JP6172635B2 - 手摺取付構造 - Google Patents

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本発明は、手摺ブラケットへの手摺の取付構造に関する。
従来より、階段や廊下等の壁面等の設置対象面に沿わせるように、手摺ブラケットを介して手摺を取り付けた構造が知られている。
例えば、下記特許文献1では、手摺ブラケットに設けられた位置決め突部を、単板積層材からなる手摺り棒に設けられた位置決め用凹部に嵌め込んだ状態で、ねじ等の固着具によって手摺り棒を手摺りブラケットに取り付けた構造が提案されている。
特開2007−85109号公報
上記のような木質製の手摺であれば、どの部位においても比較的にねじを捩じ込み易く、手摺ブラケットに比較的に容易に手摺を取り付けることが可能であった。しかしながら、材料調達性等の観点や効率的に長尺状にする観点等から、木質製の手摺に代えて、金属製の手摺を採用したい場合がある。このような場合には、金属製の手摺には、ねじを捩じ込み難く、例えば、施工現場において手摺ブラケットに応じた位置となるように下孔等を設ける必要が生じることが考えられ、更なる改善が望まれる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、手摺ブラケットへの金属製の手摺の取付性を向上し得る手摺取付構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る手摺取付構造は、金属製の筒状の手摺の外周面に全長に亘って長手方向に延びるように設けられた凹溝部に、該手摺が固定される手摺ブラケットの手摺固定部に設けられた凸部を嵌め入れた状態で、先端部が前記凹溝部の溝底に非接触状態で前記凹溝部の両側壁を捩じ切り可能な構成とされたねじを、前記手摺固定部を介して前記凹溝部の溝底を構成する止着部に捩じ込んで前記手摺を前記手摺ブラケットに取り付けた構造とされていることを特徴とする。
本発明においては、前記手摺を、前記止着部を除いた周方向に沿う概ね全体部位の厚さが前記止着部よりも薄い構造としてもよい。
また、本発明においては、前記手摺の凹溝部の溝底に、前記ねじの先端部を受け入れる受溝部を全長に亘って設けてもよい。
本発明に係る手摺取付構造は、上述のような構成としたことで、手摺ブラケットへの金属製の手摺の取付性を向上させることができる。
(a)〜(c)は、いずれも図2におけるX部に対応させた一部破断概略縦断面図であり、(a)、(b)は、本発明の一実施形態に係る手摺取付構造の一例の取付手順の一例を模式的に示す図、(c)は、同手摺取付構造を模式的に示す図である。 同手摺取付構造の一例を模式的に示す概略縦断面図である。 (a)は、同手摺取付構造に用いられる手摺ブラケットの一例を模式的に示す概略斜視図、(b)は、同手摺取付構造の一例を模式的に示す一部破断概略斜視図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1〜図3は、本実施形態に係る手摺取付構造の一例を模式的に示す図である。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、設置対象面としての壁面に固定された手摺ブラケットに手摺を取り付けた状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
本実施形態に係る手摺取付構造は、図1に示すように、金属製の筒状の手摺10(手摺本体11)の外周面に設けられた凹溝部14に、手摺ブラケット20の手摺固定部27に設けられた凸部28を嵌め入れた状態で手摺10を手摺ブラケット20に取り付けた構造とされている。また、手摺取付構造は、先端部5aが凹溝部14の溝底16に非接触状態で凹溝部14の両側壁15,15を捩じ切り可能な構成とされたねじ5を、手摺固定部27を介して凹溝部14の溝底16を構成する止着部18に捩じ込んで手摺10を手摺ブラケット20に取り付けた構造とされている。
本実施形態に係る手摺取付構造に用いられる手摺装置1は、図3(b)に示すように、長尺状の手摺10と、この手摺10が固定される手摺ブラケット20と、を備えている。なお、手摺ブラケット20を設置対象面に固定するための止具としてのねじ3,4(図2参照)や、手摺ブラケット20に手摺10を固定するための止具としてのねじ5を含んで手摺装置1として把握するようにしてもよい。
手摺10は、図3(b)に示すように、手摺10の長手方向に間隔を空けて配される複数の手摺ブラケット20,20(図例では、2つ)を介して設置対象面2に固定される。図例では、手摺10を、長手方向を歩行方向に沿わせるように手摺ブラケット20,20を介して設置対象面としての壁面2に取り付けた構造としている。また、図例では、手摺10を、階段の勾配に応じた傾斜方向とされた歩行方向に長手方向を沿わせるように手摺ブラケット20,20を介して壁面2に取り付けた例を示している。
また、図例では、手摺10の長手方向両端部を覆うエンド部材6,6を設けた構成とした例を示している。また、図例では、これらエンド部材6,6を、壁面2に固定されるエンドブラケット6,6とした例を示している。
手摺ブラケット20は、一端側に設置対象面としての壁面2に固定される壁(設置対象側)固定部21を有し、他端側に手摺10が固定される手摺固定部27を有した構成とされている。また、手摺ブラケット20に壁固定部21と手摺固定部27とを連結するような連結部25を設け、この連結部25を、反壁面側の斜め下方側に向けて開口する中空部が設けられた中空状としている。また、手摺ブラケット20を、この連結部25の開口を覆うカバー26を設けた構成としている。このカバー26は、連結部25の開口に嵌め込まれるように取り付けられる構成とされている。
壁固定部21は、図2に示すように、厚さ方向を壁面2に直交する方向(壁面2の法線方向、壁面直交方向)に沿わせたような板状とされ、壁面2側に向き壁面2に当接される当接面を有している。
この壁固定部21には、手摺ブラケット20を壁面2に固定するためのねじ3,4が挿通される挿通孔22,24が設けられている。図例では、複数の挿通孔22,24を設けた例を示している。これら挿通孔22,24は、壁面直交方向に貫通するように壁固定部21に設けられている。また、これら挿通孔22,24は、手摺ブラケット20の中空部の開口を介してねじ3,4の捩じ込みが可能なように壁固定部21に設けられている。
手摺固定部27は、図2に示すように、厚さ方向を概ね上下方向(手摺長手方向及び壁面2に直交する方向)に沿わせたような概ね板状とされ、手摺10側に向き手摺10に当接される当接面を有している。つまり、この手摺固定部27と壁固定部21とは略直交状に設けられている。
本実施形態では、この手摺固定部27の手摺10側部位を、略円筒形状とされた手摺10の外周面に沿うような凹湾曲面形状としている。また、この手摺固定部27は、図3(a)に示すように、平面視して(手摺長手方向及び壁面2に直交する方向に沿う方向に見て)、略矩形状とされている。また、図例では、手摺固定部27の手摺10側部位の四周端部を手摺10の外周面に当接される当接面とし、その内側に凹状部を設けた例を示している。なお、このような凹状部を設けずに、手摺固定部27の手摺10側部位の概ね全体が手摺10の外周面に当接される当接面としてもよい。
また、後記する手摺10の凹溝部14に嵌め込まれる凸部(位置決め凸部)28は、この手摺固定部27の手摺10側部位から手摺10の筒中心(軸心)方向(手摺軸心方向)に向けて突出するように設けられている。この凸部28は、正面視して(手摺長手方向に沿う方向に見て)、手摺固定部27の手摺10側部位の略中央に設けられている。また、この凸部28は、手摺10の凹溝部14に嵌め込まれることで、手摺ブラケット20に対する手摺10の周方向に沿う位置決めとして機能する。
また、この凸部28は、正面視して、略矩形溝状とされた凹溝部14に応じた形状とされ、その外面(両側面及び上面)が、凹溝部14の内面(両側壁15,15及び溝底16)に当接または近接対面される形状とされている。
また、本実施形態では、図3(a)に示すように、手摺10の長手方向に沿って間隔を空けて複数の凸部28,28,28を設けている。
図例では、手摺固定部27の手摺長手方向に沿う方向の中央部と、この中央部から手摺長手方向に沿う方向に間隔(等間隔)を空けた両端部近傍部位と、にそれぞれ凸部28,28,28を設けた例を示している。また、図例では、これら凸部28,28,28を、突出方向に沿う方向に見て略矩形状とし、これらの突出方向先端部(上端部)の四周縁部を面取り形状(R面取り形状)とした例を示している。
また、この手摺固定部27には、手摺10を固定するねじ5が挿通される挿通孔29が設けられている。この挿通孔29は、手摺軸心方向に沿う方向に貫通するように手摺固定部27に設けられている。また、挿通孔29は、手摺ブラケット20の中空部の開口を介してねじ5の捩じ込みが可能なように手摺固定部27に設けられている。
また、挿通孔29は、正面視して、手摺固定部27の略中央に設けられている。つまり、挿通孔29は、手摺10の周方向に沿う方向で、凸部28に略一致するように設けられ、手摺10の長手方向に沿って、凸部28と整列するように設けられている(図3(a)参照)。
また、挿通孔29は、凸部28に隣接するように設けられている。本実施形態では、手摺10の長手方向に沿って間隔を空けて複数の挿通孔29,29(図例では、2つ)を設けている。また、これら挿通孔29,29のそれぞれを、凸部28,28間にこれらに隣接するように設けている。つまり、中央部の凸部28の手摺10の長手方向に沿う方向の両側に隣接させるように挿通孔29,29をそれぞれに設けた構成としている。
また、これら挿通孔29,29は、ねじ5の本体部(胴部)の形状に応じた丸孔状とされている。また、これら挿通孔29,29の径は、ねじ5の締結が可能なように、ねじ5の頭部の径よりも小径状とされている。これら挿通孔29,29の径は、ねじ5の本体部の径(呼び径)と同径状としてもよく、僅かに小さくまたは僅かに大きい径としてもよい。
また、図例では、手摺固定部27の中空部側に向く面を、ねじ5が締結し易いように略平坦状で、かつ手摺10側部位の周方向に沿う略中心で手摺10の外周面に接するような接平面に略平行な面としている。また、手摺固定部27の手摺10側に開口する凹状部の底面を、手摺固定部27の中空部側に向く面に略平行状としている。
なお、本実施形態では、複数の挿通孔29,29を設け、複数の凸部28,28,28を手摺固定部27に設けた例を示しているが、これら凸部28及び挿通孔29の両方または一方を、単一としてもよい。
また、手摺ブラケット20は、手摺10の取付強度等の観点から、金属製としてもよく、例えば、鋳造成形等されたものとしてもよい。
手摺10は、長尺筒状とされた金属製の手摺本体11を備え、本実施形態では、この手摺本体11を略円筒形状としている。この手摺本体11は、アルミニウムや、ステンレス、スチール等の金属製としてもよい。
この手摺本体11は、長手方向両端が開口し、全長に亘って中空部が設けられた構成とされている。この手摺本体11は、長手方向に押出成形されたものとしてもよい。これによれば、切断等によって長さ寸法を容易に調整することができる。
また、この手摺本体11の直径(外径)は、握り易さ等の観点から、例えば、20mm〜50mm程度としてもよく、好ましくは、30mm〜40mm程度としてもよい。
また、本実施形態では、図2に示すように、手摺本体11に、この長手方向端部を覆うように取り付けられるエンドブラケット6を取り付けるための取付部13を設けている。この取付部13は、手摺本体11の内周面から手摺軸心方向に向けて突出するように、かつ手摺本体11に全長に亘って設けられている。このような取付部13を設けた構成とすれば、手摺本体11を適宜の長さ寸法に切断等した場合にも柔軟に対応することができる。
また、本実施形態では、手摺本体11の内周面に周方向に沿って間隔を空けて複数(2つ)の取付部13,13を設けた例を示している。図例では、これら取付部13,13を、後記する止着部18が設けられた側とは異なる側部位(図示上側部位)に設けた例を示している。また、図例では、これら取付部13,13及び止着部18を、周方向に概ね等間隔を空けて手摺本体11の内周面に設けた例を示している。
また、図例では、取付部13,13を、長手方向に貫通し、ねじ等の止具が止着される止着環(孔)状部13,13とした例を示している。また、図例では、止着環状部13,13を、手摺軸心方向に向けて開口する開環状とした例を示している。これら止着環状部13,13に、手摺長手方向に止具が止着され、エンドブラケット6が手摺本体11(手摺10)の長手方向端部に取り付けられる構成とされている。
なお、手摺本体11(手摺10)の長手方向端部を覆うエンド部材6としては、壁面2に固定されるブラケット状とされたものに限られず、手摺本体11(手摺10)の長手方向端部に応じた形状とされたキャップ状とされたものとしてもよい。また、エンド部材6の手摺本体11に向く側に、手摺本体11の凹溝部14に嵌め込まれる位置決め凸部を設けるようにしてもよい。また、手摺10の配設態様等によっては、このようなエンド部材6を設けないようにしてもよい。
凹溝部14は、手摺軸心方向に沿う方向で反軸心側に向けて開口し、手摺長手方向に延びるように全長に亘って設けられている。この凹溝部14は、略矩形溝状とされ、手摺ブラケット20側に向く溝底16と、この溝底16に対して直交状にかつ互いに対面するように平行状に設けられた両側壁15,15と、によって区画されている。図例では、この凹溝部14の溝底側両入隅部及び溝開口側両縁部を面取り形状(R面取り形状)とした例を示している。
この凹溝部14は、凹溝部14の溝底16にねじ5の先端部5aが接触する前に、ねじ5によって両側壁15,15の開口側部位が捩じ切りされるようにねじ5に対応させて形成されている。
この凹溝部14を、ねじ5の下穴状に機能するように、比較的に小さいトルクで止着部18にねじ5の捩じ込みが可能なようにねじ5に対応させて形成するようにしてもよい。また、この凹溝部14を、両側壁15,15の溝開口側部位がねじ5に捩じ切られて雌ねじとして機能し、ねじ5が比較的に小さいトルクで円滑に止着部18に捩じ込み可能なようにねじ5に対応させて適宜、形成するようにしてもよい。
この凹溝部14の溝幅寸法(両側壁15,15間寸法)及び溝深さ寸法は、上記のように凹溝部14が下穴状に機能し、雌ねじとして機能するように、ねじ5の種類や先端部5aの形状、呼び径(本体部の外径)等に応じて適宜の寸法としてもよい。図例では、凹溝部14の溝幅寸法を溝深さ寸法よりも大きい寸法とした例を示している。
また、本実施形態では、手摺本体11の凹溝部14の溝底16に、ねじ5の先端部5aを受け入れる受溝部17を全長に亘って設けた構造としている。
受溝部17は、図1(a)に示すように、手摺軸心方向に沿う方向で反軸心側に向けて開口し、凹溝部14の溝底16の溝幅方向略中心に設けられている。この受溝部17の溝幅寸法及び溝深さ寸法は、ねじ5の先端部5aの一部の受け入れが可能なように、凹溝部14の溝幅寸法及び溝深さ寸法に比して小さい寸法とされている。
なお、図例では、受溝部17を略V字溝形状とした例を示しているが、例えば、略U字溝形状や、略矩形溝状等としてもよい。
止着部18は、手摺本体11の全長に亘って設けられており、止着されたねじ5によって手摺ブラケット20に手摺10の固定が可能なように形成されている。本実施形態では、この止着部18を、この止着部18の手摺周方向(溝幅方向)両側の手摺内周面よりも手摺軸心方向に向けて突出させるように設けた構成としている。また、止着部18の手摺周方向中心と凹溝部14の溝幅方向中心とを手摺周方向で略一致させた構成としている。
また、図例では、止着部18を、手摺長手方向に見て、略矩形状とした例を示している。また、図例では、止着部18の手摺軸心側に向く面(反溝底側面)を、ねじ5の捩じ込み方向に直交状の略平坦面とした例を示している。つまり、止着部18の反溝底側面を、手摺固定部27の中空部側に向く面と略平行な略平坦面とした例を示している。また、止着部18の手摺周方向両側面を、止着部18の反溝底側面に対して直交状でかつ互いに平行状とした例を示している。
この止着部18の手摺軸心方向に沿う厚さ寸法(溝底16から反溝底側面までの手摺軸心方向に沿う寸法)及び手摺周方向に沿う寸法は、ねじ5を安定的に止着可能なようにねじ5に対応させて適宜、設定するようにしてもよい。図例では、止着部18の凹溝部14の周方向両側部位に相当する部位の周方向に沿う寸法(凹溝部14の一側壁15から止着部18の手摺周方向一側面までの周方向に沿う寸法)と止着部18の手摺軸心方向に沿う厚さ寸法とを概ね同寸法とした例を示している。また、これら止着部18の凹溝部14の周方向両側部位に相当する部位の周方向に沿う寸法及び止着部18の手摺軸心方向に沿う厚さ寸法を、凹溝部14の溝幅寸法と概ね同寸法とした例を示している。
また、本実施形態では、図1及び図2に示すように、手摺本体11(手摺10)を、止着部18を除いた周方向に沿う概ね全体部位(大半部位)12の厚さが止着部18よりも薄い構造としている。本実施形態では、止着部18及び取付部13,13を除いた周方向に沿う全体部位(大半部位)12の厚さを、止着部18よりも薄い構造としている。また、この大半部位12の厚さを、周方向の全体及び全長に亘って略均等な厚さとしている。
この大半部位12の厚さは、手摺10の軽量化を図る観点や強度の観点等から適宜、設定するようにしてもよく、例えば、1.5mm〜3.5mm程度としてもよく、好ましくは、2.0mm〜2.5mm程度としてもよい。
手摺本体11(手摺10)の止着部18に捩じ込まれるねじ5は、その呼び径(本体部の外径)が凹溝部14の溝幅寸法よりも大きい寸法とされ、かつ凹溝部14の両側壁15,15を捩じ切り可能な構成とされている。また、このねじ5の呼び長さ(本体部の長さ)は、止着部18に止着されて手摺ブラケット20に手摺10が固定された状態で、止着部18を貫通する寸法とされている。
図1(b)、(c)に示すように、このねじ5を、手摺ブラケット20の手摺固定部27の挿通孔29に挿通し、手摺本体11(手摺10)の止着部18に捩じ込むことで、手摺ブラケット20に対して手摺本体11(手摺10)が固定される。
このねじ5の呼び径や呼び長さは、凹溝部14の溝幅や溝深さ、止着部18の手摺軸心方向に沿う厚さ寸法や手摺周方向に沿う寸法、捩じ込み易さ等の観点から適宜の寸法としてもよい。例えば、ねじ5の呼び径を、凹溝部14の溝幅寸法の1.2〜2.0倍程度としてもよい。また、ねじ5の呼び径を、止着部18の手摺周方向に沿う寸法の3/4以下程度としてもよい。本実施形態では、ねじ5の呼び径を、凹溝部14の溝幅寸法の1.4倍程度とし、また、ねじ5の呼び径を、止着部18の手摺周方向に沿う寸法の1/2程度としている。例えば、一例として、凹溝部14の溝深さを2.0mm、凹溝部14の溝幅を2.8mmとし、止着部18の手摺周方向に沿う寸法を8.0mm、止着部18の手摺軸心方向に沿う厚さを3.3mmとし、ねじ5の呼び径を4.0mm、呼び長さを16mm程度としてもよい。
また、このねじ5を、金属製の手摺本体11への捩じ込み易さの観点等からドリリングねじやタッピングねじとしてもよく、図例では、先端部5aをドリル部としたドリリングねじを例示している。また、図例では、ねじ5を、手摺固定部27の中空部側に向く面に対面される頭部を有した丸ねじ状とした例を示しているが、皿ねじ状としてもよく、その他、種々の構成とされたねじ5の採用が可能である。
また、本実施形態では、図1及び図2に示すように、手摺10を、手摺本体11の外周面に化粧シート19を貼着した構成としている。また、本実施形態では、手摺本体11の周方向に単一の化粧シート19を、その幅方向両端部を凹溝部14内に納めるように貼着した構成としている。このような構成とすれば、化粧シート19の手摺周方向に沿う継目を目立ち難くすることができ、また、化粧シート19が捲れ難くなり、手摺10の見栄えを向上させることができる。図例では、化粧シート19の幅方向両端部を、凹溝部14の両側壁15,15に貼着し、さらに、溝底16において重ねるように貼着した例を示している。
なお、この化粧シート19としては、例えば、50μm〜1.0mm程度の厚さ寸法とされたものとしてもよい。また、化粧シート19としては、例えば、合成樹脂製化粧シートや、天然銘木を薄くスライスした突板等としてもよい。また、このような化粧シート19を貼着せずに、手摺本体11の外周面に塗装等を施し、表面化粧処理が施された手摺10としてもよい。
上記構成とされた手摺10を、ねじ5を用いて手摺ブラケット20に固定する際には、例えば、以下のようにしてもよい。
まず、手摺10の凹溝部14に、手摺ブラケット20の手摺固定部27の凸部28を嵌め込み、手摺ブラケット20に対する手摺10の周方向への位置決めを行う。
次いで、ねじ5を、電動ドライバー等を用いて、手摺ブラケット20の手摺固定部27の挿通孔29を介して手摺10の止着部18に捩じ込み、手摺10を手摺ブラケット20に固定するようにしてもよい。この際、捩じ込み初期には、ねじ5の先端部5aが凹溝部14の溝底16(本実施形態では、受溝部17内面)に非接触状態で凹溝部14の両側壁15,15がねじ5によって捩じ切られる。
また、適宜、カバー26を手摺ブラケット20に取り付けるようにしてもよい。
本実施形態に係る手摺取付構造は、上述のような構成としたことで、手摺ブラケット20への金属製の手摺10(手摺本体11)の取付性を向上させることができる。
つまり、上述のように、金属製の筒状の手摺10の外周面に全長に亘って設けられた凹溝部14に、手摺10が固定される手摺ブラケット20の手摺固定部27に設けられた凸部28を嵌め入れた状態で手摺10を手摺ブラケット20に取り付けた構造としている。従って、上述のように、手摺10の周方向に沿う位置を手摺ブラケット20に対して位置決めした状態で、手摺10を取り付けることができ、手摺ブラケット20への手摺10の取付性を向上させることができる。
また、先端部5aが凹溝部14の溝底16(本実施形態では、受溝部17内面)に非接触状態で凹溝部14の両側壁15,15を捩じ切り可能な構成とされたねじ5を、手摺固定部27を介して凹溝部14の溝底16を構成する止着部18に捩じ込んで手摺10を手摺ブラケット20に取り付けた構造としている。従って、ねじの先端部を凹溝部の溝底や凹溝部以外の外周面に当接させた状態で捩じ込んで取り付けるような構造と比べて、ねじ5を捩じ込み方向に比較的に円滑に捩じ込むことができる。つまり、上述のように、凹溝部14の溝底16にねじ5の先端部5aが接触する前に、凹溝部14の両側壁15,15を捩じ切ることができるので、捩じ込み初期には凹溝部14の溝底16との接触抵抗がなく、比較的に小さいトルクで捩じ込むことができる。また、凹溝部14の両側壁15,15が雌ねじのように機能し、ねじ5が円滑に捩じ込まれることとなる。
特に、電動ドライバーを用いてねじを捩じ込む場合において、ねじの先端部を凹溝部の溝底や凹溝部以外の外周面に当接させた状態で捩じ込む構造とすれば、捩じ込み方向に押し付けられることと相俟って捩じ込み初期における先端側の接触抵抗によって回転数が低下したり、停止したりする場合がある。また、電動ドライバーのトルクを比較的に大きくすることも考えられるが、トルクを余りにも大きくし過ぎれば、ねじやねじが止着される部位が破断し易くなるようなことも考えられ、つまり、ねじによる締結作用が機能しなくなるようなことが生じることも考えられる。
一方、本実施形態によれば、凹溝部14が言わば下穴状に機能し、ねじ5を適度のトルクで比較的に円滑に捩じ込むことができる。これにより、例えば、ねじ5を捩じ込み易くするために、施工現場において手摺ブラケット20に応じた位置となるように下孔等を設ける必要がなく、手摺10の取付性を向上させることができる。また、手摺ブラケット20に対する周方向に沿う位置決めのための手摺10の凹溝部14を、下穴として機能させることができ、別途に凹溝部14を設けたようなものと比べて、構造の簡略化を図ることができる。また、凹溝部14を手摺10の全長に亘って設けているので、手摺10の長手方向に沿って間隔を空けて複数箇所に手摺ブラケット20を設ける場合にも容易に取り付けることができる。
また、本実施形態では、手摺10(手摺本体11)を、止着部18を除いた周方向に沿う概ね全体部位(大半部位)12の厚さが止着部18よりも薄い構造としている。従って、大半部位12の厚さを、ねじ5を止着可能なように適宜の厚さとされた止着部18の厚さと同厚さとした手摺10に比べて、軽量化を図ることができ、手摺10の取付性をより向上させることができる。なお、このような態様に代えて、大半部位12の厚さを止着部18と略同厚さとしてもよく、または、止着部18よりも厚くしてもよい。
また、本実施形態では、手摺10(手摺本体11)の凹溝部14の溝底16に、ねじ5の先端部5aを受け入れる受溝部17を全長に亘って設けた構造としている。従って、このような受溝部17を設けていない構造と比べて、凹溝部14の両側壁15,15を捩じ切る際におけるねじ5の先端部5aと凹溝部14の溝底16(受溝部17内面)との非接触状態を効率的に確保することができ、つまり、凹溝部14の受溝部17を除いた部位の溝深さを効率的に小さくすることができる。また、受溝部17によって、ねじ5がより捩じ込み易くなり、手摺10の取付性をより向上させることができる。なお、このような受溝部17を手摺10の凹溝部14の溝底16に設けないようにしてもよい。
なお、本実施形態では、手摺10を略円筒形状とした例を示しているが、このような態様に限らない。例えば、手摺10を、略楕円筒形状とされたものや、略多角筒形状等とされたものとしてもよい。この場合は、手摺ブラケット20の手摺固定部27の形状を、適宜、変形するようにすればよい。
11 手摺本体(手摺)
12 大半部位(止着部を除いた周方向に沿う概ね全体部位)
14 凹溝部
15 側壁
16 溝底
17 受溝部
18 止着部
20 手摺ブラケット
27 手摺固定部
28 凸部
5 ねじ
5a 先端部

Claims (3)

  1. 金属製の筒状の手摺の外周面に全長に亘って長手方向に延びるように設けられた凹溝部に、該手摺が固定される手摺ブラケットの手摺固定部に設けられた凸部を嵌め入れた状態で、先端部が前記凹溝部の溝底に非接触状態で前記凹溝部の両側壁を捩じ切り可能な構成とされたねじを、前記手摺固定部を介して前記凹溝部の溝底を構成する止着部に捩じ込んで前記手摺を前記手摺ブラケットに取り付けた構造とされていることを特徴とする手摺取付構造。
  2. 請求項1において、
    前記手摺は、前記止着部を除いた周方向に沿う概ね全体部位の厚さが前記止着部よりも薄い構造とされていることを特徴とする手摺取付構造。
  3. 請求項1または2において、
    前記手摺の凹溝部の溝底には、前記ねじの先端部を受け入れる受溝部が全長に亘って設けられていることを特徴とする手摺取付構造。
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