JP6239856B2 - 点火器、および、インフレータのための点火器を製造する方法 - Google Patents

点火器、および、インフレータのための点火器を製造する方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両安全システムのインフレータのための火工点火器(pyrotechnical igniter)に関する。
このタイプの火工点火器は電気的に点火されるものであり、この目的のために、電位差を有する少なくとも2つの接続ピンを有する。制御不能に電流が流れるのを回避するために、2つの接続ピンは、ガラス材料またはプラスチック材料などの電気絶縁コンパウンド内に埋め込まれることにより物理的に互いに分離され得る。
絶縁コンパウンドは、点火器の下側部分も形成する棒体(pole body)の一部であることが多い。点火器は、通常、棒体に接続されるキャップによってその頂部が閉じられる。
点火器のキャップ内に収容される点火混合薬が、2つの接続ピンを接続させる電橋線には電流が流れていることからこの電橋線を加熱することにより点火される。
上で言及したタイプの点火器は例えばEP 1 308691 B1により知られている。
EP 1 308691 B1
本発明の目的は、可能な限り再現可能な点火特性を有する点火器を提供することである。
この目的は、請求項1の特徴を備える火工点火器によって達成される。
任意選択で組み合われ得る有利な実施形態がサブクレームに記載される。
本発明によると、電気絶縁コンパウンドにより互いに物理的に分離される少なくとも2つの接続ピンと、2つの接続ピンに電気伝導可能に接続される電橋線とを備える、車両安全システムのインフレータのための火工点火器において、電橋線が接続ピンに溶接されるところの締結部分が、各々の接続ピンのところに設けられ、上から見た場合の締結部分のリムと絶縁コンパウンドの間の最小距離が約0.01mm〜0.5mm、特に約0.01mm〜0.2mmとなる。このように、溶接接合部が接続ピンのリムに非常に接近しており、電橋線と接続ピンのリムとの起こり得る接触を防止する。例えば、このような接触が、点火混合薬を充填することによる機械的負荷または電橋線と接続ピンとの間を望ましくないマイクロ溶接することによる機械的負荷を伴って行われる場合、接続ピンの間の電気抵抗および電橋線のefficient長さが変化する可能性がある。いずれの場合も、電橋線を通って電流が流れるとき、所望される理想的な加熱が行われない。この問題は、溶接接合部のための締結部分を接続ピンのリムに可能な限り接近させて配置構成することにより、解消される。
加えて、本発明により、絶縁コンパウンドまでの距離が短すぎる場合に発生し得るように汚染されたりまたは不純物が混ざったりすることにより溶接接合部の機能が損なわれることがなくなる。これは特に絶縁コンパウンドがプラスチック材料である場合に重要である。溶接接合部が汚染されると電気抵抗も変化してしまい、それにより、加熱挙動が制御され得なくなる。
接続ピンのリムから締結部分までの最小距離を0.01mm〜0.5mm、特に0.001mm〜0.2mmの距離となるように選択することにより、所望されずに抵抗が変化することを最適に低減することができることが分かっている。
好適には、各接続ピンは絶縁コンパウンドから突出する端面を有し、締結部分がこの端面上に配置され、最小距離はこの端面のリムから測定される。
電橋線は例えばクロム−ニッケルワイヤ(CrNiワイヤ)であってよい。
好適には、電橋線は約0.3Ωmm/m〜0.32Ωmm/mの固有抵抗を有する。
電橋線の好適な直径は約20.8μm〜21.5μmである。
上記のパラメータを有する電橋線を上で言及した距離で溶接すると、電気抵抗の再現性および加熱挙動に関して特に良好な結果が得られることが分かっている。
さらに、火工点火器では、点火器から突出する接続ピンの自由端部は、インフレータの全耐用年数を通して良好な電気伝導率を維持しなければならず、悪条件下でも良好な電気伝導率を維持しなければならない。
したがって、本発明の別の目的は、点火器が単純な形で保護されるような点火器を提供することである。
この目的は、請求項2および/または請求項3の特徴を備える火工点火器によって達成される。
任意選択で組み合わされ得る有利な実施形態がサブクレームに記載される。
本発明によると、電気絶縁コンパウンドにより互いに物理的に分離される少なくとも2つの接続ピンを備える、車両安全システムのインフレータのための点火器において、各接続ピンが無塩素の金被膜を備える。この金被膜は接続ピンを腐食から保護し、接続ピンと取り付けられるプラグとの間で良好な電気的接触が行われるようにする。無塩素の金被膜の利点は、このような形態の接続ピンのところで塩素誘起の腐食が起こることが安全に防止されることである。
好適には、全体の金被膜のうちの少なくとも1つの層がフラッシュゴールド(flash gold)被膜によって形成される。これは、0.25μm未満、特に好適には0.13μm未満の層厚さを有する非常に薄い金層である。この層厚さは好適には0.05μmから0.08μmである。
金層全体を形成するのに一層のフラッシュゴールド層を使用するだけでも十分となり得る。
フラッシュゴールド層を堆積させることは好適には化学的に実施され、すなわち、無電流堆積(current−less deposition)によって実施されるが、ガルバニック堆積も可能である。
別の実施形態によると、金層全体の厚さは、0.75μmを超えるように、特に0.76μmから0.90μmとなるように設定されてよい。
この場合も、堆積は好適には無電流で金を被膜することにより実施される。しかし、別の方法においてガルバニック堆積またはガルバニック被膜も可能である。
別の好適な実施形態では、フラッシュゴールド被膜が接続ピンの本体に付着され、フラッシュゴールド被膜にさらに硬質金被膜が付着される。
フラッシュゴールド層は好適には0.08μm未満の厚さを有する。硬質金層は、好適には、0.76μmを超える厚さ、特に0.76μmから0.90μmの厚さを有する。
また、この場合、硬質金層およびフラッシュゴールド層は化学的に堆積され得る。
硬質金層はフラッシュゴールド層上に直接に付着され得る。
別の好適な実施形態によると、フラッシュゴールド層と硬質金層との間にニッケル層が付着されてよい。
ニッケル層は、好適には、スルファミン酸ニッケル(nickel sulfamate)電解質からのスルファミン酸ニッケル(sulfamate nickel)層としてガルバニックにより堆積される。しかし、無電流堆積も可能である。
電気化学堆積とは異なり、ニッケルおよび金のいずれの場合も、無電流(化学)堆積は、外部から電圧を一切印加しない、電解質からの金属堆積である。堆積させる金属を還元することは、電解質水溶液中に存在する物質を酸化させることによって行われる。
別の好適な実施形態によると、約1.0μmから2.0μmの厚さのニッケル被膜が接続ピンに付着され、さらにニッケル層には、少なくとも0.76μmの厚さ、特に0.76μmから0.90μmの厚さを有する金層が付着される。金層は好適には硬質金層である。
すべての実施形態では、接続ピンは1.4404ステンレス鋼(X2CrNiMo17−12−2鋼とも称される)の本体を含むことができる。
ガルバニックプロセスで金層を付着させることも可能であり、この場合、その後の浄化プロセスで使用される浄化用の水溶液(purifying solution)に塩素トラップを導入することにより、金層内に塩素イオンが堆積することが実質的になくなる。
別の好適な実施形態によると、約50nm〜70nmの厚さ、好適には70nmの厚さを有するパラジウム層が接続ピンに付着され、上記のパラジウム層には、約10nm、特に約5nmの最大厚さを有する金層が付着され、これは好適にはガルバニックにより付着される。
いずれの場合も、上で言及した層は、好適には、接続ピンの本体の単一被膜を形成する。しかし、別の層が存在してもよい。
本発明の別の目的は、点火器を低コストで単純に製造するのを可能にすることである。
この目的は、請求項4の特徴を備える火工点火器によって達成される。
任意選択で組み合わせられ得る有利な実施形態がサブクレームに記載される。
本発明によると、車両安全システムのインフレータのための点火器内の、点火器の棒体、および/または、点火器を外側から閉じているキャップが、実質的な直線状チェーン構造(linear chain structure)または架橋チェーン構造(cross−linked chain structure)を有するプラスチック材料から構成される。これらのプラスチック材料には、主として架橋プラスチック材料と比較して良好な加工性を有するという利点がある。これらは高い流動性を有することから、例えばそれにより射出成形性が向上する。また、架橋プラスチック材料を使用する場合と比較して、形成される空胞が少ない。さらに、直線状チェーン構造を有するプラスチック材料はより良好に染色され得る。
このプラスチックの特に好適な材料は、直線形状の硫化ポリフェニレン(polyphenylene sulfide(PPS))である。架橋されるPPSでは、分枝ポリマーチェーンが物理的な架橋箇所を介して両面側から相互連結されるが、架橋部分をほとんど有さない直線状のPPSのチェーンは集積すると高次上部構造を形成することから、直線状のPPSは主として、架橋されるPPSと比較して高い靱性を有し、破断時の伸びが大きい。このプラスチック材料は架橋される硫化ポリフェニレンであってもよい。
別の好適な変更形態では、プラスチック材料はガラス繊維強化ポリアミドであり、詳細には、Leis PolytechnikのNYLAFORCE(登録商標)である。プラスチック材料内のガラス繊維の含有量は好適には50%である。このようなプラスチック材料は、点火器の棒体およびキャップを射出成形によって製造するのに非常によく適する。
別の熱プラスチックを使用することも可能である。
上で言及したすべてのプラスチックは、その特性により、棒体にキャップを締結することを目的として、さらには、例えば超音波溶接などにより点火器を密閉することを目的として、キャップと棒体との間を溶接により接続することを可能にする。
材料コストおよび製造コストのために、点火器の棒体およびキャップをプラスチック材料で製造することがさらに有利である。
したがって、本発明の別の目的は、単純で低コストの点火器を提供することである。
この目的は、請求項5の特徴を備える火工点火器によって達成される。
任意選択で組み合わせられ得る有利な実施形態がサブクレームに記載される。
本発明によると、車両安全システムのインフレータのための火工点火器において、点火器の棒体、および/または、点火器を外側から閉じているキャップが、熱硬化性プラスチックで作られる。熱硬化性プラスチックには、負荷容量が高く、温度安定性が比較的高く、また、低コストで製造されるように適合され得るという利点がある。
熱可塑性プラスチックは以下のようなプラスチックのことである:硬化状態では空間的に非常に密に化学架橋される(spatially fine−meshed chemically cross−linked)構造を有することから、硬化後に、塑性的に変形したり再溶解したりすることがない。硬化およびクロスリンキングは、熱硬化性プラスチックのための一次生成物の混合中に触媒を加えるかまたは高温で熱活性化させるかのいずれかで実施され得る。これらの特性により、一次生成物の混合物を射出成形プロセスで処理することが可能となる。
したがって、点火器の棒体は射出成形により容易に製造され得、ここでは、好適には点火器の接続ピンも射出成形される。
他の構成要素と同様に単純な形で、点火器のキャップも射出成形プロセスで予め製造され得る。
適切な熱硬化性プラスチックは、例えば、ポリウレタンまたはポリエチレンテレフタレートである。
熱硬化性プラスチックの特性により、キャップと点火器の棒体との間を例えば超音波溶接により溶接接続することは不可能であることから、第1の好適な実施形態では、キャップは点火器の棒体に接着される。プラスチック、さらには熱硬化性プラスチックは、適切な接着剤により、気密状態でしっかりと固定されて永久的に良好に接続され得る。
好適には、キャップは、棒体の周囲平坦肩部表面に接着される周囲平坦端面を含む。このような幾何形状により、接着剤を単純な形で一様に塗布することが可能となる。
別法としてまたは追加で、キャップの内側円周方向壁の周囲部分が、棒体の円周方向壁の周囲部分に接着され得る。また、この場合、広い面積を容易に接着させて接続させることができる。
接着は、キャップと棒体との間のみを締結させればよい。
別の好適な実施形態によると、キャップは第1の係合要素を含み、棒体は第2の係合要素を含み、キャップが棒体に係止係合される。棒体とキャップとの間を確実に堅固にかつ永久的に接続させることは、係止係合的にも行われ得る。
例えば、キャップは、その自由リムのところに、棒体の端面の周りの周囲係合突出部に係合される周囲係合縁部を有することができる。
キャップと棒体との間の係合接続は、キャップと棒体との間のみを締結させればよい。
しかし、係止係合と接着とを組み合わせることも可能であり、また、例えば係合接続部に加えて1つまたは複数の接着接合部を使用することも可能である。接着接合部および係合要素はキャップおよび棒体の上述した箇所以外の別の箇所に設けられてもよく、また、別の構成であってもよい。
接着および/または係止係合によりキャップと棒体とを説明したように接続させることはもちろん別の点火器でも使用され得、それらの点火器の棒体およびキャップは任意適当な材料で作られる。
また、電橋線に関しては、クロムの含有量が約20%であるニッケルクロム合金がこれまで使用されている。接続ピンおよび電橋線が良好な電気伝導率および高い耐食性を有しさらに同時に最適な固有抵抗を有することが望ましい。
本発明の別の目的は、電気伝導要素の電気的特性を維持しながら火工点火器の耐食性を向上させることである。
この目的は、請求項6の特徴を備える火工点火器によって達成される。
任意選択で組み合わされ得る有利な実施形態がサブクレームに記載される。
本発明による車両安全システムのインフレータのための火工点火器は、2つの接続ピンと、電気伝導可能に2つの接続ピンに接続される電橋線とを備える。電橋線は、11%から24%の割合のクロムと、12.5%から17%の割合のモリブデンと、さらには、任意選択で追加される、0%から7%の割合の鉄および/または0%から4.5%の割合のタングステンを含む、ニッケル合金から構成される。電橋線の固有抵抗は0.25Ωmm/m〜3Ωmm/mの範囲内である。
すべての割合は重量パーセントである。
接続ピンのニッケル合金は、好適には、NiCr21Mo14W(材料番号2.4602)、NiCr23Mo16Al(材料番号2.4605)、NiMo16CrTi(材料番号2.4610)およびNiMo16Cr15W(材料番号2.4819)からなる群から選択される。上記の材料は、点火器を安全に点火するのに十分な電気伝導率と、インフレータの全耐用年数を通して点火器の機能を保証することができるような高い耐食性との両方を有する。
好適な実施形態によると、電橋線は、0.25Ωmm/mから2Ωmm/mの、または、0.25Ωmm/mから1.3Ωmm/mの固有抵抗を有する。
好適には、接続ピンおよび電橋線は最適な材料適合性が得られるように同じ材料で作られる。
別の実施形態によると、接続ピンは、10%から14%のニッケル含有量と0%から2.5%のモリブデン含有量を有するオーステナイトステンレス鋼で形成され得る。このようなステンレス鋼の一例は、X2CrNiMo17−12−2 (材料番号1.4404)である。
また、点火器が、最初は棒体から分離されておりかつ棒体に接続される前には点火混合薬で充填されていないキャップを有する場合の欠点は、水分が点火器の内部まで侵入する可能性があることである。
したがって、本発明の別の目的は個別の付加機能(respective enhancement)を提供することである。
この目的は、請求項7の特徴を備える火工点火器によって達成される。
任意選択で組み合わされ得る有利な実施形態がサブクレームに記載される。
本発明によると、2つの接続ピンを含む棒体と、点火器を外側から閉じているキャップとを備える、車両安全システムのインフレータのための火工点火器において、シーリングコンパウンドのシールが、棒体とキャップとの間および/または接続ピンと棒体との間に設けられる。このシールは点火器のために設けられるものであり、詳細には、点火器の内部に収容される点火混合薬が周囲から気密密閉され、それにより液体およびガスが侵入することが防止される。このシールは、棒体とキャップとの間の接触領域さらには棒体からの接続ピンの出口孔などの位置を特に保護する。
密閉に使用されるシーリングコンパウンドは、例えば、樹脂、接着剤、ニスまたはプラスチックであってよい。しかし、シーラントとして適する任意の別の物質がシーリングコンパウンドとして採用されてもよい。このシーリングコンパウンドは、好適には、容易に加工され得かつ隙間の中に密閉状態で侵入できるがそれでも連続的なシールを形成するためにキャップ、棒体および接続ピンに完全に密着するような粘性も有するような流体である。
好適な実施形態では、棒体および/またはキャップは少なくとも部分的にシールで被膜される。詳細には、シーリングコンパウンドはキャップと棒体との間の隙間を覆う。
このシールは棒体およびキャップを完全に覆うことができる。この場合、シールは、有利には、点火器をシーリングコンパウンド内に浸漬することにより作られるか、または、点火器の周りでシーリングコンパウンドを射出成形することにより作られる。
また、キャップと棒体との間の隙間にシールを設けることで十分である場合もある。このような隙間は例えばキャップと棒体とを超音波溶接するときに残る可能性がある。というのは、キャップおよび棒体を全周囲部において相互接続させても、キャップおよび棒体を点火器の周囲部全体のすべての箇所において継ぎ目なく重ね合わせることはできないからである。シールはこれらの隙間内に導入されてこれらの隙間を充填することができ、ここでは、キャップと棒体との間の移行部のところにおいて点火器の外側に滑らかな表面を形成することができる。
超音波溶接により隙間が残る可能性があることから、シールはキャップの端面と棒体の肩部表面との間に配置されることが好適であり、また、棒体とキャップとの間の別の接続部の場合もシールはこのような位置に配置されることが好適である。
また、大量のシーラントを隙間内に導入するのを可能にすることを目的として個々の部分の形状をしたポーチ内にシーラントを射出することができるような方式で、棒体内に、および/または、直接に点火器内に、ポーチを形成することも可能である。
シールはその接着効果により点火器の安定性を向上させることができる。
好適には、シールはまた、棒体からの接続ピンの出口孔を覆い、さらには、両方の接続ピンを少なくとも部分的に囲む。こうすることにより、棒体からの接続ピンの出口孔も高い信頼性をもって安全に密閉される。
また、点火器の出力は、キャップ内に収容される点火混合薬の量およびその種類によって決定される。
したがって、本発明の別の目的は点火器の出力を向上させるのを可能にすることである。
この目的は、請求項8の特徴を備える火工点火器によって達成される。
任意選択で組み合われ得る有利な実施形態がサブクレームに記載される。
少なくとも2つの接続ピンを含む棒体と、点火器を外側から閉じているキャップとを備える、車両安全システムのインフレータのための火工点火器において、点火器の長手方向におけるキャップの長さが約7mmから15mm、特に約8mmから12mmである。従来の点火器(約6mmの長さ)と比較してキャップが伸長されることにより、キャップ内により大量の点火混合薬を入れることができ、それにより点火出力が向上する。
好適には、キャップの直径および棒体の直径は従来の点火器を基準として変更されないままであり、それにより、従来の点火器と同様の点火器が実質的に設置され得るようになる。
キャップの直径は5mmから11mm、特に6mmから10mmである。キャップの直径は、その閉じられた端面の領域内の、特に円周方向壁の領域内で測定される。
好適な一手法では、キャップは、約250mgから800mgのZPP(ジルコニウム−過塩素酸カリウム(zirconium potassium perchlorate))、特に約260mgから600mgのZPPを収容することができるように寸法決定される。
特に好適には、600mgのZPPを収容できるようにするために、キャップの長さは約11mmから12mmである。
上述したように、絶縁コンパウンドは棒体の一部分であり、棒体は点火器の下側部分も構成する。点火器は、棒体に接続されるキャップによってその頂部が閉じられる。キャップの内部では、電橋線を加熱することによって点火される点火混合薬が点火チャンバ内に収容される。点火器の内圧を増大させるようなこのような形態では、キャップが破断するかまたは開いて、高温ガスおよび/または高温粒子が漏れ得るようになり、それによりインフレータの主推進薬装入物(main propellant charge)を点火させることができるようなる。
したがって、本発明の別の目的は、キャップの開放挙動を容易に誘起し得るような点火器を提供することである。
この目的は、請求項9および/または請求項10の特徴を備える火工点火器によって達成される。
任意選択で組み合わせられ得る有利な実施形態がサブクレームに記載される。
本発明によると、少なくとも2つの接続ピンを含む棒体と、点火器を外側から閉じているキャップとを備える、車両安全システムのインフレータのための点火器において、キャップが2つの異なるプラスチック成分を含む。こうすることにより、特に、キャップの複数の区間で使用される材料が異なっていることにより、単部品として設計されるキャップ内の選択された材料のところで、開放挙動をする誘起することができる。
したがって、キャップの端壁は、キャップの円周方向壁と比較してより柔らかいプラスチックまたはより脆いプラスチックで作られ得る。したがって、円周方向壁自体は端壁より高い剛性を有してよいが、キャップの端壁の材料により所定の開口部ゾーンが既に画定されている。また、円周方向壁は、ガス圧力がキャップの端面に向かうように誘導され得るようにするために、硬質プラスチック材料を選択することにより特別に強化され得る。
有利には、キャップの端壁は、D30からD80の間のショア硬さの範囲内のプラスチックで作られ、および/または、キャップの周囲方向壁は、D80からD95の間のショア硬さの範囲内のプラスチックで作られる。
これは、点火器の長手方向におけるキャップの高さが標準的な値より大きくなるように、すなわち、例えば6.5mm、好適には7mmから15mmより大きくなるように選択される場合に、特に有利である。
2つ以上の異なるプラスチック成分を使用することにより、キャップの破断強さ、靱性または硬さが異なる区間ごとに個別に調整され得るようになり、ここでは、例えば円周方向壁または端壁の厚さなどの、キャップの幾何寸法を修正する必要がなく、また、ノッチまたは壁の厚さが縮小される領域などの構造的な脆弱化領域を設ける必要がない。
このようなキャップを製造するには、好適には、2つ以上のプラスチック成分が射出成形金型に導入され、キャップ全体が同じ加工ステップで製造される。完成したキャップでは、キャップの異なる場所に異なるプラスチック材料が設けられる。
火工点火器では、2つの接続ピンを接続させる電橋線には電流が流れていることからこの電橋線を加熱することにより、点火混合薬が点火される。キャップ内部のガス圧力が増大することにより、所定の箇所でキャップが破断する。外に流れ出る高温ガスおよび/または高温粒子がインフレータの主推進薬装入物を点火させる。
点火器から出るガス流れを誘導するために、キャップ内にはしばしば脆弱化領域が配置される。
したがって、本発明の別の目的は、インフレータの推進薬装入物を迅速かつ一様に点火させるのを単純な形で可能にする点火器を提供することである。
この目的は、請求項11の特徴を備える火工点火器によって達成される。
任意選択で組み合わせられ得る有利な実施形態がサブクレームに記載される。
本発明によると、少なくとも2つの接続ピンを含む棒体と、点火器を外側から閉じているキャップとを備える、車両安全システムのインフレータのための点火器において、この点火器がさらに、点火器の作動時に点火器内の内圧を受けてキャップの材料が降伏するような所定の脆弱化領域を含み、この脆弱化領域はキャップの側方円周方向壁内に配置される。既知の点火器では、脆弱化領域はキャップの端面のところに形成され、したがって、キャップは点火器の長手方向に沿って破断し、ガスは点火器の長手方向に沿って流れ出る。本発明では、これとは異なり、脆弱化領域はキャップの側方円周方向壁内に設けられることから、ガスは、点火器の長手方向の延在部に対して垂直な方向に流れ出る。こうすることにより、点火器から流れ出る高温ガスが、特に複数の位置において、点火器を囲むインフレータの推進薬装入物のところへと導入され得るようになり、それにより、上記の推進薬装入物を一様に点火させることができるようになる。
側方の脆弱化領域(複数可)に加えて、点火器の端面内に別の脆弱化領域を設けることも可能である。
脆弱化領域は、例えば、少なくとも1つのノッチ、エンボスメント、壁の厚さが縮小される領域などにより、および/または、キャップの円周方向壁の他の部分の材料より高い弾性を有するプラスチック材料を使用することにより、形成され得る。
点火器を作動させると、好適には脆弱化領域がガス出口オリフィスを形成する。この目的のために、脆弱化領域は好適には円形状またはスリット形状を有する。脆弱化領域が破断した後も、キャップは実質的にその幾何形状を維持する。
点火器からガスが側方に排出されることは、例えば、点火器のキャップが、標準的なインフレータで用意される点火混合薬より多い量の点火混合薬を含有する場合に、有利である。この場合、大量のガスが、インフレータの周りの推進薬装入物内へと迅速に流れ込むことができる。
火工点火混合薬(pyrotechnical igniting mixture)として例えば260mgから600mgまでの量のZPP(ジルコニウム−過塩素酸カリウム(zirconium potassium perchlorate))を含有するキャップと任意選択で組み合わせて上記の側方排出オリフィスを使用することにより、点火器の周りの主推進薬装入物を直接に点火させることが可能となり、ここでは点火器の周りに別の伝爆薬装入物(booster charge)を用意する必要はない。
本発明の別の好適な実施形態が個々のサブクレームの主題を構成する。以下では、同封の図面に関連する実施形態により本発明を詳細に説明する。
本発明による点火器を示す概略断面図である。 図1の点火器の棒体の端面を示す概略上面図である。 別の一実施形態による本発明の点火器を示す概略断面図である。 別の一実施形態による本発明の点火器を示す概略断面図である。 別の一実施形態による本発明の点火器を示す概略断面図である。 別の一実施形態による本発明の点火器を示す概略断面図である。 別の一実施形態による本発明の点火器を示す概略断面図である。 別の一実施形態による本発明の点火器を示す概略断面図である。 本発明の点火器のキャップを示す概略図である。 別の一実施形態による本発明の点火器を示す概略断面図である。 本発明による点火器のキャップを示す概略図である。 図11のキャップを示す概略断面図である。
図1は点火器100を示す。点火器100は、部分的に互いに平行に延在する2つの電気接続ピン102を有する。これらの2つの接続ピン102は、互いから一定距離のところで電気絶縁コンパウンド内に埋め込まれる。この絶縁コンパウンドは、点火器100の下側部分を形成する棒体104の一部である。この場合、絶縁コンパウンドおよび棒体104は1つの適切なプラスチック材料で一体に作られる。
棒体104の上側端部は、棒体104に接続されるキャップ122に囲まれる。キャップ122の内側が、中に点火混合薬116を収容する点火チャンバ124を画定する。点火混合薬116はこの実施例では一次点火薬(ignition charge)118と二次点火薬120とに分けられ、ここでは、別の追加の第3の点火薬も考えられ得る。
キャップ122は、その自由リムのところに、棒体104の平坦な肩部表面130に面する平坦な端面128を含む。キャップ122の円筒形内側円周方向壁132が棒体104の上側端部を囲む。キャップ122の閉じられた端部が平坦な端壁134を形成する。端壁134と端面128の径方向外側に突出するリムとの間で、キャップ122が円筒形円周方向壁136を有する。キャップ122も同様にプラスチック材料から構成される。
第1の実施形態では、両方の接続ピン102が、棒体104の絶縁コンパウンドの平坦な端面106から約0.1mmから1mmだけ突出する。絶縁コンパウンドから突出する接続ピン102の端面108も実質的に平坦である。
一方の端部が第1の締結部分112のところで第1の接続ピン102の端面108に溶接されて第2の端部が第2の締結部分112のところで第2の接続ピン102の端面108に溶接される電橋線110が、接続ピン102の間を、より正確に言えば接続ピン102の端面108の間を、延在している。このようにして、電橋線110が電気伝導可能に両方の接続ピン102に接続される。
締結部分112の寸法は、電橋線110と接続ピン102との間の溶接接合部の寸法に一致する。
締結部分112の位置は、締結部分のリムと棒体104の絶縁コンパウンドとの間の最小距離d、すなわちこの場合は、締結部分112のリムと接続ピン102の端面108のリム114との間の距離が、0.01から0.5mmの間、特に0.01mmから0.2mmの間となるように、選択される。
示される実施例では、電橋線110はCrNiワイヤである。
電橋線110は0.30Ωmm/mから0.32Ωmm/mの範囲の固有抵抗を有する。
この実施例では、電橋線110は20.8μmから21.5μmの直径を有する。
棒体104の端面106,端面108を含めた接続ピン102の上側端部、さらには、締結部分112を含めた電橋線110は、点火混合薬116に接触する。この実施例では、一次点火薬118が棒体104の端面106に直接に接触し、接続ピン102の端面108と電橋線110とを完全に囲んでいる。
通常、一次点火薬118は、ジルコニウムと過塩素酸カリウムの混合物で形成される。二次点火薬120、および任意選択でさらに追加される第3の点火薬は、それぞれ、過塩素酸カリウムに混合される水素化チタンで作られ得る。
一般に、点火混合薬は、酸化剤と、無機燃料および/または有機燃料との合成物を含有することができる。
酸化剤は、好適には、少なくとも過塩素酸塩であり、および/または、少なくとも塩素酸塩である。
使用される無機燃料は、金属、金属合金および金属水素化物の群からの少なくとも1つの物質であってよい。
好適には、無機燃料は、マグネシウム、アルミニウム、マグネシウムアルミニウム合金、チタン、ジルコニウム、チタンアルミニウム合金、LiH、MgH、LiAlH、TiH、タングステン、ジルコニウムタングステン合金、および、それらの混合物からなる群から選択される。
使用される有機燃料は、グアニジン化合物、テトラゾール化合物、トリアゾール化合物、尿素化合物、ニトロ化合物、ニトラミン化合物、ジカルボキシル酸、高分子化合物さらには塩類、および、それらの混合物であってよい。
燃料は、無機燃料、有機燃料、および、無機燃料と有機燃料との混合物から構成されてよい。
別法として、酸化剤をさらに追加することなく、点火混合薬内でさらに、カリウムジニトロベンゾフロキサンなどの爆薬類が使用されてもよい。
これらの点火混合薬は、主として、棒体およびキャップがプラスチック材料で作られるような点火器に対して有利であることが分かっている。
別の実施形態によると、両方の接続ピン102は無塩素の金被膜140(図3では斜線で示される)で被膜され、少なくともそれらの自由端部が点火器100の棒体104から突出する。示される実施形態では、両方の接続ピン102は金被膜140で完全に被膜される。
しかし、棒体104および点火チャンバ124の内部に位置する接続ピン102の一部分を被膜しないことも可能である。
第1の実施例によると、0.25μm未満、好適には0.13μm未満の厚さを有するフラッシュゴールド層が各接続ピン102の本体142に付着される。この厚さは好適には0.05μmから0.08μmである。
0.5μmを超える層厚さを有する硬質金層が上記のフラッシュゴールド層に付着される。
両方の層共に化学的方法で無電流で堆積させた。
第1の実施例では、フラッシュゴールド層は接続ピン102の本体142に付着される。上記のフラッシュゴールド層の上に1.0μmから2.0μmの厚さを有するニッケル層を堆積させて、上記のニッケル層の上に、少なくとも0.7μm、好適には0.76μmから0.90μmの厚さを有する硬質金層を堆積させた。
第1の変更形態では、ニッケル層はスルファミン酸ニッケル(sulfamate nickel)層として電着される。
第2の変更形態では、ニッケル層は無電流で化学堆積で作られる。
金層はガルバニックプロセスで堆積され、塩素トラップが堆積前に利用される浄化ステップで使用される浄化用の水溶液中に含有される。これらの塩素トラップは、金層の下に含まれる塩素イオンの数を大幅に減少させ、それにより実質的に無塩素の金層が得られる。
この実施例では、約70nmの厚さを有するパラジウム層が接続ピン102の本体142に付着され、さらに、約5nmの厚さを有する金層が上記のパラジウム層に付着される。
別の実施形態では、棒体104およびキャップ122の両方が、実質的に直線状チェーン構造を有するプラスチック材料から構成される。しかし、例えば架橋されるポリフェニレンスルフィドなどの架橋チェーン構造が使用されてもよい。
第1の変更形態では、プラスチックは直線状のポリフェニレンスルフィドである。
第2の変更形態では、プラスチックは、例えばガラス繊維の含有量が50%である、ガラス繊維強化ポリアミドである。
棒体104およびキャップ122の両方は射出成形プロセスで製造される。棒体104は接続ピン102を射出成形することにより直接に形成され、ここでは可能性として絶縁コンパウンドが接続ピン102を囲んでよく、対して、キャップ122は別個の射出成形部品として製造される。
点火混合薬116で充填した後、キャップ122が棒体104に取り付けられ、例えば超音波溶接により点火器100の周囲部全体に沿って棒体104に接続される。
棒体104およびキャップ122を異なるプラスチックで製造することが可能である。
別の実施形態では、棒体104およびキャップ122の両方が熱硬化性プラスチックから構成され、射出成形によって製造される。
棒体104は接続ピン102に被膜させることにより直接に形成され、キャップ122は別個の射出成形部品として製造される。この場合も、点火混合薬116で充填した後、キャップ122が棒体104に取り付けられ、点火器100の周囲部全体に沿って棒体104に接続される。
棒体104のみまたはキャップ122のみを熱硬化性プラスチックで製造することも可能である。
熱硬化性プラスチックの場合は超音波溶接を行うことが不可能であることから、図4に示される点火器100では、キャップ122および棒体104は適切な接着剤を用いて接着部146により複数の位置で接続される。
ここでは、2つの接着表面が設けられる。一方では、キャップ122の周囲平坦端面128がキャップ122の開口端のところで棒体104の周囲平坦肩部表面130に接着される。棒体104の肩部表面130は、概して接続ピン102の自由端に向かうように棒体104の端面106からオフセットされる。
第2の接着表面は、キャップ122の周囲円筒形内側円周方向壁132と、同じ高さの棒体104の円筒形円周方向壁144の一部分との間に形成される。
キャップ122の内側円周方向壁132および端面128ならびに棒体104の円周方向壁144および肩部表面130が共に隣接することから、さらに2つの接着部146を組み込むこともできる。
しかし、説明した接着部146のうちの1つのみを使用することも考えられ得る。
接着部146の各々は広範囲であってよく、周囲部全体の上に形成されてよいが、棒体104およびキャップ122の周囲部上の個別の箇所または部分のところのみに設けられてもよい。
図5は一変更形態を示しており、ここでは、キャップ222と棒体204との間の接続部が係止係合によって作られる。
それに応じて、第1の係合要素246および第2の係合要素246’がキャップ222および棒体204のところに形成される。キャップ222のところに設けられる第1の係合要素246は、キャップ222の内側円周方向壁のところで径方向内側に突出する周囲係合縁部として形成され、キャップ222の端面128に隣接する。
棒体204のところに設けられる第2の係合要素246’は、棒体204の円周方向壁144から突出する周囲係合突出部として形成され、棒体204の端面106のリムを形成する。第1の係合要素246および第2の係合要素246’は周囲部全体に沿って形状が適合する形で係合される。
係合接続に加えて、例えば第1の実施形態で説明したように、キャップ222の端面128と棒体204の肩部表面130との間および/またはキャップ222の円周方向壁部分132、144と棒体204との間で接着接続を行うことも可能である。
別の実施形態では、接続ピン102および電橋線110は、NiCr21Mo14W(材料番号2.4602)、NiCr23Mo16Al(材料番号2.4605)、NiMo16CrTi(材料番号2.4610)またはNiMo16Cr15W(材料番号2.4819)から構成される。
接続ピン102および電橋線110の両方は同じ材料で作られる。
しかし、電橋線110および接続ピン102に対して異なる材料を使用することも可能である。そのような場合、接続ピンは、例えば、ステンレス鋼(例えば、X2CrNiMo17−12−2(材料番号1.4404))で作られ得る。
図6から図8は一実施形態を示しており、ここでは、キャップ222と棒体104との間の接合部、詳細には、接続ピン102と棒体104の間の接合部を気密的に密閉するシーリングコンパウンドのシール148が、棒体104とキャップ122との間および/または接続ピン102と棒体104との間に設けられる。
図6に示される変更形態では、点火器100が、樹脂、接着剤、ニスまたはプラスチック材料で作られるシーリングコンパウンドの薄層の形態のシール148によってほぼ完全に囲まれる。図示されない電気点火デバイスに接続されるための個別の電気的に完全に接触する表面を含む必要がある、接続ピン102の端面108に面する2つの接続ピン102の端部分のみが、シーリングコンパウンドの薄層によって囲まれない。
シール148は、シーリングコンパウンドを収容する容器内に点火器100を浸漬することによって作られる。シーリングコンパウンドは十分に薄く、したがって、その自由端部のところでキャップ122の端面128と棒体104の肩部表面130との間を超音波溶接した後でも例えば残るような隙間内に侵入して壁および隙間の側面を被膜する。シーリングコンパウンドによりこの隙間を完全に充填することも可能である。
また、棒体104からの接続ピン102の出口孔150もシーリングコンパウンドによって完全に囲まれ、それにより、可能性として接続ピン102と棒体104の間に存在する隙間もシーリングコンパウンドによって充填されることになる。
図7に示される変更形態では、接続ピン102の2つの出口孔150を含む棒体104の下側のみがシール148によって覆われる。
図8では、キャップ122の端面128と棒体104の肩部表面130との間の隙間のみがシール148によって充填されるような一実施形態が示される。
また、示されるこれらの3つの変更形態は互いに組み合わされ得、例えば、シーリングコンパウンド内に点火器100を浸漬することに加えて、キャップ122の端面128と棒体104の肩部表面130との間の隙間がシーリングコンパウンドで充填される。この場合、好適には、被膜のために同じシーリングコンパウンドが使用される。接続ピン102の出口孔150も追加的に密閉され得る。
例えば、棒体104にキャップ122を接着または係合させることとの組み合わせで、このようなシール148を使用することが可能であるが、これは、超音波溶接中に残ったキャップ122と棒体104との間の隙間を密閉または充填するためでもある。
図9に示される実施形態では、キャップ122の寸法は以下のように決定される:キャップ122の自由リムのところの端面128から閉じられた端壁134の外側までで測定される高さhが約8mmである。約6.2mmの標準的な長さより大きい別の長さも使用され得、この寸法は、点火チャンバ124が少なくとも約260mgのZPP(ジルコニウム−過塩素酸カリウム(zirconium potassium perchlorate))を収容することができるように、選択される。キャップ122の高さhが大きいことで、最大600mgの量のZPPの点火混合薬を収容することができる。600mgの量の推進薬を収容するためには、好適には、キャップ122の高さhは11.5mmである。
これらの仕様は、一次点火薬118と二次点火薬120とを含む点火混合薬116の合計量に関係し、これには、それぞれ、任意選択で追加される考えられる第3の点火薬(igniting charge)が含まれる。
標準的な寸法を有する点火器と比較すると、キャップ122の高さhのみが変更され、キャップ122の直径bは変更されない(キャップ122の円筒形円周方向壁136の外側で測定される)。また、棒体104の寸法も変更されず、したがって、点火器100は標準的な場所にも設置され得る。
別の実施形態によると、キャップ122は2つの異なるプラスチック成分から構成される。図9に示される実施例では、キャップ122の円周方向壁136に対して第1の相対的に硬質のプラスチック成分が使用され、対して、キャップ122の端壁134は、より軟質でより弾性のあるプラスチック成分から構成される。有利には、相対的に硬質のプラスチック成分の硬度値はD80からD95のショア硬さの範囲内にあり、より軟質でより弾性のあるプラスチック成分の硬度値はD30からD80のショア硬さの範囲内にある。
これにより、点火器100が点火されるときに、円周方向壁136が長手方向Aを基準にして垂直方向のみにわずかに降伏し、それによりガス圧力が端壁134の方向に誘導されるようになる。このようにすることにより、キャップ122の開放挙動が特殊な形で誘導され、それにより、その位置で端壁134が破断して高温ガスが漏れ得るようになる。
エンボスメントまたは壁の厚さが縮小される箇所などの、機械構造的脆弱化領域は必要ない。
長手方向Aのキャップ122の高さhは標準的な寸法に一致してよい。
しかし、この実施形態も上述した実施形態と完全に組み合わされ得る。大量の点火混合薬116(上で説明したような)を収容するように適合されるより大きい高さhを有するキャップ122が使用される場合、キャップ122が2つの以上の異なる種類のプラスチックで構成されることにより、例えば端壁のみに限定するといったような所定の位置で、ガス流れを良好に誘導することと、キャップ122を開放するのを良好に誘起することとが可能となる。
図11および図12に示される実施形態では、キャップ122は、その円筒形円周方向壁136内にこの場合は2つまたは4つである複数の脆弱化領域152を含む。これらの脆弱化領域は周囲部に沿って180°または90°でオフセットされるように配置される。各々の脆弱化領域はこの実施例では円周方向壁136における壁の厚さが縮小される箇所として形成される(図12を参照)。
点火器100を作動させると、キャップ122の点火チャンバ124内部の内圧が増大することにより脆弱化領域152が破壊され、それにより、その脆弱化領域152が存在していた領域において個別の出口オリフィスが解放すなわち形成され、この出口オリフィスを介して高温ガスが点火器100から流れ出ることができるようになる。
脆弱化領域152は例えばノッチまたはエンボスメントによって形成されてもよい。
また、円周方向壁136の他の部分よりより軟質のプラスチックまたはより脆いプラスチックで作られる領域により脆弱化領域152を形成することも可能である。
キャップ122のカバーを形成する閉じられた端壁124内に別の脆弱化領域が設けられてもよい。しかし、端壁134の当該領域でキャップ122が確実に開放しないようにするために、補強部を構成する構造が形成されてもよい。
上述したようにより大きい高さhを有するキャップ122を使用し、さらに、それに関連させてより大量の点火混合薬116を使用する場合、点火器100の点火後に、高温ガスが側方に排出されてインフレータを囲む主推進薬装入物に到達することが特に有利である。というのは、このような形では、推進薬装入物が一様に点火されるからである。
上で詳細に説明したように、本発明は、以下の特徴のうちの1つまたは複数あるいは特徴の組み合わせを特に備える火工点火器に関する:
電気絶縁コンパウンドにより互いに物理的に分離される少なくとも2つの接続ピン102と、電気伝導可能に両方の接続ピン102に接続される電橋線110とを備える、車両安全システムのインフレータのための火工点火器100において、
電橋線110が接続ピン102に溶接されているところの締結部分112が、各接続ピン102のところに設けられ、
上から見た場合の締結部分112のリムと絶縁コンパウンドとの間の最小距離dが約0.01mm〜0.5mm、特に約0.01mm〜0.2mmである。
この文脈において好適には、各接続ピン102が、絶縁コンパウンドから突出する端面108を含み、締結部分112が端面108のところに配置され、最小距離dが端面108のリム114から測定される。
好適には、電橋線はCrNiワイヤである。
好適には、電橋線は約0.3Ωmm/m〜0.32Ωmm/mの固有抵抗を有する。
好適には、電橋線は約20.8μm〜21.5μmの直径を有する。
電気絶縁コンパウンドにより互いに物理的に分離される少なくとも2つの接続ピン102を備える、車両安全システムのためのインフレータのための火工点火器において、各接続ピン102が無塩素の金被膜126を備える。
この場合、好適には、全体の金被膜のうちの少なくとも1つの層がフラッシュゴールド被膜によって形成される。
好適には、金層全体の厚さは少なくとも0.76μmである。
好適には、接続ピン102の本体128に対してフラッシュゴールド被膜が付着され、フラッシュゴールド被膜にはさらに硬質金被膜が付着される。
好適には、ニッケル層がフラッシュゴールド被膜と硬質金被膜との間に付着される。
好適には、ニッケル層は、スルファミン酸ニッケル(nickel sulfamate)電解質から堆積されるか、または、無電流で堆積される。
好適には、約1.0μmから2.0μmのニッケルを含む被膜が接続ピン102の本体128に付着され、少なくとも0.76μmの厚さを有する金層がニッケル層に付着される。
好適には、接続ピン102の本体128が1.4404ステンレス鋼から構成される。
火工点火器を製造する方法において、好適には、金層がガルバニックプロセスで付着され、先行する浄化ステップで使用される浄化用の水溶液に塩素トラップが導入される。
好適には、接続ピン102の本体128に対して、約50nm〜100nmの厚さ、好適には70nmの厚さを有するパラジウム層が付着され、パラジウム層に対して、約5nm〜10nmの厚さ、好適には約5nmの厚さを有する金層が付着される。
車両安全システムのインフレータのための点火器において、点火器の棒体、および/または、点火器を外側から閉じているキャップが、実質的に直線状チェーン構造または架橋チェーン構造を有するプラスチック材料から構成される。
好適には、プラスチック材料は直線形状の硫化ポリフェニレンである。
好適には、プラスチック材料は架橋される硫化ポリフェニレンである。
好適には、プラスチック材料はガラス繊維強化ポリアミドである。
好適には、プラスチック内でのガラス繊維の含有量は約50%である。
車両安全システムのためのインフレータのための点火器において、点火器100;200の棒体104;204、および/または、点火器100;200を外側から閉じているキャップ122;222が、熱硬化性プラスチックで作られる。
好適には、キャップ122;222が点火器100;200の棒体104;204に接着される。
好適には、キャップ122;222が、棒体104;204の周囲平坦肩部表面130に接着される周囲平坦端面128を含む。
好適には、キャップ122;222の内側円周方向壁132の周囲部分が、棒体104;204の円周方向壁144の周囲部分に接着される。
好適には、キャップ222は第1の係合要素246を含み、棒体204は第2の係合要素246’を含み、キャップ222が棒体204に係合される。
好適には、キャップ222は、その自由端部のところに、棒体204の端面106の周りの周囲係合突出部に係合される周囲係合縁部を含む。
少なくとも2つの接続ピン102と、電気伝導可能に2つの接続ピン102に接続される電橋線110とを備える、車両安全システムのインフレータのための火工点火器において、電橋線が、11%から24%の割合のクロムと、12.5%から17%の割合のモリブデンと、さらには、0%から7%の割合の任意選択で追加される鉄および/または0%から4.5%の割合のタングステンを含む、ニッケル合金から構成され、電橋線の固有抵抗は0.25Ωmm/m〜3Ωmm/mの範囲である。
好適には、ニッケル合金は、NiCr21Mo14W(材料番号2.4602)、NiCr23Mo16Al(材料番号2.4605)、NiMo16CrTi(材料番号2.4610)およびNiMo16Cr15W(材料番号2.4819)からなる群から選択される。
好適には、固有抵抗は0.25Ωmm/mから2Ωmm/m、好適には0.25Ωmm/mから1.3Ωmm/mの範囲である。
好適には、接続ピン102および電橋線110は同じ材料で作られる。
好適には、接続ピン102は、10%から14%のニッケル含有量と0%から2.5%のモリブデン含有量を有するオーステナイトステンレス鋼で作られる。
好適には、ステンレス鋼はX2CrNiMo17−12−2 (材料番号1.4404)である。
2つの接続ピン102を含む棒体104と、点火器100を外側から閉じているキャップ122とを備える、車両安全システムのインフレータのための火工点火器において、シーリングコンパウンドのシール148が、棒体104とキャップ122との間および/または接続ピン102と棒体104との間に設けられる。
好適には、密閉に使用されるシーリングコンパウンドは、樹脂、接着剤、ニスまたはプラスチックから構成される。
好適には、棒体104および/またはキャップ122の少なくとも一部分がシール148で被膜される。
好適には、シール148は棒体104およびキャップ122を完全に覆う。
好適には、キャップ122と棒体104との間の隙間にシール148が設けられる。
好適には、シール148が、キャップ122の端面128と棒体104の肩部表面130との間に配置される。
好適には、シール148が、棒体104からの接続ピン102の出口孔を覆い、さらには、両方の接続ピン102を少なくとも部分的に囲む。
少なくとも2つの接続ピン102を含む棒体104と、点火器100を外側から閉じているキャップ122とを備える、車両安全システムのためのインフレータのための火工点火器において、点火器100の長手方向Aにおけるキャップ122の長さhが約7mmから15mm、特に約8mmから12mmである。
好適には、キャップ122の直径bが5mmから11mm、特に6mmから10mmである。
好適には、キャップ122は、約250mgから800mgのZPP、特に約260mgから600mgのZPPを収容することができるように寸法決定される。
少なくとも2つの接続ピン102を含む棒体104と、点火器100を外側から閉じているキャップ122とを備える、車両安全システムのインフレータのための火工点火器において、キャップ122が2つの異なるプラスチック成分を含む。
好適には、キャップ122の端壁134は、キャップ122の円周方向壁150と比較してより柔らかいプラスチック材料で作られる。
好適には、キャップ122の端壁140は、D30からD80の範囲のショア硬さのプラスチック材料で作られ、および/または、キャップ122の円周方向壁150は、D80からD95の範囲のショア硬さのプラスチック材料で作られる。
点火器を製造する方法において、好適には、キャップ122が射出成形によって製造され、両方のプラスチック成分が同じ加工ステップで射出成形金型に導入される。
少なくとも2つの接続ピン102を含む棒体104と、点火器100を外側から閉じているキャップ122とを備える、車両安全システムのインフレータのための火工点火器において、この点火器がさらに、点火器100の作動時に点火器100内の内圧を受けてキャップ122の材料が降伏するような所定の脆弱化領域152を有し、この脆弱化領域152が、キャップ122の側方円周方向壁150内に配置される。
好適には、脆弱化領域152は、少なくとも1つのノッチ、エンボスメント、および/または、脆弱化材料によって形成される。
好適には、点火器100を作動させると、脆弱化領域152がガス出口オリフィスを形成する。
上述した実施形態および実施例のすべての特徴は、当業者の裁量により、互いに自由に
組み合わされ得るかまたは互いに自由に交換され得る。
[形態1]
電気絶縁コンパウンドにより互いに物理的に分離される少なくとも2つの接続ピン(102)と、両方の接続ピン(102)に電気伝導可能に接続される電橋線(110)とを備える、車両安全システムのインフレータのための火工点火器(100)であって、
前記電橋線(110)が前記接続ピン(102)に溶接されるところの締結部分(112)が、各接続ピン(102)のところに設けられ、
上から見た場合の前記締結部分(112)のリムと前記絶縁コンパウンドとの間の最小距離(d)が約0.01mmから0.5mm、特に約0.01mmから0.2mmである、
火工点火器(100)。
[形態2]
電気絶縁コンパウンドにより互いに物理的に分離される少なくとも2つの接続ピン(102)を備え、各接続ピン(102)が無塩素の金被膜(126)を備える、特に形態1に記載の車両安全システムのインフレータのための火工点火器。
[形態3]
前記金層がガルバニックプロセスで付着され、先行する浄化ステップで使用される浄化用の水溶液内に塩素トラップが導入されることを特徴とする、特に形態2に記載の火工点火器を製造する方法。
[形態4]
前記点火器の棒体、および/または、前記点火器を外側から閉じているキャップが、実質的な直線状チェーン構造または架橋チェーン構造を有するプラスチック材料で作られる、特に前記形態の少なくとも1つに記載の車両安全システムのインフレータのための点火器。
[形態5]
前記点火器(100;200)の棒体(104;240)、および/または、前記点火器(100;200)を外側から閉じているキャップ(122;222)が、熱硬化性プラスチックで作られる、特に前記形態の少なくとも1つに記載の車両安全システムのインフレータのための点火器。
[形態6]
少なくとも2つの接続ピン(102)と、電気伝導可能に両方の接続ピン(102)に接続される電橋線(110)とを備え、前記電橋線が、11%から24%の割合のクロムと、12.5%から17%の割合のモリブデンと、さらには、0%から7%の割合の任意選択で追加される鉄および/または0%から4.5%の割合のタングステンを含む、ニッケル合金から構成され、前記電橋線の固有抵抗が0.25Ωmm/mから3Ωmm/mの範囲である、特に前記形態の少なくとも1つに記載の車両安全システムのインフレータのための火工点火器。
[形態7]
2つの接続ピン(102)を含む棒体(104)と、前記点火器(100)を外側から閉じているキャップ(122)とを備え、シーリングコンパウンドのシール(148)が、前記棒体(104)と前記キャップ(122)との間および/または前記接続ピン(102)と前記棒体(104)との間に設けられる、特に前記形態の少なくとも1つに記載の車両安全システムのインフレータための火工点火器。
[形態8]
少なくとも2つの接続ピン(102)を含む棒体(104)と、前記点火器(100)を外側から閉じているキャップ(122)とを備え、前記点火器(100)の長手方向(A)における前記キャップ(122)の長さ(h)が、約7mmから15mm、特に約8mmから12mmである、特に前記形態の少なくとも1つに記載の車両安全システムのインフレータのための火工点火器。
[形態9]
少なくとも2つの接続ピン(102)を含む棒体(104)と、前記点火器(100)を外側から閉じているキャップ(122)とを備え、前記キャップ(122)が2つの異なるプラスチック成分を含む、特に前記形態の少なくとも1つに記載の車両安全システムのインフレータのための火工点火器。
[形態10]
前記キャップ(122)が射出成形によって製造され、両方のプラスチック成分が同じ加工ステップで射出成形金型に導入される、ことを特徴とする、特に形態9に記載の点火器を製造する方法。
[形態11]
少なくとも2つの接続ピン(102)を含む棒体(104)と、前記点火器(100)を外側から閉じているキャップ(122)とを備え、前記キャップ(122)は、前記点火器(100)の作動時に前記点火器(100)内の内圧を受けて前記キャップ(122)の材料が降伏するような所定の脆弱化領域(152)を有し、前記脆弱化領域(152)が前記キャップ(122)の側方円周方向壁内(150)内に配置される、特に前記形態の少なくとも1つに記載の車両安全システムのインフレータのための火工点火器。
100、200 点火器
102 接続ピン
104、204 棒体
106、108 端面
110 電橋線
116 点火混合薬
118 一次点火薬
120 二次点火薬
122、222 キャップ
124 点火チャンバ
128 端面
130 肩部表面
132 円筒形内側円周方向壁
134 端壁
136 円筒形円周方向壁
140 金被膜
142 本体
144 円筒形円周方向壁
146 接着部
148 シール
150 出口孔
150 円周方向壁
152 脆弱化領域
246 第1の係合要素
246’ 第2の係合要素

Claims (12)

  1. 電気絶縁コンパウンドにより互いに物理的に分離される少なくとも2つの接続ピン(102)と、両方の接続ピン(102)に電気伝導可能に接続される電橋線(110)とを備える、車両安全システムのインフレータのための火工点火器(100)であって、
    前記電橋線(110)が前記接続ピン(102)に溶接されるところの締結部分(112)が、各接続ピン(102)のところに設けられ、
    上から見た場合の前記締結部分(112)のリムと前記絶縁コンパウンドとの間の最小距離(d)が0.01mmから0.5mmであり、
    前記電橋線が、11%から24%の割合のクロムと、12.5%から17%の割合のモリブデンと、さらには、任意選択で追加される、0%から7%の割合の鉄および/または0%から4.5%の割合のタングステンを含む、ニッケル合金から構成され、前記電橋線の固有抵抗が0.25Ωmm/mから3Ωmm/mの範囲である、
    火工点火器(100)。
  2. 前記最小距離(d)が、0.01mmから0.2mmである、請求項1に記載の車両安全システムのインフレータのための火工点火器。
  3. 電気絶縁コンパウンドにより互いに物理的に分離される少なくとも2つの接続ピン(102)を備え、各接続ピン(102)が無塩素の金被膜(126)を備える、請求項1又は2に記載の車両安全システムのインフレータのための火工点火器。
  4. 前記金層がガルバニックプロセスで付着され、先行する浄化ステップで使用される浄化用の水溶液内に塩素トラップが導入されることを特徴とする、請求項に記載の火工点火器を製造する方法。
  5. 前記点火器の棒体、および/または、前記点火器を外側から閉じているキャップが、実質的な直線状チェーン構造または架橋チェーン構造を有するプラスチック材料で作られる、前記請求項1乃至3の何れかに記載の車両安全システムのインフレータのための点火器。
  6. 前記点火器(100;200)の棒体(104;204)、および/または、前記点火器(100;200)を外側から閉じているキャップ(122;222)が、熱硬化性プラスチックで作られる、請求項1乃至3、5の何れかに記載の車両安全システムのインフレータのための点火器。
  7. 2つの接続ピン(102)を含む棒体(104)と、前記点火器(100)を外側から閉じているキャップ(122)とを備え、シーリングコンパウンドのシール(148)が、前記棒体(104)と前記キャップ(122)との間および/または前記接続ピン(102)と前記棒体(104)との間に設けられる、請求項1乃至3、5、6の何れかに記載の車両安全システムのインフレータための火工点火器。
  8. 少なくとも2つの接続ピン(102)を含む棒体(104)と、前記点火器(100)を外側から閉じているキャップ(122)とを備え、前記点火器(100)の長手方向(A)における前記キャップ(122)の長さ(h)が、7mmから15mmである、請求項1乃至3、5乃至7の何れかに記載の車両安全システムのインフレータのための火工点火器。
  9. 前記長さ(h)が、8mmから12mmである、請求項8に記載の車両安全システムのインフレータのための火工点火器。
  10. 少なくとも2つの接続ピン(102)を含む棒体(104)と、前記点火器(100)を外側から閉じているキャップ(122)とを備え、前記キャップ(122)が2つの異なるプラスチック成分を含む、請求項1乃至3、5乃至9の何れかに記載の車両安全システムのインフレータのための火工点火器。
  11. 前記キャップ(122)が射出成形によって製造され、両方のプラスチック成分が同じ加工ステップで射出成形金型に導入される、ことを特徴とする、請求項10に記載の点火器を製造する方法。
  12. 少なくとも2つの接続ピン(102)を含む棒体(104)と、前記点火器(100)を外側から閉じているキャップ(122)とを備え、前記キャップ(122)は、前記点火器(100)の作動時に前記点火器(100)内の内圧を受けて前記キャップ(122)の材料が降伏するような所定の脆弱化領域(152)を有し、前記脆弱化領域(152)が前記キャップ(122)の側方円周方向壁(150)内に配置される、請求項1乃至3、5乃至10の何れかに記載の車両安全システムのインフレータのための火工点火器。
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