JP6236922B2 - 近距離無線通信機器、アンテナ状態通知方法及びプログラム - Google Patents
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Description
しかしながら、この近距離無線通信を実際に使用した場合、NFC搭載端末によってNFCタグの認識が困難であることが分かる。これはNFCが近距離無線通信であり、双方のアンテナの位置が固定されず、アンテナ位置、形状、大きさ、感度などにより通信環境が変化してしまうからである。
また、一方でRFとしては通信できていてもデータ処理に時間を要するため、通信中にユーザがNFC搭載端末の位置をずらしてしまい途中で通信が切断することもあり得る。特に、NFCタグLSIを搭載する機器との間でトンネル通信を行う場合等には、数十キロバイト以上の通信をすることもあり得る。この場合には通信時間が数分にもなり、NFC搭載端末の位置を固定しておくことが難しく、途中で通信が切断してしまう可能性が高くなる。
そこで、従来、アンテナの近傍の筐体表面に、他の機器との位置ずれを抑制する係止部材を設ける技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
本発明は、このような問題点に鑑みなされたもので、デザイン性を損なわないで、且つ、アンテナの位置ずれを可及的に防止可能な近距離無線通信機器、アンテナ状態通知方法及びプログラムを提供することを目的とする。
図1に示す通信システムは、NFC搭載機器10と、NFC搭載機器50とを備えている。このうち、NFC搭載機器10はリーダーライターとして機能するように構成されている。一方、NFC搭載機器50は、NFCタグ60と、このNFCタグ60を搭載する機器本体70とから構成されている。そして、NFCタグ60は、RF部61、RSSI部62、ロジック63、RAM64及びインターフェース部65を備えている。
先ず、CPUアンテナ位置が適切な場合と不適切な場合とで同種の通知ではあるが、通知の態様を変化させる設定をしておく。
そして、ロジック63にRSSI部62からの出力信号(電圧信号)が入力されたとき、ロジック63は、その電圧の振幅が閾値以上であるか否かを判断し(ステップS1)、その結果をCPU71aに出力し、CPU71aは、閾値以上の場合(ステップS1でYESの場合)には、通知1の処理を行い(ステップS2A)、閾値未満の場合には、通知1とは態様が異なる通知2の処理を行う(ステップS2B)。
この場合も、モニタ間隔をポーリング信号の信号幅以下に設定しておく。ポーリング信号の受信時のように間欠受信時にもポーリング信号を確実にモニタできるようにするためである。加えて、アンテナ位置が適切な場合と不適切な場合とで同種の通知ではあるが、通知の態様を変化させるように設定をしておく。
そして、CPU71aにRSSI部62からの出力信号(電圧信号)が入力されたとき(ステップS11でYES)、CPU71aは、その電圧の振幅が閾値以上であるか否かを判断し(ステップS12)、閾値以上の場合(ステップS12でYESの場合)には、連続的又は定期的に通知3の処理を行い(ステップS13A)、閾値未満の場合には、連続的又は定期的に、通知3とは態様が異なる通知4の処理を行う(ステップS13B)。また、CPU71aにRSSI部62からの出力信号(電圧信号)が入力されないとき(ステップS11でNO)、CPU71aは、ポーリング周期以上経過したか否かを判断し(ステップS14)、ポーリング周期を経過しない場合(ステップS14でNOの場合)には割り込みリターンとする。一方、ステップS14でポーリング周期以上経過した場合(ステップS14でYESの場合)には既に通知状態にあるか否かを判断し(ステップS15)、既に通知状態にある場合(ステップS15でYES)には通知状態を解除して(ステップS16)割り込みリターンとする。また、ステップS15で、既に通知状態にない場合(ステップS15でNO)には割り込みリターンとする。
先ず、モニタ間隔をポーリング信号の信号幅以下に設定しておく。加えて、アンテナの状態を示すレベルを逐次に通知するように設定をしておく。
そして、CPU71aにRSSI部62からの出力信号(電圧信号)が入力されたとき(ステップS21でYES)、CPU71aは、その電圧の振幅を逐次に通知する(ステップS22)。また、CPU71aにRSSI部62からの出力信号(電圧信号)が入力されないとき(ステップS21でNO)、CPU71aは、ポーリング周期以上経過したか否かを判断し(ステップS23)、ポーリング周期を経過しない場合(ステップS23でNOの場合)には割り込みリターンとする。一方、ステップS23でポーリング周期以上経過した場合(ステップS23でYESの場合)には既に通知状態にあるか否かを判断し(ステップS24)、既に通知状態にある場合(ステップS24でYES)には通知状態を解除して(ステップS25)割り込みリターンとする。また、ステップS24で、既に通知状態にない場合(ステップS24でNO)には割り込みリターンとする。
(1)音の高低による通知
(信号受信中だけの連続音による通知)
図4に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は連続的に音を出力し、ポーリングとポーリングとの間の期間中のように信号が無いときには消音とすると共に、音を出力している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は高音を出力し、閾値より小さい場合は低音を出力する。
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく連続的に音を出力すると共に、音を出力している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は高音を出力し、閾値より小さい場合は低音を出力する。
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく連続的に音を出力する。さらに、音を出力している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は高音を出力し、閾値より小さい場合は低音を出力する。
(信号受信中だけの連続音による通知)
図4に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は連続的に音を出力し、ポーリングとポーリングとの間の期間中のように信号が無いときには消音とする。さらに、音を出力している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は大音を出力し、閾値より小さい場合は小音を出力する。
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく連続的に音を出力する。さらに、音を出力している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は大音を出力し、閾値より小さい場合は小音を出力する。
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく連続的に音を出力する。さらに、音を出力している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は大音を出力し、閾値より小さい場合は小音を出力する。
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく所定の間隔で音を出力する。さらに、音を出力している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は短間隔で音を出力し、閾値より小さい場合は長間隔で音を出力する。
(1)光の点滅による通知
(信号受信中だけの点灯による通知)
図4に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は点灯し、ポーリングとポーリングとの間の期間中のように信号が無いときには消灯する。さらに、発光している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は光の色を緑色とし、閾値より小さい場合は光の色を赤色とする。
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく連続的に点灯する。さらに、発光している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は光の色を緑色とし、閾値より小さい場合は光の色を赤色とする。
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく定期的に点灯する。さらに、発光している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は光の色を緑色とし、閾値より小さい場合は光の色を赤色とする。
(信号受信中だけの連続点灯による通知)
図4に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は点灯し、ポーリングとポーリングとの間の期間中のように信号が無いときには消灯する。さらに、発光している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は光の大きさを大きくし、閾値より小さい場合は光の大きさを小さくする。
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく連続的に点灯する。さらに、発光している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は光の大きさを大きくし、閾値より小さい場合は光の大きさを小さくする。
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく定期的に点灯する。さらに、発光している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は光の色を緑色とし、閾値より小さい場合は光の色を赤色とする。
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく所定の間隔で光を点灯する。さらに、光を点灯している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は短間隔で光を点灯し、閾値より小さい場合は長間隔で光を点灯する。
(1)数値表示による通知
図6に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく電圧レベルに対応した数値を表示する。
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく動物又はキャラクタを表示する。さらに、動物又はキャラクタを表示している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は動物又はキャラクタの表情を笑顔とし、閾値より小さい場合は動物又はキャラクタの表情を泣き顔とする。
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間はNFC搭載機器50を振動させる。さらに、振動している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は振動を細かくし、閾値より小さい場合は振動を粗くする。
例えば、上記実施形態では、RSSI部62からの出力信号(電圧信号)が閾値以上か、閾値未満かで、通知の処理を変えるようにしたが、出力信号(電圧信号)に比例させて、例えば、通知する音の高低、音の大小、又は音出力の間隔の大小、点灯の大小、点灯色又は点灯間隔の大小を変えるようにしてもよい。この場合でも、信号受信の間だけ連続的に通知するだけでなく、間欠的か連続的かに関係なく信号を受信している間、連続的又は定期的に通知することができる。ただし、間欠的か連続的かに関係なく信号を受信している間、連続的又は定期的に通知することとした場合、例えば、間欠的に信号を受信しているときには、次に信号が受信されるまでの間は最後に受信した信号の振幅に応じた通知を行うことが好ましい。
また、上記実施形態では、NFCタグ60を備えるNFC搭載機器50の通知手段、つまり、発光装置72、表示装置73、音出力装置75及び振動装置76の少なくとも1つを用いて、アンテナ位置の適否を通知するようにしたが、NFC搭載機器50側からのレスポンスの状態を見ながら、NFC搭載機器10側の発光装置、表示装置、音出力装置及び振動装置の少なくとも1つを用いて通知するようにしてもよい。
更に、NFCタグ60を備えるNFC搭載機器50の場合、P2Pモードの通信も可能となるが、この場合、どちらか一方の機器が通知するか、双方の機器が通知するようにしてもよい。
付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
<請求項1>
近距離無線通信手段を備えた近距離無線通信機器であって、前記近距離無線通信手段のアンテナに発生する電圧を測定するアンテナ電圧測定部が当該近距離無線通信手段に設けられると共に、前記アンテナ電圧測定部からの出力に基づいて前記近距離無線通信手段のアンテナの状態を通知する通知手段を備えることを特徴とする近距離無線通信機器。
<請求項2>
前記アンテナ電圧測定部からの出力に基づいて前記近距離無線通信手段のアンテナの状態を判断するアンテナ状態判断手段を備え、前記通知手段は、前記アンテナの状態の通知として、前記アンテナ状態判断手段による判断結果に対応した通知を行うことを特徴とする請求項1に記載の近距離無線通信機器。
<請求項3>
前記通知手段は、音声出力装置を備え、前記音出力装置から出力される音の高低、音の大小、又は音出力の間隔の大小の少なくとも1つによって前記アンテナの状態を通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の近距離無線通信機器。
<請求項4>
前記通知手段は、発光装置を備え、前記発光装置による点灯の大小、点灯色又は点灯間隔の大小の少なくとも1つによって前記アンテナの状態を通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の近距離無線通信機器。
<請求項5>
前記通知手段は、表示装置を備え、前記アンテナ電圧測定部からの出力レベルを前記表示装置で表示することによって前記アンテナの状態を通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の近距離無線通信機器。
<請求項6>
前記通知手段は、表示装置を備え、動物又はキャラクタの表情変化を前記表示装置で表示することによって前記アンテナの状態を通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の近距離無線通信機器。
<請求項7>
前記近距離無線通信機器は、NFC搭載機器であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の近距離無線通信機器。
<請求項8>
近距離無線通信手段を備えた近距離無線通信機器のアンテナ状態通知方法であって、
前記近距離無線通信手段のアンテナに発生する電圧を測定するアンテナ電圧測定ステップと、
前記アンテナ電圧測定ステップの出力に基づいてアンテナの状態を通知する通知ステップと、
を含むことを特徴とする近距離無線通信機器のアンテナ状態通知方法。
<請求項9>
近距離無線通信手段を備えた近距離無線通信機器のコンピュータを、
前記近距離無線通信手段のアンテナに発生する電圧を測定するアンテナ電圧測定手段、
前記アンテナ電圧測定手段の出力に基づいて前記近距離無線通信手段のアンテナの状態を通知する通知手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
50 NFC搭載機器
60 NFCタグ
62 RSSI部(アンテナ電圧測定部)
72 発光装置(通知手段)
73 表示装置(通知手段)
75 音出力装置(通知手段)
76 振動装置(通知手段)
Claims (11)
- 第1のアンテナを備えた外部機器と近距離無線通信を行なう近距離無線通信機器であって、
当該近距離無線通信機器は、
第2のアンテナと、
当該近距離無線通信機器が前記外部機器とデータ通信を行なっている間の、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの位置関係の適否を通知する通知手段と、
を備えることを特徴とする近距離無線通信機器。 - 当該近距離無線通信機器が前記外部機器と前記データ通信を行なう際に、前記第2のアンテナに発生する電圧を測定するアンテナ電圧測定手段を備え、
前記通知手段は、前記アンテナ電圧測定手段により測定された前記電圧に基づいて、当該近距離無線通信機器が前記外部機器と前記データ通信を行なっている間の、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの位置関係の適否を通知することを特徴とする請求項1に記載の近距離無線通信機器。 - 前記アンテナ電圧測定手段により測定された前記電圧に基づいて、当該近距離無線通信機器が前記外部機器と前記データ通信を行なっている間の、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの位置関係の適否を判断する判断手段を備え、
前記通知手段は、前記判断手段による判断結果に対応した当該近距離無線通信機器が前記外部機器と前記データ通信を行なっている間の、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの位置関係の適否通知を行うことを特徴とする請求項2に記載の近距離無線通信機器。 - 前記通知手段は、音声出力部を備え、前記音声出力部から出力される音の高低、音の大小、又は音出力の間隔の大小の少なくとも1つによって、当該近距離無線通信機器が前記外部機器と前記データ通信を行なっている間の、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの位置関係の適否を通知することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の近距離無線通信機器。
- 前記通知手段は、発光部を備え、前記発光部による点灯の大小、点灯色又は点灯間隔の大小の少なくとも1つによって、当該近距離無線通信機器が前記外部機器と前記データ通信を行なっている間の、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの位置関係の適否を通知することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の近距離無線通信機器。
- 前記通知手段は、表示部を備え、前記アンテナ電圧測定手段により測定された前記電圧に係る表示を前記表示部で表示することによって、当該近距離無線通信機器が前記外部機器と前記データ通信を行なっている間の、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの位置関係の適否を通知することを特徴とする請求項2又は3に記載の近距離無線通信機器。
- 前記通知手段は、動物又はキャラクタの表情変化を、前記アンテナ電圧測定手段により測定された前記電圧に係る表示として、前記表示部で表示することによって、当該近距離無線通信機器が前記外部機器と前記データ通信を行なっている間の、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの位置関係の適否を通知することを特徴とする請求項6に記載の近距離無線通信機器。
- 当該近距離無線通信機器は、NFC(Near Field radio Communication)により、前記外部機器と近距離無線通信を行なうことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の近距離無線通信機器。
- 前記データ通信は、RF通信モード又はトンネル通信モードによるパケットデータ通信であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の近距離無線通信機器。
- 第1のアンテナを備えた外部機器とデータ通信を行なう第2のアンテナを備えた近距離無線通信機器のアンテナ状態通知方法であって、
当該近距離無線通信機器が前記外部機器と近距離無線通信を行なっている間の、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの位置関係の適否を通知する通知ステップ、
を含むことを特徴とする近距離無線通信機器のアンテナ状態通知方法。 - 第1のアンテナを備えた外部機器と近距離無線通信を行なう第2のアンテナを備えた近距離無線通信機器のコンピュータを、
当該近距離無線通信機器が前記外部機器とデータ通信を行なっている間の、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの位置関係の適否を通知する通知手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
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