JP6224204B1 - インサート金具及び樹脂製品 - Google Patents
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Abstract
Description
樹脂製品に埋め込んで使用されるインサート金具であって、
筒部を備える金具本体と、
前記金具本体の前記筒部の外周面から前記筒部の径方向に突出するフランジ部と、を備え、
前記フランジ部の樹脂被覆予定領域には、前記筒部の周方向に配置された少なくとも一つの段差から構成される回転規制部が形成され、
前記フランジ部は、前記筒部の中心軸と交差する交差面に平行な延在交差面を有し、
前記延在交差面と交差する周交差面は、前記段差を形成し、
前記周交差面は、前記中心軸と当該中心軸から前記径方向に延びる直線とが通る平面上に形成されており、
前記フランジ部は、前記筒部の一端と他端との間に配置され、
前記フランジ部の前記樹脂被覆予定領域に、前記一端側の第1の延在交差面と前記他端側の第2の延在交差面とが形成されている。
図1は実施の形態1に係るブッシュの構成を示す図であり、図1(A)はブッシュの正面図、図1(B)はブッシュの平面図、図1(C)はブッシュの底面図、図1(D)はブッシュを斜め下方向から見たときの斜視図、図1(E)はブッシュが埋まっている樹脂製品の要部断面図である。
図1(A)に示すように、実施の形態1に係るブッシュ1は、ブッシュ本体2と、上側フランジ部3と、下側フランジ部4とを備える。
図1(A)に示すように、ブッシュ本体2は、金属から形成され、上下方向(延在方向、軸方向)に延びる円筒状に形成されている。ブッシュ本体2は、上面5と下面6と外周面7と内周面8とを有する。上面5及び下面6は、ブッシュ本体2の中心軸と直交する仮想平面(延在交差面)上にそれぞれ形成されている。図1(E)に示すように、外周面7は、樹脂製品の成形後に樹脂部材29に埋まった状態になる。なお、実施の形態1のブッシュ本体2は、上下方向の長さが4.5mm、外径が11mm、内径が7mmに設定されている。
図1(A)に示すように、上側フランジ部3の下面10、下側フランジ部4の上傾斜面12及び下傾斜面13には、第1回転規制部14、第2回転規制部15及び第3回転規制部16がそれぞれ設けられている。
この結果、実施の形態1に係るブッシュ1は、これらの側面を含む回転規制部がない従来のインサート金具よりも金具本体が回り難くなる。
このようにすることで、例えば、第1側面及び第2側面がブッシュ本体の中心軸を中心として径方向に沿って外周面から外方に放射状に延びて形成されていない各溝部よりも第1側面19、23、27及び第2側面20、24、28と樹脂部材29の接触面との接触面積を大きくすることができ、樹脂部材29の接触面に加える押圧力を分散し易くなるので、ブッシュ1や樹脂部材29の破損を防止できる。
このようにすることで、ブッシュ1を回転させようとすると、第1側面19、23、27または第2側面20、24、28が樹脂部材29の接触面に加える押圧力が接触している全ての領域において該接触面と直交する方向に働く。従って、押圧力の抗力が接触している全ての領域において押圧する方向の逆方向に働くことになり、接触している面同士の間に摩擦力が発生しないので、ブッシュ1や樹脂部材29の破損を更に低減できる。
図3は実施の形態2に係るブッシュの構成を示す図であり、図3(A)はブッシュの正面図、図3(B)はブッシュの平面図、図3(C)はブッシュの底面図、図3(D)はブッシュを斜め下方向から見たときの斜視図、図3(E)はブッシュが埋まっている樹脂製品の要部断面図である。
実施の形態1では、3種類の回転規制部14〜16を設けているが、回り止めとして十分に機能する限りにおいて、回転規制部14〜16を一部省略してもよい。以下、第2回転規制部15を省略した実施の形態2について説明する。
なお、実施の形態2では、実施の形態1と同様の構成についてはその詳細な説明を省略し、主として実施の形態1とは異なる部分について説明する。
上述したように、本発明の実施の形態2に係るブッシュ1は、図3(A)に示すように、実施の形態1に係るブッシュ1の第2回転規制部15が省略されている。
図4は実施の形態2の回転規制部の構造説明図である。ブッシュ1の第1回転規制部14、第3回転規制部16を回転方向に沿って径方向からみた断面は、図4(A)及び(B)に示す鋸歯状の段差となっている。
また、実施の形態2の第1回転規制部14は、図4(A)に示すように、上側フランジ部3の下面10の円周方向全域に亘って所定間隔で間隔を空けて上方にV字状に凹んで形成された複数の第1溝部31によって構成されている。第1溝部31は、第1側面(第1の周交差面)32と第2側面(第2の周交差面)33とを有する。第1側面32は、上側フランジ部3の下面10とのなす角度が90°となるように形成されており、第2側面33は、第1側面32や上側フランジ部3の下面10に対して傾斜して形成されている。
実施の形態2の第3回転規制部16は、図4(B)に示すように、下側フランジ部4の下傾斜面13の円周方向全域に亘って所定間隔で間隔を空けて上方にV字状に凹んで形成された複数の第3溝部34によって構成されている。第3溝部34は、第1側面(第5の周交差面)35と第2側面(第6の周交差面)36とを有する。第1側面35は、第1側面35や下側フランジ部4の下傾斜面13に対して傾斜して形成されており、第2側面36は、下側フランジ部4の下傾斜面13とのなす角度が90°となるように形成されている。
また、第1側面32、35及び第2側面33、36は、図3(C)に示すように、ブッシュ本体2の中心軸を中心として径方向に沿って外周面7から外方に放射状に延びて平面状に形成されている。
なお、実施の形態2の第1回転規制部14は、18個の第1溝部31によって構成されており、第1溝部31の深さ(各側面32、33の上下方向の長さ)が0.3mmに設定されている。また、実施の形態2の第3回転規制部16は、18個の第3溝部34によって構成されており、第3溝部34の深さ(各側面35、36の上下方向の長さ)が0.2mmに設定されている。
さらに、実施の形態2の第1回転規制部14の複数の第1側面32のうちの1つと第3回転規制部16の複数の第2側面36のうちの1つが、ブッシュ本体2の中心軸を通る同一の平面上にあるように形成されている(図3(C)参照)。
このようにすることで、ブッシュ1は、更に抜け難く、回り難くなる。
図5(A)は、変更例に係るブッシュの平面図である。また、図5(B)及び(C)は、変更例に係るブッシュ1の第1回転規制部14の一部を外周面7の円周方向に沿ってみた(円周を展開した)場合の構造説明図である。ここでは回転規制部として第1回転規制部14について説明するが、第2回転規制部15及び第3回転規制部16についても同様である。
また、第1側面19、23、27及び第2側面20、24、28と各フランジ部3、4の各面10、12、13とのなす角度は、90°に限定されない。例えば、各溝部17、21、25の断面形状は、図5(B)に示す二等辺三角形のV字状であってもよく、図5(C)に示す台形の溝状であってもよい。第1回転規制部14を図5(B)又は(C)に示す形状に形成しても、ブッシュ1を回転させようとすると、第1側面19又は第2側面20が樹脂部材29の接触面に加える押圧力が接触している全ての領域において該接触面に働くので、ブッシュ1は、回転し難い。
さらに、本実施の形態1、2では、ブッシュ本体2の軸方向の断面は円形であるが、これに限られず、楕円形又は多角形であってもよい。また、ブッシュ本体2は中空でなくてもよい。その上、本実施の形態1、2では、フランジ部3、4は平行に設けられているが、フランジ部は螺旋状にねじれながら径方向に突出して形成されてもよい。
その上、回転規制部は、上側フランジ部3の下面10にのみ形成されていてもよい。また、ブッシュ1は、少なくとも1つの下側フランジ部4を備え、上側フランジ部3を備えなくてもよい。
Claims (3)
- 樹脂製品に埋め込んで使用されるインサート金具であって、
筒部を備える金具本体と、
前記金具本体の前記筒部の外周面から前記筒部の径方向に突出するフランジ部と、を備え、
前記フランジ部の樹脂被覆予定領域には、前記筒部の周方向に配置された少なくとも一つの段差から構成される回転規制部が形成され、
前記フランジ部は、前記筒部の中心軸と交差する交差面に平行な延在交差面を有し、
前記延在交差面と交差する周交差面は、前記段差を形成し、
前記周交差面は、前記中心軸と当該中心軸から前記径方向に延びる直線とが通る平面上に形成されており、
前記フランジ部は、前記筒部の一端と他端との間に配置され、
前記フランジ部の前記樹脂被覆予定領域に、前記一端側の第1の延在交差面と前記他端側の第2の延在交差面とが形成されている、
インサート金具。 - 前記第1の延在交差面と前記第2の延在交差面とに前記回転規制部がそれぞれ形成されている、
請求項1に記載のインサート金具。 - 請求項1又は2に記載のインサート金具が樹脂に埋め込まれた樹脂製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016242907A JP6224204B1 (ja) | 2016-12-15 | 2016-12-15 | インサート金具及び樹脂製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016242907A JP6224204B1 (ja) | 2016-12-15 | 2016-12-15 | インサート金具及び樹脂製品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP6224204B1 true JP6224204B1 (ja) | 2017-11-01 |
JP2018096486A JP2018096486A (ja) | 2018-06-21 |
Family
ID=60213981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016242907A Active JP6224204B1 (ja) | 2016-12-15 | 2016-12-15 | インサート金具及び樹脂製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP6224204B1 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6336714U (ja) * | 1986-08-27 | 1988-03-09 | ||
US6193456B1 (en) * | 1998-12-08 | 2001-02-27 | Bollhoff Gmbh | Threaded metal insert |
JP2009074609A (ja) * | 2007-09-20 | 2009-04-09 | Nippon Pop Rivets & Fasteners Ltd | 圧入式スペーサナット |
JP2013194818A (ja) * | 2012-03-19 | 2013-09-30 | Sharp Corp | インサートナット |
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2016
- 2016-12-15 JP JP2016242907A patent/JP6224204B1/ja active Active
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JP2018096486A (ja) | 2018-06-21 |
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