JP6239042B1 - 内燃機関の始動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の始動時の外部ノイズ等の影響により、始動用電動機の駆動と発電電動機の駆動との連動性が悪化することを抑制できる内燃機関の始動装置を提供する。【解決手段】始動用電動機3の駆動状態を表すスイッチ信号が、発電電動機4に入力され、発電電動機4は、入力されたスイッチ信号が、始動用電動機3が駆動力を発生するオン状態になった後、力行トルクを発生する内燃機関2の始動装置1。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関を駆動する始動用電動機及び発電電動機を備えた内燃機関の始動装置に関するものである。
上記のような内燃機関の始動装置について、下記の特許文献1に記載された装置が知られている。特許文献1の技術では、始動状態判定回路20が、始動用電動機の駆動と発電電動機の駆動とを個別に判定し、始動用電動機の駆動指令信号M1と発電電動機の駆動信号M2とを個別の信号線で、始動用電動機又は発電電動機に伝達するように構成されている。
特許第3285531号公報
内燃機関の始動時は、急激に内燃機関の状態が変化するため、良好な始動性を得るためには、始動用電動機の駆動と発電電動機の駆動とを正確に連動させる必要がある。しかしながら、始動用電動機の駆動時には、電圧変動が大きく、電磁ノイズの発生量が増加する。特許文献1の技術では、始動用電動機の駆動指令信号M1と発電電動機の駆動信号M2とが個別の信号とされているため、始動用電動機の駆動指令信号M1と発電電動機の駆動信号M2とに、異なる電磁ノイズ等の影響が生じるおそれがある。例えば、始動用電動機の駆動指令信号M1は電磁ノイズの影響が小さいため、指令通りに始動用電動機の駆動が開始されるが、発電電動機の駆動信号M2は電磁ノイズの影響が大きいため、指令に対して発電電動機の駆動が遅延する場合が生じる。そのため、始動用電動機の駆動と、発電電動機の駆動とを、正確に連動させることができず、内燃機関2の始動性が悪化するおそれがあった。
また、始動状態判定回路20の処理遅延により、始動用電動機の駆動指令信号M1の発生時期と、発電電動機の駆動信号M2の発生時期とに、ずれが生じ、始動用電動機の駆動と発電電動機の駆動とを正確に連動させることができない場合があった。特に、始動用電動機の駆動時は、電圧変動が大きいため、始動状態判定回路20の動作が不安定になり、処理遅延の影響が大きくなる場合がある。
そこで、内燃機関の始動時の外部ノイズ等の影響により、始動用電動機の駆動と発電電動機の駆動との連動性が悪化することを抑制できる内燃機関の始動装置が望まれる。
本発明に係る内燃機関の始動装置は、内燃機関を駆動する始動用電動機及び発電電動機を備えた内燃機関の始動装置であって、前記始動用電動機の駆動状態を表すスイッチ信号が、前記発電電動機に入力され、前記発電電動機は、入力された前記スイッチ信号が、前記始動用電動機が駆動力を発生するオン状態になった後、力行トルクを発生し、前記スイッチ信号は、前記始動用電動機の巻線に電力供給する場合に前記オン状態になる、前記始動用電動機が発生する電力供給状態信号であって、当該電力供給状態信号は、前記始動用電動機と前記発電電動機との間を接続する専用接続線を介して、前記始動用電動機から前記発電電動機に入力される、或いは、前記スイッチ信号は、前記始動用電動機に対して駆動力の発生を指令する駆動指令信号であって、当該駆動指令信号は、前記駆動指令信号を前記始動用電動機に入力する駆動指令信号線から分岐した分岐信号線を介して、前記発電電動機に入力され、前記発電電動機は、前記スイッチ信号が前記オン状態になった後、予め設定された待機時間が経過してから前記力行トルクを発生し、前記スイッチ信号が前記オン状態になった後、前記内燃機関の制御装置とデータ通信を正常に行える場合は、前記力行トルクを発生する際に、前記内燃機関の制御装置から伝達された前記内燃機関の回転速度に基づいて、前記力行トルクを変化させ、前記スイッチ信号が前記オン状態になった後、前記内燃機関の制御装置とデータ通信を正常に行えない場合は、前記力行トルクを発生する際に、前記スイッチ信号がオン状態になった後の経過時間と目標力行トルクとの関係が予め設定された計画データを用い、実際の前記経過時間に基づいて前記目標力行トルクを算出し、前記力行トルクを変化させるものである。

本発明に係る内燃機関の始動装置によれば、発電電動機に、始動用電動機の駆動状態を表すスイッチ信号が入力されるため、発電電動機は、スイッチ信号により始動用電動機の駆動状態を正確に検出することができる。また、発電電動機は、スイッチ信号がオン状態になった後、力行トルクを発生するように構成されている。従って、内燃機関の始動時の外部ノイズによる誤動作の影響を受け難くなっており、始動用電動機の駆動に正確に連動して、発電電動機を駆動することができる。よって、始動用電動機及び発電電動機の連動した駆動により、内燃機関の始動を良好に行うことができる。
実施の形態1に係る内燃機関の始動装置の概略構成図である。 実施の形態2に係る内燃機関の始動装置の概略構成図である。
1.実施の形態1
実施の形態1に係る内燃機関2の始動装置1(以下、単に始動装置1と称す)について図面を参照して説明する。図1は、実施の形態1に係る始動装置1の概略構成図である。始動装置1は、内燃機関2を駆動する始動用電動機3及び発電電動機4を備えている。本実施の形態では、始動用電動機3及び発電電動機4の電源は、1つのバッテリ6とされている。
<始動用電動機3>
本実施の形態では、始動用電動機3は、歯車噛み合い式の直流整流子電動機とされており、いわゆるスタータとされている。ロータには、巻線15と整流子が設けられ、ステータには、永久磁石が設けられている。始動用電動機3の出力軸に設けられたピニオンギヤ27は、内燃機関2のクランク軸25と一体回転するフライホイールに設けられたリングギヤ26に噛み合う。
始動用電動機3には、駆動指令信号線10を介して、始動用電動機3に対して駆動力の発生を指令する駆動指令信号が入力される。駆動指令信号がオン状態になると、始動用電動機3は駆動力(力行トルク)を発生し、駆動指令信号がオフ状態になると、始動用電動機3は駆動力(力行トルク)を発生しない。
始動用電動機3は、バッテリ6から電動機(ロータ)の巻線15への電力供給をオンオフする開閉スイッチ7を備えている。開閉スイッチ7は、バッテリ6から巻線15への電力供給路を開閉する開閉接点8と、当該開閉接点8を開閉駆動する電磁コイル9と、を有している。開閉接点8の正側端子は、バッテリ6の正極に接続され、開閉接点8の負側端子は、電動機の巻線15(整流子)に接続されている。電磁コイル9の負側端子は、グラウンドに接続され、電磁コイル9の正側端子は、駆動指令信号線10に接続されている。
駆動指令信号線10を伝達する駆動指令信号がオン状態(例えば、5v)になると、電磁コイル9に電力が供給され、開閉接点8が閉路する(オンする)。駆動指令信号がオフ状態(例えば、0V)になると、電磁コイル9に電力が供給されず、開閉接点8が開路する(オフする)。
本実施の形態では、駆動指令信号線10の他端は、内燃機関2の制御装置5に接続されており、内燃機関2の制御装置5が、駆動指令信号を生成するように構成されている。内燃機関2の制御装置5は、内燃機関2の始動条件が成立した場合に、駆動指令信号をオン状態にし、内燃機関2の始動条件が成立していない場合に、駆動指令信号をオフ状態にする。始動条件は、イグニッションスイッチがオンになった場合、アイドリングストップ後の再始動条件が成立した場合、ハイブリッド車両においてバッテリ6の充電量が低下する等した場合等に成立する。なお、駆動指令信号線10の他端は、イグニッションスイッチに接続されてもよい。
電磁コイル9は、リンク機構を介して、ピニオンギヤ27をリングギヤ26側に押し出して、ピニオンギヤ27をリングギヤ26に噛み合わせる押し出し機構の電動アクチュエータとしても機能する。よって、電磁コイル9に電力が供給されると、ピニオンギヤ27がリングギヤ26に噛み合うと共に、始動用電動機3が駆動力(力行トルク)を発生し、始動用電動機3の駆動力が内燃機関2に伝達される。電磁コイル9への電力供給が停止すると、ピニオンギヤ27のリングギヤ26への噛み合いが解除されると共に、始動用電動機3が駆動力を発生しない状態となる。
始動用電動機3は、始動用電動機3の巻線15に電力供給する場合にオン状態になる電力供給状態信号を発生する。本実施の形態では、始動用電動機3は、電力供給状態信号を発生する状態出力回路11を備えている。状態出力回路11は、開閉接点8の負側端子に接続されている。状態出力回路11は、コンパレータ等からなるパルス信号生成回路とされており、開閉接点8が閉路状態になり、開閉接点8の負側端子の電圧が高くなると、オン状態(例えば5V)の電力供給状態信号を出力し、開閉接点8が開路状態になり、開閉接点8の負側端子の電圧が低くなるとオフ状態(例えば0V)の電力供給状態信号を出力する。なお、状態出力回路11は、開閉接点8の負側端子の電圧に比例した電圧を出力する回路とされてもよい。
よって、電力供給状態信号がオン状態になると、始動用電動機3の巻線15に電力が供給され、始動用電動機3が駆動力(力行トルク)を発生する状態となる。電力供給状態信号がオフ状態になると、始動用電動機3の巻線15に電力が供給されておらず、始動用電動機3が駆動力(力行トルク)を発生しない状態となる。
本実施の形態では、始動用電動機3(状態出力回路11)が発生する電力供給状態信号が、始動用電動機3の駆動状態を表すスイッチ信号とされている。そして、スイッチ信号としての電力供給状態信号は、始動用電動機3と発電電動機4との間を接続する専用接続線12を介して、始動用電動機3から発電電動機4に入力されるように構成されている。
スイッチ信号とされる電力供給状態信号は、始動用電動機3の駆動状態となる始動用電動機3の巻線15への電力供給状態を正確に表す信号である。また、スイッチ信号を伝達する信号線が、専用接続線12とされているので、外部ノイズによる誤動作、内燃機関2の制御装置5の処理遅延の影響を受け難くなっている。従って、始動用電動機3の駆動状態を、発電電動機4に正確に入力することができる。
<発電電動機4>
発電電動機4は、発電機の機能及び電動機の機能の双方を有している。発電電動機4は、3相交流の同期機とされている。本実施の形態では、発電電動機4は、巻線界磁式の同期機とされており、ロータには、界磁巻線が設けられ、ステータには、3相巻線が設けられている。ロータの回転軸は、ベルト28及びプーリ29機構により内燃機関2のクランク軸25に連結されている。
発電電動機4は、バッテリ6の直流電力と3相巻線の交流電力とを変換するインバータ20と、インバータ20を制御するモータ制御装置21と、を備えている。また、発電電動機4は、ロータの回転角度を検出する回転センサ、界磁巻線に流れる電流を検出する電流センサ、電源電圧を検出する電圧センサ等の各種のセンサを備えており、各種のセンサの出力信号は、モータ制御装置21に入力される。
インバータ20は、バッテリ6の正極端子に接続される正極側のスイッチング素子(上アーム)と、バッテリ6の負極端子に接続される負極側のスイッチング素子(下アーム)と、が直列接続された直列回路(レッグ)を、3相各相の巻線に対応して3セット設けている。各スイッチング素子には、ダイオードが逆並列接続されている。また、インバータ20は、バッテリ6から界磁巻線への電力供給をオンオフするスイッチング素子を設けている。各スイッチング素子には、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等が用いられる。
モータ制御装置21は、インバータ20が備えた各スイッチング素子をオンオフ制御して、発電電動機4に力行トルク又は回生トルクを出力させる。力行トルクを出力させる場合について説明する。本実施の形態では、モータ制御装置21は、3相各相のスイッチング素子を電気角180度又は120度の間、オンにする矩形波通電制御を行う。また、モータ制御装置21は、界磁巻線用のスイッチング素子をPWM(Pulse Width Modulation)制御によりオンオフする。そして、モータ制御装置21は、目標力行トルク及び発電電動機4の回転速度に基づいて、ロータの磁極位置に対する矩形波の位相、及びPWM制御のオンデューティ比の一方又は双方を変化させる。
モータ制御装置21は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置(コンピュータ)、演算処理装置とデータのやり取りする記憶装置、演算処理装置に外部の信号を入力する入力回路、演算処理装置から外部に信号を出力する出力回路、及び内燃機関2の制御装置5等の外部装置とデータ通信を行う通信装置等を備えている。入力回路は、各種のセンサの出力信号やスイッチ信号を演算処理装置に入力するA/D変換器等からなる。出力回路は、各スイッチング素子のゲート端子にオンオフ駆動信号を出力するゲート駆動回路等からなる。通信装置は、通信線14を介してCAN(Controller Area Network)等に基づくデータ通信を行う。モータ制御装置21の各制御は、演算処理装置が、記憶装置に記憶されたソフトウェア(プログラム)を実行し、記憶装置、入力回路、出力回路、通信装置等のモータ制御装置21の他のハードウェアと協働することにより実現される。
発電電動機4(モータ制御装置21)は、入力されたスイッチ信号が、始動用電動機3が駆動力(力行トルク)を発生するオン状態になった後、力行トルクを発生するように構成されている。
上記のように、発電電動機4は、スイッチ信号により始動用電動機3の駆動状態を正確に検出することができる。発電電動機4は、スイッチ信号がオン状態になった後、力行トルクを発生するように構成されている。そのため、始動用電動機3の駆動時の外部ノイズによる誤動作、内燃機関2の制御装置5の処理遅延の影響を受け難くなっており、始動用電動機3の駆動に正確に連動して、発電電動機4を駆動することができる。よって、始動用電動機3及び発電電動機4の連動した駆動により、内燃機関2の始動を良好に行うことができる。
本実施の形態では、発電電動機4は、スイッチ信号がオン状態になった後、予め設定された待機時間が経過してから力行トルクを発生するように構成されている。この構成によれば、発電電動機4への電力供給によって、発電電動機4の電力供給の開始直後に、バッテリ6の電圧降下量が大きくなることを防止し、始動用電動機3の駆動力の低下を抑制できる。待機時間は、例えば、0.1秒に設定される。
本実施の形態では、モータ制御装置21は、通信線14を介したデータ通信により内燃機関2の制御装置5から内燃機関2の制御情報を取得するように構成されている。モータ制御装置21は、力行トルクを発生する際に、内燃機関2の制御装置5から伝達された内燃機関2の制御情報に基づいて、力行トルクを変化させるように構成されている。この構成によれば、内燃機関2の状態に応じた適切な力行トルクを出力させて、内燃機関2の始動を適切化することができる。
例えば、モータ制御装置21は、内燃機関2の回転速度に応じて、力行トルクを変化させるように構成される。例えば、内燃機関2の回転速度が低いほど、力行トルクが大きくされる。また、モータ制御装置21は、内燃機関2の水温に応じて、力行トルクを変化させるように構成される。例えば、内燃機関の水温が低いほど、力行トルクが大きくされる。
また、モータ制御装置21は、スイッチ信号がオン状態になった後、内燃機関2の制御装置5から伝達された内燃機関2の回転速度が、予め設定された許可回転速度以上である場合に、力行トルクを発生するように構成されてもよい。この構成によれば、内燃機関2の回転速度が低い場合は、低回転速度時の力行トルクが大きい始動用電動機3の駆動力により、内燃機関2の回転速度を上昇させる。そして、内燃機関2の回転速度が高くなると、発電電動機4の駆動力により、力行トルクが低下した始動用電動機3をアシストし、回転速度の上昇を良好にすることができる。
モータ制御装置21は、力行トルクを発生しない場合は、界磁巻線に通電しないように構成されている。そのため、界磁巻線の通電による電圧降下を防止でき、始動用電動機3の駆動力の低下を防止できる。
一方、始動用電動機3の駆動時の外部ノイズ、電圧降下の影響により、内燃機関2の制御装置5とデータ通信を正常に行えない場合がある。モータ制御装置21は、スイッチ信号がオン状態になった後、内燃機関2の制御装置5とデータ通信を正常に行えない場合は、予め設定された計画に従って、力行トルクを変化させるように構成される。具体的には、モータ制御装置21は、スイッチ信号がオン状態になった後の経過時間と、目標力行トルクとの関係が予め設定された計画データを用い、スイッチ信号がオン状態になった後の実際の経過時間に対応する目標力行トルクを算出する。
モータ制御装置21は、スイッチ信号がオン状態になった後、内燃機関2の制御装置5とデータ通信を正常に行えない場合は、内燃機関2の回転速度と比例する発電電動機4の回転速度に基づいて、力行トルクを変化させるように構成されてもよい。また、モータ制御装置21は、発電電動機4の回転速度が、予め設定された許可回転速度以上である場合に、力行トルクを発生するように構成されてもよい。
或いは、モータ制御装置21は、初めから内燃機関2の制御装置5との通信により取得した内燃機関2の回転速度を用いずに、発電電動機4の回転速度に基づいて、力行トルクを変化させるように構成されてもよい。
2.実施の形態2
実施の形態2に係る始動装置1について説明する。上記の実施の形態1と同様の構成部分は説明を省略する。図2は、実施の形態2に係る始動装置1の概略構成図である。本実施の形態に係る始動装置1の基本的な構成は実施の形態1と同様であるが、スイッチ信号とされる信号と、スイッチ信号を発電電動機4に伝達する信号線とが、実施の形態1と異なる。
本実施の形態では、スイッチ信号は、始動用電動機3に対して駆動力の発生を指令する駆動指令信号とされている。駆動指令信号は、駆動指令信号線10を介して、始動用電動機3に入力される。実施の形態1と同様に、内燃機関2の制御装置5が、駆動指令信号を生成するように構成されており、駆動指令信号線10は、内燃機関2の制御装置5と始動用電動機3との間を接続している。駆動指令信号は、駆動指令信号線10を介して、内燃機関2の制御装置5から始動用電動機3に入力される。
本実施の形態では、スイッチ信号としての駆動指令信号は、駆動指令信号を始動用電動機3に入力する駆動指令信号線10から分岐した分岐信号線13を介して、発電電動機4に入力される。分岐信号線13は、駆動指令信号線10と発電電動機4との間を接続している。駆動指令信号は、駆動指令信号線10及び分岐信号線13を介して、内燃機関2の制御装置5から発電電動機4に入力される。
スイッチ信号とされる駆動指令信号は、始動用電動機3に対して駆動力の発生を指令する信号であるため、始動用電動機3の駆動状態を正確に表す信号である。また、駆動指令信号が、駆動指令信号線10から分岐した分岐信号線13を介して、発電電動機4に入力されているので、外部ノイズによる誤動作、内燃機関2の制御装置5の処理遅延の影響を受け難くなっている。従って、始動用電動機3の駆動状態を、発電電動機4に正確に入力することができる。
そのため、上記の実施の形態1と同様に、始動用電動機3の駆動に正確に連動させて、発電電動機4を駆動することができる。始動用電動機3及び発電電動機4の連動した駆動により、内燃機関2の始動を良好に行うことができる。
〔その他の実施の形態〕
最後に、本発明のその他の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する各実施の形態の構成は、それぞれ単独で適用されるものに限られず、矛盾が生じない限り、他の実施の形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記の各実施の形態においては、始動用電動機3は、ピニオンギヤ27をリングギヤ26に押し出して、ピニオンギヤ27をリングギヤ26に噛み合わせる押し出し機構を備えており、電磁コイル9が押し出し機構を駆動する電動アクチュエータとして機能するように構成されている場合を例に説明した。しかし、本発明の実施の形態はこれに限定されない。すなわち、始動用電動機3は、ピニオンギヤ27がリングギヤ26に常時噛み合う機構とされ、始動用電動機3は、ピニオンギヤ27と始動用電動機3の出力軸とを連結又は連結解除するクラッチ機構を備え、電磁コイル9がクラッチ機構を駆動する電動アクチュエータとして機能するように構成されてもよい。
(2)上記の各実施の形態においては、発電電動機4のロータの回転軸は、ベルト28及びプーリ29機構により内燃機関2のクランク軸25に連結されている場合を例に説明した。しかし、本発明の実施の形態はこれに限定されない。すなわち、発電電動機4のロータの回転軸は、直結式の歯車機構により内燃機関2のクランク軸25に連結されてもよい。
(3)上記の各実施の形態においては、発電電動機4は、巻線界磁式の同期機とされている場合を例に説明した。しかし、本発明の実施の形態はこれに限定されない。すなわち、発電電動機4は、永久磁石式の同期機とされてもよい。この場合は、ロータには、永久磁石が設けられ、ステータには、3相巻線が設けられる。モータ制御装置21は、発電電動機4が目標力行トルクを出力するように、ベクトル制御法を用いた電流フィードバック制御により、インバータ20のスイッチング素子をオンオフ制御するように構成される。
(4)上記の各実施の形態においては、始動用電動機3及び発電電動機4の電源は、1つのバッテリ6とされている場合を例に説明した。しかし、本発明の実施の形態はこれに限定されない。すなわち、始動用電動機3及び発電電動機4の電源は、2つ以上のバッテリとされていてもよい。例えば、定格電圧の異なる複数のバッテリが、DC−DCコンバータを介して接続されていてもよく、始動用電動機3及び発電電動機4は、それぞれ、任意のバッテリに接続されていてもよい。
(5)上記の実施の形態1においては、始動用電動機3が発生するスイッチ信号としての電力供給状態信号が、始動用電動機3と発電電動機4との間を接続する専用接続線12を介して、始動用電動機3から発電電動機4に直接入力されるように構成されている場合を例に説明した。しかし、本発明の実施の形態はこれに限定されない。すなわち、始動用電動機3が発生するスイッチ信号としての電力供給状態信号が、内燃機関2の制御装置5を介して発電電動機4に入力されるように構成されてもよい。例えば、始動用電動機3が発生する電力供給状態信号が内燃機関2の制御装置5に入力される。そして、内燃機関2の制御装置5が、電力供給状態信号がオン状態であるかオフ状態であるかを判定し、CAN等の通信線14を介して、電力供給状態信号のオン状態又はオフ状態の情報を、発電電動機4に伝達するように構成されてもよい。
或いは、始動用電動機3が発生する電力供給状態信号が、内燃機関2の制御装置5に入力された後、制御装置5内で分岐され、分岐接続線を介して発電電動機4に入力されてもよい。
(6)上記の実施の形態2においては、分岐信号線13が、内燃機関2の制御装置5の外部で駆動指令信号線10から分岐している場合を例に説明した。しかし、本発明の実施の形態はこれに限定されない。すなわち、分岐信号線13が、内燃機関2の制御装置5の内部で駆動指令信号線10から分岐してもよい。
或いは、内燃機関2の制御装置5は、駆動指令信号線10に出力する駆動指令信号と同じ信号を、CAN等の通信線14又は専用信号線を介して、発電電動機4に伝達するように構成されてもよい。この場合であっても、内燃機関2の制御装置5は、駆動指令信号線10に駆動指令信号を出力する場合は、同時に、通信線14又は専用信号線に駆動指令信号を出力することができる。よって、始動用電動機3の駆動時の外部ノイズによる誤動作、内燃機関2の制御装置5の処理遅延の影響を受け難くなり、始動用電動機3及び発電電動機4を正確に連動させて駆動させることができる。
(7)上記の各実施の形態においては、装置間の信号伝達は、信号線を用いて行っている場合を例に説明した。しかし、本発明の実施の形態はこれに限定されない。すなわち、装置間の信号伝達は、一部又は全部について、無線通信により行われてもよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
この発明は、内燃機関を駆動する始動用電動機及び発電電動機を備えた内燃機関の始動装置に好適に利用することができる。
1 内燃機関の始動装置、2 内燃機関、3 始動用電動機、4 発電電動機、5 内燃機関の制御装置、6 バッテリ、7 開閉スイッチ、8 開閉接点、9 電磁コイル、10 駆動指令信号線、11 状態出力回路、12 専用接続線、13 分岐信号線、20 インバータ、21 モータ制御装置

Claims (6)

  1. 内燃機関を駆動する始動用電動機及び発電電動機を備えた内燃機関の始動装置であって、
    前記始動用電動機の駆動状態を表すスイッチ信号が、前記発電電動機に入力され、
    前記発電電動機は、入力された前記スイッチ信号が、前記始動用電動機が駆動力を発生するオン状態になった後、力行トルクを発生し、
    前記スイッチ信号は、前記始動用電動機の巻線に電力供給する場合に前記オン状態になる、前記始動用電動機が発生する電力供給状態信号であって、当該電力供給状態信号は、前記始動用電動機と前記発電電動機との間を接続する専用接続線を介して、前記始動用電動機から前記発電電動機に入力される、或いは、
    前記スイッチ信号は、前記始動用電動機に対して駆動力の発生を指令する駆動指令信号であって、当該駆動指令信号は、前記駆動指令信号を前記始動用電動機に入力する駆動指令信号線から分岐した分岐信号線を介して、前記発電電動機に入力され、
    前記発電電動機は、前記スイッチ信号が前記オン状態になった後、予め設定された待機時間が経過してから前記力行トルクを発生し、
    前記スイッチ信号が前記オン状態になった後、前記内燃機関の制御装置とデータ通信を正常に行える場合は、前記力行トルクを発生する際に、前記内燃機関の制御装置から伝達された前記内燃機関の回転速度に基づいて、前記力行トルクを変化させ、
    前記スイッチ信号が前記オン状態になった後、前記内燃機関の制御装置とデータ通信を正常に行えない場合は、前記力行トルクを発生する際に、前記スイッチ信号がオン状態になった後の経過時間と目標力行トルクとの関係が予め設定された計画データを用い、実際の前記経過時間に基づいて前記目標力行トルクを算出し、前記力行トルクを変化させる内燃機関の始動装置。
  2. 前記始動用電動機は、歯車噛み合い式の直流整流子電動機である請求項1に記載の内燃機関の始動装置。
  3. 前記発電電動機は、ベルト及びプーリ機構により前記内燃機関に連結される請求項1又は2に記載の内燃機関の始動装置。
  4. 前記発電電動機は、直結式の歯車機構により前記内燃機関に連結される請求項1又は2に記載の内燃機関の始動装置。
  5. 前記始動用電動機及び前記発電電動機の電源は、1つのバッテリとされている請求項1からのいずれか一項に記載の内燃機関の始動装置。
  6. 前記始動用電動機及び前記発電電動機の電源は、2つ以上のバッテリとされている請求項1からのいずれか一項に記載の内燃機関の始動装置。
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