JP6228800B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエハ、液晶ディスプレイ用基板、プラズマディスプレイ用基板、有機EL用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスプレイ用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、太陽電池用基板(以下、単に基板と称する)に対して、処理液により洗浄、エッチング等の処理を行った後、溶剤蒸気により基板を乾燥させる基板処理装置に関する。
従来、この種の装置として、処理液を貯留し、基板を収容する処理槽と、処理槽の周囲を囲ったチャンバと、チャンバ内部を減圧するための第1排出口と、チャンバ底部から気体や処理液を排出する第2排出口と、チャンバ内に溶剤蒸気を供給するノズルとを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このように構成された基板処理装置は、処理槽内の処理液に基板を浸漬させて洗浄を行う。洗浄処理が完了すると、チャンバ内にノズルから溶剤蒸気が供給され、チャンバ内が溶剤蒸気雰囲気とされる。次いで、基板を処理槽内から処理槽の上方へ上昇させるとともに、処理槽内の処理液をチャンバ底部に排出させ、第2排出口から処理液をチャンバ外へ排出させる。その後、第1排出口からチャンバ内を減圧させることにより、基板に付着している処理液を凝縮している溶剤とともに蒸発させて基板を乾燥させる。
特開2007−273819号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来の装置は、処理槽の処理液をチャンバ内に排出した際に、衝撃で処理液が飛散して液滴が発生する。また、処理液には基板を処理した際に基板から剥離された被膜の破片などが含まれており、処理液が飛散した際にパーティクルとなって滞留する。これらの液滴やパーティクルは、チャンバ底部からチャンバ上部へ向かって漂うことがあり、処理液から引き上げられた洗浄後の清浄な基板が汚染される恐れがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、処理液の排出に伴って生じた液滴やパーティクルをチャンバ外へ排出することにより、洗浄後の基板が汚染されることを防止できる基板処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、処理液により処理された基板を溶剤蒸気により乾燥させる基板処理装置において、処理液を貯留する処理槽と、前記処理槽を囲うチャンバと、基板を支持し、前記処理槽内の処理位置と、前記処理槽の上方にあたる乾燥位置とにわたって昇降可能なリフタと、前記チャンバ内に溶剤蒸気を供給するノズルと、チャンバ内を減圧するための第1排出口と、前記処理槽から排出された処理液をチャンバ外へ排出する第2排出口と、前記チャンバ側面に形成され、前記チャンバ内の気体を排気する第3排出口と、を備え、前記第3排出口は、前記チャンバの高さ方向における前記処理槽の上縁より下方であって、かつ、前記チャンバに排出された処理液の液面よりも上方に形成され、前記処理槽は、側面の全周にわたって雰囲気遮断板を備え、前記雰囲気遮断板は、前記チャンバの内壁との間に隙間を備え、前記処理槽の上縁付近に取り付けられていることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、処理槽から処理液がチャンバへ排出されている間、第3排出口から気体を排出させることにより、処理液がチャンバ底部に衝突することに起因して生じた液滴やパーティクルをチャンバ外へ排出することができる。したがって、洗浄後の基板が汚染されることを防止できる。また、処理槽からチャンバに排出された処理液を巻き込むことなく、液滴やパーティクルだけを排出させることができ、チャンバ底部に処理液が排出されて生じた処理液の液滴やパーティクルが上方へ浮遊することを雰囲気遮断板によって抑制することができる。したがって、洗浄後の基板が汚染されるのをさらに防止できる。また、処理液による洗浄時に処理槽から周囲へ溢れる処理液を、隙間を通してチャンバ底部に流通させることができる。
また、本発明において、前記処理槽に処理液を供給して前記チャンバに処理液をオーバフローさせつつ処理液を前記処理槽に貯留させ、前記リフタを処理位置に移動させて処理液で基板を処理し、前記ノズルにより前記チャンバ内に溶剤蒸気雰囲気を形成した後、前記リフタを乾燥位置へ移動させ、前記第1排出口を介して前記チャンバ内を減圧して基板を乾燥させる処理を行い、前記処理槽内の処理液をチャンバ底部に排出した後、前記チャンバ底部から前記第2排出口を介して排出させる際に、少なくとも前記処理槽から前記チャンバへ処理液が排出されている間は、前記第3排出口から気体を排出させる制御手段をさらに備えていることが好ましい(請求項2)。制御手段は、処理槽に処理液を供給してチャンバに処理液をオーバフローさせつつ処理液を処理槽に貯留させ、リフタを処理位置に移動させて処理液で基板を処理し、ノズルによりチャンバ内を溶剤蒸気雰囲気にした後、リフタを乾燥位置へ移動させ、第1排出口を介してチャンバ内を減圧して基板を乾燥させる処理を行い、処理槽内の処理液をチャンバ底部に排出した後、チャンバ底部から第2排出口を介して排出させる。その際に、少なくとも処理槽から処理液がチャンバへ排出されている間、第3排出口から気体を排出させることにより、処理液がチャンバ底部に衝突することに起因して生じた液滴やパーティクルをチャンバ外へ排出することができる。したがって、洗浄後の基板が汚染されることを防止できる。
また、本発明において、前記制御手段は、前記第2排出口から処理液が排出されている間は、前記第3排出口から気体を排出させることが好ましい(請求項3)。第2排出口から処理液をチャンバ外へ排出する際にも、処理液の排出に伴って液滴やパーティクルが生じる恐れがある。したがって、その際に第3排出口から気体を排出させることにより、液滴やパーティクルを排出することができる。したがって、洗浄後の基板が汚染されることを防止できる。
また、本発明において、前記雰囲気遮断板は、下方に傾斜していることが好ましい(請求項4)。
(削除)
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本発明に係る基板処理装置によれば処理槽から処理液がチャンバへ排出されている間、第3排出口から気体を排出させることにより、処理液がチャンバ底部に衝突することに起因して生じた液滴やパーティクルをチャンバ外へ排出することができる。したがって、洗浄後の基板が汚染されることを防止できる。また、処理槽からチャンバに排出された処理液を巻き込むことなく、液滴やパーティクルだけを排出させることができ、チャンバ底部に処理液が排出されて生じた処理液の液滴やパーティクルが上方へ浮遊することを雰囲気遮断板によって抑制することができる。したがって、洗浄後の基板が汚染されるのをさらに防止できる。また、処理液による洗浄時に処理槽から周囲へ溢れる処理液を、隙間を通してチャンバ底部に流通させることができる。
実施例1に係る基板処理装置の概略構成を示すブロック図である。 (a)〜(d)は、実施例1における洗浄乾燥処理の動作例を示す模式図である。 (a)〜(c)は、実施例1における洗浄乾燥処理の動作例を示す模式図である。 (a)〜(d)は、実施例2における洗浄乾燥処理の動作例を示す模式図である。 (a)〜(d)は、実施例2における洗浄乾燥処理の動作例を示す模式図である。 (a)、(b)は、実施例2における洗浄乾燥処理後の後処理の動作例を示す模式図である。
本発明の実施例について、洗浄乾燥処理を行う基板処理装置を例にとって以下に説明する。
以下、図面を参照して本発明の一実施例について説明する。
図1は、実施例に係る基板処理装置の概略構成を示すブロック図である。
本実施例に係る基板処理装置は、処理液を貯留する処理槽1を備えている。この処理槽1は、処理液を貯留し、起立姿勢とされた複数枚の基板Wを収容可能に構成されている。処理槽1の底部には、複数枚の基板Wが整列されている方向(紙面の奥手前方向)に沿って長軸を有し、処理液を供給するための二本の噴出管7が配設されている。各噴出管7には、供給配管9の一端側が連通接続され、供給配管9の他端側は、処理液供給源15に連通接続されている。供給配管9には、制御弁からなる処理液弁17が設けられており、処理液の流量が処理液弁17で調整される。処理液供給源15は、フッ化水素酸や、硫酸・過酸化水素水の混合液などの薬液や、純水などを処理液として供給配管9に供給する。
処理槽1は、その周囲をチャンバ27で囲われている。チャンバ27は、上部に開閉自在の上部カバー29を備えている。リフタ31は、起立姿勢で複数枚の基板Wを保持する。リフタ31は、図示しない駆動機構により、チャンバ27の上方にあたる「待機位置」と、処理槽1の内部にあたる「処理位置」と、処理槽1の上方であってチャンバ27の内部にあたる「乾燥位置」とにわたって昇降可能に構成されている。
上部カバー29の下方であってチャンバ27の上部内壁には、一対の溶剤ノズル33と、一対の不活性ガスノズル34とが取り付けられている。溶剤ノズル33には、供給管35の一端側が連通接続され、その他端側は蒸気発生タンク37に連通接続されている。この供給管35には、その上流側から順に、溶剤蒸気の流量を調整するための制御弁からなる蒸気弁38と、溶剤蒸気を加熱するためのインラインヒータ40とが設けられている。また、供給管35がインラインヒータ40を備えていることにより、発生された溶剤蒸気が供給管35で凝縮することを軽減でき、溶剤濃度が低下することを防止できる。
なお、上述した溶剤ノズル33が本発明における「ノズル」に相当する。
蒸気発生タンク37は、蒸気発生空間である内部空間を所定温度に温調するとともに、加熱して溶剤の蒸気を発生させる。蒸気発生タンク37の内部空間には、溶剤を供給するための溶剤供給源43が連通接続されている。本実施例では、溶剤としてイソプロピルアルコール(IPA)が用いられているものとする。なお、溶剤としては、イソプロピルアルコールの他に、例えば、HFE(ハイドロフルオロエーテル)がある。
不活性ガスノズル34には、供給管45の一端側が連通接続されている。その他端側は、不活性ガスを供給する不活性ガス供給源47に連通接続されている。不活性ガスとしては、例えば、窒素ガス(N)が挙げられる。不活性ガス供給源47からの不活性ガスの供給量は、不活性ガス弁49によって調整される。不活性ガス弁49の下流側には、インラインヒータ50が取り付けられている。このインラインヒータ50は、不活性ガス供給源47からの不活性ガスを所定温度に加熱する。
チャンバ27の側面には、その内部から気体を排出して、チャンバ27内を減圧可能な排気管51が接続された排気口51aが形成されている。排気管51には、排気ポンプ52が取り付けられ、排気ポンプ52とチャンバ27との間に開閉弁52aが取り付けられている。排気口51aの高さ位置は、処理槽1の上縁より下方であって、かつ、チャンバ27に排出された処理液の液面よりも上方に形成されていることが好ましい。すなわち、処理槽1に貯留される処理液全てをチャンバ27に排出したときの液面高さよりも上方に形成されることが好ましい。これにより、処理槽1からチャンバに排出された処理液を巻き込むことなく、チャンバ27内の液滴やパーティクルだけを排出させたり、チャンバ27内を減圧させたりすることができる。
処理槽1の底部には、排出口57が設けられている。この排出口57には、急速に処理槽1内の処理液を排出するためのQDR弁59が取り付けられている。このQDR弁59から処理槽1内の処理液を排出すると、処理液がチャンバ27の底部に一旦排出される。チャンバ27の底部には、気液分離部61に連通接続された排出管63が取り付けられている。排出管63には、排液弁65が取り付けられている。気液分離部61は、クリーンルームのユーティリティである排気と排液にそれぞれ接続されており、排気管51及び排出管63から気体と液体とを取り込むとともに、それらを分離して排出する。
なお、上述した排気口51aが本発明における「第1排出口」に相当し、排出管63が「第2排出口」に相当する。
処理槽1は、上縁からやや下方に、側面全周にわたって雰囲気遮断板67が取り付けられている。雰囲気遮断板67は、下向き傾斜面を備え、先端側がチャンバ27の内壁面との間に隙間gを備えている。雰囲気遮断板67は、下向き傾斜面を備え、雰囲気遮断板67の先端部がチャンバ27内壁との間に隙間gを備えているので、処理槽1の上縁を超えてオーバフローしてきた処理液を円滑にチャンバ27底部へ流通させることができる。この雰囲気遮断板67により、チャンバ27底部に処理液が排出されて生じた処理液の液滴やパーティクルが上方へ浮遊することを抑制することができる。
また、チャンバ27の側壁には、全周にわたって排気口69が形成されている。排気口69は、チャンバ27内の気体を外部へ排出する。排気口69には、排気管71の一端側が連通接続されている。排気管71の他端側は、クリーンルームのユーティリティの一つである排気に気液分離部61と並列的に接続されていて、気液分離部61と同じ圧力で排気が行われる。排気管71は、制御弁である排気弁73が取り付けられている。この排気口69を介しての排気は、上述した排気ポンプ52ほどの排気量を必要としない。換言すると、チャンバ27内を負圧にするほどの排気量を必要としない。排気口69の高さ位置は、処理槽1の上縁より下方であって、かつ、チャンバ27に排出された処理液の液面よりも上方に形成されていることが好ましい。これにより、処理槽1からチャンバに排出された処理液を巻き込むことなく、チャンバ27内の液滴やパーティクルだけをチャンバ27の全周にわたって均等にかつ滞留なく円滑に排出させることができる。
なお、上述した排気口69が本発明における「第3排出口」に相当する。
上述した処理液弁17と、上部カバー29と、リフタ31と、蒸気発生タンク37と、蒸気弁38と、インラインヒータ50と、不活性ガス弁49と、インラインヒータ50と、排気ポンプ52と、開閉弁52aと、QDR弁59と、排液弁65と、排気弁73とは、制御部75によって統括的に制御される。制御部75は、記憶部77を参照し、各部を制御する。記憶部77は、制御部75が実行する制御プログラムの他に、処理手順を規定したレシピやなどを予め記憶してある。
なお、上述した制御部75が本発明における「制御手段」に相当する。
次に、図2及び図3を参照する。なお、図2(a)〜(d)及び図3(a)〜(c)は、実施例1における洗浄乾燥処理の動作例を示す模式図である。
図2(a)に示すように、制御部75は、まず不活性ガス弁49を開放させて窒素ガスを供給させ、チャンバ27内の酸素を排出する。そして、制御部75は、処理液弁17を開放させて処理液、例えば、純水を噴出管7から処理槽1に供給させる。処理槽1の上縁を超えてオーバフローした純水は、チャンバ27底部で回収され、排出管63を介して気液分離部61に送られる。このとき、制御部75は、排気弁73を開放して、チャンバ27内の気体(残留する酸素や窒素)を排気口69から排出させる。そして、制御部75は、複数枚の基板Wをリフタ31に起立姿勢で支持させた状態で、「待機位置」から「処理位置」に下降させる。制御部75は、この状態を所定時間だけ維持させて、基板Wに対して純水による洗浄処理を行わせる。
このとき、上述のとおり処理槽1をオーバフローしてチャンバ27の底部に流れ落ちる純水により、純水の液滴や、基板Wから純水中に離脱したパーティクルが飛散する。そして、それらがチャンバ27の底部を浮遊するが、それらは雰囲気遮断板67により上方への浮遊を阻止され、排気口69を介してチャンバ27外に排出される。また、排気口69は、チャンバ27の側壁全周にわたって形成されているので、チャンバ27の下部に浮遊する液滴やパーティクルを円滑に、かつほぼ完全に排出させることができる。
図2(b)に示すように、処理液弁17を閉止させて純水の処理槽1への供給を停止する。そして、処理槽1から純水がオーバフローによりチャンバ27底部に排出されなくなった時点、あるいは、排出されなくなった時点から所定時間が経過した時点で、排気弁73を閉止させて排気口69からの排気を停止させる。
図2(c)に示すように、不活性ガス弁49を閉止するとともに、蒸気弁38を開放させる。これにより、イソプロピルアルコールの蒸気がキャリアガス(例えば、窒素ガス)によって送られて溶剤ノズル33から供給され、チャンバ27内がイソプロピルアルコールの蒸気雰囲気とされる。
図2(d)に示すように、QDR弁59を開放させて処理槽1に貯留している純水をチャンバ27の底部に急速排水させる。また、排液弁65を開放させてチャンバ27の底部に滞留した純水を排出させる。さらに排気弁73を開放させて、チャンバ27内の気体(窒素及びイソプロピルアルコールの蒸気)を排出させる。そして、リフタ31を「乾燥位置」に上昇させて、所定時間だけその状態を維持させる。これにより基板Wに付着している純水にイソプロピルアルコールが凝縮して置換される。
このとき、上述のとおり処理槽1からチャンバ27の底部に急速排出される純水、チャンバ27底部から排出される際の流れにより、純水の液滴や、基板Wから純水中に離脱したパーティクルが飛散する。そして、それがチャンバ27の底部を浮遊するが、それらは雰囲気遮断板67により上方へ浮遊を阻止され、排気口69を介してチャンバ27外に排出される。また、排気口69がチャンバ27の側壁全周にわたって形成されていることによる効果は上述したとおりである。
図3(a)に示すように、蒸気弁38及び排液弁65を閉止させ、排気弁73を閉止させるとともに、開閉弁52aを開放させて排気ポンプ52を作動させる。これにより、チャンバ27のイソプロピルアルコールの蒸気が排出されるとともに、チャンバ27内が減圧される。所定圧力まで減圧が行われた後、その状態を所定時間だけ維持させることにより、基板Wに付着しているイソプロピルアルコールを含む純水が活発に揮発して基板Wが乾燥処理される。
図3(b)に示すように、開閉弁52aを閉止させるとともに排気ポンプ52を停止させる。さらに、不活性ガス弁49を開放させて窒素ガスをチャンバ27内に供給して減圧状態を解消させる。
その後、図3(c)に示すように、上部カバー29を開放させ、リフタ31を「待機位置」まで上昇させて基板Wに対する洗浄乾燥処理を完了する。
本実施例によると、制御部75は、基板Wに対して洗浄乾燥処理を行わせる際に、少なくとも処理槽1から純水がチャンバ27へ排出されている間(図2(a)及び図2(d))、排気口69から気体を排出させることにより、純水がチャンバ27底部に衝突することに起因して生じた液滴やパーティクルをチャンバ27外へ排出することができる。したがって、洗浄後の基板Wが汚染されることを防止できる。
次に、図面を参照して本発明の実施例2について説明する。なお、構成は、上述した実施例1の構成と同様であるものとする。但し、上述した実施例1では、イソプロピルアルコールの蒸気がキャリアガスにより供給されたが、本実施例2ではキャリアガスを用いずに圧力差に応じて供給される点で相違する。
ここで図4〜6を参照する。なお、図4(a)〜(d)及び図5(a)〜(d)は、実施例2における洗浄乾燥処理の動作例を示す模式図であり、図6(a)、(b)は、実施例2における洗浄乾燥処理後の後処理の動作例を示す模式図である。
図4(a)に示すように、制御部75は、まず不活性ガス弁49を開放させて窒素ガスを供給させ、チャンバ27内の酸素を排出する。そして、制御部75は、処理液弁17を開放させて処理液、例えば、純水を噴出管7から処理槽1に供給させる。処理槽1からオーバフローした純水は、チャンバ27底部で回収されて排出管63から気液分離部61に送られる。そして、制御部75は、複数枚の基板Wをリフタ31に起立姿勢で支持させた状態で、「待機位置」から「処理位置」に下降させる。制御部75は、この状態を所定時間だけ維持させて、基板Wに対して純水による洗浄処理を行わせる。
このとき、上述のとおり処理槽1をオーバフローしてチャンバ27の底部に流れ落ちる純水により、純水の液滴や、基板Wから純水中に離脱したパーティクルが飛散する。そして、それらがチャンバ27の底部を浮遊するが、それらは雰囲気遮断板67により上方への浮遊を阻止され、排気口69を介してチャンバ27外に排出される。また、排気口69は、チャンバ27の側壁全周にわたって形成されているので、チャンバ27の下部に浮遊する液滴やパーティクルを円滑に、かつほぼ完全に排出させることができる。
図4(b)に示すように、処理液弁17を閉止させて処理槽1への純水の供給を停止させる。さらに、排液弁65を閉止させ、排気弁73を閉止させるとともに、開閉弁52aを開放させて排気ポンプ52を作動させ、チャンバ27内を所定圧力まで減圧させる。なお、このとき不活性ガス弁49は開放のままであり、窒素ガスの供給を継続するが、排気ポンプ52による排気の方が強く、チャンバ27内は減圧される。
排気ポンプ52の作動によりチャンバ27が所定圧力まで減圧されると、図4(c)に示すように、不活性ガス弁49を閉止させるとともに、蒸気弁38を開放させる。すると、チャンバ27が減圧されているので、蒸気発生タンク37との圧力差に応じて、蒸気発生タンク37内のイソプロピルアルコールの蒸気がチャンバ27に導入され、チャンバ27内がイソプロピルアルコールの蒸気雰囲気にされる。
図4(d)に示すように、所定時間後に、開閉弁52aを閉止させるとともに排気ポンプ52を停止させる。この状態であっても、チャンバ27と蒸気発生タンク37との圧力差に応じてイソプロピルアルコールの蒸気がチャンバ27内に導入され続ける。
図5(a)に示すように、リフタ31を「乾燥位置」に上昇させる。これにより、基板Wにイソプロピルアルコールの蒸気が凝縮して、純水がイソプロピルアルコールで置換される。
図5(b)に示すように、蒸気弁38を閉止させるとともに、不活性ガス弁49を開放させる。さらに、開閉弁52aを開放させるとともに、排気ポンプ52を作動させる。これにより、イソプロピルアルコールの蒸気がチャンバ27外へ排出されるとともに、チャンバ27内が窒素ガス雰囲気にされる。
図5(c)に示すように、開閉弁52aを閉止させるとともに排気ポンプ52を停止させ、チャンバ27の減圧状態を解消させる。
図5(d)に示すように、上部カバー29を開放させ、リフタ31を「待機位置」へ上昇させて基板Wに対する洗浄乾燥処理を完了する。
洗浄乾燥処理を終えた後、制御部75は、次のようにして洗浄乾燥処理後の後処理を行わせる。ここで図6を参照する。なお、図6(a)、(b)は、実施例2における洗浄乾燥処理後の後処理の動作例を示す模式図である。
図6(a)に示すように、制御部75は、排液弁65を開放し不活性ガス弁49を開放して窒素ガスを供給させつつ処理液弁17を開放させて純水を処理槽1に供給させ、処理槽1から純水がオーバフローした時点から所定時間で処理液弁17を閉止させる。このとき、排気弁73を開放して、チャンバ27内の気体(残留する酸素や窒素)を排気口69から排出させる。
図6(b)に示すように、処理液弁17を閉止させて処理槽1への純水の供給を停止させるとともに、QDR弁59を開放させて、処理槽1内の純水をチャンバ27底部に急速排水させる。さらに、排液弁65を開放させてチャンバ27の底部に貯留している純水を排出させる。また、このときも排気弁73を開放して、チャンバ27内の気体(残留する酸素や窒素)を排気口69から排出させる。
次に、上記の処理を図6(a)、(b)、(a)と適当な回数だけ繰り返して純水が処理槽1に貯留された状態で停止する。これにより、処理槽1の内面を洗浄して清浄にすることができる。そして、図4(a)のように、次の基板Wを洗浄乾燥処理するが、後処理中に純水が処理槽1からチャンバ27底部に排出されている間は、排気口69から排気を行っているので、純水がチャンバ27底部に衝突することに起因して生じた液滴やパーティクルをチャンバ27外へ排出することができる。したがって、次の処理において洗浄後の基板Wが汚染されることを防止できる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した各実施例1,2では、処理液として純水を例にとって説明したが、本発明は薬液を用いて基板を洗浄した後に、純水で処理をする場合であっても適用できる。
(2)上述した各実施例1,2では、雰囲気遮断板67を備えている構成を例示したが、本発明は雰囲気遮断板67が必須の構成ではない。
(3)上述した各実施例1,2では、第1排出口として排気管51を、第2排出口として排出管63を例示したが、本発明は第1排出口と第2排出口とを兼用することもできる。その場合には、排気管51と排出管63とを連結して一本の配管でチャンバ27に連通接続させる。そして、排出させる対象に応じて排気管51に排出させるか、排出管63に排出させるかを選択的に切り換える構成とすればよい。
(4)上述した各実施例1,2では、排気口69をチャンバ27の側面全周にわたって設けているが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。つまり、排気口69をチャンバ27の側面の一箇所に設ける構成としてもよい。
(5)チャンバ27が減圧されている場合に、排気口69を介して排気しようとするとその減圧の度合いによっては逆に排気口69を介してクリーンルームのユーティリティの排気側から雰囲気がチャンバ27内に流入してしまうおそれがある。この場合には、排気ポンプ52のラインの排気管51にオリフィスを設けて吸引力を調整して、排気ポンプ52で排気を行ってもよい。
W … 基板
1 … 処理槽
27 … チャンバ
31 … リフタ
37 … 蒸気発生タンク
38 … 蒸気弁
49 … 不活性ガス弁
51 … 排気管
52 … 排気ポンプ
52a … 開閉弁
57 … 排出口
59 … QDR弁
69 … 排気口
71 … 排気管
73 … 排気弁
75 … 制御部

Claims (4)

  1. 処理液により処理された基板を溶剤蒸気により乾燥させる基板処理装置において、
    処理液を貯留する処理槽と、
    前記処理槽を囲うチャンバと、
    基板を支持し、前記処理槽内の処理位置と、前記処理槽の上方にあたる乾燥位置とにわたって昇降可能なリフタと、
    前記チャンバ内に溶剤蒸気を供給するノズルと、
    チャンバ内を減圧するための第1排出口と、
    前記処理槽から排出された処理液をチャンバ外へ排出する第2排出口と、
    前記チャンバ側面に形成され、前記チャンバ内の気体を排気する第3排出口と、
    を備え
    前記第3排出口は、前記チャンバの高さ方向における前記処理槽の上縁より下方であって、かつ、前記チャンバに排出された処理液の液面よりも上方に形成され、
    前記処理槽は、側面の全周にわたって雰囲気遮断板を備え、
    前記雰囲気遮断板は、前記チャンバの内壁との間に隙間を備え、前記処理槽の上縁付近に取り付けられていることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記処理槽に処理液を供給して前記チャンバに処理液をオーバフローさせつつ処理液を前記処理槽に貯留させ、前記リフタを処理位置に移動させて処理液で基板を処理し、前記ノズルにより前記チャンバ内に溶剤蒸気雰囲気を形成した後、前記リフタを乾燥位置へ移動させ、前記第1排出口を介して前記チャンバ内を減圧して基板を乾燥させる処理を行い、前記処理槽内の処理液をチャンバ底部に排出した後、前記チャンバ底部から前記第2排出口を介して排出させる際に、少なくとも前記処理槽から前記チャンバへ処理液が排出されている間は、前記第3排出口から気体を排出させる制御手段をさらに備えていることを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項2に記載の基板処理装置において、
    前記制御手段は、前記第2排出口から処理液が排出されている間は、前記第3排出口から気体を排出させる基板処理装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記雰囲気遮断板は、下方に傾斜していることを特徴とする基板処理装置。
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