洗剤・柔軟剤設定情報に変化があったことを認識することができる。制御装置40は、所定時間経過後に、このポップアップ画面を閉じて、図5(a)のトップ画面に切り替える。
なお、上記の説明は、洗剤の場合を例示したものであるが、柔軟剤の場合も同様である。
上記の事例は、洗濯機1が通信可能な状態にあるときに、洗濯運転で使用する洗剤・柔軟剤の情報を遠隔操作で変更するものである。
ところで、洗剤・柔軟剤設定は、必ずしも洗濯機1の電源が投入されている期間(インターネット接続済の期間)にされるとは限らず、洗濯機1の電源が遮断されている期間(インターネット未接続の期間)にされることがある。これにより、洗濯機1が通信可能な状態にないときも、前述の第1の実施形態の事例と同様の方法で、サーバー2に一旦保持させておき、洗濯機1は、通信可能な状態になった後に、サーバー2に保持されている情報を取得するとよい。洗濯システム100であれば、洗濯機1の電源が遮断されている期間に、洗剤・柔軟剤設定が実施されても、その設定を洗濯機1の制御で利用することができる。
例えば、端末装置3のAPLは、洗濯機1がインターネットに接続されているか否かに関わらず、また、洗濯機1の電源が遮断されているか否かに関わらず、洗濯運転で使用する洗剤・柔軟剤の情報を変更するための指令を、遠隔操作の手順に従い送信するように構成する。そして、制御装置40は、インターネットに接続されていない状態から接続された状態に変化した場合に、端末装置3からの指令としてサーバー2が保持していた情報を受信する。制御装置40は、受信した情報に基づいて洗濯機1の設定を変更する。
この構成によれば、使用者が洗濯機1の遠隔操作の必要性に気づいた任意のときに、洗剤・柔軟剤情報の設定に係る指令を、端末装置3から送信することができる。そのため、上記の設定に係る遠隔操作を実施可能な時間帯の制限がなくなることから、上記の遠隔操作をうっかり失念する頻度を低減させることができる。
(第3実施例)
洗濯機1がインターネットに接続されていない状態(オフライン状態)にあるときに、端末装置3から予約運転の時刻設定を変更する場合に、次のような利点がうまれる。
例えば、洗濯機1を使い慣れている使用者Aが、所望の運転コースと、運転終了時刻とを、洗濯機1がオフライン状態にあるときに予め設定しておく。そのタイミングは、使用者Aの出退勤の途中でもよいし、使用者Aの仕事の休憩時間でもよい。
次に、洗濯機1が配置されているところ(例えば、使用者Aの自宅。)にいる使用者Bがスイッチ4を操作して、洗濯機1の電源を投入して、洗濯機1をインターネットに接続させる。上記の通り、使用者Aによって、洗濯機1には予約運転の情報が設定されており、その情報がサーバー2に保持されている。
上記の実施例と同様に、洗濯機1は、インターネットに接続された段階で、サーバー2が保持していた予約運転の情報を、サーバー2から取得する。洗濯機1の制御装置40は、この予約運転の情報に基づいて、使用者Aが設定した予約運転の内容で運転を開始する。上記の場合、使用者Bは、単に「スタート」ボタンを押下するだけでよいため、洗濯機1固有の詳細な操作方法、細かい洗濯設定、又は効果的な運転コースを覚えておく必要がない。
もう少し具体的な例を挙げて説明する。ここでは、子供がいる共働き家庭を例示する。お母さん(使用者A)は、仕事中の手が空いたときに、本日予定する洗濯運転設定をサーバー2に送信しておく。子供(使用者B)は、学校から帰宅して、部活で使用した汚れた衣類を洗うために洗濯機1の中へその衣類を投入する。子供は、洗濯機1の電源を投入して、洗濯機1をインターネットに接続させる。これに応じて、洗濯機1は、お母さんが予め設定しておいた洗濯運転内容をサーバー2から受信する。子供は、上記の図8(a)の表示画像内の「スタート」ボタンを押下する。お母さんが設定した運転内容には、子供の衣類汚れに効果的な運転コースと、その設定情報が含まれていて、さらに、お母さんが所望する運転終了時刻、例えば帰宅時間に合わせる形で運転が終了するような情報を含んでいる。
(第3実施例の変形例)
第3実施例によれば洗濯運転の終了時刻を指定した予約が可能なる。洗濯機1の制御装置40は、上記の予約された終了時刻から逆算して開始時刻を特定して、その開始時刻に洗濯運転を開始することで、予定の終了時刻に選択を終わらせる。
ところで、上記の開始時刻になっても、上記の図8(a)の表示画像内の「スタート」ボタンが押下されていないと、洗濯機1は、洗濯運転を開始しない。このような場合、予約された終了時刻を迎えても洗濯が終了しないか、最悪のケースでは洗濯されることなく終了時刻を迎える恐れがある。
そこで、制御装置40は、上記の逆算により算出した開始時刻を過ぎても、上記の「スタート」ボタンが押下されない場合には、サーバー2を介して端末装置3に対して、洗濯が予約通りに進行していないことを示す通知を送信する。サーバー2は、この通知を中継して、端末装置3に通知する。端末装置3は、前述のAPLの付加的機能又はMAIL着信機能を利用して、この通知を受信する。この場合に、端末装置3は、その表示部に通知の着信があったこと、又は通知の内容を表示させるとよい。このとき端末装置3は、さらに、着信音を発生させたり、端末装置3の本体を振動させたりしてもよい。これにより、端末装置3は、使用者Aに、洗濯機1の状況を通知することができる。使用者Aは、通知された情報に基づいて、洗濯機1の操作を速やかに行い洗濯を開始させるように促すことが可能になる。
以上のように、洗濯機1がインターネットに接続されていない状態であっても、洗濯の予約運転時刻に関する情報を端末装置3から指示することができる。そのため、洗濯行動に不慣れな使用者Bも、洗濯物を洗濯機1内に配置して、その後洗濯機1の電源を入れる操作を行うだけで、効果的な洗濯運転を煩雑な操作を行うことなく開始することができる。さらに、効果的な洗濯運転を行うタイミングは、お母さんが所望する運転終了時刻に整合しているため、例えば、ちょうどお母さんが帰宅する時刻に合わせて洗濯機1による洗濯を終了させることができる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、洗濯システム100の洗濯機1は、ネットワークNWに接続可能に構成されている。ネットワークNWに接続されたサーバー2は、端末装置3からの情報を転送し、かつその転送に対する洗濯機1の応答を検出しなかった場合に、端末装置3から送信された情報を保持するように構成されている。洗濯機1は、所定の条件が満たされた場合に通信を開始させるように予め定められていることにより、洗濯機1が通信していない状態の下で所定の条件が満たされると、サーバー2に対する通信を試みて、ネットワークNWに接続される。ネットワークNWに接続された洗濯機1は、サーバー2によって保持されていた情報がサーバー2から送信されると、サーバー2から送信された情報を受信して、受信した旨を表す挙動をする。これにより、洗濯機1がネットワークNWに接続されていない期間に、サーバー2又は端末装置3(外部装置)から送信された情報が、洗濯機1の制御で利用可能な洗濯システムを提供できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
実施形態に示した表示画面は、一例を示したものであり、各表示画面の意匠は適宜変更してよい。また、表示画面を省略してもよい。上記の複数の表示画面について、表示させるか否かをそれぞれ選択可能にして、使用者の利用方法に適した表示方法に変更できるように制御装置40を形成してもよい。
洗濯機1は、「所定の条件が満たされた場合に通信を開始させる」ように構成されるが、これに対応する通信要求にサーバー2が応答しない場合には、上記の通信要求から所定期間待機した後に通信要求をリトライしてもよい。所定期間とリトライ回数は、適宜定めてよい。
サーバー2は、いわゆるクラウド型サーバーであってもよく、これに代えて常時通電状態にある電気製品の一部に設けられていてネットワークに接続されているコンピュータであってもよい。このようなタイプの電気製品として、冷蔵庫、ホームゲートウエイ、パーソナルコンピュータなどが挙げられる。
1…洗濯機、2…サーバー、3…端末装置、4…スイッチ、5…操作パネル、6…表示部、8…電源部、30…ポンプ(自動投入機構)、40…制御装置、410…通信部、420…記憶部、430…処理部、440…インタフェース部、NW、NW1、NW2…ネットワーク。

Claims (12)

  1. ネットワークに接続可能な洗濯機を備え、
    ネットワークに接続されたサーバーは、端末装置からの情報を転送し、かつ前記転送に対する前記洗濯機の応答を検出しなかった場合に、前記端末装置から送信された前記情報を保持するように構成されていて、
    前記洗濯機は、
    通信を開始させるように定められた所定の条件が、通信していない状態の下で満たされると前記サーバーに対する通信を試みて、前記ネットワークに接続され、
    前記ネットワークに接続されたのち、前記洗濯機は、
    前記サーバーによって前記保持されていた前記情報が前記サーバーから送信されると、前記サーバーから送信された情報を受信して、前記受信した旨を表す挙動をする、
    洗濯システム。
  2. 前記サーバーは、前記端末装置から送信された情報を遠隔操作情報として保持し、
    前記洗濯機は、前記サーバーに対する通信を試みる際に、前記洗濯機に対する前記遠隔操作情報の有無を前記サーバーに問い合わせる情報を送信する、
    請求項1に記載の洗濯システム。
  3. 前記洗濯機は、前記ネットワークに接続されていない状態から前記ネットワークに接続された状態に変化した後に前記サーバーに対する通信を試みて、その後前記サーバーから送信された前記遠隔操作情報を受信する、
    請求項2に記載の洗濯システム。
  4. 前記受信した遠隔操作情報は、前記洗濯機の洗濯運転に関わるコース情報を含み、
    前記洗濯機は、前記コース情報を含んだ前記遠隔操作情報を受信すると、前記洗濯機に設けられた表示部に前記受信したコース情報に対応するコースが設定されている旨を表示させる、
    請求項3に記載の洗濯システム。
  5. 前記洗濯機は、洗濯運転開始操作を検出すると、前記受信したコース情報に対応するコースによる洗濯運転を開始する
    請求項4に記載の洗濯システム。
  6. 前記洗濯機は、
    前記コース情報を、前記表示部に表示される操作画面に前記洗濯機が選択できる複数のコースの1つとして並列に表示する、
    請求項4に記載の洗濯システム。
  7. 前記洗濯機は、
    不揮発性の記憶領域を含む記憶部と、
    前記サーバーとの通信に係る処理を実行し、前記コース情報を前記サーバーから受信した際に、前記コース情報を前記不揮発性の記憶領域に書き込み記憶させる処理部と、
    を備える請求項4から請求項6の何れか1項に記載の洗濯システム。
  8. 前記洗濯機は、制御に基づいて洗濯処理剤を投入する自動投入機構と、
    前記所定の条件が満たされた場合に、前記洗濯運転に使用する洗濯処理剤の情報を含む前記遠隔操作情報を受信して、前記洗濯運転に使用する洗濯処理剤の情報を含む前記遠隔操作情報に基づいて前記自動投入機構を制御する制御装置と、
    を備える請求項4から請求項6の何れか1項に記載の洗濯システム。
  9. 前記洗濯機は、
    前記ネットワークに接続されていない状態から前記ネットワークに接続された状態に変化した際に、洗濯の予約運転時刻を含む前記遠隔操作情報を前記サーバーから受信して、その後の洗濯運転に利用する、
    請求項2から請求項8の何れか1項に記載の洗濯システム。
  10. ネットワークに接続可能な洗濯機を制御する制御方法であって、
    ネットワークに接続されたサーバーが端末装置からの情報を中継し、かつ前記サーバーが前記中継に対する前記洗濯機の応答を検出しなかった場合に、前記サーバーが前記端末装置から送信された前記情報を保持し、
    前記洗濯機から通信を開始させるように定められた所定の条件が、前記洗濯機が通信していない状態の下で満たされると、前記洗濯機が前記サーバーに対する通信を試みて、
    前記洗濯機は、前記サーバーによって前記保持されていた前記情報が、前記洗濯機が前記ネットワークに接続されたのちに前記サーバーから送信されると、前記サーバーから送信された情報を受信して、前記情報を前記受信した旨を表す挙動を実行する、
    制御方法。
  11. ネットワークに接続される通信部と、
    ネットワークに接続可能な洗濯機に対して端末装置から取得した情報を前記通信部を介して中継し、
    前記中継に対する前記洗濯機の応答の検出を試みて前記応答を検出しなかった場合に、前記端末装置から送信された前記情報を記憶領域に保持し、
    前記洗濯機から、前記洗濯機との通信を開始させる要求を受け付けて、その後、前記保持していた前記情報を前記洗濯機に対し前記通信部を介して送信する制御部と
    を備えるサーバ。
  12. サーバーのコンピュータに、
    ネットワークに接続可能な洗濯機に対して端末装置から取得した情報を中継させるステップと、
    前記中継に対する前記洗濯機の応答の検出を試みて前記応答を検出しなかった場合に、前記端末装置から送信された前記情報を記憶領域に保持させるステップと、
    前記洗濯機から、前記洗濯機との通信を開始させる要求を受け付けて、その後、前記保持していた前記情報を前記洗濯機に対し送信するステップと
    を実行させるためのプログラム。
JP2019228150A 2019-12-18 2019-12-18 洗濯システム、サーバ、制御方法及びプログラム Pending JP2021094258A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019228150A JP2021094258A (ja) 2019-12-18 2019-12-18 洗濯システム、サーバ、制御方法及びプログラム
CN202011169767.9A CN112981858B (zh) 2019-12-18 2020-10-28 洗涤系统、服务器、控制方法及程序

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019228150A JP2021094258A (ja) 2019-12-18 2019-12-18 洗濯システム、サーバ、制御方法及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021094258A true JP2021094258A (ja) 2021-06-24

Family

ID=76344676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019228150A Pending JP2021094258A (ja) 2019-12-18 2019-12-18 洗濯システム、サーバ、制御方法及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2021094258A (ja)
CN (1) CN112981858B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114164614B (zh) * 2021-10-29 2024-02-20 青岛科发高技术工程有限公司 一种洗衣机的检测系统及检测方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004521712A (ja) * 2001-07-04 2004-07-22 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド インターネット洗濯機及びその制御方法
JP2014018610A (ja) * 2012-07-24 2014-02-03 Panasonic Corp 洗濯機通信システム
JP2016019652A (ja) * 2014-07-15 2016-02-04 シャープ株式会社 洗濯機および洗濯システム
JP2016140573A (ja) * 2015-02-02 2016-08-08 シャープ株式会社 洗濯システム
JP2018531734A (ja) * 2015-10-30 2018-11-01 青島海爾滾筒洗衣机有限公司 IoT洗濯機の制御方法、制御システムおよび洗濯機

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003210887A (ja) * 2002-01-22 2003-07-29 Toshiba Corp ランドリーシステム
JP2005034179A (ja) * 2003-07-15 2005-02-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 機器の制御システム
WO2005073450A1 (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 情報家電システム
CN1749465A (zh) * 2004-09-13 2006-03-22 乐金电子(天津)电器有限公司 利用智能服务器的洗衣机控制方法
JP5870295B2 (ja) * 2011-12-27 2016-02-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 洗濯機及び洗濯機システム
JP6365861B2 (ja) * 2012-06-12 2018-08-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 洗濯機システム
JP6019390B2 (ja) * 2012-06-18 2016-11-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 洗濯機制御システム
KR20140032262A (ko) * 2012-09-06 2014-03-14 엘지전자 주식회사 가전제품 및 이를 포함하여 이루어지는 온라인 시스템
KR101797493B1 (ko) * 2012-09-06 2017-11-15 엘지전자 주식회사 가전제품 및 이를 포함하여 이루어지는 온라인 시스템
KR102051369B1 (ko) * 2013-04-09 2019-12-03 엘지전자 주식회사 가전기기, 가전기기 시스템 및 그 제어방법
JP6250980B2 (ja) * 2013-08-26 2017-12-20 東芝ライフスタイル株式会社 家電機器の遠隔操作システム
JP6051408B2 (ja) * 2013-08-27 2016-12-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 洗濯機システム
CN206591305U (zh) * 2016-11-11 2017-10-27 邓洋洋 一种公用洗衣机远程控制系统
JP6236641B2 (ja) * 2016-11-21 2017-11-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 洗濯機通信システム
JP2018102848A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 青島海爾洗衣机有限公司QingDao Haier Washing Machine Co.,Ltd. ランドリシステム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004521712A (ja) * 2001-07-04 2004-07-22 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド インターネット洗濯機及びその制御方法
JP2014018610A (ja) * 2012-07-24 2014-02-03 Panasonic Corp 洗濯機通信システム
JP2016019652A (ja) * 2014-07-15 2016-02-04 シャープ株式会社 洗濯機および洗濯システム
JP2016140573A (ja) * 2015-02-02 2016-08-08 シャープ株式会社 洗濯システム
JP2018531734A (ja) * 2015-10-30 2018-11-01 青島海爾滾筒洗衣机有限公司 IoT洗濯機の制御方法、制御システムおよび洗濯機

Also Published As

Publication number Publication date
CN112981858B (zh) 2023-08-04
CN112981858A (zh) 2021-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102504104B1 (ko) 세탁기, 그와 통신하는 단말기 및 그의 제어 방법
JP2003210887A (ja) ランドリーシステム
EP3164536B1 (en) Method for controlling washing machine
JP2021094258A (ja) 洗濯システム、サーバ、制御方法及びプログラム
JP7390980B2 (ja) 洗濯機
CN109426160A (zh) 一种洗衣机控制方法及洗衣系统
JP6420712B2 (ja) 風呂給湯器
JP7232990B2 (ja) 洗濯システム
WO2020078195A1 (zh) 家用电器的程序控制方法和控制系统
WO2020078194A1 (zh) 家用电器的程序推送方法和程序运行方法
WO2021010078A1 (ja) 洗濯システム、洗濯機、及びプログラム
WO2020253563A1 (zh) 家用电器及其控制方法
JP6568688B2 (ja) 洗濯機
JP2021007635A (ja) 衣類処理装置
EP3812501A1 (en) Washing machine comprising scent concentration sensor and control method thereof
CN117646314A (zh) 衣物处理系统、衣物处理机以及程序
TW202012729A (zh) 洗衣機、洗衣機系統、洗衣機之控制方法、洗衣機系統之控制方法、及程式
CN113914069B (zh) 多筒洗衣机的控制方法、装置、洗衣机及存储介质
WO2022163133A1 (ja) 制御装置、制御プログラム、制御方法及び洗濯システム
JP7340003B2 (ja) 洗濯システム、及びプログラム
JP2022098195A (ja) 洗濯機システム
JP7366734B2 (ja) 通知システム
CN112323350A (zh) 洗衣机系统
JP2024000903A (ja) ランドリーシステムおよびプログラム
JP2023170675A (ja) 情報処理端末、情報処理システム、プログラム、家電製品及び情報処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220708

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230411

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230608

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231003