JP6240181B2 - 手動スタンプの形式の電子プリント装置 - Google Patents

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Description

本発明は、手動スタンプの形式の電子プリント装置に関するものであって、ハウジングを有し、その中に電子的なプリントアグリゲート容器(「カートリッジ」)が収容されており、そのプリントアグリゲート容器にプリントイメージ設定のための電子的な制御ユニットが対応づけられており、かつその下方のプリントヘッドが、開放したハウジング下側を通して、ハウジングが移動する書類上にプリントイメージを発生させるように整えられており、スライドカバーは、容器の下方のプリントヘッドを覆う閉鎖位置または非作動位置と、容器の下方のプリントヘッドが露出される開放位置またはプリント位置との間にスライド可能に配置されている。
手動スタンプ、特にセルフインキング手動スタンプは、過去において優れていることが多様に実証されている。しかし、最近では、普通の手動スタンプの開発は、電子ないしデジタルの手動プリント装置の方向に向けて行われており、この電子的なプリント装置によって、テキストイメージを別にして、可変のプリントイメージ、特に写真の複製も形成することができる。イメージ(場合によってはその中にテキストイメージも)を発生させて、その後電子的なスタンプのメモリ内に格納するために、電子的な手動スタンプを計算機あるいはまたデジタルカメラなどと、接続することも提案されている(特許文献1を参照)。これらの電子的な手動スタンプおよび比較可能な他のデジタルの手動スタンプにおいては、それぞれのイメージを与えられた書類上(スタンプハウジングが固定的に保持されている場合)にプリントするために、フレーム内でスライドするプリントヘッドが設けられている。しかし、そのためには、プリントヘッドのために比較的煩雑な移動制御が必要となる。
他方で、プリントヘッドがハウジング内に固定的に配置されている、この種の電子的またはデジタルの手動スタンプもすでに特許文献2で提案されている。特許文献2は、一方で、移動可能なプリントヘッドを有する電子的な手動スタンプの形態を、他方ではハウジング内に固定的に配置されたプリントヘッドを有するものを開示している。プリントヘッドが固定されている場合には、スタンプがプリントすべき書類上に固定的に保持される場合に、プリントイメージはもちろんスタンプハウジングの下側に設けられた開口部の大きさに依存する。しかしここでも、電子的な手動スタンプをプリントプロセスの間書類の上方で移動させ、それによってプリントヘッドの本来のプリント部分に比較してより大きいプリントイメージを書類上にプリントできることが、すでに提案されている。この場合においては、プリントヘッドは、電子的な手動スタンプの下側に設けられた開口部の面積の一部のみを占めることもできる。
通常、これらの電子的な手動スタンプにおいては、インクジェットプリンタが使用され、それは、それ自体従来のやり方で電子的な制御ユニットによって駆動され、それによってメモリから呼び出されるそれぞれのプリントイメージが予め与えられて、プリントされる。そのためのテクノロジーは、従来のインクジェットプリンタにおいて使用されるものに実質的に相当し、そこでは本来のプリントヘッドと比較して、より大きい面上に所望の大きさのプリントイメージ(テキストを含む)が形成され、かつプリントヘッドとプリント書類(用紙)の間の相対移動が行われる。電子的な手動スタンププリント装置の場合に、書類、たとえばシート紙、封筒などはテーブルなどの上に位置し、プリントプロセスは電子的な手動スタンプを用いて上で説明したように書類上にスタンプを載せることにより、かつ場合によってはこの書類上で手動スタンプを移動させることによって行われる。通常、プリントヘッドと書類の間に、たとえば3mmの大きさの、固定の間隔が維持され、この間隔は比較的小さい。他方で、プリントヘッドの下側のノズルは、比較的故障しやすく、かつ機械的な影響、汚れおよび損傷に対して敏感であって、上述したわずかな間隔が、プリントヘッドの可能な汚れや機械的損傷のこの問題を拡大してしまう。
手動スタンプ、たとえばセルフインキングスタンプについて、スタンプが利用されない場合に、スタンプハウジングの開放した下側にプラスチックキャップをかぶせ、スタンプを使用する場合にはこのキャップを取り外すことが、知られている。しかしこの別体のキャップは、取扱いが比較的面倒であって、実際においてはそれによってしばしば、スタンプが一度駆動された場合には、もはやキャップはかぶせられないことになる。
特許文献3からは、上述したような電子的な手動スタンプが知られており、それには付加的に、アタッチメントの形式の「サービスステーション」が搭載されている。このアタッチメントは、取り付けられた状態において手動スタンプのインクジェットプリンタの領域内に存在し、ノーマル場合においては直接そのノズル開口部を覆う。手動スタンプを利用しようとする場合には、ノズル開口部を解放するために、開口部の領域内でこのアタッチメントに設けられている閉鎖スライダがスライドされる。このスライド運動は、ノズル開口部の平面に対して平行に行われ、スライダのガイドと、その解放位置にあるスライダの位置が、ノズル開口部とプリントすべき基板との間に比較的大きい間隔をもたらす。さらに、複雑なアタッチメントによる解決は、煩雑かつ面倒である。
米国特許公報US6991332B1号明細書 国際公開第WO97/17206A号パンフレット 米国特許出願US2008/0204507A1号明細書
ここで本発明は、対策を講じ、かつ、プリントヘッドのための適切な保護と基板に対する小さい距離を得ながら、スライドカバーの簡単な配置を有する、以下で簡単に「電子手動スタンプ」とも称する、手動スタンプの形式の電子的なプリント装置を提案しようとしている。電子的な手動スタンプのプリントヘッドは、上述したように、スタンプハウジングの下側の面よりも小さくすることができ、かつ電子的な手動スタンプは、プリントプロセスにおいてプリントすべき書類の上方で手動で移動させることができる。
したがって、上で挙げた課題を解決するために、本発明によれば、冒頭に記載した種類のプリントヘッドは、スライドカバーが直接ハウジング下側にスライド可能に配置されており、スライドカバーは、ハウジングの側方に設けられている制御連結リンク内で案内されており、その制御連結リンク内にスライドカバーのガイドピンが嵌入することを、特徴としている。
この電子的なプリント装置ないし電子的な手動スタンプにおいて、スライドカバーは直接ハウジング下側に取り付けられている。スライドカバーはハウジングに、少なくとも実質的に失われないように配置されており、かつハウジングの下側の面よりも小さくすることができる。このスライドカバーは、通常は、閉鎖位置に保持され、その閉鎖位置においてプリント装置は駆動されておらず、かつスライドカバーがプリントヘッドを覆って保護する。しかし、スライドカバーは、電子的な手動スタンプを利用しようとする場合には、この閉鎖位置から開放位置へ移動させることができ、その開放位置においては、書類上に所望のプリントを発生させるために、プリントヘッドは露出されている。
スライドカバーは、少なくとも両方の終端位置(閉鎖位置、開放位置)において、ハウジング下側を越えて張り出さず、それによって両方の位置において電子的な手動スタンプを書類上に立てることが可能になる。他方で、スライドカバーのスライド運動は、手動スタンプの電子的な部分の下側と、特にプリントヘッドないしそのノズルにも、危険を及ぼすことがない。したがって、スライドカバーはハウジング内で側方に設けられている制御連結リンク内で案内され、その中へスライドカバーのガイドピンが嵌入する。
特に、制御連結リンクが下方および上方へ向けられた部分を有し、閉鎖カバーの、少なくともスライド方向に対して横に延びる、開放位置とは逆の、前方の端縁領域が、閉鎖位置からスライドする場合にまず下方へ、かつ開放位置の方向へ、そして最終的に再び上方へ向かって最終的な開放位置へ移動可能であると、効果的である。特にここでは、各ハウジング側に相前後して配置された2つの制御連結リンクが設けられており、そのうちの一方の、開放位置の領域内にある、後方の制御連結リンクが直線的、かつハウジング下側に対して平行に延びており、それに対して他方の、閉鎖位置の領域内にある、前方の制御連結リンクが、斜めの部分を介して低い位置にある中央部分の端部に連続する、高い位置にある2つの終端部分を有していると、効果的である。
プリントヘッドのための特別な保護を設けるために、さらに、スライドカバーが、好ましくは残りのスライドカバーに比較して柔らかい材料からなる、専用のプリントヘッドカバー挿入片を有していると効果的であることも、明らかにされている。カバー挿入片は、単純に、フラットなキャップまたは槽の形状を有することができる。閉鎖位置において、このキャップまたは槽が、プリントヘッドを収容する。
他方で、プリントヘッドがインクジェットプリンタとして形成されている場合には、スライドカバーが、開放位置へスライドする場合にプリントヘッドをぬぐうために、別体の拭き取りリップ挿入片を有している場合も、効果的である。この拭き取りリップ挿入片も、好ましくは比較的柔らかい材料からなり、好ましくはスライドカバーがスライドする場合にプリントヘッドに添接することによって、その垂直の非作動位置から変位することができる。特に好ましい実施形態によれば、さらに、拭き取りリップ挿入片はその自由に張り出す上側の、開放位置とは逆の前方のエッジに、逃げ部を有しており、プリントヘッドの本来のプリント部分またはノズル部分は、スライドカバーが閉鎖位置へスライドする場合に乾燥を避けるために清掃されないままとなる。
簡単な形成に関しては、拭き取りリップ挿入片がプリントヘッドカバー挿入片と同一の材料からなると、さらに効果的である。
電子的な手動スタンプを簡単に操作するために、さらに、スライドカバーが開放位置においてプリントヘッドメインスイッチまたはオンスイッチを操作するようにすることができる。
たとえばプリントすべき書類の上方で電子的な手動スタンプをスライドさせることによって、プリントヘッドよりも大きいプリントを形成する場合には、さらに、電子的な手動スタンプの下側に位置センサを設けることが知られており、それによって電子的な手動スタンプのそれぞれの位置ないし移動が検出される。この場合において、さらに、スライドカバーが、位置センサ、たとえばレーザーセンサの放射を通過させるために、自らを貫く開口部を有していると、効果的である。また、スライドカバーがカバーフラップを有し、そのカバーフラップがその閉鎖位置において位置センサ、たとえばレーザーセンサを覆う場合も、効果的である。
以下、図面を参照しながら好ましい実施例を用いて本発明をさらに説明するが、本発明はその実施例に限定されるものではない。
以下で簡単に電子的な手動スタンプと称される、手動スタンプの形式の電子的なプリント装置を閉鎖位置または非作動位置で示す側面図であって、電子的な手動スタンプの一部が、詳細IVを説明するために切り開かれている。 この手動スタンプを閉鎖位置において示す下面図である。 この手動スタンプを閉鎖位置で示す縦断面図である。 図1の詳細IVを拡大した縮尺で示す図である。 図1の電子的な手動スタンプを、開放位置またはプリント位置において示す側面図である。 この電子的な手動スタンプを開放位置において示す、図2と同様の下面図である。 図5において図1と同様に一部切り開いた表示で示す詳細VIIを拡大した縮尺で示す図である。 図1から7に示す電子的な手動スタンプを一部断面で示す、さらに図式的な表示であって、図1、2、3および5と6から明らかなスライドカバーが中間位置で、かつこのスライドカバーのための他の制御連結リンクが示されている。 図8に示す詳細IX、すなわちスライドカバーに設けられた拭き取りリップ挿入片を有するものを、拡大した縮尺で示す図であり、スライドカバーが開放位置から閉鎖位置へ移動する場合の状況が示されている。 図9に相当する詳細を、スライドカバーが閉鎖位置から開放位置へ移動する場合において示す図である。 別体のプリントヘッドカバー挿入片と拭き取りリップ挿入片を有するスライドカバーを示す斜視図である。 図3に示す詳細XIIをそれに対して拡大した縮尺で示す図であり、スライドカバーは閉鎖位置で示されている。 図12におけるのと同様な表示であって、スライドカバーは開放する場合の中間位置で示す図である。 図12におけるのと同様な表示であって、スライドカバーは開放位置で示す図である。 図12におけるのと同様な表示であって、スライドカバーは閉鎖する場合の中間位置で示す図である。 電子的な手動スタンプにスライドカバーをリンク結合することに関して修正された実施形態を示す図である。 修正されたスライドカバーを有する実施形態を、図6と比較可能な下面図で示す図である。 修正されたスライドカバーを有する実施形態を、図2と比較可能な下面図で示す図である。
図1、2および3には、電子的なプリント装置1、略して電子的な手動スタンプ1が側面図、下面図および縦断面図で示されており、それ自体下側が開放されたハウジング2の下側2’に取り付けられたスライドカバー3は、閉鎖位置ないし非作動位置にある。スライドカバー3のこの閉鎖位置において、ハウジング2の内部に固定的に配置されている、プリントアグリゲート容器4、ないしもっと正確にはそのプリントヘッド5(図6も参照)は、下方へ向かって覆われており、したがって汚れや損傷から保護されている。
図3によれば、ハウジング2の内部にはさらに、特にバッテリないしアキュムレータ6、メモリを有し、かつ電子的な制御ユニット7とも称される、容器ないしカートリッジ4を制御するためのプリント基板7およびハウジング下側2’に設けられた位置センサ9、10、11、12のためのシートバー8配置されている(図3以外も、特に図2と図6も参照)。さらに、ハウジング2の上側にジョイント13によって揺動カバー14がリンク結合されている。この揺動カバー14は上側に、操作スイッチ16と、場合によってはディスプレイ15も設けることができ、それによって望む場合には、それぞれのプリントイメージを再生することができる。
図2と6から、そして特に図1からも明らかなように、スライドカバー3は、図面表示に従って右の、前方の領域3’に2つの開口部17、18を有しており、開放位置(図6)においてその開口部を通して位置センサ11、12に接近でき、それによって、電子的な手動スタンプ1がプリントすべき書類上で移動する場合に、開放位置において電子的な手動スタンプ1のそれぞれの位置が検出される。位置センサ9−10ないし11−12は、幅間隔Yを有し、ないしは位置センサ9−11および10−12は、長手間隔Xを有している。
図3には、さらに、揺動カバー14の開放方向が矢印19で示唆されている。この揺動カバー14が開かれ、すなわち開放された場合に、たとえばアキュムレータ6またはプリンタカートリッジ4を交換することができる。
図11によれば、スライドカバー3はベースプレート20と側壁21、22を有している。側壁21、22には、ベースプレート20から異なる高さないし間隔で内側に位置するガイドピン23、24が形成されている(図11においては、一方の側壁21に設けられたガイドピン23、24のみが見られるが、他の側壁22も同様な、鏡像状のガイドピンを有している)。このガイドピンによってスライドカバー3が、ハウジング2内の側方内側に設けられた制御連結リンク25、26内へ嵌入する(特に図8、そしてまた図1と図5も参照)。図面の表示に従って右の、あるいは前方の制御連結リンク25(もちろんハウジング2の両方の長手側に鏡像状にこの種の制御連結リンク25と26が設けられている)は、2つの高い位置にある終端部分27(図5)、28(図1)と低い位置にある中央部分29(図8)を有しており、その中央部分が斜めの部分30(図8)、31(図1)を介して終端部分27、28へ移行しておおり、それら終端部分がスライドカバー3の閉鎖位置(終端部分27)ないし開放位置(終端部分28)を定める。ガイドピン24と協働する、低い位置にある他方の制御連結リンク26は、まっすぐな水平の制御連結リンク26であって、それに応じてスライドカバー3の、図3内の表示に従って左の、後方の領域が、特に図12から15からも認識されるように、線形に往復移動される。
図8からは、さらに、(終端)スイッチ32が認識され、そのスイッチはデジタルまたは電子的な手動スタンプ1ないしそのプリントヘッド5のためのメインスイッチまたはオンスイッチを形成し、かつ、スライドカバー3が図5に示すその開放位置に達した場合に、操作される。
スライドカバー3は、好ましくは、たとえばABSのような、比較的硬いプラスチックからなる。しかし、スライドカバー3のベースプレート20内には、より柔らかいプラスチックからなる2つの挿入片、すなわちプリントヘッドカバー挿入片33と拭き取りリップ挿入片34が固定されている。これらの挿入片33、34のための材料として、たとえば、約55から60までのショアAを有するTPEを使用することができる。これらの挿入片33、34のために異なる材料を使用することも可能ではあるが、好ましくはこれらの挿入片33、34のために同一の材料が使用される。
さらに、図11から明らかなように、プリントヘッドカバー挿入片33は、フラットなキャップまたは槽33の形式で形成されている。拭き取りリップ挿入片34は、図面の表示に従って右の、前方のエッジに、逃げ部36を有しており、その機能については以下で特に図9と15を用いてさらに詳細に説明する。
2つの挿入片33、34は、特に図8から明らかなように(図2と6も参照)、適切な穴を介してスライドカバー3のベースプレート20内に係止されている。図1から3(図4と12も)に示すスライドカバー3の閉鎖位置において、スライドカバー3がプリントヘッドカバー挿入片33をもって容器4のプリントヘッド5を覆い、それによってプリントヘッドが汚れまたは損傷に対して保護される。
スライドキャップ3のこの閉鎖位置において、スライドキャップは、特に図3から明らかなように、ハウジングの下方の端縁を有する平面X−X内に位置している。
この閉鎖位置において、拭き取りリップ挿入片34は、そのニュートラルな垂直の位置にある(図12と図4を参照)。
この電子的な手動スタンプ1を用いて書類(図示せず)上にプリントイメージを形成しようとする場合に、スライドカバー3が後方へ向かって、ないしは図面内の表示に従って右から左へ移動される(図10と13内の矢印40を参照)。スライドカバー3の右前方の端縁領域が、最初は、制御連結リンク25の斜め部分30に従って少し斜め下方へ、そしてその後線形に後方ないし左へ移動する。このようにして、上述した下降運動の結果、プリントヘッドカバー挿入片33がプリントヘッド5から下方へ下降されるが、拭き取りリップ挿入片34がその後方の、左のエッジでプリントヘッド5のノズル領域にわたってぬぐうようにかすめ、それによってこのノズル領域が清掃される。これは、図10と13から明らかなように、拭き取りリップ挿入片34がプリントヘッド下側における摩擦の結果として図面の表示に従って時計方向に、右へ向かって変位され、あるいは屈曲されることによって、可能になる。
スライドカバー3の後方の、極めて左の位置において、前方の右の端縁領域が斜めの部分31によって再び上方へ向かって、特にピン23を終端位置へ、すなわち終端部分28内へ移動させるために、移動される。したがって、図5と7および図14に示されるように、スライドカバー3の開放位置またはプリント位置が達成される。スライドカバー3のこの開放位置において、容器4ないしプリントヘッド5によって、それ自体従来のやり方で、それぞれの書類上に所望のプリントを形成することができる。
プリントプロセスが終了した場合に、スライドカバー3が再び図面の表示に従って右へ向かって、すなわち前方へ向かって、図1、3および12に示す閉鎖位置へ移動され、図8と15内の矢印41に従うこの移動の間、今度は、図9と15から明らかなように、拭き取りリップ挿入片34が反時計方向に、したがって左へ向かって変位される。矢印41(図8も参照)に従ってこのように閉鎖移動する場合に、最初はまたスライドカバー3の右の端縁領域が下方へ、特にガイドピン23を斜めの部分31内へ制御するために、移動され、それによってスライドカバー3ないしカバー挿入片33がプリントヘッド5の下側を通過して移動される。しかし、この閉鎖移動においては、拭き取りリップ挿入片34は、その逃げ部36の結果として、容器4のプリントヘッド5をぬぐわず、むしろ逃げ部36(図11を参照)の両側の端縁領域によって側方の区切りまたはフレーム部分、たとえば図6内の符号42、に添接するが、本来のプリントユニット43は自由にしておく。したがって、この閉鎖移動においてはプリントヘッド5ないし本来のプリントユニット43のノズルの「拭き取り」は行われないので、ノズルに小さい滴が残って、固まることがある。これらの固まった滴は、次のプリントプロセスにおいて、図10と13に示すようにスライドカバー3が開放する場合に、上述したように拭き取られる。
矢印41に基づく閉鎖移動の最後に、最終的に再び図12に示すスライドカバー3の閉鎖位置または非作動位置が得られる。
図16には、図1と5および8に対して少し修正された電子的な手動スタンプ1が示されており、それはここでも、スランプハウジングの下側に接してスライド可能なスライドカバー3を有しているが、それにおいてはフラップカバーまたは揺動カバー14’がハウジング2の下側2’の領域内に下方のジョイント13’を中心にリンク結合されている。このフラップカバー14’内に、たとえばアキュムレータ6を収容することができる。さらに図16からは、上側に−ここではハウジング2の上側であって、カバー14のそれではない−設けられたディスプレイ16も認識され、さらに図16には操作キー15も見られる。
制御連結リンクによるスライドカバー3の制御とスライド運動は、図1から15を用いて上で説明したのと同様に実現することができる。
図17Aと17Bには、修正されたスライドカバー3を有するプリント装置1の実施形態が示されており、そのスライドカバーは前側3’(図17Aを参照)に2つのカバーフラップないしカバー舌片9A、10Aを有し、それらは図17Aに示すスライドカバー3の開放位置においては機能しないが、図17Bに示す閉鎖位置においては、位置センサ9、10を覆い、それによってこの非作動位置において汚れまたは損傷に対して保護する。

Claims (11)

  1. 手動スタンプの形式の電子的なプリント装置(1)であって、
    開放した下側(2’)を有するハウジング(2)
    該ハウジング(2)に収容され、下方にプリントヘッド(5)を備える電子的なプリントアグリゲート容器(4)
    プリントアグリゲート容器(4)に対応づけられ、プリントイメージ設定のための電子的な制御ユニット(7)
    前記ハウジング(2)の前記開放した下側(2’)で、書類上をハウジング(2)が移動することによってプリントイメージを発生させる下方のプリントヘッド(5)を覆う作動位置と、下方のプリントヘッド(5)を露出させるリント位置との間でスライド可能に配置されているスライドカバー(3)と、を備え
    前記ハウジング(2)は複数の制御連結リンク(25、26)をそれぞれ有する対向する両側面を備え
    前記スライドカバー(3)はベースプレート(20)と両側壁(21、22)とを有し、該両側壁(21、22)には前記ハウジング(2)の前記両側面に設けられた前記複数の制御連結リンク(25、26)の方に向かって横方向に突出する複数のガイドピン(23、24)がそれぞれ設けられ、
    前記スライドカバー(3)の前記両側壁(21、22)は前記ハウジング(2)の前記両側面の外側に配置され、前記複数のガイドピン(23、24)は前記ハウジング(2)の内側に向かって前記複数の制御連結リンク(25、26)を通って延び、
    2つの分離している一連の制御連結リンク(25、26)は前記ハウジング(2)の前記両側面にそれぞれ設けられ、そのうち一方の前記プリント位置の領域内にある後方の前記制御連結リンク(26)は、直線的かつ前記ハウジングの下側(2')に対して平行に延びており、他方の前記非作動位置の領域内にある前方の前記制御連結リンク(25)は、斜めの部分を介して低い位置にある中央部分(29)の端部に連続する、高い位置にある2つの終端部分(27、28)を有しており、
    前記複数のガイドピン(23、24)のそれぞれ一つは、前記複数の制御連結リンク(25、26)のそれぞれ一つの中へ突出することを特徴とするプリント装置。
  2. 前記制御連結リンク(25、26)が上方と下方へ向けられた部分を有し、
    前記スライドカバー(3)が、スライド方向に対して横方向に延び、前記プリント位置とは逆の方向を向く、少なくとも方の端縁領域(3')によって、前記非作動位置からスライドする際にまず下方へ向かってかつ、前記プリント位置の方向へ案内可能でありそして最終的に再び上方へ向かって最終的な前記プリント位置へ案内可能であることを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
  3. 前記スライドカバー(3)が、好ましくは残りのスライドカバー(3)に対して柔らかい材料からなる、専用のプリントヘッドカバー挿入片(33)を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のプリント装置。
  4. 前記プリントヘッドカバー挿入片(33)が平坦なキャップ(35)の形状を有していることを特徴とする請求項に記載のプリント装置。
  5. 前記スライドカバー(3)は、該スライドカバー(3)が前記プリント位置へスライドする際に前記プリントヘッド(5)をぬぐうための、別体の拭き取りリップ挿入片(34)を有していることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載のプリント装置。
  6. 前記拭き取りリップ挿入片(34)は、前記スライドカバー(3)がスライドする場合に、前記プリントヘッド(5)にすることによって垂直の非作動位置から変位することができることを特徴とする請求項に記載のプリント装置。
  7. 前記拭き取りリップ挿入片(34)はその自由に張り出した上側前記プリント位置とは逆の前方のエッジに逃げ部(36)を有しており、前記プリントヘッド(5)のプリント部分(43)は、前記スライドカバー(3)が前記非作動位置へスライドする場合に、乾燥を回避するために清掃されないままとなることを特徴とする請求項に記載のプリント装置。
  8. 前記拭き取りリップ挿入片(34)が、前記プリントヘッドカバー挿入片(33)と同一の材料からなることを特徴とする請求項の何れか一項に記載のプリント装置。
  9. 前記スライドカバー(3)が前記プリント位置においてプリントヘッドオンスイッチ(32)を作動させることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載のプリント装置。
  10. 前記スライドカバー(3)が、位置センサ(11、12)、たとえばレーザーセンサ、の放射を通過させるために、自らを貫く開口部(17、18)を有していることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載のプリント装置。
  11. 前記スライドカバー(3)がカバーフラップ(9A、10A)を有し、該カバーフラップがその前記非作動位置において位置センサ(9、10)、たとえばレーザーセンサを覆うことを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載のプリント装置。
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