JP6228895B2 - 遠心分離機とロータ体 - Google Patents

遠心分離機とロータ体 Download PDF

Info

Publication number
JP6228895B2
JP6228895B2 JP2014123481A JP2014123481A JP6228895B2 JP 6228895 B2 JP6228895 B2 JP 6228895B2 JP 2014123481 A JP2014123481 A JP 2014123481A JP 2014123481 A JP2014123481 A JP 2014123481A JP 6228895 B2 JP6228895 B2 JP 6228895B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
shaft
shaft body
rotor body
arm portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014123481A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016002512A (ja
Inventor
智久 矢野
智久 矢野
吉田 英樹
英樹 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Manufacturing Corp
Original Assignee
Kubota Manufacturing Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Manufacturing Corp filed Critical Kubota Manufacturing Corp
Priority to JP2014123481A priority Critical patent/JP6228895B2/ja
Publication of JP2016002512A publication Critical patent/JP2016002512A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6228895B2 publication Critical patent/JP6228895B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Centrifugal Separators (AREA)

Description

本発明は、鉛直方向に延びる軸心を回転軸線として回転可能なシャフト体と、このシャフト体に連結されてシャフト体と共に回転可能なロータ体とを備えた遠心分離機に関し、より詳しくは、このような遠心分離機において回転中にシャフト体とロータ体との連結が解除されることを防止する連結保全技術に関する。
一般的な遠心分離機は、鉛直方向に延びる軸心を持つシャフト体と、この軸心を回転軸線としてシャフト体を回転させる駆動装置と、シャフト体に連結されたロータ体と、シャフト体とロータ体を収容するチャンバと、回転時間や回転速度などの回転条件の設定や回転開始/停止の指令などに用いられる操作装置と、操作装置からの指示に基づいて駆動装置を制御する制御装置と、駆動装置とチャンバなどを収容する筐体と、チャンバを覆う蓋などを含む。
現在、シャフト体からロータ体を取り外すことが可能な遠心分離機が製造されている。この場合、シャフト体とロータ体が回転しているときに何らかの原因(多くの場合、ロータ体に発生する揚力や振動である)によってシャフト体とロータ体との連結が解除されることを防止するための連結保全機構が必要とされる。このような連結保全機構として、シャフト体にロータ体がネジ止めされる構成が知られている。しかし、この構成によると、ロータ体の交換の際にネジを抜く必要があり、ロータ体の交換が必ずしも容易ではない。このため、近年、このような構成とは異なる連結保全機構が開発されており、その一例として回転中に発生する遠心力を利用する連結保全機構が知られている(例えば特許文献1参照)。なお、ここでは回転運動系の視点から説明するので「遠心力」という表現を用いる。
遠心力を利用する連結保全機構は、一般的に、遠心力によって特定の部品が動く構成を採用している。このような構成によると、回転中はこの部品がシャフト体とロータ体との連結が解除されることを防止する役割を果たし、停止中はこの部品が自動的に元の位置に戻ることで連結の解除が可能になる。したがって、シャフト体にロータ体をネジ止めする必要がないので、ロータ体の交換が容易である。特許文献1に開示されている遠心分離機では、ロータ体が備える雄型部品が遠心力によって動いてシャフト体に形成された凹部に嵌ることによって、回転中におけるシャフト体とロータ体との連結の解除が防止される。
日本国特許第5442337号
特許文献1に開示されている遠心分離機における連結保全機構は、ロータ体に水平に取り付けられた回転軸を中心として雄型部品が鉛直面と平行に回転する構成を持つ。このため、連結保全機構の鉛直方向の寸法が大きくなりがちである。このような連結保全機構はロータ体の鉛直方向の寸法を大きくする一因になりえる。しかし、ロータ体の安定した回転を実現するためには、ロータ体の鉛直方向の寸法は小さいことが望ましい。
そこで、本発明は、回転中にシャフト体とロータ体との連結が解除されることを防止するための連結保全機構であってロータ体の鉛直方向の寸法に対する影響を抑えることのできる連結保全機構を持つ遠心分離機とロータ体を提供することを目的とする。
本発明の遠心分離機は、鉛直方向に延びる軸心を持つシャフト体と、シャフト体から取り外し可能なロータ体とを含む。シャフト体は、シャフト体とロータ体との連結のためのシャフトリンク部を含み、ロータ体は、シャフト体とロータ体との連結のためのロータリンク部を含む。シャフトリンク部とロータリンク部との連結によってシャフト体がロータ体の鉛直方向に沿った動きを妨げないようにロータ体を支持するとともに、軸心を回転軸線とするシャフト体の回転中に、シャフトリンク部とロータリンク部とがシャフト体の軸回転方向に力の作用・反作用が働くように接触することでシャフト体の回転運動がロータ体に伝達されるように、シャフトリンク部とロータリンク部のそれぞれが構成されており、ロータ体の回転軸線がシャフト体の回転軸線に一致する。ロータ体は、シャフト体が挿入されるシャフト体受容部と、ロータ体の回転軸線と平行な軸心を持つ支軸と、支軸が挿入される軸保持部を持ち支軸回りに回転可能な回転子とを含んでいる。回転子の重心は、軸保持部と異なる位置にあり、回転子は、軸保持部に関して重心が位置する側の重腕部と重心と反対側の軽腕部とを含む。支軸は、シャフト体受容部にシャフト体が挿入された状態でシャフト体に対向することとなるシャフト体容部の部位に開口部を有する空間内部に固定されている。シャフト体受容部にシャフト体が挿入された状態で開口部に対向することとなるシャフト体の部位には凹部が形成されている。回転中に、回転子の重腕部がロータ体の回転軸線から離れるように動いて回転子の軽腕部の少なくとも一部がシャフト体の凹部に入り込む。回転子の軽腕部の少なくとも一部がシャフト体の凹部に入り込んだ状態で互いに対向することとなる、凹部の鉛直上方側の部位および軽腕部の鉛直上方側の部位の少なくとも一方に傾斜面が形成されている。
本発明のロータ体は、鉛直方向に延びる軸心を回転軸線として回転可能なシャフト体を備えた遠心分離機に用いられ、このシャフト体に連結されてシャフト体と共に回転可能なロータ体であって、シャフト体が挿入されるシャフト体受容部と、ロータ体の回転軸線と平行な軸心を持つ支軸と、支軸が挿入される軸保持部を持ち支軸回りに回転可能な回転子とを含んでいる。回転子の重心は、軸保持部と異なる位置にあり、回転子は、軸保持部に関して重心が位置する側の重腕部と重心と反対側の軽腕部とを含む。支軸は、シャフト体受容部にシャフト体が挿入された状態でシャフト体に対向することとなるシャフト体容部の部位に開口部を有する空間内部に固定されており、ロータ体の回転中に、回転子の重腕部がロータ体の回転軸線から離れるように動いて回転子の軽腕部の少なくとも一部が開口部を通り抜ける。
本発明に拠れば、詳しくは後述するが、ロータ体とシャフト体の回転中にロータ体の回転子の少なくとも一部がシャフト体の凹部に入り込んで閂のような役割を果たすことによって、シャフト体とロータ体との連結が回転中に解除されることが防止される。また、このような連結保全機構の鉛直方向の寸法は実質的に回転子の鉛直方向の厚さ寸法に依存し、このため、ロータ体の鉛直方向の寸法に対する影響を抑えることができる。
本発明の実施形態の遠心分離機の概略を説明する部分断面図。 シャフト体を示す図。(a)側面図。(b)斜視図。 シャフト体とロータ体とが連結している状態のロータ体の部分断面図。 ロータ体の断面図。 鉛直上方側から見たロータ体の斜視図。 鉛直下方側から見たロータ体の斜視図。 ロータ体からシャフト体が取り外されている状態のロータ体の部分断面図。 ロータ体からシャフト体が取り外されている状態において、ロータ体を構成する部品を個別に示したロータ体の部分断面図(その1)。 ロータ体からシャフト体が取り外されている状態において、ロータ体を構成する部品を個別に示したロータ体の部分断面図(その2)。 シャフト体とロータ体とが連結している状態を示す図。(a)断面図。(b)回転子の状態を示す支軸収容部の水平断面図。 回転子を示す図。(a)平面図。(b)正面図。(c)底面図。(d)斜視図。(e)側面図。 シャフト体とロータ体とのロック状態を示す図。(a)断面図。(b)回転子の状態を示す支軸収容部の水平断面図。(c)回転子に作用する力を示す図。(d)回転子に作用する力の力学的バランスを説明する図。 連結保全機構をロータ体の鉛直下方側に配置することの利点を説明する図。(a)連結保全機構がロータ体の鉛直上方側に配置されている場合。(b)連結保全機構がロータ体の鉛直下方側に配置されている場合。 複数の回転子を含む支軸収容部の水平断面図。(a)2個の回転子を含む支軸収容部。(b)3個の回転子を含む支軸収容部。 シャフト体をロータ体に挿入する際の様子を示す図。(a)断面図。(b)(a)の破線丸囲み部分を鉛直上方から見た図。(c)回転子に作用する力を示す図。
図面を参照して本発明の一実施形態である遠心分離機1を説明する。遠心分離機1は、図1に示すように、遠心分離機1の通常の使用状態において鉛直方向に延びる軸心を持つシャフト体200と、この軸心を回転軸線としてシャフト体200を回転させる駆動装置2と、シャフト体200に連結されたロータ体300と、シャフト体200とロータ体300を収容するチャンバ3と、回転時間や回転速度などの回転条件の設定や回転開始/停止の指令などに用いられる操作装置5と、操作装置5からの指示に基づいて駆動装置2を制御する制御装置6と、駆動装置2とチャンバ3などを収容する筐体4と、チャンバ3を覆う蓋7などを含む。遠心分離機1の振動を低減するため駆動装置2は防振ゴム8を介して筐体4に固定されている。
<シャフト体の構造>
図2に示すように、シャフト体200は、円柱状の基部201と、鉛直上方側で基部201に連なる直円錐台状の段差部202と、鉛直上方側で段差部202に連なる円柱状の軸部203とによって構成されている。基部201の直径は段差部202の鉛直下方側の直径と同じであり、軸部203の直径は段差部202の鉛直上方側の直径と同じである。基部201の軸心と段差部202の軸心と軸部203の軸心は同じ直線上にあり、この直線がシャフト体200の軸心である。シャフト体200は、遠心分離機1の通常の使用状態において鉛直方向に延びるシャフト体200の軸心を回転軸線290として、回転軸線290回りに回転自在である。
基部201の側壁201aには凹部201bが形成されている。この例では、凹部201bは側壁201aを一巡りする環状の溝の形状を有する。
シャフト体200の軸部203側の端部200aは中空になっており、この中空部分の水平底部200a1に複数のピン205が互いに間隔を空けて鉛直に立っている。各ピン205は、円柱状の基部と、鉛直上方側でこの基部に連なる直円錐状の尖端部とによって構成されている。この例では、回転軸線290から同じ距離(以下、第1配置距離という)で4個のピン205が回転軸線290周りに等間隔で配置されている。
<ロータ体の構造>
ロータ体300は、後述するようにシャフト体200と連結可能な構造を持ち、それ故、シャフト体200と共に回転可能である。図3に示すように、ロータ体300がシャフト体200に連結された状態で、ロータ体300の回転軸線390はシャフト体200の回転軸線290に一致する。以下、ロータ体300の回転軸線390が鉛直方向と平行であってロータ体300の通常の使用状態における向きにロータ体300が配置されている状況を前提に、ロータ体300の構造を説明する。
図3〜図9に示すように、ロータ体300は、シャフト体200が挿入されるシャフト体受容部301と、遠心分離処理されるサンプルが入った複数の容器70(図13参照)を収容可能なサンプル収容部302と連結具309とによって構成されている。この例では、サンプル収容部302は鉛直下方側の径が鉛直上側の径よりも大である直円錐台状の外観形状を有しており、回転軸線390に沿ったサンプル収容部302の中央部分の円柱領域はシャフト体受容部301を構成する軸受容部301aであり、シャフト体受容部301の軸受容部301aとサンプル収容部302とが一体に形成されている。この例では、シャフト体受容部301は、この軸受容部301aと後述する支軸収容部301bとによって構成されている。
サンプル収容部302の鉛直上方の中央部分は鉛直下方に向かってテーパー状に窪んでおり、環状のテーパー面302aが形成されている。テーパー面302aに開口を持つサンプル収容穴302bが、サンプル収容部302の斜面302cに沿うようにサンプル収容部302に形成されている。サンプルが入った容器70はサンプル収容穴302bに挿入される(図13参照)。
シャフト体受容部301を構成する軸受容部301aは、この例では、上述の窪みの底面302dを上面として持ち、回転軸線390に沿った軸受容部301aの中央部分は中空になっている。具体的には、この中空部分は、シャフト体200の軸部203の直径よりやや大きい直径を持つ円柱状の第1中空部301a1と、第1中空部301a1に鉛直下方側で連通していてシャフト体200の段差部202よりやや大きい直円錐台状の第2中空部301a2と、第2中空部301a2に鉛直下方側で連通していて第2中空部301a2の鉛直下方側の直径よりも大きい直径を持つ円柱状の第3中空部301a3と、第1中空部301a1に鉛直上方側で連通していて第1中空部301a1の直径よりも大きい直径を持つ円柱状の第4中空部301a4とによって構成されている。
シャフト体受容部301を構成する支軸収容部301bは、この例では、回転軸線390の方向に伸びる円筒状の形状を有しており、支軸収容部301bの外径は第3中空部301a3の直径よりやや小さく、支軸収容部301bの内径はシャフト体200の基部201の直径よりやや大きい。支軸収容部301bの側壁には貫通孔301b1が形成されており、貫通孔301b1は支軸収容部301bの内壁面301b2に内側開口部301b3と支軸収容部301bの外壁面301b4に外側開口部301b5を持つ。
貫通孔301b1には、回転軸線390と平行な軸心を持つ円柱状の支軸305が固定されていて、この支軸305には、支軸305が挿入される軸保持部307aを持ち支軸305回りに回転可能な回転子307が取り付けられている。この例では、軸保持部307aは貫通孔であり、回転子307は支軸305に沿って動くことができる。回転子307の底部は貫通孔301b1の底部と接触できる構成になっている。回転子307は、回転子307が内側開口部301b3からも外側開口部301b5からも通り抜けないように貫通孔301b1に収容可能であって、且つ、回転子307の回転に応じて回転子307の一部が内側開口部301b3から通り抜けることのできるような、大きさと形状を持つ。回転子307の詳細については後で説明する。
支軸収容部301bは第3中空部301a3に挿入されて図示しないネジを用いて軸受容部301aにネジ止めされている。このように、ロータ体300は、シャフト体受容部301と支軸305と回転子307とを含む構成を持つ。
また、図8、図9に示す連結具309は、第4中空部301a4の直径よりもやや小さい直径を持つ円柱状の基部3091と、基部3091に鉛直下方側で連なっていて第1中空部301a1の直径よりもやや小さい直径を持つ円柱状の軸部3092と、軸部3092の水平底部3092a(図15参照)に互いに間隔を空けて鉛直に立っている複数のピン3093とによって構成されている。基部3091の軸心と軸部3092の軸心は同じ直線上にあり、この直線が連結具309の軸心である。この例では、連結具309の軸心から同じ距離(以下、第2配置距離という)で4個のピン3093が軸心周りに等間隔で配置されている。各ピン3093は、円柱状の基部と、この基部に鉛直下方側で連なる直円錐状の尖端部とによって構成されている。連結具309は、基部3091が第4中空部301a4に挿入され且つ軸部3092およびピン3093が第1中空部301a1に挿入されるようにして、軸受容部301aに図示しないネジを用いてネジ止めされている。このとき、連結具309の軸心は、ロータ体300の回転軸線390の延長線上にある。このように、ロータ体300は連結具309も含む。
<シャフト体とロータ体との連結機構>
シャフト体200とロータ体300との連結機構は、シャフト体200がロータ体300を支持するとともに、シャフト体200の回転運動をロータ体300に伝達する機械機構である。以下、図3、図7、図10を参照して、この連結機構を説明する。
シャフト体200はロータ体300のシャフト体受容部301に挿入される。このとき、シャフト体200の軸部203がロータ体300の第1中空部301a1に挿入され、シャフト体200の段差部202がロータ体300の第2中空部301a2に挿入され、シャフト体200の基部201が支軸収容部301bの中空部分に挿入されている。シャフト体200の段差部202のテーパー面202a(図2参照)は、第2中空部301a2を囲む軸受容部301aの内壁面と鉛直方向に力の作用・反作用が働くように接触するので、ロータ体300はシャフト体200によって鉛直方向に支持される。
ロータ体300がシャフト体200によって鉛直方向に支持されている状態において、連結具309のピン3093は、シャフト体200の端部200aの中空部分に入り込んでいる。より詳しくは、ロータ体300の回転軸線390とシャフト体200の回転軸線290が一致し且つ第1配置距離と第2配置距離が等しいため、連結具309の4個のピン3093と端部200aの中空部分に立っている4個のピン205とが互い違いになるように、連結具309の4個のピン3093が端部200aの中空部分に入り込んでいる。解りやすく述べれば、この状態は、互いに向かい合う二つの冠歯車が一方の冠歯車の歯と他方の冠歯車の歯とが噛むように連結されている状態と類似している。このため、シャフト体200が回転軸線290回りに回転すると、連結具309のピン3093の軸部とシャフト体200のピン205の軸部とが軸回転方向に力の作用・反作用が働くように接触し、シャフト体200の回転運動がロータ体300に伝達される。
なお、上述の連結機構によると、シャフト体200をロータ体300のシャフト体受容部301に挿入する際に、連結具309のピン3093とシャフト体200のピン205とが衝突する場合がある。しかし、この場合、ピン3093のテーパー状に形成されている尖端部とピン205のテーパー状に形成されている尖端部とが接触して、回転軸線290回りの軸回転方向に力の作用・反作用が働き、この結果、シャフト体200が回転する。従って、自動的にピン3093とピン205との衝突が解消されて、シャフト体200とロータ体300との連結が達成される。
また、上述の連結機構によると、シャフト体200とロータ体300とが連結されている状態であっても、鉛直上方に向かうロータ体300の動きが妨げられない。したがって、ロータ体300を鉛直上方に引き上げることによって、シャフト体200からロータ体300を取り外すことが容易である。
シャフト体とロータ体との連結機構は、上述の連結機構に限定されない。例えば、シャフト体200の軸部203の外壁面に一巡りする歯車状の歯を形成し、ロータ体300の第1中空部301a1を囲む軸受容部301aの内壁面に一巡りする内歯車状の歯を形成した構成を連結機構として採用してもよく、この場合、ピン3093とピン205は不要である。
要するに、シャフト体とロータ体との連結機構は、次のような構成であればよい。シャフト体200が、シャフト体200とロータ体300との連結のためのシャフトリンク部を含んでおり、ロータ体300が、シャフト体200とロータ体300との連結のためのロータリンク部を含んでおり、シャフトリンク部とロータリンク部との連結によってシャフト体200がロータ体300の鉛直方向に沿った動きを妨げないようにロータ体300を支持するとともに、シャフト体200の回転中に、シャフトリンク部とロータリンク部とがシャフト体の軸回転方向に沿って力の作用・反作用が働くように接触することでシャフト体200の回転運動がロータ体300に伝達されるように、シャフトリンク部とロータリンク部のそれぞれが構成されている。遠心分離機1の連結機構によると、ピン205に係る構成および段差部202のテーパー面202aがシャフトリンク部に相当し、ピン3093に係る構成および第2中空部301a2を囲む軸受容部301aの内壁面がロータリンク部に相当する。
なお、支軸収容部301bはロータ体300の必須構成要素ではない。例えば、軸受容部301aの内壁面に開口部を持つ空間が軸受容部301aに形成されていて、この空間内部に支軸305と回転子307が収容されている構成も許容される。換言すれば、軸受容部301aと支軸収容部301bとが一体に形成されている構成であってもよい。要するに、支軸305は、シャフト体受容部301にシャフト体200が挿入されている状態でシャフト体200に対向することとなるシャフト体容部301の部位に開口部を有する空間内部に固定されていればよい。回転子307は、ロータリンク部よりも鉛直下方側に、または、ロータ体300の重心よりも鉛直下方側に配置されている。
<連結保全機構>
既述のように、上述の連結機構によると、シャフト体200とロータ体300とが連結されている状態であっても、鉛直上方に向かうロータ体300の動きは妨げられない。このことはシャフト体200とロータ体300が回転しているときにも当てはまる。このため、遠心分離機1は、シャフト体200とロータ体300が回転しているときに何らかの原因(多くの場合、ロータ体300に発生する揚力や振動である)によってシャフト体200とロータ体300との連結が解除されることを防止するための連結保全機構を持つ。以下、図10,11,12を参照して、この連結保全機構について説明する。
まず、図11を参照して、回転子307について説明を加える。肉厚板状の剛体である回転子307の重心は軸保持部307aと異なる位置にあり、回転子307は、軸保持部307aに関して回転子307の重心が位置する側の重腕部307bと当該重心と反対側の軽腕部307cとによって構成されている。この例では、回転子307は図11に示すように任意の位置での水平断面が三日月状の形状を有していて、重腕部307bと軽腕部307cは一体に形成されている。
シャフト体200とロータ体300が回転すると回転子307に遠心力が作用する。回転子307は回転子307の重心位置と異なる位置で支軸305に取り付けられているため、支軸305回りにトルクが発生する。したがって、回転子307の重腕部307bがロータ体300の回転軸線390から離れるように動いて回転子307の軽腕部307cの少なくとも一部が内側開口部301b3を通り抜ける。ところで、シャフト体200がロータ体300のシャフト体受容部301に挿入されている状態では、図3,10に示すように、支軸収容部301bの内側開口部301b3はシャフト体200の凹部201bに面している。このため、内側開口部301b3を通り抜けた軽腕部307cの少なくとも一部が、シャフト体200の凹部201bに入り込む(図12参照)。したがって、鉛直上方に向かうロータ体300の動きが妨げられ、シャフト体200とロータ体300との連結の解除が防止される。以下、この状態をロック状態と呼称する。
図12を参照してロック状態における力学的バランスを説明する。この説明に先立ち、再び図2,11を参照しながら連結保全機構について説明を加えておく。シャフト体200の凹部201bは、鉛直面201b1と、凹部201bの鉛直上方側の部位に基部201の側壁201aから鉛直面201b1に連なり鉛直下方に向かってテーパー状に形成されている上側環状傾斜面201b2と、凹部201bの鉛直下方側の部位に基部201の側壁201aから鉛直面201b1に連なり鉛直上方に向かってテーパー状に形成されている下側環状傾斜面201b3とによって構成されている。また、回転子307の軽腕部307cの鉛直上方側の部位であって、ロック状態において上側環状傾斜面201b2に面する部位に傾斜面307dが形成されている。この例では、回転子307の鉛直上面と側面の境の領域全体に傾斜面307dが形成されている。傾斜面と鉛直方向との間の狭角つまり鉛直方向に成す勾配θが好ましくは20度以上70度以下の面であればよい。なお、この勾配θは、後述の力F3の働く向きに影響を与えるので、試作を重ねた結果、30度以上60度以下であることがより好ましく、40度以上50度以下であることが最も好ましい。
ロータ体300の回転中の上下動を防止するなどの観点から、ロック状態として、ロータ体300の回転中に回転子307の傾斜面307d(より正確に言えば、軽腕部307cに形成されている傾斜面307d)がシャフト体200の上側環状傾斜面201b2に接触しているようなロック状態が好ましい。このようなロック状態では、遠心力に起因して回転子307が受ける力F1と、上側環状傾斜面201b2からその法線方向に沿って回転子307が受ける力F3と、支軸収容部301bの底部からその法線方向に沿って回転子307が受ける力F2とが釣り合っている(図12(c)(d)参照)。
また、軽腕部307cの少なくとも一部がシャフト体200の凹部201bに入り込んでいるが傾斜面307dが上側環状傾斜面201b2と接触していないようなロック状態であっても、シャフト体200とロータ体300の回転中に、ロータ体300に作用する重力を超える鉛直上方向きの力がロータ体300に作用すると、回転子307の傾斜面307dがシャフト体200の上側環状傾斜面201b2に接触するので、結果的に、上述の力学的バランスが達成される。
このように、いずれにしてもロック状態の維持が可能である。この結果、シャフト体200とロータ体300との連結の解除が防止される。なお、回転子307に作用する遠心力は、回転子307の質量、回転軸線390から回転子307までの距離、ロータ体300の角速度によって決まるので、上述の力学的バランスを考慮して回転子307は重量物例えば鉄といった金属で作られているのが好ましい。
このような連結保全機構によると、シャフト体200とロータ体300が停止しても、軽腕部307cの少なくとも一部がシャフト体200の凹部201bに入り込んだ状態、つまりロック状態が保たれたままになる。このロック状態において、ロータ体300を鉛直上方に動かそうとすると、回転子307の傾斜面307dがシャフト体200の上側環状傾斜面201b2に接触し、軽腕部307cには回転軸線390から離れる向きに力の水平成分が作用する。この水平成分が、遠心力が発生していないため、回転子307と支軸収容部301bとの間の摩擦力を超えることは容易である。よって、この水平成分に起因して、支軸305回りにトルクが発生し、ロータ体300の回転軸線390から離れるように軽腕部307cが動く。この結果、軽腕部307cは支軸収容部301bの貫通孔301b1に収容され、つまりロック状態が解消され、ロータ体300をシャフト体200から取り外すことができる。
なお、このような連結保全機構が達成されるには、回転子307の傾斜面307dとシャフト体200の上側環状傾斜面201b2のいずれか一方が存在すれば十分である。
上述の遠心分離機1は回転子307が水平面と平行に回転する構成を持っている。このため、連結保全機構の鉛直方向の寸法は実質的に回転子307の鉛直方向の厚さ寸法と同じである。このため、遠心分離機1の連結保全機構は、ロータ体に水平に取り付けられた回転軸を中心として雄型部品が鉛直面と平行に回転する構成、つまり鉛直方向に当該回転軸と当該雄型部品の重心との距離を確保する必要のある構成を持つ連結保全機構(特許文献1参照)と比べて、十分に連結保全機構の鉛直方向の寸法を低減でき、ロータ体の鉛直方向の寸法に対する影響を抑えることができる。また、特許文献1に開示される連結保全機構と異なり、遠心分離機1の連結保全機構では、上述の摩擦力F4も回転中のロック状態を維持する力学的バランスに寄与する。このため、回転中のロック状態の安定が図られやすい。
また、上述の遠心分離機1によると、連結保全機構の主要構成要素である回転子307は、ロータリンク部よりも鉛直下方側に、または、ロータ体300の重心よりも鉛直下方側に配置されているので、連結保全機構をロータ体300の回転半径方向に大きくすることができ、この結果、回転子307に作用する遠心力を大きくすることが容易である。仮に、ロータ体300の回転半径方向に大きい連結保全機構50を、ロータリンク部よりも鉛直上方側に、あるいは、ロータ体300の重心よりも鉛直上方側に配置すると、ロータ体300への容器70の取り付けあるいはロータ体300からの容器70の取り外しの容易性や連結保全機構50がサンプル収容穴302bの開口部に近くなることからサンプル収容穴302bの開口部周りの強度の確保を考慮して、図13(a)に示すように、ロータ体300がロータ体300の回転半径方向に大きくなってしまう。ロータ体300がロータ体300の回転半径方向に大きくなると、風損の増大やロータ体300の慣性モーメントの増大を招く。風損や慣性モーメントの増大はモータ2の大出力化を招く。また、風損の増大は空気摩擦による発熱量の増大を招き、図示しない冷却装置の大出力化を招く。このように、ロータ体300がロータ体300の回転半径方向に大きくなると、遠心分離機の大型化や製作コストの増大を招いてしまう。反対に、上述の遠心分離機1の連結保全機構50は、もともとロータ体300の回転半径方向により大きな寸法を持つロータ体300の部位(ロータリンク部よりも鉛直下方側の部位、または、ロータ体300の重心よりも鉛直下方側の部位)に配置可能な構成を持つので、ロータ体300の回転半径方向の寸法に与える影響が少なく(図13(b)参照)、遠心分離機1の小型化や製作コストの低減をもたらす。
また、遠心分離機のロータ体は用途に応じて大きさ、形状、単位時間当たりの回転数が異なり、一般的に、高速回転用ロータ体や重くて大きいロータ体はシャフト体への連結がしっかりと保全される必要があるので、連結保全機構はロータ体ごとに設計される望まれる。この点、上述の遠心分離機1によると、連結保全機構の主要構成要素である回転子307はロータ体300に含まれるので、ロータ体300の用途に応じて適切なロック状態が達成されるようにロータ体300ごとに回転子307の形状、質量、大きさ、数、配置場所を設計できる。例えば、図14に示すように、ロータ体300が回転軸線390回りに等間隔で複数の回転子307を含む構成も許容される。
<他の好ましい特徴1>
回転子307は支軸305回りに回転自在であるため、シャフト体200をロータ体300のシャフト体受容部301に挿入する際に、回転子307の軽腕部307cの少なくとも一部が内側開口部301b3を通り抜けた状態になっている場合がある。このような場合であってもシャフト体200の挿入が可能な構成を図15を参照して説明する。
回転子307の軽腕部307cの少なくとも一部がシャフト体200の凹部201bに入り込んだ状態で凹部201b(具体的には、下側環状傾斜面201b3)に対向することとなる軽腕部307cの鉛直下方側の部位に傾斜面307eが形成されている(図11参照)。このため、シャフト体200をロータ体300のシャフト体受容部301に挿入する際にシャフト体200が回転子307に衝突したとしても、この場合、シャフト体200の端部200aあるいは段差部202のテーパー面202aが傾斜面307eに当るので、支軸305回りの軸回転方向に力の作用・反作用が働き、この結果、回転子307が回転する。従って、自動的にシャフト体200と回転子307との衝突が解消される。このような構成によると、回転子307に遠心力が作用していない状態において内側開口部301b3からも外側開口部301b5からも通り抜けないように回転子307を貫通孔301b1に収容するように回転子307を保持する弾性部材が不要であり、コスト低減が可能である。
<他の好ましい特徴2>
上述のように、ロータ体300の回転軸線390から離れるように回転子307の軽腕部307cが動くと、重腕部307bの少なくとも一部が内側開口部301b3を通り抜ける可能性がある。重腕部307bの少なくとも一部が内側開口部301b3を通り抜けることを防止するための構成を説明する。
シャフト体受容部301は、重腕部307bの少なくとも一部が内側開口部301b3を通り抜ける前に回転子307と接触し、軽腕部307cがロータ体300の回転軸線390から離れるような向きの回転子307の動きを止める止め具を含む。あるいは、重腕部307bの少なくとも一部が内側開口部301b3を通り抜ける前に回転子307と接触し、軽腕部307cがロータ体300の回転軸線390から離れるような向きの回転子307の動きを止める鉛直面がシャフト体受容部301に形成されている。遠心分離機1の例では、図10(b)に示すように後者の構成が採用されており、支軸収容部301bの貫通孔301b1に重腕部307bと接触可能な鉛直面301b8が形成されている。重腕部307bが鉛直面301b8に接触している状態において、内側開口部301b3に向かう回転子307の面307gは、内側開口部301b3周囲の形状に倣う形状を有する。
このような構成によると、ロータ体300をシャフト体200に取り付ける際にシャフト体200が回転子307に接触して回転子307の軽腕部307cが回転軸線390から離れるように動いた結果、回転子307の重腕部307bの少なくとも一部が内側開口部301b3を通り抜けてロータ体300とシャフト体200との取り付けを妨げるということを防止できる。また、ロータ体300をシャフト体200から取り外す際にシャフト体200が回転子307に接触して回転子307の軽腕部307cが回転軸線390から離れるように動いた結果、回転子307の重腕部307bの少なくとも一部が内側開口部301b3を通り抜けてシャフト体200の凹部201bに入り込むということを防止できる。
なお、上述の止め具や鉛直面に替えて、<他の好ましい特徴1>で説明したように、内側開口部301b3を通り抜け得る重腕部307bの部位であって鉛直下方側の部位に傾斜面を形成することによっても、<他の好ましい特徴1>で説明した効果と同様の効果が得られる。しかし、回転子307に作用する遠心力は回転子307の質量、回転軸線390から回転子307までの距離、ロータ体300の角速度によって決まることから、重腕部307bに傾斜面を形成すると重腕部307bの質量が軽腕部307cの質量に対して相対的に低下し、回転子307に働くトルクが減少してしまう。連結保全機構を十全ならしめる観点からは、重腕部307bに傾斜面を形成した構成よりも<他の好ましい特徴2>の構成の方が好ましい。
<他の好ましい特徴3>
回転子307に作用する遠心力は、回転子307の質量、回転軸線390から回転子307までの距離、ロータ体300の角速度によって決まる。これらの条件次第で不必要に強い遠心力が回転子307に作用して軽腕部307cが凹部201bに深く入り込むとロック状態を解消し辛くなることがある。不必要に強い遠心力が回転子307に作用して軽腕部307cが凹部201bに深く入り込むことを防止するための構成を説明する。
シャフト体受容部301は、回転子307と接触することによって軽腕部307cの可動範囲を制限する止め具を含む。あるいは、シャフト体受容部301に、回転子307と接触することによって軽腕部307cの可動範囲を制限する鉛直面が形成されている。遠心分離機1の例では、図10,12に示すように後者の構成が採用されている。つまり、上述のように、支軸収容部301bの外側開口部301b5から第3中空部301a3を囲む軸受容部301aの内壁面を臨める構成であり、この内壁面がこの鉛直面に相当する。重腕部307bがこの内壁面に接触すると回転子307の軽腕部307cは凹部201bに向かって動くことができなくなる。
このような構成によると、回転子307の軽腕部307cが凹部201bに向かって動くことのできる範囲が制限されるので、不必要に強い遠心力が回転子307に作用して軽腕部307cが凹部201bに深く入り込むことを防止することができる。また、<他の好ましい特徴1>で説明した構成(例:傾斜面307e)だけでは支軸305回りの軸回転方向に力の作用・反作用が回転子307に働くことが難しいほどに回転子307の軽腕部307cの少なくとも一部が内側開口部301b3を通り抜けた状態になることを防止できる。よって、ロータ体300のシャフト体受容部301へのシャフト体200の挿入がいっそう容易になる。
この他、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、シャフト体の構成は上述の構成に限定されず、例えば、複数の部品を連結した構成であってもよい。また、ロータ体の構成は、サンプル収容穴がロータ体に対して固定されている上述の構成に限定されず、例えば、サンプルが入った容器を保持する容器保持具がロータ体の回転によって鉛直面と平行に回転可能な構成であってもよい。
200 シャフト体
201b 凹部
300 ロータ体
301 シャフト体受容部
305 支軸
307 回転子
307a 軸保持部
307b 重腕部
307c 軽腕部
307d 傾斜面

Claims (10)

  1. 鉛直方向に延びる軸心を持つシャフト体と、
    上記シャフト体から取り外し可能なロータ体とを含み、
    上記シャフト体は、上記シャフト体と上記ロータ体との連結のためのシャフトリンク部を含み、
    上記ロータ体は、上記シャフト体と上記ロータ体との連結のためのロータリンク部を含み、
    上記シャフトリンク部と上記ロータリンク部との連結によって上記シャフト体が上記ロータ体の鉛直方向に沿った動きを妨げないように上記ロータ体を支持するとともに、上記軸心を回転軸線とする上記シャフト体の回転中に、上記シャフトリンク部と上記ロータリンク部とが上記シャフト体の軸回転方向に力の作用・反作用が働くように接触することで上記シャフト体の回転運動が上記ロータ体に伝達されるように、上記シャフトリンク部と上記ロータリンク部のそれぞれが構成されており、
    上記ロータ体の回転軸線が、上記シャフト体の回転軸線に一致する
    遠心分離機であって、
    上記ロータ体は、
    上記シャフト体が挿入されるシャフト体受容部と、
    上記ロータ体の回転軸線と平行な軸心を持つ支軸と、
    上記支軸が挿入される軸保持部を持ち上記支軸回りに回転可能な回転子とを含んでおり、
    上記回転子の重心は、上記軸保持部と異なる位置にあり、
    上記回転子は、上記軸保持部に関して上記重心が位置する側の重腕部と上記重心と反対側の軽腕部とを含み、
    上記支軸は、上記シャフト体受容部に上記シャフト体が挿入された状態で上記シャフト体に対向することとなる上記シャフト体容部の部位に開口部を有する空間内部に固定されており、
    上記シャフト体受容部に上記シャフト体が挿入された状態で上記開口部に対向することとなる上記シャフト体の部位に凹部が形成されており、
    上記回転中に、上記回転子の上記重腕部が上記ロータ体の回転軸線から離れるように動いて上記回転子の上記軽腕部の少なくとも一部が上記シャフト体の上記凹部に入り込み、
    上記回転子の上記軽腕部の少なくとも一部が上記シャフト体の上記凹部に入り込んだ状態で互いに対向することとなる、上記凹部の鉛直上方側の部位および上記軽腕部の鉛直上方側の部位の少なくとも一方に第1傾斜面が形成されている
    ことを特徴とする遠心分離機。
  2. 請求項1に記載の遠心分離機であって、
    上記回転子は、
    上記ロータリンク部よりも鉛直下方側に、または、上記ロータ体の重心よりも鉛直下方側に配置されている
    ことを特徴とする遠心分離機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の遠心分離機であって、
    上記回転子の上記軽腕部の少なくとも一部が上記シャフト体の上記凹部に入り込んだ状態で上記凹部に対向することとなる上記軽腕部の鉛直下方側の部位に第2傾斜面が形成されている
    ことを特徴とする遠心分離機。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の遠心分離機であって、
    上記シャフト体受容部が、上記回転子と接触することによって上記重腕部の少なくとも一部が上記開口部を通り抜けることを妨げる第1止め具を含む、
    または、
    上記シャフト体受容部に、上記回転子と接触することによって上記重腕部の少なくとも一部が上記開口部を通り抜けることを妨げる第1鉛直面が形成されている
    ことを特徴とする遠心分離機。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の遠心分離機であって、
    上記シャフト体受容部が、上記回転子と接触することによって上記軽腕部の可動範囲を制限する第2止め具を含む、
    または、
    上記シャフト体受容部に、上記回転子と接触することによって上記軽腕部の可動範囲を制限する第2鉛直面が形成されている
    ことを特徴とする遠心分離機。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の遠心分離機であって、
    上記開口部に向かう上記回転子の面は、上記開口部周囲の形状に倣う形状を有する
    ことを特徴とする遠心分離機。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の遠心分離機であって、
    上記第1傾斜面は30度以上60度以下の勾配を持つ
    ことを特徴とする遠心分離機。
  8. 鉛直方向に延びる軸心を回転軸線として回転可能なシャフト体を備えた遠心分離機に用いられ、当該シャフト体に連結されて上記シャフト体と共に回転可能なロータ体であって、
    上記シャフト体が挿入されるシャフト体受容部と、
    上記ロータ体の回転軸線と平行な軸心を持つ支軸と、
    上記支軸が挿入される軸保持部を持ち上記支軸回りに回転可能な回転子とを含んでおり、
    上記回転子の重心は、上記軸保持部と異なる位置にあり、
    上記回転子は、上記軸保持部に関して上記重心が位置する側の重腕部と上記重心と反対側の軽腕部とを含み、
    上記支軸は、上記シャフト体受容部に上記シャフト体が挿入された状態で上記シャフト体に対向することとなる上記シャフト体容部の部位に開口部を有する空間内部に固定されており、
    上記ロータ体の回転中に、上記回転子の上記重腕部が上記ロータ体の回転軸線から離れるように動いて上記回転子の上記軽腕部の少なくとも一部が上記開口部を通り抜ける
    ロータ体。
  9. 請求項8に記載のロータ体であって、
    上記軽腕部の鉛直上方側の部位に傾斜面が形成されている
    ことを特徴とするロータ体。
  10. 請求項8または請求項9に記載のロータ体であって、
    上記ロータ体は、上記シャフト体が上記ロータ体の鉛直方向に沿った動きを妨げないように上記ロータ体を支持する上記連結のためのロータリンク部を含み、
    上記回転子は、上記ロータリンク部よりも鉛直下方側に、または、上記ロータ体の重心よりも鉛直下方側に配置されている
    ことを特徴とするロータ体。
JP2014123481A 2014-06-16 2014-06-16 遠心分離機とロータ体 Active JP6228895B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014123481A JP6228895B2 (ja) 2014-06-16 2014-06-16 遠心分離機とロータ体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014123481A JP6228895B2 (ja) 2014-06-16 2014-06-16 遠心分離機とロータ体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016002512A JP2016002512A (ja) 2016-01-12
JP6228895B2 true JP6228895B2 (ja) 2017-11-08

Family

ID=55222238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014123481A Active JP6228895B2 (ja) 2014-06-16 2014-06-16 遠心分離機とロータ体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6228895B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024006307A1 (en) * 2022-06-28 2024-01-04 Fiberlite Centrifuge Llc Radial locking system for attaching a rotor
WO2024020056A1 (en) * 2022-07-19 2024-01-25 Fiberlite Centrifuge Llc Rotational locking system for attaching a rotor
WO2024025771A1 (en) * 2022-07-28 2024-02-01 Fiberlite Centrifuge Llc Interlocking cones system for attaching a rotor

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3485978B1 (en) * 2016-07-13 2020-12-16 Kubota Manufacturing Corporation Rotor mounting structure and centrifugal separator
CN112044608B (zh) * 2020-10-12 2024-04-16 武汉成名仪器有限公司 实验室离心机转子平衡锁定装置、离心机转子和离心机

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4218399Y1 (ja) * 1964-04-28 1967-10-24
JP3861476B2 (ja) * 1998-09-30 2006-12-20 日立工機株式会社 遠心分離機
DE102008045556A1 (de) * 2008-09-03 2010-03-04 Thermo Electron Led Gmbh Zentrifuge mit einem Kupplungselement zur axialen Verriegelung eines Rotors
JP5442337B2 (ja) * 2009-06-30 2014-03-12 株式会社久保田製作所 遠心分離機、遠心分離機用ロータ
DE102012011531B4 (de) * 2012-06-08 2016-11-10 Thermo Electron Led Gmbh Set aus Antriebskopf und Nabe zur lösbaren Verbindung eines Antriebes mit einem Rotor einer Zentrifuge für einen weiten Drehzahlbereich

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024006307A1 (en) * 2022-06-28 2024-01-04 Fiberlite Centrifuge Llc Radial locking system for attaching a rotor
WO2024020056A1 (en) * 2022-07-19 2024-01-25 Fiberlite Centrifuge Llc Rotational locking system for attaching a rotor
WO2024025771A1 (en) * 2022-07-28 2024-02-01 Fiberlite Centrifuge Llc Interlocking cones system for attaching a rotor

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016002512A (ja) 2016-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6228895B2 (ja) 遠心分離機とロータ体
KR101214104B1 (ko) 원심분리기, 원심분리기용 로터
US10682616B2 (en) Centrifuge with exchangeable rotors
JP5250101B2 (ja) 遠心分離機
EP2337637B1 (en) Centrifugal separator
JP6069411B2 (ja) 遠心分離器
JP6082769B2 (ja) 遠心分離機の駆動部とロータとを着脱可能に接続するドライブヘッド、ドライブヘッドを含むキット、及び遠心分離機
JP2016203163A (ja) 遠心分離機用ハイブリッドロータ、ハイブリッドロータ及び遠心分離容器を備えた装置、及び遠心分離容器
JP2013255914A (ja) 遠心分離機のロータに駆動システムを着脱可能に連結するための遠心分離機のドライブヘッド、そのドライブヘッドを含んで構成された遠心分離機用セット及び遠心分離機
JP3861476B2 (ja) 遠心分離機
US9731301B2 (en) Swing rotor with holding pins fixed to branch arms and having connection part connecting the branch arms for centrifuge and centrifuge
WO2016052342A1 (ja) エンコーダ、保持部材、エンコーダの取り付け方法、駆動装置、ロボット装置及びステージ装置
JP6924143B2 (ja) デュアル遠心分離機のロータ
JP4613905B2 (ja) 遠心分離機用ロータとこれを備えた遠心分離機
JP2018500163A (ja) 二重遠心分離機のロータ
JP2017039089A (ja) ボールバランサーを備える回転駆動系の支持構造
JP2007090325A (ja) 遠心分離機
JP2006159005A (ja) 遠心機
JP6040311B2 (ja) 遠心分離装置
US1373085A (en) Driving means for centrifugal bowls
JP3840888B2 (ja) 遠心分離機及びそのロータ
JP6107165B2 (ja) 遠心機用ロータおよび遠心機
JP6260699B2 (ja) 遠心機
CN102973125B (zh) 一种榨汁机用联轴器装置
JPH04290563A (ja) 遠心機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171010

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171016

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6228895

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250