JP6229515B2 - フィルターおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
しかし、金網を用いた積層型のフィルターでは、通過させる粒子と捕獲する粒子の制御が不安定であった。また、3次元的に入り組んだ構造の金網中に捕獲された粒子の除去が難しく、メンテナンス性に問題があった。特に飲料製造等のように衛生上の厳しい環境管理が要求される工程では、メンテナンス時の洗浄で粒子が除去しきれずに残留しているフィルターは、再使用せずに交換を余儀なくされていた。
上記のような問題を解消するために、孔部を形成した金属薄板を積層したフィルターが提案されている。例えば、金属薄板に対してエッチング加工を行って貫通孔を穿設して孔部を形成し、このような金属薄板を積層して、孔部の大きさと金属薄板の合計板厚で計算されるアスペクト比を向上させたフィルターが提案されている(特許文献1、特許文献2)。
本発明は上述のような実情に鑑みてなされたものであり、孔部のアスペクト比が大きく、かつ、孔部内での圧力損失が少なく、優れたフィルター機能を発現するフィルターとその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の他の態様として、前記接合工程において貫通孔の開口寸法W2側が同じ方向となるように積層される前記金属薄板の周縁部に予め切欠き部を形成し、前記接合工程では、積層した複数の金属薄板に1枚おきに前記切欠き部が位置することを確認するような構成とした。
尚、図面は模式的または概念的なものであり、各部材の寸法、部材間の大きさの比等は、必ずしも現実のものと同一とは限らず、また、同じ部材等を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比が異なって表される場合もある。
図1は、本発明のフィルターの一実施形態を説明するための部分断面図であり、図2は、図1に示されるフィルターを構成する金属薄板の部分拡大断面図である。図1および図2において、フィルター11は、複数の貫通孔15を有する金属薄板13が複数積層されたものである。金属薄板13が有する貫通孔15は、金属薄板13の一方の面13aにおける開口15aの開口寸法W1が、他方の面13bにおける開口15bの開口寸法W2よりも大きく、かつ、貫通孔15内には開口寸法W2よりも狭い部位が存在しないものである。このような金属薄板13が、当該貫通孔15の開口寸法が同じ面同士、すなわち、金属薄板13の面13a同士が当接し、金属薄板13の面13b同士が当接し、貫通孔15同士の位置を合わせるように複数積層されている。これにより、フィルター11は、複数の貫通孔15が金属薄板13の積層方向に連通して形成された孔部12を複数有している。
金属薄板13が有する貫通孔15は、上記のように、金属薄板13の一方の面13aにおける開口寸法W1が、他方の面13bにおける開口寸法W2よりも大きく、かつ、貫通孔15内には開口寸法W2よりも狭い部位が存在しないものである。したがって、貫通孔15はテーパ形状の壁面を有している。貫通孔15の開口形状(面13a,13bに平行な面における断面形状)は、円形が好適であるが、楕円形、あるいは、正方形、正六角形、正八角形等の多角形、これらの多角形の角部に丸味を有する形状等であってもよい。貫通孔15の開口寸法W1および開口寸法W2は、開口形状が円形である場合には、その直径であり、開口形状が楕円形、多角形等のように開口寸法が一定ではない場合には、開口形状における最小の開口寸法である。そして、開口寸法W2は、ろ過対象である流体から除去する異物の大きさ等を考慮して設定するこができる。
フィルター11を構成する金属薄板13の積層数は、図1に示される例では、5枚であるが、これに限定されるものではない。上記のように、フィルター11の両表面における孔部12の開口の少なくとも一方の開口寸法がW2であればよく、金属薄板13の厚み、材質、フィルター11に要求される強度、フィルター11において貫通孔15が連通して構成される孔部12(流路)における流体の圧力損失等を考慮して適宜設定することができる。
本発明のフィルターの外観形状には制限はなく、平板形状であってよく、この場合、一方の面に流体を供給し、他方の面へ向かう流体に対してろ過機能を発現することができる。また、本発明のフィルターは、円筒形状であってよく、この場合、例えば、円筒内部に流体を供給し、外部へ向かう流体に対してろ過機能を発現することができる。
上述の実施形態は例示であり、本発明のフィルターはこれらの実施形態に限定されるものではない。
本発明のフィルターの製造方法を、上述の本発明のフィルター11を例として説明する。
本発明のフィルターの製造方法では、図4に示されるように、金属薄板13に貫通孔形成領域14A(2点鎖線で囲まれる領域)を設定し、この貫通孔形成領域14Aの外側の領域に位置合わせ用穴部形成領域14B(図示例では、鎖線で囲まれる4個の領域)を設定する。そして、エッチング工程において、金属薄板13の貫通孔形成領域14Aに所望のピッチで複数の貫通孔15をエッチングにより形成する。また、金属薄板13の位置合わせ用穴部形成領域14Bに位置合わせ用穴部をエッチングにより形成する。
金属薄板13の厚みTが大きいことにより上記の関係が成立しない((W1−W2)/T<0.65となる)場合は、例えば、50μm以下のような微細な開口寸法W2をもつ貫通孔15を形成することが難しく、また、金属薄板13の厚みTが小さいことにより上記の関係が成立しない(1.5<(W1−W2)/Tとなる)場合は、所望の強度を具備するフィルター11を作製するための金属薄板13の積層数が多くなり、製造コストの面で好ましくない。
次に、本発明のフィルターの製造方法では、接合工程において、上記のような金属薄板13を複数積層して接合して、フィルター11を作製する。金属薄板13の積層では、上述のように、貫通孔15の開口寸法が同じ面同士、すなわち、貫通孔15の開口寸法がW1である金属薄板13の面13a同士が当接し、貫通孔15の開口寸法がW2である金属薄板13の面13b同士が当接するように積層する。さらに、最外層となる金属基板13の少なくとも一方は、貫通孔15の開口寸法W2側が外側となるように積層する。そして、図7に示すように、所望の枚数(図示例では5枚)の金属薄板13を、各金属薄板13の貫通孔15同士の位置が略一致するように積層し、各金属薄板13の位置合わせ用穴部16に位置合わせ用ピン17を挿入する。これにより、各金属薄板13は、貫通孔15同士の位置が一致するように設計通りの位置合わせが行われ、かつ、位置合わせ用穴部16と位置合わせ用ピン17との間に緩みが生じていないので、位置合わせした状態を確実に維持することができる。この状態で、積層されている複数の金属薄板13を電気溶接等により仮接着し、その後、位置合わせ用ピン17を位置合わせ用穴部16から引き抜いて除去し、拡散接合、電気溶接、あるいは、ネジによる締結等により複数の金属薄板13を接合してフィルター11を作製する。このフィルター11は、貫通孔15が連通して形成された孔部12を複数有している
このような接合工程では、所望の厚みのフィルター11となるまで金属薄板13を1枚づつ積層して接合する工程を繰り返してもよく、また、所望の厚みのフィルター11を得るための必要枚数の金属薄板を積層し、一度の接合工程でフィルター11を作製してもよい。
上述の実施形態は例示であり、本発明のフィルターの製造方法はこれらの実施形態に限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、貫通孔形成領域14Aの外側の領域に位置合わせ用穴部形成領域14Bを設定しているが、位置合わせ用穴部形成領域14Bの設定位置には制限はなく、例えば、貫通孔形成領域14A内に位置合わせ用穴部形成領域14Bを設定してもよい。位置合わせ用穴部は、積層時の位置合わせが完了した後に塞いでしまえば、貫通孔形成領域14A内に存在してもフィルターは本質的な機能を奏するからである。
[実施例]
金属薄板としてステンレス鋼(SUS304、150mm×150mm、厚み25μm)を準備し、金属薄板の中央の50mm×50mmを貫通孔形成領域として画定した。
この金属薄板の両面に感光性ドライフィルム(旭化成(株)製) サンフォートAQ−2558)をラミネートした後、所望のマスクを介して露光し、現像することによりエッチングマスク1とエッチングマスク2を各面に形成した。このように形成したエッチングマスク1は、直径50μmの円形の開口部を90μmピッチで60°千鳥格子形状に2000個配置したものであった。また、形成したエッチングマスク2は、直径60μmの円形の開口部を、エッチングマスク1と同様のピッチ、配置形状で、同様の個数有するものであった。尚、エッチングマスク1およびエッチングマスク2の各開口部の中心は、金属薄板を介して一致するものとした。
次に、エッチングマスク1が上面側となるように金属薄板を水平に維持した状態で、下記のエッチング条件のスプレーエッチングにより、金属薄板を両面から同時にエッチングして貫通孔および位置合わせ用穴部を形成し、その後、エッチングマスク1およびエッチングマスク2を除去し、洗浄した。
(エッチング条件)
・エッチング液 : 塩化第二鉄溶液
・比重 : 50ボーメ(Be)
・温度 : 75℃
・スプレー圧 : 3kg/cm2
形成された貫通孔を両面顕微鏡を用いて観察、測定した。その結果、金属薄板の表面における開口の形状は円形であり、エッチングマスク1が位置していた面の開口寸法W1が70μmであり、エッチングマスク2が位置していた面の開口寸法W2が60μmであり、貫通孔内部には開口寸法W2よりも狭い部位は存在せず、貫通孔の壁面はテーパ形状であった。このような貫通孔は、その開口寸法W1、W2と、金属薄板の厚みT(25μm)との間に、0.65≦(W1−W2)/T≦1.5の関係が成立するものであった。
また、形成された位置合わせ用穴部は、中心開口部が直径10mmの円形であり、その周囲に幅200μmの円弧形状の6個の周辺開口部が位置し、中心開口部と周辺開口部との間には幅100μmの易変形部位が存在するものであった。
上記と同様にして、貫通孔、位置合わせ用穴部が形成された金属薄板を9枚作製した。
(拡散接合条件)
・雰囲気 : 真空
・接合温度 : 1000℃
・接合時間 : 9時間
このように作製したフィルターが備える孔部について、その内径を上記と同様に測定した結果、各金属薄板の積層時のズレによる開口寸法の減少は15μm以下であり、各金属薄板の位置合わせの精度が高いことが確認された。そして、厚み225μmのフィルターが具備する孔部は、一方の面における開口寸法W2が60μmであり、他方の面における開口寸法W1が70μmであった。また、孔部の内部の最小開口寸法が開口寸法W2と同じ60μmであり、最大開口寸法が開口寸法W1と同じ70μmであり、アスペクト比(孔部の長さ/孔部の最小開口寸法)が約3.8である微細なものであることが確認された。
金属薄板の両面からのエッチングの条件を下記のように変更した他は、実施例と同様にして、金属薄板に貫通孔と位置合わせ用穴部を形成した。
(エッチング条件)
・エッチング液 : 塩化第二鉄溶液
・比重 : 45ボーメ(Be)
・温度 : 70℃
・スプレー圧 : 3kg/cm2
このように形成された貫通孔を、実施例と同様にして、観察、測定した結果、金属薄板の表面における開口部の形状は円形であり、エッチングマスク1が位置していた面の開口寸法W1が70μmであり、エッチングマスク2が位置していた面の開口寸法W2が70μmであり、貫通孔内部には開口寸法W2よりも狭い開口寸法60μmの部位が存在するものであった。尚、厚み方向内部における開口寸法は、厳密な測定を行うために、断面研磨を行って測定した。
このような金属薄板9枚を、実施例と同様に積層、位置合わせした後、拡散接合して、積層体を作製し、その後、裁断してフィルターを作製した。
このようなフィルターを用いて実施例と同様にろ過を行った結果、孔部内での圧力損失は0.33MPa以上であり、実施例よりも大きいものであった。また、0.1時間のろ過操作の後、ろ過装置から取り外したフィルターを純水洗浄後にエタノールを用いて洗浄したが、フィルターに捕獲されていた薄力粉を完全に排除することは困難であった。
エッチングマスク形成時の露光マスクを変更して、金属薄板の両面からのエッチングにより貫通孔と同時に金属薄板に形成する位置合わせ用穴部を、直径10mmの円形とし、エッチング終了後に研磨により直径を10.3mmとした他は、実施例と同様にして、金属薄板に貫通孔と位置合わせ用穴部を形成した。
このような金属薄板9枚を、実施例と同様に積層、位置合わせした後、拡散接合して、積層体を作製し、その後、裁断してフィルターを作製した。
このようなフィルターを用いて実施例と同様にろ過を行った結果、孔部内での圧力損失は0.38MPa以上であり、実施例よりも大きいものであった。また、0.1時間のろ過操作の後、ろ過装置から取り外したフィルターを純水洗浄後にエタノールを用いて洗浄したが、フィルターに捕獲されていた薄力粉を完全に排除することは困難であった。
12,12′…孔部
13…金属薄板
15…貫通孔
16…位置合わせ用穴部
16a…中心開口部
16b…周辺開口部
18…切欠き部
Claims (7)
- 複数の貫通孔を有する金属薄板が該貫通孔の位置を合わせて積層されてなり、前記貫通孔が連通して形成された孔部を複数有するフィルターにおいて、
前記金属薄板の一方の面における前記貫通孔の開口寸法W1が他方の面における前記貫通孔の開口寸法W2よりも大きく、貫通孔内には開口寸法W2よりも狭い部位が存在せず、複数の前記金属薄板は前記貫通孔の開口寸法が同じ面同士が当接するように積層されており、かつ、当該積層の最外層に位置する前記金属薄板の少なくとも一方は前記貫通孔の開口寸法W2側が外側となっており、前記孔部を構成する前記各貫通孔の中心のズレの最大が15μm以下であることを特徴とするフィルター。 - 前記各貫通孔の中心のズレの最大は、隣接する前記貫通孔間の距離よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のフィルター。
- 前記開口寸法W2の開口が露出している面における開口率が20〜60%の範囲であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフィルター。
- 前記開口寸法W2が50μmであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のフィルター。
- エッチングにより複数の貫通孔と位置合わせ用穴部を形成した金属薄板を複数作製するエッチング工程と、
前記貫通孔が連通することにより孔部を形成するように、複数の前記金属薄板を積層して接合する接合工程を有し、
前記エッチング工程における前記貫通孔の形成では、前記金属薄板の一方の面における開口寸法W1が他方の面における開口寸法W2よりも大きく、貫通孔内には開口寸法W2よりも狭い部位が存在しないようなテーパ形状の内壁面を有する貫通孔を形成し、
前記エッチング工程における位置合わせ用穴部の形成では、位置合わせ用ピンよりも小径の中心開口部と、該中心開口部の周囲に隣接して複数位置する周辺開口部とを有する位置合わせ用穴部を形成し、
前記接合工程では、複数の前記金属薄板を、前記貫通孔の開口寸法が同じ面同士が当接し、かつ、最外層となる前記金属薄板の少なくとも一方は前記貫通孔の開口寸法W2側が外側となるように重ね、前記位置合わせ用穴部に位置合わせ用ピンを挿入して位置合わせを行うことを特徴とするフィルターの製造方法。 - 前記位置合わせ用穴部の前記周辺開口部を、当該周辺開口部の長手方向が前記中心開口部から放射状に位置するように形成することを特徴とする請求項5に記載のフィルターの製造方法。
- 前記接合工程において貫通孔の開口寸法W2側が同じ方向となるように積層される前記金属薄板の周縁部に予め切欠き部を形成し、前記接合工程では、積層した複数の金属薄板に1枚おきに前記切欠き部が位置することを確認することを特徴とする請求項5または請求項6に記載のフィルターの製造方法。
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