JP6246663B2 - プラズマジェット点火プラグ - Google Patents

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Description

本発明は、プラズマジェット点火プラグに関する。
内燃機関の点火装置として、プラズマジェット点火プラグを用いた点火装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1のプラズマジェット点火プラグは、開口が形成された筒状の絶縁体と、絶縁体の内側に配置された中心電極と、絶縁体の外側に配置された接地電極とを備える。特許文献1の点火装置は、プラズマジェット点火プラグにおける絶縁体と中心電極との間に形成されたキャビティ(空洞)において、火花放電によって絶縁破壊を起こした上で、電力エネルギをさらに投入することによって、キャビティ内の気体から生成されるプラズマを、開口を通じてキャビティから噴出させる。これによって、燃焼室内の混合気に対する点火が行われる。特許文献1のプラズマジェット点火プラグでは、火花放電として沿面放電が発生する。沿面放電は、中心電極と接地電極との間に絶縁体の表面に沿って放電路を形成する。
特開2012−225204号公報
特許文献1のプラズマジェット点火プラグでは、沿面放電による絶縁体の浸食によって絶縁体の開口に放電路に沿った溝が形成される現象(チャネリング)が起こり、このような溝からプラズマが漏れることによって着火性が低下するという課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、プラズマジェット点火プラグが提供される。このプラズマジェット点火プラグは、導体部であって、軸線方向に延びた棒状の中心電極と、前記中心電極の後端側に配置され、前記軸線方向に延びた棒状の端子電極と、前記中心電極と前記端子電極との間に配置され、前記中心電極と前記端子電極との間を導通する導電シール部と、を含む導体部と;前記導体部の外周に設けられた絶縁体であって、前記導体部の少なくとも一部を包囲する第1の円筒部と、前記第1の円筒部の一端に形成され、前記中心電極の先端側を包囲する第1の先端部であって、前記中心電極に通じる第1の開口が形成された第1の先端部と、を有する絶縁体と;前記絶縁体の外周に設けられた主体金具であって、前記第1の円筒部を包囲する第2の円筒部と、前記第2の円筒部の一端に形成され、前記第1の先端部を包囲する第2の先端部であって、前記第1の開口に通じる第2の開口が形成された第2の先端部と、を有する主体金具とを備える。このプラズマジェット点火プラグでは、前記導体部の少なくとも一部と前記第1の円筒部との間に間隙が形成されるとともに、前記第1の円筒部と前記第2の円筒部との間に間隙が形成され、;前記第1の円筒部および前記第2の円筒部が存在する部位を前記軸線方向に直交する仮想平面に沿って切断した切断面において、前記第1の円筒部の外径OD1と前記第2の円筒部の内径ID2との間の径差T1と、前記第1の円筒部の内径ID1と前記導体部の外径dとの間の径差T2との関係は、T1+T2≧0.14×ID2を満たす。この形態によれば、プラズマジェット点火プラグの静電容量を抑制できる。したがって、沿面放電の発生時に流れる容量電流が抑制されるため、チャネリングの進行を抑制できる。その結果、プラズマジェット点火プラグの耐久性を向上させることができる。また、沿面放電の発生時に流れる容量電流が抑制されるため、容量放電に起因するノイズの発生を抑制できる。
(2)上述のプラズマジェット点火プラグにおいて、少なくとも、前記第1の円筒部における前記軸線方向に一様に延びた外周面と、前記第2の円筒部における前記軸線方向に一様に延びた内周面とが最も長く対向する範囲にわたって、前記径差T1と前記径差T2との関係は、T1+T2≧0.14×ID2を満たしてもよい。この形態によれば、静電容量の抑制に寄与する部位を十分に確保できる。
(3)上述のプラズマジェット点火プラグにおいて、前記第1の円筒部および前記第2の円筒部が存在する部位のうち、前記軸線方向に直交する方向に沿った前記第1の円筒部の肉厚Pが最小となる部位を、前記軸線方向に直交する仮想平面に沿って切断した切断面において、前記肉厚Pと前記内径ID2との関係は、P≧(0.36×ID2)/2を満たしてもよい。この形態によれば、絶縁体における第1の円筒部に火花放電によって貫通孔が形成されることを防止できる。
(4)上述のプラズマジェット点火プラグにおいて、前記第1の先端部における内周面と前記中心電極との間には空洞が形成され、前記内周面は、前記中心電極の外径よりも内径が大きい大径部と;前記第1の開口を形成し、前記大径部および前記第2の開口よりも内径が小さい小径部とを有し、前記中心電極の先端側表面は、前記軸線方向において前記小径部に位置し、前記第2の先端部には、前記第2の開口が形成された接地電極であって、前記中心電極に正極性の電圧が印加された場合に前記中心電極との間に火花放電を発生させる接地電極が接合され、前記接地電極と前記第1の先端部との間には間隙が形成され、前記軸線方向に沿った前記絶縁体の先端と前記先端側表面との間の距離Dは、1.0mm以上であってもよい。この形態によれば、径差T1および径差T2と内径ID2との関係に基づく静電容量の抑制によって、チャネリングを効果的に抑制できる。なお、距離Dが1.0mm未満の場合、火花放電が絶縁体の表面を跳ねながら進むことが多いため、チャネリングが起こりにくい。
(5)上述のプラズマジェット点火プラグにおいて、前記第1の先端部における内周面と前記中心電極における先端側表面との間には空洞が形成され、前記内周面は、前記中心電極の外径よりも内径が大きい大径部と、前記第1の開口を形成し、前記大径部および前記第2の開口よりも内径が小さい小径部とを有し;前記中心電極は、前記内周面から離れた状態で、前記軸線方向において前記小径部よりも前記大径部側に位置し;前記先端側表面は、凸状の角部を有し;前記軸線方向に直交する方向に沿った前記小径部の中心軸から前記角部までの距離は、前記小径部の内側半径よりも大きく;前記第2の先端部には、前記第2の開口が形成された接地電極であって、前記中心電極に正極性の電圧が印加された場合に前記中心電極との間に火花放電を発生させる接地電極が接合され;前記接地電極と前記第1の先端部との間には間隙が形成され;前記軸線方向に沿った前記絶縁体の先端と前記先端側表面との間の距離Dは、1.5mm以上であってもよい。この形態によれば、径差T1および径差T2と内径ID2との関係に基づく静電容量の抑制によって、チャネリングを効果的に抑制できる。なお、距離Dが1.5mm未満の場合、火花放電が絶縁体の表面を跳ねながら進むことが多いため、チャネリングが起こりにくい。
本発明は、プラズマジェット点火プラグ以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、プラズマジェット点火プラグを用いた点火装置、プラズマジェット点火プラグの部品、プラズマジェット点火プラグの製造方法などの形態で実現することができる。
点火装置の構成を示す説明図である。 プラズマジェット点火プラグの構成を示す説明図である。 プラズマジェット点火プラグの先端側の詳細構成を示す説明図である。 先端側から見たプラズマジェット点火プラグの先端側を示す説明図である。 図2の矢視F5−F5から見たプラズマジェット点火プラグの断面を概略的に示す説明図である。 プラズマジェット点火プラグの等価回路を示す説明図である。 径差についての評価試験の結果を示す表である。 肉厚についての評価試験の結果を示す表である。 第2実施形態におけるプラズマジェット点火プラグの先端側の詳細構成を示す説明図である。
A.第1実施形態
A−1.点火装置の構成
図1は、点火装置80の構成を示す説明図である。点火装置80は、プラズマジェット点火プラグ20を用いて、内燃機関(図示しない)における燃焼室内の混合気に点火する。点火装置80は、プラズマジェット点火プラグ20の他、点火制御部810と、電圧印加部820と、電力投入部840とを備える。
プラズマジェット点火プラグ20と電圧印加部820との間は、ダイオード862を介して電気的に接続されている。ダイオード862は、プラズマジェット点火プラグ20から電圧印加部820への電流の流れを防止する。
プラズマジェット点火プラグ20と電力投入部840との間は、ダイオード866とコイル868とを介して電気的に接続されている。ダイオード866は、プラズマジェット点火プラグ20から電力投入部840への電流の流れを防止する。コイル868は、電力投入部840からプラズマジェット点火プラグ20へ流れる電流を調整する。
点火装置80の点火制御部810は、電圧印加部820および電力投入部840の動作を制御する。本実施形態では、点火制御部810の機能は、コンピュータプログラムに基づいてCPUが動作することによってソフトウェア的に実現される。他の実施形態では、点火制御部810の機能は、点火制御部810が備える回路構成に基づいてハードウェア的に実現されても良い。
点火装置80の電圧印加部820は、点火制御部810からの制御信号に基づいて、プラズマジェット点火プラグ20において火花放電を発生させる電圧を、プラズマジェット点火プラグ20に印加する。電圧印加部820は、一次コイル821と、二次コイル822と、コア823と、直流電源826と、スイッチ828とを備える。
一次コイル821の一端は、直流電源826に接続され、一次コイル821の他端は、スイッチ828に接続されている。二次コイル822の一端は、直流電源826に接続され、二次コイル822の他端は、プラズマジェット点火プラグ20へと接続されている。コア823には、一次コイル821と二次コイル822とが相互に対向する位置に巻き付けられている。スイッチ828は、点火制御部810からの制御信号に基づいて、直流電源826から一次コイル821に対する電力供給のオンオフを切り替える。
電圧印加部820からプラズマジェット点火プラグ20に電圧を印加する場合、点火制御部810は、スイッチ828をオンに切り替え、直流電源826から一次コイル821への電流供給を実施することによってコア823に磁界を形成する。その後、点火制御部810は、スイッチ828をオフに切り替え、直流電源826から一次コイル821への電流供給を停止する。この電流供給の停止に応じてコア823の磁界が変化することによって、一次コイル821に自己誘導作用による一次電圧が発生するとともに、二次コイル822に正極性の高電圧(例えば、5〜30kV(キロボルト))が発生する。この正極性の高電圧は、プラズマジェット点火プラグ20に印加される。これによって、プラズマジェット点火プラグ20に火花放電が発生する。
点火装置80の電力投入部840は、点火制御部810からの制御信号に基づいて、プラズマジェット点火プラグ20においてプラズマを発生させる電力を、プラズマジェット点火プラグ20に投入する。電力投入部840は、電源842と、コンデンサ846とを備える。
電源842は、点火制御部810からの制御信号に基づいて、正極性の高電圧(例えば、500〜1000V(ボルト))を発生する。電源842は、プラズマジェット点火プラグ20へと電気的に接続されている。コンデンサ846の一端は、電源842に接続され、コンデンサ846の他端は、接地されている。
電力投入部840からプラズマジェット点火プラグ20に電力を投入する場合、点火制御部810は、電源842によってコンデンサ846を充電する。その後、プラズマジェット点火プラグ20において火花放電による絶縁破壊に応じて、コンデンサ846に蓄積された正極性の電気エネルギがプラズマジェット点火プラグ20に投入される。これによって、プラズマジェット点火プラグ20にプラズマが発生する。
A−2. プラズマジェット点火プラグの構成
図2は、プラズマジェット点火プラグ20の構成を示す説明図である。図2には、プラズマジェット点火プラグ20の軸心である軸線SL1を境界として、紙面右側にプラズマジェット点火プラグ20の外観形状が図示され、紙面左側にプラズマジェット点火プラグ20の断面形状が図示されている。本実施形態の説明では、プラズマジェット点火プラグ20における図2の紙面下側を「先端側」といい、図2の紙面上側を「後端側」という。
図3は、プラズマジェット点火プラグ20の先端側の詳細構成を示す説明図である。図3には、プラズマジェット点火プラグ20の先端側を軸線SL1に沿って切断した断面形状が図示されている。
プラズマジェット点火プラグ20は、中心電極110と、絶縁体200と、主体金具300と、接地電極400とを備える。本実施形態では、プラズマジェット点火プラグ20の軸線SL1は、プラズマジェット点火プラグ20の各部材における軸心でもある。
プラズマジェット点火プラグ20の中心電極110は、導電性を有する部材である。中心電極110は、軸線SL1を中心とする軸線方向に延びた棒状を成す。本実施形態では、中心電極110は、ニッケル(Ni)を主成分とするニッケル合金(例えば、インコネル600(「インコネル」は登録商標))から成る。中心電極110の後端側は、絶縁体200の後端側へと電気的に接続されている。
中心電極110は、導電シール部160と端子電極190とともに導体部100を構成する。導体部100は、軸線SL1に沿って配置された導電性を有する部位である。導電シール部160は、導電性金属とガラスとから主に成り、中心電極110と端子電極190との間に配置され、中心電極110と端子電極190との間を導通する。端子電極190は、中心電極110の後端側に配置され、軸線方向に延びた棒状を成す。端子電極190は、絶縁体200の後端側から突出し、電圧印加部820および電力投入部840から供給される電力の入力を受ける。
プラズマジェット点火プラグ20の絶縁体200は、電気絶縁性を有する碍子である。絶縁体200は、軸線方向に延びた筒状を成し、導体部100の外周に設けられている。本実施形態では、絶縁体200は、絶縁性セラミックス材料(例えば、アルミナ)を焼成することによって作製される。絶縁体200には、先端側から後端側に向かって順に、先端部220と、円筒部230と、円筒部240と、鍔部250と、円筒部270とが形成されている。
絶縁体200の先端部220は、円筒部230の一端に形成され、中心電極110の先端側を包囲する第1の先端部である。本実施形態では、先端部220は、先端側に向けて先細りになった円錐状の外形を成す。先端部220には、端面210が形成されている。端面210は、絶縁体200の先端を構成する面である。端面210には、開口215が形成されている。開口215は、絶縁体200の内側に保持されている中心電極110に通じる第1の開口である。
絶縁体200の円筒部230は、先端部220の後端側に形成され、軸線SL1に沿って一様に延びた円筒状を成す。円筒部230は、導体部100の少なくとも一部を包囲する第1の円筒部であり、本実施形態では、中心電極110を包囲する。
絶縁体200の円筒部240は、円筒部230の後端側に形成され、円筒部230よりも大きな外径を有し、軸線SL1に沿って一様に延びた円筒状を成す。円筒部240は、導体部100の少なくとも一部を包囲する第1の円筒部であり、本実施形態では、中心電極110、導電シール部160および端子電極190を包囲する。
本実施形態では、円筒部230と円筒部240との間には、テーパ状の段部238が形成されている。段部238は、パッキン239を介して主体金具300の段部394に係止されている。
絶縁体200の鍔部250は、円筒部240の後端側に形成され、円筒部240および円筒部270よりも外周方向に張り出した円筒状を成す。
絶縁体200の円筒部270は、鍔部250の後端側に形成された円筒状の部位である。円筒部270の後端側は、主体金具300の後端側から突出している。円筒部270の後端側からは端子電極190が突出している。
プラズマジェット点火プラグ20の主体金具300は、導電性を有する金属体である。主体金具300は、軸線方向に延びた筒状を成し、絶縁体200の外周に設けられている。本実施形態では、主体金具300は、筒状に成形された低炭素鋼にニッケルめっきを施した部材である。他の実施形態では、主体金具300は、亜鉛めっきを施した部材であっても良いし、めっきを施していない部材(無めっき)であっても良い。主体金具300には、先端側から後端側に向かって順に、先端部320と、ネジ部330と、胴部340と、溝部350と、工具係合部360と、カシメ蓋370とが形成されている。
主体金具300の先端部320は、ネジ部330の一端に形成され、絶縁体200の先端部220を包囲する第2の先端部である。本実施形態では、先端部320は、軸線SL1に沿って一様に延びた円筒状を成す。先端部320には、端面310が形成されている。端面310は、主体金具300の先端を構成する面である。端面310には、開口415が形成された接地電極400が接合されている。開口415は、主体金具300の内側に保持されている絶縁体200の開口215に通じる第2の開口である。
主体金具300のネジ部330は、先端部320の後端側に形成され、絶縁体200の円筒部230および円筒部240を包囲する第2の円筒部である。ネジ部330は、ネジ山が外側面に形成された円筒状を成す。ネジ部330の後端側には、ガスケット500が嵌め込まれている。本実施形態では、ネジ部330の呼び径は、M12である。プラズマジェット点火プラグ20は、ネジ部330を用いて内燃機関(図示しない)に取り付けられる。
主体金具300の胴部340は、ネジ部330の後端側に形成され、ネジ部330よりも外周方向に張り出した円筒状を成す。主体金具300の溝部350は、胴部340と工具係合部360との間に形成され、主体金具300を絶縁体200にカシメ固定する際に外周方向に膨出した部位である。
主体金具300の工具係合部360は、溝部350よりも外周方向へ多角形状に張り出した部位であり、プラズマジェット点火プラグ20を取り付けるための工具(図示しない)に係合する形状(例えば、六角ボルト状)を成す。主体金具300のカシメ蓋370は、主体金具300を絶縁体200にカシメ固定する際に、主体金具300の後端側を絶縁体200に向けて屈曲して成形した部位である。
プラズマジェット点火プラグ20の接地電極400は、導電性を有する部材である。接地電極400は、軸線SL1を中心に開口415が形成された中空円板状を成し、主体金具300の端面310に接合されている。本実施形態では、接地電極400は、中心電極110と同様に、ニッケル合金から成る。
図3に示すように、絶縁体200の先端部220における内周面と、中心電極110の先端側表面112との間には、空洞(キャビティ)CVが形成されている。絶縁体200の先端部220は、内周面として、小径部292と大径部294とを有する。先端部220の小径部292は、開口215を形成し、大径部294および接地電極400の開口415よりも内径が小さい。先端部220の大径部294は、中心電極110の外径よりも内径が大きい。
中心電極110は、絶縁体200の内周面から離れた状態で、軸線方向において小径部292よりも大径部294側に位置する。中心電極110の先端側表面112は、凸状の角部113を有する。軸線方向に直交する方向に沿った小径部292の中心軸SL2から角部113までの距離Dtは、小径部292の内側半径Risよりも大きい。
接地電極400と絶縁体200の端面210との間には、間隙AGが形成されている。絶縁体200の端面210と、中心電極110の先端側表面112との間における、軸線SL1に沿った距離Dが、1.5mm(ミリメートル)以上である場合、中心電極110に正極性の電気エネルギが印加される本実施形態のプラズマジェット点火プラグ20では、中心電極110と接地電極400との間に発生する火花放電は、沿面放電になりやすい。沿面放電は、絶縁体200の表面に沿って放電路SDを形成する。
図4は、先端側から見たプラズマジェット点火プラグ20の先端側を示す説明図である。プラズマジェット点火プラグ20では、沿面放電による絶縁体200の浸食によって絶縁体200の開口215に放電路SDに沿った溝CNが形成される現象(チャネリング)が起こる。沿面放電による溝CNは、開口215の内側から放射状に成長する。絶縁体200の開口215に溝CNが形成された場合、プラズマが溝CNから漏れるため、プラズマジェット点火プラグ20の着火性が低下する。
なお、中心電極110に正極性の電気エネルギが印加される本実施形態のプラズマジェット点火プラグ20では、距離Dが1.5mm未満の場合、絶縁体200の開口215が接地電極400の開口415より小さい上に、接地電極400の開口415と、絶縁体200の端面210との間に間隙AGが形成されているため、火花放電が発生した際、接地電極400から飛んだ電子は、絶縁体200の端面210で跳ねやすく、その跳ねた勢いを維持しながら中心電極110の先端側表面112へと進むことが多い。そのため、接地電極400から飛んだ電子は、沿面放電を形成することなく中心電極110の先端側表面112に到達することが多い。したがって、中心電極110に正極性の電気エネルギが印加される本実施形態のプラズマジェット点火プラグ20では、距離Dが1.5mm未満の場合、チャネリングが起こりにくい。
図5は、図2の矢視F5−F5から見たプラズマジェット点火プラグ20の断面を概略的に示す説明図である。図5の断面は、絶縁体200の円筒部240と、主体金具300のネジ部330とが存在する部位を、軸線SL1に直交する仮想平面に沿って切断した切断面である。
図5の断面において、絶縁体200と主体金具300との間には、間隙AG1が形成されている。導体部100と絶縁体200の間には、間隙AG2が形成されている。間隙AG1および間隙AG2は、空気で満たされる。空気の比誘電率は、絶縁体200の比誘電率よりも小さい。
図6は、プラズマジェット点火プラグ20の等価回路を示す説明図である。プラズマジェット点火プラグ20は、中心電極110および接地電極400に対して並列に接続された静電容量Cpを有する。静電容量Cpは、導体部100と主体金具300との間に存在する絶縁体200および間隙AG1,Ag2によって形成される。電力投入部840からプラズマジェット点火プラグ20に電力を投入する場合、プラズマジェット点火プラグ20の静電容量Cpに蓄積された正極性の電気エネルギが、電力投入部840からの電気エネルギに加えて中心電極110に投入される。
絶縁体200によって構成される静電容量C1は、次の式(1)によって示される。
C1=ε0 × ε1 × h ×(2π/log(b1/a1)) …(1)
ε0:真空の誘電率
ε1:絶縁体200の誘電率
h:軸線方向の長さ
a1:絶縁体200の内径ID1
b1:絶縁体200の外径OD1
間隙AG1によって構成される静電容量C2は、次の式(2)によって示される。
C2=ε0 × ε2 × h ×(2π/log(b2/a2)) …(2)
ε0:真空の誘電率
ε2:空気の誘電率
h:軸線方向の長さ
a2:絶縁体200の外径OD1
b2:主体金具300の内径ID2
間隙AG2によって構成される静電容量C3は、次の式(3)によって示される。
C3=ε0 × ε3 × h ×(2π/log(b3/a3)) …(3)
ε0:真空の誘電率
ε3:空気の誘電率
h:軸線方向の長さ
a3:導体部100の外径d
b3:絶縁体200の内径ID1
静電容量C1,C2,C3は、直列に接続されているため、静電容量C1,C2,C3から構成される合成静電容量C4は、次の式(4)によって示される。
C4=1/(1/C1+1/C2+1/C3) …(4)
図5の断面において、絶縁体200の外径OD1と主体金具300の内径ID2との間の径差T1と、絶縁体200の内径ID1と導体部100の外径dとの間の径差T2との関係は、T1+T2≧0.14×ID2を満たす。これによって、プラズマジェット点火プラグ20の静電容量Cpを抑制できる。したがって、沿面放電の発生時に流れる容量電流が抑制されるため、チャネリングの進行を抑制できる。なお、T1=ID2−OD1であり、T2=ID1−dである。
本実施形態では、絶縁体200における軸線方向に一様に延びた外周面と、主体金具300における軸線方向に一様に延びた内周面とが最も長く対向する範囲、すなわち、絶縁体200の円筒部240と、主体金具300のネジ部330とが存在する部位にわたって、径差T1と径差T2との関係は、T1+T2≧0.14×ID2を満たす。
加えて、本実施形態では、絶縁体200の円筒部230と、主体金具300のネジ部330とが存在する部位にわたって、径差T1と径差T2との関係は、T1+T2≧0.14×ID2を満たす。したがって、本実施形態では、図2に示す範囲AR1にわたって、径差T1と径差T2との関係は、T1+T2≧0.14×ID2を満たす。なお、導電シール部160が存在する範囲では、絶縁体200の内側に導電シール部160が充填されるため、T2=0である。
図2に示す範囲AR1のうち、軸線SL1に直交する方向に沿った絶縁体200の肉厚Pが最小となる部位では、軸線SL1に直交する仮想平面に沿って切断した切断面において、肉厚Pと主体金具300の内径ID2との関係は、P≧(0.36×ID2)/2を満たす。これによって、絶縁体200に火花放電によって貫通孔が形成されることを防止できる。
A−3.評価試験
図7は、径差T1,T2についての評価試験の結果を示す表である。図7の評価試験では、試験者は、絶縁体200の外径OD1が異なる複数のプラズマジェット点火プラグを、試料として作成した。各試料におけるネジ部330の呼び径は、M12である。
試験者は、各試料について耐久試験を行った。具体的には、試験者は、0.4MPa(メガパスカル)の空気中において、試料によるプラズマの発生を、20Hz(ヘルツ)の間隔で10時間繰り返し行った。
耐久試験の後、試験者は、各試料におけるチャネリングの進行状態を確認した。チャネリングによる溝CNの深さが0.4mmを超える場合、着火性が大きく低下する。図7の評価試験の評価基準は次のとおりである。
◎(優):溝CNの深さが0.0mm以上0.3mm以下
○(良):溝CNの深さが0.3mm未満0.4mm以下
×(不可):溝CNの深さが0.4mm超過
図7の評価試験によれば、チャネリングの進行を抑制する観点から、径差T1と径差T2との関係は、T1+T2≧0.14×ID2を満たすことが好ましく、T1+T2≧0.16×ID2を満たすことがいっそう好ましい。
図8は、肉厚Pについての評価試験の結果を示す表である。図8の評価試験では、試験者は、絶縁体200の外径OD1が異なる複数のプラズマジェット点火プラグを、試料として5個ずつ作成した。図8の各値は、各試料においてT1+T2≧0.14×ID2を満たす範囲AR1のうち、軸線SL1に直交する方向に沿った絶縁体200の肉厚Pが最小となる部位で、軸線SL1に直交する仮想平面に沿って切断した切断面における値である。各試料におけるネジ部330の呼び径は、M12である。
試験者は、0.4MPaおよび2.0Mpaの各圧力の空気中において、試料によるプラズマの発生を、20Hzの間隔で1時間、繰り返し行った後、絶縁体200における貫通孔の有無を確認した。試験者は、絶縁体200に貫通孔が形成されなかった試料を「○(良)」と評価し、絶縁体200に貫通孔が形成された試料を「×(不可)」と評価した。
図8の評価試験のうち、0.4MPaの評価試験では、いずれの試料においても、絶縁体200に貫通孔が形成されなかった。0.4MPaの評価試験よりも放電電圧が高くなる2.0MPaの評価試験では、2×P/ID2の値が「35.9%」、「37.2%」である試料24,25において、絶縁体200に貫通孔が形成された。これらの貫通孔は、絶縁体200において肉厚Pが最小となる部位に形成されていた。
図8の評価試験によれば、絶縁体200における貫通孔の形成を抑制する観点から、肉厚Pは、P≧(0.36×ID2)/2を満たすことが好ましい。
A−4.効果
以上説明した実施形態によれば、T1+T2≧0.14×ID2を満たすため、プラズマジェット点火プラグ20の静電容量Cpを抑制できる。したがって、沿面放電の発生時に流れる容量電流が抑制されるため、チャネリングの進行を抑制できる。その結果、プラズマジェット点火プラグ20の耐久性を向上させることができる。また、沿面放電の発生時に流れる容量電流が抑制されるため、容量放電に起因するノイズの発生を抑制できる。
また、絶縁体200における軸線方向に一様に延びた外周面と、主体金具300における軸線方向に一様に延びた内周面とが最も長く対向する範囲、すなわち、絶縁体200の円筒部240と、主体金具300のネジ部330とが存在する部位にわたって、T1+T2≧0.14×ID2を満たすため、静電容量Cpの抑制に寄与する部位を十分に確保できる。
また、絶縁体200の肉厚Pが最小となる部位において、P≧(0.36×ID2)/2を満たすため、絶縁体200に火花放電によって貫通孔が形成されることを防止できる。
また、距離Dが1.5mm以上である場合、径差T1および径差T2と内径ID2との関係に基づく静電容量Cpの抑制によって、チャネリングを効果的に抑制できる。
B.第2実施形態
図9は、第2実施形態におけるプラズマジェット点火プラグ20Bの先端側の詳細構成を示す説明図である。図9には、図3と同様に、プラズマジェット点火プラグ20Bの断面形状が図示されている。第2実施形態のプラズマジェット点火プラグ20Bは、中心電極110に代えて中心電極110Bを備える点を除き、第1実施形態のプラズマジェット点火プラグ20と同様である。第2実施形態の中心電極110Bは、先端側表面112が絶縁体200の小径部292に位置する点を除き、第1実施形態の中心電極110と同様である。中心電極110Bに正極性の電気エネルギが印加される第2実施形態のプラズマジェット点火プラグ20Bでは、距離Dが1.0mm以上である場合、中心電極110Bと接地電極400との間に発生する火花放電は、沿面放電になりやすい。第2実施形態では、距離Dが1.0mm未満の場合、チャネリングが起こりにくい。
以上説明した第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、T1+T2≧0.14×ID2を満たすため、プラズマジェット点火プラグ20Bの静電容量Cpを抑制できる。したがって、沿面放電の発生時に流れる容量電流が抑制されるため、チャネリングの進行を抑制できる。その結果、プラズマジェット点火プラグ20Bの耐久性を向上させることができる。また、沿面放電の発生時に流れる容量電流が抑制されるため、容量放電に起因するノイズの発生を抑制できる。また、距離Dが1.0mm以上である場合、径差T1および径差T2と内径ID2との関係に基づく静電容量Cpの抑制によって、チャネリングを効果的に抑制できる。
C.他の実施形態
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
例えば、上述の実施形態に次の変形例を適用することが可能である。
(1)中心電極110には、負極性の電力エネルギが印加されてもよい。
(2)絶縁体200の内周面において、大径部294に対応する部分の径と、小径部292に対応する部分の径とが、同じであってもよい。
(3)接地電極400の開口415の径は、絶縁体200の開口215の径と同じであってもよいし、絶縁体200の開口215の径より小さくてもよい。
(4)絶縁体200の開口215の径は、中心電極110の先端側表面112の径より大きくてもよい。さらに、中心電極110の先端側表面112は、絶縁体200の小径部292の内側に位置してもよい。
(5)中心電極110の先端側表面112の径は、中心電極110の後端側の径より小さくてもよいし、中心電極110の後端側の径と同じであってもよい。
(6)接地電極400は、絶縁体200の端面210に接触することによって、間隙AGが形成されなくてもよい。
(7)接地電極400は、主体金具300に接合された別部材ではなく、主体金具300の一部として一体的に成形された部位であってもよい。
(8)中心電極110の先端側は、中心電極110の後端側と同様にニッケル合金から成る部位であってもよいし、ニッケル合金から成る部位の先端側に溶接された貴金属製の部位であってもよい。
(9)円筒部230が存在する位置と、円筒部240が存在する位置とのいずれか一方において、径差T1と径差T2との関係が、T1+T2≧0.14×ID2を満たしてもよい。
(10)導電シール部160は、単独の層によって構成されてもよいし、軸線SL1に沿って積層された複数の層(例えば、3層)によって構成されてもよい。導電シール部160が複数の層によって構成される場合、少なくとも2つの層は、相互に異なる材質であってもよい。導電シール部160が複数の層によって構成される場合、一部の層は、中心電極110や端子電極190よりも高い抵抗値であってもよい。
(11)ネジ部330の呼び径は、M8、M10、M14、M18であってもよい。
(12)これらの変形例は、任意に組み合わせ可能である。
20,20B…プラズマジェット点火プラグ
80…点火装置
100…導体部
110,110B…中心電極
112…先端側表面
113…角部
160…導電シール部
190…端子電極
200…絶縁体
210…端面
215…開口
220…先端部
230…円筒部
238…段部
239…パッキン
240…円筒部
250…鍔部
270…円筒部
292…小径部
294…大径部
300…主体金具
310…端面
320…先端部
330…ネジ部
340…胴部
350…溝部
360…工具係合部
370…カシメ蓋
394…段部
400…接地電極
415…開口
500…ガスケット
810…点火制御部
820…電圧印加部
821…一次コイル
822…二次コイル
823…コア
826…直流電源
828…スイッチ
840…電力投入部
842…電源
846…コンデンサ
862…ダイオード
866…ダイオード
868…コイル

Claims (5)

  1. 導体部であって、
    軸線方向に延びた棒状の中心電極と、
    前記中心電極の後端側に配置され、前記軸線方向に延びた棒状の端子電極と、
    前記中心電極と前記端子電極との間に配置され、前記中心電極と前記端子電極との間を導通する導電シール部と、を含む導体部と、
    前記導体部の外周に設けられた絶縁体であって、
    前記導体部の少なくとも一部を包囲する第1の円筒部と、
    前記第1の円筒部の一端に形成され、前記中心電極の先端側を包囲する第1の先端部であって、前記中心電極に通じる第1の開口が形成された第1の先端部と、を有する絶縁体と、
    前記絶縁体の外周に設けられた主体金具であって、
    前記第1の円筒部を包囲する第2の円筒部と、
    前記第2の円筒部の一端に形成され、前記第1の先端部を包囲する第2の先端部であって、前記第1の開口に通じる第2の開口が形成された第2の先端部と、を有する主体金具と
    を備えるプラズマジェット点火プラグであって、
    前記導体部の少なくとも一部と前記第1の円筒部との間に間隙が形成されるとともに、前記第1の円筒部と前記第2の円筒部との間に間隙が形成され、
    前記第1の円筒部および前記第2の円筒部が存在する部位を前記軸線方向に直交する仮想平面に沿って切断した切断面において、前記第1の円筒部の外径OD1と前記第2の円筒部の内径ID2との間の径差T1と、前記第1の円筒部の内径ID1と前記導体部の外径dとの間の径差T2との関係は、T1+T2≧0.14×ID2を満たすことを特徴とするプラズマジェット点火プラグ。
  2. 少なくとも、前記第1の円筒部における前記軸線方向に一様に延びた外周面と、前記第2の円筒部における前記軸線方向に一様に延びた内周面とが最も長く対向する範囲にわたって、前記径差T1と前記径差T2との関係は、T1+T2≧0.14×ID2を満たす、請求項1に記載のプラズマジェット点火プラグ。
  3. 前記第1の円筒部および前記第2の円筒部が存在する部位のうち、前記軸線方向に直交する方向に沿った前記第1の円筒部の肉厚Pが最小となる部位を、前記軸線方向に直交する仮想平面に沿って切断した切断面において、前記肉厚Pと前記内径ID2との関係は、P≧(0.36×ID2)/2を満たす、請求項1または請求項2に記載のプラズマジェット点火プラグ。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のプラズマジェット点火プラグであって、
    前記第1の先端部における内周面と前記中心電極との間には空洞が形成され、
    前記内周面は、
    前記中心電極の外径よりも内径が大きい大径部と、
    前記第1の開口を形成し、前記大径部および前記第2の開口よりも内径が小さい小径部と
    を有し、
    前記中心電極の先端側表面は、前記軸線方向において前記小径部に位置し、
    前記第2の先端部には、前記第2の開口が形成された接地電極であって、前記中心電極に正極性の電圧が印加された場合に前記中心電極との間に火花放電を発生させる接地電極が接合され、
    前記接地電極と前記第1の先端部との間には間隙が形成され、
    前記軸線方向に沿った前記絶縁体の先端と前記先端側表面との間の距離Dは、1.0mm以上である、プラズマジェット点火プラグ。
  5. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のプラズマジェット点火プラグであって、
    前記第1の先端部における内周面と前記中心電極における先端側表面との間には空洞が形成され、
    前記内周面は、
    前記中心電極の外径よりも内径が大きい大径部と、
    前記第1の開口を形成し、前記大径部および前記第2の開口よりも内径が小さい小径部と
    を有し、
    前記中心電極は、前記内周面から離れた状態で、前記軸線方向において前記小径部よりも前記大径部側に位置し、
    前記先端側表面は、凸状の角部を有し、
    前記軸線方向に直交する方向に沿った前記小径部の中心軸から前記角部までの距離は、前記小径部の内側半径よりも大きく、
    前記第2の先端部には、前記第2の開口が形成された接地電極であって、前記中心電極に正極性の電圧が印加された場合に前記中心電極との間に火花放電を発生させる接地電極が接合され、
    前記接地電極と前記第1の先端部との間には間隙が形成され、
    前記軸線方向に沿った前記絶縁体の先端と前記先端側表面との間の距離Dは、1.5mm以上である、プラズマジェット点火プラグ。
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