JP6249555B2 - 車両用灯具 - Google Patents
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Description
ランプに電力を供給する車体側の制御部では、ランプ側で電力入力が停止されることによる電流低下によって、断線状態を検知することができる。この場合に、他のランプの点滅周期を早めることで、ドライバー(運転者)に断線を告知することも記載されている。その意味で、断線が生じたランプにおいて電力入力を停止することは、車体側に断線状況を検出可能とするためでもある。
ところが断線が生じた発光素子全体への給電を停止することは、その断線が生じたランプ内における断線が生じていない発光素子も消灯されてしまうことになる。
第1〜第nの発光素子部のいずれかで断線があっても、発光素子部に対する電力供給を停止しないことで、断線していない発光素子部は通常に機能する。そして発光素子部と並列接続されている電力消費部への電流供給をオフすることで電流量を低下させる。
これにより電力消費用スイッチ部による、電力消費部のみに対する電流オン/オフが行われる。
また、前記第1〜第nの発光素子部は、それぞれが車両用のターンシグナルランプとして点滅発光を行うものとされ、前記第1〜第nの発光素子部のそれぞれのカソードには前記定電流回路が接続され、前記第1〜第nの断線検出部は、一端が対応する発光素子部の前記カソード側に接続され他端がグランドに接続されたコンデンサを備え、前記コンデンサの一端の電圧値がほぼグランドレベルとなることで断線を示す信号を生成する構成とされていることが考えられる。
即ち複数の半導体発光素子の直列接続としての発光素子部が複数備えられる。断線が生じた発光素子部は点灯不能となるが、他の発光素子部においては複数の半導体発光素子の直列接続による発光動作が行われる。
また、上記した本発明に係る車両用灯具においては、前記第1〜第nの発光素子部は車両用のターンシグナルランプを構成し、車両側制御部から供給されるパルス電圧を受けることで前記第1〜第nの発光素子部での点滅発光を行う車両用灯具である。ここで前記車両側制御部が、車両用灯具への出力電流が所定電流値以上の場合に第1周波数のパルス電圧を車両用灯具に供給し、車両用灯具への出力電流が所定電流値未満の場合に前記第1周波数より高い第2周波数のパルス電圧を車両用灯具に供給するものである。ここで前記車両側制御部から供給される入力電流について、前記第1〜第nの発光素子部に係るn個の発光系統で消費される入力電流の和をIdal、電力消費部で消費される入力電流をIr、前記第1〜第nの発光素子部によるn個の発光系統のうちの1つで断線が生じたときの残りの(n−1)個の発光系統で消費される入力電流の和としての最大値をIdsとした場合に、Ids<前記所定電流値<(Idal+Ir)を満たす。
電力消費部を有することで発光動作以外に電力が消費されてしまうが、このため不要な電力消費を低下させるため、点灯時間が短いターンシグナルランプに本発明の車両用灯具の構成が好適となる。そしてこの場合、所定電流値に対して上記式を満たすように消費電流が設定されることで、一部断線時に高速点滅を行う状態となる。
図1に示すように車両用灯具1は、車両側制御部2と端子10,11が接続されている。端子11は例えばグランド端子である。
車両側制御部2は、ドライバーのターンシグナルランプ点灯操作に応じて、一例として0.7秒周期で24Vのパルス電圧Vpを端子10に供給する。この端子10に入力されるパルス電圧Vpは、直接発光駆動電圧として用いられる。
車両用灯具1は、このパルス電圧Vpに基づく駆動電流で半導体発光素子が発光駆動される構成であるため、例えば0.7秒周期のパルスが供給された場合は、通常の0.7秒周期のターンシグナルランプの点滅が行われる。0.35秒周期のパルスが供給された場合は、0.35秒周期の高速点滅が行われる、いわゆるハイフラッシャー状態となる。
保護回路12は、逆接保護回路やサージ保護回路により構成される。
電圧制御回路13は、過電圧が印加された場合に遮断する過電圧保護スイッチと、入力電圧(=Vp)を昇圧又は降圧させるDC/DCコンバータの少なくとも一方を含む。
ここでは少なくとも過電圧保護スイッチを有するものとして説明する。過電圧保護スイッチは、通常はオンとされ、パルス電圧Vpを発光素子部17A、17B、17Cに与えるが、過電圧状態となったらオフとされる。
この動作のため、過電圧監視部14が、端子10から駆動電力供給ライン31に供給された電圧が過電圧状態(例えば36V以上)となっているか否かを監視し、過電圧状態を検出した際に電圧制御回路13内の過電圧保護スイッチをオフとする回路構成を採る。
過電圧保護スイッチがオフとされることで、後段の発光素子部17A、17B、17Cが駆動電力供給ライン31から切り離され、駆動電流供給が行われなくなる。つまり発光素子部17A、17B、17Cに過大な電圧が印加されることを防止して、発光素子部17A、17B、17Cの保護が図られる。
発光素子部17A、17B、17Cに対しては、それぞれ定電流回路18A、18B、18Cが設けられている。定電流回路18A、18B、18Cによって、発光素子部17A、17B、17Cとしての各LED群は、定電流で発光駆動される。
また発光素子部17A、17B、17Cに対しては、それぞれ断線検出部19A、19B、19Cが設けられている。断線検出部19A、19B、19Cは、それぞれ対応する発光素子部17A、17B、17Cにおける断線状態を検出する。断線検出部19A、19B、19Cのいずれか1つでも断線を検出した場合、検出ライン30により断線検出信号Sdがスイッチ制御部22に供給される。
電力消費部21は、図3に示すように多数のダミー抵抗r群によるダミー負荷回路として構成される。
電力消費用スイッチ部20は、この電力消費部21を駆動電力供給ライン31から切り離して、電力消費部21への電流供給をオフとすることができるスイッチ回路で構成されている。
電力消費用スイッチ部20は、スイッチ制御部22の制御により電流供給のオン/オフを行う。
スイッチ制御部22は、上述の断線検出信号Sdや、低電圧検出信号Suに応じて、電力消費用スイッチ部20をオフ状態にする動作を行う。
また発光素子部17A、17B、17Cに係る3つの発光系統で消費される入力電流の和(=Iin1+Iin2+Iin3)をIdalとする。
さらに発光素子部17A、17B、17Cに係る3つの発光系統のうちの1つで断線が生じたときの残りの2つの発光系統で消費される入力電流の和としての最大値をIdsとする。
車両側制御部2は、
・車両用灯具1に対する出力電流が所定の電流値Ic以上の場合に通常の点滅動作を行うように所定の周波数(第1周波数)のパルス電圧Vpを供給し、
・車両用灯具1に対する出力電流が所定の電流値Ic未満の場合に通常の点滅より早い点滅動作を行うようにより高い周波数(第2周波数)のパルス電圧Vpを供給する
ように構成されている。
この場合に本実施の形態の車両用灯具1においては、
Ids<Ic<(Idal+Ir)
を満たすように、Iin1,Iin2,Iin3,Irが設定されている。
但し“Ids”は、発光素子部17A、17B、17Cに係る3つの発光系統のうちの1系統で断線が生じたときの残りの2系統で消費される入力電流の和としての最大値を示す。
例えば発光素子部17Bが断線した場合は残りの2系統よる消費電流=Iin1+Iin3、発光素子部17Aが断線した場合は残りの2系統による消費電流=Iin2+Iin3、発光素子部17Cが断線した場合は残りの2系統による消費電流=Iin1+Iin2となるが、“Ids”は、「Iin1+Iin3」「Iin2+Iin3」「Iin1+Iin2」のうちの最大値となる。
断線検出部19A、19B、19Cはそれぞれ同一の回路構成とされている。それぞれ差動アンプAP1、抵抗R1〜R5、コンデンサC1〜C3、NPNトランジスタQ1を有する。また各断線検出部19A、19B、19Cには、所定の電圧Vccラインから抵抗R10、R11で分圧して生成した比較電圧Vcpが供給されている。
差動アンプAP1の出力端は、抵抗R3を介してNPNトランジスタQ1のベースに接続される。また差動アンプAP1の出力端とグランドの間にコンデンサC3が接続されている。NPNトランジスタQ1のベース−エミッタ間に抵抗R4が接続され、エミッタはグランドに接続されている。NPNトランジスタQ1のコレクタは、出力ライン30に接続されている。検出ライン30とグランドの間は検出信号のノイズ除去のためのコンデンサC2が挿入されている。
ターンシグナルランプとしての発光動作が行われる場合、発光素子部17Aに対しては、パルス電圧Vpが印加され、その電圧印加に応じて発光駆動電流が断続的に流れる。断線がなく、発光駆動電流が正常に断続的な周期で流れる場合は、コンデンサC1での充放電により平滑化された電圧が差動アンプAP1の反転入力端に印加される。一方、発光素子部17AでのLED直列回路において断線が発生し、電流が流れなくなると、差動アンプAP1の反転入力端の電位が低下することとなる。
つまり断線により差動アンプAP1の反転入力端の電位が比較電圧Vcpよりも低下した場合、差動アンプAP1の出力電圧が上昇し、NPNトランジスタQ1にベース電流が与えられてNPNトランジスタQ1がオンする。これによって検出ライン30が、ほぼグランドレベルとなる。
図4で後述するが、検出ライン30は、通常は所定電位とされている。この検出ライン30の電位が断線検出信号Sdであり、この電位がほぼグランドレベルとなることが、断線検出を示すこととなる。
スイッチ用トランジスタQ10は、例えばPチャネルFET(Field Effect Transistor)で構成され、そのソース−ドレインが、駆動電力供給ライン31と電力消費部21の間に接続されている。即ちスイッチ用トランジスタQ10がオンされることで電力消費部21に電流が流れ、オフされることで電力消費部21への電流供給がオフされる。
スイッチ用トランジスタQ10のゲート−ソース間にはコンデンサC10と抵抗R12が接続され、またスイッチ用トランジスタQ10のゲートには抵抗R11を介してNPNトランジスタによる制御用トランジスタQ11のコレクタが接続されている。
制御用トランジスタQ11のベース−エミッタ間には抵抗R15が接続され、ベースは抵抗R14,R13を介して駆動電力供給ライン31に接続されている。またベース−グランド間はコンデンサC11が挿入されている。制御用トランジスタQ11のエミッタはグランドに接続されている。ここで抵抗R14とコンデンサC11の接続点を接続点TAとして示しているが、この接続点TAは次に図4で説明するスイッチ制御部22と接続されている。
低電圧監視部16は、図4に示すようにカソード側が駆動電力供給ライン31に接続されたツェナーダイオードZD、コンデンサC20、抵抗R20,R21、NPNトランジスタQ20を有する。ツェナーダイオードZDのアノードは抵抗R20を介してNPNトランジスタQ20のベースに接続され、またアノード−グランド間はコンデンサC20が接続されている。抵抗R21はNPNトランジスタQ20のベース−エミッタ間に接続され、エミッタは接地されている。
この場合、駆動電力供給ライン31に与えられるパルス電圧Vpが、例えば24Vの正常状態であると、NPNトランジスタQ20はオン状態となるが、ツェナーダイオードZDの降伏電圧の選定に応じた所定電圧、例えば16V以下となるとNPNトランジスタQ20はオフする。NPNトランジスタQ20のオン/オフによって変動する検出ライン32の電位状態が、低電圧検出信号Suとなる。
まず断線対応部22Aは、抵抗R30〜R35、コンデンサC30〜C33、NPNトランジスタQ30、Q31を有する。
所定電位+Bに対して抵抗R30,R31で分圧された電位が、上述の断線検出部19A、19B、19Cとの間の検出ライン30に与えられ、またNPNトランジスタQ30のベース電圧となる。NPNトランジスタQ30のベースとグランドの間はコンデンサC30が接続される。NPNトランジスタQ30のエミッタは接地されている。
また所定電位Vccとグランド間で抵抗R32とコンデンサC31が接続され、その接続点が抵抗R33を介してNPNトランジスタQ30のコレクタに接続される。
また抵抗R32とコンデンサC31の接続点は抵抗R34を介してNPNトランジスタQ31のベースに接続されている。NPNトランジスタQ30のベースとグランド間は抵抗R35、コンデンサC32,C33が接続されている。NPNトランジスタQ30のエミッタは接地され、コレクタは上述した接続点TA(図3の接続点TA参照)に接続されている。
所定電位Vccとグランド間で抵抗R41とコンデンサC40が接続され、その接続点が抵抗R40を介して検出ライン32に接続される。
また抵抗R41とコンデンサC40の接続点は抵抗R42を介してNPNトランジスタQ40のベースに接続されている。NPNトランジスタQ40のベースとグランド間は抵抗R43、コンデンサC41,C42が接続されている。NPNトランジスタQ40のエミッタは接地され、コレクタは上述した接続点TA(図3の接続点TA参照)に接続されている。
断線検出部19A、19B、19Cのいずれもが断線を検出していないとき、つまり発光素子部17A、17B、17Cに正常に電流が流れている場合、検出ライン30の電位は、図4に示した抵抗R30,R31で分圧された電位となる。この場合、NPNトランジスタQ30にベース電流が流れてNPNトランジスタQ30はオン状態であるため、所定電位Vccからの電流が抵抗R33→NPNトランジスタQ30→グランドと流れる。この場合、NPNトランジスタQ31はベース電流が得られずオフ状態となり、接続点TAはグランドから切り離される。
従って図3の電力消費用スイッチ部20では、制御用トランジスタQ11がオンとなり、これによってスイッチ用トランジスタQ10はオンとなる。これにより電力消費部21は駆動電力供給ライン31に接続され、ダミー抵抗r群に電流が流れることになる。
従って図3の電力消費用スイッチ部20では、制御用トランジスタQ11がオフとなり、これによってスイッチ用トランジスタQ10はオフとなる。従って電力消費部21は駆動電力供給ライン31から切り離され、ダミー抵抗r群への電流がオフとなる。
なおこの場合、発光素子部17A、17B、17Cは駆動電力供給ライン31に接続されたままであるため、断線が生じていない発光素子部では発光動作が維持される。
また、電力消費部21への電流供給をオフすることで車両用灯具1に流される電流量が低下する。発光素子部17A、17B、17Cの少なくとも1つが断線し、また電力消費部21が駆動電力供給ライン31から切り離されることで、車両側制御部2にとっては、車両用灯具1に対する出力電流が所定の電流値Ic未満となる。このため車両側制御部2は、当該車両用灯具1についての電流低下に応じてパルス電圧Vpの周期を短くする(第2周波数のパルス電圧Vp出力)。これによって断線が生じていない発光可能な発光素子部での点滅発光は、ハイフラッシャー状態となる。
パルス電圧Vpが所定電圧以下とはなっていない場合、図4の低電圧監視部16のNPNトランジスタQ20はオンである。従って所定電位Vccからの電流が抵抗R40→NPNトランジスタQ20→グランドと流れる。この場合、NPNトランジスタQ40はベース電流が得られずオフ状態となり、接続点TAはグランドから切り離される。
従って図3の電力消費用スイッチ部20では、制御用トランジスタQ11がオンとなり、これによってスイッチ用トランジスタQ10はオンとなる。従って電力消費部21は駆動電力供給ライン31に接続され、ダミー抵抗r群に電流が流れる。
従って図3の電力消費用スイッチ部20では、制御用トランジスタQ11がオフとなり、スイッチ用トランジスタQ10もオフとなる。これにより電力消費部21は駆動電力供給ライン31から切り離され、ダミー抵抗r群への電流がオフとなる。
これにより、発光素子部17A、17B、17Cのいずれかで断線があっても、電力消費部21への電流供給が停止されるが、発光素子部に対する電力供給は停止されない。つまり断線していない発光素子部は通常に機能する。例えば発光素子部17Aに断線が発生しても、発光素子部17B、17Cの発光動作は継続される。従って、一部に断線が生じた場合でも車両用灯具1としての発光機能をできうる限り発揮させることができる。
そのうえで、電力消費部21への電流供給をオフすることで車両用灯具1に流される電流量が低下する。上述のようにIds<Ic<(Idal+Ir)を満たすように、第1〜第3の発光素子部17A、17B、17Cの各系統で消費される電流値Iin1、Iin2、Iin3、及び電力消費部2で消費される電流値Irが設定されていることで、車両側制御部2(図1参照)は、当該車両用灯具1についての電流低下に応じてパルス電圧Vpの周期を短くする。これによって発光可能な発光素子部での点滅発光はハイフラッシャー状態となる。従ってドライバー等は、断線等による異常等を認識できることになる。つまり本実施の形態は、異常告知機能を発揮させたうえで、できる限り点滅発光を継続できるものとなる。
また発光素子部17A、17B、17Cのそれぞれは、複数の半導体発光素子(LED)の直列接続で構成されている。このため断線が生じた発光素子部は点灯不能となるが、他の発光素子部においては複数のLEDの直列接続による十分な光量の発光動作が行われる。
また発光素子部17A、17B、17Cが並列であるが、発光光量の都合などで複数の発光素子を用いる場合、複数の発光素子部を互いに並列接続される構成とすることで、1つの直列系統における順電圧(Vf)があまり大きくならないようにできる。これにより発光可能な低電圧の範囲を広げることができる。
例えば電力消費部21はダミー抵抗rによるダミー負荷回路としたが、これ以外に他の受動素子や能動素子を用いたものや、白熱電球の電流−電圧特性を擬製した回路、さらにはダミーでは無く何らかの他の動作機能を持つ回路部としてもよい。
また第1〜第nの発光素子部としてnの数は3に限らない。nは2以上であればよい。また発光素子部を構成するLEDの数は複数でなくても1つであってもよい。
また本発明は、ターンシグナルランプ以外のランプ、例えばテールランプ、ストップランプ等への適用にも適している。
Claims (6)
- nを2以上の整数としたときに、それぞれが1又は複数の半導体発光素子を有して構成され、互いに並列関係に接続される第1〜第nの発光素子部と、
第1〜第nの発光素子部のそれぞれに対応して設けられ、各々が対応する発光素子部に対して直列接続される第1〜第nの定電流回路と、
前記複数の発光素子部と並列に接続される電力消費部と、
前記電力消費部と直列接続され、前記電力消費部への電流供給をオン/オフする電力消費用スイッチ部と、
前記第1〜第nの発光素子部のそれぞれに対応して設けられ、対応する発光素子部についての断線検出を行う第1〜第nの断線検出部と、
前記第1〜第nの断線検出部のいずれかによって断線が検出された場合に、前記電力消費用スイッチ部をオフに制御するスイッチ制御部と、
を備え、
電圧制御回路により駆動電流供給が行われる駆動電力供給ラインに対して、前記電力消費部と前記電力消費用スイッチ部の直列接続、及び前記第1〜第nの発光素子部と前記第1〜第nの定電流回路の複数の直列接続が、各々、並列に接続され、
前記第1〜第nの発光素子部のうちで断線が検出されない発光素子部は定電流で発光動作を維持するように構成されている
車両用灯具。 - 前記第1〜第nの発光素子部は、それぞれが車両用のターンシグナルランプとして点滅発光を行うものとされ、
前記第1〜第nの発光素子部のそれぞれのカソードには前記定電流回路が接続され、
前記第1〜第nの断線検出部は、一端が対応する発光素子部の前記カソード側に接続され他端がグランドに接続されたコンデンサを備え、前記コンデンサの一端の電圧値がほぼグランドレベルとなることで断線を示す信号を生成する構成とされている
請求項1に記載の車両用灯具。 - nを2以上の整数としたときに、それぞれが1又は複数の半導体発光素子を有して構成され、互いに並列関係に接続される第1〜第nの発光素子部と、
前記複数の発光素子部と並列に接続される電力消費部と、
前記電力消費部への電流供給をオン/オフする電力消費用スイッチ部と、
前記第1〜第nの発光素子部のそれぞれに対応して設けられ、対応する発光素子部についての断線検出を行う第1〜第nの断線検出部と、
前記第1〜第nの発光素子部への駆動電力供給ラインの電圧が低電圧状態になっているか否かを監視する低電圧監視部と、
前記第1〜第nの断線検出部のいずれかによって断線が検出された場合に、前記電力消費用スイッチ部をオフに制御し、また前記低電圧監視部によって低電圧状態が検出された場合にも前記電力消費用スイッチ部をオフに制御するスイッチ制御部と、
を備えた車両用灯具。 - 前記第1〜第nの発光素子部は、それぞれが車両用のターンシグナルランプとして点滅発光を行うものとされ、
前記第1〜第nの発光素子部のそれぞれに対応して設けられ、各々が対応する発光素子部のカソードに対して直列接続される第1〜第nの定電流回路を有し、
前記電力消費用スイッチ部は前記電力消費部と直列接続され、
電圧制御回路により駆動電流供給が行われる駆動電力供給ラインに対して、前記電力消費部と前記電力消費用スイッチ部の直列接続、及び前記第1〜第nの発光素子部と前記第1〜第nの定電流回路の複数の直列接続が、各々、並列に接続され、
前記第1〜第nの発光素子部のうちで断線が検出されない発光素子部は定電流で発光動作を維持するように構成され、
前記第1〜第nの断線検出部は、一端が対応する発光素子部の前記カソード側に接続され他端がグランドに接続されたコンデンサを備え、前記コンデンサの一端の電圧値がほぼグランドレベルとなることで断線を示す信号を生成する構成とされている
請求項3に記載の車両用灯具。 - 前記第1〜第nの発光素子部のそれぞれは、複数の半導体発光素子の直列接続で構成されている
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の車両用灯具。 - 前記第1〜第nの発光素子部は車両用のターンシグナルランプを構成し、車両側制御部から供給されるパルス電圧を受けることで前記第1〜第nの発光素子部での点滅発光を行う車両用灯具であって、
前記車両側制御部が、車両用灯具への出力電流が所定電流値以上の場合に第1周波数のパルス電圧を車両用灯具に供給し、車両用灯具への出力電流が所定電流値未満の場合に前記第1周波数より高い第2周波数のパルス電圧を車両用灯具に供給するものである場合に、
前記車両側制御部から供給される入力電流について、前記第1〜第nの発光素子部に係るn個の発光系統で消費される入力電流の和をIdal、電力消費部で消費される入力電流をIr、前記第1〜第nの発光素子部によるn個の発光系統のうちの1つで断線が生じたときの残りの(n−1)個の発光系統で消費される入力電流の和としての最大値をIdsとして、
Ids<前記所定電流値<(Idal+Ir)
を満たす請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の車両用灯具。
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