JP6237236B2 - 紫外線硬化型樹脂組成物および積層体 - Google Patents

紫外線硬化型樹脂組成物および積層体 Download PDF

Info

Publication number
JP6237236B2
JP6237236B2 JP2013554132A JP2013554132A JP6237236B2 JP 6237236 B2 JP6237236 B2 JP 6237236B2 JP 2013554132 A JP2013554132 A JP 2013554132A JP 2013554132 A JP2013554132 A JP 2013554132A JP 6237236 B2 JP6237236 B2 JP 6237236B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acrylate
meth
salt
composition
curable resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013554132A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014097825A1 (ja
Inventor
裕一 松木
裕一 松木
山本 正樹
正樹 山本
美沙樹 松村
美沙樹 松村
護 鶴田
護 鶴田
依慶 米山
依慶 米山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Publication of JPWO2014097825A1 publication Critical patent/JPWO2014097825A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6237236B2 publication Critical patent/JP6237236B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D4/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, based on organic non-macromolecular compounds having at least one polymerisable carbon-to-carbon unsaturated bond ; Coating compositions, based on monomers of macromolecular compounds of groups C09D183/00 - C09D183/16
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
    • C09D5/24Electrically-conducting paints
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/46Polymerisation initiated by wave energy or particle radiation
    • C08F2/48Polymerisation initiated by wave energy or particle radiation by ultraviolet or visible light
    • C08F2/50Polymerisation initiated by wave energy or particle radiation by ultraviolet or visible light with sensitising agents

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Description

本発明は、紫外線硬化型樹脂組成物および積層体に関する。
従来、PET樹脂等からなるフィルム上に塗膜を形成した積層体が、例えば、アウトセル型の静電容量式タッチパネルを構成する部材として使用されている。
特開2010−060643号公報
フィルム上に塗膜(ハードコート層)を形成した積層体は、その製造工程で巻き取ったり重ねたりすると互いに貼り付いてしまい、工程内不良が生じるという問題がある。そのため、積層体には、このような貼り付きを防止する性能(アンチブロック性)が要求される。
また、このような積層体が、例えば静電容量式タッチパネルを構成する部材として使用される場合、その一面側に、電極となるITO(スズドープ酸化インジウム)層がスパッタリングによって形成される。しかし、スパッタリングの際、積層体が帯電していると、火花が生じる場合があり、この場合、積層体は不良品となって、歩留まりが低下する。なお、積層体が帯電していると、巻き取りや引き出しの際に、埃などが付着するという不具合も発生する。そのため、積層体には、電気を逃して帯電を防止する性能(帯電防止性)も要求される。
例えば、特許文献1には、帯電防止剤を含むハードコート層の表面に、アンチブロック性の観点から凹凸形状を形成した光学積層体が開示されている。
しかしながら、本発明者らが、この積層体を検討した結果、アンチブロック性および帯電防止性がいずれも不十分であることが分かった。
本発明は、以上の点を鑑みてなされたものであり、硬化させて得られる塗膜のアンチブロック性および帯電防止性がともに優れる紫外線硬化型樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を行なった。その結果、多官能(メタ)アクリレートに特定成分を配合した組成物を硬化させて得られる塗膜においては、アンチブロック性および帯電防止性がいずれも良好となることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(8)を提供する。
(1)多官能(メタ)アクリレート(A)と、光重合開始剤(B)と、シリカ(C)と、導電性素材(D)と、を含有する紫外線硬化型樹脂組成物。
(2)上記導電性素材(D)が、アニオン系界面活性剤(D1)および/または金属酸化物(D2)である、上記(1)に記載の紫外線硬化型樹脂組成物。
(3)上記導電性素材(D)の含有量が、固形分で、全固形分に対して7〜17質量%である上記(1)または(2)に記載の紫外線硬化型樹脂組成物。
(4)さらに、シランカップリング剤(E)を含有する、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の紫外線硬化型樹脂組成物。
(5)さらに、フッ素系オリゴマー(F1)および/またはシリコーン系オリゴマー(F2)であるオリゴマー(F)を含有する、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の紫外線硬化型樹脂組成物。
(6)フィルムのアンチブロックハードコート層用組成物である、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の紫外線硬化型樹脂組成物。
(7)フィルムと、上記フィルムの片面上に配置された塗膜と、を備える積層体であって、上記塗膜が、上記(1)〜(6)のいずれかに記載の紫外線硬化型樹脂組成物を硬化させて得られる塗膜である、積層体。
(8)上記塗膜が、アンチブロックハードコート層であり、上記フィルムにおける上記アンチブロックハードコート層とは反対側に、スパッタリングが施される、上記(7)に記載の積層体。
本発明によれば、硬化させて得られる塗膜のアンチブロック性および帯電防止性がともに優れる紫外線硬化型樹脂組成物を提供することができる。
静電容量式タッチパネルの全体構成の一例を模式的に示す断面図である。 静電容量式タッチパネルの構成の一部である積層体のみを模式的に示す断面図である。
[紫外線硬化型樹脂組成物]
本発明の紫外線硬化型樹脂組成物(以下、単に「本発明の組成物」ともいう。)は、概略的には、多官能(メタ)アクリレート(A)と、光重合開始剤(B)と、シリカ(C)と、導電性素材(D)と、を含有する紫外線硬化型樹脂組成物である。
以下、本発明の組成物に含有される各成分について詳細に説明する。
〔多官能(メタ)アクリレート(A)〕
本発明の組成物は、多官能(メタ)アクリレート(A)を含有することにより、密着性に優れる。本発明の組成物が含有する多官能(メタ)アクリレート(A)は、1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する(メタ)アクリレートであれば、特に限定されない。
なお、「(メタ)アクリロイルオキシ基」とは、アクリロイルオキシ基(CH2=CHCOO−)および/またはメタクリロイルオキシ基(CH2=C(CH3)COO−)を意味するものとし、「(メタ)アクリレート」とは、アクリレートおよび/またはメタクリレートを意味するものとする。
このような多官能(メタ)アクリレート(A)としては、例えば、後述する(メタ)アクリレート(A1)、ウレタン(メタ)アクリレート(A2)、イソシアヌル環を有する(メタ)アクリレート(A3)等が挙げられる。
〈(メタ)アクリレート(A1)〉
(メタ)アクリレート(A1)としては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンポリ(メタ)アクリレート、モノまたはポリペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート等が挙げられ、なかでも、モノまたはポリペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレートが好ましく、ポリペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレートがより好ましい。
モノまたはポリペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレートの具体例としては、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレート等が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらのうち、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートが好ましい。
〈ウレタン(メタ)アクリレート(A2)〉
ウレタン(メタ)アクリレート(A2)は、1分子中に2個以上のウレタン結合と(メタ)アクリロイルオキシ基とを有するウレタン(メタ)アクリレートである。
ウレタン(メタ)アクリレート(A2)としては、ヒドロキシ基および(メタ)アクリロイルオキシ基を有するヒドロキシ(メタ)アクリレート(A2a)と、ポリイソシアネート(A2b)とを反応させることによって得られるものであることが好ましい。
(ヒドロキシ(メタ)アクリレート(A2a))
ヒドロキシ(メタ)アクリレート(A2a)としては、ヒドロキシ基および(メタ)アクリロイルオキシ基を有するヒドロキシ(メタ)アクリレートであれば特に限定されず、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、骨格がモノまたはポリペンタエリスリトールである化合物等が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
なお、骨格がモノまたはポリペンタエリスリトールである化合物の具体例としては、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
これらのうち、入手の容易さ、反応性、相溶性等の観点から、2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等を好適に用いることができる。
(ポリイソシアネート(A2b))
ポリイソシアネート(A2b)としては、1分子内にイソシアネート基を2個以上有するポリイソシアネートであれば特に限定されず、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMHDI)、リジンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート(NBDI)などの脂肪族ポリイソシアネート;トランスシクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン(水添XDI)、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(水添MDI)などの脂環式ポリイソシアネート;TDI(例えば、2,4−トリレンジイソシアネート(2,4−TDI)、2,6−トリレンジイソシアネート(2,6−TDI))、MDI(例えば、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(4,4′−MDI)、2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(2,4′−MDI))、1,4−フェニレンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、トリジンジイソシアネート(TODI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、トリフェニルメタントリイソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネート;これらのイソシアヌレート体;等が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらのうち、脂肪族ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネートが好ましく、HDI、IPDI、水添XDI、水添MDIがより好ましい。
また、ポリイソシアネート(A2b)としては、ポリイソシアネートとポリオールとを、ヒドロキシ基に対してイソシアネート基が過剰になるように(例えば、NCO基/OH基(当量比)が1.2〜2.5になるように)、反応させて得られるウレタンプレポリマーであってもよい。
ウレタンプレポリマーを得るためのポリイソシアネートとしては、例えば、上述したポリイソシアネート(A2b)として記載したもの好ましく用いることができる。
また、ウレタンプレポリマーを得るためのポリオールとしては、特に限定されないが、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、3,3′−ジメチロールヘプタン、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)、ポリカーボネートジオール、ラクトン系ジオール等が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
このようなウレタンプレポリマーであるポリイソシアネート(A2b)としては、例えば、水添MDIとPTMGとを反応させて得られるウレタンプレポリマー、水添XDIとポリカーボネートジオールとを反応させて得られるウレタンプレポリマー等を好ましく用いることができる。
上述したヒドロキシ(メタ)アクリレート(A2a)とポリイソシアネート(A2b)とを反応させることによって得られるウレタン(メタ)アクリレート(A2)としては、例えば、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを含むヒドロキシ(メタ)アクリレート(A2a)とHDIとの反応物;ペンタエリスリトールトリアクリレートと水添MDIとの反応物;2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)と上述したウレタンプレポリマーであるポリイソシアネート(A2b)との反応物;ペンタエリスリトールトリアクリレートと水添XDIとの反応物;等を好適に用いることができる。
〈イソシアヌル環を有する(メタ)アクリレート(A3)〉
イソシアヌル環を有する(メタ)アクリレート(A3)としては、例えば、エトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレート、ε−カプロラクトン変性トリス−(2−アクリロキシエチル)イソシアヌレート等が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
なお、イソシアヌル環を有する(メタ)アクリレート(A3)としては、市販品を用いることができ、具体的には、例えば、エトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレートとしては、新中村化学工業社製の「NKエステル A−9300」が挙げられ、ε−カプロラクトン変性トリス−(2−アクリロキシエチル)イソシアヌレートとしては、新中村化学工業社製の「NKエステル A−9300−1CL」が挙げられる。
本発明の組成物において、多官能(メタ)アクリレート(A)としては、上述した(メタ)アクリレート(A1)、ウレタン(メタ)アクリレート(A2)、イソシアヌル環を有する(メタ)アクリレート(A3)を、1種単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
このとき、各成分の量比は特に限定されないが、例えば、(メタ)アクリレート(A1)とウレタン(メタ)アクリレート(A2)とを併用する場合、ウレタン(メタ)アクリレート(A2)の量は、固形分で、全多官能(メタ)アクリレート(A)中、1〜90質量%であるのが好ましく、5〜50質量部であるのがより好ましい。
〔光重合開始剤(B)〕
本発明の組成物に含有される光重合開始剤(B)は、上述した多官能(メタ)アクリレート(A)等を光によって重合させ得るものであれば特に限定されない。
光重合開始剤(B)としては、例えば、アルキルフェノン系光重合開始剤、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、α−アミロキシムエステル、テトラメチルチュウラムモノサルファイド、ベンゾイン類、ベンゾインメチルエーテル、チオキサントン類、プロピオフェノン類、ベンジル類、アシルホスフィンオキシド類が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらのうち、光安定性、光開裂の高効率性、表面硬化性、相溶性、低揮発、低臭気という観点から、アルキルフェノン系光重合開始剤であるのが好ましい。
アルキルフェノン系光重合開始剤としては、具体的には、例えば、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン等が挙げられる。
本発明の組成物における光重合開始剤(B)の含有量は、固形分で、上述した多官能(メタ)アクリレート(A)100質量部に対して、1〜20質量部であるのが好ましく、2〜15質量部であるのがより好ましい。
〔シリカ(C)〕
本発明の組成物は、シリカ(C)を含有することにより、本発明の組成物を硬化させて得られる塗膜の表面に適度な凹凸形状が形成され、アンチブロック性に優れる。
本発明の組成物に含有されるシリカ(C)としては、特に限定されず、従来公知の任意のシリカを用いることができ、具体的には、例えば、ヒュームドシリカ、焼成シリカ、沈降シリカ、粉砕シリカ、溶融シリカ、コロイダルシリカなどが挙げられる。
また、シリカ(C)の比表面積は、後述するシリカ(C)の一次粒子径を推測できるという理由から、20〜400m2/gが好ましく、40〜300m2/gがより好ましい。なお、シリカ(C)の比表面積は、BET(窒素)法で測定した値で示される。
また、シリカ(C)の一次粒子径は、塗膜の透明性を維持しつつもアンチブロック性を確保する必要性から、5〜100nmが好ましく、10〜70nmがより好ましい。
本発明の組成物におけるシリカ(C)の含有量は、得られる塗膜のアンチブロック性がより優れ、かつ、透明性を確保できるという理由から、固形分で、多官能(メタ)アクリレート(A)100質量部に対して、5〜40質量部であるのが好ましく、10〜25質量部であるのがより好ましい。
なお、このようなシリカ(C)は、本発明の組成物の貯蔵中にシリカ(C)の再凝集を防止するという理由から、シリカ分散剤と併用させて、本発明の組成物に配合してもよい。シリカ分散剤としては、市販品を用いることができ、その具体例としては、ビッグケミー社製のBYK−103等が挙げられる。
シリカ分散剤の量は、特に限定されないが、例えば、シリカ(C)100質量部に対して、0.01〜1質量部が好ましい。
〔導電性素材(D)〕
本発明の組成物は、導電性素材(D)を含有することにより、本発明の組成物を硬化させて得られる塗膜において、電気を逃がす(電気を通す)機能が発現し、帯電防止性に優れる。
本発明の組成物に含有される導電性素材(D)としては、例えば、後述するアニオン系界面活性剤(D1)および/または金属酸化物(D2)が挙げられる。
〈アニオン系界面活性剤(D1)〉
アニオン系界面活性剤(D1)としては、カルボン酸(塩)(D1a)、スルホン酸(塩)(D1b)、硫酸エステル(塩)(D1c)、リン酸エステル(塩)(D1d)が挙げられる。
カルボン酸(塩)(D1a)としては、炭素数8〜24の高級脂肪酸(塩)(D1a1)、炭素数8〜24の高級アルコールのカルボキシアルキル(炭素数1〜3)エーテル(塩)(D1a2)、炭素数8〜24の高級アルコールのアルキレンオキサイド(以下AOと略記する)付加物のカルボキシアルキル(炭素数1〜3)エーテル(塩)(D1a3)が挙げられる。
(D1a)の具体例としては、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩、オクチルアルコールカルボキシメチル化ナトリウム塩、デシルアルコールカルボキシメチル化ナトリウム塩、ラウリルアルコールカルボキシメチル化ナトリウム塩、トリデカノールカルボキシメチル化ナトリウム塩、ラウリルアルコールエチレンオキサイドEO2モル付加物のカルボキシメチル化物のナトリウム塩、ミリスチルアルコールEO3モル付加物のカルボキシメチル化物のナトリウム塩、などが挙げられる。
スルホン酸(塩)(D1b)としては、炭素数8〜24のα−オレフィンのスルホン酸化物(塩)(D1b1)、炭素数8〜24の高級アルコールのスルホコハク酸(モノ、ジ)エステル(塩)(D1b2)、炭素数8〜14のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸(塩)(D1b3)、石油スルホネート(塩)(D1b4)が挙げられる。
(D1b2)の炭素数8〜24の高級アルコールとしては、直鎖または分岐アルコールのいずれでもよく、例えば、オクチルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、ラウリルアルコール、パルミチルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコールなどが挙げられる。
(D1b3)の炭素数8〜14のアルキル基としては、直鎖または分岐のいずれでもよく、オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル基、イソデシル基、ドデシル基、イソドデシル基、ペンタデシル基等が挙げられる。
(D1b)の具体例としては、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン等のスルホン酸化物のナトリウム塩、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩、ジトリデシルスルホコハク酸ナトリウム塩、スルホコハク酸ラウリルジナトリウム塩、オクチルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸のトリアルキルアミン塩[炭素数2〜18の直鎖または分岐のアルキルアミン塩(例えば、トリメチルアミン塩、ジアルキルメチルアミン塩、トリアルキルアミン塩等)]などが挙げられる。
硫酸エステル(塩)(D1c)としては、高級アルコール硫酸エステル(塩)[炭素数8〜18の脂肪族アルコールの硫酸エステル(塩)](D1c1)、高級アルキルエーテル硫酸エステル(塩)[炭素数8〜18の脂肪族アルコールのEO1〜10モル付加物の硫酸エステル(塩)](D1c2)、硫酸化油(天然の不飽和油脂または不飽和のロウを硫酸化して中和したもの)(D1c3)、硫酸化脂肪酸エステル(不飽和脂肪酸の低級アルコールエステルを硫酸化して中和したもの)(D1c4)および硫酸化オレフィン(炭素数12〜18のオレフィンを硫酸化して中和したもの)(D1c5)が挙げられる。
(D1c)の具体例としては、ロート油、硫酸化牛脂、硫酸化落花生油、硫酸化オレイン酸ブチル塩、硫酸化リシノレイン酸ブチル塩などが挙げられる。
リン酸エステル(塩)(D1d)としては、炭素数3〜24のアルコールのリン酸(モノ、ジ)エステル(塩)(D1d1)、または炭素数3〜24のアルコールのAO付加物のリン酸(モノ、ジ)エステル(塩)(D1d2)が挙げられる。
(D1d2)のポリオキシアルキレンアルキルエーテル中のアルキル基は脂肪族アルコール由来のものが使用できる。脂肪族アルコールとしては、好ましいものは炭素数3〜18の直鎖または分岐アルコール、さらに好ましくは炭素数3〜16の直鎖または分岐アルコール、特に好ましくは炭素数10〜15の直鎖または分岐アルコールである。
炭素数3〜18のアルコールとしては、プロパノール、ドデカノール、トリデカノール、テトラデカノール、ペンタデカノール、ヘキサデカノール、オクタデカノール等の直鎖飽和のアルコール、オレイルアルコール等の直鎖不飽和アルコール、プロパノール−2、ブタノール−2、2−エチル−1−ヘキサノール、ペンタデカノール−2、オクタデカノール−2等の分岐飽和アルコールが挙げられる。
上記アルコールのアルキレンオキサイド付加物としては、エチレンオキサイド(以下EOと略記)付物またはプロピレンオキサイド(以下POと略記)付加物およびEOとPOの共付加物が含まれる。これらのうち好ましいものはEO付加物およびEOとPO共付加物、特に好ましくはEO付加物である。付加モル数は1〜10モルが好ましい。
リン酸エステルの塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、アルミニウム塩、スズ塩、銅塩、亜鉛塩、鉄塩、コバルト塩等が挙げられる。これらのうちで好ましいものはナトリウム塩、カリウム塩であり、特に好ましいものはナトリウム塩である。リン酸エステル塩としては、モノエステル塩またはジエステル塩およびこれらの混合物が使用できる。
(D1d)の具体例としては、オクチルアルコールリン酸モノエステルカリウム塩、オクチルアルコールリン酸ジエステルジカリウム塩、ラウリルアルコールリン酸モノエステルモノカリウム塩、ラウリルアルコールリン酸ジエステルジカリウム塩、トリデシルアルコールのEO5.5モル付加物のリン酸モノエステルカリウム塩、トリデシルアルコールのEO5.5モル付加物のリン酸ジエステルカリウム塩、イソステアリルアルコールのE05モル付加物のリン酸モノエステルカリウム塩、イソステアリルアルコールのE05モル付加物のリン酸ジエステルジカリウム塩などが挙げられる。
(D1a3)、(D1c2)、および(D1d2)に使用されるAOとしては、EO、プロピレンオキサイド(以下POと略記する)およびブチレンオキサイドが挙げられる。これらのうち好ましいものはEOおよびPOである。また、高級アルコール1モルに対するAOの付加モル数としては、通常1〜50モルであり、1〜20モルが好ましい。
アニオン系界面活性剤(D1)が塩の形をとる場合、通常アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩など)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシュウム塩、マグネシウム塩など)、遷移金属塩(例えば、Fe塩、Co塩など)、IIB族金属塩(例えば、Znなど)、IIIA族金属塩(例えば、アルミニウム塩など)、およびアミン塩[例えば、アンモニウム塩、アルカノールアミン(例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン等塩)など]である。これらのうち好ましいものは、アルカリ金属塩、アルカノールアミン塩である。
〈金属酸化物(D2)〉
導電性素材(D)である金属酸化物(D2)としては、例えば、酸化スズ、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化ルテニウム、酸化レニウム、酸化銀、酸化ニッケル、酸化銅などが挙げられ、なかでも、酸化スズ、酸化インジウムが好ましい。
また、これらの金属酸化物を主成分とし、さらに他の元素を含むことができる。なお、主成分とは、成分の中で最も含有量(質量%)が多い成分を意味する。他の元素としては、例えば、Ti、Zr、Sn、Sb、Cu、Fe、Mn、Pb、Cd、As、Cr、Hg、Zn、Al、Mg、Si、P、S、B、Nb、In、V、ハロゲン原子などが挙げられ、なかでも、導電性を高める観点から、Sb、P、B、Nb、In、V、ハロゲン原子が好ましい。
このような金属酸化物(D2)の具体例としては、スズドープ酸化インジウム、アンチモンドープ酸化スズ、フッ素ドープ酸化スズ、リンドープ酸化スズ、アンチモン酸亜鉛、インジウムドープ酸化亜鉛、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化ルテニウム、酸化レニウム、酸化銀、酸化ニッケル、酸化銅などが挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらのうち、帯電防止性がより優れ、透明性にも優れるという理由から、スズドープ酸化インジウム、リンドープ酸化スズが好ましい。
金属酸化物(D2)が微粒子である場合、一次粒子の平均粒子径は、特に限定されないが、1〜150nmであることが好ましく、5〜100nmであることがより好ましい。このとき、微粒子の形状は、特に限定されず、例えば、米粒状、球形状、立方体状、紡錘形状、不定形状などが挙げられる。また、微粒子の表面は、公知の無機化合物または有機化合物を用いて、表面処理が施されていてもよい。
なお、金属酸化物(D2)の微粒子は、分散媒に分散した状態で本発明の組成物に添加されてもよい。分散媒としては、沸点が60〜170℃の液体を用いることが好ましく、具体的には、例えば、水、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール)、ケトン(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン)、エステル(例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル)、脂肪族炭化水素(例えば、ヘキサン、シクロヘキサン)、ハロゲン化炭化水素(例えば、メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭素)、芳香族炭化水素(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン)、アミド(例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、n−メチルピロリドン)、エーテル(例えば、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラハイドロフラン)、エーテルアルコール(例えば、1−メトキシ−2−プロパノール)等が挙げられる。
本発明の組成物に含有される導電性素材(D)としては、上述したアニオン系界面活性剤(D1)および金属酸化物(D2)のほか、カチオン系界面活性剤(D3)、ノニオン系界面活性剤(D4)、リチウム塩系導電性化合物(D5)などが挙げられる。
カチオン系界面活性剤(D3)としては、例えば、第4級アンモニウム塩型カチオン系界面活性剤、アミン塩型カチオン系界面活性剤などが挙げられ、具体的には、例えば、特開2006−206858号公報の段落[0052]〜[0060]に記載されたカチオン界面活性剤(B−2)が挙げられる。
ノニオン系界面活性剤(D4)としては、例えば、炭素数1〜24のアルコールのAO付加物、脂肪酸エステル化合物などが挙げられ、具体的には、例えば、特開2006−206858号公報の段落[0071]〜[0073]に記載された非イオン界面活性剤(B−4)が挙げられる。
リチウム塩系導電性化合物(D5)としては、具体的には、例えば、LiPF6、LiBF4、LiClO4、LiCF3SO3、LiC49SO3、LiN(CF3SO22、LiAsF6等が挙げられる。
本発明の組成物に含有される導電性素材(D)としては、上述したアニオン系界面活性剤(D1)、金属酸化物(D2)、カチオン系界面活性剤(D3)、ノニオン系界面活性剤(D4)、リチウム塩系導電性化合物(D5)を、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらのうち、電気を通さないシリカ(C)と併用された状態で良好な帯電防止性を発揮するという観点から、アニオン系界面活性剤(D1)および/または金属酸化物(D2)が好ましく、金属酸化物(D2)がより好ましい。
本発明の組成物における導電性素材(D)の含有量は、固形分量で、本発明の組成物の全固形分に対して、7〜17質量%であるのが好ましく、7.5〜15.5質量%であるのがより好ましい。導電性素材(D)が少なすぎると帯電防止性がやや劣る場合があり、また、多すぎるとアンチブロック性が劣る場合があるが、導電性素材(D)の含有量が上記範囲内であれば、帯電防止性がより優れるとともに、アンチブロック性もより優れる。
〔シランカップリング剤(E)〕
本発明の組成物は、さらに、シランカップリング剤(E)を含有するのが好ましい。これにより、本発明の組成物を硬化させて得られる塗膜は、フィルムに対する密着性、とりわけ耐水密着性に優れる。これは、シランカップリング剤(E)が、フィルムである基材表面のヒドロキシ基、カルボキシ基、カルボニル基などの官能基へ配向し、かつ、本発明の組成物中の多官能(メタ)アクリレート(A)やシリカ(C)とも強く相互作用し、その結果、シランカップリング剤(E)が添加されない場合と比較して、強固な塗膜/基材界面を形成できるためであると考えられる。
本発明の組成物に含有されるシランカップリング剤(E)としては、特に限定されず、従来公知のオルガノアルコキシシランを用いることができ、具体的には、例えば、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)−アミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノ基含有オルガノアルコキシシラン;3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランなどのエポキシ基含有オルガノアルコキシシラン;3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシランなどのアクリロキシ基含有オルガノアルコキシシラン;3−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのメルカプト基含有オルガノアルコキシシラン;3−ウレイドプロピルトリエトキシシランなどのウレイド基含有オルガノアルコキシシラン;ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィドなどのスルフィド基含有オルガノアルコキシシラン;N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−アミノプロピルトリエトキシシランなどのケチミノ基含有オルガノアルコキシシラン;等が好適に挙げられる。
これらのうち、密着性の効果がより優れるという理由から、エポキシ基含有オルガノアルコキシシラン、アクリロキシ基含有オルガノアルコキシシランが好ましい。
なお、本発明の組成物におけるシランカップリング剤(E)の含有量は、基材への密着性の効果がより優れるという理由から、本発明の組成物の固形分中、0.1〜10質量%であるのが好ましく、0.5〜6質量%であるのがより好ましい。
〔オリゴマー(F)〕
本発明の組成物は、さらに、フッ素系オリゴマー(F1)および/またはシリコーン系オリゴマー(F2)であるオリゴマー(F)を含有するのが好ましい。
上述したように、本発明の組成物は、シリカ(C)を含有することで、得られる塗膜のアンチブロック性に優れるが、さらに、微量のオリゴマー(F)を含有することで、アンチブロック性がより優れる。これは、オリゴマー(F)がシリカ(C)を塗膜の表面に移動させることで、凹凸形状が現れやすくなるためであると考えられる。
〈フッ素系オリゴマー(F1)〉
フッ素系オリゴマー(F1)としては、例えば、パーフルオロアルキル基を含むアルコールのアクリル酸エステルのポリマーまたはリン酸エステル等が挙げられる。
このようなフッ素系オリゴマー(F1)としては、フッ素系界面活性剤を好適に用いることができる。フッ素系界面活性剤は、フッ素を含有する界面活性剤をいい、通常、炭化水素系界面活性剤の疎水基の水素原子の全部または一部をフッ素原子で置換したものである。
フッ素系界面活性剤としては、具体的には、例えば、1,1,2,2−テトラフロロオクチル(1,1,2,2−テトラフロロプロピル)エーテル、1,1,2,2−テトラフロロオクチルヘキシルエーテル、オクタエチレングリコールジ(1,1,2,2−テトラフロロブチル)エーテル、ヘキサエチレングリコール(1,1,2,2,3,3−ヘキサフロロペンチル)エーテル、オクタプロピレングリコールジ(1,1,2,2−テトラフロロブチル)エーテル、ヘキサプロピレングリコールジ(1,1,2,2,3,3−ヘキサフロロペンチル)エーテル、パーフロロドデシルスルホン酸ナトリウム、1,1,2,2,8,8,9,9,10,10−デカフロロドデカン、1,1,2,2,3,3−ヘキサフロロデカン、N−[3−(パーフルオロオクタンスルホンアミド)プロピル]−N,N′−ジメチル−N−カルボキシメチレンアンモニウムベタイン、パーフルオロアルキルスルホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩、パーフルオロアルキル−N−エチルスルホニルグリシン塩、リン酸ビス(N−パーフルオロオクチルスルホニル−N−エチルアミノエチル)、モノパーフルオロアルキルエチルリン酸エステル等が挙げられる。
このようなフッ素系オリゴマー(F1)としては、市販品を用いることができ、具体的には、例えば、DIC社製のメガファックシリーズ(例えば、メガファックRS−75など)、ネオス社製のフタージェントまたはFTXシリーズ(例えば、FTX−218など)等が挙げられる。
〈シリコーン系オリゴマー(F2)〉
シリコーン系オリゴマー(F2)としては、例えば、鎖状のジメチルポリシロキサン(ジメチルシリコーン)等が挙げられる。
このようなシリコーン系オリゴマー(F2)としては、シリコーン系界面活性剤を好適に用いることができる。シリコーン系界面活性剤は、疎水性部分がシリコーン樹脂からなり、この末端および/または側鎖に親水性基が導入された化合物である。
シリコーン樹脂としては、具体的には、例えば、ポリ(ジメチル)シロキサン、メチルフェニルジメチルポリシロキサン、テトラメチルテトラフェニルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン・ポリメチルフェニルシロキサンコポリマー、ポリメチルシロキサン、テトラメチルポリメチルシロキサン、ポリメチルシロキサン・ポリジメチルシロキサンコポリマー;これらの側鎖のメチル基の一部または全てがフェニル基、水素原子などの置換基で置換されたもの:等が挙げられる。
また、このシリコーン樹脂に導入される親水性基としては、例えば、ポリエーテル基、ポリグリセリン基、ピロリドン基、ベタイン基、硫酸塩基、水酸基、カルボキシル基、リン酸塩基、4級アンモニウム塩基などが挙げられる。
このようなシリコーン系オリゴマー(F2)としては、市販品を用いることができ、具体的には、例えば、エボニックデグサ社製のTEGO Glideシリーズ(例えば、TEGO Glide 450など)等が挙げられる。
本発明の組成物においては、オリゴマー(F)として、上述したフッ素系オリゴマー(F1)およびシリコーン系オリゴマー(F2)を、それぞれ1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の組成物におけるオリゴマー(F)の含有量は、固形分で、上述した多官能(メタ)アクリレート(A)100質量部に対して、0.01〜1質量部であるのが好ましく、0.1〜0.6質量部であるのがより好ましい。オリゴマー(F)の量が少なすぎるとシリカ(C)を塗膜の表面に移動させる作用が発現しにくく、多すぎるとかえってアンチブロック性の向上を阻害したり、塗膜の透明性を残ったりする場合もあるが、上記範囲内であれば、得られる塗膜において、アンチブロック性がさらに優れ、透明性も優れる。
〔溶剤〕
本発明の組成物は、作業性等の観点から、さらに、溶剤を含有するのが好ましい。
溶剤は、有機溶剤であり、例えば、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、デカリンなどの脂環式炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、ドデシルベンゼン、メチルナフタレンなどの芳香族炭化水素類;メチレンクロライド、クロロホルム、エチレンクロライド、クロロベンゼンなどのハロゲン化物;THF、ジブチルエーテル、ジペンチルエーテル、ジヘキシルエーテル、ジヘプチルエーテル、ジオクチルエーテルなどのエーテル類;酢酸エチル、酢酸ブチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、ヘキサメチレンジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレートなどのエステル類;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類;プロピレングリコールモノメチルエーテル、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、プロピルセルソルブ、ブチルセルソルブなどのグリコールエーテル類;等が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
〔その他の添加剤〕
本発明の組成物は、本発明の目的を損なわない範囲で、その他の添加剤を任意の含有量で含有することができる。
[製造方法]
本発明の組成物の製造方法は、特に限定されず、例えば、反応容器に上述した必須成分および任意成分を入れ、減圧下で混合ミキサー等のかくはん機を用いて十分に混合する方法が挙げられる。
このとき、まず、用いられる多官能(メタ)アクリレート(A)の一部または全部にシリカ(C)を分散させたマスターバッチを得た後、このマスターバッチと残りの成分とを混合する方法が好ましい。この方法によれば、微粒子で会合しやすいシリカ(C)がより好適にマトリクス中に分散し、得られる塗膜の透明性が良好となる。
[用途等]
本発明の組成物を、例えばフィルムの少なくとも片面上に塗布した後に硬化させることにより、塗膜が形成され、フィルムの片面上に塗膜が配置された積層体が得られる。ここで、フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタラート(Polyethylene terephthalate:PET)樹脂等からなるフィルムが挙げられる。
本発明の組成物を塗布する方法は、特に限定されず、例えば、はけ塗り、流し塗り、浸漬塗り、スプレー塗り、スピンコート等の公知の塗布方法を採用できる。
このとき、本発明の組成物の塗布量としては、特に限定されないが、例えば、アンチブロックハードコート層用組成物である場合、硬化時の塗膜の膜厚が1〜5μm程度となるようにするのが好ましい。
また、本発明の組成物の硬化は、紫外線により行うことができる。本発明の組成物を硬化させる際に使用する紫外線の照射量としては、特に限定されないが、速硬化性、作業性の観点から、例えば、100〜3000mJ/cm2が挙げられる。本発明の組成物を紫外線照射により硬化させる際の温度は、例えば、20〜80℃である。紫外線を照射する装置としては、特に限定されず、従来公知のものを使用できる。
このような本発明の組成物は、例えば、フィルムのハードコート層用組成物、とりわけ、アンチブロックハードコート層用組成物として、好適に用いられる。
次に、本発明の組成物をアンチブロックハードコート層用組成物として使用した積層体について、図1および図2に基いてより詳細に説明する。
図1は、静電容量式タッチパネルの全体構成の一例を模式的に示す断面図である。図2は、静電容量式タッチパネルの構成の一部である積層体のみを模式的に示す断面図である。なお、図1に示すタッチパネルは、いわゆる「アウトセル型」であるが、本発明の組成物の適用例としては、この型式に限定されるものではない。
図1に示すように、反射防止フィルム23が上面に搭載された液晶パネル22の上側には、エアギャップ24を介して、タッチパネル21が配置されている。なお、タッチパネル21の上側には、最表面ハードコート層(図示せず)が上面に形成されたカバーガラス26が、光学用両面粘着テープ25によって、貼り付けられている。そして、タッチパネル21の構成部材として、積層体1が用いられている。
図2に示すように、積層体1は、PETフィルム11を有する。PETフィルム11の厚さは、50〜188μm程度である。PETフィルム11の片面(下側の面)上には、本発明の組成物を硬化させて得られる塗膜であるアンチブロックハードコート層12が形成されている。アンチブロックハードコート層12の厚さは、1〜5μm程度である。また、PETフィルム11におけるアンチブロックハードコート層12とは反対側の片面(上側の面)上には、厚さが3〜10μm程度であるクリアハードコート層13が形成されている。
そして、図1に示すように、クリアハードコート層13の上側には、厚さが数100nm程度であるインデックスマッチング層14を介して、電極となるITO層28が形成されている。なお、インデックスマッチング層14は、エッチング処理後のITO層28のパターンを見えにくくするための層である。
図1に示すように、一対の、ITO層28が形成された積層体1が、光学用両面粘着テープ25によって貼り付けられて、タッチパネル21が構成されている。
このようなタッチパネル21を製造する工程において、積層体1は、例えば所望の形状に切り出される前に巻き取られたりするが、このとき、アンチブロックハードコート層12は、本発明の組成物を硬化させて得られる塗膜であることから、アンチブロック性に優れるため、クリアハードコート層13と重なり合っても、貼り付きが防止され、工程内不良を抑制できる。
また、上記工程において、積層体1にITO層28をスパッタリングで形成するが、アンチブロックハードコート層12が、本発明の組成物を硬化させて得られる塗膜であることから、帯電防止性に優れるため、スパッタリング時の火花発生が防止されて歩留まり低下を抑制でき、また、埃等の付着も抑えられる。
なお、帯電防止性に関しては、ITO層28が形成される側の層であるクリアハードコート層13に、その機能を与えることも考えられるが、その場合、クリアハードコート層13の通電により、タッチパネルの誤作動を誘引することがあるため、実質的に困難である。そこで、アンチブロックハードコート層12にその機能を持たせることで、積層体1全体として、スパッタリング時の火花発生を防止することができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例1〜9、比較例1〜2]
下記第1表に示す各成分を、同表に示す配合量(単位:質量部)で、かくはん機を用いて混合し、各例の紫外線硬化型樹脂組成物(以下、単に「組成物」ともいう。)を得た。このとき、まず、多官能(メタ)アクリレート(A)にシリカ(C)を分散させてマスターバッチ化した後、これに残りの成分を混合させた。
〔評価〕
次に、得られた各組成物を、PETフィルム(ルミラーU46、東レ社製、厚さ:125μm)の片面上に、乾燥後の膜厚が3μmとなるようにバーコーターを用いて塗布した。80℃で1.5分乾燥した後、日本電池社製のGS UV SYSTEMを用いて、ピーク強度が300mW/cm2、積算光量が300mJ/cm2となるようにUV照射を行って塗膜(アンチブロックハードコート層)を形成し、評価用サンプルを得た。
この評価用サンプルを用いて、各特性を以下の方法により評価した。結果を下記第1表に示す。
〈アンチブロック性〉
まず、得られた評価用サンプルについて、上記フィルムにおける上記塗膜(アンチブロックハードコート層)とは反対側の片面上に、市販品であるアクリル系のクリアハードコート層用塗料(HR320−2、横浜ゴム社製)を、乾燥後の膜厚が3μmとなるように塗布し、その後、上記と同様にして、UV照射を行ってクリアハードコート層を形成した。
次に、クリアハードコート層を形成した評価用サンプルを、正方形(50mm×50mm)に切り出し(以下、これを「個片サンプル」という)、10枚の個片サンプルを作成した。そして、1つの個片サンプルにおけるアンチブロックハードコート層と、別の個片サンプルにおけるクリアハードコート層とが接するようにして、個片サンプルを10枚重ね合わせ(以下、これを「積層サンプル」という)、積層サンプルを、上面から10kgの荷重をかけた状態で、40℃で1週間放置した。このとき、アンチブロックハードコート層とクリアハードコート層とが張り付くと、両者の界面にウォーターマークが出現する。
次に、放置した後の積層サンプルを上面から目視により観察し、ウォーターマークが確認されなかった場合にはアンチブロック性に優れるものとして「◎」と評価し、ウォーターマークが2個以下であった場合にはアンチブロック性にやや優れるものとして「○」と評価し、3個以上であった場合にはアンチブロック性に劣るものとして「×」と評価した。
〈帯電防止性(表面抵抗)〉
得られた評価用サンプルについて、抵抗測定器(ダイアインスツルメンツ社製、ハイレスタIPとHRプローブ)を用い、25℃、50%RHの条件下において100Vにおける上記塗膜(アンチブロックハードコート層)の表面抵抗を測定した。
表面抵抗が1.0×1012Ω/□以下の場合には帯電防止性に優れるものとして「◎」と評価し、1.0×1012Ω/□超1.0×1013Ω/□以下の場合には帯電防止性にやや優れるものとして「○」と評価し、1.0×1013Ω/□超の場合には帯電防止性に劣るものとして「×」と評価した。
〈透明性(ヘイズ)〉
JIS K7361−1:1997に従い、得られた評価用サンプルを正方形(30mm×30mm)に切り出したものについて、ヘイズメーター(HM150、村上色彩技術研究所社製)を用いてヘイズ率を測定した。ヘイズ率が1%以下の場合には透明性に優れるものとして「◎」と評価し、1%超3%未満の場合には透明性にやや優れるものとして「○」と評価し、3%以上の場合には透明性に劣るものとして「×」と評価した。
〈密着性〉
評価用サンプルの上記塗膜(アンチブロックハードコート層)に、1mmの基盤目100個(10×10)を作り、基盤目上にセロハン粘着テープ(幅18mm)を完全に付着させ、直ちにテープの一端を基板に対して直角に保ちながら瞬間的に引き離し、完全に剥がれないで残った基盤目の数を調べた。残った基盤目の数が100個の場合は密着性に優れるものとして「◎」と評価し、100個未満75個以上の場合は密着性にやや優れるものとして「○」と評価し、75個未満の場合は密着性にやや劣るものとして「×」と評価した。
〈耐水密着性〉
上述した密着性の評価を行なったものとは別の評価用サンプルについて、98℃の温水に3時間浸漬させた後、上記と同様にして、密着性の評価を行なった。
残った基盤目の数が100個の場合は耐水密着性に優れるものとして「◎」と評価し、100個未満75個以上の場合は耐水密着性にやや優れるものとして「○」と評価し、75個未満の場合は耐水密着性にやや劣るものとして「×」と評価した。
上記第1表に示す成分は、以下に示す通りである。
・多官能(メタ)アクリレート1:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(ミラマーM600、東洋ケミカルズ社製)
・多官能(メタ)アクリレート2:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを主成分として含むヒドロキシ(メタ)アクリレートとヘキサメチレンジイソシアネートとを40/60(質量比)で反応させた反応物(NX103−198、亜細亜工業社製)
・光重合開始剤1:1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(イルガキュア2959、BASF社製)
・シリカ1:ヒュームドシリカ(AEROSIL R972、日本アエロジル社製、比表面積:130m2/g、一次粒子径:16nm)
・シリカ分散剤1:DISPERBYK−103、ビッグケミー・ジャパン社製)
・アニオン系界面活性剤1:炭素数13の直鎖アルコールのEO5.5モル付加物のリン酸モノおよびジエステルナトリウム塩混合物(ケミスタット3500、三洋化成工業社製)
・アニオン系界面活性剤2:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステルアンモニウム(エレミノールCLS−20、三洋化成工業社製)
・金属酸化物1:酸化スズコロイド溶液(セルナックスCX−S303IP、日産化学工業社製)
・シランカップリング剤1:3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(KBM−503、信越化学工業社製)
・フッ素系オリゴマー1:含フッ素基、親水性基、親油性基、および、UV反応性基を含有するオリゴマー(メガファックRS−75、DIC社製)
・シリコーン系オリゴマー1:ポリエーテル変性シロキサンオリゴマー(TEGO Glide 450、エボニックデグサ社製)
・溶剤1:メチルイソブチルケトン
上記第1表に示す結果から、導電性素材(D)を含有しない比較例1は帯電防止性が劣り、シリカ(C)を含有しない比較例2はアンチブロック性に劣ることが分かった。
これに対して、シリカ(C)および導電性素材(D)を含有する実施例1〜9は、いずれも、アンチブロック性および帯電防止性がともに優れることが分かった。
ここで、実施例1〜9を詳細に見ると、オリゴマー(F)を含有しない実施例9と比べて、例えば、オリゴマー(F)を含有する実施例1〜5は、アンチブロック性がより優れることが分かった。
また、シランカップリング剤(E)を含有する実施例5は、これを含有しない他の実施例と比べて、耐水密着性が極めて優れることが分かった。
1 積層体
11 PETフィルム
12 アンチブロックハードコート層(塗膜)
13 クリアハードコート層
14 インデックスマッチング層
21 タッチパネル
22 液晶パネル
23 反射防止フィルム
24 エアギャップ
25 光学用両面粘着テープ
26 カバーガラス
28 ITO層

Claims (7)

  1. 多官能(メタ)アクリレート(A)と、光重合開始剤(B)と、シリカ(C)と、導電性素材(D)と、を含有し、
    さらに、フッ素系オリゴマー(F1)および/またはシリコーン系オリゴマー(F2)であるオリゴマー(F)を含有し、
    前記シリカ(C)の含有量が、固形分で、前記多官能(メタ)アクリレート(A)100質量部に対して、5〜40質量部であり、
    前記導電性素材(D)の含有量が、固形分で、全固形分に対して7〜17質量%であり、
    前記オリゴマー(F)の含有量が、固形分で、前記多官能(メタ)アクリレート(A)100質量部に対して、0.01〜1質量部である、紫外線硬化型樹脂組成物。
  2. 前記オリゴマー(F)が、前記フッ素系オリゴマー(F1)である、請求項1に記載の紫外線硬化型樹脂組成物。
  3. 前記導電性素材(D)が、アニオン系界面活性剤(D1)および/または金属酸化物(D2)である、請求項1または2に記載の紫外線硬化型樹脂組成物。
  4. さらに、シランカップリング剤(E)を含有する、請求項1〜3のいずれかに記載の紫外線硬化型樹脂組成物。
  5. フィルムのアンチブロックハードコート層用組成物である、請求項1〜のいずれかに記載の紫外線硬化型樹脂組成物。
  6. フィルムと、前記フィルムの片面上に配置された塗膜と、を備える積層体であって、
    前記塗膜が、請求項1〜のいずれかに記載の紫外線硬化型樹脂組成物を硬化させて得られる塗膜である、積層体。
  7. 前記塗膜が、アンチブロックハードコート層であり、
    前記フィルムにおける前記アンチブロックハードコート層とは反対側に、スパッタリングが施される、請求項に記載の積層体。
JP2013554132A 2012-12-18 2013-11-25 紫外線硬化型樹脂組成物および積層体 Active JP6237236B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012275534 2012-12-18
JP2012275534 2012-12-18
PCT/JP2013/081611 WO2014097825A1 (ja) 2012-12-18 2013-11-25 紫外線硬化型樹脂組成物および積層体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2014097825A1 JPWO2014097825A1 (ja) 2017-01-12
JP6237236B2 true JP6237236B2 (ja) 2017-11-29

Family

ID=50978166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013554132A Active JP6237236B2 (ja) 2012-12-18 2013-11-25 紫外線硬化型樹脂組成物および積層体

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6237236B2 (ja)
TW (1) TW201435012A (ja)
WO (1) WO2014097825A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101784049B1 (ko) * 2014-11-14 2017-10-10 롬엔드하스전자재료코리아유한회사 착색 감광성 수지 조성물 및 이로부터 제조된 차광성 스페이서
JP6245705B2 (ja) * 2015-05-22 2017-12-13 大日精化工業株式会社 ハードコート膜形成用組成物、硬化膜、及び帯電防止性物品
JP6571488B2 (ja) * 2015-10-26 2019-09-04 日東電工株式会社 ハードコートフィルムおよび透明導電性フィルム
CN105885494B (zh) * 2015-12-23 2019-04-05 珠海市佳伟力环保科技有限公司 辐射固化硅氟涂料及其制备方法和应用
JP6337386B1 (ja) * 2017-07-31 2018-06-06 ナガセケムテックス株式会社 積層体及びディスプレイ
CN115667336A (zh) * 2020-05-26 2023-01-31 日产化学株式会社 包含氨基甲酸酯(甲基)丙烯酸酯及经表面改性的二氧化硅粒子的硬涂层形成用固化性组合物

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3092025B2 (ja) * 1991-12-26 2000-09-25 三菱レイヨン株式会社 制電性被覆材組成物
JPH08244187A (ja) * 1995-03-14 1996-09-24 Teijin Ltd 透明導電性積層体および透明導電性積層体用フィルム
JP3479463B2 (ja) * 1999-01-29 2003-12-15 太陽インキ製造株式会社 光硬化型導電性組成物及びそれを用いて電極形成したプラズマディスプレイパネル
JP5428592B2 (ja) * 2009-07-03 2014-02-26 日油株式会社 導電性ハードコートフィルム及び反射防止フィルム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014097825A1 (ja) 2014-06-26
JPWO2014097825A1 (ja) 2017-01-12
TW201435012A (zh) 2014-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6237236B2 (ja) 紫外線硬化型樹脂組成物および積層体
JP5118017B2 (ja) (メタ)アクリル基を有するパーフルオロポリエーテルウレタン添加剤およびハードコート
JP5504605B2 (ja) ハードコート層用硬化性樹脂組成物、及びハードコートフィルム
US9523795B2 (en) Antistatic antireflection film, method for manufacturing antistatic antireflection film, polarizing plate and image display device
US10338276B2 (en) Antireflective film, polarizing plate, cover glass, image display device, and method of manufacturing antireflective film
JP5810528B2 (ja) 転写フィルム、樹脂積層体及びそれらの製造方法
US10301502B2 (en) Curable composition for coating containing fluorine-containing highly branched polymer
WO2010090116A1 (ja) 活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物とその用途
US20090176084A1 (en) Antireflection film and method for manufacturing the same
KR20140037080A (ko) 반사 방지 필름의 제조 방법, 반사 방지 필름, 편광판 및 화상 표시 장치
JP6613758B2 (ja) 紫外線硬化性塗工組成物、ハードコートフィルム及びその製造方法
KR20150037734A (ko) 감광성 수지 조성물 및 반사 방지 필름
JP2008138165A (ja) 光硬化型ハードコート剤および光硬化型ハードコート剤からなるハードコート膜を備えた樹脂成形体
JPWO2019003905A1 (ja) 反射防止フィルム、偏光板、及び画像表示装置
US20190011604A1 (en) Laminate, method of manufacturing laminate, and method of manufacturing antireflection film
JPWO2015198787A1 (ja) 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、塗料、塗膜、及び積層フィルム
CN108700678B (zh) 防反射膜及防反射膜的制造方法
JP2012252275A (ja) ハードコート層用組成物、ハードコートフィルム、偏光板及び画像表示装置
WO2015019758A1 (ja) 屈折率調整用コート材組成物及びその積層体
US11567238B2 (en) Laminate, antireflection product having three-dimensional curved surface, and method of manufacturing antireflection product
JP2012007028A (ja) 活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物とその用途
JP6168341B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、その製造方法、塗料、塗膜、及びフィルム
US11097520B2 (en) Laminate, method of manufacturing laminate, and method of manufacturing antireflection film
JP2015067681A (ja) ハードコート膜、プラスチック基材、ハードコート膜形成用組成物、タッチパネル
JP2007277504A (ja) 硬化性樹脂組成物及び反射防止膜

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170718

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171016

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6237236

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250