JP6248257B2 - 加工装置及び加工方法 - Google Patents

加工装置及び加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6248257B2
JP6248257B2 JP2013159419A JP2013159419A JP6248257B2 JP 6248257 B2 JP6248257 B2 JP 6248257B2 JP 2013159419 A JP2013159419 A JP 2013159419A JP 2013159419 A JP2013159419 A JP 2013159419A JP 6248257 B2 JP6248257 B2 JP 6248257B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
storage box
paper piece
unit
piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013159419A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015030047A (ja
Inventor
土岐 明彦
明彦 土岐
康浩 田中
康浩 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Duplo Seiko Corp
Original Assignee
Duplo Seiko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Duplo Seiko Corp filed Critical Duplo Seiko Corp
Priority to JP2013159419A priority Critical patent/JP6248257B2/ja
Publication of JP2015030047A publication Critical patent/JP2015030047A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6248257B2 publication Critical patent/JP6248257B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Cutting Devices (AREA)

Description

本発明は、用紙の加工装置及び加工方法に関する。
従来、搬送されてきた用紙を、裁断刃によって裁断する加工装置が知られている。裁断刃によって用紙から切り取られた不要な紙片は紙片収容箱に回収される。下記特許文献1には、裁断機構としてのパンチ機構で発生したパンチ屑を、パンチ屑箱に収容する技術が開示されている。このパンチ屑箱内のパンチ屑が嵩高くなったとき、ハンマーでたたくことで平坦化することが可能となっている。
特開平4-23884号公報
上記特許文献1に記載の装置では、用紙から切り取られるパンチ屑等の紙片は、直径が5mm程度と小さく且つ真円形であるので、ハンマーでたたくことで容易に平坦化できる。しかし、紙片がもっと大きいサイズのときや、形状が真円でない場合、例えば、矩形で長尺の紙片や、菱形や正方形、三角形等の形状の紙片が発生するときには、裁断後順次紙片収容箱へと回収された紙片は、短時間のうちに嵩高くなりやすい。そして、紙片収容箱の収容能力を超えてしまうと用紙の加工処理を中断させざるを得なくなるという問題があった。
本発明の目的は、紙片収容箱内の紙片の嵩高さを容易に解消することの可能な加工装置及び加工方法を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の加工装置は、搬送部により搬送される用紙を、所定方向に裁断する裁断刃を設けてなる裁断機構と、前記裁断機構において切り取られ不要となった紙片を収容する紙片収容箱と、前記紙片収容箱を振動させる収容箱振動部とを備えた加工装置において、前記紙片収容箱に収容される紙片の状態に基づいて、収容箱振動部の駆動を制御する制御部を備え、制御部は、紙片の大きさが所定値以上のとき、収容箱振動部を駆動するよう制御する。また、制御部は、裁断機構において搬送部による搬送方向に沿った用紙の裁断を行い、裁断刃によって切り取られた左右両端縁の紙片を前記紙片収容箱へ案内するマージン落し部材または用紙のなかほどの紙片を前記紙片収容箱へ案内する紙片落とし機構のいずれかによって前記紙片が搬送方向に沿った長手方向を上下方向に延びる姿勢で案内されるときに、収容箱振動部を駆動するよう制御する。また、用紙の裁断処理に関する情報を設定する設定部を備え、制御部は、用紙の厚さまたはコシの強さのうち少なくともいずれかの情報が設定部で設定されたとき、該情報に基づいて収容箱振動部の駆動を制御する。また、制御部は、紙片収容箱に異なる状態の紙片が混在するとき、各紙片の状態に基づいた紙片収容箱の異なる振動動作を組み合わせて行うよう制御する。制御部は、紙片収容箱の振動幅、振動周期、振動速度、振動回数のうち少なくともいずれか1つを調整するよう収容箱振動部の駆動を制御する。
本発明は、上記内容に加え、好ましくは、次の構成を備えている。(a)制御部は、搬送部の搬送方向における紙片の長さまたは前記搬送方向に直交する幅方向の紙片の長さの少なくともいずれかが所定値以上のとき、収容箱振動部を駆動するよう制御する。(b)紙片収容箱内の紙片を検出する紙片検出部を備え、制御部は、前記紙片検出部の検出結果に基づいて収容箱振動部の駆動を制御する。
また、本発明の加工方法は、搬送部により搬送される用紙を、裁断刃により所定方向に裁断することで、用紙から不要な紙片を切り取り、切り取られた前記紙片を紙片収容箱に回収するとともに、前記紙片の大きさが所定値以上のとき、紙片収容箱を振動させる。
本発明は、上記内容に加え、好ましくは、次の構成を備えている。
(a)搬送部の搬送方向における紙片の長さまたは前記搬送方向に直交する幅方向の紙片の長さの少なくともいずれかが所定値以上のとき、紙片収容箱を振動させる。
(b)搬送部による搬送方向に沿った用紙の裁断を行うとき、紙片収容箱を振動させる。
(c)用紙の裁断処理に関する情報が設定部で設定されたとき、該情報に応じて紙片収容箱を振動させる。
(d)用紙の厚さまたはコシの強さのうち少なくともいずれかの情報が設定部で設定されたとき、該情報に応じて紙片収容箱を振動させる。
(e)紙片収容箱に異なる状態の紙片が混在するとき、各紙片の状態に応じた紙片収容箱の異なる振動動作を組み合わせて行う。
(f)紙片収容箱の振動幅、振動周期、振動速度、振動回数のうち少なくともいずれか1つを調整するよう収容箱振動部を駆動させる。
(h)紙片収容箱内の紙片を紙片検出部により検出し、前記紙片検出部の検出結果に応じて収容箱振動部を駆動する。

本発明によると、紙片収容箱に収容される紙片の状態に基づいて、収容箱振動部の駆動を制御する制御部を備え、制御部は、紙片の大きさが所定値以上のとき、収容箱振動部を駆動するよう制御するので、紙片収容箱内の紙片が嵩高くなりやすい紙片の大きさが所定値以上のときに、収容箱振動部を駆動し、紙片収容箱を振動させ、紙片の嵩高さを解消することができる。
そして、制御部は、搬送部の搬送方向における紙片の長さまたは前記搬送方向に直交する幅方向の紙片の長さの少なくともいずれかが所定値以上のとき、収容箱振動部を駆動するよう制御する場合は、紙片の搬送方向の長さまたは幅方向の紙片の長さの少なくともいずれかが所定値以上であるために嵩高くなりやすいときに限って紙片収容箱を振動させることができ、紙片の嵩高さを効率よく解消することができる。
更に、制御部は、裁断機構において搬送部による搬送方向に沿った用紙の裁断を行い、裁断刃によって切り取られた用紙の左右両端縁の紙片を前記紙片収容箱へ案内するマージン落し部材または用紙のなかほどの紙片を前記紙片収容箱へ案内する紙片落とし機構のいずれかによって前記紙片が搬送方向に沿った長手方向を上下方向に延びる姿勢で案内されるときに、収容箱振動部を駆動するよう制御するので、嵩高くなりやすい搬送方向に沿った紙片が生じるときに限って紙片収容箱を振動させることができ、紙片の嵩高さを効率よく解消することができる。
更に、用紙の裁断処理に関する情報を設定する設定部を備え、制御部は、用紙の厚さまたはコシの強さのうち少なくともいずれかの情報が設定部で設定されたとき、該情報に基づいて収容箱振動部の駆動を制御するので、用紙の厚さまたはコシの強さのうち少なくともいずれかの情報を基に紙片収容箱を振動させることができ、紙片の嵩高さを効率よく解消することができる。
更に、制御部は、紙片収容箱に異なる状態の紙片が混在するとき、各紙片の状態に基づいた紙片収容箱の異なる振動動作を組み合わせて行うよう制御するので、紙片収容箱に異なる状態の紙片が混在するときに効率よく嵩高さを解消することができる。
更に、制御部は、紙片収容箱の振動幅、振動周期、振動速度、振動回数のうち少なくともいずれか1つを調整するよう収容箱振動部の駆動を制御するので、簡単な制御で効率よく紙片の嵩高さを解消することができる。
更に、紙片収容箱内の紙片を検出する紙片検出部を備え、制御部は、前記紙片検出部の検出結果に基づいて収容箱振動部の駆動を制御する場合は、紙片検出部の検出結果を基に効率よく紙片収容箱を振動されることができる。
本発明にかかる加工方法によれば、搬送部により搬送される用紙を、裁断刃により所定方向に裁断することで、用紙から不要な紙片を切り取り、切り取られた前記紙片を紙片収容箱に回収するとともに、前記紙片の大きさが所定値以上のとき、紙片収容箱を振動させるので、紙片の大きさが所定値以上であるために嵩高くなりやすいときに限って紙片収容箱を振動させることができ、紙片の嵩高さを効率よく解消することができる。
また、搬送部の搬送方向における紙片の長さまたは前記搬送方向に直交する幅方向の紙片の長さの少なくともいずれかが所定値以上のとき、紙片収容箱を振動させる場合は、紙片の搬送方向長さまたは幅方向長さが所定値以上であるために嵩高くなりやすいときに限って紙片収容箱を振動させることができ、紙片の嵩高さを効率よく解消することができる。
更に、搬送部による搬送方向に沿った用紙の裁断を行うとき、紙片収容箱を振動させる場合は、嵩高くなりやすい搬送方向に沿った紙片が生じるときに限って紙片収容箱を振動させることができ、紙片の嵩高さを効率よく解消することができる。
更に、用紙の裁断処理に関する情報が設定部で設定されたとき、該情報に応じて紙片収容箱を振動させる場合は、設定部で設定された情報を基に紙片収容箱を振動さるので、紙片収容箱を振動させるかどうかを手動操作する必要がない。よって利便性が高まる。
更に、用紙の厚さまたはコシの強さのうち少なくともいずれかの情報が設定部で設定されたとき、該情報に応じて紙片収容箱を振動させる場合は、用紙の厚さまたはコシの強さのうち少なくともいずれかの情報を基に紙片収容箱を振動させることができ、紙片の嵩高さを効率よく解消することができる。
更に、紙片収容箱に異なる状態の紙片が混在するとき、各紙片の状態に応じた紙片収容箱の異なる振動動作を組み合わせて行う場合は、紙片収容箱に異なる紙片が混在するときに効率よく嵩高さを解消することができる。
更に、紙片収容箱の振動幅、振動周期、振動速度、振動回数のうち少なくともいずれか1つを調整するよう収容箱振動部を駆動させる場合は、簡単な動作で効率よく紙片の嵩高さを解消することができる。
更に、紙片収容箱内の紙片を紙片検出部により検出し、前記紙片検出部の検出結果に応じて収容箱振動部を駆動する場合は、紙片検出部の検出結果を基に効率よく紙片収容箱を振動させることができる。
本発明に係る加工装置の模式縦断面図である。 前記加工装置の紙片回収部の正面図である。 前記紙片回収部の平面図である。 用紙の加工品配列パターンの一例を示す平面図である。 前記紙片回収部の使用態様図である。 前記紙片回収部の使用態様図である。
[加工装置の全体構成]
本発明にかかる加工装置の一実施形態を、図面を用いて説明する。
図1は本発明に係る加工装置の模式縦断面図である。この図1において、加工装置100は、装置本体1の用紙Pの搬送方向Fの上流端部に給紙部3を備え、搬送方向Fの下流端部に紙受け部2を備え、該給紙部3と紙受け部2との間に、略水平な搬送経路5が構成されている。給紙部3には給紙ローラ対8が配置され、搬送経路5には、複数の搬送ローラ対9〜17を備えた搬送部4が設けられている。搬送ローラ対9〜17は、搬送方向Fに間隔をおいて配置される。更に、搬送経路5には、主たる加工機構として、裁断機構18及びクリース機構21が設けられている。裁断機構18は、3つのスリッター機構20と、カッター機構22とにより構成される。
スリッター機構20、クリース機構21及びカッター機構22は、それぞれ着脱可能なユニットとして構成されており、カセット方式により、装置本体1内の所望の位置に着脱できる構造となっている。したがって、加工の種類に応じて、各機構20,21,22の配置順序を変更したり、あるいは面取り機構やミシン目形成機構等の他の加工処理機構と取り替えたり、追加したりすることができる。
スリッター機構20の用紙搬送上流側には、読取部26及びリジェクト機構25が配置され、スリッター機構20の用紙搬送下流側には、紙片落とし機構27が配置されている。また、装置本体1内の下部には、紙片回収部23が配置されている。
搬送部4を構成する各搬送ローラ対9〜17は、図示しない動力伝達機構を介してローラ駆動部41〜44にそれぞれ連結されており、各ローラ駆動部41〜44は制御部45に電気的に接続されている。制御部45には、CPUや、RAM及びROM等の記憶装置が内蔵されており、制御部45のインターフェースには、前記読取部26と、操作パネル46とが電気的に接続されている。操作パネル46は、表示部と設定部とを兼ねて構成する。設置部は、用紙Pの裁断処理に関する情報を含む各種作業設定情報を設定する。この設定部は読取部26によっても構成される。
搬送経路5には、さらに、用紙Pの前端縁(用紙搬送下流端縁)Paあるいは用紙Pの後端縁(用紙搬送上流端縁)Pbを検出する複数の光透過式の用紙検出部31〜35が配置されており、それぞれ制御部45のインターフェースに電気的に接続されている。用紙搬送F方向において最も上流側の第1用紙検出部31は、読取部26の用紙搬送上流側近傍に配置され、次の第2用紙検出部32は、スリッター機構20の用紙搬送上流側近傍に配置され、次の第3用紙検出部33は,スリッター機構20の途中に配置され、次の第4用紙検出部34は、クリース機構21の用紙搬送上流側近傍に配置され、用紙搬送Fで最も下流側の第5用紙検出部35は、紙受け部2の用紙搬送F上流側近傍に配置されている。
第1用紙検出部31は、給紙部3から用紙Pが供給された後、搬送ローラ対9で把持された用紙Pの前端縁Pa又は後端縁Pbを検出し、検出した用紙位置を基準にして、搬送経路5上で搬送されている各用紙Pの位置を一義的に検出する。
第2用紙検出部32及び第3用紙検出部33は、用紙Pの詰まりを検出する。第4用紙検出部34は、搬送経路5が長くなって搬送経路5上の用紙Pの搬送方向Fの位置ずれ(搬送誤差)の累積が起こった場合に備えて、第1用紙検出部31で得られた用紙位置情報を修正して、当該用紙位置情報をより正確なものにするために補助的に設置している。第5用紙検出部35は、紙受け部2への加工品Qの搬出を検出したり、詰まり等を検出する。用紙検出部32〜35は、裁断機構18で切り取られ不要となった紙片Jの有無や紙片Jの大きさ、例えば紙片Jの搬送方向Fの長さや幅方向Wの長さといった所定方向長さが予め設定した所定値より長いかどうかの検出に用いることも可能である。
[給紙部3]
給紙部3は、吸引搬送ベルト機構8aを内蔵しており、給紙トレイ3a上に積載された所定枚数の用紙Pを、吸引搬送ベルト機構8a及び給紙ローラ対8により、上から順に、一枚ずつ搬送経路5に供給する。給紙ローラ対8のうち下方の給紙ローラ8b及び吸引搬送ベルト機構8aは、給紙用駆動部47に接続され、該給紙用駆動部47は制御部45に電気的に接続されている。
[読取部26]
読取部26は、前記操作パネル46による各種作業設定情報の手動入力とは別に、自動的に作業設定情報を読み取ることができるように設置されている。具体的には、図4に示すような用紙Pの前端隅部に印刷された位置マークM1の画像を読み取って、用紙Pの搬送方向F及び搬送方向Fと直交する幅方向Wの加工の基準位置を検出するとともに、用紙Pの前端部に印刷されたバーコードM2の画像を読み取って用紙Pに施されるべき各種作業設定情報を取得するCCDセンサー等により構成される。作業設定情報としては、たとえば、用紙Pの搬送方向Fの全長Lf及び全幅Lwに加え、裁断機構18としてのスリッター機構20及びカッター機構22による裁断線S、Kの位置情報、クリース機構21による折線Cの位置情報、これらの加工処理によって得られる加工品Qの寸法、数及び配置の情報等が挙げられる。
[リジェクト機構25]
図1のリジェクト機構25は、用紙Pに印刷された位置マークM1やバーコードM2が不鮮明であるために読取部26による読取が不能であった場合、その用紙Pに対して、作動し、読取不能の用紙Pを落下させてトレイ25aで回収する。
[スリッター機構20]
スリッター機構20は、搬送方向Fに3つのユニットを並べており、各ユニットには、上下の回転刃からなる一対の裁断刃36が、それぞれ幅方向Wに間隔を置いて2組ずつ配置されている。回転刃駆動部48の駆動力で下側の各回転刃を回転させることにより、搬送部4による搬送方向Fに沿った裁断を行い用紙Pに対して裁断線Sを形成するようになっている。前記2組の上下裁断刃36の幅方向Wの間隔は任意に変更可能である。
最上流のユニット20aには、裁断刃36の下流側にマージン落し部材55が設置されている。最上流のユニット20aでは、主として用紙Pの左右両端縁の不要な紙片Ja(図4参照)が切り取れられる。マージン落し部材55は、この裁断刃36によって切り取られた左右両端縁の紙片Jaを紙片回収部23へ案内し、落下させる。
[紙片落とし機構27]
紙片落とし機構27は、前記スリッター機構20の3つのユニットのうち、搬送方向F中央のユニット20b及び最下流のユニット20cで、搬送部4による搬送方向Fに沿った用紙Pの裁断を行うことで搬送方向Fに沿って切り取られ不要となった用紙Pのなかほどの紙片Jbを、搬送経路5の下方へ排除する。紙片落とし機構27は、例えば、最下流のユニット20cの裁断刃36の幅方向Wの移動に伴って移動するよう構成することができ、用紙Pが紙片落とし機構27を通過する際に、前記紙片Jbを紙片回収部23へ案内し、落下させる。
[クリース機構21]
クリース機構21は、上端凹部を有する下型21Bと、前記凹部に嵌合する下端凸部を有する上型21Aとを備えており、前記上型21Aは、モータ等の折り型駆動部49に動力伝達機構を介して連結されている。すなわち、折り型駆動部49の駆動力で上型21Aを下降させることにより、用紙Pに対して、搬送方向Fと直交する幅方向Wに折り目を形成する。
[カッター機構22]
カッター機構22は、幅方向Wに延び、相対向する上側可動刃24A及び下側固定刃24Bからなる一対の裁断刃24を備える。上側可動刃24Aは下側固定刃24Bに対し近接離間し、これにより、用紙Pを搬送方向Fと直交する幅方向Wに沿って設定された所定位置で用紙Pを裁断する。上側可動刃24Aは、動力伝達機構を介してモータ等の裁断駆動部50に連結されている。
[紙片回収部23]
紙片回収部23は、紙片収容箱65、収容箱振動部66、紙片検出部68、ガイド69,70を備える。図2は、紙片回収部23の正面図であり、図3は紙片回収部23の平面図である。紙片収容箱65は、上部開口を有する直方体状に形成され、裁断機構18において切り取られ落下した不要な紙片Jを回収し、収容する。
収容箱振動部66は、紙片収容箱65を振動させる。収容箱振動部66は、台車71、摺接板72、幅ガイド73、振動駆動部74を備える。台車71は、台座76、車輪77を備える。台座76の上面には、紙片収容箱65が載置される。台座76の幅方向Wの両側縁に複数の車輪77が回動自在に取り付けられる。前後の車輪77の間には、台座76の幅方向W両側縁に当接するように、幅ガイド73が設けられる。幅ガイド73は、摺接板72の上面に立設される。この幅ガイド73は、紙片収容箱65が載置された台座76の前後方向の進退を許容し振動可能としつつ台座76の幅方向Wの移動を規制する。
振動駆動部74は、モータ80、駆動ギア81、従動ギア82、一対の支持板75、連結部材84、一対のクランク部材78、一対のクランクアーム83、複数のピン85,86、エンコーダ79、センサー87を備える。駆動ギア81は、モータ80の駆動により回転され、該駆動ギア81に噛合する従動ギア82を回転させる。一対の支持板75は、幅方向に所定量離間して立設される。一方の支持板75aはモータ80を支持する。また一対の支持板75は、連結部材84を回動自在に軸支する。
連結部材84は、従動ギア82の回転に伴って回転される。そして、連結部材84には、支持板75の外側に延在する両端部にそれぞれクランク部材78が連結されている。各クランク部材78には回転中心である連結部材84の連結箇所から径方向に離れた位置に、クランクアーム83の一端部がピン85を介して連結される。各クランクアーム83の他端部は、それぞれ台座76の側縁部にピン86を介して連結される。
エンコーダ79は、一対の支持板75の内側となる連結部材84の中央部近傍に固定される。センサー87は、発光素子及び受光素子を備えた透過型の光学センサーによって構成される。センサー79がエンコーダ79の切欠きを検出することで、エンコーダ79の回転の有無を検出する。なお、センサー87は、エンコーダ79の回転の有無に加え、回転量を検出することとしてもよい。
紙片検出部68は、側方紙片検出部88と上方紙片検出部89を備える。側方紙片検出部88は、発光素子と受光素子とを備えた反射型の光学センサーによって構成される。側方紙片検出部88は、紙片収容箱65の下流側であって紙片収容箱65の上端部とガイド70との間に、幅方向Wに間隔をおいて複数設置される。
側方紙片検出部88は、発光素子からの光が紙片Jによって反射され、受光素子に受光されるかどうかにより、紙片収容箱65の側壁高さを越える紙片Jの有無を検出する。制御部45には、紙片Jが紙片収容箱65内へ向けて移動する際に要する所定の時間またはこれより少し長い所定の時間が予め設定されている。受光素子がこの設定した所定時間より長い時間発光素子からの光を受光した場合には、制御部45は、側方紙片検出部88の設置位置近傍に紙片Jがあると判断する。
上方紙片検出部89は、加工機構の下方であって紙片収容箱65の上方位置に複数設置される。上方紙片検出部89は、紙片収容箱65内に収容されている紙片Jの上面までの距離を検出する。上方紙片検出部89は、例えば、測距センサー等により構成される。制御部45には、紙片収容箱65内の紙片Jの高さを、下段、中段、上段の3種類の高さに区分されるための2つの値が予め設定されている。そして、制御部45は、上方紙片検出部89の検出結果を予め設定された2つの値と比較し、紙片Jの高さが下段、中段、上段のうちいずれの範囲に当たるかを判断する。
図1に示すガイド69、70は、裁断機構18で裁断され切り取られた紙片Jを紙片収容箱65へ案内する。ガイド69はマージン落し部材55の下方位置に、ガイド70はカッター機構22の下方にそれぞれ水平方向から傾斜して設置されている。
[用紙の加工品配列パターン]
図4は、用紙Pの加工品Qの配列パターンの一例を示す平面図である。同図に示す加工品Qの配列パターンは、一枚の用紙Pから折り目を有する4枚の加工品Qを製作するようになっている。基本的には、搬送方向Fと平行に延びる4本の裁断線Sと、幅方向Wに延びる2本の折り線C及び4本の裁断線Kが設定されている。2本の折り線C及び裁断線Kは、裁断線Sで切り取られ、用紙Pから搬送方向Fに平行な長尺の紙片Ja,Jbが除去された後、幅方向Wに並んだ2枚の用紙Pに対し、それぞれクリース処理または裁断処理が2回ずつ施されることで形成される。このように裁断線S,Kで用紙Pを裁断し、折り線Cで折り目を形成することにより、折り目を有する4枚の加工品Qを製作する。尚、図4に示す加工品の配列パターンでは、スリッター機構20による搬送方向Fと平行な裁断線Sが4本となっているので、スリッター機構20のうち中央のユニット20bまたは最下流のユニット20cのいずれか一方のみ幅方向Wの所定位置に移動して裁断処理し、他方は、用紙搬送路5の外側へ移動して待機させる。
このような加工品Qの配列パターンについて用紙Pに施されるべき各種作業設定情報は、使用者によって操作パネル46を用いて設定されるか、または、用紙PのバーコードM2に記録される。この各種作業設定情報は、収容箱振動部66を駆動するかどうかや、紙片収容箱65の振動幅、振動周期、振動速度、振動回数のうち少なくともいずれか1つの情報、紙片収容箱65に異なる状態の紙片Jが混在するとき、各紙片Jの状態に基づいた紙片収容箱65の異なる振動動作の組み合わせ方等に関する情報を含む。
[制御部45による制御内容]
図1の制御部45には、次のような制御を行うプログラムが組み込まれている。
すなわち、制御部45は、紙片収容箱65に収容された紙片Jの状態に基づいて、収容箱振動部66の駆動を制御する。紙片Jの状態とは、紙片Jの大きさ、形状、所定方向の長さ、厚さ、コシの強さ、種類、紙片収容箱65へ収容される際の紙片Jの向き、収容速度、複数の紙片Jの相互の収容タイミングや位置関係といった紙片収容箱65への収容され方、状態の異なる紙片Jの混在の有無等のことであり、1つの紙片Jまたは複数の紙片Jの態様のことをいう。
例えば、制御部45は、紙片Jの大きさが所定値以上のとき、収容箱振動部66を駆動するよう制御することが可能である。紙片Jの大きさには、搬送部4の搬送方向Fにおける紙片Jの長さ、搬送部4の搬送方向Fに直交する幅方向Wの紙片Jの長さ、紙片Jが多角形である場合の対角線の長さ、紙片Jの面積の大きさ等が含まれる。
ここで、収容箱振動部66を駆動するかどうかを判断する閾値となる所定値は、例えば、紙片Jが紙片収容箱65の側壁65aにもたれかかる等したために紙片収容箱65が未だ満杯となっていないにも関わらず、側方紙片検出部88の発光素子からの光が紙片Jによって反射され、受光素子に受光されることにより、該紙片Jを検出する可能性のある値とすることができる。この紙片Jが側壁65aにもたれかかる事態が発生しやすいのは、幅方向Wの切断が施されていない用紙Pを、スリッター機構20で搬送方向Fに切断し、長尺の紙片Jが切り取られ、紙片収容箱65に落下するときなどである。
特に、搬送方向F下流側のスリッター機構20cで長尺の紙片Jが切り取られ、紙片落し機構27により紙片回収部23へ案内されるときには、該紙片Jは、図5に示すように、紙片Jの長手方向を上下方向として落下し、紙片収容箱65の下流側側壁65a近傍に立った姿勢のまま収容される。そして、紙片Jの着地後も倒れることなく側壁65aにもたれかかり立った姿勢を維持することがある。このようなときは、収容箱振動部66を駆動して紙片Jを振動によって図5において二点差線で示すように、倒して横にすることで、紙片Jの嵩高さを解消することができる。よって、この場合、収容箱振動部66を駆動するかどうかを判断する際の閾値となる所定値は、紙片収容箱65の深さと同程度以上の値とすることができる。
また、用紙加工処理を開始した後、紙片収容箱65の内部に紙片Jがある程度たまってきたときには、図6に示すように、紙片収容箱65内に乱雑に収容された紙片J同士が重なり合ってできた隙間に、後続の紙片Jdが長手方向を上下方向として落下し、該紙片Jdの先端が隙間に挟まって、立ったままの状態を維持しやすくなる。この場合、落下する紙片Jdの近傍に側壁65aがない場合でも、既に収容された紙片J同士の隙間により支えられることで、紙片Jdは立った状態で収容され、側方紙片検出部88に検出されやすくなる。よってこの場合、閾値となる所定値は、紙片収容箱65の深さに対し所定割合以上の値とすることができる。
また、閾値となる所定値の他の例としては、紙片収容箱65の幅方向Wの長さに対し所定割合以上となる値とすることができる。カッター機構22において裁断された紙片Jcがガイド70に案内され、紙片収容箱65に収容される際には、該紙片Jcが紙片収容箱65の同じ箇所にのみ溜まりやすく局部的に嵩高くなってしまうことがある。このような箇所に、紙片収容箱65の大きさ、特に幅方向Wの長さに対し所定割合以上となる紙片Jcが連続して収容されると、紙片収容箱65全体としては紙片Jが嵩高くなっていないときでも、上方紙片検出部89が、紙片収容箱65の上段にまで紙片Jが達したことを検出するおそれがある。よってこの場合、閾値となる所定値は、紙片収容箱65の幅方向Wの長さに対し所定割合以上の値とすることができる。
更に、裁断機構18において裁断処理が行われているときには紙片収容箱65に紙片Jが継続的に収容されていくので、この場合制御部45は常に収容箱振動部66を駆動することとしてもよい。また、これに替えて、裁断機構18のいずれかで裁断処理を行わないときには、収容箱振動部66を駆動しないよう制御することとしてもよい。例えば、スリッター機構20において搬送部4による搬送方向Fに沿った用紙Pの裁断を行うときには、収容箱振動部66を駆動することとし、一方、カッター機構22での幅方向Wの裁断処理のみ行ってスリッター機構20の搬送方向Fに沿った用紙Pの裁断を行わないときには、収容箱振動部66を駆動しないよう制御することとしてもよい。
制御部45は、設定部としての操作パネル46からの入力または読取部26の読取で設定された用紙Pの各種作業設定情報に基づいて収容箱振動部66の駆動を制御することとしてもよい。また、これに替えて、制御部45は、用紙検出部31〜35の検出結果に基づいて収容箱振動部66の駆動を制御することとしてもよい。
また、制御部45は、用紙Pの厚さまたはコシの強さのうち少なくともいずれかの情報が設定部で設定されたとき、該情報に基づいて収容箱振動部66の駆動を制御することとしてもよい。例えば、設定部としての操作パネル46入力または読取部26の読取で用紙Pの厚さの数値が設定された場合に、制御部45は用紙Pの厚さが所定値より厚いとき収容箱振動部66を駆動することとし、所定値以下のときには収容箱振動部66を駆動しないこととしてもよい。用紙Pの厚さは、実際の厚さの数値を設定することとしてもよく、坪量など換算値を設定することとしてもよい。
また例えば、設定部で、用紙Pの厚さが「厚い」または「薄い」といった複数の選択肢のうちいずれかの項目を使用者に選択させ、制御部45は、この選択に応じた制御を行ってもよい。そして、制御部45は、用紙Pの厚さが「厚い」が選択されたとき収容箱振動部66を駆動し、「薄い」が選択されたときには収容箱振動部66を駆動しないこととすることができる。
更に、例えば、設定部で用紙Pのコシの強さが「強い」または「弱い」といった複数の選択肢のうちいずれかを選択させ、この選択に応じた制御を行ってもよい。この場合、制御部45は、コシが「強い」が選択されたとき収容箱振動部66を駆動し、コシが「弱い」が選択されたときには収容箱振動部66を駆動しないこととしてもよい。
更に、制御部45は、紙片収容箱65に異なる状態の紙片Jが混在するとき、各紙片Jの状態に基づいた紙片収容箱65の異なる振動動作を組み合わせて行うよう収容箱振動部66の駆動を制御することしてもよい。また、制御部45は、紙片検出部68の検出結果に基づいて収容箱振動部66の駆動を制御することとしてもよい。
制御部45による収容箱振動部66の駆動の制御方法としては、例えば、収容箱振動部66を駆動するかどうかの調整が挙げられる。紙片収容箱65を振動させる必要があるときには、制御部45は、収容箱振動部66を駆動して紙片収容箱65を振動させ、振動させる必要がないときには、制御部45は、収容箱振動部66を駆動しない。
また、他の制御方法としては、制御部45は、紙片収容箱65の振動の程度、即ち紙片収容箱65を激しく振動させるか、または緩やかに振動させるかを調整することも可能である。紙片収容箱65の振動の程度は、紙片収容箱65の振動幅、振動周期、振動速度、振動回数、振動時間等を適宜変更することで調整できる。このような紙片収容箱65の振動の程度の調整には、制御部45は、モータ80の正逆回転の切替タイミング、周波数、回転速度、駆動時間等を調整する。
そして、モータ80の回転角度が180°までの範囲で正逆回転を切り替える場合、紙片収容箱65を激しく振動させるときには緩やかに振動させるときよりも、モータ80の回転角度を大きくする。これより、紙片収容箱65の振動幅を大きくすることができ、紙片収容箱65を激しく振動させることができる。また、紙片収容箱65を激しく振動させるときには緩やかに振動させるときよりも、制御部45は、モータ80の周波数を高くするか、回転速度を速くする、駆動時間を長くするよう制御する。これより、紙片収容箱65の振動周期を短く、振動速度を速く、振動回数を多くまた振動時間を長くすることができ、いずれの場合も紙片収容箱65を激しく振動させることができる。
また、制御部45による収容箱振動部66の駆動を制御する他の方法としては、用紙Pの裁断処理時点に対する収容箱振動部66の駆動開始または終了のタイミングの調整や、反復して紙片収容箱65を振動させる場合の収容箱振動部66の複数回の駆動の組み合わせ方等を調整するといったものがある。
制御部45が、収容箱振動部66を駆動開始するタイミングは、様々に設定することが可能であり、例えば、用紙Pの加工処理開始より所定時間前の時点としてもよく、用紙Pの加工処理を開始し給紙部3による用紙Pの給紙動作が始まった時点としてもよく、用紙Pの搬送経路5に設置されたいずれかの用紙検出部31〜35が用紙Pを検出する時点としてもよく、いずれかの加工機構を駆動する時点としてもよく、用紙Pの加工処理開始から予め設定した所定時間経過した時点としてもよく、予め設定した所定枚数の用紙Pが加工処理開始又は終了した時点としてもよく、或いは、紙片検出部68が紙片Jを検出した時点としてもよい。
[加工装置の全体作業の概要]
(1)図1に示す操作パネル46より、使用者が用紙Pの大きさ、コシの強さ、厚さ、種類、加工品Qの配列、数及び寸法、用紙Pから切り取られる紙片Jの大きさ、搬送方向Fや幅方向W等の所定方向の長さ、数等に関する各種作業設定情報を入力する。なお、この手動入力の代わり、あるいは、手動入力と協働して、読取部26によるバーコードM2等の読み取りにより、作業設定情報を自動的に入力させることもできる。
(2)図1の給紙部3の給紙トレイ3a上に積載された複数の用紙Pを、吸引搬送ベルト機構8a及び給紙ローラ8により、上端から一枚ずつ搬送経路5に供給する。
(3)読取部26では、必要により、用紙Pの位置マークM1並びに、必要に応じてバーコードM2を読み取って用紙Pに施されるべき各種作業設定情報を取得する。
(4)リジェクト機構25では、仮に、読取部26による読取が不能であり、加工条件が不明である場合には、その用紙Pに対して、作動し、読取不能の用紙Pを落下させてトレイ25aで回収する。
(5)スリッター機構20では、裁断刃36により搬送方向Fと平行な複数の裁断線Sで用紙Pを裁断する。最上流のユニット20aで切り取られた左右両端縁の紙片Jaは、マージン落し部材55によって下方の紙片回収部23へ落とされ、ガイド69に案内され、紙片収容箱65に収容される。
(6)紙片落とし機構27では、スリッター機構20のうち中央のユニット20b及び最下流のユニット20cによって切り取られ不要となった紙片Jbが、下方の紙片回収部23へ落とされ、紙片収容箱65に収容される。
(7)クリース機構21では、幅方向Wの折り線Cで、折り目を形成する。
(8)カッター機構22では、各裁断線Kで順次用紙Pが裁断され、用紙Pから切り取られ不要となった紙片Jcはガイド70により案内され、紙片回収部23に回収される。裁断及びクリース処理によって得られた加工品Qは紙受け部2に搬送され、積載される。
このように、用紙Pの加工処理工程中、スリッター機構20及びカッター機構22で切り取られ不要となった紙片Jは、紙片収容箱65に回収される。制御部45は、紙片収容箱65に収容された紙片Jの状態に基づいて、収容箱振動部66の駆動を制御し、紙片収容箱65を振動させる。このとき、制御部45はモータ80を駆動して駆動ギア81を回転させ、これに伴い従動ギア82を回転させる。従動ギア82が回転すると、一対のクランク部材78が回転し、クランクアーム83のリンク機構によって台座76が水平方向に往復移動される。そして、台座76の往復移動によって台車71が進退すると、台車71上の紙片収容箱65が振動される。これより、紙片収容箱65内の紙片Jが嵩高くなりやすい状態のときでも容易に紙片Jの嵩高さを解消することができる。
例えば、紙片回収箱65に回収された紙片Jの大きさが、所定値以上のときには、制御部45の制御によって紙片収容箱65が振動される。よって、紙片Jの大きさが所定値より大きいために嵩高くなりやすい状態のときに限って紙片収容箱65を振動させることができ、紙片Jの嵩高さを効率よく解消することができる。
紙片Jの大きさとして、例えば、搬送部4の搬送方向Fにおける紙片Jの長さまたは搬送方向Fに直交する幅方向Wの紙片Jの長さを用いることができ、これらの値が所定値以上のときに、紙片収容箱65が振動されることとすることができる。この場合には、紙片Jの搬送方向F長さまたは搬送方向Fに直交する幅方向Wの紙片Jの長さが所定値以上であるために特に嵩高くなりやすいときに限って紙片収容箱65を振動させることができ、紙片Jの嵩高さを効率よく解消することができる。
そして、紙片Jの搬送方向Fの長さが所定値以上のときには、図5に示すように、紙片収容箱65の内部で側壁65aにもたれかかったたり、図6に示すように、底部にたまった紙片Jの隙間に挟まるなどして立った状態の紙片Jを、紙片収容箱65の振動によって横に倒して嵩高さを減らすことができる。また、幅方向Wの紙片Jの長さが所定値以上のときには、紙片収容箱65内の局部的な多くの紙片が落下し積み重なった状態を解消し、紙片収容箱65の下部に均等にならして収めることができる。
また、制御部45の制御によっては、スリッター機構20で搬送部4による搬送方向Fに沿った用紙Pの裁断を行うときに限り、紙片収容箱65が振動されるようにすることもできる。この場合、嵩高くなりやすい搬送方向Fに沿った紙片Jが生じるときに限って紙片収容箱65を振動させることができ、紙片Jの嵩高さを効率よく解消することができる。
紙片Jの大きさ、紙片Jの搬送方向Fや幅方向Wの長さ、搬送方向Fに沿った用紙Pの裁断の有無などの用紙Pの裁断処理に関する情報は、設定部で設定された情報を用いることができ、この情報に応じて紙片収容箱65が振動され得る。これより、紙片収容箱65の嵩高さを解消するためだけに手動で操作する必要がなく、紙片Jの嵩高さを自動的に解消することができ、利便性が高まる。
更に、設定部で用紙Pの厚さまたはコシの強さのうち少なくともいずれかの情報が設定されたときには、これらの情報に応じて紙片収容箱65が振動され得る。これより、用紙Pの厚さまたはコシの強さのうち少なくともいずれかの情報を基に紙片収容箱65を振動させることができ、紙片Jの嵩高さを効率よく解消することができる。
加えて、設置部の設定あるいは用紙検出部31〜35の検出によれば、紙片収容箱65に異なる状態の紙片Jが混在するときには、各紙片Jの状態に応じた紙片収容箱65の異なる振動動作を組み合わせて行うこともできる。これより、紙片収容箱65に状態の異なる紙片Jが混在するとき効率よく嵩高さを解消することができる。
制御部45は、紙片Jが嵩高くなりやすいときに、振動幅、振動周期、振動回数、振動速度のうち少なくともいずれか1つを調整することで紙片収容箱65の振動動作を調整する。例えば、紙片Jの搬送方向Fや幅方向W等の所定方向の長さが長いときには、短いときに比較して、紙片収容箱65の振動幅を大きくする、振動周期を短くする、振動回数を多くする、振動速度を速くするといった調整を行うことで、紙片収容箱65を激しく振動させ、このような簡単な動作で効率よく紙片の嵩高さを解消することができる。
さらに、制御部45は、紙片検出部68の検出結果に応じて紙片収容箱65を振動させる。制御部65は、側方紙片検出部88によって予め設定した所定時間を越えて紙片収容箱65内の紙片Jが検出されたときに、収容箱振動部66を駆動する。その後、紙片検出部68によって紙片Jが検出されなくなると、制御部45は収容箱振動部66の駆動を停止し、紙片収容箱65の振動を停止する。尚、この側方紙片検出部88による紙片Jの検出後の収容箱振動部66の駆動は、側方紙片検出部88によって紙片Jが検出されなくなるまで継続する方法に替えて、側方紙片検出部88の検出結果にかかわらず、予め設定した所定時間だけ行うこととし、これを必要により繰り返すこととしてもよい。
また、制御部45は、上方紙片検出部89の検出結果を基に、紙片収容箱65内の紙片Jの高さが、下段、中段、上段のいずれの高さに区分されるかを判断する。そして、制御部45は、紙片収容箱65内の紙片Jの高さ区分と、紙片収容箱65の満杯を報知するよう予め設定されている区分との比較を行う。紙片収容箱65内の紙片Jの高さ区分が設定区分を超えたとき、制御部45は、上方紙片検出部89の検出結果が設定区分を超えなくなるまでの間、または所定時間に亘って収容箱振動部66を駆動する。
用紙Pの加工処理枚数が多くなり、次第に紙片収容箱65の上部まで紙片Jが溜まってくると、紙片収容箱65を所定時間に亘り振動させても紙片検出部68が紙片Jを検出した状態が解消されなくなる。このときには、制御部45は、用紙Pの加工処理を中断して操作パネル46にエラーメッセージを表示する。
尚、上記実施形態では、収容箱振動部66は、台車71、摺接板72、幅ガイド73、振動駆動部74を備え、台車71は、台座76、車輪77を備えたが、本発明にかかる収容箱振動部はこれに限定されず、他の振動機構、例えば紙片収容箱を上下方向に移動させることで振動させる昇降機構、紙片収容箱または他の地点に設けた支点を軸心に揺動させることで振動させる揺動機構、紙片収容箱を一方向に回転させる、または正逆両方向の反転を繰り返す回動機構等、及びこれらの組み合わせ、これらと水平方向の振動との組み合わせ等を用いることも可能である。
また、裁断刃24、36は搬送方向F及び幅方向Wに用紙Pを裁断したが、搬送方向Fに対し斜めの裁断線に沿って用紙を裁断してもよい。また、スリッター機構20がカッター機構22より上流側に設置され、用紙Pをスリッター機構20において搬送部4の搬送方向Fに沿って裁断した後、カッター機構22において幅方向Wに裁断したために、長尺の矩形状紙片Ja、Jbと、前記紙片Ja、Jbより短い矩形状紙片Jcとが発生したが、紙片の形状が菱形や正方形、三角形、多角形等他の形状であってもよく、紙片の大きさが用紙から裁断可能な範囲で様々な大きさの紙片を用いることができる。
また、各種作業設定情報は、操作パネル46より使用者が手動設定するかまたは読取部26によりバーコードM2を読み取ることで自動的に入力したが、パソコンなど外部の情報処理装置と通信を行って設定してもよい。また、予め操作パネルからの手動入力によって、用紙の配列パターンを複数記憶手段に記憶しておき、各パターンを番号などによって呼出して、設定することとしてもよい。
また、加工装置100は、スリッター機構20、カッター機構22及びクリース機構21を備えたが、スリッター機構及びカッター機構の少なくともいずれかの裁断機構を備えた加工装置としてもよく、裁断機構を穿孔機構としてもよく、該裁断機構と他の加工機構(ミシン目形成機構、丸み形成機構等も含む)とを適宜組み合わせた加工装置、更には加工機構、搬送ローラ対の数が前記実施の形態と異なる加工装置にも、本発明を適用できることはいうまでもない。また、用紙の配列パターンは、図4に例示したものに限定されず、裁断線S,Kや折れ線Cの数について、他の種々のパターンが設定可能である。
F 搬送方向、P 用紙、J,Ja,Jb,Jc 紙片、W 幅方向、4 搬送部、18 裁断機構、24,36 裁断刃、45 制御部、65 紙片収容箱、66 収容箱振動部、45 制御部、100 加工装置

Claims (15)

  1. 搬送部により搬送される用紙を、所定方向に裁断する裁断刃を設けてなる裁断機構と、前記裁断機構において切り取られ不要となった紙片を収容する紙片収容箱と、前記紙片収容箱を振動させる収容箱振動部とを備えた加工装置において、前記紙片収容箱に収容される紙片の状態に基づいて、収容箱振動部の駆動を制御する制御部を備え、制御部は、紙片の大きさが所定値以上のとき、収容箱振動部を駆動するよう制御する加工装置。
  2. 搬送部により搬送される用紙を、所定方向に裁断する裁断刃を設けてなる裁断機構と、前記裁断機構において切り取られ不要となった紙片を収容する紙片収容箱と、前記紙片収容箱を振動させる収容箱振動部とを備えた加工装置において、前記紙片収容箱に収容される紙片の状態に基づいて、収容箱振動部の駆動を制御する制御部を備え、制御部は、裁断機構において搬送部による搬送方向に沿った用紙の裁断を行い、裁断刃によって切り取られた用紙の左右両端縁の紙片を前記紙片収容箱へ案内するマージン落し部材または用紙のなかほどの紙片を前記紙片収容箱へ案内する紙片落とし機構のいずれかによって前記紙片が搬送方向に沿った長手方向を上下方向に延びる姿勢で案内されるときに、収容箱振動部を駆動するよう制御する加工装置。
  3. 搬送部により搬送される用紙を、所定方向に裁断する裁断刃を設けてなる裁断機構と、前記裁断機構において切り取られ不要となった紙片を収容する紙片収容箱と、前記紙片収容箱を振動させる収容箱振動部とを備えた加工装置において、用紙の裁断処理に関する情報を設定する設定部と、前記紙片収容箱に収容される紙片の状態に基づいて、収容箱振動部の駆動を制御する制御部を備え、制御部は、用紙の厚さまたはコシの強さのうち少なくともいずれかの情報が設定部で設定されたとき、該情報に基づいて収容箱振動部の駆動を制御する加工装置。
  4. 搬送部により搬送される用紙を、所定方向に裁断する裁断刃を設けてなる裁断機構と、前記裁断機構において切り取られ不要となった紙片を収容する紙片収容箱と、前記紙片収容箱を振動させる収容箱振動部とを備えた加工装置において、前記紙片収容箱に収容される紙片の状態に基づいて、収容箱振動部の駆動を制御する制御部を備え、制御部は、紙片収容箱に異なる状態の紙片が混在するとき、各紙片の状態に基づいた紙片収容箱の異なる振動動作を組み合わせて行うよう制御する加工装置。
  5. 搬送部により搬送される用紙を、所定方向に裁断する裁断刃を設けてなる裁断機構と、前記裁断機構において切り取られ不要となった紙片を収容する紙片収容箱と、前記紙片収容箱を振動させる収容箱振動部とを備えた加工装置において、前記紙片収容箱に収容される紙片の状態に基づいて、収容箱振動部の駆動を制御する制御部を備え、制御部は、紙片収容箱の振動幅、振動周期、振動速度、振動回数のうち少なくともいずれか1つを調整するよう収容箱振動部の駆動を制御する加工装置。
  6. 制御部は、搬送部の搬送方向における紙片の長さまたは前記搬送方向に直交する幅方向の紙片の長さの少なくともいずれかが所定値以上のとき、収容箱振動部を駆動するよう制御する請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の加工装置。
  7. 紙片収容箱内の紙片を検出する紙片検出部を備え、制御部は、前記紙片検出部の検出結果に基づいて収容箱振動部の駆動を制御する請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の加工装置。
  8. 搬送部により搬送される用紙を、裁断刃により所定方向に裁断することで、用紙から不要な紙片を切り取り、切り取られた前記紙片を紙片収容箱に回収するとともに、前記紙片の大きさが所定値以上のとき、紙片収容箱を振動させる加工方法。
  9. 搬送部の搬送方向における紙片の長さまたは前記搬送方向に直交する幅方向の紙片の長さの少なくともいずれかが所定値以上のとき、紙片収容箱を振動させる請求項8に記載の加工方法。
  10. 搬送部による搬送方向に沿った用紙の裁断を行うとき、紙片収容箱を振動させる請求項8または請求項9に記載の加工方法。
  11. 用紙の裁断処理に関する情報が設定部で設定されたとき、該情報に応じて紙片収容箱を振動させる請求項8乃至請求項10のいずれか一項に記載の加工方法。
  12. 用紙の厚さまたはコシの強さのうち少なくともいずれかの情報が設定部で設定されたとき、該情報に応じて紙片収容箱を振動させる請求項11に記載の加工方法。
  13. 紙片収容箱に異なる状態の紙片が混在するとき、各紙片の状態に応じた紙片収容箱の異なる振動動作を組み合わせて行う請求項8乃至請求項12のいずれか一項に記載の加工方法。
  14. 紙片収容箱の振動幅、振動周期、振動速度、振動回数のうち少なくともいずれか1つを調整するよう収容箱振動部を駆動させる請求項8乃至請求項13のいずれか一項に記載の加工方法。
  15. 紙片収容箱内の紙片を紙片検出部により検出し、前記紙片検出部の検出結果に応じて収容箱振動部を駆動する請求項8乃至請求項14のいずれか一項に記載の加工方法。
JP2013159419A 2013-07-31 2013-07-31 加工装置及び加工方法 Active JP6248257B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013159419A JP6248257B2 (ja) 2013-07-31 2013-07-31 加工装置及び加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013159419A JP6248257B2 (ja) 2013-07-31 2013-07-31 加工装置及び加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015030047A JP2015030047A (ja) 2015-02-16
JP6248257B2 true JP6248257B2 (ja) 2017-12-20

Family

ID=52515834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013159419A Active JP6248257B2 (ja) 2013-07-31 2013-07-31 加工装置及び加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6248257B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6786032B2 (ja) * 2015-12-16 2020-11-18 デュプロ精工株式会社 加工処理装置及びシートの加工処理方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60108349U (ja) * 1983-12-23 1985-07-23 日立工機株式会社 帯状紙片収納箱
JP3724671B2 (ja) * 1996-11-08 2005-12-07 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置における穿孔処理装置
JP3658158B2 (ja) * 1997-11-10 2005-06-08 キヤノン株式会社 シート処理装置及び画像形成装置
JP2007186299A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Konica Minolta Business Technologies Inc 用紙後処理装置
JP2009091126A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Ricoh Elemex Corp シート後処理装置および画像形成装置
JP5593199B2 (ja) * 2010-10-27 2014-09-17 デュプロ精工株式会社 用紙加工装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015030047A (ja) 2015-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7038357B2 (ja) 加工処理装置及びスタッカ装置
JP4298544B2 (ja) 用紙加工装置
JP6555788B2 (ja) シート断裁装置
JP5793749B2 (ja) 用紙裁断装置
US10273109B2 (en) Processing apparatus and stacker device
JP6719047B2 (ja) 用紙裁断装置
JP2005239307A (ja) 用紙加工装置
JP6248257B2 (ja) 加工装置及び加工方法
JP5814067B2 (ja) 用紙加工装置の制御方法
JP6326571B2 (ja) 加工装置及び裁断方法
JP6630882B2 (ja) 加工装置及び加工方法
JP5485005B2 (ja) 用紙加工装置
JP6353210B2 (ja) 裁断加工ユニット
JP6963771B2 (ja) 加工処理装置
JP2007055765A (ja) 用紙加工装置
JP6786032B2 (ja) 加工処理装置及びシートの加工処理方法
JP5536505B2 (ja) 用紙加工ユニット及び該用紙加工ユニットを備えた用紙加工装置
JP6884301B2 (ja) シート加工装置及びシートの加工処理方法
US20240076158A1 (en) Apparatus for processing sheets
JP6982283B2 (ja) 加工処理装置
JP6322823B2 (ja) 用紙加工装置
JP5689252B2 (ja) 裁断用カッター及び該裁断用カッターを備えた用紙加工装置
JP5554105B2 (ja) 用紙裁断機構
JP2019034822A (ja) 加工装置
JP5906539B2 (ja) 用紙裁断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171004

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171010

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6248257

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250