JP6231530B2 - チェーン装着方法 - Google Patents

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Description

本発明は、凍結路あるいは泥路等の滑り易い路面上で車両を安全に走行させるための滑り止め装置として広く用いられているタイヤチェーンを容易かつ安全に装着できるチェーン装着方法に関する。
凍結路あるいは泥路等の滑り易い路面(以下、凍結路面等ともいう)を、ホイールの周囲にゴムタイヤを備えた車輪で走行する車両、所謂自動車は、路面に対するゴムタイヤ(以下、単にタイヤ)のスリップを防止又は軽減するため、滑り止め装置としてのチェーン(所謂、タイヤチェーン)をタイヤの周囲外面に捲き付けて走行するのが一般的である。以下では、タイヤはゴムタイヤを、滑り止め装置は金属製のチェーンであるとして説明する。なお、スノータイヤやスタッドレスタイヤを用いることで、ある程度の雪道、凍結路に対応できるが、バスやトラックなどの重量のある車両では十分な滑り対策とはならない。
自動車等の車両のタイヤの周囲外面にチェーンを捲き付ける装着作業は、装着する車輪をジャッキアップし、平面展開したときの形状が帯状の梯子形(基本的には、長手方向に伸びる一対のサイドチェーンと、サイドチェーン間を連結する複数のクロスチェーンとからなる)をなす既知形状のチェーンを当該車輪のタイヤ周囲外面に被せ、サイドチェーンの内側と外側の対応する両遊端をフック(好適にはロックフック)と鎖環(チェーンを構成する金属等の輪)の結合で固定する。そして、タイヤの外側で車軸に関して対向する方向のサイドチェーンの間に1または複数のゴムバンドあるいは金属ばねなどの弾性索等を掛け渡して強固に張架締結し固定している。
バスやトラックなど大型で重量のある車両(以下、大型車両とも称する)では、車輪をジャッキアップしないで、枕木(番木とも言う)と称する装着補助具である角材に後輪のタイヤを乗り上げさせてチェーンの装着作業をする方法がある。なお、他の方法として、タイヤにチェーンを被せて、そのタイヤが約一回転する程度に車両を移動し、タイヤを浮かせることなくチェーン装着する方法もある。なお、小型自動車のチェーン装着に用いる枕木も提案されている。
チェーン装着対象の車輪そのものを枕木に乗り上げさせた状態でチェーンの装着を行う方法の場合の用いる枕木の一例として、特許文献1に開示のものを以下に説明する。特許文献1に開示された枕木は、上記の枕木と同様、木製(あるいは硬質ゴム製等)の厚板の台(角材)であり、その一端に車輪乗り上げのための傾斜面を有し、傾斜面を除く幅方向にチェーンの接地部(タイヤと路面の間に介在される部分、梯子の横桟に相当)であるクロスチェーンを緩く収める複数の溝(遊嵌凹部)が形成されている。
チェーンの装着作業では、上記傾斜面を上にして装着すべき車輪(対象車輪)の移動方向の後方または前方に配置する。この枕木の長手方向に沿ってチェーンの一端を含む一部を被せ、枕木から外れた残りの部分の遊端部を他端としてとして車輪の移動方向上に展開しておく。枕木上に載置した一端を含む部分にあるチェーンのクロスチェーン部を対応する上記複数の溝の中に緩やかに収容しておく。然る後、自動車を動かして対象車輪が上記斜面から上記チェーンの上方に重なるように乗せ、車両を確実に固定する。その後、枕木に載置された対象車輪のタイヤの周囲外面に沿い上記チェーンの他端を反対側(枕木の傾斜面側)まで捲き置き、傾斜面部分にはみ出ている一端の鎖環に他端に有するフックで連結固定し、車輪の車軸に関して対向する側縁間にゴムバンドなどを張り渡して固定する。
装着後、自動車を動かして対象車輪を枕木から脱出させる。
タイヤを乗り上げてチェーンを装着する上記と同様な枕木を開示したものとして、枕木の車輪載置部分にタイヤの外周部分の曲率半径より大きな凹形状を設けて、適正なタイヤ載置の確認を可能としたものが、特許文献2に開示されている。
また、外側タイヤにチェーンを被せて、そのタイヤが約一回転する程度に車両を移動し、タイヤを浮かせることなくチェーン装着する方法に使用する装着補助具に、特許文献3に開示されたような補助具も知られている。特許文献3に開示されたようなチェーン装着補助具は、タイヤの幅の両側にサイドチェーンの両一端を引っ掛けるフックを有する平行部材と、当該タイヤの幅を横断して上記塀おく部材の両他端を固定する連結部でコ字状に構成した金属枠、及びコ字状の上記平行部材を橋渡す留め板から構成される。
この補助具を用いたチェーンの装着時には、該補助具の平行部材の上記フック部分がタイヤの両側に平行となる位置で、当該タイヤと路面の接触部分に留め板が位置するように敷き込む。然る後、上記平行部材の上記両一端(開放両端)のフックにサイドチェーンの両一端を引っ掛け、チェーン本体部をタイヤに上掛けする。この状態でタイヤを若干回転し、フックに引っ掛けたチェーンの両一端をタイヤの移動方向後ろ側に位置させる。フックからチェーンの両一端を外し、両他端と連結する。その後、補助具を取り去る。
特許文献3に記載のチェーン装着補助具には、路面との滑りを抑制するために、上記平行部材の路面側に滑り止めを設けたものも示されている。
また、本発明に用いるチェーン装着補助具の直接的な先行技術として、本発明者等の出願に係る特許文献4に開示されたものがある。本発明はこの特許の改良技術に属する。
実開平06−15974号公報 特開2005−22526号公報 特開2001−138261号公報 特許第5726982号公報
上記の特許文献1,2に開示された枕木に限らず、前記したバスやトラック等での枕木を用いたチェーンの装着作業では、作業時の路面が凍結した状態(公称アイスバーン)、泥土などの滑り易い層が存在しているなど、あるいは路面状態が不整で凹凸が激しい状態、もしくは路面が傾斜している場所での作業を余儀なくされる場合などに、枕木が不用意に動いてしまうことがあり、車輪を正しい位置に乗り上げることが難しい。また、枕木への自動車の載置時の移動に伴って車輪から受ける横方向の圧力で枕木が弾き出されて車輪が落下して作業者に危険を及ぼし、弾き出された枕木が路上を滑走して思わぬ事故を引き起こす場合がある。
天候の急変や山岳路などで、状態の乗客を乗せたままチェーンを装着せざるを得ない天候状況、渋滞、運行スケジュール確保、などの作業時間の制限下での作業もあり、上記のようなでは方法で確実、安全なチェーン装着は困難を極める。所謂、ワンマンカーでは、枕木とチェーンを用意し、枕木に車輪を載せ、タイヤにチェーンを上掛けし、チェーンをタイヤに装着し、車両を移動させて枕木を回収する、全てを運転手が一人で作業しなければならない。
また、車両の移動過ぎ、或いは移動不足でタイヤが枕木の所定の位置に乗り上げているか否かを確認し、必要に応じてさらに車両を移動する、という作業を運転手一人が運転席と車輪の間を往復して行わなければならない。
なお、枕木などのチェーン装着補助具の危険な放出あるいは不要な移動を抑制するため、特許文献3に開示されたように、接地面に移動止めの歯を設けることも考えられるが、路面が硬い場合には移動止め効果が十分に発揮され得ない。また、特許文献3に開示されたような金属製のチェーン装着補助具は、平坦な路面での使用を想定しているため、不整路面や非舗装路面ではタイヤ面と補助具の平行性が崩れて固定が不安定となり正確なチェーン装着が必ずしも十分でない結果をもたらすと共に、チェーン装着補助具の破損に繋がる。
さらに、特許文献3に開示されたような金属製のチェーン装着補助具の殆どは鉄材で構成されている。そのため、厳冬期には脆くなって破断する場合もある。また、誤使用などの不適切な取り扱いで構造に歪が生じ、あるいは春季から秋季に亘る長い不使用期間に塗装剥離、錆びの発生が懸念される。関節部や着脱部に錆びが発生すると、使用困難となる。
特許文献4に開示されたチェーン装着補助具は、上記の先行技術文献に記載された発明の課題を解決するもので、チェーンの装着時に補助具の外れ、放出、滑走による事故を防止し、作業路面の状態に係わらずに、また、チェーン装着作業における車両の適正移動を勘や経験に頼ることなく容易に把握でき、素人一人でも安全かつ容易に正確なチェーン装着作業を可能したものである。
すなわち、特許文献4に開示されたチェーン装着補助具は、路面及びタイヤの両方に対する耐滑り特性を有し、タイヤと同等の可撓性と強靭性を有する材料で構成され、使用時に前記タイヤと路面の接する部位で当該タイヤと交差する長手方向のサイズが当該タイヤのトレッド幅と同等又はそれより大で、タイヤが乗り越える短手方向のサイズがトレッドと路面との接触面積と同等又はそれより大である矩形状の補助具本体部と、前記補助具本体部の前記タイヤと交差する長手方向の少なくとも一方の側面に突出して前記タイヤの幅に対応する間隔で設けられて、チェーンの一端両側に有するフックを引っ掛けるフック環の対と、フック環の対を本体部に固定する固定手段とからなるチェーン仮係止手段を設けたものである。
このチェーン装着補助具を用いたタイヤへのチェーン装着は、特許文献1−3に記載されたチェーン装着補助具を用いる場合に比べて極めて容易である。しかしながら、上記チェーン仮係止の方法がタイヤの外周に被せたチェーンの補助具本体側の一端部と他端部との間に、両端にフックを有するゴムバンド或いはゴム索を、前記タイヤのホイールを横断して掛け渡す方法である。このゴムバンド或いはゴム索の掛け渡しはタイヤの表側と裏側で行う。表側の掛け渡しは容易であるが裏側の掛け渡しでは車体の下でのフック掛け状態の確認と引き回しが必要で、作業に若干の手間がかかる。
本発明の目的は、上記従来技術の諸課題を解決し、特に特許文献4に開示のチェーン装着補助具を用いる場合のチェーン仮係止の作業手間を大幅に軽減したチェーン装着方法を提供することにある。
タイヤにチェーンを装着する場合、先ずタイヤにチェーンを被せた後車両を移動してタイヤを回転してタイヤにチェーンを捲きつけ、仮固定(仮装着)する。このチェーンの捲
き付け後述するチェーン装着補助具を用いることで安定した捲き付けができる。しかし、このチェーン捲きつけ作業の載に、車両の振動やタイヤ自体の振動で仮固定したチェーンの降誕部(チェーン装着補助具を取り付けた側とは反対側:遊端)が所望の位置かズレを起してしまう場合がある。
チェーン装着作業は、悪天候下でかつ積雪や凍結した路面での作業が多いため、せっかく仮装着したチェーンがタイヤ表面の所望の位置が/レてしまうことがとても多い。そし
て、このようなズレが発生した場合に所望の位置にチェーンの仮掛け換えを行うにはかなりの時間を要する。場合によっては、最初からやり直す必要が出てくる。
これを回避するためには、(1)仮固定する際のチェーンユニット右端のズレを防ぐ、(2)装着作業の容易化を図る、(3)作業時間を短縮する、(4)装着作業者の装着作業者の労力を軽減する、ことが必要である。
これを実現するため、本発明者の提案に係るチェーン装着補助具をチェーンの一端に取り付け、タイヤに被せた後の他端(遊端)をチェーン仮止手段でタイヤに仮固定する。このチェーン仮止手段はゴムバンドやゴム紐、金属コイルスプリングの両端に仮止めフックを取り付けた単純な構造としたものであるため、悪天候下や夜間の作業の際に、厚手の手袋を嵌めた手であっても手探りでも容易に作業することができる。
上記の目的を達成するため、本発明は、自動車の車輪を構成するタイヤの接地面(路面)を含む周囲外面にチェーンを装着するためのチェーン装着方法を提供することにあり、本発明に係るチェーン装着方法の代表的な手順は以下のとおりである。
(1)路面及びタイヤの両方に対する耐滑り特性を有し、タイヤと同等の可撓性と強靭性を有する材料で構成され、使用時に前記タイヤと路面の接する部位で当該タイヤと交叉する長手方向のサイズが当該タイヤのトレッド幅と同等又はそれより大で、タイヤが乗り越える短手方向のサイズが前記トレッドと路面との接触面積と同等又はそれより大である矩形状の補助具本体部と、補助具本体部の前記タイヤと交差する長手方向の少なくとも一方の側面に突出して前記タイヤの幅に対応する間隔で設けられて、前記チェーンの一端両側に有するフックを引っ掛けるフック環の対と、伸縮する中間部分(伸縮部)の両端に仮止めフックを有して前記チェーンを前記タイヤに仮固定するチェーン仮係止手段からなるチェーン装着補助具を用い、
前記チェーンを前記タイヤに装着する際に、前記補助具本体部を前記タイヤの設置部分の前後何れか片側に前記フック環の対が当該タイヤに向かってそのトレッドの左右に位置する如く配置し、
前記補助具本体部の前記フック環の対のそれぞれに、前記チェーンを構成する左右のサイドチェーンの各一端を着脱可能手段(ロックフック、カラビナ等の着脱可能なロック機能付きフックが好適)で取り付け、
前記チェーンの他端側に連続するチェーンを前記タイヤの外周に被せてその他端である遊端を含む部分を前記補助具本体部とは当該タイヤの接地部分に関して反対側に垂らし、
前記チェーンの遊端である他端側で、前記タイヤのホイールに有する飾り穴を表裏に通した前記チェーン仮係止手段の一端(裏側)の仮止めフックを当該チェーンの遊端である他端側の一方(裏側)のサイドチェーンに引っ掛けると共に、前記チェーン仮係止手段の他端(表側)のフックを当該チェーンの他端側の他方(表側)のサイドチェーンに前記中間部分の伸縮を利用して引っ掛けることで緊締した仮固定をし、
前記補助具本体部が前記タイヤの接地面に対して反対側に位置する迄前記タイヤを回転させて停止させ、
前記チェーンの前記他端の各サイドチェーンに有するロック機能付きフックを前記補助具本体部のフック環の対のそれぞれに取り付けられていた当該チェーンの一端に取り付け
、かつ当該本体部を取り外し、
しかる後、前記チェーンのサイドチェーンの複数個所を適宜の弾性手段で前記タイヤの回転中心方向に引っ張って緊締する。
(2)上記(1)における前記補助具本体部の前記フック環の対のそれぞれに前記チェーンを構成する左右のサイドチェーンの各一端を取り付ける着脱可能手段が、ロックフック、カラビナ、ロック機能付きカラビナ等の既知の連結手段とした。
(3)上記(1)又は(2)における前記チェーンを前記タイヤに仮固定するチェーン仮係止手段が、伸縮する中間部分(伸縮部)の両端に1又は複数の仮止めフックを有するものとした。
(4)上記(3)における前記仮止めフックの数が、前記伸縮する中間部分の一端側と他端側とで異なるものとした。
上記(1)乃至(3)の何れかにおける前記伸縮する中間部分の一部又は全部を覆って硬質のシースを有するものとし、このシースの内部をゴムバンドあるいはゴム紐、金属コイルスプリングなどの伸縮部材が自由に出入りできるようにした。
すなわち、本発明に係るチェーン装着方法に用いる前記チェーン装着補助具を構成する補助具本体部は、路面に接して置かれる第1面を有する第1層と、前記第1層とは反対の面で、車輪が乗り越える第2面を有する第2層とが接合固定されて一体化された単一の部材であり、前記フック環の対は、前記補助具本体部を構成する前記第1層と前記第2層の接合部で、前記第1層と前記第2層を重ね合せて形成される前記長手方向の側面に突出して前記タイヤの幅に対応する間隔で設けられ、前記チェーンの一端両側に有したフックを引っ掛ける環状部材であり、前記フック環の対と、これを前記補助具本体部に固定する固定手段とで前記チェーン仮係止手段を構成し、前記補助具本体部の前記第1面と前記第2面は、スタッドレスタイヤと同等の耐滑り特性と耐寒特性を有し、かつ該スタッドレスタイヤと同等の可撓性と強靭性を有する材料で構成されたことを特徴とする。なお、スノータイヤと同等の耐滑り特性、可撓性と強靭性を有する材料を用いることも本発明の技術的範囲に属するが、ここではスタッドレスタイヤと同等の材料を用いるものとした。
また、前記補助具本体部の長手方向サイズは、想定する最大タイヤサイズの横幅サイズ(トレッド幅)と同等又はそれ以上の間隔とされ、前記チェーン仮係止部は、想定する複数のタイヤサイズの横幅サイズに対応した間隔で配置したものが前記補助具本体部の長手方向一側または両側の何れかに複数対設けた。
また、本発明に用いるチェーン装着補助具の前記補助具本体部の厚みをスタッドレスタイヤのトレッド部分の厚みの約2倍としたため、補助具本体部にタイヤが乗り上げ、そして乗り越えたことを運転手が運転席で感知できる。この厚みが薄いと、タイヤの乗り上げ検知が難しく、厚すぎるとイヤの乗り上げに大きな回転トルクを要すると共に、乗り越えた後の適正な位置でのタイヤ停止の調整が難しい。厚みをトレッド部分の約2倍としたのは、経験と試行に基づくものである。しかしながら、小型車輛や超大型車両については、車輛重量との兼ね合いで適宜の厚みとすることを妨げない。
また、本発明に用いるチェーン装着補助具の前記補助具本体部の少なくとも前記長手方向端部の第1面に光反射面を有したものでは、チェーン装着作業時における車輛の乗り越え移動が正しく行われたことを当該補助具本体部の回転/倒立による反射光の有無/変化の目視検知で確認することができる。前記光反射面として、光反射シートの貼付、光反射塗料の塗布膜とすることができる。
本発明に用いるチェーン装着補助具の前記補助具本体部は、路面に接して置かれる第1面を有する第1層と、前記第1層とは反対の面で、車輪が乗り越える第2面を有する第2層とが接合固定されて一体化された単一の部材であり、前記フック環の対は、前記補助具本体部を構成する前記第1層と前記第2層の接合部で、前記第1層と前記第2層を重ね合せて形成される前記長手方向の側面に突出して前記タイヤの幅に対応する間隔で設けられ、前記チェーンの一端両側に有したフックを引っ掛ける環状部材であり、前記フック環の対と、これを前記補助具本体部に固定する固定手段とで前記チェーン仮係止手段を構成し、前記補助具本体部の前記第1面と前記第2面は、スタッドレスタイヤと同等の耐滑り特性と耐寒特性を有し、かつ該スタッドレスタイヤと同等の可撓性と強靭性を有する材料で構成されたことを特徴とする。なお、スノータイヤと同等の耐滑り特性、可撓性と強靭性を有する材料を用いることも本発明の技術的範囲に属するが、ここではスタッドレスタイヤと同等の材料を用いるものとして説明する。
本発明に係るチェーン装着方法に用いるチェーン装着補助具の前記補助具本体部の長手方向サイズは、想定する最大タイヤサイズの横幅サイズ(トレッド幅)と同等以上の間隔とされ、前記チェーン仮係止部は、想定する複数のタイヤサイズの横幅サイズに対応した間隔で配置したものが前記補助具本体部の長手方向一側または両側の何れかに複数対設けることができる。
なお、本発明は、チェーンの一端を着脱自在に接続したチェーン装着補助具の補助具本体部にチェーンの一端を着脱自在に接続し、チェーンの他端を遊端とし、補助具本体部をタイヤが乗り越えることでチェーンの上記一端と上記遊端を結合させるという技術思想であり、上記の解決手段及び後述する実施例に限定されるものではない。本発明に係るチェーン装着方法に用いるチェーン仮固定手段は、補助具本体部を用いるチェーン装着作業の前に、そのチェーンの重量が大きい場合等にそれをタイヤの外周に被せるために使用することもできる。
本発明に係るチェーン装着方法によれば、チェーンを正規位置に固定する作業において、タイヤの外周に被せる当該チェーンの遊端固定のためのチェーン仮固定手段をタイヤホイールに有する飾り穴等を表裏に通すようにしたことで仮固定作業が簡単になる。チェーンとタイヤの仮固定にホイールの飾り穴等を利用できるので、作業時にチェーン仮固定手段の車体下部での確認や手引き作業が不要となり、作業者はタイヤの周りを頻繁に動きまわる必要がない。なお、飾り穴はアルミホイールなどの場合はスポーク間の空間、スリットなど、ホイールの表裏に貫通する開口を含む。
また、前記補助具本体部が、路面及びタイヤの両方に対する耐滑り特性を有し、前記タイヤと同等の可撓性と強靭性を有する材料、好適にはスノータイヤと同等の凍結路滑り耐性、かつ同等の可撓性と強靭性及び耐寒性を有する材料で構成されたことで、路面の表面状態、傾斜の有無、積雪あるいは泥土の有無、傾斜の有無に係わらずにタイヤと路面間での良好な密着/接地状態が得られることで、乗り上げて乗り越えるタイヤの不定な圧力でタイヤと路面の間の均等な圧接が得られ、前記した補助具の脱出等が防止される。
本発明の装着方向に用いるチェーン装着補助具として、前記補助具本体部としてスタッドレスタイヤの接地面部材を利用することで薄型化が容易であり、従来の枕木のような大型補助具でないので、自動車に常時積載可能であり、タイヤの乗り上げ、乗り越えが楽に行え、初心者でも安全、かつ容易にチェーン装着が可能となる。
本発明に係るチェーン装着方法に用いるチェーン装着補助具の補助具本体部の構成材料
として、使用済みのスタッドレスタイヤを再利用することも可能であるので、資源の有効利用に資する。
本発明に係るチェーン装着方法の実施例を説明するタイヤ周りの作業状態を示す断面図である。 本発明に係るチェーン装着方法の実施例を説明するタイヤ周りの作業状態を示す側面図である。 本発明に係るチェーン装着方法の実施例1におけるチェーン装着手順の説明図である。 本発明に係るチェーン装着方法に用いる補助具を構成する補助具本体部とチェーン仮止手段の説明図である。 本発明に係るチェーン装着方法に用いる補助具を構成する補助具本体部の変形例の説明図である。 本発明に係るチェーン装着方法に用いる補助具を構成する補助具本体部の試作品を写真で示す説明図である。 本発明に係るチェーン装着方法に用いる補助具を構成する補助具本体部の試作品にチェーンの一端を取り付けた状態を写真で示す説明図である。 本発明に係るチェーン装着方法に用いるチェーン仮止手段の変形例の説明図である。 本発明に係るチェーン装着方法に用いるチェーン仮止手段のさらに他の変形例の説明図である。 本発明に係るチェーン装着方法の実施例2を説明する図9に示したチェーン仮止手段を用いたタイヤ回りの作業状態を示す断面図である。
以下、本願に係る発明を実施するための形態を実施例の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係るチェーン装着方法の実施例1を説明するタイヤ周りの作業状態を示す断面図である。車両の車輪100はタイヤ200とホイール24で構成される。なお、このタイヤはチューブ201を内包する。タイヤ200はホイール24に装着される。本例のホイール24は外周にタイヤを密着して保持するリム26を有し、平面部の中央領域に車軸と結合するためのボルト穴27を有している。そして、ボルト穴よりもリム側に寄った部分には複数の飾り穴25が設けてある。なお、図1では左側の車輪に対する作業を説明するが、右側の車輪の作業はこれとは左右逆に作業することは言うまでもない。
図1に示した車輪にチェーン16を装着する作業では、後述するようにタイヤ200の外周に被せた状態で作業者はヤイヤ100の端部(後述するチェーン装着補助具本体を取り付けた一端とは反対の遊端)に腰を落とす。上記したように、この作業例では車輪100は左側の車輪である。この状態で作業者はチェーン仮止手段19を左手に持って(P1)片方の先端(この例では仮止めフック19c)を直近の飾り穴25に通す。飾り穴25
を通った先端部を右手で掴む(P2)。ダブルタイヤの場合は内側のタイヤとの間に右手を入れて上記先端を掴む。
右手で掴んだチェーン仮止手段19の仮止めフック19cを手前に引いてチェーン16
の裏側のサイドチェーンに引っ掛ける(P3)。次に、作業者はチェーン仮止手段19のもう片方の仮止めフック19cを伸縮部19aの弾性に抗して左手で引っ張り、仮止めフ
ック19bをチェーン16の表側のサイドチェーンに引っ掛ける(P4)。このとき、チ
ェーンの中心とタイヤ200のトレッド面の幅方向中心を合わせる。
この作業をさらに詳しく説明する。図2は、本発明に係るチェーン装着方法の実施例1を説明するタイヤ回りの作業状態を示す側面図である。また、図3は、本発明に係るチェーン装着方法の実施例1におけるチェーン装着手順の説明図である。そして、図4は、本発明に係るチェーン装着方法に用いる補助具を構成する補助具本体部とチェーン仮止手段の説明図である。図2乃至図4において、車輪100のタイヤ200に捲き付けるチェーン16はタイヤ200の外周の側壁両側に配置位置する一対のサイドチェーン16aとタイヤの接地面(トレッド面)を横断してサイドチェーン間を連結する多数のクロスチェーン16bとで構成される。
タイヤ200にチェーン16を捲き付ける場合、チェーン16のサイドチェーン16a
の一端部に有する各フック17をチェーン装着補助具の補助具本体部1の一対のフック環11(11a,11b)に引っ掛ける。チェーン装着補助具1は、次のような構造となっている。
補助具本体部1は、路面及びタイヤの両方に対する耐滑り特性を有し、タイヤと同等の可撓性と強靭性を有する材料で構成され、使用時に前記タイヤと路面の接する部位で当該タイヤと交叉する長手方向のサイズが当該タイヤのトレッド面幅と同等又はそれより大で、タイヤが乗り越える短手方向のサイズが前記トレッド面と路面との接触面積と同等又はそれより大である矩形状とされている。
この補助具本体部1には、タイヤ200と交差する長手方向の少なくとも一方の側面に突出して当該タイヤの幅(トレッド面幅)に対応する間隔を以ってチェーン16の一端両側に有するフックを引っ掛けるフック環の対11が設けられている。そして、チェーンの装着作業の初期段階に、チェーンをタイヤに仮止めするチェーン仮係止手段として、伸縮する中間部分の両端にフックを有する概略紐状の部材を用意している。
チェーン16をタイヤ200に装着する際には、図2(a)に示したように、補助具本体部1をタイヤ200の接地部分の前後何れか片側(図1(a)では紙面に向かって左側)に前記フック環11の対が当該タイヤ200に向かってそのトレッド面の左右に位置する如く位置させる。そして、補助具本体部1のフック環11の対のそれぞれに、チェーン16を構成する左右のサイドチェーン16aの各一端を着脱可能手段(ロックフック、ス
イベルフック、ラッチロックフック等)で取り付ける。
次に、上記サイドチェーンの各一端側に連続する大部分のチェーン16をタイヤ200の外周に被せてその遊端を含む部分を補助具本体部1とは当該タイヤの接地部分に関して反対側(図2(a)では紙面に向かって右側)に垂らす。遊端を含む一部のチェーンは地面の上に置かれた状態になる。そして、チェーン16の他端側(遊端)で、タイヤ200のホイール24に有する飾り穴25を表裏に通したチェーン仮係止手段19の先端(裏側)のフックを当該チェーン16の他端側の一方(裏側)のサイドチェーンに引っ掛けると共に、チェーン仮係止手段19の後端(表側)のフックを当該チェーンの他方(表側)のサイドチェーンに中間部分の弾性に抗して引っ掛けることで緊締し、仮固定する。
このとき、チェーン16の不用意な位置ずれを防止するため、左右のサイドチェーン16aの一端を補助具本体部1のフック環に接続した部分も上記と同様にして仮固定いても
よい。
次に、タイヤ200を回転させて矢印方向に移動させ、図2の(b)に示したように、補助具本体部1をタイヤ200の接地面に対して図2の(a)とは反対側に位置させる。
チェーン16の他端(遊端)の各サイドチェーンに有する着脱可能手段(ロックフック、カラビナなど、以下ロックフック)23を前記補助具本体部1のフック環11の対のそれぞれに取り付けられていた当該チェーンの一端17に取り付け、かつ当該補助具本体部1を取り外す。
しかる後、チェーン16のサイドチェーン16bを適宜の弾性緊締手段で前記タイヤの回転中心方向に緊締する。この弾性緊締手段は既知のゴムベルト、ゴム索あるいは金属スプリングを用いることができる。以上の作業を経ることでタイヤの外周にチェーンが装着される。
なお、チェーン16を200タイヤ200に仮固定するチェーン仮係止手段19は図4の(b)に示したような構成を有する。すなわち、基本的にはゴムベルト、ゴム索あるいは金属スプリングなどの伸縮する中間部分19aの両端に各1個のフック19bを取り付けたものを用いる。後述するように、このフックは1個に限るものではなく、一端に1個を、他端に複数個のフックを取り付けたもの、一端と他端とで数が異なる複数個のフックを取り付けたものを用いることで、異なるタイヤサイズ、飾り穴の配置に対して適切な仮固定を行うことができる。
さらに、上記チェーン仮止手段として、伸縮する中間部分の一部又は全部を覆って軟質材料あるいは硬質材料で形成した外被(シース)を設けることで、飾り穴の表裏の幅が広い(奥行が深い)ホイールのタイヤでのチェーン装着作業に有効である。
補助具本体部1に設ける一対のフック環11,11の設置幅は対象とするタイヤ幅と同等(トレッド面幅若しくはショルダー部も含めたタイヤの断面幅)か、それより若干広い間隔で配置するのが好ましい。
図4(a)に示したように、このチェーン装着補助具の補助具本体部1は、タイヤの外面(トレッド面)に対向する面(タイヤが乗り上げ、乗り越える面)である第1面を有する第1層1aと、この第1層とは反対の面で、路面に対面して置かれる第2面を有する第2層1bとの各裏面を対面させ、この対面相互を適宜の接合剤(例えば、シリコーンゴム等の耐熱・耐寒性の接着剤など)で固定し、一体化して構成されている。
チェーン16の一端両側に有するフックを引っ掛けるフック環の対11はチェーンを構成する長円あるいは長楕円(鎖環)からなり、補助具本体部1を構成する第1層1aと第2層1bの接合部に約半分が埋め込まれて、残りの約半分が前記第1層と前記第2層を重ね合せて形成される長手方向一側面に突出して前記タイヤの幅に対応する間隔で設けられる。
フック環11の上記補助具本体部1に埋め込まれた部分の環状部分にボルト・ナットを好適とする固定手段12を通して補助具本体部に固定される。このボルト・ナットには適宜の座金などを介挿することで固定を確実にし、本体の破損を低減することができる。
前記補助具本体部1の第1面と第2面とは、スタッドレスタイヤと同等の積雪路面あるいは凍結路面に対する耐滑り特性を有し、かつ該スタッドレスタイヤと同等の可撓性と強靭性及び耐寒性を有する材料で構成されている。チェーンを構成する上記した各サイドチェーンの遊端のそれぞれにはフック環が設けてある。
図5は、本発明に係るチェーン装着方法に用いる補助具を構成する補助具本体部の変形例の説明図である。この補助具本体部1を構成する材質は図2で説明したものと同様であ
る。図5の(a)は補助具本体部1の平行する長辺のそれぞれにフック環11を突出させたものである。このフック環は長円の中間部分に2か所の絞りを入れ、この絞り部分をボ
ルト穴として補助具本体部に埋め込んだものである。そして、この補助具本体部の一方の長辺に突出させたフック環(図の手前側)の間隔Dと他方の長辺に突出させたフック環(図の奥側)の間隔dを異ならせて(図5(a)ではd<D)、トレッド面幅の異なる複数
のタイヤに使用できるようにしたものである。
図5の(b)は補助具本体部1の平行する長辺のそれぞれにフック環11を突出させた点では図5の(a)と同様であるが、このフック環11は幅方向に長い長円の中間部分の各1か所にのみでボルトにより固定して埋め込んだものである。そして、このフック環11を一個のボルト穴に取り付けたボルトのまわりで回転可能とし、d<D、d=D、d>Dの何れかを選択して対象となるタイヤのトレッド面幅に合わせられるようにしたものである。
図5の(c)は前記図3の(a)の補助具本体部と同様に補助具本体部1の一方の長辺にのみフック環11を突出させたものに加えて、それぞれのフック環11が一本のボルト12を中心として単独で回転できるようにしたものである。これにより、タイヤ幅多少の違いに対応できる。
上記した補助具本体部1にフック環を固定する固定手段12はボルト・ナットに限るものではなく、リベットや鋲を用いることもできる。また、フック環も鎖環と同様な丸棒状材料を加工したものに限るものではなく、例えば鉄板やアルミニゥーム合金をプレス加工したもの等とすることもできる。
図6は、本発明に係るチェーン装着方法に用いる補助具を構成する補助具本体部の試作品を写真で示す説明図である。また、図7は、本発明に係るチェーン装着方法に用いる補助具を構成する補助具本体部の試作品にチェーンの一端を取り付けた状態を写真で示す説明図である。
図8は、本発明に係るチェーン装着方法に用いるチェーン仮止手段の変形例の説明図である。図8(a)のチェーン仮止手段は伸縮部19aの一端に二つのフック部19bを連結部19dで取り付け、他端には一つのフック部19cを連結部19eで取り付けたものである。フック部19b,19cは鋼鉄の棒材、伸縮部19aはゴムバンド、ゴム索、コイルスプリングなどを用いる。連結部19d,19eはフック部19b,19cの基部に伸縮部19aの端部を結束したり、フック部19b,19cの基部を延長させて伸縮部19aの端部を捲き締めして強固に固定して構成する。
図8(b)のチェーン仮止手段は、基本的には図4(a)のチェーン仮止手段と同様であるが、二つのフック部19bの各フック部を背中合わせにしたものである。なお、フック部19cは図示のように二つ設けるだけでなく一個のみとすることもできる。
図8(c)のチェーン仮止手段は、フック部19bを鉄あるいはアルミニウム合金に1又は複数のフック形にプレス加工したものである。図では3個のフックを同じ向きに形成してあるが、これに限るものではなく、フックを背中合わせに設けたものとすることができる。伸縮部19aの反対側のフック部も上記と同じ、あるいは個数や形状が異なるものとしてもよい。
図9は、本発明に係るチェーン装着方法に用いるチェーン仮止手段のさらに他の変形例の説明図である。このチェーン仮止手段は、図4(b)に示したようなチェーン仮止手段19の伸縮部19aの中間部分の一部又は全部を覆って外被(シース)19fを設けたも
のである。外被(シース)19fはプラスチックのチューブなどの軟質材料、あるいは鉄管、アルミニウム管などの硬質材料を用いる。
図10は、本発明に係るチェーン装着方法の実施例2を説明する図9に示したチェーン仮止手段を用いたタイヤ回りの作業状態を示す断面図である。この例では、タイヤ200のホイール24は幅広のインセットタイプで、腰の弱いチェーン仮止手段では飾り穴25から挿入した先端を右手で補則するのが困難な場合を想定する。このタイヤ200にチェーン16を仮固定する際、図9に示したチェーン仮止手段19の外被19fをフック部19c側にスライドさせてフック部19cから飾り穴25に挿通する。
挿通した外被19fの先端にあるフック部19cを右手で引き出して裏側のサイドチェーンにそのフック部19cを引っ掛ける。表側のフック部19bを伸縮部19aの弾性に抗して表側のサイドチェーンに引っ掛けることでチェーン16の一端をタイヤ200に緊締することができる。このように、図5(a)のチェーン仮止手段によれば、飾り穴の裏側の空間が広いような場合のチェーン装着作業における初期作業の容易化に有効である。右側の車輪についても同様の作業でチェーンを装着できる。
以上の説明では、補助具本体部のチェーンを仮係止したフック環がタイヤ側になるように補助具本体部を配置するものとしたが、補助具本体部を表裏反転させてチェーンを仮係止したフック環をタイヤから遠い側に配置することもできる。積雪がある場合には、後者の配置での作業が望ましい。
1・・補助具本体部
1a・・第1層
1b・・第2層
11・・フック環
12・・固定手段
16・・チェーン
17・・フック
19・・チェーン仮止手段
23・・ロック機能付きフック
24・・ホイール(タイヤホイール)
25・・飾り穴
26・・リム
27・・ボルト穴
100・・車輪
200・・タイヤ
201・・チューブ
202・・トレッド

Claims (3)

  1. 自動車の車輪を構成するタイヤの接地面を含む周囲外面にチェーンを装着するためのチェーン装着方法であって、
    路面及びタイヤの両方に対する耐滑り特性を有し、タイヤと同等の可撓性と強靭性を有する材料で構成され、使用時に前記タイヤと路面の接する部位で当該タイヤと交叉する長手方向のサイズが当該タイヤのトレッド面幅と同等又はそれより大で、タイヤが乗り越える短手方向のサイズが前記トレッド面と路面との接触面積と同等又はそれより大である矩形状の補助具本体部と、補助具本体部の前記タイヤと交差する長手方向の少なくとも一方の側面に突出して前記タイヤの幅に対応する間隔で設けられて、前記チェーンの一端両側に有するフックを引っ掛けるフック環の対と、伸縮する中間部分の両端に仮止めフックを有し、当該伸縮する中間部分の一部又は全部を覆って硬質のシースを有して前記チェーンを前記タイヤに仮固定するチェーン仮係止手段からなるチェーン装着補助具を用い、
    前記チェーンを前記タイヤに装着する際に、前記補助具本体部を前記タイヤの設置部分の前後何れか片側に前記フック環の対が当該タイヤに向かってそのトレッド面の左右に位置する如く配置し、
    前記補助具本体部の前記フック環の対のそれぞれに、前記チェーンを構成する左右のサイドチェーンの各一端を着脱可能手段で取り付け、
    前記チェーンの他端側に連続するチェーンを前記タイヤの外周に被せてその遊端を含む部分を前記補助具本体部とは当該タイヤの接地部分に関して反対側に垂らし、
    前記チェーンの他端側で、前記伸縮する中間部分の一部又は全部を覆う前記硬質のシースを持って前記タイヤのホイールに有する飾り穴を表裏に通した前記チェーン仮係止手段の一端の仮止めフックを当該チェーンの他端側の一方のサイドチェーンに引っ掛けると共に、前記チェーン仮係止手段の他端のフックを当該チェーンの他端側の他方のサイドチェーンに前記中間部分の伸縮を利用して引っ掛けることで緊締した仮固定をし、
    前記補助具本体部が前記タイヤの接地面に対して反対側に位置する迄前記タイヤを回転させて停止し、
    前記チェーンの前記他端の各サイドチェーンに有するロック機能付きフックを前記補助具本体部のフック環の対のそれぞれに取り付けられていた当該チェーンの一端に取り付けた後、当該補助具本体部を取り外し、
    しかる後、前記チェーンのサイドチェーンの複数個所を適宜の弾性手段で前記タイヤの回転中心方向に引っ張って緊締することを特徴とするチェーン装着方法。
  2. 請求項1において、
    前記チェーンを前記タイヤに仮固定するために用いるチェーン仮係止手段が、前記伸縮する中間部分の両端に1又は複数の仮止めフックを有することを特徴とするチェーン装着方法。
  3. 請求項において、
    前記仮止めフックの数が、前記伸縮する中間部分の一端側と他端側とで異なることを特徴とするチェーン装着方法。
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