JP6247503B2 - 燃焼装置を備えた機器設備の排ガス再循環燃焼制御方法 - Google Patents

燃焼装置を備えた機器設備の排ガス再循環燃焼制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6247503B2
JP6247503B2 JP2013227467A JP2013227467A JP6247503B2 JP 6247503 B2 JP6247503 B2 JP 6247503B2 JP 2013227467 A JP2013227467 A JP 2013227467A JP 2013227467 A JP2013227467 A JP 2013227467A JP 6247503 B2 JP6247503 B2 JP 6247503B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion
air
exhaust gas
damper
burner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013227467A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015087075A (ja
Inventor
智郎 三浦
智郎 三浦
Original Assignee
株式会社日本サーモエナー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社日本サーモエナー filed Critical 株式会社日本サーモエナー
Priority to JP2013227467A priority Critical patent/JP6247503B2/ja
Publication of JP2015087075A publication Critical patent/JP2015087075A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6247503B2 publication Critical patent/JP6247503B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)
  • Chimneys And Flues (AREA)
  • Combustion Of Fluid Fuel (AREA)

Description

本発明は、主としてボイラや熱風発生炉等の燃焼装置を備えた機器設備の排ガス再循環燃焼制御方法の改良に関するものであり、負荷に応じて燃焼装置の燃焼量を変化させた際に、バーナからの噴射空気流速の変動を少なくして燃焼を安定させ、ターンダウン比を高めて低負荷時のボイラの運転効率の低下を防止できるようにした燃焼装置を備えた機器設備の排ガス燃焼装置を備えた機器設備の排ガス再循環燃焼制御方法に関するものである。
一般に、ボイラ等の燃焼装置は、供給する燃料量と空気量を調整して燃焼量を変動させ、出力制御(発生蒸気量制御)を行なうことを基本として運転されており、所謂空燃比制御を高精度で行うことにより、燃焼効率の向上や省エネルギ運転の達成を図っている。
特に、小型の汎用ボイラ等に於いては、負荷に応じて燃焼量を迅速に変化させ、燃焼の発停回数を減らすことによりボイラ効率の低下を防ぐことが一般的な制御手段となっており、そのため、可能な限り小負荷まで燃焼量の制御を可能にすることが求められている。
図3(a)及び図3(b)は、負荷に応じて燃焼量を段階的に変化させるようにした所謂三位置制御(高燃焼・低燃焼・停止)の小型油焚きバーナを備えたボイラの一例を示すものであり、図3において、21はバーナ、21aは高燃焼用電磁弁、21bは低燃焼用電磁弁、22、22a、22bは燃料供給管、23aは内筒、23bは外筒、24は燃料ノズル、25は空気供給ダクト、25aは空気箱、26は燃焼室、27は1次空気通路、28は1次空気通過部、29は排ガス流出路、30はダンパ、31はデフューザ、32は2次空気通路、33は2次空気開口部、34は燃料噴射口、35はデフューザ下方空間部である。
運転に際しては、電磁弁21a、21bの開閉により燃料の供給流量が調整され、ダンパ30の開閉により空気箱25aへの空気供給量が調節される。1次燃焼空気は、空気箱25aから1次空気通路27及び1次空気通過部28を通してデフューザ下方空間部25へ噴出され、また、2次燃焼空気は、空気箱25aから2次空気通路32及び2次空気開口部33を通して燃焼室26の上方部へ供給される。そして、前記デフューザ下方空間部35内で、1次空気通過部28から噴出された1次燃焼空気と、燃料ノズル24から燃料噴射口34を通して噴射された燃料とが混合され、所謂一次燃焼が行なわれる。
しかし、上記図3の如きバーナ21に於いては、1次空気通過部28及び2次空気開口部33の開口面積が一定であるため、ダンパ30で空気供給量を絞るほど1次燃焼空気や2次燃焼空気の流速が低下し、燃焼と空気の混合が不十分となって燃焼不良が発生する。その結果、所謂ターンダウン比の上限は約1.3低度に抑えられている(特開2009−24932号)。
一方、上記のような問題を解決する方策として、バーナ先端部の空気供給口に開閉手段を設けることにより低燃焼時における空気流速の低下を抑え、ターンダウン比が高い場合でも良好な燃焼状態を保持できるようにした技術が開発され、実用に供されている。
図4(a)及び図4(b)は、空気供給口に開閉手段を設けた構造の燃焼焼装置の一例を示すものであり、バーナ先端部の内筒33aと外筒33bから成る環状空気箱25aの先端面36に複数の空気供給口36aを設け、その上面に、複数の空気噴出口37a、37bを有するベーン部材37を回動自在に設置するようにしたものである(特開2001−254908号等)。
尚、図4(a)に於いて、42は環状ガス化促進筒、43はバッフル状円環部材であり、Aは燃焼空気、G0は燃焼ガス、G1は還流ガスであり、所謂自己再循環方式の低NOxバーナ21に形成されており、燃料の気化促進を図ると共に空気との混合性能を高める構成としたものである。
また、当該図4のバーナ21にあっては、ベーン部材37に形成した複数の噴出口37a、37bにより燃焼火炎が所謂分割火炎とされ、良好な燃焼性能と低NOx化を図るように工夫されている。
図5は、空気供給口に開閉手段を設けた燃焼装置の他の一例を示すものであり、燃焼用空気Aを内側空気通路38と外側空気通路39を通して供給すると共に、外側空気通路39の先端部の空気供給口36aに自動開閉弁機構40を設け、燃焼量に応じて自動開閉弁機構40により空気供給口36aの開口面積を調整するようにしたものである。
尚、図5に於いて、22a、22bは燃料供給管、23aは内筒、23bは外筒、24は燃料ノズル、25は空気供給ダクト、25aは風箱、41aは上部ミキシングケース、41bは下部ミキシングケースである(特開2012−47404号)。
上記図4及び図5の燃焼装置は、空気供給口の開口面積を調整することにより、ターンダウン比が高い場合に於いても、低燃焼時の空気流速を所定の流速に保持することができ、空気流速の低減に起因する燃焼不良の発生等を防止できる等の優れた効用を奏するものである。
しかし、この種の種の燃焼装置では、何れもバーナ先端部の高温領域にベーン部材37や自動開閉弁機構40を設ける構造としているため、駆動部や摺動部の損傷が激しく、耐用年数や補修等の点に多くの問題が残されている。
特に、図5のように、内側空気通路38と外側空気通路389を備えたバーナ21に於いては、低燃焼時に外側空気通路39の空気供給口36aが絞られるため、内側空気量(1次空気量)と外側空気量(2次空気量)のバランスが崩れて低燃焼時の燃焼性能が悪化することになる。その結果、低NOx燃焼を目的とした分割火炎方式や自己再循環方式のバーナ21では、低燃焼時にNOxの発生量が増加すると云う問題がある。
特開2009−024932号公報 特開2001−254908号公報 特開2012−047404号公報 特開2003−083509号公報 特開平11−148606号公報
本発明は、従前のバーナ先端部の空気供給口に開閉手段を設け、空気供給口の開度調整により低燃焼時における燃焼用空気の噴出流速の低下を抑え、これにより、高ターンダウン比に於いても良好な燃焼状態が保持できるようにした燃焼装置に於ける上述の如き問題、即ち、a駆動部や摺動部の損傷が激しくなり、耐用年数も短かくて、補修等に手数が掛かること、及び、b低燃焼時に燃焼状態が悪化し、低NOx燃焼を目的とした分割火炎方式や自己再循環方式のバーナでもNOx値が高くなること、等の問題を解決せんとするものであり、空気供給口に開閉手段等を設けずに、排ガス再循環方式を活用することにより低燃焼時の燃焼用空気流速の低下を防止して良好な燃焼状態を保持できると共に、NOx値の一層の低下を可能にした燃焼装置を備えた機器設備の排ガス再循環燃焼制御方法を提供するものである。
而して、一般にボイラ等の燃焼装置の運転に於いては、良好な燃焼が行なえると共に、NOx等有害物質の排出の少ないことが必須要件となる。特にNOx値の低減に関しては、燃焼用空気に排ガスを混入することにより燃焼用空気の酸素濃度を低下させ、これにより燃焼時のNOx発生を減少させる燃焼制御技術が汎用されている。
しかし、従前ボイラ等燃焼装置の排ガス再循環燃焼制御方法は、何れもNOx値の低減を第1の目的とするものであり、低酸素濃度の燃焼用空気でもって燃焼を行うため、燃焼量を変更したような場合には、燃焼のバランスが崩れて燃焼不良に陥り易いうえ、酸素量不足により有害なCOを生じると云う問題がある。
本願発明者は、上記NOx値の低減を目的とする排ガス再循環燃焼制御システムの永年に亘る研究開発を通して、燃焼装置の低燃焼運転時に排ガス再循環燃焼を行なうことにより、低燃焼時に於けるバーナの燃焼空気流速の低下を防止して燃焼の安定化を図ることを着想し、当該着想に基づいて数多くの実機を用いた燃焼試験を積み重ねた。
本願発明は、上記の如き着想とその燃焼試験結果を基にして創作されたものであり、燃焼装置を備えた機器本体と、前記燃焼装置のバーナへ燃焼用空気供給路を通して燃焼用空気を供給する押込送風機と、空気取入口から空気を押込送風機へ導入する燃焼用空気通路と、前記機器本体からの排ガスを前記燃焼用空気通路へ導入する排ガス循環通路と、当該排ガス循環通路に介設した排ガス循環ダンパと、前記燃焼用空気供給路に介設した燃焼用空気ダンパと、燃焼用空気通路と排ガス循環通路の合流部の上流側に設けた空気取入ダンパとから成る燃焼装置を備えた機器設備に於いて、前記燃焼装置の高負荷燃焼運転時には、前記排ガス循環ダンパを全閉状態及び前記空気取入ダンパを全開状態として燃焼装置を作動させると共に、前記燃焼用空気ダンパの開度調整によって燃焼用空気の供給量を調整し、前記燃焼装置の低負荷燃焼運転時には前記排ガス循環ダンパ及び前記空気取入ダンパを所定の設定開度に保持して作動させると共に、前記燃焼用空気ダンパの開度調整によって循環排ガスを含む燃焼用空気の供給量を調整し、高燃焼運転時と低燃焼運転時に於ける前記燃焼装置のバーナからの燃焼用空気の噴出速度の変動差を低減させることにより、低燃焼運転時に良好な燃焼状態を保持することを発明の基本構成とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明に於いて、燃焼装置を備えた機器本体をボイラ又は熱風発生炉としたものである。
請求項3の発明は、請求項1の発明に於いて、燃焼装置のバーナを低NOx用バーナとすると共に、低燃焼運転時に於けるNOxの生成を低減させるようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項1の発明に於いて、機器本体の排ガス出口側に排熱回収装置を設け、当該排熱回収装置の排ガス出口側から循環排ガスを燃焼用空気通路へ導入するようにしたものである。
請求項5の発明は、請求項1の発明に於いて、燃焼装置を、油又はガスを燃料とするものとしたものである。
請求項6の発明は、請求項4の発明に於いて、機器本体をボイラとし、且つ排熱回収装置をエコノマイザとするようにしたものである。
本願発明に於いては、燃焼装置を備えた機器設備の高負荷燃焼運転時には、排ガス循環ダンパを全閉として燃焼装置を作動させると共に、燃焼装置の低負荷燃焼運転時には排ガス循環ダンパを所定の設定開度に保持して作動させ、高燃焼運転時と低燃焼運転時に於ける前記燃焼装置のバーナからの燃焼用空気の噴出速度の変動差を低減させ、低燃焼運転時に良好な燃焼状態を保持する構成としている。
その結果、低燃焼運転時に於いても良好な燃焼状態が保持され、ターンダウン比を高く取ることが可能となり、少ない発低回数で以って広い負荷領域に亘る運転制御が可能となり、ボイラ等の効率が上昇する。
また、本願発明では、噴射空気流速の低下が生じないため、低NOxバーナにおける噴射空気流速の低下に起因するNOxの発生を防止することができ、低燃焼時の一層の低NOx化が可能となる。
更に、本願発明では、低燃焼時の空気比を定常運転(燃焼空気=新鮮空気)の場合と同一とした際には、燃焼排ガス量が増加する。その結果、ボイラ缶体及びエコノマイザ内の排ガス通過速度が上昇し、伝熱効率が向上すると共に、ボイラ缶体及びエコノマイザへの煤等の付着が減少する。
加えて、低燃焼時の燃焼状態の改善により、より少ない空気比での燃焼が可能となり、低負荷時のボイラ効率を一層高めることが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るボイラの構成系統図である。 本発明の第2実施形態に係るボイラの構成系統図である。 (a)は従前のバーナを備えたボイラの縦断面概要図であり、(b)はバーナの一部を破断した斜面図である。 (a)は従前の他のバーナの縦断面概要図であり、(b)は、(a)の矢印イーイ視概要図である。 従前のその他のバーナの縦断面概要図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1は,本願発明に係る燃焼装置を備えた機器設備の排ガス再循環燃焼制御方法を適用したボイラの構成系統図である。
尚、図1に於いては、ボイラのバーナの運転に本発明を適用しているが、本発明の適用対象は、燃焼装置を備えた他の全ての機器類、例えば給湯器や燃焼ガス発生器、温水器、加熱器等であってよいことは勿論である。
また、本実施形態では、燃料として重油を用いる所謂油焚きバーナの燃焼装置を使用するようにしているが、ガス等を燃料とするバーナであっても良いことは勿論である。
図1に於いて、1はボイラ、2はエコノマイザ、3は押込送風機、4aは燃焼用空気供給路、4bは燃焼用空気通路、5は排ガス循環通路、6は煙突、7は燃焼用空気ダンパ、8は排ガス循環用ダンパ、9は風箱、10はバーナ、10aは燃料噴射口、10bは燃焼火炎、11は空気取入口、12燃焼用空気、13は排ガス、14は循環排ガス、15は空気取入ダンパ、16は新鮮空気、17は外部排ガスであり、後述する図2に於いても同じである。
上記ボイラ1には、所謂三位置制御(高燃焼・低燃焼・停止)の小型油焚きバーナを備えたボイラが用いられており、高燃焼運転時(全負荷運転時)には、排ガス循環用ダンパ8を全閉状態及び空気取入ダンパ15を全開状態とし、空気取入口11より新鮮空気16のみを取り込んで、燃焼用空気通路4b、押込送風機3、燃焼用空気ダンパ7、燃焼用空気供給路4a、風箱9を通してバーナ10へ供給される。そして、バーナ10の先端部から噴射された燃焼用空気(新鮮空気)12は燃料と混合され、これにより燃料が燃焼される。
上記燃焼用空気(新鮮空気)12の供給量は、燃焼用空気ダンパ7の開度調整によって所定の供給量、即ち所定の空気比に調整され、これにより、供給された燃料が完全燃焼されることになる。
又、ボイラ1からの排ガス13は、エコノマイザ2で熱回収をされた後、煙突6から外部へ放出されていく。
尚、上述の如きボイラの運転制御方法は周知の技術であるから、ここではその説明を省略する。
ボイラ1の負荷が低減し、バーナ10を所謂低燃焼状態に切替え運転する場合には、先ず、排ガス循環用ダンパ8及び空気取入ダンパ15の開度を予め定めた設定開度に調整し、所定量の循環排ガス14を新鮮空気16に混合させ、この所定量の循環排ガス14を含んだ燃焼用空気(排ガス混合空気)12を、燃焼用空気通路4b、押込送風機3、燃焼用空気ダンパ7、燃焼用空気供給路4a、風箱9を通してバーナ10へ供給する。そして、バーナ10の先端部から噴射した循環排ガス14を含む燃焼用空気12と燃料とが混合され、供給された燃料が燃焼される。
尚、上記循環排ガス14を含む燃焼用空気12の供給量は、燃焼用空気ダンパ7の開度調整によって流量調整され、これにより、燃料の完全燃焼に必要な所定の空気比が保持される。
今、仮に、循環排ガス14を用いることなしに、燃焼用空気ダンパ7により新鮮空気16の供給量のみを調整して低燃焼を行う場合と、燃焼用空気ダンパ7により循環排ガス14を含む燃焼用空気12の供給量を調整して低燃焼状態を行う場合との、燃焼用空気ダンパ7の開度調整度合を比較すると、後者の方が当然に燃焼用空気ダンパ7の開度調整の度合が大きくなる。何故なら、後者の場合には、低燃焼時に必要とする空気比を、循環排ガス14を混合した燃焼用空気12によって確保する必要があり、必然的に循環排ガス14を混合した燃焼用空気12の供給量が、新鮮空気16だけの場合よりも増加するからである。
その結果、低燃焼運転時においても、バーナ10における燃焼用空気12の噴射流速が、高燃焼運転時の噴射流速から大幅に変動することが無くなり、低燃焼時にも安定且つ良好な燃焼を得ることが出来る。
上記循環排ガス14の流量は、排ガス13の圧力、排ガス循環通路5の通過面積(流路抵抗)、排ガス循環用ダンパ8の開度等から決ることになるが、空気取入ダンパ15を設けてその開度調整を行うことにより、前記循環排ガス14の流量調整幅を大きく取ることが可能となる。尚、当該空気取入ダンパ15は、その設置を省略しても良いことは勿論である。
[第2実施形態]
図2は、本願発明に係る燃焼装置を備えた機器設備の排ガス再循環燃焼制御方法を適用した他のボイラの構成系統図である。
当該第2実施形態では、循環排ガス14をエコノマイザ2の出口から引抜く構成としたものであり、その他の構成は上記第1実施形態の場合と同一である。
下記の表1は、換算蒸発量2,500kg/hのボイラを、新鮮空気16を燃焼用空気12とする標準運転の場合と、排ガス混合空気(排ガス再循環率15%)を燃焼用空気12とする排ガス再循環運転の場合について、バーナヘッドに於ける燃焼用空気12の噴射流速を試算した結果を示すものである。
上記表1では、ボイラ負荷率を100%、50%、30%とし、また、排ガス酸素濃度をO2=4,8%と仮定し、バーナへ供給する酸素量が標準運転の場合と同一になるように、排ガス再循環運転時の燃焼用空気12の供給量を定めている(必要酸素量の欄参照)。但し、燃焼後の排ガスO2量は同一であるが、排ガス流量が異なるため、現実の排ガス酸素濃度は、正確にはO2=4,8%とは成らない(排ガスO2の欄参照)。
また、表1中の必要割増係数は、排ガス混合後の燃焼用空気中の酸素濃度を標準運転の場合と同一にするために、増加する風量の割合である。
表1の流速欄に記載されているように、排ガス再循環率を一般的な15%に設定した場合、ボイラ負荷30%に於ける燃焼用空気12のバーナ10から噴射される流速が、標準運転の場合(10.9m/s)であるのに対して、排ガス再循環燃焼の場合に13.0m/sとなり、燃焼用空気の流速が1.23倍となる。
本願発明では、低燃焼時に排ガス再循環燃焼を行うことにより、バーナからの噴射空気流速の低下が低減され、これによって良好な燃焼状態が保持されるため、ターンダウン比を高く取ることが可能となり、結果として、少ない発低回数で持って広い負荷領域にわたる運転制御が行える。
また、本願発明では、噴射空気流速の低下が生じないため、低NOxバーナにおける噴射空気流速の低下に起因するNOxの発生を防止することができ、低燃焼時の一層の低NOx燃焼が可能となる。
更に、本願発明では、低燃焼時の空気比を定常運転(燃焼空気=新鮮空気)の場合と同一とした際には、燃焼排ガス量が増加するため、ボイラ缶体及びエコノマイザ内の排ガス通過速度が上昇し、伝熱効率が向上すると共に、ボイラ缶体及びエコノマイザへの煤等の付着が減少する。
加えて、低燃焼時の燃焼状態の改善により、より少ない空気比での燃焼が可能となり、低負荷時のボイラ効率を一層高めることが可能となる。
本発明は、バーナ燃焼装置を備えたボイラや加熱炉、ガス発生炉等のあらゆる機器類に適用することが可能なものである。
1 ボイラ
2 エコノマイザ
3 押込送風機
4a 燃焼用空気供給路
4b 燃焼用空気通路
5 排ガス循環通路
6 煙突
7 燃焼用空気ダンパ
8 排ガス循環用ダンパ
9 風箱
10 バーナ
10a 燃料噴射口
10b 燃焼火炎
11 空気取入口
12 燃焼用空気
13 排ガス
14 循環排ガス
15 空気取入ダンパ
16 新鮮空気
17 外部排出ガス
21 バーナ
21a 高燃焼用電磁弁
21b 低燃焼用電磁弁電
22、22a、22b 燃料供給管
23a 内筒
23b 外筒
24 燃料ノズル
25 空気供給ダクト
25a 空気箱
26 燃焼室
27 1次空気通路
28 1次空気通過部
29 排ガス流出路
30 ダンパ
31 デフューザ
32 2次空気通路
33 2次空気開口部
34 燃料噴射口
35 デフューザ下方空間部
36 先端面
36a 空気供給口
37 ベーン部材
37a、37b 噴出口
38 内側空気通路
39 外側空気通路
40 自動開閉弁機構
41a 上部ミキシングケース
41b 下部ミキシングケース
42 環状ガス化促進筒
43 バッフル状円環部材
G0 燃焼ガス
G1 還流ガス
A 燃焼空気

Claims (6)

  1. 燃焼装置を備えた機器本体と、前記燃焼装置のバーナへ燃焼用空気供給路を通して燃焼用空気を供給する押込送風機と、空気取入口から空気を押込送風機へ導入する燃焼用空気通路と、前記機器本体からの排ガスを前記燃焼用空気通路へ導入する排ガス循環通路と、当該排ガス循環通路に介設した排ガス循環ダンパと、前記燃焼用空気供給路に介設した燃焼用空気ダンパと、燃焼用空気通路と排ガス循環通路の合流部の上流側に設けた空気取入ダンパとから成る燃焼装置を備えた機器設備に於いて、前記燃焼装置の高負荷燃焼運転時には、前記排ガス循環ダンパを全閉状態及び前記空気取入ダンパを全開状態として燃焼装置を作動させると共に、前記燃焼用空気ダンパの開度調整によって燃焼用空気の供給量を調整し、前記燃焼装置の低負荷燃焼運転時には前記排ガス循環ダンパ及び前記空気取入ダンパを所定の設定開度に保持して作動させると共に、前記燃焼用空気ダンパの開度調整によって循環排ガスを含む燃焼用空気の供給量を調整し、高燃焼運転時と低燃焼運転時に於ける前記燃焼装置のバーナからの燃焼用空気の噴出速度の変動差を低減させることにより、低燃焼運転時に良好な燃焼状態を保持する構成としたことを特徴とする燃焼装置を備えた機器設備の排ガス再循環燃焼制御方法。
  2. 燃焼装置を備えた機器本体をボイラ又は熱風発生炉とした請求項1に記載の燃焼装置を備えた機器設備の排ガス再循環燃焼制御方法。
  3. 燃焼装置のバーナを低NOx用バーナとすると共に、低燃焼運転時に於けるNOxの生成を低減させるようにした請求項1に記載の燃焼装置を備えた機器設備の排ガス再循環燃焼制御方法。
  4. 機器本体の排ガス出口側に排熱回収装置を設け、当該排熱回収装置の排ガス出口側から循環排ガスを燃焼用空気通路へ導入するようにした請求項1に記載の燃焼装置を備えた機器設備の排ガス再循環燃焼制御方法。
  5. 燃焼装置を、油又はガスを燃料とするものとした請求項1に記載の燃焼装置を備えた機器設備の排ガス再循環燃焼制御方法。
  6. 機器本体をボイラとし、且つ排熱回収装置をエコノマイザとするようにした請求項4に記載の燃焼装置を備えた機器設備の排ガス再循環燃焼制御方法。
JP2013227467A 2013-10-31 2013-10-31 燃焼装置を備えた機器設備の排ガス再循環燃焼制御方法 Active JP6247503B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013227467A JP6247503B2 (ja) 2013-10-31 2013-10-31 燃焼装置を備えた機器設備の排ガス再循環燃焼制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013227467A JP6247503B2 (ja) 2013-10-31 2013-10-31 燃焼装置を備えた機器設備の排ガス再循環燃焼制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015087075A JP2015087075A (ja) 2015-05-07
JP6247503B2 true JP6247503B2 (ja) 2017-12-13

Family

ID=53050041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013227467A Active JP6247503B2 (ja) 2013-10-31 2013-10-31 燃焼装置を備えた機器設備の排ガス再循環燃焼制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6247503B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113007698A (zh) * 2021-02-07 2021-06-22 哈尔滨工业大学 一种用于对冲燃烧锅炉下层的燃烧系统及使用方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6711112B2 (ja) * 2016-04-26 2020-06-17 三浦工業株式会社 ボイラ及びボイラの制御方法
JP6911640B2 (ja) * 2017-08-28 2021-07-28 トヨタ自動車株式会社 水素ガス燃焼バーナーの制御方法
JP7275601B2 (ja) * 2019-01-23 2023-05-18 三浦工業株式会社 ボイラ装置
JP7135885B2 (ja) * 2019-01-23 2022-09-13 三浦工業株式会社 水素燃焼ボイラ装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5249918A (en) * 1975-10-20 1977-04-21 Sumitomo Metal Ind Ltd Combustion equipment with recycling of waste gas
JPS5417533A (en) * 1977-07-08 1979-02-08 Toyo Tire & Rubber Co Ltd Removal of nox by combustion of liquid organic substance
JPS5819926B2 (ja) * 1978-08-10 1983-04-20 バブコツク日立株式会社 バ−ナ装置のタ−ンダウン比増大方法
JPH01281306A (ja) * 1989-03-29 1989-11-13 Babcock Hitachi Kk ボイラ装置の運転方法
JPH0886411A (ja) * 1994-09-19 1996-04-02 Nippon Soken Inc 燃焼式ヒータ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113007698A (zh) * 2021-02-07 2021-06-22 哈尔滨工业大学 一种用于对冲燃烧锅炉下层的燃烧系统及使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015087075A (ja) 2015-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6247503B2 (ja) 燃焼装置を備えた機器設備の排ガス再循環燃焼制御方法
CN102635852B (zh) 一种降低氮氧化物排放的燃油/燃气锅炉及其方法
RU2562132C2 (ru) Способ смешивания разбавляющего воздуха в системе последовательного сгорания газовой турбины
JP7039782B2 (ja) 火力発電プラント、混焼ボイラ及びボイラの改造方法
RU2570480C2 (ru) Способ смешивания разбавляющего воздуха в системе последовательного сгорания газовой турбины
EP2894405B1 (en) Sequential combustion arrangement with dilution gas
JP5774381B2 (ja) 排熱回収ボイラおよび発電プラント
WO2015103831A1 (zh) 一种节油/气点火稳燃低氮旋流煤粉燃烧器
CN109323254B (zh) 一种燃气两级引射空气的全预混水冷低氮燃烧器
CN104315541A (zh) 燃烧室值班级喷嘴及使用该喷嘴的方法
CN104214794A (zh) 煤粉锅炉燃烧器喷嘴上摆角度值确定方法及燃烧控制方法
JP4859512B2 (ja) 燃焼ボイラの制御方法
US10386061B2 (en) Method and apparatus for firetube boiler and ultra low NOx burner
CN103939944B (zh) 一种用于化学回热循环的双瓣旋流式双燃料喷嘴
JP4093495B2 (ja) 異種燃料混焼小規模ボイラ
CN205690387U (zh) 应用于全预混锅炉的烟气回流装置及全预混锅炉
CA2959134A1 (en) Low nox turbine exhaust fuel burner assembly
JP4664180B2 (ja) ボイラ設備
JP7075287B2 (ja) 油焚きバーナおよび多管式貫流ボイラ
JP4386195B2 (ja) 二流体サイクル用低NOx燃焼器とその運転方法
US20200191382A1 (en) Boiler and method for controlling boiler
CN213901049U (zh) 带预燃室采用低温烟气循环的煤粉低氮燃烧器及煤粉锅炉
US20210003277A1 (en) Apparatus for Firetube Boiler and Ultra Low NOx Burner
JP2011069527A (ja) ボイラの低NOx燃焼装置及び燃焼方法、並びにボイラ
JP5590317B2 (ja) ボイラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6247503

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250