JP6225613B2 - 肌焼鋼鋼材 - Google Patents

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Description

本発明は、肌焼鋼鋼材に関する。詳しくは、成分コストが低く、しかも、曲げ疲労強度と耐ピッチング特性に優れ、自動車用歯車、シャフトなど浸炭部品の素材として用いるのに好適な肌焼鋼鋼材に関する。
自動車部品、なかでもトランスミッションに用いられる歯車、シャフトなどの部品は、一般に、浸炭焼入などの表面硬化処理を行った後、焼戻しを施して製造されている。
なお、上記の「浸炭焼入」は、一般に、素材鋼(生地の鋼)として低炭素の「肌焼鋼」を使用し、Ac3点以上の高温のオーステナイト域でCを侵入・拡散させた後、焼入する処理である。
近年では、自動車に、軽量化・高トルク化が要求されている。このため、上記自動車用歯車など浸炭部品には、従来にも増して高い曲げ疲労強度と高いピッチング強度が必要となっている。なお、本明細書においては、以下「浸炭部品」を「歯車」で代表させて説明する。
肌焼鋼にNi、CrおよびMoなどの合金元素を多量に含有させると、歯車に高い曲げ疲労強度と高いピッチング強度を確保させることができるものの、合金元素増量による成分コストの上昇を招いてしまう。
しかしながら一方で、NiとMoはいずれも、浸炭層の深さおよび芯部の硬さを大きくする重要な元素であり、焼戻し軟化抵抗を向上させる元素である。しかも、NiとMoはともに非酸化性の元素であるため、ガス浸炭の際に表面に生成する粒界酸化層の深さを増大させることなく浸炭層の焼入性を向上させる効果も有している。
このため、歯車の素材となる「肌焼鋼」には、JIS G 4052(2008)に規定されたSNCM220Hなどの「ニッケルクロムモリブデン鋼」やSCM420Hなどの「クロムモリブデン鋼」が使用されることが多いが、特に近年のNiおよびMoの価格高騰の状況を踏まえて、NiおよびMoの含有量を極力抑えて成分コストが低く、しかも、歯車に高い曲げ疲労強度と高いピッチング強度を確保させることができる肌焼鋼鋼材に対する要望が極めて大きくなっている。
そこで、前記した要望に応えるべく、例えば、特許文献1および特許文献2にそれぞれ、「浸炭部品用の耐粗粒化特性に優れたはだ焼鋼」および「面疲れ強度の優れた歯車用鋼」が提案されている。
具体的には、特許文献1に、質量%で、C:0.10〜0.35%、Si:0.05〜2.0%、Mn:0.60%未満、P:0.030%以下、S:0.10%以下、Cr:1.5〜3.0%、Al:0.005〜0.050%、O:0.0030%以下を含有し、必要に応じて任意元素としてNi、Mo、V、NbおよびTiの1種以上を含有するか、Tiを含む場合にはBも複合して含有し、残部Feおよび不可避不純物からなり、かつ、質量%比で[Mn/Cr]が0.35未満で、ベイナイト組織分率が20%以上であることを特徴とする熱間鍛造後に浸炭熱処理を行っても結晶粒粗大化を抑制することができる「浸炭部品用の耐粗粒化特性に優れたはだ焼鋼」が開示されている。
特許文献2には、質量%で、C:0.10〜0.30%、Si:0.35%以下、Mn:0.8%以下、Cr:1.5〜2.5%であり、必要に応じてさらに、Ni:3.0%以下、Mo:1.0%以下、Cu:1.0%以下の1種以上を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなり、かつSi+Cr量が1.8〜2.8%の範囲であり、また、浸炭窒化もしくは浸炭浸窒後焼入焼戻しによる表面硬化層を有し、表面から0.1mmまでのC+N量が1.0〜2.0%の範囲であることを特徴とする、「面疲れ強度の優れた歯車用鋼」が開示されている。
特開2009−191322号公報 特開平9−296250号公報
前述の特許文献1で開示された技術は、質量%で、Mnを0.60%未満、Crを1.5%以上としたうえで、[Mn/Cr]を0.35未満とし、ベイナイト組織分率を20%以上とすることにより、熱間鍛造後に浸炭熱処理を行っても結晶粒粗大化を抑制できるという技術的思想を有するものの、曲げ疲労強度およびピッチング強度に対する配慮がなされていない。このため、必ずしも、歯車やシャフトに高い曲げ疲労強度と耐ピッチング性を確保させることができるというものではなかった。
前述の特許文献2で開示された技術は、Si+Cr量が1.8〜2.8%の範囲であり、また、浸炭窒化もしくは浸炭浸窒後焼入焼戻しによる表面硬化層を有し、表面から0.1mmまでのC+N量が1.0〜2.0%の範囲とすることで面疲れ強度に優れるという技術的思想を有するものの、CとNを複合して浸透させることにより面疲労強度を高めようとするものであり、必ずしも、浸炭または浸炭焼入焼戻しにより高い曲げ疲労と耐ピッチング強度を両立させることができるというものではなかった。
そこで、本発明の目的は、成分コストが低く、高価な元素であるNiおよびMoを極力含有しない場合であっても、歯車に対して、JIS G 4052(2008)に規定された「クロムモリブデン鋼」のSCM420Hを素材鋼とする場合と同じ程度あるいはそれを上回る曲げ疲労強度とピッチング強度をともに確保させることができる肌焼鋼鋼材を提供することである。
本発明者らは、前述した課題を解決するために、調査・研究を重ねた。その結果、まず、下記(a)〜(c)の知見を得た。
(a)曲げ疲労強度を高めるためには、焼入性を確保し、粒界酸化層および不完全焼入層(以下、総称して「浸炭異常層」という。)を低減することが必要である。
(b)ピッチング強度を高めるためには、浸炭時に粒界に沿って析出する粗大な炭化物の析出を抑制し、かつ焼戻し軟化抵抗を向上させる必要がある。
(c)酸化性の元素、中でもSiとCrの含有量バランスを適正化することで、焼入性を確保しつつ、浸炭焼入後に粒界に沿って析出する粗大な炭化物を低減し、かつ浸炭異常層を低減することができる。
そこでさらに、種々の検討を行った結果、下記(d)および(e)の知見を得た。
(d)式中の元素記号をその元素の質量%での含有量として、[fn1=Cr/Si]の式で表わされるfn1を、5.0〜12.0の範囲内にすることによって、高い曲げ疲労強度と高いピッチング強度を確保することができる。
(e)式中の元素記号をその元素の質量%での含有量として、[fn2=Si+Cr]の式で表わされるfn2を、1.85〜2.14の範囲内とすることによって、焼戻し軟化抵抗が確保できて、浸炭焼入後に高温にさらされた場合にも十分な強度が得られ、さらに浸炭異常層を低減することができるので、高い曲げ疲労強度と高いピッチング強度を確保することができる。
本発明は、上記の知見に基づいて完成されたものであり、その要旨は、下記に示す肌焼鋼鋼材にある。
(1)質量%で、C:0.10〜0.24%、Si:0.16〜0.34%、Mn:0.50〜0.90%、S:0.005〜0.050%、Cr:1.66〜1.98%、Al:0.020〜0.060%およびN:0.0130〜0.0200%と、
残部がFeおよび不純物とからなり、
不純物中のP、TiおよびO(酸素)がそれぞれ、P:0.020%以下、Ti:0.005%以下およびO:0.0020%以下であり、
さらに、下記の(1)式および(2)式で表されるfn1およびfn2がそれぞれ、5.0≦fn1≦12.0および1.85≦fn2≦2.14であることを特徴とする肌焼鋼鋼材。
fn1=Cr/Si・・・(1)
fn2=Cr+Si・・・(2)
上記の(1)式および(2)式中の元素記号は、その元素の質量%での含有量を表す。
(2)Feの一部に代えて、質量%で、Cu:0.20%以下、Ni:0.20%以下、Mo:0.15%以下から選択される1種以上を含有することを特徴とする上記(1)に記載の肌焼鋼鋼材。
(3)Feの一部に代えて、質量%で、V:0.20%以下およびNb:0.060%以下から選択される1種以上を含有することを特徴とする上記(1)または(2)に記載の肌焼鋼鋼材。
本発明の肌焼鋼鋼材は成分コストが低く、しかも、この肌焼鋼鋼材を素材とする浸炭部品は、JIS G 4052(2008)に規定された「クロムモリブデン鋼」のSCM420Hを素材とする浸炭部品と同じ程度あるいはそれを上回る曲げ疲労強度とピッチング強度をともに有している。このため、本発明の肌焼鋼鋼材は、軽量化・高トルク化のために高い曲げ疲労強度と高いピッチング強度が要求される自動車用歯車、シャフトなど浸炭部品の素材として用いるのに好適である。
実施例で用いた切欠付き小野式回転曲げ疲労試験片の形状を示す図である。図中の寸法の単位は「mm」である。 実施例で用いたローラーピッチング小ローラー試験片の形状を示す図である。図中の寸法の単位は「mm」である。 実施例で用いたローラーピッチング大ローラー試験片の形状を示す図である。図中の寸法の単位は「mm」である。 実施例において、図1および図2に示す試験片に施した「浸炭焼入−焼戻し」のヒートパターンを示す図である。 実施例において、図3に示す試験片に施した「浸炭焼入−焼戻し」のヒートパターンを示す図である。
以下、本発明の各要件について詳しく説明する。なお、以下の説明における各元素の含有量の「%」表示は「質量%」を意味する。
C:0.10〜0.24%
Cは、歯車やシャフトの芯部強度確保のために必須の元素であり、0.10%以上の含有量が必要である。しかしながら、Cの含有量が多すぎると硬さが大きくなって被削性の低下を招き、特に、その含有量が0.24%を超えると、硬さ上昇に伴う被削性の低下が著しくなる。したがって、Cの含有量を0.10〜0.24%とした。
なお、より高い芯部強度を確保しつつ、より一層良好な被削性が要求される場合には、Cの含有量は、下限を0.12%、上限を0.23%とすることが好ましい。
Si:0.16〜0.34%
Siは、焼入性を向上させる作用および脱酸作用を有する。また、Siは焼戻し軟化抵抗を確保するのに有効で、歯車などの摺動表面が高温にさらされた状況下において、表面の軟化を防ぐ効果がある。これらの効果を得るには、0.16%以上のSiを含有する必要がある。しかしながら一方、Siは酸化性の元素であるため、その含有量が多くなると、浸炭ガス中に含まれる微量のH2OまたはCO2によってSiが選択酸化され、鋼表面にSi酸化物が生成されるため、浸炭異常層である粒界酸化層および不完全焼入層の深さが大きくなる。そして、浸炭異常層の深さが大きくなると、曲げ疲労強度の低下を招く。また、Siの含有量が多すぎると、焼戻し軟化抵抗を確保する効果が飽和するだけでなく、浸炭性を阻害する。特に、Siの含有量が0.34%を超えると、浸炭異常層の深さ増大および浸炭性の阻害による表面硬さ低下により曲げ疲労強度の低下が著しくなる。さらに、Siの含有量が多すぎると、硬さの上昇を招き、被削性が低下する。したがって、Siの含有量を0.16〜0.34%とした。
より一層良好な被削性が要求される場合には、Siの含有量は、下限を0.17%、上限を0.30%とすることが好ましい。
Mn:0.50〜0.90%
Mnは、焼入性を向上させる作用および脱酸作用を有する。これらの効果を得るには、0.50%以上のMn含有量が必要である。しかしながら、Mnの含有量が多くなると、硬さが大きくなって被削性の低下を招き、特に、その含有量が0.90%を超えると、硬さ上昇に伴う被削性の低下が著しくなる。したがって、Mnの含有量を0.50〜0.90%とした。なお、Mnの含有量は、下限を0.55%、上限を0.88%とすることが好ましい。
S:0.005〜0.050%
Sは、Mnと結合してMnSを形成し、被削性を向上させる作用がある。この効果を得るには、0.005%以上のSを含有させる必要がある。しかしながら、Sの含有量が0.050%を超えると、粗大なMnSを形成して、熱間加工性、冷間鍛造性、曲げ疲労強度が低下する。したがって、Sの含有量を0.005〜0.050%とした。
前記したSの被削性向上効果を安定して得るためには、S含有量の下限は、0.010%とすることが好ましい。
また、より一層良好な熱間加工性、冷間鍛造性、曲げ疲労強度が要求される場合には、Sの含有量は、下限を0.010%、上限を0.040%とすることが好ましい。
Cr:1.66〜1.98%
Crは、焼入性を向上させる効果と焼戻し軟化抵抗を向上させる効果を有し、歯車やシャフトの摺動表面が高温にさらされた状況下において、表面の軟化を防ぐ効果がある。この効果を得るには、1.66%を超えるCr含有量が必要である。しかしながら、Crの含有量が多くなると、硬さが大きくなって被削性の低下を招き、特に、その含有量が1.98%を超えると、硬さ上昇に伴う被削性の低下が著しくなる。しかも、Siと同様にCrは酸化性の元素であるため、その含有量が多くなると、浸炭異常層である粒界酸化層および不完全焼入層の深さが大きくなる。そして、浸炭異常層の深さが大きくなると、曲げ疲労強度の低下を招き、特に、Crの含有量が1.98%を超えると、浸炭異常層の深さ増大による曲げ疲労強度の低下が著しくなる。さらに、その含有量が高くなると浸炭焼入後の表層に、粒界に沿った炭化物が生成しやすくなり、ピッチング強度が低下する。したがって、Crの含有量を1.66〜1.98%とした。なお、Crの含有量は、下限を1.70%、上限を1.95%とすることが好ましい。
Al:0.020〜0.060%
Alは、脱酸作用を有する。また、Alには、Nと結合してAlNを形成し、結晶粒を微細化して鋼を強化する作用もある。しかしながら、Alの含有量が0.020%未満では、前記の効果を得難い。一方、Alの含有量が過剰になると、硬質で粗大なAl23形成による被削性の低下をきたし、さらに、曲げ疲労強度も低下する。特に、Alの含有量が0.060%を超えると、被削性、曲げ疲労強度の低下が著しくなる。したがって、Alの含有量を0.020〜0.060%とした。なお、Alの含有量は、下限を0.025%、上限を0.050%とすることが好ましい。
N:0.0130〜0.0200%
Nは、窒化物を形成することにより結晶粒を微細化させ、曲げ疲労強度を向上させる効果を有する。この効果を得るには、Nを0.0130%以上含有する必要がある。しかしながら、Nの含有量が過剰になると、粗大な窒化物を形成して靱性の低下および冷間鍛造性の低下を招き、特に、その含有量が0.0200%を超えると、靱性の低下および冷間鍛造性の低下が著しくなる。したがって、Nの含有量を0.0130〜0.0200%とした。なお、N含有量の上限は、0.0180%とすることが好ましい。
本発明の肌焼鋼鋼材は、上述の元素と、残部がFeおよび不純物とからなり、不純物中のP、TiおよびO(酸素)がそれぞれ、P:0.020%以下、Ti:0.005%以下およびO:0.0020%以下であり、さらに、前記の(1)式および(2)式で表されるfn1およびfn2がそれぞれ、5.0≦fn1≦12.0および1.85≦fn2≦2.14の鋼材である。
なお、不純物とは、鉄鋼材料を工業的に製造する際に、原料としての鉱石、スクラップまたは製造環境などから混入するものを指す。
P:0.020%以下
Pは、鋼に含有される不純物であり、結晶粒界に偏析して鋼を脆化させる。特に、その含有量が0.020%を超えると、脆化の程度が著しくなる。したがって、不純物中のPの含有量を0.020%以下とした。なお、不純物中のP含有量の上限は、0.015%とすることが好ましい。
Ti:0.005%以下
Tiは、Nとの親和性が高いので、鋼中のNと結合して硬質で粗大な非金属介在物であるTiNを形成し、曲げ疲労強度を低下させ、さらに、被削性も低下させる。したがって、不純物中のTiの含有量を0.005%以下とした。
O(酸素):0.0020%以下
O(酸素)は、鋼中のSiやAlと結合して、酸化物を生成する。酸化物のうちでも、特に、Al23は硬質であるため、被削性を低下させ、さらに、曲げ疲労強度の低下も招く。したがって、不純物中のOの含有量を0.0020%以下とした。なお、不純物中のO含有量の上限は、0.0015%とすることが好ましい。
fn1:5.0〜12.0の範囲内
本発明に係る肌焼鋼鋼材は、
fn1=Cr/Si・・・(1)
で表されるfn1が、5.0〜12.0の範囲内でなければならない。
既に述べたとおり、上記の(1)式の元素記号は、その元素の質量%での含有量を意味する。
高い曲げ疲労強度を確保するためには、焼入性を確保しつつ、浸炭異常層である粒界酸化層および不完全焼入層の深さを小さくする必要がある。また、高いピッチング強度を確保するためには、浸炭焼入後に粒界に沿って析出する粗大な炭化物を抑制する必要もある。そのためには、化学組成を前記の範囲に制御したうえで、さらに、SiとCrの含有量バランスとしての(1)式で表されるfn1を5.0〜12.0の範囲内とする必要がある。
fn1が5.0より小さい場合、十分な焼入性が確保できず、また、浸炭異常層の深さが大きくなるので、曲げ疲労強度とピッチング強度が低下してしまう。一方、fn1が12.0より大きい場合、浸炭焼入後の表層近傍に粒界に沿った粗大な炭化物が析出し、ピッチング強度が低下してしまう。したがって、5.0≦fn1≦12.0とした。なお、fn1は6.0以上であることが好ましい。
fn2:1.85〜2.14の範囲内
本発明に係る肌焼鋼鋼材は、
fn2=Cr+Si・・・(2)
で表されるfn2が、1.85〜2.14の範囲内でなければならない。
既に述べたとおり、上記の(2)式の元素記号は、その元素の質量%での含有量を意味する。
高い曲げ疲労強度と高いピッチング強度を両立させるためには、浸炭異常層深さを低減しつつ焼戻し軟化抵抗を確保して、浸炭焼入後に高温にさらされた場合にも十分な強度を具備させる必要がある。焼戻し軟化抵抗を向上させるためには、化学組成を前記の範囲に制御したうえで、さらに、SiとCrの含有量の和としての(2)式で表されるfn2を1.85〜2.14の範囲内とする必要がある。fn2が1.85より小さい場合は、焼戻し軟化抵抗が低く、高いピッチング強度が得られない。一方、fn2が2.14より大きい場合は、浸炭異常層の深さが大きくなるので、曲げ疲労強度とピッチング強度が低下してしまう。したがって、1.85≦fn2≦2.14とした。なお、fn2は1.90以上であることが好ましい。
本発明の肌焼鋼鋼材は、そのFeの一部に代えて、必要に応じて、Cu、Ni、Mo、VおよびNbから選択される1種以上の元素を含有してもよい。
以下、任意元素である上記Cu、Ni、Mo、T、VおよびNbの作用効果と、含有量の限定理由について説明する。
Cu、NiおよびMoは、いずれも、焼入性を高める作用を有するので、この効果を得るために上記の元素を含有させてもよい。以下、このことについて詳しく説明する。
Cu:0.20%以下
Cuは、焼入性を高める作用を有するので、さらなる焼入性向上のために含有させてもよい。しかしながら、Cuは高価な元素であるとともに、含有量が多くなると熱間加工性の低下を招き、特に、0.20%を超えると、熱間加工性の低下が著しくなる。したがって、含有させる場合のCuの量を0.20%以下とした。なお、Cuの量は、0.15%以下とすることが好ましい。
一方、前記したCuの効果を安定して得るためには、Cuの含有量は、0.05%以上とすることが好ましい。
Ni:0.20%以下
Niは、焼入性を高める作用を有する。Niには、靱性を向上させる作用があり、非酸化性の元素であるため、浸炭時に粒界酸化層の深さを増大させずに鋼表面を強靱化することもできる。このため、これらの効果を得るためにNiを含有させてもよい。しかしながら、Niは高価な元素であり、過度の添加は成分コストの上昇につながり、特に、Niの含有量が0.20%を超えると、コスト上昇が大きくなる。したがって、含有させる場合のNiの量を0.20%以下とした。
一方、前記したNiの効果を安定して得るためには、Niの含有量は0.05%以上とすることが好ましい。
Mo:0.15%以下
Moは、焼入性を高める作用を有し、浸炭焼入後の表面硬さ、硬化層深さおよび芯部硬さを向上させて、浸炭部品の強度を確保する効果がある。しかも、Moは、非酸化性の元素であるため、浸炭時に粒界酸化層の深さを増大させずに鋼表面を強靱化することができる。しかしながら、Moは高価な元素であり、過度の添加は成分コストの上昇につながり、特に、Moの含有量が0.15%を超えると、コスト上昇が大きくなる。したがって、含有させる場合のMoの量を0.15%以下とした。なお、Moの量は、0.14%以下とすることが好ましい。
一方、前記したMoの効果を安定して得るためには、Moの含有量は、0.04%以上とすることが好ましい。
上記のCu、NiおよびMoは、そのうちのいずれか1種のみ、または2種以上の複合で含有させることができる。なお、含有させる場合のこれらの元素の合計量は、0.40%以下とすることが好ましい。
VおよびNbは、いずれも、CおよびNと結合して微細な炭化物、窒化物や炭窒化物を形成して結晶粒を微細化し、曲げ疲労強度および耐摩耗性を向上させる効果を有するので、この効果を得るために上記の元素を含有させてもよい。以下、このことについて詳しく説明する。
V:0.20%以下
Vは、CおよびNと結合して微細な炭化物、窒化物や炭窒化物を形成して結晶粒を微細化し、曲げ疲労強度および耐摩耗性を向上させる効果を有する。しかしながら、Vの含有量が過剰になると熱間延性の低下を招き、特に、その含有量が0.20%を超えると、熱間延性の低下が著しくなって、熱間圧延や熱間鍛造時に表面キズが発生しやすくなる。したがって、含有させる場合のVの量を0.20%以下とした。なお、Vの量は、0.10%以下とすることが好ましい。
一方、前記したVの効果を安定して得るためには、Vの含有量は、0.05%以上とすることが好ましい。
Nb:0.060%以下
Nbは、CおよびNと結合して微細な炭化物、窒化物や炭窒化物を形成して結晶粒を微細化し、曲げ疲労強度および耐摩耗性を向上させる効果を有する。しかしながら、Nbの含有量が過剰になると熱間延性の低下を招き、特に、その含有量が0.060%を超えると、熱間延性の低下が著しくなって、熱間圧延や熱間鍛造時に表面キズが発生しやすくなる。したがって、含有させる場合のNbの量を0.060%以下とした。なお、Nbの量は、0.050%以下とすることが好ましい。
一方、前記したNbの効果を安定して得るためには、Nbの含有量は、0.005%以上とすることが好ましく、0.010%以上とすれば一層好ましい。
上記のVおよびNbは、そのうちのいずれか1種のみ、または2種の複合で含有させることができる。なお、含有させる場合のこれらの元素の合計量は、0.15%以下とすることが好ましい。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
表1に示す化学組成を有する鋼1〜24を150kg真空溶解炉によって溶製後、造塊してインゴットを作製した。
なお、表1中の鋼1〜12は、化学組成が本発明で規定する範囲内にある本発明例の鋼であり、一方、鋼13〜24は、化学組成が本発明で規定する条件から外れた比較例の鋼である。
上記の比較例の鋼のうちで鋼13は、JIS G 4052(2008)に規定されたSCM420Hに相当する鋼である。
Figure 0006225613
上記の各インゴットを1250℃で2時間保持した後、熱間鍛造して直径が35mmの棒鋼を作製した。次いで、このようにして得た各棒鋼に、920℃で1時間保持後、空冷する焼準を施した。
前記焼準後の直径が35mmの各棒鋼の中心部から、長さ方向に平行に、図1に示す形状の切欠付き小野式回転曲げ疲労試験片および図2に示す形状のローラーピッチング小ローラー試験片(以下、「小ローラー試験片」という。)を作製した。
また、上記とは別に、JIS G 4052(2008)に規定されたSCM420Hの直径140mmの焼準した棒鋼から、図3に示す形状のローラーピッチング大ローラー試験片(以下、「大ローラー試験片」という。)を作製した。
図1〜3中に示した上記の各試験片における寸法の単位は全て「mm」であり、図中の記号「▽」および「▽▽▽」は、表面粗さを示す「仕上記号」である。なお、「▽▽▽」に付した「G」は「研削」を示す加工方法の略号であることを意味する。
上記の切欠付き小野式回転曲げ疲労試験片および小ローラー試験片には、図4に示すヒートパターンで「浸炭焼入−焼戻し」を施した。また、大ローラー試験片には、図5に示す条件でヒートパターンで「浸炭焼入−焼戻し」を施した。なお、図4および図5中の「Cp」はカーボンポテンシャルを表す。また、「130℃油焼入」は油温130℃の油中に焼入したことを、さらに「AC」は大気中放冷したことを表す。
鋼1〜24の各々について、表面硬さおよび焼戻し軟化抵抗の調査、硬化層深さの調査、粒界酸化層深さおよび不完全焼入層深さの調査、表層炭化物の調査、小野式回転曲げ疲労試験による疲労特性の調査、ならびに、ローラーピッチング試験による耐ピッチング特性の調査を実施した。
以下に、上記各調査内容の詳細を説明する。
<1>表面硬さおよび焼戻し軟化抵抗の調査:
浸炭焼入−焼戻し処理した切欠付き小野式回転曲げ疲労試験片を用いて、その直径8mmの切欠部を横断し、切断面が被検面になるように樹脂に埋め込んだ後、前記面が鏡面仕上げになるように研磨し、マイクロビッカース硬度計を使用して表面硬さを調査した。
具体的には、JIS Z 2244(2009)に記載の「ビッカース硬さ試験−試験方法」に準拠して、試験片の表面から0.03mmの深さ位置における任意の10点でのビッカース硬さ(以下、「HV」という。)を、試験力を0.98Nとしてマイクロビッカース硬度計で測定し、その値を算術平均して表面硬さを評価した。
浸炭焼入−焼戻し処理した小ローラー試験片についても、試験片の中央の部位を横断し、切断面が被検面になるように樹脂に埋め込んだ後、前記面が鏡面仕上げになるように研磨し、マイクロビッカース硬度計を使用して、上述の切欠付き小野式回転曲げ疲労試験片を用いた場合と同様の方法で、表面硬さを測定した。
なお、上記の浸炭焼入−焼戻し処理した小ローラー試験片は、さらに、真空炉を用いて300℃×1時間の焼戻し後に水冷する処理を行ったものについても、上記と同じ方法で表面硬さを測定した。
<2>有効硬化層深さの調査
浸炭焼入−焼戻し処理しただけで上記<1>の表面硬さの調査に用いた各樹脂埋めした試験片を使用して、有効硬化層深さの調査を行った。
具体的には、上記<1>の表面硬さの調査の場合と同様に、JIS Z 2244(2009)に記載の「ビッカース硬さ試験−試験方法」に準拠して、鏡面仕上げした試験片の表面から中心に向かう方向について、試験力を2.94Nとしてマイクロビッカース硬度計で測定し、HVが550となる場合の表面からの深さを測定し、任意の10箇所を測った最小値を有効硬化層深さとした。
<3>粒界酸化層深さおよび不完全焼入層深さの調査:
前記<1>および<2>で用いた樹脂埋めした切欠付き小野式回転曲げ疲労試験片を使用して、粒界酸化層深さおよび不完全焼入層深さの調査を行った。
具体的には、上記の樹脂埋めした試験片を再度研磨し、鏡面仕上げしたままの腐食しない状態で、1000倍の倍率で光学顕微鏡によって試験片の表面部を任意に10視野観察して、表面部において粒界に沿って観察される酸化層を粒界酸化層とし、それらの深さを算術平均して粒界酸化層深さを評価した。
さらに、同じ試験片を、ナイタールで0.2〜2秒腐食し、1000倍の倍率で光学顕微鏡によって試験片の表面部を任意に10視野観察して、表面部において周囲より腐食の程度が顕著な部分を不完全焼入層とし、それらの深さを算術平均して不完全焼入層深さを評価した。
<4>表層炭化物の調査
前記<1>および<2>で用いた樹脂埋めした小ローラー試験片を使用して、表層炭化物の調査を行った。
具体的には、上記の樹脂埋めした試験片を再度研磨、鏡面仕上げし、ピクラルで腐食し、1000倍の倍率で光学顕微鏡によって試験片の表面から100μm深さまでを等間隔で8箇所観察し、旧オーステナイト粒界に沿って析出した炭化物のサイズを測定した。炭化物サイズの測定は、長径と短径を測定し、「(長径+短径)/2」をその炭化物サイズとし、観察視野中、最大の炭化物サイズが7μm以上であった場合を粗大炭化物「有り」として評価した。
<5>小野式回転曲げ疲労試験による疲労特性の調査
切欠付き小野式回転曲げ疲労試験片を用いて、下記の試験条件によって小野式回転曲げ疲労試験を実施し、繰返し数が107回において破断しない最大の強度で曲げ疲労強度を評価した。
・温度:室温、
・雰囲気:大気中、
・回転数:3000rpm。
なお、曲げ疲労強度が、JIS G 4052(2008)に規定されたSCM420Hに相当する鋼である鋼13と同等以上である場合に、曲げ疲労特性に優れるものとした。
<6>ローラーピッチング試験による耐ピッチング性調査:
小ローラー試験片および大ローラー試験片を用いて、下記の試験条件でローラーピッチング試験(耐ピッチング特性調査)を実施した。すなわち、小ローラー試験片および大ローラー試験片を接触させた状態で回転させ、接触部には下記の潤滑油を噴き付けた。繰り返し数107回において、小ローラー試験片表面に幅が1mm以上のピッチングが発生しない最大の強度でピッチング強度を評価した。ピッチング強度がJIS G 4052(2008)に規定されたSCM420Hに相当する鋼である鋼13と同じ程度あるいはそれを上回る場合に、耐ピッチング性に優れるものとした。
・すべり率:40%、
・小ローラー試験片の回転数:1500rpm、
・潤滑油:種類:オートマチックトランスミッション用潤滑油、
油温:100℃、
油量:2.0リットル/分。
ただし、上記の「すべり率」は、「V1」を小ローラー試験片表面の接線速度、「V2」を大ローラー表面の接線速度として、下記の式で計算される値を指す。
{(V2−V1)/V1}×100。
表2に、上記の各調査結果をまとめて示す。
Figure 0006225613
表2から、鋼1〜12を用いた試験番号1〜12の場合、本発明で規定する条件を満たすので、JIS G 4052(2008)に規定された「クロムモリブデン鋼」のSCM420Hに相当する鋼13を用いた試験番号13の場合と同じ程度あるいはそれを上回る曲げ疲労強度とピッチング強度が得られており、高い曲げ疲労強度と高いピッチング強度の確保が可能なことが明らかである。
これに対して、本発明で規定する条件から外れた比較例の試験番号14〜24の場合、曲げ疲労強度と耐ピッチング強度のいずれかまたは双方が、上記鋼13を用いた試験番号13の場合に比べて劣っている。
本発明の肌焼鋼鋼材は成分コストが低く、しかも、この肌焼鋼鋼材を素材とする浸炭部品は、JIS G 4052(2008)に規定された「クロムモリブデン鋼」のSCM420Hを素材とする浸炭部品と同じ程度あるいはそれを上回る曲げ疲労強度とピッチング強度をともに有している。このため、本発明の肌焼鋼鋼材は、軽量化・高トルク化のために高い曲げ疲労強度と高いピッチング強度が要求される自動車用歯車、シャフトなど浸炭部品の素材として用いるのに好適である。

Claims (3)

  1. 質量%で、C:0.10〜0.24%、Si:0.16〜0.34%、Mn:0.50〜0.90%、S:0.005〜0.050%、Cr:1.66〜1.98%、Al:0.020〜0.060%およびN:0.0130〜0.0200%と、
    残部がFeおよび不純物とからなり、
    不純物中のP、TiおよびO(酸素)がそれぞれ、P:0.020%以下、Ti:0.005%以下およびO:0.0020%以下であり、
    さらに、下記の(1)式および(2)式で表されるfn1およびfn2がそれぞれ、5.4≦fn1≦9.9(但し、7.6および8.5を除く。)および1.85≦fn2≦2.14であることを特徴とする肌焼鋼鋼材。
    fn1=Cr/Si・・・(1)
    fn2=Cr+Si・・・(2)
    上記の(1)式および(2)式中の元素記号は、その元素の質量%での含有量を表す。
  2. Feの一部に代えて、質量%で、Cu:0.20%以下、Ni:0.20%以下、Mo:0.15%以下から選択される1種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の肌焼鋼鋼材。
  3. Feの一部に代えて、質量%で、V:0.20%以下およびNb:0.060%以下から選択される1種以上を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の肌焼鋼鋼材。
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