JP4704960B2 - ボックスカバー - Google Patents

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Description

本発明は、建築物の壁内(壁裏空間)にボックスを埋め込んで配設すると共に壁内に発泡断熱材を充填する際に、当該ボックスの開口を遮蔽して発泡断熱材から保護する養生用のボックスカバーに関する。
建築物の壁内には、内壁を立設して施工する前に、配線ボックス、配管ボックス、水栓ボックス等のボックスが配設される。このボックスには、前面に開口が設けられ、その開口から配線、配管、水栓継手等を引き出す。そして、内壁において壁内のボックスに対向する位置にボックス用開口を形成し、ボックスの開口から引き出した配線等を配線器具等に接続するようになっている。一方、壁断熱工法として充填断熱工法を採用する場合には、内壁を立設して施工する前に、壁内には断熱材が充填される。このとき、断熱材として、ウレタンフォーム等の発泡断熱材を壁内(外壁等の内側面)に吹き付けて充填することがある。この場合、発泡断熱材は、ボックスの前面側に内壁を立設する前に、ボックスの外周縁まで隙間なく吹き付けられて壁内に充填される。このとき、発泡断熱材が、ボックスの開口内に誤って入り込む可能性があり、この場合、ボックスの開口が発泡断熱材により一部または全部閉塞されて、当該開口からの配線等の引き出しに支障をきたすことになる。そこで、従来は、例えば、特許文献1の従来の技術の説明に記載のように、壁内への発泡断熱材の吹き付け前に、ボックスの開口全体を養生テープ等で塞ぐ作業が必要であった。
特開2002−315145号公報
しかし、一般に、同一区画の壁内だけでも、多数のボックスが存在するため、その全てのボックスの開口を養生テープ等で塞ぐという作業は、非常に面倒であり、作業性の点で改善する余地がある。また、この場合でも、ボックスの開口を塞ぐ養生テープ及びボックスの開口の周りの(養生テープ以外の)前面には、発泡断熱材が吹き付けられて相当の厚みの層状に発泡固化する。よって、ボックスの養生テープを取外してボックスの開口から配線等を引き出すときに、当該養生テープ上の固化後の発泡断熱材やボックス前面の固化後の発泡断熱材をカッター等の工具により切除して除去する必要がある。しかし、養生テープやボックスの前面に吹き付けられた固化後の発泡断熱材を切除して除去する作業は面倒であり、また、除去範囲が不正確になることが多い。即ち、ボックスの外周縁位置で正確に発泡断熱材を切除する必要があるが、必要な部分であるボックスの外周縁より外側の部分まで発泡断熱材を切除することがあり、この場合、必要部位で発泡断熱材が欠損することになり、断熱効率を低下することになる。また、水栓ボックス等のように、内壁の立設後に、その壁裏(内壁の裏面)に当接するよう、その前面に当接面が形成されている場合、当該当接面上に発泡断熱材が吹き付けられて付着すると、その発泡断熱材をきれいに(完全に)除去することは困難であり、ボックスの当接面上に発泡断熱材が残ることになる。この場合、ボックスの当接面側に残った発泡断熱材により、内壁がボックスの当接面から浮いた状態となり、内壁をしっかりと立設できないという問題が発生する。
そこで、本発明は、発泡断熱材の吹き付け時にボックスの開口全体に覆って、ボックスの開口への発泡断熱材の侵入を完全に防止し、ボックスの開口からの配線等の円滑な引き出し作業を確保することができると共に、必要な場合、ボックスの当接面全体をも覆って、ボックスの当接面への発泡断熱材の固着を完全に防止し、断熱材の仕上げ作業において基準となるボックスの当接面を露出させることができるボックスカバーの提供を課題とする。
請求項1に係るボックスカバーは、壁内に配設されて壁表側となる前面に開口を有するボックスに取着され、当該ボックスの外周縁に吹き付けられる発泡断熱材が当該ボックスの開口から内部に侵入するのを防止する養生用のボックスカバーである。ボックスカバーは、前記ボックスの開口の全体及び前面を閉塞して、当該開口からの発泡断熱材の侵入を阻止すると共に当該前面への発泡断熱材の付着を阻止する閉塞部を備える。閉塞部は、例えば、内側または外側に連続して樹脂や高分子材料等の成形時に全体を一体成形したものであり、開口に対応する形状の閉塞面を有する板状、中空箱状、または、中実ブロック状をなす。また、ボックスカバーは、前記閉塞部に一体形成されるか、または、前記閉塞部における前記ボックスとの対向面に設けられ、前記ボックスに着脱自在に取着される取着部を備える。取着部は、例えば、ボックスの取付部に対応する外形の線状、または、面状をなし、面当接、弾接、圧入、凹凸の関係、掛止、係止、摩擦力による密嵌保持、粘着等されるものである。更に、ボックスカバーは、発泡断熱材の吹き付け後に露出面とすべく前記ボックスの前面に設けた少なくとも前記開口部分を含む所定範囲を包囲するよう、かつ、前記ボックスへの取着状態でボックスの前面側に突出するよう前記閉塞部に一体形成された周壁を備える。周壁は、例えば、取着部の外側又は内側に一体形成される。本発明では、周壁は、前記ボックスの外周縁に吹き付けられて発泡膨張した発泡断熱材がボックスの当該所定範囲内に侵入するのを阻止するよう構成してもよいが、請求項1の発明では、周壁は、当該発泡膨張した発泡断熱材がボックスの当該所定範囲に侵入した場合は当該所定範囲の内側の発泡断熱材と外側の発泡断熱材とを互いに分断して隔離するよう構成する。ここで、本発明において、前記周壁が、「前記ボックスの外周縁に吹き付けられて発泡膨張した発泡断熱材がボックスの当該所定範囲内に侵入するのを阻止」すべく機能する場合の構成としては、例えば、周壁内部を中実状とする構成が挙げられる。または、周壁の内部を中空状(上部や側部等の一部を開口した中空状)として、その開口全体を遮蔽テープや遮蔽シート等の閉塞部材により遮蔽する構成としてもよい。これらの構成により、ボックスの前面において周壁が囲む範囲においては、発泡断熱材がボックスの前面に付着しないようにすることができる。また、請求項1の発明で、周壁が、「前記ボックスの外周縁に吹き付けられて発泡膨張した発泡断熱材がボックスの当該所定範囲に侵入した場合に当該所定範囲の内側の発泡断熱材と外側の発泡断熱材とを互いに分断して隔離」すべく機能する場合の構成としては、例えば、発泡断熱材の吹き付け方向に対向する方向(通常は、前方)に開口を有する筒状(三角筒状、四角筒状等の角筒状、円筒状、楕円筒状等、任意の筒状)の周壁が挙げられる。また、この場合、周壁の内部全体を中空とした筒状とする以外にも、開口側の一部のみを中空とした筒状とすることもできる。更に、請求項1の発明では、前記閉塞部は、前記ボックスの前面と対向して当該ボックスの前面を覆う対向部分を有する。また、前記周壁は、前記閉塞部の前記対向部分の所定位置に立設されて当該対向部分から前方に延びると共に、前記周壁に包囲される内側は、その先端側を開口した中空空間に形成されて、前記ボックスの前面の所定範囲内に吹き付けられた発泡断熱材を受容する受容部とされ、前記周壁は、前記受容部の内部に受容した発泡断熱材と当該受容部の外部の発泡断熱材とを互いに分断して隔離する。
請求項2に係るボックスカバーは、壁内に配設されて壁表側となる前面に開口を有するボックスに取着され、当該ボックスの外周縁に吹き付けられる発泡断熱材が当該ボックスの開口から内部に侵入するのを防止する養生用のボックスカバーであって、前記ボックスの開口の全体及び前面を閉塞して、当該開口からの発泡断熱材の侵入を阻止すると共に当該前面への発泡断熱材の付着を阻止する閉塞部と、前記閉塞部に一体形成されるか、または、前記閉塞部における前記ボックスとの対向面に設けられ、前記ボックスに着脱自在に取着される取着部と、発泡断熱材の吹き付け後に露出面とすべく前記ボックスの前面に設けた少なくとも前記開口部分を含む所定範囲を包囲するよう、かつ、前記ボックスへの取着状態でボックスの前面側に突出するよう前記閉塞部に一体形成された周壁とを備える。更に、前記閉塞部は、前記ボックスの前面と対向して当該ボックスの前面を覆う対向部分を有する。また、前記周壁は、前記閉塞部の前記対向部分の所定位置に立設されて当該対向部分から前方に延びると共に、前記周壁に包囲される内側は、その先端側を開口した中空空間に形成されて、前記ボックスの前面の所定範囲内に吹き付けられた発泡断熱材を受容する受容部とされている。
請求項3に係るボックスカバーは、壁内に配設されて壁表側となる前面に開口を有すると共に前記前面に突設される突設部を有し、当該前面に対向して立設される壁裏面に前記突設部の先端面である当接面を当接させた状態で壁内に配設されるボックスに取着され、当該ボックスの外周縁に吹き付けられる発泡断熱材が当該ボックスの開口から内部に侵入するのを防止する養生用のボックスカバーである。ボックスカバーは、前記ボックスの開口の全体及び前面を閉塞して、当該開口からの発泡断熱材の侵入を阻止すると共に当該前面への発泡断熱材の付着を阻止する閉塞部を備える。閉塞部は、例えば、内側または外側に連続して樹脂や高分子材料等の成形時に全体を一体成形され、開口に対応する形状の閉塞面を有するシート状、板状、中空箱状、または、中実ブロック状をなす。また、ボックスカバーは、前記閉塞部に一体形成されるか、または、前記閉塞部における前記ボックスとの対向面に設けられ、前記ボックスに着脱自在に取着される取着部を備える。取着部は、例えば、ボックスの取付部に対応する外形の線状、または、面状をなし、面当接、弾接、圧入、凹凸の関係、掛止、係止、摩擦力による密嵌保持、粘着等するものである。更に、ボックスカバーは、前記閉塞部の一部として前記当接面と対向するよう設けられ、前記ボックスの当接面の全体を覆って当該当接面への発泡断熱材の付着を阻止する被覆部を備える。被覆部は、例えば、内側または外側に連続して樹脂や高分子材料等の成形時に全体を一体成形され、当接面に対応する形状の被覆面を有するシート状、板状、中空箱状、または、中実ブロック状をなす。更にまた、ボックスカバーは、前記ボックスの前記当接面及び開口部分を包括して包囲するよう、かつ、前記ボックスへの取着状態でボックスの前面側に突出するよう前記閉塞部に一体形成された周壁を備える。周壁は、例えば、取着部の外側又は内側に一体形成される。本発明では、周壁は、前記ボックスの外周縁に吹き付けられて発泡膨張した発泡断熱材がボックスの当該所定範囲内に侵入するのを阻止するよう構成してもよいが、請求項3の発明では、周壁は、当該発泡膨張した発泡断熱材がボックスの当該当接面及び開口部分の範囲に侵入した場合は当該範囲の内側の発泡断熱材と外側の発泡断熱材とを互いに分断して隔離するよう構成する。ここで、本発明において、前記周壁が、「前記ボックスの外周縁に吹き付けられて発泡膨張した発泡断熱材がボックスの当該所定範囲内に侵入するのを阻止」すべく機能する場合の構成としては、上記構成と同様の構成を採用することができる。また、請求項3の発明で、周壁が、「前記ボックスの外周縁に吹き付けられて発泡膨張した発泡断熱材がボックスの当該所定範囲に侵入した場合に当該所定範囲の内側の発泡断熱材と外側の発泡断熱材とを互いに分断して隔離」すべく機能する場合の構成としても、請求項1で説明した構成と同様の構成を採用することができる。更に、請求項3の発明では、前記閉塞部は、前記ボックスの前面と対向して当該ボックスの前面を覆う対向部分を有する。また、前記周壁は、前記閉塞部の前記対向部分の所定位置に立設されて当該対向部分から前方に延びると共に、前記周壁に包囲される内側は、その先端側を開口した中空空間に形成されて、前記ボックスの前面の所定範囲内に吹き付けられた発泡断熱材を受容する受容部とされ、前記周壁は、前記受容部の内部に受容した発泡断熱材と当該受容部の外部の発泡断熱材とを互いに分断して隔離する。
請求項4に係るボックスカバーは、壁内に配設されて壁表側となる前面に開口を有すると共に前記前面に突設される突出部を有し、当該前面に対向して立設される壁裏面に前記突出部の先端面である当接面を当接させた状態で壁内に配設されるボックスに取着され、当該ボックスの外周縁に吹き付けられる発泡断熱材が当該ボックスの開口から内部に侵入するのを防止する養生用のボックスカバーであって、前記ボックスの開口の全体及び前面を閉塞して、当該開口からの発泡断熱材の侵入を阻止すると共に当該前面への発泡断熱材の付着を阻止する閉塞部と、前記閉塞部に一体形成されるか、または、前記閉塞部における前記ボックスとの対向面に設けられ、前記ボックスに着脱自在に取着される取着部と、前記閉塞部の一部として前記当接面と対向するよう設けられ、前記ボックスの当接面の全体を覆って当該当接面への発泡断熱材の付着を阻止する被覆部と、前記ボックスの前記当接面及び開口部分を包括する所定範囲を包囲するよう、かつ、前記ボックスへの取着状態でボックスの前面側に突出するよう前記閉塞部に一体形成された周壁とを備える。更に、前記閉塞部は、前記ボックスの前面と対向して当該ボックスの前面を覆う対向部分を有する。また、前記周壁は、前記閉塞部の前記対向部分の所定位置に立設されて当該対向部分から前方に延びると共に、前記周壁に包囲される内側は、その先端側を開口した中空空間に形成されて、前記ボックスの前面の所定範囲内に吹き付けられた発泡断熱材を受容する受容部とされている。
請求項5に係るボックスカバーは、壁内に配設されて壁表側となる前面に開口を有するボックスに取着され、当該ボックスの外周縁に吹き付けられる発泡断熱材が当該ボックスの開口から内部に侵入するのを防止する養生用のボックスカバーである。ボックスカバーは、前記ボックスの開口の全体及び前面を閉塞して、当該開口からの発泡断熱材の侵入を阻止すると共に当該前面への発泡断熱材の付着を阻止する閉塞部と、前記閉塞部に一体形成されるか、または、前記閉塞部における前記ボックスとの対向面に設けられ、前記ボックスに着脱自在に取着される取着部と、発泡断熱材の吹き付け後に露出面とすべく前記ボックスの前面に設けた少なくとも前記開口部分を含む所定範囲を包囲するよう、かつ、前記ボックスへの取着状態でボックスの前面側に突出するよう前記閉塞部に一体形成された周壁とを備える。また、ボックスカバーは、前記閉塞部及び前記周壁をオレフィン系樹脂により一体成形している。更に、前記閉塞部は、前記ボックスの前面と対向して当該ボックスの前面を覆う対向部分を有している。また、前記周壁は、前記閉塞部の前記対向部分の所定位置に立設されて当該対向部分から前方に延びると共に、前記周壁に包囲される内側は、その先端側を開口した中空空間に形成されて、前記ボックスの前面の所定範囲内に吹き付けられた発泡断熱材を受容する受容部とされている。
請求項6に係るボックスカバーは、壁内に配設されて壁表側となる前面に開口を有すると共に当該開口から水栓継手を突出させた状態で当該水栓継手を内部に収容した水栓ボックスに取着され、当該水栓ボックスの外周縁に吹き付けられる発泡断熱材が当該水栓ボックスの開口から内部に侵入するのを防止する養生用のボックスカバーである。ボックスカバーは、前記ボックスの開口の全体及び前面を閉塞して、当該開口からの発泡断熱材の侵入を阻止すると共に当該前面への発泡断熱材の付着を阻止する閉塞部を備える。閉塞部は、例えば、内側または外側に連続して樹脂や高分子材料等の成形時に全体を一体成形したものであり、開口に対応する形状の閉塞面を有する板状、中空箱状、または、中実ブロック状をなす。また、ボックスカバーは、前記閉塞部に一体形成されるか、または、前記閉塞部における前記水栓ボックスとの対向面に設けられ、前記水栓ボックスに着脱自在に取着される取着部を備える。取着部は、例えば、ボックスの取付部に対応する外形の線状、または、面状をなし、面当接、弾接、圧入、凹凸の関係、掛止、係止、摩擦力による密嵌保持、粘着等されるものである。更に、ボックスカバーは、前記水栓ボックスの少なくとも前記開口部分を包囲するよう、かつ、前記水栓ボックスへの取着状態で水栓ボックスの前面側に突出するよう前記閉塞部に一体形成された周壁を備える。周壁は、例えば、取着部の外側又は内側に一体形成される。加えて、ボックスカバーは、前記取着部を前記水栓ボックスに取着した状態で、当該水栓ボックスの開口と対向する位置に、有底中空筒状となるよう、前記周壁の内側において、前記閉塞部の一部として当該閉塞部から前方に突出して形成され、前記水栓ボックスの開口から突出する水栓継手を内部に収容する把持部を備える。把持部は、例えば、取着部を前記水栓ボックスに取着した状態で当該水栓ボックスの開口と対向する位置に、当該開口と対応する断面形状で水栓継手を収容する有底中空筒状となるよう、中空筒状とした周壁の内側において閉塞部から前方に突出して一体形成される。
請求項7に係るボックスカバーは、請求項6の構成において、前記周壁に包囲される内側が、その先端側を開口した中空空間に形成され、前記ボックスの前面の所定範囲内に吹き付けられた発泡断熱材を受容する受容部とされ、前記周壁は、前記受容部の内部に受容した発泡断熱材と当該受容部の外部の発泡断熱材とを互いに分断して隔離する。
請求項8に係るボックスカバーは、請求項1乃至7のいずれかの構成において、前記周壁が、前記取着部を前記ボックスへ取着した状態で当該ボックスの外形輪郭よりも外側に位置するよう前記閉塞部に形成されると共に、全体の輪郭を形成して最外側位置に配置される。
請求項9に係るボックスカバーは、請求項8の構成において、前記周壁が、後面側から前面側へと向かうにしたがって外方に傾斜するテーパー状となるよう前記閉塞部に形成される。
請求項10に係るボックスカバーは、請求項8または9の構成において、前記周壁の基端部(後面側端部)が、前記取着部を前記ボックスへ取着した状態で当該ボックスの前面の外周縁から後面側へと延設される周回リブ状の溝形成部を構成し、発泡断熱材を前記ボックスの外周縁に吹き付けたときに、前記ボックスの前面の外周縁に溝状の刃挿入空間を形成する。
請求項11に係るボックスカバーは、請求項9の構成において、前記取着部が、前記周壁の基端部の前記溝形成部の内周面を前記ボックスの前面の外周縁部の外周面と略同一形状に形成して構成され、当該溝形成部の内周面を前記ボックスの前面の外周縁部の外周面に着脱自在に密嵌して保持される。
請求項12に係るボックスカバーは、請求項1乃至5のいずれかの構成において、更に、中空突起状の把持部を、前記周壁の内側における前記閉塞部の前記対向部分から前方に突出して一体形成している。
請求項13に係るボックスカバーは、請求項12の構成において、前記ボックスが、前記前面の所定位置に、当該前面から前方に突出すると共に外周面を有する突出部を設けたものであり、前記取着部が、前記把持部の基端部に一体形成され、前記ボックスの前面の開口の周縁部から前方に突出する突出部の外周面に着脱自在に密嵌して保持される内周面を有する突部状をなす。
また、本発明に係るボックスカバーは、上記構成において、前記把持部が、前記取着部を前記ボックスに取着した状態で当該ボックスの開口と対向する位置に、当該開口と対応する断面形状の有底中空筒状となるよう、前記周壁の内側の閉塞部から前方に突出して一体形成される第1の別観点の発明として把握することも可能である
また、本発明に係るボックスカバーは、上記構成において、前記周壁に包囲される内側が、その先端側を開口した中空空間に形成され、更に、前記周壁の先端の開口全体を閉塞する遮蔽シートを備え、前記周壁の内部空間を前記閉塞部と前記遮蔽シートとの間で密閉空間とした第2の別観点の発明として把握することも可能である
請求項1及び請求項2に係るボックスカバーは、発泡断熱材の吹き付け時にボックスの開口全体に覆って、ボックスの開口への発泡断熱材の侵入を完全に防止し、ボックスの開口からの配線等の円滑な引き出し作業を確保することができる。
請求項3及び請求項4に係るボックスカバーは、発泡断熱材の吹き付け時にボックスの開口全体に覆って、ボックスの開口への発泡断熱材の侵入を完全に防止し、ボックスの開口からの配線等の円滑な引き出し作業を確保することができると共に、ボックスの当接面全体をも覆って、ボックスの当接面への発泡断熱材の固着を完全に防止し、断熱材の仕上げ作業において基準となるボックスの当接面を露出させることができる。
請求項5に係るボックスカバーは、発泡断熱材の吹き付け時にボックスの開口全体に覆って、ボックスの開口への発泡断熱材の侵入を完全に防止し、ボックスの開口からの配線等の円滑な引き出し作業を確保することができると共に、周囲の発泡断熱材からの抜き取り作業を容易に行うことができる。
請求項6に係るボックスカバーは、発泡断熱材の吹き付け時に水栓ボックスの開口全体に覆って、水栓ボックスの開口への発泡断熱材の侵入を完全に防止し、水栓ボックスの開口からの配線等の円滑な引き出し作業を確保することができると共に、水栓ボックスの当接面全体をも覆って、水栓ボックスの当接面への発泡断熱材の固着を完全に防止し、断熱材の仕上げ作業において基準となる水栓ボックスの当接面を露出させることができる。更に、把持部の内部に水栓ボックスの開口から突出する水栓継手を収容することができ、かつ、把持部によっても水栓ボックスの対応部分(水栓継手等)の被覆保護を行うことができる。
請求項7に係るボックスカバーは、更に、周壁の内側の受容部に発泡断熱材を受容することができ、発泡断熱材をボックスカバーの周辺からボックスカバーにかけて連続的に吹き付けることができ、作業性を向上することができる。
請求項8に係るボックスカバーは、更に、ボックスの開口を含む前面の全範囲を被覆して発泡断熱材から保護することができる。
請求項9に係るボックスカバーは、更に、周囲(周壁外側)の発泡断熱材からの抜き取り作業を容易に行うことができる。
請求項10に係るボックスカバーは、更に、発泡断熱材の固化時に、溝形成部により刃挿入空間を自動的に形成し、当該刃挿入空間に切除工具を挿入することができ、ボックスの外周縁付近の余分な発泡断熱材を簡単かつ正確に切除することができる。
請求項11に係るボックスカバーは、更に、溝形成部を取着部としても兼用することができる。
請求項12に係るボックスカバーは、更に、把持部を把持することにより、ボックスへの取付作業や発泡断熱材からの抜き取り作業を容易に行うことができる。
請求項13に係るボックスカバーは、更に、取着部をボックスの突出部に密嵌保持することができ、これにより、同時に把持部をボックスの開口に対向させることができる。
本発明(第1の別観点)に係るボックスカバーは、更に、把持部の内部にボックスの開口から突出する部材(水栓継手等)を収容することができ、かつ、把持部によってもボックスの対応部分の被覆保護を行うことができる。
本発明(第2の別観点)に係るボックスカバーは、更に、遮蔽シートにより周壁の内側を密閉空間として、発泡断熱材の侵入を防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)を説明する。なお、各実施の形態を通じ、同一の部材、要素または部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
実施の形態1
図1は本発明の実施の形態1に係るボックスカバーの前面側(壁側)を示す斜視図である。図2は本発明の実施の形態1に係るボックスカバーの後面側(ボックス側)を示す斜視図である。図3は本発明の実施の形態1に係るボックスカバーの平面図である。図4は図3のA−A線断面図である。図5は図3のB−B線断面図である。図6は本発明の実施の形態1に係るボックスカバーをボックスに取着する前の状態を示す斜視図である。
図1乃至図5に示すように、実施の形態1のボックスカバー50は、壁内への発泡断熱材の吹き付け時に、配線ボックス、配管ボックス、水栓ボックス等のボックスに取着して使用され、同ボックスを保護するものである。なお、実施の形態1では、図6に示すように、ボックスとして、水栓ボックス10を例示している。水栓ボックス10等のボックス自体は公知であるため、水栓ボックス10については簡単に説明する。水栓ボックス10は、壁内に配設されて壁表側となる前面11の中央部に円形リング状の引出部12を突設している。また、水栓ボックス10は、引出部12の内周面により円形断面の開口12aを形成している。更に、水栓ボックス10は、引出部12の前端面により当接面12bを形成している。水栓ボックス10の当接面12bは、水栓ボックス10等のボックスの前面に対向して壁(内壁)を立設して構築したときに、壁裏(壁裏面)に密接して当接する面である。そして、水栓ボックス10は、引出部12の開口12aから、内部に挿通した水栓継手(水栓エルボ)13を前方(内壁側)に引き出している。一方、水栓ボックス10の下端には接続部(コネクタ)14が下方に垂下するよう形成されている。接続部14には、サヤ管等の樹脂管15が接続されている。ボックスカバー50は、実施の形態1では、当接面12bを有する水栓ボックス10に着脱自在に取着される。そして、ボックスカバー50は、内壁の立設前に壁内(外壁の内面等)に吹き付けられる発泡断熱材が、水栓ボックス10の前面11の外周縁にも吹き付けられる際に、当該発泡断熱材が、水栓ボックス10の開口12aから開口12aの内部に侵入するのを防止する養生用のボックスカバーとして使用される。
より詳細には、ボックスカバー50は、図1及び図5に示すように、基部51、取着部52、被覆部53、把持部54、周壁55、溝形成部56及び折り返し部57を、薄いシート材からなる中空カバー状または有底四角箱状に一体形成したものである。具体的には、基部51は、水栓ボックス10の前面11の外形に対応する略長方形の薄シート状をなしている。基部51の前後左右の外側縁は、水栓ボックス10の前面11の外周縁(前後左右の外側縁)と略同一寸法の略同一形状(長方形状)となっている。また、基部51の中央部、即ち、水栓ボックス10への取着時に水栓ボックス10の引出部12に対応する位置には、取着部52が一体形成されている。取着部52は、水栓ボックス10の引出部12の外周面形状に対応する円筒形状に形成されている。即ち、取着部52は、引出部12の外周面より若干大径で引出部12と略同一高さ(突出長)の短円筒状をなす。更に、取着部52には、周方向に一定間隔または所定間隔を置いて、複数個(例えば5〜6個)のリブ52aが軸方向に延びるよう一体形成されている。リブ52aは、取着部52の内方に膨出する断面形状を有している。被覆部53は、取着部52の先端から内方に延びるよう一体形成され、水栓ボックス10の引出部12の当接面12と略同一形状の円形リング板状(ドーナツ板状)をなす。そして、取着部52は、その内部に水栓ボックス10の引出部12を挿入し、リブ52aを引出部12の外周面に弾接させることにより、水栓ボックス10に着脱自在に取着保持され、これにより、基部51等からなるボックスカバー50全体が水栓ボックス10に着脱自在に取着保持されるようになっている。このとき、取着部52に一体形成した被覆部53が、水栓ボックス10の引出部12の前端面である当接面12bに当接(密接)するようになっている。即ち、被覆部53は、取着部52に一体形成され、水栓ボックス10の当接面12bの全体を覆って当該当接面12bへの発泡断熱材の付着を阻止するようになっている。
把持部54は、被覆部53の円形の内周縁に、取着部52と同軸上に前方に延びるよう一体形成されている。把持部54は、先端に向かって若干縮径する円錐台状の筒状をなす。また、把持部54は、取着部52を水栓ボックス10の引出部12に取着したときに、当該引出部12から前方に延びる水栓継手13を内部に収容自在なよう、水栓継手13の外形に対応する形状を有している。なお、把持部54は、基端を前記被覆部53の内径となる円形開口とし、先端を円盤状に閉塞した有底筒状としている。即ち、前記取着部52は、かかる把持部54の基端部に一体形成され、水栓ボックス10の前面11の開口12aの周縁部から前方に突出する突出部としての引出部12の外周面に着脱自在に密嵌して保持される内周面を有する突部状をなす。実施の形態1では、取着部52に一体形成された基部51、被覆部53及び把持部54により、水栓ボックス10の前面11や開口12aや当接面12bの全体を閉塞して、当該開口12aからの発泡断熱材の侵入や当該当接面12b等への発泡断熱材の付着を阻止する閉塞部が構成されている。即ち、実施の形態1では、ボックスカバー50を水栓ボックス10に取着した状態で、基部51、取着部52、被覆部53及び把持部54の全体が、水栓ボックス52の前面11及び当接面12bを包括する全範囲を完全に被覆して、水栓ボックス10の前面11の外周縁まで吹き付けられる発泡断熱材から、水栓ボックス10の前面11及び当接面12を完全に閉塞(遮蔽)して保護し、開口12aから水栓ボックス10内部に発泡断熱材が侵入することを完全に阻止するようになっている。
周壁55は、基部51の前後左右の外周側縁(長方形の四辺)から前方に立ち上げて一体形成された四角筒状(断面長方形の筒状)をなし、周壁55の先端(前端)は、長方形状の開口となっている。即ち、周壁55は、取着部52を水栓ボックス10へ取着した状態で当該水栓ボックス10の外形輪郭よりも外側に位置するよう基部51を介して取着部52に一体形成されると共に、ボックスカバー50全体の輪郭を形成してその最外側位置に配置される。よって、実施の形態1では、周壁55の内側に中空突起状の把持部53が一体形成されている。また、前記把持部54は、取着部52を水栓ボックス10に取着した状態で当該水栓ボックス10の開口12aと対向する位置に、当該開口12aと対応する断面形状の有底中空筒状となるよう、周壁55の内側の閉塞部(基部51等)から後面側に突出して一体形成されている。周壁55は、先端に向かって若干拡径するテーパー状をなしている。即ち、周壁55の各面(4枚の各面)は、基部51から離間するにつれて徐々に外方に傾斜し、周壁55が、後面側から前面側へと向かうにしたがって外方に傾斜するテーパー状となるよう基部51を介して取着部52に一体形成される。更に、周壁55の高さ(基部51からの突出長)は、前記把持部54の高さ(基部51からの突出長)と略同一に設定されている。また、周壁55には、周方向に一定間隔または所定間隔を置いて、複数個(例えば5〜10個)のリブ55aが高さ方向に延びるよう一体形成されている。
溝形成部56は、図3に示すように、周壁55の基端(後端)に、周壁55の下端に沿って連続的に延びる長方形環状の突条となるよう一体形成されている。即ち、周壁55は、水栓ボックス10の当接面12b及び開口12a部分を包括して包囲するよう、かつ、水栓ボックス10への取着状態で水栓ボックス10の前面側に突出するよう、前記閉塞部(基部51等)に一体形成され、発泡断熱材を水栓ボックス10の外周縁に吹き付けたときに、水栓ボックス10の前面11の外周縁に溝状の刃挿入空間を形成するようになっている。ここで、周壁55の基端部(後面側端部)が、取着部52を水栓ボックス10へ取着した状態で当該水栓ボックス10の前面11の外周縁から後面側へと延設される周回リブ状の溝形成部56を構成し、発泡断熱材を水栓ボックス10の外周縁に吹き付けたときに、水栓ボックス10の前面11の外周縁に溝状の刃挿入空間を形成すると把握することもできる。周壁55は、後に詳述するように、水栓ボックス10の外周縁に吹き付けられて発泡膨張した発泡断熱材が水栓ボックス10の当接面12b及び開口12a部分の範囲内に侵入するのを阻止し、及び/または、当該発泡膨張した発泡断熱材が水栓ボックス10の当該当接面12b及び開口12a部分の範囲に侵入した場合は当該範囲の内側の発泡断熱材と外側の発泡断熱材とを互いに分断して隔離するようになっている。また、溝形成部56は、図4及び図5に示すように、基部51の外周側縁(四辺)と周壁55の下端縁(四辺)とを連結するチャンネル状またはU字状の断面形状を有し、基部51より後方(図5中下方)へと所定距離突出している。更に、溝形成部56には、ボックスカバー50の水栓ボックス10への取着状態で、水栓ボックス10の接続部14に対応する部位に、接続部14の対応部分を収容自在な切欠き部56aが形成されている。
折り返し部57は、周壁55の先端(前端)に、外方へと略直交して張り出し形成されている。折り返し部57は、幅狭のフランジ状をなしている。ボックスカバー50は、上記のような構成の基部51、取着部52、被覆部53、把持部54、周壁55、溝形成部56及び折り返し部57を、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂のシート材を真空成形等することによって上記形状(図示の形状)に一体成形している。また、本実施の形態では、ボックスカバー50は、薄い半透明のシート状とされ、外部から周壁55の内部(閉塞部や閉塞部に覆われた水栓ボックス10)を視認自在としている。更に、実施の形態1のボックスカバー50では、周壁55に包囲される内側が、その先端側を開口した中空空間に形成され、水栓ボックス10の前面11の所定範囲内に吹き付けられた発泡断熱材を受容する受容部58となっている。
製造方法
上記のように構成した実施の形態1に係るボックスカバー50は、樹脂材料を中心とする各種の材料により対応する各種の製造方法により上記構成となるよう製造することができるが、例えば、合成樹脂材料からなるシート材を真空成形や圧空成形等の熱成形により、上記構成(図示の形状)となるよう一体成形することが製造コスト等の点から好ましい。更に、この場合、合成樹脂材料として、ABS樹脂やポリ塩化ビニル樹脂等、任意の合成樹脂を使用することができるが、ボックスカバー50に付着した発泡断熱材との剥離性を十分に確保できる点で、上記のように、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等のオレフィン系樹脂を使用することが好ましい。また、かかるオレフィン形樹脂材料の成形方法としては、通常の真空成形等の熱成形を使用することができる。
使用方法並びに作用及び効果
図7は本発明の実施の形態1に係るボックスカバーをボックスに取着した状態を示す斜視図である。図8は本発明の実施の形態1に係るボックスカバーをボックスに取着し、壁内に断熱発泡剤を吹き付けた状態を示す断面図であり、ボックスカバーの周壁の内部にも発泡断熱材が吹き付けられた状態を示す。図9は本発明の実施の形態1に係るボックスカバーを、図8の発泡断熱材の吹き付け後にボックスから取外した状態を示す断面図である。図10は図9のボックスの前面外周縁近傍の発泡断熱材を切除した状態を示す断面図である。図11は本発明の実施の形態1に係るボックスカバーをボックスに取着し、壁内に断熱発泡剤を吹き付けた状態を示す斜視図である。図12は本発明の実施の形態1に係るボックスカバーを、図11の発泡断熱材の吹き付け後にボックスから取外した状態を示す斜視図である。なお、実施の形態1に係るボックスカバー50は、半透明であり、内部を視認することができるため、図7乃至図12では、ボックスカバー50を介して水栓ボックス10が表れた状態を図示している。
実施の形態1に係るボックスカバー50を使用するには、まず、図6に示すように、内壁の立設前に壁内(即ち、外壁の内側面等の吹き付け面W)の所定位置に配設した水栓ボックス10の前面11にボックスカバー50の後面側を対向配置し、水栓ボックス10に接近させて、図7に示すように、水栓ボックス10に取着する。即ち、ボックスカバー50の取着部52の内部に水栓ボックス10の引出部12を挿入し、取着部52の内周面のリブ52aにより引出部12の外周面を弾性的に押圧保持することにより、取着部52を介してボックスカバー50を水栓ボックス10の前面側に取付ける。これにより、図8に示すように、ボックスカバー50の基部51が水栓ボックス10の前面11の全体を被覆して外部から遮蔽(閉塞)する。また、取着部52が水栓ボックス10の引出部12の外周面の全体を被覆して外部から遮蔽(閉塞)すると共に、被覆部53が引出部12の当接面12bの全体を被覆して外部から遮蔽(閉塞)する。更に、把持部54が、水栓ボックス10の引出部12から突出する水栓継手13の全体を被覆して外部から遮蔽(閉塞)する。即ち、このとき、把持部54が水栓継手13の収容空間(管逃がし空間)として機能する。これにより、ボックスカバー50を水栓ボックス10に取着した状態で、基部51、取着部52、被覆部53及び把持部54の全体が、水栓ボックス52の前面11及び当接面12bを包括する全範囲を完全に被覆する。そして、吹き付け面Wへの発泡断熱材Fの吹き付け時に、これら基部51、取着部52、被覆部53及び把持部54の全体が、水栓ボックス10の前面11の外周縁まで吹き付けられる発泡断熱材Fから、水栓ボックス10の前面11及び当接面12を完全に閉塞(遮蔽)して保護し、水栓継手13の前端面の継手キャップ13aやその開口、もしくは、水栓ボックス10の引出部12の開口12a(水栓継手13との間の隙間)から、水栓ボックス10内部に発泡断熱材Fが侵入したり、前面11や当接面12bに付着したりすることを完全に阻止する。
なお、水栓ボックス10に水栓継手13を取付けない状態(水栓ボックス10の引出部12から水栓継手13を引き出さない状態)で、水栓ボックス10にボックスカバー50を取着する場合は、図12に示すよう、引出部12の開口12a全体が開放する。この場合、基部51、取着部52、被覆部53及び把持部54の全体が、水栓ボックス52の前面11及び当接面12bを包括する全範囲を完全に被覆して、水栓ボックス10の前面11の外周縁まで吹き付けられる発泡断熱材Fから、水栓ボックス10の前面11及び当接面12を完全に閉塞(遮蔽)して保護し、開口12aから水栓ボックス10内部に発泡断熱材が侵入したり、前面11や当接面12bに付着したりすることを完全に阻止する。また、水栓ボックス10の引出部12が水栓ボックス10の本体(前面11)に対して着脱自在とされる場合において、水栓ボックス10に引出部12を取付けない状態で、水栓ボックス10にボックスカバー50を取着する場合は、当然、水栓ボックス10の前面11における引出部12相当部分の大径の円形開口の全体が開放する。この場合、基部51、取着部52、被覆部53及び把持部54の全体が、水栓ボックス52の前面11及び当接面12bを包括する全範囲を完全に被覆して、水栓ボックス10の前面11の外周縁まで吹き付けられる発泡断熱材Fから、水栓ボックス10の前面11を完全に閉塞(遮蔽)して保護し、前面11の大径の円形開口から水栓ボックス10内部に発泡断熱材Fが侵入したり、前面11に付着したりすることを完全に阻止する。
ここで、図8乃至図12は、発泡断熱材Fを吹き付け面Wに吹き付ける場合において水栓ボックス10の外周縁まで吹き付ける際に、発泡断熱材Fを周壁55の内部まで吹き付ける事例を示している。即ち、周壁55の内部(内側)の中空空間は、実施の形態1では受容部58とされているため、吹き付け面Wへの発泡断熱材Fの吹き付け時に、当該発泡断熱材Fを水栓ボックス10の周囲に吹き付ける吹き付け作業に連続して、受容部58内にも吹き付けて受容することができる。したがって、水栓ボックス10部分には発泡断熱材Fを吹き付けないよう注意してその吹き付け作業を行う必要はなく、吹き付け面Wへの発泡断熱材Fの吹き付け作業を連続して円滑に行うことができ、作業性を損なうことがない。
そして、発泡断熱材Fの発泡固化後は、水栓ボックス10の外周縁付近の位置では、発泡断熱材F1が吹き付け面Wにおける厚みと同等の厚みで塗布されていると共に、水栓ボックス10の前面11に対応する位置では、発泡断熱材F2がやはり同等の厚みで塗布されている。よって、水栓ボックス10の全体は発泡断熱材F1,F2により完全に遮蔽され、外部から視認することができない。しかし、このとき、図8及び図11に示すように、ボックスカバー50の周壁55の先端部が発泡断熱材F1,F2の表面から突出しているため、当該周壁55の先端部により、吹き付け面Wにおける水栓ボックス10の位置を確実かつ容易に確認することができる。また、このとき、ボックスカバー50の把持部54が、周壁55と同一高さで発泡断熱材F2から手前に突出して外部から容易に視認できるようになっている。よって、図9及び図12に示すように、ボックスカバー50の把持部54を把持し、手前に引っ張ることにより、ボックスカバー50を水栓ボックス10から取り外すことができる。これにより、固化した発泡断熱材Fにおいて水栓ボックス10の必要な露出面(少なくとも当接面12b周辺)に対向する部位が除去されて露出空間Sを形成する。また、周壁55の先端に形成した折り返し部58を把持して手前に引っ張ることによっても、ボックスカバー50を水栓ボックス10から取り外すことができる。更に、このとき、ボックスカバー50の周壁55内の受容部58に受容した(塗布された)発泡断熱材F2ごと、ボックスカバー50を取り外すことができ、当該部分の発泡断熱材F2をカッターナイフ等の工具により切除するといった作業を省くことも可能である。ここで、ボックスカバー50は、全体がオレフィン系樹脂により形成されているため、その非極性により、発泡ポリスチレン樹脂や発泡ポリウレタン樹脂等の材料からなる発泡断熱材F,F1,F2に対して付着または接着することがなく、十分な剥離性を有する。よって、把持部54または折り返し部58を把持してボックスカバー50を手前に引っ張ることにより、ボックスカバー50を固化後の発泡断熱材F,F1から容易に抜き取って取り外すことができる。更に、ボックスカバー50の周壁55が、先端に向かって外方に傾斜しているため、当該傾斜によりボックスカバー50の抜き勾配を形成することができ、ボックスカバー50を一層容易に抜き取ることができる。このように、実施の形態1では、周壁55により、水栓ボックス10の前面11の外周縁に吹き付けられて発泡膨張した外側の発泡断熱材F,F1と、水栓ボックス10の前面11、当接面12b及び開口12aを包括する全範囲に対応する周壁55の内側部分に吹き付けられて発泡膨張した内側の発泡断熱材F2とを互いに分断して隔離することができ、ボックスカバー50の抜き取りにより、ボックスカバー50の周壁55の内部の発泡断熱材F2を自動的に抜き取ることができる。更に、周壁55がその外側の発泡断熱材F,F1と内側の発泡断熱材F2とを分断して隔離するため、、周壁55の外周面に外側の発泡断熱材F,F1が付着または密着して容易に剥離しない場合(特に、周壁55をオレフィン系樹脂以外の樹脂(ABS樹脂等)で形成した場合等)でも、周壁55の外周面をガイドとして、当該周壁55の外周面側の発泡断熱材F,F1にカッターナイフ等の切除工具の先端を挿入して、当該周壁55の外周面に沿って発泡断熱材F,F1を切断することにより、ボックスカバー50を発泡断熱材F,F1から容易かつ確実に抜き取って取外すことができる。
更に、発泡断熱材F,F1,F2の吹き付け時及び発泡固化時には、ボックスカバー50の溝形成部56が水栓ボックス10の前面11の外周縁に沿って存在するため、固化後の発泡断熱材F,F1からボックスカバー50を取り外した後は、図9及び図12に示すように、水栓ボックス10の前面11の外周縁に沿って、溝形成部56に対応する溝形状の刃挿入空間(刃挿入溝)Gが形成されている。よって、この刃挿入空間Gにカッターナイフ等の切除用工具を挿入し、図10に示すように、水栓ボックス10の前面11から突出する余分な発泡断熱材F1を容易かつ正確に切除して除去することができる。これにより、発泡断熱材Fにおいて水栓ボックス10の前面11から前方へ突出する部分を完全に切除して略平坦面F3とすることができ、余分な発泡断熱材Fにより壁の立設作業等のその後の作業を妨げることがない。このとき、水栓ボックス10は、発泡断熱材Fの吹き付け時に、ボックスカバー50により露出面となる部分(前面11、当接面12b等)の全体が保護されていたため、その前面11及び当接面12bを含む露出面(引出部12の外周面も含む)に、発泡断熱材Fが付着して残留していない。したがって、その後の水栓ボックス10関連の作業を支障なく円滑に進めることができる。特に、水栓ボックス10の当接面12bは、ボックスカバー50の被覆部53により完全に保護されて発泡断熱材Fの付着から防止されるため、壁の立設時に壁裏(裏面)に対して密接することができ、壁の立設作業を円滑かつ確実に行うことができる。
実施の形態2
図13は本発明の実施の形態2に係るボックスカバーをボックスに取着した状態を示す斜視図である。
図13に示すように、実施の形態2に係るボックスカバー50は、実施の形態1に係るボックスカバー50の周壁55の先端の開口全体を遮蔽して閉塞する遮蔽シート60を備え、周壁55の内部空間を基部51等の閉塞部と遮蔽シート60との間で密閉空間としている。遮蔽シート60は、周壁55の開口の周縁の折り返し部57の外形(長方形状)と同一形状の粘着テープ等により構成することができ、その粘着面を折り返し部57の表面(前面)に粘着することにより、周壁55の内部空間を遮蔽自在とすることができる。このように構成した実施の形態2に係るボックスカバー50は、遮蔽シート60により、周壁55内部に発泡断熱材Fが侵入することが全くないため、実施の形態1のように周壁55内部の閉塞部(基部51等)の全体を一体の閉塞部とする以外にも、その一部、例えば、被覆部53や把持部54を省略して、閉塞部の一部を露出部とすることができる。この場合、実施の形態2のボックスカバー50を水栓ボックス10等のボックスに取着したときに、ボックスの当接面や前面がボックスカバー50の閉塞部により被覆されず露出したとしても、遮蔽シート60により外部から完全に遮蔽して保護される。したがって、実施の形態2のボックスカバー50においても、実施の形態1と同様の作用効果を奏し、発泡断熱材の吹き付け時にボックスの開口全体に覆って、ボックスの開口への発泡断熱材の侵入を完全に防止し、ボックスの開口からの配線等の円滑な引き出し作業を確保することができると共に、必要な場合、ボックスの当接面全体をも覆って、ボックスの当接面への発泡断熱材の固着を完全に防止し、断熱材の仕上げ作業において基準となるボックスの当接面を露出させることができる。また、実施の形態2に係るボックスカバー50は、周壁55の先端の開口全体を遮蔽シート60によって遮蔽するため、発泡断熱材の吹き付け時に周壁55内に発泡断熱材が侵入することがない。よって、使用後にボックスカバー50をボックスから取外して再利用するときに、周壁55内部の発泡断熱材を除去するといった作業が不要になり、(遮蔽シート60に付着した発泡断熱材の除去が困難な場合等に)遮蔽シート60を交換するだけで、ボックスカバー50を簡単に再利用することができる。
ところで、本発明のボックスカバーにおいて、取着部は、水栓ボックス等のボックスのいずれかの位置に取着自在な限りにおいて上記実施の形態以外の任意の構成とすることができる。例えば、上記実施の形態の周壁55の基端の溝形成部56の内周面をボックスの前面の外周縁に密嵌保持する構成として、当該溝形成部56により取着部を構成することもできる。この場合、周壁55の基端部の溝形成部56の内周面をボックスの前面の外周縁部の外周面と同一形状(同一寸法)に形成し、当該溝形成部56の内周面をボックスの前面の外周縁部の外周面に着脱自在に密嵌して保持する。特に、水栓ボックス10のように前面11から突出する部分(引出部12等)を備えるボックスの場合は、上記実施の形態のように、取着部52を引出部12に取着する構成とすることができるが、一般的な配線ボックスのように、前面から突出する部分がなく前面が平坦面となるボックスの場合、周壁55の基端部に取着部を設け、当該取着部によりボックスに着脱自在に取着する構成とすることが好ましい(例えば、溝形成部56を兼用、或いは、溝形成部56以外の取着部を周壁55の基端に一体形成)。また、取着部は、ボックスの取着面(被取付面)に対応して当該取着面を密嵌等により保持する構成とするが、ボックスの取着面(実施の形態1の場合は引出部12の外周面)の全体に密接して当該取着面を保持してもよく、或いは、その一部を保持する構成とすることもできる(例えば、実施の形態1のように複数のリブによる複数地点での保持)。即ち、取着部は、ボックスの取着面に対応して当該取着面に取着自在な限りにおいて、任意の外形の(複数の)点状、(複数の)線状、面状等とすることができ、点当接、線当接、面当接等による保持により、ボックスの取着面に着脱自在に取着することができる。このとき、取着部は、ボックスの取着面に、摩擦力、弾性押圧力、圧入力、凹凸の関係、掛止若しくは係止等によって保持される。なお、取着部は、これ以外にも、両面粘着テープを閉塞部の後面(ボックスとの対向面)の一部または全部に設ける等して、粘着等によりボックスに着脱自在に取着することもできる。
また、本発明のボックスカバーにおいて、閉塞部は、ボックスの少なくとも開口を閉塞するものであれば、上記実施の形態以外の任意の構成とすることができる。例えば、閉塞部は、水栓ボックス10のように前面に突起部(引出部12等)を有するボックスの場合は、ボックスの前面を覆う部分に加え、当該突起部に対応する形状の突起部分(取着部52、被覆部53等)を有する構成となるが、通常の配線ボックス等、突起部を備えないボックスの場合は、当然、平坦シート状の構成とすることが好ましい。ただし、この場合でも、上記実施の形態の把持部54のように、把持等の目的のために突起部を設けることも可能である。また、実施の形態2のように、周壁55の先端開口を遮蔽して内部空間を外部から遮蔽する場合は、閉塞部がボックスの前面全体(突起部がある場合は当該突起部)を被覆する形状となる必要はなく、その一部を露出する構成とすることもできる。もちろん、この場合でも、閉塞部がボックスの前面全体(突起部がある場合は当該突起部)を被覆する形状とすることもできる。
更に、本発明のボックスカバーは、上記実施の形態のように、閉塞部に周壁を立設して周壁内部を中空空間とする以外にも、周壁内部を中実とした直方体ブロック状とすることもできる。この場合、水栓ボックス等のように前面に突起部がある場合は、当該突起部に対応する空間をボックスカバーのブロック状部分に設ける。なお、この場合の取着部は、上記実施の形態のように、ボックスの突起部に取着する構成(取着部52等)としたり、周壁の基端部をブロック状部分の下面(後面)から若干突出させ、当該突出部分によりボックスの前面の外周縁部の外周面を嵌合または係止保持して取着する構成としたりすることができる。また、本発明のボックスカバーにおいて、周壁は、上記実施の形態のように閉塞部の外周縁に立設して全体の輪郭を形成する以外にも、閉塞部の内側の所定位置に立設することもできる。この場合、閉塞部の内側(例えば、基部51の外周縁と把持部54との間の部分)に周壁を立設する。よって、この場合、周壁の内側及び外側に閉塞部が存在することになる。この場合でも、周壁は、上記実施の形態の周壁55と同様、その内部に発泡断熱材の受容部を形成したり、発泡断熱材の固化後にボックスの存在場所を確認するためのガイドとなったりすることができる。また、この場合でも、閉塞部の外周縁の後面に上記溝形成部と同様の突条を形成し、発泡断熱材の固化時に刃挿入空間を形成することができる。即ち、本発明のボックスカバーは、少なくとも開口を含むボックスの前面において、発泡断熱材を吹き付けずに露出したい任意の範囲を包括して包囲するよう周壁を立設すると共に、少なくとも当該周壁の内側に閉塞部を設ければよい。こうすれば、当該ボックスの範囲を固化後の発泡断熱材から露出して、ボックスからの配線や配管の引き出し等、その後の作業を円滑に行うことができる。例えば、水栓ボックス等のように壁裏に当接する当接面を備えるボックスの場合、少なくとも当該当接面を包囲するよう周壁を立設すると共に、当該周壁の少なくとも内側に閉塞部を設ける。これにより、当該ボックスカバーによりボックスの当接面範囲(及びその開口)を固化後の発泡断熱材から露出することができる。
また、本発明のボックスカバーにおいて、被覆部は、ボックスの当接面を被覆して保護する限りにおいて任意の構成とすることができる。例えば、被覆部は、ボックスの当接面(引出部12の当接面12b等)と同一形状のシート状とする以外にも、当該当接面より大きい寸法及び形状のシート状とすることもでき、その形状も円形以外に任意の角形シート状またはその他の形状とすることができる。なお、上記実施の形態のように被覆部を(当接面を形成する突起部を挿入保持する)取着部の先端に一体形成する構成の場合、被覆部は、ボックスの当接面に対応する略同一形状となるが、取着部を周壁の基端部等、当接面を構成する突起部以外の場所に設ける場合は、被覆部を任意の形状とすることができる。なお、被覆部は、当接面を有しないボックスの場合、設ける必要はない。更に、本発明のボックスカバーは、上記実施の形態のように、周壁にリブを設けたり折り返し部を設けたりすることなく、単なる平面状の周壁を採用することもできる。この場合、周壁の周囲の発泡断熱材を切除することが一層容易となる。
また、本発明のボックスカバーは、上記実施の形態の製造方法以外にも、任意の製造方法により製造することが可能であり、例えば、合成樹脂により製造する場合でも、射出成形やトランスフォーム成形等の成形方法により成形することも可能である。また、合成樹脂以外にも、パルプ材料等の製紙材料や不織布材料により製紙技術や不織布製造技術(プレス成形等)を使用して全体を一体成形することも可能である。即ち、本発明のボックスカバーの成形方法としては、真空成形、圧空成形等、固体成形法としての熱成形を採用すると、薄いシート材料を使用して全体を一体成形できるため、製造コスト等の点で好ましいが、塑性加工や、圧縮・トランスファー成形、射出成形等、その他の任意の樹脂成形法を採用することもでき、また、樹脂成形法以外の任意の成形法(高分子としてのパルプ材料や不織布材料の圧縮成形等)によりボックスカバーを所定形状に製造することもできる。更に、本発明において周壁の内側を中空状とする形態のボックスカバーは、発泡断熱材Fを吹き付け面Wに吹き付ける場合において水栓ボックス10等のボックスの外周縁まで吹き付ける際に、周壁の内側に発泡断熱材Fを吹き付けないような施工状態で使用することもできる。即ち、上記実施の形態のように、発泡断熱材を吹き付け面に吹き付ける場合においてボックスの外周縁まで吹き付ける際に、発泡断熱材を周壁の内部まで吹き付ける事例の場合、周壁により、ボックスの前面の外周縁に吹き付けられて発泡膨張した外側の発泡断熱材と、ボックスの前面及び開口(当接面がある場合は、更に当接面)を包括する全範囲に対応する周壁の内側部分に吹き付けられた発泡膨張した内側の発泡断熱材とを互いに分断して隔離することができる。一方、周壁の内側に発泡断熱材Fを吹き付けないような施工状態で使用する場合、ボックスカバーは、ボックスの外周縁に吹き付けられて発泡膨張した発泡断熱材がボックスの当該当接面及び開口部分の範囲内に侵入するのを周壁により阻止し、かつ、当該発泡膨張した発泡断熱材がボックスの当該当接面及び開口部分の範囲に侵入した場合は当該範囲の内側の発泡断熱材と外側の発泡断熱材とを互いに分断して隔離する。更に、このとき、上記実施の形態の折り返し部58のような折り返し部を設けると、当該折り返し部が、ボックスカバー周辺に吹き付けられた発泡断熱材が膨張や飛散等によって周壁の内部に侵入することを防止する。一方、本発明において周壁の内側を中実状(ブロック状)とする形態のボックスカバーは、ボックスの外周縁に吹き付けられて発泡膨張した発泡断熱材がボックスの当該当接面及び開口部分の範囲内に侵入するのを周壁により阻止する。また、本発明のボックスカバーは、上記水栓ボックス10以外にも、無論、配線ボックス、配管ボックス等、任意のボックスに使用することができ、ボックスの構成に応じてその構成を変更する。
図1は本発明の実施の形態1に係るボックスカバーの前面側(壁側)を示す斜視図である。 図2は本発明の実施の形態1に係るボックスカバーの後面側(ボックス側)を示す斜視図である。 図3は本発明の実施の形態1に係るボックスカバーの平面図である。 図4は図3のA−A線断面図である。 図5は図3のB−B線断面図である。 図6は本発明の実施の形態1に係るボックスカバーをボックスに取着する前の状態を示す斜視図である。 図7は本発明の実施の形態1に係るボックスカバーをボックスに取着した状態を示す斜視図である。 図8は本発明の実施の形態1に係るボックスカバーをボックスに取着し、壁内に断熱発泡剤を吹き付けた状態を示す断面図であり、ボックスカバーの周壁の内部にも発泡断熱材が吹き付けられた状態を示す。 図9は本発明の実施の形態1に係るボックスカバーを、図8の発泡断熱材の吹き付け後にボックスから取外した状態を示す断面図である。 図10は図9のボックスの前面外周縁近傍の発泡断熱材を切除した状態を示す断面図である。 図11は本発明の実施の形態1に係るボックスカバーをボックスに取着し、壁内に断熱発泡剤を吹き付けた状態を示す斜視図である。 図12は本発明の実施の形態1に係るボックスカバーを、図11の発泡断熱材の吹き付け後にボックスから取外した状態を示す斜視図である。 図13は本発明の実施の形態2に係るボックスカバーをボックスに取着した状態を示す斜視図である。
10 水栓ボックス(ボックス)、11:前面、12b:当接面、13:水栓継手
50:ボックスカバー、51:基部(閉塞部)、52:取着部(閉塞部)
53:被覆部(閉塞部)、54:把持部(閉塞部)、55:周壁、56:溝形成部
58:受容部、60:遮蔽シート
F,F1,F2:発泡断熱材、G:刃挿入空間、W:吹き付け面(壁内)

Claims (13)

  1. 壁内に配設されて壁表側となる前面に開口を有するボックスに取着され、当該ボックスの外周縁に吹き付けられる発泡断熱材が当該ボックスの開口から内部に侵入するのを防止する養生用のボックスカバーであって、
    前記ボックスの開口の全体及び前面を閉塞して、当該開口からの発泡断熱材の侵入を阻止すると共に当該前面への発泡断熱材の付着を阻止する閉塞部と、
    前記閉塞部に一体形成されるか、または、前記閉塞部における前記ボックスとの対向面に設けられ、前記ボックスに着脱自在に取着される取着部と、
    発泡断熱材の吹き付け後に露出面とすべく前記ボックスの前面に設けた少なくとも前記開口部分を含む所定範囲を包囲するよう、かつ、前記ボックスへの取着状態でボックスの前面側に突出するよう前記閉塞部に一体形成され、前記ボックスの外周縁に吹き付けられて発泡膨張した発泡断熱材がボックスの当該所定範囲に侵入した場合は当該所定範囲の内側の発泡断熱材と外側の発泡断熱材とを互いに分断して隔離する周壁とを備え、
    前記閉塞部は、前記ボックスの前面と対向して当該ボックスの前面を覆う対向部分を有し、
    前記周壁は、前記閉塞部の前記対向部分の所定位置に立設されて当該対向部分から前方に延びると共に、前記周壁に包囲される内側は、その先端側を開口した中空空間に形成されて、前記ボックスの前面の所定範囲内に吹き付けられた発泡断熱材を受容する受容部とされ、前記周壁は、前記受容部の内部に受容した発泡断熱材と当該受容部の外部の発泡断熱材とを互いに分断して隔離することを特徴とするボックスカバー。
  2. 壁内に配設されて壁表側となる前面に開口を有するボックスに取着され、当該ボックスの外周縁に吹き付けられる発泡断熱材が当該ボックスの開口から内部に侵入するのを防止する養生用のボックスカバーであって、
    前記ボックスの開口の全体及び前面を閉塞して、当該開口からの発泡断熱材の侵入を阻止すると共に当該前面への発泡断熱材の付着を阻止する閉塞部と、
    前記閉塞部に一体形成されるか、または、前記閉塞部における前記ボックスとの対向面に設けられ、前記ボックスに着脱自在に取着される取着部と、
    発泡断熱材の吹き付け後に露出面とすべく前記ボックスの前面に設けた少なくとも前記開口部分を含む所定範囲を包囲するよう、かつ、前記ボックスへの取着状態でボックスの前面側に突出するよう前記閉塞部に一体形成された周壁とを備え、
    前記閉塞部は、前記ボックスの前面と対向して当該ボックスの前面を覆う対向部分を有し、
    前記周壁は、前記閉塞部の前記対向部分の所定位置に立設されて当該対向部分から前方に延びると共に、前記周壁に包囲される内側は、その先端側を開口した中空空間に形成されて、前記ボックスの前面の所定範囲内に吹き付けられた発泡断熱材を受容する受容部とされていることを特徴とするボックスカバー。
  3. 壁内に配設されて壁表側となる前面に開口を有すると共に前記前面に突設される突出部を有し、当該前面に対向して立設される壁裏面に前記突出部の先端面である当接面を当接させた状態で壁内に配設されるボックスに取着され、当該ボックスの外周縁に吹き付けられる発泡断熱材が当該ボックスの開口から内部に侵入するのを防止する養生用のボックスカバーであって、
    前記ボックスの開口の全体及び前面を閉塞して、当該開口からの発泡断熱材の侵入を阻止すると共に当該前面への発泡断熱材の付着を阻止する閉塞部と、
    前記閉塞部に一体形成されるか、または、前記閉塞部における前記ボックスとの対向面に設けられ、前記ボックスに着脱自在に取着される取着部と、
    前記閉塞部の一部として前記当接面と対向するよう設けられ、前記ボックスの前記当接面の全体を覆って当該当接面への発泡断熱材の付着を阻止する被覆部と、
    前記ボックスの前記当接面及び開口部分を包括して包囲するよう、かつ、前記ボックスへの取着状態でボックスの前面側に突出するよう前記閉塞部に一体形成され、前記ボックスの外周縁に吹き付けられて発泡膨張した発泡断熱材がボックスの当該当接面及び開口部分の範囲に侵入した場合は当該範囲の内側の発泡断熱材と外側の発泡断熱材とを互いに分断して隔離する周壁とを備え、
    前記閉塞部は、前記ボックスの前面と対向して当該ボックスの前面を覆う対向部分を有し、
    前記周壁は、前記閉塞部の前記対向部分の所定位置に立設されて当該対向部分から前方に延びると共に、前記周壁に包囲される内側は、その先端側を開口した中空空間に形成されて、前記ボックスの前面の所定範囲内に吹き付けられた発泡断熱材を受容する受容部とされ、前記周壁は、前記受容部の内部に受容した発泡断熱材と当該受容部の外部の発泡断熱材とを互いに分断して隔離することを特徴とするボックスカバー。
  4. 壁内に配設されて壁表側となる前面に開口を有すると共に前記前面に突設される突出部を有し、当該前面に対向して立設される壁裏面に前記突出部の先端面である当接面を当接させた状態で壁内に配設されるボックスに取着され、当該ボックスの外周縁に吹き付けられる発泡断熱材が当該ボックスの開口から内部に侵入するのを防止する養生用のボックスカバーであって、
    前記ボックスの開口の全体及び前面を閉塞して、当該開口からの発泡断熱材の侵入を阻止すると共に当該前面への発泡断熱材の付着を阻止する閉塞部と、
    前記閉塞部に一体形成されるか、または、前記閉塞部における前記ボックスとの対向面に設けられ、前記ボックスに着脱自在に取着される取着部と、
    前記閉塞部の一部として前記当接面と対向するよう設けられ、前記ボックスの前記当接面の全体を覆って当該当接面への発泡断熱材の付着を阻止する被覆部と、
    前記ボックスの前記当接面及び開口部分を包括する所定範囲を包囲するよう、かつ、前記ボックスへの取着状態でボックスの前面側に突出するよう前記閉塞部に一体形成された周壁とを備え、
    前記閉塞部は、前記ボックスの前面と対向して当該ボックスの前面を覆う対向部分を有し、
    前記周壁は、前記閉塞部の前記対向部分の所定位置に立設されて当該対向部分から前方に延びると共に、前記周壁に包囲される内側は、その先端側を開口した中空空間に形成されて、前記ボックスの前面の所定範囲内に吹き付けられた発泡断熱材を受容する受容部とされていることを特徴とするボックスカバー。
  5. 壁内に配設されて壁表側となる前面に開口を有するボックスに取着され、当該ボックスの外周縁に吹き付けられる発泡断熱材が当該ボックスの開口から内部に侵入するのを防止する養生用のボックスカバーであって、
    前記ボックスの開口の全体及び前面を閉塞して、当該開口からの発泡断熱材の侵入を阻止すると共に当該前面への発泡断熱材の付着を阻止する閉塞部と、
    前記閉塞部に一体形成されるか、または、前記閉塞部における前記ボックスとの対向面に設けられ、前記ボックスに着脱自在に取着される取着部と、
    発泡断熱材の吹き付け後に露出面とすべく前記ボックスの前面に設けた少なくとも前記開口部分を含む所定範囲を包囲するよう、かつ、前記ボックスへの取着状態でボックスの前面側に突出するよう前記閉塞部に一体形成された周壁とを備え、
    前記閉塞部及び前記周壁をオレフィン系樹脂により一体成形し、
    前記閉塞部は、前記ボックスの前面と対向して当該ボックスの前面を覆う対向部分を有し、
    前記周壁は、前記閉塞部の前記対向部分の所定位置に立設されて当該対向部分から前方に延びると共に、前記周壁に包囲される内側は、その先端側を開口した中空空間に形成されて、前記ボックスの前面の所定範囲内に吹き付けられた発泡断熱材を受容する受容部とされていることを特徴とするボックスカバー。
  6. 壁内に配設されて壁表側となる前面に開口を有すると共に当該開口から水栓継手を突出させた状態で当該水栓継手を内部に収容した水栓ボックスに取着され、当該水栓ボックスの外周縁に吹き付けられる発泡断熱材が当該水栓ボックスの開口から内部に侵入するのを防止する養生用のボックスカバーであって、
    前記ボックスの開口の全体及び前面を閉塞して、当該開口からの発泡断熱材の侵入を阻止すると共に当該前面への発泡断熱材の付着を阻止する閉塞部と、
    前記閉塞部に一体形成されるか、または、前記閉塞部における前記水栓ボックスとの対向面に設けられ、前記水栓ボックスに着脱自在に取着される取着部と、
    前記水栓ボックスの少なくとも前記開口部分を包囲するよう、かつ、前記水栓ボックスへの取着状態で水栓ボックスの前面側に突出するよう前記閉塞部に一体形成された周壁と、
    前記取着部を前記水栓ボックスに取着した状態で、当該水栓ボックスの開口と対向する位置に、有底中空筒状となるよう、前記周壁の内側において、前記閉塞部の一部として当該閉塞部から前方に突出して形成され、前記水栓ボックスの開口から突出する水栓継手を内部に収容する把持部と
    を備えることを特徴とするボックスカバー。
  7. 前記周壁に包囲される内側は、その先端側を開口した中空空間に形成され、前記ボックスの前面の所定範囲内に吹き付けられた発泡断熱材を受容する受容部とされ、
    前記周壁は、前記受容部の内部に受容した発泡断熱材と当該受容部の外部の発泡断熱材とを互いに分断して隔離することを特徴とする請求項6記載のボックスカバー。
  8. 前記周壁は、前記取着部を前記ボックスへ取着した状態で当該ボックスの外形輪郭よりも外側に位置するよう前記閉塞部に形成されると共に、全体の輪郭を形成して最外側位置に配置されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載のボックスカバー。
  9. 前記周壁は、後面側から前面側へと向かうにしたがって外方に傾斜するテーパー状となるよう前記閉塞部に形成されることを特徴とする請求項8記載のボックスカバー。
  10. 前記周壁の基端部は、前記取着部を前記ボックスへ取着した状態で当該ボックスの前面の外周縁から後面側へと延設される周回リブ状の溝形成部を構成し、発泡断熱材を前記ボックスの外周縁に吹き付けたときに、前記ボックスの前面の外周縁に溝状の刃挿入空間を形成することを特徴とする請求項8または9記載のボックスカバー。
  11. 前記取着部は、前記周壁の基端部の前記溝形成部の内周面を前記ボックスの前面の外周縁部の外周面と略同一形状に形成して構成され、当該溝形成部の内周面を前記ボックスの前面の外周縁部の外周面に着脱自在に密嵌して保持されることを特徴とする請求項10記載のボックスカバー。
  12. 更に、中空突起状の把持部を、前記周壁の内側における前記閉塞部の前記対向部分から前方に突出して一体形成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のボックスカバー。
  13. 前記ボックスは、前記前面の所定位置に、当該前面から前方に突出すると共に外周面を有する突出部を設けたものであり、
    前記取着部は、前記把持部の基端部に一体形成され、前記ボックスの前記突出部の外周面に着脱自在に密嵌して保持される内周面を有する突部状をなすことを特徴とする請求項12記載のボックスカバー。
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