JP5425666B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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本発明は、半導体ウエハ、液晶表示装置用のガラス基板(以下、単に基板と称する)等の基板に対して、処理液により洗浄、エッチング等の処理を行った後、溶剤蒸気により基板を乾燥する基板処理装置に関する。
従来、この種の装置として、純水を貯留する処理槽と、処理槽の周囲を囲うチャンバと、処理槽内の処理位置と処理槽上方の乾燥位置とにわたって基板を昇降させる保持機構と、イソプロピルアルコール(IPA)の蒸気を発生させる蒸気発生部と、チャンバ内にイソプロピルアルコールの蒸気を供給するノズルと、チャンバ内を減圧する真空ポンプとを備えたものがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。蒸気発生部には、キャリアガスとして窒素ガスが供給されており、窒素ガスにイソプロピルアルコールの蒸気を混合させてノズルからチャンバ内に供給している。
このような構成の装置では、まず、基板を保持した保持機構を処理槽内の処理位置に移動させた状態で基板を純水洗浄する。そして、ノズルからイソプロピルアルコールの蒸気を供給してチャンバ内を溶剤蒸気の雰囲気にした後、基板を保持した保持機構を処理位置から乾燥位置へ移動させる。次いで、真空ポンプによってチャンバ内を減圧して、基板に付着しているイソプロピルアルコールの蒸気を乾燥させて基板を乾燥させている。
チャンバから排気されたイソプロピルアルコールや排出された純水は、排気管及び排液管を介して一旦気液分離装置に収納される。気液分離装置は、収納された気体や液体を分離して、気液分離装置から気体と液体とを個別に排出している。
特開2009−4694号公報 特開2008−28323号公報
近時、半導体デバイスの製造工程におけるプロセスの微細化に伴って、チャンバ内に供給される蒸気におけるイソプロピルアルコールの濃度が高められている場合がある。このような場合には、排気ポンプによりチャンバから排気される気体に含まれるイソプロピルアルコールの濃度が高くなってしまうので、ユーザー側の排気設備に負荷がかかるという問題がある。
そこで、このような構成を有している従来の装置では、気液分離装置から排出される気体の中のイソプロピルアルコールの濃度を低くするために、気液分離装置内でシャワー状の純水を供給してシャワーの液滴にイソプロピルアルコールを溶かし込むということが行われている。しかしながら、シャワーの純水の粒径やイソプロピルアルコールと純水との接触面積に左右されることになり、イソプロピルアルコールを液滴に完全に溶かし込むことができず、気液分離装置から排出される気体にイソプロピルアルコールがある程度の濃度で含まれてしまうのが現状である。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであって、気液分離装置から排出される気体中の溶剤濃度を低減できる基板処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
請求項1に記載の発明は、処理液により基板を処理した後、溶剤蒸気により基板を乾燥する基板処理装置において、処理液を貯留する処理槽と、前記処理槽内において基板を保持する保持手段と、前記処理槽の周囲を囲うチャンバと、前記チャンバ内に溶剤蒸気を供給する溶剤蒸気供給手段と、前記チャンバ内に一端側が接続され、前記チャンバ内から気体を排気する排気管と、前記チャンバ内に一端側が接続され、前記チャンバ内から処理液を排出する排液管と、前記排気管の他端側が接続され、前記排気管を介してチャンバから排気された気体を取り込むとともに、前記排液管の他端側が接続され、前記排液管を介して前記チャンバから排出された処理液を取り込み、気体と液体とを分離する気液分離手段と、前記気液分離手段に一端が接続され、前記気液分離手段から処理液を排出する第1排出部と、前記気液分離手段に一端が接続され、前記気液分離手段から気体を排出する第2排出部とを備え、前記気液分離手段は、内部に配置された金網と、金網に水を供給する供給手段とを備えるとともに、前記排気管、前記排液管、及び前記第1排出部は前記金網よりも下方の位置で前記気液分離手段に接続され、前記第2排出部は前記金網より上方の位置で前記気液分離手段に接続されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の基板処理装置において、前記金網が、記排気管、前記排液管、及び前記第1排出側の第1金網と、前記第2排出側の第2金網とを有し、前記供給手段が、前記第1金網と前記第2金網との間に設けられ、かつ前記第1の金網に水を供給することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の基板処理装置において、前記供給手段が、前記金網全体に水を供給するように可動自在であることを特徴とする。
本発明に係る基板処理装置によれば、気液分離手段に備えられた供給手段が、気液分離手段の内部に配置された金網に水を供給しているので、金網に付着した純水の液滴の表面積を利用できる結果、溶剤蒸気を純水の液滴に、より溶解させることができる。その結果、気液分離手段から排出される気体中の溶剤濃度を低減できる。
本発明に係る基板処理装置の概略構成を示す図である。 気液分離部の側面図である。 処理毎の各部の処理動作を示す図である。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。
図1は、本発明に係る基板処理装置の概略構成を示す図である。
本発明に係る基板処理装置は、処理液を貯留する処理槽1を備えている。この処理槽1は、処理液を貯留し、起立姿勢とされた複数枚の基板Wを収容可能である。処理槽1の底部には、複数枚の基板Wが整列されている方向(紙面方向)に沿って長軸を有し、処理液を処理槽1内へ供給するための二本の供給・排気管7が配設されている。各供給・排気管7には、配管9の一端側が接続され、配管9の他端側は、供給管11と吸引管13に分岐されている。供給管11は、処理液供給源15に連通接続されており、その流量が制御弁からなる処理液弁17で制御される。吸引管13は、真空時排気ポンプ19に接続され、排気弁21により開閉される。処理液供給源15は、フッ化水素酸(HF)や、硫酸・過酸化水素水(H2SO4/H2O2)の混合液などの薬液や、純水などを処理液として供給管11に供給する。
処理槽1は、その周囲がチャンバ27で囲われている。チャンバ27は、上部に開閉自在の上部カバー29を備えている。起立姿勢で複数枚の基板Wを保持するリフタ31は、チャンバ27の上方にあたる「待機位置」と、処理槽1の内部にあたる「処理位置」と、処理槽1の上方であってチャンバ27の内部にあたる「乾燥位置」とにわたって移動可能である。
上部カバー29の下方であってチャンバ27の上部内壁には、一対の溶剤ノズル33と、一対の不活性ガスノズル34とが配設されている。溶剤ノズル33には、供給管35の一端側が連通接続されている。この供給管35の他端側は、蒸気発生部37に連通接続されている。この供給管35には、その上流側から順に、溶剤蒸気の流量を調整するための開閉弁からなる蒸気弁38と、溶剤蒸気の流量を検出する流量計39と、溶剤蒸気を加熱するためのインラインヒータ40とが配設されている。なお、供給管35は、従来装置の供給管よりも大径(9.52mm程度)で構成され、供給管35中における溶剤蒸気の流路抵抗を減らして溶剤ノズル33への供給が円滑に行われるようにされている。
蒸気発生部37は、蒸気発生空間である内部空間を所定温度に温調したり、加熱して溶剤の蒸気を発生させたりするためのヒータ41を備えており、内部空間に溶剤を供給するための溶剤供給源43が連通接続されている。溶剤としては、例えば、イソプロピルアルコール(IPA)が挙げられる。また、蒸気発生部37には、内部空間を減圧するための真空ポンプ44が内部空間に接続されている。
不活性ガスノズル34には、供給管45の一端側が連通接続されている。その他端側は、不活性ガスを供給する不活性ガス供給源47に連通接続されている。不活性ガスとしては、例えば、窒素ガスが挙げられる。不活性ガスの供給量は、不活性ガス弁49によって調整される。その下流側には、インラインヒータ50が取り付けられており、インラインヒータ50は、不活性ガス供給源47からの不活性ガスを所定温度に加熱する。
チャンバ27には、その内部が減圧下であっても、チャンバ27内のイソプロピルアルコールを含む気体を排出可能な真空ポンプ51が配設されている。また、チャンバ27には、減圧状態を解消するための開閉弁からなる呼吸弁53が取り付けられているとともに、チャンバ27内の内部圧力を検出するための圧力計55が配設されている。
処理槽1の底部には、排出口57が形成されている。この排出口57には、QDR弁59が取り付けられている。このQDR弁59から処理槽1内の処理液を排出すると、処理液がチャンバ27内の底部に一旦排出される。チャンバ27の底部には、気液分離部61に連通接続され、かつチャンバ27の底部に貯留された処理液を排出する排液管63の一端が取り付けられている。この排液管63には排液弁65が取り付けられている。
また、チャンバ27を排気するための排管69の一端が、チャンバ27に接続されている。排管69の他端が、気液分離部61に連通接続され、この排管69には、上流側から順に排気弁71及び上述した真空ポンプ51が取り付けられている。気液分離部61は、真空ポンプ51及び排液管63から気体と液体を取り込むとともに、それらを分離して気体と液体とを個別に排出する。
気液分離部61の側部には、気液分離部61内で気液分離された液体(純水)を排出する第1排出部73が接続されている。また、気液分離部61の側部で、第1排出部73が接続されている位置より上方の位置には、気液分離部61内で気液分離された気体を排出する第2排出部75が接続されている。
上述した処理液弁17、真空時排気ポンプ19、排気弁21、上部カバー29、リフタ31、蒸気発生部37、蒸気弁38、インラインヒータ40、ヒータ41、真空ポンプ44、不活性ガス弁49、インラインヒータ50、真空ポンプ51、呼吸弁53、QDR弁59、排液弁65、排気弁71などの動作は、本発明における制御手段に相当する制御部67によって統括的に制御される。
次に、図2を参照して、気液分離部について説明する。なお、図2は、気液分離部の側面図である。
気液分離部61の内部には、下側に第1金網77が上側に第2金網79がそれぞれ設けられている。気液分離部61における第1金網77の下側の位置に、排液管63の他端側、排気管69の他端側、及び第1排出部73の一端側がそれぞれ接続されている。また、気液分離部61における第2金網79の上側の位置に、第2排出部75の一端側が接続されている。
気液分離部61の内部において、第1金網77と第2金網79との間には、純水を第1金網77に供給するノズル81が設けられている。このノズル81は、図示しない駆動機構により、1つの視点を軸に上下方向に移動可能である。このノズル81から純水を供給した状態で、ノズル81を上下に移動させると、第1金網77の表面全体に純水が供給されることになる。なお、第1金網77及び第2金網79は、ステンレス線、銅、モネルメタル等の線材で製作されていればよい。
次に、図3を参照して、上述した構成の基板処理装置の動作について説明する。なお、図3は、処理毎に各部の動作状況を示す図である。
この図3中において、処理液弁17等の弁の動作が開放または流量が調整されている箇所には「開放」と記してあるが、空白の部分は「閉止」を意味する。同様に、真空時排気ポンプ19等のポンプが動作されている箇所には「ON」と記してあるが、空白の部分は「停止」を意味する。また、蒸気発生部37は、内部空間を所定温度に加熱して溶剤蒸気を積極的に発生させている箇所には「沸騰」と記してあるが、空白の部分は、内部空間に、溶剤供給源43からイソプロピルアルコールを液体の状態で供給され、ヒータ41が作動されて、沸騰しない程度にイソプロピルアルコールの液体が温調された状態である。沸騰しない程度の温度に設定する「温調」を意味する。
制御部67は、上部カバー29を開放し、未処理の基板Wを複数枚保持しているリフタ31を「待機位置」から「乾燥位置」に搬入させる(ステップS1)。このとき排液弁65は開放のままである。次に、制御部67は、チャンバ27内の酸素濃度低減処理を行う(ステップS2)。具体的には、不活性ガス弁49を開放し、不活性ガス供給源47からチャンバ27内に不活性ガスを供給させる。これにより、チャンバ27及び処理槽1の内部にある空気が不活性ガスによってパージされ、その結果、酸素濃度が低減される。さらに、制御部67は、リフタ31を「乾燥位置」から「処理位置」にまで下降させる。
チャンバ27内の酸素濃度が低減されると、制御部67は、処理液弁17を開放する(ステップS3)。これにより、処理液供給源15から薬液が処理液として処理槽1に供給され、処理槽1の上部から溢れた処理液がチャンバ27の底部で回収される。回収された処理液は、排管63を通して気液分離部61で回収され、図示しない廃液処理部に排出される。このようにして処理液が供給された後、制御部67は、リフタ31を「処理位置」に所定時間だけ維持して基板Wに対して処理液による処理を行う(ステップS3)。
薬液処理を開始して所定時間が経過すると、制御部67は、リフタ31を「処理位置」に維持させたまま、呼吸弁53を開放するとともに、処理液供給源15からの薬液に代えて純水を処理液として供給させる。そして、その状態を所定時間だけ維持して、基板Wを純水で洗浄処理する(ステップS4)。
純水洗浄が完了すると、制御部67は、呼吸弁53を閉止してチャンバ27の内部を閉塞させるとともに、真空ポンプ51を作動させて、チャンバ27内のイソプロピルアルコールの蒸気を含む気体をチャンバ27から排出してチャンバ27内を低減圧状態にする(ステップS5)。
このとき、制御部67は、チャンバ27内へ供給されたイソプロピルアルコールの蒸気が凝結し難いように、このときのチャンバ27内の圧力(第1の圧力)が、蒸気発生部37の内部空間の圧力(第2の圧力)よりも低くなるように制御する。具体的には、制御部67が、圧力計55からの圧力値が第1の圧力となり、かつ、第1の圧力で一定となるように真空ポンプ51の排気圧力を調整するフィードバック制御を行っている。さらに、インラインヒータ40を所定温度の加熱モードに設定するとともに、所定流量となるように調整した蒸気弁38を開放する。これにより、蒸気発生部37で発生されたイソプロピルアルコール(IPA)の蒸気が、第1の圧力と第2の圧力の圧力差に応じて所定の温度に加熱された状態でチャンバ27内へ供給される。なお、このとき制御部67は、流量計39からの流量値(イソプロピルアルコールの蒸気流量)が所定値で一定となるように、蒸気弁38の弁開度を微調整するフィードバック制御を行う。
蒸気発生部37では、次のようにして蒸気を発生させる。
すなわち、真空ポンプ44を作動させて、蒸気発生部37の内部空間を減圧する(第2の圧力)。これにより、ヒータ41により温調されていたイソプロピルアルコールの液体が急激に沸騰して蒸気にされる。イソプロピルアルコールの沸点は、大気圧下において83℃程度であるが、内部空間を減圧することにより沸点を下げることができる。そのため、ヒータ41を従来よりも低い温度として温調したまま減圧するだけでイソプロピルアルコールを容易に沸騰させて蒸気化させることができる。また、チャンバ27と蒸気発生部37の間の圧力差を利用してイソプロピルアルコールの蒸気を供給し、従来のようにキャリアガスを使わないので、イソプロピルアルコールの濃度を従来よりも高くすることができる。
上述したように、イソプロピルアルコールの蒸気をチャンバ27内に供給し始めると、蒸気がチャンバ27の内部を満たすとともに、処理槽1に貯留されている純水の液面が次第にイソプロピルアルコールの蒸気により置換される(ステップS6)。その所定時間後、制御部67は、リフタ31を「処理位置」から「乾燥位置」へ上昇させる(ステップS7)。
制御部67は、処理槽1に貯留している純水を急速排水させる(ステップS8)。具体的には、QDR弁59を開放して処理槽1内の純水をチャンバ27に排出させる。そして、排気弁21を開放するとともに真空時排気ポンプ19を作動させて、供給・排気管7を介してチャンバ27の内部をさらに減圧する。純水の急速排水が完了すると、制御部67は、QDR弁59を閉止する(ステップS9)。これにより、「乾燥位置」にある基板Wの表面に付着している純水がイソプロピルアルコールの蒸気によって置換される。なお、減圧の際には、制御部67が、圧力計55からの圧力値が上記第1の圧力よりさらに低い第3の圧力となり、かつその圧力で一定となるように真空時排気ポンプ19の排気圧力を調整するフィードバック制御を行う。これにより、基板Wに付着しているイソプロピルアルコールの蒸気を確実に蒸発できる。また、イソプロピルアルコールの蒸気の供給に大量のキャリアガスを用いておらず、かつ、フィードバック制御を行うので、減圧時のチャンバ27内の圧力を精度よく制御することができる。
次に、制御部67は、排気弁21、蒸気弁38、排液弁65を閉止するとともに、真空時排気ポンプ19を停止させる(ステップS10)。この処理により、基板Wに対して高減圧乾燥を行う。
その後、真空ポンプ51を停止させるとともに、不活性ガス弁49を開放して不活性ガスをチャンバ27内に導入する(ステップS11)。これによりチャンバ27内の圧力が大気圧にまで回復される。
上記の気圧リカバリの後、制御部67は、不活性ガス弁49を閉止するとともに、上部カバー29を開放するとともに、リフタ31を「乾燥位置」から「待機位置」へと上昇させる(ステップS12)。
その後、制御部67は、処理液弁17、排液弁65、不活性ガス弁49を開放する(ステップS13)。これにより、次なる基板Wの処理のために、新たな処理液を処理槽1に供給させるとともに、チャンバ27内を不活性ガスで充満させておく。
上述したように制御部67は、真空ポンプ44により蒸気発生部37内を減圧させた状態でイソプロピルアルコールの蒸気を発生させ、チャンバ27内をイソプロピルアルコールの蒸気雰囲気にさせるとともに、リフタ31により基板Wを「処理位置」から「乾燥位置」に移動させ、圧力計55の圧力値が所定値となるように真空時排気ポンプ19を調整しつつチャンバ27内を減圧させる。大量のキャリアガスを用いることなく、蒸気発生部37内を減圧した状態でイソプロピルアルコールの蒸気を発生させるので、イソプロピルアルコールの蒸気濃度を高くすることができ、基板Wの乾燥効率をより向上させることができる。また、チャンバ27内へのキャリアガスの大量供給を行わないので、減圧時のチャンバ27内の圧力を精度よく制御することができる。
なお、チャンバ27から排気管69を介して排気されたイソプロピルアルコールの蒸気を含む気体は気液分離部61の底部に一旦回収される。また、チャンバ27の底部から排液管63を介して排出された純水も気液分離部61の底部に一旦回収される。気液分離部61内の底部において、イソプロピルアルコールが純水に溶け込んで第1排出部73を介して気液分離部61から排出される。
ここで、純水に溶け込まないイソプロピルアルコールの蒸気は、第1排出部73を介して排出されない一方、第2排出75が負圧になっているので、このイソプロピルアルコールは、気液分離部61内において第2排出75側へ、すなわち下方位置から上方位置へ流れようとする。しかしながら、ノズル81から第1金網77の表面に純水(約23℃)が供給されているので、第1金網77に付着した純水の液滴の表面積を利用できる結果、蒸気になっているイソプロピルアルコールの蒸気を純水の液滴に、より溶解させることができる。純水に溶け込んだイソプロピルアルコールは、第1排出部73から純水とともに排出されることになる。
また、第2金網79により、水溶液となったイソプロピルアルコールが第2排出部75側へ流れることを抑制することができる。
以上、第1金網77に付着した純水の液滴及び第2金網79の作用により、第2排出部75から排出されるガスに含まれるイソプロピルアルコールの濃度を低減できる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、溶剤としてイソプロピルアルコールを例に採って説明しているが、他の溶剤を用いる構成としてもよい。
(2)上述した実施例では、インラインヒータ40によりイソプロピルアルコールの蒸気を加熱した状態でチャンバ27に供給しているが、供給管35の長さが短く供給時に生じる温度低下が僅かである場合には、インラインヒータ40を備える必要はない。これによりイソプロピルアルコールの蒸気の供給系の構成を簡単化できる。
(3)上述した実施例では、処理槽1から溢れた処理液をチャンバ27で回収する構成を採用しているが、処理槽1が内槽と外槽を備え、内槽から溢れた処理液を外槽で回収する構成を採用してもよい。
W 基板
1 処理槽
27 チャンバ
31 リフタ
33 溶剤ノズル
37 蒸気発生部
38 蒸気弁
40 インラインヒータ
44 真空ポンプ
51 真空ポンプ
61 気液分離部
63 排液管
67 制御部
69 排気管
73 第1排出部
75 第2排出部
77 第1金網
79 第2金網
81 ノズル

Claims (3)

  1. 処理液により基板を処理した後、溶剤蒸気により基板を乾燥する基板処理装置において、
    処理液を貯留する処理槽と、
    前記処理槽内において基板を保持する保持手段と、
    前記処理槽の周囲を囲うチャンバと、
    前記チャンバ内に溶剤蒸気を供給する溶剤蒸気供給手段と、
    前記チャンバ内に一端側が接続され、前記チャンバ内から気体を排気する排気管と、
    前記チャンバ内に一端側が接続され、前記チャンバ内から処理液を排出する排液管と、
    前記排気管の他端側が接続され、前記排気管を介して前記チャンバから排気された気体を取り込むとともに、前記排液管の他端側が接続され、前記排液管を介して前記チャンバから排出された処理液を取り込み、気体と液体とを分離する気液分離手段と
    前記気液分離手段に一端が接続され、前記気液分離手段から処理液を排出する第1排出部と、
    前記気液分離手段に一端が接続され、前記気液分離手段から気体を排出する第2排出部とを備え、
    前記気液分離手段は、内部に配置された金網と、金網に水を供給する供給手段とを備えるとともに、
    前記排気管、前記排液管、及び前記第1排出部は前記金網よりも下方の位置で前記気液分離手段に接続され、前記第2排出部は前記金網より上方の位置で前記気液分離手段に接続されることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項に記載の基板処理装置において、
    前記金網は、前記排気管、前記排液管、及び前記第1排出側の第1金網と、前記第2排出側の第2金網とを有し、
    前記供給手段は、前記第1金網と前記第2金網との間に設けられ、かつ前記第1の金網に水を供給することを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の基板処理装置において、
    前記供給手段は、前記金網全体に水を供給するように可動自在であることを特徴とする基板処理装置。
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