JP6238598B2 - 印刷制御装置、印刷制御方法、およびプログラム - Google Patents

印刷制御装置、印刷制御方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、印刷対象のデータに基づく画像を印刷させる印刷制御装置、印刷制御方法、およびプログラムに関する。
印刷装置において印刷が実行されるときに、印刷装置において使用される印刷用紙の幅を印刷装置が備える紙幅センサが検出し、紙幅センサにより検出された用紙の幅に合わせて印刷対象の画像を変倍する技術がある。
ユーザによる用紙サイズ選択操作を不要とする技術として、特許文献1では、センサにより印刷用紙の紙幅を検出し、検出された用紙幅に合わせて印刷データを変倍して印刷する技術が開示されている。
特開平11−155043号公報
しかしながら特許文献1に記載の方法では、センサで読み取った紙幅情報を基準に印刷対象の画像が変倍されてしまう。そのため、本来印刷を行うべき印刷用紙のサイズとは大きく異なるサイズの印刷用紙が印刷装置にセットされていた場合に、適切な印刷が行えない場合がある。
例えば特許文献1に記載の方法では、仮に印刷対象のデータに対する印刷設定として印刷用紙のサイズが設定されていたとしても、どのようなサイズが設定されているかに関わらず、センサによる用紙幅の検出結果に応じて画像が変倍されてしまう。よって、印刷設定として設定されていたサイズとは大きく異なるサイズの印刷用紙が印刷装置にセットされていた場合に、適切でない大きさの画像が印刷されてしまうことがある。
本発明は上記の問題点を解決するためになされたものであり、適切なサイズの画像を印刷させることができる印刷制御装置、印刷制御方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために本発明の印刷制御装置は、印刷装置を制御する印刷制御装置であって、前記印刷装置が備えるセンサが前記印刷装置にセットされている印刷媒体の幅を検出することで得られた、当該印刷媒体のサイズの候補を取得する取得手段と、印刷対象のデータに対する印刷設定として印刷媒体のサイズがユーザにより設定されており且つ前記設定されているサイズが前記取得手段により取得された候補に対応する場合、前記印刷対象のデータに基づく画像を前記設定されているサイズに対応する大きさで前記印刷装置に印刷させる印刷制御手段と、を有し、前記印刷設定として印刷媒体のサイズがユーザにより設定されておらず、且つ前記取得手段により前記印刷装置にセットされている前記印刷媒体のサイズの複数の候補が取得された場合、前記印刷制御手段は、前記印刷制御装置の仕向け情報と、前記印刷対象のデータに対して設定されている印刷媒体の種別の少なくとも一方に従って、前記複数の候補のいずれかの候補を決定し、決定された前記候補に対応する大きさの画像を前記印刷装置に印刷させることを特徴とする。
本発明によれば、適切なサイズの画像を印刷させることができる。
印刷装置100が備える印刷機構を示す図である。 用紙センサ118による用紙幅の検出を説明するための図である。 印刷装置100の構成を示すブロック図である。 本実施形態における用紙サイズテーブルを示す図である。 CPU201による印刷制御処理の一例を示すフローチャートである。 フィッティング処理の内容を示すフローチャートである。 図6の処理により印刷が行われたときのレイアウト領域のサイズと印刷用紙のサイズの関係を示す図である。 コピー機能における印刷制御処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。
図1は、本実施形態における印刷装置100が備える印刷機構を示す図である。給紙トレイ101には印刷用紙が格納されている。給紙ローラ103は、給紙トレイ101に格納されている印刷用紙を搬送ローラ105、106に給紙する。印刷用紙104は、給紙ローラ103により給紙され、搬送ローラ105、106により搬送されている印刷用紙である。図1のように、印刷用紙104は、搬送ローラ105、106により部材107、108による搬送路を通り、搬送ローラ109、110へ搬送される。搬送ローラ109、110は、印刷用紙104をプラテン111に搬送する。
またプラテン111の上部には印刷ヘッド112を搭載したキャリッジ113が設けられている。キャリッジ113は、ガイドレール114に沿って図1に示すA方向(図1中手前から奥に向かう方向)、B方向(図1中奥から手前に向かう方向)に往復走査する。印刷装置100は、キャリッジ113をA方向、B方向に走査させながら、印刷ヘッド112に駆動パルスを印加することにより印刷ヘッド112からインク等の記録剤を吐出させる。このように印刷ヘッド112から印刷用紙104に記録剤が吐出されることで、印刷用紙104に印刷対象の画像が印刷される。画像が印刷された印刷用紙104はさらに搬送ローラ109、110により、排紙ローラ115、116に搬送される。排紙ローラ115、116は印刷用紙104を、排紙トレイ117に排紙する。
またキャリッジ113には、反射型の光学センサである用紙センサ118が設けられている。印刷装置100は、この用紙センサ118が受光した光の強さを示す出力レベル(出力電圧)を取得し、その出力レベルが印刷用紙からの反射光に対応するレベルであるか判定することにより、当該受光された位置に印刷用紙が存在するか検出することができる。また上記のように、用紙センサ118はキャリッジ113に設けられており、印刷ヘッド112とともに走査される。そして印刷装置100は、用紙センサ118の走査が行われる範囲について印刷用紙104が存在するか検出することで、当該走査の範囲における印刷用紙の端部を判定することができる。そして当該印刷用紙の左右の端部間の距離に基づいて、当該印刷用紙の幅を検出することができる。この検出処理の詳細について図2を用いて説明する。用紙センサ118(キャリッジ113)の走査位置は後述するエンコーダ224によって検出される。
印刷装置100は、上記の給紙トレイ101、プラテン111、印刷ヘッド112、キャリッジ113、ガイドレール114、排紙トレイ117、また上記の各種のローラを印刷機構として備える。
図2は、用紙センサ118による用紙幅の検出を説明するための図である。
上記のように、印刷装置100はキャリッジ113をガイドレール114に沿って矢印A方向、B方向に往復移動させながら印刷ヘッド112に記録剤を吐出させることにより、印刷用紙104上に画像を印刷する。またキャリッジ113の移動範囲(用紙センサの位置x)においてプラテン111から外れた位置には、印刷ヘッド112のキャッピングを行うためにヘッド回復機構119が設けられている。用紙センサの位置xは、後述するエンコーダ224により検出されたキャリッジ113の位置により特定される。
また用紙センサ118はプラテン111上を走査しながら光を受光し、受光された光の出力レベルを検出する。図2に示すグラフは、キャリッジ113の移動範囲において用紙センサ118が検出した出力レベルを示す。なお本実施形態においては、印刷用紙は白色等の明るい色であり、プラテン111は黒色等の暗い色である。よって印刷用紙がプラテン111に存在する位置については高い出力レベル(印刷用紙からの強い反射光)が取得され、印刷用紙が存在しない位置については低い出力レベル(プラテン111からの弱い反射光)が検出される。
用紙センサ118は、キャリッジ113がヘッド回復機構119の位置にいるときにプラテン111における位置Eの反射光を受光する。そして、キャリッジ113がA方向に向かって移動すると、印刷用紙104の端部に対応する位置で出力レベルが上がる。そして、印刷用紙104の端部から反対側の端部までは、およそ一定の出力レベルが取得され、端部において出力レベルが下がる。
本実施形態においては、用紙センサ118の出力レベルが所定の閾値Vthを超える場合に、当該出力レベルが検出された位置に印刷用紙104が存在するものと判定する。具体的には、図2における位置G、位置Fが印刷用紙104の端の位置であり、位置G〜位置Fまでの範囲を、印刷用紙104が存在する範囲とする。そして、位置G〜位置Fの距離を、印刷用紙104の用紙幅として検出する。
なお本実施形態において印刷装置100は、印刷用紙の中心がプラテン111の中央位置Cとなるように、印刷用紙104を中央寄せで搬送する。このとき仮に印刷用紙104が大きく、図2において印刷用紙104の右端が位置Eよりも右側であった場合、印刷用紙104の右端の位置を検出できないことがある。
そこで本実施形態において印刷装置100は、印刷用紙104の右端の位置が位置Eよりも右にある場合、中央位置Cと印刷用紙104の左端の位置Gとの距離により、印刷用紙104の用紙幅を判定する。具体的には、まず位置Eにおける出力レベルがVthを超える場合、印刷用紙104の右端の位置が位置Eもしくは位置Eよりも右側であると判定される。このように判定された場合、中央位置Cと位置Gの距離を2倍した長さが、印刷用紙104の用紙幅として検出される。即ち、印刷装置100は印刷用紙104の中心が中央位置Cとなるように印刷用紙104を搬送するため、中央位置Cと印刷用紙104の左端の位置Gとの距離が用紙幅の半分の長さとなる。よって印刷装置100は、中央位置Cと位置Gとの距離を2倍した長さを用紙幅として検出することができる。なお、キャリッジの走査範囲における中央位置Cを示す値が印刷装置100内のメモリに予め記憶されており、印刷装置100はこの値を参照することで、中央位置Cと位置Gとの距離を求めることができる。
なお、上記の閾値Vthは固定の値でなくてもよく、例えば位置Eにおける出力レベルに応じて閾値を変更する場合であってもよい。また印刷媒体の表面の特性による反射光の強さに応じて閾値Vthを決定してもよい。具体的には、印刷に用いられる用紙の種別(普通紙、光沢紙等)に応じて、閾値Vthを変更する。さらに、印刷用紙の有無を検出する方法として、上記のように出力レベルが閾値を超えるか判定する方法でなく、位置Eにおける出力レベルと他の位置における出力レベルの比較結果から印刷用紙の有無を検出してもよい。例えば、位置Eの出力レベルにより位置Eにおいて印刷用紙が存在しないと判定した場合に、その出力レベルから所定値以上大きな出力レベルの位置に印刷用紙が存在すると判定してもよい。
また、図2の方法では、キャリッジ113に用紙センサ118を設け、用紙センサ118が移動しながら検出を行う例について説明したが、これに限らない。例えばプラテン111上にキャリッジ113とは個別に用紙センサが設けられる場合であってもよい。この場合、印刷用紙の搬送路の幅に対応する数の用紙センサを並べて配置し、各用紙センサが印刷用紙の存在を検出したか判定することにより、印刷用紙の幅を判定することができる。
次に、印刷装置100の構成を説明する。図3は、印刷装置100の構成を示すブロック図である。
CPU201は、印刷装置100を制御するプロセッサである。CPU201は内部バス202を介して、ROMやハードディスク等のプログラムメモリ203とRAM等のデータメモリ204と接続されている。プログラムメモリ203には、印刷装置100を制御するためのプログラムが格納されている。CPU201は、プログラムメモリ203に格納されているプログラムをデータメモリ204に読み出し、データメモリ204に割り当てられているワークメモリ205上で実行することにより、印刷装置100を制御することができる。またデータメモリ204には、画像メモリ206も割り当てられており、印刷装置100において印刷される画像データなどの各種のデータがCPU201により画像メモリ206に展開される。
インタフェース制御部207は、CPU201の制御によりインタフェースを介してスマートフォン等のスマートデバイス208と通信を行う。例えば、スマートデバイス208から印刷対象のジョブを受信し、また印刷装置100のステータス情報をスマートデバイス208へ通知することができる。なお、インタフェース制御部207は、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等の有線のインタフェースを介して通信を行ってもよいし、または赤外線通信や無線LAN等の無線インタフェースを介して通信を行ってもよい。なお、スマートデバイスとは、例えばスマートフォン、タブレットであり、また携帯電話など各種のデバイスを含む。
また通信相手は、スマートデバイス208に限らずパーソナルコンピュータであってもよい。その他、ネットワークを介して接続されたサーバであってもよいし、電話回線を介して接続されたファクシミリ装置や、デジタルテレビ等の装置であってもよい。また、印刷ジョブに印刷対象のデータが含まれている場合に限らず、印刷ジョブに含まれているアドレス情報に従って印刷装置100がサーバ等の外部装置から印刷対象のデータを取得する場合であってもよい。
モータ制御部209はCPU201による制御により、印刷装置100の印刷機構を駆動するための各種モータを制御する。搬送モータ210は、モータ制御部209の制御に従って、図1で示した給紙ローラ103、搬送ローラ105、106、109、110、排紙ローラ115、116を駆動する。キャリッジモータ211(CRモータ)は、モータ制御部209の制御に従ってキャリッジ113を駆動し、キャリッジ113を往復移動させる。また回復モータ212は、モータ制御部209の制御に従ってヘッド回復機構119を駆動する。
ヘッド制御部213は、CPU201の制御に従って印刷ヘッド112を制御し、印刷ヘッド112にインク等の記録剤を吐出させる。CPU201は印刷ヘッド112と搬送モータ210を共に駆動させることで、印刷ヘッド112を走査させながら印刷用紙に画像を印刷させる。即ち、印刷装置100内のCPU201が印刷制御装置として動作し、印刷機構としての各種のモータ、印刷ヘッド112を制御して、当該印刷機構に画像を印刷させる。
センサ制御部214は、CPU201の制御に従って、用紙センサ118に含まれるセンサ光源215を発光させ、また用紙センサ118が備える光学センサ216に反射光を受光させる。またセンサ制御部214は、光学センサ216が受光した光の強さを示す出力レベルを取得する。CPU201は、センサ制御部214が取得した出力レベルを取得することで、図2で示した用紙幅の判定を行うことができる。なお、CPU201は後述する処理により、上記のように判定された用紙幅に応じて、用紙長も含めた用紙サイズを判定する。
パネル制御部217は、CPU201の制御に従って、操作パネル218を制御する。なお、操作パネル218は、キーやタッチパネルなどユーザが操作を行う操作デバイスと、画像等の各種の情報を表示できる表示パネルを含む。例えばユーザが操作パネル218の操作デバイスを操作すると、ユーザの指示がパネル制御部217に入力され、その指示がさらにCPU201に入力される。またパネル制御部217がCPU201の指示に応じて、画像メモリ206に展開されている画像を操作パネルの表示パネルに表示する。
スキャナ制御部219は、CPU201の制御に従って、スキャナ220を制御し、スキャナ220の原稿台に載置されている原稿をスキャナ220に読み取らせ、その読取画像を入力する。またスキャナ制御部219を画像メモリ206に格納する。メモリカード制御部221は、CPU201の制御により、メモリカードスロット222に装着されたメモリカード223に対して各種のデータの書き込み、読み出しを行う。
エンコーダ224は、ガイドレール114に沿ってキャリッジ113が走査するときのキャリッジ113の位置を特定する。CPU201は、エンコーダ224により特定されたキャリッジ113の位置と、キャリッジ113における用紙センサ118の取り付け位置により、図2に示した用紙センサの位置xを特定する。
本実施形態においてCPU201は、上記のように用紙センサ118により判定された用紙幅に応じて、用紙長も含めた用紙サイズを判定する。なお、本実施形態の印刷装置100は、用紙センサ118が印刷ヘッド112とともにキャリッジ113に設けられている。そして、キャリッジ113を移動させるための各種のモータやガイドレール114、キャリッジ113の位置を特定するためのエンコーダ224等の部材は、印刷ヘッド112による印刷と用紙センサ118による用紙幅の検出の両方に共通して用いられる。そのため、印刷のための部材とは別に、用紙幅の検出のために上記の部材を設けなくてもよく、印刷装置100が大型化してしまうことを防ぐことができる。
図4は、本実施形態における用紙サイズテーブルを示す図である。図4(a)の用紙サイズ管理テーブルは、印刷装置100で使用され得る用紙サイズ300と、当該サイズの用紙幅301、用紙長302、縦横比(アスペクト比)303が含まれている。なお、用紙幅301、用紙長302の単位はミリメートル(mm)である。
なお用紙サイズテーブルはプログラムメモリ203に格納されており、CPU201は、プログラムメモリ203からデータメモリ204に用紙サイズテーブルを読み出すことで用紙サイズテーブルを参照することができる。なお、用紙幅301の情報はテーブル形式で保持される場合に限らず、用紙サイズに対応付けて用紙幅301を記憶する種々の方法が採用される。
本実施形態においてCPU201は、用紙センサ118により検出された用紙幅に応じて印刷用紙のサイズを判定する。具体的には、CPU201は用紙サイズテーブルにおいて、用紙センサ118により検出された用紙幅の所定範囲内にある用紙幅301を持つ用紙サイズ300を、印刷装置100において搬送されている印刷用紙104のサイズとして特定する。このように所定の範囲を設ける理由は、例えば印刷用紙の状態や印刷装置100が置かれている環境によって印刷用紙からの反射光の強さが異なるために、用紙センサ118の検出結果と実際の用紙幅の間に誤差が生じる場合があるからである。
そこで例えば上記所定の範囲を上下3mmとして、用紙センサ118により用紙幅として126.0mmが検出された場合、123.0mm〜129.0mmに含まれる用紙幅301に対応する用紙サイズ300を、印刷用紙のサイズの候補として特定する。図4(a)の用紙サイズテーブルに示されているように、この場合、用紙幅301(127.0mm)に対応する2L判が候補として特定される。
またこのように用紙サイズが一意に特定される場合に限らず、用紙幅が近い複数の用紙サイズが、当該印刷媒体のサイズの候補として特定される場合がある。例えば用紙センサ118により用紙幅として99.0mmが検出された場合、用紙幅の範囲96.0mm〜102.0mmに封筒洋形6号(用紙幅 98.0mm)、はがき(用紙幅 100.0mm)、4×6判(用紙幅 101.6mm)が含まれる。同様に、用紙幅として213.0mmが検出された場合、A4サイズ(用紙幅 210.0mm)とレター(用紙幅 215.9mm)が用紙サイズの候補として特定される。
本実施形態においては、印刷用紙のサイズが印刷設定として設定されている場合、用紙センサ118による印刷用紙のサイズの1または候補にユーザ指定のサイズが含まれているか判定される。そして、その判定により、ユーザ指定のサイズが候補に含まれている場合に、その指定されたサイズに応じた画像を当該印刷用紙に印刷させる。
また、印刷設定として設定されている印刷用紙のサイズが候補に含まれていない場合、候補用紙サイズに応じた大きさの画像が印刷される、或いは印刷が制限される。
よって、例えば印刷に使用される印刷用紙のサイズと大きく異なるサイズをユーザが誤って指定していた場合、またはユーザが指定したサイズと大きく異なるサイズの印刷用紙が搬送された場合に、適切な処理を行うことができる。具体的には、そのような場合に、印刷用紙と大きさが大きく異なる画像が印刷されてしまうことを防ぐことができる。本実施形態の上記処理の詳細については図6を用いて後述する。
なお、上記の印刷設定は、例えば印刷ジョブを印刷装置100に送信する装置であるホストコンピュータやスマートデバイスにおいてユーザの指示に応じて設定される。具体的には、印刷用紙のサイズや印刷用紙の種別、印刷が行われる際に印刷用紙に設けられる余白に関する設定についてユーザが指示するための表示画面が、ホストコンピュータやスマートデバイスにより表示される。例えばユーザが印刷対象のデータを選択した後に上記表示画面上で印刷設定を指示することで、当該印刷対象のデータの印刷に対する印刷設定を指示することができる。このようにユーザに指示された印刷設定を示す印刷設定情報が、印刷対象のデータとともにホストコンピュータやスマートデバイスから印刷装置100に送信される。なお印刷設定情報と印刷対象のデータとを含む印刷ジョブとして印刷装置100に送信されてもよいし、印刷対象のデータと印刷設定情報とがそれぞれ個別に送信されてもよい。また例えばDPOF (Digital Print Order format)ファイルのように、設定用紙サイズを含む印刷設定情報が1つのファイルとして、印刷対象のデータを含むファイルとは別に印刷装置100に送信されてもよい。
なお、図2を用いて説明したように、本実施形態においては印刷用紙104が大きい場合に印刷用紙104の片端が用紙センサ118により検出されないことがあり、このとき中央位置Cと位置Gとの距離に基づく計算により用紙幅が判定される。この場合、例えば印刷用紙104の特性等により、印刷用紙104の中心が中央位置Cから外れて搬送されてしまうことがある。よって、印刷用紙104の片端が検出されなかった場合には、上記所定の範囲を±3mmではなく±10mmなど比較的広く設定するようにしてもよい。この場合、例えば用紙幅210mmが検出されると、往復はがき(用紙幅 200.0mm)、六切(用紙幅 203.2mm)、A4サイズ(用紙幅 210.0mm)とレター(用紙幅 215.9mm)が用紙サイズの候補として特定される。
また上記の例では、用紙センサ118の検出結果である用紙幅を中心に、所定の範囲内(例えば±3mm)に含まれる用紙サイズを特定していた。しかしこれに限らず、検出結果よりも所定幅(例えば+3mm)大きい範囲に含まれる用紙サイズを特定してもよいし、逆に所定幅小さな範囲に含まれる用紙サイズを特定してもよい。また印刷用紙の種別(普通紙、光沢紙等)によって上記所定の範囲を変更するようにしてもよい。例えば印刷用紙が光沢紙の場合、普通紙の場合に比べて反射光が強い。このとき、本来は印刷用紙の位置ではない位置において用紙センサ118が取得した出力レベルが上記閾値Vthを越えてしまい、当該位置に印刷用紙があるものと判定してしまう可能性がある。よって、例えば印刷用紙の種別が普通紙の場合には±3mmの範囲を設定し、光沢紙の場合には、―6mmの範囲を設定するようにしてもよい。その他、用紙センサ118の特定等、種々の条件に応じて上記所定の範囲を設定してよい。
また上記の説明では、図4(a)に示した用紙サイズテーブルを用いて用紙サイズの判定を行っていたが、別の例として、図4(b)の用紙サイズテーブルを用いてもよい。
図4(b)の用紙サイズテーブルは、図4(a)の用紙サイズテーブルに加えて、用紙幅が近い用紙を示す用紙情報304を含む。具体的には、テーブル内に記号(×)が記入されている用紙サイズが、テーブルにおいて当該用紙サイズに対応する用紙サイズと用紙幅が近いものである。例えばA4サイズとレターサイズは用紙幅が近いものとして用紙サイズテーブルにおいて指定されている。また封筒洋形6号、はがき、4×6判が、用紙幅が近いものとして指定されている。
CPU201は、プログラムメモリ203からデータメモリ204に図4(b)の用紙サイズテーブルを読み出すことで用紙幅301を参照することができる。そしてCPU201は、用紙センサ118により用紙幅が検出されたときに、検出された用紙幅に対応する用紙サイズを特定する。そして、用紙サイズテーブルにおいて当該用紙サイズに用紙幅が近い用紙サイズが指定されている場合には、その用紙幅が近い用紙サイズも含め、用紙サイズの複数の候補を特定する。
例えば、用紙センサ118により検出された用紙幅が90.0mmの場合、用紙サイズとしてL判が一意に特定される。一方、用紙センサ118により検出した用紙幅が99.0mmの場合、用紙サイズとして、当該検出された用紙幅に最も近いはがきサイズが特定され、さらにはがき以外にも、用紙情報304で指定されている封筒洋形6号、4×6判が特定される。
以上のようにCPU201は、図4(a)または図4(b)の用紙サイズテーブルに基づき、用紙幅301に加えて用紙長302も含めた印刷用紙の用紙サイズを判定する。そして、CPU201は、判定した用紙サイズに応じた印刷処理を実行する。
なおCPU201は、図4で示した用紙サイズ(定型サイズ)以外にも、任意の用紙サイズを用紙サイズとして設定して、印刷を行うことができる。具体的には、mm(ミリメートル)単位で用紙幅、用紙長を用紙サイズとして設定して、設定された用紙幅、用紙長に応じて印刷対象の画像を変倍することにより、設定された用紙サイズに対応する大きさの画像を印刷用紙に印刷することができる。
図5は、CPU201による印刷制御処理の一例を示すフローチャートである。なお図5に示すフローチャートの処理に対応するプログラムがプログラムメモリ203に格納されている。CPU201はこのプログラムをワークメモリ205に読み出し、ワークメモリ205上で実行することにより、図5に示すフローチャートの各ステップにおける処理を実現することができる。
S1000でCPU201は、インタフェース制御部207を介して外部装置からの印刷ジョブを受信し、データメモリ204に格納する。なお、この印刷ジョブには、印刷装置100における印刷対象となる画像等のデータと、当該データの印刷における印刷用紙の種別、印刷用紙のサイズの印刷設定を示す印刷設定情報が含まれている。
S1000において印刷ジョブが受信されると、CPU201はS1001において、印刷設定において設定されている用紙サイズ、当該印刷ジョブを送信した装置の種類、当該印刷ジョブに含まれている印刷対象のデータの種類を特定する。
なおS1001でCPU201は、S1000において受信された印刷ジョブに含まれている印刷設定情報を解析する。そして、その印刷設定情報内で当該印刷ジョブに対応する印刷対象のデータに対して設定されている印刷用紙の設定サイズ(設定用紙サイズ)を特定する。この印刷設定情報内の設定用紙サイズは、S1000において受信された印刷ジョブを送信した装置(サーバやホストコンピュータ、スマートデバイスなど)により設定される。例えば、当該装置のユーザが当該装置の画面上で印刷用紙のサイズを指定すると、そのサイズを示すサイズ情報が設定用紙サイズとして印刷設定情報内に登録され、当該印刷設定情報を含む印刷ジョブがS1001で受信される。S1001では、例えばこのように設定された印刷用紙のサイズが特定される。
なお上記印刷設定情報は、印刷ジョブ内において、印刷対象のデータとは別の情報として印刷ジョブに含まれている。即ち、上記設定用紙サイズを示す情報についても、印刷対象のデータとは別に含まれている。またDPOF (Digital Print Order format)ファイルのように、設定用紙サイズを含む印刷設定情報が1つのファイルとして印刷装置100に送信されてもよい。即ち、印刷対象のデータ(JPEGファイル等)とは別のファイルとして印刷設定情報が印刷装置100に送信されてもよい。
ただし、S1000において受信された印刷ジョブを送信した装置や、当該印刷ジョブにおいて印刷指示を行ったアプリケーションによって、印刷設定情報に印刷用紙のサイズの設定情報が含まれている場合と、その設定情報が含まれていない場合がある。S1001では、印刷用紙のサイズの設定情報が含まれている場合に、当該設定情報が示すサイズを上記の設定用紙サイズとして特定される。
また、装置の種類を判定する場合、例えば外部装置から印刷ジョブを受信したときの通信におけるプロトコルにより種類を判定してもよいし、当該外部装置から当該外部装置の種類を示す情報を受信し、当該情報により判定を行ってもよい。また印刷対象のデータの種類は、印刷対象のファイルの拡張子を確認することで判定されてもよいし、印刷ジョブを送信した装置から印刷対象のデータの種類を示す情報を印刷装置100が受信し、その情報により判定処理を行うようにしてもよい。
S1002では、S1001において特定された装置の種類と印刷対象のデータの種類に応じて、印刷対象の画像の大きさを印刷装置100に格納されている印刷用紙のサイズに合わせて印刷を行うフィッティング印刷を実行するか判定する。具体的には、S1001において特定された装置の種類とデータの種類がそれぞれ所定の種類であるか判定し、当該所定の種類である場合に、フィッティング印刷を行うものと判定する。例えば印刷装置100がサーバやホストコンピュータ、スマートデバイス208から印刷ジョブを受信可能である場合、スマートデバイス208を上記所定の種類の装置としてフィッティング印刷を実行する。また印刷対象のデータのファイル形式を確認し、ファイル形式が所定のファイル形式であるか判定するものとする。上記の所定の種類として、例えば印刷対象として写真が選ばれる可能性が高い装置、ファイル形式を上記の所定の種類として設定することで、写真についてより確実にフィッティング印刷を実行することができる。
印刷装置100において印刷可能なファイルの形式として、JPEG形式、所定のラスターファイル形式、PDFが含まれているものとする。そして、ファイル形式の上記所定の種類は、例えばJPEG形式や所定のラスター形式であり、S1002では、S1001において特定されたファイル形式が所定のファイル形式である場合、フィッティング印刷を実行すると判定する。一方、S1001において特定されたファイル形式がPDFである場合、フィッティング印刷を実行しないと判定する。
なお、S1002では装置の種類と印刷対象のデータの種類の両方に基づいてフィッティング印刷を実行するか判定されているが、いずれかの種類により判定処理が行われてもよい。例えば撮影装置により撮影された画像のファイル形式としてJPEG形式で画像がメモリに記憶されることがある。そこでS1002では、印刷対象のデータがJPEG形式である場合にフィッティング印刷を実行するよう判定処理を行ってもよい。
またS1001において特定されS1002における判定の条件となる情報は種々のものであってよい。例えば印刷装置100の印刷モードがフィッティング印刷を行うモードであった場合に、フィッティング印刷を行うようにしてもよい。さらに、印刷装置100が複数のインタフェースを備える場合には、S1001における印刷ジョブの受信で使用されたインタフェースによりフィッティング印刷を行う判定してもよい。また印刷設定情報において「等倍印刷」が指定されている場合にはフィッティング印刷を行わないようにしてもよい。
また他の条件として、S1001において受信された印刷ジョブに含まれている印刷設定情報において用紙サイズが指定されていなかった場合に、フィッティング印刷を行うようにしてもよい。このように用紙サイズが指定されていなかった場合とは、例えば用紙サイズを示す情報が印刷設定情報に含まれていなかった場合でもよいし、フィッティング印刷を指示するための情報が用紙サイズの情報として印刷設定情報に含まれている場合であってもよい。
さらに別の条件として、用紙センサ118による用紙幅の検出によりフィッティング印刷を行うことをユーザが画面上で指示したかに応じて、フィッティング印刷を行うか判定する場合であってもよい。例えば上記指示を行うためのチェックボックスを含む画面を印刷装置100のCPU201が操作パネル218に表示させ、当該チェックボックスにユーザがチェックを入れた場合に、フィッティング印刷を行うようにする。他にも、印刷ジョブデータを印刷装置100に送信する外部装置において上記の画面が表示され、ユーザがその外部装置においてフィッティング印刷を指示する場合でもよい。この場合、外部装置はフィッティング印刷を行わせるための情報を印刷ジョブデータの中に含ませて(または印刷ジョブデータに付加して)、印刷装置100に送信する。印刷装置100のCPU201は、S1002において、外部装置から上記の情報が受信されたか否かにより、フィッティング印刷を行うか判定する。なお、操作パネル218または外部装置に表示される上記の画面は印刷前に予め表示され、印刷前にユーザが指示した内容が印刷実行時にS1002において確認されることで、フィッティング印刷を行うか判定される。また他にも、上記の画面が印刷実行時に表示されて印刷実行時にユーザが指示を行う場合であってもよい。
さらにフィッティング印刷を行わせるためのユーザによる上記の指示がなかった場合、S1001において特定された装置の種類と印刷対象のデータの種類に関わらず、フィッティング印刷を行わないようS1002において判定してもよい。即ち、ユーザによる上記の指示があり、且つ装置の種類と印刷対象のデータの種類が所定の種類である場合に、フィッティング印刷を行うよう判定してもよい。
S1002において、フィッティング印刷が実行されると判定された場合には、S1003〜S1006の処理が実行される。一方、フィッティング印刷が実行されると判定されなかった場合、S1007に処理が遷移する。
S1003でCPU201は、モータ制御部209、センサ制御部214により、キャリッジ113および用紙センサ118を駆動させ、図2を用いて説明した用紙幅検出を実行する。続くS1004では、S1003における用紙幅検出により検出された用紙幅を取得し、ワークメモリ205に用紙幅情報として記憶する。
次にCPU201はS1005において、S1004において記憶された用紙幅情報と図4の用紙サイズテーブルを参照して、印刷装置100がサポートする定型用紙サイズのから1または複数の用紙サイズを印刷媒体のサイズの候補として特定する。上述のように、S1004において記憶された用紙幅情報によっては、複数の用紙サイズが印刷媒体のサイズの候補として抽出される。なお、この抽出された用紙サイズ(群)は、候補用紙サイズ情報としてワークメモリ205に記憶される。
次にCPU201はS1006において、印刷装置100において搬送されている印刷媒体の大きさに合わせて印刷対象の画像を画像メモリ206上に作成するフィッティング処理を実行する。このフィッティング処理の詳細については図6を用いて説明する。
上記S1002における判定においてフィッティング印刷が実行されると判定されなかった場合、S1007の処理が実行される。S1007においてCPU201は、印刷設定情報により指定されている印刷設定に従って印刷対象の画像を画像メモリ206上に作成する。例えば印刷ジョブに印刷対象の画像データが含まれており、印刷設定において印刷方法として「拡大/縮小印刷」、印刷用紙サイズとして「A4サイズ」が設定されていた場合、画像データを展開し、展開された画像をA4サイズに合わせて変倍する。また印刷方法として「等倍印刷」が指定されていた場合には、上記変倍処理を行わずに印刷対象の画像を作成する。なお、フチなし印刷が指定されている場合は、印刷設定に設定されている印刷用紙サイズがフチなし拡大率で拡大されたレイアウト領域に印刷対象の画像がレイアウトされる。
例えばS1001において特定されたファイル形式がPDFである場合、S1002においてフィッティング印刷は実行されないと判断される。この場合、S1007において、PDFファイルにおいて設定されているページサイズに応じて用紙サイズを設定してもよい。
PDFファイルでは、ページサイズの情報をファイル内に書き込むことが可能であり、例えばPDFファイル内のページに対して適切なページサイズが書き込まれている。仮にそのページサイズ以外のサイズにページのフィッティングを行った場合、本来印刷されるべき印刷用紙のサイズとは異なる印刷用紙に印刷が行われてしまう場合がある。そこで、S1001において特定されたファイル形式がPDFの場合、フィッティング印刷は行われず、S1007においてPDFファイル内のページサイズが印刷用紙のサイズとして設定される。
また印刷対象がPDFファイルの場合、S1007において用紙センサ118による用紙幅の検出が実行されてもよい。この場合、PDFファイル内のページサイズの幅と、用紙センサ118による用紙幅を比較する。そして、両者の差が所定の幅よりも小さければページサイズに合わせた印刷が実行され、上記差が所定の幅以上であれば、印刷用紙のサイズをユーザが確認するためのエラーメッセージが操作パネル218に表示されてもよい。
S1008においてCPU201は、上記のS1006またはS1007において画像メモリ206上に作成された印刷対象の画像をヘッド制御部213に出力する。そして、印刷ヘッド112、キャリッジ113を駆動させて当該印刷対象の画像を印刷媒体に印刷させる。
なお、上記S1006またはS1007において印刷対象の画像を作成するときに、印刷対象のデータがJPEG画像ファイル等の画像データであれば伸長処理を行ってビットマップデータを画像メモリ206上に展開する。また印刷対象のデータがベクターデータの場合は画像メモリ206においてレンダリング処理を行い、画像メモリ206上にビットマップデータを展開する。
以上、図5のフローチャートが示す処理により、印刷設定に応じた大きさまたは用紙センサ118の検出結果に基づく大きさの画像が印刷装置100により印刷される。
図6は、図5のS1006におけるフィッティング処理の内容を示すフローチャートである。
図6(a)のS1200においてCPU201は、図5のS1001において設定用紙サイズが特定されたか判定する。上記S1001に関する記載で説明したように、印刷ジョブを送信した装置や印刷指示を行ったアプリケーションによって、印刷設定情報に印刷用紙のサイズを示す設定情報が含まれている場合と、その設定情報が含まれていない場合がある。S1200では、印刷ジョブの印刷設定情報に印刷用紙のサイズを示す設定情報が含まれており、S1001においてその設定情報が示す設定用紙サイズが特定された判定する。
S1200において、S1001において設定用紙サイズが特定されたと判定された場合はS1201に進み、設定用紙サイズが特定されなかったと判定された場合にはS1202に進む。
S1201においてCPU201は、S1001で特定された設定用紙サイズが、用紙センサ118により検出された印刷用紙の幅に基づく印刷用紙のサイズのS1005で取得された候補(群)に含まれるかどうか判定する。設定用紙サイズが候補用紙サイズ群に含まれないと判断された場合にはS1202へ進む。一方、設定用紙サイズS1005が候補用紙サイズ群に含まれると判断された場合、S1208に進む。S1208の処理の詳細については後述する。
CPU201はS1202において、S1005で取得された印刷用紙のサイズの候補が1つのみであるか判定する。S1202において印刷用紙のサイズの候補が複数あると判定された場合、S1203に進む。一方、印刷用紙のサイズの候補が1つのみであると判定された場合、その候補を印刷用紙のサイズ(設定用紙サイズ)として設定し、S1208に進む。S1208における処理については後述する。
S1203においてCPU201は、S1000において受信された印刷ジョブの印刷における余白設定としてフチなし印刷が設定されているか判定する。フチなし印刷が設定されているか判定するときの条件は種々のものであってよい。例えば印刷装置100の印刷モードがフチなし印刷を行うモードであった場合に、フチなし印刷が設定されていると判定してもよい。また図5のS1001においてスマートデバイス208から受信された印刷ジョブに含まれている印刷設定情報から余白設定を入力し、その余白設定においてフチなし印刷が指定されていた場合に、フチなし印刷が設定されていると判定してもよい。さらに、図5のS1001において印刷ジョブとともに、印刷ジョブを送信した装置や印刷指示に用いられたアプリケーションを特定するための情報を受信してもよい。この場合、当該情報により特定された装置やアプリケーションの種類によってフチなし印刷が設定されているか判定してもよい。印刷に使用される印刷用紙のサイズや種別によりフチなし印刷が設定されるか判定してもよい。例えば印刷用紙のサイズが「L判」、「2L判」である場合や、印刷用紙の種別が「光沢紙」で有る場合など、印刷対象の画像が写真であることが多い印刷用紙が印刷設定として設定されていた場合に、フチなし印刷が設定されていると判定してもよい。
S1203において、フチなし印刷が指定されていないと判定された場合、S1204へ進む。S1204でCPU201は、候補用紙サイズ群に含まれている印刷用紙のサイズの複数候補それぞれの用紙幅から最小の用紙幅を取得し、印刷対象の画像が展開されるレイアウト領域の幅(レイアウト幅)としてワークメモリ205の所定の領域に記憶する。例えばA4サイズ(用紙幅210.0mm、用紙長297.0mm)、レターサイズ(用紙幅215.9mm、用紙長279.4mm)が候補である場合、S1204でCPU201は、A4サイズの用紙幅210.0mmが取得される。S1205では、候補用紙サイズ群に含まれている印刷用紙のサイズの複数候補それぞれの用紙長から最小の用紙長を取得し、レイアウト長としてワークメモリ205の所定の領域に記憶する。上記の例であると、レターサイズの用紙長279.4mmが取得される。
一方、S1203において、フチなし設定されていると判定された場合にはS1206へ進む。S1206でCPU201は、候補用紙サイズ群から最大の用紙幅を取得し、レイアウト幅としてワークメモリ205の所定の領域に記憶する。A4サイズ、レターサイズが候補である場合、レターサイズの用紙幅215.9mmが取得される。次にS1207でCPU201は、候補用紙サイズ群から最大の用紙長を取得し、印刷対象の画像が展開されるレイアウト領域の長さ(レイアウト長)としてレイアウト長としてワークメモリ205の所定の領域に記憶する。上記の例では、A4サイズの用紙長297.0mmが取得される。
なお、上記の説明においてはS1206、S1207において、候補用紙サイズ群全ての中から最大の幅、長さを取得してレイアウト幅、レイアウト長を決定した。しかし印刷装置100のプラテン111の構成や、用紙の種類、利用用途に応じて、フチなし印刷をサポートしていない用紙サイズが含まれる場合がある。このような場合にはS1206、S1207で行うフチなし印刷の場合のレイアウト決定処理において候補用紙サイズ群の中からフチなし印刷をサポートしている用紙サイズに限定して最大の幅、最大の長さを取得するようにしてもよい。
以上のS1203からS1207までの処理でレイアウト幅およびレイアウト長を決定すると、CPU201はS1209へ進む。
S1209では、図5のS1000において受信された印刷ジョブに対応する印刷対象の画像を、記憶されたレイアウト幅、レイアウト長に合わせて拡大または縮小した上でデータメモリ204中の画像メモリ206上で展開する。
なおS1209では、印刷ジョブに印刷対象の画像が含まれている場合には、その画像を画像メモリ206上で展開する。また印刷ジョブにテキストデータやベクターデータが含まれている場合、またはHTML等の構造化文書が印刷対象である場合には、CPU201は、それらのデータに対するレンダリング処理を行うことで画像メモリ206上に印刷対象の画像を展開する。さらに、印刷対象のデータの格納場所を特定するためのURLやファイルパス情報が印刷ジョブに含まれている場合には、CPU201はそれらの情報に従って外部のサーバや内部または外部のメモリから印刷対象のデータを取得する。そして、そのデータに基づいて印刷対象の画像を画像メモリ206上で展開する。
上記のS1201において設定用紙サイズが候補用紙サイズ(群)に含まれていると判定された場合、またはS1202において候補用紙サイズが1つのみと判定された場合、S1208に進む。
S1208では、設定用紙サイズの幅、長さ、および余白設定に応じて、印刷対象の画像が展開されるレイアウト領域の幅(レイアウト幅)、レイアウト領域の長さ(レイアウト長)としてワークメモリ205の所定の領域に記憶し、S1209へ進む。
S1209では、上記のように、S1208において決定されたレイアウト領域の幅、長さに合わせて印刷対象の画像が拡大または縮小され、当該印刷対象の画像が画像メモリ206上で展開される。
上述のように、S1201において設定用紙サイズが候補用紙サイズ(群)に含まれていると判定された場合、S1208においてその設定用紙サイズにより、印刷対象の画像が展開されるレイアウト領域の幅、長さが決定される。
よって、例えば印刷ジョブを送信する装置においてユーザが印刷用紙のサイズとして所望のサイズを指定した場合に、そのサイズに対応する大きさのレイアウト領域に画像を展開し、当該画像を印刷させることができる。
また設定用紙サイズが候補用紙サイズ(群)に含まれておらず、また候補用紙サイズが複数ある場合には、S1203〜S1207の処理により、フチなし印刷設定の有無に応じてレイアウト領域の幅、長さが決定される。
S1204、S1205における処理によれば、印刷用紙のサイズの候補が複数あり且つフチなし印刷が指定されていると判定されなかった場合(S1203でNo)、複数の候補のそれぞれの用紙幅、用紙長うちの最小の用紙幅、用紙長が取得される。そして、S1209において、最小の用紙幅、最小の用紙長のそれぞれから余白が除かれた展開領域の大きさに合わせて印刷対象の画像の変倍が行われる。すると、印刷装置100に使用される印刷用紙が複数の候補のいずれであっても、印刷用紙の用紙幅、用紙長よりも幅、長さが短い印刷対象の画像が生成されるため、印刷対象の画像の全体を印刷用紙に印刷することができる。
またS1206、S1207の処理によれば、用紙サイズの候補が複数あり且つフチなし印刷が指定されると判定された場合(S1203でYES)、複数の候補のそれぞれの用紙幅、用紙長うちの最大の用紙幅、用紙長が取得される。そしてS1209において、その最大の用紙幅、最大の用紙長が更にフチなし拡大率で拡大された展開領域に合わせて印刷対象の画像が変倍される。すると、印刷装置100に使用される印刷用紙が複数の候補のいずれであっても、印刷用紙の用紙幅、用紙長よりも幅、長さが長い印刷対象の画像が生成されるため、フチなし印刷の指定通り、印刷用紙に余白が設けられないように印刷を実行することができる。
以上のように図6(a)に示す処理によれば、ユーザが印刷用紙のサイズを指定した設定用紙サイズと、実際に印刷に使用される印刷用紙のサイズが大きく異なる場合には、候補用紙サイズ群によりレイアウト領域の幅、長さが決定される。つまり、例えばユーザが実際に印刷に使用される印刷用紙のサイズと大きく異なるサイズを設定用紙サイズとして指定した場合や、設定用紙サイズと大きく異なる印刷用紙が印刷装置100に格納されていた場合、S1203〜S1207の処理が実行される。よって実際に印刷に使用される印刷用紙のサイズとフチなし印刷指定に応じた適切なサイズの画像を印刷させることができる。
次に、図6(b)を用いて、図5のS1006におけるフィッティング処理の別の例について説明する。
図6(a)では、設定用紙サイズが特定され、且つ当該設定用紙サイズが候補用紙サイズ(群)に含まれていない場合に、当該候補用紙サイズ(群)に従ってレイアウト領域のサイズを決定していた。図6(b)では、設定用紙サイズが特定され、且つ当該設定用紙サイズが候補用紙サイズ(群)に含まれていない場合に、ユーザに対するエラー通知を行い、印刷が実行されないように制御される。なお、図6(b)におけるS1200〜S1202、S1208、S1209については図6(a)の説明において上述した処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。
S1200においてCPU201は、S1001において設定用紙サイズが特定されているか判定する。S1201において設定用紙サイズが特定されていると判定されるとS1201に進み、設定用紙サイズが特定されていないと判定されるとS1202に進む。
S1201でCPU201は、設定用紙サイズが候補用紙サイズ(群)に含まれるか判定する。設定用紙サイズが候補用紙サイズ(群)に含まれると判定されると、S1208に進み、設定用紙サイズに応じてレイアウト幅、レイアウト長が設定される。そして、S1209において、S1208において設定されたレイアウト幅、レイアウト長のレイアウト領域に印刷対象の画像が展開され、図5のS1008における印刷実行処理に進む。
一方、S1201において、設定用紙サイズが候補用紙サイズ(群)に含まれないと判定されると、S1210に進む。このとき、図5のS1003において用紙センサ118により印刷用紙の幅を検出するために、印刷に使用される印刷用紙が図1における用紙センサ118の下の位置まで搬送されている。S1210でCPU201は、当該印刷(図5のS1000で受信された印刷ジョブに基づく印刷)をキャンセルするために、印刷ヘッド112による印刷を行わずに、搬送モータ210を制御して当該印刷用紙を排紙トレイ117に排紙する。
次にS1211においてCPU201は、当該印刷がキャンセルされたことをエラーとしてユーザに通知する。例えば、パネル制御部217を制御して、設定用紙サイズと印刷装置100において搬送された印刷用紙のサイズが異なることを示す表示を操作パネル218に表示させる。なお、このとき、設定用紙サイズと候補用紙サイズ(群)の両方または一方を表示して、ユーザが設定用紙サイズと印刷装置100に印刷させる印刷用紙のサイズの両方または一方を修正して、再度印刷を指示できるようにしてもよい。またエラー通知の方法は表示に限らず、例えば不図示のスピーカーから警告音や警告の内容を知らせる音声を出力するようにしてもよい。
S1211においてエラー通知が行われると、処理を終了する。このとき、図5のS1008には進まないため、当該印刷がキャンセルされる。
上記のS1200において、図5のS1001において設定用紙サイズが特定されなかったと判定された場合、S1202に進む。S1202でCPU201は、候補用紙サイズが1つのみであるか判定する。
S1202において候補用紙サイズが1つのみであると判定された場合、S1213に進む。一方、候補用紙サイズが複数あると判定された場合、S1212に進む。
S1212では、複数の候補用紙サイズから、印刷対象の画像が展開されるレイアウト領域のサイズを決定するための候補用紙サイズを絞り込む。この絞り込みは、各種の条件により実行される。その条件として、例えば当該印刷に対して設定された、印刷用紙の種別や、印刷装置100の仕向け情報を用いる。印刷用紙の種別は、印刷ジョブを送信する装置において、例えばユーザの指示により指定される。その指定された種別を示す種別情報が印刷設定情報に含まれており、S1001において種別情報が取得され、印刷用紙の種別が特定される。なお、この種別として「封筒」「はがき」等が指定され、その種別に応じた印刷処理が実行される。例えば複数の候補が「はがき」と「4×6判」であり、印刷用紙の種別が「はがき」である場合、「4×6判」よりも「はがき」の方が適切な用紙サイズとして候補「はがき」に絞り込みが行われる。
また「仕向け情報」とは、印刷装置100が出荷または販売される国や地域を示す情報であり、この情報がプログラムメモリ203に格納されている。この仕向け情報を参照することにより、印刷装置100が使用される国や地域を判別することができる。例えば候補用紙サイズが「A4」と「レター」であり、仕向け情報が「日本」である場合、日本ではレターサイズよりもA4サイズの方が多く使用されるため、候補「A4」に絞り込みを行うことができる。なお、「仕向け情報」は、上記のように印刷装置100が販売される国や地域を示す情報に限らず、例えば言語設定の情報であってもよい。印刷装置100では、ユーザに対する通知やガイダンスを操作パネル218に表示させるために、当該表示に用いる言語が設定されている。その言語設定の情報により印刷装置100が使用されている国や地域を特定するようにしてもよい。
また印刷用紙の種別、仕向け情報などの条件を組み合わせてもよい。例えば、印刷用紙の種別で候補が一意に絞り込めなかった場合に、仕向け情報により更に絞り込みを行ってもよい。例えば候補用紙サイズが「4×6判」、「封筒長形3号」、「2L判」であり、印刷用紙の種別が「封筒」「はがき」以外の「その他」であった場合、「封筒」に対応する「封筒長形3号」は除外されるが、「4×6判」と「2L判」は候補として残る。そこで、仕向け情報を参照し、例えば仕向け情報が「米国」を示す場合、米国では「2L判」よりも「4×6判」が多く使用されるため、「4×6判」に絞り込みを行うことができる。
以上のようにS1212において複数の候補用紙サイズからの絞り込みが行われると、S1213に進む。
S1213でCPU201は、候補用紙サイズに応じて印刷対象の画像が展開されるレイアウト領域のレイアウト幅、レイアウト長が設定される。そして、S1209において、印刷対象の画像がS1213において決定された大きさのレイアウト領域に展開される。
以上のように、図6(b)に示した処理によれば、例えば印刷ジョブを送信する装置においてユーザが所望の印刷用紙のサイズを指定した場合、S1201においてそのサイズが実際に印刷に使用される印刷用紙のサイズに対応するものであるか判定される。そして、その判定により、ユーザ指定のサイズが印刷に使用される印刷用紙のサイズに対応するものである場合(S1201でYES)に、その指定されたサイズに応じた画像を当該印刷用紙に印刷させることができる。
一方、ユーザが指定した印刷用紙のサイズが印刷に使用される印刷用紙のサイズに対応するものではない場合(S1201でNO)、S1210、S1211の処理により印刷がキャンセルされる。よって、例えば印刷に使用される印刷用紙のサイズと大きく異なるサイズをユーザが誤って指定していた場合、またはユーザが指定したサイズと大きく異なるサイズの印刷用紙が搬送された場合に、当該印刷が実行されてしまうことを防ぐことができる。
なお、印刷を制限する方法として、印刷をキャンセルする方法に限らず、例えばS1210における排紙を行わずにS1211におけるエラー通知を行い、当該エラー通知に対してユーザが印刷実行を指示した場合には、印刷を実行する方法であってもよい。この場合、ユーザがエラー通知に対して印刷のキャンセルを指示した場合に、S1210における排紙が行われ、印刷がキャンセルされる。
また設定用紙サイズが特定されず、且つ候補用紙サイズが複数ある場合(S1200でNO、S1202でNO)、上記の各種の条件で候補の絞り込みが行われる。よって、ユーザが印刷用紙のサイズを指定しなかった場合、また印刷用紙のサイズを指定しないアプリケーションにより印刷ジョブが発行された場合に、実際に印刷に使用される印刷用紙のサイズに応じた適切なサイズの画像を当該印刷用紙に印刷させることができる。
またこのようにユーザの指示によりキャンセルを行うか判断するものに限らず、様々な条件に従って印刷のキャンセルを行うか否かを判定してもよい。その条件として、印刷設定情報において設定されている印刷用紙の種別を用いてもよい。例えば印刷用紙の種別が写真紙(光沢紙、コート紙など)である場合にはキャンセル処理を行い、種別が普通紙である場合にはキャンセルを行わずに、設定用紙サイズまたは候補用紙サイズに従って印刷を実行するようにしてもよい。これにより、光沢紙などの比較的高価な印刷用紙に印刷が行われる可能性があるときに、その印刷用紙のサイズに適さないサイズの画像が印刷されてしまうことを防ぐことができる。また例えばユーザが写真画像をL判サイズの印刷用紙に印刷させる前に、設定用紙サイズとして「L判」を指定してA4サイズの普通紙に印刷を実行させ、印刷結果を確認することが考えられる。上記構成によれば、このように設定用紙サイズと候補用紙サイズの大きさが異なる場合でも用紙種別が普通紙であれば印刷が実行されるため、ユーザが意図した上記印刷を実現することができる。
図7は、図6の処理により印刷が行われたときのレイアウト領域のサイズと印刷用紙のサイズの関係を示す図である。図7では、候補用紙サイズが「A4」「レター」であった場合について説明する。上述したように、A4サイズとレターサイズでは用紙の幅はレターサイズの方が若干大きく、長さについてはA4サイズの方が若干大きいという関係になっている。
例えば設定用紙サイズとしてレターサイズが指定された場合に、実際に印刷に使用される印刷用紙がレターサイズ、A4サイズであったときにそれぞれ図7(a)、図7(b)の斜線で示す領域がレイアウトサイズとして設定される。また例えば設定用紙サイズとしてA4サイズが指定された場合に、実際に印刷に使用される印刷用紙がレターサイズ、A4サイズであったときにそれぞれ図7(c)、図7(d)の斜線で示す領域がレイアウトサイズとして設定される。
図6(b)に示した処理によれば、設定用紙サイズがA4サイズ、レターサイズのいずれでもなかった場合、印刷がキャンセルされる。そのため、例えばA4サイズ、レターサイズと大きく異なるL判サイズをユーザが誤って指定していた場合、印刷がキャンセルされる。そのため、実際に印刷に使用される印刷用紙に比べて小さなL判サイズに対応するレイアウト領域に画像が展開されて印刷が実行されてしまうことを防ぐことができる。また本来はL判の印刷用紙に印刷すべき印刷ジョブとしてユーザが設定用紙サイズ「L判」を指定していたにもかかわらず、A4サイズやレターサイズといったL判サイズに対応する画像に対して大きな印刷用紙に印刷が実行されてしまうことを防ぐことができる。
さらに、図6(a)に示した処理によれば、候補用紙サイズが複数あり、且つフチなし印刷が指定されていた場合に、印刷に使用される印刷用紙が複数の候補のいずれであっても、印刷用紙の用紙幅、用紙長よりも幅、長さが長い印刷対象の画像が生成される。そのため、フチなし印刷の指定通り、印刷用紙に余白が設けられないように印刷を実行することができる。
図7(e)、図7(f)は、A4サイズ、レターサイズが候補であり、且つA4サイズ、フチなし印刷指定が設定されている場合の、レイアウト領域と印刷用紙との関係を示す図である。図7(e)、図7(f)はそれぞれ、レターサイズ、A4サイズの印刷用紙が印刷に使用される場合の図である。図7(e)、図7(f)のそれぞれにおいて斜線で示されている領域がレイアウト領域として設定される。
図7(e)、図7(f)に示されているように、実際に印刷に使用される印刷用紙のサイズがA4サイズ、レターサイズのいずれであっても、印刷用紙よりも幅、長さの両方が長い領域がレイアウト領域として設定される。フチなし印刷の指定通り、印刷用紙に余白が設けられないように印刷を実行することができる。
なお以上の実施形態では、印刷装置100が外部装置から印刷ジョブを受信したときに、印刷用紙の用紙サイズを判定して、判定された用紙サイズに応じた印刷を実行する例について説明した。しかしこれに限らず、印刷装置100が備えるスキャナ220により読み取られたスキャン画像を印刷用紙に印刷させるコピー機能において、用紙サイズの判定を行ってもよい。
また、上記の実施形態では、インタフェースを介して接続されたホストコンピュータ208からの印刷ジョブの場合を説明したが、電話回線やネットワーク回線により接続された、遠隔地からの印刷であってもよい。印刷ジョブを発行する装置はホストコンピュータ208として説明したが、ホストコンピュータ208の代わりに、携帯電話、スマートデバイス、デジタルテレビ等の装置であってもよい。また、ユーザが操作する装置から直接印刷ジョブを受け取る形態であっても、プリントサーバーやクラウドサービス等の中間装置を通して印刷ジョブを受け取る形態であってもよい。
図8は、コピー機能における印刷制御処理の一例を示すフローチャートである。図8に示すフローチャートの処理は、図5において示した処理と同様に、CPU201により実行される。また図8に示すフローチャートの処理は、ユーザが印刷装置100の操作パネル218を用いてコピー機能を選択し、コピー機能実行の指示がCPU201に入力されたときに実行される。
S2000においてCPU201は、パネル制御部217により、コピー機能におけるコピー設定やコピー開始をユーザが指定するための設定画面を操作パネル218の表示パネルに表示させる。コピー設定画面により設定される内容には、コピー機能において印刷される印刷用紙の用紙サイズ、印刷部数、余白設定、印刷濃度等の設定が含まれる。余白設定には、印刷用紙において余白(フチ)を設けるか否を示す「フチなしコピー」の指定や、フチなしコピーが指定されないときの余白の幅の設定が含まれる。なお、初期設定のコピー設定を示すコピー設定情報がプログラムメモリ203に記憶されており、CPU201はコピー設定情報をデータメモリ204に読み出して、上記初期設定をコピー設定画面に表示させる。ユーザはそのデフォルト設定を変更することによりコピー設定を指示することができる。
上記コピー設定には、スキャナ220により読み取られたスキャン画像の変倍(拡大または縮小)に関する変倍設定が含まれており、例えば「等倍設定」が指定された場合には、スキャン画像が変倍されずに印刷される。またユーザにより倍率指定がされた場合には、その指定された倍率でスキャン画像が変倍される。さらに「自動変倍」が指定された場合には、印刷装置100に格納されている用紙の大きさに合うように変倍(フィッティング処理)が実行される。
S2001においてCPU201は、操作パネル218に対してユーザがコピー設定を指示したか判定する。コピー設定を指示したと判定された場合、S2002に進み、コピー設定が指示されていないと判定された場合、S2003に進む。
S2002においてCPU201は、操作パネル218に対してユーザが指定したコピー設定を示すコピー設定情報を、パネル制御部217を介して取得する。S2002では、CPU201が、データメモリ204に記憶されているコピー設定情報をユーザにより指定されたコピー設定情報に書き換える。S2003では、ユーザによりコピー開始が指示されたか判定する。S2002でコピー開始が指示されたと判定されるとS2004へ進み、コピー開始指示が指示されたと判定されなかった場合にはS2001に戻る。S2004においてCPU201は、スキャナ制御部219によりスキャナ220に原稿を読み取らせる。
次にS2005においてCPU201は、データメモリ204に記憶されているコピー設定情報において「自動変倍」が指定されているか判定する。S2005において「自動変倍」が指定されていないと判定された場合、S2006において、コピー設定情報における変倍設定に従って印刷対象の画像を画像メモリ206上に作成する。
一方、S2005において「自動変倍」が指定されていると判定された場合には、S2007〜S2010の処理が実行される。S2007〜S2010では、印刷装置100において搬送されている印刷用紙のサイズが判定され、S2004における読取りにより取得されたスキャン画像が、判定された用紙サイズに応じて変倍される。このS2007〜S2010の処理は、図5を用いて上述したS1003〜S1006の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
S2011においてCPU201は、上記のS2006またはS2010において画像メモリ206上に作成された印刷対象の画像をヘッド制御部213に出力する。そして、印刷ヘッド112、キャリッジ113を駆動させて当該印刷対象の画像を印刷媒体に印刷させる。
以上、図8に示した処理では、コピー設定情報における変倍設定が「自動変倍」である場合に、用紙センサ118に基づき判定された、印刷装置100において搬送されている用紙サイズに応じた大きさの画像を印刷させることができる。
以上の実施形態によれば、例えば印刷ジョブを送信する装置においてユーザが所望の印刷用紙のサイズを指定した場合、そのサイズが実際に印刷に使用される印刷用紙のサイズに対応するものであるか判定される。そして、その判定により、ユーザ指定のサイズが印刷に使用される印刷用紙のサイズに対応するものである場合に、その指定されたサイズに応じた画像を当該印刷用紙に印刷させることができる。
一方、ユーザが指定した印刷用紙のサイズが印刷に使用される印刷用紙のサイズに対応するものではない場合、候補用紙サイズに応じた大きさの画像が印刷される(図6(a))または印刷がキャンセルされる(図6(b))。
よって、例えば印刷に使用される印刷用紙のサイズと大きく異なるサイズをユーザが誤って指定していた場合、またはユーザが指定したサイズと大きく異なるサイズの印刷用紙が搬送された場合に、適切な処理を行うことができる。具体的には、そのような場合に、印刷用紙と大きさが大きく異なる画像が印刷されてしまうことを防ぐことができる。
また設定用紙サイズが特定されない場合、用紙センサ118により検出された用紙幅に基づく印刷媒体のサイズの候補に従って印刷が行われる。よって、ユーザが印刷用紙のサイズを指定しなかった場合、また印刷用紙のサイズを指定しないアプリケーションにより印刷ジョブが発行された場合に、実際に印刷に使用される印刷用紙のサイズに応じた適切なサイズの画像を当該印刷用紙に印刷させることができる。
なお、以上の実施形態において説明した「設定用紙サイズ」は、印刷ジョブを送信する装置においてユーザが指定したものに限らない。例えば、印刷装置100の操作パネル218をユーザが用いて印刷装置100に対して設定したものでもよい。さらに、「設定用紙サイズ」はユーザが指定するものに限らず、印刷ジョブを送信する装置の種類、アプリケーション、あるいは印刷装置100における印刷モード等の各種の条件に応じて自動的に設定されるものであってもよい。
また、以上の実施形態では、印刷装置100の外部装置から受信された印刷ジョブに基づく印刷や、印刷装置100においてコピー機能が実行されたときに、用紙センサ118の検出結果に基づいて印刷用紙のサイズを判定する例を示した。しかしこれに限らず、例えばメモリカードスロット222に装着されたメモリカード223に記憶されている画像を、ユーザが操作パネル218において設定した印刷設定に従って印刷するときに、上記の印刷用紙サイズの判定処理を実行してもよい。例えばユーザが指定した印刷設定を示す印刷設定情報において用紙サイズが指定されていなかった場合に、上記のサイズ判定処理を行ってもよい。なお、印刷設定情報において用紙サイズが指定されていなかった場合とは、印刷設定情報に用紙サイズが含まれていない場合でもよい。または、用紙センサ118による用紙幅の検出結果に応じた用紙サイズの設定処理を実行させるための指示が印刷設定情報に含まれている場合でもよい。
また、このように印刷装置100においてユーザが指定した印刷設定に従って印刷を行う場合、メモリカード223のような外部メモリに限らず、印刷装置100が備える内部メモリに記憶されている画像を印刷する場合であってもよい。また、印刷装置100とネットワークを介して接続されたサーバ等の外部装置に格納されている画像を、印刷装置100の操作パネル218においてユーザが指定した印刷設定に従って印刷する場合であってもよい。
さらに、以上の実施形態では印刷装置100の用紙センサ118が用紙の幅を検出する例を示したが、これに限らず、センサにより用紙の長さが検出される場合でもよいし、または用紙の幅、長さの両方が検出される場合であってもよい。いずれの検出方法であっても、印刷装置100において用いられる印刷用紙のサイズとして複数の候補があった場合に、以上の実施形態で示した処理により適切な用紙サイズを決定することができる。
また、以上の実施形態では、図6で示した用紙サイズの判定処理を印刷装置100が備えるCPU201が情報処理装置として実行する例を示した。しかしこれに限らず、印刷装置100に接続され当該印刷装置に印刷を実行させるホストコンピュータやサーバ等の情報処理装置が本実施形態の印刷制御装置として動作することで、本実施形態の処理が実行される場合であってもよい。
具体的には、ホストコンピュータやサーバ、スマートデバイスが印刷装置100に印刷ジョブを送信するときに、図5におけるS1001〜S1007の処理を実行する。即ち、これらの装置が印刷装置100に印刷ジョブを送信するときに、印刷装置100の用紙センサ118により検出された印刷用紙の用紙幅の情報を取得する。そして、その取得された情報が示す用紙幅に応じて印刷用紙のサイズの候補を特定し、特定された候補と設定用紙サイズによりレイアウト領域を決定する。そして、ホストコンピュータやサーバ、スマートデバイスが備えるメモリ上において、レイアウト領域に対して印刷対象の画像を展開し、展開された画像を印刷装置100に印刷ジョブとして送信し、印刷装置100に印刷を実行させる。具体的には、印刷装置100のCPU201の制御により、ホストコンピュータやサーバ、スマートデバイスから受信した画像を印刷装置100内の印刷機構が印刷用紙に印刷する。
なお上記の構成において、図6のS1210、S1211で印刷のキャンセルを行う場合、ホストコンピュータやサーバ、スマートデバイスにおいてエラーを発行する。具体的には、印刷がキャンセルされたことを示す表示や、また印刷装置100にセットされている印刷用紙のサイズと設定用紙サイズの両方または一方をユーザに確認させるための表示を行う。ホストコンピュータにおいてエラーを表示する場合、ホストコンピュータが備える表示装置、またはホストコンピュータに接続されている外部の表示装置に表示を行う。またサーバにおいてエラー表示を行う場合、サーバに対して印刷ジョブを送信したクライアント装置にエラー表示の内容を通知し、クライアント装置の内部または外部の表示装置にエラー表示が行われる。
またホストコンピュータやサーバ、スマートデバイスにおいて本実施形態の処理を行う場合の別の例として、図6のS1205、S1207、S1208、S1213におけるレイアウト領域のサイズの決定までを上記装置で行ってもよい。この場合、S1209における印刷対象の画像の変倍については、印刷装置100のCPU201により実行される。印刷装置100と、ホストコンピュータ、サーバ、スマートデバイス等の装置とにおける処理の分担については、他にも種々の構成を本実施形態に適用することができる。
また以上の実施形態では、印刷装置により画像が印刷される印刷媒体の例として印刷用紙を例に説明したが、これに限らず、OHPシートであってもよい。また印刷用紙のような矩形の印刷媒体に限らず、CDやDVD等の円盤状の記録メディアであってもよい。
なお、本実施形態の機能は以下の構成によっても実現することができる。つまり、本実施形態の処理を行うためのプログラムコードをシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)がプログラムコードを実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することとなり、またそのプログラムコードを記憶した記憶媒体も本実施形態の機能を実現することになる。
また、本実施形態の機能を実現するためのプログラムコードを、1つのコンピュータ(CPU、MPU)で実行する場合であってもよいし、複数のコンピュータが協働することによって実行する場合であってもよい。さらに、プログラムコードをコンピュータが実行する場合であってもよいし、プログラムコードの機能を実現するための回路等のハードウェアを設けてもよい。またはプログラムコードの一部をハードウェアで実現し、残りの部分をコンピュータが実行する場合であってもよい。
100 印刷装置
201 CPU
203 プログラムメモリ
204 データメモリ

Claims (17)

  1. 印刷装置を制御する印刷制御装置であって、
    前記印刷装置が備えるセンサが前記印刷装置にセットされている印刷媒体の幅を検出することで得られた、当該印刷媒体のサイズの候補を取得する取得手段と、
    印刷対象のデータに対する印刷設定として印刷媒体のサイズがユーザにより設定されており且つ前記設定されているサイズが前記取得手段により取得された候補に対応する場合、前記印刷対象のデータに基づく画像を前記設定されているサイズに対応する大きさで前記印刷装置に印刷させる印刷制御手段と、を有し
    前記印刷設定として印刷媒体のサイズがユーザにより設定されておらず、且つ前記取得手段により前記印刷装置にセットされている前記印刷媒体のサイズの複数の候補が取得された場合、前記印刷制御手段は、前記印刷制御装置の仕向け情報と、前記印刷対象のデータに対して設定されている印刷媒体の種別の少なくとも一方に従って、前記複数の候補のいずれかの候補を決定し、決定された前記候補に対応する大きさの画像を前記印刷装置に印刷させることを特徴とする印刷制御装置。
  2. 印刷装置を制御する印刷制御装置であって、
    前記印刷装置が備えるセンサが前記印刷装置にセットされている印刷媒体の幅を検出することで得られた、当該印刷媒体のサイズの候補を取得する取得手段と、
    印刷対象のデータに対する印刷設定として印刷媒体のサイズがユーザにより設定されており且つ前記設定されているサイズが前記取得手段により取得された候補に対応する場合、前記印刷対象のデータに基づく画像を前記設定されているサイズに対応する大きさで前記印刷装置に印刷させる印刷制御手段と、を有し、
    前記印刷制御手段は、前記印刷設定として印刷媒体のサイズがユーザにより設定されておらず、且つ前記取得手段により前記印刷装置にセットされている前記印刷媒体のサイズの複数の候補が取得された場合、前記複数の候補における幅と長さから、前記印刷対象のデータに基づく印刷において前記印刷装置にセットされている前記印刷媒体に設けられる余白の量を設定するための余白設定に対応する幅と長さをそれぞれ個別に選択し、選択された前記幅と前記長さに基づく大きさの画像を前記印刷装置に印刷させることを特徴とする印刷制御装置。
  3. 印刷装置を制御する印刷制御装置であって、
    前記印刷装置が備えるセンサが前記印刷装置にセットされている印刷媒体の幅を検出することで得られた、当該印刷媒体のサイズの候補を取得する取得手段と、
    印刷対象のデータに対する印刷設定として印刷媒体のサイズがユーザにより設定されており且つ前記設定されているサイズが前記取得手段により取得された候補に対応する場合、前記印刷対象のデータに基づく画像を前記設定されているサイズに対応する大きさで前記印刷装置に印刷させる印刷制御手段と、を有し、
    前記印刷制御手段は、前記印刷設定として印刷媒体のサイズがユーザにより設定されておらず、且つ前記取得手段により前記印刷装置にセットされている前記印刷媒体のサイズの複数の候補が取得され、且つ前記印刷対象のデータに基づく印刷において前記印刷装置にセットされている前記印刷媒体に余白を設けるか否かを設定するための余白設定が、余白を設けないための設定である場合、前記複数の候補のいずれよりも大きなサイズの画像を前記印刷媒体に印刷させることを特徴とする印刷制御装置。
  4. 前記印刷設定として印刷媒体のサイズが設定されているか判定する判定手段をさらに有し、
    前記印刷制御手段は、前記判定手段による判定に従って、前記画像を印刷させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
  5. 前記印刷設定として印刷媒体のサイズがユーザにより設定されており且つ前記設定されているサイズが前記候補に対応しない場合、ユーザに所定の通知を行う通知手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
  6. 前記印刷設定のサイズとして設定されているサイズに対応する候補が前記取得手段により取得されない場合、前記印刷制御手段は、前記印刷対象のデータを前記印刷媒体へ印刷させるか否かを所定の条件に従って決定し、前記印刷を行わないと決定した場合に、前記印刷が行われないように制御することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
  7. 前記印刷制御手段は、ユーザによる印刷指示を前記所定の条件として、前記印刷対象のデータを前記印刷媒体へ印刷させるか否かを決定することを特徴とする請求項に記載の印刷制御装置。
  8. 前記印刷設定として印刷媒体のサイズがユーザにより設定されており、且つ前記設定されているサイズが前記取得手段により取得された候補に対応せず、且つ、前記取得手段により前記印刷装置にセットされている前記印刷媒体のサイズの複数の候補が取得された場合にも、前記印刷制御手段は、前記余白設定に基づく大きさの画像を前記印刷装置に印刷させることを特徴とする請求項2または3に記載の印刷制御装置。
  9. 前記印刷設定として印刷媒体のサイズがユーザにより設定されており且つ前記設定されているサイズが前記取得手段により取得された候補に対応しない場合、前記印刷制御手段は、前記印刷対象のデータに基づく画像を前記印刷装置に印刷させないことを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  10. 前記印刷制御手段は、前記複数の候補における幅と長さから、前記余白設定に対応する幅と長さをそれぞれ個別に選択し、選択された前記幅と前記長さに基づく大きさの画像を前記印刷装置に印刷させることを特徴とする請求項に記載の印刷制御装置。
  11. 前記余白設定は印刷において印刷媒体に余白を設けるか否かを設定するための情報であることを特徴とする請求項に記載の印刷制御装置。
  12. 前記印刷制御手段は、前記余白設定が印刷媒体に余白を設けないための設定である場合、前記複数の候補のいずれよりも大きなサイズの画像を印刷させることを特徴とする請求項11に記載の印刷制御装置。
  13. 前記印刷装置は、印刷媒体を印刷ヘッドに対応する位置に搬送して前記搬送された印刷媒体に対して前記印刷ヘッドにより印刷を実行し、前記センサは前記印刷ヘッドに対応する位置に設けられ、前記印刷媒体が搬送されたときに前記印刷媒体の幅を検出することを特徴とする請求項乃至12のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
  14. 情報処理デバイスから、前記印刷対象のデータと、前記印刷設定を示す印刷設定情報を受信する受信手段を有し、
    前記情報処理デバイスにおいて、ユーザにより、前記印刷設定において印刷媒体のサイズが設定され、
    前記印刷制御装置は、前記受信手段により受信された前記印刷設定情報が示す、前記情報処理デバイスにおいてユーザにより設定された印刷媒体のサイズが、前記候補に対応する場合に、前記受信手段により受信された前記印刷対象のデータに基づく画像を、前記設定されたサイズに対応する大きさで前記印刷装置に印刷させることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
  15. 前記印刷装置を印刷部として備えることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
  16. 印刷装置と情報処理デバイスを含む印刷システムにおける印刷制御方法であって、
    前記情報処理デバイスが、印刷対象のデータと、印刷設定を示す印刷設定情報とを前記印刷装置に送信する送信工程と、
    前記印刷装置が、前記印刷装置が備えるセンサが前記印刷装置にセットされている印刷媒体の幅を検出することで得られた、当該印刷媒体のサイズの候補を取得する取得工程と、
    前記送信工程において送信された印刷設定情報が示す印刷設定において印刷媒体のサイズがユーザにより設定されており且つ前記設定されているサイズが前記取得工程において取得された候補に対応する場合、前記送信工程において送信された印刷対象のデータに基づく画像を前記設定されているサイズに対応する大きさで前記印刷装置に印刷させる印刷制御工程と、を有し
    前記印刷設定として印刷媒体のサイズがユーザにより設定されておらず、且つ前記取得工程において前記印刷媒体のサイズの複数の候補が取得された場合、前記印刷制御工程では、前記印刷装置の仕向け情報と、前記印刷対象のデータに対して設定されている印刷媒体の種別の少なくとも一方に従って、前記複数の候補のいずれかの候補を決定し、決定された前記候補に対応する大きさの画像を前記印刷装置に印刷させることを特徴とする印刷制御方法。
  17. 請求項1乃至15のいずれか1項に記載の印刷制御装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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