JP6229330B2 - 樹脂製容器検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の容器を並べてその胴部を一体に連結した樹脂製の容器ブロック体における連結部のちぎれを検査するに好適な簡易な構成の樹脂製容器検査装置に関する。
近時、注射用の薬液を封入して医療機関等に提供する容器として樹脂製(プラスチック製)のアンプルが多く用いられるようになってきた。この種の樹脂製の容器1は、例えば図5(a)に示すように有底筒状の胴部2、この胴部2に肩部3を介して連なる頭部4、この頭部4を密閉した蓋部5、およびこの蓋部5に設けられて該蓋部5の開封に供される板状のツイストオフ部6を備える。所定量の液体(薬液)は前記胴部2に注入され、前記蓋部5により密封される。
また液体(薬液)を封入した前記容器1は、通常、複数個(例えば5個)の容器1における各胴部2を、前記ツイストオフ部6の主面を一列に揃えて相互に連結した容器ブロック体7として提供される。そして前記容器1は、前記容器ブロック体7から切り離した後、前記頭部4を開封することで前記液体(薬液)の取り出しに供される。ちなみに前記頭部4の開封は、前記胴部2に対して前記ツイストオフ部6を捩じることで前記蓋部5を前記頭部4から切り離すことにより行われる。
尚、前記容器ブロック体7は、例えば図5(b)に示すように容量20cmの容器1を連結したものや、図5(c)に示すように容量5cmの容器1を連結したものからなる。これらの容器1は、基本的には前記胴部2の径と長さを変えることで容量を異ならせたものである。そして前記容器ブロック体7は、基本的には複数(5個)の容器を所定のピッチP(例えば25.5mm)で連結して構成される。この為、容量5cmの容器1における小径の胴部2の側部には翼部8が設けられ、この翼部8を介して前記容器1が相互に連結される。
ところで複数の前記容器1に薬液を封入した前記容器ブロック体7からなる医薬製品を出荷する場合、前記薬液に異物が混入していないか、更には前記容器1自体に変形等の不具合がないか等の検査が実行される。具体的には前記容器1が透明または半透明の樹脂製成型物であることを利用して、上記異物の混入検査や前記容器1の成型検査等が光学的に実行される。
例えば特許文献1には前記容器ブロック体7を倒立させた後、元の姿勢(正立)に戻して前記容器1内の薬液を撹拌した直後に該容器1の側部から薬液を撮像し、その検査画像を解析することで異物の有無を検査することが開示される。また特許文献2には前記容器1に赤外線光を照射し、その透過光の強度を計測することで前記容器1の肉厚を検出し、これによってその成型不良を検査することが開示される。
国際公開2005−031328号パンフレット 特開2004−25838号公報
ところで樹脂製の前記容器ブロック体7の成型不良検査の項目の1つに、前記容器1の胴部2を相互に連結した連結部のちぎれの有無の検査がある。この連結部は、前述した小径の胴部2の側部に設けられた前記翼部8間の連結部分も含む。しかしながら特許文献2に開示されるように前記容器ブロック体7に赤外線光等を照射してその透過光強度を測定したり、或いは前記容器ブロック体7を透過照明して該容器ブロック体7の透過光像を撮像して画像処理しても前記連結部のちぎれの有無を見分けることは困難である。
即ち、前記容器ブロック体7における前記胴部2間の連結部にちぎれが生じていても、一般的にはそのちぎれ部の端面が隙間なく相互にくっつき合っていることが多い。しかも前記胴部2の周面を相互に連結した構造の前記容器ブロック体7においては、その連結部自体が前記容器1間の僅かな隙間に存在し、前記胴部2の周面の一部として検出されることも多い。これ故、上記連結部にちぎれが存在しても、該連結部おける前記透過光強度や前記透過光像に顕著な違いが生じ難い。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、複数の容器を並べてその胴部を一体に連結した樹脂製の容器ブロック体における連結部のちぎれの有無を簡易に、しかも確実に検査することのできる簡易な構成の樹脂製容器検査装置を提供することにある。
本発明に係る樹脂製容器検査装置は、有底筒状の胴部、この胴部に肩部を介して連なる頭部、この頭部を密閉する蓋部、およびこの蓋部に設けられて該蓋部の開封に供される板状のツイストオフ部を備えて前記胴部に液体を密封した樹脂製の容器からなり、複数個の前記容器における各胴部を相互に連結した容器ブロック体における連結部のちぎれを検査するに好適なものである。ちなみに前記樹脂製の容器は、例えば注射用薬液を収納した透明または半透明のプラスチック製のアンプルからなる。
特に本発明に係る樹脂製容器検査装置は、
前記容器ブロック体を横向きに寝かせて載置して該容器ブロック体を前記容器の連結方向に搬送する、例えばベルトコンベアからなる第1の搬送機構と、
この第1の搬送機構の下流に設けられて前記第1の搬送機構から送り出された前記容器ブロック体を載置し、前記第1の搬送機構よりも早い搬送速度で該容器ブロック体を前記容器の連結方向に搬送する、例えばベルトコンベアからなる第2の搬送機構と、
前記第1の搬送機構の下流端と前記第2の搬送機構の上流端との隙間から前記容器ブロック体を照明する照明光源と、
この照明光源により照明された前記容器ブロック体の透過光を検査画像として撮像する撮像装置と、
この撮像装置にて得られた検査画像を解析して前記容器ブロック体の連結部のちぎれを検出する画像処理装置と
を具備したことを特徴としている。
好ましくは本発明に係る樹脂製容器検査装置は、更に前記第1の搬送機構の下流端と前記第2の搬送機構の上流端との間に、前記第2の搬送機構の搬送速度と等しい周速度で回転して前記容器ブロック体における前記胴部の連結間隔を広げる力を加えながら該容器ブロック体を前記第2の搬送機構に受け渡すローラを備えることを特徴としている。ちなみに前記ローラは、その周面に前記容器ブロック体における前記容器の胴部の一部に当接するリング状の突起を備えることが好ましい。また前記第1の搬送機構と前記第2の搬送機構とに跨って、前記容器ブロック体における前記容器の頭部に当接して該容器ブロック体の浮き上がりを防止するガイド体を備えることが好ましい。
また本発明に係る樹脂製容器検査装置は、例えば前記ローラに対峙して設けられて該ローラとの間に前記容器ブロック体を挟み込む補助ローラを備えて構成される。この補助ローラは、前記ローラとは異なる位置において前記容器ブロック体における前記容器の胴部の一部に当接するように設けられる。また前記補助ローラを、前記ローラとは逆向きに回転駆動することが望ましい。更に前記補助ローラを、揺動アームの一端部に軸支し、前記容器ブロック体における前記容器の胴部に対する接触荷重を軽減して設けることが望ましい。
上記構成の樹脂製容器検査装置によれば、第1の搬送機構から第2の搬送機構へと前記容器ブロック体を受け渡す際、前記第1および第2の搬送機構の搬送速度の違いにより前記容器ブロック体における相互に連結された各容器(胴部)間を引き離す力が作用する。すると前記胴部間を連結した連結部にちぎれが存在すると、上述した容器間を引き離す力を受けて前記連結部のちぎれ部分に隙間が生じる。そしてこの隙間を通して前記照明光源からの光が前記撮像装置に到達するので、その検査画像に前記ちぎれに起因する隙間が写り込む。この結果、前記容器ブロック体の連結部におけるちぎれの存在を簡易に、且つ確実に検出することが可能となる。
特に前記ローラや補助ローラを備えることで、前記容器ブロック体における隣接した容器間にだけ局部的に前記引き離す力を与えることができる。従って前記容器ブロック体の全体に徒に力を加えることなしに、その連結部のちぎれの有無を検出することが可能となる。しかも前記第1の搬送機構に比較して前記第2の搬送機構の搬送速度を若干速く設定するだけで良いので、簡単な構成の下でちぎれ検査を効率良く行い得る等の実用上多大なる効果が奏せられる。
本発明の一実施形態に係る樹脂製容器検査装置の要部概略構成を模式的に示す図。 図1に示す樹脂製容器検査装置の作用を説明する為の図。 検査画像の例を示す図。 ローラと補助ローラとの関係を示す図。 容器ブロック体の構成を示す図。
以下、本発明の実施形態に係る樹脂製容器検査装置について説明する。
この樹脂製容器検査装置は、例えば図5に示したように複数(5個)の樹脂製(プラスチック製)の容器1を連結した容器ブロック体7における前記容器1を相互に連結した連結部のちぎれの有無を検査するものである。ちなみにこの容器ブロック体7における前記連結部のちぎれの検査は、例えば成型不良検査(外観検査)が行われた前記容器ブロック体7に対して、前記容器ブロック体7の各容器1にそれぞれ封入された液体(薬液)に対する異物混入検査を行う前に実行される。
図1は本発明の一実施形態に係る樹脂製容器検査装置10の要部概略構成を模式的に示す図である。尚、図1(a)は樹脂製容器検査装置10の全体構成を示す斜視図であり、図1(b)は該樹脂製容器検査装置10の要部を示す側面図である。この樹脂製容器検査装置10は、前記容器ブロック体7を横向きに寝かせて載置して前記容器1の連結方向に搬送する第1の搬送機構11と、この第1の搬送機構11から送り出された前記容器ブロック体7を載置して前記容器1の連結方向に搬送する第2の搬送機構12とを備える。
これらの第1および第2の搬送機構11,12は、それぞれ図示しないモータにより搬送駆動されるベルトコンベアからなる。また前記第2の搬送機構12の搬送速度は、前記第1の搬送機構11の搬送速度に比較して若干速く設定されている。そして前記第1および第2の搬送機構11,12は、その搬送速度の違いを利用して前記第1の搬送機構11の下流端から前記第2の搬送機構12の上流端に受け渡される前記容器ブロック体7に対して、該容器ブロック体7における連結された前記各容器1に、これらの容器1間を引き離す力(引張り力)を加える役割を担っている。
尚、この実施形態における前記第2の搬送機構12は、前記容器ブロック体7における容器1の長さよりも幅狭の3本の搬送ベルトを平行に設けた構成となっている。これらの3本の搬送ベルトは、前述した引張り力によって前記容器ブロック体7における前記容器1間の連結部に存在するちぎれの間隔が拡げられ、これによって前記容器1間の連結姿勢に傾きが生じたとき、その傾きを吸収しながら前記容器ブロック体7を受け取って搬送する役割を担う。
前記樹脂製容器検査装置10は、基本的には上述したように前記第1および第2の搬送機構11,12の搬送速度の違いを利用して前記第1の搬送機構11から前記第2の搬送機構12に対して前記容器ブロック体7を移し替える際、該容器ブロック体7の前記容器1間に引張り力を加えるように構成される。このような基本構成に加えて前記樹脂製容器検査装置10は、更に前記第1の搬送機構11の下流端と前記第2の搬送機構12の上流端との間に、該第2の搬送機構12の搬送速度と同じ周速度で回転駆動されるローラ13を備えている。
このローラ13は、前記第1の搬送機構11から送り出された前記容器ブロック体7における各容器1の胴部2に順次当接しながら該容器ブロック体7を前記第2の搬送機構12に引き渡す役割を担う。特に前記ローラ13は、前記容器ブロック体7の前記第1の搬送機構11の下流端から順に送り出される容器1に個々に当接しながら回転することで、該容器1を前記第2の搬送機構12に向けて送り出して該第2の搬送機構12の載置面に載置する。このローラ13による前記容器1の送り出しによって、該ローラ13により送り出される容器1と前記第1の搬送機構11に残されている前記容器ブロック体7の容器1との間に、前述した容器1間を引き離す引張り力が、より確実に付与されるようになっている。尚、前記ローラ13の周面には、後述するリング状の突起13aが設けられている。このリング状の突起13aは、例えば円柱体からなるローラ本体の周面に装着されたOリングからなる。この突起13aの役割については後述する。
更に前記樹脂製容器検査装置10は、前記ローラ13の上方位置に前記容器ブロック体7を挟み込む補助ローラ14を備えている。この補助ローラ14は、前記ローラ13との間に前記容器1を挟み込むことで、前記各容器1間への前記引張り力の付与を更に確実にする。ちなみに前記補助ローラ14は、揺動アーム15の一端部に軸支されて上下に変位可能に設けられている。また前記揺動アーム15の他端部にはバランスウェイト16が装着されている。このバランスウェイト16は、前記補助ローラ14から前記容器ブロック体7に加えられる重み荷重を調整(軽減)する役割を担う。即ち、前記バランスウェイト16によって前記補助ローラ14による重み荷重を軽減することで、該補助ローラ14の存在に拘わりなく前記第1の搬送機構11から前記第2の搬送機構12への前記容器ブロック体7の受け渡しが支障なく行われようになっている。
ちなみに前記揺動アーム15に軸支された前記補助ローラ14は、前記ローラ13とは逆向きに、且つ該ローラ13と同じ周速度で回転駆動される。具体的には前記補助ローラ14は、プーリ17を介してモータ18により回転駆動される。また前記バランスウェイト16は、前記補助ローラ14および前記プーリ17等による荷重を打ち消す向きの荷重を前記揺動アーム15に加えることで、該補助ローラ14から前記容器ブロック体7に加えられる重み荷重を調整する。これによって前記容器ブロック体7の各容器1は、前記補助ローラ14と前記ローラ13との間に軽い力で挟み込まれながら前記第2の搬送機構12に向けて送り出される。そしてこの際、前記補助ローラ14および前記ローラ13の両回転力を受けて前記各容器1間に上述した引張り力が付与されるようになっている。
尚、図1において、19は前記第1の搬送機構11における載置面(ベルト面)の一側部上面側に位置して、該第1の搬送機構11の搬送方向に沿って設けられた第1のガイド体である。この第1のガイド体19は、前記第1の搬送機構11に載置されて搬送される前記容器ブロック体7における容器1の底部に当接して該容器ブロック体7の載置位置を規定すると共に、その載置姿勢を一定にする役割を担う。
また前記第1の搬送機構11の上方から前記第2の搬送機構12の上方に掛けて、前記各搬送機構11,12の載置面(ベルト面)と並行に、図1において仮想線で示す第2のガイド体20が設けられている。この第2のガイド体20は、前記第1および第2の搬送機構11,12に載置されて搬送される前記容器ブロック体7の頭部4に軽く当接することで、該容器ブロック体7の浮き上がりを防止する役割を担う。特に前記第2のガイド体20は、前記第1の搬送機構11の下流端から前記第2の搬送機構12の上流端に前記容器ブロック体7を受け渡す際、前記容器1が傾いて該容器1の頭部4が浮き上がることを防止する役割を担う。
一方、前記第1の搬送機構11の下流端と前記第2の搬送機構12の上流端との間、特に前記第1の搬送機構11の下流端と前記ローラ13との間に形成される、例えば幅10mm程度の隙間の下方位置には、その隙間に向けて照明光を照射する照明光源21が設けられている。また前記第1の搬送機構11の上方位置には、図1(b)に示すように前記照明光源21に対峙させて前記容器ブロック体7を撮像する撮像装置22が設けられている。この撮像装置22は、例えば1画素当たり100μmの分解能を持つ解像度の高いモノクロカメラからなる。
前記撮像装置22は、前記隙間を介して前記照明光源21により照明された前記容器ブロック体7の透過光像を撮像し、これによって得た検査画像を図示しない画像処理装置に与える。この画像処理装置は、前記検査画像を解析することで前記容器ブロック体7における容器1の連結部の生じたちぎれの有無を検査し、ちぎれが存在する容器ブロック体7を不良品として排除制御する。
図2は上述した如く構成された樹脂製容器検査装置10において前記第1の搬送機構11の下流端から送り出されて前記第2の搬送機構12の上流端に移し換えられる前記容器ブロック体7の様子を示している。図2に示すように複数の容器1を連結した前記容器ブロック体7における各容器1は、前記第1の搬送機構11による搬送に伴って該第1の搬送機構11の下流端から1個ずつ順に送り出される。そして前記第1の搬送機構11の下流端から送り出された容器1は、互いに逆向きに回転駆動される前記ローラ13と前記補助ローラ14との間に挟み込まれて前記第2の搬送機構12に向けて送り出される。
ちなみに前記ローラ13および前記補助ローラ14は、前記第1の搬送機構11の搬送速度よりも若干速い周速度で回転駆動されている。従って前記ローラ13と前記補助ローラ14との間に挟み込まれた容器1は、その時点で前記第1の搬送機構11上に残されている容器1の送り速度(搬送速度)よりも早い速度で前記第2の搬送機構12に向けて送り出される。この結果、前記第1の搬送機構11上に残されている容器1と、前記ローラ13と前記補助ローラ14との間に挟み込まれた容器1との間に、これらの容器1間を引き離す力(引張り力)Fが付与される。
すると隣接する前記容器1間を相互に連結する連結部にちぎれが存在している場合、仮にそのちぎれ部の端面が相互に隙間なくくっつき合っていたとしても前記引張り力Fを受けて該ちぎれ部の端面間が引き離されて隙間が生じる。即ち、前記ローラ13と前記補助ローラ14との間に挟み込まれた容器1に、前述した容器1間を引き離す力(引張り力)Fが作用するので、この力Fを受けて前記容器1間の連結部に存在するちぎれ部の端面間に隙間が生起される。この結果、上記ちぎれ部の端面間に生じた隙間を介して前記照明光源21からの照明光が漏れるので、その隙間の形状が前記撮像装置22にて撮像されることになる。
図3(a)(b)は前記容器ブロック体7の搬送に同期して前記撮像装置22にて前記容器1間の連結部を撮像した検査画像の例を示している。ここで図3(a)は前記容器1間の連結部にちぎれが存在しないときの検査画像であり、図3(b)は前記容器1間にちぎれが存在する連結部を撮像した検査画像である。この図3(b)に示すように、容器1間の連結部におけるちぎれは、そのちぎれ部の端面間に生起された隙間を通過した前記照明光による三角形状の高輝度領域(白色領域)Aとして現れる。
ちなみに前記容器1間の連結部にちぎれが存在しない場合、前記照明光が前記容器1の周壁を通って回り込むので、一般的には図3(a)に示すように検査画像における高輝度領域(白色領域)の形状から前記ちぎれの存在を検出することは困難である。しかし前述したように前記容器1間を引き離す前記力(引張り力)Fを加えることで、ちぎれが存在する場合には、例えば図3(b)に示すように前記ちぎれ部の端面間に生起された隙間を示す三角形状の高輝度領域(白色領域)Aが生じる。
これに対してちぎれが存在しない場合には、前記力(引張り力)Fを加えても前記容器1間が引き離されることがなく、よって前記検査画像において前記隙間を示す前記三角形状の高輝度領域(白色領域)Aが生じることもない。従って前記検査画像に前記三角形状の高輝度領域(白色領域)Aが現れるか否かを検査することで、前記ちぎれの有無を確実に検出することが可能となる。尚、前記連結部のちぎれが前記容器1の頭部側に存在するか、或いは底部側に存在するかによって前記隙間が生じる位置と向きが変化する。従って前記三角形状の高輝度領域(白色領域)Aの向きと位置は、前記連結部におけるちぎれの存在位置によって変化することは言うまでもない。
ここで前記ローラ13に設けられた前記突起13aについて簡単に説明する。前記突起13aは、例えば図4(a)(b)にそれぞれ示すように前記容器1の長手方向(ローラ13の軸方向)の、該容器1に対する前記補助ローラ14の当接位置とは異なる位置において該容器1に当接するように設けられる。尚、図4(a)は2つの突起13a,13aを、前記補助ローラ14の当接位置を挟んで所定の距離だけ離して設けた例を示しており、また図4(b)は1つの突起13aだけを設けた例を示している。
図4(a)に示す構成によれば、前記容器1の胴部2は、前記ローラ13の軸方向に離反した2つの突起13aにより該胴部2の肩部3側と底部側とにおいて2点支持される。そしてこれらの支持点の中間位置において前記補助ローラ14に当接して該補助ローラ14と前記ローラ13との間に挟み込まれる。すると前記容器1の胴部2には、前記補助ローラ14から下向きの力が加えられると共に、前記2つの突起13aからそれぞれ上向きの力が加えられる。そして前記容器1は、この状態で前記ローラ13および前記補助ローラ14の回転力を受けて前記第2の搬送機構12側に向けて送り出される。
この際、上述した下向きおよび上向きの力により前記容器1の胴部2には、該容器1の軸方向に対して撓みが与えられる。するとこの胴部2の撓みにより前記容器1の搬送姿勢に崩れが生じ、前述した搬送速度の違いと相俟って前記容器ブロック体7における隣接した前記容器1間を引き離す力Fが大きく作用する。この結果、前記連結部にちぎれが存在する場合、そのちぎれ部の端面間が確実に引き離されるようになり、ちぎれ部の端面間に生じる隙間からちぎれの存在を確実に検出することが可能となる。
また図4(b)に示す構成によれば、前記容器1の胴部2は、前記ローラ13の突起13aにより該胴部2の肩部3側において支持されると共に、前記ローラ13の周面により前記胴部2の底部側が支持される。そしてこれらの支持点の中間位置において前記補助ローラ14に当接して該補助ローラ14と前記ローラ13との間に挟み込まれる。すると前記容器1は、前記ローラ13の軸方向に対して図4(b)に示すように若干傾いた状態で前記ローラ13および前記補助ローラ14の回転力を受けて前記第2の搬送機構12側に向けて送り出される。
この結果、前記突起13aの突出高に相当する分だけ前記容器1における胴部2の前記肩部3側と底部側とにおける搬送速度に差が生じ、前記容器1の胴部2には、該容器1の軸方向に対して撓みが与えられる。するとこの胴部2の撓みにより前記容器1の搬送姿勢に崩れが生じ、前述した搬送速度の違いと相俟って前記容器ブロック体7における隣接した前記容器1間を引き離す力Fが大きく作用する。従って前述した図4(a)に示す構成の場合と同様に前記連結部にちぎれが存在する場合、そのちぎれ部の端面間が確実に引き離されるようになり、ちぎれ部の端面間に生じる隙間からちぎれの存在を確実に検出することが可能となる。
尚、前記ローラ13に設ける前記突起13aの位置、並びに前記容器1に対する前記補助ローラ14の当接位置については、検査対象とする前記容器ブロック体7における容器1の仕様、具体的には容器1における胴部2の径と長さに応じて決定すれば良い。また検査対象とする容器ブロック体7の仕様に応じて前記突起13aの位置を調整可能に設けておくことも有用である。
以上説明したように本発明に係る樹脂製容器検査装置10は、前記容器ブロック体7を横に寝かせて載置して容器1の並び方向に搬送する第1の搬送機構11から、この第1の搬送機構11よりも搬送速度の速い第2の搬送機構12へと前記容器ブロック体7を移し替えて搬送するように構成される。そして前記第1の搬送機構11から前記第2の搬送機構12へと前記容器ブロック体7を移し替える際、その搬送速度の違いを利用して前記容器ブロック体7における隣接した容器1間に引き離し力を加えるものとなっている。
この結果、隣接した容器1間の連結部にちぎれが存在する場合、そのちぎれ部の端面間を拡げて隙間を作ることが可能となる。従って連結部のちぎれに起因する隙間が容器1間に生じるか否かを検出するだけ、前記容器ブロック体7における連結部のちぎれの有無を簡易に、しかも確実に検出することができる。また前記容器ブロック体7を搬送しながら、容器1の連結部のちぎれに起因する隙間が発生するか否かを光学的に検出するだけで良いので、ちぎれ検査自体を効率的に行うことができ、その実用的利点が多大である。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば前記容器ブロック体7における容器1の連結部が蛇腹状に撓み易いような場合には、前記第2のガイド体20により前記容器1の頭部4を第1の搬送機構11の載置面に向けて抑え込むようする。そして前記第2のガイド体20による前記容器ブロック体7の抑え込みによって前記連結部の撓みを無くし、これによって複数の容器1を整列させるようにすることも有用である。また前記第2の搬送機構12の上流端に対峙させて前記補助ローラ14を設け、該補助ローラ14と前記第2の搬送機構12との間に前記容器ブロック体7の各容器1を順に挟み込むように構成することも可能である。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 容器
2 胴部
3 肩部
4 頭部
5 蓋部
6 ツイストオフ部
7 容器ブロック体
8 翼部
10 樹脂製容器検査装置
11 第1の搬送機構(ベルトコンベア)
12 第2の搬送機構(ベルトコンベア)
13 ローラ
13a 突起(Oリング)
14 補助ローラ
15 遥動アーム
16 バランスウェイト
17 プーリ
18 モータ
19 第1のガイド体
20 第2のガイド体
21 照明光源
22 撮像装置

Claims (8)

  1. 有底筒状の胴部、この胴部に肩部を介して連なる頭部、この頭部を密閉する蓋部、およびこの蓋部に設けられて該蓋部の開封に供される板状のツイストオフ部を備えて前記胴部に液体を密封した樹脂製の容器からなり、複数個の前記容器における各胴部を相互に連結した容器ブロック体における連結部のちぎれを検査する樹脂製容器検査装置であって、
    前記容器ブロック体を横向きに寝かせて載置して該容器ブロック体を前記容器の連結方向に搬送する第1の搬送機構と、
    この第1の搬送機構の下流に設けられて前記第1の搬送機構から送り出された前記容器ブロック体を載置し、前記第1の搬送機構よりも早い搬送速度で該容器ブロック体を前記容器の連結方向に搬送する第2の搬送機構と、
    前記第1の搬送機構の下流端と前記第2の搬送機構の上流端との隙間から前記容器ブロック体を照明する照明光源と、
    この照明光源により照明された前記容器ブロック体の透過光を検査画像として撮像する撮像装置と、
    この撮像装置にて得られた検査画像を解析して前記容器ブロック体の連結部のちぎれを検出する画像処理装置と
    前記第1の搬送機構の下流端と前記第2の搬送機構の上流端との間に、前記第2の搬送機構の搬送速度と等しい周速度で回転して前記容器ブロック体における前記胴部の連結間隔を広げる力を加えながら該容器ブロック体を前記第2の搬送機構に受け渡すローラと、
    を具備したことを特徴とする樹脂製容器検査装置。
  2. 前記ローラは、その周面に前記容器ブロック体における前記容器の胴部の一部に当接するリング状の突起を備えたものである請求項に記載の樹脂製容器検査装置。
  3. 請求項に記載の樹脂製容器検査装置において、
    前記第1の搬送機構と前記第2の搬送機構とに跨って、前記容器ブロック体における前記容器の頭部に当接して該容器ブロック体の浮き上がりを防止するガイド体を備えることを特徴とする樹脂製容器検査装置。
  4. 請求項に記載の樹脂製容器検査装置において、
    更に前記ローラに対峙して設けられて該ローラとの間に前記容器ブロック体を挟み込む補助ローラを備えることを特徴とする樹脂製容器検査装置。
  5. 前記補助ローラは、前記ローラとは異なる位置において前記容器ブロック体における前記容器の胴部の一部に当接するものである請求項に記載の樹脂製容器検査装置
  6. 前記補助ローラは、前記ローラとは逆向きに回転駆動されるものである請求項に記載の樹脂製容器検査装置。
  7. 前記補助ローラは、揺動アームの一端部に軸支され、前記容器ブロック体における前記容器の胴部に対する接触荷重を軽減して設けられている請求項に記載の樹脂製容器検査装置。
  8. 前記樹脂製の容器は、注射用薬液を収納した透明または半透明のプラスチック製のアンプルからなる請求項1に記載の樹脂製容器検査装置。
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