JP6242997B2 - トランジスタ、半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トランジスタに関する。
なお、本明細書中において半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能しうる装置
全般を指し、電気光学装置、半導体回路及び電子機器は全て半導体装置である。
半導体集積回路の高性能化には、その構成要素であるトランジスタの高性能化が必須であ
る。これまで、シリコン材料等を利用したトランジスタの素子性能の向上は、微細化によ
って進められてきた。しかし、近年、微細化には物理的な限界が見え始めており、中でも
短チャネル効果の抑制は、深刻な課題と考えられている。
トランジスタのゲート長を微細化することで生じる短チャネル効果がトランジスタに与え
る悪影響として、閾値電圧が低下する、サブスレッショルド係数が劣化する、ドレイン電
圧がピンチオフ電圧以上の状態でもドレイン電流が飽和しない、ゲート電圧が0Vの状態
でもドレイン電流(パンチスルー電流)が流れる、等が挙げられる。
サブスレッショルド係数とは、ドレイン電流が一桁増えるために必要なゲート電圧を示す
。サブスレッショルド係数が小さい程、電流の立ち上がりが鋭く、スイッチング特性が良
いため、同じ閾値電圧下ではパンチスルー電流が小さくなる。DIBL(Drain I
nduced Barrier Lowering)効果が生じると、トランジスタのサ
ブスレッショルド係数が劣化し、スイッチングの切れが悪くなる。
DIBL効果とは、ドレイン電圧の印加による影響で、ソースと半導体層との接合部にお
けるエネルギー障壁が減少するために、パンチスルー電流が流れ、サブスレッショルド特
性が劣化する効果である。ドレイン側領域の空乏層幅が広がることでソース側領域の電圧
降下が大きくなる。DIBL効果に弱い短チャネルトランジスタの場合、ドレイン側領域
の空乏層幅の広がりに伴って、ソースと半導体層との接合部におけるエネルギー障壁が減
少すると共に、実効チャネル長(実効チャネル領域の長さ)が短くなり、パンチスルー電
流が増大する原因になる。ドレイン側領域の空乏層幅、ソース側領域の空乏層幅、実効チ
ャネル長が、短チャネルトランジスタの素子性能に与える影響は大きい。
短チャネル効果を抑制するトランジスタの一例として、ゲートの底部とゲート酸化膜とが
接触するMOSトランジスタが考案されている(特許文献1)。該底部は、ソース側領域
とドレイン側領域との間のチャネルの長さに沿って不均一な仕事関数を有する材料で構成
されている。
特表2009−519589号公報
短チャネル効果を抑えながらトランジスタの微細化を進めていく方法として、スケーリン
グ則がある。しかしながら、スケーリング則に沿ってトランジスタをスケーリングする際
、電源電圧はそのままスケーリングできないため、短チャネルトランジスタのチャネル領
域には、大きなドレイン電圧がかかることになる。ドレイン電圧に依存してドレイン側領
域の空乏層幅が広がることは、トランジスタの素子性能の低下を招く。
例えば、シリコン半導体を用いたトランジスタは、ソースと半導体層との接合部、及びド
レインと半導体層との接合部に、キャリアの無い層(空乏層)が形成される。これは、ソ
ースの電子が半導体層へ、また、半導体層の正孔がソースへ流れ込むことにより、接合部
付近において、電子と正孔が結合して消滅するためである。ドレインと半導体層との接合
部に形成される空乏層幅L Siを式で表すと以下のようになる。なお、以下の式におい
て、Nは、半導体層(p)のアクセプタ密度を表す。
シリコン半導体を用いたトランジスタにおいて、L Siは、(v1/2に比例して
いる。evは、ドレイン(n)と半導体層(p)との接合部におけるエネルギー障壁
とほぼ同じものである。従って、シリコン半導体を用いたトランジスタにおけるドレイン
側領域の空乏層幅L Siは、ドレイン電圧VSDの依存性が大きいと考えられる。図7
に示すように、シリコン半導体を用いたトランジスタはチャネル長が短くなると、ドレイ
ン電圧の微小な変化に対して空乏層幅L Siが広がり易く、DIBL効果が生じ易い。
そこで、短チャネル効果に強いトランジスタを提供することを課題の一とする。
また、トランジスタの素子性能を向上させることを課題の一とする。
ソース又はドレインと半導体層との接合部において、多数キャリアの密度がある一定の密
度範囲を満たすような半導体を用いることにより、DIBL効果を抑制する。
本明細書で開示する本発明の一態様は、半導体層に接して設けられたソース及びドレイン
と、ゲート絶縁層を介して半導体層上に設けられたゲートと、を有し、半導体層がゲート
と重畳する領域にチャネル領域が形成されるトランジスタであって、チャネル領域は、ソ
ース側領域、実効チャネル領域、及びドレイン側領域を含み、ドレイン側領域の長さをL
、ドレイン側領域の電圧降下をVSD 、ドレイン側領域のエネルギー障壁と、ドレイ
ン側領域の電圧降下と素電荷との積、との差をev、ソースとソース側領域との境界で
のフェルミポテンシャルをφF0、真性電子密度をn、実効チャネル領域とドレイン側
領域との境界での表面電位をφ 、実効チャネル領域とソース側領域との境界での表面
電位をφ 、半導体層のバンドギャップをE、半導体層の誘電率をε、素電荷をe、
ボルツマン定数をk、絶対温度をTとしたとき、ソース側領域の多数キャリアの密度n
が、数式(1)の関係を満たし、ドレイン側領域の多数キャリアの密度n が、数式
(2)の関係を満たし、かつ、ドレイン側領域の長さLが、数式(3)で表されること
を特徴とするトランジスタである。


上記において、チャネル領域の長さが、5nm以上500nm以下であることが好ましい
上記において、電子移動度をμ、ドレイン電圧をVSD、実効チャネル領域の長さをL’
としたとき、トランジスタの表面定常電流密度Jが、数式(4)で表されることが好ま
しい。
上記において、半導体層は酸化物半導体であることが好ましい。
なお、本明細書において、半導体層は、ソース側領域、実効チャネル領域、ドレイン側領
域の3つの領域に分けられるものとする。
また、本明細書において、実効チャネル長とは、実効チャネル領域の長さを指し、チャネ
ル長とは、ドレイン側領域の長さと、ソース側領域の長さと、実効チャネル領域の長さと
の和を指すものとする。
なお、本明細書において、ゲート電圧が閾値電圧以下の領域を、サブスレッショルド領域
と定義するものとする。
短チャネルトランジスタであっても、実効チャネル長をより長くすることで、DIBL効
果の影響をより低減させたトランジスタを提供できる。
擬2次元系トランジスタモデルを説明する図。 チャネル方向のエネルギーバンドを説明する図。 計算結果をグラフ化した図。 計算結果をグラフ化した図。 計算結果をグラフ化した図。 計算結果をグラフ化した図。 シリコントランジスタにおけるDIBL効果を説明する図。 トランジスタの構造の一例を示した図。 トランジスタの構造の一例を示した図。
実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定さ
れず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し
得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の
記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する発明の構成において
、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、
その繰り返しの説明は省略する。
トランジスタにおけるソース又はドレインと半導体層との接合部において、多数キャリア
の密度がある一定の密度範囲を満たすような半導体材料を用いることにより、DIBL効
果を抑制させることができることについて、図1乃至図6を用いて説明する。
半導体層に酸化物半導体を用いた場合、ソース(n)と半導体層(n)との接合部は、
(n)−(n)接合であり、ドレイン(n)と半導体層(n)との接合部は、同様に
(n)−(n)接合となる。なお、以下の説明では、半導体層に酸化物半導体を用いた
場合について説明するが、接合部付近において、多数キャリアが存在する半導体であれば
、半導体層に用いられる半導体は、酸化物半導体に限定されない。
一例として、ドレインと半導体層との接合部に形成され多数キャリアが存在する、酸化物
半導体のドレイン側領域の長さL OSを、式で表すと以下のようになる。
以下では、半導体層に酸化物半導体を用いて擬2次元系にモデル化したトランジスタ40
0について、上述した酸化物半導体のドレイン側領域の長さL OSの導出方法を示す。
また、トランジスタ400の擬2次元系モデルに基づいて半導体層における電位φ及びフ
ェルミポテンシャルφの空間分布の導出方法を示す。更に、求めた電位φ及びフェルミ
ポテンシャルφを用いて、チャネル領域を流れる電流(パンチスルー電流)及びソース
側領域の電圧降下の導出方法を示す。次に、導出したパンチスルー電流及びソース側領域
の電圧降下から、短チャネルトランジスタのDIBL効果による特性劣化について議論す
る。なお、トランジスタにおいて、ゲート電圧で制御できる領域(実効チャネル領域)の
長さは、ドレイン電圧を印加した際のソース側領域の電圧降下、即ちDIBL効果の度合
により決定されるため、ソース側領域の電圧降下を検証する。
なお、ゲート電圧が閾値以下(サブスレッショルド領域)の場合、トランジスタがオフ状
態であるため、DIBL効果が与える影響は、顕著になると考えることもできる。従って
、ゲート電圧が閾値以下の場合のパンチスルー電流、ドレイン側領域の長さ等を調べるこ
とは、短チャネル効果に強いトランジスタであるか否かを判定する一つの基準になると考
えることができるため、本明細書における擬2次元系のモデル計算では、ゲート電圧が閾
値以下の場合に限定して議論する。
図1に、トランジスタ400の擬2次元系モデルを示す。トランジスタ400は、半導体
層401に接して設けられたソース402及びドレイン403と、ゲート絶縁層404を
介して半導体層401上に設けられたゲート405と、を有する。ソース402は、第1
の端子11と電気的に接続され、ゲート405は、第2の端子12と電気的に接続され、
ドレイン403は、第3の端子13と電気的に接続されている。
ソース402及びドレイン403は、n領域、半導体層401は、n領域(ここでは酸
化物半導体を用いている。)である。
第1の端子11には、接地電位(GND)が印加され、第2の端子12には、ゲート電圧
(V)が印加され、第3の端子13には、ドレイン電圧(VSD)が印加されている。
擬2次元系の(x,y)座標の原点は、ソース402と、半導体層401と、ゲート絶縁
層404とが接する点に取る。なお、図1の紙面と垂直な方向をz軸方向とし、z軸方向
には、図1に示す擬2次元系モデルが一様に続くものとする。
なお、計算において、簡単のため、チャネル長Lは、ゲート405の長さと等しいとする
また、ゲート405の仕事関数は、半導体層401の仕事関数と等しいとする。即ち、第
3の端子13(ドレイン電圧VSD)に0V、及び第2の端子12(ゲート電圧V)に
0Vが印加されるとき、半導体層は、フラットバンドとなる。
図1に示す擬2次元系モデルにおいて、上述のように、半導体層における電位φ及びフェ
ルミポテンシャルφの空間分布を導くために、以下の3つの方程式を連立して解く。


次に、図2にエネルギーバンド図を示す。図2に示すように、半導体層を、(1)ソース
側領域(0<y<L)、(2)実効チャネル領域(L<y<L+L’)、(3)ド
レイン側領域(L+L’<y<L+L’+L)、の3つの領域に分けて考える。
各パラメーターは、次のように定義される。半導体層における電位をφ(x,y)、半導
体層におけるフェルミポテンシャルをφ(y)、ソース側領域の長さをL、チャネル
領域の長さをL、実効チャネル領域の長さをL’、ドレイン側領域の長さをL、半導体
層の真性エネルギーレベルをEi0、素電荷をe、半導体層の真性電子密度をn、ボル
ツマン定数をk、絶対温度をT、半導体層の誘電率をε、電子移動度をμ、電子拡散係数
をD、酸化物半導体層のバンドギャップをEとする。
本計算上では、半導体層の表面のみを考えているため、電位φ(x,y)におけるx座標
は、0と置くことが可能である。
また、フェルミポテンシャルφ(y)はx座標には依存しないとして計算する。
第3の端子13(VSD)=0V、及び第2の端子12(V)=0Vのとき、電位φ(
x,y)は、座標(0,0)における真性エネルギーレベルEi0と等しくなるため、以
下のように定義する。
また、第3の端子13(VSD)≠0V、及び第2の端子12(V)≠0Vのとき、電
位φ(x,y)は、座標(0,0)における真性エネルギーレベルEi0と、座標(x,
y)における真性エネルギーレベルE(x,y)との差分と考えることができるため、
以下のように定義する。
また、y=0のときのフェルミポテンシャルφ(y)は、以下のように定義する。
また、y=0のときのy軸方向に変化するフェルミエネルギーE(y)は、以下のよう
に定義する。
従って、フェルミポテンシャルφ(y)は、真性エネルギーレベルEi0と、y軸方向
に変化するフェルミエネルギーE(y)との差分と考えることができるため、以下のよ
うに定義することができる。
ここで、酸化物半導体は、ソースと半導体層との接合部、及びドレインと半導体層との接
合部に多数キャリアが存在する。従って、フェルミエネルギーEF0は、真性エネルギー
レベルEi0よりも高エネルギー側にあり、φ(0)は、次式の関係を満たす。
また、酸化物半導体の接合部は、多数キャリアが存在するため、ポアソン方程式の座標(
x,y)における全電荷密度ρ(x,y)は、電子密度n(x,y)の負電荷と、ドナー
密度Nの正電荷を考慮すれば十分である。更に、n領域と接しているソース側領域、
及びn領域と接しているドレイン側領域においてドナー密度Nの寄与は無視できるの
で、全電荷密度ρ(x,y)は、次式のように表すことができる。
ポアソン方程式に、上式を代入すると、次式のように表すことができる。
電子密度n(x,y)は、電位φ(x,y)、フェルミポテンシャルφ(y)を用いて
、次式のように表せる。
また、アインシュタインの関係式を以下に示す。
電子密度n(x,y)の式と、アインシュタインの関係式を用いると、先にも示した以下
の電荷の輸送方程式の第2式から第3式へ式変形できる。
フェルミポテンシャルφ(y)がy軸方向にのみ依存するとしているため、y軸方向の
電流密度Jのみを考慮すると、電流連続の式は、以下のようになる。なお、右辺を0に
しているのは、定常状態を考えているためである。
半導体層を(1)ソース側領域、(2)実効チャネル領域、(3)ドレイン側領域の3つ
の領域で分けて考えているため、各領域での境界条件は以下のように表せる。
(1)ソース側領域:0<y<L
(2)実効チャネル領域:L<y<L+L’
(3)ドレイン側領域:L+L’<y<L+L’+L(=L)
ソース(n)と半導体層(n)との接合部、及びドレイン(n)と半導体層(n)と
の接合部は、多数キャリアが存在し、高電子密度になるため、以下の式を満たすとする。
さらに、(1)ソース側領域及び(3)ドレイン側領域は、ゲート電圧Vで電子密度を
制御不可能な領域とするため、以下の式を満たすとする。
なお、(2)実効チャネル領域は、ゲート電圧Vで電子密度を制御可能な領域とする。
電位φ(x,y)に対する境界条件は、以下のようにする。
本計算上では、実効チャネル領域の電位φ(0,y)を、表面電位φと電圧降下の和で
表していることに注意する。
ここで、ソース側領域における電圧降下をVSD 、ドレイン側領域における電圧降下を
SD 、実効チャネル領域における電圧降下をVSD と置いている。従って、ドレイ
ン電圧VSDに対して以下の式を満たす。
ソース側領域の電圧降下VSD は、DIBL効果の程度を表す指標となる。
ソース(n)と半導体層(n)との接合部におけるエネルギー障壁Eは以下の式で表
される。
この式は、ドレイン電圧VSDを第3の端子13に印加したときに、eVSD だけエネ
ルギー障壁の高さが下がることを示している。すなわち、DIBL効果の影響が大きけれ
ば、eVSD が大きくなる。よって、エネルギー障壁が大きく下がることになる。
酸化物半導体層は、接合部付近において、多数キャリアが存在する。従って、φ>0の
とき、x=0での該半導体層の表面が電子の蓄積状態になり、チャネル領域に電流が流れ
る。一方、φ<0のとき、該半導体層の表面が電子の空乏状態になり電流は流れない。
従って、本計算でDIBL効果を検証しているサブスレッショルド領域はφ=0も含め
、φ≦0とする。
シリコン半導体層は、接合部付近において、空乏層が形成される。従って、p型のシリコ
ンの場合、フェルミエネルギーEF0が、真性エネルギーレベルEi0よりも低エネルギ
ー側に存在する。従って、φF0>0となる。更に、φ>2φF0のとき、該半導体層
の表面が強反転状態になり、チャネル領域に電流が流れる。一方、φ<2φF0のとき
、電流は流れない。従って、本計算でDIBL効果を検証しているサブスレッショルド領
域はφ=2φF0も含め、φ≦2φF0である。
一方、フェルミポテンシャルφに対する境界条件は以下のようになる。
チャネル長Lを一定としたとき、ソース側領域の長さLとドレイン側領域の長さL
長くなるほど、実効チャネル領域の長さL’(実効チャネル長とも記す)は短くなる。従
って、ゲート電圧Vで制御可能な領域である実効チャネル長L’((2)実効チャネル
領域の長さ)をより長くするためには、ソース側領域の長さLとドレイン側領域の長さ
がより短くなれば良い。
半導体層の(1)ソース側領域及び(3)ドレイン側領域では、ソース及びドレインから
来た電子が蓄積されているので、これらの領域で電位φ及びフェルミポテンシャルφ
求めるために解くべきポアソン方程式は以下の通りである。
まず、(1)ソース側領域について考え、(1)ソース側領域の長さLを導出する。以
下に導出方法を示す。
ドレイン電圧VSD=0V、即ちフェルミポテンシャルφ(0)=φF0で一定のとき
に、ポアソン方程式を満たす解φは、境界条件y=Lの基で、次式を解くことにより算
出される。
(1)ソース側領域:0<y<Lにおいて、eφ(0,y)は次式のように表せる。
また、eφ(y)は次式のように表せる。
ただし、ソース側領域の多数キャリアの密度n は、以下で表される。
これを参考に、ドレイン電圧VSD>0Vで有限のときの電位φ及びフェルミポテンシャ
ルφの関数形を次のように置く。

ここで、C、C、C、C、cは未定係数で、境界条件を満たすように定める。
まず、y=Lにおける境界条件より、以下のようにC、Cが決まる。

次に、y=0の境界条件より、電位φにおいて、以下の式が成り立つ。
したがって、Cはcを用いて次のように表せる。
同様に、y=0の境界条件より、フェルミポテンシャルφにおいて、以下の式が成り立
つ。
したがって、Cもcを用いて次のように表せる。
電位φとフェルミポテンシャルφはポアソン方程式を満たす必要があるから、上で置い
た関数形をポアソン方程式に代入して、まだ定まっていないC、C、cの関係を導
く。ポアソン方程式の左辺は次式のようになる。
一方、ポアソン方程式の右辺は、次式のようになる。
従ってこれらを解くと、次式のようになる。
両辺の係数を比較することにより、C−C=1となる。また、以下の式も成り立つ。
ところで、C−Cは、以下のように表せる。
したがって、C−C=1の関係を用いてC−Cの分母の値が次のように定まる。
したがって、以下のようにC、C及びcが定まる。


以上から、(1)ソース側領域:0<y<Lにおける電位φ及びフェルミポテンシャル
φは次のように決定される。

実際、VSD=0Vのときに、VSD =0Vなので、eφ(0,y)及びeφ(y)
はそれぞれ次式のように表せる。

ところで、以下の式により、(1)ソース側領域の長さLも次のように同時に決定され
る。

次に、(3)ドレイン側領域について考え、(3)ドレイン側領域の長さLを導出する
。以下に導出方法を示す。
ドレイン電圧VSD=0V、即ちフェルミポテンシャルφ(0)=φF0で一定のとき
に、ポアソン方程式を満たす解φは、境界条件y=L+L’の基で、次式を解くことに
より算出される。
(3)ドレイン側領域:LS+L’<y<LS+L’+LDにおいて、eφ(0,y)は
次式のように表せる。
また、eφ(y)は次式のように表せる。
これを参考に、ドレイン電圧VSD>0Vで有限のときの電位φ及びフェルミポテンシャ
ルφの関数形を次のように置く。

ここで、C’、C’、C’、C’、cは未定係数で、境界条件を満たすように
定める。まず、y=L+L’における境界条件より、以下のようにC’、C’が決
まる。

次に、y=Lの境界条件より、電位φにおいて、以下の式が成り立つ。
したがって、C’はcを用いて次のように表せる。
同様に、y=Lの境界条件より、フェルミポテンシャルφにおいて、以下の式が成り立
つ。
したがって、C’もcを用いて次のように表せる。
電位φとフェルミポテンシャルφは、ポアソン方程式を満たす必要があるから、上で置
いた関数形をポアソン方程式に代入して、まだ定まっていないC’、C’、cの関
係を導く。ポアソン方程式の左辺は次のようになる。
一方、ポアソン方程式の右辺は、次式のようになる。
従ってこれらを解くと、次式のようになる。
両辺の係数を比較することにより、C’−C’=1となる。また、以下の式も成り立
つ。
ところで、C −C は、以下のように表せる。
したがって、C’−C’=1の関係を用いてC’−C’の分母の値が次のように
定まる。
したがって、以下のようにC’、C’及びcが定まる。


以上から(3)ドレイン側領域:L+L’<y<L+L’+Lにおける電位φ及び
フェルミポテンシャルφは次のように決定される。

実際、VSD=0Vのときに、VSD =0Vなので、eφ(0,y)及びeφ(y)
はそれぞれ次式のように表せる。

ところで、以下の式により、(3)ドレイン側領域の長さLも次のように同時に決定さ
れる。

ここで、シリコン半導体を用いたトランジスタにおけるドレイン側領域の空乏層幅L
と酸化物半導体を用いたトランジスタにおけるドレイン側領域の長さL OSとを比較
する。

酸化物半導体の場合、ドレイン側領域の長さL OSが(kT)1/2に比例しているの
に対して、シリコン半導体の場合、ドレイン側領域の空乏層幅L Siが(ev1/
に比例している。一般的に、室温ではkT<evが成り立つ。また、酸化物半導体の
バンドギャップの方が、シリコン半導体のバンドギャップよりも大きいため、vD(Si
<vD(OS)が成り立つ。これらと、サブスレッショルド領域ではVSD 〜VSD
となる事実と、を考慮すると、シリコン半導体のドレイン側領域の空乏層幅L Siの方
が、ドレイン電圧VSDの変化により敏感であり、ドレイン電圧VSD依存性が大きいこ
とが解る。即ち、酸化物半導体の方がDIBL効果を抑制できることが解る。
次に、一般的な半導体層の表面定常電流密度Jと、半導体層のソース側領域における電
圧降下VSD を導出することを考える。Jを導出することで、パンチスルー電流の大
きさを、VSD を導出することで、DIBL効果の程度を推測することができるためで
ある。
導出したJ、VSD を、酸化物半導体と、シリコン半導体に適応する。これらの値を
グラフ化し、(n)−(n)接合を有する酸化物半導体と、(n)−(p)接合を有
するシリコン半導体とで、どちらが短チャネル効果に強い半導体であるかを検証する。
まず、求めた電位φとフェルミポテンシャルφを、電荷の輸送方程式に代入して、ソー
ス側領域における電圧降下VSD と表面定常電流密度Jの関係、ドレイン側領域にお
ける電圧降下VSD と表面定常電流密度Jの関係を導く。
ソース側領域における電圧降下VSD の導出方法を以下に示す。
電荷の輸送方程式より、以下の式が成り立つ。
上記式の両辺をy=[0,L]の範囲で積分すると、以下に示すように、数84の左辺
からソース側領域での電圧降下VSD が現れる。
一方、数84の右辺から以下のように計算される。
従って、VSD はJを用いて次のように表される。なお、fは、1/2≦f≦1
程度の数因子である。
ドレイン側領域における電圧降下VSD の導出方法を以下に示す。
数84の両辺をy=[L+L’,L]の範囲で積分すると、以下に示すように、数84
の左辺から(3)ドレイン側領域での電圧降下VSD が現れる。
一方、数84の右辺から以下のように計算される。
従って、VSD はJを用いて次のように表される。なお、fは、1/2≦f≦1
程度の数因子である。
次に、実効チャネル領域における電圧降下VSD と表面定常電流密度Jの関係を導く
表面定常電流密度Jの導出方法を以下に示す。
今、DIBL効果が顕著に表れる領域として、サブスレッショルド領域(ゲート電圧V
≦閾値電圧Vth)について考察を行っているため、トランジスタがオフ状態でのパンチ
スルー電流を導出したい。サブスレッショルド領域(V≦Vth)においては、ドレイ
ン電圧VSDが有限であっても、実効チャネル領域の電位φ(0,y)=φconst(
一定)≡φS0と見なせる。従って、y=L、y=L+L’においてもφ(0,y)
=φS0である(φ(0,L)=φS0、φ(0,L+L’)=φS0)ため、以下
に示す関係がある。
また、電子密度において以下に示す関係もある。
実効チャネル領域での電圧降下VSD と表面定常電流密度Jの関係を導くため、電荷
の輸送方程式をy=[L,L+L’]の範囲で両辺積分すると、以下のように計算で
きる。
これにより、以下の関係が導かれる。
上述した、ソース側領域における電圧降下VSD と表面定常電流密度Jの関係、ドレ
イン側領域における電圧降下VSD と表面定常電流密度Jの関係、実効チャネル領域
での電圧降下VSD と表面定常電流密度Jの関係から、酸化物半導体の場合、VSD
、VSD 、Jはそれぞれ、次式のように表せる。

・・・(A)と置く。
また、シリコン半導体の場合、Jは、次式のように表せる。

・・・(A)’と置く。
式(A)を利用して、酸化物半導体層の表面定常電流密度J OSを導出すると、以下の
式になる。
同様に、式(A)を利用して、酸化物半導体層のソース側領域における電圧降下VSD
を導出すると、以下の式になる。
同様に、式(A)を利用して、酸化物半導体層の実効チャネル領域における電圧降下V
を導出すると、以下の式になる。
同様に、式(A)を利用して、酸化物半導体層のドレイン側領域における電圧降下VSD
を導出すると、以下の式になる。
但し、ここで、vSD≡(eVSD)/kTと置いた。また、導出の際、eVSD>>k
Tを考慮して、(1/vSD〜0の項を無視した。さらに、eVSD>>kTより、
SD 〜VSD、VSD 〜0V、VSD 〜0Vと近似できる。
従って、サブスレッショルド領域(V≦Vth)では、ドレイン側領域でドレイン電圧
SDのほとんどが電圧降下することになる。従って、VSD をVSDに置き換えると
、結局、酸化物半導体層の表面定常電流密度J OSは、以下のように表せる。
(n)−(n)接合を有する酸化物半導体において、表面定常電流密度J OS及びソ
ース側領域における電圧降下VSD は、それぞれ以下のようになった(図3乃至図6参
照)。

なお、図示する際、f=f=1/2、θ=θ=π/2と置いた。
式(A)’を利用して、シリコン半導体層の表面定常電流密度J Siを導出すると、以
下の式になる。
なお、fは0<f≦(π)1/2/2程度の数因子である。
同様に、式(A)’を利用して、シリコン半導体層のソース側領域における電圧降下V
を導出すると、以下の式になる。
同様に、式(A)’を利用して、シリコン半導体層の実効チャネル領域における電圧降下
SD を導出すると、以下の式になる。
同様に、式(A)’を利用して、シリコン半導体層の(3)ドレイン側領域における電圧
降下VSD を導出すると、以下の式になる。
eVSD >>kTでは、VSD 〜VSD、VSD 〜0V、VSD 〜0Vと近似で
き、酸化物半導体層の場合と同様に、シリコン半導体の場合でもサブスレッショルド領域
では、(3)ドレイン側領域でドレイン電圧VSDのほとんどが電圧降下することになる
(n)−(p)接合を有するシリコン半導体において、表面定常電流密度J Si及び
ソース側領域における電圧降下VSD は、それぞれ以下のようになった(図3乃至図6
参照)。

なお、図示する際、f=1と置いた。
次に、導出した表面定常電流密度J、ソース側領域における電圧降下VSD からDI
BL効果、及びDIBL効果によるパンチスルー電流への影響を、酸化物半導体と、シリ
コン半導体とで比較し考察する。
図3は、表面定常電流密度Jのドレイン電圧VSD依存性を、図4は、ソース側領域に
おける電圧降下VSD のドレイン電圧VSD依存性を、図5は、表面定常電流密度J
のチャネル長L依存性を、図6は、DIBL効果のチャネル長L依存性を示している。
図3、図4の各パラメーターは、チャネル長L=1μm、キャリア密度n=1.0×1
16/cm及びn=1.0×1017/cmの2水準、酸化物半導体のバンドギ
ャップEg=3.2eV、シリコン半導体のバンドギャップEg=1.1eVとする。但
し、誘電率ε=10ε、絶対温度T=300K、真性電子密度n=1.0×1011
/cmは共通としている。また、Jを電子移動度μで規格化してある。
ここで、酸化物半導体における表面定常電流密度J OSと、シリコン半導体における表
面定常電流密度J Siとを比較し考察する。図3に示されるように、酸化物半導体の表
面定常電流密度J OSは、シリコン半導体の表面定常電流密度J Siと比較して、ド
レイン電圧VSDの依存性が小さいことが解る。特にドレイン電圧VSDを大きくした場
合、その差は顕著に現れる。
また、図4に示されるように、同じキャリア密度同士で比較すると、シリコン半導体は、
酸化物半導体に比べて、DIBL効果による影響が大きいことが解る。更に、ドレイン電
圧VSDを大きくした場合、シリコン半導体のDIBL効果による影響はより大きくなる
。従って、図3、図4から、DIBL効果によるトランジスタの特性劣化は、シリコン半
導体のほうが強いことが示唆される。
また、短チャネルに対する耐久性を調べるために、キャリア密度n=1.0×1016
/cm、ドレイン電圧VSD=1Vにおける表面定常電流密度Jのチャネル長L依存
性を図5に、DIBL効果のチャネル長L依存性を図6にそれぞれ示す。
同じチャネル長において酸化物半導体は、シリコン半導体に比べて、表面定常電流密度J
及びDIBL効果が低減されていることが明らかに解る。また酸化物半導体は、シリコ
ン半導体に比べて、より短チャネルまで表面定常電流密度J OSの値を持っていること
が解る。
シリコン半導体は、チャネル長Lが0.6μm程度より小さいと、実効チャネル領域の長
さL’(=L−L−L)がLの増大でゼロ以下になり、実効的なチャネルが定義で
きなくなってしまう。即ち、チャネル長Lが0.6μm以下において、シリコン半導体の
表面定常電流密度J Siは値を持たない。一方、酸化物半導体は、チャネル長Lが0.
2μm程度まで、実効チャネル領域の長さL’が定義できている。従って、DIBL効果
の影響がより低減された酸化物半導体は、シリコン半導体よりも短チャネル効果に強いこ
とが示唆される。
以上の考察から、(n)−(n)接合を有する酸化物半導体のほうが、(n)−(p
)接合を有するシリコン半導体よりも、より短チャネル効果に強い半導体であると言える
。なお、上記説明では、(n)−(n)接合を有する半導体として酸化物半導体を例に
挙げて検証したが、ソースと半導体層との接合部、及びドレインと半導体層との接合部に
多数キャリアを有する半導体であれば、上記考察は適応可能である。
次に、上記の関係を満たすトランジスタの構造の一例について図8及び図9を用いて説明
する。
トランジスタは、トップゲート型構造であることが好ましいが、ボトムゲート型のトラン
ジスタであっても同様である。
図8(A)及び(B)に示すトランジスタ550aは、トップゲート型構造のトランジス
タの一例である。図8(A)は、トランジスタ550aの平面図であり、図8(B)は、
図8(A)の一点鎖線A−Bにおける断面図である。なお、図8(A)では煩雑になるこ
とを避けるため、トランジスタ550aの構成要素の一部を省略して図示している。
チャネル長方向の断面図である図8(B)に示すように、トランジスタ550aを含む半
導体装置は、絶縁膜536が設けられた絶縁表面を有する基板500上に、酸化物半導体
膜503、ソース505a、ドレイン505b、ゲート絶縁膜502、ゲート501、ゲ
ート501上に設けられた絶縁膜507、層間絶縁膜515を有する。
トランジスタ550aにおいてチャネル長は短いことが好ましい。チャネル長は、5nm
以上500nm以下であることがより好ましい。
図9に、他の構造のトランジスタ550b、550cを示す。
図9(A)に示すトランジスタ550bは、ソース505a、ドレイン505bと接して
、配線層595a、595bを設ける例である。ソース505a、ドレイン505bを層
間絶縁膜515に埋め込むように形成し、研磨処理によって該表面を露出させる。露出さ
れたソース505a、ドレイン505b表面に接して配線層595a、595bを形成し
、電気的に接続させる。ソース505aが設けられる開口と、ドレイン505bが設けら
れる開口とは別工程で形成する。該開口を別々のレジストマスクによって別工程で行うこ
とによって、フォトリソグラフィ工程の露光限界よりソース505aとドレイン505b
との距離を近づけることができる。トランジスタ550bにおいては、配線層595a、
595bは同工程のフォトリソグラフィ工程を用いて形成するため、配線層595aと配
線層595bとの距離は、ソース505aとドレイン505bとの距離より長くなってい
る。
図9(B)に示すトランジスタ550cは、ゲート501の側壁に側壁層523a、52
3bを設けており、さらに、ソース505aとドレイン505bとが酸化物半導体膜50
3の側面で接して電気的に接続する例である。ソース505a及びドレイン505bと、
酸化物半導体膜503との電気的なコンタクト領域をゲート501と近づけることができ
るため、トランジスタのオン特性向上に効果的である。
トランジスタ550cにおけるソース505a、ドレイン505b、酸化物半導体膜50
3の作製方法は、ソース505a、ドレイン505bを形成し、ソース505a、ドレイ
ン505b上に酸化物半導体膜を成膜し、ソース505a、ドレイン505bが露出する
まで研磨して酸化物半導体膜503を形成する方法と、酸化物半導体膜503を形成し、
酸化物半導体膜503上に導電膜を成膜し、酸化物半導体膜503が露出するまで研磨し
てソース505a、ドレイン505bを形成する方法などを用いることができる。
側壁層523a、523bとしては、絶縁性材料、導電性材料を用いることができる。導
電性材料を用いた場合、側壁層523a、523bはゲート501の一部として機能する
ことが可能であるため、チャネル長方向においてゲート絶縁膜502を介してソース50
5a又はドレイン505bと重畳する領域を、ゲートが、ゲート絶縁膜を介してソース又
はドレインと重畳する領域(Lov領域)とすることができる。ゲート501の側面に自
己整合的に設けられた導電性を有する側壁層523a、523bの幅によってLov領域
の幅を制御することが可能である。よって、微細なLov領域を精度よく加工することが
できる。
酸化物半導体膜に用いる酸化物半導体としては、少なくともインジウム(In)を含む。
特にInと亜鉛(Zn)を含むことが好ましい。また、該酸化物半導体を用いたトランジ
スタの電気特性のばらつきを減らすためのスタビライザーとして、それらに加えてガリウ
ム(Ga)を有することが好ましい。また、スタビライザーとしてスズ(Sn)を有する
ことが好ましい。また、スタビライザーとしてハフニウム(Hf)を有することが好まし
い。また、スタビライザーとしてアルミニウム(Al)を有することが好ましい。また、
スタビライザーとしてジルコニウム(Zr)を有することが好ましい。
また、他のスタビライザーとして、ランタノイドである、ランタン(La)、セリウム(
Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム
(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホル
ミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ル
テチウム(Lu)のいずれか一種あるいは複数種を有してもよい。
例えば、酸化物半導体として、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、二元系金属の酸化
物であるIn−Zn系酸化物、In−Mg系酸化物、In−Ga系酸化物、三元系金属の
酸化物であるIn−Ga−Zn系酸化物(IGZOとも表記する)、In−Al−Zn系
酸化物、In−Sn−Zn系酸化物、In−Hf−Zn系酸化物、In−La−Zn系酸
化物、In−Ce−Zn系酸化物、In−Pr−Zn系酸化物、In−Nd−Zn系酸化
物、In−Sm−Zn系酸化物、In−Eu−Zn系酸化物、In−Gd−Zn系酸化物
、In−Tb−Zn系酸化物、In−Dy−Zn系酸化物、In−Ho−Zn系酸化物、
In−Er−Zn系酸化物、In−Tm−Zn系酸化物、In−Yb−Zn系酸化物、I
n−Lu−Zn系酸化物、四元系金属の酸化物であるIn−Sn−Ga−Zn系酸化物、
In−Hf−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Ga−Zn系酸化物、In−Sn−Al
−Zn系酸化物、In−Sn−Hf−Zn系酸化物、In−Hf−Al−Zn系酸化物を
用いることができる。
なお、ここで、例えば、In−Ga−Zn系酸化物とは、InとGaとZnを主成分とし
て有する酸化物という意味であり、InとGaとZnの比率は問わない。また、InとG
aとZn以外の金属元素が入っていてもよい。
また、酸化物半導体として、InMO(ZnO)(m>0、且つ、mは整数でない)
で表記される材料を用いてもよい。なお、Mは、Ga、Fe、Mn及びCoから選ばれた
一の金属元素又は複数の金属元素を示す。また、酸化物半導体として、InSnO
ZnO)(n>0、且つ、nは整数)で表記される材料を用いてもよい。
例えば、In:Ga:Zn=1:1:1(=1/3:1/3:1/3)、In:Ga:Z
n=2:2:1(=2/5:2/5:1/5)、あるいはIn:Ga:Zn=3:1:2
(=1/2:1/6:1/3)の原子数比のIn−Ga−Zn系酸化物やその組成の近傍
の酸化物を用いることができる。あるいは、In:Sn:Zn=1:1:1(=1/3:
1/3:1/3)、In:Sn:Zn=2:1:3(=1/3:1/6:1/2)あるい
はIn:Sn:Zn=2:1:5(=1/4:1/8:5/8)の原子数比のIn−Sn
−Zn系酸化物やその組成の近傍の酸化物を用いるとよい。
しかし、インジウムを含む酸化物半導体は、これらに限られず、必要とする半導体特性(
移動度、しきい値、ばらつき等)に応じて適切な組成のものを用いればよい。また、必要
とする半導体特性を得るために、キャリア濃度や不純物濃度、欠陥密度、金属元素と酸素
の原子数比、原子間距離、密度等を適切なものとすることが好ましい。
例えば、In−Sn−Zn系酸化物では比較的容易に高い移動度が得られる。しかしなが
ら、In−Ga−Zn系酸化物でも、バルク内欠陥密度を低くすることにより移動度を上
げることができる。
なお、例えば、In、Ga、Znの原子数比がIn:Ga:Zn=a:b:c(a+b+
c=1)である酸化物の組成が、原子数比がIn:Ga:Zn=A:B:C(A+B+C
=1)の酸化物の組成の近傍であるとは、a、b、cが、(a−A)+(b−B)
(c−C)≦rを満たすことをいう。rとしては、例えば、0.05とすればよい。
他の酸化物でも同様である。
酸化物半導体膜は、単結晶、多結晶(ポリクリスタルともいう。)又は非晶質などの状態
をとる。酸化物半導体膜は、例えば非単結晶を有してもよい。非単結晶は、例えば、CA
AC(C Axis Aligned Crystal)、多結晶、微結晶、非晶質部を
有する。非晶質部は、微結晶、CAACよりも欠陥準位密度が高い。また、微結晶は、C
AACよりも欠陥準位密度が高い。
好ましくは、酸化物半導体膜は、CAAC−OS(C Axis Aligned Cr
ystalline Oxide Semiconductor)膜とする。CAAC−
OSは、例えば、c軸配向し、a軸または/およびb軸はマクロに揃っていない。
酸化物半導体膜は、例えば微結晶を有してもよい。なお、微結晶を有する酸化物半導体(
微結晶酸化物半導体とも記す)膜は、例えば、1nm以上10nm未満のサイズの微結晶
(ナノ結晶ともいう。)を膜中に含む酸化物半導体を有している。または、微結晶酸化物
半導体膜は、例えば、非晶質相に1nm以上10nm未満の結晶部を有する結晶−非晶質
混相構造の酸化物半導体を有している。
酸化物半導体膜は、例えば非晶質部を有してもよい。なお、非晶質部を有する酸化物半導
体(非晶質酸化物半導体とも記す)膜は、例えば、原子配列が無秩序であり、結晶成分を
有さない。または、非晶質酸化物半導体膜は、例えば、完全な非晶質であり、結晶部を有
さない。
なお、酸化物半導体膜が、CAAC−OS、微結晶酸化物半導体、非晶質酸化物半導体の
混合膜であってもよい。混合膜は、例えば、非晶質酸化物半導体の領域と、微結晶酸化物
半導体の領域と、CAAC−OSの領域と、を有する。また、混合膜は、例えば、非晶質
酸化物半導体の領域と、微結晶酸化物半導体の領域と、CAAC−OSの領域と、の積層
構造を有してもよい。
なお、酸化物半導体膜は、例えば、単結晶を有してもよい。
酸化物半導体膜は、複数の結晶部を有し、当該結晶部のc軸が被形成面の法線ベクトルま
たは表面の法線ベクトルに平行な方向に揃っていることが好ましい。なお、異なる結晶部
間で、それぞれa軸およびb軸の向きが異なっていてもよい。そのような酸化物半導体膜
の一例としては、CAAC−OS膜がある。
CAAC−OS膜は、完全な非晶質ではない。CAAC−OS膜は、結晶部及び非晶質部
を有する結晶−非晶質混相構造の酸化物半導体膜を有している。なお、当該結晶部は、一
辺が100nm未満の立方体内に収まる大きさであることが多い。また、透過型電子顕微
鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)に
よる観察像では、CAAC−OS膜に含まれる非晶質部と結晶部との境界、結晶部と結晶
部との境界は明確ではない。また、TEMによってCAAC−OS膜には明確な粒界(グ
レインバウンダリーともいう。)は確認できない。そのため、CAAC−OS膜は、粒界
に起因する電子移動度の低下が抑制される。
CAAC−OS膜に含まれる結晶部は、c軸がCAAC−OS膜の被形成面の法線ベクト
ル又は表面の法線ベクトルに平行な方向に揃い、かつab面に垂直な方向から見て金属原
子が三角形状又は六角形状に配列を有し、c軸に垂直な方向から見て金属原子が層状又は
金属原子と酸素原子とが層状に配列している。なお、異なる結晶部間で、それぞれa軸及
びb軸の向きが異なっていてもよい。本明細書において、単に垂直と記載する場合、85
°以上95°以下の範囲も含まれることとする。また、単に平行と記載する場合、−5°
以上5°以下の範囲も含まれることとする。
なお、CAAC−OS膜において、結晶部の分布が一様でなくてもよい。例えば、CAA
C−OS膜の形成過程において、酸化物半導体膜の表面側から結晶成長させる場合、被形
成面の近傍に対し表面の近傍では結晶部の占める割合が高くなることがある。また、CA
AC−OS膜へ不純物を添加することにより、当該不純物添加領域において結晶部が非晶
質化することもある。
CAAC−OS膜に含まれる結晶部のc軸は、CAAC−OS膜の被形成面の法線ベクト
ル又は表面の法線ベクトルに平行な方向に揃うため、CAAC−OS膜の形状(被形成面
の断面形状又は表面の断面形状)によっては互いに異なる方向を向くことがある。また、
結晶部は、成膜したとき、又は成膜後に熱処理などの結晶化処理を行ったときに形成され
る。従って、結晶部のc軸の方向は、CAAC−OS膜が形成されたときの被形成面の法
線ベクトル又は表面の法線ベクトルに平行な方向となるように揃う。
CAAC−OS膜を用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射による電気特性の変動
が小さい。よって、当該トランジスタは、信頼性が高い。
なお、酸化物半導体膜を構成する酸素の一部は窒素で置換されてもよい。
また、CAAC−OSのように結晶部を有する酸化物半導体では、よりバルク内欠陥を低
減することができ、表面の平坦性を高めればアモルファス状態の酸化物半導体以上の移動
度を得ることができる。表面の平坦性を高めるためには、平坦な表面上に酸化物半導体を
形成することが好ましい。
酸化物半導体膜の膜厚は、1nm以上30nm以下(好ましくは5nm以上10nm以下
)とし、スパッタリング法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)
法、CVD法、パルスレーザ堆積法、ALD(Atomic Layer Deposi
tion)法等を適宜用いることができる。また、酸化物半導体膜は、スパッタリングタ
ーゲット表面に対し、概略垂直に複数の基板表面がセットされた状態で成膜を行うスパッ
タ装置を用いて成膜してもよい。
11 端子
12 端子
13 端子
400 トランジスタ
401 半導体層
402 ソース
403 ドレイン
404 ゲート絶縁層
405 ゲート
500 基板
501 ゲート
502 ゲート絶縁膜
503 酸化物半導体膜
505a ソース
505b ドレイン
507 絶縁膜
515 層間絶縁膜
523a 側壁層
523b 側壁層
536 絶縁膜
550a トランジスタ
550b トランジスタ
550c トランジスタ
595a 配線層
595b 配線層

Claims (4)

  1. インジウムを有する酸化物半導体層と、
    前記酸化物半導体層に接するソース及びドレインと、
    ゲート絶縁層を介して前記酸化物半導体層上に設けられたゲートと、を有し、
    前記酸化物半導体層が前記ゲートと重畳する領域にチャネル領域が形成されるトランジスタであって、
    前記チャネル領域は、ソース側領域、実効チャネル領域、及びドレイン側領域を含み、
    前記ドレイン側領域の長さをL
    前記ドレイン側領域の電圧降下をVSD
    前記ドレイン側領域のエネルギー障壁と、前記ドレイン側領域の電圧降下と素電荷との積、との差をev
    前記ソースと前記ソース側領域との境界でのフェルミポテンシャルをφF0
    真性電子密度をn
    前記実効チャネル領域と前記ドレイン側領域との境界での表面電位をφ
    前記実効チャネル領域と前記ソース側領域との境界での表面電位をφ
    前記酸化物半導体層のバンドギャップをE
    前記酸化物半導体層の誘電率をε、
    素電荷をe、
    ボルツマン定数をk、
    絶対温度をTとしたとき、
    前記ソース側領域の多数キャリアの密度n が、数式(1)の関係を満たし、
    前記ドレイン側領域の多数キャリアの密度n が、数式(2)の関係を満たし、
    かつ、前記ドレイン側領域の長さLが、数式(3)で表されることを特徴とするトランジスタ。
  2. インジウムと亜鉛とを有する酸化物半導体層と、
    前記酸化物半導体層に接するソース及びドレインと、
    ゲート絶縁層を介して前記酸化物半導体層上に設けられたゲートと、を有し、
    前記酸化物半導体層が前記ゲートと重畳する領域にチャネル領域が形成されるトランジスタであって、
    前記チャネル領域は、ソース側領域、実効チャネル領域、及びドレイン側領域を含み、
    前記ドレイン側領域の長さをL
    前記ドレイン側領域の電圧降下をVSD
    前記ドレイン側領域のエネルギー障壁と、前記ドレイン側領域の電圧降下と素電荷との積、との差をev
    前記ソースと前記ソース側領域との境界でのフェルミポテンシャルをφF0
    真性電子密度をn
    前記実効チャネル領域と前記ドレイン側領域との境界での表面電位をφ
    前記実効チャネル領域と前記ソース側領域との境界での表面電位をφ
    前記酸化物半導体層のバンドギャップをE
    前記酸化物半導体層の誘電率をε、
    素電荷をe、
    ボルツマン定数をk、
    絶対温度をTとしたとき、
    前記ソース側領域の多数キャリアの密度n が、数式(1)の関係を満たし、
    前記ドレイン側領域の多数キャリアの密度n が、数式(2)の関係を満たし、
    かつ、前記ドレイン側領域の長さLが、数式(3)で表されることを特徴とするトランジスタ。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    電子移動度をμ、
    ドレイン電圧をVSD
    前記実効チャネル領域の長さをL’としたとき、
    表面定常電流密度Jが、数式(4)で表されることを特徴とするトランジスタ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のトランジスタを有することを特徴とする半導体装置。
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