JP6224204B1 - インサート金具及び樹脂製品 - Google Patents

インサート金具及び樹脂製品 Download PDF

Info

Publication number
JP6224204B1
JP6224204B1 JP2016242907A JP2016242907A JP6224204B1 JP 6224204 B1 JP6224204 B1 JP 6224204B1 JP 2016242907 A JP2016242907 A JP 2016242907A JP 2016242907 A JP2016242907 A JP 2016242907A JP 6224204 B1 JP6224204 B1 JP 6224204B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bush
flange portion
resin
rotation restricting
insert
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016242907A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018096486A (ja
Inventor
昌幸 太田
昌幸 太田
和弘 橋本
和弘 橋本
Original Assignee
株式会社月星製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社月星製作所 filed Critical 株式会社月星製作所
Priority to JP2016242907A priority Critical patent/JP6224204B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6224204B1 publication Critical patent/JP6224204B1/ja
Publication of JP2018096486A publication Critical patent/JP2018096486A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bolts, Nuts, And Washers (AREA)

Abstract

【課題】樹脂製品に埋め込まれた状態で回り難いインサート金具及びそれが樹脂に埋め込まれた樹脂製品を提供する。【解決手段】ブッシュ1の樹脂に埋まった状態になる上側フランジ部3の下面10、下側フランジ部4の上傾斜面12及び下傾斜面13には、第1回転規制部14、第2回転規制部15及び第3回転規制部16がそれぞれ設けられている。各回転規制部14、15、16は、凹んで形成された複数の溝部17、21、25によって構成されている。複数の溝部17、21、25は、底面18、26と側面27と別の側面28とを有する。各回転規制部14、15、16は、ブッシュ本体2を周方向に回転させようとしたときに、側面27又は別の側面28に接触している樹脂の接触面を押圧してブッシュ本体2の回転を規制する。【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂製品に埋め込んで使用するインサートブッシュやインサートナットなどのインサート金具、及び、それが樹脂に埋め込まれた樹脂製品に関する。
樹脂製のワーク同士やワークと部品とを組み合わせて固定するために、成形時にワークに埋め込まれて固定されるインサートブッシュやインサートナットなどのインサート金具が用いられる(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1に記載のインサート金具には、筒軸本体の外周面に円周方向に間隔を空けて形成された複数の係止突起を備える。係合突起同士の間には軸方向に延びる係合溝が形成されている。
特許文献2に記載のインサート金具には、円筒状の軸部の外周面に円周方向に間隔を空けて軸方向に延びる複数の突条が形成されている。また、外周面の樹脂に埋められる下端部には、外方に突出したフランジ状の拡開部が形成されている。
特許第4936148号公報 特開2010−000601号公報
特許文献1及び2に記載の技術では、インサート金具が樹脂部分を基準にして円周方向に回転することを防止するための回り止めとして、インサート金具本体から外方に突出する複数の突起を設けている。しかし、この技術では、突起の形状や配置や数によっては十分に回り止めが機能しない虞がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、樹脂製品に埋め込まれた状態で回り難いインサート金具及びそれが樹脂に埋め込まれた樹脂製品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るインサート金具は、
樹脂製品に埋め込んで使用されるインサート金具であって、
筒部を備える金具本体と、
前記金具本体の前記筒部の外周面から前記筒部の径方向に突出するフランジ部と、を備え、
前記フランジ部の樹脂被覆予定領域には、前記筒部の周方向に配置された少なくとも一つの段差から構成される回転規制部が形成され、
前記フランジ部は、前記筒部の中心軸と交差する交差面に平行な延在交差面を有し、
前記延在交差面と交差する周交差面は、前記段差を形成し、
前記周交差面は、前記中心軸と当該中心軸から前記径方向に延びる直線とが通る平面上に形成されており、
前記フランジ部は、前記筒部の一端と他端との間に配置され、
前記フランジ部の前記樹脂被覆予定領域に、前記一端側の第1の延在交差面と前記他端側の第2の延在交差面とが形成されている
実施の形態1に係るブッシュの構成を示す図である。 実施の形態1に係るブッシュの構造説明図である。 実施の形態2に係るブッシュの構成を示す図である。 実施の形態2に係るブッシュの構造説明図である。 変更例に係るブッシュの説明図である。
以下、本発明の実施の形態に係るブッシュについて、図面を参照して説明する。本発明の実施の形態の理解を容易にするために、実施の形態における樹脂製品の表面側を上側とし、奥側(樹脂に埋まっている側)を下側として説明する。
[実施の形態1]
図1は実施の形態1に係るブッシュの構成を示す図であり、図1(A)はブッシュの正面図、図1(B)はブッシュの平面図、図1(C)はブッシュの底面図、図1(D)はブッシュを斜め下方向から見たときの斜視図、図1(E)はブッシュが埋まっている樹脂製品の要部断面図である。
図1(A)に示すように、実施の形態1に係るブッシュ1は、ブッシュ本体2と、上側フランジ部3と、下側フランジ部4とを備える。
(ブッシュ本体2及びフランジ部3、4について)
図1(A)に示すように、ブッシュ本体2は、金属から形成され、上下方向(延在方向、軸方向)に延びる円筒状に形成されている。ブッシュ本体2は、上面5と下面6と外周面7と内周面8とを有する。上面5及び下面6は、ブッシュ本体2の中心軸と直交する仮想平面(延在交差面)上にそれぞれ形成されている。図1(E)に示すように、外周面7は、樹脂製品の成形後に樹脂部材29に埋まった状態になる。なお、実施の形態1のブッシュ本体2は、上下方向の長さが4.5mm、外径が11mm、内径が7mmに設定されている。
図1(B)に示すように、上側フランジ部3は、ブッシュ本体2の外周面7上端部から径方向に突出する円環状に形成されている。上側フランジ部3は、上面9と下面10と外周面11とを有する。上面9と下面10は、それぞれ、中心軸と直交する仮想平面上に形成されている。上側フランジ部3の外周面11は、ブッシュ本体2の外周面7と同軸で外周面7よりも大径に形成されている。また、上面9は、ブッシュ本体2の上面5と面一に形成されており、ブッシュ本体2の上面5と上側フランジ部3の上面9とによってブッシュ1の上面5、9が形成されている。図1(E)に示すように、下面10及び外周面11は、樹脂製品の成形後に樹脂部材29に埋まった(覆われた)状態になる。なお、実施の形態1の上側フランジ部3は、上下方向の長さが1.5mm、外径が14mmに設定されている。
図1(C)及び(D)に示すように、下側フランジ部4は、ブッシュ本体2の外周面7の上下方向中央部から径方向に突出する複数の突起部から構成されている。複数の突起部は、先端が尖って形成され、全体として、外周面7の円周方向全域を囲む円環状に形成されている。隣接する突起部は、ブッシュ本体2の軸方向に段差をもって形成されている。
下側フランジ部4は、上傾斜面12と下傾斜面13とを有する。上傾斜面12は、ブッシュ本体2から径方向の外方に進むに連れて下方に傾斜しており、下傾斜面13は、ブッシュ本体2から径方向の外方に進むに連れて上方に傾斜している。図1(E)に示すように、ブッシュ1の上傾斜面12及び下傾斜面13は、樹脂製品の成形後に樹脂部材29に埋まった状態になる。なお、実施の形態1の下側フランジ部4は、上下方向の長さが0.9mm、外径が12.1mmに設定されている。
(実施の形態1の回転規制部14〜16について)
図1(A)に示すように、上側フランジ部3の下面10、下側フランジ部4の上傾斜面12及び下傾斜面13には、第1回転規制部14、第2回転規制部15及び第3回転規制部16がそれぞれ設けられている。
図2(A)〜(C)に、回転規制部14、15、16の一部を外周面7の円周方向に沿ってみた(円周を展開した)場合の構造説明図を示す。
図2(A)に示すように、第1回転規制部14は、上側フランジ部3の下面10の円周方向全域に亘って所定間隔で間隔を空けて上方に凹んで形成された複数の第1溝部17によって構成されている。第1溝部17は、底面18と第1側面19と第2側面20とを有する。底面18は、上側フランジ部3の下面10と平行に形成されており、第1側面19及び第2側面20は、底面18や上側フランジ部3の下面10とのなす角度が90°となるように形成されている。また、第1側面19及び第2側面20は、円筒状のブッシュ本体2の中心軸を中心として径方向に沿って外周面7から外方に放射状に延びて形成されている(図1(C)参照)。なお、実施の形態1の第1回転規制部14は、18個の第1溝部17によって構成されており、第1溝部17の深さ(各側面19、20の上下方向の長さ)が0.3mmに設定されている。
図2(B)に示すように、第2回転規制部15は、下側フランジ部4の上傾斜面12の円周方向全域に亘って所定間隔で間隔を空けて下方に凹んで形成された複数の第2溝部21によって構成されている。第2溝部21は、底面22と第1側面23と第2側面24とを有する。底面22は、下側フランジ部4の上傾斜面12と平行に形成されており、第1側面23及び第2側面24は、底面22や下側フランジ部4の上傾斜面12とのなす角度が90°となるように形成されている。また、第1側面23及び第2側面24は、ブッシュ本体2の中心軸を中心として径方向に沿って外周面7から外方に放射状に延びて形成されている(図1(C)参照)。なお、実施の形態1の第2回転規制部15は、18個の第2溝部21によって構成されており、第2溝部21の深さ(各側面23、24の上下方向の長さ)が0.2mmに設定されている。
図2(C)に示すように、第3回転規制部16は、下側フランジ部4の下傾斜面13の円周方向全域に亘って所定間隔で間隔を空けて上方に凹んで形成された複数の第3溝部25によって構成されている。第3溝部25は、底面26と第1側面27と第2側面28とを有する。底面26は、下側フランジ部4の下傾斜面13と平行に形成されており、第1側面27及び第2側面28は、底面26や下側フランジ部4の下傾斜面13とのなす角度が90°となるように形成されている。また、第1側面27及び第2側面28は、ブッシュ本体2の中心軸を中心として径方向に沿って外周面7から外方に放射状に延びて形成されている(図1(C)参照)。なお、実施の形態1の第3回転規制部16は、18個の第3溝部25によって構成されており、第3溝部25の深さ(各側面27、28の上下方向の長さ)が0.2mmに設定されている。
実施の形態1の複数の第1溝部17同士の間隔は同一である。しかし、必ずしも同一でなくてもよく、例えば、第1溝部17は不規則に並んでいてもよい。また、第1溝部17は1つしか設けられてなくてもよい。第2溝部21、第3溝部25についても同様である。さらに、実施の形態1の第3回転規制部16は、第3溝部25が上方に第2溝部21が形成されていない位置に形成されている。このため、実施の形態1の下側フランジ部4は、上傾斜面12が18個の第2溝部21によって凸凹状に形成されているのに応じて、下傾斜面13が18個の第3溝部25によって逆の凹凸状に形成されている。しかし、溝部の凹凸は必ずしも上下方向で対応していなくてもよい。
以上説明したように、実施の形態1に係るブッシュ1によれば、ブッシュ本体2の外周面7には径方向に突出する上側フランジ部3及び下側フランジ部4が設けられている。下側フランジ部4は、図1(E)に示すように、上傾斜面12の上方が樹脂部材29で覆われているので、ブッシュ本体2に上方向の力が加えられると、上傾斜面12に接触している樹脂部材29の接触面を上傾斜面12が押圧してブッシュ本体2が上方向に抜けるのを規制する。すなわち、ブッシュ本体2を上方に引き抜こうとすると、上傾斜面12が樹脂部材29の接触面に引っかかるので、下側フランジ部4は、ブッシュ1の所謂抜け止めとなっている。
各フランジ部3、4の各面の10〜13うち、外方が樹脂部材29で覆われている面10、12、13には、回転規制部14〜16が設けられており、各回転規制部14〜16の各溝部17、21、25は、第1側面19、23、27と第2側面20、24、28とを有している。このため、例えば、ブッシュ本体2を時計回りに回転させようとすると、各溝部17、21、25に入り込んで第1側面19、23、27に接触している樹脂部材29の接触面を第1側面19、23、27が押圧してブッシュ本体2が時計回りに回転するのを規制する。また、例えば、ブッシュ本体2を反時計回りに回転させようとすると、各溝部17、21、25に入り込んで第2側面20、24、28に接触している樹脂部材29の接触面を第2側面20、24、28が押圧してブッシュ本体2が反時計回りに回転するのを規制する。すなわち、ブッシュ本体2を回転させようとすると、第1側面19、23、27または第2側面20、24、28が樹脂部材29の接触面に引っかかるので、回転規制部14〜16は、ブッシュ1の所謂回り止めとなっている。
したがって、実施の形態1に係るブッシュ1は、ブッシュ本体2の外周面7から径方向に突出するフランジ部3、4のうち、ブッシュ1の中心軸と交差する面と平行であり且つ外方が樹脂部材29で覆われている面10、12、13であればブッシュ1の回り止めとなる回転規制部14〜16を設けることができる。このため、これらの面に回転規制部がないインサート金具に抜け止めの機能を損なうことなく回り止めを追加することができ、従来のインサート金具よりも回り止めを設け易くすることができるので、従来のインサート金具よりも機能を強化できる。
この結果、実施の形態1に係るブッシュ1は、これらの側面を含む回転規制部がない従来のインサート金具よりも金具本体が回り難くなる。
また、実施の形態1に係るブッシュ1では、図1(C)に示すように、各回転規制部14〜16の各溝部17、21、25は、第1側面19、23、27及び第2側面20、24、28がブッシュ本体2の中心軸を中心として径方向に沿って外周面7から外方に放射状に延びて形成されている。
このようにすることで、例えば、第1側面及び第2側面がブッシュ本体の中心軸を中心として径方向に沿って外周面から外方に放射状に延びて形成されていない各溝部よりも第1側面19、23、27及び第2側面20、24、28と樹脂部材29の接触面との接触面積を大きくすることができ、樹脂部材29の接触面に加える押圧力を分散し易くなるので、ブッシュ1や樹脂部材29の破損を防止できる。
特に、実施の形態1に係るブッシュ1では、図2(A)〜(C)に示すように、各回転規制部14〜16は、第1側面19、23、27や第2側面20、24、28と、底面18、22、26や各フランジ部3、4の各面10、12、13とのなす角度がそれぞれ90°となるように各溝部17、21、25が形成されている。
このようにすることで、ブッシュ1を回転させようとすると、第1側面19、23、27または第2側面20、24、28が樹脂部材29の接触面に加える押圧力が接触している全ての領域において該接触面と直交する方向に働く。従って、押圧力の抗力が接触している全ての領域において押圧する方向の逆方向に働くことになり、接触している面同士の間に摩擦力が発生しないので、ブッシュ1や樹脂部材29の破損を更に低減できる。
[実施の形態2]
図3は実施の形態2に係るブッシュの構成を示す図であり、図3(A)はブッシュの正面図、図3(B)はブッシュの平面図、図3(C)はブッシュの底面図、図3(D)はブッシュを斜め下方向から見たときの斜視図、図3(E)はブッシュが埋まっている樹脂製品の要部断面図である。
実施の形態1では、3種類の回転規制部14〜16を設けているが、回り止めとして十分に機能する限りにおいて、回転規制部14〜16を一部省略してもよい。以下、第2回転規制部15を省略した実施の形態2について説明する。
なお、実施の形態2では、実施の形態1と同様の構成についてはその詳細な説明を省略し、主として実施の形態1とは異なる部分について説明する。
(実施の形態2の回転規制部14、16について)
上述したように、本発明の実施の形態2に係るブッシュ1は、図3(A)に示すように、実施の形態1に係るブッシュ1の第2回転規制部15が省略されている。
図4は実施の形態2の回転規制部の構造説明図である。ブッシュ1の第1回転規制部14、第3回転規制部16を回転方向に沿って径方向からみた断面は、図4(A)及び(B)に示す鋸歯状の段差となっている。
また、実施の形態2の第1回転規制部14は、図4(A)に示すように、上側フランジ部3の下面10の円周方向全域に亘って所定間隔で間隔を空けて上方にV字状に凹んで形成された複数の第1溝部31によって構成されている。第1溝部31は、第1側面(第1の周交差面)32と第2側面(第2の周交差面)33とを有する。第1側面32は、上側フランジ部3の下面10とのなす角度が90°となるように形成されており、第2側面33は、第1側面32や上側フランジ部3の下面10に対して傾斜して形成されている。
実施の形態2の第3回転規制部16は、図4(B)に示すように、下側フランジ部4の下傾斜面13の円周方向全域に亘って所定間隔で間隔を空けて上方にV字状に凹んで形成された複数の第3溝部34によって構成されている。第3溝部34は、第1側面(第5の周交差面)35と第2側面(第6の周交差面)36とを有する。第1側面35は、第1側面35や下側フランジ部4の下傾斜面13に対して傾斜して形成されており、第2側面36は、下側フランジ部4の下傾斜面13とのなす角度が90°となるように形成されている。
また、第1側面32、35及び第2側面33、36は、図3(C)に示すように、ブッシュ本体2の中心軸を中心として径方向に沿って外周面7から外方に放射状に延びて平面状に形成されている。
なお、実施の形態2の第1回転規制部14は、18個の第1溝部31によって構成されており、第1溝部31の深さ(各側面32、33の上下方向の長さ)が0.3mmに設定されている。また、実施の形態2の第3回転規制部16は、18個の第3溝部34によって構成されており、第3溝部34の深さ(各側面35、36の上下方向の長さ)が0.2mmに設定されている。
実施の形態2の第1回転規制部14の第2側面33の傾斜と第3回転規制部16の第1側面35の傾斜は、互いに逆である。すなわち、第2側面33の傾斜は、下方から見て周方向の時計回りに進むに連れて上方に向かう傾き方であるのに対し、第1側面35の傾斜は、時計回りに進むに連れて下方に向かう傾き方である。
さらに、実施の形態2の第1回転規制部14の複数の第1側面32のうちの1つと第3回転規制部16の複数の第2側面36のうちの1つが、ブッシュ本体2の中心軸を通る同一の平面上にあるように形成されている(図3(C)参照)。
以上説明したように、実施の形態2に係るブッシュ1によれば、第1回転規制部14の第2側面33は、上側フランジ部3の下面10と交差するように形成されており、第1側面32は、上側フランジ部3の下面10とのなす角度が90°となるように形成されている。また、第3回転規制部16の第1側面35は、下側フランジ部4の下傾斜面13と交差するように形成されており、第2側面36は、下側フランジ部4の下傾斜面13とのなす角度が90°となるように形成されている。さらに、第2側面33の傾斜と第1側面35の傾斜は、互いに逆である。従って、実施の形態2に係るブッシュ1は、時計回り及び反時計回りのいずれの方向に対する回転させようとする力に対しても、回転し難い。
なお、本実施の形態1、2では、突起部として上側フランジ部3と下側フランジ部4が設けられているが、これらに限定されない。例えば、これらの他に、ブッシュ1の延在方向に沿ったいずれかの位置に、樹脂部材29に覆われる下側フランジ部が更に設けられていてもよい。
このようにすることで、ブッシュ1は、更に抜け難く、回り難くなる。
また、本実施の形態1、2では、回転規制部14〜16を下面10、上傾斜面12又は下傾斜面13に設けたが、これらに限定されず、回転規制部を金具本体の下端に形成してもよい。このように金具本体の下端に設けられた回転規制部は、インサート金具の抜けを防止する効果を有しないが、回転し難くする効果を有する。
図5を用いて、本発明の変形例について説明する。
図5(A)は、変更例に係るブッシュの平面図である。また、図5(B)及び(C)は、変更例に係るブッシュ1の第1回転規制部14の一部を外周面7の円周方向に沿ってみた(円周を展開した)場合の構造説明図である。ここでは回転規制部として第1回転規制部14について説明するが、第2回転規制部15及び第3回転規制部16についても同様である。
実施の形態1のように、各溝部17、21、25を放射状に形成し、且つ、第1側面19、23、27及び第2側面20、24、28と各フランジ部3、4の各面10、12、13とのなす角度をそれぞれ90°となるように形成することが好ましい。しかし、各溝部17、21、25は、ブッシュ本体2の中心軸を中心とする同心円以外の任意の形状、すなわち、回転方向に延びて形成されたものでない任意の凹凸形状でよい。例えば、各溝部17、21、25は、図5(A)に示すように、放射状に並んでいない複数の線(直線又は曲線)状に形成されていてもよく、あるいは、渦巻き状に形成されていてもよい。
また、第1側面19、23、27及び第2側面20、24、28と各フランジ部3、4の各面10、12、13とのなす角度は、90°に限定されない。例えば、各溝部17、21、25の断面形状は、図5(B)に示す二等辺三角形のV字状であってもよく、図5(C)に示す台形の溝状であってもよい。第1回転規制部14を図5(B)又は(C)に示す形状に形成しても、ブッシュ1を回転させようとすると、第1側面19又は第2側面20が樹脂部材29の接触面に加える押圧力が接触している全ての領域において該接触面に働くので、ブッシュ1は、回転し難い。
さらに、本実施の形態1、2では、ブッシュ本体2の軸方向の断面は円形であるが、これに限られず、楕円形又は多角形であってもよい。また、ブッシュ本体2は中空でなくてもよい。その上、本実施の形態1、2では、フランジ部3、4は平行に設けられているが、フランジ部は螺旋状にねじれながら径方向に突出して形成されてもよい。
その上、回転規制部は、上側フランジ部3の下面10にのみ形成されていてもよい。また、ブッシュ1は、少なくとも1つの下側フランジ部4を備え、上側フランジ部3を備えなくてもよい。
1 ブッシュ、2 ブッシュ本体、3 上側フランジ部、4 下側フランジ部、5 上面、6 下面、7 外周面、8 内周面、9 上面、10 下面、11 外周面、12 上傾斜面、13 下傾斜面、14 第1回転規制部、15 第2回転規制部、16 第3回転規制部、17 第1溝部、18 底面、19 第1側面、20 第2側面、21 第2溝部、22 底面、23 第1側面、24 第2側面、25 第3溝部、26 底面、27 第1側面、28 第2側面、29 樹脂部材、31 第1溝部、32 第1側面、33 第2側面、34 第3溝部、35 第1側面、36 第2側面

Claims (3)

  1. 樹脂製品に埋め込んで使用されるインサート金具であって、
    筒部を備える金具本体と、
    前記金具本体の前記筒部の外周面から前記筒部の径方向に突出するフランジ部と、を備え、
    前記フランジ部の樹脂被覆予定領域には、前記筒部の周方向に配置された少なくとも一つの段差から構成される回転規制部が形成され、
    前記フランジ部は、前記筒部の中心軸と交差する交差面に平行な延在交差面を有し、
    前記延在交差面と交差する周交差面は、前記段差を形成し、
    前記周交差面は、前記中心軸と当該中心軸から前記径方向に延びる直線とが通る平面上に形成されており、
    前記フランジ部は、前記筒部の一端と他端との間に配置され、
    前記フランジ部の前記樹脂被覆予定領域に、前記一端側の第1の延在交差面と前記他端側の第2の延在交差面とが形成されている、
    インサート金具。
  2. 前記第1の延在交差面と前記第2の延在交差面とに前記回転規制部がそれぞれ形成されている、
    請求項に記載のインサート金具。
  3. 請求項1又は2に記載のインサート金具が樹脂に埋め込まれた樹脂製品。
JP2016242907A 2016-12-15 2016-12-15 インサート金具及び樹脂製品 Active JP6224204B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016242907A JP6224204B1 (ja) 2016-12-15 2016-12-15 インサート金具及び樹脂製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016242907A JP6224204B1 (ja) 2016-12-15 2016-12-15 インサート金具及び樹脂製品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6224204B1 true JP6224204B1 (ja) 2017-11-01
JP2018096486A JP2018096486A (ja) 2018-06-21

Family

ID=60213981

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016242907A Active JP6224204B1 (ja) 2016-12-15 2016-12-15 インサート金具及び樹脂製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6224204B1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6336714U (ja) * 1986-08-27 1988-03-09
US6193456B1 (en) * 1998-12-08 2001-02-27 Bollhoff Gmbh Threaded metal insert
JP2009074609A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Nippon Pop Rivets & Fasteners Ltd 圧入式スペーサナット
JP2013194818A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Sharp Corp インサートナット

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6336714U (ja) * 1986-08-27 1988-03-09
US6193456B1 (en) * 1998-12-08 2001-02-27 Bollhoff Gmbh Threaded metal insert
JP2009074609A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Nippon Pop Rivets & Fasteners Ltd 圧入式スペーサナット
JP2013194818A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Sharp Corp インサートナット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018096486A (ja) 2018-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6894427B2 (ja) 分割された支持部を具備するねじ込み式工具および工具ホルダー
JP5982103B2 (ja) 鋼管杭の連結構造
US8807489B2 (en) Strain relieving element molded on a cable
JP6843098B2 (ja) グロメット
JP6224204B1 (ja) インサート金具及び樹脂製品
JP7040452B2 (ja) モータ
JP7485382B2 (ja) 面取りカッターおよびワークの面取り方法
JP5697816B2 (ja) 繊維機械のための針ホルダー
JP5674599B2 (ja) 管継手
JP2016047550A (ja) 摩擦撹拌接合用ツール、及び摩擦撹拌接合装置
JP6180358B2 (ja) 円柱構造体及びモータ
JP3198590U (ja) コーン用環状体
US3503298A (en) Wall plugs and the like
JPH0671684B2 (ja) リ−マ
JP6889691B2 (ja) 鉄骨梁補強金具及び鉄骨梁補強構造
JP2018119638A (ja) 免震ユニットおよびその摺動部材
JP6722448B2 (ja) ボルト抜け防止材
JP2020193655A (ja) ガスケット
JP6503181B2 (ja) ボールネジ
JP3212502U (ja) 呼び線
JP6779176B2 (ja) 樹脂部材
JP2009132411A (ja) 締結構造
KR20170121665A (ko) 쐐기핀을 구비한 앵커볼트
JP6937629B2 (ja) クランプ部材及びクランプ部材セット
JP2009174633A (ja) 回転基部材

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171004

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6224204

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250