JP6248699B2 - 紙幣識別装置 - Google Patents

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Description

本発明は、横幅の異なる複数種類の紙幣を識別判定して収納する紙幣識別装置に関する。
自動販売機などに備えられる紙幣識別装置では、挿入された紙幣を紙幣識別装置内に搬送して識別を行い、正しく識別できた場合は紙幣を収納し、正しく識別できなかった場合は紙幣を返却するようにしている。
日本で発行されている紙幣は、千円札、2千円札、5千円札、万円札の何れもが、その短手方向の長さ(横幅)が76mmと同一寸法であり、長手方向の長さだけが金種毎に異なっている。このように、紙幣識別装置に挿入される紙幣の横幅が一定であると、紙幣識別装置内で紙幣を搬送して識別、収納する際、紙幣の搬送通路や識別部、収納部の通路幅を一定寸法に構成することで紙幣を良好に整列させた状態で搬送することが可能である。
ところで、横幅が金種によって異なる紙幣としては、ユーロ紙幣や中国紙幣などが知られている。このような横幅の異なる複数種類の紙幣を取り扱う紙幣識別装置では、横幅の狭い紙幣が挿入された場合、その紙幣の横幅方向の位置が定まらないと、紙幣識別部では予め定めている紙幣の規定の場所の特徴を検知することができないので、横幅の狭い紙幣を認識することができない。
このように、横幅が金種によって異なるユーロ紙幣や中国紙幣などの複数種類の横幅の紙幣の真贋を一台で識別判定して収納する紙幣識別装置においては、一定幅の紙幣搬送通路で紙幣を搬送しようとすると、横幅の狭い紙幣が通路の一方側に片寄った状態で、あるいは紙幣自体が搬送方向に対して傾いた状態で搬送される虞がある。
そのため、紙幣の規定の場所から光学的あるいは磁気的に紙幣情報を読み取り、その紙幣を収納するか返却するかの識別判定を行う際、紙幣識別部での一定の識別水準を維持することが困難になるという問題があった。
そこで、例えば特許文献1には、紙幣を縦方向に受け入れる大きな紙幣挿入口の両側に開いた位置から狭まった位置に移動可能な側部接触部材と、この側部接触部材に接触している紙幣の側部によって抵抗力を受けるまで側部接触部材を開いた位置から狭まった位置に向けて加速するための駆動モータを有している側部接触部材駆動機構とで紙幣のセンタリング(紙幣の中心を搬送通路の中心に合わせること)を行う紙幣センタリング装置が開示されている。
また、例えば特許文献2には、通路の紙幣横幅方向に設けられた可動壁と、この可動壁に連結された可動壁駆動部と、この可動壁駆動部の入力に接続された駆動部制御回路と、この駆動部制御回路の一方の入力に接続されるとともに、紙幣挿入口と紙幣搬送部との間に設けられた紙幣幅検出センサとを有し、駆動部制御回路は、紙幣挿入口へ挿入された紙幣の幅を判定し、この判定結果に基づき、可動壁を移動させることで通路幅を挿入された紙幣の幅に対応する幅とすることで紙幣のセンタリングを行う紙幣識別装置が開示されている。
さらに、例えば特許文献3には、駆動源によって搬送される紙幣の側縁を規制して紙幣の搬送方向に対する傾きを補正する一対の可動片を備え、この一対の可動片は、紙幣が可動片に到達する前までに、駆動源によって一方の可動片と他方の可動片との間の距離が紙幣の幅よりも短くなる位置に搬送路の中心方向へ移動されることで紙幣の搬送方向の傾きを補正する(スキュー補正)とともに搬送路の中心に紙幣の中心を合わせるセンタリングを行う紙幣処理装置が開示されている。
はたまた、例えば特許文献4には、横幅の異なる複数種類の紙幣の最大横幅と対応する通路幅に形成された紙幣挿入口と、この紙幣挿入口への挿入紙幣の左右側端部を検出する紙幣横幅センサと、挿入紙幣の横幅に応じてガイド幅を可変設定して挿入紙幣の左右位置を制御する紙幣位置制御機構と、を備え、紙幣位置制御機構は、紙幣挿入口の内側直近で左右に所定間隔だけ離間して配置された軸周りに回動する左右の調整ガイドを有し、挿入紙幣の挿入方向先端部の間隔が挿入紙幣の横幅に等しくなるように調整ガイドを回動制御してガイド幅を可変設定して搬送路の中心にガイドされた状態で紙幣のセンタリング搬送を行う紙幣識別装置が開示されている。
特表2002−536752号公報 特開2005−338990号公報 特開2009−166917号公報 特許第5182370号公報
しかしながら、これら開示されている発明では、紙幣搬送用駆動源とは別に紙幣のスキュー補正やセンタリング用に専用の駆動源(駆動モータやソレノイドなど)が必要となり、且つ複雑な機構や複雑な紙幣位置制御が必要となることでコストの増加を招くこととなる。また、紙幣を左右から挟持すると同時に搬送を行った場合、搬送抵抗が増加して紙幣の滑りなどが発生しやすくなるため、一旦紙幣ガイドを開いて紙幣を開放してから搬送することが必要となり、この場合、挟持している紙幣を開放した後には再度紙幣の位置ずれが発生することや、紙幣の搬送を一旦停止することに伴う時間の浪費が発生することにより、紙幣識別装置が備えられている自動販売機などの機器の使用者に不自然な動きによる不安を与える虞がある。また、ソレノイドを使用して紙幣のセンタリングを行う場合には、2種類の横幅の紙幣センタリングを行うことはできるが、3種類以上の横幅の紙幣のセンタリングを行うことは困難であった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、紙幣挿入口から複数種類の横幅の紙幣が挿入された場合であっても、何れの紙幣をも搬送方向の傾きを補正するとともに搬送通路の所定の位置に移動させて搬送することを共通の駆動源で駆動することが可能な紙幣識別装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る紙幣識別装置は、横幅の異なる複数種類の紙幣を識別判定して収納する紙幣識別装置であって、
前記紙幣の最大横幅に対応した通路幅に形成された紙幣挿入口に挿入された前記紙幣を紙幣識別部へと搬送する紙幣搬送部を備えた紙幣識別装置において、
前記紙幣搬送部は、駆動軸に固定されて回転する駆動側斜歯歯車と、前記駆動側斜歯歯車に噛み合わされて前記駆動軸が回転することに従動して回転する従動軸を前記紙幣搬送部の一方向に移動する移動側斜歯歯車と、前記移動側斜歯歯車に当接してその移動に連動して前記搬送される紙幣を挟持して前記紙幣搬送部の一方向に案内する紙幣ガイドとから構成される紙幣位置案内機構を有していることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る紙幣識別装置は、上述した請求項1において、前記従動軸に設けた偏芯ローラの長手面に当接する態様で紙幣搬送ローラを設け、前記偏芯ローラの回転動作により前記紙幣搬送ローラと協働して前記紙幣を搬送することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る紙幣識別装置は、上述した請求項2において、前記偏芯ローラの短手面が前記紙幣搬送ローラに相対したときには前記紙幣の押え力が無くなることで前記紙幣ガイドが挟持している前記紙幣が前記紙幣搬送部の一方向に移動することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る紙幣識別装置は、上述した請求項1または請求項3において、前記紙幣が前記紙幣搬送部の一方向に移動すると、前記紙幣ガイドが挟持している前記紙幣の剛性と前記移動側斜歯歯車の前記紙幣搬送部の一方向への移動力とが相等しくなることで、前記移動側斜歯歯車は前記紙幣搬送部の一方向への移動を停止して回転動作のみを行うことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、横幅の異なる複数種類の紙幣を識別判定して収納する紙幣識別装置であって、前記紙幣の最大横幅に対応した通路幅に形成された紙幣挿入口に挿入された前記紙幣を紙幣識別部へと搬送する紙幣搬送部を備えた紙幣識別装置において、前記紙幣搬送部は、駆動軸に固定されて回転する駆動側斜歯歯車と、前記駆動側斜歯歯車に噛み合わされて前記駆動軸が回転することに従動して回転する従動軸を前記紙幣搬送部の一方向に移動する移動側斜歯歯車と、前記移動側斜歯歯車に当接してその移動に連動して前記搬送される紙幣を挟持して前記紙幣搬送部の一方向に案内する紙幣ガイドとから構成される紙幣位置案内機構を有していることにより、紙幣挿入口から複数種類の横幅の紙幣が挿入された場合であっても、何れの紙幣をも搬送方向の傾きを補正するとともに搬送通路の所定の位置に移動させて搬送することを共通の駆動源で駆動することが可能な紙幣識別装置を提供することが可能となる。
また、請求項2の発明によれば、前記従動軸に設けた偏芯ローラの長手面に当接する態様で紙幣搬送ローラを設け、前記偏芯ローラの回転動作により前記紙幣搬送ローラと協働して前記紙幣を搬送することにより、搬送方向の傾きを補正するとともに搬送通路の所定の位置に移動させて搬送することを共通の駆動源で駆動することが可能な紙幣識別装置を提供することが可能となる。
また、請求項3の発明によれば、前記偏芯ローラの短手面が前記紙幣搬送ローラに相対したときには前記紙幣の押え力が無くなることで前記紙幣ガイドが挟持している前記紙幣が前記紙幣搬送部の一方向に移動することにより、搬送方向の傾きを補正するとともに搬送通路の所定の位置に移動させることが可能な紙幣識別装置を提供することが可能となる。
また、請求項4の発明によれば、前記紙幣が前記紙幣搬送部の一方向に移動すると、前記紙幣ガイドが挟持している前記紙幣の剛性と前記移動側斜歯歯車の前記紙幣搬送部の一方向への移動力とが相等しくなることで、前記移動側斜歯歯車は前記紙幣搬送部の一方向への移動を停止して回転動作のみを行うことにより、複数種類の横幅の紙幣を搬送する場合にも、搬送方向の傾きを補正するとともに搬送通路の所定の位置に移動させて搬送することが可能な紙幣識別装置を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態である紙幣識別装置を示す外観斜視図である。 図1に示した紙幣識別装置を示す側断面図である。 図2に示した紙幣識別装置の紙幣位置案内機構の紙幣ガイドが開いている状態を示す斜視図である。 図3に示した紙幣位置案内機構を示す図であり、図4(a)はその正面図、図4(b)は平面図、図4(c)は裏面図である。 図3に示した紙幣位置案内機構の紙幣ガイドが紙幣搬送部の一方向に閉じている状態を示す斜視図である。 図5に示した紙幣位置案内機構を示す図であり、図6(a)はその正面図、図6(b)は平面図、図6(c)は裏面図である。 図3に示した紙幣位置案内機構の移動側斜歯歯車の軸方向力(従動軸長手方向への移動力)を示す図である。 図3に示した紙幣位置案内機構の移動側斜歯歯車に当接してその移動に連動する紙幣ガイドが開いている状態を示す図である。 図8に示した移動側斜歯歯車と紙幣ガイドが従動軸の一方向へと移動を開始する状態を示す図である。 図9に示した移動側斜歯歯車と紙幣ガイドが従動軸の一方向への移動が完了して紙幣を搬送している状態を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る紙幣識別装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
この実施の形態の紙幣識別装置は、横幅が金種によって異なるユーロ紙幣や中国紙幣などの複数種類の横幅の紙幣の真贋を一台で識別判定して収納するものである。
図1は、本発明の実施の形態である紙幣識別装置を示す外観斜視図、図2は、図1に示した紙幣識別装置の側断面図である。
紙幣識別装置1は、正面の本体フレーム部2と紙幣搬送部3、その背後に固着された紙幣識別部5および紙幣収納部6から構成され、紙幣識別部5および紙幣収納部6は、本体フレーム部2の背面部に分離可能に装着されている。本体フレーム部2の前面上部には、フロントマスク10が配設される。このフロントマスク10は、挿入される紙幣Sの最大横幅に対応した通路幅に形成された紙幣挿入口11を有し、自動販売機前面扉の内側にねじなどで固着するためのボルト挿通溝10aが形成されている。また、紙幣挿入口11の後端には挿入された紙幣Sを紙幣識別部5へと搬送する紙幣搬送部3が配設されている。
フロントマスク10の紙幣挿入口11から挿入された紙幣Sは紙幣搬送部3で紙幣識別部5へと搬送され、紙幣識別部5の識別センサでその真贋と金種が識別される。例えば自動販売機での商品取引が実行され、自動販売機から商品が提供された時点で、紙幣搬送部3通路内に保留されていた紙幣Sは、紙幣識別部5の下方に配置されている紙幣収納部6まで搬送されて収納される。顧客が自動販売機の返金レバーなどの操作を行い、あるいは紙幣識別部5で偽券と識別判定された場合には紙幣搬送部3の紙幣搬送通路内の紙幣Sは紙幣挿入口11に逆送される。
つぎに、紙幣識別装置内部の紙幣搬送通路について説明する。ここでは、識別判定して収納する紙幣Sとして、短手方向の寸法(横幅)が金種によって異なる紙幣を想定している。そこで、紙幣挿入口11の横幅が例えば中国紙幣の最大横幅(70mm)を持つ10元紙幣や20元紙幣に対応して71mmに設定されている。また、紙幣搬送部3には、そこに挿入された紙幣の横幅に対応してそのガイド幅が移動される紙幣位置案内機構30が設けられている。
紙幣搬送部3には、複数の搬送ローラと、紙幣搬送用駆動モータ(図示せず)により回転駆動される複数の駆動ローラなどが配置されている。また、紙幣挿入口11近傍の紙幣搬送部3には、挿入紙幣Sの挿入を検知して紙幣搬送用駆動モータを起動するための起動センサ(図示せず)が配置され、紙幣識別回路に所定の信号を送るように構成されている。
ここで紙幣位置案内機構について図3〜図7を用いて詳細に説明する。
図3は、紙幣位置案内機構の紙幣ガイドが開いている状態を示す斜視図、図4(a)はその正面図、図4(b)は平面図、図4(c)は裏面図である。また、図5は、紙幣位置案内機構の紙幣ガイドが紙幣搬送部の一方向に閉じている状態を示す斜視図、図6(a)はその正面図、図6(b)は平面図、図6(c)は裏面図である。さらに、図7は、移動側斜歯歯車の軸方向力(従動軸長手方向への移動力)を示す図である。
紙幣位置案内機構30は、駆動歯車31を介して駆動モータ(紙幣搬送用駆動モータ)により回転駆動される駆動軸32に固定されて回転する駆動側斜歯歯車33(右ねじれ方向)と、駆動歯車32a、従動歯車34aを介して駆動軸32が回転すると従動して回転する従動軸34の長手方向に移動自在に設けられた移動側斜歯歯車35(左ねじれ方向)と、移動側斜歯歯車35に当接してその移動に連動し、搬送される紙幣Sを挟持して紙幣搬送部3の一方向(図中、左方向)に案内する紙幣ガイド36と、が設けられ、移動側斜歯歯車35は駆動側斜歯歯車33に噛み合わされている。そして、駆動軸32および従動軸34の左端は紙幣側壁39に回転可能状態に配設されている。
このように紙幣位置案内機構30が構成されていることで、移動側斜歯歯車35に固定されて回転する回転歯車35aと噛み合っている加圧歯車37が圧縮ばね38のばね圧により右壁(図示せず)に押し付けられることで発生する面圧により移動側斜歯歯車35に負荷(入力)トルクTが加わることで移動側斜歯歯車35に軸方向力Fx(従動軸34の長手方向への移動力)が発生する。
この移動側斜歯歯車35の軸方向力Fxは、次の式で求められる(図7参照)。
Fx=Ft・tanβ
Ft=20T/d
β:斜歯歯車のねじれ角(°)
T:負荷(入力)トルク(N・cm)
d:基準ピッチ円直径(mm)
例えば、β=30°、T=0.5N・cm、d=10mmとすると、軸方向力Fxには約0.6Nの力が発生する。
また、従動軸34に設けた偏芯ローラ40の長手面40aに当接する態様で紙幣搬送ローラ41を設け、偏芯ローラ40の回転動作により紙幣搬送ローラ41と協働して紙幣Sを搬送するようにしている(図4(a)参照)。
この偏芯ローラ40が回転してその短手面40bが紙幣搬送ローラ41に相対したときには偏芯ローラ40の短手面40bと紙幣搬送ローラ41との間に隙間が生じることから、偏芯ローラ40に対する紙幣搬送ローラ41の紙幣Sの押え力が無くなることで、紙幣ガイド36が挟持している紙幣Sが紙幣搬送部3の一方向(図中、左方向)に移動することにより、紙幣Sの搬送方向の傾きを補正する(スキュー補正)とともに搬送路の一方向(図中、紙幣側壁39側)に紙幣Sを合わせることが可能となる(図6(a)参照)。
そして、紙幣Sが紙幣搬送部3の左側(図中、紙幣側壁39側)に移動すると、紙幣ガイド36が挟持している紙幣Sの剛性と移動側斜歯歯車35の紙幣搬送部3の左方向への移動力(軸方向力Fx)とが相等しくなることで、移動側斜歯歯車35は紙幣搬送部3の左方向への移動を停止して回転動作のみを行うようになる。
次に、紙幣位置案内機構が紙幣の搬送方向の傾きを補正する(スキュー補正)とともに搬送路の一方向(図中、紙幣側壁39側)に紙幣Sを移動させて合わせる動作を、図8〜図10を用いて詳細に説明する。
図8は、紙幣位置案内機構の移動側斜歯歯車に当接してその移動に連動する紙幣ガイドが開いている状態を示す図、図9は、移動側斜歯歯車と紙幣ガイドが従動軸の一方向へと移動を開始する状態を示す図、図10は、移動側斜歯歯車と紙幣ガイドが従動軸の一方向への移動が完了して紙幣を搬送している状態を示す図である。
紙幣識別装置1が待機状態にあるときは、図8に示しているように、紙幣位置案内機構30の移動側斜歯歯車35に当接してその移動に連動する紙幣ガイド36が開いている。そして、紙幣挿入口11に紙幣Sが挿入されると起動センサ(図示せず)が挿入された紙幣Sを検知して紙幣識別回路に所定の信号を送る。
紙幣Sが紙幣挿入口11に挿入されたことが検知されると、図9に示しているように、駆動モータにより駆動歯車31を介して駆動軸32が反時計回り方向(図中、右から見て)に回転駆動される。駆動軸32が反時計回り方向に回転駆動されると、駆動歯車32a、従動歯車34aを介して従動軸34も従動して時計回り方向(図中、右から見て)へと回転する。
そして、駆動側斜歯歯車33と噛み合わされ、従動軸34の長手方向に移動自在に設けられている移動側斜歯歯車35には従動軸34の長手方向(図中、左方向)への移動力(軸方向力Fx)が発生し、紙幣搬送通路(図示せず)に取り込まれている紙幣Sを紙幣ガイド36が挟持して紙幣搬送部3の左側(図中、紙幣側壁39側)に寄せるように案内する。
また、従動軸34に設けた偏芯ローラ40の回転動作により紙幣搬送ローラ41と協働して紙幣搬送通路の奥側方向へと紙幣Sを搬送する。そして、偏芯ローラ40が回転してその短手面40bが紙幣搬送ローラ41に相対したときには偏芯ローラ40の短手面40bと紙幣搬送ローラ41の間に隙間が生じることから、偏芯ローラ40に対する紙幣搬送ローラ41の紙幣Sの押え力が無くなることで、紙幣ガイド36が挟持している紙幣Sが紙幣搬送部3の左(図中、紙幣側壁39側)方向に移動することで、紙幣Sの搬送方向の傾きが補正される(スキュー補正)とともに紙幣搬送部3の左側(図中、紙幣側壁39側)に紙幣Sを移動させて合わせる動作が行われる。
そして、紙幣Sが紙幣搬送部3の左側(図中、紙幣側壁39側)に移動すると、紙幣ガイド36が挟持している紙幣Sの剛性と移動側斜歯歯車35の紙幣搬送部3の左(図中、紙幣側壁39側)方向への移動力(軸方向力Fx)とが相等しくなることで、移動側斜歯歯車35は紙幣搬送部3の左方向への移動を停止して回転動作のみを行うことで、図10に示しているように、搬送方向の傾きが補正され、紙幣搬送部3の左側に合わせられた紙幣Sが紙幣搬送通路を搬送される。
また、顧客が自動販売機の返金レバーなどの操作を行い、あるいは紙幣識別部5で偽券と識別判定された場合には、駆動歯車31を介して駆動軸32を時計回り方向(図中、右から見て)に回転駆動して紙幣搬送部3の紙幣搬送通路内の紙幣Sを紙幣挿入口11に逆送して返却するようにしている。
以上説明したように本発明によれば、横幅の異なる複数種類の紙幣Sを識別判定して収納する紙幣識別装置1あって、紙幣Sの最大横幅に対応した通路幅に形成された紙幣挿入口11に挿入された紙幣Sを紙幣識別部5へと搬送する紙幣搬送部3を備えた紙幣識別装置1において、紙幣搬送部3は、駆動軸32に固定されて回転する駆動側斜歯歯車33と、駆動側斜歯歯車33に噛み合わされて駆動軸32が回転することに従動して回転する従動軸34を紙幣搬送部3の一方向(図中、左方向)に移動する移動側斜歯歯車35と、移動側斜歯歯車35に当接してその移動に連動して搬送される紙幣Sを挟持して紙幣搬送部3の一方向(図中、左方向)に案内する紙幣ガイド36とから構成される紙幣位置案内機構30を有していることにより、紙幣挿入口11から複数種類の横幅の紙幣Sが挿入された場合であっても、何れの紙幣Sをも搬送方向の傾きを補正するとともに搬送通路の所定の位置に移動させて搬送することを共通の駆動源で駆動することが可能な紙幣識別装置1を提供することが可能となる。
また、従動軸34に設けた偏芯ローラ40の長手面40aに当接する態様で紙幣搬送ローラ41を設け、偏芯ローラ40の回転動作により紙幣搬送ローラ41と協働して紙幣Sを搬送することにより、搬送方向の傾きを補正するとともに搬送通路の所定の位置に移動させて搬送することを共通の駆動源で駆動することが可能な紙幣識別装置1を提供することが可能となる。
また、偏芯ローラ40の短手面40bが紙幣搬送ローラ41に相対したときには紙幣Sの押え力が無くなることで紙幣ガイド36が挟持している紙幣Sが紙幣搬送部3の一方向(図中、左方向)に移動することにより、搬送方向の傾きを補正するとともに搬送通路の所定の位置に移動させることが可能な紙幣識別装置1を提供することが可能となる。
また、紙幣Sが紙幣搬送部3の一方向(図中、左方向)に移動すると、紙幣ガイド36が挟持している紙幣Sの剛性と移動側斜歯歯車35の紙幣搬送部3の一方向(図中、左方向)への移動力とが相等しくなることで、移動側斜歯歯車35は紙幣搬送部3の一方向(図中、左方向)への移動を停止して回転動作のみを行うことにより、複数種類の横幅の紙幣Sを搬送する場合にも、搬送方向の傾きを補正するとともに搬送通路の所定の位置に移動させて搬送することが可能な紙幣識別装置1を提供することが可能となる。
1 紙幣識別装置
2 本体フレーム部
3 紙幣搬送部
5 紙幣識別部
6 紙幣収納部
10 フロントマスク
11 紙幣挿入口
30 紙幣位置案内機構
31 駆動歯車
32 駆動軸
33 駆動側斜歯歯車
34 従動軸
35 移動側斜歯歯車
36 紙幣ガイド
37 加圧歯車
38 圧縮ばね
39 紙幣側壁
40 偏芯ローラ
40a 偏芯ローラの長手面
40b 偏芯ローラの短手面
41 紙幣搬送ローラ
S 紙幣

Claims (4)

  1. 横幅の異なる複数種類の紙幣を識別判定して収納する紙幣識別装置であって、前記紙幣の最大横幅に対応した通路幅に形成された紙幣挿入口に挿入された前記紙幣を紙幣識別部へと搬送する紙幣搬送部を備えた紙幣識別装置において、前記紙幣搬送部は、駆動軸に固定されて回転する駆動側斜歯歯車と、前記駆動側斜歯歯車に噛み合わされて前記駆動軸が回転することに従動して回転する従動軸を前記紙幣搬送部の一方向に移動する移動側斜歯歯車と、前記移動側斜歯歯車に当接してその移動に連動して前記搬送される紙幣を挟持して前記紙幣搬送部の一方向に案内する紙幣ガイドとから構成される紙幣位置案内機構を有していることを特徴とする紙幣識別装置。
  2. 前記従動軸に設けた偏芯ローラの長手面に当接する態様で紙幣搬送ローラを設け、前記偏芯ローラの回転動作により前記紙幣搬送ローラと協働して前記紙幣を搬送することを特徴とする請求項1に記載の紙幣識別装置。
  3. 前記偏芯ローラの短手面が前記紙幣搬送ローラに相対したときには前記紙幣の押え力が無くなることで前記紙幣ガイドが挟持している前記紙幣が前記紙幣搬送部の一方向に移動することを特徴とする請求項2に記載の紙幣識別装置。
  4. 前記紙幣が前記紙幣搬送部の一方向に移動すると、前記紙幣ガイドが挟持している前記紙幣の剛性と前記移動側斜歯歯車の前記紙幣搬送部の一方向への移動力とが相等しくなることで、前記移動側斜歯歯車は前記紙幣搬送部の一方向への移動を停止して回転動作のみを行うことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の紙幣識別装置。
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