JP6236801B2 - 易開封性包装袋 - Google Patents

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本発明は、開封性に優れた軟包装袋に関し、特に部分的な開口部を形成することのできる易開封性包装袋に関する。
軟包装フィルムを製袋して得られる軟包装袋は、さまざまな用途に用いられている。
これらの包装袋は、手で簡単に開封ができるようにするために、開封用ノッチやハーフカット線を設けたり、直線カット性の良い材料を用いるなど、さまざまな工夫がこらされている。
図9(1)に示したような一般的な四方袋においては、左右両側のサイドシール部(3)にそれぞれ開封用ノッチ(8)を設けてある例が多い。いずれか一方の開封用ノッチから出発した表裏面の積層体の裂け目は、反対側のサイドシール部で止まってしまい、開封片を最後まで切り取ることができない。このため、反対側のサイドシール部にも開封用ノッチを設け、この開封用ノッチから改めて切り始めるが、この左右両側から出発した裂け目は、必ずしも一致しないため、偶然うまく切り取れることもあるが、切り取れずに開封片が付着したまま残ってしまうこともあり、切り取れたとしても、ヒゲ状の積層体が残ってしまうこともある。
図9(2)に示したような一般的な三方シール袋においても同様に、左側のサイドシール部(3)に設けられた開封ノッチ(8)から出発した積層体の裂け目は、右方向に進行するが、直線カット性の良好な材料を使用したとしても、表裏面において必ずしも同一の進路をたどらないため、右端において表裏面の裂け目が一致せず、しばしば開封片の切り離れが悪いという問題を生じる。しかもこの場合には四方袋の場合のように、反対側から切り直すという操作ができない。
この問題を解消するために、積層体にレーザー加工等によるハーフカット線を設けて開封誘導線とする方法がある。この方法によると、切り口もきれいに仕上がり、また確実に開封部を切り取ることができる。
しかし、この方法における問題点として、開封のきっかけとなる開封ノッチは、シール部に設けられることが多いため、製袋後に後から開封ノッチを設ける場合、開封誘導線と開封ノッチの位置を正確に一致させることが難しいという問題があった。
特許文献1に記載された易開封性包装袋は、この問題を解決するためになされたものであり、図10に示されたように、合掌熱接着部(合掌シール部)を持ったガセット袋において、合掌シール部に設ける開封のきっかけとなる「切込」と、積層体全周にわたる「切目線」の両方を予めレーザーによって加工しておき、しかる後に製袋することにより、切目線と切込の位置ずれをなくしたものである。
特許文献1に記載された易開封性包装袋は、切込を形成した後に合掌シール部を形成するため、折角設けた切込線がシールによって埋まってしまい、切り始めのきっかけが掴みにくいという本質的な欠点がある。
特開2001−55247号公報
また特許文献1に記載された易開封性包装袋は、袋の全周にわたって切目線が設けられているが、この形態の袋では、このようにせざるを得ないためであり、袋に部分的な小さな開口を設けようとした場合に応用することはできなかった。
また他の問題として、サイドシール部や合掌シール部のように、フィルムの流れ方向に沿ったシール部に開封開始部を設けた場合、フィルムを構成する分子の配向の問題から、どうしてもフィルムの横方向、特にシール部内における手切れ性が悪く、開封スタートが硬くて開け難いという本質的な問題があった。
本発明の解決しようとする課題は、包装袋を部分的に開口することが可能であり、開封開始部を縦方向のシール部に設けないことにより、開封性に優れた易開封性包装袋を提供することである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、基材層とシーラント層を有する積層体を、シーラント層が内側となるように、山折罫線に沿って折り、トップシール部、ボトムシール部を含む周縁部をシールしてなる包装袋であって、トップシール部付近かつトップシール部下方の基材層に、前記山折罫線を中心にして線対称であり、かつ下に凸の形状を有し、連続する開封誘導線が形成されており、該開封誘導線は最下部に、前記山折罫線と直角に交わる水平部を有し、
トップシール部の、前記開封誘導線の始点および終点よりも山折罫線寄りの位置に、開封ノッチを設け、ここからの開封を可能とし、
前記開封誘導線は、始点および終点から前記開封ノッチ下方を越えて水平部を有することを特徴とする易開封性包装袋である。
本発明に係る易開封性包装袋は、下辺が水平で下に凸の形状を有する開封誘導線を縦方向の山折罫線に対して直角に左右対称に設けたので、サイドシール部や合掌シール部等の縦方向のシール部に開封開始用のノッチを設ける必要が無くなった。
また、請求項に記載の発明は、前記山折罫線が積層体の中心に1本存在し、該山折罫線が包装袋の一側辺をなす三方シール袋の形状を有することを特徴とする請求項記載の易開封性包装袋である。
また、請求項に記載の発明は、前記山折罫線が積層体の流れ方向に平行に2本存在し、該2本の山折罫線が包装袋の両側辺をなす合掌シール袋の形状を有し、左右いずれかの山折罫線に交わる開封誘導線を設けたことを特徴とする請求項記載の易開封性包装袋である。
本発明に係る易開封性包装袋は、トップシール部付近の基材層に、山折罫線を中心にして線対称であり、かつ下に凸の形状を有する開封誘導線が形成されており、開封誘導線の最下部に、山折罫線と直角に交わる水平部を有するので、開封誘導線と山折罫線の交点をそのまま開封開始部とすることも可能であるし、トップシール部に設けた開封ノッチを開
封開始部として、山折罫線部を終点とすることもできる。
開封は、開封誘導線に沿って円滑に行われるので、内容物を損なったり零したりすることなく、きれいな開口部が確実に得られる。
また開口部は、積層体の折り曲げ部に開口しているため、開封後の口開き性が良好であり、内容物の取り出し適性や振り出し適性に優れる。
山折罫線部を開封開始部とする場合には、開封ノッチを設ける必要がなく、またトップシール部を開封開始部とする場合も、開封ノッチの位置精度は厳密さを要求されないので、開封ノッチをシール後に設けることが可能であり、従って容易に製造することができる。
また、いずれの場合も、開封誘導線と山折罫線は直角に交わるので、山折罫線の折り位置が多少ずれた場合であっても、大きな問題とはならず、従って製造が容易である。
また、開封誘導線と山折罫線が直角に交わることにより、開封開始部とする場合には、確実に開封を開始することができ、開封の終点とする場合には、切り離し適性が良好となる。
本発明に係る易開封性包装袋は、開封誘導線の長さを調節することにより、開口部の大きさを自由に設定することができ、三方シール袋の場合であれば、ごく小さい開口からほぼ全幅に近い広さまで設定可能であり、合掌シール袋の場合であれば、袋の半幅に近い広さまで可能である。
図1は、本発明に係る易開封性包装袋の一実施態様を示した説明図である。図1(1)は、積層体の状態における平面説明図であり、図1(2)は、包装袋の平面模式図である。 図2は、本発明に係る易開封性包装袋の他の実施態様を示した説明図である。図2(1)は、積層体の状態における平面説明図であり、図2(2)は、包装袋の平面模式図である。 図3は、本発明に係る易開封性包装袋の実施例3の実施態様を示した説明図である。図3(1)は、積層体の状態における平面説明図であり、図3(2)は、包装袋の平面模式図である。 図4は、本発明に係る易開封性包装袋の実施例4の実施態様を示した説明図である。図4(1)は、積層体の状態における平面説明図であり、図4(2)は、包装袋の平面模式図である。 図5は、比較例1の包装袋を示した説明図である。図5(1)は、積層体の状態における平面説明図であり、図5(2)は、包装袋の平面模式図である。 図6は、比較例2の包装袋を示した説明図である。図6(1)は、積層体の状態における平面説明図であり、図6(2)は、包装袋の平面模式図である。 図7は、比較例3の包装袋を示した説明図である。図7(1)は、積層体の状態における平面説明図であり、図7(2)は、包装袋の平面模式図である。 図8は、比較例4の包装袋を示した説明図である。図8(1)は、積層体の状態における平面説明図であり、図8(2)は、包装袋の平面模式図である。 図9は、従来の包装袋における開封時の状態を示した平面説明図である。図9(1)は、四方袋の、図9(2)は、三方シール袋のそれぞれ状態を示す。 図10は、特許文献1に記載された易開封性包装袋の斜視図である。
以下図面を参照しながら、本発明に係る易開封性包装袋について説明する。
図1は、本発明に係る易開封性包装袋(1)の一実施態様を示した説明図である。
図1(1)は、積層体(10)の状態における平面説明図であり、図1(2)は、包装袋(1)の平面模式図である。
本発明に係る易開封性包装袋(1)は、基材層とシーラント層を有する積層体(10)を、シーラント層が内側となるように、流れ方向に平行な山折罫線(7)に沿って折り、トップシール部(2)、ボトムシール部(4)を含む周縁部をシールしてなる包装袋であって、トップシール部(2)付近の基材層に、山折罫線(7)を中心にして線対称であり、かつ下に凸の形状を有する開封誘導線(6)が形成されており、開封誘導線(6)は最下部に、山折罫線(7)と直角に交わる水平部(6a)を有することを特徴とする。
図1(1)において図の縦方向が積層体(10)の流れ方向である。また粗斜線部は、シール予定部(9)を示す(以下同じ)。図は積層体(10)を表面側から見た状態を示している。開封誘導線(6)は、始点(6s)から終点(6e)まで一筆で形成されており、山折罫線(7)を中心として左右対称で、かつ下に凸の形状を有する。最下部は、水平部(6a)であり、左右に立ち上がり部(6b)を有する。
図1(2)は、図1(1)の積層体を製袋して包装袋(1)とした状態を示している。図1の包装袋は、三方シール袋であり、トップシール部(2)、サイドシール部(3)、ボトムシール部(4)の三方向がシールされている。
開封誘導線(6)は、山折罫線(7)を中心にして線対称に設けられているので、包装袋(1)に製袋された段階では袋の表裏面の積層体に形成された開封誘導線が同じ位置に重なる。このため、開封適性が良好であり、開口部もきれいに仕上がる。
開封誘導線(6)は、積層体の表面側である基材層にレーザーによるハーフカット線を形成することによって形成される。レーザーとしては、炭酸ガスレーザーが好ましく使用できる。開封誘導線の形成は、一般的に製袋工程に先立って、積層体が平面状態の段階で行われる。
図1(2)に示された包装袋を開封するには、開封誘導線(6)と山折罫線(7)の交点を開封開始部(S)として、ここを両手で持って引き裂くようにひねるだけで簡単に開封できる。開封開始部(S)から開封を開始し、開封誘導線(6)に沿って開封し、トップシール部(2)内の始点(6s)および終点(6e)まで進み、さらにトップシール部を切断して開封片を切り取ることができる。
開封時において開封の終点となる開封誘導線の始点(6s)と終点(6e)は、トップシール部(2)の内部となるため、シール時の熱により再溶融し、開封誘導線としての効果は薄れるが、開封の終了点であることと、裂け目が積層体の流れ方向と一致するため、開封片を問題なく切り取ることができる。
本発明に係る易開封包装袋においては、積層体の段階で開封誘導線を形成し、しかる後に製袋を行う場合であっても、開封誘導線の最下部が水平部(6a)を形成しており、山折罫線(7)と直角に交わるので、製袋時に山折罫線の位置が多少ずれたとしても、開封性に大きな影響を及ぼすことがない。このため、製造時において、製袋機の調整に長時間を要するなどの困難が伴うことがない。
また本発明に係る易開封性包装袋(1)は、開口部が山折罫線(7)に接する位置にあるため、開口部の口開き適性が優れており、内容物の取り出し適性や振り出し適性が良好である。なお、開口部の寸法については、この実施態様においては、包装袋の幅の半分以下であるが、開封誘導線の水平部の長さを長くすれば、開口幅をほぼ包装袋の幅に近い幅まで広げることが可能である。
図2は、本発明に係る易開封性包装袋(1)の他の実施態様を示した説明図である。
図2(1)は、積層体(10)の状態における平面説明図であり、図2(2)は、包装袋の平面模式図である。
本実施態様においては、山折罫線が積層体(10)の流れ方向に平行に2本存在し、2本の山折罫線(7a、7b)が包装袋(1)の両側辺をなす合掌シール袋の形状を有し、左右いずれか(図では右側)の山折罫線(7b)に交わる開封誘導線(6)をトップシール部(2)の下部に設けたことを特徴とする。
図2の実施態様においても、開封の機構は、図1の場合と同様であり、開封開始部(S)から開封を開始し、開封誘導線(6)に沿って開封し、トップシール部(2)内の始点(6s)および終点(6e)まで進み、さらにトップシール部を切断して開封片を切り取ることができる。
図2の実施態様においては、合掌シール部(5)が袋の中心部にあるが、合掌シール部(5)の位置については特に制約はなく、袋の幅方向のどの位置にあってもよい。
図3は、本発明に係る易開封性包装袋(1)の実施例3の実施態様を示した説明図である。図3(1)は、積層体(10)の状態における平面説明図であり、図3(2)は、包装袋(1)の平面模式図である。
図3に示した実施態様においては、トップシール部(2)の、開封誘導線(6)の始点(6s)および終点(6e)よりも山折罫線(7)寄りの位置に、開封ノッチ(8)を設け、これを開封開始部(S)としたことを特徴とする。
この実施態様においては、開封に当たって、トップシール部の開封ノッチ(8)から開封を開始すると積層体の裂け目は下方向に進み、開封誘導線(6)に沿って右方向に進む。包装袋の表裏面の積層体の裂け目は、山折罫線(7)で一致するため開封片はきれいに切り取られ、切り離れが良い。
トップシール部に開封ノッチを設けた場合、縦方向のシール部に設けた場合と異なり、積層体の流れ方向に沿って裂け目が進むため、裂けやすく、開封の開始が容易となる。
なお、この実施形態において、開封誘導線(6)の始点および終点は、トップシール部(2)の中にあっても差し支えない。
図4は、本発明に係る易開封性包装袋(1)の実施例4の実施態様を示した説明図である。図4(1)は、積層体(10)の状態における平面説明図であり、図4(2)は、包装袋(1)の平面模式図である。
この実施態様においては、開封誘導線(6)の始点(6s)および終点(6e)はトップシール部(2)の内部にあり、さらにトップシール部に開封用ノッチ(8)が設けられている。このため、この包装袋(1)は、開封用ノッチからでも、山折罫線(7)の側からでも、どちらからでも開封することができる。
開封誘導線(6)の形状は、図4のように、直線の組み合わせからなるものであっても差し支えないが、なめらかな曲線の方が、裂け目が逸脱しにくくて好ましい。
次に本発明に係る易開封性包装袋を構成する積層体に用いる材料について説明する。
シーラント層は、熱によって溶融し相互に融着し得る、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン(PP)、エチレンー酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレンーアクリル酸共重合体、エチレンーアクリル酸メチル共重合体、エチレンーメタクリル酸共重合体、エチレンープロピレン共重合体などの樹脂を主体としてなるものである。シーラント層は単層または多層で、その厚みは10μm〜100μm、好ましくは15μm〜60μmの範囲に設定する。
また、このシーラント層を積層する基材層には、積層体を構成する基本素材となることから、機械的、物理的、化学的に優れた性質を有する合成樹脂製フィルムを用いることが多い。具体的には、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系、ポリカーボネート系、ポリアセタール系などの樹脂からなる合成樹脂製フィルムを用いることができる。また、このような合成樹脂製フィルムの裏面には一般的に印刷層が施されることが多いことから、所定の印刷適性を有していることが好ましい。
このような場合には二軸方向に延伸した延伸合成樹脂製フィルムが好適に用いられる。また、このような合成樹脂製フィルムの厚みは基本素材としての強度、剛性などが必要最低限に保持され得る範囲にあればよく、コストも考慮すると9μm〜25μm程度の範囲に設定することが好ましい。
さらに、本発明の易開封性包装袋に用いられる積層体としては、シーラント層と基材層の間に中間層を設け、基材層、印刷層と合わせて、基材層とした構成のものであってもよい。この中間層は、通常前記したシーラント層と基材層だけでは、包装袋を構成する積層体に要求される機能を十分に果たすことができない場合などに設けられる。
このような機能としては、気体遮断性、機械的強靱性、耐屈曲性、耐突き刺し性、耐衝撃性、耐磨耗性、耐寒性、耐熱性、耐薬品性などがあり、包装袋として要求されるこれらの機能をこの中間層を設けることで達成する。
この中間層の構成材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリカーボネート(PC)、ポリビニルアルコール、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物などからなるフィルムが挙げられる。
あるいは、これらのフィルムにさらにポリ塩化ビニリデンを塗工したり、アルミニウム、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化ジルコニウムなどの無機物の蒸着薄膜層を施したりして、ガスバリアー性を付与するようにしてもよい。アルミニウム箔等の金属箔を使用することもできる。
またこれらの構成材料の一種ないしはそれ以上を組み合わせて使用することもできる。尚、上記構成材料からなる中間層の厚みは、包装袋として要求される機能を満たすことができる範囲のものであればよく、必要に応じて適宜に設定することができる。
本発明に係る易開封性包装袋に用いる積層体の具体的な層構成としては、たとえば片面コロナ処理ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)12μm/インキ/接着層/無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)30μmの材質構成や、片面コロナ処理ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)12μm/インキ/押出しポリエチレン(EX−PE)15μm/アルミニウム箔(AL)7μm/押出しポリエチレン(EX−PE)15μm/低密度ポリエチレンフィルム(LDPE)30μmの材質構成などが挙げられる。
以下実施例に基いて、本発明に係る易開封性包装袋について具体的に説明する。
包装袋を構成する積層体として、下記3種類の構成の積層体を準備した。
(A)PET12μm/インキ/接着層/CPP30μm
(PET処理面に印刷を施し、印刷面とCPPをドライラミネート)
(B)PET12μm/インキ/EX−PE15μm/AL(アルミ箔)7μm/EX−PE15μm/LDPE30μm
(PET処理面に印刷を施し、印刷面にアンカー(AC)剤を塗布し、ALを押出しラミネート、AL面とLDPEを押出しラミネート)
(C)ONY(延伸ナイロンフィルム)15μm/インキ/EX−PE15μm/LLDPE30μm
(ONY処理面に印刷を施し、印刷面にAC剤を塗布し、LLDPEを押出しラミネート)
各積層体は、レーザー加工により開封誘導線を形成した後、スリット加工、製袋加工を行った。積層体の種類と、開封誘導線の形状を変えて実施例1〜4、比較例1〜4の包装袋を作製した。各包装袋にチーズを充填シールし、各サンプルについて手で開封し、開封適性と口開き適性を評価した。評価結果を表1に示す。なお、実施例4の包装袋は、開封用ノッチからの開封性を評価した。
Figure 0006236801
表1の結果から、以下のことが分かる。
(1)比較例1の結果から分かるように、開封開始部が熱シールされると、開封誘導線が再融着するため開封性が悪くなる。
(2)比較例2の結果から分かるように、開口部にシール部が隣接すると、口開き性が悪くなる。
(3)比較例3の結果から分かるように、開封誘導線の形状が上に凸であると、開封適性が悪くなる。
(4)比較例4の結果から分かるように、開封誘導線が山折罫線に対して左右対称でないと、開封適性が悪くなる。
これに対して、本発明に係る実施例1〜4の易開封性包装袋は、いずれも開封適性、口
開き適性ともに優れたものであった。
1・・・包装袋
2・・・トップシール部
3・・・サイドシール部
4・・・ボトムシール部
5・・・合掌シール部
6・・・開封誘導線
6a・・・開封誘導線水平部
6b・・・開封誘導線立ち上がり部
6s・・・始点
6e・・・終点
7、7a、7b・・・山折罫線
8・・・開封用ノッチ
9・・・シール予定部
10・・・積層体
S・・・開封開始部

Claims (3)

  1. 基材層とシーラント層を有する積層体を、シーラント層が内側となるように、山折罫線に沿って折り、トップシール部、ボトムシール部を含む周縁部をシールしてなる包装袋であって、トップシール部付近かつトップシール部下方の基材層に、前記山折罫線を中心にして線対称であり、かつ下に凸の形状を有し、連続する開封誘導線が形成されており、該開封誘導線は最下部に、前記山折罫線と直角に交わる水平部を有し、
    トップシール部の、前記開封誘導線の始点および終点よりも山折罫線寄りの位置に、開封ノッチを設け、ここからの開封を可能とし、
    前記開封誘導線は、始点および終点から前記開封ノッチ下方を越えて水平部を有することを特徴とする易開封性包装袋。
  2. 前記山折罫線は積層体の中心に1本存在し、該山折罫線が包装袋の一側辺をなす三方シール袋の形状を有することを特徴とする請求項1記載の易開封性包装袋。
  3. 前記山折罫線は積層体の流れ方向に平行に2本存在し、該2本の山折罫線が包装袋の両側辺をなす合掌シール袋の形状を有し、左右いずれかの山折罫線に交わる開封誘導線を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の易開封性包装袋。
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