JP6240039B2 - 配設体及び断熱壁構造 - Google Patents

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Description

本発明は、構築面に設置される配設体、及び、該配設体を設置した断熱壁構造に関する。
従来、建築物のコンクリート躯体壁の構築面に(配線・配管ボックスや該配線・配管ボックス用の台座等を含む)配設体を設置する際、配設体に結露が生じないように配設体と構築面との間に断熱材を介して固定すべく、様々な手段が用いられている。
特許文献1は、コンクリート建物における断熱構造の壁内にケーブル配線を施すための配線ボックスの設置方法を開示する。該設置方法では、躯体壁(W1)一面に形成された断熱壁(W3)を構成する断熱材(D3)を除去して、ボックス(B)及び電線管(P)の設置空間(V1、V2)を形成する。そして、該設置空間(V1、V2)に配線ボックス(B)及び電線管(P)を挿入して設置する。このボックス(B)の底壁(6)外面には、発泡材からなる断熱シート(D1)が貼着されており、且つ、電線管(P)の外周が断熱被覆材(D2)で被覆されている。そして、ボックス設置空間(V1)に挿入設置された配線ボックス(B)の底壁(6)をコンクリートビス(21)で躯体壁(W1)に固定する。次に、断熱壁(W3)の外側に仕上げ壁(W2)を設置固定して、仕上げ壁(W2)における配線ボックス(B)の配置位置を切り欠いて、方形開口(22)を設ける。これにより、ボックス(B)が壁表に臨むように設置される。
特許文献2は、構造体への配線用ボックスの取付構造を開示する。この取付構造において、配線用ボックス(10)の底壁(14)の4箇所には、底壁開口側に凹んだ凹部(20)と、該凹部(20)中心で底壁(14)を貫通する挿通孔(21)と、背面側で該挿通孔(21)の開口の外縁でより大きい外径の円形状をなす取付部(22)とが設けられている。そして、配線用ボックス(10)の開口側から挿通孔(21)に固定釘(23)が挿通される。各凹部(20)の内径及び深さは、固定釘(23)の頭部(23a)の外形及び厚みと対応する。すなわち、固定釘(23)を挿通孔(21)に挿入した状態で固定釘(23)の頭部(23a)の端面と底壁(14)面とが面一となるように構成されている。また、取付部(22)は、円筒状に形成されたボックス当接体(24)が係合可能に構成されている。該ボックス当接体(24)内には、その軸線方向へ固定釘(23)を挿通可能になっている。この配線用ボックス(10)の背面とコンクリート壁(26)との間に断熱材(27)を介在させてコンクリート壁(26)に配線用ボックス(10)を取り付ける。その際、断熱材(27)に設けられた4つの貫通孔(28)にボックス当接体(24)をそれぞれ挿通し、各ボックス当接体(24)の一端をコンクリート壁(26)に当接させるとともに、その一端を断熱材(27)の表面からわずかに突出させる。そして、配線用ボックス(10)の各取付部(22)に各ボックス当接体(24)を係合させた状態で、挿通孔(21)からボックス当接体(24)内へ固定釘(23)を挿通し、固定孔(23)の先端をハンマー等により叩いてコンクリート壁(26)に打ち込むとともに、固定釘(23)の頭部(23a)を凹部(20)内に収容する。その結果、配線用ボックス(10)がコンクリート壁(26)との間に断熱材(27)を介在させた状態でコンクリート壁(26)に取り付け固定される。
特開2003− 32836号公報 特開2000−224732号公報
一般的に、コンクリート躯体壁の構築面に配設体を固定する場合、まず構築面に下穴を加工して手動又は電動ドライバー等を用いて固定具(例えば、釘やビス等)の頭部に強い力を加えるか、あるいは、下穴を形成せずに電動ドライバーやガス式鋲打機等で固定具を強引に構築面に打ち込むことが頻繁に行われている。このような器具の使用は、作業の迅速性を担保するために有効な手段であるが、必要以上に強い力がボックス等の配設体に加わるため、固定時に配設体自体を損傷して、配設体の設置に失敗する虞があった。
例えば、特許文献1の配線ボックスの設置構造では、ボックスを構築面に固定具で固定するときにビスを締め付けると、ボックス底壁とコンクリート壁との間に介在する断熱シートが圧縮変形する。そのため、ボックスを構築面に固定する際、固定具を強い力で打ち込む(又はねじ込む)と、ボックス背面と躯体壁との間の断熱シートの変形とともにボックス底壁が背面側に撓み変形して損傷する虞があった。すなわち、固定具をボックス底壁の固定孔に貫通させて強い力で打ち込むと、ボックス底壁のビス孔周縁に強い力や衝撃が集中的に加わる。そして、断熱シートが圧縮変形し易いため、ボックス底壁が背面側から十分に下支えされずに、その衝撃によってボックス底壁が局所的に凹んで割れるといった不具合に繋がることが考えられる。
これに対し、特許文献2の取付構造では、ボックス当接体を底壁外面及び構築面の両方に当接させた上で固定具(固定釘)をボックス底壁の挿通孔に挿入して打ち付けるため、断熱材が圧縮変形することが防止される。しかしながら、固定具の頭部がボックス底壁に圧接するように構成されているため、固定部の頭部への強い力がボックス底壁から筒状のボックス当接体に直に伝達される。その結果、衝撃によってボックス当接体がひび割れたり、折れたりする不具合が生じ、配設体の設置に失敗する虞があった。そして、このような配設体の損傷を見落とせば、設置された配設体の長期的な耐久性又は信頼性の低下につながることもまた問題となり得る。さらに、特許文献2の取付構造では、固定具頭部から構築面まで細長いボックス当接体によって隔てられている。そのため、固定後のボックスに力が加わると、頭部が軸部先端を支点として振れやすく、その固定が緩み易いことが問題であった。すなわち、より安定的に構築面に対してボックスを固定具で設置可能であることが望まれている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、断熱性能を担保しつつ、より確実且つ安定的に構築面に対して設置可能な配設体、及び、該配設体が設置された断熱壁構造を提供することにある。
請求項1に記載の配設体は、構築面との間に断熱材を配置し、固定具で構築面に固定される配設体であって、
後面側に断熱材を配置するための断熱材充填空間を定める基部と、
該基部から断熱材充填空間を貫通するように突出し、構築面に当接した状態で固定具によって構築面に固定される固定突部と、を備えてなり、
該固定突部は、固定具の頭部を挿通可能な幅で基部の前面側に開口した開口端と、固定突部先端で構築面に当接する底壁と、該底壁に形成された固定部とを備え、
固定具の頭部が固定突部内空間に収容されるとともに固定具の軸部が固定部を貫通することによって固定突部が構築面に固定されることを特徴とする。
請求項2に記載の配設体は、請求項1に記載の配設体において、固定部は、固定具の軸部が貫通する固定孔からなることを特徴とする。
請求項3に記載の配設体は、請求項1又は2に記載の配設体において、断熱材充填空間を占めるように基部後面に一体的に配置された板状断熱材をさらに備え、板状断熱材を貫通する固定突部の突出幅が板状断熱材の厚みと略同一であることを特徴とする。
請求項4に記載の配設体は、請求項1から3のいずれかに記載の配設体において、固定突部が固定具で固定された状態で固定突部の開口端及び底壁の間の中空空間に充填される充填断熱材をさらに備えることを特徴とする。
請求項5に記載の配設体は、請求項1から4のいずれかに記載の配設体において、固定突部が基部の略中央に1つ設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の配設体は、請求項1から5のいずれかに記載の配設体において、基部には、該基部前面に、器具を取り付け可能な配線・配管ボックス又は配線・配管材を支持する配線・配管材支持具を取り付け可能な取付部が形成されていることを特徴とする。
請求項7に記載の配線装置は、請求項1から5のいずれか一項に記載の配設体において、基部と、器具が取付可能なボックス部を形成する周壁とが一体成型されていることを特徴とする。
請求項8に記載の断熱壁構造は、請求後1から7のいずれか一項に記載の配設体が躯体壁の構築面に固定具で固定され、配設体の前方に内壁が立設され、配設体を取り囲むように躯体壁と内壁との間に断熱層が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の配設体によれば、固定突部の底壁が構築面に当接した状態で、固定部頭部が固定突部内空間に収容されるとともに固定具軸部が固定部を貫通することによって固定突部が構築面に固定される。すなわち、固定突部が断熱材充填空間を貫通し、底壁が断熱材を介さずに構築面に当接するので、基部後面と構築面との距離(断熱材充填空間の厚み)が固定突部の突出幅で維持される。これにより、固定具に強い力を加えて配設体を構築面に固定する際、配設体の基部後面側で板状断熱材が潰れることを抑えることで、基部や底壁が撓み変形して配設体自体が損傷することを防止することができる。さらに、固定部が底壁に設けられていることにより、固定具に強い力を加えたときに底壁が構築面によって後面側から直接的に下支えされる。その結果、固定具に強い力又は衝撃を加えても配設体自体が損傷する虞を大幅に軽減することができる。そして、該固定部が底壁に設けられていることにより、固定具頭部と構築面とを隔てているのは、底壁の厚み分だけである。このため、固定具頭部が固定具軸部を支点として構築面に対して振れる(旋回する)虞が軽減され、固定具が構築面から抜け難くなる。すなわち、本発明の配設体は、構築面に安定的に設置可能である。
請求項2に記載の配設体によれば、請求項1の発明の効果に加えて、固定突部の底壁に固定孔が穿設されていることにより、配設体の前面から開口端及び固定孔を通して構築面を目視することができる。すなわち、固定具を固定するために予め構築面に形成された下穴、又は、予め構築面に罫書かれた位置合わせのための罫書き線を固定孔から前方に臨むように配置することで、配設体を構築面に固定すべき位置に簡単且つ迅速に配置することが可能である。あるいは、予め穿設された固定孔に固定具の軸部を配置し、その先端を底壁外面に突出させることによっても同様に、配設体の位置合わせが容易となる。すなわち、底壁外面から突出した固定具軸部先端が構築面の下穴に嵌まるまで、配設体の底壁外面を構築面に宛がって移動させることにより、下穴を(固定孔から)目視不能な環境であっても、手探りで位置合わせを行うことができる。
請求項3に記載の配設体によれば、請求項1又は2の発明の効果に加えて、基部後面に板状断熱材が一体的に配置されていることにより、配設体固定後に基部の側方から断熱材充填空間内に断熱材を形成する工程を省略し、作業を簡易化することができる。
請求項4に記載の配設体によれば、請求項1から3のいずれかの発明の効果に加えて、固定突部内の中空空間に充填断熱材が充填されることにより、固定突部によって断熱性能が局所的に低下することを軽減することができる。
請求項5に配設体によれば、請求項1から4のいずれかの発明の効果に加えて、基部の略中央に1つの固定突部が設けられていることにより、固定具で配設体を固定する作業が少なくても済み、固定作業を簡易化することができる。
請求項6に配設体によれば、請求項1から5のいずれかの発明の効果に加えて、用途に応じて、取付部に配線ボックス又は配線・配管材支持具を取り付けることが可能である。
請求項7に記載の配設体によれば、請求項1から5のいずれかの発明の効果に加えて、配線・配管ボックスとしての機能を発揮することができる。
請求項8に記載の断熱壁構造によれば、請求項1から7のいずれかの発明の効果を断熱壁構造として発揮することができる。すなわち、本発明は、断熱効果を担保しつつ、より確実且つ安定的に構築面に対して配設体を設置した断熱壁構造を提供するものである。
本発明の一実施形態(実施例1)の配設体の斜視図。 図1の配設体の台座(配設体本体)の(a)前方斜視図及び(b)後方斜視図。 図2の台座の(a)正面図、(b)背面図、(c)側面図、及び(d)平面図。 図2の(a)C−C断面図及び(b)D−D断面図。 図1の配設体の板状断熱材の(a)正面図及び(b)側面図。 図1の配設体の(a)A−A断面図及び(b)B−B断面図。 図1の配設体で構築した断熱壁構造の縦断面図。 図1の配設体で構築した断熱壁構造の横断面図。 図7及び8の断熱壁構造(内壁、断熱層を省略)の分解斜視図。 図1の配設体を構築面に設置する工程を示す横断面図であって、(a)配設体を構築面に設置する形態、及び、(b)配設体を構築面に設置してボックスを配設体に固定する形態、(c)配設体及びボックスを構築面に設置した形態を示す。 図11で説明した配設体の構築面への設置に続いて断熱壁構造を構築する工程を示す縦断面図であって、(a)は、構築面に発泡断熱材を吹き付けた形態、(b)は、断熱層を形成するとともにケーブルを配線した形態、及び、(c)は、壁孔を介して配線器具を配線ボックスに取り付ける形態を示す。 本発明の別実施形態(実施例2)の断熱壁構造(内壁、断熱層を省略)の分解斜視図。 図12の断熱壁構造の概略図。 本発明の別実施形態(実施例3)の配設体を構築面に設置する工程を示す横断面図であって、(a)配設体を構築面に設置する形態、(b)配設体を構築面に設置してボックスを配設体に固定する形態、及び(c)配設体及びボックスに対して発泡断熱材を吹き付けて断熱材充填空間に断熱材層を形成した形態を示す。 本発明の別実施形態(実施例3)の配設体(配線・配管ボックス)を示す概略断面図。 本発明の別実施形態(実施例4)の配設体(配線・配管材支持具)を示す概略断面図。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。また、本発明における上下左右の方向は、相対的な位置を示す概念にすぎず、これらを入れ替えて適用可能であることは言うまでもない。
(実施例1)
図1は、本実施形態の配設体100の斜視図である。本実施形態で説明する配設体100は、ボックス(配線・配管ボックス)Bや配線・配管材支持具Sを断熱状態で躯体壁の構築面W1と内壁W3との間の壁裏空間に配設し、配線・配管材を壁裏に配設するための装置である。ただし、本発明の配設体は、このような壁裏空間での配設用途に限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限りにおいて、当業者が想定し得るあらゆる用途に応用可能である。また、本発明の構築面は、建築物の躯体壁の壁面に限定されず、該配設体を設置可能な壁面を全て含む概念である。
図1に示すとおり、配設体100は、ボックスB及び/又は配線・配管材支持具Sを配設するための台座(配設体本体)110と、該台座110の基部111後面側に配置される板状断熱材130と、台座110の固定突部113内に充填される充填断熱材140とを備えてなる。該配設体100は、(頭部151及び軸部152からなる)固定具150によって構築面W1に固定されて壁裏空間に設置される。
以下、配設体100を構成する台座110及び板状断熱材130について詳細に説明する。
まず、図2から図4を参照して、本発明の一実施形態の台座110の構成を説明する。図2(a)、(b)は、該台座110の前方斜視図及び後方斜視図である。図3(a)から(d)は、該台座110の正面図、背面図、側面図及び平面図である。図4(a)、(b)は、図3(a)のC−C、D−D断面図である。
図2に示すとおり、一実施形態の台座110は、ボックスB及び/又は配線・配管材支持具Sが取り付けられる基部111と、該基部111の略中心で後方に突出するように形成された固定突部113と、を備える。図3(a)、(b)に示すとおり、基部111は、前面111a及び後面111bを有する縦長の矩形状薄板として形成されている。そして、基部111の前面111aの縦方向の略中央部分が前方に隆起し、上下端側付近が相対的に薄板となっている。この凸部分(又は肉厚部分)は、ボックスBの底壁部B1外面の凹みに対応し、これらが重なることにより、台座110とボックスBとの間の位置決めが行われる。他方、基部111の後面111bは略平坦面を定める。さらに、該基部111の外周近傍には、後述するボックスB(又は配線・配管材支持具S)をビスで固定するべく、3対(6つ)の長円状の取付孔(取付部)119が貫通形成されている。配設する対象に応じて、3対の取付孔119のいずれか又は全てが任意に用いられる。
図3(c)、(d)に示すとおり、該基部111の後面111b側には、断熱材(本実施形態では板状断熱材130)を充填するための断熱材充填空間112が定められている。そして、この断熱材充填空間112を貫通するように円筒中空形状の固定突部113が後方に延在している。該固定突部113は、該断熱材充填空間112に断熱材(板状断熱材130)が充填された状態で構築面W1に当接可能に構成されている。
図4(a)、(b)に示すとおり、固定突部113は、基部前面111a側に開口した開口端114と、該開口端114から後方に延びる中空筒状の筒壁115と、該筒壁115先端に形成された平坦状の底壁116と、該底壁116に穿設された固定孔(固定部)117とを備える。換言すると、固定突部113は、基部111に対して後方に凹んで固定具頭部151が収容される凹部を形成し、当該凹部の底面に固定具軸具152が挿通される固定孔117が形成されている。そして、当該固定孔117の周縁底面に固定具頭部151が(任意に緩衝片116aを介して)当接可能であるとともにその周縁背面が構築面W1に当接可能である。
より詳細には、当該固定突部113では、開口端114が固定具頭部151を挿通可能な幅d1で開口している。つまり、開口端114の開口幅d1は、固定具頭部151の径よりも大きい。また、該開口端114に連続して延びる筒壁115は、中空の円筒形状として形成されている。該筒壁115は、突出方向に僅かに細くなるようにテーパー状に形成されているが、実質的に一様な内径d1(=開口幅)及び外径d2を有する。つまり、筒壁115は、固定具頭部151を内方に収容可能に構成されている。さらに、該筒壁115先端に底壁116が一体的に形成されており、この底壁116が筒壁115先端を閉塞している。この底壁116は、外径d2の背面視円形状を有する。該底壁116は、平坦な外面を有し、構築面W1に面で当接可能である。
そして、基部後面111bから底壁116外面までの距離が固定突部113の突出幅tとして定められる。この固定突部113の突出幅tは、断熱材充填空間112の前後厚みと対応している。そして、底壁116の略中心には、該固定突部113を構築面W1に固定具150で固定するための固定孔(固定部)117が穿設されている。該固定孔117の内径は、固定具頭部151の径よりも小さく、尚且つ、固定具軸部151の径よりも大きい。該固定孔117は、開口端114と連通しており、作業者は、開口端114及び固定孔117を介して基部前面111a側の空間から基部後面111b側の空間を覗くことができる。
さらに、固定孔117の周縁から開口端114側に複数(4つ)の緩衝片116aが前方に突出形成されている。各緩衝片116aは円弧形状を有している。該複数の緩衝片116aは、底壁116に一体的に形成され、固定孔117外縁に沿って所定間隔で並んでいる。この緩衝片116aは、固定具150にかかる強い力に応じて潰れることにより、その衝撃を吸収するように機能する。例えば、緩衝片116aは、ガス式鋲打機で固定具150を打ち込むときの潰れ代として機能する。
また、図3(c)、(d)に示すように、基部111の幅方向中央且つ上下両端縁近傍において、基部裏面111bに2つの係合突起118が断熱材充填空間112内に延びるように突出形成されている。係合突起118は、ピン状の突起であり、板状断熱材130に食い込むように構成されている。該係合突起117の突出幅は、板状断熱材130(断熱材充填空間112)の厚みよりも小さい。この係合突起117が板状断熱材130に係合することにより、台座110が板状断熱材130に対して回動することが防止される。
なお、本実施形態の台座110は、硬質の合成樹脂材料から一体成形されてなる。しかしながら、本発明の配設体の材質、形状寸法は上記実施形態に限定されることなく、当業者であれば、任意に選択可能であり、例えば、鋼板等から選択され得る。
次に、図5を参照して、本発明の一実施形態の配設体100の板状断熱材130を説明する。図5に示すとおり、該板状断熱材130は、発泡プラスチック、発泡ゴム等の断熱材料で直方体状に成形されている。例えば、本実施例では、板状断熱材130は、適度に硬質な発泡材料である硬質ポリウレタンフォームからなる。
この板状断熱材130は、その前面130a及び後面130b形状において、基部111の前面111a及び後面111bの形状寸法よりも少なくとも大きく、尚且つ、基部111に取り付けられるボックスBの底壁部B1と略同形状(寸法)を有していることが好ましい。これにより、ボックス側壁部B2と板状断熱材130側面との間に大きな段差が生じさせずに、断熱層W2形成時に空隙が生じることを抑えることができる。しかしながら、本発明はこれに限定されず、板状断熱材130の寸法を断熱材充填空間112の寸法に合致させるように設定してもよい。また、該板状断熱材130の厚みは、台座110の断熱材充填空間112の厚み、つまり、固定突部113の突出幅tと等しくなるように設計されている。すなわち、板状断熱材130が断熱材充填空間112に収容されることにより、台座110の設置箇所における断熱性能の低下が軽減される。
そして、この板状断熱材130の略中央には、固定突部113を挿通するための円形の挿通孔131が貫通形成されている。該挿通孔131の内径d3は、固定突部113の筒壁115の外径d2とほぼ等しい。さらに、板状断熱材130の後面130bには、両面接着層132が貼着されている。この両面接着層131には、設置前の段階で剥離シート(図示せず)が貼り付けられていることが利便上好ましい。該両面接着層132により、板状断熱材130の後面130bが構築面W1に粘着され、ビス150による配設体100の構築面W1への固定が補助される。そして、この板状断熱材130と構築面W1とを接着する両面接着層132は、設置時又は設置後において、板状断熱材130が構築面W1に対してビス150を軸として回動することを防止する回動防止手段としても機能する。
次に、本発明の一実施形態の配設体100の充填断熱材140を説明する。図1に示すように、充電断熱材140は、固定突部113の筒壁115内に収容可能な円柱形状を有する。この充填断熱材140は、板状断熱材130の挿通孔131を穿設するときに切り取られた切取り片を加工したものである。よって、該充填断熱材140は、挿通孔の内径d3とほぼ等しい外径を有する。この充填断熱材140の外径は、固定突部113の開口端114の開口幅d1(筒壁115の内径)よりも若干大きいが、充填断熱材140を開口端114から固定突部113内に押し込んで変形させることにより、充填断熱材140を固定突部113内部に収容可能である。ただし、充填断熱材140の外径を固定突部113の内径d1に合わせて加工することも可能である。他方、該充填断熱材140は、板状断熱材の厚み(又は突出幅t)よりも薄い。つまり、該充填断熱材140は筒壁115内に収容したときに開口端114からはみ出さないように、切取り片を軸方向に切断したものである。しかしながら、固定突部113の開口端114からはみ出すことに支障がなければ、切取り片を切断しなくてもよい。
上述した各構成部材の説明を踏まえ、図6を参照して配設体100の構造をより詳細に説明する。図6(a)及び(b)は、配設体100のA−A縦断面図及びB−B横断面図である。
図6(a)、(b)に示すとおり、板状断熱材130が台座110の基部後面111bに対して一体的に配置されている。そして、台座110の基部後面111bの断熱材充填空間112に板状断熱材130が延在している。該板状断熱材130は、基部後面111bの断熱材充填空間112を断熱材料で完全に充填するとともに、断熱材充填空間112から側方にはみ出している。
より具体的には、台座110の基部後面111bが板状断熱材130の前面130aに当接するとともに、台座110の固定突部113が板状断熱材130の挿通孔131を貫通している(図6(a)参照)。このとき、固定突部113の筒壁115外面が板状断熱材130の挿通孔131内面に密着し、尚且つ、基部後面111bから突出する2つの係合突起118が板状断熱材130の前面130aに食い込んでいる。これにより、台座110及び板状断熱材130が離脱しないように結合している。さらに、係合突起118が板状断熱材130に係合することにより、板状断熱材130が固定突部113の筒軸を中心に相対的に回動することが規制されている。
また、固定突部113の突出幅tが板状断熱材130の厚みとほぼ等しいため、固定突部113の底壁116外面と板状断熱材130の後面130bとが実質的に面一となっている。つまり、配設体100の後面には、底壁116外面と板状断熱材後面130bとが構築壁W1に同時に面当接可能な平坦面が形成される。なお、両面接着層132は、板状断熱材130本体と比べて十分に薄いので、その厚みを無視してもよい。
また、台座110の開口端114を介して底壁116内面が配設体100前方に臨んでいる。これにより、(構築面W1に固定する前段階で)底壁116に穿設された固定孔117を介して配設体100の前方空間から後方空間(すなわち、構築面W1)を覗くことができる。そして、図6に示すとおり、該配設体100が構築面W1に固定されるときに、固定具150が固定突部113の筒壁115内に収容された上で固定突部113の開口端114から充填断熱材140が挿入される。
本実施形態の配設体100は、台座110の固定突部113を板状断熱材130の挿通孔131内に押し込んで、係合突起118を板状断熱材前面130aに食い込ませるように押圧することによって簡単に構築可能である。なお、該配設体100を製品として保管又は出荷する場合、固定具150の軸部152先端を台座110の固定孔117周囲の緩衝片116aに保持させてもよい。
続いて、本実施形態の配設体100及びボックスBを構築面W1及び内壁W3の間に設置して構築した断熱壁構造10について説明する。図7は、配設体100の横方向中央(図1のA−A線に対応)で切断した断熱壁構造10の縦断面図である。他方、図8は、配設体100の縦方向中央(図1のB−B線に対応)で切断した断熱壁構造10の横断面図である。
本実施形態では、構築面W1は、建築物を構成するコンクリートの躯体壁の内壁面であり、且つ、内壁W3は、石膏ボード又はベニヤ板からなる仕上げ壁である。そして、壁表空間と外側環境との間に所望の断熱性能を担保すべく、構築面W1と内壁W3との間の壁裏空間には、所定厚の断熱層W2が一面に亘って設けられている。該断熱層W2の厚みは、構築面W1と内壁W3裏面との間の距離にほぼ等しい。この断熱層W2は、発泡ポリウレタン等の発泡樹脂からなる。なお、本発明は、この形態に限定されず、薄い断熱層W2を板状断熱材130の周囲のみに形成してもよい。
図7及び図8に示すとおり、この断熱壁構造10では、壁裏空間において、台座110の基部後面111bと構築面W1との間に板状断熱材130が介在するとともに固定突部113の底壁116が構築面W1に当接している。この状態で、固定具150が固定孔117を貫通することで配設体100が構築面W1に固定されている。そして、ボックスBが台座110の基部前面111aに固定され、配線器具Eが取り付けられた状態で壁表に臨んでいる。なお、ボックスBは、一般的な配線ボックスであり、底壁部B1と、該底壁部B1から立設した側壁部B2と、該側壁部B2先端で開口した開口部B3と、底壁部B1に穿設された台座110に固定するための孔B4と、開口部B3周縁に形成され、配線器具Eを取り付けるための器具取付孔B5と、底壁部B1の略中央で開口側に延びる磁気探知部B6(図9参照)と、を備えてなる。
より詳細には、板状断熱材130の後面130bが構築面W1に両面接着層132を介して当接及び接着し、且つ、板状断熱材130の挿通孔131を貫通する固定突部113の底壁116外面が構築面W1に当接している。すなわち、略同一平面上に整列した底壁116外面及び板状断熱材後面130bからなる配設体100の後面全体が構築面W1に面接触している。また、基部後面111bと板状断熱材前面130aとが当接しているとともに、台座110及び板状断熱材130の相対的な回動を規制すべく、基部111から後方に突出する2つの係合突起118が板状断熱材前面130aに食い込んでいる。このように、該板状断熱材130は、基部111前方の断熱性能の低下を軽減すべく、基部111後方の断熱材充填空間112全体を占めるように配置されている。このとき、板状断熱材130は、固定突部113の突出幅tと同じ厚みで基部110及び構築面W1の間に介在しており、当初厚みから潰れることなく断熱性能を維持している。
また、該断熱壁構造10では、固定具頭部151が固定突部113の筒壁115内に収容されているとともに、固定具軸部152が固定孔117を貫通している。固定具頭部151が底壁116(緩衝片116a)に強く当接するまで固定具軸部152が構築面W1に奥深く螺入し、固定孔117の背面周縁である底壁116外面が構築面W1に圧接している。つまり、固定突部113が構築面W1に固定具150で強固に固定されている。さらに、固定突部113の筒壁115内における固定具頭部151の前側に、円柱状の充填断熱材140が充填されている。このとき、充填断熱材140の後端面が固定具頭部151に当接するとともに、充填断熱材140の前端面が開口端114を閉塞している。この充填断熱材140は、開口端114から基部前面111a側にはみ出していないが、ボックス底壁部B1に干渉しなければ、前方にはみ出していてもよい。
そして、配設体100の台座110の基部前面111aに対して、ボックスBの底壁部B1が孔B4及び取付孔119を介してビスB4’で固定されている(図8参照)。また、基部111の凸部分がボックス底壁部B1外面の凹部分に嵌まることにより(図7参照)、基部前面111a全体がボックス底壁部B1外面に当接している。図7及び図8に示すとおり、ボックスBは、その縦横両方の幅において、台座110の基部111よりも大きく、且つ、板状断熱材130とほぼ等しい。
さらに、本実施形態では、構築面W1と内壁W3との間の壁裏空間で所定厚の断熱層W2が充填され、配設体100及びボックスBの周囲を覆っている。本断熱壁構造10では、断熱層W2がボックスBの側壁部B2外面及び板状断熱材130の外周側面にほぼ密接している。また、この断熱層W2の一部がボックスBの側壁部B2上方で切り欠かれており、ボックスB内部にケーブルCを配線するための通路が形成されている。該断熱壁構造10では、電源(図示せず)に接続されたケーブルCが該通路を介して壁裏に延線されている。
また、ボックスBの開口部B3の前方(壁表側)で内壁W3に壁孔W3aが穿設されている。この壁孔W3aは、ボックスBの開口部B3とともに一対の器具取付孔B5が壁表に臨む大きさで穿設されたものである。そして、コンセント、スイッチ等である該配線器具Eが、ボックスBの一対の器具取付孔B5を介してビスB5’でボックス開口部B3を被覆するように固定されている。さらに、ケーブルCがボックスBの側壁部B2に穿設されたケーブル挿通孔を貫通し、ボックスB内部に配線されている。そして、該ケーブルCの先端が、該ボックスBに器具取付孔B5を介して取り付けられた配線器具Eに接続されている。すなわち、図7及び図8に示した断熱壁構造10では、壁裏空間に配置された断熱層W2が壁表空間と外部空間とを効果的に断熱した状態で、配設体100が壁裏に設置されている。
次に、図9から図11を参照して、構築面W1に配設体100を設置して断熱壁構造10を構築する方法を説明する。
図9は、本実施形態の断熱層W2及び内壁W3を省略した断熱壁構造10の分解斜視図である。図9に示すとおり、構築面W1側から順に、板状断熱材130、台座110、固定具150、充填断熱材140、及び、ボックスBが組み付けられることにより、配設体110がボックスBとともに構築面W1に設置される。この設置構造に対して、断熱層W2及び内壁W3が形成されることにより、断熱壁構造10が構築される。以下、各工程をより詳細に説明する。
まず、台座110の固定突部113を板状断熱材130の挿通孔131に挿通させるとともに、係合突起118を板状断熱材130に係合させるように、台座110及び板状断熱材130を組み付ける。次に、構築面W1の面内における台座110(又はボックスB)を設置する位置を定め、該構築面W1に取付位置を罫書いて、必要に応じて下穴W1aを穿孔する。そして、図10(a)に示すように、板状断熱材130と一体化された台座110を把持しつつ、台座110を構築面W1に対して近づける。このとき、作業者は、固定突部113の開口端114から固定孔117を通して構築面W1を覗いて、固定孔117の位置と下穴W1a(又は、下穴W1aを形成しない場合は罫書き線)の位置とを合致させることにより、簡単且つ正確に台座110の固定位置を決定することができる。そして、下穴W1aが固定孔117から前方に臨む位置で、台座110に一体的に結合する板状断熱材130の後面130bを両面接着層132を介して構築面W1に貼り付ける。この両面接着層132の接着力により、台座110及び板状断熱材130が構築面W1に仮支持される。
次に、図10(b)示すとおり、両面接着層132で仮止めした状態で、開口端114から固定具150を固定孔117を介して構築面W1の下穴W1aに挿入する。そして、固定具150の頭部151が固定突部113の底壁116内面(緩衝片116a)に圧接するまで、固定具軸部152を構築壁W1内に螺進させる。このとき、電動ドライバ等の電動工具を用いることにより、固定具150を強く締め付けて、固定具150で配設体100を構築面W1に迅速且つ強固に固定することができる。なお、固定具150がコンクリート用の固定釘である場合、ガス式鋲打機(図示せず)を用いることができる。しかしながら、本発明はこれに限定されず、作業者は手動式の工具(例えば、ドライバやハンマー)を使用してもよい。
次いで、台座110及び板状断熱材130が構築面W1に固定された状態で、充填断熱材140を固定突部113の開口端114から筒壁115内に押し込む。充填断熱材140を若干押し潰すことで筒壁115内に収容することができる。そして、ボックスBを把持して基部前面111aに近接させるとともに、基部111及びボックス底壁部B1の凹凸を合わせてボックスBの一対の孔B4を台座110の一対の取付孔119に合致させる。この状態でビスB4’を取付孔119に螺着させ、その先端を板状断熱材130内に埋め込むようにして締め付けることにより、ボックスBを台座110に固定することができる。こうして、図10(c)に示すとおり、配設体100及びボックスBが構築面W1に設置される。
そして、図10(c)のように配設体100を構築面W1に設置した後、断熱層W2及び内壁W3を設けて配線を行う。より具体的には、図11(a)に示すように、ボックスBの開口部B3をマスキングテープMでマスキングし、且つ、ボックスBの側面やその他の細かい隙間をマスキングテープで閉塞した(図示せず)上で、構築面W1に亘って、ボックスB及び配設体100全体を包囲(被覆)するように吹付け発泡断熱材W2’を吹き付ける。これにより、ボックスB及び配設体100が吹付け発泡断熱材W2’内に隙間なく埋設される。そして、マスキングテープMを開口部B3から除去するとともに、吹付け発泡断熱材W2’の一部を除去して、所定厚の断熱層W2を形成する。さらに、ケーブル(配線・配管材)Cを壁裏空間に配線すべく、断熱層W2の一部を削って配線用通路を設ける。なお、吹付け発泡断熱材W2’を板状断熱材130周囲のみに吹き付けてもよい。
次に、図11(b)に示すように、この配線用通路に沿って、ケーブルCを配線し、その先端をボックス側壁部B2のケーブル挿通孔に挿通する。ケーブルCの配線後、内壁W3を立設する。図示しないが、内壁W3は壁裏の造営材(例えば、柱材や胴縁材)を介して構築される。このとき、ボックスBの開口部B3及び断熱層W2前面が内壁W3裏面に当接するように、内壁W3を立設することが好ましい。
続いて、壁表側からボックスBの磁気探知部B6の位置を探知し、ボックスBの開口部B3及び一対の器具取付孔B5が壁表に臨むように、ホルソー等で(例えば、長円形状の)壁孔W3aを穿設する。次いで、壁孔W3aを介して、磁気探知部B6を底壁部B1から除去する。次に、ケーブルCの先端を壁表側に引き出して、コンセントやスイッチ等の配線器具Eに接続する。そして、配線器具Eを一対の器具取付孔B5を介してビスB5’でボックスBに固定することによって、図7及び図8の断熱壁構造10を構築することができる。
なお、ここで説明した方法は、一例にすぎず、当業者であれば、各工程の順序を入れ替え、状況に応じて不要な工程を変更又は省略し、あるいは、追加の工程を付加することも可能である。例えば、下穴W1aや罫書き線に対して正確な位置決めが必要ない場合、固定具150の軸部151先端を固定孔113に螺合した状態で台座110を把持しつつ、固定突部113の底壁116を構築面W1に近接及び当接させて固定具150を螺進させてもよい。あるいは、吹付け発泡断熱材W2’を形成する前に、ボックスBを固定せずにダミーとしてボックス形状の型枠を台座110に固定し、該型枠の上から吹付け発泡断熱材W2’を吹き付ける。その後、該型枠を除去し、形成された発泡断熱材W2’の隙間にボックスBを差し込んで台座110に固定してもよい。あるいは、吹付け発泡断熱材W2’を形成する前にケーブルCを配線し、該ケーブルCを保護管に収容した後に、該保護管の上から吹付け発泡断熱材W2’を吹き付けて、ケーブルCごとボックスB及び配設体100を断熱層W2に埋設させてもよい。
以下、本発明に係る一実施形態の配設体100及び断熱壁構造10における作用効果について説明する。
本実施形態の配設体100によれば、固定突部113の底壁116が構築面W1に当接した状態で、固定部頭部151が筒壁115内(固定突部内空間)に収容されるとともに固定具軸部152が固定孔117を貫通することによって固定突部113が構築面W1に固定される。すなわち、固定突部113の筒壁115が断熱材充填空間112を貫通し、その底壁116が断熱材を介さずに構築面W1に当接するので、基部後面111bと構築面W1との距離(断熱材充填空間112の厚み)が固定突部113の突出幅tで維持される。これにより、固定具150に強い力を加えて配設体100を構築面W1に固定する際、配設体100の基部後面111b側で板状断熱材130が潰れることを抑え、台座110の基部111や底壁116が撓み変形して配設体100自体が損傷することを防止することができる。さらに、固定孔117が底壁116に設けられていることにより、固定具150に強い力を加えて、固定具頭部151が底壁116内面に圧接したときに該底壁116が構築面W1によって外面側から直接的に下支えされる。その結果、例えば、電動工具やガス式鋲打機等を用いて、固定具150に強い力又は衝撃を加えても配設体100自体が損傷する虞を大幅に軽減することができる。さらに、固定孔117が予め底壁116に形成されていることにより、固定具150を固定する際に底壁116に対して固定具軸部152による負荷がかからない。つまり、底壁116を固定軸部152で貫通する工程を省略し、その際に底壁116が割れる虞を軽減する。そして、該固定孔117が底壁116に設けられていることにより、固定具頭部151と構築面W1とを隔てているのは、基部111とほぼ同様の厚みを有する底壁116の厚み分だけである。このため、固定具頭部151が固定具軸部152先端を支点として構築面W1に対して振れる(旋回する)虞が軽減され、固定具150が構築面W1から抜け難くなる。すなわち、本実施形態の配設体100は、構築面W1に安定的に設置可能である。
また、固定突部113の底壁116に固定孔117が穿設されていることにより、配設体100の前面111a側から開口端114及び固定孔117を通して構築面W1を目視することができる。すなわち、固定具150を固定するために予め構築面W1に形成された下穴W1a(又は位置合わせのための罫書き線)を固定孔117から前方に臨むように配置することで、配設体100の位置合わせが容易となる。あるいは、底壁116に穿設された固定孔117に固定具軸部152を(緩衝片116aに保持させて)配置し、その先端を底壁116外面に突出させることによっても同様に、配設体100の位置合わせが容易となる。すなわち、底壁116外面から突出した固定具軸部152先端が構築面W1の下穴W1aに嵌まるまで、配設体100の底壁116外面を構築面W1に宛がって移動させることにより、下穴W1aを(固定孔117から)目視不能な環境であっても、手探りで位置合わせを行うことができる。さらに、1つの固定突部113だけを1本の固定具150で固定することにより、配設体100を構築面W1に固定することができる。そのため、固定作業が少なくて済み、設置作業を効率的に行うことができる。したがって、配設体100を構築面W1に簡単且つ迅速に設置して断熱壁構造10を構築することが可能である。
さらに、本実施形態では、固定具頭部151が固定突部113の底壁116に当接するまで固定具軸部152を構築面W1内に奥深く進入させることができる。これにより、配設体100を確実に構築面W1に固定可能である。すなわち、従来技術(特許文献2)では、固定具(固定釘)頭部がボックス底壁に圧接するように構成されているため、断熱材の厚み及びボックス当接体の長さに合わせて、十分に長い軸部を有する固定具を用いなければならない。実際、固定具軸部が構築面に食い込む量は、細長いボックス当接体及び固定具軸部の長さの差の先端部分だけであり、固定具の軸部が構築面に食い込む絶対的な量が少ない。そのため、ボックスの構築面への固定が脆弱で不安定となる虞があった。これに対し、本実施形態の配設体100及び断熱壁構造10では、固定具軸部152が構築面W1の奥深く進入して、固定具頭部151と構築面W1の間に底壁116を挟圧することで、従来より強固且つ安定的に配設体100を構築面W1に固定することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の実施例を取り得る。以下、本発明の代表的な実施例2乃至5を説明する。なお、各実施例の説明において、実施例1と共通する構成要素の説明を省略するが、下二桁の符号が共通する部材は、一般的に同様又は類似する部材又は特徴を意味する。
(実施例2)
一実施形態の配設体100は、ボックスBを取り付ける用途に限定されない。例えば、図12及び図13に示すとおり、構築面W1に対して設置された配設体100の台座110に対して、ボックスBの代わりに配線・配管材支持具(所謂サドル)Sを取り付けてもよい。図12は、実施例2の(断熱層W2及び内壁W3を省略した)断熱壁構造10’の分解斜視図である。図13は、該断熱壁構造10’の断面図である。図12に示すとおり、該配線・配管材支持具Sは、帯状の全体形状を有しており、その中央が配線・配管材を支持すべく半円状に折れ曲がっている。より詳細には、配線・配管材支持具Sは、台座110の基部前面111aに固定される底壁部S1と、配線・配管材Pを支持するための湾曲した配線・配管材支持部S2と、を備える。図13に示すように、断熱壁構造10’では、該配線・配管材支持部S2と基部111との間に配線・配管材Pを挿通した状態で、底壁部S1の孔S3を介してビスS3’が取付孔119に螺着することにより、配線・配管材支持具Sが台座110に取り付けられている。すなわち、実施例2では、構築壁W1と内壁W3の間に配設体100、配線・配管材支持具S及び断熱層W2が設置されることにより、断熱壁構造10’が構成されている。
(実施例3)
本発明の配設体は、実施例1のように板状断熱材130を台座110に一体的に組み付けた形態に限定されない。すなわち、配設体200は、台座(配設体本体)210と、充填断熱材240とを備えてなり、板状断熱材を具備していない。本実施例の台座210は、実施例1の台座110と同一であり、その説明を省略する。図14に示すとおり、配設体200を構築面W1に設置して断熱壁構造20を構築する方法では、配設体200(台座210及び充填断熱材240)及びボックスBを構築面W1に設置した上で(図14(a)、(b)参照)、台座210の側方から基部後面210bと構築面W1との間の断熱材充填空間212に対して吹付発泡断熱材W2’を吹き付けて形成する(図14(c)参照)。その後、実施例1と同様に、内壁W3を立設することにより、断熱壁構造20を構築することができる。
したがって、実施例3は、板状断熱材を省略しても、断熱性能を担保しつつ、より確実且つ安定的に構築面W1に対して設置可能な配設体200及び断熱壁構造20を提供するものである。
(実施例4)
本発明の配設体は、器具を取り付け可能な配線・配管ボックスの周壁に一体成型されていてもよい。換言すると、配設体は、配線・配管ボックスを含む概念である。例えば、図15は、配設体300の断面図である。図15に示すとおり、配設体300は、配設体本体としての配線・配管ボックス310と、該配線・配管ボックス310の基部311後方の断熱材充填空間312に配置される板状断熱材330と、配線・配管ボックス310の固定突部313内に充填される充填断熱材340とを備えてなる。
本実施例の配線・配管ボックス310は、筐体の周壁の一部(底壁部)をなす基部311と、該基部311の後方に突出する固定突部313と、板状断熱材330の前面330aに食い込んで係合する係合突起318と、基部311から前方に立設した側壁部321と、該側壁部321先端で開口する開口部322と、該開口部322の周縁に形成された一対の器具取付孔323と、を備える。すなわち、基部311がボックス底壁部としてボックス周壁に一体成型されている。つまり、基部311及び側壁部321によって、前面に開口部322を定める「ボックス部(筐体部)」の周壁が構成されている。そして、該基部311には、その後面311bの略中央に固定突部313が突出形成されている。該固定突部313は、開口端314、筒壁315、底壁316及び固定孔(固定部)317を備え、実施例1の固定突部113と同様の構造を有している。なお、配線・配管ボックス310の構造は、基部311(底壁部B1)を除いて実施例1のボックスBと共通するものであり、その詳細な説明を省略する。しかしながら、ボックスとしての機能を発揮可能であれば、いかなる形態をとってもよい。
本実施例では、開口部322から開口端314を介して、筒部315内に固定具350の頭部351が収容されるとともに該固定孔317に固定具350の軸部352が貫通することによって、該固定突部313が構築面W1に固定される。そして、固定具頭部351を底壁316内面に圧接させた状態で筒壁315内に充填断熱材340が充填されることにより、配設体300が構築面W1に設置される。
したがって、実施例3は、上記実施例1と同様に、断熱性能を担保しつつ、より確実且つ安定的に構築面W1に対して設置可能な配設体300及び断熱壁構造30を提供するものである。さらに、本配設体300は、配線・配管ボックスとしての機能をも同時に発揮することができる。
(実施例5)
本発明の配設体は、配線・配管材支持具の底壁部に一体成型されていてもよい。換言すると、配設体は、配線・配管材を支持する配線・配管材支持具を含む概念である。より具体的には、配線・配管材支持具の(配線・配管材を支持又は把持するための)配線・配管材支持部が、基部としての底壁部に一体成型されていてもよい。これにより、当該配設体は、各部材を組み付けることなく、配線・配管材支持具としての機能を発揮することができるため、製造コストや利便性の点で有利である。
例えば、図16は、配設体400の斜視図である。図16に示すとおり、配設体400は、配設体本体としての配線・配管材支持具410と、該配線・配管材支持具410の基部411後方の断熱材充填空間に配置される板状断熱材430と、配線・配管材支持具410の固定突部413内に充填される充填断熱材440とを備えてなる。
本実施例の配線・配管材支持具410は、基部411と、該基部411の後方に突出する固定突部413と、板状断熱材430の前面430aに食い込んで係合する係合突起418と、基部411から前方に延びる配線・配管材支持部421と、該配線・配管材支持部421に形成された開口部422と、ビス423a及びビス孔423bを介して配線・配管材支持部421を閉塞するための閉塞部423と、を備える。すなわち、基部411が配線・配管材支持具410の底壁部として形成されている。そして、該基部411には、その後面411bに固定突部413が突出形成されている。該固定突部413は、開口端414、筒壁415、底壁416及び固定孔(固定部)417を備え、実施例1の固定突部113と同様の構造を有している。
本実施例では、開口部422から開口端414を介して筒部415内に固定具450の頭部451が収容されるとともに該固定孔417に固定具450の軸部452が貫通することによって、該固定突部413が構築面W1に固定される。そして、固定具頭部451を底壁416内面に圧接させた状態で筒壁415内に充填断熱材440が充填されることにより、配設体400が構築面W1に設置される。
したがって、実施例4は、上記実施例1と同様に、断熱性能を担保しつつ、より確実且つ安定的に構築面W1に対して設置可能な配設体400及び断熱壁構造40を提供するものである。さらに、本配設体400は、配設体支持具としての機能をも同時に発揮することができる。
(変形例)
本発明の配設体及び断熱壁構造は、上記実施形態に限定されずに、例えば、以下のように変形可能である。
1)設置用途に応じて、基部や固定突部の形状、材質を任意に変更することができる。例えば、上記実施例では、固定突部が円筒形状であるが、これに限定されず、例えば、横断面視多角形の筒体としてもよい。あるいは、固定突部先端で底壁が構築面に当接可能に形成されていれば、固定突部の筒壁を部分的に切り欠いてもよい。例えば、固定突部内空間が外部に露出するように、筒壁の大部分をくり抜いてもよい。
2)上記実施例では、配設体本体に1つの固定突部が設けられているが、複数の固定突部を基部の後方に突出させるように設けてもよい。この場合、固定作業工数が多くなるが、より強固且つ堅牢な設置構造及び断熱壁構造を構築することができる。
3)上記実施例では、基部及び固定突部が一体的に形成されているが、これに限定されない。例えば、固定突部を基部に対して螺合式や嵌合式に脱着可能に構成してもよい。
4)本発明の配設体の固定部は、固定突部が構築面に固定される部位を示し、上記実施形態の固定孔に限定されない。例えば、底壁に固定孔を事前に穿孔せずに、固定具(ビス、釘)で底壁を貫通してもよい。あるいは、固定孔を薄膜で閉塞してもよい。さらに、固定具はビス、釘であることが好ましいが、ステープル(U字釘)等の他の部材であってもよい。この場合、底壁に固定部として固定孔を2つ穿設してもよい。
5)上記実施例では、固定具頭部が固定突部内空間に完全に収容されているが、固定具頭部が固定突部開口端から前面に部分的にはみだしていてもよい。この場合、充填断熱材は省略される。
6)本発明の配線・配管材支持具は、上記実施例2、5の配線・配管材支持具S、410のような形態に限定されない。例えば、配線・配管材支持部は、前面側に開口を有する略U字形状や略C字形状であってもよい。この場合、配線・配管材支持部の開口と反対側の部分を基部とし、該基部から後面側に固定突部が突出形成される。
7)本発明は、上記課題が解決できれば、少なくとも基部及び固定突部が設けられていればよい。例えば、配設体から緩衝片、係合突起、板状断熱材、充填断熱材等の付加的な構成を省略してもよい。また、上述した各実施例の特徴的な構成要素をそれぞれ部分的に組み合わせてもよい。
本発明は上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限りにおいて種々の態様で実施しうるものである。
10 断熱壁構造
100 配設体
110 台座(配設体本体)
111 基部
111a 前面
111b 後面
112 断熱材充填空間
113 固定突部
114 開口端
115 筒壁
116 底壁
116a 緩衝片
117 固定孔(固定部)
118 係合突起
119 取付孔(取付部)
130 板状断熱材
131 挿通孔
132 両面接着層
140 充填断熱材
150 固定具
151 頭部
152 軸部
200 配設体
210 台座(配設体本体)
300 配設体
310 配線・配管ボックス(配設体本体)
400 配設体
410 配線・配管材支持具(配設体本体)
B ボックス(配線・配管ボックス)
C ケーブル(配線・配管材)
E 配線器具
S 配線・配管材支持具
P 配線・配管材
W1 構築面
W1a 下穴
W2 断熱層
W3 内壁
W3a 壁孔

Claims (8)

  1. 構築面との間に断熱材を配置し、固定具で構築面に固定される配設体であって、
    後面側に断熱材を配置するための断熱材充填空間を定める基部と、
    前記基部から前記断熱材充填空間を貫通するように突出し、前記構築面に当接した状態で前記固定具によって前記構築面に固定される固定突部と、を備えてなり、
    前記固定突部は、前記固定具の頭部を挿通可能な幅で前記基部の前面側に開口した開口端と、前記固定突部先端で前記構築面に当接する底壁と、該底壁に形成された固定部とを備え、
    前記固定具の頭部が固定突部内空間に収容されるとともに前記固定具の軸部が前記固定部を貫通することによって前記固定突部が前記構築面に固定されることを特徴とする配設体。
  2. 前記固定部は、前記固定具の軸部が貫通する固定孔からなることを特徴とする請求項1に記載の配設体。
  3. 前記断熱材充填空間を占めるように前記基部後面に一体的に配置された板状断熱材をさらに備え、前記板状断熱材を貫通する前記固定突部の突出幅が前記板状断熱材の厚みと略同一であることを特徴とする請求項1又は2に記載の配設体。
  4. 前記固定突部が前記固定具で固定された状態で前記固定突部の前記開口端及び前記底壁の間の中空空間に充填される充填断熱材をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の配設体。
  5. 前記固定突部が前記基部の略中央に1つ設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の配設体。
  6. 前記基部には、該基部前面に、器具を取り付け可能な配線・配管ボックス又は配線・配管材を支持する配線・配管材支持具を取り付け可能な取付部が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の配設体。
  7. 前記基部と、器具が取付可能なボックス部を形成する周壁とが一体成型されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の配設体。
  8. 請求後1から7のいずれか一項に記載の配設体が躯体壁の構築面に固定具で固定され、前記配設体の前方に内壁が立設され、前記配設体を取り囲むように前記躯体壁と前記内壁との間に断熱層が設けられていることを特徴とする断熱壁構造。
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