JP6231462B2 - 板状複合部材および板状複合部材の製造方法 - Google Patents

板状複合部材および板状複合部材の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、金属板とその金属板にインサート成形により固着された樹脂層とを備える板状複合部材に関し、樹脂層の金属板からの剥がれを抑制する技術に関する。
金属板とその金属板に固着された樹脂層とを備える板状複合部材が知られている。たとえば、特許文献1の板状複合部材がそれである。
特許文献1の板状複合部材は、抜き印刷により形成された模様などに対応する透穴が備えられた印刷インキ層の、その透穴にコーティング層を介して文字部とされる金属層が圧入される、樹脂成形品の表面に一体的に貼り付けられる加飾フィルムの一部として利用されるものである。特許文献1の図1に示されるように、成形金型のキャビティー内に上記印刷インキ層、コーティング層、金属層、接着剤層、樹脂フィルム層の5層から成る加飾フィルムが設置された状態で、その成形金型のキャビティー内に樹脂が射出されると、コーティング層と、金属層、接着剤層および樹脂フィルム層から成る板状複合部材とが、その射出圧を受けて印刷インキ層の透穴に向かって湾曲し、コーティング層で覆われた金属層が透穴に圧入される。このとき、板状複合部材の金属層と樹脂フィルム層とは、金属層の上記印刷インキ層の透穴への圧入により生じた凹部に、接着剤層を介して樹脂フィルム層の一部が入り込んだ状態で固着される。
特開平1−222944号公報
しかし、上記特許文献1の板状複合部材によれば、金属層の凹部に樹脂フィルム層の一部が入り込んでいるだけであるため、樹脂フィルム層から金属層が剥がれる可能性があることから、樹脂フィルム層と金属層との間に接着剤層を介在させる必要があるという問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、接着剤を用いることなく、樹脂層の金属板からの剥がれを抑制した金属板と金属板にインサート成形により固着された樹脂層とを備える板状複合部材およびその板状複合部材の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するための第1発明の要旨とするところは、金属板と、該金属板にインサート成形により固着された樹脂層とを備える板状複合部材であって、前記金属板は、貫通穴が形成された第1金属板部と、該第1金属板部の端部から折り曲げられて該第1金属板部に密接状態で重ねられた第2金属板部とを有し、前記第2金属板部の折り曲げられた端部とは反対側の前記貫通穴よりも小さな幅寸法の端部は、前記第1金属板部の前記貫通穴内に曲げ入れられ、前記第1金属板部の前記第2金属板部とは反対側の面に固着された前記樹脂層とともに、前記貫通穴内および該貫通穴が開口する前記第1金属板部の前記樹脂層とは反対側の面には、樹脂がインサート成形により固着されたことにある。
第1発明によれば、前記第1金属板部の前記第2金属板部とは反対側の面に固着された前記樹脂層とともに、前記貫通穴内および該貫通穴が開口する前記第1金属板部の前記樹脂層とは反対側の面に樹脂がインサート成形されるため、前記貫通穴に挿入された前記第2金属板部の折り曲げられた端部とは反対側の端部は、前記貫通穴内において前記樹脂内で包まれた状態で固着される。これにより、接着剤を用いることなく、板状複合部材の樹脂層の金属板からの剥がれが抑制される。
また、第2発明の板状複合部材の製造方法の要旨とするところは、金属板と、該金属板にインサート成形により固着された樹脂層とを備える板状複合部材の製造方法であって、前記金属板に貫通穴を形成する打ち抜き工程と、前記貫通穴が形成された第1金属板部と、該第1金属板部の端部から折り曲げられた第2金属板部とが密接状態で重なるように、前記金属板を折り曲げる折り曲げ工程と、前記第2金属板部の端部を前記貫通穴に成形金型に設けた突起で押し入れた状態で、前記第1金属板部の前記第2金属板部とは反対側の面に固着され前記樹脂層とともに、前記貫通穴内および該貫通穴が開口する前記第1金属板部の前記樹脂層とは反対側の面に樹脂をインサート成形する樹脂成形工程とを、含むことにある。これにより、樹脂層を形成する成形金型に設けられた突起により前記第2金属板部の折り曲げられた端部とは反対側の端部が前記貫通穴に押し入れられるため、新たな工程を追加することなく、接着剤を用いずに樹脂層の金属板からの剥がれが抑制される板状複合部材を得ることができる。
また、第3発明の板状複合部材の製造方法の要旨とするところは、金属板と、該金属板にインサート成形により固着された樹脂層とを備える板状複合部材の製造方法であって、前記金属板に貫通穴を形成する打ち抜き工程と、前記貫通穴が形成された第1金属板部と、該第1金属板部の端部から折り曲げられた第2金属板部とが密接状態で重なるように、前記金属板を折り曲げる折り曲げ工程と、前記第2金属板部の端部をプレス押圧して前記貫通穴に押し入れるプレス押圧工程と、前記第1金属板部の前記第2金属板部とは反対側の面に固着され前記樹脂層とともに、前記貫通穴内および該貫通穴が開口する前記第1金属板部の前記樹脂層とは反対側の面に樹脂をインサート成形する樹脂成形工程とを、含むことにある。これにより、樹脂層の金属板からの剥がれが抑制される板状複合部材を得ることができる。
また、第4発明の板状複合部材の製造方法の要旨とするところは、金属板と、該金属板にインサート成形により固着された樹脂層とを備える板状複合部材の製造方法であって、前記金属板に貫通穴を形成する打ち抜き工程と、前記貫通穴が形成された第1金属板部と、該第1金属板部の端部から折り曲げられた第2金属板部とが密接状態で重なるように、前記金属板を折り曲げる折り曲げ工程と、前記第2金属板部の端部を成形金型内へ射出される樹脂により押圧して前記貫通穴に押し入れるとともに、前記第1金属板部の前記第2金属板部とは反対側の面に固着され前記樹脂層とともに、前記貫通穴内および該貫通穴が開口する前記第1金属板部の前記樹脂層とは反対側の面に樹脂をインサート成形する樹脂成形工程とを、含むことにある。これにより、成形金型内へ射出される樹脂により押圧されることにより、第2金属板部の折り曲げられた側の端部とは反対側の端部が貫通穴内へ押し入れられるため、新たな工程を追加することなく、接着剤を用いずに樹脂層の金属板からの剥がれが抑制される板状複合部材を得ることができる。
本発明の一例の板状複合部材を示す斜視図である。 図1の板状複合部材の幅方向の中心線を通る金属板の面に垂直な平面上の断面図である。 図1の板状複合部材の製造工程を説明する工程図である。 図1の板状複合部材の製造工程における樹脂成形工程において、第1成形金型および第2成形金型が両面に設置された状態の金属板の幅方向の中心線を含む金属板の面に垂直な平面上の断面図である。 他の実施例の板状複合部材の第2金属板部を抜き出して示す平面図である。 他の実施例の板状複合部材の金属板の第2金属板部側から見た平面図である。 図6の板状複合部材のVII−VII視断面図である。 図6の板状複合部材の貫通穴付近の拡大断面図である。
以下、本発明の板状複合部材および板状複合部材の製造方法の一実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、板状複合部材10の斜視図であり、図2は、板状複合部材10の金属板12の幅方向の中心線Cを含む金属板12の面に垂直な平面上の断面図である。板状複合部材10は、たとえば鋼板、アルミニウム板、銅板などの長方形状且つ平板状の金属材料に長方形状の貫通穴14が形成された第1金属板部16と、第1金属板部16の端部からヘミング加工を用いて折り曲げられて第1金属板部16に密接状態で重ねられた第2金属板部18とから構成される金属板12と、その金属板12の第1金属板部16の両面にインサート成形により固着された第1樹脂層20および第2樹脂層22とを備えている。第2金属板部18は、その折り曲げられた側すなわち第1金属板部16と連続する側の端部とは反対側の端部に前記貫通穴14よりも幅寸法の小さい矩形状の突起24を備えており、突起24はその基端部が曲げられて先端側が貫通穴14内に入れられている。また、第1樹脂層20は、第1金属板部16の第2金属板部18とは反対側の一面に固着され、第2樹脂層22は、第1金属板部16の第1樹脂層20とは反対側の一面に、第2金属板部18と等しい厚みで第2金属板部18の第1金属板部16とは反対側の面に面一に固着されている。第1樹脂層20および第2樹脂層22は、貫通穴14内の樹脂とともに同時にインサート成形され、第2樹脂層22とともに第2金属板部18の突起24を覆うことにより金属板12と第1樹脂層20および第2樹脂層22とを一体に結合させる結合樹脂部26が、貫通穴14内に設けられている。第1樹脂層20、第2樹脂層22および結合樹脂部26は、たとえばエポキシ樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂、或いは塩化ビニール樹脂、ナイロン樹脂などの熱可塑性樹脂から成るものである。
次に、板状複合部材10の製造工程の一例を図3を用いて詳細に説明する。第1工程としての打ち抜き工程では、長手状且つ平板状であって、後述する第2工程において第2金属板部18とされる部分に相当する長手方向の一端部側に矩形状の突起24が形成された金属板12に、その第1金属板部16とされる部分に相当する長手方向中央部付近に突起24が曲げ入れられるための長方形状であり且つ幅寸法が突起24よりも大きい貫通穴14が打ち抜かれて形成される。第2工程としての折り曲げ工程においては、第1工程で形成された貫通穴14の第1金属板部16の折り曲げられる側の端部に近い側の開口縁が第2金属板部18の突起24の基端部と長手方向において略同位置となるように、第2金属板部18がその突起24が形成された端部とは反対側の端部から、後述する第3工程において第1樹脂層20がインサート成形される側とは反対側にヘミング加工により第1金属板部16に密接状態で重ねられるように折り曲げられる。
第3工程としての樹脂成形工程では、貫通穴14内に突起24が押し入れられた状態で、貫通穴14内および第1金属板部16の両面に樹脂がインサート成形される。図4は、樹脂成形工程において第1成形金型30および第2成形金型32が両面に設置された状態の金属板12の幅方向の中心線を含む金属板12の面に垂直な平面上の断面図である。先ず、第1樹脂層20が形成されるための矩形平板状の第1キャビティー34(空間)を有する第1成形金型30に、第1金属板部16の第2金属板部18とは反対側の表面に第1キャビティー34が位置するように、打ち抜き工程および折り曲げ工程を経た金属板12が設置されるとともに、第2樹脂層22が形成されるための第2キャビティー36、第2金属板部18の突起24を押圧する押圧突起38、樹脂が射出されるための図示しない樹脂射出孔を有する第2成形金型32が、第2キャビティー36が貫通穴14を通じて第1キャビティー34と連通され、第2金属板部18の突起24が第2成形金型32の押圧突起38により押圧されて貫通穴14内に押し入れられ、第2金属板部18の第1金属板部16とは反対側の表面に対して第2キャビティー36を形成する内面が密着されるように、第1成型金型30に合わせられる。次に、第2成形金型32の樹脂射出孔から樹脂が第1キャビティー34、第2キャビティー36および貫通穴14内に射出される。樹脂の硬化後に、第1成形金型30および第2成形金型32から金属板12が取り外されて、図1および図3で示される板状複合部材10が得られる。
上述のように、本実施例の板状複合部材10によれば、第2金属板部18の折り曲げられた端部とは反対側に形成された貫通穴14よりも小さな幅寸法の突起24は、第1金属板部16の貫通穴14内に曲げ入れられ、第1金属板部16の第2金属板部18とは反対側の面に固着された第1樹脂層20とともに、貫通穴14内および貫通穴14が開口する第1金属板部16の第1樹脂層20とは反対側の面には、樹脂がインサート成形され、それぞれ結合樹脂部26および第2樹脂層22が形成される。このため、貫通穴14に曲げ入れられた第2金属板部18の突起24は、貫通穴14内における結合樹脂部26および第2樹脂層22に覆われた状態で固着される。これにより、接着剤を用いることなく、板状複合部材10の第1樹脂層20および第2樹脂層22の金属板12からの剥がれを抑制することができる。
また、本実施例の板状複合部材10によれば、樹脂成形工程において、第2成型金型32の第2キャビティー36を形成する内面に第2金属板部18の第1金属板部16とは反対側の面が密着された状態で、第2キャビティー36内に樹脂が射出される。これにより、第2キャビティー36内に形成され、第1金属板部16の第1樹脂層20とは反対側の面に固着される第2樹脂層22は、第2金属板部18と面一に形成されることから、金属板12の第2金属板部18と第2樹脂層22との境界に凹凸がなく引っかかりがないので、板状複合部材10の第2樹脂層22の金属板12からの剥がれがより抑制される。
また、本実施例の板状複合部材10の製造方法によれば、第2金属板部18の突起24を貫通穴14に第2樹脂層22を形成する第2成形金型32に設けた押圧突起38で押し入れた状態で、第1金属板部16の第2金属板部18とは反対側の面に第1成形金型30により成形、固着された第1樹脂層20とともに、貫通穴14内および貫通穴14が開口する第1金属板部16の第1樹脂層20とは反対側の面に樹脂をインサート成形する樹脂成形工程を、含むため、貫通穴14に曲げ入れられた第2金属板部18の突起24は、貫通穴14内における結合樹脂部26および第2樹脂層22に覆われた状態で固着される。これにより、新たな工程を追加することなく、接着剤を用いずに第1樹脂層20および第2樹脂層22の金属板12からの剥がれが抑制される板状複合部材10を得ることができる。また、金属板12と樹脂とを結合する接着剤塗布工程が不要であるため、材料費および設備費が低減され、板状複合部材10の生産性が向上する。
次に本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の実施例において前記実施例と実質的に共通する部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
本実施例の板状複合部材40は、第2金属板部42に設けられた突起44の形状が異なる以外は、前述の実施例1の板状複合部材10と機能において実質的に共通する。したがって、主として、上記の異なる構成について図5を用いて説明する。
図5は、板状複合部材40の第2金属板部42を抜き出して示す平面図である。板状複合部材40の第2金属板部42は、折り曲げられた側の端部とは反対側の端部において、第1金属板部16の貫通穴14よりも幅寸法の小さい先端部とその先端部よりも幅寸法の小さい基端部とから構成される突起44を備えている。板状複合部材40は、第2工程としての折り曲げ工程において、第1金属板部16の貫通穴14の折り曲げられた側の端部に近い側の開口縁と、第2金属板部42の突起44の基端部が長手方向に重なるようにして第2金属板部42が第1金属板部16の第1樹脂層20とは反対側の面に密接状態に折り曲げられ、第3工程としての樹脂成形工程において、第2成形金型32の押圧突起38により突起44の先端部が押圧されることにより基端部が折り曲げられて、突起44が貫通穴14内に押し入れられる。第1樹脂層20および第2樹脂層22とともに、突起44が貫通穴14に押し入れられた状態で貫通穴14内に樹脂が射出されることにより結合樹脂部26がインサート成形により形成される。
上述のように構成された本実施例の板状複合部材40によれば、前述の実施例1と同様の効果を得ることができる。
また、本実施例の板状複合部材40によれば、第2金属板部42の突起44は、第1金属板部16の貫通穴14よりも幅寸法の小さい先端部とその先端部よりも幅寸法の小さい基端部とから構成されているため、第2金属板部42の突起44が貫通穴14内に容易に曲げ入れられる。このため、たとえば、樹脂成形工程における第2成形金型32の設置の際には、第2成形金型32に作用される押圧加重を低下させることができる。
図6は、板状複合部材46の金属板48の第2金属板部50側から見た平面図であり、図7は、板状複合部材46のVII−VII視断面図である。板状複合部材46の金属板48の第2金属板部50は、その折り曲げられた側の端部とは反対側の端部に第1金属板部16に形成された貫通穴14よりも幅寸法の小さい矩形状の突起52を備えており、貫通穴14の第1金属板部16の折り曲げられた側の端部に近い側の開口縁付近において突起52の基端部が貫通穴14内に曲げ入れられて、突起52が第1樹脂層20、第2樹脂層22および結合樹脂部26により覆われた状態で、第1金属板部16の両面に第1樹脂層20および第2樹脂層22のそれぞれが固着されている。
図8は、板状複合部材46の貫通穴14付近の拡大断面図である。板状複合部材46の第1金属板部16の貫通穴14内に曲げ入れられた第2金属板部50の突起52は、その先端に向う程厚みが次第に小さくされている。
次に、板状複合部材46の樹脂成形工程を説明する。図4と同様に、第1成形金型に、その第1キャビティーが第1金属板部16の第2金属板部50とは反対の面側に位置するように、打ち抜き工程および折り曲げ工程を経た金属板48が設置されるとともに、第2樹脂層22が形成されるための第2キャビティーおよび樹脂射出穴を有する第2成形金型が、第2キャビティーが第1金属板部16の第1成形金型が設置された側とは反対側の面に位置され、且つ樹脂射出穴から射出される樹脂により押圧されて突起52が貫通穴14内に押し入れられるように樹脂射出穴が突起52の先端部に対向するように、第2金属板部50の第1金属板部16とは反対側の表面に対して第2キャビティーを形成する内面が密着されるように、第1成形金型に合わせられる。次に、樹脂が第2成形金型の樹脂射出穴から第2成形金型内の突起52に向けて射出され、射出された樹脂により押圧されて突起52が貫通穴14内に押し入れられ、第2キャビティー、貫通穴14第1キャビティーの順に樹脂が満たされる。樹脂の硬化後に、第1成形金型および第2成形金型から金属板48が取り外されて、図7、図8に示されるように、第1金属板部16の両面に第1樹脂層20および第2樹脂層22が固着された板状複合部材46が得られる。
上述のように、本実施例の板状複合部材46によれば、前述の実施例1と同様の効果を得ることができる。
また、本実施例の板状複合部材46の製造方法によれば、第2金属板部50の突起52を第2成形金型内へ射出される樹脂により押圧して貫通穴14に押し入れるとともに、第1金属板部16の第2金属板部50とは反対側の面に固着された第1樹脂層20とともに、貫通穴14内および貫通穴14が開口する第1金属板部16の第1樹脂層20とは反対側の面に樹脂をインサート成形する樹脂成形工程を、含むため、貫通穴14に曲げ入れられた第2金属板部50の突起52は、貫通穴14内における結合樹脂部26および第2樹脂層22に覆われた状態で固着される。これにより、新たな工程を追加することなく、接着剤を用いずに第1樹脂層20および第2樹脂層22の金属板48からの剥がれが抑制される板状複合部材46が得られる。
以上、本発明を表及び図面を参照して詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施でき、その主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものである。
たとえば、前述の実施例1の板状複合部材10は、樹脂成形工程において第2成形金型32の設置の際に、第2金属板部18の突起24が第2成形金型32に設けられた押圧突起38により貫通穴14に押し入れられるように設けられていたが、これに限定されるものではなく、たとえば、第2金属板部18の突起24をプレス押圧して貫通穴14内に押し入れるプレス押圧工程を経た後に、突起を押圧するための押圧突起が設けられていない成形金型が用いられて、樹脂がインサート成形される樹脂成形工程が為されるように構成されてもよい。
10、40、46:板状複合部材
12、48:金属板
14:貫通穴
16:第1金属板部
18、42、50:第2金属板部
20:第1樹脂層(樹脂層)
22:第2樹脂層(樹脂層)
32:第2成形金型(成形型)
38:押圧突起(突起)

Claims (4)

  1. 金属板と、該金属板にインサート成形により固着された樹脂層とを備える板状複合部材であって、
    前記金属板は、貫通穴が形成された第1金属板部と、該第1金属板部の端部から折り曲げられて該第1金属板部に密接状態で重ねられた第2金属板部とを有し、
    前記第2金属板部の折り曲げられた端部とは反対側の前記貫通穴よりも小さな幅寸法の端部は、前記第1金属板部の前記貫通穴内に曲げ入れられ、
    前記第1金属板部の前記第2金属板部とは反対側の面に固着された前記樹脂層とともに、前記貫通穴内および該貫通穴が開口する前記第1金属板部の前記樹脂層とは反対側の面には、樹脂がインサート成形により固着された
    ことを特徴とする板状複合部材。
  2. 金属板と、該金属板にインサート成形により固着された樹脂層とを備える板状複合部材の製造方法であって、
    前記金属板に貫通穴を形成する打ち抜き工程と、
    前記貫通穴が形成された第1金属板部と、該第1金属板部の端部から折り曲げられた第2金属板部とが密接状態で重なるように、前記金属板を折り曲げる折り曲げ工程と、
    前記第2金属板部の端部を前記貫通穴に成形金型に設けた突起で押し入れた状態で、前記第1金属板部の前記第2金属板部とは反対側の面に固着され前記樹脂層とともに、前記貫通穴内および該貫通穴が開口する前記第1金属板部の前記樹脂層とは反対側の面に樹脂をインサート成形する樹脂成形工程と、
    を、含むことを特徴とする板状複合部材の製造方法。
  3. 金属板と、該金属板にインサート成形により固着された樹脂層とを備える板状複合部材の製造方法であって、
    前記金属板に貫通穴を形成する打ち抜き工程と、
    前記貫通穴が形成された第1金属板部と、該第1金属板部の端部から折り曲げられた第2金属板部とが密接状態で重なるように、前記金属板を折り曲げる折り曲げ工程と、
    前記第2金属板部の端部をプレス押圧して前記貫通穴に押し入れるプレス押圧工程と、
    前記第1金属板部の前記第2金属板部とは反対側の面に固着され前記樹脂層とともに、前記貫通穴内および該貫通穴が開口する前記第1金属板部の前記樹脂層とは反対側の面に樹脂をインサート成形する樹脂成形工程と、
    を、含むことを特徴とする板状複合部材の製造方法。
  4. 金属板と、該金属板にインサート成形により固着された樹脂層とを備える板状複合部材の製造方法であって、
    前記金属板に貫通穴を形成する打ち抜き工程と、
    前記貫通穴が形成された第1金属板部と、該第1金属板部の端部から折り曲げられた第2金属板部とが密接状態で重なるように、前記金属板を折り曲げる折り曲げ工程と、
    前記第2金属板部の端部を成形金型内へ射出される樹脂により押圧して前記貫通穴に押し入れるとともに、前記第1金属板部の前記第2金属板部とは反対側の面に固着され前記樹脂層とともに、前記貫通穴内および該貫通穴が開口する前記第1金属板部の前記樹脂層とは反対側の面に樹脂をインサート成形する樹脂成形工程と、
    を、含むことを特徴とする板状複合部材の製造方法。
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