JP6247000B2 - フィルムフィーダおよび組立作業機 - Google Patents

フィルムフィーダおよび組立作業機 Download PDF

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本発明は、フィルムフィーダおよび組立作業機に関するものであり、特に、長手形状を成すテープ状のフィルムの供給に関する。
下記の特許文献1には、半導体メモリがキャリヤテープに1列に整列させられて取り付けられて成るテーピング半導体メモリを固定刃と可動刃とによって半導体メモリ1個分ずつの長さに切断し、それにより得られた個片テーピング部品をキャリヤに詰める装置が記載されている。可動刃は、その内部に真空吸引孔が形成されており、固定刃との間に送られて来たテーピング半導体メモリを上端部に吸着した状態で上昇させられ、固定刃と共同してテーピング半導体メモリを剪断する。剪断後、可動刃はさらに上昇させられて個片テーピング部品をキャリヤに挿入する。
特開平5−262315号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置には、未だ改善の余地がある。例えば、個片テーピング部品の挿入が、キャリヤが固定刃に隣接する位置に位置する状態で行なわれるため、キャリヤを固定刃との干渉を避けつつ挿入位置に位置させることが必要であり、配設が制限されるというように改善の余地があるのである。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、改善されたフィルムフィーダおよび吸着具によるフィルムの受取りが改善された組立作業機の提供を課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係るフィルムフィーダは、
(A)装着対象物を搬送方向に搬送し、予め定められた位置に保持する装着対象物搬送保持装置と、(B)その装着対象物搬送保持装置の少なくとも片側に設けられ、装着対象物に装着されるべき複数の被装着物を供給する被装着物供給装置と、(C)その被装着物供給装置から、吸着具により被装着物を受け取り、前記装着対象物搬送保持装置に保持された装着対象物に装着する装着装置とを備えた組立作業機において、前記被装着物供給装置として用いられるフィルムフィーダであって、
長手形状を成すテープ状のフィルムを一端側から引き出し可能に収容するフィルム収容装置と、
そのフィルム収容装置から引き出されたフィルムを表裏両側から挟む一対のローラとそれらローラの少なくとも一方を回転駆動する回転駆動装置とを含み、フィルムを長手方向に平行な送り方向に送るフィルム送り装置と、
(a)そのフィルム送り装置により送られるフィルムの自由端部を、吸引孔が形成された上向きのフィルム保持面により吸着して保持するとともに、前記送り方向における上流側の一側縁に第一刃を備えたフィルム保持台と、(b)前記第一刃と共同してフィルムを剪断する第二刃と、(c)その第二刃と前記第一刃とを前記フィルム保持面に直角な方向に相対移動させる相対移動装置とを含み、前記第一刃と前記第二刃とによりフィルムを剪断し、前記フィルム保持台に保持された前記自由端部をフィルムの本体部から切り離すフィルム剪断装置と
を含み、切り離された前記フィルムの自由端部を、前記被装着物として供給するように構成され、
前記相対移動装置が、
前記フィルム保持台を前記フィルム保持面に直角な方向に上昇させることにより前記第一刃と前記第二刃とにフィルムを剪断させるとともに、そのフィルム保持台を、それの前記フィルム保持面が、当該フィルムフィーダのそのフィルム保持面に隣接する部分の上端面とほぼ同一レベルとなる位置であって、当該フィルムフィーダにおいて最も高い当該フィルムフィーダの上端面の位置まで上昇させる保持台昇降装置を含み、
当該フィルムフィーダが、
当該フィルムフィーダを、前記組立作業機が有するフィーダ保持台に取り外し可能に取り付けるためのフィーダ取付装置を含み、
前記フィーダ保持台には、当該フィルムフィーダとは別の前記被装着物供給装置として、部品フィーダが取付可能とされており、
当該フィルムフィーダが、
前記フィルムの自由端部を前記吸着具によって受け取る際のその吸着具の高さ位置が、前記部品フィーダから前記被装着物としての部品を前記吸着具によって受け取る際のその吸着具の高さ位置と同じとなるように構成される。
上記「ほぼ同一レベル」は、フィルム保持面に隣接する部分の上端面に対して±3mmの範囲内であることが望ましく、±2mmの範囲内、±1mmの範囲内であることがさらに望ましい。
また、上記の課題を解決するために、本発明に係る組立作業機は、
装着対象物を搬送方向に搬送し、予め定められた位置に保持する装着対象物搬送保持装置と、
その装着対象物搬送保持装置の少なくとも片側に設けられ、装着対象物に装着されるべき複数の被装着物を供給する被装着物供給装置と、
その被装着物供給装置から、吸着具により被装着物を受け取り、前記装着対象物搬送保持装置に保持された装着対象物に装着する装着装置と
を含む組立作業機であって、
前記被装着物供給装置が、
長手形状を成すテープ状のフィルムを一端側から引き出し可能に収容するフィルム収容装置と、
そのフィルム収容装置から引き出されたフィルムを表裏両側から挟む一対のローラとそれらローラの少なくとも一方を回転駆動する回転駆動装置とを含み、フィルムを長手方向に平行な送り方向に送るフィルム送り装置と、
(a)そのフィルム送り装置により送られるフィルムの自由端部を、吸引孔が形成された上向きのフィルム保持面により吸着して保持するとともに、前記送り方向における上流側の一側縁に第一刃を備えたフィルム保持台と、(b)前記第一刃と共同してフィルムを剪断する第二刃と、(c)前記フィルム保持台を上昇させ、前記第一刃と前記第二刃とにフィルムを剪断させてそのフィルム保持台に保持された前記自由端部をフィルムの本体部から切り離させた後、そのフィルム保持台を上昇端位置まで上昇させる保持台昇降装置とを含むフィルム剪断装置と
を含み、前記フィルムの自由端部を前記被装着物として供給するフィルムフィーダであり、
前記保持台昇降装置が、前記フィルム保持台を、前記上昇端位置として、前記フィルム保持台の前記フィルム保持面が前記フィルムフィーダにおいて最も高い前記フィルムフィーダの上端面の位置まで上昇させるように構成され、
当該組立作業機が、前記上昇端位置にあるフィルム保持台の前記フィルム保持面から前記吸着具が前記フィルムの自由端部を受け取るように構成されるとともに、前記フィルムフィーダを保持するフィーダ保持台を有し、
前記フィルムフィーダが、自身を前記フィーダ保持台に取り外し可能に取り付けるためのフィーダ取付装置を含み、
前記フィーダ保持台には、前記フィルムフィーダとは別の前記被装着物供給装置として、部品フィーダが取付可能とされており、
前記フィルムフィーダから前記フィルムの前記自由端部を前記吸着具によって受け取る際のその吸着具の高さ位置が、前記部品フィーダから前記被装着物としての部品を前記吸着具によって受け取る際のその吸着具の高さ位置と同じとなるように構成される。
本発明に係るフィルムフィーダによれば、例えば、フィルム保持台が、フィルム保持面が、それに隣接する部分の上端面とほぼ同一レベルとなる位置まで上昇させられた状態において、受取装置にフィルム保持面に隣接する部分との干渉の恐れなく、切り離されたフィルムの自由端部を受け取らせることができ、受取り時における受取装置とフィルムフィーダとの相対位置関係の設定の自由度が向上する。
本発明に係る組立作業機においては、フィルム保持台を上昇端位置へ上昇させることにより、フィルム保持面を、吸着具によりフィルムの自由端部が受け取られる際に、吸着具とフィーダ構成部材との干渉の恐れのない位置に位置させることができ、フィルムの自由端部の受取りが容易になる。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。請求可能発明は、特許請求の範囲に記載された発明である「本発明」ないし「本願発明」のみならず、それの下位概念発明あるいは上位概念発明を含み得、別概念の発明を含むこともある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施形態の記載,従来技術,技術常識等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
なお、以下の各項において、(4)項に「組立作業機のフィーダ保持台にフィルムフィーダ,部品フィーダが取り外し可能とされていること」,「被装着物をフィルムフィーダ,部品フィーダから受け取る際の吸着具の高さ」等についての限定を加えたものが請求項1に相当し、(6)項が請求項2に、(7)項が請求項3に、(8)項が請求項4に、(12)項が請求項5に、(22)項に「組立作業機のフィーダ保持台にフィルムフィーダ,部品フィーダが取り外し可能とされていること」,「被装着物をフィルムフィーダ,部品フィーダから受け取る際の吸着具の高さ」等についての限定を加えたものが請求項6にそれぞれ相当する。
(1)長手形状を成すテープ状のフィルムを一端側から引き出し可能に収容するフィルム収容装置と、
そのフィルム収容装置から引き出されたフィルムを表裏両側から挟む一対のローラとそれらローラの少なくとも一方を回転駆動する回転駆動装置とを含み、フィルムを長手方向に平行な送り方向に送るフィルム送り装置と、
(a)そのフィルム送り装置により送られるフィルムの自由端部を、吸引孔が形成されたフィルム保持面により吸着して保持するとともに、前記送り方向における上流側の一側縁に第一刃を備えたフィルム保持台と、(b)前記第一刃と共同してフィルムを剪断する第二刃と、(c)その第二刃と前記第一刃とを前記フィルム保持面に直角な方向に相対移動させる相対移動装置とを含み、前記第一刃と前記第二刃とによりフィルムを剪断し、前記フィルム保持台に保持された前記自由端部をフィルムの本体部から切り離すフィルム剪断装置と
を含むことを特徴とするフィルムフィーダ。
本フィルムフィーダは、テープ状に形成されたはんだフィルムを所望の長さに切断して供給するはんだフィルムフィーダとして開発されたものであり、はんだフィルムの供給用として特に好適なものであるが、フィルム送り装置によりフィルム剪断装置のフィルム保持台上へ押し出され得るフィルムであれば、同様にして切断可能であり、本項フィルムフィーダははんだフィルム供給用に限定されるわけではない。フィルムには、例えば、複数の部材の接続、例えば、機械的,電気的,化学的な接続に使用される接続フィルムや、文字,図形等が記されて対象物に貼付される表示フィルム等があり、はんだフィルムは接続フィルムの一例である。接続フィルムには、はんだフィルムの他に、例えば、異方性導電膜フィルム,粘着フィルム,接着剤フィルム等がある。
相対移動装置は、第一刃を可動刃とし、固定刃たる第二刃に対して移動させるものとしてもよく、第二刃を可動刃として、固定刃たる第一刃に対して移動させるものとしてもよく、第一,第二刃をいずれも可動刃として移動させるものとしてもよい。また、相対移動装置を昇降装置とし、第一刃を上刃とし、第二刃を下刃としてもよく、逆でもよい。
フィルムは、予め所定の長さに切断し、長手形状を成す保持テープに一列に並んだ状態で剥離可能に保持させることによっても供給することができる。しかし、この場合には供給されるフィルムの長さが1種類に決まり、必要とされるフィルムの長さの変化に対応することができない。それに対し、本フィルムフィーダによれば、長手形状のフィルムをフィルム剪断装置によって剪断して供給するため、所望の長さのフィルムを供給することが可能であり、便利である。
また、フィルムはフィルム保持面に吸着されて保持されるため、剪断時にフィルム保持面から浮くことがなく、確実に剪断することができる。さらに、フィルムの自由端部が剪断されて本体部から切り離されてもフィルム保持台から外れることがない。
(2)さらに、少なくとも、前記吸引孔へ負圧を供給する負圧供給状態と、その吸引孔の負圧を解除する負圧解除状態をとり得る負圧制御装置を含む(1)項に記載のフィルムフィーダ。
負圧制御装置の制御により、フィルム保持台に必要に応じてフィルムを保持させ、保持を解除させることができる。
(3)前記フィルム保持面が上向きであり、前記相対移動装置が前記フィルム保持台を前記フィルム保持面に直角な方向に上昇させることにより前記第一刃と前記第二刃とにフィルムを剪断させる保持台昇降装置を含む(1)項または(2)項に記載のフィルムフィーダ。
フィルム保持台の代わりに第二刃を昇降させてフィルムを剪断させることも可能である。しかし、上向きのフィルム保持面を備えたフィルム保持台を第一刃と共に上昇させてフィルムを剪断させる方が、フィルムの切断端部を供給対象に引き渡すのに都合がよいことが多い。例えば、フィルム保持台の上昇端位置を、フィルム保持面に保持されているフィルムの、供給対象への引渡位置とすることができ、そのようにすれば、フィルムを切断するためのフィルム保持台の上昇運動が、フィルムの引渡しのための上昇運動を兼ねることとなって好都合なのである。なお、フィルムの供給対象を、下端面に開口する吸引孔を有する吸着具とすること、すなわち、フィルム保持台の上昇端位置を、フィルム保持面が、吸着具によるフィルム吸着位置(吸着高さであり、吸着具の下端面について規定される)に位置する位置とすることが可能であり、このフィルム吸着位置を他の電子回路部品等の部品の吸着位置と同じにすれば、フィルムの受取りを、部品の吸着具に行わせることが可能となる。フィルムは薄く、フィルム保持面により吸着されたフィルムも吸着高さに位置すると見なすことができる。ただし、この場合には、フィルムがフィルム送り装置により送られる高さは、通常の部品を供給するフィーダにおける高さより、フィルム保持台の上昇ストローク分だけ低くすることが必要となる。
(4)前記フィルム保持台の上昇端位置において、前記フィルム保持面が、当該フィルムフィーダのそのフィルム保持面に隣接する部分の上端面とほぼ同一レベルとなる(3)項に記載のフィルムフィーダ。
例えば、フィルムフィーダにより供給されるフィルムは、下端面に開口する吸引孔を有する吸着具に受け取らせることができるが、その場合、吸着具が、フィルム保持面から十分離れた高さから、フィルム保持面に直角な方向に下降させられるようにすることも可能であり、フィルムの受け渡し作業の安定性の観点からはそれが望ましく、かつ、その場合には、吸着具とフィルムフィーダのフィルム保持面に隣接する部分との干渉の恐れはない。
しかし、受け渡し作業の能率向上の観点からは、吸着具の下降距離ならびにフィルム保持台の上昇距離が短いことが望ましく、また、吸着具の軸線に直角な方向の移動と下降運動との一部が並行して行われるようにすることが望ましい。そして、その場合には、吸着具や運搬ヘッドが、フィルムフィーダの、フィルム保持面に隣接する部分と干渉することを回避することが必要であり、そのために、フィルム保持面は、フィルムフィーダの隣接部分の上端面とほぼ同一レベルまで上昇させられることが望ましい。
また、一般に、フィルム受取り時における受取り側と、フィルムフィーダとの干渉回避を確実にする観点から、フィルム保持面の上昇端位置は、フィルムフィーダの、フィルム保持面に隣接する部分の上端面と同一レベルとすることが特に望ましく、低いよりは高い方が望ましい。すなわち、同一レベル以上とすることが望ましいのである。
(5)前記フィルム収容装置が、テープ状のフィルムが巻き付けられたリールを回転可能に保持するリール保持装置を含む(1)項ないし(4)項のいずれかに記載のフィルムフィーダ。
(6)さらに、前記リール保持装置と前記フィルム送り装置との間に設けられ、リール保持装置に保持された前記リールから引き出されたフィルムを、前記リールへの巻き付け状態とは逆向きに少なくとも1回湾曲させることにより、そのフィルムの前記リールへの巻き癖を減少させる巻き癖減少装置を含む(5)項に記載のフィルムフィーダ。
フィルムの巻き癖を減少させれば、フィルムを真っ直ぐな姿勢あるいは真っ直ぐに近い姿勢でフィルム保持台上へ送り出すことができ、フィルムの自由端部がフィルム保持面に確実に吸着され、保持される。
(7)さらに、前記フィルム収容装置と前記フィルム剪断装置との間に設けられ、フィルムの下面を支持する支持面と、フィルムの両側縁の少なくとも一方を案内する案内面とを備えたフィルム案内装置を含む(1)項ないし(6)項のいずれかに記載のフィルムフィーダ。
案内面は、一対設け、フィルムの両側縁が案内されることが望ましい。
フィルム案内装置は、前記フィルム送り装置の上流側と下流側との少なくとも一方に設けられればよいが、上流側と下流側との両方に設けられることが望ましい。
長手形状のテープ状を成すフィルムは、フィルム案内装置によって案内されることにより、蛇行したりすることなくフィルム送り装置により送られ、フィルムの自由端部が確実にフィルム保持面上に送り出される。
(8)前記フィルム案内装置が、前記案内面を一対備え、それら一対の案内面の間隔が変更可能である(7)項に記載のフィルムフィーダ。
本フィルムフィーダによれば、供給されるフィルムの幅の変更に対応することができる。
(9)前記フィルム案内装置の、前記一対の案内面の一方を形成する部分と前記支持面を形成する部分とが相対移動不能であり、前記一対の案内面の他方を形成する部分が前記支持面を形成する部分に対して相対移動可能であって、それの相対移動により前記一対の案内面の間隔が変更される(8)項に記載のフィルムフィーダ。
一対の案内面を形成する2部分を共に移動させること、例えば、一対の案内面を形成する2部分を互いに対称に移動させることも可能である。しかし、2部分の一方のみを移動させる方が構成が簡単になる利点がある。
(10)さらに、当該フィルムフィーダをフィーダ保持台に取り外し可能に取り付けるフィーダ取付装置を含む(1)項ないし(9)項のいずれかに記載のフィルムフィーダ。
作業者は、フィルムフィーダをフィーダ保持台から取り外して、フィルム収容装置についてのフィルムの補充やフィルムフィーダの点検,清掃等のメンテナンス等の作業を容易に行うことができる。あるいは、フィルムフィーダの交換を行うことができる。
(11)さらに、当該フィルムフィーダに設けられ、当該フィルムフィーダの前記フィーダ保持台への取り付けに伴って、そのフィーダ保持台側に設けられた第1コネクタと接続状態となり、前記回転駆動装置および前記相対移動装置のフィーダ保持台側からの制御を可能とする第2コネクタを含む(10)項に記載のフィルムフィーダ。
(12)さらに、前記回転駆動装置を制御することにより、前記フィルム剪断装置により剪断される前記自由端部の長さを制御する切断長さ制御装置を含む(1)項ないし(11)項のいずれかに記載のフィルムフィーダ。
剪断により得るべきフィルムの長さの変更に容易に対応することができる。なお、切断長さ制御装置は、フィーダ保持台側に設けることも可能である。
(21)装着対象物を搬送方向に搬送し、予め定められた位置に保持する装着対象物搬送保持装置と、
その装着対象物搬送保持装置の少なくとも片側に設けられ、装着対象物に装着されるべき複数の被装着物を供給する被装着物供給装置と、
その被装着物供給装置から、保持具により被装着物を受け取り、前記装着対象物搬送保持装置に保持された装着対象物に装着する装着装置と
を含む組立作業機であって、前記被装着物供給装置が、
長手形状を成すテープ状のフィルムを一端側から引き出し可能に収容するフィルム収容装置と、
そのフィルム収容装置から引き出されたフィルムを表裏両側から挟む一対のローラとそれらローラの少なくとも一方を回転駆動する回転駆動装置とを含み、フィルムを長手方向に平行な送り方向に送るフィルム送り装置と、
(a)そのフィルム送り装置により送られるフィルムの自由端部を、吸引孔が形成されたフィルム保持面により吸着して保持するとともに、前記送り方向における上流側の一側縁に第一刃を備えたフィルム保持台と、(b)前記第一刃と共同してフィルムを剪断する第二刃と、(c)その第二刃と前記第一刃とを前記フィルム保持面に直角な方向に相対移動させる相対移動装置とを含み、前記第一刃と前記第二刃とによりフィルムを剪断し、前記フィルム保持台に保持された前記自由端部をフィルムの本体部から切り離すフィルム剪断装置とを含む組立作業機。
本組立作業機においては、フィルム剪断装置により剪断されたフィルムの自由端部が被装着物として保持具に供給され、装着対象物に装着される。フィルムの供給については、(1)項に記載のフィルムフィーダと同様の作用および効果が得られる。
保持具は、例えば、被装着物を負圧によって吸着する吸着具でもよく、複数の把持部材を備えて被装着物を把持する把持具でもよい。
(22)前記フィルム保持台が上向きの前記フィルム保持面を備え、前記相対移動装置が前記フィルム保持台を上昇させ、前記第一刃と前記第二刃とにフィルムを剪断させた後、上昇端位置まで上昇させるものであり、その上昇端位置が、前記保持具が前記フィルムの自由端部を受け取る被装着物受取位置である(21)項に記載の組立作業機。
(23)前記保持具が、下端面に開口した吸引孔を備え、負圧により前記フィルムを吸着する吸着具である(22)項に記載の組立作業機。
負圧による吸着は、薄く可撓性を有することが多いフィルムの保持に適している。
(24)前記被装着物供給装置が、前記装着対象物搬送保持装置に保持された装着対象物に組み付けられるべき被組付物を供給する被組付物供給装置を含む(21)項ないし(23)項に記載の組立作業機。
被組付物は、例えば、電子回路部品,電子回路部品以外の部品等、種々のものがある。被組付物が電子回路部品、装着対象物が回路基材の場合、組立作業機は電子回路部品装着機となる。
(25)前記フィルムがテープ状に形成されたはんだフィルムであり、装着装置が、そのはんだフィルムの前記自由端部を、前記装着対象物搬送保持装置に保持された装着対象物に装着し、その上に前記被組付物供給装置から供給された被組付物を組み付ける(24)項に記載の組立作業機。
被組付物は、はんだフィルムの加熱,溶融により装着対象物に固定される。はんだ付けは被組付物を装着対象物に組み付けるための組付手段の一種であり、はんだフィルムは組付手段を実行するための組付実行物である。組付実行物も被組付物も装着装置により装着対象物に装着される被装着物である。
(31)装着対象物を搬送方向に搬送し、予め定められた位置に保持する装着対象物搬送保持装置と、
その装着対象物搬送保持装置の片側に設けられ、装着対象物に装着されるべき複数の被装着物を一平面に沿って並べて支持するトレイを複数枚、上下方向において互いに重なった状態で支持するとともに、それら複数枚のトレイを昇降させることにより、それら複数枚のトレイの任意の1枚を供給高さに位置決めするトレイ型供給装置と、
そのトレイ型供給装置の前記供給高さに位置決めされたトレイから、保持具により被装着物を取り出し、前記装着対象物搬送保持装置に保持された装着対象物に装着する装着装置と、
少なくとも、その装着装置と前記装着対象物搬送保持装置とを支持する作業機本体と、
少なくとも、その作業機本体と前記装着装置と前記装着対象物搬送保持装置とを覆うとともに、前記トレイ型供給装置の側に開いた開口を有するカバーと
を含み、前記トレイ型供給装置が、前記開口の、前記搬送方向と平行な方向における少なくとも片側の部分とは対向しない状態で配置され、かつ、前記カバーに、前記開口の前記トレイ型供給装置とは対向しない部分を覆う閉状態と、覆わない開状態とを取り得る開閉扉が設けられたことを特徴とする組立作業機。
本項に記載の態様は、複数台の組立作業機が、少なくとも人の身体が入らない程度の隙間で互いに近接して配列され、組立ラインが構成される場合に特に有効である。
トレイ型供給装置は作業機本体に取り外し不能に設けてもよい。しかし、取り外し可能に設けることが望ましい。特に、搬送方向と交差する方向に被装着物を送り、予め定められた供給部において前記装着装置に供給する複数のフィーダを保持したフィーダ型供給装置と選択的に作業機本体に連結可能に設ければ、被装着物の供給形態の選択範囲が広がる。トレイ型供給装置とフィーダ型供給装置とをそれぞれ台車に支持させ、連結装置により選択的に作業機本体に連結し得るようにすれば、両者を容易に交替させることができる。
開閉扉は摺動により開閉するものでも、回動により開閉するものでもよい。
本トレイ型供給装置は複数枚のトレイを備え、多数の被装着物を供給することができる。このトレイ型供給装置は複数枚のトレイが昇降させられ、上下方向の寸法が大きいものである。そのため、カバーの開口と対向して設けられることにより、カバーの外に、カバーの制約を受けることなく設けられ、カバーの開口のトレイ型供給装置と対向する部分を塞ぐ。それに対し、開口のトレイ型供給装置が対向しない部分は開かれており、開閉扉が設けられて覆われるようにすることにより、組立作業機の稼働中に作業者が装置に触れることが防止され、また、作業に伴なって生じる塵埃,閃光等,騒音等の漏れが低減される。
被装着物は、例えば、電子回路部品,電子回路部品以外の部品,部品を装着対象材に組み付けるためのねじ,ナット等の組付用部品等、種々のものがある。被装着物が電子回路部品、装着対象物が回路基材の場合、組立作業機は電子回路部品装着機となる。
(32)前記開口の前記トレイ型供給装置とは対向しない部分に設けられたフィーダ支持台に、取り外し可能に取り付けられ、前記搬送方向と交差する方向に被装着物を送り、予め定められた供給部において前記装着装置に供給するフィーダを含み、前記開閉扉がそのフィーダが前記カバーの外部へ突出することを許容する開放部を含む(31)項に記載の組立作業機。
フィーダ支持台は、作業機本体に設けられてもよく、作業機本体とは別に設けられ、作業機本体に着脱可能に取り付けられるものとされてもよい。
フィーダは、複数枚のトレイが昇降させられるトレイ型供給装置に比較して上下方向の寸法が小さく、フィーダ支持台に取り付けられ、作業機本体に取り付けられても開口に隙間が残るため、その隙間が開閉扉により塞がれる。
開放部の大きさは、フィーダ支持台に取り付けられるフィーダの幅や数に応じて変更可能であることが望ましい。そのためには、例えば、開閉扉を、本体部と、その本体部に対して着脱可能あるいは相対移動可能な補助部とを含むものとしたり、複数種類の開閉扉を準備し、フィーダの幅や数に応じて交換可能としたりすることができる。
(33)前記トレイ型供給装置が、前記供給高さに位置決めされたトレイを前記装着対象物搬送保持装置に近づく向きに移動させるトレイ移動装置を含み、そのトレイ移動装置により移動させられたトレイから前記装着装置が被装着物を取り出す(31)項または(32)項に記載の組立作業機。
トレイ型供給装置をカバーの外に設置しつつトレイをカバー内に位置させ、装着対象物の近くにおいて被装着物を供給させることができ、装着装置は被装着物の装着を能率良く行うことができる。
請求可能発明の実施形態である組立作業機を備えた組立作業システムを示す斜視図である。 上記組立作業機を示す斜視図である。 上記組立作業機をカバーの天井パネルを外して示す斜視図である。 上記組立作業機の基材搬送保持装置を示す斜視図である。 上記組立作業機の2つの作業ヘッドを正面側から示す斜視図である。 上記2つの作業ヘッドを背面側から示す斜視図である。 上記2つの作業ヘッドの一つである運搬ヘッドを示す側面図である。 上記運搬ヘッドをカバーを外して示す側面図である。 上記組立作業機の供給装置が作業機本体から取り外された状態を示す斜視図である。 上記供給装置のトレイ型供給装置のトレイを示す正面断面図である。 上記トレイ型供給装置を示す側面図である。 上記供給装置のフィーダ保持台の一部を示す平面図である。 上記フィーダ保持台の一部を示す正面図である。 上記供給装置のはんだフィルムフィーダがフィーダ保持台に取り付けられた状態を示す側面図(一部断面)である。 上記はんだフィルムフィーダのフィルム送り装置を示す側面図である。 上記はんだフィルムフィーダのフィルム送り装置,フィルム剪断装置およびフィルム案内装置を示す平面図である。 上記フィルム剪断装置を示す背面図である。 上記フィーダ保持台に取り付けられるフラックスチェックユニットを示す側面図である。 上記組立作業機のカバーの天井パネルに取り付けられた開閉扉を示す側面図である。 上記組立作業システムにおいて組み立てられる組立物を示す斜視図である。 上記組立作業機の制御システムを概念的に示すブロック図である。 上記組立作業機において行われる作業を説明する図である。
以下、請求可能発明の実施形態を、上記各図を参照しつつ説明する。なお、請求可能発明は、下記実施形態の他、上記〔発明の態様〕の項に記載した態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更を施した態様で実施することができる。
図1に製造作業システムの一種である組立作業システムを示す。本組立作業システムにおいては、例えば、図20に示す組立物10が組み立てられる。組立物10の組立は、基材12への片状あるいはブロック状を成す複数の組付部品14(以後、部品14と略称する)の組付けにより行われる。組立作業システムは、図1に示すように、それぞれ製造作業機たる複数の組立作業機20を含む。これら組立作業機20は1列に並んで設けられ、基材12への部品14の組付作業を分担し、並行して行う。複数の組立作業機20は、隣接する2台が隙間なく隣り合う状態で設けられている。
複数の組立作業機20のうちの1つの外観を図2に示し、内部を図3に示す。本組立作業機20は、作業機本体30,装着対象物搬送保持装置たる基材搬送保持装置32,被装着物供給装置34(以後、供給装置34と略称する),装着装置35,撮像装置42,44および統括制御装置48(図21参照)を含む。なお、図1においては、作業機本体30に供給装置34が取り付けられていない状態での組立作業機20が示されている。
基材搬送保持装置32は、本実施形態においては、図4に示すようにコンベヤ49およびクランプ装置51を備え、作業機本体30を構成するベース50(図3参照)の前後方向の中央部に設けられ、基材12を複数台の組立作業機20が並ぶ方向と平行な方向であって、水平な方向に搬送する。本実施形態においては、基材12の搬送方向(以後、基材搬送方向と略記する)をX軸方向、基材搬送保持装置32により搬送される基材12に平行な一平面であって、水平な一平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向およびY軸方向と直交する方向であって、鉛直方向ないし上下方向をZ軸方向とする。組立作業機20の左右方向ないし幅方向はX軸方向に平行であり、前後方向はY軸方向に平行である。
コンベヤ49は本実施形態においてはベルトコンベヤとされ、一対のサイドフレーム52にそれぞれ周回可能に設けられた一対の無端のコンベヤベルト53と、電動モータ54を駆動源とし、一対のコンベヤベルト53を同期して周回させるベルト周回装置55とを含む。クランプ装置51は、一対のサイドフレーム52にそれぞれ設けられたクランプ部材たる押し上げ部材56と、サイドフレーム52の上端部にコンベヤベルト53の上方に延び出す状態で設けられた押さえ部57と、電動モータ58を駆動源とする昇降装置59とを含み、一対の押し上げ部材56が昇降装置59によって上昇させられることにより、それぞれ基材12を下方から支持してコンベヤベルト53から持ち上げ、押さえ部57との間に基材12の搬送方向に平行な側縁部を挟んで保持する。また、電動モータ61を駆動源とする幅変更装置63が設けられ、一対のサイドフレーム52の一方を他方に対して接近,離間する方向に移動させることにより対象物搬送幅(一対のコンベヤベルト53の間隔)が変更される。電動モータ54,58,61として、例えば、エンコーダ付きのサーボモータやパルスモータ等回転角度の制御が可能な電動回転モータが使用される。以後に説明する別の装置の駆動源を構成する電動モータについても同様である。
装着装置35は、図3に示すように、本実施形態においては、作業ヘッド36,38およびヘッド移動装置40を含む。ヘッド移動装置40は、本実施形態においては、図3に示すように、X軸方向移動装置60,Y軸方向移動装置62およびZ軸方向移動装置64,66を備えている。Y軸方向移動装置62は、本実施形態においては、可動部材たる移動部材としてのY軸スライド68および駆動装置たるリニアモータ70を備えている。リニアモータ70は、ベース50上に設けられて作業機本体30を構成するフレーム72に、組立作業機20の前部から後部に至る状態で設けられ、Y軸スライド68を案内部材たる一対のガイドレール74に案内させつつ、Y軸方向の任意の位置へ移動させる。
本実施形態においては、X軸方向移動装置60はY軸スライド68上に設けられ、図5に示すように、Y軸スライド68に対してX軸方向に移動させられる可動部材たる移動部材としてのX軸スライド76と、X軸スライド76を移動させるX軸スライド移動装置78とを備えている。X軸スライド移動装置78は、例えば、駆動源たる電動モータ80と、雄ねじ部材82およびナット84を含む送りねじ機構86とを含むものとされ、X軸スライド76を案内部材たる一対のガイドレール88に案内させつつX軸方向の任意の位置へ移動させる。送りねじ機構としてはボールねじ機構が好適である。以下に記載の送りねじ機構についても同様である。ヘッド移動装置は、X軸スライド上にY軸方向移動装置が設けられたものとされてもよい。
前記作業ヘッド36,38はX軸スライド76上にX軸方向に並んで搭載され、水平面内の任意の位置へ移動させられるとともに、X軸スライド76に設けられた前記Z軸方向移動装置64,66によりそれぞれ、X軸スライド76に対して個々に独立してZ軸方向に移動させられる。Z軸方向移動装置64,66は昇降装置である。Z軸方向移動装置64,66はそれぞれ、図5に示すように、可動部材たる昇降部材としてのZ軸スライド90,92と、Z軸スライド移動装置94,96とを含む。Z軸スライド移動装置94,96はそれぞれ、駆動源たる電動モータ98,100と送りねじ機構102(図8にZ軸スライド移動装置94の送りねじ機構102を示す)とを含み、Z軸スライド90,92を案内部材たるガイドレール(図示省略)に案内させつつ、上下方向の任意の位置へ移動させる。送りねじ機構102は、雄ねじ部材106およびナット108を含む。ヘッド36,38はそれぞれ、ヘッド取付装置110,112によりZ軸スライド90,92に着脱可能に取り付けられる。本ヘッド取付装置110,112は、特開2004−221518公報に記載の実装ヘッドのヘッド移動装置に対する取付機構と同様に構成されており、説明を省略する。
本組立作業機20においては、作業ヘッド36は、被装着物を供給装置34から受け取り、被装着物が装着される装着対象物へ運搬する運搬ヘッドとされ、作業ヘッド38は、予め定められた機能を有し、その機能によって被装着物と装着対象物との少なくとも一方に働きかける機能ヘッドとされている。装着対象物は作業ヘッド36,38によりそれぞれ作業が施される作業対象物の一種であり、被装着物が作業対象物となることもあるのである。また、装着は、装着対象物に装着された被装着物に対して行われることもあり、被装着物は装着対象物となることもある。装着には、被装着物の装着対象物への載置および組付けが含まれる。載置は被装着物を装着対象物上に単に置くことであり、組付けは被装着物の装着対象物への嵌合,挿入,固定等、装着対象物に対する係り合いを伴なう作動、および載置であっても係り合いを予定された載置である。運搬ヘッドは装着ヘッドでもあり、被装着物を保持する保持ヘッドでもある。組立物10については、基材12が作業対象物であり、装着対象物であり、組付対象物である。また、部品14が被装着物であり、被組付物であり、作業対象物,装着対象物,組付対象物になることもある。
作業ヘッド38は、本組立作業機20においてはディスペンサノズル116(図6参照)を備え、フラックスを塗布するフラックス塗布ヘッドとされている。以後、場合によって、作業ヘッド36を運搬ヘッド36と称し、作業ヘッド38をフラックス塗布ヘッド38と称する。
ディスペンサノズル116は、図6に示すように、フラックスが収容されたシリンジ118に取り付けられており、昇降装置120(図21参照)によって昇降させられ、吐出制御装置122(図21参照)による制御に基づいてフラックスを吐出し、作業対象物である塗布対象物に塗布する。本フラックス塗布ヘッド38は、シリンジ118への圧縮エアの供給によりフラックスが吐出されるものとされ、吐出制御装置122により圧縮エアの供給および供給の遮断が制御される。機能ヘッドの機能としては、フラックスの塗布の他、例えば、接着剤の塗布,クリーム状はんだの印刷,作業対象物に対するUV照射,ホットエアの送風による熱処理およびねじ締め処理等があり、組立作業機20において行われる作業に応じた機能を有する機能ヘッドがZ軸スライド92に搭載される。2つの作業ヘッドがいずれも運搬ヘッドあるいは機能ヘッドとされてもよく、1つあるいは3つ以上の作業ヘッドが設けられてもよい。
運搬ヘッド36は、本組立作業機20においては、図8にカバー126(図7参照)を外して示すように、ヘッド本体128,2つの被装着物保持具130,それら被装着物保持具130をそれぞれ保持するホルダ132,2つのホルダ132をそれぞれ昇降させるホルダ昇降装置134および2つのホルダ132をそれぞれその軸線まわりに回転させるホルダ回転装置136を含むものとされている。
2つの被装着物保持具130は、本実施形態においてはいずれも負圧によって被装着物を吸着して保持する被装着物吸着具とされており、それぞれ、軸部137と、軸部137の軸方向の一端部に設けられ、ホルダ132により着脱可能に保持される被保持部138と、他端部に設けられ、被装着物を吸着する吸着部139とを有する。吸着部139は軸部137に対して軸方向に相対移動可能とされるとともに、図示を省略するスプリングにより軸部137から下方へ突出する向きに付勢されている。このスプリングの付勢による吸着部139の移動限度は、軸部137と吸着部139との間に設けられたストッパ(図示省略)により規定される。被装着物保持具130内には、図8に示すように、吸着部139の下端面である吸着面143に開口する吸引孔145が形成されており、負圧と正圧とが選択的に供給され、被装着物を保持,解放する。運搬ヘッド36には負圧・正圧供給制御装置141(図21参照)が設けられ、被装着物保持具130への負圧および正圧の供給が制御される。
ホルダ昇降装置134は、昇降部材140と昇降部材昇降装置142とを含む。昇降部材昇降装置142は、電動モータ144と、雄ねじ部材146とナット148とを含む送りねじ機構150とを備え、ガイドレール152に案内させつつ昇降部材140を昇降させる。ホルダ回転装置136は電動モータ154と、駆動歯車156および被駆動歯車158を含む回転伝達機構160とを備え、ホルダ132と共に昇降部材140上に設けられている。
2つの被装着物保持具130はそれぞれ、ホルダ132がホルダ昇降装置134によって昇降させられ、ホルダ回転装置136によって回転させられることにより、個々に上下方向において任意の位置へ移動させられ、自身の軸線まわりに正逆両方向に任意の角度回転させられる。被装着物保持具130は、Z軸方向移動装置64およびホルダ昇降装置134によって2段階に昇降させられ、装置64,134の各々により得られる昇降距離を合わせた距離、昇降させられ得る。
本組立作業機20においては、2つの被装着物保持具130はヘッド本体128にY軸方向に並んで設けられ、一方が部品14の運搬に使用され、他方が後述する被装着物たるはんだフィルム片の運搬に使用される。以後、場合によって部品14を保持する被装着物保持具130を部品保持具130と称し、はんだフィルム片を保持する被装着物保持具130をフィルム片保持具130と称する。被装着物保持具130には、吸着部139の形状および寸法の少なくとも一部を異にする複数種類のものがあり、部品14,はんだフィルム片の保持に適した吸着部139を有する被装着物保持具130が部品保持具130,フィルム片保持具130としてホルダ132により保持される。
前記撮像装置42は、図5に示すように、運搬ヘッド36が取り付けられたZ軸スライド90に搭載され、運搬ヘッド36と共にX軸,Y軸およびZ軸方向に移動させられる。撮像装置42は、例えば、CCDカメラあるいはCMOSカメラにより構成され、基材搬送保持装置32により保持された基材12等、自身の下方を撮像可能とされている。本実施形態においては、ヘッド移動装置40のX軸方向移動装置60,Y軸方向移動装置62およびZ軸方向移動装置64が撮像装置移動装置を兼ねている。
撮像装置44は、図3に示すように、ベース50の基材搬送保持装置32と供給装置34との間の部分に位置を固定して設けられている。撮像装置44もCCDカメラ等により構成され、被装着物保持具130に保持された被装着物等、自身の上方を撮像可能とされている。
前記ベース50,基材搬送保持装置32,装着装置35および撮像装置42,44は、図2および図3に示すようにカバー180により覆われている。カバー180は、ベース50の基材搬送方向に隔たった両側面にそれぞれ設けられた側部パネル182と、後側に設けられた後部パネル184と、ベース50の上方を覆う上部パネルないし天井パネル186とを含む。カバー180は組立作業機20の前面側は覆わないものとされ、図9に示すように前面側に開いた開口188を有する。また、一対の側部パネル182にはそれぞれ、基材12の搬入,搬出を許容する開口190が設けられている。なお、図3において一方の側部パネル182は、その一部を除いて図示されている。
供給装置34は、図3に示すようにベース50の基材搬送保持装置32に対してY軸方向の一方の側であって、組立作業機20の前面側に設けられている。供給装置34は、本組立作業機20においては、トレイ型供給装置200とフィーダ型供給装置202とが一体的に設けられた装置とされており、台車204に載せられ、作業機本体30に台車204ごと着脱可能に取り付けられる。トレイ型供給装置200はトレイ210によって被装着物を供給するものであり、本組立作業機20においては部品14を供給し、トレイ型部品供給装置として機能する。本トレイ型供給装置200は、例えば、特開2006−86483号公報に記載のトレイ型部品供給装置と同様に構成されており、簡単に説明する。
トレイ210は、図10に示すように一平面に沿って配列された複数の収容凹部212を備え、それら収容凹部212の各々に部品14が1個ずつ、位置決めされて収容されている。トレイ型供給装置200は、図11に示すように本体220,本体220に組み付けられたストッカ222,ストッカ昇降装置224およびトレイ移動装置226を含む。
ストッカ222は上下方向に設けられた複数段のトレイ収容部230を備え、各トレイ収容部230にトレイ210が収容される。ストッカ昇降装置224は、本実施形態では昇降用ベルト232,ベルト駆動装置234および昇降用ベルト232をストッカ222に連結する連結部材236を含む。ベルト駆動装置234は電動モータ238を駆動源とし、昇降用ベルト232を周回させ、それによりストッカ222が案内装置240により案内されつつ昇降させられる。
トレイ移動装置226は、本実施形態においては、ストッカ222の複数段のトレイ収容部230の各々に1つずつ設けられたストッカ側ベルトコンベヤ242と、ストッカ222の外部であって、ストッカ222の前側に設けられ、複数のストッカ側ベルトコンベヤ242と共同してトレイ210を基材搬送方向と直交する水平方向に搬送し、予め定められた供給位置に位置決めする外部ベルトコンベヤ244とを含む。トレイ型供給装置200は、ストッカ222およびストッカ昇降装置224はカバー180の外に位置し、外部ベルトコンベヤ244および本体220の外部ベルトコンベヤ244が設けられた部分は、開口188を通ってカバー180内に位置する状態でベース50に取り付けられる。トレイ型供給装置200は、図2に示すように、開口188を通ってベース50に取り付けられ、一部はカバー180により覆われ、一部はカバー180の外に位置させられているのである。上記供給位置はストッカ222の外部に設定され、トレイ210が基材搬送保持装置32に近接し、運搬ヘッド36に部品14を供給する位置であり、カバー180内の位置である。
ストッカ222がストッカ昇降装置224によって昇降させられることにより、複数段のトレイ収容部230のうちの1つが予め設定された供給高さへ移動させられる。供給高さは、ストッカ側ベルトコンベヤ242のコンベヤベルトの上面である支持面が、外部ベルトコンベヤ244のコンベヤベルトの上面である支持面と同一水平面内に位置する高さである。トレイ収容部230が供給高さへ移動させられることにより、トレイ収容部230に収容されたトレイ210も、トレイ収容部230の供給高さにより決まる供給高さに位置決めされる。トレイ210は、ストッカ側ベルトコンベヤ242および外部ベルトコンベヤ244により基材搬送保持装置32に近づく向きに移動させられ、供給位置に位置させられる。
本トレイ型供給装置200は、図2に示すように、カバー180の開口188より幅が狭いものとされており、台車204の車体250には、トレイ型供給装置200と幅方向に並んでフィーダ型供給装置202が設けられている。フィーダ型供給装置202は、トレイ型供給装置200と共に、台車204を介して作業機本体30に取り付けられる。フィーダ型供給装置202は、フィーダ保持台260を含む。フィーダ保持台260には、図12および図13に一部を示すように、複数の保持部262が適宜の間隔を隔てて、本実施形態においては等間隔で設けられている。各保持部262は、フィーダ保持台260の水平な取付台部264に設けられたT溝266,案内溝268,T溝266と案内溝268との間の部分に水平に、かつ溝266,268と直角に設けられた係合溝270,フィーダ保持台260の鉛直な位置決め台部276に設けられた位置決め部たる位置決め穴278,280およびコネクタ282を含む。供給装置34がベース50に取り付けられた状態において溝266,268はY軸方向に平行となり、複数の保持部262にわたって設けられた係合溝270はX軸方向に平行となる。
フィーダ保持台260の保持部262には、種々のフィーダ、例えば、部品を供給する部品フィーダや、フィルムを供給するフィルムフィーダを取り付けることができる。部品フィーダには、例えば、テープフィーダ,バルクフィーダ,スティックフィーダがある。部品フィーダは部品収容装置および部品送り装置を備え、部品を1つずつ供給部へ送る。保持部262に保持されるフィーダは、組立作業機20において行われる組立作業の内容に応じて設定され、本組立作業機20においては、はんだフィルムを供給するはんだフィルムフィーダ300(以後、フィルムフィーダ300と略称する)が保持される。供給装置は、トレイ型供給装置のみを含む装置とされてもよく、フィーダ型供給装置のみを含む装置とされてもよい。
フィルムフィーダ300は、長手形状を成すテープ状のはんだフィルム302を所望の長さに切断して供給するものであり、図14に示すように、フィーダ本体304,リール保持装置306,フィルム送り装置308,フィルム剪断装置310,フィルム案内装置312,巻き癖減少装置314およびフィーダ取付装置316を含む。
フィーダ本体304は、複数の部材が一体的に組み付けられて成り、長手形状を成す。フィーダ本体304の底面には、図14に示すように、横断面形状が逆T字形を成し、長手方向に延びるレール330が設けられ、長手方向の一端面である前端面には位置決め部たる位置決め突部332,334およびコネクタ336が設けられている。フィーダ取付装置316は、係合部材340,操作部材342,係合部材340と操作部材342とを連結するケーブル344,係合部材340をフィーダ本体304の底面から下方へ突出する向きに付勢する圧縮コイルスプリング346を備えている。圧縮コイルスプリング346は、付勢装置たる弾性部材としてのスプリングの一種である。以後に記載の他の圧縮コイルスプリングおよび引張コイルスプリングについても同様である。
フィルムフィーダ300のフィーダ保持台260に対する取付けおよび取外しは作業者によって行われる。作業者は操作部材342を操作して係合部材340をフィーダ本体304の底面からフィーダ本体304側へ引っ込ませ、レール330を前記フィーダ保持台260の案内溝268に案内させつつT溝266に嵌合し、位置決め突部332,334を位置決め穴278,280に嵌合し、コネクタ336をコネクタ282に接続する。作業者が操作部材342の操作を解除すれば、係合部材340はスプリング346の付勢により係合溝270の後側の側面である係合面348に係合させられ、フィルムフィーダ300が前後方向および左右方向ないし幅方向に位置決めされ、浮上がりを防止された状態でフィーダ保持台260に固定される。コネクタ336,282の接続により、フィルムフィーダ300がフィーダ保持台260および台車204を介して作業機本体30側に設けられた電源および前記統括制御装置48に接続され、電源からフィルムフィーダ300への電力供給および前記統括制御装置48と後述する個別制御装置との間における信号授受等が可能となる。フィルムフィーダ300は、作業者が操作部材342を操作して係合部材340と係合面348との係合を解除した状態で後退させることにより、フィーダ保持台260から取り外される。
はんだフィルム302は、本実施形態においてはフィルム保持部材たるリール350に巻き付けられて供給される。リール保持装置306は、図14に示すように、フィーダ本体304の長手方向の他端部である後端部にフィルムフィーダ300の幅方向に平行に設けられたリール保持部材たるリール保持軸352を備え、リール350が回転可能に保持されている。リール350の外周面には、フィーダ本体304に設けられた抵抗付与部材354が当接させられている。抵抗付与部材354は、フィーダ本体304との間に設けられた引張コイルスプリング356によってリール350に当接する向きに付勢されており、リール350に、フィルム送り装置308によるフィルム302の送りのための回転は許容するが、自由な回転は許容しない大きさの抵抗を付与する。
フィルム送り装置308は、図14に示すように、一対のローラ360,362および回転駆動装置364を含む。ローラ360,362は、フィーダ本体304の前部に上下方向に配設されている。ローラ360,362は、フィルムフィーダ300による供給が予定されている複数種類のフィルム302のうち、最も幅の広いフィルム302を送ることができる幅(軸線方向に平行な方向の寸法)を有する。
上側に配設されたローラ360は下側に配設されたローラ362より直径が小さいものとされ、フィーダ本体304に幅方向に平行な軸線まわりに回動可能に取り付けられた保持部材たるレバー368の一端部に、レバー368の回動軸線と平行な軸線まわりに回転可能に取り付けられている。レバー368の他端部とフィーダ本体304との間には引張コイルスプリング(図示省略)が配設され、そのスプリングの付勢によりローラ360はローラ362の外周面に押し付けられている。
ローラ362はフィーダ本体304に幅方向に平行な軸線まわりに回転可能に取り付けられ、回転駆動装置364により回転させられる。回転駆動装置364は電動モータ376を駆動源とし、歯車378,380,382を含む回転伝達装置384により電動モータ376の回転がローラ362に伝達される。ローラ362が駆動ローラとして機能させられ、ローラ360が従動ローラとして機能させられ、上下両側からはんだフィルム302を挟み、その長手方向に平行な方向であって、フィルムフィーダ300の長手方向ないし前後方向に平行な方向に送る。このフィルム送り方向は、組立作業機20においてはY軸方向に平行な方向であり、基材搬送方向と直交する方向である。本実施形態においては、電動モータ376はステッピングモータにより構成されている。サーボモータにより構成されてもよい。
巻き癖減少装置314は、図14に示すように、フィーダ本体304のリール保持装置306とフィルム送り装置308との間の部分に設けられ、ローラ390,392,394,396を含む。これらローラ390,392,394,396はいずれも鍔付きのローラとされ、フィーダ本体304の幅方向に平行な軸線まわりに回転可能に設けられ、はんだフィルム302の幅方向のずれを防止し、送りを案内しつつ巻き癖を取る。ローラ390,392,394,396は、幅が最大のフィルム302を巻き掛けることができる幅を有し、幅が短いフィルム302は一対の鍔の一方の側に寄せて巻き掛けられる。
ローラ390,392,394,396は、フィルム送り方向における位置を異にして設けられるとともに、上下方向の位置を異にして設けられている。フィルム送り方向において最も上流側(リール保持装置306側)のローラ390は、フィーダ本体304のリール保持軸352より上側の部分に回転可能に取り付けられ、フィルム送り方向においてローラ390に隣接するローラ392はローラ390より下方に設けられている。ローラ392は、フィーダ本体304に幅方向に平行な軸線まわりに回動可能に取り付けられたレバー398の一端部に回転可能に取り付けられている。ローラ392は、レバー398が、その他端部とフィーダ本体304との間に設けられた引張コイルスプリング400によって付勢されることにより、下方へ向かう向きに付勢され、はんだフィルム302に下向きの張力を付与する。
ローラ392にフィルム送り方向において下流側に隣接するローラ394は、ローラ390より上側に設けられている。また、ローラ394に下流側に隣接するローラ396は前記ローラ362と同じ直径を有するものとされ、ローラ394より上方であって、ローラ362と同じ高さの位置に設けられている。ローラ396は、その上方に設けられたローラ402と共にはんだフィルム302を挟持する。ローラ402は、フィーダ本体304により回動可能に保持されたレバー404の一端部に、フィーダ本体304の幅方向に平行な軸線まわりに回転可能に取り付けられ、レバー404が、その他端部とフィーダ本体304との間に設けられた引張コイルスプリング406によって付勢されることにより、ローラ396に押し付けられている。
リール350から引き出されたはんだフィルム302は、図14に示すようにローラ390,392,394に巻き掛けられ、ローラ396,402との間に挟まれた後、ローラ360,362の間へ水平な姿勢で進入させられる。はんだフィルム302はローラ390,394,396には、リール350における巻付け状態と同じ向きに巻き掛けられるため、ローラ390,394,396の曲率に応じた巻き癖が付く。リール350に巻き付けられたフィルム302の曲率は、フィルム302が使用され、巻付け径が減少するに従って大きくなり、巻き癖が強くなるのに対し、ローラ390の直径は一定であり、リール350におけるフィルム302の残量に関係なく、ローラ390への巻掛けにより巻き癖が一律にされる。ローラ394,396についても同様である。
それに対し、ローラ392には、フィルム302がリール350への巻付け状態とは逆向きに巻き掛けられ、湾曲させられて巻き癖が減少させられる。ローラ392の曲率が大きいほど巻き癖の減少量が多く、巻き癖を減少させ、さらにリール350に巻き付けられた状態とは逆向きの巻き癖を付けることも可能である。また、フィルム302のローラ392の前後の部分が成す角度が小さいほど、フィルム302のローラ392への巻掛け量が多くなり、巻き癖を効果的に減少させることができる。したがって、ローラ390,392,394,396の直径およびローラ390,392,394のフィルム送り方向における配置は、ローラ390,394,396の各々によりフィルム302に一律に付けられる巻き癖がローラ392による巻き癖の減少、換言すれば、逆向きの巻き癖の付与により解消され、ローラ396,402からローラ360,362へ送られるとき、フィルム302が真っ直ぐな状態となる大きさおよび位置に設定されている。巻き癖減少装置314は、はんだフィルム302の送り経路を規定する送り経路規定装置でもあり、送りを案内する案内装置でもあり、ローラ390,392,394,396は、回転型の巻き癖減少部材,送り経路規定部材,案内部材を構成している。
なお、ユニット本体304には、はんだフィルム302の移動経路の途中であって、ローラ394,396との間の部分にフィルム検知センサ410が設けられ、はんだフィルム302がなくなったことが検出されるようにされている。フィルム検知センサ410は、例えば、非接触センサの一種である光電センサたる反射型の光電センサにより構成される。ローラ392は前述のようにレバー398の一端部に取り付けられており、レバー398の回動につれて多少位置が変化する。しかし、ローラ394,396の位置は変化しないため、両ローラ394,396の間のフィルム302の位置も変化せず、フィルム検知センサ410は確実にフィルム302の有無を検知することができる。
フィルム案内装置312は、図14に示すように、巻き癖減少装置314の下流側に設けられ、はんだフィルム302のローラ396,402からローラ360,362への送り込みおよびローラ360,362からの送り出しを案内する。フィルム案内装置312はローラ360,362の上流側と下流側とに設けられているのであり、本実施形態においては、図15および図16に示すように、はんだフィルム302の下面を支持する支持面420と、はんだフィルム302の両側縁を案内する一対の案内面422,424とを備えている。
支持面420はフィーダ本体304に固定のブロック状の支持部材426の水平な上面により構成され、幅が最大のはんだフィルム302より大きい幅を有し、ローラ362の上端に接する水平な一平面の一部を構成している。支持面420は、フィルム送り方向においてローラ360,362の上流側からローラ360,362を通り、それらの下流側に至る状態で設けられているが、フィルム送り方向においてローラ360,362の接触部と対応する部分には上下方向に貫通する切欠428(図16参照)が形成され、ローラ360,362の接触を妨げないようにされている。
一対の案内面422,424の一方である案内面422は、支持部材426上に固定のブロック状の案内部材430の鉛直かつフィルム送り方向に平行な側面によって構成され、支持面420から直角に立ち上がらされている。支持部材426と案内部材430とは相対移動不能であり、フィーダ本体304に対して固定であって、フィーダ本体304と一体に構成することも可能である。案内部材430のローラ360,レバー368およびローラ360,362の接触部に対応する部分には切欠429(図16参照)が設けられ、ローラ360およびレバー368が収容されるとともに、案内面422の途切れを短く抑えつつ、ローラ360,362の接触を許容するようにされている。
それに対し、他方の案内面424は、図15および図16に示すように、支持面420上に、支持部材426に対してフィルムフィーダ300の幅方向に移動可能に設けられた少なくとも1つ、本フィルムフィーダ300においては複数、例えば、3つの案内部材432の鉛直かつフィルム送り方向に平行な側面によって構成されており、案内部材432の移動により案内面422,424の間隔が変更される。案内部材432は、本実施形態においては、ローラ360,362の上流側に2つ、フィルム送り方向に並んで設けられ、下流側に1つ設けられている。
これら案内部材432はそれぞれ、図16に示すように、案内部材432に幅方向に平行に設けられた2つずつの長穴434と、支持面420に立設されたボルト436との嵌合により移動を案内されるとともに、ボルト436の締付けにより支持面420に固定される。3つの案内部材432は、その案内面422と対向する側面が一平面内に位置させられて案内面424を構成し、案内部材432の移動により、案内面422,424の間隔がはんだフィルム302の幅より僅かに大きく、はんだフィルム302の移動を許容しつつ、その両側縁を案内する大きさに調節される。
ローラ360,362の上流側に設けられた2つの案内部材432はフィルム送り方向において隙間なく設けられているが、ローラ360,362の上流側と下流側とにそれぞれ隣接する2つの案内部材432は、ローラ360との干渉を回避するために隙間を隔てて設けられている。そのため、これら2つの案内部材432は、図15に示すように、その上面のローラ360,362側の端部がローラ360,362側ほど下方へ向かう向きに傾斜させられた傾斜面438とされている。それにより、2つの案内部材432は、ローラ360側の端部がローラ360の下方に位置させられ、ローラ360との干渉を回避しつつ、2つの案内部材432間のフィルム送り方向における隙間ができるだけ短くされ、案内面424の切れ目が短くされている。
図16に示すように、フィルム案内装置312の下流側にフィルム剪断装置310が設けられている。本フィルム剪断装置310は、刃450,452を備えている。第二刃たる刃452は、図15および図16に示すように、前記案内面422を形成する案内部材430のフィルム送り方向において下流側端部に設けられた刃保持部454の下流側端面に、支持面420の下流端の上方に位置する状態で固定されている。刃452は、幅が最大のはんだフィルム302より大きい幅を有し、フィーダ本体304の幅方向に平行であって、はんだフィルム302の長手方向に直角に固定され、図17に示すように、その下端部に幅方向において一方の側(本実施形態においては、はんだフィルム300をローラ360等に巻き掛ける際に寄せる側であって案内面422側)から他方の側に向かうに従って下方から上方に向かう向きに一直線状に傾斜させられた切れ刃456を有する。刃452は、上下方向においては、切れ刃452の最下端部と支持面420との間にフィルム302の厚さより僅かに大きく、はんだフィルム302の進入を許容する隙間が得られる位置に設けられ、刃452は刃保持部454の上端面より下方に位置する。
第一刃たる刃450は、図15に示すようにフィルム保持台460に固定されている。フィルム保持台460は、フィーダ本体304の刃452に下流側に隣接する箇所に昇降可能に設けられ、図14に示すように保持台昇降装置462により昇降させられる。保持台昇降装置462は、本実施形態においては流体アクチュエータの一種であるエアシリンダ464により構成され、刃452の下方に設けられている。フィルム保持台460はエアシリンダ464のピストンロッド466に取り付けられ、ピストンロッド466の伸縮により案内部材たるガイドレール468(図16参照)に案内されつつ昇降させられる。
刃450は刃452より大きい幅を有し、フィルム保持台460のフィルム送り方向において上流側の一端面に、フィーダ本体304の幅方向に平行に固定され、図17に示すように、その上端部にはんだフィルム302の幅方向に平行で水平な切れ刃470を有する。フィルム保持台460の水平な上面が上向きのフィルム保持面474を構成し、刃450は、切れ刃470がフィルム保持面474と同じ高さの位置に位置するように設けられている。フィルム保持台460には、図16に示すように、フィルム保持面474に開口して少なくとも1つ、本実施形態においては複数の吸引孔476が形成されている。吸引孔476は刃450にフィルム送り方向において下流側に隣接して設けられ、フィルム保持台460内に形成された通路(図示省略),フィルム保持台460に接続された配管により構成される負圧供給通路478等によって負圧源480に接続される。
負圧供給通路478の途中には、図14に示すように、電磁制御弁の一種である電磁方向切換弁482が設けられ、吸引孔476を負圧源480に連通する状態と、大気に開放する状態とに切り換えられる。電磁方向切換弁482はフィーダ本体304に設けられ、負圧源480は作業機本体30側に設けられており、負圧供給通路478は、フィルムフィーダ300がフィーダ保持台260に取り付けられる際にフィーダ保持台260および台車204を介して負圧源480に接続される。
フィルム保持台460は保持台昇降装置462により、フィルム保持面474が支持面420と同一面内あるいは支持面420より僅かに下に位置し、刃450が刃452より下に位置する下降端位置ないし退避位置と、下降端位置より上昇させられた上昇端位置とに昇降させられる。上昇端位置は、本実施形態においては、フィルム保持面474が、フィルム保持台460の上流側に隣接する前記刃保持部454の上端面484と同じ高さに位置する位置とされている。本フィルムフィーダ300においては、刃保持部454および刃保持部454が設けられた案内部材430の上端面がフィルムフィーダ300において最も高く、フィルムフィーダ300の上端面を構成している。支持面420により規定されるフィルム送り経路(送り高さ)および刃450,452の切れ刃470,456は刃保持部454の上端面の下方に位置し、フィルム保持台460の上昇端位置への上昇の途中で刃450,452によりはんだフィルム302が剪断される。なお、本フィルムフィーダ300においては、フィルム保持台460のフィルム送り方向において下流側は空けられている。
本フィルムフィーダ300においては、フィルム保持台460が設けられた部分が供給部とされ、フィルム保持台460の上昇端位置がフィルム引渡位置ないし被装着物保持具130によるフィルム受取位置とされ、フィルム保持面474がフィルム吸着位置に位置させられる。フィルム吸着位置は吸着高さであり、被装着物保持具130がはんだフィルム302を吸着する際の吸着面143の上下方向の位置である。フィルムフィーダ300は、その上端面が、部品フィーダにより供給される部品を被装着物保持具130が吸着する場合における部品吸着位置と同じ高さに位置するように設けられている。部品吸着位置は吸着高さであり、部品吸着時における被装着物保持具130の吸着面143の上下方向の位置である。したがって、被装着物保持具130が、フィーダ保持台260に取り付けられたフィルムフィーダ300により供給されるはんだフィルム302を保持する場合と、部品フィーダにより供給される部品を保持する場合とにおいて吸着面143の高さは同じであり、フィルム吸着位置と部品吸着位置とは同じであって、被装着物保持具130が被装着物を受け取る際の、その上下方向の位置である被装着物保持位置は同じであることとなる。部品は、厚さが異なっても吸着高さが同じになるように部品フィーダにより保持される。また、前記トレイ型供給装置200のトレイ210の供給高さは、収容凹部212に収容された部品14の上面が吸着高さと同じ高さに位置する位置とされている。そのため、フィルム302の受取りおよびトレイ210からの部品14の受取りを部品フィーダから部品を受け取る被装着物保持具130に行わせることができる。なお、トレイ型供給装置200のトレイ210の供給高さを、収容凹部212に収容された部品14の上面が吸着高さと同じ高さに位置する位置とすることは不可欠ではなく、場合によって、部品14の上面が吸着高さと異なる高さに位置する位置としてもよい。
フィルム保持台460の下降端位置および上昇端位置はそれぞれ、本実施形態においては、エアシリンダ464のピストンのストロークエンドにより規定され、下降端位置センサ490および上昇端位置センサ492(図21参照)により検出される。これらセンサ490,492は、例えば、反射型の光電センサにより構成され、ピストンを検出するものとされており、ピストンの検出の有無により異なる信号を出力する。
フィーダ保持台260には、フィルムフィーダ300を1台、あるいは複数台保持させることができる。複数台のフィルムフィーダ300は、例えば、同種のフィルム302を供給するものとされ、一方が他方の予備とされる。あるいは、複数台のフィルムフィーダ300のうちの少なくとも2台について保持させるはんだフィルム302の種類を異ならせ、組立作業機20において必要とされるはんだフィルム302の変更に備えるようにされてもよい。はんだフィルム302の種類は、例えば、その幅によって異ならされる。
フィーダ保持台260にはまた、図18に示すフラックスチェックユニット500が取り付けられる。フラックスチェックユニット500は、前記フラックス塗布ユニット38のディスペンサノズル116によるフラックスの吐出状態をチェックするためのものである。チェックは、ディスペンサノズル116にテープ状のシート502へフラックスを吐出させることにより行われる。そのため、フラックスチェックユニット500は、ユニット本体504,シート供給装置506,シート巻取装置508,シート支持台510およびシート案内装置512を含む。
ユニット本体504は前記フィーダ本体304と同様に構成され、フィーダ保持台260に位置決めされ、着脱可能に固定される。本実施形態においては、シート502は供給リール514に巻き付けられており、シート供給装置506は、ユニット本体504に幅方向に平行に設けられたリール保持軸516を備え、供給リール514が回転可能に保持されている。シート巻取装置508は、ユニット本体504のシート供給装置506より後側の部分に設けられ、ユニット本体504にリール保持軸516と平行な軸線まわりに回転可能に取り付けられた巻取リール520とリール回転駆動装置522とを含む。リール回転駆動装置522は電動モータ524を駆動源とし、その回転が歯車526,528,530を含む回転伝達装置532により巻取リール520に伝達される。電動モータ524は、本実施形態においてはパルスモータとされている。
シート支持台510はシート供給装置506の上方に設けられ、上向きで水平な支持面540を備えている。支持面540はフラックスチェックユニット500の上面と同じ高さに設けられ、前記フィルムフィーダ300の上昇端位置に位置するフィルム保持台460のフィルム保持面474と同じ高さに位置するように設けられている。シート案内装置512は、ユニット本体504の幅方向に平行な軸線まわりに回転可能に設けられたローラ542,544,546,548を含む。供給リール514から引き出されたシート502は、ローラ542,544,546に巻き掛けられた後、支持面540上に載せられ、ローラ548に案内されて巻取リール520に巻き取られる。
シート502は、巻取リール520がリール回転駆動装置522によって回転させられることにより所定長さずつ送られ、現にシート支持台510により支持されている部分が支持面540上から退避させられ、未使用部分が支持面540上に位置させられる。シート502の送り長さは、送り量検知装置550により検知される。送り量検知装置550はユニット本体504に設けられ、ローラ544の回転角度を検出することにより送り量を検出するものとされている。さらに、ユニット本体504の側面には、図9に示すように、上方に開口する容器552が取り付けられている。フィルムフィーダ300およびフラックスチェックユニット500がフィーダ保持台260に取り付けられた状態では、図2に示すように、いずれも前部は開口188を通ってカバー180内に位置し、後部はカバー180の外に位置する状態となる。
本組立作業システムを構成する複数台の組立作業機20は隙間なく並べられており、作業者は組立作業機20に側方からアクセスすることができず、前後からアクセスすることとなる。そのため、カバー180の天井パネル186には、図2に示すように、その前部に開口188に続く開口600が設けられ、作業者が組立作業機20の前部上方から組立作業機20の内部にアクセスすることができるようにされている。開口188からもアクセスは可能であるが、アクセス可能範囲が組立作業機20の前側部分に限られるのに対し、中央部分にもアクセスすることができる。
開口600は開口188と同じ幅を有し、天井パネル186に取り付けられた開閉扉602,604により塞がれる。開閉扉602,604は基材搬送方向に平行な方向に並んで設けられ、図示を省略するヒンジにより、基材搬送方向に平行な軸線まわりに回動可能に取り付けられている。開閉扉602の幅および奥行きは開閉扉604より大きくされている。作業者は開閉扉602,604の少なくとも一方を開いて開口600から組立作業機20の内部にアクセスすることができる。
台車204に幅方向に並んで設けられたトレイ型供給装置200およびフィーダ型供給装置202は、トレイ型供給装置200が開閉扉602側に位置し、フィーダ型供給装置202が開閉扉604側に位置する。また、トレイ型供給装置200は、開口188の基材搬送方向と平行な方向の一方の側の部分と対向する状態で設けられ、フィーダ型供給装置202は他方の側の部分と対向する状態で設けられる。換言すれば、トレイ型供給装置202は、開口188の他方の側の部分とは対向しない状態で配置され、フィーダ型供給装置202は開口188のトレイ型供給装置200とは対向しない部分に設けられる。
そのため、供給装置34が台車204においてベース50に取り付けられた状態では、トレイ型供給装置200のストッカ222およびストッカ昇降装置224が開閉扉602の前面に位置し、作業者の組立作業機20内部へのアクセスを妨げる。トレイ型供給装置200は、ストッカ222が供給高さの上下にわたって昇降させられるものとされており、上下方向の寸法が大きく、作業機本体30の基材搬送保持装置32が設けられた部分より大きく上方へ延び出させられて開閉扉602の前面に位置し、作業者による開閉扉602の操作を妨げるのである。台車204をベース50から外し、供給装置34をベース50から外せば、作業者は開閉扉602を開いて内部にアクセスすることができるが、面倒である。
それに対し、フィーダ保持台260は開閉扉604側に位置するが、フィーダ保持台260に取り付けられたフィルムフィーダ300およびフラックスチェックユニット500はトレイ型供給装置200より上下方向の寸法が小さく、高さ方向において作業機本体30の基材搬送保持装置32が設けられた部分に対応する部分近傍に位置するのみである。そのため開閉扉604は前方へ開放されたままであり、作業者は開閉扉604を開き、開口600から組立作業機20内部の装置にアクセスし、メンテナンス等を行うことができる。開口600が2つの開閉扉602,604によって塞がれるようにすることにより、作業者は供給装置34がベース50に取り付けられたままの状態で、一方の開閉扉604を開いて組立作業機20の内部にアクセスすることができるのである。特に、開閉扉604は開閉扉602より小さいものとされ、幅方向においてトレイ型供給装置200から外れており、トレイ型供給装置200との干渉の恐れなく、開閉操作を行うことができる。
このようにトレイ型供給装置200は高さが高いものであるが、フィルムフィーダ300およびフラックスチェックユニット500が高さが低いものであるため、開口188のトレイ型供給装置200と対向しない部分は、フィルムフィーダ300およびフラックスチェックユニット500の上側があいた状態となる。また、フィーダ保持台260の複数の保持部262の一部にフィルムフィーダ300等が取り付けられれば、フィーダ保持台260のフィルムフィーダ300等が取り付けられていない部分があいた状態となり、フィルムフィーダ300等が取り付けられなければ、開口188のフィーダ保持台260が位置する部分の全部があいた状態となる。
これら開口188のトレイ型供給装置200とは対向しない部分を覆うために、図2に示すように、開口188に開閉扉606が取り付けられている。なお、図1においては、開閉扉606の図示は省略されている。開閉扉606は、フィルムフィーダ300等の上部の隙間を塞ぐ本体部608と、側方の隙間を塞ぐ補助部610とを含み、側部パネル182にヒンジ612,614(図2参照)によって上下方向に平行な軸線まわりに回動可能に取り付けられ、作業者により開閉させられる。フィルムフィーダ300等の側方の隙間の幅は、フィーダ保持台260に取り付けられるフィルムフィーダ300等の数によって決まる。そのため、補助部610は、側方側の隙間の幅に応じた幅を有するものが本体部608の下面に着脱可能に取り付けられて本体部608と一体的に回動させられる。側方側の隙間がなければ、補助部610は本体部608に取り付けられず、本体部608のみが側部パネル182に取り付けられ、開閉扉606は本体部608のみにより構成されるものとされる。開閉扉606は、開口188のフィルムフィーダ300およびフラックスチェックユニット500がない部分を塞ぐように設けられることにより、フィルムフィーダ300およびフラックスチェックユニット500が配置された部分に、それらのカバー180の外部への突出を許容する開放部616を含むこととなる。なお、開閉扉606は、90度を超えて開かないようにされている。
開閉扉606が閉状態にあり、開口188のトレイ型供給装置200と対向しない部分を覆う状態において本体部608の上面の開閉扉604に対応する部分には、図2に示すように、突起620が設けられ、誤操作防止部たる係止部を構成している。突起620は、本実施形態においては、本体部608の回動軸線と直交する方向に長いものとされている。また、前記開閉扉604の自由端部には、係合片622が取り付けられて誤操作防止部たる係止部を構成している。係合片622は、本実施形態においては、図19に示すように板材が曲げられて成り、開閉扉604の自由端部の端縁から突出する状態で設けられ、開閉扉604と同じ幅を有する。
開閉扉604の開閉は、開閉検出装置630(図21参照)により検出される。開閉検出装置630は、本実施形態においては透過型の光電センサにより構成され、側部パネル182の前面に設けられている。開閉検出装置630は、開閉扉604が閉じられた状態では、開閉扉604の内側面に設けられた被検出部たるドグ632(図19参照)によって受光部の受光が妨げられ、開閉扉604が開かれた状態では受光が妨げられず、開閉扉604の開閉によって異なる信号を出力する。
開閉扉606が開口188のトレイ型供給装置200とは対向しない部分を覆わない開状態にある状態では、突起620が開閉扉604の係合片622の回動軌跡内に位置する。そのため、作業者が開閉扉606を閉じていない状態で開閉扉604を閉じようとすれば、係合片622が突起620に当接し、閉位置への回動を阻止する。突起620および係合片622がいずれも長いものとされ、また、開閉扉606は90度を超えて開かないようにされているため、開閉扉606が閉じられた位置以外のいずれの位置に位置しても、開閉扉606が閉じられていない状態で開閉扉604が閉じられようとすれば、係合片622が突起620に当たり、開閉扉604が閉じられることが阻止される。そのため、開閉検出装置630からは開閉扉604が開かれていることを表す開信号が出力されたままであり、開閉扉604が閉じられていないことが検出される。
開閉扉606が閉じられれば、突起620は係合片622の回動軌跡から外れ、組立作業機20内に位置する状態となり、開閉扉604の閉位置への回動を妨げない。そのため、作業者が開閉扉606を閉じた後に開閉扉604を閉じれば、図9に示すように開閉扉604を閉位置まで回動させ、閉じることができ、開閉検出装置630から開閉扉604が閉じられたことを表す閉信号が出力され、開閉扉604が閉じられたことが確認される。開閉扉604を閉じるためには開閉扉606を閉じることが必要であり、開閉扉604が閉じられたことが検出されれば、開閉扉606が閉じられたことも保証される。開閉検出装置630は、開閉扉604,606の各開閉検出を行う装置を兼ねており、開閉検出装置が1つで済む。
本組立作業機20においては、図21に示すように、組立作業機20を構成する各種装置、本実施形態においては、基材搬送保持装置32,作業ヘッド36,38,ヘッド移動装置40,トレイ型供給装置200,はんだフィルムフィーダ300,フラックスチェックユニット500がそれぞれ個別に制御装置(以後、個別制御装置と称する)650,652,654,656,658,660,662を備え、撮像装置42,44は共通の個別制御装置664により制御され、これら個別制御装置650等は統括制御装置48により制御される。統括制御装置48および個別制御装置650等はそれぞれコンピュータを主体として構成され、個別制御装置650等は、それが設けられた組立作業機構成装置を構成する各種装置の駆動源,電磁弁等を制御し、個別制御装置664は撮像装置42,44の撮像により得られたデータを画像処理する。統括制御装置48はまた、前記開閉検出装置630の検出信号が入力されるとともに、報知装置666を制御する。報知装置666は、例えば、表示画面668(図2参照)への文字等の表示によって情報を表示する表示装置とされる。報知装置666は、音声や、ランプの点灯,点滅によって作業者に情報を報知する装置とされてもよい。本組立作業システムを構成する複数台の組立作業機20の各統括制御装置48は、システム制御装置670により制御されるとともに互いに接続され、通信可能とされている。
以上のように構成された組立作業機20における部品14の基材12への組付けを説明する。
組付けは、基材12の部品組付箇所に塗布されたフラックス700(図22(a)参照)上にはんだフィルム片702を載置し(図22(b)参照)、はんだフィルム片702の上にフラックス704を塗布し(図22(c)参照)、フラックス704上に部品14を載置することにより行われる(図22(d)参照)。これら4つの工程のうち、基材12の部品組付箇所へのフラックス700の塗布は、本組立作業機20の基材搬送方向において上流側に隣接する組立作業機20において行われる。この上流側の組立作業機20は、図示は省略するが、本組立作業機20と同様に作業ヘッド36,38を備え、作業ヘッド38がフラックス塗布ヘッドとされ、フラックスチェックユニットが設けられている。
部品組付箇所にフラックス700が塗布された基材12は、基材搬送保持装置32により本組立作業機20に搬入され、予め設定された作業位置である組付位置に停止させられる。停止後、基材12はクランプ装置51によってクランプされた後、撮像装置42により撮像される。撮像装置42はまず、上昇端位置において基材12全体を撮像する。撮像データの画像処理に基づいて基材12全体のX軸方向およびY軸方向における各位置誤差および回転位置誤差(軸線まわりの位置誤差)が算出され、個別制御装置664から統括制御装置48へ送られ、統括制御装置48から個別制御装置656へ送られる。
撮像装置42は次に基材12の作業箇所である部品組付箇所へ移動させられ、撮像する。この際、撮像装置42は、先の基材12全体の撮像に基づいて取得されたX軸,Y軸方向の各位置誤差が修正された位置へ移動させられるとともに、下降させられ、部品組付箇所を精度良く、拡大して撮像する。撮像装置42を構成するカメラは、焦点が可変のカメラあるいは被写界深度が深いカメラとされている。そして、撮像データが画像処理され、組付箇所のX軸,Y軸方向の各位置誤差および回転位置誤差が算出される。これら位置誤差は、個別制御装置664から統括制御装置48を経て個別制御装置652,656へ送られる。基材12の上面であって作業面たる組付面には、図20に示すように罫線が格子状に設けられており、その罫線の撮像により位置誤差が取得される。基材12の作業面に突部および凹部等、もともと基材12に設けられていて、基材12を構成するものであって、撮像により作業面上における位置を特定することができるものがあれば、それらのうち部品組付箇所近傍にあるものの撮像により、部品組付箇所の位置誤差を算出することも可能である。罫線は突部等を一般化したものであると考えることもできる。なお、基材12の作業が行われる面に基準マークを複数設け、それら基準マークを撮像装置42によって撮像することにより、部品組付箇所のX軸,Y軸方向の各位置誤差および回転位置誤差が取得され、補正量が取得されるようにしてもよい。
撮像後、運搬ヘッド36がヘッド移動装置40により供給装置34へ移動させられ、フィルムフィーダ300からはんだフィルム片702を受け取り、トレイ210から部品14を取り出す。いずれが先に行われてもよいが、まず、フィルム片702の受取りを説明する。フィルムフィーダ300においてはんだフィルム302はちょうど切断された状態にあり、その下流側端がフィルム送り方向において刃450,452と一致する状態にある。また、フィルム保持台460は、図14に示すように下降端位置に位置する。
フィルムフィーダ300においてはまず、統括制御装置48からの送り信号に基づいて個別制御装置660により電動モータ376が制御され、はんだフィルム302が所定の長さ送られる。送り長さは、基材12における部品14のはんだ付けに必要な長さであり、部品14の寸法,形状に基づいて予め設定されている。統括制御装置48から個別制御装置660へは、送り信号と共に送り長さを指示する信号が供給される。それに基づいてはんだフィルム302を指示された長さ送るのに必要な量、電動モータ376が駆動され、ローラ360,362が回転させられてはんだフィルム302を設定長さ送る。はんだフィルム302の下流側端部ないし先端部である自由端部は、その剛性により刃450,452の間を通ってフィルムフィーダ300の前端側へ押し出され、送りが終了した状態では、図16に示すように刃450,452からフィルム送り方向において下流側へ設定長さ突出し、フィルム保持面474上に位置する状態となる。
送り後、電磁方向切換弁482が切り換えられ、負圧供給通路478が負圧源480に連通させられて吸引孔476に負圧が供給され、はんだフィルム302がフィルム保持面474に吸着される。その状態でフィルム保持台460が上昇させられる。それにより刃450が上昇させられ、はんだフィルム302の自由端部が刃450,452の共同により剪断され、はんだフィルム302の本体部(刃452よりフィルム送り方向において上流側の部分)から切り離されてはんだフィルム片702が得られる。フィルム保持台460ははんだフィルム302の切断後、上昇端位置に向かって更に上昇させられ、フィルム保持面474を吸着高さに位置させる。はんだフィルム302は薄く、フィルム保持面474上に吸着されたはんだフィルム片702も吸着高さに位置すると見なすことができる。フィルム保持台460の上昇端位置への到達が上昇端位置センサ492によって検出されれば、個別制御装置660から統括制御装置48へ上昇完了を表す信号が送られる。
運搬ヘッド36は、X軸方向移動装置60およびY軸方向移動装置62によって水平方向に移動させられつつ、Z軸方向移動装置64により下降させられてフィルムフィーダ300へ接近させられる。そして、フィルム保持台460の上昇端位置への到達を検出する信号に基づいてフィルム片保持具130がZ軸スライド90に対して下降させられる。フィルム片保持具130は、吸着面143が吸着高さより小距離下方に位置する下降端位置まで下降させられる。吸着面143がはんだフィルム片702に接触した後の余分な下降距離は、フィルム片保持具130の吸着部139の軸部137に対する相対移動により許容される。フィルム片保持具130は、下降端位置まで下降する前にフィルム保持台460の上方へ移動させられ、フィルム保持面474に対して直角に下降させられてはんだフィルム片702を吸着する。
フィルム片保持具130が下降端位置へ下降させられ、はんだフィルム片302を吸着したことは、個別制御装置652から統括制御装置48を介して個別制御装置660へ送られ、電磁方向切換弁482が吸引孔476を大気に連通させる状態に切り換えられる。それにより、フィルム保持面474によるはんだフィルム片302の保持が解除され、フィルム片保持具130ははんだフィルム片702を保持してフィルム保持面474から持ち上げる。フィルム保持面474によるはんだフィルム片302の保持の解除後、フィルム保持台460が下降させられる。なお、吸引孔476に負圧と正圧とが選択的に供給されるようにし、フィルム保持面474への負圧の供給が遮断されるとともに正圧が供給され、フィルム保持面474によるはんだフィルム片702の保持が積極的に解放されるようにしてもよい。
次に、運搬ヘッド36は供給位置に位置決めされたトレイ210へ移動させられ、部品14を取り出す。トレイ210の複数の収容凹部212のうちのいずれに部品14が収容されているかは統括制御装置48において把握され、また、複数の収容凹部212からの部品14の取出順は予め設定されている。部品保持具130は、部品14を取り出す収容凹部212上方へ移動させられるとともに下降させられ、部品14を吸着し、トレイ210から取り出す。
次いで運搬ヘッド36は基材12上方へ移動させられるが、その途中で撮像装置44への上方へ移動させられ、フィルム片保持具130により保持されたはんだフィルム片702および部品保持具130により保持された部品14がそれぞれ撮像され、各々の保持位置誤差が取得され、個別制御装置652,656へ送られる。はんだフィルム302ははんだを含んでいて不透明であり、はんだフィルム片702は不透明であって、撮像装置44により撮像することができる。保持位置誤差には、X軸方向およびY軸方向の各位置誤差および回転位置誤差が含まれる。これら位置誤差は、はんだフィルム片702および部品14をそれぞれ基材12に装着する際に運搬ヘッド36の移動位置を修正し、ホルダ132を回転させてフィルム片保持具130および部品保持具130をそれぞれ回転させることにより修正される。また、はんだフィルム片702および部品14について姿勢(長手方向の向き)の変更が必要であれば、その分も合わせてホルダ132,フィルム片保持具130および部品保持具130が回転させられる。先に部品組付箇所の撮像により得られた位置誤差および回転位置誤差も合わせて修正される。
そして、まず、フィルム片保持具130が部品組付箇所上へ移動させられるとともに下降させられ、基材12に塗布されたフラックス700上にはんだフィルム片702を所定の姿勢で正確に載置する。載置後、フラックス塗布ヘッド38がはんだフィルム片702上へ移動させられてフラックス704を塗布する。この際、場合によって、塗布に先立ってフラックスの塗布チェックが行われる。例えば、予め設定されたとき、例えば、一連の基材12への部品14の組付け開始時,前回の塗布チェックから設定時間が経過したとき,設定数の基材12への部品14の組付けが行われたとき等にフラックス塗布チェックが行われる。フラックス塗布ヘッド38は、ディスペンサノズル116がフラックスチェックユニット500の容器552上に位置する位置へ移動させられ、ディスペンサノズル116により予め設定された回数、フラックスの吐出動作が行われ、フラックスの捨て打ちが行われる。
次いで、ディスペンサノズル116はシート502のシート支持台510により支持された部分の上方へ移動させられ、シート502に近接する位置まで下降させられてシート502上にフラックスを塗布する。塗布は、予め設定された回数、位置を変えて行われる。塗布後、撮像装置42によりシート502が撮像され、所定のフラックスの像が得られるか否かによりディスペンサノズル116からフラックスが正常に吐出されているか否かがチェックされる。所定のフラックスの像が得られず、フラックスが適正に吐出されていなければ異常であり、報知装置666により異常の発生が報知される。適正なフラックスの像が得られれば、ディスペンサノズル116によるフラックスの塗布が可能であり、はんだフィルム片702へのフラックス704の塗布が行われる。この際、フラックス塗布ヘッド38の移動位置は、部品組付箇所のX軸,Y軸方向の各位置誤差に基づいて補正され、塗布が位置精度良く行われる。フラックス704の塗布後、運搬ヘッド36が移動させられ、部品保持具130が部品組付箇所上へ移動させられるとともに下降させられ、保持した部品14をフラックス704上に載置する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、電磁方向切換弁482が負圧制御装置を構成し、個別制御装置660の電動モータ376を制御する部分が切断長さ制御装置を構成している。また、ヘッド移動装置40が、作業ヘッド36,38と基材搬送保持装置32とを互いに直交する3つの方向に相対移動させる相対移動装置を構成している。この相対移動装置は、作業ヘッド36,38と基材搬送保持装置32とを、被装着物保持具130の軸線に直角な平面であって水平面に平行な方向に移動させる平行方向移動装置と、上記平面に直角な方向に移動させる直角方向移動装置とを含むが、相対移動装置は平行方向移動装置のみを含む装置としてもよい。
なお、基材へのフラックスの塗布およびはんだフィルム片の載置が、異なる2台の組立作業機であって、例えば、互いに隣接する2台のうちの上流側の組立作業機において行われ、はんだフィルム片上へのフラックスの塗布および部品の装着が下流側の組立作業機において行われてもよい。
また、フィーダ保持台は、作業機本体に設けられてもよい。
36,38:作業ヘッド 300:はんだフィルムフィーダ 302:はんだフィルム 306:リール保持装置 308:フィルム送り装置 310:フィルム剪断装置

Claims (6)

  1. (A)装着対象物を搬送方向に搬送し、予め定められた位置に保持する装着対象物搬送保持装置と、(B)その装着対象物搬送保持装置の少なくとも片側に設けられ、装着対象物に装着されるべき複数の被装着物を供給する被装着物供給装置と、(C)その被装着物供給装置から、吸着具により被装着物を受け取り、前記装着対象物搬送保持装置に保持された装着対象物に装着する装着装置とを備えた組立作業機において、前記被装着物供給装置として用いられるフィルムフィーダであって、
    長手形状を成すテープ状のフィルムを一端側から引き出し可能に収容するフィルム収容装置と、
    そのフィルム収容装置から引き出されたフィルムを表裏両側から挟む一対のローラとそれらローラの少なくとも一方を回転駆動する回転駆動装置とを含み、フィルムを長手方向に平行な送り方向に送るフィルム送り装置と、
    (a)そのフィルム送り装置により送られるフィルムの自由端部を、吸引孔が形成された上向きのフィルム保持面により吸着して保持するとともに、前記送り方向における上流側の一側縁に第一刃を備えたフィルム保持台と、(b)前記第一刃と共同してフィルムを剪断する第二刃と、(c)その第二刃と前記第一刃とを前記フィルム保持面に直角な方向に相対移動させる相対移動装置とを含み、前記第一刃と前記第二刃とによりフィルムを剪断し、前記フィルム保持台に保持された前記自由端部をフィルムの本体部から切り離すフィルム剪断装置と
    を含み、切り離された前記フィルムの自由端部を、前記被装着物として供給するように構成され、
    前記相対移動装置が、
    前記フィルム保持台を前記フィルム保持面に直角な方向に上昇させることにより前記第一刃と前記第二刃とにフィルムを剪断させるとともに、そのフィルム保持台を、それの前記フィルム保持面が、当該フィルムフィーダのそのフィルム保持面に隣接する部分の上端面とほぼ同一レベルとなる位置であって、当該フィルムフィーダにおいて最も高い当該フィルムフィーダの上端面の位置まで上昇させる保持台昇降装置を含み、
    当該フィルムフィーダが、
    当該フィルムフィーダを、前記組立作業機が有するフィーダ保持台に取り外し可能に取り付けるためのフィーダ取付装置を含み、
    前記フィーダ保持台には、当該フィルムフィーダとは別の前記被装着物供給装置として、部品フィーダが取付可能とされており、
    当該フィルムフィーダが、
    前記フィルムの自由端部を前記吸着具によって受け取る際のその吸着具の高さ位置が、前記部品フィーダから前記被装着物としての部品を前記吸着具によって受け取る際のその吸着具の高さ位置と同じとなるように構成されたフィルムフィーダ。
  2. 前記フィルム収容装置が、テープ状のフィルムが巻き付けられたリールを回転可能に保持するリール保持装置を含み、かつ、当該フィルムフィーダが、そのリール保持装置と前記フィルム送り装置との間に設けられ、リール保持装置に保持された前記リールから引き出されたフィルムを、前記リールへの巻き付け状態とは逆向きに少なくとも1回湾曲させることにより、そのフィルムの前記リールへの巻き癖を減少させる巻き癖減少装置を含む請求項1に記載のフィルムフィーダ。
  3. さらに、前記フィルム収容装置と前記フィルム剪断装置との間に設けられ、フィルムの下面を支持する支持面と、フィルムの両側縁の少なくとも一方を案内する案内面とを備えたフィルム案内装置を含む請求項1または2に記載のフィルムフィーダ。
  4. 前記フィルム案内装置が、前記案内面を一対備え、それら一対の案内面の間隔が変更可能である請求項3に記載のフィルムフィーダ。
  5. さらに、前記回転駆動装置を制御することにより、前記フィルム剪断装置により剪断される前記自由端部の長さを制御する切断長さ制御装置を含む請求項1ないし4のいずれかに記載のフィルムフィーダ。
  6. 装着対象物を搬送方向に搬送し、予め定められた位置に保持する装着対象物搬送保持装置と、
    その装着対象物搬送保持装置の少なくとも片側に設けられ、装着対象物に装着されるべき複数の被装着物を供給する被装着物供給装置と、
    その被装着物供給装置から、吸着具により被装着物を受け取り、前記装着対象物搬送保持装置に保持された装着対象物に装着する装着装置と
    を含む組立作業機であって、
    前記被装着物供給装置が、
    長手形状を成すテープ状のフィルムを一端側から引き出し可能に収容するフィルム収容装置と、
    そのフィルム収容装置から引き出されたフィルムを表裏両側から挟む一対のローラとそれらローラの少なくとも一方を回転駆動する回転駆動装置とを含み、フィルムを長手方向に平行な送り方向に送るフィルム送り装置と、
    (a)そのフィルム送り装置により送られるフィルムの自由端部を、吸引孔が形成された上向きのフィルム保持面により吸着して保持するとともに、前記送り方向における上流側の一側縁に第一刃を備えたフィルム保持台と、(b)前記第一刃と共同してフィルムを剪断する第二刃と、(c)前記フィルム保持台を上昇させ、前記第一刃と前記第二刃とにフィルムを剪断させてそのフィルム保持台に保持された前記自由端部をフィルムの本体部から切り離させた後、そのフィルム保持台を上昇端位置まで上昇させる保持台昇降装置とを含むフィルム剪断装置と
    を含み、前記フィルムの自由端部を前記被装着物として供給するフィルムフィーダであり、
    前記保持台昇降装置が、前記フィルム保持台を、前記上昇端位置として、前記フィルム保持台の前記フィルム保持面が前記フィルムフィーダにおいて最も高い前記フィルムフィーダの上端面の位置まで上昇させるように構成され、
    当該組立作業機が、前記上昇端位置にあるフィルム保持台の前記フィルム保持面から前記吸着具が前記フィルムの自由端部を受け取るように構成されるとともに、前記フィルムフィーダを保持するフィーダ保持台を有し、
    前記フィルムフィーダが、自身を前記フィーダ保持台に取り外し可能に取り付けるためのフィーダ取付装置を含み、
    前記フィーダ保持台には、前記フィルムフィーダとは別の前記被装着物供給装置として、部品フィーダが取付可能とされており、
    前記フィルムフィーダから前記フィルムの前記自由端部を前記吸着具によって受け取る際のその吸着具の高さ位置が、前記部品フィーダから前記被装着物としての部品を前記吸着具によって受け取る際のその吸着具の高さ位置と同じとなるように構成された組立作業機。
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