JP6240074B2 - 遅延アルカリ加水分解性を有する櫛型ポリマー - Google Patents
遅延アルカリ加水分解性を有する櫛型ポリマー Download PDFInfo
- Publication number
- JP6240074B2 JP6240074B2 JP2014528939A JP2014528939A JP6240074B2 JP 6240074 B2 JP6240074 B2 JP 6240074B2 JP 2014528939 A JP2014528939 A JP 2014528939A JP 2014528939 A JP2014528939 A JP 2014528939A JP 6240074 B2 JP6240074 B2 JP 6240074B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- independently
- comb polymer
- another represents
- polymer
- group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 0 C*(C)C(C(C(C)(C)*)(C(C)=O)[N+]([O-])O*)*=C Chemical compound C*(C)C(C(C(C)(C)*)(C(C)=O)[N+]([O-])O*)*=C 0.000 description 3
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F220/00—Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride ester, amide, imide or nitrile thereof
- C08F220/02—Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms; Derivatives thereof
- C08F220/04—Acids; Metal salts or ammonium salts thereof
- C08F220/06—Acrylic acid; Methacrylic acid; Metal salts or ammonium salts thereof
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B24/00—Use of organic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. plasticisers
- C04B24/24—Macromolecular compounds
- C04B24/26—Macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
- C04B24/2641—Polyacrylates; Polymethacrylates
- C04B24/2647—Polyacrylates; Polymethacrylates containing polyether side chains
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F220/00—Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride ester, amide, imide or nitrile thereof
- C08F220/02—Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms; Derivatives thereof
- C08F220/10—Esters
- C08F220/34—Esters containing nitrogen, e.g. N,N-dimethylaminoethyl (meth)acrylate
- C08F220/36—Esters containing nitrogen, e.g. N,N-dimethylaminoethyl (meth)acrylate containing oxygen in addition to the carboxy oxygen, e.g. 2-N-morpholinoethyl (meth)acrylate or 2-isocyanatoethyl (meth)acrylate
- C08F220/365—Esters containing nitrogen, e.g. N,N-dimethylaminoethyl (meth)acrylate containing oxygen in addition to the carboxy oxygen, e.g. 2-N-morpholinoethyl (meth)acrylate or 2-isocyanatoethyl (meth)acrylate containing further carboxylic moieties
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B2103/00—Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
- C04B2103/40—Surface-active agents, dispersants
- C04B2103/408—Dispersants
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
Description
本発明の態様としては、以下の態様を挙げることができる:
《態様1》
以下を含むか、又はこれらからなる櫛型ポリマーKP:
aモル分率の次の式(I)の部分構造単位S1:
各Mは、互いに独立に、H + 、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、等価の 2価若しくは3価金属イオン、アンモニウムイオン、又は有機アンモニウム基を表し;
各R u は、互いに独立に、水素又はメチル基を表し;
各R v は、互いに独立に、水素又はCOOMを表し;
各R 1 は、互いに独立に、C 1 〜C 20 アルキル、−シクロアルキル、−アルキルアリ ール、又は−[AO] n −R 2 を表し、
ここで、A=C 2 〜C 4 アルキレンであり、R 2 =C 1 〜C 20 アルキル、−シクロ ヘキシル、又はアルキルアリールであり
そしてn=2〜300であり;
各R 3 は、互いに独立に、C 1 〜C 5 アルキル基、好ましくはメチル、エチル又はイソ プロピル基を表し;
各R 4 は、互いに独立に、水素、C 1 〜C 5 アルキル基、好ましくは水素を表し;
各R 5 は、互いに独立に、1〜20個の炭素原子を有するアルキル基、又は7〜20個 の炭素原子を有するアルキルアリール基を表し;
各Zは、互いに独立に、酸素又はN−R 6 を表し、ここでR 6 は、水素、1〜20個の 炭素原子を有するアルキル基、又は7〜20個の炭素原子を有するアルキルアリール基を 表し;
xは1〜4の値を有し;
yは2〜250の値を有し;
wは0〜5の値を有し;
かつ、ここでa、b、cは、各部分構造単位S1、S2及びS3のモル分率を表し、
このモル比は
a/b/c=(0.1〜0.9)/(0〜0.4)/(0.1〜0.9)、
特に、a/b/c=(0.4〜0.8)/(0〜0.25)/(0.1〜0.4)、 特に、a/b/c=(0.4〜0.8)/(0.05〜0.25)/(0.1〜0. 4)であり、
但し、a+b+c=1である)。
《態様2》
R u とR v が水素であることを特徴とする、請求項1に記載の櫛型ポリマーKP。
《態様3》
R 2 =CH 3 であり、かつ/又はn=10〜70、特に20〜30であることを特徴と する、請求項1又は2に記載の櫛型ポリマーKP。
《態様4》
R 3 =CH 3 であり、R 4 =Hであり、R 5 =CH 3 であることを特徴とする、請求項 1〜3のいずれか一項に記載の櫛型ポリマーKP。
《態様5》
Z=N−R 6 であり、ここで、特にR 6 =CH 3 であることを特徴とする、請求項1〜 4のいずれか一項に記載の櫛型ポリマーKP。
《態様6》
y=10〜70、特にy=20〜30であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれ か一項に記載の櫛型ポリマーKP。
《態様7》
櫛型ポリマーKPの重量平均分子量(M W )が、5,000〜150,000g/mo l、特に10,000〜100,000g/molであることを特徴とする、請求項1〜 6のいずれか一項に記載の櫛型ポリマーKP。
《態様8》
比率a/c=10:1〜1:1、特に5:1〜1.5:1であることを特徴とする、請 求項1〜7のいずれか一項に記載の櫛型ポリマーKP。
《態様9》
請求項1〜8のいずれか一項に記載の少なくとも1種の櫛型ポリマーKPと無機バイン ダー、好ましくはセメント、特にポートランドセメントとを含む組成物、特にモルタル組 成物、コンクリート組成物又はセメント組成物。
《態様10》
無機バインダー用、特にセメント用、特に好ましくはポートランドセメント用の超流動 化剤としての請求項1〜8のいずれか一項に記載の櫛型ポリマーKPの使用。
《態様11》
加工時間を延長するための、無機バインダー含有組成物での請求項1〜8のいずれか一 項に記載の櫛型ポリマーKPの使用。
《態様12》
以下の工程を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の櫛型ポリマーKPの製造方法 :
a)次の式(IV)の構造単位を含むか又はこれからなる基礎ポリマーBPを提供し、か つ/又は製造する工程:
M、R u 及びR v は請求項1で定義したものであり、
m>2、特にm=20〜100である);
b)基礎ポリマーBPを、i)次の式(V)の化合物、及びii)随意に式(VI)の化合 物を用いてエステル化して、櫛型ポリマーKPを形成する工程:
《態様13》
次のモノマーを共重合する工程を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の櫛型ポリ マーKPの製造方法:
aモル分率の次の式(VII)のモノマーM1:
モル比a/b/c=(0.1〜0.9)/(0〜0.4)/(0.1〜0.9)であり 、
但し、a+b+c=1であり、
ここで、M、R u 、R v 、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、x、y、w、及びnは請求 項1で定義したものである)。
《態様14》
請求項12に記載の方法によって得ることができる、請求項1〜8のいずれか一項に記 載の櫛型ポリマーKP。
《態様15》
次の式(V)の化合物:
《態様16》
次の式(IX)の化合物:
aモル分率の式(I)の部分構造単位S1
各Mは、互いに独立に、H+、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、等価の2価若しくは3価金属イオン、アンモニウムイオン、又は有機アンモニウム基を表し;
各Ruは、互いに独立に、水素又はメチル基を表し;
各Rvは、互いに独立に、水素又はCOOMを表し;
各R1は、互いに独立に、C1〜C20アルキル、−シクロアルキル、−アルキルアリール、又は−[AO]n−R2を表し、ここで、A=C2〜C4アルキレンであり、R2=C1〜C20アルキル、−シクロヘキシル、又はアルキルアリールであり、そしてn=2〜300であり;
各R3は、互いに独立に、C1〜C5アルキル基、好ましくはメチル、エチル又はイソプロピル基を表し;
各R4は、互いに独立に、水素、C1〜C5アルキル基、好ましくは水素を表し;
各R5は、互いに独立に、1〜20個の炭素原子を有するアルキル基、又は7〜20個の炭素原子を有するアルキルアリール基を表し;
各Zは、互いに独立に、酸素又はN−R6を表し、ここでR6は、水素、1〜20個の炭素原子を有するアルキル基、又は7〜20個の炭素原子を有するアルキルアリール基を表し;
xは1〜4の値を有し;
yは2〜250の値を有し;
wは0〜5の値を有し;
かつ、ここでa、b、cは、各部分構造単位S1、S2及びS3のモル分率を表し、
このモル比
a/b/c=(0.1〜0.9)/(0〜0.4)/(0.1〜0.9)、
特に、a/b/c=(0.4〜0.8)/(0〜0.25)/(0.1〜0.4)、
特に、a/b/c=(0.4〜0.8)/(0.05〜0.25)/(0.1〜0.4)であり、
但し、a+b+c=1である)。
有利な態様において、z=N−R6である。ここで、R6は、特に1〜20個の炭素原子を有するアルキル基である。特に好ましくは、R6=CH3である。
好適な態様において、x=1である。これは、特にZ=N−R6である場合に、該当する。
好適な態様において、w=0である。w>0の場合、wは特に1〜3、特に2〜3に等しい。
y/x比は、有利には0.5〜250、特に1〜70、好ましくは2.5〜70、特に2.5〜30の範囲である。
比率a/(b+c)はまた、特に10:1〜1:1、特に5:1〜1.5:1に等しい。
さらに本発明は、上記の少なくとも1種の櫛型ポリマーKPを含有する水性組成物に関する。水性組成物の総重量に基づいて櫛型ポリマーKPの割合は、特に10〜90wt%、好ましくは20〜50wt%である。
a/c=1/(0.2〜3)及びb=0であり、
Ru=Rv=H、R3=CH3、R4=H、R5=CH3であり、
M=H又はNaであり、
Zは、酸素を表し、そして
x=1〜4、y=20〜30、及びw=0である。
a/b/c=1/(0.1〜1.5)/(0.1〜1.5)であり、
Ru=Rv=H、R1=(CH2CH2O)nCH3、n=23〜26であり、
R3=CH3、R4=H、及びR5=CH3であり、
M=H又はNaであり、
Zは、酸素を表し、そして
x=1〜4、y=20〜30、及びw=0である。
a/c=1/(0.2〜3)、及びb=0であり、
Ru=Rv=H、R3=CH3、R4=H,及びR5=CH3であり、
M=H又はNaであり、
Z=N−CH3であり
x=1、y=20〜30、及びw=0である。
a/b/c=1/(0.1〜1.5)/(0.1〜1.5)であり、
Ru=Rv=H、R1=(CH2CH2O)nCH3、及びn=23〜26であり、
M=H又はNaであり、
Z=N−CH3であり
x=1、y=20〜30、及びw=0である。
− 無機バインダー、特に水硬化性バインダー、好ましくはセメントバインダー、特に好適にはポートランドセメント用の超流動化剤(superplasticizer)としての、櫛型ポリマーの使用。
− 加工時間を延長するための無機バインダーを含有する組成物中の櫛型ポリマーKPの使用。特に、水硬性バインダー、好ましくはセメントバインダー、特にポートランドセメントにおける使用。
− 作業性を向上させるための無機バインダーを含有する組成物中での櫛型ポリマーKPの使用。特に、水硬化性バインダー、好ましくはセメントバインダー、特にポートランドセメントにおける使用。
− 無機固体、特に無機バインダー又はフィラー、例えばセメント、石灰、スラグ、及び/又は石膏用の粉砕助剤としての櫛型ポリマーKPの使用。
上記した櫛型ポリマーKPを製造するための、以下で「ポリマー類似」法とも呼ばれる第1の方法は、以下の工程を含む:
a)以下の式(IV)の構造単位を含むか、又はこれからなる基礎ポリマーBPを提供し、かつ/又は製造する工程:
m>2、特にm=20〜100である);
b)基礎ポリマーBPを式(V)の化合物、及び随意に式(VI)の化合物を用いてエステル化して、櫛型ポリマーKPを形成する工程:
適切な基礎ポリマーBPは、また様々な供給業者から購入することもできる。
aモル分率の式(VII)のモノマーM1
モル比a/b/c=(0.1〜0.9)/(0〜0.4)/(0.1〜0.9)であり、
但し、a+b+c=1であり、
ここで、M、Ru、Rv、R1、R2、R3、R4、R5、x、y、w、及びnは上記で定義したものである)。
第1の方法に関連して上記したフリーラジカル開始剤及び/又は分子量制御物質を、第2の方法の共重合法で使用してもよい。
知られているように、第1の方法に製造される櫛型ポリマーは、無機バインダー組成物の作業性を延ばすことに関して、第2の方法(共重合)で製造される対応する櫛型ポリマーより有意に有効である。
1.測定法
液体クロマトグラフィー測定は、Waters CorporationのACQUITY UPLCを用いて、ELS及びPDA検出器ならびにBEH300 C18、2.1×100mm、1.7μmカラムを使用して、0.15%のギ酸を移動相Aとし、アセトニトリルを移動相Bとして行なった。
特に、ポリマーを製造するために以下の出発材料を使用した:
− SOKALAN PA25CL PN:約50%、水中の部分的に中和されたポリアクリル酸。平均分子量MW=4000g/mol。この製品はBASF(Germany)から市販されている。
− MPEG 1000:平均分子量1000g/molを有するポリエチレングリコールモノメチルエーテル。エチレンオキサイド(EO)含量:23〜26EO基/mol。
− RMB 5090:平均分子量が約1000g/molで、EO含量が23〜26EO基/molである、1〜4オキシプロピレン単位で末端キャップされたモノメチルポリエチレングリコール。RMB 5090は、INEOS社の製品である。
− PEA 1065:式(X)の平均分子量が約1065g/molのN−(ポリオキシエチレン)−N−(メチル)−アミノアルコール:
PEA 1065は、実験生成物である。この調製は、MPEG 1000が水素と金属触媒の存在下で高温及び高圧で、メチルアミンと反応されて、ポリエーテルアミンを生成し、これは次に、1モルのプロピレンオキサイドと反応されることで行われる。
− IRGANOX 1010:ポリアルキレングリコールの安定剤であり、Ciba Specialty Chemicals(Switzerland)から入手できる。
− RONGALIT:非ヒドロキシメタンスルフィナート。BASF(Germany)から入手できる。
3.1 KP−1(ポリマー類似エステル化)
モル比が約1/0.57の部分構造単位S1とS3からなり、分子量約4000g/molのポリアクリル酸をRMB 5090でポリマー類似エステル化することにより製造される櫛型ポリマーKP−1。エステル化度:カルボキシル基に基づき36.5%。
モル比が約1/0.30/0.30の部分構造単位S1、S2及びS3からなり、分子量約4000g/molのポリアクリル酸をMPEG 1000(0.36モル)とRMB 5090(0.36モル)でポリマー類似エステル化することにより製造される櫛型ポリマーKP−2。エステル化度:カルボキシル基に基づき36.5%。
モル比が約1/0.57の部分構造単位S1とS3からなり、分子量約4000g/molのポリアクリル酸をPEA 1065でポリマー類似エステル化することにより製造される櫛型ポリマーKP−3。エステル化度:カルボキシル基に基づき36.5%。
モル比が約1/0.29/0.29の部分構造単位S1、S2及びS3からなり、分子量約4000g/molのポリアクリル酸をMPEG 1000(0.4モル)とPEA 1065(0.4モル)でポリマー類似エステル化することにより製造される櫛型ポリマーKP−4。エステル化度:カルボキシル基に基づき36.5%。
モル比が約1/0.57の部分構造単位S1とS3からなり、アクリル酸(1.27モル)とRMB 5090(0.75モル)とのフリーラジカル共重合により製造される櫛型ポリマーKP−5。
アクリル酸とRMB 5090−アクリレートのモノマー混合物の調製
バッチ1: RMB 5090 800g(0.75モル)
アクリル酸 144g(2モル)
p−トルエンスルホン酸 15g
フェノチアジン 0.5g
トルエン 350g
出発材料1: 200gの水
6gの過酸化水素(35%)
原料1: 320gのモノマー混合物1
80gの水
3gのRongalit
0.1gの硫酸鉄(II)7水和物
次に、30分間攪拌を続け、反応生成物を分液ロートに入れた。上層(トルエン)を分離し、下の水相をロータリーエバポレーターで残りのトルエンから分離した。
櫛型ポリマーKP−5の水溶液が得られ、これに水を加えて固形分含量を40%に調整した。
モル比が約1/0.57の部分構造単位S1とS2からなり、分子量約4000g/molのポリアクリル酸をMPEG 1000でポリマー類似エステル化することにより製造される櫛型ポリマーV1。エステル化度:カルボキシル基に基づき43%。
部分的に中和されたNa塩の形の、約4000g/molの分子量を有する40%ポリアクリル酸。
この目的のために、100gのSOKALAN PA25CL PNを25gの水で希釈した。
4.1 フレッシュモルタル試料の調製
本発明の櫛型ポリマーKP−1〜KP−5の有効性を証明するために、すべてが同じ量のこれらのポリマー又は比較ポリマーの40%溶液を含むフレッシュセメントモルタルを調製した。
フレッシュモルタル組成物の流れ挙動を、DIN 18555 part2に従って流れ表試験を使用して測定した。
広がったモルタルの直径を2つの方向で測定し、平均を流れ値とした。測定プロセスを、60、120、及び180分後に、各場合に30秒間の混合後に、繰り返した。
モルタルの流れの時間依存の程度は、その時間依存性作業性又は作業性時間の尺度である。新たに調製したモルタルの稠度、すなわち移動度と粘度は、作業性の最も重要な性質である。
これらの試験中の最良の結果は、試料P3で、又はポリオキシエチレン−N−(メチル)−アミノアルコール(PEA 1065)に基づく側鎖を有する櫛型ポリマーKP−3で得られる。櫛型ポリマーKP−3は、オキシプロピレン末端キャップ化モノメチルポリエチレングリコール(RMB 5090)に基づく側鎖を有する櫛型ポリマーKP−1より良好である。
しかし、上記態様は単に例示的な例と解釈すべきであり、これは、本発明の範囲内で必要に応じて変更することができる。
Claims (14)
- 以下を含むか、又はこれらからなる櫛型ポリマーKP:
aモル分率の次の式(I)の部分構造単位S1:
各Mは、互いに独立に、H+、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、等価の2価若しくは3価金属イオン、アンモニウムイオン、又は有機アンモニウム基を表し;
各Ruは、互いに独立に、水素又はメチル基を表し;
各Rvは、互いに独立に、水素又はCOOMを表し;
各R1は、互いに独立に、C1〜C20アルキル、−シクロアルキル、−アルキルアリール、又は−[AO]n−R2を表し、
ここで、A=C2〜C4アルキレンであり、R2=C1〜C20アルキル、−シクロヘキシル、又はアルキルアリールであり
そしてn=2〜300であり;
各R3は、互いに独立に、C1〜C5アルキル基を表し;
各R4は、互いに独立に、水素、C1〜C5アルキル基を表し;
各R5は、互いに独立に、1〜20個の炭素原子を有するアルキル基、又は7〜20個の炭素原子を有するアルキルアリール基を表し;
各Zは、互いに独立に、N−R6を表し、ここでR6は、水素、1〜20個の炭素原子を有するアルキル基、又は7〜20個の炭素原子を有するアルキルアリール基を表し;
xは1〜4の値を有し;
yは2〜250の値を有し;
wは0〜5の値を有し;
かつ、ここでa、b、cは、各部分構造単位S1、S2及びS3のモル分率を表し、
このモル比は
a/b/c=(0.1〜0.9)/(0〜0.4)/(0.1〜0.9)であり、
但し、a+b+c=1である)。 - RuとRvが水素であることを特徴とする、請求項1に記載の櫛型ポリマーKP。
- R2=CH3であり、かつ/又はn=10〜70であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の櫛型ポリマーKP。
- R3=CH3であり、R4=Hであり、R5=CH3であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の櫛型ポリマーKP。
- R6=CH3であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の櫛型ポリマーKP。
- y=10〜70であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の櫛型ポリマーKP。
- 櫛型ポリマーKPの重量平均分子量(MW)が、5,000〜150,000g/molであることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の櫛型ポリマーKP。
- 比率a/c=10:1〜1:1であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の櫛型ポリマーKP。
- 請求項1〜8のいずれか一項に記載の少なくとも1種の櫛型ポリマーKPと無機バインダーとを含む組成物。
- 無機バインダー用の超流動化剤としての請求項1〜8のいずれか一項に記載の櫛型ポリマーKPの使用。
- 加工時間を延長するための、無機バインダー含有組成物での請求項1〜8のいずれか一項に記載の櫛型ポリマーKPの使用。
- aモル分率の次の式(I)の部分構造単位S1:
各Mは、互いに独立に、H+、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、等価の2価若しくは3価金属イオン、アンモニウムイオン、又は有機アンモニウム基を表し;
各Ruは、互いに独立に、水素又はメチル基を表し;
各Rvは、互いに独立に、水素又はCOOMを表し;
各R1は、互いに独立に、C1〜C20アルキル、−シクロアルキル、−アルキルアリール、又は−[AO]n−R2を表し、
ここで、A=C2〜C4アルキレンであり、R2=C1〜C20アルキル、−シクロヘキシル、又はアルキルアリールであり
そしてn=2〜300であり;
各R3は、互いに独立に、C1〜C5アルキル基を表し;
各R4は、互いに独立に、水素、C1〜C5アルキル基を表し;
各R5は、互いに独立に、1〜20個の炭素原子を有するアルキル基、又は7〜20個の炭素原子を有するアルキルアリール基を表し;
各Zは、互いに独立に、酸素又はN−R6を表し、ここでR6は、水素、1〜20個の炭素原子を有するアルキル基、又は7〜20個の炭素原子を有するアルキルアリール基を表し;
xは1〜4の値を有し;
yは2〜250の値を有し;
wは0〜5の値を有し;
かつ、ここでa、b、cは、各部分構造単位S1、S2及びS3のモル分率を表し、
このモル比は
a/b/c=(0.1〜0.9)/(0〜0.4)/(0.1〜0.9)であり、
但し、a+b+c=1である)
を含むか、又はこれらからなる櫛型ポリマーKPの製造方法であって、以下の工程を含む、製造方法:
a)次の式(IV)の構造単位を含むか又はこれからなる基礎ポリマーBPを提供し、かつ/又は製造する工程:
M、Ru及びRvは上記で定義したものであり、
m>2である);
b)基礎ポリマーBPを、i)次の式(V)の化合物を用いてエステル化して、又はii)次の式(V)の化合物及び次の式(VI)の化合物を用いてエステル化して、櫛型ポリマーKPを形成する工程:
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP11180192.4A EP2567988B1 (de) | 2011-09-06 | 2011-09-06 | Kammpolymere mit verzögerter alkalischer Hydrolyse |
EP11180192.4 | 2011-09-06 | ||
PCT/EP2012/067031 WO2013034505A1 (de) | 2011-09-06 | 2012-08-31 | Kammpolymere mit verzögerter alkalischer hydrolyse |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014526570A JP2014526570A (ja) | 2014-10-06 |
JP6240074B2 true JP6240074B2 (ja) | 2017-11-29 |
Family
ID=46755033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014528939A Active JP6240074B2 (ja) | 2011-09-06 | 2012-08-31 | 遅延アルカリ加水分解性を有する櫛型ポリマー |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9505861B2 (ja) |
EP (1) | EP2567988B1 (ja) |
JP (1) | JP6240074B2 (ja) |
CN (1) | CN103732637B (ja) |
BR (1) | BR112014000736C8 (ja) |
WO (1) | WO2013034505A1 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017150112A1 (ja) | 2016-02-29 | 2017-09-08 | 富士フイルム株式会社 | 分散組成物、硬化性組成物、遮光膜、カラーフィルタ、固体撮像装置、画像表示装置、樹脂、および、硬化膜の製造方法 |
DE102017213607A1 (de) | 2017-08-04 | 2019-02-07 | Evonik Röhm Gmbh | Fließverbesserer und Wasserreduktionsmittel |
DE102017213600A1 (de) | 2017-08-04 | 2019-02-07 | Evonik Röhm Gmbh | Beton-Fließverbesserer |
EP3549961A1 (de) | 2018-04-03 | 2019-10-09 | Evonik Röhm GmbH | Beton-fliessverbesserer und wasserreduktionsmittel |
SG11202000829RA (en) | 2017-08-04 | 2020-02-27 | Roehm Gmbh | Concrete flow improvers and water reducers |
JP7427588B2 (ja) * | 2018-01-24 | 2024-02-05 | シーカ テクノロジー アクチェンゲゼルシャフト | 鉱物質バインダー系の混合時間を短縮するための分散剤 |
CN108659149B (zh) * | 2018-06-05 | 2020-08-04 | 中化化工科学技术研究总院有限公司 | 脂肪醇酯类农用高分子乳化剂及其制备和使用方法 |
CN109705332A (zh) * | 2018-12-14 | 2019-05-03 | 上海台界化工有限公司 | 一种两性不饱和聚醚及其制备方法与应用 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3305637A1 (de) | 1983-02-18 | 1984-08-23 | Basf Ag, 6700 Ludwigshafen | Copolymerisate, ihre herstellung und ihre verwendung als hilfsmittel in wasch- und reinigungsmitteln |
JP2882648B2 (ja) | 1989-08-17 | 1999-04-12 | 株式会社クラレ | 熱可塑性水溶性樹脂の製造法 |
JP4667550B2 (ja) * | 1998-10-22 | 2011-04-13 | 株式会社日本触媒 | セメント添加剤 |
JP2000197357A (ja) | 1998-12-28 | 2000-07-14 | Omron Corp | 直流安定化電源 |
EP1138696A1 (en) | 2000-03-29 | 2001-10-04 | Sika AG, vorm. Kaspar Winkler & Co. | Polymers for cement dispersing admixtures |
DE102005061153A1 (de) * | 2005-12-21 | 2007-06-28 | Construction Research & Technology Gmbh | Copolymere auf Basis von ungesättigten Mono- oder Dicarbonsäure-Derivaten und Oxyalkylenglykol-Alkenylethern, Verfahren zu deren Herstellung und ihre Verwendung |
EP1916265A1 (de) * | 2006-10-26 | 2008-04-30 | Sika Technology AG | Verfahren zur Herstellung von Amid- und Estergruppen aufweisenden Polymeren im festen Aggregatszustand |
JP2009242197A (ja) | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Nippon Paper Chemicals Co Ltd | セメント分散剤、コンクリート混和剤およびセメント組成物 |
CN102149737A (zh) * | 2008-09-11 | 2011-08-10 | 建筑研究和技术有限公司 | 用于水泥组合物和易性保持的动态共聚物 |
TW201139486A (en) | 2010-02-19 | 2011-11-16 | Ube Industries | Polyoxyalkylenealcohol and polyurethane resin, and a coating agent containing such polyoxyalkylenealcohol and polyurethane resin |
-
2011
- 2011-09-06 EP EP11180192.4A patent/EP2567988B1/de active Active
-
2012
- 2012-08-31 US US14/131,938 patent/US9505861B2/en active Active
- 2012-08-31 BR BR112014000736A patent/BR112014000736C8/pt not_active IP Right Cessation
- 2012-08-31 WO PCT/EP2012/067031 patent/WO2013034505A1/de active Application Filing
- 2012-08-31 JP JP2014528939A patent/JP6240074B2/ja active Active
- 2012-08-31 CN CN201280037300.6A patent/CN103732637B/zh active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014526570A (ja) | 2014-10-06 |
US9505861B2 (en) | 2016-11-29 |
BR112014000736C8 (pt) | 2021-06-15 |
BR112014000736B8 (pt) | 2021-02-02 |
WO2013034505A1 (de) | 2013-03-14 |
CN103732637B (zh) | 2016-08-17 |
EP2567988A1 (de) | 2013-03-13 |
BR112014000736A2 (pt) | 2017-02-14 |
US20140163161A1 (en) | 2014-06-12 |
CN103732637A (zh) | 2014-04-16 |
EP2567988B1 (de) | 2016-06-15 |
BR112014000736B1 (pt) | 2020-11-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6240074B2 (ja) | 遅延アルカリ加水分解性を有する櫛型ポリマー | |
CN111377642B (zh) | 一种多元吸附聚羧酸减水剂及其制备方法和应用 | |
EP1636280B1 (en) | Cement dispersant and methods of making and using the same | |
JP6001357B2 (ja) | 水硬性組成物 | |
JP6158793B2 (ja) | アルカリ活性化バインダーのための分散剤としての櫛形ポリマー | |
WO2006011182A1 (ja) | セメント分散剤および該分散剤を含むコンクリート組成物 | |
JP6875443B2 (ja) | 無機バインダー組成物のレオロジー制御用の櫛型ポリマーの使用 | |
AU2011231754B2 (en) | Additive for hydraulically setting systems having improved processability | |
JP5371457B2 (ja) | 水硬性組成物用分散剤組成物 | |
KR20150104747A (ko) | 시멘트 분산제 및 제조방법과 이를 이용한 모르타르·콘크리트 혼화제 | |
KR20200102740A (ko) | 시멘트 혼화제 및 이의 제조방법 | |
RU2529189C2 (ru) | Диспергирующее вещество, содержащее сополимерную смесь | |
CN108779255B (zh) | 含有至少两种不同梳形聚合物的聚合物混合物 | |
EP4263461A1 (en) | Process for the reduction of regioisomer where the double bond is shifted from ethylenically unsaturated alkoxylated alcohols | |
JP5859347B2 (ja) | 水硬性組成物用混和剤 | |
JP6180923B2 (ja) | 水硬性組成物用混和剤 | |
EP4306495A1 (en) | Copolymers of carboxylates and polyethers comprising polyether side chains of different length, and use thereof in mineral binder compositions |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140310 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150827 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160513 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160628 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160928 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20170307 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170704 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20170712 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170801 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170913 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171003 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171102 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6240074 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |