JP6231372B2 - ズームレンズ及び撮像装置 - Google Patents
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Description
1−1.光学系の構成
まず、本件発明に係るズームレンズの光学系の構成について説明する。本件発明に係るズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを備え、第3レンズ群よりも像側に正の屈折力を有するレンズ群Pが設けられ、後述する条件式(1)〜条件式(3)を満足することを特徴とする。このようなパワー配置を採用すると共に、後述する条件式(1)〜条件式(3)を満足させることにより、結像性能が高く、高い変倍比を実現すると共に、小型で広角撮像が可能なズームレンズを得ることができる。具体的には、広角端の画角が75°以上であり、且つ、変倍比が12倍以上のズームレンズであって、結像性能が高く、且つ、小型のズームレンズを得ることができる。
次に、上記構成のズームレンズにおける変倍動作及び合焦動作について順に説明する。
まず、変倍動作について説明する。本件発明に係るズームレンズにおいて、変倍時における各レンズ群の動作は特に限定されるものではない。しかしながら、収差補正の自由度を向上させ、ズーム全域において高い結像性能を得るという観点から、変倍時に第1レンズ群〜第5レンズ群の各レンズ群間の間隔をそれぞれ変化させるように、各レンズ群を相対的に移動させることが好ましい。変倍時に各レンズ群間の間隔をそれぞれ変化させることにより、各変倍比において各レンズ群の位置を収差補正上好ましい位置に調整することが容易になるためである。このとき、変倍時に全レンズ群をそれぞれ別個に移動させることにより、各レンズ群間の間隔を変化させてもよいし、全レンズ群のうち一部のレンズ群を一体に移動させ、残りのレンズ群を別個に移動させてもよい。また、全レンズ群を全て移動群とするのではなく、一部のレンズ群を固定群としてもよい。
次に、合焦動作について説明する。本件発明に係るズームレンズでは、第2レンズ群を光軸に沿って移動させることにより、無限遠から近接物体への合焦を行うことが好ましい。負の屈折力を有する第2レンズ群は、正の屈折力を有する第1レンズ群と比較するとレンズ径が小さい。このため、第2レンズ群をフォーカス群とすることにより、フォーカス群の小型化を図ることができる。また、屈折力の強い第2レンズ群をフォーカス群とするkとおにより、合焦時の移動量を小さくすることができる。これらのことから、第2レンズ群をフォーカス群とすることにより、高速オートフォーカスを実現することができる。
次に、本件発明に係るズームレンズが満足すべき、或いは、満足することが好ましい条件式について説明する。本件発明に係るズームレンズは下記条件式(1)〜条件式(3)を満足することを特徴とし、後述する条件式(4)〜条件式(8)を満足することが好ましい。
まず、条件式(1)について説明する。条件式(1)は、本件発明に係るズームレンズにおいて、第2レンズ群よりも像側に配置されたレンズ群の広角端における合成横倍率を規定するものである。この条件式(1)を満足することにより、高い結像性能を維持しながら、高い変倍比を実現し、且つ、当該ズームレンズの小型軽量化を図ることができる。また、当該条件式(1)を満足させることにより、例えば、一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ等の撮像装置に要求される適正なバックフォーカスを確保することができ、当該ズームレンズをレンズ交換式の撮像装置の交換レンズとして好適に用いることができる。
−1.20 < βrw < −0.85 ・・・・・(1)’
条件式(2)は、広角端における画角に対する第2レンズ群の広角端における横倍率を規定するものである。この条件式(2)を満足させることにより、広角端における画角を広くすることができ、且つ、良好な光学性能を確保することができる。条件式(2)の上限値以上になると、第2レンズ群の画角を広げる作用が強くなり過ぎる。そのため広角端における像面湾曲の補正が困難となる。一方、当該条件式(2)の下限値以下になると、第2レンズ群の画角を広げる作用が弱く、広角端において画角を広くすることが困難となる。
条件式(3)は、レンズ群Pの焦点距離を規定するものである。この条件式(3)を満足させることにより、高い結像性能を確保しつつ、当該ズームレンズの小型軽量化を図ることができる。条件式(3)の上限値以上になると、すなわちレンズ群Pの屈折力が弱くなると、変倍時におけるレンズ群Pの移動量が大きくなってしまうため、望遠端における光学全長が長くなり、当該ズームレンズの小型化の妨げとなる。一方、条件式(3)の下限値以下になると、すなわちレンズ群Pの屈折力が強くなると、軸外コマ収差の補正が困難となると共に、少ない枚数でレンズ群Pを構成することができなくなるため当該光学系の小型軽量化の妨げとなる。
0.58 < fp/√(fw×fT) < 1.05 ・・・・・(3)’
0.60 < fp/√(fw×fT) < 0.90 ・・・・・(3)’’
0.60 < fp/√(fw×fT) < 0.80 ・・・・・(3)’’’
次に、条件式(4)について説明する。本件発明に係るズームレンズは、第1レンズ群が以下の条件式(4)を満足することが好ましい。
1.35 < f1/√(fw×fT) < 2.10 ・・・・・(4)’
次に、条件式(5)について説明する。本件発明に係るズームレンズは、第3レンズ群及びレンズ群Pが以下の条件式(5)を満足することが好ましい。
1.05 < mp / m3 < 1.45 ・・・・・(5)’
1.08 < mp / m3 < 1.40 ・・・・・(5)’’
次に、条件式(6)について説明する。本件発明に係るズームレンズは、第2レンズ群が以下の条件式(6)を満足することが好ましい。
0.25<(β2t/β2w)/(ft/fw)<0.46・・・・・(6)’
0.26<(β2t/β2w)/(ft/fw)<0.42・・・・・(6)’’
次に、条件式(7)について説明する。本件発明に係るズームレンズは、第2レンズ群が以下の条件式(7)を満足することが好ましい。
−0.26 < f2/√(fw×fT) < −0.16 ・・・・・(7)’
次に、条件式(8)について説明する。本件発明に係るズームレンズにおいて、第2レンズ群が光軸に沿って移動することにより無限遠から近接物体への合焦を行うと共に、第2レンズ群が以下の条件式(8)を満足することが好ましい。
図1に、実施例1のズームレンズのレンズ構成例を示す。図1に示すように、本実施例1のズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有するレンズ群Pとしての第4レンズ群G4とから構成されており、具体的なレンズ構成は図1に示すとおりである。当該ズームレンズにおいて、第2レンズ群G2はフォーカス群であり、第2レンズ群G2を光軸に沿って移動させることにより、無限遠から近接物体への合焦を行う。また、第3レンズ群G3は、正の屈折力を有する前群と、負の屈折力を有する後群とを備え、当該後群を光軸に対して垂直方向に移動可能な防振群とし、当該防振群により手ぶれ等による像面移動を補正することができる。また、広角端から望遠端への変倍の際の各レンズ群の移動は図1において矢印で示すとおりであり、第3レンズ群G3に対して第4レンズ群G4が近づくように移動する。
次に、当該本実施例1の光学データを以下に示す。なお、以下において、焦点距離及び近軸像高の単位は(mm)であり、半画角の単位は(°)である。
焦点距離(f):14.40〜71.00〜194.00
F値(Fno) :3.45〜6.15〜6.5
半画角(ω) :46.0〜11.21〜4.23
近軸像高 :14.91〜14.07〜14.34
次に、実施例1のズームレンズのレンズデータを表1に示す。表1に示すレンズデータは次のものである。「NS」は、レンズの面番号であり、物体側から数えたレンズ面の順番を示す。「R」はレンズ面の曲率半径(mm)を示し、「D」は互いに隣接するレンズ面の光軸上の間隔(mm)を示し、「Nd」はd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率を示し、「ABV」はd線(波長λ=587.6nm)に対するアッベ数を示している。また、面番号の次に「STOP」と付したのは絞りを意味し、面番号の次に「ASPH」と付された面は非球面であることを意味する。また、レンズ面が非球面である場合、曲率半径「R」の欄には近軸曲率半径を示している。これらの点は後掲する各表においても同じである。
実施例1の条件式(1)〜条件式(8)の値を表37に示す。各式値は全て上述した範囲内であり、図2に実施例1のズームレンズの広角端状態、中間位置状態及び望遠端状態における無限遠合焦時の球面収差、非点収差、歪曲収差及び倍率色収差を示すように、いずれも良好な結像性能を有する。
図3に、実施例2のズームレンズのレンズ構成例を示す。図3に示すように、本実施例2のズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を持つ第3レンズ群G3と、正の屈折力を有するレンズ群Pとしての第4レンズ群G4とから構成されており、具体的なレンズ構成は図3に示すとおりである。実施例1と同様に第2レンズ群G2がフォーカス群であり、無限遠から近接物体への合焦時に第2レンズ群G2を光軸に沿って移動させる。また、第3レンズ群G3の後群が防振群として構成されている。また、変倍時の各レンズ群の移動は図3に示すとおりである。
次に、実施例2の光学データを以下に示す。
焦点距離(f):15.40〜71.00〜194.00
F値(Fno) :3.6〜6.29〜6.5
半画角(ω) :44.33〜11.09〜4.12
近軸像高 :15.04〜13.91〜13.97
次に、実施例2のズームレンズのレンズデータを表4に示す。また、表5に、各非球面の非球面係数を示す。そして、表6に、実施例2のズームレンズの広角端状態(f=15.40)、中間焦点距離状態(f=71.00)及び望遠端状態(f=194.00)におけるレンズ間隔の変動を示す。
実施例2の条件式(1)〜条件式(8)の値を表37に示す。各式値は全て上述した範囲内であり、図4に実施例2のズームレンズの広角端状態、中間位置状態及び望遠端状態における無限遠合焦時の球面収差、非点収差、歪曲収差及び倍率色収差を示すように、いずれも良好な結像性能を有する。
図5に、実施例3のズームレンズのレンズ構成例を示す。図5に示すように、本実施例3のズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を持つ第3レンズ群G3と、正の屈折力を有するレンズ群Pとしての第4レンズ群G4とから構成されており、具体的なレンズ構成は図5に示すとおりである。実施例1と同様に第2レンズ群G2がフォーカス群であり、無限遠から近接物体への合焦時に第2レンズ群G2を光軸に沿って移動させる。また、第3レンズ群G3の後群が防振群として構成されている。また、変倍時の各レンズ群の移動は図5に示すとおりである。
次に、実施例3の光学データを以下に示す。
焦点距離(f):16.40〜71.00〜215.00
F値(Fno) :3.6〜6.2〜6.5
半画角(ω) :42.96〜11.21〜3.77
近軸像高 :15.27〜14.07〜14.18
次に、実施例3のズームレンズのレンズデータを表7に示す。また、表8に、各非球面の非球面係数を示す。そして、表9に、実施例3のズームレンズの広角端状態(f=16.40)、中間焦点距離状態(f=71.00)及び望遠端状態(f=215.00)におけるレンズ間隔の変動を示す。
実施例3の条件式(1)〜条件式(8)の値を表37に示す。各式値は全て上述した範囲内であり、図6に実施例3のズームレンズの広角端状態、中間位置状態及び望遠端状態における無限遠合焦時の球面収差、非点収差、歪曲収差及び倍率色収差を示すように、いずれも良好な結像性能を有する。
図7に、実施例4のズームレンズのレンズ構成例を示す。図7に示すように、本実施例4のズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有するレンズ群Pとしての第4レンズ群G4とから構成されており、具体的なレンズ構成は図7に示すとおりである。実施例1と同様に第2レンズ群G2がフォーカス群であり、無限遠から近接物体への合焦時に第2レンズ群G2を光軸に沿って移動させる。また、第3レンズ群G3の後群が防振群として構成されている。また、変倍時の各レンズ群の移動は図7に示すとおりである。
次に、実施例4の光学データを以下に示す。
焦点距離(f):16.40〜71.00〜244.98
F値(Fno) :3.46〜6.16〜6.5
半画角(ω) :43.08〜11.21〜3.31
近軸像高 :15.34〜14.07〜14.16
次に、実施例4のズームレンズのレンズデータを表10に示す。また、表11に、各非球面の非球面係数を示す。そして、表12に、実施例4のズームレンズの広角端状態(f=16.40)、中間焦点距離状態(f=71.00)及び望遠端状態(f=244.98)におけるレンズ間隔の変動を示す。
実施例4の条件式(1)〜条件式(8)の値を表37に示す。各式値は全て上述した範囲内であり、図8に実施例4のズームレンズの広角端状態、中間位置状態及び望遠端状態における無限遠合焦時の球面収差、非点収差、歪曲収差及び倍率色収差を示すように、いずれも良好な結像性能を有する。
図9に、実施例5のズームレンズのレンズ構成例を示す。図9に示すように、本実施例5のズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を持つ第3レンズ群G3と、正の屈折力を有するレンズ群Pとしての第4レンズ群G4とから構成されており、具体的なレンズ構成は図9に示すとおりである。実施例1と同様に第2レンズ群G2がフォーカス群であり、無限遠から近接物体への合焦時に第2レンズ群G2を光軸に沿って移動させる。また、第3レンズ群G3の後群が防振群として構成されている。また、変倍時の各レンズ群の移動は図9に示すとおりである。
次に、実施例5の光学データを以下に示す。
焦点距離(f):17.45〜71.00〜272.00
F値(Fno) :3.46〜6.16〜6.5
半画角(ω) :41.3〜11.21〜3.19
近軸像高 :15.33〜14.07〜14.17
次に、実施例5のズームレンズのレンズデータを表13に示す。また、表14に、各非球面の非球面係数を示す。そして、表15に、実施例5のズームレンズの広角端状態(f=17.45)、中間焦点距離状態(f=71.00)及び望遠端状態(f=272.00)におけるレンズ間隔の変動を示す。
実施例5の条件式(1)〜条件式(8)の値を表37に示す。各式値は全て上述した範囲内であり、図10に実施例5のズームレンズの広角端状態、中間位置状態及び望遠端状態における無限遠合焦時の球面収差、非点収差、歪曲収差及び倍率色収差を示すように、いずれも良好な結像性能を有する。
図11に、実施例6のズームレンズのレンズ構成例を示す。図11に示すように、本実施例6のズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を持つ第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有するレンズ群Pとしての第5レンズ群G5とから構成されており、具体的なレンズ構成は図11に示すとおりである。実施例1と同様に第2レンズ群G2がフォーカス群であり、無限遠から近接物体への合焦時に第2レンズ群G2を光軸に沿って移動させる。また、本実施例6では、第4レンズ群G4が防振群として構成されている。また、変倍時の各レンズ群の移動は図11に示すとおりである。
次に、実施例6の光学データを以下に示す。
焦点距離(f):14.5〜71.00〜272.02
F値(Fno) :3.46〜6.0〜6.5
半画角(ω) :45.69〜11.21〜3.00
近軸像高 :14.85〜14.08〜14.25
次に、実施例6のズームレンズのレンズデータを表16に示す。また、表17に、各非球面の非球面係数を示す。そして、表18に、実施例6のズームレンズの広角端状態(f=14.5)、中間焦点距離状態(f=71.00)及び望遠端状態(f=272.02)におけるレンズ間隔の変動を示す。
実施例6の条件式(1)〜条件式(8)の値を表37に示す。各式値は全て上述した範囲内であり、図12に実施例6のズームレンズの広角端状態、中間位置状態及び望遠端状態における無限遠合焦時の球面収差、非点収差、歪曲収差及び倍率色収差を示すように、いずれも良好な結像性能を有する。
図13に、実施例7のズームレンズのレンズ構成例を示す。図13に示すように、本実施例7のズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有するレンズ群Pとしての第5レンズ群G5とから構成されており、具体的なレンズ構成は図13に示すとおりである。実施例1と同様に第2レンズ群G2がフォーカス群であり、無限遠から近接物体への合焦時に第2レンズ群G2を光軸に沿って移動させる。また、実施例6と同様に第4レンズ群G4が防振群として構成されている。そして、変倍時の各レンズ群の移動は図13に示すとおりである。
次に、実施例7の光学データを以下に示す。
焦点距離(f):15.4〜71.00〜277.00
F値(Fno) :3.46〜6.1〜6.5
半画角(ω) :43.95〜11.00〜2.89
近軸像高 :14.85〜13.80〜13.96
次に、実施例7のズームレンズのレンズデータを表19に示す。また、表20に、各非球面の非球面係数を示す。そして、表21に、実施例7のズームレンズの広角端状態(f=15.4)、中間焦点距離状態(f=71.00)及び望遠端状態(f=277.00)におけるレンズ間隔の変動を示す。
実施例7の条件式(1)〜条件式(8)の値を表37に示す。各式値は全て上述した範囲内であり、図14に実施例7のズームレンズの広角端状態、中間位置状態及び望遠端状態における無限遠合焦時の球面収差、非点収差、歪曲収差及び倍率色収差を示すように、いずれも良好な結像性能を有する。
図15に、実施例8のズームレンズのレンズ構成例を示す。図15に示すように、本実施例8のズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有するレンズ群Pとしての第5レンズ群G5とから構成されており、具体的なレンズ構成は図15に示すとおりである。実施例1と同様に第2レンズ群G2がフォーカス群であり、無限遠から近接物体への合焦時に第2レンズ群G2を光軸に沿って移動させる。また、実施例6と同様に第4レンズ群G4が防振群として構成されている。そして、変倍時の各レンズ群の移動は図15に示すとおりである。
次に、実施例8の光学データを以下に示す。
焦点距離(f):15.4〜71.00〜290.65
F値(Fno) :3.6〜6.0〜6.5
半画角(ω) :43.95〜11.00〜2.75
近軸像高 :14.85〜13.80〜13.96
次に、実施例8のズームレンズのレンズデータを表22に示す。また、表23に、各非球面の非球面係数を示す。そして、表24に、実施例8のズームレンズの広角端状態(f=15.4)、中間焦点距離状態(f=71.00)及び望遠端状態(f=290.65)におけるレンズ間隔の変動を示す。
実施例8の条件式(1)〜条件式(8)の値を表37に示す。各式値は全て上述した範囲内であり、図16に実施例8のズームレンズの広角端状態、中間位置状態及び望遠端状態における無限遠合焦時の球面収差、非点収差、歪曲収差及び倍率色収差を示すように、いずれも良好な結像性能を有する。
図17に、実施例9のズームレンズのレンズ構成例を示す。図17に示すように、本実施例9のズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有するレンズ群Pとしての第5レンズ群G5とから構成されており、具体的なレンズ構成は図17に示すとおりである。実施例1と同様に第2レンズ群G2がフォーカス群であり、無限遠から近接物体への合焦時に第2レンズ群G2を光軸に沿って移動させる。また、実施例6と同様に第4レンズ群G4が防振群として構成されている。また、変倍時の各レンズ群の移動は図17に示すとおりである。
次に、実施例9の光学データを以下に示す。
焦点距離(f):16.5〜71.00〜310.50
F値(Fno) :3.6〜6.1〜6.5
半画角(ω) :42.78〜11.21〜2.63
近軸像高 :15.27〜14.07〜14.25
次に、実施例9のズームレンズのレンズデータを表25に示す。また、表26に、各非球面の非球面係数を示す。そして、表27に、実施例9のズームレンズの広角端状態(f=16.5)、中間焦点距離状態(f=71.00)及び望遠端状態(f=310.50)におけるレンズ間隔の変動を示す。
実施例9の条件式(1)〜条件式(8)の値を表37に示す。各式値は全て上述した範囲内であり、図18に実施例9のズームレンズの広角端状態、中間位置状態及び望遠端状態における無限遠合焦時の球面収差、非点収差、歪曲収差及び倍率色収差を示すように、いずれも良好な結像性能を有する。
図19に、実施例10のズームレンズのレンズ構成例を示す。図19に示すように、本実施例10のズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有するレンズ群Pとしての第5レンズ群G5とから構成されており、具体的なレンズ構成は図19に示すとおりである。実施例1と同様に第2レンズ群G2がフォーカス群であり、無限遠から近接物体への合焦時に第2レンズ群G2を光軸に沿って移動させる。また、実施例6と同様に第4レンズ群G4が防振群として構成されている。また、変倍時の各レンズ群の移動は図19に示すとおりである。
次に、実施例10の光学データを以下に示す。
焦点距離(f):18.5〜70.98〜290.40
F値(Fno) :3.6〜6.1〜6.5
半画角(ω) :40.00〜11.21〜2.78
近軸像高 :15.52〜14.06〜14.08
次に、実施例10のズームレンズのレンズデータを表28に示す。また、表29に、各非球面の非球面係数を示す。そして、表30に、実施例10のズームレンズの広角端状態(f=18.5)、中間焦点距離状態(f=70.98)及び望遠端状態(f=290.40)におけるレンズ間隔の変動を示す。
実施例10の条件式(1)〜条件式(8)の値を表37に示す。各式値は全て上述した範囲内であり、図20に実施例10のズームレンズの広角端状態、中間位置状態及び望遠端状態における無限遠合焦時の球面収差、非点収差、歪曲収差及び倍率色収差を示すように、いずれも良好な結像性能を有する。
図21に、実施例11のズームレンズのレンズ構成例を示す。図21に示すように、本実施例11のズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有するレンズ群Pとしての第5レンズ群G5とから構成されており、具体的なレンズ構成は図21に示すとおりである。実施例1と同様に第2レンズ群G2がフォーカス群であり、無限遠から近接物体への合焦時に第2レンズ群G2を光軸に沿って移動させる。また、実施例6と同様に第4レンズ群G4が防振群として構成されている。また、変倍時の各レンズ群の移動は図21に示すとおりである。
次に、実施例11の光学データを以下に示す。
焦点距離(f):14.5〜71.0〜291.012
F値(Fno) :3.6〜6.1〜6.5
半画角(ω) :45.3〜11.22〜2.81
近軸像高 :14.653〜14.084〜14.284
次に、実施例11のズームレンズのレンズデータを表31に示す。また、表32に、各非球面の非球面係数を示す。そして、表33に、実施例11のズームレンズの広角端状態(f=14.5)、中間焦点距離状態(f=71.0)及び望遠端状態(f=291.012)におけるレンズ間隔の変動を示す。
実施例11の条件式(1)〜条件式(8)の値を表37に示す。各式値は全て上述した範囲内であり、図22に実施例11のズームレンズの広角端状態、中間位置状態及び望遠端状態における無限遠合焦時の球面収差、非点収差、歪曲収差及び倍率色収差を示すように、いずれも良好な結像性能を有する。
図23に、実施例12のズームレンズのレンズ構成例を示す。図23に示すように、本実施例12のズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有するレンズ群Pとしての第5レンズ群G5とから構成されており、具体的なレンズ構成は図23に示すとおりである。実施例1と同様に第2レンズ群G2がフォーカス群であり、無限遠から近接物体への合焦時に第2レンズ群G2を光軸に沿って移動させる。また、実施例6と同様に第4レンズ群G4が防振群として構成されている。さらに、変倍時の各レンズ群の移動は図23に示すとおりである。
次に、実施例12の光学データを以下に示す。
焦点距離(f):13.5〜71.0〜194.0
F値(Fno) :3.6〜6.1〜6.5
半画角(ω) :47.1〜11.20〜4.19
近軸像高 :14.532〜14.058〜14.21
次に、実施例12のズームレンズのレンズデータを表34に示す。また、表35に、各非球面の非球面係数を示す。そして、表36に、実施例12のズームレンズの広角端状態(f=13.5)、中間焦点距離状態(f=71.0)及び望遠端状態(f=194.0)におけるレンズ間隔の変動を示す。
実施例12の条件式(1)〜条件式(8)の値を表37に示す。各式値は全て上述した範囲内であり、図24に実施例12のズームレンズの広角端状態、中間位置状態及び望遠端状態における無限遠合焦時の球面収差、非点収差、歪曲収差及び倍率色収差を示すように、いずれも良好な結像性能を有する。
G2・・・第2レンズ群
G3・・・第3レンズ群
G4・・・第4レンズ群
G5・・・第5レンズ群
STOP・・・絞り
IP・・・像面
Claims (7)
- 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを備え、第3レンズ群よりも像側に正の屈折力を有するレンズ群Pが設けられ、
以下の条件式(1)、条件式(2)、条件式(3−a)及び条件式(4−a)を満足することを特徴とするズームレンズ。
−1.30 < βrw < −0.80 ・・・・・(1)
−0.21 < β2w / tanθw < −0.12 ・・・・・(2)
0.55 < fp/√(fw×ft) < 0.90 ・・・・・(3−a)
1.33 < f1/√(fw×ft) < 2.10 ・・・・・(4−a)
但し、
βrw : 第2レンズ群より像側に位置するレンズ群の広角端における合成横倍率
β2w : 広角端における第2レンズ群の横倍率
θw : 広角端における最軸外光線の半画角
fp : レンズ群Pの焦点距離
fw : 広角端における光学系全系の焦点距離
ft : 望遠端における光学系全系の焦点距離
f1 : 第1レンズ群の焦点距離 - 前記第2レンズ群において最も像側に配置されるレンズの少なくとも一面が非球面である請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のズームレンズ。
- 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のズームレンズと、その像側に当該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備えたことを特徴とする撮像装置。
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