以下の項目I〜XIは、本出願を解釈する為のガイドを提供する。
I.用語
用語「製品(product)」は、他で明示的に規定されていなければ、任意の機械、製造物及び/又は物質の組成物を意味する。
用語「製品(product)」は、他で明示的に規定されていなければ、機械、製造物及び/又は物質の組成物を意味する。
用語「プロセス(process)」は、他で明示的に規定されていなければ、プロセス、アルゴリズム、方法又は同様のものを意味する。
各プロセス(方法、アルゴリズム又はその他と呼ばれるか否かに関わらず)は、1つ又は複数の工程を本質的に含み、従って、プロセスの「工程(step)」又は「複数の工程(steps)」への全ての言及は、プロセスの単なる説明において、又は、用語「プロセス」若しくは同様の用語の単なる記載において、内在的な先行詞を有する。それに応じて、請求項におけるプロセスの「工程」又は「複数の工程」へのあらゆる言及は、十分な先行詞を有する。
用語「発明(invention)」及び同様の用語は、他で明示的に規定されていなければ、「本出願において開示されている1つ又は複数の発明(the one or more inventions disclosed in this application)」を意味する。
用語「実施形態(an embodiment)」、「実施形態(embodiment)」、「複数の実施形態(embodiments)」、「実施形態(the embodiment)」、「複数の実施形態(the embodiments)」、「1つ又は複数の実施形態(one or more embodiments)」、「幾つかの実施形態(some embodiments)」、「ある実施形態(certain embodiments)」、「一実施形態(one embodiment)」、「別の実施形態(another embodiment)」及び同様の用語は、他で明示的に規定されていなければ、「発明の1つ又は複数の(但し、全てではない)実施形態(one or more(but not all)embodiments of the invention」を意味する。
発明の用語「変形形態(variation)」は、他で明示的に規定されていなければ、本発明の実施形態を意味する。
用語「表示(indication)」は、非常に広い意味で使用される。物の「表示」は、物の決定に使用され得る如何なるものも含むことを理解されたい。
物の表示は、その物を識別する電子メッセージ(例えば、ウィジェットに添着されたシリアル番号によるウィジェットの識別、ウィジェットの1つ又は複数の特性によるウィジェットの識別)を含み得る。物の表示は、物の演算及び/又は検索に使用され得る情報(例えば、ウィジェットがウィジェットの決定に使用され得る一部分である機械を識別する情報)を含み得る。物の表示により、その物に関連する物を指定できる場合がある(例えば、その物の特性、その物の名前、その物に関連する物の名前)。物の表示により、その物に関連する物を指定できない場合がある(例えば、文字「a」は、文字「a」を解釈してウィジェットを識別するよう構成されたコンピュータシステムのウィジェットの表示である場合がある)。物の表示は、その物の標識、兆候及び/又はトークンを含み得る。表示は、例えば、コード、リファレンス、例、リンク、信号及び/又は識別子を含み得る。物の表示は、その物を表す、その物を説明する及び/又は他の方法でその物と関連付けられる情報を含み得る。
物の表示の変換形は、その物の表示であり得る(例えば、物の暗号化表示は、その物の表示であり得る)。物の表示は、その物自体、その物のコピー及び/又はその物の一部を含み得る。物の表示は、表示を理解するよう構成されていない物にとっては無意味なものであり得る(例えば、ある人物が文字「a」がウィジェットを示すことを理解できなくとも、コンピュータシステムが文字「a」からウィジェットを決定できる場合がある為、ウィジェットの表示であり得る)。物の表示をその物の決定に使用できるといえども、その物又は他の物が決定されることを意味するわけではないことを理解されたい。物の表示は、他で規定されていなければ、任意の数の物の表示を含み得る。物の表示は、他の物の表示を含み得る(例えば、多くの物を示す電子メッセージ)。(表示は、特許請求の範囲内の言語において非常に広義の用語として使用することができる。例えば、金融商品の表示を受信する。)
用語「表す(represent)」は、(1)語、シンボル若しくは同様のものが示すように表現する、指定する、表す(stand for)若しくは示すように機能すること、(2)幾つかの用語、文字、シンボル若しくは同様のものによって表現すること若しくは指定すること、(3)画像が示すように像を描くこと若しくは描写すること若しくは提示すること、又は、(4)その標識若しくはシンボルとして機能することを意味する。
実施形態の説明における、「別の実施形態」への言及は、他で明示的に規定されていなければ、言及されている実施形態が別の実施形態(例えば、言及されている実施形態の前に説明された実施形態)と相互排他的であることは含意しない。同様に、2つ(又はそれ以上)の実施形態が言及されているという単なる事実は、それらの実施形態が相互排他的であることは含意しない。
本発明の一実施形態は、本発明の他の2つ以上の実施形態を含んでも、包含しても、採用してもよい。例えば、要素a、b及びcを備える第1の実施形態は、要素a、b、c及びdを備える第2の実施形態、並びに、要素a、b、c及びeを包含する第3の実施形態を包含し得る。同様に、第1、第2及び第3の実施形態のそれぞれは、要素a、b、c、d及びeを備える第4の実施形態を包含し得る。
用語「を含む(including)」、「を備える(comprising)」及びそれらの変形語は、他で明示的に規定されていなければ、「を含むが、これ(ら)には必ずしも限定されない(including but not necessarily limited to)」を意味する。従って、例えば、文章「機械は赤いウィジェット及び青いウィジェットを含む(the machine includes a red widget and a blue widget)」は、機械は赤いウィジェット及び青いウィジェットを含むが、1つ又は複数の他のアイテムも含む可能性があり得る。
用語「から成る(consisting of)」及びその変形語は、他で明示的に規定されていなければ、「を含み、又、これ(ら)に限定される(including and also limited to)」を意味する。従って、例えば、文章「機械は赤いウィジェット及び青いウィジェットから成る(the machine consists of a red widget and a blue widget)」は、機械は赤いウィジェット及び青いウィジェットを含むが、他の物は含まないことを意味する。
用語「を構成する(compose)」及びその変形語は、他で明示的に規定されていなければ、「の構成部品を構成する、のコンポーネントを構成する、又は、のメンバーを構成する(to make up the constituent parts of,component of or member of)」を意味する。従って、例えば、文章「赤いウィジェット及び青いウィジェットは機械を構成する(the red widget and the blue widget compose a machine)」は、機械が赤いウィジェット及び青いウィジェットを含むことを意味する。
用語「を排他的に構成する(exclusively compose)」及びその変形語は、他で明示的に規定されていなければ、「の構成部品を排他的に構成する、の唯一のコンポーネントである、又は、の唯一のメンバーである(to make up exclusively the constituent parts of,to be the only components of or to be the only members of)」を意味する。従って、例えば、文章「赤いウィジェット及び青いウィジェットは機械を排他的に構成する(the red widget and the blue widget exclusively compose a machine)」は、機械が赤いウィジェット及び青いウィジェットから成る(即ち、他の物は含まない)ことを意味する。
用語「a」、「an」及び「the」は、他で明示的に規定されていなければ、「1つ又は複数の(one or more)」を言及する。従って、例えば、語句「ウィジェット(a widget)」は、他で明示的に規定されていなければ、1つ又は複数のウィジェットを意味する。同様に、語句「ウィジェット」を記述した後、後続の語句「ウィジェット(the widget)」の記載は、「1つ又は複数のウィジェット(the one or more widgets)」を意味する。それに応じて、語「(the)」は、先行詞を有する特定の用語を言及し得ることも理解されたい。例えば、パラグラフが「特定の単一の特徴(a specific single feature)」について述べてから「特徴(the feature)」を言及する場合、語句「特徴(the feature)」は、前に述べられた「特定の単一の特徴」を言及していることを理解されたい。(「特定の単一の特徴」内の用語「a」は、「1つの(one)」特定の単一の特徴を言及し、「1つ又は複数の」特定の単一の特徴を言及しないことを理解されたい。)
用語「複数の(plurality)」は、他で明示的に規定されていなければ、「2つ以上(two or more)」を意味する。
用語「本明細書で(herein)」は、他で明示的に規定されていなければ、「参照により組み込まれ得るあらゆるものを含む、本出願で(in the present application,including anything which may be incorporated by reference)」を意味する。
語句「のうちの少なくとも1つ(at least one of)」は、そのような語句が複数の物(物が列挙されたリスト等)を修飾する場合、他で明示的に規定されていなければ、それらの物の1つ又は複数の任意の組合せを意味する。例えば、語句「ウィジェット、自動車及び車輪のうちの少なくとも1つ(at least one of a widget,a car and a wheel)」は、(i)ウィジェット、(ii)自動車、(iii)車輪、(iv)ウィジェット及び自動車、(v)ウィジェット及び車輪、(vi)自動車及び車輪、又は、(vii)ウィジェット、自動車及び車輪を意味する。語句「のうちの少なくとも1つ」は、そのような語句が複数の物を修飾する場合、複数の物「のそれぞれの1つ(one of each of)」を意味しない。例えば、語句「ウィジェット、自動車及び車輪のうちの少なくとも1つ」は、「1つのウィジェット、1つの自動車及び1つの車輪(one widget,one car and one wheel)」を意味しない。
「1つの(one)」、「2つの(two)」等の数値用語は、何かの数量を示す基数として使用される場合(例えば、1つのウィジェット、2つのウィジェット)、その数値用語によって示される数量を意味するが、その数値用語によって示される少なくともその数量は意味しない。例えば、語句「1つのウィジェット(one widget)」は、「少なくとも1つのウィジェット(at least one widget)」を意味せず、従って、語句「1つのウィジェット」は、例えば2つのウィジェット(two widgets)を包含しない。
語句「に基づく(based on)」は、他で明示的に規定されていなければ、「のみに基づく(based only on)」を意味しない。言い換えると、語句「に基づく」は、「のみに基づく」と「少なくとも〜に基づく(based at least on)」の両方を包含する。語句「少なくとも〜に基づく」は、語句「少なくともある程度は〜に基づく(based at least in part on)」と同等である。例えば、語句「要素Aは、要素B及び要素Cに基づいて計算される(element A is calculated based on element B and element C)」は、要素AはBとCの積として計算される実施形態(言い換えると、A=B×C)、要素AはBとCの和として計算される実施形態(言い換えると、A=B+C)、要素AはBとCとDの積として計算される実施形態、要素AはBの平方根とCとD×Eの和として計算される実施形態等を包含する。
用語「表す(represent)」及び同様の用語は、他で明示的に規定されていなければ、排他的ではない。例えば、用語「表す」は、他で明示的に規定されていなければ、「のみを表す(represents only)」を意味しない。例えば、語句「データはクレジットカード番号を表す(the data represents a credit card number)」は、「データはクレジットカード番号のみを表す(the data represents only a credit card number)」と「データはクレジットカード番号を表し、データは他の物も表す(the data represents a credit card number and the data also represents something else)」の両方を包含する。
用語「それにより(whereby)」は、本明細書では、用語「それにより」の前に明示的に記述されたものの意図された結果、目的又は帰結のみを表現する節若しくは他の語のセットに先行するようにのみ使用される。従って、用語「それにより」が請求項で使用される場合、用語「それにより」が修飾する節又は他の語は、請求項の特定の更なる限定を設けることはなく、請求項の意味又は範囲を他の方法で制限することもない。
用語「例えば(e.g.)」、「等(such as)」及び同様の用語は、「例えば(for example)」を意味し、従って、それが説明する用語又は語句を限定しない。例えば、文章「コンピュータはインターネット上でデータ(例えば、命令、データ構造)を送信する(the computer sends data(e.g.,instructions,a data structure)over the Internet)」において、用語「例えば」は、「命令(instructions)」が、コンピュータがインターネット上で送信することができる「データ(data)」の例であることを説明し、更に、「データ構造(a data structure)」が、コンピュータがインターネット上で送信することができる「データ」の例であることを説明する。しかし、「命令」と「データ構造」の両方とも、単に「データ」の例にすぎず、「命令」及び「データ構造」に加えて、他の物が、「データ」であり得る。
用語「それぞれの(respective)」及び同様の用語は、「個別に取り上げられる(taken individually)」を意味する。従って、2つ以上の物が「それぞれの」特性を有する場合、そのような物はそれぞれ独自の特性を有し、これらの特性は、相互に異なり得るが、必ずしも異なる必要はない。例えば、語句「2つの機械の各々は、それぞれの機能を有する(each of two machines has a respective function)」は、2つの機械の第1の機械が機能を有し、2つの機械の第2の機械もまた機能を有することを意味する。第1の機械の機能は、第2の機械の機能と同じであっても、同じでなくてもよい。
用語「即ち(i.e.)」及び同様の用語は、「即ち(that is)」を意味し、従って、それが説明する用語又は語句を限定する。例えば、文章「コンピュータはインターネット上でデータ(即ち、命令)を送信する(the computer sends data(i.e.,instructions)over the Internet)」において、用語「即ち」は、「命令」が、コンピュータがインターネット上で送信する「データ」であることを説明する。
数値範囲は、他で明示的に規定されていなければ、その範囲内の整数及び非整数を含む。例えば、範囲「1〜10(1 to 10)」は、1〜10の整数(例えば、1、2、3、4、...9、10)及び非整数(例えば、1.0031415926、1.1、1.2、...1.9)を含む。
2つ以上の用語又は語句が同義である場合(例えば、用語又は語句が同義であるという明示的な言明の為)、1つのそのような用語又は語句の例は、別のそのような用語又は語句の例が、異なる意味を有さなければならないことを意味しない。例えば、言明が、「を含む」の意味は「を含むが、これ(ら)に限定されない(including but not limited to)」と同義であると表現する場合、語句「を含むが、これ(ら)に限定されない」の単なる使用は、用語「を含む」が「を含むが、これ(ら)に限定されない」以外の他のものを意味することを意味しない。
II.決定すること
用語「決定すること(determining)」及びその文法的変形語(例えば、価格を決定すること、価値を判断すること、ある基準を満たす物体を特定すること)は、非常に広い意味で使用される。用語「決定すること」は、多種多様な動作を包含し、従って「決定すること」は、計算すること、演算すること、処理すること、導出すること、調査すること、調べること(例えば、表、データベース又は他のデータ構造を調べること)、電子形式又はデジタル表現にすること、突き止めること及び同様のものを含み得る。更に、「決定すること」は、受信する(受け取る)こと(例えば、情報を受信すること)、アクセスすること(例えば、メモリ内のデータにアクセスすること)及び同様のものを含み得る。更に、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立すること及び同様のものを含み得る。
用語「決定すること」は、確実性又は絶対的な精度は含意せず、従って、「決定すること」は、概算すること、推定すること、予測すること、推量すること、平均すること及び同様のものを含み得る。
用語「決定すること」は、数学的処理が実行されなければならないことを含意せず、数値的方法が使用されなければならないことを含意せず、アルゴリズムが使用されることを含意しない。
用語「決定すること」は、任意の特定のデバイスが使用されなければならないことを含意しない。例えば、決定することを、必ずしもコンピュータが実行しなければならないわけではない。
用語「決定すること」は、「計算すること(calculating)」を含み得る。用語「計算すること」は、1つ又は複数の計算を実行することを含むことを理解されたい。計算することは、演算すること、処理すること及び/又は導出することを含み得る。計算することは、コンピューティングデバイスによって実行することができる。例えば、物を計算することは、コンピュータプロセッサによりアルゴリズムをデータに適用し、プロセッサの出力として物を生成することを含み得る。
用語「決定すること」は、「参照すること(referencing)」を含み得る。用語「参照すること」は、例えば、物への1つ又は複数の参照を含むことを理解されたい。参照することは、クエリを行うこと、アクセスすること、選択すること、選ぶこと、読み取ること及び/又は調べることを含み得る。参照する行為は、コンピューティングデバイスによって実行することができる。例えば、物を参照することは、プロセッサにより物が格納される記憶場所を読み取ることを含み得る。
用語「決定すること」は、「受信する(受け取る)こと(receiving)」を含み得る。例えば、物を受け取ることは、物を取り入れることを含み得る。幾つかの実施形態では、受信する(受け取る)ことは、例えば、それを通じて物を取り入れるネットワークインターフェースを操作する等、物を取り入れるよう実行する行為を含み得る。幾つかの実施形態では、受信する(受け取る)ことは、例えば、直接メモリ書き込み又は配線で接続された回路において等、物を取り入れるよう実行する行為無しで実行することができる。物を受け取ることは、物を計算できたリモートソースから物を受け取ることを含み得る。
III.文章の形式
第1の請求項の限定が、特徴の1つ及び特徴の複数を包含する場合(例えば、「少なくとも1つのウィジェット」等の限定が、1つのウィジェット及び複数のウィジェットを包含する場合)、並びに、第1の請求項に従属する第2の請求項において、その限定に言及する為に、第2の請求項で定冠詞「the(前記)」を使用する場合(例えば、「前記ウィジェット(the widget)」)、この単なる使用は第1の請求項が特徴の1つのみを包含することを含意せず、これは第2の請求項が特徴の1つのみを包含することを含意しない(例えば、「前記ウィジェット」は、1つのウィジェットと複数のウィジェットの両方を包含し得る)。
序数(「第1の(first)」、「第2の(second)」、「第3の(third)」等)が、用語の前の形容詞として使用される場合、その序数は、特定の特徴を単に示す為に、例えば、その特定の特徴を、同じ用語によって又は類似した用語によって説明される別の特徴から区別する為に使用される(他で明示的に規定されていなければ)が、その序数は、他の任意の意味も制限効果も有さず、単なる便宜上の名前である。例えば、「第1のウィジェット(first widget)」は、例えば、「第2のウィジェット(second widget)」から単に区別する為に、そのように呼ばれ得る。従って、用語「ウィジェット(widget)」の前の序数「第1の」及び「第2の」の単なる使用は、2つのウィジェット間の如何なる他の関係も示さず、同様に、何れか又は両方のウィジェットの如何なる他の特性も示さない。例えば、用語「ウィジェット」の前の序数「第1の」及び「第2の」の単なる使用は、(1)何れか一方のウィジェットが、順序又は位置において、他方よりも前又は後に来ることを示さず、(2)何れか一方のウィジェットが、時間において、他方よりも前又は後に発生若しくは動作することを示さず、(3)何れか一方のウィジェットが、重要度又は質等において、他方よりも上又は下にランク付けされることを示さない。序数の単なる使用は、序数を用いて識別される特徴への数値的限定を規定しない。例えば、用語「ウィジェット」の前の序数「第1の」及び「第2の」の単なる使用は、ちょうど2つのウィジェットが存在するということを示さない。
単一のデバイス、物品又は他の製品が本明細書で説明されている場合、別の実施形態では、説明されている単一のデバイス又は物品の代わりに、複数のデバイス又は物品(それらが協働するかしないかに関わらず)を代替案として使用することができる。それに応じて、1つのデバイスが有するものとして説明されている機能は、別の実施形態では、代替案として、複数のデバイス又は物品が有することができる(それらが協働するかしないかに関わらず)。
同様に、複数のデバイス、物品又は他の製品が本明細書で説明されている場合(それらが協働するかしないかに関わらず)、別の実施形態では、説明されている複数のデバイス又は物品の代わりに、単一のデバイス又は物品を代替案として使用することができる。例えば、複数のコンピュータベースのデバイスは、単一のコンピュータベースのデバイスと置き換えることができる。幾つかの実施形態では、そのような複数のコンピュータベースのデバイスは、共に動作して、グリッドコンピューティングシステムにおいて一般的であるようなプロセスの一工程を実行することができる。幾つかの実施形態では、そのような複数のコンピュータベースのデバイスは、互いに追加機能を提供するよう動作することができ、その結果、複数のコンピュータベースのデバイスは、クラウドコンピューティングシステムにおいて一般的であるようなプロセスの一工程を実行するよう動作することができる。(逆に、単一のコンピュータベースのデバイスは、互いに協働して動作する複数のコンピュータベースのデバイスと置き換えることができる。例えば、単一のコンピューティングデバイスは、インターネット上で互いに通信状態であるサーバ及びワークステーションと置き換えることができる。)それに応じて、複数のデバイス又は物品が有するものとして説明されている様々な機能は、代替案として、単一のデバイス又は物品が有することができる。
説明されている単一のデバイスの機能及び/又は特徴は、別の実施形態では、説明されてはいるが明示的にそのような機能又は特徴を有するとは説明されてはいない1つ又は複数の他のデバイスによって代替案として具体化することができる。従って、他の実施形態は、説明されているデバイス自体を含む必要はないが、むしろ、それらの他の実施形態においてそのような機能又は特徴を有するであろう1つ又は複数の他のデバイスを含むことができる。
IV.開示されている例及び用語は限定的ではない
発明の名称(本出願の最初の頁の冒頭に記載されている)も要約(本出願の最後に記載されている)も決して、開示されている発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではなく、任意の請求項の意味を解釈する際に使用されるべきではなく、任意の請求項の範囲を限定する際に使用されるべきではない。要約が本出願に含まれているが、その理由は単に、米国特許法施行規則第1.72条第(b)項の下で要約が要求されている為である。
本出願において提供されている項目の見出しは、便宜のみの為であり、決して、開示を限定するものとして解釈されるべきではない。
多くの実施形態が、本出願において説明されており、例示目的の為のみに提示されている。説明されている実施形態は、如何なる意味においても、限定的ではなく、限定的であることは意図されていない。開示されている発明は、本開示から容易に明らかであるように、多くの実施形態に広く適用可能である。当業者であれば、開示されている発明は、構造的な、論理的な、ソフトウェアの及び電気的な変更形態等の様々な変更形態並びに改変形態を用いて実践され得ることが認識されよう。開示されている発明の特定の特徴は、1つ又は複数の特定の実施形態及び/又は図面に関連して説明されている場合があるが、他で明示的に規定されていなければ、そのような特徴は、それに関連してそれらの特徴が説明されている1つ又は複数の特定の実施形態又は図面における使用に限定されないということが理解されるべきである。
実施形態は幾つかの特徴を含むものとして開示され得るが、本発明の他の実施形態は、そのような全ての特徴よりも少ない特徴を含むことができる。従って、例えば、請求項は、開示されている実施形態における特徴セット全体よりも少ない特徴に対して記載され得、そのような請求項は、請求項で明示的に記述されているそれらの特徴を超える特徴を要求するものとして解釈されない。
本出願において説明されている方法の工程又は製品要素のどの実施形態も、本出願で請求される本発明を構成せず、本出願で請求される本発明にとって不可欠でもなく、本出願で請求される本発明と同一の位置を占めるものでもない。但し、本明細書で明示的にそのように述べられているか、又は、(請求項及び請求項によって定義された本発明に関して)請求項において明示的に記述されている場合を除く。
法定分類以外のあらゆるものを記述する請求項の前文は、請求される発明の目的、利益及び可能性のある用途のみを記述するものと解釈し、そのような前文は、請求される発明を限定するものと解釈してはならない。
本開示は、本発明の全ての実施形態を一語一句説明したものではない。更に、本開示は、全ての実施形態に存在しなければならない本発明の特徴のリストでもない。
開示されている実施形態全てが必ずしも請求項(全ての係属中の、補正された、特許が取得された及び取り消された請求項さえも含む)によって包含されているわけではない。更に、開示されている実施形態は、幾つかの請求項によって包含され得る(必ずしもそうである必要はない)。それに応じて、請求項(係属中、補正された、特許が取得された及び取り消されたかどうかに関わらず)が特定の実施形態に対して記載されている場合、それは、他の請求項の範囲がその実施形態を包含しないという証拠にはならない。
互いに通信状態であると説明されているデバイスは、他で明示的に規定されていなければ、継続的に互いに通信状態である必要はない。それどころか、そのようなデバイスは、必要に応じて又は望ましい場合に、互いに送信し合うことのみ必要であり、実際には、殆どの時間はデータの交換を控えることができる。例えば、インターネットを介して別の機械と通信状態である機械は、長期間(例えば、一度に数週間)にわたって、他の機械にデータを送信しなくてもよい。更に、互いに通信状態であるデバイスは、直接的に、又は、1つ若しくは複数の仲介体を経由して間接的に通信することができる。デバイスは、互いに少なくとも片方向通信が可能な場合は、互いに通信状態である。例えば、第1のデバイスが第2のデバイスに情報を送信することが可能な場合は、第1のデバイスは第2のデバイスと通信状態である。同様に、第2のデバイスが第1のデバイスから情報を受信することが可能な場合は、第2のデバイスは第1のデバイスと通信状態である。
幾つかの構成要素又は特徴を有する実施形態の説明は、そのような構成要素又は特徴の全てが必要であることは含意せず、そのような構成要素又は特徴の何れかでさえも必要であることは含意しない。それどころか、本発明の多種多様な可能な実施形態を解説する為に、様々な任意選択の構成要素が説明される。他で明示的に規定されていなければ、どの構成要素又は特徴も、不可欠又は必須ではない。
プロセスの工程、アルゴリズム又は同様のものは、特定の順序で説明又は請求される場合があるが、そのようなプロセスは、異なる順序で動作するよう構成され得る。言い換えると、明示的に説明又は請求される場合がある工程の任意の順番又は順序は、その順序で工程が実行されなければならないという要求を必ずしも示さない。本明細書で説明されるプロセスの工程は、可能な任意の順序で実行することができる。更に、幾つかの工程は、非同時に発生するものとして説明又は含意されている(例えば、ある工程が他の工程の後で説明されているという理由により)にも関わらず、同時に実行することができる。更に、図面での描写によるプロセスの解説は、解説されているプロセスがそのプロセスの他の変形形態及び変更形態を除外するということを含意せず、解説されているプロセス又はその工程が本発明に必要であることを含意せず、解説されているプロセスが好ましいということを含意しない。
プロセスは、複数の工程を含むものとして説明される場合があるが、それは、工程の全て又は何れかが好ましいこと、不可欠であること又は必須であることを含意しない。説明されている発明の範囲内の様々な他の実施形態は、説明されている工程の幾つか又は全てを省略した他のプロセスを含む。他で明示的に規定されていなければ、どの工程も、不可欠又は必須ではない。
プロセスは、単独で又は他の製品若しくは方法に関係なく説明される場合があるが、実施形態において、プロセスは、他の製品又は方法と相互作用し得る。例えば、そのような相互作用は、あるビジネスモデルを別のビジネスモデルに連結することを含み得る。そのような相互作用は、プロセスの柔軟性又は望ましさを向上させる為に提供され得る。
製品は、複数の構成要素、側面、質、特性及び/又は特徴を含むものとして説明される場合があるが、それらの複数のものの何れか又は全てが、好ましいこと、不可欠であること又は必須であることを示さない。説明されている発明の範囲内の様々な他の実施形態は、説明されている複数のものの幾つか又は全てを省略した他の製品を含む。
アイテムが列挙されたリスト(番号付けされていても、番号付けされていなくてもよい)は、他で明示的に規定されていなければ、アイテムの何れか又は全てが相互排他的であることを含意しない。同様に、アイテムが列挙されたリスト(番号付けされていても、番号付けされていなくてもよい)は、他で明示的に規定されていなければ、アイテムの何れか又は全てが、何れかのカテゴリを網羅していることを含意しない。例えば、列挙されたリスト「コンピュータ、ラップトップ、PDA」は、そのリストの3つのアイテムの何れか又は全てが相互排他的であることを含意せず、そのリストの3つのアイテムの何れか又は全てが、何れかのカテゴリを網羅していることを含意しない。
アイテムが列挙されたリスト(番号付けされていても、番号付けされていなくてもよい)は、アイテムの何れか又は全てが、互いに同等であることも、互いに容易に置き換えられることも含意しない。
全ての実施形態は例示的なものであり、場合によっては、本発明又は任意の実施形態が作成又は実行されたことを含意しない。
V.コンピューティング
当業者であれば、本明細書で説明されている様々なプロセスは、例えば、適切にプログラムされた汎用コンピュータ、専用コンピュータ及びコンピューティングデバイスによって実装することができることは容易に明らかであろう。通常、プロセッサ(例えば、1つ又は複数のマイクロプロセッサ、1つ又は複数のマイクロコントローラ、1つ又は複数のデジタル信号プロセッサ)は、命令を受信し(例えば、メモリ又は同様のデバイスから)、それらの命令を実行し、それにより、それらの命令によって規定される1つ又は複数のプロセスを実行する。命令は、例えば、1つ又は複数のコンピュータプログラム、即ち1つ又は複数のスクリプトにおいて具体化することができる。
用語「演算する(compute)」は、ソフトウェアアルゴリズムに従って、プロセッサを使用して決定することを意味するものとする。
「プロセッサ(processor)」は、アーキテクチャ(例えば、チップレベルのマルチプロセッシング又はマルチコア、RISC、CISC、パイプラインステージがインターロックされないマイクロプロセッサ、パイプライン処理構成、同時マルチスレッディング、統合画像処理装置を備えたマイクロプロセッサ、GPGPU)に関わらず、1つ又は複数のマイクロプロセッサ、中央処理装置(CPU)、コンピューティングデバイス、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、画像処理装置(GPU)若しくは同様のデバイス又はそれらの任意の組合せを意味する。
「コンピューティングデバイス(computing device)」は、アーキテクチャ(例えば、チップレベルのマルチプロセッシング又はマルチコア、RISC、CISC、パイプラインステージがインターロックされないマイクロプロセッサ、パイプライン処理構成、同時マルチスレッディング)に関わらず、1つ又は複数のマイクロプロセッサ、中央処理装置(CPU)、コンピューティングデバイス、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、グラフィックスカード、携帯ゲーム機若しくは同様のデバイス又はそれらの任意の組合せを意味する。
従って、プロセスの説明は、同様に、プロセスを実行する為の装置の説明である。プロセスを実行する装置は、例えば、プロセッサと、プロセスを実行する為に適切な入力デバイス及び出力デバイスとを含み得る。例えば、プロセスの説明は、プロセッサと、プロセッサによって実行される際に方法を実行するよう、プロセッサに指示する命令を含むプログラムを格納するメモリとを備える装置の説明である。
プロセスを実行する装置は、協働してプロセスを実行する複数のコンピューティングデバイスを含み得る。一部のコンピューティングデバイスは、協働してプロセスの各工程を実行することも、プロセスの別々の工程に取り組むことも、他のコンピューティングデバイスがプロセスを容易に実行できる基本サービスを提供することもできる。そのようなコンピューティングデバイスは、中央集権化の命令の下で動作することができる。別の実施形態では、そのようなコンピューティングデバイスは、中央集権化の命令無しで動作することができる。これらの方法の幾つか又は全てで動作できる装置の幾つかの例は、グリッドコンピュータシステム、クラウドコンピュータシステム、ピアツーピアコンピュータシステム、サービスとしてソフトウェアを提供するよう構成されたコンピュータシステム等を含み得る。例えば、装置は、リモートサーバ上でその処理負荷の大半を実行するが、ローカルのユーザコンピュータへ表示情報を出力し、ローカルのユーザコンピュータからユーザ入力情報を受信するコンピュータシステム、例えば、ヴイエムウェア(VMware)ソフトウェアを実行するコンピュータシステムを備え得る。
更に、そのような方法(及び他のタイプのデータ)を実装するプログラムは、様々な媒体(例えば、コンピュー可読媒体)を使用して、様々な様式で格納及び送信することができる。幾つかの実施形態では、様々な実施形態のプロセスを実装することができるソフトウェア命令の一部若しくは全ての代わりに、又は、それらと組み合わせて、配線で接続された回路又はカスタマイズされたハードウェアを使用することができる。従って、ソフトウェアのみの代わりに、ハードウェアとソフトウェアとの様々な組合せを使用することができる。
用語「コンピュータ可読媒体(computer−readable medium)」は、コンピュータ、プロセッサ又は同様のデバイスによって読み取ることができるデータ(例えば、命令、データ構造)を提供することに関与する、任意の媒体、複数の任意の媒体又は様々な媒体の組合せを言及する。そのような媒体は、これらに限定されないが、不揮発性媒体、揮発性媒体及び伝送媒体を含む多くの形態を取ることができる。不揮発性媒体は、例えば、光又は磁気ディスク及び他の永続性を備えたメモリを含む。揮発性媒体は、通常メインメモリを構成するダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)を含む。伝送媒体は、同軸ケーブル、導線及び光ファイバを含み、プロセッサに結合されるシステムバスを備えるワイヤを含む。伝送媒体は、無線周波数(RF)及び赤外線(IR)データ通信の間に生成されるもの等の音波、光波及び電磁放射を含むか又は伝達することができる。コンピュータ可読媒体の一般的な形態は、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、他の任意の磁気媒体、CD−ROM、DVD、他の任意の光媒体、パンチカード、紙テープ、穴のパターンを有する他の任意の物理的媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH−EEPROM、他の任意のメモリチップ若しくはカートリッジ、以下で説明する搬送波又はコンピュータが読み取ることが可能な他の任意の媒体を含む。
用語「有形のコンピュータ可読媒体(tangible computer−readable medium)」は、光又は磁気ディスク等のハードウェアコンポーネントを備える「コンピュータ可読媒体」を言及する。
コンピュータ可読媒体の様々な形態は、プロセッサにデータ(例えば、命令のシーケンス)を送ることを含み得る。例えば、データは、(i)RAMからプロセッサに伝達することができ、(ii)無線伝送媒体上で送ることができ、(iii)イーサネット(又はIEEE 802.3)、ワイファイアライアンス(WiFi Alliance)の承認を得ているか得ていないかに関わらずIEEE 802.11規格によって定義されるワイヤレスローカルエリアネットワーク通信、SAP、ATP、ブルートゥース(Bluetooth)(商標)及びTCP/IP、TDMA、CDMA及び3G等の多くのフォーマット、標準又はプロトコルに従って、フォーマット及び/若しくは送信することができ、並びに/又は、(iv)プライバシーを保証する為、若しくは、当技術分野において周知の様々な方法の何れかによる不正を防止する為に暗号化することができる。
用語「データベース(database)」は、回収可能な形式で格納されたデータの任意の電子的に格納された収集体を言及する。
用語「データ構造(data structure)」は、コンピュータ等のハードウェア機械のデータベースを言及する。
用語「ネットワーク(network)」は、通信経路によって相互接続された一連のポイント又はノードを意味する。例えば、ネットワークは、1つ又は複数の有線及び/又は無線通信経路によって相互接続された複数のコンピュータ又は通信デバイスを含むことができる。ネットワークは、他のネットワークと相互接続することができ、サブネットワークを含むことができる。
用語「既定の(predetermined)」は、事前に、例えば、現時点又は現動作の前に決定されることを意味する。例えば、語句「既定の値を表示すること(displaying a predetermined value)」は、表示行為の前に決定された値を表示することを意味する。
用語「条件(condition)」は、(1)合意の遂行が依存する前提、又は、(2)他のものの出現若しくは発生に不可欠なものを意味する。
用語「トランザクション(transaction)」は、(1)商品、サービス若しくは資金の交換若しくは授受、又は、(2)相互に作用する若しくは互いに影響を与える両者若しくは両方の物に関与する通信動作若しくは活動を意味する。
従って、プロセスの説明は、同様に、プロセスを実行する為のプログラムを格納するコンピュータ可読媒体の説明である。コンピュータ可読媒体は、方法を実行する為に適切なプログラム要素を格納する(任意の適切なフォーマットで)ことができる。例えば、プロセスの説明は、プロセッサによって実行される際に方法を実行するよう、プロセッサに指示する命令を含むプログラムを格納するコンピュータ可読記憶媒体の説明である。
プロセスにおける様々な工程の説明が、全ての説明された工程が必須であることを示さないのと同じように、装置の実施形態は、説明されたプロセスの一部(しかし、必ずしも全てではない)を実行するよう動作可能なコンピュータ又はコンピューティングデバイスを含む。
同様に、プロセスにおける様々な工程の説明が、全ての説明された工程が必須であることを示さないのと同じように、プログラム又はデータ構造を格納するコンピュータ可読媒体の実施形態は、実行される際に、プロセッサに、説明されたプロセスの一部(しかし、必ずしも全てではない)を実行させることが可能なプログラムを格納するコンピュータ可読媒体を含む。
データベースについて説明される場合、(i)説明されたデータベース構造の代替のデータベース構造を容易に使用することができること、及び(ii)データベース以外の他のメモリ構造を容易に使用することができることが、当業者であれば理解されよう。本明細書で提示される任意のサンプルデータベースの任意の解説又は説明は、格納される情報表現の為の例示的な構成である。図面又は他で解説される、例えば表によって提案される構成以外の任意の数の他の構成を使用することができる。同様に、データベースの任意の解説されるエントリは、例示的な情報のみを表す。当業者であれば、エントリの数及び内容が、本明細書で説明されるものと異なり得るということが理解されよう。更に、表としてのデータベースの描写に関わらず、他のフォーマット(関係データベース、オブジェクトベースモデル及び/又は分散データベースを含む)を使用して、本明細書で説明されるデータタイプを格納及び操作することができる。同様に、データベースのオブジェクトメソッド又は挙動を使用して、本明細書で説明されるような様々なプロセスを実装することができる。更に、データベースは、公知の様式で、ローカルに、又は、そのようなデータベース内のデータにアクセスするデバイスから遠く離れたところに格納することができる。
様々な実施形態は、1つ又は複数のデバイスと(例えば、通信ネットワークを介して)通信状態であるコンピュータを含むネットワーク環境において動作するよう構成され得る。コンピュータは、デバイスと直接的に、又は、任意の有線若しくは無線媒体(例えば、インターネット、LAN、WAN又はイーサネット、トークンリング、電話線、ケーブル回線、無線チャンネル、光通信線、商用オンラインサービスプロバイダ、電子掲示板システム、衛星通信リンク、上記の任意の組合せ)を介して間接的に通信することができる。デバイスのそれぞれは、それら自体が、コンピュータと通信するよう適合されたインテル(Intel)(登録商標)、ペンティアム(Pentium)(登録商標)、又は、セントリーノ(Centrino)(商標)、アトム(Atom)(商標)又はコア(Core)(商標)プロセッサに基づくもの等のコンピュータ又は他のコンピューティングデバイスを備えることができる。任意の数及びタイプのデバイスは、コンピュータと通信状態であり得る。
一実施形態では、サーバコンピュータ又は中央集権化は、必要とされない又は望ましくない場合がある。例えば、本発明は、一実施形態において、中央集権化することなく、1つ又は複数のデバイス上で実践することができる。そのような実施形態では、サーバコンピュータによって実行されるものとして本明細書で説明されている任意の機能、又は、サーバコンピュータ上に格納されるものとして説明されているデータは、代わりに、1つ若しくは複数のそのようなデバイスによって実行することができるか、又は、1つ若しくは複数のそのようなデバイス上に格納することができる。
プロセスについて説明される場合、一実施形態では、プロセスは、如何なるユーザの介入無しに動作することができる。別の実施形態では、プロセスは、人間の介入をいくらか含む(例えば、人間の補助により又は人間の補助を受けて工程が実行される)。
用語「暗号化(encryption)」は、本明細書で使用される場合、特別な知識無しでは情報を容易に理解できないように情報を曖昧にする又は隠す為のプロセスを言及する。暗号化プロセスは、平文と呼ばれる未処理の情報を暗号化情報に変換することができる。暗号化情報は、暗号文と呼ぶことができ、平文を暗号文に変換する為のアルゴリズムは暗号と呼ぶことができる。又、暗号は、暗号文を平文に逆変換する逆動作の実行にも使用することができる。暗号の例は、換字暗号、転置式暗号及びロータマシンを使用して実施された暗号を含む。
様々な暗号化方法では、暗号は、鍵と呼ばれる捕捉情報を必要とする場合がある。鍵は、例えば、ビットのストリングから成り得る。鍵を暗号と併せて使用して、平文を暗号化することができる。又、鍵を暗号と併せて使用して、暗号文を復号化することもできる。対称鍵アルゴリズム(例えば、秘密鍵暗号方式)と呼ばれる暗号のカテゴリでは、同じ鍵が暗号化と復号化の両方に使用される。従って、暗号化情報の神聖さは、秘密とされる鍵に依存し得る。対称鍵アルゴリズムの例は、DES及びAESである。非対称鍵アルゴリズム(例えば、公開鍵暗号方式)と呼ばれる暗号のカテゴリでは、異なる鍵が暗号化と復号化に使用される。非対称鍵アルゴリズムを用いると、如何なる一般市民も、第1の鍵(例えば、公開鍵)を使用して平文を暗号文に暗号化することができる。しかし、第2の鍵(例えば、秘密鍵)の所有者のみが、暗号文を平文に復号化することができる。非対称鍵アルゴリズムの例は、RSAアルゴリズムである。
VI.継続出願
本開示は、当業者に、幾つかの実施形態及び/又は発明の実施可能な説明を提供する。これらの実施形態及び/又は発明の一部は、本出願においては請求されない可能性があるが、それにも関わらず、本出願の優先権の利益を主張する1つ又は複数の継続出願において請求される可能性がある。
出願人は、開示されて実施可能にされているが、本出願では請求されていない対象について特許化を目指す為、追加出願を提出することを意図している。
VII.米国特許法第112条第6段落
請求項において、語句「の為の手段(means for)」又は語句「の為の工程(step for)」を含む請求項の限定は、米国特許法第112条の第6段落がその限定に適用されることを意味する。
請求項において、語句「の為の手段」又は語句「の為の工程」を含まない請求項の限定は、その限定がその機能を実行する為の構造、材料又は行為の記述無しに機能について記述するかどうかに関わらず、米国特許法第112条の第6段落がその限定に適用されないことを意味する。例えば、請求項において、その請求項の又は別の請求項の1つ又は複数の工程に言及する際の語句「の工程(step of)」又は語句「の複数の工程(steps of)」の単なる使用は、米国特許法第112条の第6段落がその工程に適用されることを意味しない。
米国特許法第112条の第6段落に従って、指定された機能を実行する為の手段又は工程に関して、明細書で説明された対応する構造、材料又は行為及びその均等物は、指定された機能に加えて、追加の機能を実行することができる。
コンピュータ、プロセッサ、コンピューティングデバイス及び同様の製品は、多種多様な機能を実行することが可能な構造である。そのような製品は、その製品のメモリデバイス又はその製品がアクセスするメモリデバイスに格納されたプログラム等の1つ又は複数のプログラムを実行することによって、指定された機能を実行するよう動作可能であり得る。他で明示的に規定されていなければ、そのようなプログラムは、本出願において開示され得る任意の特定のアルゴリズム等の任意の特定のアルゴリズムに基づいている必要はない。指定された機能は様々なアルゴリズムによって実装することができ、多くの異なるアルゴリズムのいずれも、指定された機能を実行する為の設計上の選択肢にすぎないということは、当業者によく知られている。
従って、米国特許法第112条の第6段落に従って、指定された機能を実行する為の手段又は工程に関して、指定された機能に対応する構造は、指定された機能を実行するようにプログラムされた任意の製品を含む。そのような構造は、そのような製品が、(i)その機能を実行する為の開示されたアルゴリズム、(ii)開示されたアルゴリズムに類似したアルゴリズム、又は、(iii)その機能を実行する為の異なるアルゴリズムを用いてプログラムされているかどうかに関係なく、その機能を実行するプログラムされた製品を含む。
方法である機能を実行する為の手段が記述されている場合、この方法を実行する為の1つの構造は、その機能を実行するようプログラムされた、及び/又は、その機能を実行するよう適切なハードウェアを用いて構成されたコンピューティングデバイス(例えば、汎用コンピュータ)を含む。
更に、当業者によって理解されるであろう、他のアルゴリズムを介してその機能を実行するようプログラムされた、及び/又は、同アルゴリズムを介してその機能を実行するよう適切なハードウェアを用いて構成されたコンピューティングデバイス(例えば、汎用コンピュータ)も含む。
VIII.放棄
特定の実施形態への多くの言及は、追加の異なる実施形態の放棄又は否認を示すものではなく、同様に、全てが特定の特徴を含む複数の実施形態の説明への言及は、その特定の特徴を含まない実施形態の放棄又は否認を示すものではない。本出願における明確な放棄又は否認は、語句「含まない(does not include)」又は語句「実行できない(cannot perform)」を発端とするものとする。
IX.参照による組み込み
本明細書で参照される任意の特許、特許出願又は他の文献は、本開示の一部として参照により本特許出願に組み込まれるが、それは、米国特許法第112条の第1段落に従った明細書記載及び実施可能性の目的の為のみであり、そのような参照による組み込み無しでは当業者が通常使用する意味を解明することができなくなる場合を除いて、本出願の任意の用語を限定、定義又は他の方法で解釈する為に決して使用されてはならない。従って、そのような当業者は、その参照において提供される如何なる実施形態によっても決して限定されている必要はない。逆に、本出願で提供される定義は、参照により本明細書に組み込まれる任意の文書の任意の用語を限定、定義又は他の方法で解釈する為に使用されてはならない。本出願で明示的に記載された定義はそれでも、定義と矛盾し得る特定の実施形態の説明を規制している。
本特許出願において他で明示的に規定されていなければ、如何なる参照による組み込みも、それ自体で、組み込まれた任意の特許、特許出願又は他の文献に含まれる如何なる言明、見解、議論又は特徴付けの如何なる支持、承認又は黙認も含意しない。
X.出願経過
本出願(請求項を含む)の解釈において、当業者は、本出願の出願経過を参照するが、本出願に関連すると見なされる他の特許出願があるかどうかに関わらず、及び、優先権の主張を本出願と共有する他の特許出願があるかどうかに関わらず、他の如何なる特許又は特許出願の出願経過を参照することはない。
XI.代替の技術
様々な実施形態の作成、使用又は実践の為の本明細書に記載される技術は、同じ又は同様の目的で使用することができる潜在的技術のサブセットにすぎないことが理解されよう。本明細書に記載される特定の技術は、限定するものとして解釈してはならない。むしろ、様々な実施形態は、様々な実施形態の作成、使用又は実践の為の代替の技術と考えられる。
本方法の変更、追加又は省略は、本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。本方法は、より多くの、より少ない又は他の工程を含み得る。それに加えて、工程は、本発明の範囲から逸脱することなく、任意の適切な順番で実行することができる。
本開示はある実施形態の観点から説明されてきたが、当業者であれば、実施形態及び方法の一般的な関連方法、改変形態及び置換形態が明らかになるであろう。それに応じて、例示的な実施形態の上記説明は、本開示を制約するものではない。他の変更形態、代替形態及び改変形態も又、本出願の特許請求の範囲で定義されるように、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく可能である。
少なくとも1つの実施形態では、本発明は、コンピュータに向かう顧客の為に店内でのジュエリーショッピング体験を再現するシステム及び方法を提供する。本発明は、顧客とジュエリーコンサルタントとの間でライブの双方向通信セッションを生成することを含む。又、本発明は、ユニークなリング設定の設計を促進する為に対話型設計ツールを生成することも含む。
少なくとも1つの実施形態では、本発明は、ユーザの動作に基づいて広告を表示するシステム及び方法を提供する。例えば、ユーザは、特定の地理的領域、又は、地理的領域と関連付けられたビジネス若しくは興味深い点(POI)に対してテキストベースの検索を入力することができる。ユーザの要求情報と関連付けられたマップを表示した後、場所の変更、POIの閲覧又は特定の検索結果の選択等、ユーザとマップとの相互作用に基づいて、広告を続いて表示することができる。
図1〜2に示されるように、本発明の一態様によるシステム100は、汎用コンピュータに通常存在する複数のプロセッサ210、メモリ220及び他のコンポーネントを含むコンピュータ110を含む。
メモリ220は、少なくとも1つのプロセッサ210がアクセス可能な情報を格納し、情報は、プロセッサ210によって実行され得る命令240と、プロセッサによって回収、操作又は格納され得るデータ230とを含む。メモリは、ハードドライブ、メモリカード、ROM、RAM、DVD、CD−ROM、書き込み可能なメモリ、読み取り専用メモリ及び他のコンピュータ媒体等、プロセッサがアクセス可能情報の格納が可能な如何なるタイプのものでもあり得る。
プロセッサは、インテルコーポレーション(Intel Corporation)からのプロセッサ等、如何なる数の周知のプロセッサでもあり得る。或いは、プロセッサは、ASIC等の専用コントローラでもあり得る。
命令240は、プロセッサによって直接(機械コード等)又は間接的(スクリプト等)に実行されるべき命令の任意のセットであり得る。その点で、用語「命令」、「工程」及び「プログラム」は、本明細書において同義で使用することができる。又、命令は、プロセッサが命令によって意図される目的を実行できるようにするアルゴリズムとしても機能する。命令は、プロセッサによる直接処理の為のオブジェクトコード形式で、又は、要求に応じて解釈されるか若しくは予めコンパイルされるスクリプト若しくは独立ソースコードモジュールの集合体を含む他の任意のコンピュータ言語で格納することができる。命令の機能、方法及びルーチンについては、以下で更に詳細に説明する。
データ230は、命令240に従って、プロセッサ210によって、回収、格納又は修正することができる。例えば、本発明は如何なる特定のデータ構造によっても限定されないが、データは、コンピュータレジスタに、複数の異なるフィールド及びレコードを有する表として関係データベースに、XMLドキュメントに、又は、フラットファイルに格納することができる。又、データは、これらに限定されないが、2進値、ASCII又はユニコード等、任意のコンピュータ可読フォーマットでフォーマットすることができる。その上、データは、説明文、専用コード、ポインタ、他のメモリ(他のネットワークの位置を含む)に格納されたデータへの参照、又は、関連データを計算する機能によって使用される情報等、関連情報を特定できるほど十分な任意の情報を含み得る。
プロセッサ及びメモリは、図1では、同じブロック内に機能的に示されているが、当業者であれば、プロセッサ及びメモリは、同じ物理的ハウジング内に格納しても、格納しなくともよい複数のプロセッサ及びメモリを実際に備え得ることが理解されよう。例えば、命令及びデータの一部は、リムーバブルCD−ROM上に格納し、他は、読み取り専用コンピュータチップ内に格納することができる。命令及びデータの一部又は全ては、プロセッサから物理的に遠く離れてはいるが依然としてプロセッサによるアクセスが可能な場所に格納することができる。同様に、プロセッサは、並列に動作しても、動作しなくともよいプロセッサの集合体を実際に備え得る。
少なくとも1つの実施形態では、コンピュータ110は、1つ又は複数のクライアントコンピュータ150〜151と通信するサーバである。各クライアントコンピュータは、プロセッサ、メモリ及び命令を用いて、サーバ110と同様に構成することができる。各クライアントコンピュータ150〜151は、人物190〜191による使用を意図するパーソナルコンピュータであり得、中央処理装置(CPU)、ディスプレイ160、CD−ROM、ハードドライブ、ユーザ入力デバイス(例えば、マウス、キーボード、タッチスクリーン又はマイクロホン)、スピーカ、モデム及び/又はネットワークインターフェースデバイス(電話、ケーブル又はその他)、並びに、これらの要素を互いに接続する為に使用されるコンポーネントの全て等、パーソナルコンピュータに通常見られる全ての内部のコンポーネントを有する。その上、本明細書に記載されるシステム及び方法によるコンピュータは、汎用コンピュータ、ローカル格納能力に欠けるネットワークコンピュータ、モデムを備えたPDA及びインターネット可能無線電話を含む、命令の処理や、人間と他のコンピュータとのデータ送信のやり取りが可能な任意のデバイスを備え得る。
サーバ110及びクライアントコンピュータ150〜151は、ネットワーク295上で等、直接及び間接的な通信が可能である。図1〜2では、ごく少数のコンピュータが描写されているが、典型的なシステムは、多くの接続コンピュータを含み得、異なるコンピュータの各々は、ネットワーク295の異なるノードに位置することを理解されたい。ネットワーク及び介在ノードは、インターネット、イントラネット、仮想プライベートネットワーク、広域ネットワーク、ローカルネットワーク、1つ又は複数の会社専用の通信プロトコルを使用するプライベートネットワーク、イーサネット、WiFi及びHTTPを含む、様々な構成及びプロトコルを備え得る。そのような通信は、モデム(例えば、ダイヤルアップ又はケーブル)、ネットワーク及びワイヤレスインターフェース等、他のコンピュータとのデータ送信のやり取りが可能な任意のデバイスによって促進することができる。サーバ110は、ウェブサーバであり得る。
上記で述べられるように、ある利点は、情報を送信又は受信する際に得られるが、本発明の他の態様は、情報送信の如何なる特定の方法にも限定されない。例えば、幾つかの態様では、情報は、ディスク、テープ又はCD−ROM等の媒体を介して送信することができる。他の態様では、情報は、非電子フォーマットで送信し、システムに手動で入力することができる。更に、幾つかの機能はサーバ上で行われ、他の機能はクライアント上で行われるものとして示されているが、本発明の様々な態様は、単一のプロセッサを備えた単一のコンピュータによって実装することができる。
データ230は、在庫データベース270を含む。在庫データベース270は、特定のジュエリーアイテムと関連付けられた情報に対する要求に応答して、ジュエリー画像272を提供する。システム及び方法は、場所を表現する特定の方法に限定されない。例えば、場所は、住所、都市名又は緯度/経度の観点から表現することができる。
システム及び方法は、特定のタイプ又はフォーマットに限定されない。在庫データベース270によって返されたジュエリー画像は、ビットマップ、ベクトルファイル又は他の画像フォーマットであり得る。又、在庫データベース270は、ジュエリーデータ274も含み得る。ジュエリーデータは、ジュエリーアイテムを購入しようとする顧客にとって興味深い如何なる関連情報でもあり得る。例えば、ジュエリーアイテムがルースダイヤモンドの場合、ジュエリーデータ274は、ダイヤモンドの形状、カラット重量、カラーグレーディング、クラリティグレーディング、深さパーセンテージ、テーブルパーセンテージ、研磨状態オプション、対称性オプション、蛍光性オプション、正確な寸法、価格/カラット、総額、ガードル及びダイヤモンドのロット番号を含み得る。
又、在庫データベース270は、グレーディングレポート276も含み得、グレーディングレポート276は、画像として格納される。グレーディングレポートは、GIA(米国宝石学会(Gemological Institute of America))、AGS(米国宝石協会(American Gem Society))、EGL(欧州宝石研究所(European Gemological Laboratory))及びHRD(ダイヤモンド高等評議会(Hoge Raad voor Diamant又はDiamond High Council))等、幾つもの有名なダイヤモンド鑑定機関から得ることができる。
コンピュータ150に向かうユーザは、サーバ110に接続することによって、ジュエリー情報を要求することができる。例えば、ブラウザでウェブサイトにログインすることによって、ユーザは、ルースダイヤモンドの形状、カット、クラリティ又は価格等の特定の情報を検索することができる。
図3aは、顧客がルースダイヤモンドを検索する際、システム及び方法の一態様によるスクリーンがどのように見えるかを示す。一実施形態では、ウェブサイトは、ブラウジング用に一般公開されている。別の実施形態では、システムは、新しい顧客に対し、最初に、個人情報を入力し、一意識別子及びパスワードを選択することによって登録するように要求する。登録した時点で、新しい顧客には、オンラインジュエリーストアの目録へのアクセスが提供される。
少なくとも1つの実施形態では、システムは、利用可能な目録を複数のカテゴリにソートする。これらのカテゴリは、ウェブサイトのトップページ上に表示することができる。顧客がカテゴリを選択した後、ウェブサイトは、選択されたカテゴリに従って目録をフィルタ処理する。顧客は、1つ又は複数のサブカテゴリを選択することによって、結果を更に編集することができる。例えば、顧客が「ダイヤモンド」のカテゴリを選択した場合、ウェブサイトは、入手可能なダイヤモンドのセレクションを提示する。顧客は、「ラウンド」形ストーンのサブカテゴリを選択することによってダイヤモンドのセレクションを更に編集することができ、その結果、ウェブサイトは、ダイヤモンドの目録をフィルタ処理し、ラウンドストーンのみを提示する。
カテゴリは、リング、ブレスレット、ペンダント、ネックレス、イヤリング、カフスボタン、マネークリップ、キーチェーン及び腕時計等、完成したジュエリー品のタイプを含み得る。又、カテゴリは、アメシスト、ダイヤモンド、エメラルド、オパール、オニキス、真珠、ルビー及びサファイア等、貴石のタイプも含み得る。それに加えて、カテゴリは、ゴールド、プラチナ、シルバー及びチタン等、貴金属のタイプを含み得る。又、カテゴリは、特別イベント又は贈り物の受取人も含み得る。特別イベントカテゴリの幾つかの例は、記念日、洗礼、誕生日、婚約、初聖体拝領式、卒業、子供の出生に対する出産祝い及び結婚式を含み得る。贈り物の受取人カテゴリの例は、男性の婚約者/女性の婚約者、夫/妻、母親/父親、娘/息子、祖母/祖父、上司/秘書及び女性/男性を含み得る。
図3a及び3bは、顧客がルースダイヤモンドを購入している模範的な例を示す。模範的な例の顧客は、リング設定で設定されるルースダイヤモンドを購入しているが、本発明は、ルースダイヤモンドのみの販売に限定されない。以下で説明されるように、本発明は、オンラインジュエリーストアで販売され得る如何なるアイテムにも適用可能である。
模範的な例では、顧客は、「ダイヤモンド」のカテゴリを選択する。次いで、彼は、検索を更に絞り込む為の多くの検索パラメータを提供する在庫検索ページ300へ導かれる。
検索パラメータは、入手可能なダイヤモンドの形状を含む検索パラメータ302を含み得る。ダイヤモンド形状の幾つかの例は、ラウンド形、ペア形、マーキーズ(marquise)形、オーバル形、ハート形、エメラルド形、ラディアント形、プリンセス形、クッション形、アッシャー(Asscher)形及びバゲット形を含み得る。顧客は、彼の在庫検索に含めるべき1つ又は複数のダイヤモンド形状を選択する。
又、在庫検索ページ300は、ダイヤモンドのカラットサイズ、カラー及びクラリティのそれぞれに対する所望の範囲を対象とする検索パラメータ304、306及び308も含み得る。
所望の範囲を示す為の如何なるツールも使用することができる。少なくとも1つの実施形態では、顧客は、1つ又は複数の検索ボックス内に英数字を入力する。検索ボックスは、最小量及び最大量を対象とし得る。少なくとも1つの実施形態では、テキストボックスの各々は、テキストボックスに関連する多くのオプションを含むドロップダウンボックスである。例えば、ダイヤモンドカラーに対するドロップダウンボックスは、DカラーからZカラーまでのオプションを提供することができる。
少なくとも1つの実施形態では、顧客は、スライディングスケールツールバーを使用して、彼の所望の範囲を示す。スライディングスケールツールは、スライディングスケールの両端部に位置する2つのカーソルを含む。2つのカーソルは、スライディングスケールの最小及び最大インジケータを表す。カーソルをクリックすることによって、顧客は、カーソルを移動して、彼の所望の最小及び最大の数量を反映することができる。例えば、顧客が1.6カラット〜2.0カラットのカラットサイズを有するダイヤモンドを購入することを希望する場合、顧客は、2つのカーソルをブックエンド1.6カラットと2カラットとに移動することになる。或いは、顧客は、検索パラメータ304の最小ボックス310及び最大ボックス312内に少数1.6及び2.0をそれぞれ入力することができる。
検索パラメータ306は、ダイヤモンドに対する所望のカラー範囲を表示することを対象とする。通常、ダイヤモンドのカラーは、「D」の表記(完全に無色透明のダイヤモンドについて言及する)から「Z」の表記(淡黄色又は茶色のダイヤモンドについて言及する)に及ぶグレーディングスケールを通じて評価される。上記で説明されるように、顧客は、様々なツールを介して彼の所望の範囲を示すことができる。例えば、顧客は、ドロップダウンボックスを利用して、最小ボックス314に最小カラーDを、最大ボックス316に最大カラーFを示すことができる。別の例では、顧客は、彼の所望の最小及び最大カラーに対応する文字を、ボックス314及び316に直接タイプする。
それに加えて、顧客は、ドロップダウンボックス318を使用して、「ファンシーカラー」のダイヤモンド(例えば、所望の自然色を有するダイヤモンド)に興味があるかどうかを示すことができる。少なくとも1つの実施形態では、ドロップダウンボックス318は、強度を増加する為、フェイント(Faint)、ベリーライト(Very Light)、ライト(Light)、ファンシーライト(Fancy Light)、ファンシー(Fancy)、ファンシーインテンス(Fancy Intense)、ファンシービビッド(Fancy Vivid)、ファンシーダーク(Fancy Dark)、ファンシーディープ(Fancy Deep)等、ファンシーカラーの選択肢を提供する。
検索パラメータ308により、顧客は、所望のクラリティ範囲を示すことができる。ダイヤモンドのクラリティは、ストーンの特定できる特性又は欠陥の有無を意味する。欠陥は、ストーン内部のものであり得る(インクルージョン(内包物)と呼ばれる)。インクルージョンの幾つかの例は、ダイヤモンド内に見られる気泡、亀裂及び非ダイヤモンド鉱物を含み得る。ダイヤモンドに対する外部又は表面欠陥は、「ブレミッシュ(傷)」と呼ばれる。ブレミッシュの幾つかの例は、ダイヤモンド上の擦り傷、小さなくぼみ及び切欠を含み得る。インクルージョンやブレミッシュが全く又は殆どないダイヤモンドは、より優れたクラリティを有し、従って、より高い評価を受ける。
最も望ましいクラリティグレーディングは、F(フローレス)又はIF(インターナリーフローレス)ダイヤモンドである。F評価のダイヤモンドは、内部欠陥も、外部欠陥もなく、従って、非常に稀である。同様に稀なものは、何らかの表面欠陥を有するが内部欠陥を有さないIFダイヤモンドである。次に稀なものは、「ベリーベリースライトリーインクルーデッド」ダイヤモンド(VVS1及びVVS2)であり、熟練した宝石鑑定士が10倍の拡大で見ても検出が非常に困難な微小なインクルージョンを含む。クラリティグレーディングの次のレベルは、「ベリースライトリーインクルーデッド」ダイヤモンド(VS1及びVS2)である。これらのダイヤモンドは、10倍の拡大でかろうじて検出可能な微小なインクルージョンを含む。クラリティグレーディングの次のレベルは、「スライトリーインクルーデッド」ダイヤモンド(SI1及びSI2)であり、10倍の拡大で容易に検出される微小なインクルージョンを含む。グレーディングの最後のレベルは、目立った欠陥を有する「インクルーデッド」(I1)ダイヤモンドである。
顧客は、幾つものツールを使用して、ダイヤモンドのクラリティに対する所望の検索範囲を示すことができる。図3の模範的な例では、顧客は、様々なクラリティレベルに対応するオプションを有するドロップダウンボックスである最小ボックス320及び最大ボックス322に基準を入力する。
又、在庫検索ページ300は、顧客がダイヤモンドのグレーディングレポートのタイプを選択することができる検索パラメータ324も含む。ダイヤモンドグレーディングレポートは、GIA(米国宝石学会(Gemological Institute of America))、AGS(米国宝石協会(American Gem Society))、EGL(欧州宝石研究所(European Gemological Laboratory))及びHRD(ダイヤモンド高等評議会(Hoge Raad voor Diamant又はDiamond High Council))等、幾つもの有名なダイヤモンド鑑定機関から得ることができる。機関の中には他の機関より高い評価を受ける機関もあり、従って、検索パラメータ334は、顧客に対し、あるグレーディングレポートを有するダイヤモンドのみに彼の検索を制限する機会を提供する。
図3a及び3bには示されていないが、少なくとも1つの実施形態では、在庫検索ページ300は、ダイヤモンド購入に対する所望の価格範囲を対象とする検索パラメータも提供する。
ソートパラメータ226により、顧客は、ダイヤモンドの価格、又は、検索パラメータ302、304、306、308及び324の何れか1つに従って、検索結果をソートすることができる。
少なくとも1つの実施形態では、顧客は、特定のダイヤモンドを閲覧することを希望する。そのような例では、彼は、その特定のダイヤモンドに対する一意識別子(即ち、ロット番号)をロット番号ボックス328に直接入力することができる。
図3bは、顧客が在庫検索ページ300上でアクセス可能な追加の検索オプションを示す。アドバンスト検索オプション330は、最初の在庫検索ページ300上では隠れているが、顧客がアドバンスト検索オプション330をクリックした時点で、複数の追加の検索パラメータを閲覧することができる。
図3bに示されるように、アドバンスト検索オプション330は、カットオプション、深さパーセンテージ、テーブルパーセンテージ、研磨状態オプション、対称性オプション、蛍光性オプション及び正確な寸法にそれぞれ対応する追加の検索パラメータ332、334、336、338、340、342及び344を提供することができる。しかし、アドバンスト検索オプション330は、検索パラメータ332〜344にのみ限定されるのではなく、むしろ、如何なる関連検索基準も含み得る。
顧客が彼の在庫検索の所望の基準を指定し終えた時点で、彼は、検索ボタン346を選択して、選択した検索基準を提出する。システムは、提出された検索基準を処理し、表400に結果を返す。
図4aは、表のフォーマット400で表示された検索結果セットを示す。表400は、複数の行402〜410で検索結果を表示する。行402〜410の各々は、顧客の検索基準と一致する特定のダイヤモンドを表す。
少なくとも1つの実施形態では、行402〜410の各々は、その対応するジュエリーアイテムに関連する情報を含む。関連情報の例は、これらに限定されないが、ジュエリーアイテムの写真、価格及び簡単な説明を含み得る。ジュエリーアイテムがルースダイヤモンドである場合、簡単な説明は、ストーンのカット、クラリティ、カラー及びカラットを含み得る。
又、行402〜410の各々は、ダイヤモンドの実際のグレーディングレポートの画像ビューを顧客に提供する鑑定書リンク426〜434も含む。例えば、図5は、行402のダイヤモンドと関連付けられたグレーディングレポート500の詳細なビューを示す。顧客は、対応する鑑定書リンク426をクリックすることによってグレーディングレポート500にアクセスした。
鑑定書500は、量的な情報(例えば、ダイヤモンドの重量及び他の物理的寸法の測定値)と質的な情報(例えば、カット、クラリティ及びカラーの3つの主要分野のグレード)の両方を含む。又、鑑定書500は、ダイヤモンドのインクルージョン位置を示す絵図502及び504を提供することもできる。
図4aに戻って参照すると、顧客は、チェックボックス414〜422をクリックすることによって、1つ又は複数のジュエリーアイテムを選択することができる。チェックボックス414〜422は、行402〜410の各々に対応する。1つ又は複数のジュエリーアイテムを選択した時点で、顧客は、選択したアイテムに関する幾つかのオプションを有する。少なくとも1つの実施形態では、顧客は、少なくとも2つの選択したジュエリーアイテムを比較するというオプションを有する。別の実施形態では、顧客は、選択したジュエリーアイテムを購入することができる。更に、別の実施形態では、顧客は、選択したジュエリーアイテムについて更に学習する為、ライブジュエリーコンサルタントとの双方向通信セッションを要求することができる。
選択したジュエリーアイテムを比較する為、顧客は、少なくとも2つのチェックボックス414〜422を選択する。図4aに示される模範的な例では、顧客は、チェックボックス402、406及び410を選択し、次いで、彼は、比較ボタン412を選択している。システムは、表400からの検索結果をフィルタ処理し、チェックボックス402、406及び410と関連付けられたダイヤモンドのみを表示する。比較結果は、顧客が選択したダイヤモンドを単一ビューで区別することが有利に可能になる表フォーマットで表示される。顧客は、ダイヤモンドの形状、クラリティ又は価格等の比較したダイヤモンドの各特性間の類似性と違いを迅速に決定することができる。
選択したジュエリーアイテムを購入する為、顧客は、対応するボックス414〜422にチェックを入れることによって、1つ又は複数のジュエリーアイテムを再び選択する。次いで、顧客は、購入ボタン424を選択し、選択したジュエリーアイテムをオンラインショッピングカートに入れる。次いで、顧客は、追加のジュエリーアイテムのショッピングを続けるというオプションを有するか、又は、すぐにチェックアウトすることを選択することができる。
顧客がすぐにチェックアウトすることを選択した場合、システムは、別の購入ページに顧客を移動する。購入ページは、顧客のクレジットカード番号や請求先住所等の支払情報を要求することができる。又、購入ページは、所望の配送オプション、受取人の住所及びジュエリーアイテムを贈り物とすることを意図するかどうかの表示に関する問い合わせを行うこともできる。
ジュエリーアイテムを贈り物とすることを意図した場合、購入ページは、贈り物の受取人に出荷する前に、購入ジュエリーアイテムを贈物用に包装するというオプションを提供する。
又、少なくとも1つの実施形態では、購入ページは、ジュエリー保険を専門とする会社を通じて購入ジュエリーアイテムを補償するというオプションも提供する。専門のジュエリー保険を通じて保険の補償を提供する1つの利点は、補償範囲が通常の住宅所有者の保険契約より大きい可能性があることである。例えば、住宅所有者の保険契約は、一定の現金を支払うことよりむしろ、紛失又は盗難リングを交換することのみであり得る。その上、オンラインでジュエリーアイテムを購入する多くの個人は、即座に保険の補償を得る時間又は機会がない場合がある。保険を購入するというオプションを提供することによって、購入ページは、顧客の追加の便宜を図る。
I.ジュエリーコンサルタントとの双方向通信セッション
図4aに戻って参照すると、顧客は、1つ又は複数のジュエリーアイテムについて更に学習することを希望する場合もある。例えば、顧客は、ダイヤモンドの特定のインクルージョンを調べる為、顕微鏡の下で特定のダイヤモンドを観察することを希望する場合がある。その上、顧客は、1つ又は複数のジュエリーアイテムに関してライブ鑑定士に問い合わせを行うことを希望する場合もある。従って、顧客は、例えば、ボタン438等のしるしをクリックするか、又はそうでなければ、選択することによって、ジュエリーコンサルタントとの双方向通信セッションを要求することを希望することができる。少なくとも1つの実施形態では、顧客は、リンクをクリックすることによって、双方向通信セッションを要求する。
少なくとも1つの実施形態では、ジュエリーコンサルタントは、公認宝石鑑定士である。少なくとも別の実施形態では、ジュエリーコンサルタントは、目録中の1つ又は複数のアイテムの知識を有する(及び/又は同アイテムについての情報へのアクセスを有する)が、如何なる認定も保持していない店員である。
顧客は、対応するボックス414〜422を選択することによって(例えば、チェックを入れることによって)、1つ又は複数のジュエリーアイテムを選択することができる。次いで、双方向通信セッションを要求する為、顧客は、双方向通信セッションボタン438を選択することができる。それに応じて、システムは、オンラインジュエリーストアに提出される要求を生成する。
顧客は、購入プロセスの間、如何なる時点でも、双方向通信セッションを要求することができる。少なくとも1つの実施形態では、顧客は、購入プロセスの開始時に、双方向通信セッションを要求する。例えば、顧客は、ダイヤモンド購入プロセスに関する多くの質問を有する未経験の買物客であり得る。彼は、選択におけるガイドを得る為のジュエリーコンサルタントのカウンセリングを求める場合がある。
別の実施形態では、顧客は、購入プロセスの中頃に、双方向通信セッションを要求する。例えば、顧客は、例えば、異なる倍率の下で、例えば、インクルージョンが目視できる程度又は範囲を決定する為、顕微鏡の下でダイヤモンドのインクルージョンを観察することを希望する場合がある。又、彼は、特定のジュエリーアイテムに対して実行されている品質関連テストを調べること、又は、1つ若しくは複数のそのようなテストの結果を調べる若しくは検査することを希望する場合もある。別の例では、顧客は、ジュエリーコンサルタントが、コイン又は別のダイヤモンド等のベンチマークアイテムに対する選択されたダイヤモンドの相対比較を提供するように要求することもできる(例えば、相対的サイズ、カラー、形状又はカット比較を提供する為)。
更に別の実施形態では、顧客は、購入プロセスの終わり頃に、双方向通信セッションを要求する。この例では、顧客は、彼の購入オプションを2つの同様のダイヤモンドに絞り込み、2つのストーンの対照比較を希望する場合がある。
図6は、顧客とジュエリーコンサルタントとの間の双方向通信セッションのブロック図を示す。顧客がボタン438を選択して双方向通信セッションを要求した時点で、クライアント端末600は、通信チャンネル602上で、要求取扱システム604に要求を自動的に送信する。要求は、対象の各ジュエリーアイテムに対する一意識別子を含む。少なくとも1つの実施形態では、一意識別子は、ダイヤモンドのロット番号である。
少なくとも1つの実施形態では、クライアント端末600は、ビデオ画像の送信が可能なビデオカメラ606を備えるデスクトップコンピュータである。又、クライアント端末600は、顧客とジュエリーコンサルタントとの間の双方向通信セッションを促進するテレビ会議ソフトウェア608も含み得る。又、クライアント端末は、受信したビデオ画像の表示及び双方向通信セッションからのオーディオ音声の出力が可能なモニタ610も備え得る。少なくとも1つの実施形態では、モニタ610は、双方向通信セッションからのビデオ画像と同時にウェブサイトも表示する。
少なくとも1つの実施形態では、双方向通信セッションは、顧客のみがジュエリーコンサルタントを見ることができるという点において、一方向である。そのような例では、顧客は、ビデオカメラ606をオフにするというオプションを有し得る。別の実施形態では、クライアント端末600は、ビデオカメラを有さない。
少なくとも1つの実施形態では、顧客は、後の時間に双方向通信セッションの予定を入れることを希望する。従って、顧客は、双方向通信セッションに対する彼の要求に所望の日時を含めることができる。
一実施形態では、要求取扱システム604は、応対可能な第1のジュエリーコンサルタントに顧客を無作為に割り当てる。別の実施形態では、顧客が、双方向通信セッションに対して特定のジュエリーコンサルタントを指定する。顧客は、要求取扱システム604に提出される要求にコンサルタントの名前を含めることができる。例えば、顧客は、特定のジュエリーコンサルタントと肯定的な相談経験を発展させた可能性がある。従って、顧客は、この同じジュエリーコンサルタントへの相談を続けることを希望する場合がある。別の例では、顧客は、身元保証又は推奨に基づいて、特定のジュエリーコンサルタントを指定することを希望する場合がある。
少なくとも1つの実施形態では、顧客は、ウェブサイト上に表示されているジュエリーコンサルタントの公開プロフィールに基づいて、ジュエリーコンサルタントを選択する。公開プロフィールは、個人の写真及び個人の経歴を含み得る。経歴は、全ての関連実務経験、個人が保持するダイヤモンド認定のタイプ、並びに、ジュエリーコンサルタントの職能団体及び所属を含み得る。
少なくとも1つの実施形態では、顧客は、ジュエリーコンサルタントの「ブラックリスト」を要求取扱システム604に提供する。ブラックリストは、顧客が双方向通信セッションの予定を入れることを希望しないジュエリーコンサルタントの名前を含む。例えば、顧客は、特定のジュエリーコンサルタントとの不愉快な対決を体験し、従って、今後の全てのトランザクションにおいて、その個人への相談を避けることを望む場合がある。
少なくとも1つの実施形態では、顧客は、ジュエリーコンサルタントの名前を指定しないが、代わりに、ジュエリーコンサルタントに対する1つ又は複数の所望の基準を提供する。例えば、顧客は、女性のジュエリーコンサルタントの紹介を望むことを示す場合がある。顧客とジュエリーコンサルタントとを引き合わせる際、要求取扱システム604は、顧客の所望の基準を考慮に入れ、顧客と、所望の基準特性を有する応対可能な第1のジュエリーコンサルタントとを引き合わせることになる。
幾つかの実施形態では、顧客は、複数のプロフィール(例えば、応対可能なコンサルタントの)を見直し、プロフィールに基づいてコンサルタントを選択することができる。又、顧客は、経験年数、コンサルタントの教育レベル(例えば、学士号又は他の学位)、コンサルタントの所在地(例えば、ニューヨークのダイヤモンド街又は顧客から数マイル以内の場所)、コンサルタントの母国語、コンサルタントが利用可能な特別な技術(例えば、特定のタイプの顕微鏡又はコンサルタントが実行若しくは解釈できるテストのセット)、コンサルタントの顧客レビュースコア及び他の基準等、1つ又は複数の基準に基づいて、複数のプロフィールを検索することもできる。少なくとも1つの実施形態では、顧客は、ジュエリーの経験レベルを示す。例えば、顧客は、店員よりむしろ、公認宝石鑑定士の紹介を希望する場合がある。又、顧客は、AGS公認の個人のみ等、ジュエリーコンサルタントが保持する認定のタイプを示す場合もある。又、顧客は、少なくとも10年間の経験を有するジュエリーコンサルタントの紹介を希望する場合もある。
少なくとも1つの実施形態では、ウェブサイトは、各ジュエリーコンサルタントの売上高を提供する。又、ウェブサイトは、特定のタイプのジェムストーン又は特定のタイプの完成したジュエリー品に対してジュエリーコンサルタントが行ったトランザクションの量等の追加詳細も含み得る。例えば、ウェブサイトは、ジュエリーコンサルタントAはダイヤモンド婚約指輪の鑑定士であるが、ジュエリーコンサルタントBは腕時計を専門とすることを示すことができる。提供された情報を使用して、顧客は、ダイヤモンド婚約指輪等の特定のタイプの完成したジュエリー品において最高のトランザクション数を有するジュエリーコンサルタントへの相談を選択することができる。顧客は、彼の購入に関してそのジュエリーコンサルタントが最適な経験を有すると信じている為、この個人への相談を決定することができる。
少なくとも1つの実施形態では、ウェブサイトは、以前の顧客による各ジュエリーコンサルタントに対するレビューの記入を可能にする。又、ウェブサイトは、個人に対して1〜5つ星の賞を与える等、以前の顧客による各ジュエリーコンサルタントのランク付けも可能にする。ランク付けは、顧客サービス、目録知識、フォローアップ質問に対する応答性及び双方向通信セッションの適時性を対象とする様々なカテゴリも包含し得る。レビュー及びランキングは、ウェブサイト上で、各ジュエリーコンサルタントのプロフィールの横に、公開することができる。一例では、顧客は、投稿されたランキング及びレビューに基づいて、ジュエリーコンサルタントを選択する。
少なくとも1つの実施形態では、ウェブサイトは、ランク付け及びレビュープロセスの完全性を確保する為のパラメータを設定する。顧客には、特定のジュエリーコンサルタントの一意識別コードを、その個人との双方向通信セッションの終了時に提供することができる。一意識別コードを有する顧客のみがその特定のジュエリーコンサルタントのレビュー及びランク付けを行うことができる。そのようなシステムは、ランク付け及びレビュープロセスの完全性の確保に役立つ。
図6に示されるように、要求取扱システム604は、顧客の為のジュエリーコンサルタントを特定する。次いで、要求取扱システム604は、ジュエリーコンサルタントのワークステーション612に要求を送信する。少なくとも1つの実施形態では、ジュエリーコンサルタントは、双方向通信セッションの要求日時に応対可能であることを示すボタン又はリンクをクリックすることによって、要求を受け入れることができる。次いで、ジュエリーコンサルタントのワークステーション612は、ジュエリーコンサルタントの受入れの表示を要求取扱システム604に返信する。それに応答して、要求取扱システム604は、要求日時におけるクライアント端末600とワークステーション612との間の双方向通信セッションを生成する。
少なくとも1つの実施形態では、ジュエリーコンサルタントは、要求日時における双方向通信セッションが可能ではない。例えば、ジュエリーコンサルタントは、別の顧客を支援している場合がある。別の例では、選択されたジュエリーアイテムが要求日時に入手不可能である。選択されたジュエリーアイテムは、現地外の場所から回収する必要がある場合がある。そのような例では、ジュエリーコンサルタントは、要求された双方向通信セッションが不可能であることを示すボタン又はリンクをクリックすることができる。次いで、ワークステーション612は、ジュエリーコンサルタントの応対不可能の表示を要求取扱システム604に返信する。次いで、顧客は、異なるジュエリーコンサルタントの紹介又は双方向通信セッションの代替の日時の推奨のオプションを有する。
ジュエリーコンサルタントのワークステーション612は、クライアント端末600から受信したビデオ画像及びオーディオファイルを表示するモニタ614に接続されたコンピューティングデバイスを備え得る。又、ワークステーション612は、ジュエリーコンサルタントと顧客との間の双方向通信セッションを促進するテレビ会議ソフトウェア616も備える。又、ワークステーション612は、通信チャンネル602上でクライアント端末600に送信されるビデオ画像の取得及び送信が可能なビデオカメラ618も備える。
その上、ワークステーション612は、別のビデオカメラ622に接続された顕微鏡620を備える。ジュエリーコンサルタントが顕微鏡620の下に選択されたジュエリーアイテムを配置した後、顕微鏡用ビデオカメラ622は、選択されたジュエリーアイテムのビデオ画像を取得して送信する。ビデオ画像は、通信チャンネル602上で送信され、クライアント端末600側のモニタ610上に表示される。
図7a及び7bは、ジュエリーコンサルタントとの双方向通信セッションの間、顧客のモニタ610上のスクリーンがどのように見えるかを示す。図7aでは、オンラインジュエリーストアのウェブサイト700はスクリーンのバックグラウンドにシフトし、ビデオボックス702がスクリーンの最前部に現れる。ビデオボックス702を通じて、顧客は、選択したダイヤモンドを閲覧したり、ジュエリーコンサルタントと直接会話したり、ジュエリーコンサルタントにより彼のワークステーション612で行われた如何なるテスト又は比較も直に目にしたりすることができる。
図7bでは、ビデオボックス704は、顕微鏡用ビデオカメラ622から取得された画像を表示する。ビデオボックス704がスクリーンの最前部に現れると、ジュエリーコンサルタントのビデオボックス702は、スクリーンの隅に最小化される。ウェブサイト700は、バックグラウンドに留まっている。少なくとも1つの実施形態では、顧客は、アプリケーションの各々(例えば、ウェブサイト700、ビデオボックス702、ビデオボックス704)の間で切り替えることができる。切り替えは、「タブ」ボタンを介して起こり得るか、或いは、切り替えは、マウスのクリック又は他の手段を通じて起こり得る。
少なくとも1つの実施形態では、顧客は、顕微鏡620の設定を調整するようにジュエリーコンサルタントに口頭で指示する。例えば、顧客は、ダイヤモンドのインクルージョン等、顕微鏡620でジュエリー又はジュエリーの特定の部分を拡大させることを希望する場合がある。ジュエリーコンサルタントは、顕微鏡620の下でダイヤモンドの位置を調整し、インクルージョンを徐々に拡大することになる。顕微鏡用ビデオカメラ622は、画像を取得し、通信チャンネル602上でクライアント端末600に画像を送信する。顕微鏡620への顕微鏡用ビデオカメラ622の装着は、実際のストアで受け取るであろう同じ情報へのアクセスを顧客に有利に提供する。顧客は、倍率の拡大又は縮小(例えば、5×又は20×等の特定量の倍率)を要求したり、ジュエリーの異なる部分(上部、中央、下部、特定のファセット等)に焦点を当てることを要求したりすることができる。
別の実施形態では、顧客は、クライアント端末600から顕微鏡620を遠隔制御する能力を有する。顧客は、顕微鏡の任意のパラメータを遠隔設定するように制御することができる。例えば、クライアント端末600側に位置する仮想のボタンを使用して、顧客は、顕微鏡620に直接、命令を伝達することができる。例えば、顧客は、ジュエリーアイテムの拡大図を得ることを希望する場合がある。次いで、彼は、ジュエリーアイテムを徐々に拡大するように顕微鏡620に指示を与える為、顕微鏡620と直接通信する。少なくとも1つの実施形態では、仮想のボタンは、顧客が顕微鏡620上のファインダの位置を調整できる方向矢印を備える。別の実施形態では、仮想のボタンは、顕微鏡620の下での拡大・縮小を容易にするズームインボタン及びズームアウトボタンを備える。更に別の実施形態では、仮想のボタンは、顧客がファインダの所望の角度をタイプすることができるテキストボックスを備える。又、顧客は、顕微鏡の焦点を調整して、ジュエリーアイテムの異なる深さを観察することができる(例えば、宝石の上表面、宝石の中央又は宝石の下部等に焦点を当てる)。
少なくとも1つの実施形態では、顧客は、ダイヤモンド上に刻まれた鑑定書番号がダイヤモンドのファイル上の認定グレーディングレポートと一致することを確認する為、顕微鏡620の下でダイヤモンドを検査する。このプロセスは、彼が要求した実際のダイヤモンドを見ているという自信を顧客に与える。
少なくとも1つの実施形態では、ワークステーション612は、照明デバイス624を備える。照明デバイス624は、紫外線光源、蛍光光源、白色光源、ネオン電球、ブラックライト源及びLED光源等、複数の異なる光源を備え得る。各光源は、異なる光質を生み出し、選択されたジュエリーアイテム(特に、ジェムストーン)に当てると異なる効果を生み出す。
顧客は、昼光、キャンドルライト、典型的なオフィス業務条件及び他の照明条件をシミュレートする照明条件等、ジュエリーを観察する為の異なる照明条件を要求することができる。少なくとも1つの実施形態では、顧客は、紫外線(UV)光源の下でダイヤモンドを観察することを求めることができる。紫外線(UV)光源の下でダイヤモンドを観察すると、ダイヤモンドは青色又は青紫色の蛍光を発する傾向にある。自然蛍光は、オフカラーのダイヤモンドが高グレードのもののように見える上で役立ち得る為、顧客は、蛍光性を特定する為、UV光源の下で選択したダイヤモンドを観察することを希望する場合がある。
又、照明デバイス624は、日中の特定の時刻の照明を再現する為、異なる照明の効果を生成することができる。例えば、発光強度及び色を変更することによって、照明デバイス624は、朝光、昼光及び夜光の照明条件の再現を試みる。別の実施形態では、照明デバイス624は、太陽光又は屋内光等、特定の場所の照明効果を再現する。そのような照明効果により、顧客は、特定のジュエリーアイテムがジュエリーストアのほぼ理想的な照明条件外でどのように見えるかについて、より良い理解を得ることができる。
少なくとも1つの実施形態では、顧客は、照明デバイス624を調整するようにジュエリーコンサルタントに口頭で指示する。別の実施形態では、顧客は、クライアント端末600を介して照明デバイス624を遠隔制御することができる。
少なくとも1つの実施形態では、ジュエリーコンサルタントは、ジュエリーコンサルタントが顧客の為にカラーの違いを実演する上で役立つ固定ビューイングブースデバイスを有する。固定ビューイングブースは、蛍光昼光を再現する為、昼光蛍光灯を使用することができる。固定ビューイングブースの一例は、グレタグマクベスジャッジIIビューイングブース(GretagMacbeth Judge II Viewing Booth)である。
II.対照比較
双方向通信セッションの間、顧客は、様々なジュエリーアイテムの対照比較を要求することができる。顧客は、同じ特性を有する(表400の下で記載されているように)が、異なる値札を有する2つのダイヤモンドを比較することを希望する場合がある。双方向通信セッションの間、顧客は、同じカラット重量、カラー及びクラリティを有するにも関わらず、数では容易に認識できない多くの他の要因に起因して、2つのダイヤモンドは等価を共有しないことを学習する。これらの要因は、インクルージョンの配置、インクルージョンの色、ダイヤモンドのカットを含み得、ダイヤモンドの価値を決定する際に全てが関与する。この情報は表400単独で確認するのは難しいが、情報は、ライブ双方向通信セッションの間に容易に実演することができる。例えば、顧客は、顕微鏡620の下でインクルージョンの配置を直に調べることができる。
又、顧客は、異なるカラットサイズ、カラー又はクラリティ等、異なる特性の2つのダイヤモンドを比較することを希望する場合もある。例えば、顧客は、FカラーとGカラーとの違いを把握することが困難である場合がある。従って、ジュエリーコンサルタントは、ライブ双方向通信セッションの間、特性間の違いを実演することができる。
それに加えて、顧客は、あまり望ましくない特性(例えば、より小さなカラットサイズ、より低いクラリティ)を有するダイヤモンドが、より望ましい特性を有するダイヤモンドと著しく異なるかどうかを認識することを希望する場合がある。例えば、顧客は、より小さなダイヤモンドがカットされた方法に起因して、1.8カラットのダイヤモンドが2カラットのダイヤモンドとそれほど違いがないことを直に目にすることができる。
III.相対的サイズ比較
少なくとも1つの実施形態では、顧客は、双方向通信セッションの間、選択したジュエリーアイテムの相対的サイズ比較を要求することができる。顧客は、ジュエリーアイテムの実際のサイズを決定する為、ベンチマークに対してジュエリーアイテムを比較することを希望することができる。例えば、ジュエリーコンサルタントは、顧客がダイヤモンドの相対的サイズを理解する上で役立てる為、10セント硬貨の横に2カラットのダイヤモンドを配置することができる。ジュエリーコンサルタントは、ビデオカメラ620の正面に、ジュエリーアイテムとベンチマークアイテムの両方を配置し、両アイテムのビデオ画像は、通信チャンネル602上で送信され、モニタ610上に表示される。
幾つもの対象物をベンチマークアイテムとして使用することができる。ベンチマークアイテムは、コイン、シンブル、携帯電話又は紙クリップ等、一般的な日用品であり得る。又、ベンチマークアイテムは、定規又は数字マーキング付きのグリッドでもあり得る。
少なくとも1つの実施形態では、顧客は、特定のタイプのベンチマーク器具を使用するようにジュエリーコンサルタントに指示する。例えば、外国人の顧客は、彼の出生国由来のコインの使用を要求することができる。
別の実施形態では、ベンチマークアイテムは、「平均サイズの」ダイヤモンドである。顧客は、彼の婚約者及び同僚が「小さ過ぎる」と見なすストーンを購入しないかについて懸念する場合がある。従って、顧客は、「平均サイズのダイヤモンド」、即ち、最も一般的に購入されるダイヤモンドサイズを彼に見せることをジュエリーコンサルタントに求めることができる。顧客は、彼の選択が小さ過ぎるかどうかを決定する為、平均サイズのダイヤモンドに対して選択したダイヤモンドを比較することを希望することができる。
少なくとも1つの実施形態では、相対的サイズは、手のモデルの使用を通じて実演される。手のモデルは、プラスチック、ワックス又は他の何らかの合成材料で作ることができる。又、手のモデルは、マネキンの手のものと同様の様式で構築することもできる。
手のモデルは、様々なサイズ、色及び形状で提供することができる。サイズ増分は、ペティート、小、中、大及び特大サイズを含み得る。手のモデルは、平均女性の手又は平均男性の手の寸法を反映するように作ることができる。又、手のモデルは、子供サイズの手及び大人サイズの手の寸法を反映するように作ることもできる。又、手のモデルは、顧客又は贈り物の受取人の手をより正確に反映することを試みる為、異なる指の長さ及びサイズで提供することもできる。又、手のモデルは、様々な肌の色合いで構築することもできる。
双方向通信セッションの間、ジュエリーコンサルタントは、顧客又は贈り物の受取人の手と厳密に一致する手のモデルを選択することができる。ジュエリーコンサルタントは、ジュエリーアイテムが贈り物の受取人に対してどのように見えるかを顧客が視覚化する上で役立てる為、手のモデル上に、ダイヤモンド婚約指輪等の選択されたジュエリーアイテムを配置することができる。例えば、顧客は、手のモデル上で選択したダイヤモンドリングを検査した後、選択したダイヤモンドが手のモデル上で小さ過ぎるように見えると決定する場合がある。別の例では、顧客は、手のモデルを使用して、ダイヤモンドの最も魅力的な形状を決定することを希望する場合がある。顧客は、オーバル形のダイヤモンドは長くほっそりとした指を有する手を最も際立たせると決定する場合がある。又、別の例では、手のモデルを使用して、どの金属バンドが特定の肌の色合いに最も適合するかを決定することができる。顧客は、イエローゴールドバンドは黄色ベースの肌の色合いに似合わないものであると決定し、その結果、彼は、代わりに、プラチナのバンドの購入を決定することができる。
少なくとも1つの実施形態では、手のモデルは、ライブ通信を行っている人物によって提供される。
IV.行われる様々なテスト
図6に戻って参照すると、ジュエリーコンサルタントは、双方向通信セッションの間、ジュエリーアイテムの様々なテストも実行する。テストは、品質関連テストであり得る。品質関連テストは、ジュエリーアイテムの特定の特性の実演又はハイライトに使用することができる。又、品質関連テストは、標準のグレーディングレポートでは入手できない追加情報も提供することができる。又、ジュエリーコンサルタントは、ダイヤモンド等のジュエリーアイテムの信頼性について検証しようとする信頼性関連テストも行うことができる。
少なくとも1つの実施形態では、テストは、双方向通信セッションの間、リアルタイムで行われる。そのような例では、テストを行う為に必要なツール及びデバイスは、ジュエリーコンサルタントのワークステーション612で利用可能である。顧客は、リアルタイムでジュエリーコンサルタントが実行しているテストを目にする。幾つかの実施形態では、顧客は、単に、通信セッションの前に行われた可能性がある1つ又は複数のテストの結果を要求又は閲覧することができる。例えば、そのようなテスト結果は、格納したり、ジュエリーアイテムのプロフィールを介してアクセスしたりすることができる。
又、テストは、様々なテスト結果を生成することができる。そのようなテスト結果は、レポート、画像及び測定結果を含み得る。少なくとも1つの実施形態では、テスト結果は、ジュエリーコンサルタントのモニタ614上と、顧客のモニタ610上に同時に表示される。別の実施形態では、ジュエリーコンサルタントは、顧客のクライアント端末600にテスト結果を電子的に送信する。
図7c及び7dは、テスト結果を受信した後、顧客のモニタ610上のスクリーンがどのように見えるかを示す。図7cでは、ビデオボックス706は、ハーツ&アローズテストの間のダイヤモンドのビューを表示する。顕微鏡のビデオボックス704やジュエリーコンサルタントのビデオボックス702もスクリーン上に表示されるが、それらのキャパシティは最小化されている。ウェブサイト700は、バックグラウンドに留まっている。少なくとも1つの実施形態では、顧客は、アプリケーションの各々(例えば、ウェブサイト700、ビデオボックス702、ビデオボックス704、ビデオボックス706)の間で切り替えることができる。切り替えは、「タブ」ボタンを介して起こり得るか、或いは、切り替えは、マウスのクリック又は他の手段を通じて起こり得る。
図7dは、顧客のモニタ610上のスクリーンの異なるビューを示す。ここでは、スクリーンは、様々なセクションにパーティション化される。セクションの各々は、ウェブサイト700、ビデオボックス702、ビデオボックス704、ビデオボックス706等の特定のアプリケーションに当てられる。少なくとも1つの実施形態では、アプリケーションの追加は、スクリーンへの新しいビデオボックスの追加をもたらす。
少なくとも1つの実施形態では、テストは、双方向通信セッションの前に技術者によって実行される。顧客がこれらのテストの何れかからの情報を要求すれば、ジュエリーコンサルタントは、データベースからテスト結果を回収し、テスト結果を顧客に電子的に送信する。
別の実施形態では、テストは、双方向通信セッションと並行して現地外の技術者によって実行される。顧客がこれらのテストの何れかからの情報を要求すれば、ジュエリーコンサルタントは、テスト結果に対する要求を提出する。テストが完了した時点で、技術者は、ジュエリーコンサルタントワークステーション612と顧客のクライアント端末600の両方にテスト結果を電子的に送信する。
A.品質関連テスト
上記で説明されるように、品質関連テストは、双方向通信セッションの間に実行することができる。少なくとも1つの実施形態では、ジュエリーコンサルタントは、ダイヤモンドのカットの品質を実演することを希望する場合がある。
例えば、ジュエリーコンサルタントは、イデアルスコープ(Ideal−scope)の下にダイヤモンドを配置する。イデアルスコープは、中央の観察穴の下のダイヤモンドの正面に配置される赤熱色/ピンク色のリフレクタを備えるレンズを使用する。ビューアは、ダイヤモンドからどの程度の赤色/ピンク色光が屈折して返されるかを調べることができる。結果として得られるパターンは、ファセットのプロポーション及び対称性の表示を提供する。従って、イデアルスコープを使用して、ダイヤモンドのブリリアンスを正確に測定する。ダイヤモンドの白色領域は、ダイヤモンドの後方からの透過光(又は漏出光)を示す。レンズの黒色性は、光を遮断する観察者の頭部を模倣する。一般に、最も輝かしいダイヤモンドは、鮮やかなピンク色/赤色に見え、黒色の星形と、最小限の白色又は淡色領域を伴う。例えば、完全な対称性及び優れたプロポーションを有するダイヤモンドは、黒色の8つの尖った先端を有する星形を示す。
別の例では、ジュエリーコンサルタントは、ASET(角スペクトル評価ツール)テストを通じて、ダイヤモンドのカット品質のテストを行う。ASETは、デスクトップ又はハンドヘルドデバイスであり得る。イデアルスコープと同様に、ASETテストは、ダイヤモンドの光の性能の実演に使用される。しかし、イデアルスコープとは異なり、ASETは、異なる角度で反射される光に異なる色を提供する3色フィルタを使用する。その結果、ASETデバイスは、ダイヤモンドによる光の使用の色分けマップを提供する。
例えば、生成されたASET画像において、青色領域は、オブスキュレーション(例えば、妨げとなる頭部)に起因して、ダイヤモンドにおいて観察された暗いコントラスト領域である。ASETでは、構成は、75度〜90度の角度で入射する光を表すことを意図する。AGS測定基準では、出来の良いラウンドブリリアントダイヤモンドは、約18%の青色を含有するはずである。赤色は、画像において最も望ましい色を表す。赤色は、45度〜75度の角度で入射する光を表すことを意図し、輝きが奪われない為、最も直接的な光を介してブライトネスを生じさせる。緑色光は、水平〜45度の角度で入射し、通常、反射光であり、低品質のものである。ダイヤモンドにおける黒色(又は、白色の背面照明を使用する場合は、白色)領域は、非反射又は漏出光領域を表す。
図7cに示されるように、少なくとも1つの実施形態では、ASETデバイスを用いるテストによって生成された画像は、顧客のモニタスクリーン610上に自動的に現れる。次いで、ジュエリーコンサルタントは、通信チャンネル602上で、顧客のクライアント端末600にASET画像の電子コピーを送信することができる。別の実施形態では、ジュエリーコンサルタントと顧客の両方とも、それぞれの端末612及び610側で、第三者からASET画像を受信する。更に別の例では、ジュエリーコンサルタントのみがASETテスト結果を受信し、ジュエリーコンサルタントは、その結果を、通信チャンネル602上で、顧客の端末612に送信する。
少なくとも1つの実施形態では、品質関連テストは、「ハーツアンドアローズ(Hearts and Arrows)」テストである。用語「ハーツ&アローズ(Hearts & Arrows)」は、ある照明条件の下、鮮明で完全なハートと矢印のパターンを呈するダイヤモンドを言及する為にダイヤモンド産業で使用される記述である。ハーツ&アローズテストは、ダイヤモンドの高品質のカット及び研磨状態の実演に使用することができる。しばしば、ダイヤモンドにおける最適なハーツ&アローズ効果を引き起こす為、ダイヤモンド研磨工は、優良品質のより小さなダイヤモンドを生産する為に、高価なダイヤモンド原石材料を進んで犠牲にする覚悟がなければならない(即ち、高価な原石のかなりのパーセンテージを失う)。ハーツ&アローズダイヤモンドの生成に必要なカットの複雑性に起因して、これらのダイヤモンドの生産は、標準のラウンドカットダイヤモンドよりコストがかかる。
少なくとも1つの実施形態では、ジュエリーコンサルタントは、ハーツ&アローズビューアの下に選択されたダイヤモンドを配置する。ダイヤモンドの全てのファセットがビューアの下に精密に配列されれば、ハーツ&アローズ効果が明確に表示される。ダイヤモンドを上方(又は、ダイヤモンドのテーブル)から見ると、矢印の効果が見られるはずである。ダイヤモンドを下方(又は、ダイヤモンドのパビリオン)から見ると、ハートの効果が見られるはずである。高品質のハーツ&アローズダイヤモンドは、鮮明な対称の明確に形成されたパターンを呈する。他方では、理想的なカットに満たないダイヤモンドは、ビューアの下で、単なる部分的なパターン、又はそうでなければ、明確に定義された「ハートと矢印」パターンには満たないパターンを表示する。又、理想的とは言えないダイヤモンドは、鮮明でもなく、はっきりともしないパターンも呈し得る。又、これらのダイヤモンドは、異なる非対称的なサイズのハートと矢印を描写することもあり得る。
少なくとも1つの実施形態では、ビデオカメラは、ハーツ&アローズビューアに装着される。ハーツ&アローズビューアから生成された画像は、通信チャンネル602上で送信され、クライアント端末600側のモニタ610上に表示される。従って、顧客は、特定のダイヤモンドのハーツ&アローズパターンの品質の遠隔観察及び評価を自分自身で行うことができる。
別の実施形態では、通信セッション前又は通信セッションの間に顧客によって提出された要求に応答して、ジュエリーコンサルタントは、サリンディアスキャンS+(Sarin DiaScan S+)(商標)等の測定システムにダイヤモンドを配置する。測定システムは、複数の電子テスト結果を生成し、その中には、ハーツ&アローズパターンのコピーが含まれる。次いで、ジュエリーコンサルタントは、通信チャンネル602上で、顧客のクライアント端末600にハーツ&アローズパターンの電子コピーを送信することができる。
双方向通信セッションの間、ジュエリーコンサルタントは、ダイヤモンドのカラー及び蛍光性をテストすることもできる。少なくとも1つの実施形態では、ダイヤモンドは、光性能分析器の下に配置される。ハイテクアルゴリズムを使用して、光性能分析器は、ダイヤモンドのカラーを計算し、その蛍光性を測定する。ジュエリーコンサルタントは、光性能分析器を使用して、選択されたダイヤモンドのカラー品質の実演及び比較を行うことができる。
例えば、顧客は、「無色透明」のダイヤモンドよりむしろ、「ほぼ無色透明」のダイヤモンドを購入することを希望する場合がある。しかし、彼の婚約者が違いに気付くことについて懸念する場合がある。顧客を安心させる為、ジュエリーコンサルタントは、無色透明のダイヤモンドとほぼ無色透明のダイヤモンドとの対照比較を顧客に提供することができる。顧客は、モニタ610を介して、ジュエリーコンサルタントが各ストーンのテストを実行する様子を眺めることができる。従って、ジュエリーコンサルタントは、カラーグレードの違いにも関わらず、肉眼で実際の違いを決定することがほぼ不可能であることを実演する。顧客は、モニタ610を介して、この評価を確認することもできる。ダイヤモンド光性能分析器の幾つかの例は、サリンコリブリ(Sarin Colibri)(商標)デバイス又はオギメガファイア(OGI MegaFire)デバイスである。
少なくとも1つの実施形態では、ジュエリーコンサルタントは、ツヴィイェフダ(Zvi Yehuda)比色計と呼ばれるデバイスを使用して、カラー品質テストを実行する。イェフダ比色計は、単独で使用することも、オギテンダー(OGI Tender)デバイス等の携帯用の大まかな分析器に接続することもできる。
幾つかの実施形態では、顧客は、ダイヤモンド等の宝石の如何なる蛍光性も実演する為、テスト又は照明条件を要求することができる。それに応答して、宝石鑑定士は、その蛍光性を実演する為、ブラックライト等の紫外線光源をダイヤモンド上で光り輝かせることができ、ビデオ画像を介して顧客に表示することができる。そのような蛍光性は、軽度、中程度及び強度の青色蛍光性を有さない同様のサイズのダイヤモンド等、1つ又は複数の基準ジェムストーンを参照して実演することができる。
別の品質関連テストは、ダイヤモンドのカット及びプロポーションの品質を評価する。少なくとも1つの実施形態では、ダイヤモンドは、ダイヤモンドのプロポーションについての様々なレポートを生成するダイヤモンドプロポーション分析器の下に配置される。レポートは、ダイヤモンドの重量、直径、深さ、クラウン角度、クラウン高さ、パビリオン角度、パビリオン高さ、キューレットサイズ、キューレット偏心、テーブルサイズ、テーブル偏心、スター、下部ガードル及び上部ガードルについての情報を含み得る。
少なくとも1つの実施形態では、品質関連テストは、包括的な測定システムによって行われる。測定システムは、複数の品質関連テストの管理が可能である。例えば、サリンディアスキャンS+(Sarin DiaScan S+)(商標)は、上記で説明されるテストの組合せを実行したデバイスである。ディアスキャンデバイスは、ダイヤモンドのプロポーションを実演し、ダイヤモンドの完全な三次元プロフィールを提供する。又、デバイスは、ダイヤモンドのカットグレーディングレポートも提供する。それに加えて、デバイスは、ハーツ&アローズパターンの写実的ビューも提供する。
幾つかの実施形態では、顧客は、クラウン角度及びパビリオン角度等のダイヤモンドの様々な測定値に基づいて、「ホロウェイカットアドバイザー(Holloway Cut Advisor)」(例えば、米国特許第7,251,619号明細書を参照)に基づくカットスコア測定値を要求することができる。そのようなスコアは計算することができ、ホロウェイカットアドバイザー情報は顧客に提供することができる。
少なくとも1つの実施形態では、上記で説明されるテストの何れかからのテスト結果は、ジュエリーコンサルタントのモニタ614上と、顧客のモニタ610上に同時に表示される。別の実施形態では、ジュエリーコンサルタントは、テスト結果の電子コピーを入手し、通信チャンネル402上で、クライアント端末600に電子コピーを送信する。
B.信頼性関連テスト
品質関連テストに加えて、ジュエリーコンサルタントは、選択されたダイヤモンドの信頼性を確認するテストも行うことができる。
少なくとも1つの実施形態では、ジュエリーコンサルタントは、電子温度プローブを使用して、ダイヤモンドの熱伝導率をテストする。本物のダイヤモンドは最上級の熱伝導率を有する為、温度プローブにより、ジュエリーコンサルタントは、本物のダイヤモンドを、キュービックジルコニア(CZ)等の様々な模倣物と区別することができる。
幾つかの実施形態では、温度プローブは、細い銅の先端に取り付けられた電池式サーミスタ対から成る。サーミスタのうちの一方は加熱素子として機能し、他のサーミスタは銅の先端の温度を測定する。テストされているストーンがダイヤモンドであれば、温度プローブは、測定可能な温度降下を生み出すことができるほど十分迅速に、先端の熱エネルギーを伝導する。他方では、CZ等の多くの模倣ダイヤモンドが断熱材である為、これらの模倣物は、サーミスタの熱を伝導できない。
少なくとも1つの実施形態では、温度プローブは、感度が非常に高く、従って、ダイヤモンドとモアッサナイト(ダイヤモンドと同様の熱伝導率を有する模倣ダイヤモンド刺激物)とを区別することができる。又、温度プローブは、極めて薄い層のダイヤモンド材料であるナノダイヤモンドのコーティングで模倣物がコーティングされているかどうかを区別できるほど十分な感度を有し得る。
別の信頼性関連テストは、屈折計によって行われる。ジュエリーコンサルタントは、屈折計を使用して、鉱物又は宝石のタイプを決定する。屈折計は、ジェムストーンの屈折率(RI)を精密に測定し、RI番号を鉱物の固有の屈折率と比較する。例えば、ジュエリーコンサルタントは、屈折計を使用して、屈折計によって生成された屈折率を比較することによって、無色透明のサファイア(低RI)とダイヤモンド(高RI)とを区別することができる。
少なくとも1つの実施形態では、ジュエリーコンサルタントは、ファセットジェムストーンの屈折率を測定する為に、ジェメータ(Gemeter又はJemeter)も使用する。ジェメータは、レーザのような放射ビームを使用して、ジェムストーンのファセットから反射させる。原子の最上層は、検査ディスク上に直接ファセットを配置することによってスキャンされる。ジュエリーコンサルタントは、ダイヤモンドを擬石と区別する為、生成されたRIを評価する。
少なくとも1つの実施形態では、ビデオカメラは、イデアルスコープに装着され、その結果、イデアルスコープの下のジェムストーンのビデオ画像は、顧客のモニタ610に送信される。従って、クライアント端末600側の顧客は、結果として得られるパターンを観察し、ダイヤモンドからの赤色/ピンク色光の屈折を直に評価することができる。
少なくとも別の実施形態では、ジュエリーコンサルタントは、対象のジェムストーンのテストに偏光器を使用する。偏光器は、互いに直角に方向付けされた2つの分極フィルタを使用する。ジェムストーンは、2つの分極フィルタ間に配置される。又、偏光器は、下部フィルタの下に内蔵光源も有し得る。ジュエリーコンサルタントは、偏光器を使用して、ジェムストーンがダイヤモンドのように単一屈折であるか、CZ又はモアッサナイトのように二重屈折であるかを評価する。少なくとも1つの実施形態では、ジュエリーコンサルタントは、偏光器を使用して、ジェムストーン材料中の如何なる応力も検出する。
少なくとも1つの実施形態では、ジュエリーコンサルタントは、ジェムストーンのテストに分光器を使用する。分光器は、ジェムストーンが天然材料から作られているか、合成材料から作られているかを決定する為に使用される。一般に、分光器は、高分散回折格子フィルム、可動スリット及び光検出器を使用して、スペクトルの特定の部分内の光の特性を測定する。天然及び合成鉱物の各々は、フルスペクトルフラウンホーファー図と比較する際に特定できるユニークなスペクトル「シグネチャ」を有する。従って、結晶を通過するフルスペクトル光源からの吸光及び/又は透過レベルは、化学組成におけるわずかな変動を特定する。
少なくとも1つの実施形態では、ジュエリーコンサルタントは、ジェムストーン内のインクルージョンの特定に使用できる高性能のテストデバイスであるラマンイメージング分光計を使用する。又、ラマンイメージング分光計は、ダイヤモンドが実験室で成長又は作成させた人工ダイヤモンドであるかどうかを決定することもできる。例えば、ラマンイメージング分光計は、ダイヤモンドが実験室で作成させた高圧高温(HPHT)ダイヤモンドであるかどうかを決定することができる。又、ラマンイメージング分光計は、エメラルドフィラー等のジェムストーン内の如何なる人工樹脂の存在を検出することもできる。
少なくとも1つの実施形態では、ジュエリーコンサルタントは、ジェムストーンのテストにチェルシーフィルタを使用する。チェルシーフィルタは、「エメラルドフィルタ」又は「カラーフィルタ」とも呼ぶことができる。チェルシーフィルタは、合成対応物からの天然ジェムストーンの分離に役立てることができる宝石学上の2色性フィルタである。チェルシーフィルタは、フィルタ中を透過して幾つかの鉱物の色を変化させる赤色の長波長を除く、可視光を吸光する。ジェムストーンにおける色の変化は、フルスペクトル白色光の異なる波長の吸光及び透過に起因する。例えば、エメラルドの「緑色」は、クロム以外の元素により発色する場合が多いエメラルド模倣物から、クロム発色(天然)エメラルドを区別する上で役立てることができる異なる波長の組合せから作成される。クロムにより発色する天然エメラルドは、チェルシーフィルタにおいてピンク色又は赤色に見える。他方では、チェルシーフィルタの下でピンク色又はくすんだ赤色に見える透明な青色ストーンは、クロムを使用したエンハンスメント処理を疑うべきである。
少なくとも1つの実施形態では、ジュエリーコンサルタントは、ジェムストーンのテストに暗視野ダイヤモンドビューア等の拡大レンズを使用する。暗視野ダイヤモンドビューアは、ダイヤモンド及び他のジェムストーンを検査する為の携帯用の「暗視野」10倍ルーペである。暗視野照明を使用することで、宝石鑑定士は、破砕充填ストーン又はクラリティエンハンスメント処理が施されたダイヤモンドを検出することができる。破砕充填プロセスは、ダイヤモンドのクラリティを向上する為、ダイヤモンドにおける亀裂を溶融ガラスで充填する工程を伴う。薄いガラスフィルムのみが使用される為、ダイヤモンドのカラー又は重量は、通常、影響を受けない。その結果、破砕充填ダイヤモンドは、肉眼では容易に見落とされる可能性がある。従って、ジュエリーコンサルタントは、暗視野ダイヤモンドビューアを使用して、ダイヤモンドが有色閃光を放つ(又は「フラッシュ効果」)かどうかを決定することができる。又、ジュエリーコンサルタントは、暗視野ダイヤモンドビューアを使用して、ジェムストーン内の小さなインクルージョンを検出する上で役立てることもできる。
少なくとも1つの実施形態では、ジュエリーコンサルタントは、完成したジュエリー品及び/又はジェムストーンの重量の測定に秤を使用する。秤は、デジタル電子秤であり得、グラム、オンス又はカラットの重量単位を使用することができる。
少なくとも1つの実施形態では、ジュエリーコンサルタントは、ジェムストーンの比重を測定する。比重をテストする為の1つのプロセスは、重液又は流体静力学的計量を使用する工程を伴う場合がある。比重(SG)は、宝石又は鉱物の相対密度の測定値である。相対密度は、所定の材料において原子がどれほど緊密に集団化しているかに関する比較スケールである。比重の測定に対する重液の使用は、異なる溶液の数種の容器の各々の密度を徐々に増加することから始める。液体に関連するその比重に応じて、ジェムストーンは、沈んだり、浮かんだり、表面まで上昇したりする。
V.リングのカスタム設定の設計
顧客が購入するダイヤモンドを選択した時点で、彼は、ダイヤモンドに対するカスタム設定を作成するというオプションを有する。
図8aは、リングのカスタム設定を設計する為の対話型設計ツール800の模範的な例を示す。模範的な例はリング設定のカスタム化を示すが、対話型設計ツール800は、ジュエリーアイテムのいずれの品にも適用することができる。例えば、対話型設計ツール800は、ブレスレット、ネックレス、ペンダント及びブローチの設計に使用することができる。
図8aに戻って参照すると、対話型設計ツール800は、ジュエリー品のカスタマイズ可能な画像である設計テンプレート846を備える。模範的な例では、設計テンプレート846は、リング設定の画像を示す。図8aに示されるように、対話型設計ツール800により、顧客は、ヘッド802、サイドストーン804及びバンド806等のリングの様々なコンポーネントの選択及び変更が可能である。
図8bは、対話型設計ツール800の別の例を示す。図8bでは、対話型設計ツール800は、追加のカスタム化機能をユーザに提供する。例えば、顧客は、プロング832及びエッジ834をハイライトし、カスタマイズすることができる。
又、対話型設計ツール800は、各リングコンポーネントに対して利用可能なオプション選択肢を提供するツールバー808も備える。ツールバー808は、利用可能なオプション選択肢のカテゴリを表すタブ810〜818を備える。タブ810〜812は、リング設定の様々なコンポーネントを対象とする。タブ816は、ダイヤモンドに対する利用可能な形状選択肢を対象とする。例えば、顧客は、どの形状のダイヤモンドを購入するかを決定する為、ダイヤモンド検索の開始時に対話型設計ツール800を使用することができる。又、ツールバー808は、リングバンドのサイズを入力する為のタブ818も備える。
顧客がタブ810〜818のうちの1つをクリックすると、ツールバー800が展開し、選択したタブカテゴリに関連する複数のオプション選択肢を表示する。例えば、顧客は、サイドストーンのカテゴリ用のタブ812を選択することができる。その引き換えとして、ツールバー808が展開し、ペイブ設定、チャンネル設定、バゲット設定、プリセット設定及び3ストーンリング設定等、複数の選択肢を提供する。少なくとも1つの実施形態では、サイドストーンは、幾つもの形状を取ることができる。形状の幾つかの例は、アッシャー(Asscher)カット、バギリオン(baguillion)カット、バロカット(barocut)、ブリオレット(briolette)カット、コロナ(corona)カット、クロスカット(crosscut)カット、クッションカット、ツァー(Czar)カット、フランダーススクエア(flanders square)カット、グレイス(grace)カット、ハーフムーン(half moon)カット、ハート形カット、マーキーズ(Marquise)カット、ラディアントカット、オーバルカット、ペア形カット、プリンセスカット、クォードリリオンカット、リージェントカット、トリリオンカット、バーチューカット又はラウンドカットを含み得る。
少なくとも1つの実施形態では、タブカテゴリ810〜818の各々は、サブカテゴリまで展開する。各サブカテゴリは、リング設定に対するオプション選択肢を対象とし得る。少なくとも1つの実施形態では、各サブカテゴリは、追加のサブカテゴリまで展開することができる。例えば、図8cに示されるように、顧客は、リングヘッドのカテゴリ用のタブ810を選択する。ツールバー808は、ストーンの形状848、ヘッド設定850及びプロング設定852のサブカテゴリまで展開する。顧客がプロング設定タブ852を選択すれば、ツールバー808は、プロング数854又はプロングスタイル860のサブカテゴリまで更に展開する。プロング数用のタブ854の選択により、ツールバー808は、4プロングマウント又は6プロングマウントの選択肢まで更に展開する。
少なくとも1つの実施形態では、顧客は、カスタマイズすることを希望するリング設定のセクション上にカーソルを置く。次いで、対話型設計ツール800は、選択されたリングのセクションをハイライトする。又、ツールバー812は、ハイライトされたリングのセクションに対して利用可能なオプションも表示する。図8dに示されるように、顧客は、リング用のバンド806をハイライトしている。次いで、ツールバー808は、シャンクスタイル、エッジタイプ及び金属タイプのサブカテゴリに相当するタブ862〜866を表示する。顧客が金属タイプ用のタブ866を選択すれば、ツールバー808は、バンドに対して利用可能な金属タイプに対するオプションを表示する。タブ836〜844は、プラチナバンド、ホワイトゴールドバンド、イエローゴールドバンド、シルバーバンド及びチタンバンドの選択肢に相当する。顧客は、対応するタブ836〜844をクリックすることによって、オプションを選択する。
例えば、顧客は、プラチナタブ836を選択することができる。それに応答して、対話型設計ツール800は、設計テンプレート846上のバンド806を自動的に更新して、プラチナの選択を反映する。次いで、顧客がイエローゴールドタブ838をクリックすれば、話型設計ツール800は、バンド806をイエローゴールドに自動的に変更する。顧客は、最終的な選択を行う前に、ツールバー808で利用可能な選択肢の各々を素早くクリックスルーするという選択を行うことができる。顧客がバンド806に対する金属タイプを決定した時点で、更新ボタン830をクリックし、それにより、プレビューボックス824で描写される画像が更新される。
少なくとも1つの実施形態では、顧客は、シャンクスタイル用のタブ862を選択する。ツールバー808が展開し、シャンク又は指を取り囲むリングの部分に対する様々なオプションを表示する。シャンクスタイルに対する幾つかのオプションは、ラウンドスタイル又はヨーロッパ(スクエア)スタイルを含み得る。
少なくとも1つの実施形態では、顧客は、エッジタイプ用のタブ864を選択する。ツールバー808が展開し、リングバンドのエッジに対する様々なオプションを表示する。エッジスタイルに対する幾つかのオプションは、ハーフラウンドエッジ、スクエアエッジ、ナイフエッジ又はコンフォートフィットエッジを含み得る。
図8aに戻って参照すると、顧客は、対応するタブ810〜818をクリックすることによって、設計テンプレート846の変更も行うことができる。顧客がタブを選択すると、ツールバー808が展開し、選択されたタブに対して利用可能なオプションを表示する。図8dは、顧客が形状タブ816を選択した場合の模範的な例を示す。顧客による形状タブ816の選択に応答して、ツールバー808が展開し、利用可能なダイヤモンド形状を表示する。図8eに示される例では、顧客は、ハート形のダイヤモンド868を選択している。設計テンプレート846は、ハート形のダイヤモンドを表示するように自動的に更新される。顧客が更新ボタン830を選択した時点で、対話型設計ツール800は、以前のボックス824の画像を更新する。
少なくとも1つの実施形態では、顧客は、360度の視点で設計テンプレート846を回転させることができる。顧客は、軸の周りで設計テンプレート846を回転させる為、設計テンプレート846をクリックし、マウスを方々にドラッグする。「クリックアンドドラッグ」機能により、顧客は、様々な異なる角度から設計テンプレート846を見ることができる。
少なくとも1つの実施形態では、対話型設計ツール800は、4つの異なる視点、即ち、上方視点、下方視点及び側方視点で設計テンプレート846を表示する。各視点に対応するボタンは、対話型設計ツール800上に提示される。対応するボタンを選択することによって、顧客は、設計テンプレート846に対して利用可能な視点の各々の間で切り替えることができる。
顧客がリング設定の設計を完了した後、彼は、どう進めるかに関する幾つかのオプションを有する。少なくとも1つの実施形態では、顧客は、プレビューボックス824の最新の画像を保存する保存ボタン826を選択する。画像は、ウェブサイトのデータベースに格納することができるか、又は、画像は、顧客の場所でローカルに保存することができる。別の実施形態では、顧客は、プレビューボックス824の画像を別の人物と共有することを可能にする共有ボタン828を選択する。少なくとも1つの実施形態では、対話型設計ツール800は、共有ボタン828の選択に応答して、電子提出ボックスを表示する。顧客は、意図する受取人のEメールアドレスを入力する。又、顧客は、電子提出ボックスにメッセージを含めることもできる。次いで、ウェブサイトは、何れかの設計画像付きの電子メッセージを受取人に送信するか、又は、ウェブサイトは、設計画像のリンクを送信することができる。
少なくとも1つの実施形態では、共有ボタン828の選択に応答して、対話型設計ツール800は、フェイスブック(Facebook)、ツイッター(Twitter)及びブロガー(Blogger)等の様々なソーシャルメディアサイトに、設計されたリング設定の画像又は設計画像のリンクを投稿するというオプションを顧客に提供する。
設計プロセスの間のいずれの時点でも、顧客は、ジュエリーデザイナーとのライブ双方向通信セッションを要求することができる。以前に説明したライブジュエリーコンサルタントとの双方向通信セッションの予定を入れる為のプロセスと同様に、顧客は、ジュエリーデザイナーとの双方向通信セッションに対する要求を提出する。顧客の要求は、通信チャンネル602を通じて、要求取扱システム604にルーティングされる。
一実施形態では、要求取扱システム604は、応対可能な第1のジュエリーデザイナーに顧客を無作為に割り当てる。別の実施形態では、顧客が、双方向通信セッションに対して特定のデザイナーを指定する。顧客は、要求取扱システム604に提出される要求にデザイナーの名前を含めることができる。例えば、顧客は、特定のジュエリーデザイナーと肯定的な相談経験を発展させた可能性がある。従って、顧客は、この同じデザイナーへの相談を続けることを希望する場合がある。別の例では、顧客は、身元保証又は推奨に基づいて、特定のジュエリーデザイナーを指定することを希望する場合がある。
少なくとも1つの実施形態では、顧客は、ウェブサイト上に表示されているジュエリーデザイナーの公開プロフィールに基づいて、ジュエリーデザイナーを選択する。公開プロフィールは、デザイナーの写真及びデザイナーの経歴を含み得る。経歴は、学歴、関連実務経験、及び、彼又は彼女の仕事のサンプルポートフォリオを含み得る。
少なくとも1つの実施形態では、ウェブサイトは、以前の顧客による各ジュエリーデザイナーに対するレビューの記入を可能にする。ジュエリーコンサルタントのレビュー及びランキングシステムと同様に、ウェブサイトは、以前の顧客による各デザイナーのランク付けを可能にする。レビュー及びランキングは、ウェブサイト上で、各ジュエリーデザイナーのプロフィールの横に、公開することができる。一例では、顧客は、投稿されたランキング及びレビューに基づいて、ジュエリーデザイナーを選択する。
図6に示されるように、要求取扱システム604は、顧客の為のジュエリーデザイナーを特定する。次いで、要求取扱システム604は、ジュエリーデザイナーのワークステーション626に要求を送信する。少なくとも1つの実施形態では、ジュエリーデザイナーは、双方向通信セッションの要求日時に応対可能であることを示すボタン又はリンクをクリックすることによって、要求を受け入れることができる。次いで、デザイナーワークステーション626は、ジュエリーデザイナーの受入れの表示を要求取扱システム604に返信する。それに応答して、要求取扱システム604は、要求日時におけるクライアント端末600とデザイナーワークステーション626との間の双方向通信セッションを生成する。
少なくとも1つの実施形態では、双方向通信セッションは、顧客と、ジュエリーデザイナーと、ジュエリーコンサルタントとの三者テレビ会議である。ジュエリーデザイナーとジュエリーコンサルタントは共に、ジェムストーンを選択した顧客を支援し、設定を作成する。少なくとも1つの実施形態では、要求取扱システム604は、顧客とジュエリーデザイナーとの間の双方向通信セッションを生成する必要はない。むしろ、ジュエリーコンサルタントは、ジュエリーデザイナーを既存の双方向通信セッションに接続する会議ボタンを選択する。
別の実施形態では、ジュエリーデザイナーは、単に、ワークステーション612側のジュエリーコンサルタントの立場を引き継ぐ。新しい双方向通信セッションは不要である。顧客は、既存の双方向通信セッション上で、ジュエリーデザイナーとの議論を続ける。少なくとも1つの実施形態では、ジュエリーコンサルタントは、ジュエリーデザイナーである。
少なくとも1つの実施形態では、顧客は、所望の設定の画像をアップロードする。クライアント端末600は、通信チャンネル602上で、ジュエリーデザイナーワークステーション626に、アップロードされた画像を送信する。ジュエリーデザイナーは、アップロードされた画像を分析する。一実施形態では、デザイナーは、アップロードされた画像と一致する、事前に設計された設定を位置付けることを試みる。別の例では、デザイナーは、アップロードされた画像を再現することを試みる。更に別の例では、ジュエリーデザイナー及び顧客は、双方向通信セッション上で、アップロードされた画像について議論する。ジュエリーデザイナーは、アップロードされた画像の様々なコンポーネントを分類し、複製に対する様々なオプションについて議論することができる。少なくとも1つの実施形態では、顧客は、複数の画像をアップロードし、分析を希望する各画像のコンポーネントを指定する。
例えば、顧客は、有名人の婚約指輪の数枚の画像を提出することができる。顧客は、あるリング設定のダイヤモンドの形状を好み、別の画像のサイドストーンを組み込むことを希望することを示すことができる。ジュエリーデザイナーは、アップロードされた画像を分析し、真似ることが可能な様々なコンポーネントを決定するであろう。デザイナーは、顧客がハート形のダイヤモンドとバゲットスタイルのサイドストーンを好むと決定することができる。従って、ジュエリーデザイナーは、ハート形のダイヤモンドとバゲットスタイルのサイドストーンの特徴を組み込むユニークなリング設定の設計において顧客と相談する。
少なくとも1つの実施形態では、アップロードされた画像は、画像認識ソフトウェアによって分析される。画像認識ソフトウェアは、真似ることが可能なアップロードされた画像の様々なコンポーネントを決定する。
少なくとも1つの実施形態では、顧客は、事前に設計された設定のギャラリーから、事前に設計された設定を選択し、彼のカスタム設定として事前に設計された設定を使用する。
少なくとも1つの実施形態では、顧客は、事前に設計された設定のギャラリーを見直し、事前に設計された設定を彼のカスタム設定の一部に使用する。
VI.他の実施形態
プロセッサを介して、少なくとも1つのジュエリーアイテムに関してジュエリーコンサルタントと通信するという要求をリモートデバイスから受信する工程であって、プロセッサとリモートデバイスは、ネットワークを介して電子通信状態にある、工程と、要求に応答して、プロセッサを介して、ジュエリーコンサルタントとリモートデバイスとの間の双方向通信セッションを生成する工程であって、双方向通信セッションは、ジュエリーコンサルタント及び少なくとも1つのジュエリーアイテムのライブビデオ画像をリモートデバイスに送信する、工程と、プロセッサを介して、少なくとも1つのジュエリーアイテムに対して少なくとも1つのテストを適用する工程と、プロセッサを介して、少なくとも1つのジュエリーアイテムに対して少なくとも1つのテストを適用する工程から生成されたテスト結果を送信する工程とを含む、方法。
顧客のライブビデオ画像をリモートデバイスから受信する工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
ビデオ画像は、ビデオカメラ及びウェブカメラのうちの少なくとも1つを介して取得される、請求項1に記載の方法。
ジュエリーコンサルタントと通信するという要求を送信する工程であって、通信するという要求は、双方向通信セッションに対する提案期日及び提案時刻を含む、工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
通信するという要求の受入れを受信する工程と、受入れの表示をリモートデバイスに送信する工程とを更に含む、請求項4に記載の方法。
通信するという要求の拒否を受信する工程と、拒否の表示をリモートデバイスに送信する工程とを更に含む、請求項4に記載の方法。
双方向通信セッションに対する代替の時刻及び代替の期日を受信する工程を更に含む、請求項6に記載の方法。
代替の時刻及び代替の期日は、ジュエリーコンサルタントによって提出される、請求項7に記載の方法。
代替の時刻及び代替の期日は、リモートデバイスによって提出される、請求項7に記載の方法。
ジュエリーコンサルタントに対する少なくとも1つの所望の基準を受信する工程と、双方向通信セッションに対してジュエリーコンサルタントを選択する工程であって、ジュエリーコンサルタントは、少なくとも1つの所望の基準と一致する、工程とを更に含む、請求項1に記載の方法。
少なくとも1つの所望の基準は、性別、学歴、認定、ライセンス、経験レベル、販売数、肯定的なレビューの量及び否定的なレビューの量のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の方法。
複数のジュエリーコンサルタントからジュエリーコンサルタントを選択する工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
ジュエリーコンサルタントは、公認宝石鑑定士及び販売員のうちの少なくとも1人である、請求項1に記載の方法。
特定のジュエリーコンサルタントと通信するという要求を受信する工程であって、特定のジュエリーコンサルタントは、複数のジュエリーコンサルタントから選択される、工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
複数のジュエリーコンサルタントの各々は、オンラインで閲覧可能な経歴を有し、特定のジュエリーコンサルタントは、特定のジュエリーコンサルタントの経歴に少なくとも基づいて選択される、請求項14に記載の方法。
経歴は、特定のジュエリーコンサルタントに関する少なくとも1つのレビューを含み、少なくとも1つのレビューは、以前の顧客によって記入される、請求項15に記載の方法。
経歴は、複数のジュエリーコンサルタントと比較した特定のジュエリーコンサルタントのランキングを含む、請求項15に記載の方法。
ジュエリーコンサルタントに対する少なくとも1つの望ましくない基準を受信する工程と、双方向通信セッションに対してジュエリーコンサルタントを選択する工程であって、ジュエリーコンサルタントは、少なくとも1つの望ましくない基準を保持しない、工程とを更に含む、請求項1に記載の方法。
少なくとも1人のブラックリストに載せられたジュエリーコンサルタントを受信する工程と、複数のジュエリーコンサルタントからジュエリーコンサルタントを選択する工程であって、複数のジュエリーコンサルタントは、少なくとも1人のブラックリストに載せられたジュエリーコンサルタントを含まない、工程とを更に含む、請求項1に記載の方法。
顕微鏡の下の少なくとも1つのジュエリーアイテムを表示デバイスに表示させる工程であって、顕微鏡は、少なくとも1つのジュエリーアイテムの少なくとも1つの拡大画像を出力する、工程と、少なくとも1つのジュエリーアイテムの少なくとも1つの拡大画像をリモートデバイスに送信する工程とを更に含む、請求項1に記載の方法。
顕微鏡は、リモートデバイスから入力情報を受信することが可能である、請求項20に記載の方法。
少なくとも1つのジュエリーアイテムの拡大画像を生成するという命令をリモートデバイスから受信する工程と、少なくとも1つのジュエリーアイテムの拡大画像をリモートデバイスに送信する工程とを更に含む、請求項21に記載の方法。
ビデオカメラは、顕微鏡に装着される、請求項20に記載の方法。
少なくとも1つのジュエリーアイテムをベンチマーク対象物と比較するという要求を受信する工程と、少なくとも1つのジュエリーアイテム及びベンチマーク対象物のビデオ画像をリモートデバイスに送信する工程とを更に含む、請求項1に記載の方法。
ベンチマーク対象物は、モデルの手を含む、請求項24に記載の方法。
モデルの手は、複数のサイズで利用可能である、請求項25に記載の方法。
モデルの手は、複数の肌の色合いで利用可能である、請求項25に記載の方法。
モデルの手は、男性のフォーム又は女性のフォームで利用可能である、請求項25に記載の方法。
モデルの手は、子供のフォーム又は大人のフォームで利用可能である、請求項25に記載の方法。
少なくとも2つのジュエリーアイテムの対照比較を提供するという要求を受信する工程と、対照比較のビデオ画像をリモートデバイスに送信する工程とを更に含む、請求項1に記載の方法。
少なくとも2つのジュエリーアイテムは、同じカット、同じカラー、同じクラリティ、同じカラットサイズ及び同じコストのうちの少なくとも1つを共有するダイヤモンドである、請求項30に記載の方法。
少なくとも2つのジュエリーアイテムは、同じカット、同じカラー、同じクラリティ及び同じカラットサイズを共有するダイヤモンドである、請求項31に記載の方法。
少なくとも2つのジュエリーアイテムは、カット、カラー、クラリティ、カラットサイズ及びコストのうちの少なくとも1つが異なるダイヤモンドである、請求項30に記載の方法。
少なくとも1つのテストは、品質関連テスト及び信頼性関連テストのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
少なくとも1つのテストは、ASETテストを含み、少なくとも1つのジュエリーアイテムに対するASETテストの適用に応答してASET画像を生成する工程と、ASET画像をリモートデバイスに送信する工程とを更に含む、請求項1に記載の方法。
少なくとも1つのテストは、ハーツアンドアローズテストを含み、ハーツアンドアローズテストの適用に応答してハーツアンドアローズ画像を生成する工程と、ハーツアンドアローズ画像をリモートデバイスに送信する工程とを更に含む、請求項1に記載の方法。
少なくとも1つのジュエリーアイテムに向けられている照明を調整するという要求を受信する工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
照明を調整することは、照明の強度を調整することを含む、請求項37に記載の方法。
照明を調整することは、照明の色を調整することを含む、請求項37に記載の方法。
照明を調整することは、照明のタイプを調整することを含む、請求項37に記載の方法。
照明は、日中の様々な時刻の照明を再現することが可能である、請求項37に記載の方法。
照明は、様々な環境の照明を再現することが可能である、請求項37に記載の方法。
少なくとも1つのジュエリーアイテムに対する設定をカスタマイズするという要求を受信する工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
設定は、リング設定、イヤリング設定及びペンダントのうちの少なくとも1つであり得る、請求項43に記載の方法。
ジュエリーデザイナーと通信するという要求をリモートデバイスから受信する工程と、要求に応答して、ジュエリーデザイナーとリモートデバイスとの間の双方向通信セッションを生成する工程とを更に含む、請求項43に記載の方法。
カスタム設定を設計する為の対話型設計ツールを生成する工程であって、対話型設計ツールは、カスタム設定の電子テンプレートを備え、カスタム設定は、複数のセクションを備える、工程と、カスタム設定の第1のセクションの選択を検出する工程と、カスタム設定の第1のセクションに対して少なくとも2つのカスタマイズ可能なオプションを提供する工程と、少なくとも2つのカスタマイズ可能なオプションのうちの1つの選択を受信する工程と、電子テンプレート上に少なくとも2つのカスタマイズ可能なオプションのうちの選択された1つの表現を生成する工程とを更に含む、請求項1に記載の方法。
カスタム設定の第1のセクションの選択を検出する工程は、カスタム設定の第1のセクション上のカーソルを検出する工程を含む、請求項46に記載の方法。
第1のセクションは、リングのヘッドを含み、リングのヘッドに対する少なくとも2つのカスタマイズ可能なオプションは、ストーンの形状、ヘッド設定、プロング設定、プロング数及びプロングタイプのうちの少なくとも2つを含む、請求項46に記載の方法。
ストーンの形状は、アッシャーカット、クッションカット、エメラルドカット、ハート形カット、マーキーズカット、オーバルカット、ペアカット、プリンセスカット及びラディアントカットのうちの少なくとも1つを含む、請求項48に記載の方法。
ヘッド設定は、ハーフベゼルヘッド及びフルベゼルヘッドのうちの少なくとも1つを含む、請求項48に記載の方法。
プロング数は、プロング無し設定、4プロング設定及び6プロング設定のうちの少なくとも1つを含む、請求項48に記載の方法。
プロングタイプは、オールアラウンドマウント(all−around mount)、カテドラルマウント(cathedral mount)、クローマウント(claw mount)、イリュージョンマウント(illusion mount)、スプリットマウント(split mount)、テンションマウント(tension mount)、クローズドギャラリーマウント(closed gallery mount)及びオープンギャラリーマウント(open gallery mount)のうちの少なくとも1つを含む、請求項48に記載の方法。
第1のセクションは、リングのバンドを含み、バンドに対する少なくとも2つのカスタマイズ可能なオプションは、金属タイプ、シャンクスタイル、エッジ仕上りタイプ、シャンク幅及びシャンク高さのうちの少なくとも2つを含む、請求項46に記載の方法。
金属タイプは、プラチナ金属、ホワイトゴールド金属、イエローゴールド金属、シルバー金属及びチタン金属のうちの1つを含む、請求項53に記載の方法。
シャンクスタイルは、ラウンドスタイル及びヨーロッパスタイルのうちの少なくとも1つを含む、請求項53に記載の方法。
エッジ仕上りタイプは、ハーフラウンドエッジ、ナイフエッジ、スクエアエッジ及びコンフォートフィットのうちの少なくとも1つを含む、請求項53に記載の方法。
第1のセクションは、リングのサイドストーンを含み、サイドストーンに対する少なくとも2つのカスタマイズ可能なオプションは、アッシャーカット、バギリオンカット、バロカット、ブリオレットカット、コロナカット、クロスカットカット、クッションカット、ツァーカット、フランダーススクエアカット、グレイスカット、ハーフムーンカット、ハート形カット、マーキーズカット、ラディアントカット、オーバルカット、ペア形カット、プリンセスカット、クォードリリオンカット、リージェントカット、トリリオンカット、バーチューカット及びラウンドカットのうちの少なくとも2つを含む、請求項46に記載の方法。
サイドストーンは、入手可能な如何なるジェムストーンも含む、請求項57に記載の方法。
三次元でカスタム設定を回転させるという要求を受信する工程を更に含む、請求項46に記載の方法。
カスタム設定を回転させるという要求は、対話型設計ツール上に位置するクリックアンドドラッグのボタンの選択を検出する工程を含む、請求項59に記載の方法。
x軸、y軸及びz軸のうちの少なくとも1つに沿ってカスタム設定を回転させるという要求を受信する工程を更に含む、請求項46に記載の方法。
カスタム設定を保存するという要求を受信する工程と、保存されたカスタム設定をデータベースに格納する工程とを更に含む、請求項46に記載の方法。
カスタム設定の電子リンクを送信するという要求を受信する工程であって、要求は、電子リンクの受取人のEメールアドレスを含む、工程と、電子リンク付きのEメールをEメールアドレスに送信する工程とを更に含む、請求項46に記載の方法。
カスタム設定の電子リンクをソーシャルネットワークサイトに投稿するという要求を受信する工程であって、少なくとも1人の個人は、投稿されたカスタム設定に対する投票又はコメントを行うことができる、工程を更に含む、請求項46に記載の方法。
少なくとも1つのジュエリーアイテムは、ダイヤモンドであり、ダイヤモンドは、オンラインで閲覧可能な鑑定書を備える、請求項1に記載の方法。
鑑定書は、米国宝石学会(GIA)、国際宝石学会(IGI)、米国宝石協会(AGS)又は欧州宝石研究所(EGL)のうちの1つによって発行される、請求項65に記載の方法。
ネットワークを介して、(i)ジュエリーコンサルタント及び少なくとも1つのジュエリーアイテムのビデオファイルを取得したり、ライブビデオストリームを介して、リモートデバイス上に位置するビデオ出力にビデオファイルを送信したりする為のビデオカメラ、(ii)ジュエリーコンサルタントの声のオーディオファイルを取得したり、リモートデバイス上に位置するオーディオ出力に音声ファイルを送信したりする為のオーディオ入力に接続される、プロセッサと、プロセッサによって実行される際に、少なくとも1つのジュエリーアイテムに関してジュエリーコンサルタントと通信するという要求をリモートデバイスから受信する方法、要求に応答して、ジュエリーコンサルタントとリモートデバイスとの間の双方向通信セッションを生成する方法であって、双方向通信セッションは、ジュエリーコンサルタント及び少なくとも1つのジュエリーアイテムのライブビデオ画像をリモートデバイスに送信する、方法、少なくとも1つのジュエリーアイテムに対して少なくとも1つのテストを適用する方法、並びに、少なくとも1つのジュエリーアイテムに対して少なくとも1つのテストを適用する方法から生成されたテスト結果を送信する方法を実行するようにプロセッサに指示する命令を格納する、メモリとを備える、装置。
少なくとも1つのジュエリーアイテムの画像を出力し、リモートデバイスから命令を受信することが可能な顕微鏡を更に備える、請求項67に記載の装置。
プロセッサによって実行される際に、少なくとも1つのジュエリーアイテムに関してジュエリーコンサルタントと通信するという要求をリモートデバイスから受信する方法、要求に応答して、ジュエリーコンサルタントとリモートデバイスとの間の双方向通信セッションを生成する方法であって、双方向通信セッションは、ジュエリーコンサルタント及び少なくとも1つのジュエリーアイテムのライブビデオ画像をリモートデバイスに送信する、方法、少なくとも1つのジュエリーアイテムに対して少なくとも1つのテストを適用する方法、並びに、少なくとも1つのジュエリーアイテムに対して少なくとも1つのテストを適用する方法から生成されたテスト結果を送信する方法を実行するようにプロセッサに指示する命令を格納する、記憶媒体を備える、製造品。
プロセッサを介して、オンラインウェブページ経由で販売可能な複数のジュエリーアイテムを閲覧する工程と、プロセッサを介して、少なくとも1つのジュエリーアイテムについて、リモートデバイス側に位置するジュエリーコンサルタントと通信するという要求を送信する工程であって、プロセッサとリモートデバイスは、ネットワークを介して電子通信状態にある、工程と、通信するという要求に応答して、プロセッサを介して、ジュエリーコンサルタントとの双方向通信セッションを受信する工程であって、双方向通信セッションは、ジュエリーコンサルタント及び少なくとも1つのジュエリーアイテムのライブビデオ画像を送信する、工程と、プロセッサを介して、少なくとも1つのジュエリーアイテムに対して少なくとも1つのテストを適用するという要求を送信する工程と、プロセッサを介して、少なくとも1つのジュエリーアイテムに対して少なくとも1つのテストを適用する工程から生成されたテスト結果を受信する工程とを含む、方法。
双方向通信セッションは、モニタスクリーン上に現れる、請求項70に記載の方法。
モニタスクリーンは、少なくとも2つのセクションに分割され、第1のセクションは、オンラインウェブページを含み、第2のセクションは、ジュエリーコンサルタントとの双方向通信セッションを含む、請求項71に記載の方法。
双方向通信セッションは、モニタスクリーン上にポップアップボックスが現れるようにする、請求項71に記載の方法。
少なくとも1つのジュエリーアイテムに対する少なくとも検索基準を提出する工程であって、少なくとも検索基準は、カテゴリである、工程を更に含む、請求項70に記載の方法。
少なくとも1つのカテゴリは、ダイヤモンドの価格、ダイヤモンドのカラットサイズ、ダイヤモンドのカット、ダイヤモンドのカラー及びダイヤモンドのクラリティのうちの少なくとも1つを含む、請求項74に記載の方法。
プロセッサを介して、顕微鏡の下で少なくとも1つのジュエリーアイテムを観察するという要求を提出する工程であって、顕微鏡は、少なくとも1つのジュエリーアイテムのビデオ画像を出力し、リモートデバイスから入力情報を受信することが可能である、工程を更に含む、請求項70に記載の方法。
観察するという要求に応答して、顕微鏡の下の少なくとも1つのジュエリーアイテムのライブビデオ画像を受信する工程を更に含む、請求項76に記載の方法。
観察するという要求に応答して、顕微鏡の下の少なくとも1つのジュエリーアイテムの高解像度画像を受信する工程を更に含む、請求項76に記載の方法。
入力デバイスを介して顕微鏡に直接、命令を送信する工程を更に含む、請求項76に記載の方法。
命令は、少なくとも1つのジュエリーアイテムの拡大画像を生成する為、あるパーセンテージでレンズを拡大するように顕微鏡に指示することを含む、請求項79に記載の方法。
ライブビデオストリーム上で少なくとも1つのジュエリーアイテムの拡大画像を受信する工程を更に含む、請求項80に記載の方法。
少なくとも1つのジュエリーアイテムの最小化画像を生成する為、あるパーセンテージでレンズを縮小するようにデジタル顕微鏡に指示することを更に含む、請求項79に記載の方法。
ライブビデオストリーム上で少なくとも1つのジュエリーアイテムの最小化画像を受信する工程を更に含む、請求項82に記載の方法。
少なくとも1つのジュエリーアイテムに対する設定をカスタマイズするという要求を提出する工程を更に含む、請求項70に記載の方法。
ジュエリーデザイナーと通信するという要求を送信する工程を更に含む、請求項70に記載の方法。
カスタム設定を設計する為の対話型設計ツールを利用する工程であって、対話型設計ツールは、カスタム設定の電子テンプレートを備え、カスタム設定は、複数のセクションを備える、工程と、カスタム設定の第1のセクションを選択する工程と、カスタム設定の第1のセクションに対する少なくとも2つのカスタマイズ可能なオプションを受信する工程と、少なくとも2つのカスタマイズ可能なオプションのうちの1つを選択する工程と、電子テンプレート上に少なくとも2つのカスタマイズ可能なオプションのうちの選択された1つの表現を受信する工程とを更に含む、請求項70に記載の方法。
カスタム設定の第1のセクションを選択する工程は、カスタム設定の第1のセクション上にカーソルを移動する工程を更に含む、請求項86に記載の方法。
三次元でカスタム設定を回転させるという要求を提出する工程を更に含む、請求項86に記載の方法。
カスタム設定を回転させるという要求は、対話型設計ツール上に位置するクリックアンドドラッグのボタンの選択を検出する工程を含む、請求項88に記載の方法。
カスタム設定を保存するという要求を送信する工程を更に含む、請求項86に記載の方法。
カスタム設定の電子リンクを送信するという要求を送信する工程であって、要求は、電子リンクの受取人のEメールアドレスを含む、工程を更に含む、請求項86に記載の方法。
カスタム設定の電子リンクをソーシャルネットワークサイトに投稿するという要求を送信する工程であって、少なくとも1人の個人は、投稿されたカスタム設定に対する投票又はコメントを行うことができる、工程を更に含む、請求項86に記載の方法。
プロセッサを介して、少なくとも1つのジュエリーアイテムに関してジュエリーコンサルタントと通信するという要求をリモートデバイスから受信する工程であって、プロセッサとリモートデバイスは、ネットワークを介して電子通信状態にある、工程と、要求に応答して、プロセッサを介して、ジュエリーコンサルタントとリモートデバイスとの間の双方向通信セッションを生成する工程であって、双方向通信セッションは、ジュエリーコンサルタント及び少なくとも1つのジュエリーアイテムのライブビデオ画像をリモートデバイスに送信する、工程とを含む、方法。
プロセッサを介して、少なくとも1つのジュエリーアイテムに対して少なくとも1つのテストを適用する工程と、プロセッサを介して、少なくとも1つのジュエリーアイテムに対して少なくとも1つのテストを適用する工程から生成されたテスト結果を送信する工程とを更に含む、請求項93に記載の方法。