JP6224906B2 - 告知放送システム - Google Patents
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Description
また、入力手段による入力を受け付けた際に告知放送を出力させることにより、状態異常の有無を判定するための入力を受け付ける入力手段と、告知放送出力の指示を受け付ける入力手段とを、1つの入力手段で兼用することができ、例えば、既存の告知放送出力用のスイッチ等を用いて対象者の状態異常の有無を判定することが可能となるため、より低コストでシステムを構築することが可能となる。
また、出力されていない告知放送信号の数に応じて対象者の状態異常の有無を判定することにより、対象者が告知放送信号を出力せずに溜め込んでいる状況等を異常検知の判定に反映させることが可能となるため、異常検知の精度を一層高めることが可能となる。
まず、本実施の形態に係る告知放送システムの概要について説明する。この告知放送システムは、従来のように放送センターから告知放送受信機への下り方向のみの通信を行う一方向通信システムとは異なり、この下り方向の通信に加えて、告知放送受信機から放送センターへの上り方向の通信を行うことが可能である、双方向通信システムとして構成されている。
次に、センター装置1、伝送系統2、及び告知放送受信機3の構成について、図1及び図2を参照して順を追って詳細に説明する。なお、特記する構成を除き、センター装置1、伝送系統2、及び告知放送受信機3は、従来の告知放送システムと同様に構成することが出来る。
このうち、図1に示すセンター装置1は、告知放送信号を送信する送信手段であり、操作部11、表示部12、マイク13、BGM源14、メモリ15、日時回路16、通信部17、及び制御部18を備えて構成されている。
次に、伝送系統2は、ヘッドエンド21、このヘッドエンド21から各住戸の告知放送受信機3に至る光伝送線路22、さらに、この光伝送線路22に配置された、光増幅器23、光分配増幅器24、及び光分配器25を備えて構成されている。ヘッドエンド21は、センター装置1の通信部17から送信された電気信号を受信し、この電気信号をレベル増幅して電光変換した上で光伝送線路22に送出する増幅送信手段である。光伝送線路22は、告知放送信号を送信する送信線路であり、例えば、光ケーブルが用いられる。光増幅器23は、光伝送線路22を流れる信号を増幅する光増幅手段である。光分配増幅器24は、信号を増幅した上で、各住戸に向けて分配する光分配増幅手段である。光分配器25は、光分配増幅器24にて増幅された信号を各住戸に向けて分配する光分配手段である。
次に、告知放送受信機3の電気的構成について説明する。図2は、告知放送受信機3の電気的構成を示すブロック図である。この図2に示すように、告知放送受信機3は、通信部30と、音声切換え部31と、音量調整部32と、アンプ33と、スピーカ34と、検知部35と、マイク36と、操作部37と、表示部38と、制御部39と、メモリ40と、音声情報格納部41と、点灯部42とを備えている。
次に、このように構成された告知放送システム100が実行する各処理について説明する。
まず、一般処理について説明する。この処理は、告知放送を行うための処理である。まず、告知放送受信機3から告知放送を流したい場合に、センター装置1は放送したい告知放送受信機3のアドレスと告知放送の種別(緊急放送や一般放送)を含む制御信号を住戸の告知放送受信機3へ送信する。制御信号を受信した告知放送受信機3は、制御信号に含まれるアドレスと予め記憶された自分のアドレスとを比較し、一致する場合には、制御信号の後に受信した告知放送を、音声切換え部31、音量調整部32、アンプ33を介してスピーカ34から放送を出力する。このとき、制御信号に含まれる告知放送の種別が緊急放送の場合には、ボリュームスイッチ37dの音量調整状態に係わらず、最大音量で放送を出力して、住人に緊急事態であることを確実に知らせる。告知放送の種別が一般放送の場合にはボリュームスイッチ37dの調整状態に応じた音量で放送する。また、告知放送を受信したときは音声情報格納部41に記憶して、住人の操作で再生して放送内容を確認することができる。なお、このアドレスとしては、上記受信機IDを使用してもよく、あるいは、受信機IDとは異なる告知放送用のアドレスを設定してもよい。
次に、センサー検知回数格納処理について説明する。この処理は、センサー検知回数を格納するための処理である。まず、検知部35は監視領域における人の動きを監視しており、検知部35により人の動きを検知する度に、告知放送受信機3のメモリ40に検知した回数を蓄積する。そして、告知放送受信機3は、所定の時刻間隔で当該メモリ40に蓄積された当該回数、及び当該告知放送受信機3の受信機IDを含む検知信号をセンター装置1に対して送信すると共に、当該メモリ40に蓄積された当該回数を初期化する。そして、この検知信号を受信したセンター装置1は、センター装置1の入力履歴DB15aにおいて当該検知信号に含まれる受信機IDのレコードにおける当該検知信号を受信した日付に対応する情報として、当該検知信号に含まれる当該回数を格納する。以降、告知放送受信機3が所定の時刻間隔でセンター装置1に対して検知信号を送信する度に、センター装置1は同様の格納処理を実行し、その度に入力履歴DB15aに当該回数が蓄積されていくことにより、当該回数の蓄積値であるセンサー検知回数を入力履歴DB15aに格納することができる。
次に、このように構成された告知放送システム100が実行する入力受付処理について説明する。図6は、告知放送システム100が実行する入力受付処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。この入力受付処理の実行タイミングは任意であり、例えば、告知放送受信機3の電源が投入された場合に起動される。
次に、告知放送システム100が実行する判定処理について説明する。図7は、判定処理のフローチャートである。この判定処理の実行タイミングは任意であり、例えば、上述した入力受付処理を終了した直後に実行しても良いし、各日における所定の時刻に実行しても良いし、あるいは、管理者が所望するタイミング(例えば、センター装置1のディスプレイに表示された判定処理起動アイコン(図示省略)を管理者がクリックしたタイミング)で実行できるようにしても良い。
次に、告知放送システム100が実行する対応結果格納処理について説明する。図8は、対応結果格納処理のフローチャートである。この対応結果格納処理は、概略的に、上述した図7のSB5において対象者の安否を確認した後に、管理者が実際に当該対象者の安否を確認した手段を示す情報(以下、対応結果)についてセンター装置1のメモリ15に格納するための処理である。なお、この対応結果格納処理の実行タイミングは任意であり、本実施の形態では、管理者がディスプレイに表示された図3に示す入力履歴の表のうち、対応結果格納処理を実行する告知放送受信機3の受信機IDの欄をクリックした際に実行される。
このように本実施の形態によれば、対象者の元気スイッチ37aによる入力といった対象者の能動的な行為の有無に基づいて対象者に状態異常が有るかを判定することにより、従来の人感センサーを用いた異常検知システムと比べて、例えば対象者以外の動的な物体(例えばペット)の存在に基づいて対象者に状態異常が無いと誤判定してしまう可能性を低減できるため、異常検知の精度を高めることが可能であり、かつ、既存の告知放送受信機3を利用するため、低コストでシステムを構築することが可能となる。
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、対象者の状態異常の有無を正確に判定できない場合であっても、状態異常の有無の判定を従来とは異なる技術により達成できている場合には、本願発明の課題が解決されている。
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散や統合して構成できる。例えば、状態異常判定部18bや未出力信号数判定部18c等をセンター装置1ではなく告知放送受信機3の制御部39に設けても良い。
本実施の形態では、検知部35は人感センサーで構成されていると説明したが、例えば、人感センサーと温度センサー等、複数のセンサーを組み合わせて構成されてもよい。このような場合に、判定処理において、状態異常判定部18bは、複数のセンサーの検知結果に基づいて図7のSB3の処理を行ってもよい。
本実施の形態においては、告知再生スイッチ37cと別のスイッチとして元気スイッチ37aを告知放送受信機3に設けたが、これらを一体のスイッチとして設けても良い。このような構成によれば、元気スイッチ37aによる入力を受け付けた際に告知放送を出力させることにより、状態異常の有無を判定するための入力を受け付ける入力手段と、告知放送出力の指示を受け付ける入力手段とを、1つの入力手段で兼用することができ、例えば、既存の告知放送出力用のスイッチ等を用いて対象者の状態異常の有無を判定することが可能となるため、より低コストでシステムを構築することが可能となる。
本実施の形態では、図6に示す入力受付処理において、元気スイッチ37aの入力が無い場合、入力受付処理を開始してから所定時間が経過しているかを判定し、元気スイッチ37aの入力が無いまま所定時間が経過した場合(SA5、Yes)、点灯部42を消灯したが(SA8)、SA5の判定処理は行わずに、元気スイッチ37aの入力が有るまで待機しても良い。
本実施の形態では、入力促進手段は点灯部42であるが、対象者に対して元気スイッチ37aの入力を促すことの出来るものであれば、どのようなものでも構わない。例えば、点灯部42の代わりに、対象者に元気スイッチ37aの入力を促す音声を告知放送受信機3のスピーカ34から出力しても良い。また、点灯部42を点滅させることにより、対象者に対して元気スイッチ37aの入力を促しても良い。
本実施の形態では、第二の態様は元気スイッチ37aを所定時間以上押圧し続ける態様であるものとして説明したが、その他の態様であっても良い。例えば、元気スイッチ37aを連打する態様や、所定時間以上間隔を開けずに2回以上連続で入力する態様としても良い。
本実施の形態では、図7に示す判定処理において、所定日数連続で入力待機情報が格納されている告知放送受信機3が無いと判定した場合(SB2、No)には、センサー検知回数が所定回数以下であるかの判定(SB3)を行わないものとして説明したが、センサー検知回数が所定回数以下であるかの判定(SB3)を行っても良い。この場合においても、センサー検知回数が所定回数以下である場合(SB3、Yes)、所定日数間の入力待機情報を未入力情報に変更しても良い(SB4)。また、SB2とSB3の処理の順序は入れ替えても良い。また、SB3の処理は省略しても良い。
伝送系統2は、電気線路によって構成してもよい。この場合、告知放送受信機3には、電気線路に乗って受信機に至る直流成分を制御するための保安器を設けても良い。
本実施の形態では、誤報を防止するために、所定日数間の入力履歴情報を参照した上で図7のSB5におけるメール送信を実行するものとして説明したが、このように所定日数間の入力履歴情報を参照せずに、図6に示す入力受付処理の開始から所定時間が経過しても元気スイッチ37aの入力が無い場合(SA5、Yes)、即座にメール送信を実行しても良い。
付記1に記載の告知放送システムは、放送センターと告知放送受信機との間で信号の双方向通信を行う告知放送システムであって、前記告知放送受信機に設けられた入力手段であって対象者からの入力を受け付ける入力手段による入力の有無を示す入力情報を取得する入力情報取得手段と、前記入力情報取得手段により取得した前記入力情報に基づいて、前記対象者の状態異常の有無を判定する状態異常判定手段と、を備える。
2 伝送系統
3 告知放送受信機
11、37 操作部
12、38 表示部
13、36 マイク
14 BGM源
15、40 メモリ
15a 入力履歴DB
16 日時回路
17、30 通信部
18、39 制御部
18a 入力情報取得部
18b 状態異常判定部
18c 未出力信号数判定部
21 ヘッドエンド
22 光伝送線路
23 光増幅器
24 光分配増幅器
25 光分配器
31 音声切換え部
32 音量調整部
33 アンプ
34 スピーカ
35 検知部
37a 元気スイッチ
37b FM放送選択スイッチ
37c 告知再生スイッチ
37d ボリュームスイッチ
38a 電源表示灯
38b 緊急放送表示灯
38c 一般放送表示灯
40a 告知放送信号格納部
41 音声情報格納部
42 点灯部
43 筐体
43a 正面カバー
43b 背面カバー
44 音響孔
45 アンテナ
100 告知放送システム
Claims (7)
- 放送センターと告知放送受信機との間で信号の双方向通信を行う告知放送システムであって、
告知放送信号を格納するための告知放送信号格納手段と、
前記告知放送受信機に設けられた入力手段であって対象者からの入力を受け付ける入力手段による入力の有無を示す入力情報を取得する入力情報取得手段と、
前記入力情報取得手段により取得した前記入力情報に基づいて、前記対象者の状態異常の有無を判定する状態異常判定手段と、
前記入力手段による入力を受け付けた際に、前記告知放送信号格納手段に格納された告知放送信号を、前記告知放送受信機に設けられた出力手段から出力させる告知放送制御手段と、を備える、
告知放送システム。 - 前記告知放送信号格納手段に格納された告知放送信号のうち、前記出力手段から出力されていない告知放送信号の数が所定数を超えたか否かを判定する未出力信号数判定手段を備え、
前記状態異常判定手段は、前記未出力信号数判定手段により前記出力手段から出力されていない告知放送信号の数が所定数を超えたと判定された場合、前記対象者に状態異常が有ると判定する、
請求項1に記載の告知放送システム。 - 告知放送受信機と、前記告知放送受信機を一意に特定するための告知放送受信機特定情報を用いて当該告知放送受信機に対して告知放送を行う放送センターとの間で信号の双方向通信を行う告知放送システムであって、
前記告知放送受信機は、
当該告知放送受信機が設けられている監視領域にいる人の状態を検知して検知情報を取得する検知手段と、対象者からの入力を受け付ける入力手段とを有し、
前記入力手段による入力の有無を示す入力情報と、当該告知放送受信機に対応する前記告知放送受信機特定情報と、前記検知手段により取得した検知情報とを前記放送センターに出力するものであり、
前記放送センターは、
前記告知放送受信機から出力される前記入力情報及び前記告知放送受信機特定情報を取得する入力情報取得手段と、
前記入力情報取得手段により取得した入力情報及び告知放送受信機特定情報と、前記検知手段により取得した検知情報とに基づいて、当該告知放送受信機特定情報に対応する前記告知放送受信機が設けられている前記監視領域の状態異常の有無を判定する状態異常判定手段とを備え、
前記状態異常判定手段は、所定期間内において、前記対象者からの前記入力手段による入力が無いと共に、前記検知手段により人の動きが有ると検知した回数が所定回数未満である場合には、前記監視領域に状態異常が有ると判定する、
告知放送システム。 - 前記対象者に対して前記入力手段による入力を促進すべき所定のタイミングが到来した際に、入力を促進する所定の処理を行う入力促進手段を備える、
請求項1から3のいずれか一項に記載の告知放送システム。 - 前記入力手段による入力の履歴を示す入力履歴情報を格納する入力履歴格納手段を備え、
前記状態異常判定手段は、前記入力履歴格納手段に格納された入力履歴情報に基づいて前記対象者の状態異常の有無を判定する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の告知放送システム。 - 前記放送センターは複数の告知放送受信機との間で信号の双方向通信を行い、
前記状態異常判定手段は、告知放送受信機毎に設定された判定基準に基づいて前記対象者の状態異常の有無を判定する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の告知放送システム。 - 前記状態異常判定手段は、
第一の態様により前記入力手段による入力が行われた場合、前記対象者に状態異常が無いと判定し、
前記第一の態様とは異なる第二の態様により前記入力手段による入力が行われた場合、前記対象者に状態異常が有ると判定する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の告知放送システム。
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