JP6226366B2 - 電力負荷推定装置 - Google Patents
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Description
以下、実施形態の電力負荷推定システムを図面を参照して説明する。
図1は、電力供給システム100の構成を示すブロック図である。
電力供給システム100において、電力負荷推定システム1は、電力を使用する需要家50のフィーダ22と電気的に接続された需要家の電気系統4に接続されている。電力負荷推定システム1は、例えば商用系統からなる上位電力系統32から受電しており、需要家の電気系統4の負荷量を推定する。需要家の電気系統4は、需要家50のビルディングや一般家屋に備えられる電気系統である。
電力負荷推定システム1は、推定した需要家機器5に供給される無効電力を機器無効電力等推定結果20として需給制御システム70に送信する。電力負荷推定システム1は、推定した需要家機器5と測定装置27との間のインダクタンス値をインダクタンス値推定結果71として需給制御システム70に送信する。電力負荷推定システム1は、推定した需要家機器5と測定装置27との間の無効電力ロスを無効電力ロス推定結果72として需給制御システム70に送信する。
電力負荷推定システム1は、高調波成分計算部2、実測高調波成分保存部3、需要家機器無効電力等推定部9、及び需要家機器データベース11を備えている。
高調波成分計算部2は、需要家の電気系統4から測定された電気物理量12に基づいて波形分析処理を実行し、無効電力の高調波成分(実測無効電力高調波成分結果6)や電流の高調波成分(実測電流高調波成分結果75)を計算する。高調波成分計算部2は、実測無効電力高調波成分結果6及び実測電流高調波成分結果75を実測高調波成分保存部3に出力する。
機器無効電力等推定部9は、実測高調波成分保存部3に保存された実測無効電力高調波成分結果6及び実測電流高調波成分結果75と、需要家機器データベース11に格納された無効電力高調波データ7とに基づいて、機器無効電力等推定結果20、インダクタンス値推定結果71、及び無効電力ロス推定結果72を推定し、機器無効電力等推定結果20、インダクタンス値推定結果71、及び無効電力ロス推定結果72を出力する。需要家機器データベース11については後述する。
電圧Vと電流Iと電力Pとの瞬時値を各々、v、i、pとすると、下記の式(1)が成り立つ。
電力系統の商用周波数(例えば50Hz)に高調波成分が入ると、商用周波数は歪んでいると称される。電力系統の商用周波数に入った高調波成分は、フーリエ変換によって計算することができる。観測データがサンプリング値である場合、このサンプリング値からこれから高調波成分を求める場合は、離散型フーリエ変換と称される手法が用いられる。離散型フーリエ変換を高速に解けるように改良した手法が高速フーリエ変換FFTと称され、高調波解析において最も汎用的な手法となっている。
図6及び図7は、それぞれ異なる需要家機器5について無効電力の高調波含有率を示す無効電力高調波データ7の例を示すグラフである。図6(a)は音響機器の例、図6(b)はエレベータの例、図7(a)はエアコンディショナ(以下、「エアコン」と略記する)の例、図7(b)は照明機器の例である。いずれのグラフにおいても、縦軸が高調波含有率、横軸が高調波の次数を示している。
前記(2)式から計算されるi番目の次数の高調波含有率をαiとし、需要家機器5の無効電力をQL、そのうちのi番目の次数の高調波の大きさをQL_iとすれば、αiとQLとQL_iとの間には、下記(3)式の関係がある。
図8に示したように、1番目の需要家機器5であるエアコンに供給される無効電力をQL1、2番目の需要家機器5であるエレベータに供給される無効電力をQL2、3番目の需要家機器5であるエスカレータに供給される無効電力をQL3、4番目の需要家機器5である音響機器に供給される無効電力をQL4、5番目の需要家機器5である照明機器に供給される無効電力をQL5とする。
複数の電気系統4a〜4cは、例えば、ビルディングの電気系統において、エアコン等を繋ぐエアコン用電気系統(電気系統4a)、エスカレータ等を繋ぐ電気系統(電気系統4b)、照明機器を繋ぐ電機系統(電気系統4c)を分ける例などが挙げられる。
2番目の需要家機器5であるエレベータへは、測定点bを通って、電気系統4bを経由して無効電力QL2が供給されている。3番目の需要家機器5であるエスカレータへは、測定点bを通って、電気系統4bを経由して無効電力QL3が供給されている。4番目の需要家機器5である音響機器へは、測定点bを通って、電気系統4bを経由して無効電力QL4が供給されている。測定点bを通る無効電力をQb、電流をIbとする。
5番目の需要家機器5である照明機器へは、測定点cを通って、電気系統4cを経由して無効電力QL5が供給されている。測定点cを通る無効電力をQc、測定点cを通る電流をIcとする。
測定点bを通る無効電力Qbに対して、無効電力QL2が電気系統4bを通ることによって発生する無効電力ロスをQlos2とし、無効電力QL3が電気系統4bを通ることによって発生する無効電力ロスをQlos3とし、無効電力QL4が電気系統4bを通ることによって発生する無効電力ロスをQlos4とすると、前記の式(6)bの関係がある。
5番目の需要家機器5である照明機器に供給されている無効電力QL5と、測定点cを通る無効電力Qcとの間には、無効電力QL5が電気系統4cを通ることによって発生する無効電力ロスをQlos5とすると、前記の式(6)cの関係がある。
Qaのi次の高調波をQai、QL1のi次の高調波をQLi1、Qlos1のi次の高調波に起因するものをQlosi1とすれば、式(6)aは、下記の式(7)aとなる。
また、測定点cから電気系統4cを通り、5番目の需要家機器5である照明機器に至るインダクタンスをLcとし、Icのi次高調波をIciとすると、式(7)bは、前記の(8)c式となる。
よって、式(9)aを用いて、QL1、Laの2つの値を求めるには、2つ以上の式からなる方程式、式(9)bを用いて、QL2、QL3、QL4、Lbの4つの値を求めるには、4つ以上の式からなる方程式、式(9)cを用いて、QL5、Lcの2つの値を求めるには、2つ以上の式からなる方程式が必要となる。
また、式(9)aをi次の高調波とk次の高調波で表わすと、式(9)aはそれぞれ式(10)a1、式(10)a2となる。
式(9)cををi次の高調波とk次の高調波で表わすと、式(9)cはそれぞれ前記の式(10)c1、式(10)c2となる。
需要家機器データベース11に存在する機器(機器1〜機器N)毎の高調波パターンに需要家機器5の無効電力を掛け合わせた合計値と、測定点の電流の高調波の二乗に電気系統のインダクタンスLを掛け合わせたものの和が測定点の無効電力の高調波となるような、需要家機器5の無効電力と、電気系統のインダクタンスLを求める。
図11に示す測定点の電力について、図3に示す電力Pの波形、測定点の無効電力実測高調波が無効電力の高調波成分(図5)、測定点の電流実測高調波が電流の高調波成分(図5)となる機器1〜機器Nの高調波パターン(図6〜図7参照)を用いる。機器1〜機器Nの高調波パターンは、式(12)a〜式(12)cにおけるマトリクス[αij]で示される。このような高調波パターンは予め取得されるものであれば、その作成方法は任意である。
例えば、図6(a)の音響機器では、次数5、7、11、13の成分の大きさに特徴がある。図6(b)のエレベータでは、次数3、5、7、9、11、13、15、17、19の成分の大きさに特徴がある。図7(a)のエアコンでは、次数3、5、7、9、11、13、15、17、19の成分の大きさに特徴がある。図7(b)の照明機器では、次数3、5、7、9、11の成分の大きさに特徴がある。
このように、成分の大きな次数を選択して計算すれば、需要家機器5の無効電力が求めやすくなる。例えば、音響機器は、11次、13次の成分に特に特徴があり、エアコンは、3次、15次の成分に特に特徴があり、一般照明は、次数3、5、7の成分に特に特徴がある。よって、これらから、例えば次数3、5、7、11、13を、式(12)a〜式(12)cにて選択すれば有効である。
例えば、式(12)bでは、次数3、5、7、13の成分を選択するとして、i=3、k=5、l=7、m=13とすることが有効である。あるいは、次数1(基本成分)を選択することも可能であり、この場合は、i=1、k=3、l=5、m=7等となる。
例えば、式(12)cでは、次数3、5の成分を選択するとして、i=3、k=5とすることが有効である。あるいは、次数1(基本成分)を選択することも可能であり、この場合は、i=1、k=3等となる。
式(10)aにおいて、電気系統4aにキャパシタンスCaがある場合を考える。この場合、変数が一つ増えるから、方程式を解くには式を一つ増やす必要がある。i次の高調波とk次の高調波に加えて、1次の高調波の式を加えることにする。
式(10)aは、下記の式(14)a1〜式(14)a3で表わされる。
式(10)bは、前記の式(14)b1〜式(14)b5で表わされる。
式(10)cは、前記の式(14)c1〜式(14)c3で表わされる。
式(14)a1〜式(14)a3を行列で表せば下記の式(15)aになり、式(14)b1〜式(14)b5を行列で表せば下記の(15)b式になり、式(14)c1〜式(14)c3を行列で表せば下記の式(15)cになる。
例えば、電気系統4bにおいて、測定点bから電気系統4bを通り、2番目の需要家機器5であるエレベータに至るインダクタンスをLB2とし、3番目の需要家機器5であるエスカレータに至るインダクタンスをLb3とし、4番目の需要家機器5である音響機器に至るインダクタンスをLb4とし、インダクタンスLb2、インダクタンスLb3、インダクタンスLb4を求める場合について述べる。
測定点bから電気系統4bを通って、2番目の需要家機器5であるエレベータに流れる電流をIb_2とし、3番目の需要家機器5であるエスカレータに流れる電流をIb_3とし、4番目の需要家機器5である音響機器に流れる電流をIb_4とし、Ib_2、Ib_3、Ib_4のi次高調波を、それぞれIb_2i、Ib_3i、Ib_4iとすれば、式(10)b1、式(10)b2、式(10)b3の関係を用いれば、下記の式(18)b1、式(18)b2、式(18)b3の関係を導くことができる。
また、式(19)b1、式(19)b2、式(19)b3において、力率2、力率3、力率4は、2番目、3番目、4番目の需要家機器5の定格力率である。
式(18)b1、式(18)b2、式(18)b3を行列形式で表わすと、下記の式(20)bとなる。
図14は、機器無効電力等推定部9の入出力関係を示す図である。機器無効電力等推定部9は、例として電気系統4bを挙げれば、入力である測定点bの無効電力Qb、電流Ibとその高調波成分に対して、式(12)b、式(19)b1、式(19)b2、式(19)b3、式(21)bを用いて、需要家機器5の無効電力であるQL2、QL3、QL4、電気系統4bのインダクタンス分Lb、測定点bから2番目の需要家機器5であるエレベータに至るインダクタンスLb2、3番目の需要家機器5であるエスカレータに至るインダクタンスLb3、4番目の需要家機器5である音響機器に至るインダクタンスLb4を出力する。
高調波成分計算部2において実測高調波成分計算結果6を計算し、機器無効電力等推定部9において、需要家機器5毎の無効電力や無効電力ロスを計算した後、結果表示機能23において、需要家機器5毎の無効電力や無効電力ロスを表示する。これを一定時間毎に繰り返す。
上述の実施形態では、測定点の無効電力Qや電流の高調波と、需要家機器5の高調波や測定点から需要家機器5までのインダクタンスLの間には、式(11)a、式(11)b、式(11)c、または、式(12)a、式(12)b、式(12)cの関係があることを示した。これらの式の行列方程式に示す行列は正方行列(行の数と列の数とが同じ行列)であるが、実際には行と列の数が異なることも多い。式(11)bを例にすると、式(11)bの左辺を実測電力高調波ベクトル60、式(11)bの行列における列ベクトルを需要家機器高調波ベクトル61とし、高調波の数をm、需要家機器5の数をn−1とすれば、式(22)に示す近似式であらわされる。
式(11)bを例に、式(11)の左辺を実測電力高調波ベクトル60、右辺の列ベクトルをn個の需要家機器高調波ベクトル61とし、高調波の数をm、需要家機器5の数をn−1とすれば、次の式(22)に示す近似式であらわされる。
需要家機器無効電力62とインダクタンスLとを、実測電力高調波ベクトル60にて表される実測値と、式(23)で表される実測電力高調波近似値ベクトル63の誤差が最小となるように求めるものとする。実測電力高調波ベクトル60の要素と、実測電力高調波近似値ベクトル63の要素の差分の二乗の合計値を最小化する需要家機器無効電力62を求めるものとする。この手法は最小二乗法と呼ばれ、最も誤差が小さくなる近似式を求める一般的な手法である。
j番目の需要家機器無効電力62で偏微分すると式(25)となる。
誤差を最小二乗法で最小化するには、式(24)を需要家機器無効電力62で偏微分し、これらが零となる需要家機器無効電力62を求めることが必要となる。
j番目の需要家機器無効電力62で偏微分すると下記の式(25)となる。
式(25)を零とおき、各の需要家機器無効電力62で式(26)を計算し、行列形式で表すと式(28)となる。
式(27)の右辺行列は、(高調波次数の数)≧(高調波発生機器の数)であれば、逆行列を計算できる正則行列を計算ができ、式(28)により、需要家機器無効電力62とインダクタンスLを計算できる。
高調波成分計算部2においては、実測高調波成分計算結果6を計算し、機器無効電力等推定部9において、需要家機器5毎の無効電力や無効電力ロスを計算する。負荷制御候補選出部67においては、無効電力と無効電力ロスの和の大きな需要家内機器を、需要家内機器の消費電力に対する無効電力と無効電力ロスの和の比率の大きな需要家内機器を負荷制御の候補として選出する。
インダクタンスを機器無効電力等推定結果20として出力する。
図19は、電力負荷推定システム1の負荷制御候補選出機能67において、無効電力と無効電力ロスの和の大きな需要家内機器を負荷制御の候補として選出するため、需要家内機器の消費電力に対する無効電力と無効電力ロスとの和の比率を表示させた例である。図19に、エアコン、エレベータ、エスカレータ、音響装置、照明機器の消費電力に対する無効電力ロスの比率を一日24時間分プロットした。このケースでは、比率の最も大きなエァコンがピークカット等の必要性が生じたときの負荷制御の対象となる。
図20は、電力負荷推定システム1は、負荷制御候補選出部67において、無効電力と無効電力ロスの和の大きな需要家内機器を負荷制御の候補として選出するため、需要家内機器の消費電力に対する無効電力と無効電力ロスの和の比率を表示させた例である。
図20は、エアコン、エレベータ、エスカレータ、音響機器、照明機器の消費電力に対する無効電力ロスの比率を一日24時間分プロットした。このケースでは、比率の最も大きなエアコンがピークカット等の必要性が生じたときの負荷制御の対象となる。
また、需給制御としてピークカットやピークシフト等の負荷制御をするとき、需要家機器の無効電力や、配電線の無効電力の消費を考慮する必要があるときは、これらも推定する必要がある。
電力負荷推定システムは、配電線キャパシタンス値を推定する機能を加えたことを特徴とした電力負荷推定システムを提供する。
電力負荷推定システムにおいて、測定点から需要家内機器に至る配電線インダクタンス値が需要家内機器によっては異なる場合に、これを補正する機能を有することを特徴とした電力負荷推定システムを提供する。
電力負荷推定システムは、時々刻々に、無効電力負荷や配電線インダクタンス値や無効電力ロスの推定計算を行い、推定結果を一定時間のトレンドグラフ等で表示する機能を有する。
電力負荷推定システムは、ピークカット等により負荷制御する必要があったとき、無効電力と無効電力ロスの和の大きな需要家内機器を負荷制御の候補とすることを特徴とした電力負荷推定システムを提供する。
電力負荷推定システムは、ピークカット等により負荷制御する必要があったとき、需要家内機器の消費電力に対する無効電力と無効電力ロスの和の比率の大きな需要家内機器を負荷制御の候補とすることを提供する。
需要家内の計測点を流れる電力と電流の高調波により需要家内機器の負荷量と、計測点から需要家内機器までのインダクタンスと無効電力ロスを推定するシステムを提供する。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
2 高調波成分計算部
3 実測高調波成分保存手段
4 電気系統
5 需要家機器
6 実測無効電力高調波成分結果
7 需要家機器高調波成分
8 測定点
9 機器無効電力等推定部
11 需要家機器データベース
12 電気物理量
20 機器無効電力等推定結果
22 フィーダ
23 結果表示機能
24 測定装置
30 母線
32 上位電力系統
34 電気物理量情報
50 需要家
Claims (10)
- 負荷機器が接続された電気系統において測定された物理量を基に、前記電気系統の電力負荷の量である電力負荷量を推定する電力負荷推定装置であって、
前記電気系統の物理量の波形分析から無効電力の高調波成分を導出する第1導出部と、
前記物理量の波形分析から電流の高調波成分を導出する第2導出部と、
各種の負荷機器における無効電力の高調波成分の次数データを表す無効電力高調波データを保持するデータ保持部と、
前記無効電力の高調波成分及び前記電流の高調波成分の導出結果と前記無効電力高調波データとに基づいて、電気系統の電力負荷量を推定する第1推定部と、
を備える電力負荷推定装置。 - 前記第1推定部は、負荷機器の無効電力と、配電線インダクタンス値と、配電線のインダクタンスによる電力負荷量を推定する機能
を有する請求項1に記載の電力負荷推定装置。 - 負荷機器が接続された電気系統において測定された物理量を基に、前記電気系統の電力負荷の量である電力負荷量を推定する電力負荷推定装置であって、
電気系統から測定された電流や電力の電気物理量の波形分析から無効電力の高調波を求める無効電力高調波成分計算部と、
電気系統から測定された電流や電力の電気物理量の波形分析から電流の高調波を求める電流高調波成分計算部と、
負荷機器の無効電力の高調波成分を格納するデータベースと、
前記無効電力高調波成分計算部で算出された無効電力の高調波と、前記電流高調波成分計算部で算出された電流の高調波と、前記データベースに格納された複数の負荷機器の高調波成分とに基づき電気系統に接続された負荷機器の無効電力を推定する第1推定部と、
前記無効電力高調波成分計算部で算出された無効電力の高調波と、前記電流高調波成分計算部で算出された電流の高調波と、前記データベースに格納された複数の負荷機器の高調波成分とに基づき電気系統の配電線インダクタンス値を推定する第2推定部と、
を備える電力負荷推定装置。 - 負荷機器の特徴ある無効電力の高調波成分を用いて、前記負荷機器の無効電力、配電線インダクタンス値を推定する機能
を有する請求項3に記載の電力負荷推定装置。 - 配電線のインダクタンスによる電力負荷量を推定する機能
を有する請求項3に記載の電力負荷推定装置。 - 配電線のキャパシタンス値を推定する機能
を有する請求項3に記載の電力負荷推定装置。 - 負荷機器に至るまでの配電線インダクタンス値が負荷機器によって異なる場合に、前記配電線インダクタンス値を補正する機能
を有する請求項3に記載の電力負荷推定装置。 - 時々刻々に、無効電力負荷や配電線インダクタンス値や無効電力のロスの推定計算を行い、その推定結果を一定時間のトレンドグラフで表示する機能
を有する請求項3乃至7のいずれかに記載の電力負荷推定装置。 - ピークカットにより負荷制御する必要があったとき、無効電力と前記配電線のインダクタンスによる電力負荷量との和が所定値より大きな負荷機器を負荷制御の候補とする請求項5に記載の電力負荷推定装置。
- ピークカットにより負荷制御する必要があったとき、消費電力に対する無効電力と前記配電線のインダクタンスによる電力負荷量との和の比率の大きな負荷機器を負荷制御の候補とする請求項5に記載の電力負荷推定装置。
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