JP6225620B2 - バッテリ搭載構造及びバッテリ搭載方法 - Google Patents

バッテリ搭載構造及びバッテリ搭載方法 Download PDF

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Description

本発明は、バッテリ搭載構造及びバッテリ搭載方法に関する。
ハイブリッド電気自動車など車両駆動用の電動機を備えた車両では、電動機に駆動用電力を供給するための車両駆動用バッテリを荷室に搭載することが多い。例えば、特許文献1の車両では、荷室のフロアパネルに落とし込み部を形成し、その上にバッテリを搭載している。
特開2012−81904号公報
しかしながら、車両によってはトランク開口やバッテリ搭載スペースが狭いため、バッテリを搭載する際の作業に時間を要していた。また、そのような車両では、バッテリを搭載する際に、周辺の車体構造物、車両搭載部品、バッテリ機器等に損傷を与えるおそれもあった。なお、特許文献1は、バッテリの搭載性について何も言及していない。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、バッテリを車両の搭載位置に容易に搭載することができるバッテリ搭載構造及びバッテリ搭載方法を提供することにある。
本発明の一態様は、バッテリを車両フロアに搭載する際に、バッテリが仮置き位置から搭載位置へ移動して車両フロアへ固定されるバッテリ搭載構造である。このバッテリ搭載構造は、車両フロアの仮置き位置と搭載位置との間に形成されたビードと、バッテリに設けられ、ビードによって移動方向をガイドされる第1のキャスターと、を有する。バッテリには、キャスターを備えた治具を着脱可能に装着するための治具装着部が設けられている。
上記バッテリ搭載構造によれば、バッテリに設けられた第1のキャスター及び、治具に設けられたキャスターが、車両フロアに形成されたビードによって移動方向をガイドされる。そのためバッテリを車両の搭載位置に容易に搭載することができる。
図1は、本発明の実施形態にかかるバッテリをバッテリ搭載スペースに搭載した状態を後方斜め上からみた斜視図である。 図2は、搭載位置に配置されたバッテリを、リアパーセルシェルフ、リアフェンダパネル及びリアパネルを取り外した状態で後方斜め上からみた斜視図である。 図3は、バッテリの底部を、キャスター付き治具を取り外した状態で図2の矢印Aの方向からみた拡大図である。 図4(a)は、バッテリを後方からみた後面図、図4(b)は、バッテリを右方からみた右側面図である。 図5は、バッテリのフランジに設けられたガイド溝とリアクロスメンバに取り付けられたバッテリ固定用のブラケットの突起部とを左斜め前上方からみた斜視図である。 図6は、リアクロスメンバに設けられたバッテリ固定用のブラケットを左斜め後上方からみた斜視図である。 図7(a)は、バッテリにキャスター付き治具を取り付けた状態を示す図であり、図7(b)は、治具装着部と治具との関係を示す図である。
本発明の実施形態にかかるバッテリ搭載構造について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明においては、車両前後方向前方を「前方」、車両前後方向前側を「前側」、車両前後方向後方を「後方」、車両前後方向後側を「後側」と称することもある。
<バッテリ搭載構造の要部>
本実施形態にかかる車両Vは、内燃機関と電動機と該電動機に駆動用電力を供給するための車両駆動用バッテリ1とを備えたハイブリッド電気自動車である。図1に示すように、車両V後部のリアシート後方には、荷室Tが設けられている。この荷室T内のバッテリ搭載スペースSに、バッテリ1が搭載されている。バッテリ搭載スペースS内におけるバッテリ1が車体に固定される位置を「搭載位置」という。
図1,2に示すように、本実施形態のバッテリ搭載スペースSは、荷室T内空間の前部におけるリアシート近傍に設けられている。バッテリ搭載スペースSは、図2に示すように、上下左右を、フロアパネル3と図示しないリアパーセルシェルフと車幅方向両側のストラットタワー5とに囲まれた空間である。ストラットタワー5が車幅方向内側に張り出している分、バッテリ搭載スペースSは、荷室T内の他の領域(例えば、バッテリ搭載スペースSよりも後方の領域)に比べて狭くなっている。バッテリ1は、後述するようにバッテリ搭載スペースS後方の領域に一旦仮置きされた後、フロアパネル3上を前方に移動させられ、搭載位置に搭載される。荷室T内でバッテリ1が仮置きされる位置を「仮置き位置」という。図2において、仮置き位置に仮置きされたバッテリの外形を二点鎖線で示している。荷室Tの上部には、上向きの開口7が設けられている。開口7には、図示しないトランクリッドが開閉可能に取り付けられている。
図2に示すように、荷室Tの下部は、フロアパネル3により画成されている。フロアパネル3は、車体側部材としてのリアクロスメンバ9(図5,6参照)の後側で一段低く落とし込まれており、リアクロスメンバ9に対応する部位に段差部11(図5,6参照)が形成されている。
段差部11よりも後側のフロアパネル3には、プレス成形により、上方に凸となる凸ビード13が複数形成されている。各凸ビード13は、バッテリ1の仮置き位置に対応する部位から搭載位置に対応する部位にかけて車両前後方向に延在している。複数の凸ビード13は、互いに車幅方向に間隔をあけて並設されている。従って、車幅方向に隣り合う凸ビード13の間には、車両前後方向に延在する溝部15が形成されている。
より詳細には、図3に示すように、各凸ビード13は、車両前後方向に連続して延在する略平坦な頂部13aと、頂部13aの周縁部から外側に向かって延び、頂部13aから離れるに従って下方に傾斜する傾斜面部13bとを有している。よって溝部15は、車幅方向に隣り合う2つの凸ビード13の傾斜面部13bと、その間の底面15aとから構成されている。
バッテリ1は、例えばリチウムイオン電池などの単セルを複数積層して形成したモジュールを車幅方向に複数積層して構成されており、図4(a)に示すように、全体として車幅方向に長い略直方体の形状を有している。バッテリ1の前側面1aは、図4(b)に示すように、リアシートの傾斜に合わせて、下方に行くほど前方に位置するように傾斜している。
前側面1aの下部には、バッテリ1の車幅方向略全幅に亘って略水平に延在するフランジ17が設けられている。フランジ17は、バッテリ1の前側面1aから略水平に突設されており、図5に示すように、2つのボルト孔17aと、前方に向けて開口する2つのU字状ガイド溝17bとが形成されている。ガイド溝17b周縁部の前端は面取りされており、ガイド溝17bの開口幅が前方に向かうに従って拡がるように形成されている。
図6に示すように、段差部11には、バッテリ固定用のブラケット19が4箇所設けられている。4つのブラケット19は、フランジ17のボルト孔17a及びガイド溝17bに対応する位置にそれぞれ取り付けられている。各ブラケット19は、フロアパネル3の段差部11の縦壁に溶接等により固定された取付けベース19aと、取付けベース19aの車幅方向両端から各々後方へ延びる2つの縦壁19bと、2つの縦壁19bの上端同士を連結する上壁19cとを有する。上壁19cは、略水平に延在する平坦部19cと、平坦部19cの後端から後方に向かって下方に傾斜する傾斜面19cとを有している。平坦部19cには、ボルト孔19dが設けられている。
フランジ17側のボルト孔17a及びU字状ガイド溝17bと、ブラケット19側のボルト孔19dとには、ボルト21(図4(b)参照)が挿通されている。これらのボルト21でフランジ17とブラケット19とを締結することで、バッテリ1がブラケット19を介してリアクロスメンバ9に固定されている。
また、図4(a)に示すように、バッテリ1の後側面1bの左右両端部には、バッテリステー23,25が取り付けられている。バッテリステー23,25は、図1に示すように、荷室T底部の車幅方向両側部に設けられたフレーム部材27にボルト29で締結されている。
また、図2に示すように、バッテリ1の上部には、各モジュールの電極端子に接続された電気配線31等が配置されている。これらの電気配線31は、図示しないコネクタ等を介してフロアパネル3上に配索されたハーネス35に接続されている。なお、バッテリ1は、後述するように仮置き位置から車両前後方向に移動させられて搭載位置に搭載される。本実施形態では、フロアパネル3上に設けられたハーネス35等の車載部品は、バッテリ1の移動時に後述するキャスター41a,41b,43bが通過する領域を避けて配置されている。
<バッテリの移動機構>
図4(a)(b)に示すように、バッテリ1の底部1c前側には、2個のキャスター41a,41bが取り付けられている。キャスター41a,41bは、バッテリ1の重心位置Gを挟んで左右にそれぞれ1個ずつ配置されている。より詳細には、バッテリ1の重心位置Gを通る車両前後方向に平行な鉛直面を想定すると、右側のキャスター41aは、当該鉛直面よりも右側に位置し、左側のキャスター41bは、当該鉛直面よりも左側に位置している。
更に、キャスター41a,41bは、図4(b)に示すように、車両前後方向においてバッテリ1の重心位置Gよりも前方に配置されている。そして、バッテリ1をわずかに前傾させることで、キャスター41a,41bの車輪のみがフロアパネル3に接触するように設定されている。そのためバッテリ1を前傾させることで、バッテリ1を比較的小さな力で移動させることができる。
キャスター41a,41bの車輪は、ウレタン、ゴム等の弾性部材からなる。従って、バッテリ1の姿勢を調整して、車輪のみがフロアパネル3に接触するようにすると、車輪が弾性変形してフロアパネル3と面で接触するようになる。車輪の外周面は、略円筒状の形状を有しているため、接触面は車幅方向に細長い形状を呈する。キャスター41a,41bがフロアパネル3と面で接触することで、バッテリ1がフロアパネル3上で移動する際、フロアパネル3の損傷を防止できる。
図7(a)に示すように、バッテリ1の底部1cには、キャスター付き治具43を取り付けることができる。治具43は、図7(b)に示すように、車幅方向に長い断面L字状のベース部43aと、ベース部43aの後端部2箇所に取り付けられたキャスター43bと、ベース部43aの前端部から前方に突出するように形成された2本の挿入片43cとを備えている。治具43のキャスター43bは、バッテリ1に取り付けられているキャスター41a,41bと同様のキャスターである。
一方、図4(a)(b)に示すように、バッテリ1の底部1c中央部には、治具43を着脱可能に装着するための治具装着部45が設けられている。治具装着部45は、図7(b)に示すように、車両前後方向に長い断面ハット状の部材45aをバッテリ1の底面1dに接合して形成されている。断面ハット状の部材45aの内側面45bとバッテリ1の底面1dとによって画成された車両前後方向に延びる孔(図3参照)が、治具43の挿入片43cを挿入するための挿入孔45cを構成している。
治具43は、挿入片43cをバッテリ1の後方から挿入孔45cに挿入することで、バッテリ1に装着されるようになっている。装着された治具43を外す場合は、治具43をバッテリ1の後方へ引っ張って、挿入片43cを挿入孔45cから引き抜けばよい。
治具43をバッテリ1の底部1cに取り付けることで、3個以上のキャスターによりバッテリ1を安定した姿勢で支持することができる。また、バッテリ1の前傾姿勢を保持する力を加えなくても、フロアパネル3にキャスター41a,41b,43bの車輪のみが接触した状態を維持できる。
<位置合わせ機構>
キャスター41a,41bは、フロアパネル3上の凸ビード13によって車両前後方向にガイドされつつ、車両前後方向に走行する。図3に示すように、本実施形態では、右側のキャスター41aは、凸ビード13により左側をガイドされ、左側のキャスター41bは、凸ビード13により右側をガイドされている。すなわち、両キャスター41a,41bの車幅方向内側を2つの凸ビード13でガイドしている。なお、両キャスター41a,41bの車幅方向外側を凸ビード13でガイドするようにしてもよい。両キャスター41a,41bのうち一方のみを2つの凸ビード13で車幅方向内側と外側とから挟み込むようにしてガイドしてもよい。このように、凸ビード13が、仮置き位置と搭載位置との間にバッテリ1の移動方向に沿って延在しているため、キャスター41a,41bは、仮置き位置から搭載位置までフロアパネル3上の溝部15に沿って走行することができる。従って、仮置き位置から搭載位置までバッテリ1が移動する途中で、バッテリ1が車幅方向外側へ逸れていくことを抑制できる。なお、治具43に設けられた2個のキャスター43bも、凸ビード13によって車両前後方向にガイドされつつ、車両前後方向に走行する。本実施形態では、治具43に設けられた2個のキャスター43bは、キャスター41a,41bが走行する溝部15と異なる溝部15に沿って走行するようになっている。
また、段差部11に取り付けられたブラケット19のうち、フランジ17のガイド溝17bに対応する位置2箇所に設けられたブラケット19には、ガイド溝17bに係合する突起部47が設けられている。突起部47は、例えば、図6に示すように、平坦部19cの上面から上方に突出した状態に保持されたボルト21により構成することができる。具体的には、例えば、ブラケット19の平坦部19cの下面にナット21aを溶接し、ボルト孔19dを通してボルト21の雄ネジ部をナット21aのネジ穴の途中まで螺合させることで、ボルト21を平坦部19cから突出した状態に保持する。
上述の通り、ガイド溝17bの前端部の幅は前方に向かうに従って拡がっているので、凸ビード13にキャスター41a,41bをガイドさせつつバッテリ1を車両前後方向前方に移動させることで、上記突起部47がガイド溝17b内に誘導され、これに係合する。そして2つの突起部47が2つのガイド溝17bの後端部にそれぞれ到達するまで、バッテリ1を前方に押し込めば、自動的にバッテリ1が搭載位置に位置決めされる。そして、バッテリ1を搭載位置に位置決めした状態でボルト21を締めつけ、フランジ17とブラケット19とを締結することで、バッテリ1をリアクロスメンバ9に固定することができるようになっている。
<搭載方法>
次に、バッテリ1の搭載方法について説明する。
先ず、荷室Tの開口7(図1参照)を介して、バッテリ1を荷室T内に搬入する。バッテリ1は、荷室T内のバッテリ搭載スペースSよりも後方の仮置き位置(例えば、図2の二点鎖線で示した位置)に仮置きする。
次に、バッテリ1を前傾させ、バッテリ1の後方から治具装着部45の挿入孔45c(図3参照)に治具43の挿入片43c(図7(b)参照)を挿入して、バッテリ1に治具43を装着する。
そして、フロアパネル3の凸ビード13にキャスター41a,41bをガイドさせつつ、バッテリ1を車両前後方向前方に移動させ、バッテリ搭載スペースS内にバッテリ1を進入させる。
バッテリ1が搭載位置近傍に到達したら、バッテリ1を更に車両前後方向前方に押し込むことで、フランジ17のガイド溝17bをブラケット19の突起部47に係合させ、これによりバッテリ1を所定の搭載位置に位置合わせする。
次に、バッテリ1を再び前傾させて、治具43をバッテリ1の後方から引くことで、挿入片43cを治具装着部45の挿入孔45cから抜き取り、治具43を取り外す。
最後に各ボルト21,29を締め付け、フランジ17をブラケット19に、バッテリステー23,25をフレーム部材27にそれぞれ締結して、バッテリ1を車体に固定する。また、バッテリ1の電気配線31等をフロアパネル3上に配索されたハーネス35に接続する。
なお、交換・修理等のためにバッテリ1を取り外す場合は、上記と逆の手順で作業を行えばよい。
<効果>
(1)本実施形態では、フロアパネル3における仮置き位置と搭載位置との間に凸ビード13が形成され、バッテリ1には、凸ビード13によって移動方向をガイドされるキャスター41a(または41b)が設けられている。そのため、バッテリ1が仮置き位置から搭載位置まで移動する間、バッテリ1に設けられたキャスター41a(または41b)が、フロアパネル3に形成された凸ビード13によって移動方向をガイドされる。これにより、バッテリ1を車両Vの予め定められた搭載位置に容易に搭載することができる。具体的には、車両Vにバッテリ1を搭載する際、バッテリ1を比較的小さな力で、かつ精度よく搭載位置に移動させることができる。また、メンテナンスやサービス等の際のバッテリの脱着作業も容易になる。
また、キャスター41a(または41b)をガイドする凸ビード13が、仮置き位置と搭載位置との間に形成されているので、搭載位置までの移動の途中で、バッテリ1が予め定めた移動経路(凸ビード13の延在方向に沿った経路)から逸脱することを抑制できる。これにより、バッテリ搭載スペースSが狭くても、搭載位置周辺に配置された車体構造物、車両搭載部品、バッテリ機器等に損傷を与えることなく、バッテリ1を搭載することができる。
また、荷室Tの開口7が小さく、バッテリ1をバッテリ搭載スペースSに直接搬入することが困難な場合でも、バッテリ1をフロアパネル3上に一旦仮置きした後、フロアパネル3上の予め定めた移動経路に沿って移動させることができる。そのため、荷室Tの開口7が小さい車両でも、バッテリ1を、周辺機器等に損傷を与えることなく容易に搭載することができる。
(2)バッテリ1には、バッテリ1の重心位置Gを挟んでキャスター41aとは反対側にキャスター41bが設けられている。具体的には、仮置き位置から搭載位置へ向かってバッテリ1を見た場合に、バッテリ1の重心位置Gを挟んで右側にキャスター41aが配置され、左側にキャスター41bが配置される。キャスター41a,41bにより、重心位置Gを挟んでバッテリ1を支持できるため、移動途中におけるバッテリ1の姿勢が安定する。また、凸ビード13によるキャスターガイド機能がより効果的に発揮され、移動の途中でバッテリ1が移動経路から逸脱することをより効果的に抑制できる。
(3)キャスター41a,41bが、バッテリ1を搭載位置へ移動させる際の移動方向においてバッテリ1の重心位置Gよりも前方に配置されている。そのため、バッテリ1を前傾させることで、キャスター41a,41bを凸ビード13でガイドしつつ、バッテリ1を搭載位置まで容易に移動させることができる。バッテリ1をフロアパネル3上に仮置きする際も、安定性よく仮置きすることができる。
(4)バッテリ1には、キャスター43bを備えた治具43を着脱可能に装着するための治具装着部45が設けられている。
治具43を装着することで、少なくとも3個のキャスターでバッテリ1を支持することができるため、バッテリ1の姿勢を安定させたまま、比較的小さな力で移動させることができる。すなわち移動の途中において、バッテリ1の前傾姿勢を保持するための力を加える必要がない。
また、凸ビード13によるキャスターガイド機能がより効果的に発揮され、移動の途中でバッテリ1が予め定めた移動経路から逸脱することを更に効果的に抑制できる。これにより、搭載位置周辺に配置された車体構造物、車両搭載部品、バッテリ機器等に損傷を与えることなく、バッテリ1を搭載することができる。
(5)治具43は、バッテリ1を搭載位置へ移動させる際の移動方向においてバッテリ1の後方から脱着される。そのため、バッテリ1を搭載位置に移動させた後も、バッテリ1を前傾させるだけで容易に治具43を外すことができる。
(6)バッテリ1の前側には、搭載位置においてバッテリ1をリアクロスメンバ9に固定するためのフランジ17が突設されており、フランジ17には、前方に開口するガイド溝17bが形成されている。一方、リアクロスメンバ9に取り付けられたバッテリ固定用のブラケット19には、ガイド溝17bに係合する突起部47が設けられており、バッテリ1を搭載位置へ移動させることで、突起部47をガイド溝17bに係合させるようになっている。
従って、バッテリ1を搭載位置へ移動させることで、フランジ17の前方に開口するガイド溝17bに、ブラケット19に設けられた突起部47が係合する。そのため、バッテリ1の移動方向前方領域が作業者から見えにくい位置にある場合でも、バッテリ1を容易に位置合わせすることができる。
(7)ブラケット19には、バッテリ1側に向かって下方に傾斜する傾斜面19cが形成されている。この傾斜面19cがバッテリ1のフランジ17をガイドするので、バッテリ1を更に容易に位置合わせすることができる。
(8)フロアパネル3上の車載部品は、バッテリ1を搭載位置へ移動させる際にキャスター41a,41bが通過する領域を避けて配置されているため、バッテリ1と車載部品との干渉を気にせず、バッテリ1を搭載位置まで移動できる。そのため、バッテリ1の取付け作業の効率が向上する。また、バッテリ1下の空間を活用することで、スペース効率が向上する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするために記載された単なる例示に過ぎず、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲は、上記実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、そこから容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含むものである。
例えば、上記実施形態では、バッテリ1の底部1cに2個のキャスター41a,41bを設けた例を示したが、キャスターの数は特に限定されない。バッテリ1の底部1cに1個のキャスターを設ければ、そのキャスターが、フロアパネル3に形成された凸ビード13によって、仮置き位置から搭載位置まで移動する間、移動方向をガイドされる。これにより、バッテリ1を車両Vの予め定められた搭載位置に容易に搭載することができる。また、バッテリ1には、合計3個以上のキャスターを設けてもよい。この場合、バッテリ1をより小さな力で容易に搭載位置に移動させることが可能になり、また、移動途中におけるバッテリ1の姿勢がより安定する。
また、上記実施形態では、フランジ17とブラケット19とを締結するためのボルト21を用いて突起部47を構成したが、突起部47の構成はこれに限定されない。例えば、バッテリ1の搭載位置への移動前にブラケット19のボルト孔19dに差し込むことができ、かつ、バッテリ1の位置合わせ後に抜き取ることができるロッド状の位置合わせ治具によって、突起部47を構成してもよい。この場合、2つのブラケット19の2つのボルト孔19dに同時に抜き差し可能なように、2個のロッド状の位置合わせ治具を互いに連結して一体化してもよい。このような位置合わせ治具の例を、図5に二点鎖線で示した。
また、上記実施形態では、車両Vとしてハイブリッド電気自動車を例に挙げて説明したが、本発明は、車両駆動用バッテリが搭載される車両であれば特に限定されず、例えば、電動機のみにより車両を駆動する電気自動車にも適用できることは勿論である。
また、上記実施形態では、バッテリ1単体を搭載する場合を例に挙げて説明したが、本発明は、バッテリ1とインバータ等のバッテリ機器とが一体となったバッテリユニットを荷室Tの所定のスペースに移動させて搭載する場合にも適用できる。
また、上記実施形態では、車両Vの荷室にバッテリ1を搭載した例を示したが、バッテリ1を搭載するスペースは荷室に限定されない。例えば、バッテリ1を車室内のスペースに搭載する場合でも本発明を適用できる。
また、上記実施形態では、仮置き位置から搭載位置までバッテリ1を車両前後方向に移動させる例を示したが、バッテリ1の移動方向は特に限定されず、仮置き位置と搭載位置との位置関係に応じて適宜変更可能である。例えば、バッテリ1の搭載位置が車両の右側又は左側に偏って位置しており、仮置き位置が車幅方向中央部又は搭載位置と反対側に位置しているような場合は、バッテリ1の移動方向は車幅方向に平行なものとしてよい。
1 バッテリ
3 フロアパネル(車両フロア)
9 リアクロスメンバ(車体側部材)
13 凸ビード(ビード)
17 フランジ
17b U字状ガイド溝(ガイド溝)
19 ブラケット
19c 傾斜面
35 ハーネス(車載部品)
41a キャスター(第1のキャスター)
41b キャスター(第2のキャスター)
43 治具
43b キャスター(第3のキャスター)
45 治具装着部
47 突起部
G 重心位置
V 車両

Claims (8)

  1. バッテリを車両フロアに搭載する際、前記バッテリが、搭載位置とは異なる仮置き位置に仮置きされ、前記仮置き位置から前記搭載位置へ移動して前記車両フロアへ固定されるバッテリ搭載構造であって、
    前記車両フロアの、前記仮置き位置と前記搭載位置との間に形成されたビードと、
    前記バッテリに設けられ、前記ビードによって移動方向をガイドされる第1のキャスターと、を有し、
    前記バッテリには、キャスターを備えた治具を着脱可能に装着するための治具装着部が設けられていることを特徴とするバッテリ搭載構造。
  2. 前記バッテリは、更に第2のキャスターを有し、
    前記仮置き位置から前記搭載位置へ向かって前記バッテリを見ると、前記バッテリの重心位置を挟んで一側に前記第1のキャスターが配置され、他側に前記第2のキャスターが配置されることを特徴とする請求項1に記載のバッテリ搭載構造。
  3. 前記第1及び第2のキャスターは、前記バッテリを前記搭載位置へ移動させる際の移動方向において前記バッテリの重心位置よりも前方に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のバッテリ搭載構造。
  4. 前記治具は、前記バッテリを前記搭載位置へ移動させる際の移動方向において前記バッテリの後方から脱着されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のバッテリ搭載構造。
  5. 前記バッテリを前記搭載位置へ移動させる際の移動方向における前記バッテリの前側には、前記搭載位置においてバッテリを車体側部材に固定するためのフランジが突設されており、
    前記フランジには、前方に開口するガイド溝が形成されており、
    前記車体側部材には、前記ガイド溝に係合する突起部が設けられており、
    前記バッテリを前記搭載位置へ移動させることで、前記突起部を前記ガイド溝に係合させることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のバッテリ搭載構造。
  6. 前記車体側部材は、車両のリアクロスメンバに取り付けられたバッテリ固定用のブラケットであり、
    該ブラケットには、前記バッテリ側に向かって下方に傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項に記載のバッテリ搭載構造。
  7. 前記バッテリを前記搭載位置へ移動させる際に前記第1及び第2のキャスターが通過する領域を避けて、前記車両フロア上に車載部品を配置したことを特徴とする請求項2又は3に記載のバッテリ搭載構造。
  8. バッテリを車両フロアに搭載する際、前記バッテリが、搭載位置とは異なる仮置き位置に仮置きされ、前記仮置き位置から前記搭載位置へ移動して前記車両フロアへ固定されるバッテリ搭載方法であって、
    前記車両フロアは、前記仮置き位置と前記搭載位置との間に形成されたビードを有し、
    前記バッテリは、第1のキャスターを有し、
    前記バッテリには、キャスターを備えた治具を着脱可能に装着するための治具装着部が設けられ、
    前記ビードによって前記第1のキャスターを移動方向にガイドすると共に、前記ビードによって、前記治具装着部に前記治具を装着した状態で前記キャスターを移動方向にガイドすることを特徴とするバッテリ搭載方法。
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