JP6234207B2 - インプリント方法、インプリント装置および物品の製造方法 - Google Patents
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Description
(インプリント装置)
図1を参照しながら第1実施形態のインプリント装置IMPの構成について説明する。ここでは、光の照射によってインプリント材を硬化させる光硬化型のインプリント方法について説明する。具体的には、光として紫外光を用い、インプリント材として紫外線硬化樹脂(樹脂、レジスト)を用いるインプリント方法である。
図2を参照しながら第1実施形態のインプリントサイクルについて説明する。図2は第1実施形態におけるインプリントサイクルを示すフローチャートである。第1実施形態のインプリント装置IMPは、インプリントサイクルを繰り返すことによって基板1の複数のショット領域にパターンを形成する。ここでショット領域とは、基板1上の領域のことであり、型5に形成されたパターン領域を1回のインプリントで転写する領域を示している。ショット領域に転写するパターンは型5に形成されたパターン領域の全体でもその一部でも良い。また、基板1上のショット領域には、インプリント装置を含む他のリソグラフィ装置で予めパターンが形成されていても良いし、パターンが形成されていなくても良い。
そこで、第1実施形態のインプリント装置IMPは、インプリント装置の内部に搬入された基板1上にパターンを形成する前に、インプリント装置内部に設けられた異物除去用の専用基板(ダミープレート、部材)を用いてS22の異物除去工程を行う。以下、型5に付着した異物の除去するための異物除去工程(S22)について説明する。
次に、S22の異物除去工程について説明する。インプリント装置IMPに基板1を搬入する前に異物除去工程を行って型5に付着した異物の除去を行うと、インプリント装置IMPに基板1を搬入する際に(搬入前後に)、型5に異物が付着する恐れがある。そのため、S22の異物除去工程は、S21でインプリント装置IMPに基板1が搬入された後に所定のタイミングで行う。図3(A)のように、基板チャック2に保持されたダミープレート2aに対してS22の異物除去工程を行う場合は、インプリント装置IMPに基板1を搬入するのと同時に、ダミープレート2aを搬入する。または、インプリントサイクルが開始する前に予めダミープレート2aをインプリント装置IMP内に備えていても良い。
第1実施形態のインプリント装置IMPでは、S22の異物除去工程を、基板チャック2に保持されたダミープレート2aや、基板ステージ3に直接設けられたダミープレート2aを用いて行った。第2実施形態のインプリント装置IMPには、ダミープレート14を保持し、基板ステージ3から独立してインプリント装置内を移動する、ダミープレートステージ15(ダミープレート保持部)を有している。第2実施形態のインプリント装置IMPではS22の異物除去工程を、ダミープレートステージ15に保持されたダミープレート14を用いて行う。
図5(A)は、ダミープレート14を保持するダミープレートステージ15を備えるインプリント装置IMPを示した図である。ダミープレート14は、ダミープレートステージ15に設けられた真空チャックにより真空吸着されている。ダミープレート14は、真空吸着以外にも、ダミープレートステージ15に設けられた電磁チャックに保持、固定されても良い。ダミープレート14は、ダミープレート14上にインプリント材を供給してインプリントを行うことができれば、どのような材料でも良い。ダミープレート14の材料をシリコンウエハである基板1と同一の材料(例えば、単結晶シリコン)を用いることで、図2のインプリントサイクルで説明した基板1に対するインプリントの各工程と同じ動作条件でS22の異物除去工程を実施することができる。また、ダミープレート14の表面の高さを基板1と同じにすることで、基板1に対するインプリントの各工程と同じ動作条件でS22の異物除去工程を実施することができる。
図5(A)に示したインプリント装置IMPを用いて、第2実施形態のS22の異物除去工程を説明する。第2実施形態のインプリント装置IMPは、図2で説明したインプリントサイクルと同じく、S21で基板1をインプリント装置IMPに搬入した後で、かつ、基板1上にパターンを形成する前に、S22の異物除去工程を実施する。
上記、何れの実施形態も紫外線を用いてインプリント材を硬化させるインプリント装置について説明してきた。しかし、本発明のインプリント装置は紫外線に限らず他の波長域の光の照射によって樹脂を硬化させるインプリント装置でもよい。さらに、光硬化法によるインプリントに限らず、熱を用いてインプリント材を硬化させるインプリント装置に適用することも可能である。
物品としてのデバイス(半導体集積回路デバイス、液晶表示デバイス、MEMS等)の製造方法は、上述のインプリント装置を用いて基板(ウエハ、ガラスプレート、フィルム状基板等)にパターンを転写(形成)するステップを含む。さらに、該デバイス製造方法は、パターンを転写された前記基板をエッチングするステップを含みうる。なお、パターンドメディア(記録媒体)や光学素子などの他の物品を製造する場合には、該製造方法は、エッチングステップの代わりに、パターンを転写された前記基板を加工する他の加工ステップを含みうる。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
Claims (10)
- 型を用いて基板上にパターンを形成するインプリント方法であって、
前記基板をインプリント装置に搬入する搬入工程と、
前記基板がインプリント装置に搬入された後、前記インプリント装置内の前記基板とは異なる部材に供給されたインプリント材と前記型を接触させて前記インプリント材を硬化して前記パターンを形成することによって前記型のパターンに付着した異物の一部又は全部を除去する異物除去工程と、
前記異物除去を行った前記型を用いて、インプリント装置に搬入された前記基板上にパターンを形成する工程と、を有することを特徴とするインプリント方法。 - 前記異物除去工程は、前記部材としてダミープレート上に供給されたインプリント材と前記型を接触させて前記型のパターンを形成することを特徴とする請求項1に記載のインプリント方法。
- 型を用いて基板上にパターンを形成するインプリント装置であって、
前記基板を保持する基板保持部と、
制御部と、を有し、
前記制御部は、前記基板を前記基板保持部が保持した後、前記基板とは異なる部材に供給されたインプリント材と前記型を接触させて前記インプリント材を硬化して前記パターンを形成した後に前記部材から前記型を離し、前記部材から離した前記型を用いて前記基板にパターンを形成することを特徴とするインプリント装置。 - 前記基板保持部は、前記基板と、前記部材としてのダミープレートとを保持し、
前記制御部は、前記基板保持部に保持されたダミープレート上に供給されたインプリント材と前記型を接触させ前記インプリント材を硬化して前記パターンを形成することを特徴とする請求項3に記載のインプリント装置。 - 前記基板保持部は、前記インプリント装置に前記基板が搬入される際に前記基板保持部が保持する前記基板の位置と前記型を保持する型保持部の位置との間の位置で、前記ダミープレートを保持することを特徴とする請求項4に記載のインプリント装置。
- 前記部材としてダミープレートを保持するダミープレート保持部を有し、
前記制御部は、ダミープレート保持部に保持されたダミープレート上に供給されたインプリント材と前記型を接触させて前記インプリント材を硬化して前記パターンを形成することを特徴とする請求項3に記載のインプリント装置。 - 前記ダミープレート保持部は、前記インプリント装置に前記基板が搬入される際に前記基板保持部が保持する前記基板の位置と前記型を保持する型保持部の位置との間の位置に配置されていることを特徴とする請求項6に記載のインプリント装置。
- 前記基板保持部を移動させる基板ステージ、を有し、
前記ダミープレート保持部は前記基板ステージとは独立して移動することを特徴とする請求項6又は7に記載のインプリント装置。 - 型を用いて基板上にパターンを形成するインプリント装置であって、
前記基板を保持する基板保持部と、
前記基板とは異なる部材としてのダミープレートを保持するダミープレート保持部と、
制御部と、を有し、
前記制御部は、前記ダミープレート上に供給されたインプリント材と前記型を接触させて前記インプリント材を硬化して前記パターンを形成することを特徴とするインプリント装置。 - 請求項3乃至9のいずれか一項に記載のインプリント装置を用いて、基板上のインプリント材にパターンを形成する工程と、
インプリント材に形成されたパターンを用いて前記基板を加工する工程と、
を含むことを特徴とする物品の製造方法。
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