JP6233252B2 - 固体電解質電池の製造方法 - Google Patents
固体電解質電池の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6233252B2 JP6233252B2 JP2014183682A JP2014183682A JP6233252B2 JP 6233252 B2 JP6233252 B2 JP 6233252B2 JP 2014183682 A JP2014183682 A JP 2014183682A JP 2014183682 A JP2014183682 A JP 2014183682A JP 6233252 B2 JP6233252 B2 JP 6233252B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- battery
- solid electrolyte
- charging
- negative electrode
- positive electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Landscapes
- Secondary Cells (AREA)
- Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
Description
その中で、従来用いられてきた非水電解液系のリチウム電池に比べて電解液を用いないため、非水電解液を用いる場合の安全性向上のために必要なシステムを簡略化し得て構造の自由度が増し補器の数を減らすことができる等の多くの利点を有し得ることから、電解質として固体電解質を有する固体電解質電池の実用化が期待されている。
その1つとして、固体電解質を用いた製造工程に起因する電池性能の低下を抑制し得る技術の開発が挙げられる。
一方、前記電池性能の低下を抑制するために適用し得ると推測される技術が提案されている。
また、特許文献2には、初回充電を、冷却雰囲気での充電及び1C以下の低電流充電のうちの少なくとも一方の条件で行い、負極表面に形成されるSEI(固体電解質接触面)の量を低減させるリチウムイオン2次電池の製造方法が記載されており、具体例として非水電解液電池に対して−20℃又は0℃で(1/3)Cの一定電流で充電させて電池を作製した例が示されているが、充電時間は示されていない。
また、特許文献4には、正極と負極とを有するリチウムイオン電池に対して10℃以下の温度下で充放電を行う工程を含むリチウムイオン電池の製造方法が記載されており、具体例として非水電解液リチウムイオン電池に定電流で充電、定電圧で充電、その後2.0Vまで放電するサイクルを0℃、10℃、20℃、30℃で各2回行ってリチウムイオン電池を作製した例が示されている。
本明細書において、耐久後の容量低下および/又は出力低下を抑制し得るとは、後述の実施例の欄に示す測定条件で、実施態様の製造方法により得られた電池について耐久試験を行った後に測定した容量および/又は電池抵抗の評価結果が比較例で得られた電池について同様に耐久試験を行った後に測定した評価結果に比べて同等以上であることを意味している。なお、前記の出力低下は電池抵抗の上昇を測定することによって評価した。
また、本発明において、セル組立工程直後とは、セル組立工程が終了して長時間放置することなくという意味であり、通常セル組立工程が終了して60分以内を意味する。
本発明の実施態様においては、(1)正極、負極、前記正極および負極の間に配置された硫化物固体電解質を有する電極体を外装内に封入して電池セルを組み立てるセル組立工程(電池セルパック組み工程ともいう)と、その後の図1に示す(2)セル組立工程後速やかに温度0℃以下の温度、例えば−20〜0℃の範囲の温度、典型的には0℃の恒温槽内に電池を移す→(3)セル表面が恒温槽と同じ温度になったのをトリガーに(1/10)C以下の低電流密度、例えば(1/20)C〜(1/10)Cの低電流密度、典型的には(1/10)Cの低電流密度で好適には一定電圧、例えば3.8〜4.1Vの範囲の定電圧で、定電流−定電圧で充電を開始→(4)低電流密度で3.8〜4.1Vの範囲の充電電圧で定電圧充電を10時間以上、例えば10〜240時間、典型的には120時間実施→(5)充電終了後、電池を恒温槽から出し電池温度を室温に戻す→(6)電池の表面温度が室温と同じになってから任意の下限電圧、典型的には3Vまで、好適には(1/3)C〜(1/2)C、典型的には(1/3)Cの定電流で、完放電→(7)以降、通常使用(例えば、充放電サイクルなど)によって、図2および図3に示すように、耐久後の容量低下および/又は出力低下を抑制し得る硫化物固体電解質系の固体電解質電池を得ることができる。
前記の工程のうち、(2)〜(4)の工程以外の工程は通常実施される工程であり、これに限定されず他の任意の工程を実施してもよい。
また、前記充電の保持時間が10時間未満では、最初の電池に保有される水分が十分に分解されず、また、電流密度が(1/10)Cより高いと、水の分解時に発熱して水と硫化物固体電解質との反応が促進され失活が進む恐れがあり、いずれも好ましくないと考えられる。
あるいは、本発明の実施態様における電極体は、正極、固体電解質層が形成された負極を作製し、その際に正極および負極ともに両面塗工とし、負極/固体電解質層/正極の構成で積層し、最終プレス圧にて、例えばCIPによりプレスを行って作製することができる。
また、正極層は結着用バインダー、例えばポリフッ化ビニリデンなどのフッ素含有樹脂や導電助剤、例えばアセチレンブラックなどを含有し得る。
また、負極層は結着用バインダー、例えばポリフッ化ビニリデンなどのフッ素含有樹脂や導電助剤、例えばアセチレンブラックなどを含有し得る。
以下の実施例は単に説明するためのものであり、本発明を限定するものではない。
[1]固体電解質の合成
Li2S(日本化学工業社)とP2S5(アルドリッチ社)とを出発原料として、Li2Sを0.7656g、P2S5を1.2344g秤量し、メノウ乳鉢で5分間混合し、その後ヘプタンを入れ、遊星型ボールミルを用いて40時間メカニカルミリングして固体電解質を得た。
[2]電池の作製
正極活物質としてニッケルコバルトマンガン酸リチウムLiNi3/5Co1/5Mn1/5O2を用いた。活物質にはLiNbO3の表面処理を施している。この正極活物質12.03mgと導電材カーボンとしてVGCF(昭和電工社)0.51mgおよび前記固体電解質を5.03mg秤量し混合したものを正極合剤とした。
負極活物質としてグラファイト(三菱化学社)9.06mgと前記固体電解質8.24mgを秤量し混合したものを負極合剤とした。
1cm2のセラミックス製の型に固体電解質を18mg秤量し、1ton/cm2でプレスしてセパレート層を作製し、その片側に正極合剤17.57mgを入れ、1ton/cm2でプレスして正極を作製した。その逆側に負極合剤17.3mgを入れ、4ton/cm2でプレスし、正極集電体としてアルミ箔を、負極集電体として銅箔を用いて電池を作製した。
作製した電池を拘束治具にセットし、端子を繋いだ容器に投入し密閉した。次いで、電池の入った密閉容器を温度0℃の恒温槽内に設置した。電池の温度が0℃になったことを確認した後、定電流:(1/20)C、定電圧:3.8Vで定電流−定電圧充電を開始した。120時間の定電圧保持後に電池を恒温槽から取出し、電池を室温に戻した。
電池が室温に戻った後、定電流:(1/3)Cで3Vまで放電(完放電)し、目的の電池を得た。
得られた電池を60℃、3.0〜4.4Vの電圧範囲において定電流:2Cで充放電を1000サイクル行った。途中の800サイクル後の電池容量と電池抵抗を室温(25℃)にて測定した。
得られた結果を他の実施例および比較例とまとめて図2、図3に示す。
なお、図2および図3において、縦軸の値は、非水電解液電池での従来の技術における条件を用いて比較例1で得られた電池容量および電池抵抗を100%として他の例と比べた相対値(%表示)である。
[3]の電池の充電条件を0℃、定電流:(1/20)C、定電圧:3.8Vでの定電流−定電圧充電から、0℃、定電流:(1/20)C、定電圧:4.0Vでの定電流−定電圧充電に変えた他は実施例1と同様にして、目的の電池を得た。
得られた電池について実施例1と同様にして耐久評価を行った。
得られた結果を他の例の結果とまとめて図2、図3に示す。
[3]の電池の充電条件を0℃、定電流:(1/20)C、定電圧:3.8Vでの定電流−定電圧充電から、0℃、定電流:(1/20)C、定電圧:4.1Vでの定電流−定電圧充電に変えた他は実施例1と同様にして、目的の電池を得た。
得られた電池について実施例1と同様にして耐久評価を行った。
得られた結果を他の例の結果とまとめて図2、図3に示す。
[3]の電池の充電条件を0℃、定電流:(1/20)C、定電圧:3.8Vでの定電流−定電圧充電から、60℃、定電流:(1/20)C、定電圧:3.8Vでの定電流−定電圧充電に変えた他は実施例1と同様にして、目的の電池を得た。
得られた電池について実施例1と同様にして耐久評価を行った。
得られた結果を他の例の結果とまとめて図2、図3に示す。
[3]の電池の充電条件を0℃、定電流:(1/20)C、定電圧:3.8Vでの定電流−定電圧充電から、60℃、定電流:(1/20)C、定電圧:4.1Vでの定電流−定電圧充電に変えた他は実施例1と同様にして、目的の電池を得た。
得られた電池について実施例1と同様にして耐久評価を行った。
得られた結果を他の例の結果とまとめて図2、図3に示す。
[3]の電池の充電条件を0℃、定電流:(1/20)C、定電圧:3.8Vでの定電流−定電圧充電から、80℃、定電流:(1/20)C、定電圧:3.8Vでの定電流−定電圧充電に変えた他は実施例1と同様にして、目的の電池を得た。
得られた電池について実施例1と同様にして耐久評価を行った。
得られた結果を他の例の結果とまとめて図2、図3に示す。
[3]の電池の充電を実施しなかった他は実施例1と同様にして目的の電池を得た。
得られた電池について実施例1と同様にして耐久評価を行った。
得られた結果を他の例の結果とまとめて図2、図3に示す。
Claims (1)
- 正極、負極、前記正極および負極の間に配置された硫化物固体電解質を有する電極体を外装内に封入した電池セルを組み立てるセル組立工程と、前記セル組立工程直後に前記電池セルを0℃以下の温度に冷却するとともに、前記温度にて10時間以上かけて(1/10)C以下の電流密度にて定電圧充電を行う初回充電工程を有する固体電解質電池の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014183682A JP6233252B2 (ja) | 2014-09-09 | 2014-09-09 | 固体電解質電池の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014183682A JP6233252B2 (ja) | 2014-09-09 | 2014-09-09 | 固体電解質電池の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016058232A JP2016058232A (ja) | 2016-04-21 |
JP6233252B2 true JP6233252B2 (ja) | 2017-11-22 |
Family
ID=55758650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014183682A Active JP6233252B2 (ja) | 2014-09-09 | 2014-09-09 | 固体電解質電池の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6233252B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113611917B (zh) * | 2021-07-30 | 2022-10-18 | 陕西煤业化工技术研究院有限责任公司 | 一种方形铝壳低温倍率型锂离子电池及其制备方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002280080A (ja) * | 2001-03-16 | 2002-09-27 | Sony Corp | 二次電池の充電方法 |
JP2002367676A (ja) * | 2001-06-08 | 2002-12-20 | Sony Corp | 固体電解質電池の製造方法 |
JP2005209528A (ja) * | 2004-01-23 | 2005-08-04 | Toyota Motor Corp | 二次電池の検査方法 |
JP2008091259A (ja) * | 2006-10-04 | 2008-04-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 非水電解液二次電池の製造方法 |
JP2010103124A (ja) * | 2010-01-05 | 2010-05-06 | Hitachi Maxell Ltd | 扁平形非水電解質二次電池 |
WO2012029641A1 (ja) * | 2010-09-01 | 2012-03-08 | 株式会社 村田製作所 | 固体電池およびその製造方法 |
US9865872B2 (en) * | 2012-02-06 | 2018-01-09 | Nec Corporation | Lithium-ion battery and method for producing same |
JP5900244B2 (ja) * | 2012-08-23 | 2016-04-06 | トヨタ自動車株式会社 | 固体電池の製造方法 |
-
2014
- 2014-09-09 JP JP2014183682A patent/JP6233252B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016058232A (ja) | 2016-04-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Sasaki et al. | Memory effect in a lithium-ion battery | |
Joshi et al. | Effects of dissolved transition metals on the electrochemical performance and SEI growth in lithium-ion batteries | |
US9537131B2 (en) | Battery anode with preloaded metals | |
JP6080017B2 (ja) | 非水系二次電池の製造方法 | |
JP4518125B2 (ja) | 正極活物質およびリチウム二次電池 | |
US20140329118A1 (en) | All solid state battery | |
JP6365573B2 (ja) | リチウムイオン二次電池の製造方法 | |
KR101488043B1 (ko) | 고용량 리튬이차전지의 활성화 방법 | |
KR20150049288A (ko) | 양극 활물질, 이의 제조방법, 및 이를 포함하는 리튬 이차전지 | |
KR20150139780A (ko) | 비수 전해액 이차 전지 및 당해 전지의 제조 방법 | |
CN115799601A (zh) | 锂离子电池 | |
KR20170071408A (ko) | 전고체 전지 및 전고체 전지의 제조 방법 | |
KR101881263B1 (ko) | 비수계 이차 전지의 제조 방법 | |
WO2015133139A1 (en) | Battery anode with preloaded metals | |
KR20150016129A (ko) | 리튬 복합 산화물, 이의 제조 방법 및 이를 포함하는 리튬 이차 전지 | |
JP2007103134A (ja) | リチウムイオン二次電池、及びその製造方法 | |
KR20190129614A (ko) | 리튬 이차전지용 양극 활물질의 제조 방법, 이에 의해 제조된 양극 활물질, 이를 포함하는 리튬 이차전지용 양극 및 리튬 이차전지 | |
JP6627621B2 (ja) | リチウムイオン二次電池の出力評価方法 | |
Le | A general introduction to lithium-ion batteries: From the first concept to the top six commercials and beyond | |
JP2005158623A (ja) | 非水電解液二次電池 | |
KR101520118B1 (ko) | 리튬이차전지의 사이클 성능 개선 방법 | |
JP2017111940A (ja) | 非水電解質二次電池の製造方法 | |
JP2016103418A (ja) | 全固体リチウム二次電池用正極活物質及び全固体リチウム二次電池の製造方法 | |
KR101142533B1 (ko) | 금속계 아연 음극 활물질 및 이를 이용한 리튬이차전지 | |
JP6233252B2 (ja) | 固体電解質電池の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170113 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170920 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170926 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171009 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6233252 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |