JP6245185B2 - ハイブリッド車両の駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンとモータと自動変速装置とを備えるハイブリッド車両の駆動装置に関する。
特開2011−207336号公報(特許文献1)には、エンジンと、第1モータと、エンジンの動力を第1モータとリングギヤ軸に分割可能な動力分割機構と、リングギヤ軸に接続される第2モータと、リングギヤ軸と駆動輪との間に設けられた減速ギヤとを備えるハイブリッド車両において、エンジンの作動中に第2モータの出力トルクが0付近である場合には、エンジンのトルク脈動が発生することに起因して減速ギヤ同士が振動して歯打ち音が発生することが開示されている。
特開2011−207336号公報 特開2013−132945号公報
上述のように、特許文献1には減速ギヤにおいて歯打ち音が発生することが開示されているが、モータと駆動輪との間にモータ切り離し用クラッチを有する構成においては、モータ切り離し用クラッチにおいて歯打ち音が発生するおそれがある。
すなわち、モータ切り離し用クラッチを噛み合いクラッチ(ドグクラッチ)で構成した場合、噛み合いクラッチを解放するには、歯同士が互いに押し付け合うトルクを0付近にする必要がある。そのため、モータ切り離し用クラッチを解放するためには、まずモータトルクを0にし、その後にモータ切り離し用クラッチを解放する必要がある。しかしながら、モータ切り離し用クラッチを解放するためにモータトルクを0にすると、モータ切り離し用クラッチを解放する前(モータ切り離し用クラッチが未だ係合している状態)において、ギヤトレーン上、モータが浮いた状態となる。噛み合いクラッチにおいては噛み合う歯面間に遊びが設けられるのが一般的であるため、モータが浮いた状態でエンジンのトルク脈動がモータ切り離し用クラッチに伝達されると、モータ切り離し用クラッチにて歯打ち音が発生するおそれがある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、モータ切り離し用クラッチにおいて歯打ち音が発生することを抑制することである。
この発明に係る駆動装置は、エンジンおよびモータを備えるハイブリッド車両の駆動装置であって、回転軸と、回転軸とエンジンとの間に設けられたエンジン切り離し用クラッチと、回転軸とモータとの間に設けられた噛み合い式のモータ切り離し用クラッチと、回転軸と駆動輪との間に設けられた自動変速装置と、回転軸と自動変速装置との間に設けられた、ロックアップクラッチ付のトルクコンバータと、モータ切り離し用クラッチを制御する制御装置とを備える。制御装置は、エンジン切り離し用クラッチが係合状態でありかつモータ切り離し用クラッチが係合状態である場合、エンジンの運転状態が所定状態であるか否かをエンジンのトルク、エンジンの回転速度およびロックアップクラッチの状態に基づいて判定し、エンジンの運転状態が所定状態であると判定された場合にはモータ切り離し用クラッチを解放することを禁止する。所定状態は、モータのトルクを0にしたときにモータ切り離し用クラッチにおいて歯打ち音が発生する状態である。
本発明によれば、エンジン切り離し用クラッチが係合状態でありかつモータ切り離し用クラッチが係合状態である場合、エンジンの運転状態が所定状態(モータのトルクを0にしたときにモータ切り離し用クラッチにおいて歯打ち音が発生する状態)であるか否かが、エンジンのトルク、エンジンの回転速度およびロックアップクラッチの状態に基づいて適切に判定される。そして、エンジンの運転状態が所定状態であると判定された場合には、モータ切り離し用クラッチを解放すること(モータ切り離し用クラッチを解放するためにモータのトルクを0にすること)が禁止される。その結果、モータ切り離し用クラッチにおいて歯打ち音が発生することを抑制することができる。
車両の全体構成図である。 ECUの処理手順の一例を示すフローチャートである。 エンジンのトルク、エンジンの回転速度およびロックアップクラッチの状態と、K2歯打ち音発生領域との関係の一例を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、本実施の形態による車両1の全体構成図である。車両1は、エンジン10と、モータジェネレータ(以下「MG」ともいう)20と、電力制御回路(以下「PCU(Power Control Unit)」という)21と、バッテリ22と、トルクコンバータ30と、自動変速機40と、油圧回路45と、駆動輪50と、エンジン切り離し用クラッチK0(以下、単に「クラッチK0」ともいう)と、MG切り離し用クラッチK2(以下、単に「クラッチK2」ともいう)と、ECU(Electronic Control Unit)100とを備える。
車両1は、エンジン10およびMG20の少なくとも一方の動力を用いて走行するハイブリッド車両である。
エンジン10の出力軸12は、クラッチK0を介して回転軸35に接続される。MG20のロータは、クラッチK2を介して回転軸35に接続される。回転軸35は、トルクコンバータ30を介して自動変速機40の入力軸41に接続される。自動変速機40の出力軸42は駆動輪50に接続される。
エンジン10は、ガソリンエンジンあるいはディーゼルエンジン等の内燃機関である。MG20は、バッテリ22からPCU21を経由して供給される高電圧の電力によって駆動される。また、MG20は、回転軸35から伝達される動力(エンジン10あるいは駆動輪50から伝達される動力)によって回転されることによって発電する。バッテリ22は、高電圧で作動するMG20に供給するための電力を蓄える。PCU21は、MG20とバッテリ22との間で電力変換を行なう。
トルクコンバータ30は、ポンプインペラ31と、タービンランナ32と、ステータ33と、ロックアップクラッチ34とを備える。ロックアップクラッチ34は、ECU100からの制御信号に基づいて、係合状態(ロックアップオン制御状態)、解放状態(ロックアップオフ制御状態)、半係合状態(フレックス制御状態)のいずれかに制御される。
ロックアップクラッチ34が係合状態であると、ポンプインペラ31とタービンランナ32とが一体的に回転する。ロックアップクラッチ34が解放状態であると、ポンプインペラ31とタービンランナ32との間の動力伝達が作動油によって行われるため、ポンプインペラ31とタービンランナ32との間の回転速度差(トルクコンバータ30の滑り)が生じ得る状態となる。
ロックアップクラッチ34が半係合状態であると、ポンプインペラ31とタービンランナ32との間の動力伝達が作動油およびロックアップクラッチ34によって行われる。そのため、ポンプインペラ31とタービンランナ32との間の回転速度差が生じ得るが、その差はロックアップクラッチ34が係合状態である場合よりも小さくなる。
自動変速機40は、変速比(出力軸42の回転速度に対する入力軸41の回転速度の比)が異なる複数のギヤ段を選択的に形成可能な有段式の自動変速機である。
機械式オイルポンプMOPは、オイルパン(図示せず)に貯留される作動油を吸入して油圧回路45に吐出する。油圧回路45は、機械式オイルポンプMOPおよび図示しない電動オイルポンプから供給される油圧を元圧として、クラッチK0の制御油圧(K0圧)、クラッチK2の制御油圧(K2圧)、ロックアップクラッチ34の制御油圧(LUC圧)を、ECU100からの制御信号によってそれぞれ調圧する。
本実施の形態に用いられるクラッチK0およびロックアップクラッチ34は、摩擦力によって動力を伝達する摩擦クラッチである。
一方、クラッチK2は、回転軸35に接続されたドグ歯とMG20に接続されたドグ歯とが互いに噛み合うことによって動力を伝達するドグクラッチ(噛み合いクラッチ)である。本実施の形態においては、MG20側のドグ歯が、K2圧に応じて、回転軸35側のドグ歯に対して回転軸35の延在方向に沿ってスライドするように構成されている。MG20側のドグ歯を非係合位置(回転軸35側のドグ歯と噛み合わない位置)までスライドさせることによってクラッチK2が解放される。なお、クラッチK2は、係合状態と解放状態との切り替えが可能な噛み合いクラッチであればよく、上記のような構成に限定されない。
車両1には、アクセル開度、エンジン回転速度、MG回転速度、回転軸35の回転速度、タービン回転速度、エンジントルク、シフトポジションなど、車両1を制御するために必要な物理量を検出するための複数のセンサ(いずれも図示せず)が設けられる。これらのセンサは、検出結果をECU100に送信する。
ECU100は、図示しないCPU(Central Processing Unit)および内部メモリを備える。ECU100は、各センサからの情報およびメモリに記憶された情報に基づいて所定の演算処理を実行し、演算結果に基づいて車両1の各機器を制御する。
ECU100は、モータ走行モード、ハイブリッド走行モード、エンジン走行モードのいずれかによって車両1を走行させる。
モータ走行モードでは、ECU100は、クラッチK2を係合し(MG20を回転軸35に接続し)かつクラッチK0を解放して(エンジン10を回転軸35から切り離して)、MG20の動力で回転軸35を回転させる。
ハイブリッド走行モードでは、ECU100は、クラッチK2を係合し(MG20を回転軸35に接続し)かつクラッチK0を係合して(エンジン10を回転軸35に接続して)、エンジン10およびMG20の少なくとも一方の動力で回転軸35を回転させる。
エンジン走行モードでは、ECU100は、クラッチK2を解放し(MG20を回転軸35から切り離し)かつクラッチK0を係合して(エンジン10を回転軸35に接続して)、エンジン10の動力で回転軸35を回転する。この状態では、MG20がパワートレーンから切り離されるので、エンジンと駆動輪との間に自動変速機を備えた通常のエンジン車両と同様の構成となる。
以上のような構成を有する車両1においては、クラッチK2を解放することによってMG20を駆動輪50から切り離すことができる。しかしながら、クラッチK2を解放する際、クラッチK2にて歯打ち音が発生するおそれがある。すなわち、噛み合いクラッチであるクラッチK2を解放するには、歯同士が互いに押し付け合うトルクを0付近にする必要がある。そのため、クラッチK2を解放するためには、まずMG20トルクを0にし、その後にクラッチK2を解放する必要がある。しかしながら、クラッチK2を解放するためにモータトルクを0にすると、クラッチK2を解放する前(クラッチK2が未だ係合している状態)において、ギヤトレーン上、MG20が浮いた状態となる。噛み合いクラッチにおいては噛み合う歯面間に遊びが設けられるのが一般的であるため、MG20が浮いた状態でエンジン10のトルク脈動がクラッチK2に伝達されると、クラッチK2にて歯打ち音が発生するおそれがある。
エンジン10のトルクが高い領域およびエンジン10の回転速度が低い領域では、エンジン10のトルク脈動がクラッチK2に伝達され易くなるため、クラッチK2にて歯打ち音が発生し易くなる傾向にある。
ロックアップクラッチ34が解放状態(オフ状態)あるいは半係合状態(フレックス状態)である場合は、エンジン10のトルク脈動がトルクコンバータ30で減衰されるため、ロックアップクラッチ34が係合状態(オン状態)である場合に比べて、クラッチK2にて歯打ち音が発生し難くなる傾向にある。また、ロックアップクラッチ34が解放状態(オフ状態)である場合は、ロックアップクラッチ34が半係合状態(フレックス状態)である場合に比べて、トルクコンバータ30による減衰効果が大きくクラッチK2にて歯打ち音がより発生し難くなる傾向にある。
そこで、本実施の形態によるECU100は、ハイブリッド走行モード中(クラッチK2が係合状態でありかつクラッチK0が係合状態である場合)において、エンジン10の運転状態がK2歯打ち音発生領域に含まれるか否かを、エンジン10のトルク、エンジン10の回転速度およびロックアップクラッチ34の状態に基づいて判定する。K2歯打ち音発生領域とは、クラッチK2が係合状態でありかつクラッチK0が係合状態である場合にMG20のトルクを0にしたときにクラッチK2にて歯打ち音が発生するエンジン10の運転領域である。
ECU100は、エンジン10の運転状態がK2歯打ち音発生領域に含まれると判定された場合には、ECU100は、クラッチK2を解放すること(クラッチK2を解放するためにMG20のトルクを0にすること)を禁止する。これにより、クラッチK2において歯打ち音が発生することを抑制することができる。
図2は、ハイブリッド走行モード中(クラッチK2が係合状態でありかつクラッチK0が係合状態である場合)においてECU100が行なう処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、ハイブリッド走行モード中に所定周期で繰り返し実行される。
ステップ(以下、ステップを「S」と略す)10にて、ECU100は、エンジン10の運転状態(トルク、回転速度)が上述のK2歯打ち音発生領域に含まれるか否かを判定する。K2歯打ち音発生領域は、後述の図3に示すように、エンジン10のトルク、エンジン10の回転速度およびロックアップクラッチ34の状態をパラメータとして設定される。
エンジン10の運転状態がK2歯打ち音発生領域に含まれない場合(S10にてNO)、ECU100は、S11にて、クラッチK2を解放すること(クラッチK2を解放するためにモータのトルクを0にすること)を許可する。
一方、エンジン10の運転状態がK2歯打ち音発生領域に含まれる場合(S10にてYES)、ECU100は、S12にて、クラッチK2を解放すること(クラッチK2を解放するためにMG20のトルクを0にすること)を禁止する。
図3は、エンジン10のトルク、エンジン10の回転速度およびロックアップクラッチ34の状態と、K2歯打ち音発生領域との関係の一例を模式的に示す図である。図3においては、横軸をエンジン10の回転速度とし、縦軸をエンジン10のトルクとしている。
上述したように、エンジン10のトルクが高い領域では、クラッチK2にて歯打ち音が発生し易くなる傾向にある。この傾向に鑑み、図3に示す境界線L(境界線L1〜L3のいずれか)よりも高トルク側の領域がK2歯打ち音発生領域に設定される。
さらに、上述したように、エンジン10の回転速度が低いほど、クラッチK2にて歯打ち音が発生し易くなる傾向にある。この傾向に鑑み、各境界線L1〜L3は、エンジン10の回転速度が低いほど、低トルク側(K2歯打ち音発生領域を拡大する側)に設定される。
境界線L1は、ロックアップクラッチ34が係合状態(オン状態)である場合に選択される境界線Lである。境界線L2は、ロックアップクラッチ34が半係合状態(フレックス状態)である場合に選択される境界線Lである。境界線L3は、ロックアップクラッチ34が解放状態(オフ状態)である場合に選択される境界線Lである。
上述したように、ロックアップクラッチ34が解放状態あるいは半係合状態である場合は、ロックアップクラッチ34が係合状態である場合に比べて、クラッチK2にて歯打ち音が発生し難くなる傾向にある。また、ロックアップクラッチ34が解放状態である場合は、ロックアップクラッチ34が半係合状態である場合に比べて、クラッチK2にて歯打ち音がより発生し難くなる傾向にある。この傾向に鑑み、境界線L2は境界線L1よりも高トルク側(K2歯打ち音発生領域を縮小する側)に設定され、境界線L3は境界線L2よりもさらに高トルク側(K2歯打ち音発生領域をさらに縮小する側)に設定される。
ECU100は、上述の図2のS10において、ロックアップクラッチ34の状態に基づいて境界線L1〜L3のいずれかを境界線Lとして選択し、選択された境界線Lよりも高トルク側の領域にエンジン10の運転状態が含まれる場合に、エンジン10の運転状態がK2歯打ち音発生領域に含まれると判定する。これにより、クラッチK2が係合状態でありかつクラッチK0が係合状態である場合に、クラッチK2を解放するためにMG20のトルクを0にしたときにクラッチK2にて歯打ち音が発生するか否かを、エンジン10のトルク、エンジン10の回転速度およびロックアップクラッチ34の状態に基づいて適切に判定することができる。
以上のように、本実施の形態によるECU100は、ハイブリッド走行モード中(クラッチK2が係合状態でありかつクラッチK0が係合状態である場合)において、エンジン10の運転状態がK2歯打ち音発生領域に含まれるか否かを、エンジン10のトルク、エンジン10の回転速度およびロックアップクラッチ34の状態に基づいて適切に判定する。そして、エンジン10の運転状態がK2歯打ち音発生領域に含まれると判定された場合には、ECU100は、クラッチK2を解放すること(クラッチK2を解放するためにモータのトルクを0にすること)を禁止する。これにより、クラッチK2において歯打ち音が発生することを抑制することができる。
<変形例>
上述の実施の形態においては、K2歯打ち音発生領域を、エンジン10のトルク、エンジン10の回転速度およびロックアップクラッチ34の状態という3つのパラメータを用いて設定した。しかしながら、K2歯打ち音発生領域を、上述の3つのパラメータに加えて、他のパラメータを用いて設定するようにしてもよい。
たとえば、車速を用いてK2歯打ち音発生領域を設定するようにしてもよい。車速が高い場合、走行音が大きいため、クラッチK2で発生する歯打ち音は相対的に小さくなり車室内のユーザに聞こえ難くなる。逆に、車速が低い場合、走行音が小さいため、クラッチK2で発生する歯打ち音は相対的に大きくなり車室内のユーザに聞こえ易くなる。この点に鑑み、車速が高い場合には、図3に示す各境界線L1〜L3を高トルク側に設定して、K2歯打ち音発生領域を縮小する(クラッチK2の解放を許可し易くする)ようにしてもよい。
また、自動変速機40で形成されるギヤ段を用いてK2歯打ち音発生領域を設定するようにしてもよい。高速側のギヤ段が形成されている場合は、低速側のギヤ段が形成されている場合に比べて、変速比が小さく、回転軸35から見ると自動変速機40以降の駆動系(パワートレーン)のねじり剛性が大きくなる。したがって、高速側のギヤ段であるほど、駆動系が剛体に近くなり、エンジン10のトルク脈動が駆動系で減衰され難く、回転軸35のトルク脈動、回転変動が大きくなる。その結果、エンジン10のトルクおよび回転速度が同じであっても、高速側のギヤ段であるほど、クラッチK2における歯打ち音が発生し易くなる傾向にある。この点に鑑み、高速側のギヤ段であるほど、K2歯打ち音発生領域を拡大する(クラッチK2の解放を禁止し易くする)ようにしてもよい。
また、2WD(2輪駆動)と4WD(4輪駆動)との切替が可能な構成であれば、2WDと4WDとの切替に応じてK2歯打ち音発生領域を変更するようにしてもよい。4WD選択時は、2WD選択時に比べて、駆動系に結合される部品が増加するため、エンジンのトルク脈動が減衰され易く、クラッチK2にて歯打ち音が発生し難くなる傾向にある。この点に鑑み、4WD選択時は、2WD選択時に比べて、K2歯打ち音発生領域を縮小する(クラッチK2の解放を許可し易くする)ようにしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、10 エンジン、20 モータ、21 PCU、22 バッテリ、30 トルクコンバータ、31 ポンプインペラ、32 タービンランナ、33 ステータ、34 ロックアップクラッチ、35 回転軸、40 自動変速機、41 入力軸、42 出力軸、45 油圧回路、50 駆動輪、100 ECU、C1 入力クラッチ、K0 エンジン切り離し用クラッチ、K2 切り離し用クラッチ、MOP 機械式オイルポンプ。

Claims (1)

  1. エンジンおよびモータを備えるハイブリッド車両の駆動装置であって、
    回転軸と、
    前記回転軸と前記エンジンとの間に設けられたエンジン切り離し用クラッチと、
    前記回転軸と前記モータとの間に設けられた噛み合い式のモータ切り離し用クラッチと、
    前記回転軸と駆動輪との間に設けられた自動変速装置と、
    前記回転軸と前記自動変速装置との間に設けられた、ロックアップクラッチ付のトルクコンバータと、
    前記モータ切り離し用クラッチを制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記エンジン切り離し用クラッチが係合状態でありかつ前記モータ切り離し用クラッチが係合状態である場合、前記エンジンの運転状態が所定状態であるか否かを前記エンジンのトルク、前記エンジンの回転速度および前記ロックアップクラッチの状態に基づいて判定し、前記エンジンの運転状態が前記所定状態であると判定された場合には前記モータ切り離し用クラッチを解放することを禁止し、
    前記所定状態は、前記モータのトルクを0にしたときに前記モータ切り離し用クラッチにおいて歯打ち音が発生する状態である、ハイブリッド車両の駆動装置。
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