JP6234297B2 - ゼオライト成形体およびその製造方法 - Google Patents

ゼオライト成形体およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6234297B2
JP6234297B2 JP2014065508A JP2014065508A JP6234297B2 JP 6234297 B2 JP6234297 B2 JP 6234297B2 JP 2014065508 A JP2014065508 A JP 2014065508A JP 2014065508 A JP2014065508 A JP 2014065508A JP 6234297 B2 JP6234297 B2 JP 6234297B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zeolite
forming agent
precursor
void forming
molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014065508A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015189586A5 (ja
JP2015189586A (ja
Inventor
章太郎 田中
章太郎 田中
松尾 陽
陽 松尾
野村 幹弘
幹弘 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Institute of Technology
Takagi Co Ltd
Original Assignee
Shibaura Institute of Technology
Takagi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibaura Institute of Technology, Takagi Co Ltd filed Critical Shibaura Institute of Technology
Priority to JP2014065508A priority Critical patent/JP6234297B2/ja
Publication of JP2015189586A publication Critical patent/JP2015189586A/ja
Publication of JP2015189586A5 publication Critical patent/JP2015189586A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6234297B2 publication Critical patent/JP6234297B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)

Description

本発明は、ゼオライト成形体の製造方法に関し、特に空隙率を向上させたゼオライト成形体を製造できる製造方法に関する。
従来、ガス分離膜(分子ふるい膜等)や浸透気化膜として、ゼオライト粒子から構成されるゼオライト膜が用いられている。このようなゼオライト膜としては、支持体としてのシリカ等の多孔質基体を積層したゼオライト複合積層体、支持体を用いないゼオライト成形体(ゼオライト自立膜)がある。
そして、支持体を用いないゼオライト成形体の製造方法として、例えば特許文献1には、シリカゾルに、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド(TPAOH)溶液及びテトラプロピルアンモニウムブロミド(TPABr)を、これらのテトラプロピルアンモニウムイオン(TPA)の全量に対するテトラプロピルアンモニウムヒドロキシド(TPAOH)及びテトラプロピルアンモニウムブロミド(TPABr)のそれぞれの配合割合[TPAOH/(TPAOH+TPABr)、及びTPABr/(TPAOH+TPABr)]が、0〜99モル%及び100〜1モル%となるように調整し、テトラプロピルアンモニウムイオン(TPA)とシリカゾルとの配合割合(TPA/SiOモル比)が、0.015〜0.08の範囲となるように添加し、得られた調製液を混練して乾燥し、得られた乾燥ゲルを成形、結晶化処理することを特徴とするゼオライト成形体の製造方法が記載されている(特許文献1(請求項1)参照)。
特許文献2には、シリカゾルに、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド(TPAOH)溶液及びテトラプロピルアンモニウムブロミド(TPABr)を、これらのテトラプロピルアンモニウムイオン(TPA)の全量に対するテトラプロピルアンモニウムヒドロキシド(TPAOH)及びテトラプロピルアンモニウムブロミド(TPABr)のそれぞれの配合割合[TPAOH/(TPAOH+TPABr)、及びTPABr/(TPAOH+TPABr)]が、0〜99モル%及び100〜1モル%となるように調整して添加し、得られた調製液を、密閉容器中で、前記調製液中で沈殿が起こらない条件で加熱処理し、加熱処理した前記調製液を乾燥し、得られた乾燥ゲルを成形し、成形した前記乾燥ゲルを水蒸気中で結晶化処理する工程を備え、前記加熱処理における、加熱処理温度と加熱処理時間との関係が、下記式に示すものであることを特徴とするゼオライト成形体の製造方法が記載されている(特許文献2(請求項1)参照)。
10(−X/26+3.477)<y<10(−X/67+3.477)
(但し、xは前記加熱処理温度(℃)、yは前記加熱処理時間(時間)を示し、40≦x≦140、かつ1≦y≦500である)
特許第4584474号公報 特許第4313307号公報
特許文献1、2に記載されているようなゼオライト成形体は、成形体の機械的強度を維持するために、成形体内部の空隙率が低くなっている。そのため、液体のろ過には使用できない。本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、空隙率が高く、通液抵抗が低いゼオライト成形体を製造する方法を提供することを目的とする。
本発明のゼオライト成形体の製造方法は、ゼオライト前駆体の粉末および空隙形成剤を含有する材料組成物を調製する工程;前記材料組成物を乾式成形して前駆体成形物を得る工程;前記前駆体成形物を、水蒸気または揮発性の構造規定剤を含む水蒸気の存在下で加熱処理する工程;および、加熱処理後の前駆体成形物を焼成し、空隙形成剤を除去する工程を含むことを特徴とする。
ゼオライト前駆体の粉末に空隙形成剤を配合することで、最終的に得られるゼオライト成形体の内部には、空隙形成剤に由来する空隙が存在する。よって、本発明の製造方法により得られるゼオライト成形体は、空隙率が高く、通液抵抗が低くなる。
前記前駆体成形物中の空隙形成剤の体積率は、10体積%〜60体積%であることが好ましい。前記乾式成形が、加圧成形であり、成形時の圧力は150MPa以上が好ましい。前記材料組成物は、種結晶を含有することが好ましい。材料組成物の調製は、前記空隙形成剤と前記種結晶とを混合した後、得られた混合物と前記ゼオライト前駆体の粉末とを混合することが好ましい。
本発明には、前記ゼオライト成形体の製造方法により作製されたゼオライト成形体も含まれる。
本発明の製造方法によれば、空隙率を向上させたゼオライト成形体が得られる。
試験片の断面模式図である。 透水試験方法を説明するための模式図である。 炭素繊維のSEM写真である。 ゼオライト自立膜No.1のSEM写真である。 ゼオライト自立膜No.1のSEM写真である。 ゼオライト自立膜No.1のX線回折パターンである。 ゼオライト自立膜No.7のX線回折パターンである。
本発明のゼオライト成形体の製造方法は、ゼオライト前駆体の粉末および空隙形成剤を含有する材料組成物を調製する工程(調製工程);前記材料組成物を乾式成形して前駆体成形物を得る工程(成形工程);前記前駆体成形物を、水蒸気または揮発性の構造規定剤を含む水蒸気の存在下で加熱処理する工程(結晶化工程);および、加熱処理後の前駆体成形物を焼成し、空隙形成剤を除去する工程(焼成工程)を有する。
[調製工程]
調製工程では、ゼオライト前駆体の粉末および空隙形成剤を混合して材料組成物を調製する。
(ゼオライト前駆体の粉末)
前記ゼオライト前駆体の粉末は、骨格剤、鉱化剤、および水を混合した後、乾燥させることで得られる。
前記骨格剤は、ゼオライト骨格を構成する成分である。前記骨格剤としては、シリカ源、アルミナ源が挙げられる。前記シリカ源としては、例えば、コロイダルシリカ、ヒュームドシリカ、珪酸ナトリウム、アルコキシシラン(例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン)が挙げられる。前記アルミナ源としては、例えば、水酸化アルミニウム、アルミン酸ナトリウム、アルコキシアルミニウム(例えば、トリメトキシアルミニウム、トリエトキシアルミニウム)が挙げられる。
本発明の製造方法により得られるゼオライト前駆体を浄水用ろ過膜に使用する場合、浄水へのAlの混入を抑制するため、骨格剤中のアルミニウム含有量を低減することが好ましい。この場合、骨格剤中のSiとAlとのモル比(Si/Al)は、1.25以上が好ましく、より好ましくは2以上、さらに好ましくは100以上である。
前記鉱化剤は、前記骨格剤を水中に溶解させる。また、鉱化剤に含まれるカチオンは、最終的にゼオライト骨格の負電荷を打ち消す。前記鉱化剤としては、例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、塩化物、フッ化物が挙げられる。前記アルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、フランシウムが挙げられる。前記アルカリ土類金属としては、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、ラジウムが挙げられる。前記鉱化剤の具体例としては、水酸化ナトリウム、塩化ナトリウム、フッ化ナトリウム、水酸化カルシウム、塩化カルシウム、フッ化カルシウムなどが挙げられる。
前記ゼオライト前駆体の粉末は、不揮発性の構造規定剤を含有してもよい。前記構造規定剤は、ゼオライトの細孔の形成を補助するものであり、ゼオライトの形成を促進する。前記不揮発性の構造規定剤としては、例えば、4級アンモニウム塩が挙げられる。前記4級アンモニウム塩を構成する4級アンモニウムイオンとしては、例えば、テトラメチルアンモニウムイオン、テトラエチルアンモニウムイオン、テトラプロピルアンモニウムイオン、テトラブチルアンモニウムイオンが挙げられる。前記4級アンモニウム塩としては、例えば、テトラプロピルアンモニウムブロミドが挙げられる。
前記のように、ゼオライト前駆体を浄水用ろ過膜に使用する場合、骨格剤中のアルミニウム含有量を低減することが好ましい。つまり、ゼオライト成形体を構成するゼオライトは、モル比(Si/Al)が高いものが好ましい。このような高シリカゼオライトを得るためには、不揮発性の構造規定剤としては、テトラプロピルアンモニウムブロミドが好ましい。
前記骨格剤、鉱化剤および水(必要に応じて不揮発性構造規定剤)を混合する方法は特に限定されず、従来公知の方法を採用すればよい。なお、骨格剤、鉱化剤、構造規定剤および水は同時に混合してもよいし、別々に添加してもよい。例えば、水と鉱化剤と混合して鉱化剤水溶液を調製し、この鉱化剤水溶液に骨格剤を溶解させた後、構造規定剤を添加する方法が挙げられる。前記骨格剤、鉱化剤、および水(必要に応じて不揮発性構造規定剤)は、混合後、直ちに乾燥してもよいが、混合液を熟成させた後、乾燥させてもよい。前記骨格剤、鉱化剤および水の混合液(必要に応じて不揮発性構造規定剤を含む。)を乾燥させ、粉砕することにより、ゼオライト前駆体の粉末が得られる。
前記ゼオライト前駆体の粉末の粒度は、後述する空隙形成剤と混合でき、かつ、所望とする形状に乾式成形できれば特に限定されない。前記ゼオライト前駆体の粉末の平均粒子径は、1μm〜100μmが好ましい。前記ゼオライト前駆体の粉末の平均粒子径は、粉砕(ボールミル、スタンプミルなど)、分級(気流分級、篩分けなど)により調整できる。なお、本発明において平均粒子径とは、レーザー回折・散乱式粒子径分布測定装置(日機装社製、マイクロトラック、型式「MT3300」)により測定される体積基準の平均粒子径である。
前記ゼオライト前駆体の粉末中の骨格構成元素(Si及びAl)に対するカチオン元素(アルカリ金属元素及びアルカリ土類金属元素)のモル比(カチオン元素/骨格構成元素)は、0.01以上が好ましく、より好ましくは0.02以上、さらに好ましくは0.05以上であり、0.40以下が好ましい。前記モル比(カチオン元素/骨格構成元素)が0.01以上であれば、結晶化工程において水蒸気が前駆体成形物内部へ取り込まれやすくなり、結晶化速度が向上する。また、前記モル比(カチオン元素/骨格構成元素)が0.40以下であれば、結晶化工程において前駆体成形物の形状が崩れにくくなる。本発明では、前駆体成形物が空隙形成剤を含有し、崩れやすくなっているため、前記モル比(カチオン元素/骨格構成元素)は0.20以下がより好ましく、0.10以下が特に好ましい。なお、前記モル比(カチオン元素/骨格構成元素)は、ゼオライト前駆体の原料の組成から算出できる。
(空隙形成剤)
前記空隙形成剤は、ゼオライト成形体内部に空隙を形成するため用いられる。前記空隙形成剤の使用量は、最終的に得られるゼオライト成形体の空隙率に合わせて調整すればよい。前記空隙形成剤の形状は、ゼオライト成形体内部に形成する空隙の形状に応じて適宜調整すればよい。空隙形成剤は、粒子状、繊維状のどちらでも使用できる。なお、本発明において、アスペクト比(長径/短径)が3以下のものを粒子状、アスペクト比が3超のものを繊維状とする。繊維状の空隙形成剤を用いることが好ましい。
ゼオライト成形体を浄水用ろ過膜として使用する場合、空隙形成剤の繊維径は0.01μm以上が好ましく、より好ましくは1μm以上、さらに好ましくは2μm以上であり、50μm以下が好ましく、より好ましくは20μm以下、さらに好ましくは10μm以下である。繊維状の空隙形成剤の平均アスペクト比は、1000以下が好ましい。平均アスペクト比は、数平均繊維長と繊維径との比(数平均繊維長/繊維径)である。
ゼオライト成形体を浄水用ろ過膜として使用する場合、空隙形成剤の平均粒子径は0.01μm以上が好ましく、より好ましくは1μm以上、さらに好ましくは2μm以上であり、50μm以下が好ましく、より好ましくは20μm以下、さらに好ましくは10μm以下である。
前記空隙形成剤の材質は、結晶化工程において形状を保持することができ、かつ、焼成により分解除去できるものであれば特に限定されない。前記空隙形成剤の材質としては、例えば、炭素材料、高分子材料(ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、グリコール類など)が挙げられる。前記空隙形成剤としては、炭素材料が好ましく、炭素繊維がより好ましい。また、炭素繊維にはポリアクリルニトリル繊維を炭素化したPAN系炭素繊維、ピッチを用いたピッチ系炭素繊維、フェノール樹脂繊維を炭素化したフェノール系炭素繊維、セルロース繊維を炭素化したセルロース系炭素繊維が挙げられるが、PAN系炭素繊維がより好ましい。
前記空隙形成剤として、炭素繊維を用いる場合、表面の酸性官能基量が0.90meq/g以下が好ましく、より好ましくは0.80meq/g以下、さらに好ましくは0.50meq/g以下である。表面の酸性官能基量が0.90meq/g以上であれば、結晶化工程において空隙形成剤の周囲にゼオライト結晶が成長しやすくなる。そのため、結晶化工程や焼成工程において、前駆体成形物の欠けや割れが抑制される。また、得られるゼオライト成形体の機械的強度がより向上する。炭素繊維の表面の酸性官能基量の下限は0meq/gである。
前記空隙形成剤の配合量は、所望とするゼオライト成形体の内部空隙率に応じて適宜調整すればよい。例えば、空隙形成剤として炭素材料を使用する場合、空隙形成剤の配合量は、前記ゼオライト前駆体の粉末100質量部に対して、1質量部以上が好ましく、より好ましくは2質量部以上、さらに好ましくは3質量部以上であり、13質量部以下が好ましく、より好ましくは10質量部以下、さらに好ましくは8質量部以下である。空隙形成剤の配合量が1質量部以上であれば、得られるゼオライト成形体の内部空隙率が高くなり、通水抵抗が低下する。また、前記空隙形成剤の配合量が13質量部以下であれば、得られるゼオライト成形体の機械的強度が向上する。
(種結晶)
前記材料組成物は、種結晶を含有してもよい。前記種結晶は、所望する構造を有するゼオライト粒子である。種結晶を配合することで、空隙形成剤の周囲に集中して、ゼオライト結晶化度を向上させることができ、得られるゼオライト成形体の機械的強度を高めることができる。前記種結晶を使用する場合、その配合量は、前記ゼオライト前駆体の粉末100質量部に対して、1質量部〜10質量部が好ましい。
前記種結晶の平均粒子径は、0.1μm以上が好ましく、30μm以下が好ましく、より好ましくは20μm以下、さらに好ましくは10μm以下である。前記種結晶の平均粒子径は、ゼオライト粒子を粉砕、分級することにより調整できる。
前記種結晶は、市販品を用いてもよいし、合成してもよい。合成方法は、水熱合成法、ドライゲルコンバージョン法などが採用できる。
(材料組成物の調製)
前記ゼオライト前駆体の粉末および空隙形成剤(必要に応じて種結晶)を混合することで、材料組成物を調製できる。材料の混合方法は特に限定されず、従来公知の粉体の混合方法を採用すればよく、例えば、乳鉢を用いた混合、ロッキングミキサー、V型混合機、クロスミキサーなどを使用できる。なお、ゼオライト前駆体の粉末、種結晶および空隙形成剤は同時に混合してもよいが、種結晶と空隙形成剤とを混合した後、この混合物とゼオライト前駆体の粉末とを混合することが好ましい。空隙形成剤の表面に種結晶を付着させておくことで、得られるゼオライト成形体の結晶化度を向上できる。
[成形工程]
成形工程では、前記材料組成物を乾式成形して前駆体成形物を得る。乾式成形は、粒状などの固形物からなる原料(前記材料組成物)を、乾式状態で成形する方法である。前記材料組成物を乾式成形する具体例としては、加圧成形が挙げられる。加圧成形方法としては、一軸加圧成形(金型成形)、冷間静水圧成形が挙げられる。成形時の加圧力は、150MPa以上が好ましく、より好ましくは300MPa以上、さらに好ましくは400MPa以上である。加圧力が150MPa以上であれば、前駆体成形物の内部空隙を十分に低減でき、最終的に得られるゼオライト成形体の機械的強度がより向上する。前記加圧力の上限は特に限定されないが、1000MPa程度である。
前記前駆体成形物中の空隙形成剤の体積率は、10体積%以上が好ましく、より好ましくは20体積%以上、さらに好ましくは30体積%以上であり、60体積%以下が好ましく、より好ましくは55体積%以下である。前記空隙形成剤の体積率が10体積%以上であれば、得られるゼオライト成形体の内部空隙率が高くなり、通水抵抗が低下する。また、前記空隙形成剤の体積率が60体積%以下であれば、得られるゼオライト成形体の機械的強度が向上する。
[結晶化工程]
結晶化工程では、前記成形工程で得られた前駆体成形物を、水蒸気または揮発性の構造規定剤を含む水蒸気の存在下で加熱処理する。ゼオライト前駆体粉末を含有する前駆体成形物を、水蒸気または揮発性の構造規定剤を含む水蒸気の存在下で加熱処理すること(ドライゲルコンバージョン法)により、ゼオライト前駆体をゼオライトへと結晶化する。
ドライゲルコンバージョン法としては、不揮発性の構造規定剤を使用する水蒸気処理法、揮発性の構造規定剤を使用する気相輸送法のいずれも採用できる。水蒸気処理法を採用する場合には、前記材料組成物に不揮発性構造規定剤を配合する。気相輸送法を採用する場合には、前駆体成形物を揮発性の構造規定剤を含む水蒸気の存在下で加熱処理する。なお、構造規定剤を使用しなくてもゼオライトを合成することは可能であるが、構造規定剤を用いた方がゼオライトの結晶化を促進できる。
前記揮発性の構造規定剤としては、エチレンジアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、ジペンチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、N−メチル−ブチルアミン、ジプロピル−エチルアミン、
N−メチルエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどが挙げられる。高シリカゼオライトを合成する場合には、揮発性の構造規定剤としては、エチレンジアミン、トリエチルアミンが好ましい。
加熱処理は、オートクレーブなどを用いて行うことができる。前記加熱処理の温度(雰囲気温度)は、130℃以上が好ましく、より好ましくは150℃以上、さらに好ましくは180℃以上であり、200℃以下が好ましい。前記加熱処理の時間は、処理温度やカチオン元素の含有量に応じて適宜調整すればよい。加熱処理に使用する水蒸気量は、成形物100質量部に対して、10質量部〜500質量部が好ましい。
[焼成工程]
焼成工程では、加熱処理後の前駆体成形物を焼成し、空隙形成剤を除去する。焼成により構造規定剤および空隙形成剤を分解除去する。構造規定剤を除去することにより、ゼオライトの吸着性能が発現する。また、空隙形成剤を除去することで、ゼオライト成形体内部に空隙が形成され、通液性が向上する。前記焼成は、空気雰囲気下、酸素雰囲気下で行うことが好ましい。焼成は、電気炉を用いて行うことができる。
前記焼成の温度、時間は、空隙形成剤を除去できるように適宜調整すればよい。例えば、空隙形成剤として炭素繊維を用いた場合、前記焼成は、温度(雰囲気温度)は550℃〜650℃、時間は1時間〜3時間とすればよい。
[ゼオライト成形体]
本発明のゼオライト成形体は、支持体を有さない自立成形体である。本発明のゼオライト成形体は、内部空隙率が高く、通水抵抗が低いため、浄水用ろ過膜として使用できる。
前記ゼオライト成形体を構成するゼオライトとしては、アナルシム(ANA)、チャバザイト(CHA)、エリオナイト(ERI)、ギスモンダイン(GIS)、ZK−5(KFI)、A型ゼオライト(LTA)、ナトロライト(NAT)、ポーリンジャイト(PAU)、ユガワラライト(YUG)などの細孔の入り口が酸素原子数8個以下の環構造により形成されている(酸素8員環以下)小細孔ゼオライト;AlPO−11(AEL)、EU−1(EUO)、フェリエライト(FER)、ヒューランダイト(HEU)、ZSM−11(MEL)、ZSM−5(MFI)、NU−87(NES)、シータ−1(TON)、ウェイネベアイト(WEI)などの細孔の入り口が酸素原子数10個の環構造により形成されている(酸素10員環)中細孔ゼオライト;AlPO−5(AFI)、AlPO−31(ATO)、ベータ型ゼオライト、CIT−1(CON)、X型ゼオライト、Y型ゼオライト、ホージャサイト(FAU)、グメリナイト(GME)、L型ゼオライト(LTL)、モルデナイト(MOR)、ZSM−12(MTW)、オフレタイト(OFF)などの細孔の入り口が酸素原子数12個の環構造により形成されている(酸素12員環)大細孔ゼオライト;クローバライト、VPI−5(VFI)、AlPO−8(AET)、CIT−5(CFI)、UTD−1(DON)などの細孔の入り口が酸素原子数14個以上の環構造により形成されている(酸素14員環以上)超大細孔ゼオライトが挙げられる。これらの中でも、ゼオライト成形体を浄水用ろ過膜として使用する場合、Al含有量が低いことが好ましいため、ZSM−5が好適である。
本発明のゼオライト成形体の形状は特に限定されず、用途に応じて成形すればよく、例えば、シート状、板状、筒状が挙げられる。ゼオライト成形体の具体例としては、厚さ1mm〜80mmのゼオライト自立膜が挙げられる。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は、下記実施例によって限定されるものではなく、前・後記の趣旨に適合しうる範囲で適宜変更して実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
1.評価方法
[X線回折試験]
X線回折装置(RIGAKU社製、「RINT−DTR3」)を用いて測定した。
[走査型電子顕微鏡(SEM)観察]
走査型電子顕微鏡(KEYENCE社製、「VE−8800」)を用いて、ゼオライト自立膜の表面を観察した。
[酸性官能基量]
100ml三角フラスコに、NaOH水溶液(0.1mol/L)50mLを量り取り、ここに炭素繊維2gを入れた。振とう機を用いて、振とう速度200rpm、液温25℃で、1日間、三角フラスコを振とうした。振とう後、三角フラスコ内の溶液を5mL分取し、HCl水溶液(0.05mol/L)で中和滴定した。滴定結果から、炭素繊維1g当たりの酸性官能基量を算出した。
[透水試験]
試験片の作製
図1を参照して試験片の作製方法について説明する。図1は試験片の断面模式図である。円形孔(直径5mm)11aを有するアルミニウム板11の上面に、前記円形孔を塞ぐようにゼオライト成形体(ゼオライト自立膜)(直径13mm、厚さ2mm)12を置いた。このゼオライト成形体12の上面にガラス製円筒管13を置いた。この時、ガラス製円筒管13の中心と前記円形孔11aの中心が一致するように置いた。そして、アルミニウム板11、ゼオライト成形体12およびガラス製円筒管13を、エポキシ樹脂14を用いて固定した。この際、ゼオライト成形体12の側面を全てエポキシ樹脂14で覆った。
透水試験
図2を参照して透水試験方法について説明する。図2は、透水試験方法を説明するための模式図である。クランプ等(図示せず)を用いて、ガラス製円筒管13が上になるように試験片を固定し、この試験片の上方にビュレット15を設置し、下方に容器16を設置した。ビュレット15の先端とガラス製円筒管13の上端とをゴム管17を用いて接続した。ビュレット15に所定量の水18を注入した後、ビュレット15のコックを開き、容器16に滴下した水量を測定し、透水速度(L/min)を算出した。なお、ゼオライト成形体12にかかる水圧はビュレット15に注入する水量(高さ)により調整した。水量は、水圧2.9kPaでは30cm、水圧4.4kPaでは45cm、水圧5.9kPaでは60cmとした。透水試験中は、ビュレット内の水量が一定となるように、ビュレットに水を追加した。
2.種結晶の作製
フッ素樹脂製の密閉容器(耐圧硝子工業社製、TAF−SR−100)に、コロイダルシリカ(日産化学工業社製、品名「スノーテックスS」、SiO含有量:30質量%、NaO含有量:0.6質量%以下)23.7g、テトラプロピルアンモニウムブロミド(TPABr)(和光純薬社製、特級)7.40g、NaOH水溶液(NaOH:1.33g、蒸留水:90ml)を入れ、60分間攪拌した。このフッ素樹脂製容器をオートクレーブに入れ、130℃、20時間熱処理を行い、ゼオライト結晶を析出させた。
析出物をろ取し、温水(80℃)で洗浄し、乾燥させた。乾燥物を、電気炉を用いて500℃にて15時間焼成し、種結晶(SiO:NaO:TPABr(モル比)=1:0.28:0.23)を得た。得られた種結晶についてX線回折測定を行った結果、MFI型ゼオライトであることが確認された。
3.空隙形成剤の準備
(1)空隙形成剤No.1
PAN系炭素繊維(東邦テナックス社製、「ベスファイト(登録商標)」、数平均繊維長40μm、繊維直径7μm)を用いた。酸性官能基量は、0.19meq/gであった。
(2)空隙形成剤No.2
PAN系炭素繊維(東邦テナックス社製、「ベスファイト(登録商標)」、数平均繊維長40μm、繊維直径7μm)を、オゾン発生器(商研社製、SOW−5000R)を用いて、30分間オゾン処理した。酸性官能基量は、0.45meq/gであった。
(3)空隙形成剤No.3
PAN系炭素繊維(東邦テナックス社製、「ベスファイト(登録商標)」、数平均繊維長40μm、繊維直径7μm)を、オゾン発生器(商研社製、SOW−5000R)を用いて、3時間オゾン処理した。酸性官能基量は、0.35meq/gであった。
(4)空隙形成剤No.4
セルロース系炭素繊維(数平均繊維長300μm、繊維直径20μm)を用いた。酸性官能基量は、0.94meq/gであった。
(5)空隙形成剤No.5
セルロース系炭素繊維(数平均繊維長300μm、繊維直径20μm)を、窒素雰囲気下にて、600℃、1時間熱処理を施した。酸性官能基量は、0.83meq/gであった。
4.ゼオライト前駆体粉末の調製
フッ素樹脂製の密閉容器に、コロイダルシリカ(日産化学工業社製、品名「スノーテックスS」、SiO含有量:30質量%、NaO含有量:0.6質量%以下)40.0gとNaOH水溶液(NaOH:0.66g、蒸留水:40ml)を入れ、15分間攪拌した。このフッ素樹脂製容器に、さらにテトラプロピルアンモニウムブロミド(TPABr)(和光純薬社製、特級)6.60gを入れた。このフッ素樹脂製容器をオートクレーブ(耐圧硝子工業社製、TAF−SR−100)に入れ、80℃、4時間熱処理を行った後、乾燥させてゼオライト前駆体粉末を得た。
5.ゼオライト自立膜の作製
(1)製造例1(PAN系炭素繊維)
前記種結晶0.02gと空隙形成剤No.1 0.02gとを混合し、空隙形成剤の表面に種結晶を付着させた。この種結晶と空隙形成剤との混合物に、ゼオライト前駆体粉末0.40gを添加し、混合して、材料組成物を得た。この材料組成物を、一軸加圧成形(516MPa)して、前駆体成形物(円板状、直径13mm、厚さ2mm)を得た。
前記前駆体成形物と蒸留水2.5mlとを、前記前駆体成形物が蒸留水と接触しないようにオートクレーブ(耐圧硝子工業社製、TAF−SR−100)に入れ、180℃、240時間熱処理を行った。熱処理後の前駆体成形物を、電気炉を用いて600℃、2時間焼成し、ゼオライト自立膜No.1を得た。空隙形成剤(炭素繊維)、ゼオライト自立膜No.1のSEM写真を図3〜5に示した。また、得られたゼオライト自立膜No.1の表面についてX線回折測定を行い、X線回折パターンを図6に示した。
(2)製造例2(PAN系炭素繊維、2倍量)
空隙形成剤No.1の配合量を0.04gに変更したこと以外は、製造例1と同様にして、ゼオライト自立膜No.2を得た。
(3)製造例3(PAN系炭素繊維、オゾン処理30分間)
空隙形成剤No.1を、空隙形成剤No.2に変更したこと以外は、製造例1と同様にして、ゼオライト自立膜No.3を得た。
(4)製造例4(PAN系炭素繊維、オゾン処理3時間)
空隙形成剤No.1を、空隙形成剤No.3に変更したこと以外は、製造例1と同様にして、ゼオライト自立膜No.4を得た。
(5)製造例5(セルロース系炭素繊維)
空隙形成剤No.1を、空隙形成剤No.4に変更したこと以外は、製造例1と同様にして、ゼオライト自立膜No.5を得た。
(6)製造例6(セルロース系炭素繊維、N処理)
空隙形成剤No.1を、空隙形成剤No.5に変更したこと以外は、製造例1と同様にして、ゼオライト自立膜No.6を得た。
(7)製造例7(空隙形成剤不使用)
前記種結晶0.02gとゼオライト前駆体粉末0.40gを混合して、成形材料を得た。この成形材料を、加圧成形(516MPa)して、成形物(円板状、直径13mm、厚さ2mm)を得た。前記成形物と蒸留水2.5mlとを、前記成形物が蒸留水と接触しないようにオートクレーブ(耐圧硝子工業社製、TAF−SR−100)に入れ、180℃、240時間熱処理を行った。熱処理後の成形物を、電気炉を用いて600℃、2時間焼成し、ゼオライト自立膜No.7を得た。得られたゼオライト自立膜No.7の表面についてX線回折測定を行い、X線回折パターンを図7に示した。
ゼオライト自立膜No.1〜7についての評価結果を表2に示した。
製造例1,2は、ゼオライト前駆体の粉末および空隙形成剤を含有する材料組成物を用いて作製したものである。これらの製造例で得られたゼオライト自立膜No.1,2は、空隙形成剤を使用せずに作製されたゼオライト自立膜No.7(製造例7)よりも、透水量が大きかった。この結果より、空隙形成剤を含有する材料組成物を用いることにより、ゼオライト自立膜の空隙率を向上できることがわかる。
また、各製造例について、得られたゼオライト成形体の形状について目視にて確認した。製造例1,2,7では、得られたゼオライト成形体(ゼオライト自立膜No.1,2,7)は、自立膜に割れは生じておらず、大きな欠けも生じなかった。製造例3,4,6では、得られたゼオライト成形体(ゼオライト自立膜No.3,4,6)は、自立膜に割れは生じていないが、自立膜の角部分に一部欠けが生じた。製造例5では、得られたゼオライト成形体(ゼオライト自立膜No.5)の一部に割れが生じていた。これらの結果より、空隙形成剤として炭素材料を用いる場合、その酸性官能基量が少ない程、ゼオライト成形体の欠けや割れが抑制できることがわかる。
本発明の製造方法により得られるゼオライト成形体は、成形体内部の空隙率が高いため、液体のろ過膜に好適である。
11:アルミニウム板、11a:円形孔、12:ゼオライト成形体(ゼオライト自立膜)、13:ガラス製円筒管、14:エポキシ樹脂、15:ビュレット、16:容器、17:ゴム管、18:水

Claims (5)

  1. ゼオライト前駆体の粉末および空隙形成剤を含有する材料組成物を調製する工程、
    前記材料組成物を乾式成形して前駆体成形物を得る工程、
    前記前駆体成形物を、水蒸気または揮発性の構造規定剤を含む水蒸気の存在下で加熱処理する工程、および、
    加熱処理後の前駆体成形物を焼成し、空隙形成剤を除去する工程を含むことを特徴とするゼオライト成形体の製造方法。
  2. 前記前駆体成形物中の空隙形成剤の体積率が、10体積%〜60体積%である請求項1に記載のゼオライト成形体の製造方法。
  3. 前記乾式成形が、加圧成形であり、成形時の加圧力が150MPa以上である請求項1または2に記載のゼオライト成形体の製造方法。
  4. 前記材料組成物が、種結晶を含有する請求項1〜3のいずれか一項に記載のゼオライト成形体の製造方法。
  5. 前記空隙形成剤と前記種結晶とを混合した後、得られた混合物と前記ゼオライト前駆体の粉末とを混合して材料組成物を調製する請求項4に記載のゼオライト成形体の製造方法。
JP2014065508A 2014-03-27 2014-03-27 ゼオライト成形体およびその製造方法 Active JP6234297B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014065508A JP6234297B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 ゼオライト成形体およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014065508A JP6234297B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 ゼオライト成形体およびその製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015189586A JP2015189586A (ja) 2015-11-02
JP2015189586A5 JP2015189586A5 (ja) 2017-04-27
JP6234297B2 true JP6234297B2 (ja) 2017-11-22

Family

ID=54424418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014065508A Active JP6234297B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 ゼオライト成形体およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6234297B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110730687A (zh) 2017-05-31 2020-01-24 古河电气工业株式会社 催化裂化用或加氢脱硫用催化剂结构体、具有该催化剂结构体的催化裂化装置以及加氢脱硫装置、以及催化裂化用或加氢脱硫用催化剂结构体的制造方法
EP3632541A4 (en) * 2017-05-31 2021-03-10 National University Corporation Hokkaido University FUNCTIONAL STRUCTURE AND MANUFACTURING PROCESS FOR FUNCTIONAL STRUCTURE
JP7269169B2 (ja) 2017-05-31 2023-05-08 古河電気工業株式会社 メタノール改質触媒構造体、メタノール改質用装置、メタノール改質触媒構造体の製造方法及びオレフィンまたは芳香族炭化水素の少なくとも一方の製造方法
WO2018221698A1 (ja) 2017-05-31 2018-12-06 古河電気工業株式会社 Coシフトもしくは逆シフト触媒構造体及びその製造方法、coシフトまたは逆シフト反応装置、二酸化炭素と水素の製造方法、並びに一酸化炭素と水の製造方法
AU2018277967B2 (en) 2017-05-31 2021-05-27 Furukawa Electric Co., Ltd. Functional structure and production method for functional structure
CN110678262A (zh) 2017-05-31 2020-01-10 古河电气工业株式会社 排气净化用氧化催化剂结构体及其制造方法、汽车的排气处理装置、催化剂成型体以及气体净化方法
EP3632555A4 (en) 2017-05-31 2021-01-27 Furukawa Electric Co., Ltd. HYDRO DESULFURIZATION CATALYST STRUCTURE, HYDRO DESULFURIZATION DEVICE PROVIDED WITH THIS CATALYST STRUCTURE, AND METHOD FOR MANUFACTURING A HYDRODESULFURIZATION CATALYST STRUCTURE
US11161101B2 (en) 2017-05-31 2021-11-02 Furukawa Electric Co., Ltd. Catalyst structure and method for producing the catalyst structure
AU2018277966B2 (en) * 2017-05-31 2021-05-27 Furukawa Electric Co., Ltd. Functional structure and production method for functional structure
WO2018221692A1 (ja) 2017-05-31 2018-12-06 国立大学法人北海道大学 機能性構造体及び機能性構造体の製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3192718B2 (ja) * 1991-11-27 2001-07-30 株式会社カワタ 吸着性ゼオライト含有ハニカム状セラミック体およびその製造方法
JP4584474B2 (ja) * 2001-02-16 2010-11-24 日本碍子株式会社 ゼオライト成形体、ゼオライト積層中間体及びゼオライト積層複合体の製造方法
BR0313531B1 (pt) * 2002-08-16 2013-01-22 mÉtodo de produÇço de corpo modelado de zeàlito e mÉtodo de produÇço de compàsito em camadas de zeàlito.
JP5403530B2 (ja) * 2007-12-11 2014-01-29 義弘 杉 メソポーラスアルミノシリケートおよびその合成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015189586A (ja) 2015-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6234297B2 (ja) ゼオライト成形体およびその製造方法
Xu et al. On the synthesis and adsorption properties of single‐unit‐cell hierarchical zeolites made by rotational intergrowths
CN104755155B (zh) 沸石膜的再生方法
CN110052180B (zh) 多孔支持体-沸石膜复合体以及气体或液体的混合物的分离方法
JP5937569B2 (ja) ハニカム形状セラミック製分離膜構造体
US6960327B2 (en) Methods for removing organic compounds from nano-composite materials
WO2016006564A1 (ja) ゼオライト膜、その製造方法およびこれを用いた分離方法
CN108697997B (zh) 沸石分离膜及其制造方法
JP6046697B2 (ja) ハニカム形状セラミック多孔質体、その製造方法、及びハニカム形状セラミック分離膜構造体
WO2013147272A1 (ja) ハニカム形状セラミック多孔質体、その製造方法、及びハニカム形状セラミック分離膜構造体
EP2758355A2 (en) Geopolymer resin materials, geopolymer materials, and materials produced thereby
JP2016502490A (ja) コロイドアルミノケイ酸塩を使用するcha型モレキュラーシーブを調製する方法
Castro et al. Study of the thermal stability of faujasite zeolite synthesized from kaolin waste from the Amazon
JP2016512191A (ja) ゼオライト結晶および/またはゼオライト様結晶を生成するための方法
WO2016084679A1 (ja) 分離膜構造体
JP6043279B2 (ja) ハニカム形状セラミック製分離膜構造体
JP6785483B2 (ja) ゼオライト薄膜を有する複合膜およびその製造方法
KR20170046712A (ko) 특유의 단결정 대공극률을 갖는 제올라이트 물질 및 그 제조 방법
JP6100361B2 (ja) モレキュラーシーブssz−87及びその合成
JP6544324B2 (ja) ゼオライト分離膜の製造方法
KR20120091222A (ko) Mtw 형 제올라이트의 제조 방법
JP2014106181A (ja) 放射性物質収着剤及びその製造方法
US8697760B2 (en) Process for producing zeolite film, and zeolite film obtained by the process
JP2016215081A (ja) 親水性ゼオライト分離膜およびその製造方法
JP6555528B2 (ja) エンドトキシン及び/又はサイトカインの吸着体及びその製造方法、これを配合した皮膚外用製剤及び経口投与用製剤、並びにエンドトキシン及び/又はサイトカインの吸着除去方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170327

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171017

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171024

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6234297

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250