JP2005138083A - 金網フィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】金網フィルタを構成する各金網の網目が連続して重なることなく、フィルタ全体として見ると細かい網目構造を有する、捕集機能に優れる金網フィルタを提供することを課題とする。
【解決手段】二以上の金網が積層され形成された金網フィルタであって、前記金網は、網目方向が同一とならないように平面回転方向に所定角度網目方向をずらせて積層されている。
【選択図】図9

Description

本発明は、二以上の金網が積層されて一体的に形成された金網フィルタ、更に詳細には、各金網を、網目方向が連続して重ならないように平面回転方向に一定の回転角で向きをずらせて積層させた金網フィルタに関する。
一般に、濾過は、多孔質構造を持つフィルタを分離面とし、その両面間における圧力差を利用して、懸濁流体中の固体粒子群や粗大粒子をフィルタケーキとして捕捉して、これらを透過する流体を清澄流体として分離するものである。そして、濾過過程における流体の透過機構は、フィルタ及びフィルタケーキによって構成された流路群に加圧又は負圧による流動抵抗に基づいて決定されるが、流体中の固体粒子群や有効空隙分布などの諸要素が重要な影響を与える。
そして、濾過操作がそれぞれの適用目的を高効率に達成するためには、フィルタの合理的な選定と、それぞれの条件に適合した操作基準の設定などが必要であり、特に、フィルタについては、温度に対して安定を有する点、化学薬品・pHなど広範囲に適用し得る点、物理的な強度が大きくで寿命が長い点、加工が容易である点および価格的に低減である点等の諸要件を満たす必要があり、特に、フィルタの材質、空隙の大きさや分布などの設定が重要である。なお、この他にも、濾過機の形式或いはその使用条件に適合する形状や構造なども重要な要素となる。
前記のフィルタの材質、形状及び構造に関しては、例えば、溶融ポリマーを溶融成膜してフィルム、シートまたは合成繊維糸を製造する際、ポリマー中の異物やゲル状物、フィラー等の添加剤から生じる粗大粒子等を除去することを目的とする場合のように、フィルタを高温下で使用する場合には、高温に耐えるようにステンレスなどの耐蝕性金属線を用いた金網を複数枚積層させたフィルタを用いる必要がある。
この種のフィルタとしては、例えば、特許文献1に記載の金網製積層フィルタが公知である。この金網製積層フィルタは、目の粗さが異なる複数枚の濾過用金網を、目の粗さが順番に小さくなるように並べて重ね合わせ、これら金網群を離脱不能に保持しており、各金網の固定にはリムRが用いられており、さらに、各金網の網目の向きを揃えて各金網を規則的に整列させている。そして、金網製の濾過層に焼結金属製濾材のような他の濾材を積層してもよく、溶接や焼結によって金網相互間を固着して形成している。
一方、各金網に耐蝕性を持たせて一体化させた構造を持つフィルタとしては、例えば、特許文献2に記載のフィルタが公知である。このフィルタは、溶融ポリマーの濾材に用いる金属細線焼結フィルタであって、該金属細線の表面が化学的気相法によって形成されたセラミックスまたは耐食性金属の薄膜で被膜されているフィルタであり、化学的気相反応法による被膜が金属細線の焼結時もしくは焼結後に形成されている。
特開2000−102707号公報(特許請求の範囲における請求項1の記載、図1、図2、図3、明細書の段落番号「0021」の欄) 特公平7−162号公報(特許請求の範囲における請求項1の記載、及び請求項2の記載)
特許文献1に記載の金網製積層フィルタのように、目の粗さが異なる複数枚の濾過用金網を、目の粗さが順番に小さくなるように並べて重ね合わせ、これら金網群を離脱不能に保持してフィルタを形成すると、捕集を必要とする固体粒子群や粗大粒子に合わせた網目を設定し易くなるが、細かい網目に対応した金属細線を使用すると、各金網を焼結させて一体化させるために高温化でプレス圧を加えたときに、細い金属線が比較的太い金属線に押し潰されて破断し易い。このため、使用する金属細線の太さに応じたプレス圧を加える必要があるが、高温化で最適なプレス圧を決定するのは容易ではなく、とくに、網目がそれぞれ異なる複数枚の金網を重ね合わせて高温化でプレス圧を加える場合に、最適なプレス圧を決定するのは更に難しくなる。
また、一般に、フィルタは、前述したように、流体に加圧又は負圧を与えて流体を透過させるという方式を採っているため、常圧で使用することは無く、このため、最後段の金網の更に後段に、例えば、ステンレス製のパンチングメタルやセラミックスなどの耐圧性に優れる支持材を設けたり、特許文献2のフィルタのように金属細線の表面にセラミックスや耐食性金属の薄膜で機膜する事例があるが、支持材を設けると加圧又は負圧に対する圧力損が発生し、流体の透過や適正な流通に悪影響をもたらすことがあり、このような支持材を設けたり、金属細線に被膜を形成すると、濾過面積が縮小して、濾過効率を低減させる原因にもなる。
また、網目の細かい金網を使用すると、目詰まりを除去するためにブラシを用いてフィルタを掃除したときに、金網を傷めることがあり、特に、フィルタに回転ブラシの先端を摺接させて、間欠的に、或いは定期的に目詰まりを解消させる構造を持つ機器では、ブラシで金網を傷める場合がある。
このため、従来の同じ網目を持つ金網または比較的網目が大きい金網を各金網の網目が連続しないように積層させてフィルタを製造する技術においては、例えば特許文献1の従来技術において記載されているように、多くの場合各金網をランダムに積層させているが、このように各金網をランダムに積層させたフィルタでは、数多くの個所で各金網の網目が連続しているものがあり、空隙が連通して形成されているため、金網を積層させているにもかかわらず、所望の大きさの固体粒子群や粗大粒子を捕捉する作用が十分に発揮できない場合が生じる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、複数枚の金網を平面回転方向に一定の回転角で順に向きをずらせて積層させた焼結させることにより、各金網の網目が連続して重なることなく、フィルタ全体として見ると幾何学的に細かい網目構造を有する、捕集機能に優れる金網フィルタを提供することを目的とする。
請求項1に記載の金網フィルタは、二以上の金網が積層され形成された金網フィルタであって、前記金網は、網目方向が同一とならないように平面回転方向に所定角度網目方向をずらせて積層されてなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明にあっては、比較的網目の粗い複数枚の金網を使用しても、金網全体としては、少なくとも隣り合う金網の網目が同じ大きさで連通しない小さな網目となるため、効果的に固体粒子群や粗大粒子を捕捉することができるようになる。
また、線材が比較的太く比較的網目の粗い金網を用いる場合であって、フィルタの目詰まりが生じたときでも、フィルタを取り出して、ブラシの先端をフィルタに当てて、目詰まりを起こさせている固体粒子群や粗大粒子を取り去る作業を行なっても、金網の網目が損傷しない。更に、このように線材が比較的太く比較的網目の粗い金網を用いた金網フィルタは、その製造時、高温下でプレス圧を加えて各金網を焼結させて固定一体化させたときでも、各金網や各金網を形成している線材を、フィルタの使用に悪影響を及ぼす程、損傷させない。つまり、丈夫で耐久性に富む金網フィルタが出来上がる。
請求項2に記載の金網フィルタは、請求項1に記載の金網フィルタにおいて、前記金網は、順に略45°の回転の回転角ごとに向きをずらして積層されてなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明にあっては、積層する金網が、順に45°の角度で向きをずらしてあるため、1枚目の金網の網目に対して2枚目の金網の網目は略45°と、ちょうど1枚目の金網の網目を半分に区切る位置で交差するように見え、個体粒子群や粗大粒子の捕集作用が極めて高くなっている。例えば、金網を4枚使用している場合には、各金網の網目が交互に交差して見え、隣り合う金網どうしの網目は同じ形で重なり合うことはない。この結果、フィルタ全体を通し見ると、2枚又はその倍数という枚数に最適な捕集作用を持つフィルタが形成される。なお、略45°とは、45°±2〜5°の範囲内であり、この程度の誤差は、固体粒子群や粗大粒子の捕捉に大きく影響されない誤差である。後述する各請求項に記載の角度についても同様に略と記載した。
これに対し、請求項3に記載の金網フィルタでは、請求項1に記載の金網フィルタにおいて、前記金網は、順に略30°の回転角ごとに向きをずらして積層されてなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明にあっては、3枚又はその倍数の金網が、順に30度の角度で向きをずらしてあるため、2枚目の金網と3枚目の金網の網目が、1枚目の金網の網目をちょうど3等分する位置にある。また、3の倍数枚の金網を用いている場合も同じことが言える。この結果、3枚又はその倍数枚の金網を持つフィルタに最適な、捕集作用の高い網目を持つフィルタが形成される。
請求項4に記載の金網フィルタは、請求項1に記載の金網フィルタにおいて、前記金網は、順に略36°の回転角ごとに向きをずらして積層されてなることを特徴とする。
請求項4に記載の発明にあっては、金網の全周360°を分割し易い10分割として、回転角を略36°に設定した。この結果、角度設定がし易く、捕集作用の高い網目を持つフィルタが形成される。
請求項5に記載の金網フィルタは、請求項1乃至4に記載の金網フィルタにおいて、高温下でプレス圧を加えて焼結させることにより形成されてなることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、フィルタを構成する各金網を高温下でプレス圧を加えることによって固定一体化させてあるため、各金網の強度は高く、流体による加圧や負圧が加わっても、金網、特に最後段の金網は撓んだり、変形したりしない。
請求項1に記載の金網フィルタは、二以上の金網が積層され形成された金網フィルタであって、前記金網は、網目方向が同一とならないように平面回転方向に所定角度網目方向をずらせて積層されているので、請求項1に記載の発明にあっては、フィルタを面方向から見た場合、隣接する金網の網目が同じ方向で重なり合うことがなく、隣接する金網の網目が交差するため、フィルタ全体としては、空隙の大きさが小さな網目になっている。この結果、流体の混じって流れてくる固体粒子群や粗大粒子の捕集をきめ細かく行なうことができる。
請求項2に記載の金網フィルタは、請求項1に記載の金網フィルタにおいて、前記金網は、順に略45°の回転の回転角ごとに向きをずらして積層されているので、請求項2に発明にあっては、1枚目の金網の網目に対して2枚目の金網の網目は略45°とちょうど1枚目の金網の網目を半分に区切る位置で交差するように見え、フィルタ全体を通し見ると、隣り合う金網どうしの網目が同じ形で重なり合うことがなく、2枚目又はその倍数に最適な捕集効果を持つフィルタにすることができる。
請求項3に記載の金網フィルタは、請求項1に記載の金網フィルタにおいて、前記金網は、順に略30°の回転角ごとに向きをずらして積層されているので、請求項3に記載の発明にあっては、2枚目の金網と3枚目の金網の網目の位置が、1枚目の金網の網目をちょうど3等分する位置になり、この結果、3枚又はその倍数枚の金網を持つフィルタに最適な、捕集作用の高い網目を持つフィルタにすることができる。
請求項4に記載の金網フィルタは、請求項1に記載の金網フィルタにおいて、前記金網は、順に略36°の回転角ごとに向きをずらして積層されているので、請求項4に記載の発明では、使用する金網が4枚以上の場合は、1枚目の金網の網目を均等に分断する位置に、各金網の網目が順に位置し、この結果、4枚以上の金網を持つフィルタに最適な、捕集作用の高い網目を持つフィルタにすることができる。また、各金網の向きを360°を10分割するという、各金網の分割がし易い角度になり、更に捕集効果の高いフィルタを形成することができる。
請求項5に記載の金網フィルタは、請求項1乃至4に記載の金網フィルタにおいて、高温下でプレス圧を加えて焼結させることにより形成されているので、請求項5に記載の発明によれば、フィルタを構成する各金網の強度を高くすることができ、流体による加圧や負圧が加わっても、金網、特に最後段の金網は撓んだり、変形したりしないフィルタにすることができる。
また、このように各金網を焼結させて固定一体化させると、補強板などを使用しなくても、負圧に対する耐圧性に富むフィルタになり、濾過抵抗が小さく捕集効率に優れるフィルタになる。
本発明を実施するための最良の形態は、同径の円板形状を有する複数枚の金網が積層されかつ固定一体化された金網フィルタであり、当該金網フィルタを構成する各金網が、網目が連続して重ならないように平面回転方向に略一定の順に向きをずらせて積層されて、各金網が高温下でプレス圧を加えることによって固定一体化された金網フィルタである。
図1は本発明の金網フィルタとして用いる金網を示した平面図であり、図2は本発明の第1実施例に係る金網フィルタを製造する際に2枚の金網のうちの1枚を平面回転方向に40°向きをずらす手法を示した平面図であり、図2では2枚目の金網2が向きを変えたことが解り易くなるように、各金網1,2の外形を正方形で示している。
これら各図に示すように、セラミック製のフィルタの大きさに適合するように円板形状に打ち抜いた2枚のステンレス製の金網1,2を、各外周の一端に例えば刻印するなどして印P1,P2を付け、続いて、図2に示すように、各金網1,2を重ね合わせ、更に、各金網1,2の網目が連続して重ならないように、各金網1,2の印P1,P2を目印にして、2枚目の金網2を平面回転方向に45°の回転角で向きをずらせた。
なお、前記金網フィルタ1,2を構成している金網は、平織金網、綾織金網、ロッククリンプ金網、フラットトップ金網など、網目が格子状の金網であれば、その種類を問わない。そして、前記金網の網目の大きさ及び枚数は、捕集すべき固体粒子群や粗大粒子の大きさと、複数の金網の網目が連続しないように平面回転方向に一定の回転角で向きをずらせることによって形成される空隙の大きさ、透過する流体の速度、圧力等を総合的に考慮して決定される。
なお、前記金網は所定の角度で順に向きをずらせてあれば足り、その角度は必ずしも限定されるものではない。また、各金網に使用される線材についても、フィルタに適した公知の金属線であれば足り、必ずしも限定されるものではないが、耐蝕性に優れるステンレス製の線材は最適である。
図3は本発明の金網フィルタの製造工程を簡略して示した側面図である。そして、図3に示すように、重ね合わせた各金網1,2を、プレス機6を備えたCVD装置BのチャンバC内の基台上に設置し、チャンバCに接続されているガス流入口8の前方及びガス排出口7の後方に設けてあるバルブ10,9を閉じ、ガス排出口7の手前に分岐して設けた図示しない吸引ポンプによる負圧を利用して、ガス流入口8の近傍に分岐して設けた水素ガスタンク11からチャンバC内に水素ガス5を導入し、更に好ましくは、シリコン微粒子とともに導入した。そして、図示しない電磁誘導ヒータで高温化させたチャンバC内を水素雰囲気下で1250℃の温度に加熱して、プレス機6で各金網1,2に圧力を加えつつ焼結させて各金網1,2を一体化させて、金属細線の表面が化学的気相法(CVD)によってセラミックス又は耐蝕性金属の薄膜で被覆し、上記焼結により金属粒子や金属細線を一体化させた金網フィルタAを製造する。
そして、バルブコントローラ12,13を作動させて、上記バルブ10,9を開放し、吸引ポンプによる負圧を作用させて配管15を通じて外部から空気を導入して、チャンバC内の水素ガス5をチャンバCの外に排出してこれを回収した後、チャンバC内から金網フィルタAを取り出した。チャンバC内の空気は、その後、水素ガス5を導入するときに、吸引ポンプの負圧を利用して、配管14から外部に排出させるのである。なお、水素ガス5を排出するときに、窒素ガスをキャリヤガスとして配管7内に導入して水素ガス5を稀釈するように構成してもよい。
以上のように製造された金網フィルタは、隣接する金網が所定の回転角で向きをずらせて形成されているので、フィルタを面方向からみた場合、各金網の網目が、立体的に複雑に交差して形成されており、フィルタ全体として、空隙の大きさが小さな網目に形成される。このため、網目の大きな金網を使用しても、網目の大きさよりも小さい固体粒子群や粗大粒子の捕集を効果的に行うことができる。特に、前記金網フィルタを構成する各金網が同じ大きさの網目であっても、前記のように、隣接する金網が所定の回転角で向きをずらせて形成されているため、フィルタ全体としては、使用される網目の大きさよりも、空隙の大きさが小さな網目に形成されるので、耐久性に富むとともに、製造の際に高温化でプレス圧を加える場合に、最適なプレス圧を容易に決定することができる。
図4はこのようにして製造した金網フィルタの一部の拡大斜視図であり、図5は本発明の実施例1に係る金網フィルタの一部を拡大して示した平面図であり、図6は同じく側面断面図である。図4乃至図6に示すように、各金網1,2は、平面回転方向に順に45°の回転角で向きをずらせたまま、焼結されて一体化されており、金網フィルタAの網目Sは、各金網1,2の網目Sは、同方向に連続して重なっておらず、金網の網目より小さい空隙を立体的に形成するのである。
図7は本発明の実施例2に係る金網フィルタを製造する際に2枚目以降の各金網を平面回転方向に順の30°向きをずらす手法を示した平面図であり、図8は同じくその一部を拡大して示した図であり、図7においても各金網1,2,3の位置関係が解り易くなるように、各金網1,2,3の外形を正方形で示している。
図7に示すように、実施例1の場合と同様の手法で、3枚のステンレス製の金網1,2,3を、各金網1,2,3の網目Sが連続して重ならないように、各金網1,2,3に印P1,P2,P3を付けて、2枚目及び3枚目の金網2,3を平面回転方向に30°の回転角で順に位置をずらせ、実施例1の場合と同様の手法で、水素雰囲気下のチャンバ内で加圧焼結させて金網フィルタA2を製造した。
そして、このように製造した金網フィルタA2においては、図8に示すように、各金網1,2は、平面回転方向に順に30°の回転角で向きをずらせたまま、焼結されて一体化されるため、各金網1,2の網目Sが連続して重ならないように(位置していないように)形成されるのである。
図9は本発明の実施例3に係る金網フィルタを製造する際に2枚目以降の各金網を平面回転方向に順の36°向きをずらす手法を示した平面図であり、図10は同じくその一部を拡大して示した図であり、図10においても各金網1,2,3,4の位置関係が解り易くなるように、各金網1,2,3,4の外形を正方形で示している。
図9に示すように、実施例1の場合と同様の手法で、4枚のステンレス製の金網1,2,3,4を、各金網1,2,3,4の網目Sが連続して重ならないように、各金網1,2,3に印P1,P2,P3,P4を付けて、2枚目以降の各金網2,3,4を平面回転方向に36°の回転角で順に位置をずらせ、実施例1の場合と同様の手法で、水素雰囲気下のチャンバ内で加圧焼結させて金網フィルタA3を製造した。
そして、このように製造した金網フィルタA3においては、図10に示すように、各金網1,2,3,4は、平面回転方向に順に32,3,4°の回転角で向きをずらせたまま、焼結されて一体化されて、各金網1,2の網目Sが連続して重ならないように(位置しないように)形成される。
また、前記した金網の他に、例えば、各金網を4枚又はその倍数枚を有るようにし、かつ後段の金網が、順に20°〜25°の回転角ごとに向きをずらして積層するように形成してもよい。
このように形成した場合は、フィルタを構成する2枚目以降の各金網が、1枚目の金網の網目を金網の枚数に応じた数で分割する位置にあるので、この場合も金網の枚数に最適な捕集作用の高い網目が形成される。尚、この場合の回転角を20°〜25°の範囲内としたのは、本来、4枚の金網を用いたときの、網目を分割する最適な角度は22.5°であるが、このように細かな角度に金網を向けることが容易ではないことから、角度設定が容易な20°〜25°の範囲内とした。このように形成した金網フィルタにあっては、使用する金網が4枚以上の場合は、1枚目の金網の網目を均等に分断する位置に各金網の網目が順に一定の回転角でずれていれば、高い捕集効果が得られる。
本発明の金網フィルタは、例えば、溶融ポリマーを溶融成膜してフィルム、シート、合成繊維糸を製造する際に、ポリマー中の異物やゲル状物、フィラー等の添加剤から生じる粗大粒子等を除去することを目的とする場合、半導体製造工業など各種産業分野において排出される排ガスに含まれる環境に悪影響を与える有害な粉塵などを除去する場合に好適な金網フィルタである。
本発明の金網フィルタとして用いる金網を示した平面図である。 本発明の第1実施例に係る金網フィルタを製造する際に2枚の金網のうちの1枚を平面回転方向に40℃向きをずらす手法を示した平面図である。 本発明の金網フィルタの製造工程を簡略して示した側面図である。 本発明の実施例1に係る金網フィルタを示した斜視図である。 本発明の実施例1に係る金網フィルタの一部を拡大して示した平面図である。 同じく側面断面図である。 本発明の実施例2に係る金網フィルタを製造する際に2枚目以降の各金網を平面回転方向に順の30°向きをずらす手法を示した平面図である。 同じくその一部を拡大して示した図である。 本発明の実施例3に係る金網フィルタを製造する際に2枚目以降の各金網を平面回転方向に順の36°向きをずらす手法を示した平面図である。 同じくその一部を拡大して示した図である。
符号の説明
A (実施例1の)金網フィルタ
A2 (実施例2の)金網フィルタ
A3 (実施例3の)金網フィルタ
B CVD装置
C チャンバ
P1,P2,P3 印
1,2,3,4 金網
6 プレス機
7 ガス排出口
8 水素ガスタンク
11 電磁誘導ヒータ
12,14 バルブ

Claims (5)

  1. 二以上の金網が積層され形成された金網フィルタであって、
    前記金網は、網目方向が異なるように平面回転方向に所定角度網目方向をずらせて積層されてなることを特徴とする金網フィルタ。
  2. 前記金網は、順に略45°の回転の回転角ごとに向きをずらして積層されてなることを特徴とする請求項1記載の金網フィルタ。
  3. 前記金網は、順に略30°の回転角ごとに向きをずらして積層されてなることを特徴とする請求項1記載の金網フィルタ。
  4. 前記金網は、順に略36°の回転角ごとに向きをずらして積層されてなることを特徴とする請求項1記載の金網フィルタ。
  5. 高温下でプレス圧を加えて焼結させることにより形成されてなることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の金網フィルタ。

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