JP6310253B2 - フィルターホルダー、及びこれを備えた照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、スポットライト,ダウンライト等の照明器具に着脱されるフィルターを保持するフィルターホルダー、及びこれを備えた照明器具に関する。
スポットライト,ダウンライト等の照明器具において、光源から出た光を演出するためにフィルターを使用する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。フィルターは、光源から出た光を前方に向けて反射させるリフレクターの前面開口部を覆うように装着される。フィルターとしては、例えば、光の色を変更するもの、光の質を変更するもの等がある。これらのフィルターを交換することにより、あるいは、複数のフィルターを組み合わせることにより、種々に光を演出することができる。
特許文献1では、フィルターの取り付けについて、段落[0066]及び図10に以下のように記載されている。すなわち、「コーン20の大径部24に選択したフィルター50を挿入した状態で、取付基台12の小径部18を大径部24に挿入すると共に螺合することにより、コーン20の段部25と取付基台12の小径部18の下端18a間でフィルター50の外縁部分を挟持して取付、固定できるようになっている。」と記載されている。つまり、フィルターは、その外縁部分の表面及び裏面が、2つの部材により挟持されることで取付,固定されている。
また、フィルターの取り付けについては、円筒状の取付部材の内周面に前側から挿入した後、内周面に形成された環状の凹部に、リングスプリングを装着することにより、このリングスプリングによりフィルターの外縁部の前面を支持する、という技術が一般に知られている。
特開2013−182774号公報
しかしながら、特許文献1の発明によると、大径部の内周とここに挿入されるフィルターの外周との間に、フィルターの挿入を可能とするための間隙を確保する必要があるため、大径部と小径部との螺合時にその締め付けが十分に行われない場合には、フィルターが径方向及び厚さ方向(表裏方向)にガタつくという問題があった。
リングスプリングを使用する場合にも、その構造上、同様にフィルターが径方向及び厚さ方向にガタつくという問題がある。
さらに、特許文献1の発明及びリングスプリングを使用する場合の双方とも、複数枚のフィルターに対応するためには、フィルター間にスペーサを挿入する等、装着が煩雑であるという問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、装着時のフィルターの径方向及び厚さ方向のガタつきを確実に防止するとともに、複数枚のフィルターに対し容易に対応することができるフィルターホルダー、及びこれを備えた照明器具を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、フィルターホルダーにおいて、光源から出た光を前方に向けて反射するリフレクターの前面開口部を覆うように配設される円板状のフィルターを保持するフィルターホルダーにおいて、保持部材の内側に収納される円筒部と、前記円筒部の内周面から突設された複数の環状凸部と、を備え、前記円筒部と前記複数の環状凸部とが弾性部材とによって一体的に構成されるとともに、前記複数の環状凸部のうちの、隣接する一対の環状凸部の間に、前記フィルターの外縁部を保持する環状凹部が形成されており、前記円筒部の外周面のうちの前記リフレクターに近い後端側から環状に突設されて、前記リフレクターの前端側と前記保持部材の後端側とによって挟持されるフランジ部を備える、ことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1又は2に係るフィルターホルダーにおいて、前記円筒部の内周面及び前記環状凸部の内周面には、バッフル加工が施されている、ことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、照明器具において、光源と前記光源から出た光を前方に向けて反射させるリフレクターと、前記リフレクターの前面開口部を覆うように配設される円板状のフィルターを保持するフィルターホルダーと、前記フィルターホルダーを保持する保持部材と、を備え、前記フィルターホルダーが、請求項1ないし3のいずれか1項に係るフィルターホルダーである、ことを特徴とする。
請求項1のフィルターホルダーによれば、弾性部材によって形成された円筒部及び隣接する2つの環状凸部によって形成された環状凹部により、円板状のフィルターの外縁部を確実に保持することができる。すなわち、フィルターの外縁部のうちの、外周面を環状凸部の内周面に当接させ、また、外縁部のうちの表面側及び裏面側に位置する面を2つの環状凸部に当接させた状態で、フィルターの外縁部を弾性部材が発揮する弾性に基づいて保持することができるので、フィルターの径方向及び厚さ方向へのガタつきを防止することができる。また、例えば2枚のフィルターを保持する場合には、例えば、3つの環状凸部を設けておけば、2枚のフィルターの間に位置する環状凸部がスペーサとしても作用するので、特に別個にスペーサ等を準備する必要がなく、簡単に対処することができる。さらに、3枚以上のフィルターについても同様である。
また、請求項1の発明によれば、円筒部のフランジ部をリフレクターの前端側と保持部材の後端側との間に挟みこむことで、フィルターホルダーの前後方向の位置決めを行うことができる。
請求項2の発明によれば、バッフル加工により、フィルターホルダーに当たった光を拡散させて、間接グレアを低減することができるため、フィルターを装着しない場合でも、フィルターホルダーを取り付けたままとすることができる。
請求項3の発明によれば、照明器具において、上述の効果を奏することができる。


前側から見た照明器具100の分解斜視図である。 照明器具100の正面図である。 図2中のA−A線矢視図である。 フィルターホルダー6を説明する図であり、(A)は正面図(前面図)、(B)は右側面図、(C)は(A)中のB−B線矢視図、(D)は背面図(後面図)、(E)は(A)中の部分Cの拡大図、(F)は(C)中のD−D線矢視拡大図、(G)は前側から見た斜視図である。 フィルターホルダー6の図3中の上端部近傍の拡大図である。
以下、本発明を適用した実施形態を、図面に基づいて詳述する。なお、各図面において、同じ符号を付した部材等は、同一又は類似の構成のものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。また、各図面においては、説明に不要な部材等は適宜、図示を省略している。
まず、図1〜図3を参照して本発明を適用した実施形態に係る照明器具100について説明し、つづいて、図4,図5を参照して本発明を適用した実施形態に係るフィルターホルダー6について説明する。
なお、以下では、説明の便宜上、図1中の左側、右側がそれぞれ照明器具100の前側、後側に対応し、また、図1中の上側、下側がそれぞれ照明器具100の上側、下側に対応するものとして説明する。
ここで、図1は、前側から見た照明器具100の分解斜視図である。また、図2は、照明器具100の正面図である。そして、図3は、図2中のA−A線矢視図である。
以下の説明では、照明器具100が、屋外に設置されるスポットライトである場合を例に説明する。このため、屋内用のスポットライトと比較して、後述するOリングR1〜R6等により防水性が向上され、さらに、後述するアーム13等により、照明器具本体Boの回転(ターン)及び首振り(チルト)が可能となっている。
照明器具100は、図1に示すように、照明器具本体Boとこの照明器具本体Boを所定の位置に取り付けるための取付具Moとから構成されている。照明器具本体Boは、軸心C1に沿って後側からほぼ順に、アウターガード1、ソケット2、面状光源(光源)3、インナーボディー4、リフレクター5、フィルターF1,F2(区別する必要がない場合には、単にフィルターFという。)、フィルターホルダー6、ガラスホルダー(保持部材)7、プロテクトガラス8、及びフード9を備えている。一方、取付具Moは、下側からほぼ順に、ベース10、アーム13(下アーム11、上アーム12)、チルトホルダー14、及びパンホルダー15を備えている。さらに、照明器具100は、防水や止水のためのOリングR1〜R6、及び上述の各部材を締結(固定)するための多数のビスを備えている。
上述の照明器具本体Bo(アウターガード1〜フード9)のうち、アウターガード1は、図1,図3に示すように、円筒状の外壁1aと、外壁1aの後端側内側に配置されたヒートシンク1bと、多数の放熱フィン1cとを有している。放熱フィン1cは、外壁1aとヒートシンク1bとの間に放射状に多数設けられている。さらに、放熱フィン1cは、後側から見た背面視の形状が湾曲形状に形成されるとともに、外壁1aの前端まで延設されていて、放熱効果を高めるべく表面積の増大が図られている。外壁1aにおける前後方向の中心よりも前寄りの下側には、後述する上アーム12の上端が貫通する透孔1dが穿設されている。アウターガード1全体は、例えば、アルミニウムのダイキャストで形成されていて、後述の面状光源3で発生した熱を、速やかにヒートシンクに移動させ、さらに、放熱フィン1c及び外壁1aから放熱するようになっている。
面状光源3は、例えば、多数のLED素子を有するCOB(チップ・オン・ボード)タイプのLEDの表面を、蛍光体を含む樹脂で覆って形成されたものを使用することができる。面状光源3は、例えば、円形に形成されていて、ソケット2により、上述のヒートシンク1bの取付面(前端面)1eに固定されている。面状光源3は、前方に向かってほぼ120度の照射角で光を発生させる。なお、光源としては、上述の面状光源3に限らず、他の面状光源や、ハロゲンランプ,HIDランプ(高輝度放電ランプ )などのいわゆる点状光源を使用してもよい。
インナーボディー4は、筒状部4aと、この筒状部4aの前端側に設けられたフランジ部4bと、筒状部4aの下端に突設された取付部4cとを有している。筒状部4aの後端側上部には、筒状部4aの内側と外側とを貫通する透孔(不図示)が穿設されている。この透孔は、シートカバー4dで固定された内圧調整膜4eで覆われている。内圧調整膜4eは、面状光源3の発熱に伴って上昇した内圧を透孔から外部に逃がすとともに、外部からの水や塵埃の浸入を防止するものである。インナーボディー4は、筒状部4aの後端がOリングR1を介してヒートシンク1bの取付面1eに固定され、また、取付部4cには上アーム12の上端が、回動可能に取り付けられている。インナーボディー4は、その内側に、次に説明するリフレクター5が収納されている。
リフレクター5は、その内面が放物曲面状に形成された反射面5aとなっている。リフレクター5の後端は面状光源3を配設するためにカットされ、また、前端は、外側に屈曲されてフランジ部5bを構成している。リフレクター5は、そのフランジ部5bがインナーボディー4のフランジ部4bに前側から固定され、放物曲面状の反射面5aの焦点が面状光源3の中心に合わされている。これにより、面状光源3から出た光は、反射面5aで反射されて、軸心C1に対してほぼ平行となって前面開口部5cから出て行くようになっている。
フィルターホルダー6は、円筒部6aとその後端に形成されたフランジ部6bとを有している。円筒部6aの内周面には、2つの環状凹部が形成されていて、これら環状凹部により、光を演出する円板状のフィルターF1,F2を保持している。フィルターFとしては、光の演出が異なる別のフィルターFを装着することも可能である。フィルターホルダー6は、シリコーンゴム等の弾性部材によって形成されていて、フランジ部6bがリフレクター5と次に説明するガラスホルダー7とによって挟持されている。
ガラスホルダー7は、筒状部7aとその後端に形成されたフランジ部7bとを有している。ガラスホルダー7は、その筒状部7aの内側に、フィルターホルダー6の円筒部6aが挿入された状態で、筒状部7aの後端がリフレクター5のフランジ部5bとの間で、フィルターホルダー6のフランジ部6bを挟持している。
フード9は、筒状部9aとその前端から内側に延びる円環部9bとを有している。フード9は、円環部9bの後端面がOリングR3を介してプロテクトガラス8をガラスホルダー7のフランジ部7bに押圧し、また、筒状部9aがOリングR2を介してインナーボディー4のフランジ部4bの外周部に嵌合された状態で、インナーボディー4のフランジ部4bの前側に、六角穴付きのビスB4によって固定されている。
上述の取付具Mo(ベース10〜パンホルダー15)のうち、ベース10は、容器状の下ベース10aと蓋状の上ベース10bとを組み合わせて構成されていて、上ベース10bの上面には、台座10cが設けられている。
下アーム11は、上端に下チルト部11aを有しており、下端がOリングR4を介して上ベース10bの台座10cに固定されることにより、ベース10に立設されている。
上アーム12は、下端に上チルト部12aを有している。この上チルト部12aは、OリングR5を介して下アーム11の下チルト部11aに回動可能に係合されるとともに、六角穴付きのビスB1によって固定されている。これにより、ビスB1を緩めることにより、上アーム12は、下アーム11に対して上下方向に傾斜(チルト)することが可能となり、ビスB1を締め付けることにより、そのときの傾斜角(チルト角)を維持した状態で固定される。
チルトホルダー14は、下アーム11の下チルト部11aの右端面に、ストッパとして配設されている。チルトホルダー14は、下チルト部11aによって回動可能に支持されるとともに、一部が上アーム12に固定されている。また、チルトホルダー14と下チルト部11aの右端面との間には間隙が設けられている。ビスB1を緩めて行くと、下チルト部11aは、上チルト部12aに対して間隙に相当する距離だけ移動してチルトホルダー14に当接し、それ以上の移動が禁止される。さらに、このときの下チルト部11aの移動範囲内では、OリングR5による止水性能は低下しないようになっている。つまり、ビスB1を緩めてチルト角を調整する際にも、確実に止水を行うことができる。また、このチルトホルダー14には、目盛りが付されていて、下アーム11に対する上アーム12のチルト角を確認することができるようになっている。
上アーム12の上下方向のほぼ中央には、外周面を4等分する位置のそれぞれにセットビスB2が、頭部を突出させた状態で螺合されている。また、上アーム12の上端は、外周面にOリングR6が装着された状態で、上述のアウターガード1の外壁1aの透孔1dを貫通してインナーボディー4の取付部4cに挿入されている。このとき、取付部4cの下端がセットビスB2の頭部に当接している。すなわち、インナーボディー4は、上アーム12のセットビスB2に乗っかった状態で、回動可能となっている。さらに、取付部4cには、抜け止めビスB3が螺合されていて、その先端部を上アーム12の上端部に係合させている。
パンホルダー15は、インナーボディー4の取付部4cに下方から六角穴付きのビスB5によって固定されている。パンホルダー15は、取付部4cの下端との間に、上述の4本のセットビスB2の頭部を挟み込んで、上アーム12に対するインナーボディー4の上下方向の位置を規制するとともに、インナーボディー4の回動を可能にしている。パンホルダー15は、さらに、4本のセットビスB2及び抜け止めビスB3を覆って、これらが不要に操作されないようにしている。
上述の照明器具100において、面状光源3から出た光は、インナーボディー4に収納されたリフレクター5の反射面5aで反射され、フィルターF1,F2、及びプロテクトガラス8を透過して、外部に出て行く。このとき面状光源3で発生した熱は、アウターガード1等を介して放出される。また、下アーム11に対して上アーム12が揺動可能(チルト可能)に取り付けられ、さらに、上アーム12に対してインナーボディー4が回動可能(ターン可能)に取り付けられている。つまり、照明器具本体Boは、取付具Moに対して、チルト可能かつターン可能となっている。さらに、上述のように隣接する各部材間に、多数のOリングR1〜R6を介装することにより、防水性・止水性を向上させている。
つづいて、図4,図5を参照してフィルターホルダー6及びその周辺の構造について説明する。
ここで、図4は、フィルターホルダー6を説明する図であり、(A)は正面図(前面図)、(B)は右側面図、(C)は(A)中のB−B線矢視図、(D)は背面図(後面図)、(E)は(A)中の部分Cの拡大図、(F)は(C)中のD−D線矢視拡大図、(G)は前側から見た斜視図である。また、図5は、フィルターホルダー6の図3中の上端部近傍の拡大図である。
図4,図5に示すように、フィルターFを保持する保持部材としてのフィルターホルダー6は、円筒部6aと、フランジ部6bと、折り返し部6cと、複数(図示例では3つ)の環状凸部6dとを有していて、これらは弾性部材によって一体的に形成されている。弾性部材としては、例えば、シリコーンゴムを使用すると好適である。
円筒部6aは、軸心C1を中心としたほぼ円筒状に形成されている。フランジ部6bは、円筒部6aの外周面のうちのリフレクター5に近い後端側から外側に向けて環状に突設されている。折り返し部6cは、フランジ部6bの外周端から前側に向けて折り返されている。環状凸部6dは、円筒部6aの内周面S1から内側に向けて突設されている。環状凸部6dは、フィルターFの厚さに対応する所定の間隙を介して、複数(図示例では3つ)のものが突設されている。
複数の環状凸部6dのうちの、隣接する2つの環状凸部6dと円筒部6aの内周面S1とによって、フィルターFの外縁部Faを保持する環状凹部G1が形成されている。すなわち、フィルターFの外縁部Faのうちの、外周面aを円筒部6aの内周面S1に当接させ、また、外縁部Faのうちの表面側及び裏面側に位置する面b,cを2つの環状凸部6dに当接させた状態で、フィルターFの外縁部Faを弾性に基づいて保持することができるので、フィルターFの径方向及び厚さ方向(前後方向)へのガタつきを防止することができる。また、例えば2枚のフィルターFを保持する場合には、図示のように、3つの環状凸部6dを設ければ、2枚のフィルターFの間に位置する環状凸部6dがスペーサとしても作用するので、特に別個にスペーサ等を準備する必要がなく、簡単に対処することができる。さらに、環状凸部6dを増やすことにより、3枚以上のフィルターFについても同様に対処することができる。
フィルターホルダー6における円筒部6aの内周面S1及び環状凸部6dの内周面S2には、バッフル加工が施されている。図示例のバッフル加工は、軸心C1に沿った凸部と凹部とを周方向に多数設けたものである。バッフル加工は、面状光源3からの光を拡散させて反射して間接グレアを低減するものである。つまり、反射光をぼかして、グレア感を和らげている。
つづいて、図5を参照して、フィルターホルダー6の取付けについて説明する。フィルターホルダー6は、ガラスホルダー7によって保持され、このガラスホルダー7は、フード9に固定されている。
ここで、まず、ガラスホルダー7及びフード9について説明する。
ガラスホルダー7は、筒状部7aとこの筒状部7aの後端から外側に延びるフランジ部7bとを有していて、フランジ部7bの外周近傍には前後方向に透孔7cが穿設されている。ガラスホルダー7は、フランジ部7bがフード9の円環部9bに後側からビス(不図示)によって固定されており、また、筒状部7aの内側には、後述するように、フィルターホルダー6が収納されている。
フード9は、筒状部9aとこの筒状部9aの後端から内側に延びる円環部9bとを有しており、六角穴付きのビスB4によって、インナーボディー4のフランジ部4bに固定されている。ビスB4は、フード9の円環部9bの外周近傍を前側から貫通し、さらにガラスホルダー7の透孔7cを貫通し、先端部をインナーボディー4のフランジ部4bに螺合させている。ビスB4は、この際、その頭部により、ゴムパッキン付きの防水シール座金W1のそのゴムパッキンを押し潰してねじ部に食い込ませることにより、この部分の止水を図っている。なお、ビスB4には、止め輪E1(例えば、Eリング)が装着されていて、ビスB4を緩めた際に、ガラスホルダー7がフード9から脱落するのを防止するとともに、ビスB4自体が、フード9及びガラスホルダー7から抜け落ちるのを防止している。ビスB4は、フード9を周方向に3等分する位置のそれぞれに配設されていて、3本でフード9をインナーボディー4のフランジ部4bに固定している。
フード9は、この固定により、インナーボディー4との間、及びプロテクトガラス8との間の止水を図っている。すなわち、フード9は、筒状部9aの内周面を、インナーボディー4のフランジ部4bの外周面に嵌合させている。このとき、フランジ部4bの外周面のリング溝G2に装着されているOリングR2を、筒状部9aの内周面の後端側で押しつぶす。さらに、円環部9bの内周側の後面のリング溝G3に装着されているOリングR3を、プロテクトガラス8に前面側から押し潰して、プロテクトガラス8をガラスホルダー7に押圧している。フード9は、OリングR2,R3、及び防水シール座金W1により、それぞれの箇所での止水を図っている。なお、上述のインナーボディー4の内側をはじめとする、照明器具100における要止水領域(防水が必要な領域)は、本実施形態では、図3に示す、インナーボディー4とフード9とプロテクトガラス8と上アーム12とヒートシンク1bとに囲まれた領域である。この要止水領域は、フード9近傍のOリングR2,R3、防水シール座金W1をはじめとして、他に図1,図3に示すOリングR1,R6によって止水が図られている。
図5に示すように、フィルターホルダー6は、上述のガラスホルダー7によって保持されている。フィルターホルダー6は、その円筒部6aがガラスホルダー7の筒状部7aの内側で保持され、フランジ部6bが筒状部7aと上述のリフレクター5のフランジ部5bとの間で挟持され、折り返し部6cを筒状部7aの外周側を前方に向かって折り返すようにして、保持されている。このとき、フィルターホルダー6のフランジ部6bは、挟持されて圧縮されることにより、フランジ部6bの前側及び後側の止水を図ることができる。また、フランジ部6bは、挟持により圧縮された反力により、ガラスホルダー7のフランジ部7b及びプロテクトガラス8を介して、OリングR3を後側から押し潰すので、OリングR3の止水性能を高めることができる。さらに、円筒部6aの前端面6eを弾性に基づいてプロテクトガラス8の後面に押し付けることにより、この部分の止水を図ることができる。このように、フィルターホルダー6は、フランジ部6b近傍及び前端面6e近傍の止水を図ることができるため、万一、OリングR2,R3、防水シール座金W1等から水が浸入した場合であっても、浸入した水がインナーボディー4等の内側に浸入することを有効に防止することができる。
上述のフィルターホルダー6は、フィルターFをその径方向及び厚さ方向(前後方向)にガタつくことなく安定して保持することができる上、さらに、プロテクトガラス8を弾性的に保持することができる。このため、プロテクトガラス8の前面側のOリングR3と対をなして、プロテクトガラス8の後面側を弾性的に挟持する緩衝部材等を別個に設ける必要がない。つまり、プロテクトガラス8を弾性的に保持するための構成を簡略化することができる。このため、フィルターホルダー6は、フィルターFを装着しない場合でも、照明器具本体Boに装着しておくことが好ましい。フィルターホルダー6の円筒部6a及び環状凸部6dの内周面S1,S2に施したバッフル加工は、フィルターFが装着されていない場合に、面状光源3からの光を拡散させて反射し、グレア感を弱めるのに寄与することになる。
以下に、以上説明したフィルターホルダー6の作用、効果を整理する。
上述のフィルターホルダー6によれば、全体がシリコーンゴム等の弾性部材によって一体的に形成されていて、弾性変形が容易であるため、フィルターホルダー6に対するフィルターFの着脱が容易である。
フィルターホルダー6によれば、シリコーンゴム等の弾性部材によって形成された円筒部6a及び隣接する2つの環状凸部6dによって形成された環状凹部G1により、円板状のフィルターFの外縁部Faを確実に保持することができる。すなわち、フィルターの外縁部Faのうちの、外周面aを環状凸部6dの内周面S1に当接させ、また、外縁部Faのうちの表面側及び裏面側に位置する面b,cを2つの環状凸部6dに当接させた状態で、フィルターFの外縁部Faをシリコーンゴム等が発揮する弾性に基づいて保持することができるので、フィルターFの径方向及び厚さ方向へのガタつきを防止することができる。
また、例えば2枚のフィルターFを保持する場合には、あらかじめ3つの環状凸部6dを有するフィルターホルダー6を準備しておけば、2枚のフィルターFの間に位置する環状凸部6dがスペーサとしても作用するので、特に別個にスペーサ等を準備する必要がなく、簡単に対処することができる。さらに、3枚以上のフィルターについても同様である。
また、フィルターホルダー6は、そのフランジ部6bをリフレクター5の前端側と保ガラスホルダー7の後端側との間に挟みこむことで、リフレクター5等に対する前後方向の位置決めを簡単に、しかも確実に行うことができる。
また、バッフル加工により、フィルターホルダー6に当たった光を拡散させて反射させて間接グレアを抑制することができるため、フィルターFをしない場合でも、フィルターホルダー6を装着したままとすることができる。
3 面状光源(光源)
5 リフレクター
5c 前面開口部
6 フィルターホルダー
6a 円筒部
6b フランジ部
6d 環状凸部
7 ガラスホルダー(保持部材)
100 照明器具
F,F1,F2 フィルター
Fa 外縁部
G1 環状凹部
S1 円筒部の内周面
S2 環状凸部の内周面

Claims (3)

  1. 光源から出た光を前方に向けて反射するリフレクターの前面開口部を覆うように配設される円板状のフィルターを保持するフィルターホルダーにおいて、
    保持部材の内側に収納される円筒部と、
    前記円筒部の内周面から突設された複数の環状凸部と、を備え、
    前記円筒部と前記複数の環状凸部とが弾性部材とによって一体的に構成されるとともに、前記複数の環状凸部のうちの、隣接する2つの環状凸部と前記円筒部とによって、前記フィルターの外縁部を保持する環状凹部が形成されており、
    前記円筒部の外周面のうちの前記リフレクターに近い後端側から環状に突設されて、前記リフレクターの前端側と前記保持部材の後端側とによって挟持されるフランジ部を備える、
    ことを特徴とするフィルターホルダー。
  2. 前記円筒部の内周面及び前記環状凸部の内周面には、バッフル加工が施されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のフィルターホルダー。
  3. 光源と
    前記光源から出た光を前方に向けて反射させるリフレクターと、
    前記リフレクターの前面開口部を覆うように配設される円板状のフィルターを保持するフィルターホルダーと、
    前記フィルターホルダーを保持する保持部材と、を備え、
    前記フィルターホルダーが、請求項1又は2に記載のフィルターホルダーである、
    ことを特徴とする照明器具。
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