JP6232286B2 - ターン部の止水構造、及びこれを備えた照明器具 - Google Patents

ターン部の止水構造、及びこれを備えた照明器具 Download PDF

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Description

本発明は、スポットライト,ダウンライト等の照明器具に採用されるターン部の止水構造、及びこれを備えた照明器具に関する。
スポットライト,ダウンライト等の照明器具において、水等の浸入を防止するために、Oリング等の止水部材を使用する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
軸心方向に沿って隣接する2つの部材間や径方向に隣接する2つの部材間にOリング等の止水部材を配設し、これらを押し潰すことにより、止水を実現している。
特開2006−236846号公報
しかしながら、特許文献1の発明は、静的な止水には十分であったとしても、相互に揺動自在なチルト部や回動可能なターン部の止水には必ずしも十分でないおそれがある。
例えば、一方の部材に対して他方の部材をターン(回転)可能に連結しているターン部においては、調整ねじを締め付けることで、両部材を固定して所定の回転角度を維持し、また、調整ねじを緩めることで、他方の部材の回転動作を可能とし、他方の部材を動かして角度調整した後、調整ねじを締め付けて固定する。この調整ねじを緩めた際に、Oリング等の止水部材の挟持圧が低下して、ここから水が浸入するおそれがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、角度調整時でも止水を確実に行うことができるターン部の止水構造、及びこれを備えた照明器具を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、ターン部の止水構造において、ターン軸を中心とした円筒状の外周面を有する第1ターン部と、前記外周面に回動可能に嵌合される内周面を有する第2ターン部と、前記外周面と前記内周面とのうちの一方に環状に形成されたリング溝と、前記リング溝に装着された止水リングと、前記外周面に形成された係合凹部と、前記内周面を有する筒状部に外側から径方向に螺合されるとともに先端部を前記係合凹部に挿入させるねじ部材と、を備え、前記係合凹部は、前記ねじ部材の先端部との間に、前記ターン軸に沿った方向への前記第1ターン部と前記第2ターン部の相対移動を、前記止水リングが前記外周面と前記内周面とのうちの他方から外れない範囲内で許容する余裕部を有する、ことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係るターン部の止水構造において、前記係合凹部は、前記外周面の周方向に沿って環状に形成されている、ことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に係るターン部の止水構造において、前記係合凹部は、前記ねじ部材の周方向の移動範囲を規制するストッパを有する、ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、光源を有する照明器具本体と、前記照明器具本体を回動可能に支持する取付具とを備えた照明器具において、前記照明器具本体と前記取付具との連結部分に、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のターン部の止水構造が設けられている、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ねじ部材が筒状部に螺合させてその先端部を係合凸部に挿入させている場合は、第1ターン部と第2ターン部とが外れることを防止することができ、さらに、第1ターン部と第2ターン部とがターン軸方向の多少ずれている場合であっても、そのずれは余裕部の範囲内に収まるので、常に止水リングによる止水を行うことができる。
請求項2の発明によれば、ねじ部材は、環状の係合凹部に沿って、相対回転することができるので、第1ターン部と第2ターン部とが相対回転することができる。
請求項3の発明によれば、ねじ部材がストッパに当接することにより、第1ターン部と第2ターン部との相対回転角度が規制される。
請求項4の発明によれば、照明器具本体と取付具との連結部分において、上述の効果を奏することができる。
前側から見た照明器具100の分解斜視図である。 照明器具100の正面図である。 図2中のA−A線矢視図である。 図3中のパンホルダー15近傍の拡大図である。 抜け止めビスの回転範囲を説明する模式図である。 インナーボディー4の取付部4cに対するパンホルダー15の取付けを説明する図である。
以下、本発明を適用した実施形態を、図面に基づいて詳述する。なお、各図面において、同じ符号を付した部材等は、同一又は類似の構成のものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。また、各図面においては、説明に不要な部材等は適宜、図示を省略している。
まず、図1〜図3を参照して本発明を適用した実施形態に係る照明器具100について説明し、つづいて、図4〜図6を参照して本発明を適用した実施形態に係るターン部の止水構造Sについて説明する。
なお、以下では、説明の便宜上、図1中の左側、右側がそれぞれ照明器具100の前側、後側に対応し、また、図1中の上側、下側がそれぞれ照明器具100の上側、下側に対応するものとして説明する。
ここで、図1は、前側から見た照明器具100の分解斜視図である。また、図2は、照明器具100の正面図である。そして、図3は、図2中のA−A線矢視図である。
以下の説明では、照明器具100が、屋外に設置されるスポットライトである場合を例に説明する。このため、屋内用のスポットライトと比較して、後述するOリングR1〜R6等により防水性が向上され、さらに、後述するアーム13等により、照明器具本体Boの回転(ターン)及び首振り(チルト)が可能となっている。
照明器具100は、図1に示すように、照明器具本体Boとこの照明器具本体Boを所定の位置に取り付けるための取付具Moとから構成されている。照明器具本体Boは、軸心C1に沿って後側からほぼ順に、アウターガード1、ソケット2、面状光源(光源)3、インナーボディー4、リフレクター5、フィルターF1,F2(区別する必要がない場合には、単にフィルターFという。)、フィルターホルダー6、ガラスホルダー(保持部材)7、プロテクトガラス8、及びフード9を備えている。一方、取付具Moは、下側からほぼ順に、ベース10、アーム13(下アーム11、上アーム12)、チルトホルダー14、及びパンホルダー15を備えている。さらに、照明器具100は、防水や止水のためのOリングR1〜R6、及び上述の各部材を締結(固定)するための多数のビスを備えている。
上述の照明器具本体Bo(アウターガード1〜フード9)のうち、アウターガード1は、図1,図3に示すように、円筒状の外壁1aと、外壁1aの後端側内側に配置されたヒートシンク1bと、多数の放熱フィン1cとを有している。放熱フィン1cは、外壁1aとヒートシンク1bとの間に放射状に多数設けられている。さらに、放熱フィン1cは、後側から見た背面視の形状が湾曲形状に形成されるとともに、外壁1aの前端まで延設されていて、放熱効果を高めるべく表面積の増大が図られている。外壁1aにおける前後方向の中心よりも前寄りの下側には、後述する上アーム12の上端が貫通する透孔1dが穿設されている。アウターガード1全体は、例えば、アルミニウムのダイキャストで形成されていて、後述の面状光源3で発生した熱を、速やかにヒートシンクに移動させ、さらに、放熱フィン1c及び外壁1aから放熱するようになっている。
面状光源3は、例えば、多数のLED素子を有するCOB(チップ・オン・ボード)タイプのLEDの表面を、蛍光体を含む樹脂で覆って形成されたものを使用することができる。面状光源3は、例えば、円形に形成されていて、ソケット2により、上述のヒートシンク1bの取付面(前端面)1eに固定されている。面状光源3は、前方に向かってほぼ120度の照射角で光を発生させる。なお、光源としては、上述の面状光源3に限らず、他の面状光源や、ハロゲンランプ,HIDランプ(高輝度放電ランプ )などのいわゆる点状光源を使用してもよい。
インナーボディー4は、筒状部4aと、この筒状部4aの前端側に設けられたフランジ部4bと、筒状部4aの下端に突設された取付部4cとを有している。筒状部4aの後端側上部には、筒状部4aの内側と外側とを貫通する透孔(不図示)が穿設されている。この透孔は、シートカバー4dで固定された内圧調整膜4eで覆われている。内圧調整膜4eは、面状光源3の発熱に伴って上昇した内圧を透孔から外部に逃がすとともに、外部からの水や塵埃の浸入を防止するものである。インナーボディー4は、筒状部4aの後端がOリングR1を介してヒートシンク1bの取付面1eに固定され、また、取付部4cには上アーム12の上端が、回動可能に取り付けられている。インナーボディー4は、その内側に、次に説明するリフレクター5が収納されている。
リフレクター5は、その内面が放物曲面状に形成された反射面5aとなっている。リフレクター5の後端は面状光源3を配設するためにカットされ、また、前端は、外側に屈曲されてフランジ部5bを構成している。リフレクター5は、そのフランジ部5bがインナーボディー4のフランジ部4bに前側から固定され、放物曲面状の反射面5aの焦点が面状光源3の中心に合わされている。これにより、面状光源3から出た光は、反射面5aで反射されて、軸心C1に対してほぼ平行となって前面開口部5cから出て行くようになっている。
フィルターホルダー6は、円筒部6aとその後端に形成されたフランジ部6bとを有している。円筒部6aの内周面には、2つの環状凹部が形成されていて、これら環状凹部により、光を演出する円板状のフィルターF1,F2を保持している。フィルターFとしては、光の演出が異なる別のフィルターFを装着することも可能である。フィルターホルダー6は、シリコーンゴム等の弾性部材によって形成されていて、フランジ部6bがリフレクター5と次に説明するガラスホルダー7とによって挟持されている。
ガラスホルダー7は、筒状部7aとその後端に形成されたフランジ部7bとを有している。ガラスホルダー7は、その筒状部7aの内側に、フィルターホルダー6の円筒部6aが挿入された状態で、筒状部7aの後端がリフレクター5のフランジ部5bとの間で、フィルターホルダー6のフランジ部6bを挟持している。
フード9は、筒状部9aとその前端から内側に延びる円環部9bとを有している。フード9は、円環部9bの後端面がOリングR3を介してプロテクトガラス8をガラスホルダー7のフランジ部7bに押圧し、また、筒状部9aがOリングR2を介してインナーボディー4のフランジ部4bの外周部に嵌合された状態で、インナーボディー4のフランジ部4bの前側に、六角穴付きのビスB4によって固定されている。
上述の取付具Mo(ベース10〜パンホルダー15)のうち、ベース10は、容器状の下ベース10aと蓋状の上ベース10bとを組み合わせて構成されていて、上ベース10bの上面には、台座10cが設けられている。
下アーム11は、上端に下チルト部11aを有しており、下端がOリングR4を介して上ベース10bの台座10cに固定されることにより、ベース10に立設されている。
上アーム12は、下端に上チルト部12aを有している。この上チルト部12aは、OリングR5を介して下アーム11の下チルト部11aに回動可能に係合されるとともに、六角穴付きのビスB1によって固定されている。これにより、ビスB1を緩めることにより、上アーム12は、下アーム11に対して上下方向に傾斜(チルト)することが可能となり、ビスB1を締め付けることにより、そのときの傾斜角を維持した状態で固定される。
チルトホルダー14は、下アーム11の下チルト部11aの右端面に、ストッパとして配設されている。チルトホルダー14は、下チルト部11aによって回動可能に支持されるとともに、一部が上アーム12に固定されている。また、チルトホルダー14と下チルト部11aの右端面との間には間隙が設けられている。ビスB1を緩めて行くと、下チルト部11aは、上チルト部12aに対して間隙に相当する距離だけ移動してチルトホルダー14に当接し、それ以上の移動が禁止される。さらに、このときの下チルト部11aの移動範囲内では、OリングR5による止水性能は低下しないようになっている。つまり、ビスB1を緩めてチルト角を調整する際にも、確実に止水を行うことができる。また、このチルトホルダー14には、目盛りが付されていて、下アーム11に対する上アーム12のチルト角を確認することができるようになっている。
上アーム12の上下方向のほぼ中央には、外周面を4等分する位置のそれぞれにセットビスB2が、頭部を突出させた状態で螺合されている。また、上アーム12の上端は、外周面にOリングR6が装着された状態で、上述のアウターガード1の外壁1aの透孔1dを貫通してインナーボディー4の取付部4cに挿入されている。このとき、取付部4cの下端がセットビスB2の頭部に当接している。すなわち、インナーボディー4は、上アーム12のセットビスB2に乗っかった状態で、回動可能となっている。さらに、取付部4cには、抜け止めビスB3が螺合されていて、その先端部を上アーム12の上端部に係合させている。
パンホルダー15は、インナーボディー4の取付部4cに下方から六角穴付きのビスB5によって固定されている。パンホルダー15は、取付部4cの下端との間に、上述の4本のセットビスB2の頭部を挟み込んで、上アーム12に対するインナーボディー4の上下方向の位置を規制するとともに、インナーボディー4の回動を可能にしている。パンホルダー15は、さらに、4本のセットビスB2及び抜け止めビスB3を覆って、これらが不要に操作されないようにしている。
上述の照明器具100において、面状光源3から出た光は、インナーボディー4に収納されたリフレクター5の反射面5aで反射され、フィルターF1,F2、及びプロテクトガラス8を透過して、外部に出て行く。このとき面状光源3で発生した熱は、アウターガード1等を介して放出される。また、下アーム11に対して上アーム12が揺動可能(チルト可能)に取り付けられ、さらに、上アーム12に対してインナーボディー4が回動可能(ターン可能)に取り付けられている。つまり、照明器具本体Boは、取付具Moに対して、チルト可能かつターン可能となっている。さらに、上述のように隣接する各部材間に、多数のOリングR1〜R6を介装することにより、防水性・止水性を向上させている。
つづいて、図4〜図6を参照してターン部の止水構造Sについて説明する。ここで、図4は、図3中のパンホルダー15近傍の拡大図である。また、図5は、抜け止めビスB3の回転範囲を説明する模式図である。また、図6は、インナーボディー4の取付部4cに対するパンホルダー15の取付けを説明する図である。
図4に示すように、ターン部の止水構造Sは、上アーム12の筒状部(第1ターン部)12bと、インナーボディー4の取付部(第2ターン部)4cと、リング溝G1と、Oリング(止水リング)R6と、係合凹部G2と、抜け止めビス(ねじ部材)B3とを備えて構成されている。なお、筒状部12bと取付部4cとによってターン部Tを構成している。
このうち、上アーム12は、その上部に筒状部12bを有し、筒状部12bは、ターン軸Saを中心とした円筒状の外周面S1を有している。筒状部12bの外周面S1における上端近傍には、全周にわたってリング溝G1が環状に形成されている。リング溝G1には、リングR6が装着されている。外周面S1におけるリング溝G1の少し下方には、係合凹部G2が形成されている。この係合凹部G2は、図4に示すように略環状に形成されている。係合凹部G2には、筒状部12bの一部であるストッパ12cが設けられている。このストッパ12cは、抜け止めビスB3の回転範囲θを規制するものである。例えば、回転範囲θは、周方向に沿って一方側及び他方側のそれぞれ170度に設定されている。なお、回転範囲θは、ストッパ12cの位置を変更したり、2箇所に設けたりして、適宜に設定することができる。外周面S1における係合凹部G2の少し下側には、セットビスB2が螺合されている。セットビスB2は、外周面S1を周方向に4等分する位置のそれぞれに合計4本が螺合されている。各セットビスB2は、先端側を螺合させて、頭部を外周面S1から外側に向かって突出させている。
インナーボディー4の取付部4cは、ほぼ円筒状に形成されている。取付部4cの内側には、上述の上アーム12の筒状部12bの外周面S1に対して、回動可能(正逆回転可能)に嵌合される内周面S2が形成されている。取付部4cは、その下端部4fを上述の4本のセットビスB2の上に乗せている。取付部4cにおける下端部4fよりも少し上には、抜け止めビスB3が螺合されている。抜け止めビスB3は、その中間部を取付部4cに外側から径方向に螺合させ、先端部Baを係合凹部G2に挿入させている。係合凹部G2に挿入された状態の抜け止めビスB3の先端部Baと、係合凹部G2との間には余裕部Yが設けられている。なお、余裕部Yについては後に詳述する。
上述の抜け止めビスB3及び4本のセットビスB2は、パンホルダー15によって覆われている。パンホルダー15は、図4に示すように、小筒部15cと、その上端から外側に延びる小フランジ部15aと、その外端から上方に延びる大筒部15bと、図6に示すように、大筒部15bの上端を周方向に2等分する位置のそれぞれから外側に向かって突設された固定部15dとを有していて、これら各部が一体に形成されている。パンホルダー15は、固定部15dを下方から貫通して取付部4cに螺合されるビスB5によって、取付部4cに下側から固定されている。パンホルダー15は、このとき、小フランジ部15aと、インナーボディー4の円筒状の取付部4cの下端部4fとの間で、4本のセットビスB2を挟持している。この状態では、筒状部12bに対して取付部4cを回転させることはできない。つまり、取付具Moに対して照明器具本体Boを回転させて角度調整をすることができない。ビスB5を緩めると、4本のセットビスB2の挟持が解除されるため、筒状部12bに対して取付部4cを回転させることが可能となる。つまり、取付具Moに対して照明器具本体Boを回転させて角度調整することができる。パンホルダー15は、上述のように、取付部4cとの間にセットビスB2を挟持したりその解除をしたりするほか、抜け止めビスB3及び4本のセットビスB2を外側から覆って、これらが不要に操作されないようにしている。
上述のように、照明器具100は、ビスB5を緩めることで、取付具Moに対する照明器具本体Boの角度調整(回転)が可能となる。角度調整に際し、上アーム12の筒状部12bに対して取付部4cが回転する。このとき、筒状部12b及びこれと一体の4本のセットビスB2、OリングR6は不動であるのに対し、取付部4c、抜け止めビスB3、及びパンホルダー15は、一体となって可動部を構成して回転する。そして、回転中も、OリングR6による止水状態は保持される。角度調整終了後、ビスB5を締め付けることで、取付具Moに対して照明器具本体Boを固定することができる。
つづいて、抜け止めビスB3の先端部Baの近傍に設けた余裕部Yについて説明する。筒状部12bの係合凹部G2に挿入された抜け止めビスB3の先端部Baと、係合凹部G2の上面Gb及び下面Gcとの間には、それぞれ距離c,dの余裕部(間隙)が設けられている。言い換えると、係合凹部G2の上下方向の寸法、つまり、上面Gbと下面Gcとの距離は、抜け止めビスB3の先端部Baの直径をbとすると、この直径bに余裕部Yの距離c及び距離dを加えた値となる。
本実施形態では、パンホルダー15が取り外された状態、例えば、誤って取り外されてしまった場合や照明器具100の組立・分解を行う場合には、照明器具本体Boは、インナーボディー4の取付部4cの下端部4fを単に4本のセットビスB2に乗せているだけなので、全体を大きく傾斜させたり、上下逆転させたりした場合には、取付具Moから照明器具本体Boが外れてしまうことになる。
そこで、抜け止めビスB3を、照明器具本体Bo側の取付部4cに螺合させて、抜け止めビスB3の先端部Baを取付具Mo側の筒状部12bの係合凹部G2に挿入させている。これにより、照明器具本体Boと取付具Moとが外れることを防止している。
ここで、抜け止めビスB3は、単に抜け止めであるという観点からすると、抜け止めビスB3の先端部Baと係合凹部G2との間には、特に余裕部Yを設ける必要はなく、組立時等に、先端部Baを係合凹部G2に挿入する際の適宜な間隙があれば十分である。
しかしながら、本実施形態では、抜け止めビスB3を単に抜け止めだけではなく、後に具体的に説明するが、抜け止めビスB3を、組立・分解時等の作業性を向上させるためにも使用している。つまり、抜け止めは行った上で、組立・分解時等に照明器具本体Boと取付具Moとのターン軸Saに沿ったある程度の相対移動を可能にするために余裕部Yを積極的に設けて、組立・分解時の利便性を向上させている。
この観点からは、特に余裕部に上限を設ける必要はないが、さらに、本実施形態では、照明器具本体Boと取付具Moとが、組立・分解中も含めて最大限移動した場合であっても、常にOリングR6による止水性能が低下しないようにするために、余裕部Yに以下のような上限を設けている。つまり、余裕部Yは、外周面S1と内周面S2とのターン軸Sa方向の相対移動を、OリングR6が内周面S2から外れない範囲内で許容する。
以下に、具体的に説明する。なお、以下の説明では、パンホルダー15に加えて、4本のセットビスB2が外されている場合も考慮している。
ここで、筒状部12bにおける係合凹部G2の上側に形成されているリング溝G1の上面から取付部4cの上面4eまでの距離をaとすると、この距離aは、OリングR6(の上端)から上面4eまでの距離とほぼ等しくなる。
本実施形態においては、上述の距離a,dについて、
d<a
の関係を満たすように、距離a,dを設定している。これにより、抜け止めビスB3が正しく取り付けられている限り、例えば、照明器具100の組立中や分解中に、取付部4cと筒状部12bとがターン軸Saに沿った方向にずれてしまった場合でも、両者が外れることを防止できるのはもちろん、OリングR6が取付部4cの上面4eから外れるのを防止して、止水性能を保持することが可能となる。
一方、余裕部Yの距離cを確保することにより、組立時の抜け止めビスB3の取付作業が容易になる。すなわち、組立時の、筒状部12bのリング溝G1にOリングR6を装着して、取付部4cの内周面S2に挿入した後に、抜け止めビスB3を取付部4cに螺合させて、先端部Baを係合凹部G2に挿入する作業が、余裕部Yの距離cを確保しておくことで容易になる。
さらに、距離cを確保しておくことで、4本のセットビスB2の取付・取り外し作業が容易になる。組立時の抜け止めビスB3、4本のセットビスB2、及びパンホルダー15の取付順は、この順となる。まず、はじめに、上述のようにして、抜け止めビスB3を取り付ける。この抜け止めビスB3が正しく取り付けられている限り、組立途中の各部材を傾斜させたり、上下反転させたりしても、取付部4cと筒状部12bとが外れることはない。このため、組立途中の各部品等を作業性の高い向きに自由に替えることができる。
つづいて、4本のセットビスB2を取り付けるが、このとき、全体が図4に示す向きを向いていると、筒状部12bに対して、取付部4cが余裕部Yの距離cだけ下降して、取付部4cの下端がセットビスB2の取付先となる穴12dを塞いでしまう。そこで、上下反転することにより、取付部4cが余裕部Yの距離cに相当する距離だけ下降(図4中では上昇)して、セットビスB2の取付先の穴12d露出させることができ、これにより、セットビスB2の取付作業の作業性が向上する。
その後、パンホルダー15を取付部4cに下方から取り付ける。パンホルダー15は、上述のように、取付部4cの下端部4fとの間で、4本のセットビスB2を挟持するとともに、4本のセットビスB2及び抜け止めビスB3を覆って、これらが不要に操作できないようにしている。
上述のターン部の止水構造Sは、上述の照明器具100においては、照明器具本体Boと取付具Moとの連結部分、さらに詳しくは、上アーム12とインナーボディー4との連結部分に設けられている。
なお、分解時には、パンホルダー15、4本のセットビスB2、抜け止めビスB3の順に取り外すことになるが、このときも、余裕部Yが設けてあることに起因して、組立時と同様の効果を奏することができる。
以上説明したように、上述のターン部の止水構造Sによると、以下のような作用、効果を奏する。
取付部4cに螺合させた抜け止めビスB3の先端部Baを、筒状部12bの係合凹部G2に挿入し、しかも、余裕部Yをもって挿入することにより、組立後ばかりでなく、組立・分解の作業中においても、OリングR6の止水性能は保持したままで、取付部4cと筒状部12bとが外れることを確実に防止することができ、さらに、組立・分解時の作業性を向上させることができる。
3 面状光源(光源)
4 インナーボディー
4c 取付部(第2ターン部、筒状部)
12 上アーム
12b 筒状部(第1ターン部)
12c ストッパ
Bo 照明器具本体
B3 抜け止めビス
Ba 先端部
G1 リング溝
G2 係合凹部
Mo 取付具
R6 Oリング(止水リング)
S ターン部の止水構造
S1 外周面(一方)
S2 内周面(他方)
Sa ターン軸
T ターン部
Y 余裕部

Claims (4)

  1. ターン軸を中心とした円筒状の外周面を有する第1ターン部と、
    前記外周面に回動可能に嵌合される内周面を有する第2ターン部と、
    前記外周面と前記内周面とのうちの一方に環状に形成されたリング溝と、
    前記リング溝に装着された止水リングと、
    前記外周面に形成された係合凹部と、
    前記内周面を有する筒状部に外側から径方向に螺合されるとともに先端部を前記係合凹部に挿入させるねじ部材と、を備え、
    前記係合凹部は、前記ねじ部材の先端部との間に、前記ターン軸に沿った方向への前記第1ターン部と前記第2ターン部の相対移動を、前記止水リングが前記外周面と前記内周面とのうちの他方から外れない範囲内で許容する余裕部を有する、
    ことを特徴とするターン部の止水構造。
  2. 前記係合凹部は、前記外周面の周方向に沿って環状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のターン部の止水構造。
  3. 前記係合凹部は、前記ねじ部材の周方向の移動範囲を規制するストッパを有する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のターン部の止水構造。
  4. 光源を有する照明器具本体と、前記照明器具本体を回動可能に支持する取付具とを備えた照明器具において、
    前記照明器具本体と前記取付具との連結部分に、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のターン部の止水構造が設けられている、
    ことを特徴とする照明器具。


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