JP6243214B2 - バイポーラトランジスタとその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、バイポーラトランジスタとその製造方法に係り、特に、シリコン/シリコンカーバイド・ヘテロ接合バイポーラトランジスタとその製造方法に関する。
シリコンカーバイド(炭化珪素、SiC)は、その禁制体幅がシリコンに比べて約3倍、絶縁破壊電界が約10倍、熱伝導率が約3倍大きいため、種々の半導体装置の材料として期待されている。さらに、シリコンカーバイドは、熱酸化によりシリコン酸化膜を形成することが可能で、不純物ドーピングによるn型、p型の導電型制御も可能なため、従来のシリコンデバイスで実現されている種々の構造を有するデバイスを作製できるという、他の化合物半導体材料と大きく異なる特徴を備えている。
このようなことから、シリコンカーバイドとシリコンの両方を組み合わせて、シリコンカーバイドとシリコンの間にヘテロ接合を有する半導体装置が提案され、研究及び開発がなされている、シリコンカーバイドとシリコンの間にヘテロ接合を有するシリコン/シリコンカーバイド・ヘテロ接合半導体装置として、例えば、高耐圧高速スイッチングpnダイオードや、ショットキーダイオード、バイポーラトランジスタ、及び高耐圧低オン抵抗の金属−酸化膜−半導体接合電界効果トランジスタ(MOSFET)を含む種々の電界効果トランジスタ(FET)などがある。
シリコン/シリコンカーバイド・ヘテロ接合を備える半導体装置の性能を向上するためには、シリコン/シリコンカーバイド・ヘテロ接合界面を制御することが重要である。このため、シリコン/シリコンカーバイド・ヘテロ接合界面とこのようなシリコン/シリコンカーバイド・ヘテロ接合を備える半導体装置について、研究及び開発が行われている。
例えば、非特許文献1と非特許文献2では、シリコンカーバイドとシリコンの間にヘテロ接合を有する半導体装置について検討が行われている。
また、最近の研究としては、非特許文献3では、シリコンカーバイドとシリコン界面を備えるショットキーダイオードの特性について研究が行われている。
S. Yamagami etal., Material Science Forum Vols. 717-720(2012) pp 1005-1008 A. Perez-Tomas etal., Journal of Applied Physics 014505(2007) J. Liang et al.,10th Topical Workshop on Heterostructure Microelectronics TWHM FinalProgram and Abstracts, 133-134(2013)
しかしながら、シリコンカーバイドとシリコンの間には大きな格子不整合が存在する。このため、シリコンカーバイドとシリコン界面に発生する結晶欠陥により、破壊電圧が低下したり、再結合電流や逆方向のリーク電流が増大するという半導体装置の性能を低下させる問題を生じていた。
本発明は、シリコンカーバイドとシリコン界面に発生する結晶欠陥により生じる半導体装置の性能の低下を抑制し、性能に優れたシリコン/シリコンカーバイド・ヘテロ接合バイポーラトランジスタとその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のバイポーラトランジスタの製造方法は、第1導電型のシリコンカーバイド基板の第1の主面に第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜を形成したシリコンカーバイド・エピタキシャル基板の前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜の表面と第1導電型のシリコン基板の第1の主面に第1導電型と極性の異なる第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜を形成したシリコン・エピタキシャル基板の前記第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜の表面を真空装置で対向して配置し、対向して配置される前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜の表面と前記第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜の表面にプラズマを照射して活性化し、対向して配置される前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜の表面と前記第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜の表面を接触させ、前記シリコンカーバイド・エピタキシャル基板と前記シリコン・エピタキシャル基板を加圧することにより前記シリコンカーバイド・エピタキシャル基板とシリコン・エピタキシャル基板を接合し、接合された前記シリコンカーバイド・エピタキシャル基板と前記シリコン・エピタキシャル基板をアニールすることにより、前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜と前記第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜の間にヘテロ接合界面を形成する工程を含むことを特徴とする。
本発明のバイポーラトランジスタは、第1導電型のシリコンカーバイド基板と、前記第1導電型のシリコンカーバイド基板の第1の主面に形成された第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜と、第1導電型のシリコン基板の第1の主面に形成された第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜であって、前記シリコンカーバイド・エピタキシャル膜の表面と共に前記シリコンカーバイド・エピタキシャル膜の表面と接合する該第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜の表面にプラズマを照射して活性化した後に、該第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜の表面が前記シリコンカーバイド・エピタキシャル膜の表面と加圧接合され、アニール処理をされた第1導電型と極性の異なる該第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜と、前記第1導電型のシリコン基板から形成され、該第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜の裏面に設置された第1導電型のシリコン層を備えることを特徴とする。
本発明のバイポーラトランジスタは、前記第1導電型のシリコンカーバイド基板と前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜を有するエミッタあるいはコレクタと、前記第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜を有するベースと、第1導電型のシリコン層を有するコレクタあるいはエミッタとを備えることを特徴とする。
本発明のバイポーラトランジスタの製造方法において、シリコンカーバイド・エピタキシャル基板の第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜の表面とシリコン・エピタキシャル基板の第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜の表面に、プラズマを照射し、プラズマを照射した後に、第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜の表面と第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜の表面を室温で加圧接合して、アニールすることにより、シリコンカーバイドとシリコン界面に発生する結晶欠陥により性能が低下することのないバイポーラトランジスタを製造することが可能となる。
本発明のバイポーラトランジスタにおいて、第1導電型のシリコンカーバイド基板と第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜をエミッタとし、第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜をベースとし、第1導電型のシリコン層をコレクタとする場合は、エミッタ効率を向上することが可能になる。
また、本発明のバイポーラトランジスタにおいて、第1導電型のシリコンカーバイド基板と第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜をコレクタとし、第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜をベースとし、第1導電型のシリコン層をエミッタとする場合は、耐電圧性能を向上することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係るバイポーラトランジスタを示す図である。 第1の実施形態に係るバイポーラトランジスタの製造方法を示す図である。 (a)は、第1の実施形態に係るバイポーラトランジスタのベースとエミッタをそれぞれ構成するp型シリコンとn型シリコンカーバイドの接合前のバンド図であり、(b)は、第1の実施形態に係るバイポーラトランジスタのコレクタ、ベース、及びエミッタをそれぞれ構成するn型シリコン、p型シリコン、及びn型シリコンカーバイドの接合後のバンド図である。 本発明の第2の実施形態に係るバイポーラトランジスタを示す図である。 (a)は、第2の実施形態に係るバイポーラトランジスタのベースとコレクタをそれぞれ構成するp型シリコンとn型シリコンカーバイドの接合前のバンド図であり、(b)は、第2の実施形態に係るバイポーラトランジスタのエミッタ、ベース、及びコレクタをそれぞれ構成するn型シリコン、p型シリコン、及びn型シリコンカーバイドの接合後のバンド図である。 シリコンカーバイドとシリコンの間で測定したC−V特性の測定結果を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るシリコン/シリコンカーバイド・ヘテロ接合バイポーラトランジスタ1を示す図である。
第1の実施形態に係るバイポーラトランジスタ1は、第1導電型のシリコンカーバイド基板2と、第1導電型のシリコンカーバイド基板2の第1の主面に形成された第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜3と、第1導電型のシリコン基板5の第1の主面に形成され、シリコンカーバイド・エピタキシャル膜の第1の主面と加圧接合され、アニール処理をされた第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜6と、当該第1導電型のシリコン基板5から形成された第1導電型のシリコン層8を有する。
すなわち、シリコンカーバイド・エピタキシャル基板4において、第1導電型のシリコンカーバイド基板2の第1の主面に、第1導電型にドーピングされた第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜3が形成される。また、シリコン基板5について、第1導電型のシリコン基板5の第1の主面に、第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜6が形成される。第1の実施形態に係るバイポーラトランジスタ1を製造する過程において、第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜3の表面と第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜6の表面が共にアルゴン・プラズマ照射により活性化された後に加圧接合される。そして、第1導電型のシリコン層8は、この加圧接合された第1導電型のシリコン基板5から形成される。なお、第1の実施形態に係るバイポーラトランジスタ1において、第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜3と第2導電型のシリコン層8の界面をアニールすることにより第1の実施形態に係るバイポーラトランジスタ1の所望の特性が実現される。
第1の実施形態に係るバイポーラトランジスタ1では、第1導電型のシリコンカーバイド基板2と第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜3によりエミッタ23が構成され、第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜6により、ベース26が構成され、第1導電型のシリコン層8によりコレクタ28が構成される。第1の実施形態に係るバイポーラトランジスタ1では、シリコンカーバイド基板2の第2の主面にエミッタ電極32が形成され、シリコン・エピタキシャル膜の第2の主面にベース電極34が形成され、シリコン層の第2の主面にコレクタ電極36が形成される。第1の実施形態に係るバイポーラトランジスタは、エミッタ効率を向上するよう構成される。
第1の実施形態に係るバイポーラトランジスタの製造方法の詳細と所望の特性については以下に記載する。
以下、本発明の第1の実施形態に係るシリコン/シリコンカーバイド・ヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法について、第1導電型がn型で第2導電型がp型の場合を例として説明する。
図2は、第1の実施形態に係るバイポーラトランジスタの製造方法の1例を示す図である。
n+型シリコンカーバイド基板2の結晶軸<0001>を有する第1の主面に不純物濃度が1×1014〜1×1017cm−3のn−型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜3を成長したシリコンカーバイド・エピタキシャル基板4を用意する。
また、n+型シリコン基板5を用意する。(図2(a))
次に、シリコンカーバイド・エピタキシャル基板4を構成するn+型シリコンカーバイド基板の第2の主面(裏面)に、ニッケル(Ni)を堆積して第1の電極12を形成し、約1000℃でアニールする。
また、n+型シリコン基板5の第1の主面に、p型シリコン・エピタキシャル膜6を形成しシリコン・エピタキシャル基板7とする。(図2(b))
上述のシリコンカーバイド・エピタキシャル基板4のn−型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜3の表面とシリコン・エピタキシャル基板7のp型シリコン・エピタキシャル膜6の第1の主面を真空装置内に対向して配置する。そして、互いに対向するn−型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜3の表面とp型シリコン・エピタキシャル膜6の第1の主面にアルゴン・プラズマを照射し、活性化させる。(図2(b))
n−型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜3の表面とp型シリコン・エピタキシャル膜6の第1の主面を室温で接触させて、シリコンカーバイド・エピタキシャル基板4とシリコン・エピタキシャル基板7に力を加えて、n−型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜3の表面とp型シリコン・エピタキシャル膜6の第1の主面を加圧接合する。なお、シリコンカーバイド・エピタキシャル基板4とシリコン・エピタキシャル基板7は、共に単結晶基板である。(図2(c))
フォトリソグラフィーにより、n+型シリコン基板5の第2の主面をレジスト膜で部分的に被覆する。そして、n+型シリコン基板5のうちレジスト膜で被覆されていない領域をエッチングにより除去して、p型シリコン・エピタキシャル膜6の第2の主面を部分的に露出させ、n+型シリコン基板5からn+型シリコン層8を形成する。(図2(d))
部分的に露出したp型シリコン・エピタキシャル膜6の第2の主面に第2の電極14を形成し、n+型シリコン層8の第2の主面に第3の電極16を形成する。(図2(e))
第1の実施形態に係るバイポーラトランジスタでは、第1の電極12は、エミッタ電極で、第2の電極14は、ベース電極で、第3の電極16は、コレクタ電極である。
シリコンカーバイド・エピタキシャル基板4のn−型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜3の表面とシリコン・エピタキシャル基板7のp型シリコン・エピタキシャル膜6の表面を共にアルゴン・プラズマ照射して活性化した後に、n−型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜3の表面とp型シリコン・エピタキシャル膜6の表面を互いに加圧接合し、1000℃で1分間アニールした。
そして、図6に示すように、n型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜3とp型シリコン層の間で100kHz室温の条件でC−V測定をして、拡散ポテンシャルVdの値1.0Vを得た。また、測定値から伝導帯の不連続値△Ecとして、おおよそが測定値から△Ec=0.04eVを得た。なお、同じ試料でアニールしない場合について、拡散ポテンシャルVdの値1.6V、伝導帯の不連続値△Ec=0.04eVを得た。
このアニールした場合の測定結果を基に、第1の実施形態に係るバイポーラトランジスタのバンド図を描くと図3のようになる。
実施形態に係るバイポーラトランジスタにおいて以下の効果が得られることが解る。
ベース・エミッタの価電子帯に大きな不連続が生じるので、ベースからエミッタへの少数キャリアの注入が阻止される。このため、エミッタ効率が向上する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係るシリコン/シリコンカーバイド・ヘテロ接合バイポーラトランジスタ41を示す図である。
第2の実施形態に係るバイポーラトランジスタ41は、第1の実施形態に係るバイポーラトランジスタと同様に、第1導電型のシリコンカーバイド基板2と、第1導電型のシリコンカーバイド基板の第1の主面に形成された第1導電型の第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜3と、第1導電型のシリコン基板5の第1の主面に形成され、シリコンカーバイド・エピタキシャル膜の第1の主面と加圧接合され、アニール処理をされた第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜6と、当該第1導電型のシリコン基板から形成されたシリコン層8を有する。
第2の実施形態に係るバイポーラトランジスタ41では、第1導電型のシリコンカーバイド基板2と第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜3によりコレクタ43が構成され、第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜6により、ベース46が構成され、第1導電型のシリコン層8によりエミッタ48が構成される。第2の実施形態に係るバイポーラトランジスタ1では、シリコンカーバイド基板2の第2の主面にコレクタ電極52が形成され、シリコン・エピタキシャル膜の第2の主面にベース電極54が形成され、シリコン層8の第2の主面にエミッタ電極56が形成される。第2の実施形態に係るバイポーラトランジスタ41は、耐電圧性能を向上するよう構成される。
第2の実施形態に係るバイポーラトランジスタの製造方法の詳細と所望の特性については以下に記載する。
第2の実施形態に係るバイポーラトランジスタは、第1の実施形態に係るバイポーラトランジスタと同様に、図2(a)〜(e)に示す製造方法で作成される。したがって、第2の実施形態に係るバイポーラトランジスタにおいて、第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜と第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜の界面も、第1の実施形態に係るバイポーラトランジスタと同様な製造方法で作成される。
但し、第2の実施形態に係るバイポーラトランジスタでは、第1の実施形態に係るバイポーラトランジスタと相違して、シリコンカーバイド基板の第2の主面にコレクタ電極が形成され、シリコン・エピタキシャル膜の第2の主面にベース電極が形成され、シリコン層の第2の主面にエミッタ電極が形成される。
上述のように、出願人は、n型シリコンカーバイド層とp型シリコン層の間でC−V測定をして、図6に示すように、拡散ポテンシャルVdの値1.0Vを得た。この測定により得られた拡散ポテンシャルVdの値1.0Vを基に、第2の実施形態に係るバイポーラトランジスタのバンド図を描くと図5のようになる。
第2の実施形態に係るバイポーラトランジスタにおいて、コレクタがシリコンカーバイドにより作成されるので、ベース・コレクタ間の電圧は、コレクタを構成するシリコンカーバイドに印加される。シリコンカーバイドは禁制帯が大きいので、第2の実施形態に係るバイポーラトランジスタにおいて、高耐圧化が可能となる。
本発明の実施形態と各実施例において、シリコンカーバイド・エピタキシャル基板のn型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜の表面とp型シリコン基板の第1の主面にアルゴン・プラズマを照射する場合について説明したが、アルゴン・プラズマの代わりにキセノン・プラズマを照射しても良い。
また、n−型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜3の表面と、p型シリコン・エピタキシャル膜6の表面を互いに加圧接合した後のアニール温度は、600〜1000℃とすることもできる。
1:バイポーラトランジスタ
2:シリコンカーバイド基板
3:シリコンカーバイド・エピタキシャル膜
4:シリコンカーバイド・エピタキシャル基板
5:シリコン基板
6:シリコン・エピタキシャル膜
7:シリコン・エピタキシャル基板
8:シリコン層
12:第1の電極
14:第2の電極
16:第3の電極
23、48:エミッタ
26、46:ベース
28、43:コレクタ
32、56:エミッタ電極
34、54:ベース電極
36、52:コレクタ電極

Claims (3)

  1. 第1導電型のシリコンカーバイド基板の第1の主面に第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜を形成したシリコンカーバイド・エピタキシャル基板の前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜の表面と第1導電型のシリコン基板の第1の主面に第1導電型と極性の異なる第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜を形成したシリコン・エピタキシャル基板の前記第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜の表面を真空装置で対向して配置し、
    対向して配置される前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜の表面と前記第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜の表面にプラズマを照射して活性化し、
    対向して配置される前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜の表面と前記第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜の表面を接触させ、前記シリコンカーバイド・エピタキシャル基板と前記シリコン・エピタキシャル基板を加圧することにより前記シリコンカーバイド・エピタキシャル基板とシリコン・エピタキシャル基板を接合し、
    接合された前記シリコンカーバイド・エピタキシャル基板と前記シリコン・エピタキシャル基板をアニールすることにより、
    前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜と前記第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜の間にヘテロ接合界面を形成する工程を含むことを特徴とするバイポーラトランジスタの製造方法。
  2. 第1導電型のシリコンカーバイド基板と、
    前記第1導電型のシリコンカーバイド基板の第1の主面に形成された第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜と、
    第1導電型のシリコン基板の第1の主面に形成された第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜であって、前記シリコンカーバイド・エピタキシャル膜の表面と共に前記シリコンカーバイド・エピタキシャル膜の表面と接合する該第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜の表面にプラズマを照射して活性化した後に、該第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜の表面が前記シリコンカーバイド・エピタキシャル膜の表面と加圧接合され、アニール処理をされた第1導電型と極性の異なる該第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜と、
    前記第1導電型のシリコン基板から形成され、該第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜の裏面に設置された第1導電型のシリコン層を備えることを特徴とするバイポーラトランジスタ。
  3. 前記第1導電型のシリコンカーバイド基板と前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜を有するエミッタあるいはコレクタと、
    前記第2導電型のシリコン・エピタキシャル膜を有するベースと、
    第1導電型のシリコン層を有するコレクタあるいはエミッタとを備えることを特徴とする請求項2記載のバイポーラトランジスタ。
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