JP6248257B2 - 加工装置及び加工方法 - Google Patents
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Description
本発明は、上記内容に加え、好ましくは、次の構成を備えている。
(a)搬送部の搬送方向における紙片の長さまたは前記搬送方向に直交する幅方向の紙片の長さの少なくともいずれかが所定値以上のとき、紙片収容箱を振動させる。
(b)搬送部による搬送方向に沿った用紙の裁断を行うとき、紙片収容箱を振動させる。
(c)用紙の裁断処理に関する情報が設定部で設定されたとき、該情報に応じて紙片収容箱を振動させる。
(d)用紙の厚さまたはコシの強さのうち少なくともいずれかの情報が設定部で設定されたとき、該情報に応じて紙片収容箱を振動させる。
(e)紙片収容箱に異なる状態の紙片が混在するとき、各紙片の状態に応じた紙片収容箱の異なる振動動作を組み合わせて行う。
(f)紙片収容箱の振動幅、振動周期、振動速度、振動回数のうち少なくともいずれか1つを調整するよう収容箱振動部を駆動させる。
(h)紙片収容箱内の紙片を紙片検出部により検出し、前記紙片検出部の検出結果に応じて収容箱振動部を駆動する。
本発明によると、紙片収容箱に収容される紙片の状態に基づいて、収容箱振動部の駆動を制御する制御部を備え、制御部は、紙片の大きさが所定値以上のとき、収容箱振動部を駆動するよう制御するので、紙片収容箱内の紙片が嵩高くなりやすい紙片の大きさが所定値以上のときに、収容箱振動部を駆動し、紙片収容箱を振動させ、紙片の嵩高さを解消することができる。
本発明にかかる加工装置の一実施形態を、図面を用いて説明する。
図1は本発明に係る加工装置の模式縦断面図である。この図1において、加工装置100は、装置本体1の用紙Pの搬送方向Fの上流端部に給紙部3を備え、搬送方向Fの下流端部に紙受け部2を備え、該給紙部3と紙受け部2との間に、略水平な搬送経路5が構成されている。給紙部3には給紙ローラ対8が配置され、搬送経路5には、複数の搬送ローラ対9〜17を備えた搬送部4が設けられている。搬送ローラ対9〜17は、搬送方向Fに間隔をおいて配置される。更に、搬送経路5には、主たる加工機構として、裁断機構18及びクリース機構21が設けられている。裁断機構18は、3つのスリッター機構20と、カッター機構22とにより構成される。
給紙部3は、吸引搬送ベルト機構8aを内蔵しており、給紙トレイ3a上に積載された所定枚数の用紙Pを、吸引搬送ベルト機構8a及び給紙ローラ対8により、上から順に、一枚ずつ搬送経路5に供給する。給紙ローラ対8のうち下方の給紙ローラ8b及び吸引搬送ベルト機構8aは、給紙用駆動部47に接続され、該給紙用駆動部47は制御部45に電気的に接続されている。
読取部26は、前記操作パネル46による各種作業設定情報の手動入力とは別に、自動的に作業設定情報を読み取ることができるように設置されている。具体的には、図4に示すような用紙Pの前端隅部に印刷された位置マークM1の画像を読み取って、用紙Pの搬送方向F及び搬送方向Fと直交する幅方向Wの加工の基準位置を検出するとともに、用紙Pの前端部に印刷されたバーコードM2の画像を読み取って用紙Pに施されるべき各種作業設定情報を取得するCCDセンサー等により構成される。作業設定情報としては、たとえば、用紙Pの搬送方向Fの全長Lf及び全幅Lwに加え、裁断機構18としてのスリッター機構20及びカッター機構22による裁断線S、Kの位置情報、クリース機構21による折線Cの位置情報、これらの加工処理によって得られる加工品Qの寸法、数及び配置の情報等が挙げられる。
図1のリジェクト機構25は、用紙Pに印刷された位置マークM1やバーコードM2が不鮮明であるために読取部26による読取が不能であった場合、その用紙Pに対して、作動し、読取不能の用紙Pを落下させてトレイ25aで回収する。
スリッター機構20は、搬送方向Fに3つのユニットを並べており、各ユニットには、上下の回転刃からなる一対の裁断刃36が、それぞれ幅方向Wに間隔を置いて2組ずつ配置されている。回転刃駆動部48の駆動力で下側の各回転刃を回転させることにより、搬送部4による搬送方向Fに沿った裁断を行い用紙Pに対して裁断線Sを形成するようになっている。前記2組の上下裁断刃36の幅方向Wの間隔は任意に変更可能である。
紙片落とし機構27は、前記スリッター機構20の3つのユニットのうち、搬送方向F中央のユニット20b及び最下流のユニット20cで、搬送部4による搬送方向Fに沿った用紙Pの裁断を行うことで搬送方向Fに沿って切り取られ不要となった用紙Pのなかほどの紙片Jbを、搬送経路5の下方へ排除する。紙片落とし機構27は、例えば、最下流のユニット20cの裁断刃36の幅方向Wの移動に伴って移動するよう構成することができ、用紙Pが紙片落とし機構27を通過する際に、前記紙片Jbを紙片回収部23へ案内し、落下させる。
クリース機構21は、上端凹部を有する下型21Bと、前記凹部に嵌合する下端凸部を有する上型21Aとを備えており、前記上型21Aは、モータ等の折り型駆動部49に動力伝達機構を介して連結されている。すなわち、折り型駆動部49の駆動力で上型21Aを下降させることにより、用紙Pに対して、搬送方向Fと直交する幅方向Wに折り目を形成する。
カッター機構22は、幅方向Wに延び、相対向する上側可動刃24A及び下側固定刃24Bからなる一対の裁断刃24を備える。上側可動刃24Aは下側固定刃24Bに対し近接離間し、これにより、用紙Pを搬送方向Fと直交する幅方向Wに沿って設定された所定位置で用紙Pを裁断する。上側可動刃24Aは、動力伝達機構を介してモータ等の裁断駆動部50に連結されている。
紙片回収部23は、紙片収容箱65、収容箱振動部66、紙片検出部68、ガイド69,70を備える。図2は、紙片回収部23の正面図であり、図3は紙片回収部23の平面図である。紙片収容箱65は、上部開口を有する直方体状に形成され、裁断機構18において切り取られ落下した不要な紙片Jを回収し、収容する。
図4は、用紙Pの加工品Qの配列パターンの一例を示す平面図である。同図に示す加工品Qの配列パターンは、一枚の用紙Pから折り目を有する4枚の加工品Qを製作するようになっている。基本的には、搬送方向Fと平行に延びる4本の裁断線Sと、幅方向Wに延びる2本の折り線C及び4本の裁断線Kが設定されている。2本の折り線C及び裁断線Kは、裁断線Sで切り取られ、用紙Pから搬送方向Fに平行な長尺の紙片Ja,Jbが除去された後、幅方向Wに並んだ2枚の用紙Pに対し、それぞれクリース処理または裁断処理が2回ずつ施されることで形成される。このように裁断線S,Kで用紙Pを裁断し、折り線Cで折り目を形成することにより、折り目を有する4枚の加工品Qを製作する。尚、図4に示す加工品の配列パターンでは、スリッター機構20による搬送方向Fと平行な裁断線Sが4本となっているので、スリッター機構20のうち中央のユニット20bまたは最下流のユニット20cのいずれか一方のみ幅方向Wの所定位置に移動して裁断処理し、他方は、用紙搬送路5の外側へ移動して待機させる。
図1の制御部45には、次のような制御を行うプログラムが組み込まれている。
すなわち、制御部45は、紙片収容箱65に収容された紙片Jの状態に基づいて、収容箱振動部66の駆動を制御する。紙片Jの状態とは、紙片Jの大きさ、形状、所定方向の長さ、厚さ、コシの強さ、種類、紙片収容箱65へ収容される際の紙片Jの向き、収容速度、複数の紙片Jの相互の収容タイミングや位置関係といった紙片収容箱65への収容され方、状態の異なる紙片Jの混在の有無等のことであり、1つの紙片Jまたは複数の紙片Jの態様のことをいう。
(1)図1に示す操作パネル46より、使用者が用紙Pの大きさ、コシの強さ、厚さ、種類、加工品Qの配列、数及び寸法、用紙Pから切り取られる紙片Jの大きさ、搬送方向Fや幅方向W等の所定方向の長さ、数等に関する各種作業設定情報を入力する。なお、この手動入力の代わり、あるいは、手動入力と協働して、読取部26によるバーコードM2等の読み取りにより、作業設定情報を自動的に入力させることもできる。
Claims (15)
- 搬送部により搬送される用紙を、所定方向に裁断する裁断刃を設けてなる裁断機構と、前記裁断機構において切り取られ不要となった紙片を収容する紙片収容箱と、前記紙片収容箱を振動させる収容箱振動部とを備えた加工装置において、前記紙片収容箱に収容される紙片の状態に基づいて、収容箱振動部の駆動を制御する制御部を備え、制御部は、紙片の大きさが所定値以上のとき、収容箱振動部を駆動するよう制御する加工装置。
- 搬送部により搬送される用紙を、所定方向に裁断する裁断刃を設けてなる裁断機構と、前記裁断機構において切り取られ不要となった紙片を収容する紙片収容箱と、前記紙片収容箱を振動させる収容箱振動部とを備えた加工装置において、前記紙片収容箱に収容される紙片の状態に基づいて、収容箱振動部の駆動を制御する制御部を備え、制御部は、裁断機構において搬送部による搬送方向に沿った用紙の裁断を行い、裁断刃によって切り取られた用紙の左右両端縁の紙片を前記紙片収容箱へ案内するマージン落し部材または用紙のなかほどの紙片を前記紙片収容箱へ案内する紙片落とし機構のいずれかによって前記紙片が搬送方向に沿った長手方向を上下方向に延びる姿勢で案内されるときに、収容箱振動部を駆動するよう制御する加工装置。
- 搬送部により搬送される用紙を、所定方向に裁断する裁断刃を設けてなる裁断機構と、前記裁断機構において切り取られ不要となった紙片を収容する紙片収容箱と、前記紙片収容箱を振動させる収容箱振動部とを備えた加工装置において、用紙の裁断処理に関する情報を設定する設定部と、前記紙片収容箱に収容される紙片の状態に基づいて、収容箱振動部の駆動を制御する制御部を備え、制御部は、用紙の厚さまたはコシの強さのうち少なくともいずれかの情報が設定部で設定されたとき、該情報に基づいて収容箱振動部の駆動を制御する加工装置。
- 搬送部により搬送される用紙を、所定方向に裁断する裁断刃を設けてなる裁断機構と、前記裁断機構において切り取られ不要となった紙片を収容する紙片収容箱と、前記紙片収容箱を振動させる収容箱振動部とを備えた加工装置において、前記紙片収容箱に収容される紙片の状態に基づいて、収容箱振動部の駆動を制御する制御部を備え、制御部は、紙片収容箱に異なる状態の紙片が混在するとき、各紙片の状態に基づいた紙片収容箱の異なる振動動作を組み合わせて行うよう制御する加工装置。
- 搬送部により搬送される用紙を、所定方向に裁断する裁断刃を設けてなる裁断機構と、前記裁断機構において切り取られ不要となった紙片を収容する紙片収容箱と、前記紙片収容箱を振動させる収容箱振動部とを備えた加工装置において、前記紙片収容箱に収容される紙片の状態に基づいて、収容箱振動部の駆動を制御する制御部を備え、制御部は、紙片収容箱の振動幅、振動周期、振動速度、振動回数のうち少なくともいずれか1つを調整するよう収容箱振動部の駆動を制御する加工装置。
- 制御部は、搬送部の搬送方向における紙片の長さまたは前記搬送方向に直交する幅方向の紙片の長さの少なくともいずれかが所定値以上のとき、収容箱振動部を駆動するよう制御する請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の加工装置。
- 紙片収容箱内の紙片を検出する紙片検出部を備え、制御部は、前記紙片検出部の検出結果に基づいて収容箱振動部の駆動を制御する請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の加工装置。
- 搬送部により搬送される用紙を、裁断刃により所定方向に裁断することで、用紙から不要な紙片を切り取り、切り取られた前記紙片を紙片収容箱に回収するとともに、前記紙片の大きさが所定値以上のとき、紙片収容箱を振動させる加工方法。
- 搬送部の搬送方向における紙片の長さまたは前記搬送方向に直交する幅方向の紙片の長さの少なくともいずれかが所定値以上のとき、紙片収容箱を振動させる請求項8に記載の加工方法。
- 搬送部による搬送方向に沿った用紙の裁断を行うとき、紙片収容箱を振動させる請求項8または請求項9に記載の加工方法。
- 用紙の裁断処理に関する情報が設定部で設定されたとき、該情報に応じて紙片収容箱を振動させる請求項8乃至請求項10のいずれか一項に記載の加工方法。
- 用紙の厚さまたはコシの強さのうち少なくともいずれかの情報が設定部で設定されたとき、該情報に応じて紙片収容箱を振動させる請求項11に記載の加工方法。
- 紙片収容箱に異なる状態の紙片が混在するとき、各紙片の状態に応じた紙片収容箱の異なる振動動作を組み合わせて行う請求項8乃至請求項12のいずれか一項に記載の加工方法。
- 紙片収容箱の振動幅、振動周期、振動速度、振動回数のうち少なくともいずれか1つを調整するよう収容箱振動部を駆動させる請求項8乃至請求項13のいずれか一項に記載の加工方法。
- 紙片収容箱内の紙片を紙片検出部により検出し、前記紙片検出部の検出結果に応じて収容箱振動部を駆動する請求項8乃至請求項14のいずれか一項に記載の加工方法。
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