JP6247080B2 - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents

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本発明は、毛髪化粧料組成物に関する技術分野に属する。より詳細には、毛髪へ塗布する際、伸びが良く、剤の垂れ落ちや飛び散りがなく、誰でも簡便に手で染毛を行うことが可能であり、適用後の毛髪の感触が良く、染毛、脱色効果の高い毛髪化粧料組成物を提供できるものである。
従来から市販されている毛髪化粧料組成物は、液状、クリーム状および乳液状等、色々な剤型が考案されているが、これらの剤型は、毛髪にムラなく均一に塗布することが困難であった。
そこで、近年では、従来の剤型に代わって、泡状の毛髪化粧料組成物が提案されており、泡状の剤型で使用される毛髪化粧料組成物は、毛髪への塗布性の向上が図られた(特許文献1)。
しかし、泡状の剤型は、誰でも手軽に手を使って早く塗布できるという利点がある一方、泡状であるため、嵩高くなることから、少ない量で毛髪に塗布できてしまい、染毛、脱色に必要な剤の量よりも少ない量で施術を終えてしまうため、想定している染毛、脱色力が出ないという問題があった。
また、良質な泡を提供するために、剤の粘度を低くする必要があることから、手から垂れ落ちたり飛び散ったり、塗布後の放置時間中に泡が崩壊し、剤が液だれして周囲や人体を汚したりするという問題があった。
特開2012−6981公報
そのため、毛髪にムラなく均一に塗布することが可能であって、誰でも簡便に塗布することができ、染毛、脱色効果が高く、液だれ等を起こすことのない毛髪化粧料組成物の開発が望まれていた。
かかる事情に鑑み、本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、低級アルコール、非イオン性界面活性剤およびカチオン性界面活性剤を含有することにより、毛髪へ塗布する際、伸びが良く、剤の垂れ落ちや飛び散りがなく、誰でも簡便に手で染毛を行うことが可能で、適用後の毛髪の感触が良く、染毛、脱色効果が高い毛髪化粧料組成物を提供できることを見出した。
すなわち、本発明は、低級アルコール、非イオン性界面活性剤およびカチオン性界面活性剤を含有し、誰でも簡便に染毛を行うことができ、適用後の毛髪の感触が良く、染毛、脱色効果が高い毛髪化粧料組成物を提供できることを特徴とする。
アルカリ剤を含有する液状の第1剤と、酸化剤を含有する乳液状の第2剤とを少なくとも備えた、複数の剤を用時に混合して用いられる毛髪化粧料組成物であって、前記第1剤および第2剤には少なくとも1つの非イオン性界面活性剤を含有し、前記第1剤には低級アルコールを含有し、前記第2剤にはカチオン性界面活性剤を含有し、複数の剤を用時に混合した際、その混合物の粘度が、20℃において10,000〜40,000mPa・sを有することを特徴とする。
本発明の毛髪化粧料組成物の第1剤の液状とは、粘度が20℃において500mPa・s未満である剤の状態を示す。
第1剤の外観は、経時安定性の面から透明であることが好ましい。外観が透明であるほうが、経時安定性がより良いからである。ただし、着色剤や白濁剤等を含有することにより、外観に着色しても良い。
本発明の毛髪化粧料組成物の第1剤にはアルカリ剤を含有することを特徴とする。
本発明に用いるアルカリ剤は、特に限定されないが、アンモニア、アルカノールアミン類、有機アミン類、無機アルカリ類および塩基性アミノ酸類等が挙げられる。これらアルカリ剤の中でも、アンモニア、アルカノールアミン類が好ましく、アルカノールアミン類の中でも、モノエタノールアミンが好ましい。これらアルカリ剤は、1種または2種以上含有しても良い。
本発明の毛髪化粧料組成物の第1剤には炭素数2〜4の低級アルコールを含有することを特徴とする。
本発明に用いる炭素数2〜4の低級アルコールは、特に限定されないが、エタノール、イソプロパノール、n―プロパノール、n―ブタノールおよびイソブタノール等が挙げられる。これら炭素数2〜4の低級アルコールの中でも、配合のしやすさから、エタノールが最も好ましい。
本発明に用いるエタノールの含有量は、12.0〜28.0重量%が好ましい。さらに、15.0〜25.0重量%が好ましい。特に、18.0〜22.0重量%が最も好ましい。12.0重量%未満の場合、第1剤の粘度が高く、液状を保てなくなり、第2剤と混合しにくくなる。また、透明性を失い、経時安定性が悪くなることがある。28.0重量%を超える場合、他に配合しなければならない安定化剤、アルカリ剤および溶剤等の含有量が制限され、経時安定性に影響をおよぼすことがある。
本発明の毛髪化粧料組成物のアルカリ剤を含有する第1剤は、非イオン性界面活性剤を含有することを特徴とする。
本発明の第1剤に用いる非イオン性界面活性剤は、特に限定されないが、ポリオキシエチレン(以下、POEという)アルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・ポリオキシプロピレン(以下、POPという)アルキルエーテル類、POE脂肪酸類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEヒマシ油類、POE硬化ヒマシ油類、POEソルビトールテトラ脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸エステル類、アルキルポリグルコシド類、N−アルキルジメチルアミンオキシド類、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル類および脂肪酸アルカノールアミド類等が挙げられる。これら非イオン性界面活性剤の中でも、アルカリ領域の安定性の観点からPOEアルキルエーテル類が好ましく、混合時の粘度安定性の観点から脂肪酸アルカノールアミド類が好ましい。これらの非イオン性界面活性剤は、1種または2種以上含有してもよい。
本発明に用いるPOEアルキルエーテル類は、特に限定されないが、POEラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEオクチルドデシルエーテルおよびPOEアルキル(12〜14)エーテル等が挙げられる。これらPOEアルキルエーテル類の中でも、POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEオクチルドデシルエーテルおよびPOEアルキル(12〜14)エーテルが特に好ましい。これらPOEアルキルエーテル類は、1種または2種以上含有しても良い。
本発明に用いるPOEアルキルエーテル類の含有量は、30.0〜55.0重量%が好ましい。さらに、33.0〜50.0重量%が好ましい。特に、36.0〜45.0重量%が最も好ましい。30.0重量%未満の場合、他の複数の剤と混合したとき、使用時に垂れ落ちない剤の粘度を得ることができない。55.0重量%を超える場合、他に配合しなければならない安定化剤、アルカリ剤および溶剤等の含有量が制限され、経時安定性に悪影響をおよぼすことがある。また、過剰なPOEアルキルエーテル類が、施術後の仕上がりに影響をおよぼすことがある。
本発明に用いる脂肪酸アルカノールアミド類は、特に限定されないが、ラウリン酸ジエタノールアミド、ミリスチン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、ミリスチン酸モノエタノールアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド、オレイン酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミドおよびラウリン酸モノイソプロパノールアミド等が挙げられる。これら脂肪酸アルカノールアミド類の中でもラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドが特に好ましい。これら脂肪酸アルカノールアミド類は、1種または2種以上含有しても良い。
本発明に用いる脂肪酸アルカノールアミド類の含有量は、0.1〜10.0重量%が好ましい。さらに、1.0〜8.0重量%が好ましい。特に、3.0〜6.0重量%が最も好ましい。0.1重量%未満の場合、使用時に垂れ落ちない粘度を得ることができない。10.0重量%を超える場合、経時安定性に影響をおよぼす可能性がある。
本発明の毛髪化粧料組成物の第1剤に含有される非イオン性界面活性剤は、異なる2種以上を含有するのが好ましく、1種はHLB値9.0未満、他の1種はHLB値16.0以上であることが好ましい。親油性と親水性の非イオン性界面活性剤を含有することにより、第1剤の相溶性が向上し、第2剤とより容易に混合できるようになり、使用時に垂れ落ちがない粘度を得ることができる。
なお、HLBとは、親水性−親油性のバランス(Hydrophile−Lipophile Balance)を示す指標であり、本発明においては、小田・寺村らによる次式を用いて算出した値を用いた。
HLB={(Σ無機性値)/(Σ有機性値)}×10
本発明の毛髪化粧料組成物の第2剤は、粘度が20℃において500〜10,000mPa・sで乳液状である。
本発明の毛髪化粧料組成物の第2剤には、酸化剤を含有することを特徴とする。
本発明に用いる酸化剤は、特に限定されないが、過酸化水素、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウムおよび臭素酸ナトリウム等が挙げられる。これら酸化剤の中でも、過酸化水素が好ましい。これら酸化剤は、1種または2種以上含有しても良い。
本発明の毛髪化粧料組成物の酸化剤を含有する第2剤は、非イオン性界面活性剤を含有することを特徴とする。
本発明の第2剤に用いる非イオン性界面活性剤は、特に限定されないが、POEアルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・POPアルキルエーテル類、POE脂肪酸類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEヒマシ油類、POE硬化ヒマシ油類、POEソルビトールテトラ脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸エステル類、アルキルポリグルコシド類、N−アルキルジメチルアミンオキシド類、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル類および脂肪酸アルカノールアミド類等が挙げられる。これら非イオン性界面活性剤の中でも、酸性領域に強く、酸化剤の安定性に対する影響が少ないことから、POEアルキルエーテル類が好ましい。これら非イオン性界面活性剤は、1種または2種以上含有しても良い。
本発明に用いるPOEアルキルエーテル類は、特に限定されないが、POEラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEオクチルドデシルエーテルおよびPOEアルキル(12〜14)エーテル等が挙げられる。これらPOEアルキルエーテル類の中でも、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテルが特に好ましい。これらPOEアルキルエーテル類は、1種または2種以上含有しても良い。
本発明に用いるPOEアルキルエーテル類は、特に限定されないが、HLB値10.0以上であることが好ましい。親水性の非イオン性界面活性剤を含有することにより、第2剤の粘度が増加し、経時安定性が向上する。
本発明に用いるPOEアルキルエーテル類の含有量は、0.1〜2.0重量%が好ましい。特に、0.2〜1.0重量%が最も好ましい。0.1重量%未満の場合、第2剤の経時安定性が悪くなることがある。2.0重量%を超える場合、酸化剤および第2剤の経時安定性に影響をおよぼしたり、第2剤の粘度が高くなって、他の剤と混合しづらくなることがある。
本発明の毛髪化粧料組成物の酸化剤を含有する第2剤は、カチオン性界面活性剤を含有することを特徴とする。
本発明の第2剤に用いるカチオン性界面活性剤は、特に限定されないが、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩等の脂肪族第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤、脂肪族アミン塩型カチオン性界面活性剤および芳香環を含むベンザルコニウム塩等の環式第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤等が挙げられる。これらカチオン性界面活性剤の中でも、酸に強く、酸化剤の安定性に影響が少なく、適用後の毛髪の感触を向上させることから、脂肪族第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤が好ましい。さらに、アルキルトリメチルアンモニウム塩型カチオン性界面活性剤が好ましい。これらカチオン性界面活性剤は、1種または2種以上含有しても良い。
本発明に用いるアルキルトリメチルアンモニウム塩型カチオン性界面活性剤は、特に限定されないが、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウムサッカリンおよびステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン等が挙げられる。これらアルキルトリメチルアンモニウム塩型カチオン性界面活性剤の中でも、アルキル基の炭素数が16または18である、塩化セチルトリメチルアンモニウムまたは塩化ステアリルトリメチルアンモニウムが好ましい。これらアルキルトリメチルアンモニウム塩型カチオン性界面活性剤は、1種または2種以上含有しても良い。
本発明に用いるアルキルトリメチルアンモニウム塩型カチオン性界面活性剤の含有量は、0.1〜5.0重量%が好ましい。特に、0.2〜2.0重量%が最も好ましい。0.1重量%未満の場合、毛髪の感触の向上が認められない。5.0重量%を超える場合、酸化剤の安定性に影響を与えることがある。
本発明における毛髪化粧料組成物は、「医薬部外品原料規格2006」(薬事日報社、2006年3月発行)、「染毛剤製造販売承認申請要領」(日本ヘアカラー工業会、2008年4月発行)に収載された酸化染料を含有しても良い。例えば、パラフェニレンジアミン、5−アミノオルトクレゾール、トルエン−2,5−ジアミン、パラアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、メタアミノフェノール、レゾルシンおよびそれらの塩類が挙げられる。これら酸化染料を、1種または2種以上含有しても良い。
本発明における毛髪化粧料組成物は、「医薬部外品原料規格2006」(薬事日報社、2006年3月発行)、「染毛剤製造販売承認申請要領」(日本ヘアカラー工業会、2008年4月発行)に収載された直接染料ならびに「医薬品等に使用することができるタール色素を定める省令」(昭和41年厚生省告示)により定められた酸性染料および塩基性染料等を含有しても良い。これら直接染料、酸性染料および塩基性染料等を、1種または2種以上含有しても良い。
本発明における毛髪化粧料組成物は、その他の添加成分として、コラーゲン、コンキオリン、大豆タンパク等の蛋白質を酸、アルカリ、酵素等により加水分解した加水分解物およびそれらを4級化したカチオン変性蛋白質等のポリペプタイド。ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ヒアルロン酸等の保湿剤。パラベン等の防腐剤。リン酸、クエン酸、乳酸、グリコール酸等のpH調整剤。亜硫酸塩、アスコルビン酸等の酸化防止剤。その他、アミノ酸、植物抽出液、生薬抽出物、ビタミン類、色素、香料、顔料、樹脂および紫外線吸収剤等を、1種または2種以上含有しても良い。
本発明における毛髪化粧料組成物は、安定性や使用感向上のため、上記記載成分とは別に、界面活性剤、高級アルコール、高級脂肪酸、炭化水素、エステル等の油剤、シリコーン、水溶性有機溶剤、高分子化合物および増粘剤等を、1種または2種以上含有しても良い。
本発明における毛髪化粧料組成物は、アルカリ剤を含有する液状の第1剤と、酸化剤を含有する乳液状の第2剤とを少なくとも備えた、複数の剤を用時に混合した際、その混合物の粘度が、20℃において10,000〜40,000mPa・sが良い。粘度が10,000mPa・s未満の場合、毛髪に塗布する際、垂れ落ちが生じることがある。粘度が40,000mPa・sを超える場合、複数の剤を混合する際、均一に混合することが困難になり、毛髪へ塗布しづらくなることがある。
なお、粘度とは、第1剤においては、RB80L型粘度計(東機産業株式会社)でM1ロータ(ロータコードNo.:11)を使用し、12rpmで回転させてから1分後に計測したものとする。第2剤においては、RB80L型粘度計(東機産業株式会社)でM2ロータ(ロータコードNo.:12)を使用し、12rpmで回転させてから1分後に計測したものとする。また、第1剤と第2剤を混合したときの粘度においては、同じくRB80L型粘度計(東機産業株式会社)でM4ロータ(ロータコードNo.:14)を使用し、6rpmで回転させてから1分後に計測したものとする。計測は20℃において行うこととする。
次に、実施例をあげて、本願発明をより詳細に説明する。本願発明はこれにより制限されるものではない。含有量はすべて重量%である。
実施例に先立って各実施例で採用した試験法及び評価法を説明する。
過酸化水素安定性
第2剤の酸化剤である過酸化水素を医薬部外品原料規格2006(2006年4月発行、薬事日報社)記載の定量法で定量する。この試験法にて、第2剤調製直後の定量値(重量%)と、40℃に3ヶ月間入った経時の定量値(重量%)を比較し、過酸化水素の残存率にて安定性を評価した。残存率、評価基準は以下の通りである。
(残存率)(%)=(40℃に3ヶ月間入った経時の定量値)/(調製直後の定量値)×100
<評価基準>
◎:とても良好 残存率99%以上
○:良好 残存率98%以上99%未満
△:普通 残存率96%以上98%未満
×:悪い 残存率96%未満
塗布のしやすさ
実施例、比較例に示した第1剤と第2剤を、同じく表1〜7に示した混合比で混合し、得られた毛髪化粧料組成物を約3g指先にとり、中国人黒髪からなる毛束(重さ5g、長さ15cm)に塗布する。被験者20名に塗布させて評価した。評価基準は以下の通りである。
<評価基準>
◎:とても良好 18名以上が塗布しやすいと答えた
○:良好 12名〜17名が塗布しやすいと答えた
△:普通 6名〜11名が塗布しやすいと答えた
×:悪い 5名以下が塗布しやすいと答えた
塗布時の垂れ落ちの有無
実施例、比較例に示した第1剤と第2剤を、同じく表1〜7に示した混合比で混合し、得られた毛髪化粧料組成物を中国人黒髪からなる毛束(重さ5g、長さ15cm)に15g手で塗布し、垂直につり下げ30分間放置し、毛髪化粧料組成物の垂れ落ちの有無、毛束上の毛髪化粧料組成物の動きを目視、観察した。評価基準は以下の通りである。
<評価基準>
◎:とても良好 垂れ落ちはなく、毛束上での毛髪化粧料組成物の動きがない
○:良好 垂れ落ちはないが、毛束上の毛髪化粧料組成物は下部に移動
△:普通 2g未満の垂れ落ちあり
×:悪い 2g以上の垂れ落ちあり
毛髪の感触
実施例、比較例に示した第1剤と第2剤を、同じく表1〜7に示した混合比で混合し、得られた毛髪化粧料組成物を中国人黒髪からなる毛束(重さ5g、長さ15cm)に15g手で塗布する。室温にて20分静置したのち、温水で毛髪化粧料組成物を洗い流し、一晩風乾させた。被験者20名に毛束を指先で触らせて評価した。評価基準は以下の通りである。
<評価基準>
◎:とても良好 18名以上が毛髪の感触が良いと答えた
○:良好 12名〜17名が毛髪の感触が良いと答えた
△:普通 6名〜11名が毛髪の感触が良いと答えた
×:悪い 5名以下が毛髪の感触が良いと答えた
毛髪の染毛もしくは脱色効果
実施例、比較例に示した第1剤と第2剤を、同じく表1〜7に示した混合比で混合し、得られた毛髪化粧料組成物を中国人黒髪からなる毛束(重さ5g、長さ15cm)に15g手で塗布する。室温にて20分静置したのち、温水で毛髪化粧料組成物を洗い流し、一晩風乾させた。毛髪の染毛もしくは脱色効果を目視、観察した。評価基準は以下の通りである。
<評価基準>
◎:とても良好 全くムラがなく均一に染毛もしくは脱色されている
○:良好 ムラがなくほぼ均一に染毛もしくは脱色されている
△:普通 一部染毛もしくは脱色されていない部分がある
×:悪い 明らかに染毛もしくは脱色されていない部分がある
実施例1〜41、比較例1〜14
実施例1〜41、比較例1〜14に示した第1剤と第2剤を、同じく表1〜7に示した混合比で混合し、毛髪化粧料組成物を調製した。それぞれの第2剤の過酸化水素安定性、塗布のしやすさ、塗布時の垂れ落ちの有無、毛髪の感触、染毛もしくは脱色効果について評価し、その結果を表1〜7に示した。
Figure 0006247080
比較例1の第1剤は、粘度が高く、液状ではなくジェル状であったため、第2剤と混合しづらかった。比較例2の第1剤は、分離し安定性が劣った。
Figure 0006247080
比較例4の第1剤は、含有成分が析出し安定性が劣った。
Figure 0006247080
比較例5の第1剤は、分離し安定性が劣った。
Figure 0006247080
比較例7の第1剤は、含有成分が析出し安定性が劣った。
Figure 0006247080
比較例8の第2剤は、分離し安定性が劣った。
Figure 0006247080
Figure 0006247080
比較例13の第1剤は、粘度が高く、液状ではなくジェル状であったため、第2剤と混合しづらかった。第2剤は、分離し安定性が劣った。
実施例1〜41から明らかなように、本発明の毛髪化粧料組成物は、過酸化水素安定性、塗布のしやすさ、塗布時の垂れ落ちの有無、毛髪の感触、染毛もしくは脱色効果のいずれの項目においても優れていた。
比較例1、2のように、第1剤中の低級アルコールの含有量が多いと、第1剤の経時安定性が劣り、少ないと、剤がジェル状となり、第2剤と混合しづらくなった。比較例3、5より、第1剤中の非イオン性界面活性剤の総含有量が少ない場合や、エーテル型非イオン性界面活性剤が1種類しか含有されていなかった場合には、第1剤と第2剤を混合した際の粘度が低く、毛髪へ塗布しづらいのと同時に、剤の垂れ落ちが見られた。反対に、比較例4で示した、第1剤中の非イオン性界面活性剤が多い場合、混合粘度が高すぎて、毛髪へ塗布しづらくなり、適用後の毛髪の感触が悪くなった。比較例6、7のように、脂肪酸アルカノールアミド型非イオン性界面活性剤が少ない場合、混合時の粘度が低くなり、塗布時に垂れ落ちが見られ、逆に多い場合、混合粘度は高くなるが、第1剤の安定性が劣った。比較例9、11のように、第2剤中の界面活性剤含有量が多すぎると、酸化剤である過酸化水素の安定性が悪くなった。さらに、比較例10で示したが、第2剤中のカチオン性界面活性剤の配合量が少ないと、適用後の毛髪の感触が悪くなった。
本発明は、低級アルコール、非イオン性界面活性剤およびカチオン性界面活性剤を含有することにより、毛髪へ塗布する際、伸びが良く、剤の垂れ落ちや飛び散りがなく、誰でも簡便に手で染毛を行うことが可能で、適用後の毛髪の感触が良く、染毛もしくは脱色効果が高い毛髪化粧料組成物を提供できる。





















Claims (1)

  1. アルカリ剤を含有する透明で液状の第1剤と、酸化剤を含有する乳液状の第2剤とを少なくとも備えた、複数の剤を用時に混合して用いられる毛髪化粧料組成物であって、前記第1剤には、ポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれる1種または2種以上を30〜55重量%含有し、かつ脂肪酸アルカノールアミドから選ばれる1種または2種以上を0.1〜10重量%含有し、前記第2剤には、ポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれる1種または2種以上を0.1〜2重量%含有し、前記第1剤にはエタノールを12〜28重量%含有し、前記第2剤には炭素数16もしくは18であるアルキルトリメチルアンモニウム塩型カチオン性界面活性剤を0.1〜5重量%含有し、複数の剤を用時に混合した際、その混合物の粘度が、20℃において10,000〜40,000mPa・sを有することを特徴とする毛髪化粧料組成物。
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