JP6080041B2 - Led照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、発光部の前方に配光を調整する拡散パネルを有するLED照明器具に関するものである。
従来、発光部の前方に拡散パネルを有する照明器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図9に示すように、特許文献1に記載の照明器具100は、天井等に形成した取付孔101内に取り付けて使用するダウンライトであり、ダウンライト本体102と、このダウンライト本体102を取付孔101に取り付けるための取付具103を有する。
ダウンライト本体102は、基本構成ユニット104を有する。基本構成ユニット104は、反射体105、ソケット106及びソケット106に取り付けられる光源であるランプ107を有する。
基本構成ユニット104の前側には、アダプタ108を介してコーン109が取り付けられる。
また、ランプ107の前方には、拡散パネル等のレンズ110が取り付けられる。
特開2008−34185号公報(第2図)
ところで、光源としてLEDユニットを用いたLED照明器具においては、LEDユニットが発する熱のため、強化ガラスを用いた拡散パネルを採用するのが一般的である。
しかしながら、このような拡散パネルを用いる構造においては、部品点数が多く、構造が複雑になるとともに、製造コストが高いという問題があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、少ない部品点数で、簡易な構造により拡散パネルを取り付けることができるLED照明器具を提供することを目的とする。
本発明のLED照明器具は、LED光源を収容する器具本体と、被取付部に取り付けられ前記器具本体を支持する枠体と、前記枠体に取り付けられ前記LED光源からの光を所望の方向に照射させる化粧枠セットと、を有し、前記化粧枠セットは、前記LED光源からの光を配光調整する拡散パネルと、前記LED光源からの光を所望の方向に反射する反射部材と、前記拡散パネルおよび前記反射部材を支持する化粧枠と、を有し、前記化粧枠に、前記被取付部に直交する方向へ突出する突部を設けるとともに、前記突部に対向する位置にグレアカット部を設け、前記突部の裏面に前記拡散パネルの位置決め部を設けるとともに、前記反射部材に前記拡散パネルを係止する係止突起を設け、前記反射部材が前記化粧枠に取り付けられるとともに、前記拡散パネルが前記係止突起により係止された状態で前記位置決め部により位置決めされて前記化粧枠に取り付けられたものである。
また、本発明のLED照明器具は、前記反射部材が、前記被取付部に直交する投影方向から見て前記化粧枠の突部に対して隠れる大きさであるものである。
本発明は、化粧枠に設けた突部の裏面に拡散パネルを位置決めする位置決め部を設けるとともに、反射部材に拡散パネルを係止する係止突起を設けた。このため、少ない部品点数で、簡易な構造により拡散パネルを取り付けることができるという効果を有するLED照明器具を提供できる。
本発明に係る実施形態のLED照明器具を天井面に取り付けて壁面を照明している状態を示す断面図 (A)は本発明に係る実施形態のLED照明器具の平面図、(B)は(A)中B方向から見た側面図、(C)は(B)中C方向から見た端面図 図2(A)中III−III位置の断面図 本発明に係る実施形態のLED照明器具の分解斜視図 化粧枠セットの斜視図 化粧枠セットの組み立て方を示す分解斜視図 (A)は化粧枠を上方から見た斜視図、(B)は(A)中B−B位置の断面図 (A)は化粧枠セットを下方から見た底面図、(B)は化粧枠の突部を透視した底面図 従来のダウンライト型照明器具の分解断面図
以下、本発明に係る実施形態のLED照明器具について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、本発明に係る実施形態のLED照明器具10は、被取付部である例えば天井面11の取付孔12に取り付けて、天井面11と直交する壁面13を照明するのに用いることができる。
なお、以下の説明においては、LED照明器具10を天井面11の取付孔12に取り付けて、照明光を斜め下方に照射して壁面13を照明する場合について説明する。
従って、照明方向は斜め下方となる。
図4に示すように、LED照明器具10は、LED光源21を収容する器具本体20、取付孔12に取り付けられ器具本体20を支持する枠体30、枠体30に取り付けられLED光源21からの光を所望の方向に照射させる化粧枠セット40を有する。
図2(A)ないし図2(C)および図3に示すように、天井面11の取付孔12(図1参照)には枠体30が取り付けられ、枠体30の上に器具本体20が取り付けられる。
また、枠体30の内部および下側には、化粧枠セット40が取り付けられる。
図3に示すように、器具本体20は、例えばアルミダイキャストにより全体円柱状に形成されており、下面に凹部22を有する。
凹部22の上面には、回路基板211にLED212を実装したLED光源21が取り付けられており、LED光源21の照射方向(下側)には、反射板23が設けられている。
反射板23は、下方に向かって徐々に内径が大きくなる円錐台形状の反射面を有しており、LED光源21から発せられた光を下方へ反射する。
図2(A)ないし図2(C)および図3に示すように、器具本体20の上部には、LED光源21が発した熱を放熱する多数の板状の放熱フィン24が設けられている。
放熱フィン24の上部は一部(図3において左半分)切り欠かれており、この切欠き部分には、矩形箱状のブラケット25が外側に張り出した状態で取り付けられている。
ブラケット25の張り出した先端部には、商用電源に接続されて電力の供給を受ける電源部26が取り付けられている。
図4に示すように、器具本体20の下部には、台座27が取り付けられている。
台座27は、円筒形状の台座本体271と、台座本体271の上端に設けられた鍔部材272を有する。
また、台座本体271の下側には、台座本体271の外径よりも小さな外径を有する円筒形状の小径部273(図3参照)を有する。
器具本体20の下側には、天井面11の取付孔に固定される例えば金属製の枠体30が設けられている。
枠体30は、上部に円環板状の上取付板31を有し、下部には円環板状の鍔部32を有する。
上取付板31と鍔部32とは、対向する一対の縦板33により、所定間隔で互いに平行に対向して連結される。
鍔部32は、枠体30を天井面11の取付孔に取り付けた際に、天井面11の下面に当接して、下方に露出する。
縦板33は、上取付板31および鍔部32の全周を覆う必要はなく、少なくとも2カ所設ければ良い。なお、縦板33は、折曲げ加工により鍔部32と一体で設けることができる。
各縦板33には切欠き331が上下方向に沿って設けられており、取付板34が上下移動可能、かつ、常時下方へ付勢されて設けられている。
従って、取付板34と鍔部32の上面との間に天井部材(天井面11)を挟持することにより、枠体30は天井面11に取り付けられる。
上取付板31は、縦板33の上端に、例えば、ねじにより取り付けられる。
鍔部32において、例えば各縦板33に隣接する位置には、板状のバネ受け35が、鍔部32の周方向に沿って設けられている。
バネ受け35には、上方に開口した全体T字形状の係止切欠き351が設けられており、一対のバネ係止片352が一旦内側に折曲げられた後、互いに接近する方向に折曲げられて形成されている。
図4に示すように、枠体30には、LED光源21からの光を所望の方向に照射させる化粧枠セット40が取り付けられている。
図5および図6に示すように、化粧枠セット40は、LED光源21からの光を配光調整する拡散パネル41と、LED光源21からの光を所望の方向に反射する反射部材42と、拡散パネル41および反射部材42を支持する化粧枠43とを有する。
拡散パネル41は、金属または樹脂からなる円形リング状のパネルフレーム411と、パネルフレーム411に取り付けられた透光性の強化ガラスや樹脂からなるパネル本体412とを有する。
反射部材42は樹脂で形成されており、化粧枠43の略半周に沿って上方に延びる上部421と、化粧枠43の内側に突出した略球面状の下部422から構成されており、内面は鏡面仕上げされて反射面となっている。
反射部材42の下部422の下端部中央には、化粧枠43の内側に突出するパネル押え(係止突起)44が設けられている。
パネル押え44は、矩形舌状をしており、基端部には貫通孔441を有する。
化粧枠43は、樹脂製または金属製の円形リング板状の化粧板45を有する。
化粧板45の下面は、LED照明器具10を天井面11に取り付けた状態で下方に露出するため、見栄えの良いものとしている。
化粧板45の周方向における一部の上面には、立上部46が設けられており、立上部46の周方向両端には、各々立上部46から内側に向かって突出する横位置決め部(位置決め部)47が設けられている。
一対の横位置決め部47は、拡散パネル41の横方向(水平方向)の位置決めを行うものであり、拡散パネル41のパネルフレーム411が嵌合するスリット471が設けられている。
立上部46における周方向中央部には、キックバネ48が取り付けられている。
また、化粧板45の上面において周方向中央部に対向する位置には、バネ取付台49が設けられており、同様にキックバネ48が取り付けられている。
キックバネ48は、中央の巻回部(図示省略)から左右両側に延びる一対のアーム481を有しており、一対のアーム481は、互いに離反する方向に付勢されている。
図4および図7に示すように、化粧板45の内部には、天井面11に直交する方向(下方)へ突出する突部51を設けた。
図8(A)および図8(B)に示すように、突部51は、化粧板45の内側空間を一部覆うものである。
突部51は、天井面11に直交する投影方向(下方)から見て反射部材42を隠す大きさである。
図7に示すように、突部51の裏面(上面)で、反射部材42のパネル押え44に対応する位置には、拡散パネル41の下端部を位置決めする下位置決め部(位置決め部)53が設けられている。
下位置決め部53には、ねじ孔531が設けられている。
また、図4および図7に示すように、化粧板45の上面で突部51に対向する位置に、グレアカット部52を設けた。
図8(A)および図8(B)に示すように、グレアカット部52は、化粧板45の上方から化粧板45の内側空間を一部覆う。
従って、化粧板45の内部空間は、突部51およびグレアカット部52によって覆われ、中央部に光が通過可能な開口部54が形成される。
次に、LED照明器具10の組立および天井面11への取付手順について説明する。
なお、器具本体20と枠体30とは、予め取り付けておく。
まず、図6に示すように、化粧枠セット40を組み立てる。
拡散パネル41のパネルフレーム411の側部を、左右の横位置決め部47のスリット471に通し、パネルフレーム411の先端部(下端部)を、突部51の下位置決め部53により位置決めする(図6中矢印A参照)。
これにより、拡散パネル41は、一対の横位置決め部47と、下位置決め部53の3カ所で位置決めされることになる。
次いで、反射部材42を化粧枠43の上から被せ(図6中矢印B参照)、パネル押え44の貫通孔441にビス55を通して、突部51の裏面に設けられている下位置決め部53のねじ孔531に、ビス55を締め付ける。
これにより、反射部材42を化粧枠43に取り付けると同時に、拡散パネル41を位置決めして取り付けることができる。
一方、枠体30を天井面11の取付孔12に取り付けるには、枠体30の取付板34を上方に上げた状態で、LED照明器具10を器具本体20のブラケット25から挿入し、枠体30の鍔部32を天井面11の下面に当接させる。
枠体30が取付孔12に挿入されたら、取付板34をバネ(図示省略)により下降させ、取付板34と鍔部32との間に天井面11の天井材を挟んで、固定する。
なお、枠体30の取付けと、化粧枠セット40の組立ての順番は、どちらが先でも可能である。
次に、組み立てられた化粧枠セット40を枠体30に組み付ける。
図4に示すように、化粧枠セット40のキックバネ48のアーム481を、指でつまんで互いに近づけて鍔部32の内側に通し、枠体30のバネ受け35の係止切欠き351に通す。
そして、アーム481から指を放すと、キックバネ48のアーム481が、互いに反する方向に拡がるので、バネ受け35のバネ係止片352によって仮係止され、化粧枠セット40が吊下げ状態となる。
このようにして、一対のキックバネ48がバネ受け35により仮係止されたら、化粧枠セット40を枠体30の内部に押し上げると、キックバネ48がさらに拡がって、化粧枠セット40が枠体30に固定され、LED照明器具10が取り付けられる。
なお、化粧枠セット40を枠体30から取り外す際には、化粧枠セット40を引き下げて仮係止状態とし、キックバネ48のアーム481をつまんでバネ受け35から外すことにより、取り外すことができる。
次に、LED光源21からの光の動作について説明する。
図1に示すように、LED光源21から照射された光の一部(LB1)は、直接あるいは反射板23で反射して反射部材42に照射され、反射部材42で反射して、横方向に広げられ、拡散パネル41を通過して壁面13に照射される。
また、LED光源21から照射された光の一部(LB2)は、突部51に照射されて、下方への照射が遮られる。
さらに、LED光源21から照射された光の一部(LB3)は、拡散パネル41に照射されるが、拡散パネル41を透過してからグレアカット部52により、下方への照射が遮られる。
本発明のLED照明器具10の作用効果について説明する。
LED光源21を収容した器具本体20は、天井面11に取り付けられた枠体30によって支持されるので、器具本体20は枠体30を介して天井面11に取り付けられる。
枠体30には化粧枠セット40が取り付けられる。化粧枠セット40は化粧枠43を有しており、化粧枠43には、LED光源21からの光を所望の方向に反射する反射部材42と、LED光源21からの光および反射部材42からの反射光を配光調整する拡散パネル41とが取り付けられる。
これにより、LED光源21から発せられた光は、拡散パネル41に照射されて光のムラを軽減し、反射部材42で反射して所望の方向へ照射することができる。
また、化粧枠43には、天井面11に直交する方向へ突出する突部51と、突部51に対向する位置にグレアカット部52とを設けた。
これにより、所望の照射範囲以外におけるグレアを防止することができる。
そして、突部51の裏面に拡散パネル41を位置決めする下位置決め部53を設け、一対の横位置決め部47を化粧枠43に設けるとともに、反射部材42に拡散パネル41を係止するパネル押え44を設けた。
このため、少ない部品点数で、簡易な構造により拡散パネル41を位置決めして取り付けることができる。
また、下位置決め部53、横位置決め部47およびパネル押え44が、下方から見えないので、外観を損ねるのを防止できる。
また、反射部材42が、天井面11に直交する投影方向から見て化粧枠43の突部51に対して隠れる大きさであるので、下位置決め部53、横位置決め部47およびパネル押え44が下方から見えないので、外観を損ねるのを防止できる。
本発明のLED照明器具は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形、改良等が可能である。
10 LED照明器具
11 天井面(被取付部)
20 器具本体
21 LED光源
30 枠体
40 化粧枠セット
41 拡散パネル
42 反射部材
43 化粧枠
44 パネル押え(係止突起)
51 突部
52 グレアカット部
53 下位置決め部(位置決め部)

Claims (2)

  1. LED光源を収容する器具本体と、
    被取付部に取り付けられ前記器具本体を支持する枠体と、
    前記枠体に取り付けられ前記LED光源からの光を所望の方向に照射させる化粧枠セットと、を有し、
    前記化粧枠セットは、
    前記LED光源からの光を配光調整する拡散パネルと、
    前記LED光源からの光を所望の方向に反射する反射部材と、
    前記拡散パネルおよび前記反射部材を支持する化粧枠と、を有し、
    前記化粧枠に、前記被取付部に直交する方向へ突出する突部を設けるとともに、前記突部に対向する位置にグレアカット部を設け、
    前記突部の裏面に前記拡散パネルの位置決め部を設けるとともに、前記反射部材に前記拡散パネルを係止する係止突起を設け
    前記反射部材が前記化粧枠に取り付けられるとともに、前記拡散パネルが前記係止突起により係止された状態で前記位置決め部により位置決めされて前記化粧枠に取り付けられたLED照明器具。
  2. 請求項1に記載のLED照明器具において、
    前記反射部材が、前記被取付部に直交する投影方向から見て前記化粧枠の突部に対して隠れる大きさであるLED照明器具。
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