JP6232996B2 - 電荷供給装置、シート状発熱体への電荷供給方法、定着装置および画像形成装置 - Google Patents

電荷供給装置、シート状発熱体への電荷供給方法、定着装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、シート状発熱体用の電荷供給装置および電荷供給方法、当該電荷供給装置を含む定着装置、および当該定着装置を有する画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、普通紙などの記録媒体上の未定着トナー画像を記録媒体に定着させるための定着装置を有する。当該定着装置は、例えば、周方向に回転可能な管状の発熱ベルトと、当該発熱ベルトの外周面に当接自在な加圧部材と、を有する。上記発熱ベルトは、導電性および可撓性を有し、電荷の供給によって発熱する発熱チューブ、および、前記発熱チューブに接触して配置される電極、を含む。当該発熱ベルトは、弾性部材の弾性によって付勢されて上記電極に当接する導電部材から、電荷が供給されて発熱する(例えば、特許文献1および2参照)。
特開2004−279547号公報 特開平09−016013号公報
上記発熱ベルトの回転トルクよりも強い力で上記導電部材を上記電極に当接させると、上記発熱ベルトが周方向に回転することができないことがある。上記回転トルクよりも弱い力で上記導電部材を上記電極に当接させると、周方向に回転する上記発熱ベルトから電極が瞬間的に離れること(「ハネ」とも言う)がある。10A程度の比較的大きな電流が電極に流れているときにハネが生じると、リーク電流が発生し、発熱ベルトが損傷することがある。また、このような発熱ベルトおよび導電部材を画像形成装置の定着装置に用いると、定着不良による画像不良を生じることがある。
本発明の第1の目的は、移動するシート状発熱体の電極に対しても、当該電極に対する導電部材の接触性に優れる電荷供給装置および電荷供給方法を提供することである。
本発明の第2の目的は、導電部材の発熱ベルトへの接触性に優れる定着装置を提供することである。
本発明の第3の目的は、当該定着装置を有する画像形成装置を提供することである。
本発明に係る電荷供給装置は、導電性および可撓性を有し、電荷の供給によって発熱する移動可能な発熱シート、および、上記発熱シートに接触して配置される電極、を含むシート状発熱体に、上記電荷を供給するための装置である。当該電荷供給装置は、上記電極に接触して電荷を供給するための導電部材と、当該導電部材と一体に配置され、上記電極を上記導電部材に磁力によって引き寄せるための電磁石と、上記導電部材が上記電極に当接するように上記導電部材を上記電極に向けて付勢する付勢部材と、を有する。
また、本発明に係る電荷供給方法は、上記に電荷を供給する方法である。当該電荷供給方法は、上記発熱シートの発熱に要する電荷を導電部材に供給する工程と、当該導電部材と一体に配置された電磁石を、上記導電部材への電荷の供給に同期して作動させて、上記発熱シートが移動可能であって、かつ上記電極が上記導電部材に磁力によって接触するように、上記電極を上記導電部材に引き寄せる工程と、を含み、上記導電部材は付勢部材による付勢によって上記電極に当接している
さらに、本発明に係る定着装置は、周方向に回転可能な管状の発熱ベルトと、当該発熱ベルトの外周面に当接自在な加圧部材と、を有する。当該発熱ベルトは、導電性および可撓性を有し、電荷の供給によって発熱する発熱チューブ、および、当該発熱チューブに接触して配置される電極、を含む。上記定着装置は、上記電極に接触して電荷を供給するための導電部材と、当該導電部材と一体に配置され、上記電極を上記導電部材に磁力によって引き寄せるための電磁石と、上記導電部材が上記電極に当接するように上記導電部材を上記電極に向けて付勢する付勢部材と、をさらに有する。
さらに、本発明に係る画像形成装置は、記録媒体上のトナー画像を前記記録媒体に定着するための上記定着装置を少なくとも有する。
上記導電部材は、形状の維持に不安定な上記電極に接触するにあたり、当該電極を上記電磁石の磁力によって引き寄せる。よって、本発明によれば、移動するシート状発熱体の電極に対しても、当該電極に対する導電部材の接触性に優れる電荷供給装置および電荷供給方法を提供することができる。また、上記シート状発熱体を管状の発熱ベルトとして画像形成装置用の定着装置に用いることによって、導電部材の発熱ベルトへの接触性に優れる定着装置を提供することができ、また、当該定着装置を有する画像形成装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成を模式的に示す図である。 図2Aは、本発明の一実施形態に係る定着装置を正面から見たときの構成を模式的に示す図であり、図2Bは、当該定着装置を側方から見たときの構成を模式的に示す図であり、図2Cは、当該定着装置における導電部材と電極との接触部を拡大して模式的に示す図である。 当該定着装置の発熱ベルトの構造を模式的に示す部分断面図である。
本発明の一実施の形態に係る画像形成装置は、記録媒体上の未定着のトナー画像を前記記録媒体に定着するための定着装置を少なくとも有する。当該画像形成装置は、定着装置以外は公知の画像形成装置と同様に構成することが可能である。たとえば、本実施の形態に係る画像形成装置は、感光体と、感光体を帯電させる帯電装置と、帯電した感光体に光を照射して静電潜像を形成する露光装置と、静電潜像が形成された感光体にトナーを供給して静電潜像に応じたトナー画像を形成する現像装置と、静電潜像に形成されたトナー画像を記録媒体に転写するための転写装置と、上記定着装置と、によって構成される。「トナー画像」とは、トナーが画像状に集合した状態を言う。
本実施の形態に係る画像形成装置の一例を図1に示す。図1に示されるように、画像形成装置50は、画像読み取り部、画像形成部、中間転写部、記録媒体搬送部および定着装置70を有する。
上記画像読み取り部は、給紙装置81、スキャナー82、CCDセンサー83および画像処理部84を有する。
上記画像形成部は、例えば、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色に対応する四つの画像形成ユニットを含む。これらの画像形成ユニットは、例えば、図1中、上からイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの順で配置され、各色のトナーを収容する以外はいずれも同じに構成されている。
上記画像形成ユニットは、図1に示されるように、感光体ドラム51、感光体ドラム51を帯電させる帯電装置52、帯電した感光体ドラム51に光を照射して静電潜像を形成する露光装置53、静電潜像が形成された感光体ドラム51にトナーを供給して静電潜像に応じたトナー画像を形成する現像装置54、および、感光体ドラム51の残留トナーを除去するクリーニング装置55、を有する。
感光体ドラム51は、例えば、光導電性を有する負帯電型の有機感光体である。帯電装置52は、例えば、コロナ帯電器である。帯電装置52は、帯電ローラや帯電ブラシ、帯電ブレードなどの接触帯電部材を感光体ドラム51に接触させて帯電させる接触帯電装置であってもよい。露光装置53は、例えば、半導体レーザーで構成される。現像装置54は、例えば、トナーと磁性キャリアとを含む二成分現像剤を収容する二成分現像用の現像装置である。
上記中間転写部は、一次転写ユニットと二次転写ユニットを含む。当該一次転写ユニットは、中間転写ベルト61、一次転写ローラ62、バックアップローラ63、複数の支持ローラ64およびクリーニング装置65を有する。中間転写ベルト61は、無端状のベルトである。中間転写ベルト61は、バックアップローラ63および支持ローラ64によって、ループ状に張架される。バックアップローラ63および支持ローラ64の少なくとも一つのローラが回転駆動することにより、中間転写ベルト61は、無端軌道上を一方向に一定速度で走行する。
上記二次転写ユニットは、二次転写ベルト66、二次転写ローラ67および複数の支持ローラ68を有する。二次転写ベルト66も、無端状のベルトである。二次転写ベルト66は、二次転写ローラ67および支持ローラ68によってループ状に張架される。
上記記録媒体搬送部は、三つの給紙トレイユニット91および複数のレジストローラ対92を有する。給紙トレイユニット91には、坪量やサイズなどに基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。レジストローラ対92は、所期の搬送経路を形成するように配置されている。
定着装置70は、図2Aおよび図2Bに示されるように、周方向に回転可能な管状の発熱ベルト73と、発熱ベルト73の外周面に当接自在な加圧ローラ74と、発熱ベルト73に電荷を供給するための電荷供給装置75と、発熱ベルト73の内部において加圧ローラ74に併設される回転自在な定着ローラ72と、を有する。
定着ローラ72は、円柱状の芯金721と、その周面上に配置される樹脂層722とを有する。樹脂層722の外径は、発熱ベルト73の内径よりも小さい。定着ローラ72は、回転可能に配置されており、発熱ベルト73の周方向における一部分で発熱ベルト73の内周面に接触する。
加圧ローラ74は、回転駆動するローラである。加圧ローラ74は、円柱状の芯金741と、その周面上に配置される樹脂層742とを有する。加圧ローラ74は、発熱ベルト73を介して定着ローラ72に対向して配置される。加圧ローラ74は、定着ローラ72に向けて発熱ベルト73の外周面を押圧可能に配置されている。加圧ローラ74は、通常は、発熱ベルト73と離れて配置される。たとえば、加圧ローラ74は、芯金741が定着ローラ72の芯金721に向けて接近、離間するように構成されている。
樹脂層722、742は、例えば、公知の樹脂の層または公知の樹脂が発泡してなる層である。上記樹脂の例には、シリコーンゴムおよびフッ素ゴムが含まれる。樹脂層722、742の少なくともいずれかは、加圧ローラ74による押圧によって変形する弾性を有する。
なお、加圧ローラ74は、普通紙などの記録媒体に対する離型性を有する離型層を、樹脂層742上にさらに有していてもよい。当該離型層は、例えば、フッ素系チューブやフッ素系コーティングによって構成される。上記離型層の厚さは、例えば1〜20μmである。
発熱ベルト73は、図3に示されるように、導電性および可撓性を有し、電荷の供給によって発熱する発熱チューブ20、および、発熱チューブ20に接触して配置される電極14、14、を含む。発熱チューブ20は、発熱層12、弾性層16、および離型層18がこの順で重ねられて構成されている。
発熱層12は、耐熱性樹脂製のチューブと、当該チューブ中に分散されている導電性フィラーとを含む。発熱層の12の厚さは、例えば、所期の発熱量を得る観点から、30〜200μmである。上記耐熱性樹脂に対する導電性フィラーの含有量は、例えば、10〜60体積%である。
上記耐熱性樹脂は、シート状発熱体の用途の応じた耐熱性を有する樹脂である。当該耐熱性樹脂の例には、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド、ポリフッ化ビニリデン、ポリエーテルエーテルケトン、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、ポリアミド、ポリアリレート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルイミド、これらの誘導体よりなる樹脂、および、これらの変性樹脂、が含まれる。
上記導電性フィラーは、金属または非金属の導電性材料の粒子である。当該導電性フィラーの例には、C;Ni、Au、Ag、Fe、Al、Ti、Pd、Ta、Cu、Co、Cr、Pt、Mo、Ru、Rh、W、Inなどの金属;VO、RuO、ZrO、InOなどの金属酸化物;TaN、TaN、ZrN、NbN、VNなどの金属窒化物;TiB、ZrB、HfB、TaB、MoB、CrB、BC、MoBなどのホウ素化合物;SiC、ZrC、VC、TiCなどの金属炭化物;および、Ag−Pd、Cu−Ni、Cu−Zn、ステンレス鋼などの合金;が含まれる。
弾性層16は、弾性を有する。弾性層16の厚さは、例えば、発熱層12からの熱の伝達と発熱チューブ20の記録媒体に対する密着性との観点から、5〜300μmである。弾性層16の材料の例には、シリコーンゴム、熱可塑性エラストマーおよびゴム材料が含まれる。
上記熱可塑性エラストマーの例には、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、スチレン−ブタジエントリブロック系エラストマーおよびポリオレフィン系エラストマーが含まれる。上記ゴム材料の例には、スチレン−ブタジエンゴム、ハイスチレンゴム、ポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、エチレン−プロピレン共重合体、ニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴムおよびノルボルネンゴムが含まれる。
離型層18は、発熱チューブ20の表面の離型性を高める。離型層18の厚さは、例えば5〜20μmである。
離型層18の材料の例には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイソブチレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、アルコール可溶性ナイロン、ポリカーボネート、ポリアリレート、フェノール、ポリオキシメチレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリホスファゼン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルファイド、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンエーテル、ポリパラバン酸、ポリアリルフェノール、フッ素樹脂、ポリ尿素、アイオノマー、シリコーン、および、これらの混合物または共重合体、が含まれる。特に好ましくは、フッ素樹脂、ポリウレタンまたはシリコーンである。
電極14は、例えば、磁性を有する金属の薄肉のリングである。電極14は、導電性接着剤によって発熱層12の周面に接着されている。電極14の幅(発熱チューブ20の軸方向における電極14の長さ)は、例えば、発熱層12および後述の導電ブラシ753に対する電極14の接着面積を十分に大きくする観点から、5〜30mmである。電極14の厚さは、例えば、適度の強度と柔軟性との両立の観点から、10〜100μmである。
電極14の材料の例には、鉄、ニッケル、および、SUS430などの磁性を有するステンレス鋼、が含まれる。
上記導電性接着剤は、例えば、エポキシ樹脂などの接着母材と前述した導電性フィラーとを含む組成物、またはシランカップリング剤、である。当該シランカップリング剤の例には、アルキルアミノトリアルコキシシランが含まれる。
電荷供給装置75は、図2Aおよび図2Cに示されるように、発熱ベルト73に電荷を供給するための装置である。電荷供給装置75は、交流電源751と、交流電源751に導線752によって電気的に接続されている導電ブラシ753と、導電ブラシ753に固定された絶縁性の支持部754と、支持部754によって導電ブラシ753から離れて支持されている磁性部材755と、導電ブラシ753に電気的に接続され、磁性部材755に接触せずに磁性部材755を囲むコイル756と、導電ブラシ753が電極14に当接するように導電ブラシ753を電極14に向けて付勢するコイルバネ757とを有する。
導電ブラシ753は、電極14に接触して電荷を供給するための部材であり、例えば、黒鉛や銅−黒鉛複合材料などのカーボン系材料で構成された塊である。
磁性部材755は、導電ブラシ753と一体に配置され、電極14を導電ブラシ753に磁力によって引き寄せるための部材である。磁性部材755およびコイル756は、電磁石を構成している。磁性部材755は、例えば、SUS430などの磁性材料で構成された棒状の部材である。磁性部材755は、その端面が電極14の表面に接するように、電極14上に配置されている。
コイル756の巻き数は、導電ブラシ753に供給された電荷によって、少なくとも電極14を導電ブラシ753に引き寄せて接触させるのに十分な磁力を磁性部材755に生じさせる巻き数である。たとえば、当該磁力は、コイルバネ757が導電ブラシ753を電極14に押し付ける力と上記磁力(磁性部材755が発熱ベルト73を引き寄せて導電ブラシ753と電極14とを接触させる力)との和が加圧ローラ74の回転トルク未満となる強さである。このように、当該磁力は、コイル756の巻き数によって調整される。コイル756の材料は、例えば銅である。
画像形成装置50による画像の形成を説明する。
スキャナー82は、給紙装置81から送られたコンタクトガラス上の原稿Dを光学的に走査して読み取る。原稿Dからの反射光がCCDセンサー83により読み取られ、入力画像データとなる。入力画像データは、画像処理部84において所定の画像処理が施され、露光装置53に送られる。
一方で、感光体ドラム51は、一定の周速度で回転する。帯電装置52は、感光体ドラム51の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置53は、各色成分の入力画像データに対応するレーザー光で感光体ドラム51を照射する。こうして感光体ドラム51の表面には、静電潜像が形成される。現像装置54は、感光体ドラム51の表面にトナーを付着させることにより静電潜像を可視化する。こうして感光体ドラム51の表面に、静電潜像に応じた単色のトナー画像が形成される。感光体ドラム51の表面のトナー画像は、中間転写ベルト61に転写される。感光体ドラム51の転写残トナーは、クリーニング装置55によって除去される。
感光体ドラム51上のトナー画像は、一次転写ローラ62によって中間転写ベルト61を感光体ドラム51に圧接させ、一次転写ローラ62に転写電圧を印加することによって、中間転写ベルト61に転写される。中間転写ベルト61には、各感光体ドラム51で形成された各色のトナー画像が順次重なるように転写される。
一方、二次転写ローラ67は、二次転写ベルト66をバックアップローラ63に向けて押圧し、中間転写ベルト61に圧接させる。それにより、二次転写ニップ部が形成される。他方、給紙トレイユニット91からレジストローラ対92を介して上記二次転写ニップ部に用紙Sが搬送される。レジストローラ対92は、用紙Sの傾きを補正し、また搬送のタイミングを調整する。
二次転写ニップに用紙Sが搬送されると、二次転写ローラ67に転写電圧が印加され、中間転写ベルト61上のトナー画像が用紙Sに転写される。トナー画像が転写された用紙Sは、二次転写ベルト66によって、定着装置70に搬送される。中間転写ベルト61上の転写残トナーは、クリーニング装置65によって除去される。
次いで、定着装置70によるトナー画像の定着を説明する。
定着装置70では、用紙Sの搬送に際して、加圧ローラ74が定着ローラ72および発熱ベルト73に向けて圧接する。加圧ローラ74の圧接により、定着ニップ部が形成される。導電ブラシ753は、コイルバネ757によって、加圧ローラ74の回転トルクよりも弱い力で電極14に向けて付勢されて電極14に当接している。よって、加圧ローラ74の圧接により、発熱ベルト73および定着ローラ72が加圧ローラ74に従動し、ともに回転する。このように、発熱ベルト73は、加圧ローラ74に従動した回転することから、加圧ローラ74の回転トルクは、発熱ベルト73の回転トルクと実質的に同じである。
交流電源751から、発熱チューブ20の発熱に要する電荷が導電ブラシ753に供給されると、当該電荷は、導電ブラシ753から電極14に供給され、発熱層12の発熱に供される。同時に、当該電荷は、コイル756にも供給される。磁性部材755は、絶縁性の支持部754を介して導電ブラシ753に固定されているので、当該電荷は、磁性部材755には供給されない。
コイル756に電荷が供給されると、コイル756の内部の磁性部材755が磁化し、磁力を発生する。電極14は、磁性材料で構成され、また、磁性部材755およびコイル756(電磁石)は、導電ブラシ753と一体に配置されていることから、当該磁力によって、電極14は、導電ブラシ753に引き寄せられる。こうして、導電ブラシ753と一体に配置された電磁石が、導電ブラシ753への電荷の供給に同期して作動する。それにより、電極14が導電ブラシ753にコイルバネ757の付勢によって接触しながらも、上記磁力によってさらに引き寄せられる。
コイルバネ757によって導電ブラシ753を電極14に押し付ける力(押圧力)と、磁性部材755による磁力の合力は、加圧ローラ74の回転トルクよりも小さい。よって、発熱ベルト73は、電荷の供給によって所期の通りに発熱しながら回転し続ける。
発熱ベルト73は、可撓性を有し、かつ周方向に回転する。コイルバネ757による上記押圧力のみで導電ブラシ753を電極14に当接させると、例えば、発熱ベルト73が回転の最中にハネが生じたときに、導電ブラシ753が電極14から離れてしまう。
しかしながら、本実施の形態では、上記電磁石は、発熱ベルト73の発熱時に同期して作動することから、発熱ベルト73の回転時には、導電ブラシ753と電極14とが接触させる力に上記の引き寄せる力がさらに加わるため、ハネが生じない。よって、電極14が導電ブラシ753から離れなくなり、導電ブラシ753からのリーク電流が発生しない。したがって、回転する発熱ベルト73には常に適切に電荷が供給され、発熱ベルト73は当該電荷の供給量に応じた所期の熱量で発熱し、かつ、当該リーク電流による発熱ベルト73の破損は防止される。
こうして、上記定着ニップ部において、用紙Sおよびその上のトナー画像は、発熱ベルト73によって加熱され、かつ定着ローラ72および加圧ローラ74によって加圧される。そして、当該トナー画像は、用紙Sに定着する。このようにトナー画像が形成された用紙Sは、画像形成装置50外に排出される。
以上の説明から明らかなように、電荷供給装置75は、前述した導電ブラシ753および上記電磁石を有することから、導電ブラシ753への電荷供給時には、電極14は、移動または変形しても、導電ブラシ753と常に接触する。このように、電荷供給装置75は、移動する発熱ベルト73の電極14に対しても、電極14に対する導電ブラシ753の優れた接触性を発揮する。よって、発熱ベルト73と導電ブラシ753との接触性に優れる定着装置70が提供され、画像形成装置50における定着不良の発生を防止することができる。
また、電荷供給装置75がコイルバネ757をさらに有すると、導電ブラシ753と電極14とが、電極14を導電ブラシ753に引き寄せる上記磁力に加えて、導電ブラシ753を電極14に向けて押し出す上記押圧力によって、接触させられる。このように、発熱ベルト73の回転時における導電ブラシ753と電極14との接触性を高める観点からより一層効果的である。
また、導電ブラシ753と電極14とを接触させるための力にはコイルバネ757による上記押圧力が補われていることから、上記磁力は、当該押圧力との和が発熱ベルト73の回転トルクを下回る範囲において、ハネを防止するのに十分に大きければよい。このため、上記磁力のみによって導電ブラシ753と電極14との接触を維持する場合に比べて、コイルの巻き数がより少なく、当該磁力の設定がより容易である。よって、電荷供給装置75がコイルバネ757をさらに有することは、上記の定着不良の発生を安定して防止する観点から、より一層効果的である。
また、磁性部材755が支持部754によって導電ブラシ753と一体に配置され、またコイル756に囲まれていることによって、導電ブラシ753から電極14への電荷の供給と、上記磁力による電極14の導電ブラシ753への引き寄せとを、簡易な構成で同時に実現することが可能である。このように、電磁石が上記の磁性部材755およびコイル756によって構成されていることは、発熱ベルト73の発熱と導電ブラシ753および電極14の接触性の確保との同期を簡易な構成で実現する観点から、より一層効果的である。
また、磁性部材755が絶縁性の支持部754によって導電ブラシ753と一体に配置されていることから、磁性部材755には電荷が供給されず、よって、磁性部材755から発熱チューブ20へのリーク電流が発生しない。このように、磁性部材755が絶縁性の支持部754によって導電ブラシ753と一体に配置されていることは、リーク電流による発熱チューブ20の破損を防止する観点から、より一層効果的である。
また、導電ブラシ753は、電極14との接触により、電極14の回転時の軌道に沿って摩耗する。したがって、導電ブラシ753は、電極14に対する導電ブラシ753の接触面積を大きくし、電極14に対する導電ブラシ753の接触性を高める観点から、より一層効果的である。
なお、発熱ベルト73を押圧する構成は、加圧ローラ74を含まなくてもよい。たとえば、発熱ベルト73は、弾性を有し、回転駆動する定着ローラと、発熱ベルト73を介して当該定着ローラに対向して配置される、表面の滑りのよい硬い部材と、よって押圧されてもよい。この場合、発熱ベルト73の回転トルクは、定着ローラの回転トルクと実質的に同じである。
また、発熱ベルト73は、例えば発熱層12のみの単層構造であってもよいし、上記耐熱性樹脂で構成される補強層などの他の層をさらに有していてもよい。
また、電極14は、通常、本実施の形態のように一対で配置されるが、所期の発熱のための電荷を発熱チューブ20に供給可能であれば、二以上あってもよい。
また、発熱ベルト73の内部または周面に、上記電磁石の磁力によって十分に引き寄せられる磁性体を含む場合には、電極14は、磁性を有していなくてもよい。たとえば、発熱層12が導電性フィラーとして十分量の鉄フィラーを含有する場合は、電極14に代えて、磁性を有さない電極を用いることが可能である。
また、電極14は、金属の薄板を丸めてなるリングであることが、耐久性の観点から好ましいが、導電性のペーストの固化物のような、金属製のリング以外の形態であってもよい。
また、電極14に接触する導電部材は、導電ブラシ753のように電極14の表面に対して相対的に摺動する部材でなくてもよい。たとえば、当該導電部材は、電極14の表面に当接して回転する、軸受け構造を含む導電性の部材であってもよい。上記導電部材の形態は、電極の形態に応じて、適宜に決めることが好ましい。
また、導電ブラシ753を電極14に向けて付勢する部材は、コイルバネ757でなくてもよい。コイルバネ757以外の付勢部材の例には、樹脂製の弾性体および永久磁石が含まれる。
また、磁性部材755は、電極14に接して配置されていてもよいし、非接触で配置されていてもよい。また、発熱ベルト73を磁力で引き寄せ、その結果、電極14が導電ブラシ753に引き寄せられるならば、磁性部材755は、発熱ベルト73の外周面上に配置されていてもよい。磁性材料755と電極14との距離が小さいほど上記磁力をより強く作用させることが可能となる。よって、磁性部材755と電極14との距離が小さいことは、上記磁力が許容される範囲に上記磁力をより容易に設定する観点、および、上記磁力に係るプロセスマージンを大きくする観点、から好ましい。
また、上記電磁石は、交流電源751からの電荷の供給によって磁力を発生するように構成されているが、発熱ベルト73の発熱と同期して当該磁力を発生すれば、別の電源から電荷が供給されてもよい。この場合、コイル756の巻き数の他に、電荷の供給量によっても上記磁力の強さを調整することが可能となる。
また、電荷供給装置75は、付勢手段による付勢だけでは、発熱体の電極と導電部材とが十分に接触しないおそれがある(すなわち、当該発熱体が移動可能である)形態において有効である。よって、発熱体は、管状の発熱ベルトに限らず、シート状の発熱体であってもよい。また、当該発熱体は、移動自在に構成された発熱体に限られない。電荷供給装置75は、画像形成装置50以外の用途においても、例えば、当該発熱体を含む装置の振動や、気流による揺らぎなどが生じ得るように配置されるシート状の発熱体などの、移動可能に構成された発熱体に対しても、導電ブラシ753と電極14との良好な接触性を実現することができる。
[管状発熱ベルトの作製]
ポリイミド樹脂の前駆体であるポリアミド酸(宇部興産株式会社製、U−ワニスS301)100gと、カーボンナノチューブ(昭和電工株式会社製、VGCF)20gを、遊星方式の混合機で十分に混合し、発熱層用塗料を得る。次いで、ステンレス鋼製の円筒状の芯金(直径:30mm)の外周面に、当該発熱層用料塗料をスパイラル塗布によって塗布し、発熱層用塗料の厚さ500μmの塗膜を形成する。なお、「VGCF」は、昭和電工株式会社の登録商標である。
次いで、当該塗膜を150℃で1時間乾燥させ、塗膜を十分に固化させる。次いで、当該塗膜を400℃で20分間加熱し、塗膜中のポリアミド酸を十分にイミド化させ、ポリイミド樹脂製の管状の発熱層を得る。当該発熱層の厚さは、150μmである。
次いで、上記発熱層の両端部を除く外周面に、以下に示す弾性層用塗料を塗布し、弾性層用塗料の塗膜を形成する。次いで、当該塗膜を150℃で30分間加熱して当該塗膜中のゴムを一次加硫し、さらに200℃で4時間加熱して当該塗膜中のゴムのポスト加硫を行う。こうして、上記発熱層の外周面上に弾性層を形成する。弾性層の厚さは、200μmである。
(弾性層用塗料)
シリコーンゴムKE1379(信越化学工業株式会社製) 2質量部
シリコーンゴムDY356013(東レ・ダウコーニング株式会社製) 1質量部
次いで、上記弾性層の外周面に、以下に示す離型層用塗料を塗布し、離型層用塗料の塗膜を形成する。次いで、当該塗膜を230℃で30分間加熱し、さらに270℃で10分間加熱し、上記弾性層上に離型層を形成する。離型層の厚さは、30μmである。こうして、発熱層、弾性層、および離型層がこの順で重ねられてなる発熱チューブを得る。
(離型層用塗料)
PTFE 7質量部
PFA 3質量部
次いで、上記発熱チューブにおける発熱層の両端部に導電性接着剤を塗布し、ステンレス鋼(SUS430)の薄肉(厚さ60μm)のリングからなる電極を当該両端部に接着し、管状の発熱ベルトを得る。
[実施例1]
上記管状発熱ベルトを図2A〜図2Cに示す定着装置に装着し、定着装置1を構成する。定着装置1のコイルバネの導電ブラシを電極に押し付ける力(F)は、0.97Nである。定着装置1のコイル通電時における磁性部材の磁力(F)によって当該磁性部材が電極側端面を引き寄せる力(F)は、0.90Nである。管状発熱ベルトの回転トルク(F)は1.20Nである。管状発熱ベルトへの発熱のための通電は、通常、管状発熱ベルトの回転駆動中に行われるので、導電ブラシの管状発熱ベルト(電極)に対する摩擦係数は、動摩擦係数であり、その値は1.3である。なお、定着装置1におけるコイルの巻き数は、400である。
電磁石の上記磁力Fは、下記式(1)によって求められる。
式(1)
(N)=M・H
式(1)中、Mは、電磁石が形成する磁極(Wb)であり、Hは、電磁石が形成する磁場(A/m)である。
回転トルクF(N)は、すなわち回転ローラの回転トルクであり、回転ローラの回転トルク(すなわちF)は、下記式(2)によって求められる。
式(2)
(N)=r・F
式(2)中、rは、回転ローラの半径(mm)であり、Fは、回転ローラを回す力(N/mm)である。
[実施例2および比較例1]
コイルの巻き数を600に代えた以外は定着装置1と同様に構成される定着装置2を準備する。定着装置2におけるFは、1.20Nである。また、コイルの巻き数を800に代えた以外は定着装置1と同様に構成される定着装置C1を準備する。定着装置C1におけるFは、1.50Nである。導電ブラシの管状発熱ベルト(電極)に対する動摩擦係数は、定着装置2および定着装置C1のいずれも、1.3である。
[比較例2および3]
電磁石を永久磁石1に代えた以外は定着装置1と同様に構成される定着装置C2を準備する。定着装置C2の永久磁石1の電極側端面を引き寄せる力(F)は、0.81Nである。定着装置C2における導電ブラシの管状発熱ベルト(電極)に対する動摩擦係数は、1.5である。また、電磁石を永久磁石2に代えた以外は定着装置1と同様に構成される定着装置C3を準備する。定着装置C3の永久磁石2の電極側端面を引き寄せる力(F)力は、0.84Nである。永久磁石2による力Fは、管状発熱ベルトの回転駆動開始時にも作用するので、定着装置C3における導電ブラシの管状発熱ベルト(電極)に対する摩擦係数は、静摩擦係数であり、その値は1.5である。
[比較例4]
電磁石を配置せず、バネの弾性力によってのみ導電ブラシを電極に押し付けて接触させる以外(すなわち、上記支持部、磁性部材およびコイルを有さない以外)は定着装置1と同様に構成される定着装置C4を準備する。定着装置C4のバネによる導電ブラシの電極への押圧力(F)は、0.97Nである。当該押圧力Fは、管状発熱ベルトの回転駆動開始時にも作用するので、定着装置C4における導電ブラシの管状発熱ベルト(電極)に対する摩擦係数は、静摩擦係数であり、その値は1.5である。
[評価]
(1)リーク電流の発生
定着装置1、2およびC1〜C4のそれぞれを、図1に示す画像形成装置に、定着装置として装着し、上記電荷供給装置における交流電源から、10Aで、導電ブラシを介して管状発熱ベルトに電荷を供給し、印字率100%のベタ画像を1000枚形成する。1000枚のベタ画像を形成する間の、導電ブラシから発熱チューブへのリーク電流の発生回数を測定する。当該リーク電流の発生回数は、オシロスコープ GR7000(株式会社キーエンス製)によって求められる。
(2)定着性
1000枚の上記ベタ画像の中から無作為に10枚のベタ画像を取り出し、当該ベタ画像の外観を観察し、当該ベタ画像中の、定着不良の有無を調べ、下記の基準により評価する。なお、定着不良とは、画像滲みの有無である。
(基準)
○:ベタ画像に定着不良を有する
×:ベタ画像に定着不良を有する
定着装置1、2およびC1〜C4における、コイルの巻き数、上記の力F1〜F3、摩擦係数、導電ブラシが管状発熱ベルトに当接する力と、管状発熱ベルトの回転する力との大小関係、リーク電流の発生回数および定着性の評価結果を、表1に示す。
Figure 0006232996
定着装置1および2では、いずれも、導電ブラシから発熱チューブへのリーク電流が発生せず、また定着性が良好である。これは、管状発熱ベルトの回転時に電磁石によって電極が導電ブラシに引き寄せられて接触するので、上記リーク電流による発熱チューブの破損が生じない。
特に、上記Fがより小さな定着装置1も、上記Fがより大きな定着装置2も、いずれも上記の良好な結果を奏している。これは、定着装置1および2のいずれも、導電ブラシがバネによって電極に当接するように付勢されているため、と考えられる。つまり、上記Fは、管状発熱ベルトの回転時における電極と導電ブラシとの離間を防止する程度の大きさであればよく(すなわち、さほどに大きくなくてもよく)、管状発熱ベルトの回転を止めない比較的広い許容範囲の中から決められればよいため、と考えられる。このように、バネの付勢によって導電ブラシを電極に当接させることにより、上記効果が得られる上記Fの範囲をより拡げることが可能である。
一方で、定着装置C1では、管状発熱ベルトが回転しない。これは、電極に当接する導電ブラシが管状発熱ベルトの回転を減速、停止させるため、と考えられる。
また、定着装置C2では、導電ブラシから発熱チューブへのリーク電流が発生し、かつ定着性が不十分である。これは、バネおよび永久磁石1による上記当接力によって、管状発熱ベルトの回転時における導電ブラシと電極との接触性は良好であるものの、この良好な接触状態が常に保たれるため、導電ブラシの削れ粉のような異物が上記接触部に侵入または当該接触部で発生したときに、導電ブラシと電極との良好な接触状態が損なわれるため、と考えられる。
また、定着装置C3では、管状発熱ベルトが回転しない。これは、バネおよび永久磁石2による上記当接力が管状発熱ベルトの回転トルクBを上回っていることから、管状発熱ベルトが当初から回転できないため、と考えられる。
また、定着装置C4では、導電ブラシから発熱チューブへのリーク電流が発生し、かつ定着性が不十分である。これは、バネの押圧力だけでは、管状発熱ベルトの回転時における導電ブラシと電極との接触性が不十分である(ハネが生じる)ため、と考えられる。
本発明に係る電荷供給装置は、導電部材と電極との接触が不安定なシート状発熱体において、導電部材と電極との接触安定性を飛躍的に高めることができる。したがって、本発明は、当該シート状発熱体を用いる技術のさらなる発展、および、当該シート状発熱体のさらなる普及、に貢献することが期待される。
12 発熱層
14 電極
16 弾性層
18 離型層
20 発熱チューブ
50 画像形成装置
51 感光体ドラム
52 帯電装置
53 露光装置
54 現像装置
55、65 クリーニング装置
61 中間転写ベルト
62 一次転写ローラ
63 バックアップローラ
64、68 支持ローラ
66 二次転写ベルト
67 二次転写ローラ
70 定着装置
72 定着ローラ
73 発熱ベルト
74 加圧ローラ
75 電荷供給装置
81 給紙装置
82 スキャナー
83 CCDセンサー
84 画像処理部
91 給紙トレイユニット
92 レジストローラ対
721、741 芯金
722、742 樹脂層
751 交流電源
752 導線
753 導電ブラシ
754 支持部
755 磁性部材
756 コイル
757 コイルバネ
D 原稿
S 用紙

Claims (12)

  1. 導電性および可撓性を有し、電荷の供給によって発熱する移動可能な発熱シート、および、前記発熱シートに接触して配置される電極、を含むシート状発熱体に、前記電荷を供給するための装置であって、
    前記電極に接触して電荷を供給するための導電部材と、
    前記導電部材と一体に配置され、前記電極を前記導電部材に磁力によって引き寄せるための電磁石と、
    前記導電部材が前記電極に当接するように前記導電部材を前記電極に向けて付勢する付勢部材と、を有する、電荷供給装置。
  2. 前記電磁石は、前記導電部材に固定されて前記電磁石を前記導電部材から離して支持する絶縁性の支持部によって前記導電部材と一体に配置される、磁性材料で構成された磁性部材と、前記導電部材に電気的に接続され、前記磁性部材に接触せずに前記磁性部材を囲むコイルと、を含む、請求項1に記載の電荷供給装置。
  3. 前記導電部材は、導電ブラシである、請求項1または2に記載の電荷供給装置。
  4. 導電性および可撓性を有し、電荷の供給によって発熱する移動可能な発熱シート、および、前記発熱シートに接触して配置される電極、を含むシート状発熱体に電荷を供給する方法であって、
    前記発熱シートの発熱に要する電荷を導電部材に供給する工程と、
    前記導電部材と一体に配置された電磁石を、前記導電部材への電荷の供給に同期して作動させて、前記発熱シートが移動可能であって、かつ前記電極が前記導電部材に磁力によって接触するように、前記電極を前記導電部材に引き寄せる工程と、
    を含み、
    前記導電部材は付勢部材による付勢によって前記電極に当接している、シート状発熱体への電荷供給方法。
  5. 前記電磁石は、前記導電部材に固定されて前記電磁石を前記導電部材から離して支持する絶縁性の支持部によって前記導電部材と一体に配置される、磁性材料で構成された磁性部材と、前記導電部材に電気的に接続され、前記磁性部材に接触せずに前記磁性部材を囲むコイルと、を含み、
    前記導電部材への電荷の供給によって前記電磁石が作動する、
    請求項に記載のシート状発熱体への電荷供給方法。
  6. 前記導電部材は、導電ブラシである、請求項4または5に記載のシート状発熱体への電荷供給方法。
  7. 周方向に回転可能な管状の発熱ベルトと、前記発熱ベルトの外周面に当接自在な加圧部材と、を有する定着装置であって、
    前記発熱ベルトは、導電性および可撓性を有し、電荷の供給によって発熱する発熱チューブ、および、前記発熱チューブに接触して配置される電極、を含み、
    前記定着装置は、
    前記電極に接触して電荷を供給するための導電部材と、
    前記導電部材と一体に配置され、前記電極を前記導電部材に磁力によって引き寄せるための電磁石と、
    前記導電部材が前記電極に当接するように前記導電部材を前記電極に向けて付勢する付勢部材とを、さらに有する、定着装置。
  8. 前記磁力は、前記発熱ベルトの回転トルク未満である、請求項に記載の定着装置。
  9. 前記磁力と、前記付勢部材によって前記導電部材を前記電極に押し付ける力との和は、前記発熱ベルトの回転トルク未満である、請求項7または8に記載の定着装置。
  10. 前記電磁石は、前記導電部材に固定されて前記電磁石を前記導電部材から離して支持する絶縁性の支持部によって前記導電部材と一体に配置される、磁性材料で構成された磁性部材と、前記導電部材に電気的に接続され、前記磁性部材に接触せずに前記磁性部材を囲むコイルと、を含む、請求項7〜9のいずれか一項に記載の定着装置。
  11. 前記導電部材は、導電ブラシである、請求項7〜10のいずれか一項に記載の定着装置。
  12. 記録媒体上のトナー画像を前記記録媒体に定着するための、請求項7〜11のいずれか一項に記載の定着装置を少なくとも有する画像形成装置。
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