JP6240039B2 - 配設体及び断熱壁構造 - Google Patents
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Description
後面側に断熱材を配置するための断熱材充填空間を定める基部と、
該基部から断熱材充填空間を貫通するように突出し、構築面に当接した状態で固定具によって構築面に固定される固定突部と、を備えてなり、
該固定突部は、固定具の頭部を挿通可能な幅で基部の前面側に開口した開口端と、固定突部先端で構築面に当接する底壁と、該底壁に形成された固定部とを備え、
固定具の頭部が固定突部内空間に収容されるとともに固定具の軸部が固定部を貫通することによって固定突部が構築面に固定されることを特徴とする。
図1は、本実施形態の配設体100の斜視図である。本実施形態で説明する配設体100は、ボックス(配線・配管ボックス)Bや配線・配管材支持具Sを断熱状態で躯体壁の構築面W1と内壁W3との間の壁裏空間に配設し、配線・配管材を壁裏に配設するための装置である。ただし、本発明の配設体は、このような壁裏空間での配設用途に限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限りにおいて、当業者が想定し得るあらゆる用途に応用可能である。また、本発明の構築面は、建築物の躯体壁の壁面に限定されず、該配設体を設置可能な壁面を全て含む概念である。
一実施形態の配設体100は、ボックスBを取り付ける用途に限定されない。例えば、図12及び図13に示すとおり、構築面W1に対して設置された配設体100の台座110に対して、ボックスBの代わりに配線・配管材支持具(所謂サドル)Sを取り付けてもよい。図12は、実施例2の(断熱層W2及び内壁W3を省略した)断熱壁構造10’の分解斜視図である。図13は、該断熱壁構造10’の断面図である。図12に示すとおり、該配線・配管材支持具Sは、帯状の全体形状を有しており、その中央が配線・配管材を支持すべく半円状に折れ曲がっている。より詳細には、配線・配管材支持具Sは、台座110の基部前面111aに固定される底壁部S1と、配線・配管材Pを支持するための湾曲した配線・配管材支持部S2と、を備える。図13に示すように、断熱壁構造10’では、該配線・配管材支持部S2と基部111との間に配線・配管材Pを挿通した状態で、底壁部S1の孔S3を介してビスS3’が取付孔119に螺着することにより、配線・配管材支持具Sが台座110に取り付けられている。すなわち、実施例2では、構築壁W1と内壁W3の間に配設体100、配線・配管材支持具S及び断熱層W2が設置されることにより、断熱壁構造10’が構成されている。
本発明の配設体は、実施例1のように板状断熱材130を台座110に一体的に組み付けた形態に限定されない。すなわち、配設体200は、台座(配設体本体)210と、充填断熱材240とを備えてなり、板状断熱材を具備していない。本実施例の台座210は、実施例1の台座110と同一であり、その説明を省略する。図14に示すとおり、配設体200を構築面W1に設置して断熱壁構造20を構築する方法では、配設体200(台座210及び充填断熱材240)及びボックスBを構築面W1に設置した上で(図14(a)、(b)参照)、台座210の側方から基部後面210bと構築面W1との間の断熱材充填空間212に対して吹付発泡断熱材W2’を吹き付けて形成する(図14(c)参照)。その後、実施例1と同様に、内壁W3を立設することにより、断熱壁構造20を構築することができる。
本発明の配設体は、器具を取り付け可能な配線・配管ボックスの周壁に一体成型されていてもよい。換言すると、配設体は、配線・配管ボックスを含む概念である。例えば、図15は、配設体300の断面図である。図15に示すとおり、配設体300は、配設体本体としての配線・配管ボックス310と、該配線・配管ボックス310の基部311後方の断熱材充填空間312に配置される板状断熱材330と、配線・配管ボックス310の固定突部313内に充填される充填断熱材340とを備えてなる。
本発明の配設体は、配線・配管材支持具の底壁部に一体成型されていてもよい。換言すると、配設体は、配線・配管材を支持する配線・配管材支持具を含む概念である。より具体的には、配線・配管材支持具の(配線・配管材を支持又は把持するための)配線・配管材支持部が、基部としての底壁部に一体成型されていてもよい。これにより、当該配設体は、各部材を組み付けることなく、配線・配管材支持具としての機能を発揮することができるため、製造コストや利便性の点で有利である。
本発明の配設体及び断熱壁構造は、上記実施形態に限定されずに、例えば、以下のように変形可能である。
1)設置用途に応じて、基部や固定突部の形状、材質を任意に変更することができる。例えば、上記実施例では、固定突部が円筒形状であるが、これに限定されず、例えば、横断面視多角形の筒体としてもよい。あるいは、固定突部先端で底壁が構築面に当接可能に形成されていれば、固定突部の筒壁を部分的に切り欠いてもよい。例えば、固定突部内空間が外部に露出するように、筒壁の大部分をくり抜いてもよい。
2)上記実施例では、配設体本体に1つの固定突部が設けられているが、複数の固定突部を基部の後方に突出させるように設けてもよい。この場合、固定作業工数が多くなるが、より強固且つ堅牢な設置構造及び断熱壁構造を構築することができる。
3)上記実施例では、基部及び固定突部が一体的に形成されているが、これに限定されない。例えば、固定突部を基部に対して螺合式や嵌合式に脱着可能に構成してもよい。
4)本発明の配設体の固定部は、固定突部が構築面に固定される部位を示し、上記実施形態の固定孔に限定されない。例えば、底壁に固定孔を事前に穿孔せずに、固定具(ビス、釘)で底壁を貫通してもよい。あるいは、固定孔を薄膜で閉塞してもよい。さらに、固定具はビス、釘であることが好ましいが、ステープル(U字釘)等の他の部材であってもよい。この場合、底壁に固定部として固定孔を2つ穿設してもよい。
5)上記実施例では、固定具頭部が固定突部内空間に完全に収容されているが、固定具頭部が固定突部開口端から前面に部分的にはみだしていてもよい。この場合、充填断熱材は省略される。
6)本発明の配線・配管材支持具は、上記実施例2、5の配線・配管材支持具S、410のような形態に限定されない。例えば、配線・配管材支持部は、前面側に開口を有する略U字形状や略C字形状であってもよい。この場合、配線・配管材支持部の開口と反対側の部分を基部とし、該基部から後面側に固定突部が突出形成される。
7)本発明は、上記課題が解決できれば、少なくとも基部及び固定突部が設けられていればよい。例えば、配設体から緩衝片、係合突起、板状断熱材、充填断熱材等の付加的な構成を省略してもよい。また、上述した各実施例の特徴的な構成要素をそれぞれ部分的に組み合わせてもよい。
100 配設体
110 台座(配設体本体)
111 基部
111a 前面
111b 後面
112 断熱材充填空間
113 固定突部
114 開口端
115 筒壁
116 底壁
116a 緩衝片
117 固定孔(固定部)
118 係合突起
119 取付孔(取付部)
130 板状断熱材
131 挿通孔
132 両面接着層
140 充填断熱材
150 固定具
151 頭部
152 軸部
200 配設体
210 台座(配設体本体)
300 配設体
310 配線・配管ボックス(配設体本体)
400 配設体
410 配線・配管材支持具(配設体本体)
B ボックス(配線・配管ボックス)
C ケーブル(配線・配管材)
E 配線器具
S 配線・配管材支持具
P 配線・配管材
W1 構築面
W1a 下穴
W2 断熱層
W3 内壁
W3a 壁孔
Claims (8)
- 構築面との間に断熱材を配置し、固定具で構築面に固定される配設体であって、
後面側に断熱材を配置するための断熱材充填空間を定める基部と、
前記基部から前記断熱材充填空間を貫通するように突出し、前記構築面に当接した状態で前記固定具によって前記構築面に固定される固定突部と、を備えてなり、
前記固定突部は、前記固定具の頭部を挿通可能な幅で前記基部の前面側に開口した開口端と、前記固定突部先端で前記構築面に当接する底壁と、該底壁に形成された固定部とを備え、
前記固定具の頭部が固定突部内空間に収容されるとともに前記固定具の軸部が前記固定部を貫通することによって前記固定突部が前記構築面に固定されることを特徴とする配設体。 - 前記固定部は、前記固定具の軸部が貫通する固定孔からなることを特徴とする請求項1に記載の配設体。
- 前記断熱材充填空間を占めるように前記基部後面に一体的に配置された板状断熱材をさらに備え、前記板状断熱材を貫通する前記固定突部の突出幅が前記板状断熱材の厚みと略同一であることを特徴とする請求項1又は2に記載の配設体。
- 前記固定突部が前記固定具で固定された状態で前記固定突部の前記開口端及び前記底壁の間の中空空間に充填される充填断熱材をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の配設体。
- 前記固定突部が前記基部の略中央に1つ設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の配設体。
- 前記基部には、該基部前面に、器具を取り付け可能な配線・配管ボックス又は配線・配管材を支持する配線・配管材支持具を取り付け可能な取付部が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の配設体。
- 前記基部と、器具が取付可能なボックス部を形成する周壁とが一体成型されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の配設体。
- 請求後1から7のいずれか一項に記載の配設体が躯体壁の構築面に固定具で固定され、前記配設体の前方に内壁が立設され、前記配設体を取り囲むように前記躯体壁と前記内壁との間に断熱層が設けられていることを特徴とする断熱壁構造。
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