JP6242381B2 - 固定金具 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば仮設足場と建築物とを連結するための壁つなぎ等を建築物の外壁に固定する等に用いることができる固定金具に関するものである。
従来より、建築工事現場では建築物の外壁を取り囲むように仮設足場が構築される場合がある。仮設足場は、壁つなぎと呼ばれる連結部材によって建築物に連結し、これにより、仮設足場の座屈防止、偏心荷重による倒壊防止、風荷重による倒壊防止等が図られる。
壁つなぎを建築物に固定するための金具としては、例えば、特許文献1、2に開示されているものが知られている。特許文献1では、ALCパネルの目地部に挿入した金属プレートを建築物の構造体であるアングルに溶接して固定し、この金属プレートに固着具と長ナットとからなる壁つなぎ金具を固定している。そして、長ナットに壁つなぎの端部をねじ込んで建築物に対して固定するようにしている。
また、特許文献2では、壁つなぎ金具の支持プレートをALCパネルの目地部に挿入して建築物の構造体であるH型鋼にねじ止めし、この支持プレートに壁つなぎの端部を固定している。
特開平6−57942号公報 特開2011−80235号公報
ところで、特許文献1のように金属プレートをアングルに溶接する場合には、溶接装置が必要になるとともに、壁つなぎ金具の固定作業が煩雑になる。
また、特許文献2の金具ではH型鋼にねじ止めするようにしているので、溶接装置は不要になるという利点があるものの、H型鋼は外壁の裏側にあるので、外壁の取り付け前に固定し、その後、外壁をH型鋼に取り付けていかなければならないので、作業が煩雑である。
また、壁つなぎ以外にも各種部材を建築物の外壁に固定したい場合があり、その際の作業性を良好にしたいという要求もある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、例えば壁つなぎ等の部材を建築物の外壁に対して固定する場合に、溶接装置を用いることなく、かつ、煩雑な作業が要求されることなく、確実に固定できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、固定金具を、隣り合う外壁部材の目地部に挿入して外壁部材の裏側に係合させるとともに、それら外壁部材の表側または外壁部材の端部にも係合させるようにした。
第1の発明は、
建築部の外壁に部材を固定するための固定金具において、
第1の外壁部材と第2の外壁部材との間に形成された目地部から該外壁部材の裏側に達するまで挿入され、該外壁部材の裏側に係合する第1係合部と、
上記第1の外壁部材における表側または目地部側の端面と、上記第2の外壁部材における表側または目地部側の端面とに係合する第2係合部とを備え
上記第2係合部は、上記目地部に挿入された状態で上記第1の外壁部材と上記第2の外壁部材の端面に係合するものであり、
上記固定金具は、上記第2係合部を上記目地部の幅方向に拡張させる拡張手段をさらに備えていることを特徴とする。
この構成によれば、第1係合部を、第1の外壁部材と第2の外壁部材との目地部に表側から挿入し、外壁部材の裏側に係合させる。また、第2係合部を外壁部材の表側または外壁部材の端面に係合させることで、固定金具が外壁部材に対して少なくとも2箇所で固定されることになる。これにより、溶接やねじ止めすることなく、固定金具が外壁部材に対して固定される。また、第1係合部は目地部に挿入することができるので、外壁部材の取り付け後に固定金具の固定が可能であり、作業が煩雑になることはない。
第2の発明は、第1の発明において、
建築物に仮設足場を連結するための壁つなぎを建築部の外壁に固定する際に使用されることを特徴とする。
第3の発明は、第1または第2の発明において、
上記第1係合部は、上記目地部への挿入方向から見たとき、長径と短径とを有するように形成され、
上記第1係合部の短径寸法は上記目地部の幅よりも短く設定され、
上記第1係合部の長径寸法は上記目地部の幅よりも長く設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1係合部を目地部に挿入する際には、短径方向が目地部の幅方向に一致するように第1係合部を位置づけることで、第1係合部の長径方向が目地部の延びる方向と一致することになる。このとき、短径方向の寸法は目地部の幅よりも短いので、第1係合部を目地部から外壁部材の裏側まで容易に挿入することが可能になる。第1係合部を外壁部材の裏側まで挿入した後に、第1係合部の短径方向が目地部の幅方向と交差するように第1係合部を回動させる。こうすることで、第1係合部の長径方向が目地部の幅方向よりも長いので、第1係合部の長径方向両側が第1の外壁部材及び第2の外壁部材の裏側に当接して係合することになる。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、
上記第1係合部と上記第2係合部との間隔を調整する調整部を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、外壁部材の厚みに応じて第1係合部と第2係合部との間隔を調整することが可能になるので、1種類の固定金具を複数種の外壁部材に使用することが可能になる。
第5の発明は、第の発明において
上記拡張手段は、上記第2係合部を拡張方向へ案内する案内面を有する案内部材を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、第2係合部が案内面によって拡張方向に案内されるので、第2係合部を確実に拡張させることが可能になる。
の発明は、第の発明において、
上記第2係合部を上記案内面に押圧する押圧部材を備えており、
上記案内部材及び上記押圧部材は、外周面にねじが形成された棒材に対して該ねじに螺合するように設けられており、
上記案内部材及び上記押圧部材の間に上記第2係合部が配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、案内部材が棒材のねじに螺合することで棒材に対して動かないように固定状態にすることが可能になり、この状態で、押圧部材を回転させて案内部材に接近させると、案内部材及び押圧部材の間に配置されている第2係合部が押圧部材によって案内面に押圧される。
第1の発明によれば、第1の外壁部材と第2の外壁部材との目地部から挿入されて外壁部材の裏側に係合する第1係合部と、外壁部材における表側または目地部側の端面に係合する第2係合部とを備えているので、溶接装置を用いることなく、かつ、煩雑な作業が要求されることなく、各種部材を建築物に確実に固定することができる。
第2の発明によれば、壁つなぎを建築物に確実に固定することができる。
第3の発明によれば、第1係合部の短径寸法を目地部の幅よりも短くし、第1係合部の長径寸法を目地部の幅よりも長くしたので、短径方向が目地部の幅方向と一致するようにして第1係合部を目地部に挿入した後、短径方向が目地部の幅方向と交差するように第1係合部を回動させることで第1係合部が外壁部材に係合する。これにより、第1係合部を容易に、かつ、確実に外壁部材に係合させることができる。
第4の発明によれば、第1係合部と第2係合部との間隔を調整することができるので、1種類の固定金具を複数種の外壁部材に使用することができ、低コスト化を図ることができる。
第5の発明によれば、第2係合部を拡張方向へ案内する案内面を有する案内部材を備えているので、第2係合部を確実に拡張させて第1の外壁部材と第2の外壁部材の端面に食い込ませることができる。
の発明によれば、押圧部材を棒材のねじに螺合した状態で回転させることによって第2係合部を案内面に押圧して拡張させることができるので、作業性を良好にすることができる。
実施形態1に壁つなぎ用アンカー金具の斜視図である。 実施形態1に係る壁つなぎ用アンカー金具の分解斜視図である。 図1のIII−III線断面図である。 実施形態1に係る壁つなぎ用アンカー金具の縦断面図である。 壁つなぎ用アンカー金具を目地部に挿入した状態の断面図である。 壁つなぎ用アンカー金具を外壁部材の裏側に係合させた状態の図5相当図である。 壁つなぎ用アンカー金具を外壁部材の端面に係合させた状態の図5相当図である。 壁つなぎ用アンカー金具の使用状態を示す図5相当図である。 壁つなぎ用アンカー金具の使用後の状態を示す図5相当図である。 実施形態2に係る壁つなぎ用アンカー金具の斜視図である。 実施形態2に係る図5相当図である。 実施形態2に係る図7相当図である。 実施形態3に係る壁つなぎ用アンカー金具の斜視図である。 実施形態3に係る図4相当図である。 実施形態3に係る図5相当図である。 実施形態3に係る図7相当図である。 実施形態3に係る壁つなぎ用アンカー金具を外壁部材に固定した状態を示す図である。 実施形態4に係る壁つなぎ用アンカー金具の斜視図である。 実施形態4に係る図4相当図である。 実施形態4の変形例に係る壁つなぎ用アンカー金具の斜視図である。 別の変形例に係る壁つなぎ用アンカー金具を長ナット側から見た平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る壁つなぎ用アンカー金具(固定金具)1の斜視図である。この壁つなぎ用アンカー金具1は、図8に示すように、仮設足場と建築物とを連結するための壁つなぎ100を外壁に固定するためのものであり、建築物の外壁に取り付けられた状態で使用される。建築物の外壁は、多数のコンクリートパネルを組み合わせて構成されており、この実施形態では、それらコンクリートパネルのうち、第1コンクリートパネル(第1の外壁部材)201と第2コンクリートパネル(第2の外壁部材)202とを図示する。第1コンクリートパネル201や第2コンクリートパネル202は、建築物の梁や柱等に取り付けられる。第1コンクリートパネル201と第2コンクリートパネル202との間には、隙間が設けられており、この隙間によって目地部203が形成される。目地部203の幅は、図5〜図9における左右方向であり、目地部203は紙面の表裏方向に延びている。
また、図8に示す壁つなぎ100は、従来から一般に用いられているものであるので詳細な説明は省略する。壁つなぎ100の基端部には、壁つなぎ用アンカー金具1のねじ部分に螺合する雄ねじ部が設けられている。
壁つなぎ用アンカーは、図2にも示すように、基端側部材(第1係合部)10と、ねじ棒材(調整部)11と、テーパーナット12と、拡張部材(第2係合部)13と、長ナット(押圧部材)14とを少なくとも備えている。基端側部材10は、十分な強度を有する金属製ブロック材からなるものであり、第1コンクリートパネル201と第2コンクリートパネル202との間に形成された目地部203から第1コンクリートパネル201と第2コンクリートパネル202の裏側に達するまで挿入され、第1コンクリートパネル201と第2コンクリートパネル202の裏側に係合するように形成されている。
基端側部材10は、図3に示すように目地部203への挿入方向から見たとき、長径と短径とを有する略矩形状をなすように形成されている。基端側部材10の短径寸法は、目地部203の幅よりも短く設定されている。この短径方向の寸法設定は、基端側部材10を目地部203に挿入することができるようにするためである。一方、基端側部材10の長径寸法は目地部203の幅よりも長く設定されている。この長径方向の寸法設定は、基端側部材10を目地部203に挿入した後、回動させることによって基端側部材10の長径方向両側が第1コンクリートパネル201と第2コンクリートパネル202の裏側に当接するようにするためである。
図1や図2に示すように、基端側部材10には、第1コンクリートパネル201と第2コンクリートパネル202に接触する部分に、それぞれ、第1段部21と第2段部22とが形成されている。第1段部21の側面21aは、長径方向に対し斜めに延びる面で構成されており、この側面21aが第1コンクリートパネル201の端面201a(図5等に示す)に当接するようになっている。第1段部21の底面21bは、平坦面で構成されており、この底面21bが第1コンクリートパネル201の裏面201bに当接し、これによって基端側部材10が第1コンクリートパネル201の裏側に係合するようになっている。
第2段部22の側面22aは、長径方向に対し斜めに、かつ、上記第1段部21の側面21aと平行に延びる面で構成されており、この側面22aが第2コンクリートパネル202の端面202aに当接するようになっている。第2段部22の側面22aと第1段部21の側面21aとの離間寸法は、目地部203の幅と略等しく設定されている。
第2段部22の底面22bは、平坦面で構成されており、この底面22bが第2コンクリートパネル202の裏面202bに当接し、これによって基端側部材10が第2コンクリートパネル202の裏側に係合するようになっている。すなわち、基端側部材10の長径方向両側には、第1段部21と第2段部22が形成され、これら段部21,22の形成によって基端側部材10の長径方向中央部は両側に比べて厚肉になる。
基端側部材10の中心部には、図4に示すねじ穴10aが形成されている。このねじ穴10aにねじ棒材11の一端部がねじ込まれており、基端側部材10はねじ棒材11の一端部に溶接等によって相対回動が不能となるように固定されている。
ねじ棒材11は、外周面にねじが形成された棒材で構成されている。ねじ棒材11の長さは、第1コンクリートパネル201と第2コンクリートパネル202の厚みに応じて変更するものとし、厚ければねじ棒材11を長くし、薄ければねじ棒材11を短くする。
テーパーナット12が有するねじ穴12aは、ねじ棒材11に螺合するようになっている。テーパーナット12のねじ棒材11に対する位置は、テーパーナット12のねじ込み量によって無段階に変更することができる。
テーパーナット12の外周面は、拡張部材13を拡張させる際に拡張方向に案内する案内面12bである。すなわち、案内面12bは、テーパーナット12の基端側部材10側へ行くほど拡径するテーパー面で構成されている。案内面12bは、テーパーナット12の全周に亘って形成されている。
拡張部材13は、基端側部材10と同様な金属製のブロック材からなるものである。拡張部材13の中心部には、ねじ棒材11が挿通する挿通孔13aが該拡張部材13を貫通するように形成されている。拡張部材13は、テーパーナット12の小径側に配置されている。つまり、拡張部材13は、テーパーナット12を挟んで基端側部材10とは反対側に位置している。
挿通孔13aにおける基端側部材10側は、テーパー孔部13bで構成されている。テーパー孔部13bは、基端側部材10側へ行くほど拡径している。テーパー孔部13bの径は、テーパーナット12のうち、拡張部材13側の約半分のみが挿入可能な径とされており、テーパーナット12の基端側部材10側の約半分は挿入できないように設定されている。
図1や図2に示すように、拡張部材13には、該拡張部材13を拡張可能にする構成として、スリット13cが形成されている。スリット13cは、拡張部材13の基端側部材10側から長ナット14側の端面13d近傍まで深く形成されており、拡張部材13の一方の側面13eから他方の側面13fに達するまで延びている。このスリット13cの形成により、拡張部材13が2つの部分、即ち、一側部分13Aと他側部分13Bとに分けられる。これら一側部分13Aと他側部分13Bは、拡張部材13における長ナット14側の一部のみで連結された状態となるので、一側部分13Aと他側部分13Bとに対して、両者の間隔が広がる方向に力が作用した際、一側部分13Aと他側部分13Bの間隔が広がるように変形(拡張)する。
基端側部材10と拡張部材13との間隔は、テーパーナット12をねじ棒材11に螺合させた状態で回転させることによって調整することが可能となっている。
長ナット14は、六角ナットであり、そのねじ穴にねじ棒材11が螺合するようになっている。図5に示すように、長ナット14の長さは、壁つなぎ用アンカー金具1を第1コンクリートパネル201及び第2コンクリートパネル202に固定した状態で長ナット14の端部が目地部203から外方へ突出するように設定されている。長ナット14における目地部203から外方へ突出した部分には、ねじ棒材11が螺合しておらず、壁つなぎ100の雄ねじ部を螺合させることができるようになっている。
上記テーパーナット12の外寸、拡張前における拡張部材13の外寸及び長ナット14の外径は、目地部203の幅寸法よりも短く設定されている。
次に、上記のように構成された壁つなぎ用アンカー金具1を使用する場合について説明する。壁つなぎ用アンカー金具1は、第1コンクリートパネル201と第2コンクリートパネル202が柱等に固定された後に、第1コンクリートパネル201と第2コンクリートパネル202に対して固定していく。
まず、図5に示すように、基端側部材10を第1コンクリートパネル201と第2コンクリートパネル202との間の目地部203から第1コンクリートパネル201と第2コンクリートパネル202の裏側に達するまで挿入する。このとき、基端側部材10の短径方向が目地部203の幅方向と一致するように、基端側部材10の向きを設定しておく。こうすることで、基端側部材10の短径寸法が目地部203の幅寸法よりも短いので、基端側部材10の挿入作業が容易に行える。
基端側部材10の挿入に伴って、ねじ棒材11、テーパーナット12、拡張部材13及び長ナット14の一部も目地部203に挿入される。このとき、テーパーナット12及び拡張部材13の位置は、第1コンクリートパネル201及び第2コンクリートパネル202の厚み方向中央部よりも表面寄りに位置付けておく。
その後、図6に示すように、基端側部材10をねじ棒材11の中心線周りに回動させて基端側部材10の短径方向と目地部203の幅方向とを交差させる。このとき、基端側部材10に第1段部21及び第2段部22を形成しているので、第1段部21に第2コンクリートパネル202の裏側の角部が嵌まり、第2段部22に第1コンクリートパネル201の裏側の角部が嵌まる。この状態で、第1段部21の底面21bが第2コンクリートパネル202の裏面202bに当接して基端側部材10が第2コンクリートパネル202の裏側に係合し、第2段部22の底面22bが第1コンクリートパネル201の裏面201bに当接して基端側部材10が第1コンクリートパネル201の裏側に係合する。また、第1段部21の側面21aが第2コンクリートパネル202の端面202aに当接し、第2段部22の側面22aが第1コンクリートパネル201の端面201aに当接することで、基端側部材10の回動を規制して基端側部材10が回動しすぎるのを防止することができる。
次いで、図7に示すように、長ナット14を図示しない工具を用いて締め込んでいく。長ナット14は拡張部材13に当接しているので、長ナット14をねじ棒材11に螺合させていくと、拡張部材13をテーパーナット12の案内面12bに押圧する。つまり、長ナット14は押圧部材である。テーパーナット12はねじ棒材11に螺合しているので、拡張部材13の押圧力によっては移動することはない。よって、長ナット14を締め込んでいくに従って拡張部材13がテーパーナット12の案内面12b上を摺動しながら基端側部材10側へ移動していき、この動作によって拡張部材13の一側部分13A及び他側部分13Bが案内面12bによって互いに離れる方向に案内され、拡張部材13が拡張する。これにより、拡張部材13の一側部分13Aが第1コンクリートパネル201の端面201aに食い込んで係合し、他側部分13Bが第2コンクリートパネル202の端面202aに食い込んで係合する。
壁つなぎ用アンカー金具1の2カ所が第1コンクリートパネル201と第2コンクリートパネル202に係合するので、壁つなぎ用アンカー金具1は、梁や柱に固定しなくても、安定した状態で第1コンクリートパネル201と第2コンクリートパネル202に固定される。
そして、図8に示すように壁つなぎ100の雄ねじ部を壁つなぎ用アンカー金具1の長ナット14に螺合させることで壁つなぎ用アンカー金具1を建築物の外壁に固定することができる。
仮設足場を撤去した後は、図9に示すように長ナット14を緩めてねじ棒材11から取り外す。基端側部材10や拡張部材13等はそのまま残しておく。目地部203はコーキング剤等で処理する。
以上説明したように、この実施形態1に係る壁つなぎ用アンカー金具1によれば、基端側部材10を目地部203から挿入して第1コンクリートパネル201及び第2コンクリートパネル202の裏側に係合させ、また、拡張部材13を目地部203に挿入して第1コンクリートパネル201及び第2コンクリートパネル202の目地部203側の端面201a,202aに係合させるようにしている。これにより、溶接装置を用いることなく、かつ、煩雑な作業が要求されることなく、壁つなぎ用アンカー金具1を建築物に確実に固定することができる。
また、基端側部材10の短径寸法を目地部203の幅よりも短くし、基端側部材10の長径寸法を目地部203の幅よりも長くしている。これにより、短径方向が目地部203の幅方向と一致するように基端側部材10を目地部203に挿入した後、短径方向が目地部203の幅方向と交差するように基端側部材10を回動させることで基端側部材10を第1コンクリートパネル201及び第2コンクリートパネル202に係合させることができる。よって、基端側部材10を容易に、かつ、確実に第1コンクリートパネル201及び第2コンクリートパネル202に係合させることができる。
また、拡張部材13を非拡張状態のまま目地部203に挿入し、その後、目地部203の幅方向に拡張させることができるので、拡張部材13を第1コンクリートパネル201及び第2コンクリートパネル202の端面201a、202aに食い込ませて強固に係合させることができる。
また、基端側部材10と拡張部材13との間隔を調整することができるので、1種類の壁つなぎ用アンカー金具1を複数種の外壁部材に対して使用することができ、低コスト化を図ることができる。
(実施形態2)
図10は、本発明の実施形態2に係る壁つなぎ用アンカー金具1を示すものである。この実施形態2の壁つなぎ用アンカー金具1は、実施形態1のものに対し、長ナット14の構造が異なるだけで、他の部分は同じであるため、以下、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
長ナット14の外周面には、中心線方向の中途部に弱化部としての溝14aが形成されている。長ナット14は、溝14aを境界にして、基端側部分14Aと先端側部分14Bとに分割可能になっている。
図11は、実施形態1の図5に相当する図であり、この状態で、長ナット14の溝14aが第1コンクリートパネル201及び第2コンクリートパネル202の表面近傍に位置している。
図12は、実施形態1の図7に相当する図である。拡張部材13を第1コンクリートパネル201と第2コンクリートパネル202に係合させた後、長ナット14の先端側部分14Bを折るか、さらに締め込み力を加えることで、溝14aが形成された部分がねじ切れて先端側部分14Bが基端側部分14Aから分離する。そして、長ナット14の基端側部分14Aに壁つなぎ100の雄ねじ部を螺合させる。
したがって、実施形態2に係る壁つなぎ用アンカー金具1も実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。
(実施形態3)
図13は、本発明の実施形態3に係る壁つなぎ用アンカー金具1を示すものである。この実施形態3の壁つなぎ用アンカー金具1は、実施形態1のものに対し、長ナット14の構造が異なっており、さらに、テーパーナット12及び拡張部材13の配置も異なっている。以下、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
長ナット14は実施形態2のものと同じである。実施形態3の壁つなぎ用アンカー金具1では、図14等に示すようにストッパ部材としての止めナット15を備えている。止めナット15は、ねじ棒材11に螺合するようになっている。
また、拡張部材13及びテーパーナット12は、実施形態1のものとは反転させて使用している。すなわち、拡張部材13は、スリット13cの開放側が基端側部材10とは反対側に位置するように配置されており、端面13dは止めナット15に当接するようになっている。拡張部材13は、止めナット15によって基端側部材10側に移動しないようになっている。
また、テーパーナット12は、拡張部材13のスリット13cが開放した側に配置されている。テーパーナット12の案内面12bは、基端側部材10側へ行くほど縮径している。
図15〜図17に示すように、実施形態3においても実施形態1と同様に壁つなぎ用アンカー金具1を固定することができるので、実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。
(実施形態4)
図18は、本発明の実施形態4に係る壁つなぎ用アンカー金具1を示すものである。この実施形態4の壁つなぎ用アンカー金具1は、テーパーナット12及び拡張部材13の代わりに係合プレート(第2係合部)16を設けている点で実施形態1のものと異なっている。以下、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
係合プレート16は、第1コンクリートパネル201における表側と、第2コンクリートパネル202における表側とに係合するものである。係合プレート16は、略矩形状とされており、長さは目地部203の幅よりも長く設定されている。係合プレート16の中心部には、ねじ棒材11が挿通する挿通孔16aが形成されている。
壁つなぎ用アンカー金具1を第1コンクリートパネル201及び第2コンクリートパネル202に固定する際には、実施形態1と同様にして基端側部材10を目地部203に挿入し、さらに、係合プレート16を第1コンクリートパネル201及び第2コンクリートパネル202の表面に当接させる。この状態で長ナット14を締め込んでいくことで、係合プレート16が第1コンクリートパネル201及び第2コンクリートパネル202の表側に係合する。この実施形態では、第1コンクリートパネル201及び第2コンクリートパネル202を厚み方向に挟むようにして壁つなぎ用アンカー金具1を固定できるので、固定強度が高まる。
したがって、実施形態4においても実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。
また、図20に示す実施形態4の変形例のように、ねじ棒材11を短くしてもよい。この変形例のものは、第1コンクリートパネル201及び第2コンクリートパネル202が薄い場合に適している。
また、図21に示す変形例のように、ねじ棒材11における長ナット14がねじ込まれる側の端面に、基端側部材10の向きを示す目印部19を設けてもよい。この目印部19は、基端側部材10の長手方向と同方向に延びる線で構成されている。これにより、作業者は、基端側部材10を見なくても、外壁部材の外側からねじ棒材11の端面を見るだけで基端側部材10の向き、すなわち、基端側部材10が外壁部材の裏側に係合しているか否かを把握することができる。この変形例では、目印部19を見れば基端側部材10の係合状態を把握できるので、基端側部材10の第1段部21と第2段部22を省略している。尚、目印部19は、線以外にも矢印や各種図形、文字等で構成することもできる。
また、上記各実施形態では、本発明に係る固定部材が壁つなぎ用アンカー金具1である場合について説明したが、これに限らず、建築物の外壁部材に各種部材を固定する場合に本発明に係る固定部材を使用することができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る固定金具は、例えば仮設足場と建築物とを連結するための壁つなぎ等を外壁に固定する場合に使用することができる。
1 壁つなぎ用アンカー金具(固定金具)
10 基端側部材(第1係合部)
11 ねじ棒材(調整部)
12 テーパーナット(案内部材)
12b 案内面
13 拡張部材(第2係合部)
14 長ナット(押圧部材)
16 係合プレート(第2係合部)
100 壁つなぎ
201 第1コンクリートパネル(第1の外壁部材)
202 第2コンクリートパネル(第2の外壁部材)
203 目地部

Claims (6)

  1. 建築部の外壁に部材を固定するための固定金具において、
    第1の外壁部材と第2の外壁部材との間に形成された目地部から該外壁部材の裏側に達するまで挿入され、該外壁部材の裏側に係合する第1係合部と、
    上記第1の外壁部材における表側または目地部側の端面と、上記第2の外壁部材における表側または目地部側の端面とに係合する第2係合部とを備え
    上記第2係合部は、上記目地部に挿入された状態で上記第1の外壁部材と上記第2の外壁部材の端面に係合するものであり、
    上記固定金具は、上記第2係合部を上記目地部の幅方向に拡張させる拡張手段をさらに備えていることを特徴とする固定金具。
  2. 請求項1に記載の固定金具において、
    建築物に仮設足場を連結するための壁つなぎを建築部の外壁に固定する際に使用されることを特徴とする固定金具。
  3. 請求項1または2に記載の固定金具において、
    上記第1係合部は、上記目地部への挿入方向から見たとき、長径と短径とを有するように形成され、
    上記第1係合部の短径寸法は上記目地部の幅よりも短く設定され、
    上記第1係合部の長径寸法は上記目地部の幅よりも長く設定されていることを特徴とする固定金具。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の固定金具において、
    上記第1係合部と上記第2係合部との間隔を調整する調整部を備えていることを特徴とする固定金具。
  5. 請求項に記載の固定金具において、
    上記拡張手段は、上記第2係合部を拡張方向へ案内する案内面を有する案内部材を備えていることを特徴とする固定金具。
  6. 請求項に記載の固定金具において、
    上記第2係合部を上記案内面に押圧する押圧部材を備えており、
    上記案内部材及び上記押圧部材は、外周面にねじが形成された棒材に対して該ねじに螺合するように設けられており、
    上記案内部材及び上記押圧部材の間に上記第2係合部が配置されていることを特徴とする固定金具。
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