JPH10308973A - 無線端末装置及び無線接続方法 - Google Patents

無線端末装置及び無線接続方法

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JPH10308973A
JPH10308973A JP9294189A JP29418997A JPH10308973A JP H10308973 A JPH10308973 A JP H10308973A JP 9294189 A JP9294189 A JP 9294189A JP 29418997 A JP29418997 A JP 29418997A JP H10308973 A JPH10308973 A JP H10308973A
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JP
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base station
synchronization
communication channel
communication
reception
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JP9294189A
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English (en)
Inventor
Katsumi Suzuki
勝己 鈴木
Shinjiro Ishida
伸二郎 石田
Tetsuya Sekido
哲也 関戸
Hiroshi Takahashi
央 高橋
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】公衆回線網に接続された基地局の通信圏内で該
基地局と通信チャネルの同期を確立して無線接続される
携帯端末装置において、常に安定した状態で通信可能な
基地局と即時に無線接続する。 【解決手段】「公衆圏内報知モード」キーを有するダイ
ヤルキー部13と、このダイヤルキー部13の「公衆圏内報
知モード」キー操作により、無線接続可能な基地局を即
時サーチし、最も受信レベルの高いものと通信チャネル
の同期を確立する制御部26と、通信チャネルの同期が確
立された際に報知するスピーカ24及び表示部12とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばPHS端末
機のように公衆回線網に接続された基地局と無線接続さ
れる無線端末装置及び無線接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在広く一般に普及しているアナログ携
帯電話システム、デジタル携帯電話システム、及びPH
S(Personal Handyphone Sys
tem:簡易型携帯電話システム)の別に限らず、いず
れの無線端末機にあっても、ある公衆無線基地局の通信
圏内で該基地局と通信チャネル(制御チャネル、通話チ
ャネル)の同期を確立している状態では、その同期が外
れるまでは他の基地局との間の同期を確立する動作を行
なわない。
【0003】これは、公衆圏内報知モードと称される、
新たな基地局の通信圏内に入り、その基地局を用いて通
信が可能となった際に音や振動、表示等によって報知を
行なうモードが設定されている状態でも同様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、無線
端末機では、ある公衆無線基地局の通信圏内で該基地局
と通信チャネルの同期を確立していると、その同期が外
れるまでは他の基地局との間の同期を確立する動作を行
なわない。
【0005】そのために、例えば第1の基地局と通信チ
ャネルの同期が確立している無線端末機を持ってこの第
1の基地局と通信圏が重複している第2の基地局の付近
に移動した場合、仮に第1の基地局よりも第2の基地局
から無線端末機が受ける電波が強力で安定した通信を実
行することが可能である場合であっても、該無線端末機
では第1の基地局との同期確立状態が依然として維持さ
れるので、通信が不安定なものになり得るという不合理
な問題があった。
【0006】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、常に安定した状態
で通信可能な基地局と即時に無線接続することが可能な
無線端末装置及び無線接続方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
通信回線網に接続された基地局の通信圏内で該基地局と
通信チャネルの同期を確立して無線接続される無線端末
装置において、所定の基地局の通信チャネルに同期を確
立している状態で、同期確立可能な通信チャネルをサー
チするサーチ手段と、このサーチ手段でサーチされた同
期確立可能な通信チャネルのうち最も受信レベルの高い
通信チャネルの同期を確立する同期確立手段とを具備し
たことを特徴とする。
【0008】このような構成とすれば、常に安定した状
態で通信可能な基地局と即時に無線接続することが可能
となる。請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発
明において、所定周期を計時する計時手段とをさらに具
備し、この計時手段で計時された所定周期のタイミング
で上記サーチ手段及び同期確立手段を実行することを特
徴とする。
【0009】このような構成とすれば、上記請求項1記
載の発明の作用に加えて、自動的に常に安定した状態で
通信可能な基地局と無線接続することが可能となる。請
求項3記載の発明は、上記請求項2記載の発明におい
て、上記サーチ手段のサーチの結果、同期確立可能な通
信チャネルがなかったとき、同期確立不可能な通信チャ
ネルの受信レベルに応じて上記計時手段が計時する上記
所定周期を可変設定する周期設定手段をさらに具備した
ことを特徴とする。
【0010】このような構成とすれば、上記請求項2記
載の発明の作用に加えて、制限されている電源を有効に
使用して無駄な電力消費を回避しながら、自動的に常に
安定した状態ですばやく通信可能な基地局と無線接続さ
せることが可能となる。
【0011】請求項4記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、現在同期を確立している通信チャネル
を記憶する記憶手段と、上記サーチ手段が実行されて同
期確立可能な通信チャネルがなかった際に、上記記憶手
段に記憶している通信チャネルと同期を確立する再確立
手段とをさらに具備したことを特徴とする。
【0012】このような構成とすれば、上記請求項1記
載の発明の作用に加えて、新たな基地局との無線接続が
できなかった場合でも、それまで無線接続していた基地
局の通信チャネルと再度同期を確立するようになるた
め、無線接続可能な基地局を確保した上で他の基地局と
も接続可能であるか否かを試みることができる。
【0013】請求項5記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、上記基地局と通信チャネルの同期を確
立するための送受信回路を2系統有し、上記サーチ手段
は、上記送受信回路の一系統を使用して所定の基地局の
通信チャネルに同期を確立し、通話を実行している状態
で、上記送受信回路の他の系統を使用して同期確立可能
な通信チャネルをサーチすることを特徴とする。
【0014】このような構成とすれば、上記請求項1記
載の発明の作用に加えて、着信待機状態のみならず、通
話途中であっても常に安定した状態で通信可能な基地局
に切換えて通話を続行することが可能となる。
【0015】請求項6記載の発明は、上記請求項1また
は5記載の発明において、前記サーチ手段のサーチ開始
を指示する指示手段を具備したことを特徴とする。この
ような構成とすれば、上記請求項1記載の発明の作用に
加えて、使用者の指示により上記サーチ開始を指示でき
るので、使用者の意志により常に安定した状態で通信可
能な基地局と即時に無線接続させることができる。
【0016】請求項7記載の発明は、上記請求項1また
は5記載の発明において、上記サーチ手段によるサーチ
結果を表示する表示手段をさらに具備したことを特徴と
する。
【0017】このような構成とすれば、上記請求項1ま
たは5記載の発明の作用に加えて、近隣の各基地局との
通信状況を視認することができる。請求項8記載の発明
は、上記請求項7記載の発明において、上記表示手段で
サーチ結果を表示した後に上記同期確立手段による最も
受信レベルの高い通信チャネルとの同期の確立の実行を
指示する指示手段をさらに具備したことを特徴とする。
【0018】このような構成とすれば、上記請求項7記
載の発明の作用に加えて、近隣の各基地局との通信状況
を視認した上で、最も受信レベルの高い通信チャネルと
の同期確立の動作実行の有無を使用者の意志により判断
することができる。
【0019】請求項9記載の発明は、通信回線網に接続
された基地局の通信圏内で該基地局の通信チャネルと同
期を確立して無線接続される無線端末装置の無線接続方
法において、所定の通信チャネルと同期確立不可能なと
き、該同期確立不可能な通信チャネルの受信レベルに応
じて通信チャネルの引き込み周期を可変することを特徴
とする。
【0020】このような方法とすれば、制限されている
電源を有効に使用して無駄な電力消費を回避しながら、
すばやく通信可能な基地局と即時に無線接続させること
が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下本発明をPHS端末機に適用
した場合の第1の実施の形態について図面を参照して説
明する。
【0022】図1はPHSの一部概略構成を示すもの
で、公衆回線網NWに対して多数の公衆基地局BS1,
BS2,…が接続されており、これら公衆基地局BS
1,BS2,…の通信圏CA1,CA2,…のいずれに
PHS端末機TMが入り、その基地局の制御チャネルで
同期を確立することで、PHS端末機TMと当該公衆基
地局BSnとの間が無線接続され、PHS端末機TMで
着信及び発信を行なうことができるようになるものであ
る。
【0023】PHS端末機TMは、図では一部が折畳み
式のリッド15により隠れているが、送受話部11、表
示部12、ダイヤルキー部13、及びアンテナ14を有
している。
【0024】表示部12は、ダイヤルキー部13から直
接入力された電話番号、あるいはダイヤルキー部13で
の指示操作により読出した名前と電話番号とからなる電
話帳データなどを表示するものである。
【0025】図2は上記PHS端末機TMの回路構成を
示すもので、上記アンテナ14には送受信部21を接続
している。この送受信部21は、周波数変換部とモデム
とで構成されるもので、周波数変換部の受信側では、ア
ンテナ14から入力された信号が送信/受信を振分ける
アンテナスイッチを介して入力され、PLLシンセサイ
ザから出力される所定周波数の局部発振信号と混合する
ことにより、1.9GHz帯から1MHz付近のIF信
号に周波数変換する。一方、送信側では、モデムから入
力されたπ/4シフトQPSKの変調波をPLLシンセ
サイザから出力される所定周波数の局部発振信号と混合
することにより、1.9GHz帯に周波数変換し、アン
テナスイッチを介してアンテナ14より輻射するように
している。
【0026】また、モデムの受信側では、周波数変換部
からのIF信号が復調されてIQデータに分離され、デ
ータ列になって通信処理部22に転送するようにしてい
る。一方、送信側では、通信処理部22から転送されて
きたデータからIQデータを生成し、π/4シフトQP
SKに変調して周波数変換部に出力する。
【0027】そして、この送受信部21に、通信処理部
22、音声処理部23を順に接続し、この音声処理部2
3に上記送受話部11を構成するスピーカ24及びマイ
クロフォン25を接続している。
【0028】ここで、通信処理部22は、フレーム同期
及びスロットのデータフォーマット処理を行なうもの
で、受信側では、送受信部21のモデムから送られてく
る受信データから所定タイミングで1スロット分のデー
タを取出し、このデータの中からユニークワード(同期
信号)を抽出してフレーム同期をとり、且つ制御データ
部及び音声データ部のスクランブルなどを解除した後、
制御データは後述する制御部26に送り、音声データは
音声処理部23に転送する。一方、送信側では、音声処
理部23から送られてくる音声データに制御データなど
を付加し、スクランブルなどをかけた後にユニークワー
ドなどを付加して1スロット分の送信データを作成し、
所定タイミングでフレーム内の所定スロットに挿入して
送受信部21のモデムに送出する。
【0029】音声処理部23は、スピーチコーディック
及びPCMコーディックにより構成され、このうちスピ
ーチコーディックは、デジタルデータの圧縮/伸長処理
を行なうもので、受信側では、通信処理部22から送ら
れてきたADPCM音声信号(4ビット×8kHz=3
2Kbps)をPCM音声信号(8ビット×8KHz=
64Kbps)に復号化することにより伸長してPCM
コーディックに出力する。一方、送信側では、PCMコ
ーディックから送られてきたPCM音声信号をADPC
M音声信号に符号化することにより圧縮して通信処理部
22に出力する。
【0030】また、PCMコーディックは、アナログ/
デジタル変換処理を行なうもので、受信側では、スピー
チコーディックから送られてくるPCM音声信号をD/
A変換してそのアナログ音声信号を上記スピーカ24に
出力する。一方、送信側では、上記マイクロフォン25
から入力されたアナログ音声信号をA/D変換してその
PCM音声信号をスピーチコーディックに出力する。
【0031】そして、これら送受信部21、通信処理部
22、音声処理部23、制御部26を接続し、この制御
部26にROM27、RAM28、上記ダイヤルキー部
13、及び上記表示部12を接続している。
【0032】ここで制御部26は、所定のプロトコルに
従って装置全体を制御するものであり、ROM27はこ
の制御部26での制御プログラムを格納したものであ
る。また、RAM28は、制御部26での制御により取
扱われる各種データを一時記憶するワークメモリエリア
と、電話帳データエリアとを有しており、この電話帳デ
ータエリアは装置の電源オフ時も電源バックアップされ
ることでその記憶内容が保持される。
【0033】次いで上記実施の形態の動作について説明
する。まず、上記PHS端末機TMが公衆基地局BSn
と制御チャネルの同期を確立する場合の基本動作につい
て主として制御部26の制御に基づく処理を図3及び図
4により説明する。この処理は、所定タイミング(定期
的あるいは任意であり、引込みタイミングともいう)で
実行される。
【0034】図3において、その処理当初には、まず複
数ある公衆基地局BSとの制御チャネルのうち第1の制
御チャネルの受信周波数を設定した上で(ステップA0
1)、その設定した受信周波数で該当する公衆基地局B
Sからの信号の受信レベルを測定し(ステップA0
2)、測定した受信レベルをその制御チャネルの対応す
る受信周波数と共に受信RAM28のワークメモリエリ
アに記憶させる(ステップA03)。その後、すべての
制御チャネルに関する同処理によるサーチを終了したか
否か判断し(ステップA04)、終了していないと判断
した場合には次の制御チャネルの受信周波数を設定した
上で(ステップA05)、再び上記ステップA02から
の処理を繰返し実行する。
【0035】こうして、すべての制御チャネルの受信周
波数による受信レベルを測定、記憶すると、上記ステッ
プA04でサーチを終了したものと判断され、次に記憶
したすべての受信レベルのうち、所定レベルL1以上の
ものが1つもないかどうかにより、充分に無線接続可能
な基地局がないのかどうかを判断する(ステップA0
6)。
【0036】ここで、記憶したすべての制御チャネルの
受信周波数の受信レベルのうち、受信レベルL1以上の
ものが1つもないと判断した場合には、その時点では当
該PHS端末機TMがすべての基地局の通信圏外にある
ものとして、図4に示すような圏外判定処理を実行し
(ステップA07)、以上で一連の制御チャネルの同期
の確立に関する処理を終了する。
【0037】図4は上記圏外判定処理としてのサブルー
チン内容を示すものであり、まず上記RAM28に記憶
したすべての制御チャネルの受信周波数の受信レベルの
うち、その最も高いもの1つを読出して、上記所定レベ
ルL2からある特定値だけ下回る受信レベルL2以上で
あるか否かを比較判断する(ステップB01)。
【0038】ここで受信レベルL2以上であると判断し
た場合には、その制御チャネルの基地局BSnが通信圏
外ではあるものの、比較的近い位置にあってPHS端末
機TMの移動により通信圏内になる可能性が高いものと
判定して、通信圏内時より若干大きいサーチ周期T2、
例えば3[秒]を後述する制御部26内部のタイマに設
定して、通信可能となる基地局のサーチを行なう圏外動
作を実行するものとなる(ステップB02)。
【0039】また、上記ステップB01で記憶した最も
高い受信レベルが上記受信レベルL2未満であると判断
した場合には、その制御チャネルの基地局BSnが通信
圏外であり、且つ比較的遠い位置にあってPHS端末機
TMの移動によっても通信圏内になる可能性が低いもの
と判定して、無駄な電力の消費を避けるべく、上記サー
チ周期T2より大幅に大きいサーチ周期T3、例えば1
0[秒]を後述する制御部26内部のタイマに設定し
て、通信可能となる基地局のサーチを行なう圏外動作を
実行するものとなる(ステップB03)。
【0040】また、上記ステップA06で記憶したすべ
ての制御チャネルの受信周波数の受信レベルのうち、受
信レベルL1以上のものがあると判断した場合には、P
HS端末機TMが通信圏内となる可能性のある公衆基地
局BSnが存在することとなるので、次に記憶したすべ
ての制御チャネルの受信周波数の受信レベルを比較し
(ステップA08)、最大値の受信レベルとなった制御
チャネルの受信周波数を設定した上で(ステップA0
9)、当該制御チャネルでの同期を確立することができ
るかどうか判断する(ステップA10)。
【0041】ここで、同期を確立することができたと判
断した場合には、PHS端末機TMが当該公衆基地局B
Snの通信圏内であると判定し、上記サーチ周期T2よ
りも充分小さい通信圏内時におけるサーチ周期T1、例
えば1.2[秒]を後述する制御部26内部のタイマに
設定して(ステップA11)、以上で一連の制御チャネ
ルの同期の確立に関する処理を終了する。
【0042】なお、上記ステップA10で当該制御チャ
ネルでの同期を確立することができないと判断した場合
には、記憶したすべての制御チャネルの受信周波数の受
信レベルのうちで次点となるものを読出し、その読出し
た受信レベルが上記受信レベルL1以上であるか否か判
断する(ステップA12)。
【0043】ここで次点の受信レベルが上記受信レベル
L1未満であると判断した場合には、PHS端末機TM
が通信圏内となる公衆基地局BSnがないこととなるの
で、上記ステップA07に進んで通信圏外の判定に係る
処理を実行する。
【0044】また、このステップA12で次点の受信レ
ベルが上記受信レベルL1以上であると判断した場合に
は、まだPHS端末機TMが通信圏内となる可能性のあ
る公衆基地局BSnが存在することとなるので、その次
点の受信レベルとなった制御チャネルの受信周波数を設
定した上で(ステップA13)、再び上記ステップA1
0に進んでその制御チャネルでの同期を確立することが
できるかどうか判断することとなる。
【0045】なお、上記ステップA07、すなわち図4
のステップB02,B03で示した圏外判定時のサーチ
周期T2,T3とステップA11で示したサーチ周期T
1の受信レベルL1,L2に対する関係は図5に示すよ
うになる。
【0046】つまり、受信レベルがL1以上である圏内
判定時のサーチT1(例えば1.2[秒])に比して、
受信レベルが上記L1未満ではあるものの、ある特定値
以内の差となるL2である場合には、圏外判定時であっ
ても、PHS端末機TMの移動により圏内となる可能性
が高いものとして、上記サーチ時間T1より若干大きい
サーチ周期T2(例えば3[秒])を設定するが、受信
レベルがこのL2未満となった場合には、圏外判定時で
且つPHS端末機TMの移動によっても通信圏内になる
可能性が低いものとして、無駄な電力の消費を避けるべ
く、上記サーチ周期T2より大幅に大きいサーチ周期T
3(例えば10[秒])を設定するものである。
【0047】次に、このPHS端末機TMの電源投入時
における上記図3の同期確立処理を用いた公衆基地局B
Snとの無線接続の処理内容を図6により説明する。図
6において、電源投入当初には、まず通常の受信待機モ
ードを設定した上で(ステップC01)、ダイヤルキー
部13のキーサンプリングによりダイヤルキー部13に
設けられる「公衆圏内報知モード」キー、すなわちその
時点でいずれかの公衆基地局BSnの通信圏内にある場
合には特別に報知を行なわせるモードのキーが押圧操作
されたか否かを判断し(ステップC02)、該モードキ
ーが押圧操作されていない場合には、続けて制御部26
内部のサーチ周期を計時するタイマが計時を開始してい
るか否か(ステップC05)、最寄りの公衆基地局BS
nとの制御チャネルの同期が確立できず、外れていない
かどうか(ステップC06)、そして上記制御部26内
部のタイマがタイムアップしていないかどうか(ステッ
プC07)を判断する。
【0048】ダイヤルキー部13の「公衆圏内報知モー
ド」キーが押圧操作されず、制御部26内部のタイマが
スタートしており、公衆基地局BSnとの制御チャネル
の同期が外れておらず、且つ、制御部26内部のタイマ
がタイムアップしていない場合には、以下上記ステップ
C02,C05〜C07の処理を繰返し実行してこれら
が判断されるのを待機する。
【0049】しかるに、上記ステップC02でダイヤル
キー部13の「公衆圏内報知モード」キーが押圧操作さ
れたと判断すると、これに対して制御部26内部のモー
ドレジスタに「公衆圏内報知モード」のコードをセット
した後に(ステップC03)、上記図3で説明した制御
チャネルの同期確立動作を実行する(ステップC0
4)。
【0050】また、上記ステップC05で制御部26内
部のタイマがスタートしていないと判断した場合、ステ
ップC06で公衆基地局BSnとの制御チャネルの同期
が外れたと判断した場合、あるいはステップC07で制
御部26内部のタイマがタイムアップしたと判断した場
合には、直接ステップC04に進んで上記図3で示した
制御チャネルの同期確立動作を実行する。
【0051】こうして制御チャネルの同期確立動作を実
行した後、その結果によって、無線接続可能な公衆基地
局BSnがあり、当該PHS端末機TMがその公衆基地
局BSnの通信圏CAn内にあると判定したか否か判断
するもので(ステップC08)、圏外であると判定した
場合には、上記図4及び図5で説明した如くその受信レ
ベルに応じたサーチ周期T2またはT3を新たに制御部
26内部のタイマに設定した上で表示部12に通信圏外
である旨の文字メッセージあるいは特定シンボルを表示
させ(ステップC09)、それから制御部26内部のタ
イマによるサーチ周期の計時をスタートさせて(ステッ
プC10)、再び上記ステップC01からの処理に戻
る。
【0052】また、上記ステップC08で当該PHS端
末機TMがその公衆基地局BSnの通信圏CAn内にあ
ると判定した場合には、次いで制御部26内部のモード
レジスタに「公衆圏内報知モード」のコードがセットさ
れているか否か、すなわち上記ステップC04で実行し
た制御チャネルの同期確立動作が上記ステップC02で
の「公衆圏内報知モード」キーの押圧操作の判断による
ものであるか否かを判断する(ステップC11)。
【0053】この場合、制御部26内部のモードレジス
タに「公衆圏内報知モード」のコードがセットされてい
ると判断した場合にのみ、「公衆圏内報知モード」キー
の押圧操作に対応して送受話部11のスピーカ24でブ
ザー音等を発生すると共に表示部12で公衆基地局BS
nの通信圏CAn内にあることを文字メッセージあるい
は特定シンボルで表示させる公衆圏内報知をあらためて
実行し(ステップC12)、さらに制御部26内部のモ
ードレジスタにセットされている「公衆圏内報知モー
ド」のコードをクリアして該モードを解除する(ステッ
プC13)。
【0054】その後、上記ステップC12,C13の実
行の有無に関わらず、上記図3及び図5で説明した如く
サーチ周期T1を新たに制御部26内部のタイマに設定
した上で表示部12に通信圏内である旨の文字メッセー
ジあるいは特定シンボルを表示させ(ステップC1
4)、それから制御部26内部のタイマによるサーチ周
期の計時をスタートさせて(ステップC10)、再び上
記ステップC01からの処理に戻る。
【0055】このように、ダイヤルキー部13の「公衆
圏内報知モード」キーを押圧操作した場合、あるいは制
御部26内部のサーチ周期を計時するタイマがスタート
していない場合、それまで同期を確立していた公衆基地
局BSnとの制御チャネルの同期が外れた場合、もしく
は制御部26内部の上記タイマがタイムアップした場合
には、直ちにその時点で最も受信レベルの高い公衆基地
局BSnとの制御チャネルの同期を確立する処理を実行
するようになるため、常に安定した状態で通信可能な公
衆基地局BSnと即時に無線接続することが可能とな
る。
【0056】また、特に上記ダイヤルキー部13の「公
衆圏内報知モード」キーを押圧操作した場合には、通常
の圏内表示に加えてその前に公衆圏内であることを例え
ば音と表示により報知するようになるので、このPHS
端末機TMの使用者にとってはよりダイレクトに公衆基
地局BSnの通信圏CAn内であることを認識すること
ができる。
【0057】さらに、上記図3、図4、及び図5で示す
ように制御部26内部のタイマによるサーチ周期を、公
衆基地局BSnの通信圏CAn内であるときの値T1、
同通信圏CAn外ではあるものの比較的近くにあるとき
の値T2、及び同通信圏CAn外であって遠く離れてい
るときの値T3のように、通信圏CAn外である時の値
をその程度によりさらに複数に区分設定したため、携帯
機器として制限されている電池電源を有効に使用して無
駄な電力消費を回避しながら、無線接続の可能性のある
基地局に対してでき得る限り制御チャネルの同期確立を
試みることが可能となる。
【0058】なお、上記図6では、ステップC04での
制御チャネルでの同期確立に際してそれまで同期を確立
していた公衆基地局BSnの当該制御チャネルでの接続
状態を解除するようにしたが、それまでの接続状態も確
保しておき、新たな制御チャネルでの同期確立ができな
かった場合には、確保しておいた元の公衆基地局BSn
の当該制御チャネルで再度同期確立を試みるようにして
もよい。
【0059】図7及び図8は上記図6に代わる、このP
HS端末機TMの電源投入時における上記図3の同期確
立処理を用いた公衆基地局BSnとの無線接続の他の処
理内容を説明するものである。
【0060】図7及び図8において、電源投入当初に
は、まず通常の受信待機モードを設定した上で(ステッ
プD01)、ダイヤルキー部13のキーサンプリングに
よりダイヤルキー部13に設けられる「公衆圏内報知モ
ード」キー、すなわちその時点でいずれかの公衆基地局
BSnの通信圏内にある場合には特別に報知を行なわせ
るモードのキーが押圧操作されたか否かを判断し(ステ
ップD02)、該モードキーが押圧操作されていない場
合には、続けて制御部26内部のサーチ周期を計時する
タイマが計時を開始しているか否か(ステップD0
6)、最寄りの公衆基地局BSnとの制御チャネルの同
期が確立できず、外れていないかどうか(ステップD0
7)、そして上記制御部26内部のタイマがタイムアッ
プしていないかどうか(ステップD08)を判断する。
【0061】ダイヤルキー部13の「公衆圏内報知モー
ド」キーが押圧操作されず、制御部26内部のタイマが
スタートしており、公衆基地局BSnとの制御チャネル
の同期が外れておらず、且つ、制御部26内部のタイマ
がタイムアップしていない場合には、以下上記ステップ
D02,D06〜D08の処理を繰返し実行してこれら
が判断されるのを待機する。
【0062】しかるに、上記ステップD02でダイヤル
キー部13の「公衆圏内報知モード」キーが押圧操作さ
れたと判断すると、これに対して制御部26内部のモー
ドレジスタに「公衆圏内報知モード」のコードをセット
した後に(ステップD03)、その時点で制御チャネル
の同期を確立している公衆基地局BSnがあるか否か、
すなわちその時点で当該PHS端末機TMがいずれかの
公衆基地局BSnの通信圏CAn内にあるか否かを判断
し(ステップD04)、制御チャネルの同期を確立して
いる公衆基地局BSnがあると判断した場合にのみ、そ
の同期を確立している制御チャネルの受信周波数をRA
M28に一次記憶させ(ステップD09)、その後に上
記図3で説明した制御チャネルの同期確立動作を実行す
る(ステップD05)。
【0063】また、上記ステップD06で制御部26内
部のタイマがスタートしていないと判断した場合、ステ
ップD07で公衆基地局BSnとの制御チャネルの同期
が外れたと判断した場合、あるいはステップD08で制
御部26内部のタイマがタイムアップしたと判断した場
合には、直接ステップD04に進んでその時点で制御チ
ャネルの同期を確立している公衆基地局BSnがあるか
否かを判断し、ある場合にのみ、上記ステップD09で
その同期を確立している制御チャネルの受信周波数をR
AM28に一次記憶させた後に、ステップD05におい
て上記図3で示した制御チャネルの同期確立動作を実行
する。
【0064】こうして制御チャネルの同期確立動作を実
行した後、その結果によって、無線接続可能な公衆基地
局BSnがあり、当該PHS端末機TMがその公衆基地
局BSnの通信圏CAn内にあると判定したか否か判断
するもので(ステップD10)、圏外であると判定した
場合には、さらにRAM28に制御チャネルの受信周波
数を記憶しているか否か、すなわち上記ステップD05
での制御チャネルの同期確立動作を実行する前の時点で
当該PHS端末機TMがいずれかの公衆基地局BSnの
通信圏CAn内にあって、ステップD09でその同期を
確立している制御チャネルの受信周波数をRAM28に
一次記憶させたか否かを判断する(ステップD11)。
【0065】ここで、RAM28に制御チャネルの受信
周波数を記憶していると判断した場合には、上記ステッ
プD05での制御チャネルの同期確立動作を実行する前
の時点で当該PHS端末機TMがいずれかの公衆基地局
BSnの通信圏CAn内にあり、ステップD09でその
同期を確立している制御チャネルの受信周波数をRAM
28に一次記憶させたこととなるので、この記憶してい
る制御チャネルの受信周波数を設定して当該公衆基地局
BSnとの間で制御チャネルの同期を確立を再度試みる
(ステップD12)。
【0066】その結果、同期を確立することができたか
否かにより当該公衆基地局BSnの通信圏CAn内にあ
ると判定したか否か判断するもので(ステップD1
3)、同期を確立することができず、圏外であると判定
した場合には、上記ステップD11でRAM28に制御
チャネルの受信周波数を記憶していないと判断した場合
と同様、上記図4及び図5で説明した如く上記ステップ
D12あるいは上記ステップD05での同期確立動作時
に得られた受信レベルに応じたサーチ周期T2またはT
3を新たに制御部26内部のタイマに設定した上で表示
部12に通信圏外である旨の文字メッセージあるいは特
定シンボルを表示させ(ステップD14)、それから制
御部26内部のタイマによるサーチ周期の計時をスター
トさせて(ステップD10)、再び上記ステップD01
からの処理に戻る。
【0067】また、上記ステップD10で当該PHS端
末機TMがいずれかの公衆基地局BSnの通信圏CAn
内にあると判定した場合、あるいは上記ステップD13
で制御チャネルの同期確立動作を実行する前の時点で制
御チャネルの同期を確立していた当該公衆基地局BSn
との制御チャネルの同期を再度確立することができたと
判断した場合には、次いで制御部26内部のモードレジ
スタに「公衆圏内報知モード」のコードがセットされて
いるか否か、すなわち上記ステップD05で実行した制
御チャネルの同期確立動作が上記ステップD02での
「公衆圏内報知モード」キーの押圧操作の判断によるも
のであるか否かを判断する(ステップD16)。
【0068】この場合、制御部26内部のモードレジス
タに「公衆圏内報知モード」のコードがセットされてい
ると判断した場合にのみ、「公衆圏内報知モード」キー
の押圧操作に対応して送受話部11のスピーカ24でブ
ザー音等を発生すると共に表示部12で公衆基地局BS
nの通信圏CAn内にあることを文字メッセージあるい
は特定シンボルで表示させる公衆圏内報知をあらためて
実行し(ステップD17)、さらに制御部26内部のモ
ードレジスタにセットされている「公衆圏内報知モー
ド」のコードをクリアして該モードを解除する(ステッ
プD18)。
【0069】その後、上記ステップD17,D18の実
行の有無に関わらず、上記図3及び図5で説明した如く
サーチ周期T1を新たに制御部26内部のタイマに設定
した上で表示部12に通信圏内である旨の文字メッセー
ジあるいは特定シンボルを表示させ(ステップD1
9)、それから制御部26内部のタイマによるサーチ周
期の計時をスタートさせて(ステップD15)、再び上
記ステップD01からの処理に戻る。
【0070】このように、ステップD05での制御チャ
ネルでの同期確立に際してそれまで同期を確立していた
公衆基地局BSnの制御チャネルの受信周波数をRAM
28に一次記憶しておき、新たな制御チャネルでの同期
確立ができなかった場合には、記憶しておいた元の公衆
基地局BSnの制御チャネルで再度同期確立を試みるよ
うにしたので、結果的に同期の確立ができる確立を上げ
て、常に安定した状態で通信可能な基地局と即時に無線
接続してそれを報知することが可能となる。
【0071】また、上記図6の場合と同様、ダイヤルキ
ー部13の「公衆圏内報知モード」キーを押圧操作した
場合、あるいは制御部26内部のサーチ周期を計時する
タイマがスタートしていない場合、それまで同期を確立
していた公衆基地局BSnとの制御チャネルの同期が外
れた場合、もしくは制御部26内部の上記タイマがタイ
ムアップした場合には、直ちにその時点で最も受信レベ
ルの高い公衆基地局BSnとの制御チャネルの同期を確
立する処理を実行するようになるため、常に安定した状
態で通信可能な公衆基地局BSnと即時に無線接続する
ことが可能となる。
【0072】さらに、特に上記ダイヤルキー部13の
「公衆圏内報知モード」キーを押圧操作した場合には、
通常の圏内表示に加えてその前に公衆圏内であることを
例えば音と表示により報知するようになるので、このP
HS端末機TMの使用者にとってはよりダイレクトに公
衆基地局BSnの通信圏CAn内であることを認識する
ことができる。
【0073】また、上記図3、図4、及び図5で示すよ
うに制御部26内部のタイマによるサーチ周期を、公衆
基地局BSnの通信圏CAn内であるときの値T1、同
通信圏CAn外ではあるものの比較的近くにあるときの
値T2、及び同通信圏CAn外であって遠く離れている
ときの値T3のように、通信圏CAn外である時の値を
その程度によりさらに複数に区分設定したため、携帯機
器として制限されている電池電源を有効に使用して無駄
な電力消費を回避しながら、無線接続の可能性のある基
地局に対してでき得る限り制御チャネルの同期確立を試
みることが可能となる。
【0074】なお、上記図6あるいは図7及び図8の処
理内容では、制御チャンネルの確立動作を行なった後に
当該PHS端末機TMがいずれかの公衆基地局BSnの
通信圏CAn内にあると判定した場合、ステップC14
あるいはステップD19でただ単に表示部12に通信圏
内である旨の文字メッセージあるいは特定シンボルを表
示させるものとして説明したが、このとき、同時に制御
チャンネルの同期を確立することのできた他の公衆基地
局BSの受信レベルを合わせてグラフ表示するなどした
後に、公衆基地局BSの切換処理を行なうか否かを確認
するためのキー入力を受付けるものとしてもよい。
【0075】(第2の実施の形態)以下本発明をPHS
端末機に適用した場合の第1の実施の形態について図面
を参照して説明する。
【0076】ここで、PHSの概略構成については上記
図1と同様であるものとして、同一部分には同一符号を
付してその説明は省略する。図9はPHS端末機TMの
回路構成について示すもので、これも基本的には上記図
2に示したものとほぼ同様であるので、同一部分には同
一符号を付してその説明は省略するものとする。
【0077】しかして、上記アンテナ14に対して上記
送受信部21と同様構成の2つの送受信部21a,21
bを並列接続しており、アンテナ14と通信処理部22
との間で、制御部26の指示によりそれぞれ別個に動作
する。
【0078】次いで上記実施の形態の動作について説明
する。ここでは、PHS端末機TMが送受信部21a,
21bの一方、例えば送受信部21aの側を使用し、あ
る公衆基地局BSnと制御チャネルの同期を確立した上
で公衆回線網NWを介して他の端末機と通話を行なって
いる際に、同時に他の公衆基地局BSの制御チャネルを
サーチし、その時点で電界強度が最も高い公衆基地局B
Sと制御チャネルの同期を確立して公衆基地局BSの切
換えを行なうものとする。
【0079】図10はその通話中におけるPHS端末機
TMでの切換動作を示すもので、その当初にはダイヤル
キー部13のキーサンプリングによりダイヤルキー部1
3に設けられる「公衆圏内報知モード」キー、すなわち
その時点でいずれかの公衆基地局BSnの通信圏内にあ
る場合には特別に報知を行なわせるモードのキーが押圧
操作されたか否かを判断し(ステップE01)、該モー
ドキーが押圧操作されていない場合には、続けてその時
点で通話チャネルの同期を確立している公衆基地局BS
nからの受信レベルあるいは受信品質がある一定の基準
を下回っていないか否か判断して(ステップE02)、
下回っていないと判断した場合には再び上記ステップE
01に戻る、という処理を繰返し実行することで、「公
衆圏内報知モード」キーが操作されるか、あるいはその
時点で接続している公衆基地局BSnからの受信レベル
あるいは受信品質が低下するのを待機する。
【0080】しかるに、上記ステップE01でダイヤル
キー部13の「公衆圏内報知モード」キーが押圧操作さ
れたと判断すると、これに対して送受信部21aを使用
した通話動作を続行したままの状態で、他方の送受信部
21bにより複数ある公衆基地局BSとの制御チャネル
のうち第1の制御チャネルの受信周波数を設定し(ステ
ップE03)、その設定した受信周波数で該当する公衆
基地局BSからの信号の受信レベルを測定し(ステップ
E04)、測定した受信レベルをその制御チャネルの対
応する受信周波数と共に受信RAM28のワークメモリ
エリアに記憶させる(ステップE05)。
【0081】その後、すべての制御チャネルに関する同
処理によるサーチを終了したか否か判断し(ステップE
06)、終了していないと判断した場合には次の制御チ
ャネルの受信周波数を設定した上で(ステップE0
7)、再び上記ステップE04からの処理を繰返し実行
する。
【0082】こうして、すべての制御チャネルの受信周
波数による受信レベルを測定、記憶すると、上記ステッ
プE06でサーチを終了したものと判断し、次に記憶し
たすべての受信レベルのうち、所定レベルL1以上のも
のが1つもないかどうかにより、充分に無線接続可能な
基地局がないのかどうかを判断する(ステップE0
8)。
【0083】ここで、記憶したすべての制御チャネルの
受信周波数の受信レベルのうち、受信レベルL1以上の
ものが1つもないと判断した場合には、その時点では当
該PHS端末機TMがその時点で接続している公衆基地
局BSを除いて、他のすべての基地局の通信圏外にある
ものとして、公衆基地局BSを切換える必要がない旨の
メッセージを表示部12にて表示して(ステップE0
9)、以上で一連の公衆基地局BSの切換えに関する処
理を一旦終了し、終了する。
【0084】また、上記ステップE06で、記憶したす
べての制御チャネルの受信周波数の受信レベルのうち、
受信レベルL1以上のものがあると判断した場合には、
このPHS端末機TMが通信圏内となる可能性のある公
衆基地局BSがその時点で接続している公衆基地局BS
nの他にも存在することとなるので、次にその時点で接
続している公衆基地局BSnも含めて、記憶したすべて
の制御チャネルの受信周波数の受信レベルを比較し(ス
テップE10)、その比較結果を表示部12にて表示す
る(ステップE11)。
【0085】図11(a)はこのとき表示部12で表示
される画面を例示するもので、現在いずれかの基地局と
制御チャネルの同期を確立して送受信が可能であること
をアンテナ記号ATで、その接続している基地局が一般
家庭等に設置された自営基地局ではなく公衆基地局BS
であることを「公衆」の文字で、その時点で接続してい
る基地局の受信レベルが一定の基準に対してどうである
かを顔の表情のアニメーションAMでそれぞれ表示する
と共に、接続可能な1−10の各基地局の受信レベルR
Lを棒グラフにて表示する。
【0086】この場合、各基地局の受信レベルRLで、
基地局5の受信レベルのみを反転表示することで現在こ
のPHS端末機TMと通話チャネルの同期を確立して接
続しているのがこの基地局5であることを表わしてお
り、且つ図示するようにこの表示から、基地局5の受信
レベルが他の基地局の受信レベルに比して最も高いこと
が分かる。
【0087】上記アニメーションAMは、上述した如く
その時点での受信レベルを表示するもので、受信レベル
が一定の基準より高い場合には図11(b)−1にも示
すように楽しい表情を、受信レベルが一定の基準より低
い場合には図11(b)−2に示すように悲しい表情
を、受信圏外で全く受信レベルを検出できない場合には
図11(b)−3に示すように文字「NG」を伴う表情
をそれぞれ表示して、その時点での受信レベルを視覚的
に表現するものである。
【0088】しかして、ステップE11で上記のような
表示を行なった後、接続している公衆基地局BSを切換
えるためにダイヤルキー部13で特定のキー、例えば再
度の「公衆圏内報知モード」キーが押圧操作されるか否
かを判断し(ステップE12)、押圧操作されたと判断
した場合にのみ、その操作に対応してその時点で接続さ
れていない他の公衆基地局BSの中から最も受信レベル
が高いものを選択し、新たにその公衆基地局BSとのハ
ンドオーバ処理、すなわち通話中の基地局の切換処理を
実行して、以上で一連の通知中の処理を終了する。
【0089】また、上記ステップE02において、その
時点で通話チャネルの同期を確立している公衆基地局B
Snからの受信レベルあるいは受信品質がある一定の基
準を下回っていると判断した場合には、上記ステップE
03〜E13の処理を省略し、無条件にステップE13
に進んでハンドオーバ処理を実行するようにする。
【0090】なお、上記図10では、ステップE12で
表示部12において受信レベルの表示を行なった後に、
ステップE12で接続している公衆基地局BSを切換え
るための特定のキー操作が行なわれるのを待ってからハ
ンドオーバ処理を実行するものとしているが、これらの
処理は簡略化して直接ハンドオーバ処理に移行するよう
にしてもよい。
【0091】このように、通話を行なっている途中であ
ってもその時点で接続している公衆基地局BSn以外の
他に接続可能な公衆基地局BSをサーチし、必要により
公衆基地局を切換えるハンドオーバ処理を実行するよう
にしたため、近隣の各基地局との通信状況を視認した上
で、最も受信レベルの高い通信チャネルとの同期確立の
動作実行の有無を使用者の意志により判断することがで
きる。
【0092】なお、上記第1及び第2の実施の形態にあ
っては、PHS端末機に適用した場合について説明した
が、本発明はこれに限ることなく、携帯使用が可能で複
数の重複した基地局の通信圏内で使用することが考えら
れる端末機であれば、取扱う信号のアナログ/デジタル
を問わず、いかなるものであっても適用可能である。そ
の他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲内で種々変形
して実施することが可能であるものとする。
【0093】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、常に安定
した状態で通信可能な基地局と即時に無線接続すること
が可能となる。請求項2記載の発明によれば、上記請求
項1記載の発明の効果に加えて、自動的に常に安定した
状態で通信可能な基地局と無線接続することが可能とな
る。
【0094】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明の効果に加えて、制限されている電源を有
効に使用して無駄な電力消費を回避しながら、自動的に
常に安定した状態ですばやく通信可能な基地局と無線接
続させることが可能となる。
【0095】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の効果に加えて、新たな基地局との無線接
続ができなかった場合でも、それまで無線接続していた
基地局の通信チャネルと再度同期を確立するようになる
ため、無線接続可能な基地局を確保した上で他の基地局
とも接続可能であるか否かを試みることができる。
【0096】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の効果に加えて、着信待機状態のみなら
ず、通話途中であっても常に安定した状態で通信可能な
基地局に切換えて通話を続行することが可能となる。
【0097】請求項6記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の効果に加えて、使用者の指示により上記
サーチ開始を指示できるので、使用者の意志により常に
安定した状態で通信可能な基地局と即時に無線接続させ
ることができる。
【0098】請求項7記載の発明によれば、上記請求項
1または5記載の発明の効果に加えて、近隣の各基地局
との通信状況を視認することができる。請求項8記載の
発明によれば、上記請求項7記載の発明の効果に加え
て、近隣の各基地局との通信状況を視認した上で、最も
受信レベルの高い通信チャネルとの同期確立の動作実行
の有無を使用者の意志により判断することができる。
【0099】請求項9記載の発明によれば、制限されて
いる電源を有効に使用して無駄な電力消費を回避しなが
ら、すばやく通信可能な基地局と即時に無線接続させる
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシステムの一
部概略構成を示す図。
【図2】同実施の形態に係るPHS端末機の回路構成を
示すブロック図。
【図3】同実施の形態に係る制御チャネルの同期確立動
作の処理内容を示すフローチャート。
【図4】図3の圏外判定処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャート。
【図5】同実施の形態に係る受信レベルに対応したサー
チ周期の設定内容を説明するための図。
【図6】同実施の形態に係る電源投入後の処理内容を示
すフローチャート。
【図7】同実施の形態に係る電源投入後の他の処理内容
を示すフローチャート。
【図8】同実施の形態に係る電源投入後の他の処理内容
を示すフローチャート。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るPHS端末機
の回路構成を示すブロック図。
【図10】同実施の形態に係る通話時の処理内容を示す
フローチャート。
【図11】同実施の形態に係る受信レベルの表示画面を
例示する図。
【符号の説明】
NW…公衆回線網 BS1〜BS3…公衆基地局 TM…PHS端末機 11…送受話部 12…表示部 13…ダイヤルキー部 14…アンテナ 15…リッド 21,21a,21b…送受信部 22…通信処理部 23…音声処理部 24…スピーカ 25…マイクロフォン 26…制御部 27…ROM 28…RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 央 東京都羽村市栄町3丁目2番1号 カシオ 計算機株式会社羽村技術センター内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線網に接続された基地局の通信圏
    内で該基地局と通信チャネルの同期を確立して無線接続
    される無線端末装置において、 所定の基地局の通信チャネルに同期を確立している状態
    で、同期確立可能な通信チャネルをサーチするサーチ手
    段と、 このサーチ手段でサーチされた同期確立可能な通信チャ
    ネルのうち最も受信レベルの高い通信チャネルとの同期
    を確立する同期確立手段とを具備したことを特徴とする
    無線端末装置。
  2. 【請求項2】 所定周期を計時する計時手段をさらに具
    備し、 この計時手段で計時された所定周期のタイミングで上記
    サーチ手段及び同期確立手段を実行することを特徴とす
    る請求項1記載の無線端末装置。
  3. 【請求項3】 上記サーチ手段のサーチの結果、同期確
    立可能な通信チャネルがなかったとき、同期確立不可能
    な通信チャネルの受信レベルに応じて上記計時手段が計
    時する上記所定周期を可変設定する周期設定手段をさら
    に具備したことを特徴とする請求項2記載の無線端末装
    置。
  4. 【請求項4】 現在同期を確立している通信チャネルを
    記憶する記憶手段と、 上記サーチ手段が実行されて同期確立可能な通信チャネ
    ルがなかった際に、上記記憶手段に記憶している通信チ
    ャネルと同期を確立する再確立手段とをさらに具備した
    ことを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。
  5. 【請求項5】 上記基地局と通信チャネルの同期を確立
    するための送受信回路を2系統有し、 上記サーチ手段は、上記送受信回路の一系統を使用して
    所定の基地局の通信チャネルに同期を確立し、通話を実
    行している状態で、上記送受信回路の他の系統を使用し
    て同期確立可能な通信チャネルをサーチすることを特徴
    とする請求項1記載の無線端末装置。
  6. 【請求項6】 上記サーチ手段のサーチ開始を指示する
    指示手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1ま
    たは5記載の無線端末装置。
  7. 【請求項7】 上記サーチ手段によるサーチ結果を表示
    する表示手段をさらに具備したことを特徴とする請求項
    1または5記載の無線端末装置。
  8. 【請求項8】 上記表示手段でサーチ結果を表示した後
    に上記同期確立手段による最も受信レベルの高い通信チ
    ャネルとの同期の確立の実行を指示する指示手段をさら
    に具備したことを特徴とする請求項7記載の無線端末装
    置。
  9. 【請求項9】 通信回線網に接続された基地局の通信圏
    内で該基地局の通信チャネルとの同期を確立して無線接
    続される無線端末装置の無線接続方法において、 所定の通信チャネルと同期確立不可能なとき、該同期確
    立不可能な通信チャネルの受信レベルに応じて通信チャ
    ネルの引き込み周期を可変することを特徴とする無線接
    続方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001119453A (ja) * 1999-10-18 2001-04-27 Japan Radio Co Ltd キャラクタ表示制御方法
JP2015012423A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 カシオ計算機株式会社 近距離無線通信機器、アンテナ状態通知方法及びプログラム
JP2020072419A (ja) * 2018-11-01 2020-05-07 日本無線株式会社 Phs端末

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