JP6226641B2 - エッジ搬送機能を有する基板処理装置 - Google Patents

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Description

本願の発明は、半導体基板、液晶基板等の基板処理装置に関し、特に、少なくとも薬液による化学的処理、水によるリンス処理、エアーナイフによる乾燥処理を行う基板処理装置において、基板の上下面に接触することなく、基板を搬送させつつ、基板の上面と下面の両方又は上面のみに処理を行う、エッジ搬送機能を有する基板処理装置に関する。
液晶基板の製造プロセスにおいては、例えば、スマートフォンやタブレット端末に使用されているタッチパネルのように、基板の両面に回路パターンを形成するものが増えて来ている。この場合、基板の上面のみならず、基板の下面の汚染も問題となってくる。
ところが、従来の基板処理装置では、特開2007―253068号公報(特許文献1)に記載されている例で、該公報からの抜粋である図12に示すように、基板011は、基板の搬送路の下部に配置された複数の搬送ローラー031の上に載り、該搬送ローラー031の回転によって、薬液処理工程、リンス処理工程、エアーナイフによる乾燥処理工程と運ばれながら処理されていくため、処理中に、基板の裏面に搬送ローラー031が接触することによる、ローラー痕等の汚染が発生してしまうという問題がある。
また、特開平9―214181号公報(特許文献2)に記載されている例では、該公報からの抜粋である図13に示すように、基板の左右両端に設けられ、それらの軸心が、その延長線上でV字状に交差するように配置された、V字型の溝を持った一対の搬送ローラー032の、V斜面の一つの面に基板011を載せ、V斜面のもう一つの面によって、進行方向左右の蛇行を規制しながら、該搬送ローラー032の回転によって基板011を搬送する方式が提案されているが、この方式においても、基板011の下面の端部が搬送ローラー032に接触しているため、当該部分の汚染は避けられない。
特開2007−253068号公報 特開平9−214181号公報
本願の発明は、従来の基板処理装置が有する前記のような問題点を解決して、基板を高速かつ安定的に、かつ、基板の上下面に非接触で搬送し、基板の上下面にローラー痕などによる汚染を生成せずに、基板の上面と下面の両方又は上面のみに処理を行う、エッジ搬送機能を有する基板処理装置を提供することを課題とする。
前記のような課題は、本願の特許請求の範囲の各請求項に記載された次のような発明により解決される。
すなわち、その請求項1に記載された発明は、液晶等の基板を移動させながら、前記基板の上面と下面の両方又は上面のみに、少なくとも薬液による化学的処理、水によるリンス処理、基板上下より吹き付けられる空気又は窒素ガスといった気体による乾燥処理を行う、薬液処理部、リンス処理部、乾燥処理部からなる複数の処理部を備えるとともに、これら複数の処理部の前後に、ローダー部及びアンローダー部をそれぞれ備えてなる基板処理装置において、前記複数の処理部には、前記基板の搬送方向から見て、前記基板の左右両側のエッジ部に水平方向から接触して前記基板を移動させる、ローラー表面円周にV字形の切れ込みが入れられた、前記基板の上面と下面に接触しない搬送ローラーが、複数配置され、前記ローダー部及び前記アンローダー部には、前記基板の搬送方向から見て、前記基板の左右両側のエッジ部に水平方向から接触して前記基板を移動させる、2段にテーパーの付いた、上方に向って先細りの円錐台形状の搬送ローラーが、複数配置され、前記円錐台形状の搬送ローラーは、前記2段のテーパーが交わる角部が、前記基板の左右両側のエッジ部に水平方向から接触することにより、前記基板の上面と下面に接触しない構造とされている、ことを特徴とするエッジ搬送機能を有する基板処理装置である。
また、その請求項に記載された発明は、前記薬液処理部と前記リンス処理部との間に、超音波洗浄処理部を更に備え、前記超音波洗浄処理部には、前記基板の搬送路の上方と下方に、前記基板の上面と下面に向って超音波を照射する超音波照射器が、前記基板を挟んで互いに対向するようにして、それぞれ配置され、下方の前記超音波照射器は、前記基板と対向する壁面に設けられた複数の穴から噴出する水により、前記基板を浮遊した状態に保持するとともに、前記基板との間に水の膜を形成し、前記水の膜を通して、基板面に超音波を伝播させる構造とされ、上方の前記超音波照射器は、前記基板と対向する壁面に設けられた複数の穴から噴出する水により、前記基板との間に水の膜を形成し、前記水の膜を通して、基板面に超音波を伝播させる構造とされるとともに、前記基板の搬送方向から見て、前記基板の左右両側のエッジ部に水平方向から接触して前記基板を移動させる、フラットな円筒形の、前記基板の上面と下面に接触しない搬送ローラーが、複数配置されている、ことを特徴とする請求項に記載のエッジ搬送機能を有する基板処理装置である。
さらに、その請求項に記載された発明は、前記薬液処理部と前記リンス処理部との間に、スポンジローラー洗浄処理部を更に備え、前記スポンジローラー洗浄処理部には、前記基板の搬送路の上方と下方に、前記基板の上面と下面に接するようにして、スポンジローラーが、それぞれ複数配置されるとともに、前記基板の搬送方向から見て、前記基板の左右両側のエッジ部に水平方向から接触して前記基板を移動させる、フラットな円筒形の、前記基板の上面と下面に接触しない搬送ローラーが、複数配置されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のエッジ搬送機能を有する基板処理装置である。
本願の発明は、前記のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
薬液処理部、リンス処理部、乾燥処理部からなる複数の処理部では、薬液による化学的処理や水によるリンス処理をされる基板は、最初の化学的処理工程から最後の乾燥処理工程までの全ての処理工程において、基板の左右両側のエッジ部が、基板を水平方向から挟むように複数配置された、ローラー表面円周にV字形の切れ込みが入れられた搬送ローラー(V字溝付き搬送ローラー)のV字の谷底部にのみ接触して保持され、該V字の谷底部の下側のテーパー面は、基板の下面に対し、ある角度を持って開いており、該V字の谷底部の上側のテーパー面は、基板の上面に対し、ある角度を持って開いているため、基板の上下面共に、前記V字溝付き搬送ローラーに接触することはなく、基板の上面も下面も、搬送ローラーとの接触による汚染を防ぐことができる。
また、基板の左右両側のエッジ部にのみ、水平方向から接触して回転するV字溝付き搬送ローラーによる機械的な力により、基板を高速かつ安定的に移動させることができる。
ローダー部及びアンローダー部では、基板は、基板の左右両側のエッジ部が、基板を水平方向から挟むように複数配置された、2段にテーパーの付いた、上方に向って先細りの円錐台形状の搬送ローラー(2段テーパー付き搬送ローラー)の、前記2段のテーパーが交わる角部にのみ接触して保持され、該角部の下側のテーパー面は、基板の下面に対し、ある角度を持って開いており、該角部の上側のテーパー面は、基板の上面に対し、ある角度を持って開いているため、基板の上下面共に、前記2段テーパー付き搬送ローラーに接触することはなく、基板の上面も下面も、搬送ローラーとの接触による汚染を防ぐことができる。
また、基板の左右両側のエッジ部にのみ、水平方向から接触して回転する2段テーパー付き搬送ローラーの回転による機械的な力により、基板を高速かつ安定的に移動させることができる。
前記2段テーパー付き搬送ローラーは、また、次のような効果を奏することができる。
2段テーパー付き搬送ローラーは、2段にテーパーの付いた、上方に向って先細りの円錐台形状をしているため、ローダー部で、装置上方より基板を装置内にセットする時に、前記搬送ローラーを退避させるために、搬送ローラーを基板に対し水平方向外側に移動させる機構が不要で、シンプルかつ安価に製作することができる。
さらに、アンローダー部においても、ローダー部と同様に、2段テーパー付き搬送ローラーの退避機構が不要で、処理の終了した基板を、装置の上方に容易に取り出すことができる。
超音波洗浄処理部では、基板は、下方に配置された超音波照射器から噴出する水により、浮遊状態に保持されて垂直方向(重力方向)に支えられており、基板の左右両側のエッジ部が、基板を水平方向から挟むように複数配置された、フラットな円筒形の搬送ローラー(フラット搬送ローラー)の円筒面にのみ接触するため、基板の上下面共に、前記フラット搬送ローラーに接触することはなく、基板の上面も下面も、搬送ローラーとの接触による汚染を防ぐことができる。
また、基板の左右両側のエッジ部にのみ、水平方向から接触して回転するフラット搬送ローラーの回転による機械的な力により、基板を高速かつ安定的に移動させることができる。さらに、その搬送ローラーは、他の搬送ローラーに比べて、構造がシンプルであるので、安価に製作することができる。
前記超音波照射器は、また、次のような効果を奏することができる。
基板の上方及び下方に配置された超音波照射器から発する超音波により、基板の上下両面に付着した汚染物質に、振動といった機械的な力を付加して、基板表面からこれを剥離除去することができ、前段の薬液による化学的処理との相乗効果により、基板表面の洗浄効果を更に向上させることができる。
この場合において、超音波を伝播する媒体として、従来からある、ノズルから噴出する水の噴流ではなく、超音波照射器と、対向する基板の面との間に形成される水の膜を使用する構造であるため、水の使用量を少なくすることができる。また、ノズルから噴出する水の噴流を超音波の伝播媒体とする方法に対し、水の膜を超音波の伝播媒体とする方法では、少ない水の使用量にも関わらず、超音波を伝播させる領域(面積)を大きくすることができ、超音波による洗浄効果を一層高めることができる。
また、この場合において、超音波照射器と、対向する基板の面との間に水の膜を形成する水は、基板と対向する超音波照射器の壁面に設けられた複数の穴から連続的に噴出して来て、基板の面に沿ってスムーズに流れるので、基板表面から剥離した汚染物質を基板表面からスムーズに運び去ることができる。
スポンジローラー洗浄処理部では、基板は、基板の下面に接触する複数のスポンジローラーにより、垂直方向(重力方向)に支えられており、基板の上面に接触する複数のスポンジローラーを含めた、複数のスポンジローラーに接触する部分以外では、基板は、前記超音波洗浄処理部と同様、基板の左右両側のエッジ部が、基板を水平方向から挟むように複数配置された、フラットな円筒形の搬送ローラー(フラット搬送ローラー)の円筒面にのみ接触するため、基板の上下面共に、前記フラット搬送ローラーに接触することはなく、基板の上面も下面も、搬送ローラーとの接触による汚染を防ぐことができる。
前記スポンジローラー洗浄処理部は、また、次のような効果を奏することができる。
スポンジローラー洗浄処理部では、複数のスポンジローラーが、基板を上下から挟むようにして配置されており、回転するスポンジローラーの機械的な力で、基板上下面の汚染物質を払い落すことができ、基板上下面の洗浄効果を更に向上させることができる。
本願の発明の一実施例の、エッジ搬送機能を有する基板処理装置の中央縦断面図である。 同基板処理装置のローダー部の斜視図である。 同基板処理装置のローダー部において、基板が搬送ローラーによって搬送される状態を示す斜視図である。 同基板処理装置の薬液処理部で使用される液切りエアーナイフを、基板の進行方向から正面視した図である。 同基板処理装置の、薬液処理部の中央断面図である。 同基板処理装置の、超音波洗浄処理部の中央断面図である。 同超音波洗浄処理部の概略横断面図である。 同基板処理装置の、スポンジローラー洗浄処理部の中央断面図である。 同基板処理装置の、ファイナルリンス処理部と乾燥処理部の中央断面図である。 同基板処理装置の、リンス処理部の斜視図である。 同基板処理装置の、アンローダー部の斜視図である。 従来例を示す図である。 他の従来例を示す図である。
次に、本願の発明のエッジ搬送機能を有する基板処理装置の好適な一実施例を、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
半導体基板、液晶基板等の基板を処理するプロセスとしては、パーティクル等の汚染物質を除去する洗浄プロセス、回路パターンを形成するためのエッチングプロセス、フォトレジストを除去する剥離プロセス等があるが、本願の発明のエッジ搬送機能を有する基板処理装置は、パーティクル等の汚染物質を除去する洗浄プロセスで使用されるものである。
(概略構成)
本実施例のエッジ搬送機能を有する基板処理装置1は、図1に示すように、基板11を装置に投入するローダー部2、水素水にアルカリ(炭酸カリウム KCO)を添加した機能水を噴霧して汚染物質を除去する薬液処理部3、基板11の上下から超音波を照射して汚染物質を除去する超音波洗浄処理部4、スポンジ状のスポンジローラー26aで基板11表面を機械的に擦って汚染物質を除去するスポンジローラー洗浄処理部5、基板11の上下から、水のシャワーで前段のリンスを行うリンス処理部6、水のシャワーで仕上げのリンスを行うファイナルリンス処理部7、エアーナイフ27を用いて基板11を乾燥させる乾燥処理部8、基板11を装置から取り出すアンローダー部9とにより、概略構成されている。
以下に、前記各部について、それぞれ詳細に説明する。
(ローダー部)
先ず、基板11を装置に投入するローダー部2を図2と図3で説明する。
基板11は、図2に示すように、装置の上部から、手又は図示しない基板投入装置にて装置内にセットされる。
装置上部から下りてきた基板11は、ローダー部2内に、基板11の進行方向の左右に複数配置された、2段にテーパーの付いた、上方に向って先細りの円錐台形状をした搬送ローラー(2段テーパー付き搬送ローラー)12の、該2段のテーパーが交わる角部15に、基板11の左右両側のエッジ部(端面又は角部)のみが接触するようにして、載せられる。
前記2段テーパー付き搬送ローラー12は、装置の電源が入れられると、回転を開始する。基板11が、該2段テーパー付き搬送ローラー12に載せられると、図3に示すように、該2段テーパー付き搬送ローラー12の回転によって、図3の右方向へ搬送され、次の薬液処理部3へ移動する。
基板11が次の処理部へ移動しても、装置の電源が入っている限り、2段テーパー付き搬送ローラー12は回転を続けるが、後述のアンローダー部9で、基板11が装置から取り出されず、2枚渋滞すると、該2段テーパー付き搬送ローラー12を含めた、全ての搬送ローラーの回転が停止する。
2段テーパー付き搬送ローラー12の、2段のテーパーが交わる角部15の下側のテーパー面は、基板11の下面に対し、ある角度を持って開いており、さらに、角部15の上側のテーパー面は、基板11の上面に対し、ある角度を持って開いているため、基板11の上下面共に、2段テーパー付き搬送ローラー12に接触することはない。
また、2段テーパー付き搬送ローラー12は、2段にテーパーの付いた、上方に向って先細りの円錐台形状をしているため、ローダー部2で、装置上方より基板11を装置内にセットする時に、搬送ローラー12が退避動作をする必要はなく、搬送ローラー12を基板11に対し水平方向外側に移動させる機構が不要である。
(薬液処理部)
次に、薬液処理部3を図1、図4と図5で説明する。
図5で示すように、薬液処理部3には、液切りエアーナイフ17と、基板11の進行方向の左右に複数配置された、ローラー表面円周にV字形の切れ込みが入れられた搬送ローラー(V字溝付き搬送ローラー)13と、基板11の搬送路の上方に、薬液を基板11上に噴霧する2流体ノズル18とが配置されている。2流体ノズル18は、本実施例では、基板11の搬送路の上方にのみ配置されているが、必要に応じて、基板11の搬送路の下方にも追加配置されて良い。薬液は、図1に示す、機能水貯蔵タンク101に貯蔵されている。
基板11は、前記ローダー部2から、薬液処理部3に移動すると、V字溝付き搬送ローラー13によって搬送される。基板11は、該V字溝付き搬送ローラー13のV字形の切れ込みの谷底部16に、基板11の左右両側のエッジ部のみが接触するようにして、載せられる。
液切りエアーナイフ17は、図4及び図5に示すように、ローダー部2と薬液処理部3との境目に、基板11を上下から挟むようにして、適当な間隔を置いて配置されている。該液切りエアーナイフ17は、その先端のノズルから、上下のノズルの間を通過する基板11の表面に向ってエアーを吹き出して、エアーカーテンを形成し、薬液処理部3で基板11上に噴霧された薬液が、基板11表面上を前記ローダー部2に逆流して流れ込むのを抑える。
基板11は、前記2流体ノズル18から噴霧される薬液によって洗浄されるが、本実施例では、薬液として、水素水にアルカリ(炭酸カリウム KCO)を添加した機能水を使用している。この薬液は、2流体ノズル18により、ミスト状に微粒化され、基板11に付着した汚染物質に浸透して、これを分解除去する。
装置の電源が入れられると、前記V字溝付き搬送ローラー13が回転を開始し、液切りエアーナイフ17からエアーの噴出が開始され、装置の電源が切られるまで連続して動作を続ける。2流体ノズル18からの薬液の噴霧は、ローダー部2で、基板11を検知すると噴霧が開始され、基板11を検知すると同時にスタートするタイマーの設定時間を過ぎても、次の基板11が検知されない場合、薬液の噴霧は停止される。
ただし、後述のアンローダー部9で、基板11が装置から取り出されず、2枚渋滞すると、該V字溝付き搬送ローラー13を含めた、全ての搬送ローラーの回転が停止する。
V字溝付き搬送ローラー13において、V字形の切れ込みの谷底部16の下側のテーパー面は、基板11の下面に対し、ある角度を持って開いており、V字形の切れ込みの谷底部16の上側のテーパー面は、基板11の上面に対し、ある角度を持って開いているため、基板11の上下面共に、V字溝付き搬送ローラー13に接触することはない。
(超音波洗浄処理部)
次に、超音波洗浄処理部4を図6と図7で説明する。
図6で示すように、超音波洗浄処理部4には、基板11の搬送路の上方と下方に、基板11の上面と下面に向って超音波を照射する超音波照射器19が、それぞれ1組又は2組(本実施例では2組)ずつ配置されている。上下の超音波照射器19は、基板11を挟んで、互いに対向するようにして配置されている。
基板11を搬送するために、基板11の進行方向の左右に複数配置された、前記薬液処理部3と同様のV字溝付き搬送ローラー13と、前記超音波照射器19の前後に配置された、複数のフラットな円筒形の搬送ローラー(フラット搬送ローラー)14とが備えられている。
超音波照射器19の内部は、2つの箱に分かれており、基板11に近い方の箱には、水供給口20から注水がされ、この箱を満たした水は、箱の基板11に対向した壁面に設けられた複数の穴23から基板11に向って噴出する。また、基板11から遠い方の箱には、超音波振動子21が複数(本実施例では3個)取り付けられている。
基板11の搬送路の上下に配置された超音波照射器19の間に搬送された基板11は、搬送路の下側に配置された超音波照射器19の、基板11に対向した壁面に設けられた複数の穴23から噴出する水によって、浮遊した状態に保持される。
同時に、搬送路の上側に配置された超音波照射器19の、基板11に対向した壁面に設けられた複数の穴23からも水が噴出し、基板11の上下から噴出した水が、基板11と上下の超音波照射器19との間を満たして、水の膜24を形成する。
超音波照射器19の超音波振動子21が発生した超音波22は、基板11に近い方の箱に満たされた水を伝い、次に、基板11と超音波照射器19との間に形成された水の膜24を伝って、基板11の表面に伝播される。
基板11の表面の汚染物質は、超音波22により振動させられて、基板11の表面から剥離し、基板11の面に沿ってスムーズに流れる水の膜24を形成している水により、基板11の表面からスムーズに運び去られる。
装置の電源が入れられると、基板11の進行方向の左右に複数配置されたV字溝付き搬送ローラー13と、超音波照射器19の前後に配置されたフラット搬送ローラー14とが回転を始め、同時に、超音波照射器19に注水が開始される。
ローダー部2で、最初の基板11を検知すると、超音波22の照射が開始され、前記V字溝付き搬送ローラー13、フラット搬送ローラー14の回転や、超音波照射器19への注水及び超音波22の照射は、装置の電源が切られるまで連続して動作を続ける。
ただし、後述のアンローダー部9で、基板11が装置から取り出されず、2枚渋滞すると、該V字溝付き搬送ローラー13、該フラット搬送ローラー14を含めた、全ての搬送ローラーの回転が停止し、超音波22の照射も停止する。
基板11は、超音波洗浄処理部4の入口部分と出口部分では、V字溝付き搬送ローラー13によって搬送されるため、薬液処理部3と同様、基板11の上下面共に、搬送ローラー13に接触することはない。
また、基板11は、上下の超音波照射器19の間を通過する部分では、基板搬送路の下側に配置された超音波照射器19から噴出する水で浮遊させられながら、基板11の左右両側のエッジ部にのみ水平方向から接触する、フラットな円筒形の、フラット搬送ローラー14の回転によって搬送されるため、基板11の上下面共に、搬送ローラー14に接触することはない。
(スポンジローラー洗浄処理部)
次に、スポンジローラー洗浄処理部5を図8で説明する。
図8で示すように、スポンジローラー洗浄処理部5には、基板11の搬送路の上方と下方に、基板11の上面に接するようにスポンジローラーA26aが2本と、スポンジローラーB26bが3本と、基板11の下面に接するようにスポンジローラーA26aが2本と、スポンジローラーB26bが5本の、ベルクリンと呼ばれる、ポリビニールアルコール樹脂でできたスポンジ状のローラーが、それぞれ配置されている。
基板11を搬送するために、基板11の進行方向の左右に複数配置された、前記薬液処理部3と同様のV字溝付き搬送ローラー13と、前記超音波洗浄処理部4と同様のフラット搬送ローラー14とが、それぞれ配置されている。フラット搬送ローラー14は、スポンジローラーのローラーとローラーとの間に配置されている。
さらに、基板11の表面を洗浄するためと、スポンジローラーA26a及びスポンジローラーB26bに水を供給するために、基板11の搬送路の上方に4組と、下方に3組の、シャワーノズル25が、それぞれがスポンジローラーA26a、スポンジローラーB26bに対向するようにして、上下交互に配置されている。
また、スポンジローラー洗浄処理部5の下部には、図1で示すように、シャワー水を貯める、スポンジローラーシャワー水循環タンク102と、シャワーノズル25へ水を圧送する、スポンジローラーシャワー用ポンプ104とが、それぞれ配置されている。
水のシャワーによって濡れた、スポンジローラーA26aは、そのローラー表面が、基板11の表面の進行方向に対し、逆の方向に向うように回転し、基板11の上下両面を機械的に擦って、基板11の表面の汚染物質を除去する。また、水のシャワーによって濡れた、スポンジローラーB26bは、その周速が基板11の進行速度と同じ速度で、ローラー表面が、基板11の表面の進行方向に対し、同じ方向に向うように回転し、基板11のスポンジローラーA26a部への進行速度(送り込み速度)を制御する。
先頭と後尾のスポンジローラーB26bは、単独で基板11を垂直方向(重力方向)に支える機能も果たしている。
装置の電源が入れられると、基板11の進行方向の左右に複数配置された、前記V字溝付き搬送ローラー13と、フラット搬送ローラー14と、スポンジローラーA26a及びスポンジローラーB26bとが回転を始め、同時に、スポンジローラーシャワー用ポンプ104が作動し、シャワーノズル25から水の噴射が開始される。
シャワーノズル25から噴射された水は、スポンジローラー洗浄処理部5の下部に設けられた、スポンジローラーシャワー水循環タンク102に戻り、スポンジローラーシャワー用ポンプ104で圧送されて、再びシャワーノズル25から噴射される。
前記V字溝付き搬送ローラー13と、フラット搬送ローラー14と、スポンジローラーA26a及びスポンジローラーB26bの回転や、シャワーノズル25からの水の噴射は、装置の電源が切られるまで連続して動作を続ける。
ただし、後述のアンローダー部9で、基板11が装置から取り出されず、2枚渋滞すると、該V字溝付き搬送ローラー13、該フラット搬送ローラー14を含めた、全ての搬送ローラーの回転が停止し、スポンジローラーA26a及びスポンジローラーB26bの回転も停止する。
基板11は、スポンジローラー洗浄処理部5の入口部分と出口部分では、V字溝付き搬送ローラー13によって搬送されるため、薬液処理部3と同様、基板11の上下面共に、搬送ローラー13に接触することはない。
また、基板11は、スポンジローラーA26aによる機械的洗浄を受ける部分では、基板11の下面に接触するスポンジローラーA26a及びスポンジローラーB26bによって垂直方向(重力方向)に支えられながら、基板11の左右両側のエッジ部にのみ水平方向から接触する、フラットな円筒形の、フラット搬送ローラー14の回転によって搬送されるため、前記超音波洗浄処理部4と同様、基板11の上下面共に、搬送ローラー14に接触することはない。
なお、この場合において、スポンジローラーB26bに基板11の搬送力も担わせ、フラット搬送ローラー14は、フリーの状態にしておくようにしても良い。
(リンス処理部、乾燥処理部)
次に、基板11のリンスと乾燥の処理部を図1と図9で説明する。
図1に示すように、基板11のリンスのために、前段のリンス処理部6と後段のファイナルリンス処理部7の2つの処理室が設けられ、前段のリンス処理部6で一度洗浄した後、後段のファイナルリンス処理部7でもう一度仕上げの洗浄を行う。
前記ファイナルリンス処理部7の後に、乾燥処理部8が配置されている。
基板11のリンスと乾燥の処理部には、基板11を搬送するために、基板11の進行方向の左右に、前記薬液処理部3と同様のV字溝付き搬送ローラー13が、複数配置されている。
さらに、前段のリンス処理部6と後段のファイナルリンス処理部7とには、基板11をリンスするための複数のシャワーノズル25が、リンス処理部6には、基板搬送路の上方と下方に各3組、ファイナルリンス処理部7には、基板搬送路の上方と下方に各2組、上下のシャワーノズル25が互いの水の噴出口を対向させるようにして、それぞれ配置されている。
また、乾燥処理部8には、基板11の搬送路の上方と下方に、基板11を乾燥するためのエアーナイフ27が、それらの噴出口を対向させるようにして、それぞれ配置され、さらに、乾燥処理部8の出口付近の基板搬送路の上方に、基板11の表面の静電気を除去するためのイオナイザー29(図1参照)が配置されている。
図9は、前記ファイナルリンス処理部7と、基板11を乾燥するためのエアーナイフ27が設けられた部分の処理部とを、それらの中央断面図で示している。
前段のリンス処理部6は、リンスのためのシャワーノズル25の本数が異なるほかは、図9に示されたファイナルリンス処理部7と同じ構造である。
リンスは、基板11が、V字溝付き搬送ローラー13によって搬送されながら、シャワーノズル25から噴出されるシャワー水によって行われる。
乾燥は、基板11が、V字溝付き搬送ローラー13によって搬送されながら、上下エアーナイフ27の間を通過する時、エアーナイフ27から噴射される空気又は窒素ガスによって、基板11表面の水を吹き飛ばすことによって行われる。
乾燥した基板11は、アンローダー部9へ移動するが、乾燥時に基板11表面に吹き付けられた空気又は窒素ガスとの摩擦等によって発生した静電気が、乾燥処理部8の出口付近の基板搬送路の上方に設けられたイオナイザー29によって除去される。
装置の電源が入れられると、リンス処理部6及びファイナルリンス処理部7内の、V字溝付き搬送ローラー13が回転を始め、同時に、リンスシャワー用ポンプ105(図1参照)が作動し、リンス処理部6及びファイナルリンス処理部7内のシャワーノズル25から、水の噴射が開始される。
シャワーノズル25から噴射された水は、リンス処理部の下部に設けられた、リンスシャワー水循環タンク103に戻り、リンスシャワー用ポンプ105で圧送されて、再びシャワーノズル25から噴射される。
該V字溝付き搬送ローラー13の回転や、シャワーノズル25からの水の噴射は、装置の電源が切られるまで連続して動作を続ける。
ただし、後述のアンローダー部9で、基板11が装置から取り出されず、2枚渋滞すると、該V字溝付き搬送ローラー13を含めた、全ての搬送ローラーの回転が停止する。
乾燥処理部8においても、装置の電源が入れられると、乾燥処理部8内の、V字溝付き搬送ローラー13が回転を始め、基板11を乾燥するエアーナイフ27から空気又は窒素ガスの噴射が開始される。同時にイオナイザー29も放電を始める。
該V字溝付き搬送ローラー13の回転や、エアーナイフ27からの空気又は窒素ガスの噴射や、イオナイザー29の放電は、装置の電源が切られるまで連続して動作を続ける。
ただし、後述のアンローダー部9で、基板11が装置から取り出されず、2枚渋滞すると、該V字溝付き搬送ローラー13を含めた、全ての搬送ローラーの回転が停止する。
基板11は、V字溝付き搬送ローラー13によって搬送されるため、薬液処理部3と同様、基板11の上下面共に、搬送ローラー13に接触することはない。
図10は、基板処理装置1のリンス処理部の、水シャワー部分の斜視図であって、基板11と、シャワーノズル25と、V字溝付き搬送ローラー13との位置関係を立体的に示している。
(アンローダー部)
次に、基板11を装置から取り出すアンローダー部9を図11で説明する。
アンローダー部9には、ローダー部2と同様に、2段テーパー付き搬送ローラー12が、基板11の進行方向の左右に複数配置され、さらに、基板11の停止位置を定めるための、基板11の先端が当たるストッパー28が配置されている。
装置の電源が入れられると、アンローダー部9内の2段テーパー付き搬送ローラー12が回転を始める。
該2段テーパー付き搬送ローラー12の回転は、装置の電源が切られるまで連続して動作を続ける。
ただし、アンローダー部9から基板11が取り出されず、1枚目の基板11のセンサーと2枚目の基板11のセンサーとが同時に各基板11を検知すると、基板が渋滞したと判断され、該2段テーパー付き搬送ローラー12を含めた、全ての搬送ローラーの回転が停止する。
基板11は、乾燥処理部8から出て来ると、該2段テーパー付き搬送ローラー12の、2段のテーパーが交わる角部15に、該基板11の左右両側のエッジ部が接触するように載せられ、アンローダー部9内に搬送され、基板11の先端が、ストッパー28に当たる所まで搬送される。
基板11は、手又は図示しない基板取り出し装置にて、装置から上方に取り出される。
2段テーパー付き搬送ローラー12の、2段のテーパーが交わる角部15の下側のテーパー面は、基板11の下面に対し、ある角度を持って開いており、角部15の上側のテーパー面も、基板11の上面に対し、ある角度を持って開いているため、基板11の上下面共に、2段テーパー付き搬送ローラー12に接触することはないし、基板11の取り出し時に、2段テーパー付き搬送ローラー12が退避動作をする必要もない。
(実施例の効果)
本実施例のエッジ搬送機能を有する基板処理装置は、前記のように構成されていて、前記のように作動するので、次のような効果を奏することができる。
薬液処理部3、リンス処理部6、ファイナルリンス処理部7、乾燥処理部8からなる複数の処理部では、薬液による化学的処理や水によるリンス処理をされる基板は、最初の化学的処理工程から最後の乾燥処理工程までの全ての処理工程において、基板11の左右両側のエッジ部が、基板11を水平方向から挟むように複数配置された、ローラー表面円周にV字形の切れ込みが入れられた搬送ローラー(V字溝付き搬送ローラー)13のV字の谷底部にのみ接触して保持され、該V字の谷底部の下側のテーパー面は、基板11の下面に対し、ある角度を持って開いており、該V字の谷底部の上側のテーパー面は、基板11の上面に対し、ある角度を持って開いているため、基板11の上下面共に、該V字溝付き搬送ローラー13に接触することはなく、基板11の上面も下面も、搬送ローラー13との接触による汚染を防ぐことができる。
また、基板11の左右両側のエッジ部にのみ、水平方向から接触して回転するV字溝付き搬送ローラー13による機械的な力により、基板11を高速かつ安定的に移動させることができる。
また、前記薬液処理部3では、基板11は、前記2流体ノズル18から噴霧される薬液によって洗浄されるが、本実施例では、薬液として、水素水にアルカリ(炭酸カリウム KCO)を添加した機能水を使用しており、この薬液は、2流体ノズル18により、ミスト状に微粒化され、基板11に付着した汚染物質に浸透して、これを分解除去するという効果を奏することができる。
ローダー部2及びアンローダー部9では、基板11は、基板11の左右両側のエッジ部が、基板11を水平方向から挟むように複数配置された、2段にテーパーの付いた、上方に向って先細りの円錐台形状の搬送ローラー(2段テーパー付き搬送ローラー)12の、前記2段のテーパーが交わる角部にのみ接触して保持され、該角部の下側のテーパー面は、基板11の下面に対し、ある角度を持って開いており、該角部の上側のテーパー面は、基板11の上面に対し、ある角度を持って開いているため、基板11の上下面共に、前記2段テーパー付き搬送ローラー12に接触することはなく、基板11の上面も下面も、搬送ローラー12との接触による汚染を防ぐことができる。
また、基板11の左右両側のエッジ部にのみ、水平方向から接触して回転する2段テーパー付き搬送ローラー12の回転による機械的な力により、基板11を高速かつ安定的に移動させることができる。
前記2段テーパー付き搬送ローラー12は、また、次のような効果を奏することができる。
2段テーパー付き搬送ローラー12は、2段にテーパーの付いた、上方に向って先細りの円錐台形状をしているため、ローダー部2で、装置上方より基板11を装置内にセットする時に、搬送ローラー12を退避させるために、該搬送ローラー12を基板11に対し水平方向外側に移動させる機構が不要で、シンプルかつ安価に製作することができる。
さらに、アンローダー部9においても、ローダー部2と同様に、2段テーパー付き搬送ローラー12の退避機構が不要で、処理の終了した基板11を、装置の上方に容易に取り出すことができる。
超音波洗浄処理部4では、基板11は、下方に配置された超音波照射器19から噴出する水により、浮遊状態に保持されて垂直方向(重力方向)に支えられており、基板11の左右両側のエッジ部が、基板11を水平方向から挟むように複数配置された、フラットな円筒形の搬送ローラー(フラット搬送ローラー)14の円筒面にのみ接触するため、基板11の上下面共に、前記フラット搬送ローラー14に接触することはなく、基板11の上面も下面も、搬送ローラー14との接触による汚染を防ぐことができる。
また、基板11の左右両側のエッジ部にのみ、水平方向から接触して回転するフラット搬送ローラー14の回転による機械的な力により、基板11を高速かつ安定的に移動させることができる。さらに、その搬送ローラー14は、他の搬送ローラーに比べて、構造がシンプルであるので、安価に製作することができる。
前記超音波照射器19は、また、次のような効果を奏することができる。
基板11の上方及び下方に配置された超音波照射器19から発する超音波により、基板11の上下両面に付着した汚染物質に、振動といった機械的な力を付加して、基板表面からこれを剥離除去することができ、前段の薬液による化学的処理との相乗効果により、基板表面の洗浄効果を更に向上させることができる。本発明者の実験によれば、Ph12.5のアルカリ水を用いて化学的処理を行った場合に、本超音波洗浄との相乗効果が、特に顕著であった。
この場合において、超音波を伝播する媒体として、従来からある、ノズルから噴出する水の噴流ではなく、超音波照射器19と、対向する基板11の面との間に形成される水の膜24を使用する構造であるため、水の使用量を少なくすることができる。
また、ノズルから噴出する水の噴流を超音波の伝播媒体とする方法に対し、水の膜24を超音波の伝播媒体とする方法では、少ない水の使用量にも関わらず、超音波を伝播させる領域(面積)を大きくすることができ、超音波による洗浄効果を一層高めることができる。
また、この場合において、超音波照射器19と、対向する基板11の面との間に水の膜24を形成する水は、基板11と対向する超音波照射器19の壁面に設けられた複数の穴23から連続的に噴出して来て、基板11の面に沿ってスムーズに流れるので、基板表面から剥離した汚染物質を基板表面からスムーズに運び去ることができる。
スポンジローラー洗浄処理部5では、基板11は、基板11の下面に接触するスポンジローラーA26a及びスポンジローラーB26bにより、垂直方向(重力方向)に支えられており、前記超音波洗浄処理部4と同様、基板11の左右両側のエッジ部が、基板11を水平方向から挟むように複数配置された、フラットな円筒形の搬送ローラー14の円筒面にのみ接触するため、基板11の上下面共に、前記フラット搬送ローラー14に接触することはなく、基板11の上面も下面も、搬送ローラー14との接触による汚染を防ぐことができる。
また、基板11の左右両側のエッジ部にのみ、水平方向から接触して回転するフラット搬送ローラー14の回転による機械的な力により、基板11を高速かつ安定的に移動させることができる。さらに、その搬送ローラー14は、他の搬送ローラーに比べて、構造がシンプルであるので、安価に製作することができる。
前記スポンジローラー洗浄処理部5は、また、次のような効果を奏することができる。
水のシャワーによって濡れた、スポンジローラーA26aは、そのローラー表面が、基板11の表面の進行方向に対し、逆の方向に向うように回転し、基板11の上下両面を機械的に擦って、基板11の表面の汚染物質を除去することができ、基板11上下面の洗浄効果を更に向上させることができる。また、スポンジローラーB26bは、その周速が基板11の進行速度と同じ速度で、ローラー表面が、基板11の表面の進行方向に対し、同じ方向に向うように回転し、基板11のスポンジローラーA26a部への進行速度(送り込み速度)を制御することができる。
(実施例の主要効果の概括)
本実施例のエッジ搬送機能を有する基板処理装置1を構成するローダー部2、薬液処理部3、超音波洗浄処理部4、スポンジローラー洗浄処理部5、前段リンス処理部6、ファイナルリンス処理部7、乾燥処理部8、アンローダー部9の各処理・操作部において、基板11を搬送するために使用される搬送ローラーは、処理・操作の内容に応じて、3種類の搬送ローラー、すなわち、2段テーパー付き搬送ローラー12、V字溝付き搬送ローラー13、フラット搬送ローラー14、が適宜使い分けられるが、いずれの搬送ローラーが使用される場合であっても、それらの搬送ローラーは、基板11を水平方向から挟むように複数配置され、基板11の左右両側のエッジ部にのみ、水平方向から接触して回転することによって、基板11を搬送するものであり、このため、基板11の上下面共に、これらの搬送ローラーに接触することはなく、基板11の上面も下面も、これらの搬送ローラーとの接触による汚染を防ぐことができる。
また、基板11の左右両側のエッジ部にのみ、水平方向から接触して回転する、これらの搬送ローラーによる機械的な力により、基板11を高速かつ安定的に移動させることができる。
本願の発明は、以上の実施例に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
1…基板処理装置、2…ローダー部、3…薬液処理部、4…超音波洗浄処理部、5…スポンジローラー洗浄処理部、6…リンス処理部、7…ファイナルリンス処理部、8…乾燥処理部、9…アンローダー部、11…基板、12…2段テーパー付き搬送ローラー、13…V字溝付き搬送ローラー、14…フラット搬送ローラー、15…角部、16…谷底部、17…液切りエアーナイフ、18…2流体ノズル、19…超音波照射器、20…水供給口、21…超音波振動子、22…超音波、23…穴、24…水の膜、25…シャワーノズル、26a…スポンジローラーA、26b…スポンジローラーB、27…エアーナイフ、28…ストッパー、29…イオナイザー、101…機能水貯蔵タンク、102…スポンジローラーシャワー水循環タンク、103…リンスシャワー水循環タンク、104…スポンジローラーシャワー用ポンプ、105…リンスシャワー用ポンプ。

















Claims (3)

  1. 液晶等の基板を移動させながら、前記基板の上面と下面の両方又は上面のみに、少なくとも薬液による化学的処理、水によるリンス処理、基板上下より吹き付けられる空気又は窒素ガスといった気体による乾燥処理を行う、薬液処理部、リンス処理部、乾燥処理部からなる複数の処理部を備えるとともに、これら複数の処理部の前後に、ローダー部及びアンローダー部をそれぞれ備えてなる基板処理装置において、
    前記複数の処理部には、前記基板の搬送方向から見て、前記基板の左右両側のエッジ部に水平方向から接触して前記基板を移動させる、ローラー表面円周にV字形の切れ込みが入れられた、前記基板の上面と下面に接触しない搬送ローラーが、複数配置され
    前記ローダー部及び前記アンローダー部には、前記基板の搬送方向から見て、前記基板の左右両側のエッジ部に水平方向から接触して前記基板を移動させる、2段にテーパーの付いた、上方に向って先細りの円錐台形状の搬送ローラーが、複数配置され、
    前記円錐台形状の搬送ローラーは、前記2段のテーパーが交わる角部が、前記基板の左右両側のエッジ部に水平方向から接触することにより、前記基板の上面と下面に接触しない構造とされている、
    ことを特徴とするエッジ搬送機能を有する基板処理装置。
  2. 前記薬液処理部と前記リンス処理部との間に、超音波洗浄処理部を更に備え、
    前記超音波洗浄処理部には、
    前記基板の搬送路の上方と下方に、前記基板の上面と下面に向って超音波を照射する超音波照射器が、前記基板を挟んで互いに対向するようにして、それぞれ配置され、
    下方の前記超音波照射器は、前記基板と対向する壁面に設けられた複数の穴から噴出する水により、前記基板を浮遊した状態に保持するとともに、前記基板との間に水の膜を形成し、前記水の膜を通して、基板面に超音波を伝播させる構造とされ、
    上方の前記超音波照射器は、前記基板と対向する壁面に設けられた複数の穴から噴出する水により、前記基板との間に水の膜を形成し、前記水の膜を通して、基板面に超音波を伝播させる構造とされるとともに、
    前記基板の搬送方向から見て、前記基板の左右両側のエッジ部に水平方向から接触して前記基板を移動させる、フラットな円筒形の、前記基板の上面と下面に接触しない搬送ローラーが、複数配置されている、
    ことを特徴とする請求項に記載のエッジ搬送機能を有する基板処理装置。
  3. 前記薬液処理部と前記リンス処理部との間に、スポンジローラー洗浄処理部を更に備え、
    前記スポンジローラー洗浄処理部には、
    前記基板の搬送路の上方と下方に、前記基板の上面と下面に接するようにして、スポンジローラーが、それぞれ複数配置されるとともに、
    前記基板の搬送方向から見て、前記基板の左右両側のエッジ部に水平方向から接触して前記基板を移動させる、フラットな円筒形の、前記基板の上面と下面に接触しない搬送ローラーが、複数配置されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のエッジ搬送機能を有する基板処理装置。
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